JP2002295915A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2002295915A
JP2002295915A JP2001099044A JP2001099044A JP2002295915A JP 2002295915 A JP2002295915 A JP 2002295915A JP 2001099044 A JP2001099044 A JP 2001099044A JP 2001099044 A JP2001099044 A JP 2001099044A JP 2002295915 A JP2002295915 A JP 2002295915A
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refrigerant
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compressor
air conditioner
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Seiji Inoue
誠司 井上
Masato Yosomiya
正人 四十宮
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/21Refrigerant outlet evaporator temperature

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の空気調和機は、冷媒として非共沸混合
冷媒を用いる場合、アキュムレータの余剰冷媒によって
循環組成が変化し、性能低下や高圧上昇による破裂の危
険を招く等の問題点があった。 【解決手段】 室内熱交換器、室外熱交換器の内部に余
剰冷媒を溜めるように蒸発器出口の冷媒過熱度を所定の
範囲内に制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内熱交換器、室
外熱交換器の内部に余剰冷媒を溜めるようにすると共
に、アキュムレータを使用しない冷凍回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、非共沸混合冷媒を用いた従来の
冷凍回路を示す。図において、1は圧縮機、2は四方
弁、5は室外熱交換器、4は開度の調整可能な電動膨張
弁、3は室内熱交換器、7は余剰冷媒を蓄えるアキュム
レータ、8aは室内熱交換器3と四方弁2とを接続する
ガス側延長配管、8bは室内熱交換器3と電動膨張弁4
とを接続する液側延長配管であり、これらを順次接続し
て冷凍回路を構成している。また、10−aは、前記室
外熱交換器5と電動膨張弁4とを接続する配管の温度を
検出する室外液管センサ、10−bは、前記室外熱交換
器5における概略中間部分の配管温度を検出する室外二
相管センサ、10−cは、前記室外熱交換器5が吸込む
外気温度を検出する外気温度センサである。11−a
は、前記室内熱交換器3と液側延長配管8bとを接続す
る配管の温度を検出する室内液管センサ、11−bは、
前記室内熱交換器3における概略中間部分の配管温度を
検出する室内二相管センサ、11−cは、前記室内熱交
換器3が吸込む室内空気温度を検出する吸い込み空気温
度センサである。
【0003】以上の構成の冷凍回路において、四方弁2
を図8の実線の向きに冷媒が流れるよう切り換えること
により冷房運転する場合の動作について説明する。圧縮
機1により高圧高温の加熱蒸気に圧縮された冷媒は、四
方弁2を通過して室外熱交換器5に流入する。ここで、
冷媒は、図示しない室外送風機によって送り込まれる外
気に放熱することによって凝縮液化し、電動膨張弁4で
減圧されて低圧二相の冷媒となる。この冷媒は、液側延
長配管8bを通って室内機へ至り、室内熱交換器3にお
いて、図示しない送風機によって送り込まれる室内空気
から吸熱することによって蒸発ガス化する。この冷媒蒸
気は、ガス側延長配管8aを通って再び室外機へ戻り、
四方弁2およびアキュムレータ7を経て圧縮機1に吸入
され、蒸気圧縮式冷凍回路を構成している。
【0004】このとき、室外熱交換器の中間付近に設置
されている室外二相管センサ10−bで検出される配管
温度T10b[℃]および出口側に設置されている室外液
管センサ10−aで検出される配管温度T10a[℃]に
より、室外熱交換器出口における冷媒の過冷却度SCo
[deg]を SCo=T10b−T10a のように制御装置6で演算し、このSCoを予め制御装
置6の内部に設定記憶されている室外過冷却度目標値S
Cotと比較することにより、SCo<SCot−αの
場合は、電動膨張弁4の開度を小さくし、SCo>SC
ot+βの場合は、電動膨張弁4の開度を大きくするこ
とにより、凝縮器である室外熱交換器5内の冷媒量を適
正に制御して冷凍回路の性能を十分に引き出す。ここ
で、αおよびβは0または正の定数である。
【0005】一方、四方弁2を図8の破線の向きに冷媒
が流れるよう切り換えることにより暖房運転する場合に
は、冷房運転と同様に、室内熱交換器3の出口側過冷却
度SCi=T11b−T11aを制御装置6内部で演算
し、電動膨張弁4の開度を制御する。ここで、T11b
は、室内二相管センサ11−bで検出される配管温度、
T11aは、室内液管センサ11−aで検出される配管
温度である。
【0006】以上のように構成された冷凍回路は、四方
弁2により流路を切り換えることによって冷房または暖
房運転をすることができる。ここで、冷凍回路中に必要
となる冷媒質量は、密度の大きい液冷媒および気液二相
冷媒が存在する部分、すなわち、おおよそ凝縮器中間部
分から電動膨張弁を経ておおよそ蒸発器中間部分までの
配管の内容積によって決まるのが一般的である。さら
に、凝縮器側には、密度が最も大きい高圧液冷媒が存在
するため、低圧の気液二相冷媒が存在する低圧側である
蒸発器側よりも多くの冷媒が存在する。したがって、図
8において実線矢印の向きに冷媒が流れる冷房運転時と
破線矢印の向きに冷媒が流れる暖房運転時とでは、室外
熱交換器5およびここから電動膨張弁4入口に至る配管
部分と、室内熱交換器3、液側延長配管8bおよびこれ
らを接続する配管部分との内容積の差によって、冷房運
転時と暖房運転時に必要となる冷媒質量が変わることに
なる。これは、これら配管内部の冷媒状態が電動膨張弁
4を境に冷房/暖房で高圧/低圧が入れ替わるためであ
る。また、液側延長配管8bの長さによっても、冷房運
転時と暖房運転時の必要冷媒質量は異なってくる。これ
ら必要冷媒量の差、および許容する延長配管の最大値に
まで対応するために余分に充填されている冷媒によって
発生する余剰冷媒は、低圧液としてアキュムレータ7内
に溜まることになる。
【0007】ところで、以上のように構成、制御される
従来の冷凍回路では、アキュムレータ7で密度が小さい
低圧冷媒ガスが急拡大部、急縮小部およびいくつかの曲
がり部を通過するため、蒸発器出口から圧縮機に吸入さ
れるまでの流路における圧力損失が大きく、したがっ
て、冷凍回路の効率を低下させる要因となっていた。
【0008】また、冷凍回路内を循環する冷媒として、
オゾン層を破壊しない冷媒であるR407C(R32、
R125、R134aを23:25:52の比率で混合
した冷媒)などの非共沸混合冷媒を用いる場合、アキュ
ムレータのような冷媒貯蔵部に余剰冷媒が存在すると、
比較的沸点が低いR32およびR125は蒸発しやす
く、逆に比較的沸点が高いR134aは液として止まる
傾向にある。このため、冷凍回路中を循環する冷媒の組
成が当初充填した組成よりもR32およびR125を豊
富に含む組成へと変化する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷凍回路は以上
のように構成および制御されるので、冷凍回路内の低圧
アキュムレータでの圧力損失が大きく、冷凍回路の効率
を低下させるという問題点があった。また、回路中を循
環する冷媒としてR407Cなどの非共沸混合冷媒を用
いる場合、冷凍回路中を循環する冷媒の組成が当初充填
した組成よりもR32およびR125を豊富に含む組成
へと変化するため、冷凍回路内部の圧力が上昇し破裂の
危険性が増したり、圧縮比の増大に伴う性能低下を招く
という問題点があった。
【0010】本発明は上述の問題点を解決するためにな
されたもので、冷凍回路内の冷媒量を室外熱交換器と室
内熱交換器で調整制御することによりアキュムレータを
なくし運転効率の良い空気調和機を提供することを目的
とする。また、運転状態を検出し、それに対応して圧縮
機の吸入乾き度が適切な状態になるように膨張弁の制御
を行なうことにより信頼性の高い空気調和機を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る空気調和機は、圧縮機、四方弁、減圧装置および室外
熱交換器からなる室外ユニットと、室内熱交換器からな
る室内ユニットとをガス側および液側延長配管で接続
し、蒸気圧縮式冷凍回路を構成した空気調和機におい
て、運転状態によって変化する余剰冷媒を前記室外熱交
換器、前記室内熱交換器および前記液側延長配管の内部
に溜めるように、前記室内熱交換器または前記室外熱交
換器の蒸発器となる熱交換器の出口冷媒の状態を制御す
るものである。
【0012】本発明の請求項2に係わる空気調和機は、
前記蒸発器の入口側配管に液管温度センサと前記蒸発器
の出口側配管にガス管温度センサを備え、前記液管温度
センサから検知される温度と前記ガス管温度センサから
検知される温度により算出される蒸発器出口冷媒過熱度
が予め定められた所定目標値となるように制御するもの
である。
【0013】本発明の請求項3に係わる空気調和機は、
前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を有し、前記蒸発器
出口冷媒過熱度の所定目標値が前記圧縮機の運転容量に
応じて変化するものである。
【0014】本発明の請求項4に係わる空気調和機は、
室内ユニットに空調室内の空気温度を検出する吸込み空
気温度センサを備え、前記蒸発器出口冷媒過熱度の所定
目標値を、前記吸込み空気温度センサから検知する吸込
み空気温度と空調設定温度の差に応じて変化させるもの
である。
【0015】本発明の請求項5に係わる空気調和機は、
圧縮機、四方弁、減圧装置および室外熱交換器からなる
室外ユニットと、室内熱交換器からなる室内ユニットと
をガス側および液側延長配管で接続し、蒸気圧縮式冷凍
回路を構成した空気調和機において、運転状態によって
変化する余剰冷媒を前記室外熱交換器、前記室内熱交換
器および前記液側延長配管の内部に溜めるように、前記
圧縮機の吸入冷媒の状態を制御するものである。
【0016】本発明の請求項6に係わる空気調和機は、
前記圧縮機の吸入側配管に吸入配管温度センサと前記室
外熱交換器または前記室内熱交換器の蒸発器となる熱交
換器の中間部配管に蒸発器二相管温度センサを備え、前
記吸入配管温度センサから検知される吸入冷媒温度と前
記蒸発器二相管温度センサから検知される蒸発器二相冷
媒温度により算出される吸入冷媒過熱度が予め定められ
た所定目標値となるように制御するものである。
【0017】本発明の請求項7に係わる空気調和機は、
前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を有し、前記吸入冷
媒過熱度の所定目標値が前記圧縮機の運転容量に応じて
変化するものである。
【0018】本発明の請求項8に係わる空気調和機は、
圧縮機、四方弁、減圧装置および室外熱交換器からなる
室外ユニットと、室内熱交換器からなる室内ユニットと
をガス側および液側延長配管で接続し、蒸気圧縮式冷凍
回路を構成した空気調和機において、運転状態によって
変化する余剰冷媒を前記室外熱交換器、前記室内熱交換
器および前記液側延長配管の内部に溜めるように、前記
圧縮機の吐出冷媒の状態を制御するものである。
【0019】本発明の請求項9に係わる空気調和機は、
前記室外熱交換器または前記室内熱交換器の凝縮器とな
る熱交換器の中間部配管に凝縮器二相管温度センサと他
方の蒸発器となる熱交換器の中間部配管に蒸発器二相管
温度センサ及び前記圧縮機の吐出配管に吐出温度センサ
を備え、前記吐出温度センサから検知される吐出冷媒温
度が、前記凝縮器二相管温度センサから検知される凝縮
器二相冷媒温度と前記蒸発器二相管温度センサから検知
される蒸発器二相冷媒温度により算出される予め設定さ
れた所定目標値となるように制御するものである。
【0020】本発明の請求項10に係わる空気調和機
は、前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を有し、前記吐
出冷媒温度の所定目標値が前記圧縮機の運転容量に応じ
て変化するものである。
【0021】本発明の請求項11に係わる空気調和機
は、冷媒として非共沸混合冷媒を用いたものである。
【0022】本発明の請求項12に係わる空気調和機
は、前記室内熱交換器の内容積と前記冷媒液配管の内容
積の和が前記室外熱交換器の内容積の90〜110%で
あるものである。
【0023】本発明の請求項13に係わる空気調和機
は、前記室内熱交換器と前記減圧装置の間に接続された
液溜めを有し、前記室内熱交換器の内容積と前記液側延
長配管の内容積および前記液溜めの内容積の和が前記室
外熱交換器の内容積の90〜110%であるものであ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態を図1に基づいて説明する。図1は、本発明に
よる冷凍回路の一実施形態を示す構成図である。図にお
いて、1は圧縮機、2は四方の流路を切替える四方弁、
3は室内熱交換器、4は減圧装置である電動膨張弁、5
は室外熱交換器であり、これらを順次接続して冷凍回路
Aが構成されている。本冷凍回路は、従来の冷凍回路あ
るいは空気調和機と比較してアキュムレータ7が存在し
ないことを特徴としている。
【0025】圧縮機1、室外熱交換器5および図示しな
い室外送風機、電動膨張弁4および制御装置6は室外に
設置された室外ユニット内に収められ、室内熱交換器3
および図示しない室内送風機は室内に設置された室内ユ
ニット内に収められている。このようにして、本実施の
形態の冷凍回路は、ルームエアコンやパッケージエアコ
ンのような空気調和機を構成している。
【0026】図中の10−aおよび10−dは、室外熱
交換器5の出口配管および室外熱交換器5の入口配管に
取り付けられており、10−aは暖房時には蒸発器入口
部分となる配管の表面温度を検出する室外液管温度セン
サであり、また10−dは、暖房時に蒸発器出口部分と
なる配管の表面温度を検出する室外ガス管温度センサで
ある。また、11−aおよび11−dは、室内熱交換器
3の入口配管および室内熱交換器3の出口配管に取り付
けられており、11−aは冷房時に蒸発器入口部分とな
る配管の表面温度を検出する室内液管温度センサであ
り、また11−dは、冷房時に蒸発器出口部分となる配
管の表面温度を検出する室内ガス管温度センサである。
6は制御装置であり、以上のセンサおよび電動膨張弁4
に接続され、これらセンサの検出値に応じて電動膨張弁
4の開度を制御する。そして、10−cは室外吸い込み
空気温度センサ、11−cは室内吸い込み空気温度セン
サであり、前者は図示しない室外送風機の容量制御に、
後者は圧縮機1の容量制御および図示しない室内送風機
の容量制御に使用される。
【0027】さらに、本実施の形態の冷凍回路では、回
路中を循環する冷媒には、従来空調用途に広く用いられ
ていたR22の代替冷媒の一つで、オゾン層を破壊しな
い冷媒であるR407C(R32、R125、R134
aを23:25:52の比率で混合した冷媒)、R40
4A(R125、R143a、R134aを44:5
2:4の比率で混合した冷媒)などの非共沸混合冷媒を
用いる。
【0028】以上のように構成された本実施の形態の冷
凍回路において、次に、動作を説明する。冷房運転時
は、四方弁2は図1の実線側に接続され、回路内の冷媒
は、圧縮機1で高温高圧に圧縮され室外熱交換器5で凝
縮液化した後、電動膨張弁4で低温低圧の二相状態とな
り、室内熱交換器3で蒸発ガス化して四方弁2を通って
圧縮機1に再び戻る図1の実線矢印に示すように循環す
る。
【0029】このとき、蒸発器である室内熱交換器3の
出口冷媒の過熱度(SH1[deg])は、室内ガス管温
度センサ11−dおよび室内液管温度センサ11−aと
によって検出されたT11d[℃]およびT11a[℃]と
から制御装置6内の演算部でSH1=T11d−T11
a[deg]のように算出される。制御装置6内部の演算
部では、さらに、この算出された室内熱交換器3の出口
冷媒過熱度SH1[deg]と、制御装置6の内部の記憶
部に予め設定、記憶されている室内熱交換器出口過熱度
目標値SHT1とを比較する。その結果、SH1>SH
T1の場合は、制御装置6内部の信号発生部で、電動膨
張弁4の開度を大きくする信号を発生し、逆に、SH1
<SHT1の場合は、電動膨張弁4の開度を小さくする
信号を発生する。この信号を受けた制御装置6内部の電
動膨張弁駆動部が電動膨張弁の開度を必要量操作する。
SH1=SHT1の場合は、電動膨張弁4の開度は変更
しない。
【0030】一方、暖房運転時は、四方弁2は図1の破
線側に接続され、回路内の冷媒は、圧縮機1で高温高圧
に圧縮され室内熱交換器3で凝縮液化した後、電動膨張
弁4で低温低圧の二相状態となり、室外熱交換器5で蒸
発ガス化して四方弁2を通って圧縮機1に再び戻る図1
の破線矢印に示すように循環する。
【0031】このとき、蒸発器である室外熱交換器5の
出口冷媒の過熱度(SH2[deg])は、室外ガス管温
度センサ10−dおよび室外液管温度センサ10−aと
によって検出されたT10d[℃]およびT10a[℃]と
から制御装置6内の演算部でSH2=T10d−T10
a[deg]のように算出される。制御装置6内部の演算
部では、さらに、この算出された室外熱交換器5の出口
冷媒過熱度SH2[deg]と、制御装置6の内部の記憶
部に予め設定、記憶されている室外熱交換器出口過熱度
目標値SHT2とを比較する。その結果、SH2>SH
T2の場合は、制御装置6内部の信号発生部で、電動膨
張弁4の開度を大きくする信号を発生し、逆に、SH2
<SHT2の場合は、電動膨張弁4の開度を小さくする
信号を発生する。この信号を受けた制御装置6内部の電
動膨張弁駆動部が電動膨張弁の開度を必要量操作する。
SH2=SHT2の場合は、電動膨張弁4の開度は変更
しない。
【0032】ここで、室内熱交換器出口過熱度目標値S
HT1および室外熱交換器出口過熱度目標値SHT2
は、例えば7[deg]とすると良い。本実施の形態で
は、冷媒は非共沸混合冷媒であるR407Cを用いてい
るので、圧力一定の下では、冷媒の持つ温度滑りにより
冷媒の蒸発器出口温は蒸発器入口温度に比べおよそ5乃
至7[℃]ほど高くなる。冷凍回路は、圧縮機の吸入状態
がほぼ飽和蒸気である場合が最も効率が良いことが知ら
れているので、SHT1およびSHT2は5乃至7[d
eg]程度としておけば、冷凍回路は最も効率的な状態
で運転される。あるいは、蒸発器内部で冷媒の流れに伴
う圧力損失が大きい場合は、圧力損失に伴う温度低下分
を考慮して、SHT1およびSHT2は3乃至5[de
g]程度としておくと良い。さらに、インバータ駆動等
により圧縮機が容量可変の場合は、圧縮機容量によって
循環する冷媒流量が変わるので、圧縮機容量が大きいと
きはSHT1およびSHT2は3[deg]、圧縮機容量
が小さい場合はSHT1およびSHT2は5[deg]の
ように、これら目標値を変化させても良い。
【0033】また、目標値SHT1およびSHT2はあ
る幅を持たせて設定しておく方が良い。例えば、SHT
1およびSHT2は1乃至5[deg]の範囲としてお
く。したがって、例えば冷房運転時であれば、SHT1
<1の場合に電動膨張弁4の開度を小さくし、SHT1
>5の場合に電動膨張弁の開度を大きくする。
【0034】ところで、以上の説明では、蒸発器出口過
熱度をある範囲内に制御するようにしたが、本発明の本
質は、蒸発器出口冷媒の状態をある目標範囲内に制御す
ることにあることは言うまでもない。したがって、蒸発
器出口冷媒の乾き度が0.98から1の範囲に収まるよ
うに制御しても良い。R407Cのような非共沸混合冷
媒であれば、冷媒の温度滑りにより蒸発器入口から出口
にかけて温度が上昇するので、圧力損失も考慮して、蒸
発器出口乾き度が0.98から1の範囲となるSHT1
またはSHT2の適当な値を設定しておけば良い。
【0035】圧縮機容量が可変の場合、室内吸い込み空
気温度センサ11−cの検出値T11c[℃]とリモコン
等を介して使用者が設定する室温設定値Tset[℃]と
の差、すなわち室内空調負荷に応じて圧縮機容量を制御
する。したがって、室内熱交換器出口過熱度目標値SH
T1および室外熱交換器出口過熱度目標値SHT2は、
おおよそ室内空調負荷に比例して変化することにもな
る。圧縮機の運転容量は、インバータを用いた回転数制
御や、気筒数制御、圧縮機における吐出と圧縮中間の間
あるいは圧縮中間と吸入の間あるいは吐出と吸入の間等
のバイパス制御、またはこれらバイパスの開閉時間制御
など利用することができる。
【0036】本実施の形態の冷凍回路および空気調和機
は以上のように構成され動作するので、余剰冷媒は凝縮
器出口側から電動膨張弁に至る配管中に液相状態として
蓄えられることになる。この冷凍回路の延長配管長およ
び外気温度の変化に対する運転状態の変化を図示すると
図2のようになる。電動膨張弁の開度を固定し、圧縮機
および熱交換器の容量を固定した場合を例に、まず、延
長配管の長さに対する冷凍回路の動作を図2(a)で説
明する。
【0037】冷房運転時は、図1の延長配管8aおよび
8bは冷媒の流れの向きで見て電動膨張弁4の下流にな
り、この中は気液二相冷媒が流れる。そのため延長配管
では、冷媒にいくらかの圧力損失が生じる。すなわち、
電動膨張弁4と直列に更に電動膨張弁が接続されたよう
な構成となる。
【0038】この場合、延長配管が長くなると、電動膨
張弁の開度を小さくしていくような、あるいは毛細管を
長くしていくような挙動を示すことになり、凝縮器出口
過冷却度SCは大きくなり、蒸発器出口過熱度SHも大
きくなる。すなわち、蒸発器配管内部は冷媒ガス部が長
くなるので、余った冷媒は凝縮器出口側に高圧の過冷却
液として溜り、したがって、凝縮器配管内部は冷媒液部
が長くなる。また、同時に、延長配管が長くなると、冷
凍回路の高圧は上昇し、低圧は下降する。
【0039】暖房運転時は、図1の延長配管8aおよび
8bは冷媒の流れの向きで見て電動膨張弁4の上流にな
り、この中は液冷媒が流れる。そのため延長配管は、室
内熱交換器3の出口側配管の延長として考えられる。
【0040】この場合、延長配管が長くなると、室内熱
交換器3の内容積を見かけ上大きくしていくような挙動
を示すことになり、凝縮器出口過冷却度SCは小さくな
り、蒸発器出口過熱度SHは大きくなる。すなわち、凝
縮器出口側の高圧過冷却液として溜っていた冷媒および
蒸発器内の冷媒が液側延長配管8bに移行するため、凝
縮器配管内部は冷媒液部が短くなり、蒸発器配管内部は
冷媒ガス部が長くなる。また、同時に、延長配管が長く
なると、冷凍回路の高圧は下降し、低圧も下降する。
【0041】つぎに、外気温度に対する冷凍回路の動作
を図2(b)で説明する。
【0042】冷房運転時は、外気温度が高くなると高圧
が上昇し低圧との差が大きくなるため、電動膨張弁4で
流せる冷媒流量が増加する。したがって、凝縮器出口側
の過冷却液冷媒が蒸発器側に移行して、低圧の気液二相
冷媒として溜まり、その結果、凝縮器配管内部の液部が
短くなって凝縮器出口過冷却度SCは小さくなり、蒸発
器配管内部のガス部が短くなって蒸発器出口過熱度は小
さくなる。また同時に、冷凍回路の高圧は上昇し、低圧
も上昇する。
【0043】逆に、暖房運転時は、外気温度が高くなる
と低圧が上昇し高圧との差が小さくなるため、電動膨張
弁4で流せる冷媒流量が減少する。したがって、凝縮器
出口側に過冷却液冷媒がより溜まるので、蒸発器側では
冷媒が少なくなり、その結果、凝縮器配管内部の液部が
長くなって凝縮器出口過冷却度SCは大きくなり、蒸発
器配管内部のガス部が長くなって蒸発器出口過熱度は大
きくなる。また同時に、冷凍回路の高圧は上昇し、低圧
も上昇する。
【0044】以上のような冷凍回路において、電動膨張
弁4を操作することによって、蒸発器出口冷媒の過熱度
(SH)をある一定範囲内に制御すると、図3に示すよ
うに冷凍回路の運転状態が変化する。
【0045】まず、延長配管の変化に対する凝縮器出口
過冷却度(SC)および高低圧の変化を図2(a)に比
較して図3(a)で説明する。蒸発器出口冷媒の過熱度
SHをある一定範囲内に制御するため、配管が短い場合
には、電動膨張弁4の開度が図2の場合より小さくなる
ので、凝縮器出口過冷却度(SC)がより大きくなり、
配管が長い場合には、電動膨張弁4の開度が図2の場合
より大きくなるので、SCがより小さくなる。このと
き、冷凍回路の圧力は、配管が短い場合には高圧はより
高く、低圧はより低くなり、配管が長い場合には高圧は
より低く、低圧はより高くなる。上記傾向は冷房運転、
暖房運転ともに同様である。
【0046】つぎに、外気温度の変化に対する凝縮器出
口過冷却度(SC)および高低圧の変化を図2(b)に
比較して図3(b)で説明する。暖房運転時、外気温度
が低い場合には、SHをある一定範囲内に制御するた
め、電動膨張弁4の開度が図2の場合より小さくなるの
で、凝縮器出口過冷却度(SC)がより大きくなり、外
気温度が高い場合には、電動膨張弁4の開度が図2の場
合より大きくなるので、SCがより小さくなる。このと
き、冷凍回路の圧力は、外気温度が低い場合には高圧は
より高く、低圧はより低くなり、外気温度が高い場合に
は高圧はより低く、低圧はより高くなる。また、冷房運
転時、外気温度が低い場合には、SHをある一定範囲内
に制御するため、電動膨張弁4の開度が図2の場合より
大きくなるので、凝縮器出口過冷却度(SC)がより小
さくなり、外気温度が高い場合には、電動膨張弁4の開
度が図2の場合より小さくなるので、SCがより大きく
なる。このとき、冷凍回路の圧力は、外気温度が低い場
合には高圧はより低く、低圧はより高くなり、外気温度
が高い場合には高圧はより高く、低圧はより低くなる。
【0047】室内空気温度の高低に対する冷凍回路の動
作は、図2(b)および図3(b)における冷房と暖房
の傾向を逆にしたようになるので、詳細の説明は省略す
る。
【0048】以上のような動作により、圧縮機吸入側に
低圧アキュムレータがない冷凍回路において、蒸発器出
口過熱度SHをある範囲内に制御するよう電動膨張弁を
操作することによって、充填された冷媒量で延長配管の
長短、外気温度の高低、室内温度の高低に対応して、余
剰冷媒を室内熱交換器および室外熱交換器それぞれの内
部の存在比率を変化させて処理することができる。した
がって、圧縮機吸入側にアキュムレータを具備する冷凍
回路に比べ、蒸発器出口から圧縮機吸入までの圧力損失
が小さく、圧縮機が吸入する冷媒ガスの密度がより大き
くなるので、また、圧縮機が冷媒を圧縮する圧力比がよ
り小さくなるので、より効率が高い冷凍回路および空気
調和機を得ることができる。
【0049】また、蒸発器出口の冷媒過熱度を制御する
ことにより圧縮機に液バックすることがなくなるので、
圧縮機の液圧縮に伴う圧縮部の破壊や冷凍機油希釈に伴
う回転部、潤滑部の焼き付き等の不具合を回避すること
ができる。
【0050】さらに、圧縮機吸入冷媒は常に適度な過熱
状態となるので、冷凍回路をほぼ最高効率状態で使用す
ることができ、したがって、同一能力で比較して消費電
力が最も少ない空気調和機を得ることができる。
【0051】さらにまた、冷媒にR407Cなどに代表
される非共沸混合冷媒を用いた場合でも、アキュムレー
タのような冷媒が留まる部分がないので組成の変動を最
小限に止めることができ、効率的な代替冷媒空気調和機
を得ることができる。
【0052】実施の形態2.実施の形態1では、蒸発器
出口の冷媒過熱度を一定にするように制御したが、圧縮
機吸入冷媒の過熱度を直接制御するようにしてもよい。
図4はこの実施の形態2に係わる冷凍回路の構成図であ
る。図中、10−bは室外熱交換器5のほぼ中間の配管
表面に設置された室外二相管温度センサ、11−bは室
内熱交換器3のほぼ中間の配管表面に設置された室内二
相管温度センサ、12は圧縮機吸入配管の表面に設置さ
れた圧縮機吸入温度センサであり、図1と同一又は相当
部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0053】以上のように構成された本実施の形態の冷
凍回路において、冷房運転時には、室内二相管温度セン
サT11−bの検出値T11bおよび圧縮機吸入温度セ
ンサ12の検出値T12とにより、SH1=T12−T
11bのように制御装置6内部の演算部で算出する。一
方、暖房運転時には、室外二相管温度センサT10−b
の検出値T10bおよび圧縮機吸入温度センサ12の検
出値T12とにより、SH2=T12−T10bのよう
に制御装置6内部の演算部で算出する。これら算出され
たSH1あるいはSH2を予め設定されているSHT1
あるいはSHT2と比較することにより、実施の形態1
と同様に、電動膨張弁4の開度を制御する。
【0054】以上のように、本実施の形態によれば、電
動膨張弁4を制御するのに必要な温度センサを実施の形
態1の4個に比べ3個と少なくすることができるので、
温度センサと制御装置の基板上の接続端子が1個分不要
となると共に、配線パターンの簡略化が可能となるた
め、より安価な空気調和機を得ることができるという効
果がある。
【0055】実施の形態3.実施の形態2では、圧縮機
吸入の冷媒過熱度を一定にするように制御したが、圧縮
機吐出冷媒の過熱度あるいは温度を制御するようにして
もよい。図5はこの実施の形態3に係わる冷凍回路の構
成図である。本実施の形態を、図5において説明する。
図中、10−bは室外熱交換器5のほぼ中間の配管表面
に設置された室外二相管温度センサ、11−bは室内熱
交換器3のほぼ中間の配管表面に設置された室内二相管
温度センサ、13は圧縮機吐出配管の表面に設置された
圧縮機吐出温度センサであり、図1と同一又は相当部分
には同じ符号を付し説明を省略する。
【0056】以上のように構成された本実施の形態の冷
凍回路において、冷房運転時には、室外二相管温度セン
サT10−bの検出値T10b、室内二相管温度センサ
T11−bの検出値T11b、および予め実験や理論計
算等により制御装置6内部に設定記憶されている圧縮機
の特性から、圧縮機吸入が予め想定している冷媒の状
態、例えば過熱度0の飽和ガス状態となる場合の吐出冷
媒温度Tdtを制御装置6内部の演算部で算出する。こ
の値と実際に圧縮機吐出温度センサ13で検出された検
出値T13とを比較し、T13<Tdt−α2であれば
電動膨張弁4の開度を小さくし、T13>Tdt+β2
であれば電動膨張弁4の開度を大きくする。ここで、α
2およびβ2は0または正の設定値である。α2、β2
およびTdtは、運転条件に毎に分類していくつか記憶
させておいても良い。暖房運転時にも全く同様に、電動
膨張弁4の開度を制御する。
【0057】以上のように、本実施の形態によれば、電
動膨張弁4を制御するのに必要な温度センサを実施の形
態1の4個に比べ3個と少なくすることができるので、
温度センサと制御装置の基板上の接続端子が1個分不要
となると共に、配線パターンの簡略化が可能となるた
め、より安価な空気調和機を得ることができるという効
果がある。
【0058】実施の形態4.実施の形態1乃至3では、
室内熱交換器および室外熱交換器の内部に冷媒を溜める
ことによって余剰冷媒を処理する例を示したが、図3
(a)に示すように、延長配管が短い場合には、特に暖
房時に高圧が上昇して冷凍回路や圧縮機高圧部の破壊等
の不具合を生じることも考えられる。そこで、本実施の
形態では、延長配管の内容積を小さくすることによっ
て、冷凍回路内の充填冷媒量を削減し、よって延長配管
が短い場合に高圧が上昇することを抑制する方法につい
て説明する。
【0059】冷凍回路の構成は実施の形態1の図1と同
一であるので説明を省略する。本実施の形態の冷凍回路
および空気調和機において、室内熱交換器3の内容積を
Vin[m3]、室外熱交換器5の内容積をVout[m3]、
および液側延長配管8bの内容積をVpl[m3]と置く。
そして、本実施の形態の冷凍回路および空気調和機は、
これらの間に概略、Vout=Vin+Vplなる関係
が成立している。
【0060】また、延長配管の長さの変化に伴う必要冷
媒質量の変化をなるべく小さくするために、液側延長配
管8bは、その内容積がなるべく小さくなるよう従来よ
りも細い配管を使用する。例えばパッケージエアコンで
あれば、液延長配管として従来は外径Φ9.52mmの
配管を使用していたのに対し、それよりも細い外径Φ7
mmやΦ6.35mmの配管を、ルームエアコンであれ
ば、液延長配管として従来は外径Φ6.35mmの配管
を使用していたのに対し、それよりも細い外径Φ6mm
やΦ5mmの配管を使用している。
【0061】以上のように構成することにより、冷房運
転時と暖房運転時に必要となる冷媒質量をほぼ同等とす
ることができるので、従来必要であったアキュムレータ
のような冷媒貯蔵部を不要とし、冷凍回路中を循環する
冷媒の組成が当初充填した組成よりもR32およびR1
25を豊富に含む組成へと変化することに伴う圧力上昇
や性能低下を防止することができる。また、アキュムレ
ータが必要なくなるので、従来に比べて小型かつ安価な
冷凍回路あるいは空気調和機を得ることができる。
【0062】ここで、余剰冷媒の処理について従来と比
較しながら説明する。従来の空気調和機、特にパッケー
ジエアコンでは、図6(a)に示すように、室外機の内
容積Vout[m3]が室内機の内容積Vin[m3]よりも大
きいので、室内機と室外機とを接続する延長配管の長さ
が短い場合は、冷凍回路が適正な能力を発揮するために
必要とする冷媒質量は冷房運転の方が暖房運転よりも多
くなる。一方、室内機と室外機とを接続する延長配管の
長さが長い場合は、冷凍回路が適正な能力を発揮するた
めに必要とする冷媒質量は暖房運転の方が冷房運転より
も多くなる。つまり、延長配管の単位長さ増加量あたり
の必要冷媒量の増加量は、冷房運転よりも暖房運転の方
が大きくなる。これは、冷房運転時には、液延長配管中
の冷媒は電動膨張弁の下流であるため密度が比較的小さ
い気液二相状態であるのに対し、暖房運転時には、液延
長配管中の冷媒は電動膨張弁の上流であるため密度が比
較的大きい液相状態であることに起因する。
【0063】本実施の形態では、室外熱交換器の内容積
Vout[m3]と、室内熱交換器の内容積Vin[m3]と液
延長配管の内容積Vpl[m3]の和、が概略同一となるよ
うにすることによって、冷房運転時と暖房運転時に必要
となる冷媒量の差を小さくするとともに、液延長配管の
内容積Vpl[m3]を極力小さくすることによって、主に
暖房運転時に、図6(b)に示すように延長配管が長く
なるにつれて増加する必要冷媒量の増加率を小さくし
た。このようにすることにより、冷暖の切り換えおよび
延長配管長さの変化に伴って発生する余剰冷媒量が少な
くなるので、余剰冷媒を凝縮器(冷房運転時は室外熱交
換器、暖房運転時は室内熱交換器)の内容積で処理する
ことができ、したがって、非共沸混合冷媒を用いると共
にアキュムレータを必要としない安価な冷凍回路を得る
ことができる。また、アキュムレータのように冷媒が滞
留する部分が無くなるので、非共沸混合冷媒の組成が当
初の充填組成からほとんど変動することがなく、圧力上
昇や性能低下を招くことがない安全で常に高性能な空気
調和機を提供することができる。
【0064】室外熱交換器、室内熱交換器および液側延
長配管の内容積について、さらに具体的に説明する。従
来の5馬力クラスのパッケージエアコンを例に説明する
と、室外熱交換器内容積はおよそVout=4.4
[l]、室内熱交換器内容積はおおよそVin=2.2
[l]であり、液延長配管内容積は、5mの場合で0.
25[l]、30mの場合で1.5[l]程度である。
ところで、凝縮器内部を流れる冷媒の状態は、入口から
過熱ガス、気液二相、過冷却液となっており、凝縮器出
口過冷却度が5[deg]程度の場合、凝縮器配管長さに
おいてこれらの占める割合は、おおよそ2:7:1程度
となる。また、気液二相冷媒の平均密度は、凝縮器で液
冷媒の約60%、蒸発器で液冷媒の約40%である。し
たがって、液密度を1.2[kg/l]とすると、上記
のような従来のパッケージエアコンでは、冷房運転時
は、凝縮器となる室外熱交換器には、概略、 4.4×(0.1+0.7×0.6)×1.2=2.7
[kg]、 蒸発器となる室内熱交換器には、概略、 2.2×0.4×1.2=1.1[kg]、 液延長配管には、概略、 0.25×0.4×1.2=0.1[kg](5mの場
合) 1.5×0.4×1.2=0.7[kg](30mの場
合) 合計2.7+1.1+0.1=3.9[kg]から2.
7+1.1+0.7=4.5[kg]の冷媒が必要とな
る。一方、暖房運転時は、凝縮器となる室内熱交換器に
は、概略、 2.2×(0.1+0.7×0.6)×1.2=1.4
[kg]、 蒸発器となる室内熱交換器には、概略、 4.4×0.4×1.2=2.1[kg]、 液延長配管には、概略、 0.25×1.2=0.3[kg](5mの場合) 1.5×1.2=1.8[kg](30mの場合) 合計1.4+2.1+0.3=3.8[kg]から1.
4+2.1+1.8=5.3[kg]の冷媒が必要とな
る。
【0065】室外熱交換器を細管化するなどしてその内
容積を20%減らし3.5[l]程度にするとともに、
液側延長配管を従来のΦ9.52からΦ6.35に変え
その内容積を5mで0.1[l]、30mで0.6
[l]程度にすると、冷房運転時の必要冷媒量は合計
3.35[kg]から3.6[kg]、暖房運転時の必
要冷媒量は合計3.2[kg]から3.8[kg]とな
る。この場合、同一延長配管時の冷暖必要冷媒量の差は
最大0.2[kg]となる。この差は、内容積が小さい
室内熱交換器のおよそ7.6%分に相当するが、この程
度の量であれば、延長配管長に合わせた適切な冷媒質量
が充填されている限り、アキュムレータなしで凝縮器
(冷房時は室外熱交換器、暖房時は室内熱交換器)の過
冷却度の変化分(液部の増減)で吸収することができ
る。
【0066】このように液側延長配管の内容積が室外熱
交換器内容積の概略10%程度以内であれば、冷房/暖
房運転の切替えに伴う冷房時余剰冷媒を室外熱交換器内
部に過冷却度の増減として吸収することができる。(V
out≒Vinの場合、Vpl≦Vout×0.1)こ
の場合、冷房時室外熱交換器出口冷媒過冷却度は暖房時
室内熱交換器出口冷媒過冷却度よりも大きくなる。
【0067】また、室内熱交換器内容積が室外熱交換器
内容積よりも小さい場合は、液側延長配管の内容積が室
外熱交換器内容積の10%程度であることが望ましい。
(Vout>Vinの場合、Vpl≒Vout×0.
1)この場合、冷房時室外熱交換器出口冷媒過冷却度は
暖房時室内熱交換器出口冷媒過冷却度よりも小さくな
る。
【0068】以上のように、Vout、Vin,Vpl
の関係は、厳密にVout=Vin+Vplである必要
はなく、Vout≦Vin+Vpl≦Vout×1.
1、Vout×0.9≦Vin+Vpl≦Vout程度
の関係を満足していれば良い。
【0069】液側延長配管を、例えば、外径Φ9.52
mm、肉厚0.8mmの従来のものから、外径Φ6.3
5mm、肉厚0.6mmのものに変えた場合、内容積は
49.3cm3/mから20.8cm3/mに減少す
る。また、液冷媒の密度を1.2g/cm3とすると、
暖房運転時に延長配管1m増加あたり従来59.2g必
要であった冷媒量増加は、25.0gへと約60%減少
させることができる。したがって、延長配管5mと30
mとで暖房運転時に必要となる冷媒量差は、従来Φ9.
52では1.48kgであったものが、Φ6.35にす
ることにより0.63kgに減らすことができる。
【0070】冷媒の追加充填なしで対応する延長配管長
さは、室内熱交換器、室外熱交換器および液延長配管の
内容積によって変化してくるが、延長配管が長くなるほ
ど、冷房運転で室外熱交換器出口過冷却度が大きくな
り、高圧上昇、性能低下を招くので、室外熱交換器出口
過冷却度10[deg]程度までを許容して冷媒の追加充填
なしで対応する延長配管長さを決定すると良い。
【0071】ところで、液側延長配管を従来より細くす
るということは、液側延長配管での圧力損失が従来より
大きくなることを意味する。したがって、液側延長配管
が電動膨張弁と直列の絞り装置(冷凍回路全体にとって
は二段絞り)となっているような効果を示すことにな
る。その結果、電動膨張弁の開度は従来よりも小さくな
るので、従来よりも小型の電動膨張弁を用いることがで
き、その意味でも安価な冷凍回路および空気調和機を得
ることができる。
【0072】実施の形態5.図7は本実施の形態5に係
わる冷凍回路の構成図である。図において、9は液溜め
であり、図1と同一又は相当部分には同じ符号を付し説
明を省略する。図7に示すように、従来の冷凍回路図8
の圧縮機吸入側にある低圧アキュムレータ7を取り外
し、電動膨張弁4と液側延長配管8bとの間に液溜め9
を設けても良い。このようにすることにより、冷媒の追
加充填なしで対応できる延長配管の長さをより長くする
ことができる。液溜めには、凝縮圧力と蒸発圧力の中間
圧力の飽和液冷媒が溜まることになる。液溜めの容量V
lr[m3]は、Vout+Vlr≒Vin+Vplが±1
0%程度の誤差で成立するように設定するとよい。
【0073】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0074】本発明の請求項1に係わる空気調和機は、
圧縮機、四方弁、減圧装置および室外熱交換器からなる
室外ユニットと、室内熱交換器からなる室内ユニットと
をガス側および液側延長配管で接続し、蒸気圧縮式冷凍
回路を構成した空気調和機において、運転状態によって
変化する余剰冷媒を前記室外熱交換器、前記室内熱交換
器および前記液側延長配管の内部に溜めるように、前記
室内熱交換器または前記室外熱交換器の蒸発器となる熱
交換器の出口冷媒の状態を制御するので、効率よく運転
することができるとともに、圧縮機に液バックすること
がなく信頼性の高い空気調和機を得ることができる。
【0075】本発明の請求項2に係わる空気調和機は、
前記蒸発器の入口側配管に液管温度センサと前記蒸発器
の出口側配管にガス管温度センサを備え、前記液管温度
センサから検知される温度と前記ガス管温度センサから
検知される温度により算出される蒸発器出口冷媒過熱度
が予め定められた所定目標値となるように制御するの
で、空気調和機の運転状態を正確に目標に導き、効率よ
く運転することができる。
【0076】本発明の請求項3に係わる空気調和機は、
前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を有し、前記蒸発器
出口冷媒過熱度の所定目標値が前記圧縮機の運転容量に
応じて変化するので、運転状態を素早く追随させること
ができ、空気調和機を効率よく運転することができる。
【0077】本発明の請求項4に係わる空気調和機は、
室内ユニットに空調室内の空気温度を検出する吸込み空
気温度センサを備え、前記蒸発器出口冷媒過熱度の所定
目標値を、前記吸込み空気温度センサから検知する吸込
み空気温度と空調設定温度の差に応じて変化させるの
で、運転状態を素早く追随させることができ、空気調和
機を効率よく運転することができる。
【0078】本発明の請求項5に係わる空気調和機は、
圧縮機、四方弁、減圧装置および室外熱交換器からなる
室外ユニットと、室内熱交換器からなる室内ユニットと
をガス側および液側延長配管で接続し、蒸気圧縮式冷凍
回路を構成した空気調和機において、運転状態によって
変化する余剰冷媒を前記室外熱交換器、前記室内熱交換
器および前記液側延長配管の内部に溜めるように、前記
圧縮機の吸入冷媒の状態を制御するので、効率よく運転
することができるとともに、圧縮機に液バックすること
がなく信頼性の高い空気調和機を得ることができる。
【0079】本発明の請求項6に係わる空気調和機は、
前記圧縮機の吸入側配管に吸入配管温度センサと前記室
外熱交換器または前記室内熱交換器の蒸発器となる熱交
換器の中間部配管に蒸発器二相管温度センサを備え、前
記吸入配管温度センサから検知される吸入冷媒温度と前
記蒸発器二相管温度センサから検知される蒸発器二相冷
媒温度により算出される吸入冷媒過熱度が予め定められ
た所定目標値となるように制御するので、空気調和機の
運転状態を正確に目標に導き、効率よく運転することが
できる。
【0080】本発明の請求項7に係わる空気調和機は、
前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を有し、前記吸入冷
媒過熱度の所定目標値が前記圧縮機の運転容量に応じて
変化するので、運転状態を素早く追随させることがで
き、空気調和機を効率よく運転することができる。
【0081】本発明の請求項8に係わる空気調和機は、
圧縮機、四方弁、減圧装置および室外熱交換器からなる
室外ユニットと、室内熱交換器からなる室内ユニットと
をガス側および液側延長配管で接続し、蒸気圧縮式冷凍
回路を構成した空気調和機において、運転状態によって
変化する余剰冷媒を前記室外熱交換器、前記室内熱交換
器および前記液側延長配管の内部に溜めるように、前記
圧縮機の吐出冷媒の状態を制御するので、効率よく運転
することができるとともに、圧縮機に液バックすること
がなく空気調和機の信頼性高い運転が可能となる。さら
に、温度検出センサの数を少なくすることができるの
で、安価で組立作業性を向上させた空気調和機を得るこ
とができる。
【0082】本発明の請求項9に係わる空気調和機は、
前記室外熱交換器または前記室内熱交換器の凝縮器とな
る熱交換器の中間部配管に凝縮器二相管温度センサと他
方の蒸発器となる熱交換器の中間部配管に蒸発器二相管
温度センサ及び前記圧縮機の吐出配管に吐出温度センサ
を備え、前記吐出温度センサから検知される吐出冷媒温
度が、前記凝縮器二相管温度センサから検知される凝縮
器二相冷媒温度と前記蒸発器二相管温度センサから検知
される蒸発器二相冷媒温度により算出される予め設定さ
れた所定目標値となるように制御するので、空気調和機
の運転状態を正確に目標に導き、効率良く運転すること
が可能となる。
【0083】本発明の請求項10に係わる空気調和機
は、前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を有し、前記吐
出冷媒温度の所定目標値が前記圧縮機の運転容量に応じ
て変化するので、運転状態を素早く追随させることがで
き、空気調和機を効率よく運転することができる。
【0084】本発明の請求項11に係わる空気調和機
は、冷媒として非共沸混合冷媒を用いるので、室内およ
び室外熱交換器の内部に冷媒を溜めることにより余剰冷
媒を処理して、アキュムレータのような冷媒が溜まる部
分がないため、循環する冷媒の組成変化を小さく抑える
ことができるので、効率のよい空気調和機を得ることが
できる。
【0085】本発明の請求項12に係わる空気調和機
は、前記室内熱交換器の内容積と前記冷媒液配管の内容
積の和が前記室外熱交換器の内容積の90〜110%で
あるので、必要冷媒量を少なくできるとともに、適正冷
媒量ではアキュムレータなしで冷凍回路を構成でき、室
外ユニットの軽量化、コンパクト化の向上が図れる。
【0086】本発明の請求項13に係わる空気調和機
は、前記室内熱交換器と前記減圧装置の間に接続された
液溜めを有し、前記室内熱交換器の内容積と前記液側延
長配管の内容積および前記液溜めの内容積の和が前記室
外熱交換器の内容積の90〜110%であるので、減圧
装置と液側延長配管との間に設けた液溜めにより、冷媒
の追加充填なしで延長配管の許容長さを長くでき、空気
調和機設置の自由度を広げる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる冷凍回路の構
成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係わる冷凍回路の動
作を説明する図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係わる冷凍回路の動
作を説明する図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係わる冷凍回路の構
成図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係わる冷凍回路の構
成図である。
【図6】 本発明の実施の形態4に係わる余剰冷媒処理
を説明する図である。
【図7】 本発明の実施の形態5に係わる冷凍回路の構
成図である。
【図8】 従来の冷凍回路の構成図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 四方弁、3 室内熱交換器、4 電動
膨張弁、5 室外熱交換器、6 制御装置、7 アキュ
ムレータ、8a ガス側延長配管、8b 液側延長配
管、9 液溜め、10−a 室外液管温度センサ、10
−b 室外二相管温度センサー、10−c 室外吸い込
み温度センサ、10−d 室外ガス管温度センサ、11
−a 室内液管温度センサ、11−b 室内二相管温度
センサ、11−c 室内吸い込み温度センサ、11−d
室内ガス管温度センサ、12 圧縮機吸入温度セン
サ、13 圧縮機吐出温度センサ、A 冷凍回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 1/00 395 F25B 1/00 395A Fターム(参考) 3L092 AA02 AA05 AA13 DA15 EA03 EA06 FA27 FA34

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、四方弁、減圧装置および室外熱
    交換器からなる室外ユニットと、室内熱交換器からなる
    室内ユニットとをガス側および液側延長配管で接続し、
    蒸気圧縮式冷凍回路を構成した空気調和機において、運
    転状態によって変化する余剰冷媒を前記室外熱交換器、
    前記室内熱交換器および前記液側延長配管の内部に溜め
    るように、前記室内熱交換器または前記室外熱交換器の
    蒸発器となる熱交換器の出口冷媒の状態を制御すること
    を特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記蒸発器の入口側配管に液管温度セン
    サと前記蒸発器の出口側配管にガス管温度センサを備
    え、前記液管温度センサから検知される温度と前記ガス
    管温度センサから検知される温度により算出される蒸発
    器出口冷媒過熱度が予め定められた所定目標値となるよ
    うに制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調
    和機。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を有
    し、前記蒸発器出口冷媒過熱度の所定目標値が前記圧縮
    機の運転容量に応じて変化することを特徴とする請求項
    2に記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 室内ユニットに空調室内の空気温度を検
    出する吸込み空気温度センサを備え、前記蒸発器出口冷
    媒過熱度の所定目標値を、前記吸込み空気温度センサか
    ら検知する吸込み空気温度と空調設定温度の差に応じて
    変化させることを特徴とする請求項2に記載の空気調和
    機。
  5. 【請求項5】 圧縮機、四方弁、減圧装置および室外熱
    交換器からなる室外ユニットと、室内熱交換器からなる
    室内ユニットとをガス側および液側延長配管で接続し、
    蒸気圧縮式冷凍回路を構成した空気調和機において、運
    転状態によって変化する余剰冷媒を前記室外熱交換器、
    前記室内熱交換器および前記液側延長配管の内部に溜め
    るように、前記圧縮機の吸入冷媒の状態を制御すること
    を特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記圧縮機の吸入側配管に吸入配管温度
    センサと前記室外熱交換器または前記室内熱交換器の蒸
    発器となる熱交換器の中間部配管に蒸発器二相管温度セ
    ンサを備え、前記吸入配管温度センサから検知される吸
    入冷媒温度と前記蒸発器二相管温度センサから検知され
    る蒸発器二相冷媒温度により算出される吸入冷媒過熱度
    が予め定められた所定目標値となるように制御すること
    を特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を有
    し、前記吸入冷媒過熱度の所定目標値が前記圧縮機の運
    転容量に応じて変化することを特徴とする請求項6に記
    載の空気調和機。
  8. 【請求項8】 圧縮機、四方弁、減圧装置および室外熱
    交換器からなる室外ユニットと、室内熱交換器からなる
    室内ユニットとをガス側および液側延長配管で接続し、
    蒸気圧縮式冷凍回路を構成した空気調和機において、運
    転状態によって変化する余剰冷媒を前記室外熱交換器、
    前記室内熱交換器および前記液側延長配管の内部に溜め
    るように、前記圧縮機の吐出冷媒の状態を制御すること
    を特徴とする空気調和機。
  9. 【請求項9】 前記室外熱交換器または前記室内熱交換
    器の凝縮器となる熱交換器の中間部配管に凝縮器二相管
    温度センサと他方の蒸発器となる熱交換器の中間部配管
    に蒸発器二相管温度センサ及び前記圧縮機の吐出配管に
    吐出温度センサを備え、前記吐出温度センサから検知さ
    れる吐出冷媒温度が、前記凝縮器二相管温度センサから
    検知される凝縮器二相冷媒温度と前記蒸発器二相管温度
    センサから検知される蒸発器二相冷媒温度により算出さ
    れる予め設定された所定目標値となるように制御するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の冷凍空調機。
  10. 【請求項10】 前記圧縮機は容量制御可能な圧縮機を
    有し、前記吐出冷媒温度の所定目標値が前記圧縮機の運
    転容量に応じて変化することを特徴とする請求項9に記
    載の空気調和機。
  11. 【請求項11】 冷媒として非共沸混合冷媒を用いるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記
    載の冷凍空調機。
  12. 【請求項12】 前記室内熱交換器の内容積と前記冷媒
    液配管の内容積の和が前記室外熱交換器の内容積の90
    〜110%とすることを特徴とする請求項1乃至請求項
    11のいずれかに記載の空気調和機。
  13. 【請求項13】 前記室内熱交換器と前記減圧装置の間
    に接続された液溜めを有し、前記室内熱交換器の内容積
    と前記液側延長配管の内容積および前記液溜めの内容積
    の和が前記室外熱交換器の内容積の90〜110%とす
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか
    に記載の空気調和機。
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