JP5323049B2 - エレベータの呼び登録システム及びエレベータの呼び登録処理装置 - Google Patents
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Description
この点、特開2000−191245号公報に記載の技術では、操作レスで呼び登録をするために、エレベータ利用者が携帯する記憶媒体から個体識別情報を遠隔から検出できる装置を設置して実現するが、利用者の乗車意思を判別する必要がある。
本技術では、エレベータから離れた場所でエレベータ利用者の個体識別情報を検出するとエレベータをその階まで呼びよせ、その後、エレベータの近傍又はかごの内部において、利用者の個体識別情報を検出しなければ、エレベータを乗車階や目的階に停止させないことを特徴としている。
エレベータ乗場において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行う乗場検出装置と、
エレベータかご内において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行うかご検出装置と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報の登録がない場合に、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報を登録するとともに前記エレベータ乗場へのエレベータかごの呼び登録を行い、登録している登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知した場合に、登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知してから所定の猶予時間が経過した後に当該登録識別情報の登録を消去する呼び登録処理装置とを有することを特徴とする。
エレベータ利用者が前記エレベータかごから降車したために登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなくなり、前記乗場検出装置が前記エレベータかごから降車したエレベータ利用者の記憶媒体から当該エレベータ利用者の識別情報の読み取りを行った場合に、
登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知してから猶予時間の間は当該登録識別情報の登録を維持することで、前記乗場検出装置による降車後のエレベータ利用者の識別情報の読み取りに対してエレベータかごの呼び登録を行わないことを特徴とする。
前記猶予時間を5秒以上10秒以下の間のいずれかとすることを特徴とする。
前記かご検出装置の読み取り周期ごとに、前記かご検出装置により読み取られた識別情報を識別情報記録リストに記録し、識別情報記録リストに記録している識別情報と登録識別情報とを比較し、比較の後に、識別情報の記録を識別情報記録リストから消去し、
識別情報記録リストの記録内容と登録識別情報とを比較した結果、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していることを検出した場合に、登録識別情報の登録を維持し、
登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出した場合に、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出してから前記猶予時間が経過した後に当該登録識別情報の登録を消去することを特徴とする。
エレベータ乗場において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行う乗場検出装置と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報の登録がない場合に、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報を登録するとともに、当該識別情報を登録してから所定の猶予時間が経過した後に前記エレベータ乗場へのエレベータかごの呼び登録を行う呼び登録処理装置とを有することを特徴とする。
前記猶予時間を前記乗場検出装置の読み取り周期より長い時間とし、
前記猶予時間が到来する直前の読み取り周期において、登録している登録識別情報を前記乗場検出装置が再度読み取っている場合に、前記猶予時間が経過した後にエレベータかごの呼び登録を行い、
前記猶予時間が到来する直前の読み取り周期において、登録識別情報を前記乗場検出装置が読み取っていない場合に、エレベータかごの呼び登録を行わないことを特徴とする。
前記乗場検出装置の読み取り周期ごとに、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報を識別情報記録リストに記録し、識別情報記録リストに記録している識別情報と登録している登録識別情報とを比較し、比較の後に、識別情報の記録を識別情報記録リストから消去し、
識別情報記録リストの記録内容と登録識別情報とを比較した結果、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していることを検出した場合に、登録識別情報の登録を維持し、
前記登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出した場合に、登録識別情報を消去し、
前記猶予時間の到来の際に登録識別情報の登録が維持されている場合に、エレベータかごの呼び登録を行うことを特徴とする。
エレベータの利用が許可された許可利用者の識別情報を記憶しており、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が許可利用者の識別情報と一致する場合に、エレベータかごの呼び登録を行うことを特徴とする。
エレベータ乗場において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行う乗場検出装置と、
エレベータかご内において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行うかご検出装置とに接続され、
前記乗場検出装置及び前記かご検出装置から、読み取られた識別情報を受信する受信部と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報を登録する識別情報登録部と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が前記識別情報登録部に登録されているか否かを判断し、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が登録されていない場合に、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報の前記識別情報登録部への登録処理を行うとともに前記エレベータ乗場へのエレベータかごの呼び登録を行う呼び登録処理部と、
前記識別情報登録部に登録されている登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知し、登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知してから所定の猶予時間が経過した後に当該登録識別情報の登録を消去する登録消去処理部とを有することを特徴とする。
エレベータ利用者が前記エレベータかごから降車したために登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなくなり、前記乗場検出装置が前記エレベータかごから降車したエレベータ利用者の記憶媒体から当該エレベータ利用者の識別情報の読み取りを行った場合に、
登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知してから猶予時間の間は前記登録消去処理部が当該登録識別情報の登録を維持することで、前記乗場検出装置による降車後のエレベータ利用者の識別情報の読み取りに対してエレベータかごの呼び登録を行わないことを特徴とする。
前記猶予時間を5秒以上10秒以下の間のいずれかとすることを特徴とする。
前記かご検出装置の読み取り周期ごとに、前記かご検出装置により読み取られた識別情報を識別情報記録リストに記録し、識別情報記録リストに記録している識別情報と登録識別情報とが比較された後に、識別情報の記録を識別情報記録リストから消去する識別情報記録リスト管理部を有し、
前記登録消去処理部は、
識別情報記録リストの記録内容と登録識別情報とを比較し、比較の結果、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していることを検出した場合に、登録識別情報の登録を維持し、
登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出した場合に、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出してから前記猶予時間が経過した後に当該登録識別情報の登録を消去することを特徴とする。
前記猶予時間が到来する際に前記エレベータかごのドアが開いている状態である場合は、登録識別情報の登録を維持し、前記エレベータかごのドアを閉じる動作が開始してから前記猶予時間が経過した後に、登録識別情報の登録を消去することを特徴とする。
エレベータ乗場において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行う乗場検出装置に接続され、
前記乗場検出装置から、読み取られた識別情報を受信する受信部と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報を登録する識別情報登録部と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が前記識別情報登録部に登録されているか否かを判断し、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が登録されていない場合に、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報の前記識別情報登録部への登録処理を行うとともに、当該識別情報の登録処理の後所定の猶予時間が経過した後に前記エレベータ乗場へのエレベータかごの呼び登録を行う呼び登録処理部とを有することを特徴とする。
前記猶予時間を前記乗場検出装置の読み取り周期より長い時間とし、
前記猶予時間が到来する直前の読み取り周期において、前記乗場検出装置が、前記識別情報登録部に登録されている登録識別情報を再度読み取っている場合に、前記猶予時間が経過した後にエレベータかごの呼び登録を行い、
前記猶予時間が到来する直前の読み取り周期において、前記乗場検出装置が、登録識別情報を読み取っていない場合に、エレベータかごの呼び登録を行わないことを特徴とする。
前記乗場検出装置の読み取り周期ごとに、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報を識別情報記録リストに記録し、識別情報記録リストに記録している識別情報と登録識別情報とが比較された後に、識別情報の記録を識別情報記録リストから消去する識別情報記録リスト管理部を有し、
前記呼び登録処理部は、
識別情報記録リストの記録内容と登録識別情報とを比較し、比較の結果、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していることを検出した場合に、登録識別情報の登録を維持し、
登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出した場合に、登録識別情報を消去し、
前記猶予時間の到来の際に登録識別情報の登録が維持されている場合に、エレベータかごの呼び登録を行うことを特徴とする。
エレベータの利用が許可された許可利用者の識別情報を記憶する許可利用者識別情報記憶部を有し、
前記呼び登録処理部は、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が許可利用者の識別情報と一致する場合に、エレベータかごの呼び登録を行うことを特徴とする。
このため、少ない検出装置にて誤検出のないエレベータの呼び登録システムを実現することが可能である。
図1は、本実施の形態に係るエレベータの呼び登録システムの構成例を示す。
図1に示すように、本実施の形態に係るエレベータの呼び登録システムでは、各エレベータ乗場に乗場検出装置100を配置するとともに、エレベータかご500にもかご検出装置200を配置する。
また、本実施の形態に係るエレベータの呼び登録システムでは、エレベータ利用者300(以下、単に利用者ともいう)はエレベータ利用者300の識別情報(以下、個体識別情報又はID(Identification)という)が格納された記憶媒体である個体識別タグ400を携帯する。
乗場検出装置100及びかご検出装置200は、それぞれ所定の読み取り周期で、無線通信により個体識別情報の読み取りを試行する。利用者300が無線通信範囲内にいれば、乗場検出装置100及びかご検出装置200は、個体識別タグ400から利用者300の個体識別情報の読み取りを行う。
なお、認証装置600が周期的に乗場検出装置100及びかご検出装置200に個体識別情報の読み取りを指示し、乗場検出装置100及びかご検出装置200は読み取り指示に従って、個体識別情報の読み取りを試行してもよいし、乗場検出装置100及びかご検出装置200が各々タイマを備え、タイマ計時に基づいて周期的に個体識別情報の読み取りを試行してもよい。
乗場検出装置100及びかご検出装置200は、収集した個体識別情報を認証装置600に認証通信路800を通じて伝送する。
認証装置600は、乗場検出装置100及びかご検出装置200と認証通信路800で接続され、エレベータ制御装置700と通信路900で接続される。
認証装置600は、エレベータの利用が許可された許可利用者の識別情報(以下、許可利用者識別情報又は許可IDという)を記憶しており、乗場検出装置100で読み取られた個体識別情報と許可利用者識別情報とを比較して利用者300の認証を行う。
つまり、認証装置600は、乗場検出装置100及びかご検出装置200から伝送された個体識別情報が許可利用者識別情報と一致するか否かを判別し、一致する場合には、個体識別情報と検出した乗場検出装置100の設置箇所に基づき、呼び登録を行う。
具体的には、認証装置600は、エレベータ制御装置700に呼び情報として乗車階と行先階を通信路900経由で送信する。
なお、認証装置600は、呼び登録処理装置の例である。
一般的にはRFID(Radio Frequency IDentification)タグと呼ばれるものなどが該当する。
この個体識別タグ400は個体を識別することが可能である個体識別情報を記憶している。個体識別情報は通常それぞれに割り振られた唯一の(ユニークな)番号であることが多い。
登録されていない場合には、受信した個体識別情報を登録するとともにエレベータ乗場へのエレベータかごの呼び登録を行う。
また、エレベータ利用者300がエレベータかご500に乗車した後は、かご検出装置200により読み取られた個体識別情報を受信し、登録ID(登録識別情報)と同じ個体識別情報がかご検出装置200により読み取られているか否かを判断し、登録IDと同じ識別情報がかご検出装置200により読み取られなくなったことを検知した場合に、検知から所定の猶予時間が経過した後に登録IDの登録を消去する。
このように猶予時間が経過した後に登録IDを消去する理由は以下の通りである。
かご内検出装置200により個体識別情報が読み取られなくなる場合とは、かご内検出装置200の無線通信範囲内に個体識別タグ400が存在しない場合、つまり、エレベータ利用者300がエレベータかご500から降車した場合である。
この場合は、前述したように、乗場検出装置100がエレベータかご500から降車したエレベータ利用者300の個体識別タグ400から当該エレベータ利用者300の個体識別情報の読み取りを行い、認証装置600に個体識別情報を送信する。
認証装置600は、乗場検出装置100からの個体識別情報を受信し、登録の有無を判断する。ここで、登録されていなければ、降車したエレベータ利用者300のために呼び登録が行われることになる。しかし、本実施の形態に係る認証装置600は、猶予時間の間は登録IDの登録を維持するので、乗場検出装置100による降車後のエレベータ利用者300の個体識別情報の読み取りに対してエレベータかごの呼び登録を行わない。
このような理由によるため、猶予時間は、降車したエレベータ利用者300が乗場検出装置100の無線通信範囲外に達するのに十分な時間である必要がある。
一方で、猶予時間が長いと、降車したエレベータ利用者300が続けて乗車したいときに不都合を生じる。このため、猶予時間は5秒以上10秒以下の間のいずれかであることが望ましい。
なお、以下では、乗場検出装置100の構成として説明するが、かご検出装置200のも同じ構成である。
認証装置通信部102は、認証通信路800を介して認証装置600と通信を行う。具体的には、読み取った個体識別情報を認証装置600に送信する。
識別情報読み取り部103は、エレベータ利用者300の個体識別タグ400と無線通信を行い、個体識別タグ400から個体識別情報を読み取る。
具体的には、乗場検出装置100及びかご検出装置200から個体識別情報を受信する。
検出装置通信部603は受信部の例である。
許可IDリスト記憶部604は許可利用者識別情報記憶部の例である。
ID登録部605に登録されている登録IDの一覧を登録IDリストという。
ID登録部605は識別情報登録部の例である。
一時記録IDリストとは、乗場ごと、エレベータかごごとに用意されたリストであり、乗場検出装置100又はかご検出装置200により読み取られたIDを一時的に記録するためのリストである。一時記録IDリストは識別情報記録リストの例である。また、一時記録IDリスト管理部607は識別情報記録リスト管理部の例である。
一時記録IDリスト管理部607は、乗場検出装置100又はかご検出装置200の読み取り周期ごとに、乗場検出装置100又はかご検出装置200により読み取られたIDを一時記録IDリストに記録し、後述する登録消去処理部608により一時記録IDリストに記録しているIDとID登録部605に登録されている登録ID(登録識別情報)とが比較された後に、一時記録IDリストにおけるIDの記録を消去する。
登録消去処理部608は、登録IDと同じIDが乗場検出装置100の一時記録IDリストに存在しない場合は、登録IDと同じIDが一時記録IDリスに存在していないことを検出した際に即座に登録IDを消去する。
一方、登録IDと同じIDがかご検出装置200の一時記録IDリストに存在しない場合は、登録IDと同じIDが一時記録IDリスに存在していないことを検出してから猶予時間が経過した後に当該登録IDの登録を消去する。
これは、前述したように、エレベータ利用者300がエレベータかご500から降車した際に、猶予時間の間は登録IDの登録を維持することで、乗場検出装置100による降車後のエレベータ利用者300の個体識別情報の読み取りに対してエレベータかごの呼び登録を行わないようにするためである。
また、登録消去処理部608は、猶予時間が到来する際にエレベータかご500のドアが開いている状態である場合は、登録IDの登録を維持し、エレベータかご500のドアを閉じる動作が開始してから猶予時間が経過した後に、登録IDの登録を消去する。
図4に示すように、個体識別情報ごとに、利用者の行先階が記憶される。
なお、エレベータ利用者が、図4に示す行先階から乗車する場合は、エントランスが行先階となる。
図5の例では、乗場階ごとに異なった行先階を指定可能である。
例えば、個体識別情報が「456777102」の利用者がB1階又は2階から乗車した場合は行先階は4階と指定されるが、1階から乗車した場合には行先階は6階と指定される。
図2は、乗場検出装置100ひとつずつに対して認証装置600において実施される動作のフローを示す。複数の乗場検出装置100の各々に対して、逐次または並行してこのフローが実施される。
図3は、かご検出装置200に対して認証装置600において実施される動作フローである。
また、図2と図3は連続して動作することも、並行して動作することも可能である。
以下、図2に基づき乗場毎のフローを説明する。
このとき、一度に複数のIDが収集される場合もある。
一方、未抽出の個人識別情報がなくなったか、当該乗場の乗場検出装置100から受信した個体識別情報がない場合はS209に進む。
このとき、抽出した当該個体識別情報が処理済みであることを当該乗場用の一時記録IDリストに記録する。
許可された個体識別情報に一致する場合は、S206に進む。
一方、許可された個体識別情報に一致しない場合は、S203に進む。
登録IDと一致しなければS207へ進む。
登録されていれば再びS203に進む。
なお、以下では説明の簡明化のため、一人のエレベータ利用者300のIDが読み込まれた例を用いて説明する。
次に、認証装置600は、処理をS203に戻し、ここでは未処理IDがないので、処理をS209に移す。
そして、S209の判断において、現在このエレベータ利用者300のIDは一時記録リストにある登録IDなので、当該エレベータ利用者300の登録IDは消去されない。
次に、認証装置600は、S210において、一時記録IDリストの当該エレベータ利用者300のIDを消去する。
認証装置600では、当該IDが再度一時記録リストに記録され(S202)、また未処理であるため、許可IDと比較され(S205)、許可IDと一致するので、登録IDと比較され、登録済みであるため、処理がS203に戻る。
S203では未処理IDがないので、処理がS209に移り、S209の判断において、現在このエレベータ利用者300のIDは一時記録リストにある登録IDなので、当該エレベータ利用者300の登録IDは消去されない。
次に、認証装置600は、S210において、一時記録IDリストの当該エレベータ利用者300のIDを消去する。
そして、未処理IDもないので、処理がS209に移る。
この時点では、当該エレベータ利用者のIDは登録IDリストに登録されているが、一時記録リストには記録されていない。
このため、この時点で、認証装置600は、当該エレベータ利用者のIDを登録IDリストから消去して(S209)、S210に進む。
S210においては、一時記録リストには記録されているIDは存在しないので消去はしない。
このとき、一度に複数のIDが収集される場合もある。
一方、未抽出の個人識別情報がなくなったか、かご検出装置200から受信した個体識別情報がない場合はS308に進む。
このとき、抽出した当該個体識別情報が処理済みであることをエレベータかご用の一時記録IDリストに記録する。
次に、呼び登録処理部606は、S304で抽出した個体識別情報が許可IDリストに示されている許可された個体識別情報に一致するかどうかを判別する(S305)。
許可された個体識別情報に一致する場合は、S306に進む。
一方、許可された個体識別情報に一致しない場合は、S303に進む。
登録IDと一致しなければS307へ進む。
登録されていれば再びS303に進む。
但し、かごが戸開中または停止中の場合は登録しない。
猶予時間は、通常エレベータ利用者300がかごから降車して、乗場近辺から離れてIDが乗場検出装置100で検出されなくなるのに必要な時間とするのが望ましい。
一般的には5秒程度あれば適当である。逆に長すぎると、記録が消去されずに、続けて乗車したいときに呼び登録されるのが遅くなる。
このため、5秒〜10秒の間で猶予時間を設定することが望ましい。
但し、かごが戸開中または停止中の場合は登録を消去しない。
なお、以下では説明の簡明化のため、一人のエレベータ利用者300のIDが読み込まれた例を用いて説明する。
通常は、かご検出装置200でIDが読み込まれた際には、乗場検出装置100でIDが読み込まれたときの登録処理(S207)での登録が維持されている(S209で登録が消去されていない)と考えられるので、登録済みとなり、処理がS303に戻る。
例外的に、未登録となっていれば、認証装置600は登録処理を行う(S307)。
次に、認証装置600は、処理をS303に戻し、ここでは未処理IDがないので、処理をS308に移す。
そして、S308の判断において、現在このエレベータ利用者300のIDは一時記録リストにある登録IDなので、当該エレベータ利用者300の登録IDは消去されない。
次に、認証装置600は、S309において、一時記録IDリストの当該エレベータ利用者300のIDを消去する。
認証装置600では、当該IDが再度一時記録リストに記録され(S302)、また未処理であるため、許可IDと比較され(S305)、許可IDと一致するので、登録IDと比較され、登録済みであるため、処理がS303に戻る。
S303では未処理IDがないので、処理がS308に移り、S308の判断において、現在このエレベータ利用者300のIDは一時記録リストにある登録IDなので、当該エレベータ利用者300の登録IDは消去されない。
次に、認証装置600は、S309において、一時記録IDリストの当該エレベータ利用者300のIDを消去する。
そして、未処理IDもないので、処理がS308に移る。
この時点では、当該エレベータ利用者のIDは登録IDリストに登録されているが、一時記録リストには記録されていない。
このため、猶予時間の経過後に、認証装置600は、当該エレベータ利用者のIDを登録IDリストから消去して(S308)、S309に進む。
S309においては、一時記録リストには記録されているIDは存在しないので消去はしない。
さらに、エレベータ乗場とエレベータかご500に個体識別タグ400を検出する検出装置を設置する。
検出装置は、認証装置600と接続され、認証装置600は、検出装置に検出指示を出し、検出装置は検出した個体識別タグ400の個体識別情報を認証装置600に認証通信路800を通じて伝送する。
認証装置600は、検出装置から伝送された個体識別情報が事前に登録され許可された個体識別情報であるかを判別し、許可されたものであれば、個体識別情報と検出した検出装置の設置箇所に基づき、エレベータを制御するエレベータ制御装置700に、呼び情報として乗車階と行先階を通信路900経由で送信する。
エレベータ制御装置700は認証装置600から伝送された呼び情報に基づき、エレベータかご500を配車する。
このため、乗場で検出された個体識別タグ400を携帯した利用者が降車したのか、乗車しようとしているのかを判別することができる。また、かごで検出された個体識別タグ400を一定時間後に記録から消去するように構成する。このことで、一定時間後、ふたたび降車した乗場から乗車することが可能になる。これらにより、少ない認証装置600で使い勝手のよい(誤検出の少ない)エレベータの呼び登録システムが提供できる。
また、上記の一定時間の間記録することと、上記の戸開動作中又は停止中に個体識別タグ400を記録・消去しないことの両方を行うことについても説明した。
このため、少ない検出装置にて誤検出のないエレベータの呼び登録システムを実現することが可能である。
図10は、本実施の形態に係るエレベータの呼び登録システムの構成例を示す。
図10に示すように、本実施の形態に係るエレベータの呼び登録システムでは、エレベータかご500にはかご検出装置200が配置されず、乗場検出装置100のみが配置される。
その他の構成は、図1に示したものと同様である。
図11では、図9に示した登録消去処理部608が存在しない。その他の構成は図9に示したものと同様である。
このため、乗場を通り過ぎるだけの利用者に対して誤って呼び登録する可能性がある。
本実施の形態では、このような利用者が乗場を通り過ぎる場合には呼び登録を行わない例を説明する。
また、本実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、降車したばかりの利用者を検出した際に呼び登録してしまうことはない。
このとき、一度に複数のIDが収集される場合もある。
一方、未抽出の個人識別情報がなくなったか、当該乗場の乗場検出装置100から受信した個体識別情報がない場合はS609に進む。
このとき、抽出した当該個体識別情報が処理済みであることを当該乗場用の一時記録IDリストに記録する。
許可された個体識別情報に一致する場合は、S606に進む。
一方、許可された個体識別情報に一致しない場合は、S603に進む。
登録IDと一致しなければS607へ進む。
登録されていれば再びS603に進む。
また、呼び登録処理部606は、消去した登録IDの登録時刻(S608で登録した登録時刻)を消去する(S610)。
更に、呼び登録処理部606は、一時記録IDリスト管理部607に指示して、一時記録IDリストに記録されているIDをすべて消去する(S611)。
なお、この猶予時間は、乗場検出装置100における読み取り周期より長い時間である。
つまり、利用者がエレベータに乗車するために乗場で待つ場合には、個体識別情報がID登録部605に登録され(S607)、登録時刻がID登録部605に登録されて(S608)から猶予時間が到来するまでに少なくとも一度は、当該個体識別情報が乗場検出装置100により読み取られて図6のS601〜S611の処理が実施される。
なお、以下では説明の簡明化のため、一人のエレベータ利用者300のIDが読み込まれた例を用いて説明する。
次に、認証装置600は、処理をS603に戻し、ここでは未処理IDがないので、処理をS609に移す。
そして、S609の判断において、現在このエレベータ利用者300のIDは一時記録リストにある登録IDなので、当該エレベータ利用者300の登録IDは消去されない。また、当該登録IDの登録時刻も消去されない。
次に、認証装置600は、S611において、一時記録IDリストの当該エレベータ利用者300のIDを消去する。
認証装置600では、当該IDが再度一時記録リストに記録され(S602)、また未処理であるため、許可IDと比較され(S605)、許可IDと一致するので、登録IDと比較され、登録済みであるため、処理がS603に戻る。
S603では未処理IDがないので、処理がS609に移り、S609の判断において、現在このエレベータ利用者300のIDは一時記録リストにある登録IDなので、当該エレベータ利用者300の登録IDは消去されず、また、登録時刻も消去されない。
次に、認証装置600は、S611において、一時記録IDリストの当該エレベータ利用者300のIDを消去する。
そして、未処理IDもないので、処理がS609に移る。
この時点では、当該エレベータ利用者のIDは登録IDリストに登録されているが、一時記録リストには記録されていない。
このため、この時点で、認証装置600は、当該エレベータ利用者のIDを登録IDリストから消去し(S609)、更に登録時刻も消去して(S610)、S611に進む。
S611においては、一時記録リストには記録されているIDは存在しないので消去はしない。
つまり、猶予時間が到来する直前の読み取り周期において乗場検出装置100が再度登録IDを読み取っている場合は、IDの登録は消去されず、また、登録時刻も消去されないので、猶予時間の到来の際にIDの登録が維持されており、図7のS701でYESとなり、呼び登録が行われる。
一方、猶予時間が到来する直前の読み取り周期において乗場検出装置100がIDを読み取っていない場合は、図6のS609においてIDの登録が消去され、また、S610において登録時刻も消去されるので、図7のS701においてYESとはならず、呼び登録が行われない。
これにより、乗場を通りすぎる利用者に対して間違って呼び登録することもなく、また、かごから降車した利用者に対して呼び登録してしまうことも無い。
また、このため、少ない検出装置にて誤検出のないエレベータの呼び登録システムを実現することが可能である。
認証装置600は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク装置等の記憶装置と、通信インタフェース等を備えるコンピュータにより実現可能である。
この場合、実施の形態1及び2に示した認証装置600の各要素は例えばプログラムにより実現することができる。これらプログラムは、磁気ディスク装置等の記憶装置に格納され、CPUにより読み出され実行される。
また、RAMには、CPUに実行させるプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。
また、RAMには、CPUによる処理に必要な各種データが格納される。
例えば、RAMには、実施の形態1及び2の説明において、「〜の判断」、「〜の抽出」、「〜の比較」、「〜の設定」、「〜の登録」、「〜の制御」、「〜の選択」、「〜の照合」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値やパラメータが記憶される。
また、実施の形態1及び2に示した認証装置600の各要素は、回路であってもよい。また、ROMに記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、実施の形態1及び2に示した認証装置600の各要素を「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」と表現することも可能である。
Claims (11)
- エレベータ乗場において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行う乗場検出装置と、
エレベータかご内において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行うかご検出装置と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報の登録がない場合に、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報を登録するとともに前記エレベータ乗場へのエレベータかごの呼び登録を行い、登録している登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られているか否かを判断し、登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知した場合に、登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知してから所定の猶予時間が経過した後に当該登録識別情報の登録を消去する呼び登録処理装置とを有することを特徴とするエレベータの呼び登録システム。 - 前記呼び登録処理装置は、
エレベータ利用者が前記エレベータかごから降車したために登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなくなり、前記乗場検出装置が前記エレベータかごから降車したエレベータ利用者の記憶媒体から当該エレベータ利用者の識別情報の読み取りを行った場合に、
登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知してから猶予時間の間は当該登録識別情報の登録を維持することで、前記乗場検出装置による降車後のエレベータ利用者の識別情報の読み取りに対してエレベータかごの呼び登録を行わないことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの呼び登録システム。 - 前記呼び登録処理装置は、
前記猶予時間を5秒以上10秒以下の間のいずれかとすることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータの呼び登録システム。 - 前記呼び登録処理装置は、
前記かご検出装置の読み取り周期ごとに、前記かご検出装置により読み取られた識別情報を識別情報記録リストに記録し、識別情報記録リストに記録している識別情報と登録識別情報とを比較し、比較の後に、識別情報の記録を識別情報記録リストから消去し、
識別情報記録リストの記録内容と登録識別情報とを比較した結果、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していることを検出した場合に、登録識別情報の登録を維持し、
登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出した場合に、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出してから前記猶予時間が経過した後に当該登録識別情報の登録を消去することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータの呼び登録システム。 - 前記呼び登録処理装置は、
エレベータの利用が許可された許可利用者の識別情報を記憶しており、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が許可利用者の識別情報と一致する場合に、エレベータかごの呼び登録を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータの呼び登録システム。 - エレベータ乗場において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行う乗場検出装置と、
エレベータかご内において、所定の読み取り周期で、エレベータ利用者が携帯している記憶媒体から無線通信によりエレベータ利用者の識別情報の読み取りを行うかご検出装置とに接続され、
前記乗場検出装置及び前記かご検出装置から、読み取られた識別情報を受信する受信部と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報を登録する識別情報登録部と、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が前記識別情報登録部に登録されているか否かを判断し、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が登録されていない場合に、前記乗場検出装置により読み取られた識別情報の前記識別情報登録部への登録処理を行うとともに前記エレベータ乗場へのエレベータかごの呼び登録を行う呼び登録処理部と、
前記識別情報登録部に登録されている登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られているか否かを判断し、登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知した場合に、登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知してから所定の猶予時間が経過した後に当該登録識別情報の登録を消去する登録消去処理部とを有することを特徴とするエレベータの呼び登録処理装置。 - 前記呼び登録処理部は、
エレベータ利用者が前記エレベータかごから降車したために登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなくなり、前記乗場検出装置が前記エレベータかごから降車したエレベータ利用者の記憶媒体から当該エレベータ利用者の識別情報の読み取りを行った場合に、
登録識別情報と同じ識別情報が前記かご検出装置により読み取られなかったことを検知してから猶予時間の間は前記登録消去処理部が当該登録識別情報の登録を維持することで、前記乗場検出装置による降車後のエレベータ利用者の識別情報の読み取りに対してエレベータかごの呼び登録を行わないことを特徴とする請求項6に記載のエレベータの呼び登録処理装置。 - 前記登録消去処理部は、
前記猶予時間を5秒以上10秒以下の間のいずれかとすることを特徴とする請求項6又は7に記載のエレベータの呼び登録処理装置。 - 前記エレベータの呼び登録処理装置は、更に、
前記かご検出装置の読み取り周期ごとに、前記かご検出装置により読み取られた識別情報を識別情報記録リストに記録し、識別情報記録リストに記録している識別情報と登録識別情報とが比較された後に、識別情報の記録を識別情報記録リストから消去する識別情報記録リスト管理部を有し、
前記登録消去処理部は、
識別情報記録リストの記録内容と登録識別情報とを比較し、比較の結果、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していることを検出した場合に、登録識別情報の登録を維持し、
登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出した場合に、登録識別情報と同じ識別情報が識別情報記録リストに存在していないことを検出してから前記猶予時間が経過した後に当該登録識別情報の登録を消去することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のエレベータの呼び登録処理装置。 - 前記登録消去処理部は、
前記猶予時間が到来する際に前記エレベータかごのドアが開いている状態である場合は、登録識別情報の登録を維持し、前記エレベータかごのドアを閉じる動作が開始してから前記猶予時間が経過した後に、登録識別情報の登録を消去することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のエレベータの呼び登録処理装置。 - 前記エレベータの呼び登録処理装置は、更に、
エレベータの利用が許可された許可利用者の識別情報を記憶する許可利用者識別情報記憶部を有し、
前記呼び登録処理部は、
前記乗場検出装置により読み取られた識別情報が許可利用者の識別情報と一致する場合に、エレベータかごの呼び登録を行うことを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載のエレベータの呼び登録処理装置。
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