JP2003312947A - エレベータサービスシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 行き先階ボタンを操作することなく、利用者
本人が設定した行き先階に到達するサービス、複数階床
のカゴ内混雑率を提示するサービス等を可能にするこ
と。 【解決手段】 行き先階および本人属性を含む個人情報
を発信する携帯型の個人情報発信装置と、各階床のエレ
ベータホール内に位置する搭乗待ちの利用者およびエレ
ベータカゴ内からエレベータホール内へ降りた利用者が
携帯した個人情報発信装置から発信された個人情報を受
信する第１の受信装置と、エレベータカゴ内に搭乗した
利用者が携帯する個人情報発信装置から発信された個人
情報を受信する第２の受信装置と、これら第１および第
２の受信装置で受信された個人情報に基づき、エレベー
タ搭乗待ちの利用者および搭乗後の利用者に対し各種の
サービスを提供するサービス提供装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス入室用な
どに用いられる個人情報発信装置を利用したエレベータ
サービスシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】エレベータの混雑度を利用したエレベー
タ制御方法に関して、特開２０００−２２９７６９号公
報では、エレベータの混雑度を各階床の表示板に表示す
ることにより、各階床のエレベータホールで待つ利用者
が混雑度に応じてエレベータの呼びを行うか否かを選択
できるようにする方法が開示されている。エレベータカ
ゴ内での情報提供サービスに関して、特開平１１−１３
０３５０公報では、乗り場呼びの階床や方向または時間
帯に応じて、ＦＭ放送などの社会情報提供源から得た一
般情報を乗り場またはカゴ内表示装置に表示するエレベ
ータ情報制御装置が開示されている。また、エレベータ
カゴ内に表示する各階床の広告情報として、各階の売り
場や催し物の名前、もしくはその簡単な紹介を静的に表
示する方法が実施されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一般に、オフィスビル
や高層マンション等に設置されるエレベータシステムで
は、行先階に辿り着くには、乗る度に行先階のボタンを
押す方法が実施されているが、多くの場合、乗る人の行
先階は乗る前から予め決まっている場合が多い。しかし
ながら、朝の混雑時などエレベータに乗る利用者が非常
に多い場合にはカゴ内で行先階のボタンを押すことが非
常に困難になることがある。デパート等のエレベータシ
ステムのように専門の担当者が搭乗している場合には、
その担当者に行き先階を告げることによって行き先階の
ボタンを操作することなく行き先階まで到達することが
できる。しかし、専門の担当者を搭乗させていないオフ
ィスビルや高層マンションのエレベータシステムでは、
混雑時に行き先階のボタンを操作することができないこ
とがあり、行き先階ボタンの近くに居る利用者にボタン
操作を依頼するといった面倒な手続きが必要になるとい
う問題がある。

【０００４】一方、上述した特開２０００−２２９７６
９号公報に開示されたエレベータ制御方法にあっては、
カゴ内の混雑度を各階床エレベータホールに設けた表示
板に表示することにより、各階床のエレベータホールで
待つ乗客が混雑度に応じてエレベータのカゴ呼びを行う
か否かを選択できるが、当階で混んでいてもその数階後
では混雑度が大幅に低下するといったことについては表
示していない。極端な例では、搭乗待ちの利用者が居る
階床の直前の階床では定員に対する混雑率が１００パー
セント以上であったとしても、搭乗待ちの利用者が居る
階床で全員が降りてしまう場合がある。このような場
合、従来システムでは、行き先階方向に向かって直前の
階床の混雑率でカゴ呼びを行うか否かを搭乗待ち利用者
に判断させることになるため、カゴ呼びを断念させてし
まうことがある。カゴ呼びを断念した場合、搭乗待ち利
用者は次のカゴが到達するまで待機しなければならず、
効率良く所望の行き先階まで到達することができなくな
るといった問題がある。

【０００５】一方また、エレベータに乗る際に会いたく
ない人と出くわして気まずいことになってしまう場合
や、会いたい人が乗っているにも関わらず逃してしまう
場合もある。しかし、上記公報に記載の従来のエレベー
タシステムのいずれも、カゴ内にどのような利用者が搭
乗しているかについて認識する機能を備えていない。こ
のため、カゴ内に搭乗している利用者名に応じて、カゴ
呼びを行うか否かを選択することができないという問題
がある。

【０００６】さらに、搭乗している利用者の数について
は認識しているが、性別、年齢、職業などの搭乗者の本
人属性について認識する機能を備えていない。このた
め、性別、年齢、職業などの搭乗者の本人属性に応じた
広告宣伝などの情報提供を行うことができず、利用者に
対して有益な情報提供サービスが実施できないという問
題がある。

【０００７】本発明の第１の目的は、行き先階ボタンを
操作することなく、利用者本人が設定した行き先階に到
達することができるエレベータサービスシステムを提供
することにある。本発明の第２の目的は、前記第１の目
的に加え、搭乗待ち利用者の行き先階方向に向かう複数
階床のカゴ内混雑率を提示し、搭乗待ち利用者がカゴ呼
びを行うか否かの判断を効果的に行えるように支援する
ことができるエレベータサービスシステムを提供するこ
とにある。本発明の第３の目的は、前記第１および第２
の目的に加え、カゴ内に搭乗している利用者名を搭乗待
ち利用者からの要求に応じて提示し、搭乗待ち利用者が
搭乗者名によってもカゴ呼びを行うか否かの判断を効果
的に行えるように支援することができるエレベータサー
ビスシステムを提供することにある。本発明の第４の目
的は、前記第１〜第３の目的に加え、性別、年齢、職業
などのエレベータ利用者の本人属性に応じた有益な広告
宣伝などの情報提供サービスを実施することができるエ
レベータサービスシステムを提供することにある。

【０００８】

【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るエレベータサービスシステムは、少な
くとも行き先階および性別、年齢、職業等の本人属性を
含む利用者名から成る個人情報を発信する携帯型の個人
情報発信装置と、各階床のエレベータホール内に位置す
る搭乗待ちの利用者およびエレベータカゴ内からエレベ
ータホール内へ降りた利用者が携帯した個人情報発信装
置から発信された個人情報を受信する第１の受信装置
と、エレベータカゴ内に搭乗した利用者が携帯する個人
情報発信装置から発信された個人情報を受信する第２の
受信装置と、これら第１および第２の受信装置で受信さ
れた個人情報に基づき、エレベータ搭乗待ちの利用者お
よび搭乗後の利用者に対し各種のサービスを提供するサ
ービス提供装置とから構成されるエレベータサービスシ
ステムであって、前記サービス提供装置が、前記第１の
受信装置によりエレベータホール内で搭乗待ちの利用者
の個人情報発信装置から受信した個人情報を受け、当該
搭乗待ちの利用者名およびその行く先階並びに搭乗待ち
利用者数を搭乗者管理用データベースに階床別に登録す
る第１の処理手段と、前記第２の受信装置によりエレベ
ータカゴ内に搭乗した利用者の個人情報発信装置から受
信した個人情報を受け、現在時点において搭乗している
利用者名およびその行き先階並びに搭乗者数を前記搭乗
者管理用データベースに登録すると共に、搭乗待ちとし
て登録されていた利用者名および行き先階を消去すると
共に、搭乗待ち利用者数を更新する第２の処理手段と、
前記第２の装置によりエレベータカゴ内に搭乗している
利用者の個人情報発信装置から受信した行き先階変更情
報を受け、前記搭乗者管理用データベースに登録されて
いる当該利用者の行き先階の情報を更新する第３の処理
手段と、前記第１の受信装置によりエレベータカゴ内か
らエレベータホール内へ降りた利用者の個人情報発信装
置から受信した個人情報を受け、前記搭乗者管理用デー
タベースに搭乗中として登録されていた利用者名および
行き先階を消去すると共に、搭乗中利用者数を更新する
第４の処理手段とを備えることを特徴とする。

【０００９】また、エレベータカゴ内に搭乗している利
用者またはエレベータホール内で搭乗待ちの利用者が携
帯する個人情報発信装置から発信された情報提供要求を
受け、当該情報提供要求に応じた情報を要求元の個人情
報発信装置に返信する第５の処理手段とをさらに備える
ことを特徴とする。

【００１０】また、前記第５の処理手段が、搭乗待ち利
用者の個人情報発信装置からの混雑具合に関する情報提
供要求に対し、エレベータカゴ内に搭乗している利用者
の行き先階と利用者数とを前記搭乗者管理用データベー
スから読み出し、各階床での搭乗定員に対する混雑率を
算出し、要求元の個人情報発信装置に対し、要求元の搭
乗待ち利用者の行き先階方向に向かう複数階床にわたる
混雑率を返信する手段を備えることを特徴とする。

【００１１】また、前記第５の処理手段が、個人情報発
信装置からの個人に関する情報提供要求に対し、エレベ
ータカゴ内に搭乗している全ての利用者名を前記搭乗者
管理用データベースから読み出し、要求元の個人情報発
信装置に返信する手段を備えることを特徴とする。

【００１２】また、前記サービス提供装置が、前記搭乗
者管理用データベースに登録されている各階床のエレベ
ータホール内での搭乗待ち利用者群の本人属性に応じた
広告情報を広告情報データベース内から選択し、各階床
のエレベータホールに設けた表示装置に表示させる第６
の処理手段とをさらに備えることを特徴とする。

【００１３】また、前記サービス提供装置が、前記搭乗
者管理用データベースに登録されているエレベータカゴ
内の搭乗利用者群の本人属性に応じた広告情報を前記広
告情報データベース内から選択し、エレベータカゴ内に
設けた表示装置に表示させる第７の処理手段とをさらに
備えることを特徴とする。

【００１４】また、前記個人情報発信装置が利用者から
入力された質問情報を発信する質問情報発信手段を備
え、前記サービス提供装置が、前記個人情報発信装置か
ら発信され、前記第１の受信装置または第２の受信装置
を介して受信した質問情報に対する回答情報を回答デー
タベースから検索し、発信元の個人情報発信装置に返信
する第８の処理手段をさらに備えることを特徴とする。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明に係るエ
レベータサービスシステムの一実施の形態を示すシステ
ム構成図であり、各エレベータ利用者が使用する携帯型
の個人情報発信装置１と、エレベータの各フロアにそれ
ぞれ対応して設けられたフロアサーバ２−１〜２−ｎお
よびフロアデータベース（ＤＢ）３−１〜３−ｎと、各
エレベータ利用者が携帯する個人情報発信装置１から発
信される行き先階などの情報を受信し、行き先階の登録
や変更、搭乗利用者の年齢等の本人属性に応じた広告情
報等を選択し、エレベータカゴ内の表示装置に表示させ
るなどの処理を行う情報解析・提供サーバ４と、個人情
報発信装置１から発信された質問を解析し、適切な回答
を質問データベース（ＤＢ）６から選出して質問の発信
元に返信する質問管理サーバ５と、エレベータホール内
に位置する搭乗待ちの利用者数やエレベータカゴ内に実
際に搭乗している利用者数を管理するエレベータ管理サ
ーバ７および搭乗管理データベース（ＤＢ）とから構成
されており、これらの各サーバはネットワーク９で接続
されている。なお、本発明はエレベータ利用者に対して
各種のサービスを提供することを本旨としているため、
エレベータを駆動する制御系については説明を省略す
る。

【００１６】個人情報発信装置１は、少なくとも行き先
階および性別、年令層、職業等の本人属性を含む利用者
名から成る個人情報を発信する携帯型の装置であり、例
えば図２に示すように、行き先階発信ボタン１１、行き
先階の予約を取消す予約取消しボタン１２、情報要求発
信ボタン１３、英数字や平仮名文字を入力するキーボー
ド１４、利用者がキーボード１４を用いて入力した行き
先階を表示する行き先階表示部１５、予め用意された複
数の情報提供要求項目の表示部１６、利用者がキーボー
ド１４を用いて入力した任意の質問文を表示する質問文
入力部１７、情報提供要求または質問に対する回答を表
示する回答表示部１８とから構成されており、内部メモ
リ１９には本人氏名１９１の他に、年齢層１９２、性別
１９３、職業１９４、職位１９５、国籍１９６等の本人
属性が予め格納されている。

【００１７】エレベータによって所望の行き先階に移動
しようとする場合には、キーボード１４を用いて行き先
階を入力し、行き先階表示部１５に表示させる。この状
態でエレベータホールにおいて行き先階発信ボタン１１
を操作すると、本人属性を含む個人情報と行き先階の情
報とが微弱電波で所定時間間隔で発信される。発信され
た情報はエレベータホールに設けられた外部センサ（後
述する）で受信され、情報解析・提供サーバ４に送られ
る。エレベータカゴ内の混雑率が高く、エレベータの利
用を断念する場合には、予約取消しボタン１２を操作す
ると、予約取消し要求が個人情報と一対で発信され、行
き先階の予約が取消される。

【００１８】キーボード１４を用いて例えば「今日の社
内行事は何ですか」などの任意の質問文を入力し、情報
要求発信ボタン１３を操作すると、質問文が発信され、
情報解析・提供サーバ４に送られる。そして、その質問
に対する回答は回答表示部１８に表示される。情報提供
要求項目の表示部１６には、例えばカゴ内に搭乗してい
る利用者の氏名を問い合わせる際に用いる「カゴ内乗員
情報項目」１６１、カゴ内に搭乗している重要人物の氏
名を問い合わせる際に用いる「ＶＩＰ乗員情報項目」１
６２などが予め用意されている。例えば、「ＶＩＰ乗員
情報項目」１６２を選択した後、情報要求発信ボタン１
３を操作すると、カゴ内に登場している複数の利用者の
うち社長や取締役など特定の職位の利用者が存在するか
を問い合わせるための情報提供要求が発信される。そし
て、その要求に対する回答は回答表示部１８に表示され
る。なお、個人情報発信装置１は、電源が投入されてい
る状態では所定時間間隔で所有者の本人属性を含む個人
情報を発信しており、カゴ内センサ（後述する）および
エレベータホール内の外部センサで受信されるようにな
っており、行き先階発信ボタン１１を操作した場合のみ
キーボード１４で設定した行き先階を含む個人情報を発
信する。

【００１９】図３は、エレベータホール内に設けられる
構成要素を示す概略構成図であり、個人情報発信装置１
を携帯していない外来者等が操作する上下の行き先方向
指定ボタン３１，３２の他に、エレベータホール内に位
置する利用者の個人情報発信装置１との間で微弱電波に
より情報を送受する外部センサ３３がカゴ扉３４に近接
する壁面に設けられている。また、同壁面の内部には、
外部センサ３３を制御する外部センサ制御装置３４と、
外部センサ３３から受信した情報を一時記憶する外部セ
ンサ情報記憶装置３５が設けられている。さらにカゴ扉
３４の上部には、広告等の情報を表示する表示装置３６
が設けられている。

【００２０】外部センサ３３は、各階床のエレベータホ
ール内に位置する搭乗待ちの利用者の個人情報発信装置
１から発信された個人情報を含む行き先階情報や情報提
供要求等を微弱電波で受信し、またエレベータカゴ内か
らエレベータホール内へ降りた利用者が携帯した個人情
報発信装置１から発信された個人情報を微弱電波で受信
するものである。外部センサ制御装置３４は、外部セン
サ３３が個人情報発信装置１から個人情報を受信した場
合、その受信した個人情報を外部センサ情報記憶装置３
５に一時記憶させた後、情報解析・提供サーバ４に転送
する。

【００２１】図４は、カゴ内部の構成要素を示す概略構
成図であり、カゴ扉４１の右側内壁面には、個人情報発
信装置１を携帯していない外来者等が操作する行き先階
指定ボタン４２が設けられ、左側内壁面にはカゴ内に存
在する利用者の個人情報発信装置１との間で微弱電波に
よって情報を送受するカゴ内センサ４３が設けられてい
る。さらに、カゴ扉４１の上部には広告等の情報を表示
する表示装置４４が設けられている。また、右側内壁に
は広告情報制御装置４５、広告情報記憶装置４６、カゴ
内センサ制御装置４７、カゴ内センサ情報記憶装置４８
が設けられている。

【００２２】カゴ内センサ４３は、エレベータカゴ内に
搭乗した利用者が携帯する個人情報発信装置１から発信
された個人情報や行き先階の変更情報、質問情報を微弱
電波で受信するものである。カゴ内センサ制御装置４７
は、カゴ内センサ４３が個人情報発信装置１から個人情
報を受信した場合、その受信した個人情報をカゴ内セン
サ情報記憶装置４８に一時記憶させた後、情報解析・提
供サーバ４に転送する。これらのエレベータホール毎の
各構成要素およびカゴ内の構成要素は、図５のブロック
構成図に示すように、情報解析・提供サーバ４とネット
ワーク９を介して情報を送受するようになっている。な
お、エレベータホール内の表示装置３６に表示させる広
告情報等は、情報解析・提供サーバ４から各階床毎のフ
ロアサーバ２−１〜２−ｎに送られ、これらの各フロア
サーバ２−１〜２−ｎの制御によって表示される。

【００２３】本発明の主要な構成要素である情報解析・
提供サーバ４は、基本的には、カゴ内センサ４３や外部
センサ３３で受信された個人情報や情報提供要求に基づ
き、エレベータ搭乗待ちの利用者および搭乗後の利用者
に対し各種のサービスを提供する装置である。本実施形
態では、各階床のフロアサーバ２−１〜２−ｎおよび質
問管理サーバ５、搭乗者管理用サーバ７と共同して各種
のサービスを提供するように構成されている。

【００２４】図６は、カゴ内センサ４３や外部センサ３
３で受信された行き先階を含む個人情報に基づき、搭乗
待ち利用者数や搭乗者数を管理する情報解析・提供サー
バ４の処理を示すフローチャートである。情報解析・提
供サーバ４は、外部センサ３３からの個人情報を受信し
たか、カゴ内センサ４３からの個人情報を受信したかを
判定し（ステップ６０１、６０７）、外部センサ３３か
ら受信したのであれば、その受信した個人情報は搭乗者
リスト８１に登録されている者かを判定する（ステップ
６０２）。搭乗者リスト８１とは、カゴ内に実際に搭乗
している利用者を登録したリストであり、図８に示すよ
うに、利用者名、行き先階、年令層、性別、職位、職業
等の個人情報と、搭乗者数を登録したものである。この
登録処理は後述するステップ６０９，６１０で行われ
る。なお、この搭乗者リスト８１は搭乗管理ＤＢ８内に
用意されている。

【００２５】外部センサ３３から受信した個人情報が搭
乗者リスト８１に登録されている場合は、その個人情報
を発信した利用者はカゴ内からエレベータホール内へ退
出した者であると判定し、搭乗者リスト８１から削除す
る（ステップ６０３）。しかし、搭乗者リスト８１に登
録されていない場合、エレベータホール内で搭乗予約操
作を行った利用者の個人情報であるものと判定し、搭乗
予約リストに登録する（ステップ６０６）。搭乗予約リ
ストとは、図７に示すように各フロア単位に設けられた
複数のリスト７１−１〜７１−Ｎで構成され、各リスト
には搭乗予約操作（行き先階発信ボタン操作）を行った
利用者の個人情報発信装置１から受信した利用者名、行
き先階、年令層、性別、職位、職業などが登録される。
なお、この搭乗予約リスト７１−１〜７１−Ｎは搭乗管
理ＤＢ８内に用意されている。

【００２６】搭乗予約操作を行った利用者が予約取消し
ボタン１２を操作し、予約取消し操作を行うと、行き先
階を含む個人情報に対し予約取消し要求が付加されて発
信される。この予約取消し要求を情報解析・提供サーバ
４が受信すると、搭乗予約リスト７１−１〜７１−Ｎに
登録されている個人情報を削除する（ステップ６０４、
６０５）。

【００２７】一方、受信した個人情報がカゴ内センサ４
３からのものであった場合（ステップ６０７）、その個
人情報は搭乗予約リスト７１−１〜７１〜Ｎに登録され
ているか否かを判定し（ステップ６０８）、登録されて
いなければ、新規搭乗者として搭乗者リスト８１に登録
する。また、搭乗予約リスト７１−１〜７１〜Ｎから削
除する。受信した個人情報がカゴ内センサ４３からのも
のであったが、搭乗予約リスト７１−１〜７１〜Ｎに登
録されていないものであった場合、エレベータホール内
で搭乗予約をせずにカゴ内で行き先階の指定を行った利
用者からの個人情報であることになるので、新規搭乗者
として搭乗者リスト８１に登録する（ステップ６１
０）。

【００２８】１人以上の利用者がカゴ内に搭乗したなら
ば、その利用者の行き先階のうちカゴの現在位置階床よ
り最も離れた行き先階を選択し、その行き先方向に移動
するようにエレベータ駆動系（図示せず）に通知する。
すなわち、上方向に向かっている場合、現在の位置から
最も上の階の行き先階を搭乗者リスト８１から抽出し、
その行き先階方向に移動するように通知する。また、表
示装置４４の一部に行き先階を表示する（ステップ６１
１）。このとき表示されるのは、最も近い行き先階、も
しくは選択された行き先階全てを表示することになる。

【００２９】次に、予め決められている定員に対するカ
ゴ内の混雑率を算出する（ステップ６１２）。この混雑
率は、定員をＡ，各階での搭乗予約者をＢ，退出予定者
をＣとした場合、例えば、 （（Ｂ−Ｃ）／Ａ）×１００（％） によって各階ごとに求める。これによって、図９に示す
ように全ての階床にわたる混雑率を示した混雑率テーブ
ル９１が得られる。この混雑率テーブル９１はエレベー
タホール内に待機している利用者からの情報提供要求に
応じて、要求元の個人情報発信装置１に転送される。こ
れにより、各利用者は搭乗予約をするか、次のカゴの到
来を待つかを自由に選択することが可能になる。

【００３０】混雑率を算出した後、カゴ内センサ４３か
ら行き先階の変更情報を受信した場合、搭乗者リスト８
１中の当該利用者の行き先階を更新する（ステップ６１
３，６１４）。以上の処理を繰返し行う。これによっ
て、各階での搭乗待ち利用者数、カゴ内の実際の搭乗者
数、各階での混雑率を把握することが出来る。

【００３１】なお、搭乗予約をしたが、混雑しているな
どの理由で搭乗するのを断念し、予約取消しを行わない
でエレベータホールから退出した場合、搭乗予約リスト
７１−１〜７１−Ｎに搭乗予約が登録されたままにな
り、混雑率に誤差が生じてしまう。このような場合は、
搭乗予約時刻を搭乗予約リストに付加し、所定時間以上
経過したものは削除するようにすればよい。また、個人
情報発信装置１を携帯していない外来者等もあるので、
混雑率の算出においては、外来者等の個人情報発信装置
の非携帯者数を考慮するのが望ましい。

【００３２】次に、カゴ内にどのような利用者が乗って
いるかという情報を提供するサービスについて説明す
る。まず、エレベータホールで待つ人が個人情報発信装
置１の情報提供要求項目１６から「カゴ内搭乗者情報」
１６１を選択し、情報要求ボタン１３を操作し、情報提
供要求を発信すると、この要求は外部センサ３３で受信
され、情報解析・提供サーバ４へ転送される。情報解析
・提供サーバ４１５は、エレベータ管理サーバ７が管理
している搭乗管理ＤＢ８内から搭乗者リスト８１を取得
し、外部センサ制御装置３４、外部センサ３３を通して
要求元の個人情報記録装置１へ現在の搭乗者情報を送信
する。この場合、プライバシーを考慮し、搭乗者に関す
る個人情報のうち各利用者が開示可能として設定してあ
る情報のみを送信する。これによって、会いたくない利
用者が搭乗しているカゴへ意に反して搭乗してしまうと
いった不都合を解決することが出来る。

【００３３】次に、広告情報の提供サービスについて説
明する。エレベータホールの表示装置３６やカゴ内の表
示装置４４には、各種の広告情報を表示することが出来
る。この広告情報は、各階のフロアサーバ２−１〜２−
ｎが管理するフロアＤＢ３−１〜３−ｎに保存されてい
る。広告情報は、例えば図１１に示すように、性別、年
齢層、職業などにより分類して保存されており、搭乗待
ちの利用者の構成にふさわしい広告情報を選択し、各階
の表示装置３６に各階のフロアサーバ２−１〜２−ｎが
送信して表示させる。エレベータかご内に表示する広告
情報は、図９のようにエレベータカゴの現在位置階から
遠い順に、行先階でない階の広告情報をスタックに積ん
でいき、その後、行先階の広告情報をエレベータカゴの
現在位置階から遠い順にスタックに積んでいく。このよ
うにして、スタックの一番上には、エレベータカゴの現
在位置階から最も近い行先階の広告情報がスタックされ
ることになる。広告情報はスタックの一番上から表示さ
れる。広告情報は、動画ファイルなどの実際にエレベー
タカゴ内の表示装置４４に表示するデータ部と、表示中
か否かを示すタグ部からなる。

【００３４】図１２は、エレベータかご内の表示装置に
広告情報を表示する場合の手順を示すフローチャートで
ある。まず、広告情報制御装置４５は、広告情報記憶装
置４６上のスタック（図１１）の一番上の広告情報か
ら、一度に表示装置４４に表示できるだけのデータを取
り出し、表示装置４４表示する（ステップ１２０１）。
その際、取り出した広告情報記憶装置４６内の広告情報
のタグ部に表示中を示すデータを書き込む（ステップ１
２０２）。

【００３５】次に、搭乗者による行先階変更か、もしく
は新たにエレベータに人が乗ってくることにより、現在
表示している広告に対応した行先階より近い行先階が発
生した場合、エレベータ管理サーバ７はその旨を情報解
析・提供サーバ４に伝え、その行先階に行く人全員の個
人情報、人数を情報解析・提供サーバ４に送信する（ス
テップ１２０３，１２０４）。情報解析・提供サーバ４
は、行先階に対応する階のフロアサーバに個人情報、人
数を送信する（ステップ１２０５）。対応する階のフロ
アサーバは、送られた個人情報、人数などの統計情報を
もとにその階のフロアＤＢから広告情報を受け取って情
報解析・提供サーバ４に送信する（ステップ１２０
６）。ここで、広告情報の抽出は、例えば行先階に行く
人は若い女性が多いという場合は、各階のフロアＤＢの
中で、年齢層が若く、性別が女性である乗員に対応した
広告を多く取り出すというような形で行う。

【００３６】ステップ１００５の後、情報解析・提供サ
ーバ４は、取得した広告情報をエレベータカゴ内の広告
情報記憶装置４６スタックの一番上に積む（ステップ１
２０７）。この際、現在表示中の広告情報はスタック上
から削除される。

【００３７】搭乗者によるエレベータカゴ内からの質問
は、情報提供要求項目１６内に用意された情報提供項目
を選択した場合と、質問文入力部１６に任意の質問文を
作成した場合とに分けられる。前者の場合、質問文は予
め質問ＤＢ６に登録されている。図１３は、両方の場合
をまとめて説明するフローチャートである。前者の場
合、まず搭乗者が情報提供項目を選択した後、情報要求
ボタン１３を操作し、情報提供要求をカゴ内センサ４３
に送信する（ステップ１３０１）。カゴ内センサ４３は
その受信した情報提供要求を情報解析・提供サーバ４に
送信する（ステップ１３０２）。

【００３８】情報解析・提供サーバ４は、質問管理サー
バ５に要求された情報提供項目を送信する（ステップ１
３０３）。質問管理サーバ５は、質問ＤＢ６にアクセス
し、その要求された情報提供項目に対する質問が登録さ
れているかどうかを検索する（ステップ１３０４）。こ
こで、質問ＤＢ６のスキーマは、図１４のように、各レ
コードを識別する項番、質問文、質問文に対応するプロ
グラム、質問文を構成するキーワード、質問の送信先各
階フロアサーバの識別情報からなる。項番は、各レコー
ドを識別する主キーの役割を果たし、１から採番された
整数である。質問文は、質問ＤＢ６に登録された質問文
で、これが搭乗者の個人情報発信装置１にから発信され
た質問文または情報提供項目と対応する。

【００３９】質問文に対応するプログラムは、各階のフ
ロアサーバが各階フロアＤＢに登録された適切な情報を
引き出すＳＱＬ文のようなプログラムである。質問文を
構成するキーワードは、質問文から抽出したキーワード
であり、質問文中に含まれる名詞などが主なものとな
る。質問の送信先各階フロアサーバの識別情報は、その
質問の送信先の各階フロアサーバのネットワーク内アド
レスを表す。通常、質問の送信先階は決まっているが、
例えば、「○○課はどの階にあるか」といったような質
問の場合、各階フロアサーバ全部に問い合わせる必要が
あるので、送信先サーバの識別情報として「この質問文
は各階フロアサーバにブロードキャストする」という情
報を書き込む。

【００４０】情報提供要求項目に予め用意された質問項
目の質問を行う場合、質問文は質問データベース６に登
録されているので、ステップ１３０４の後、質問管理サ
ーバ５は検索結果のプログラムを見つけることができ、
それを対応する階のフロアサーバに送信する。プログラ
ムを送信された階のフロアサーバは、そのプログラムを
使用してその階のフロアＤＢから質問に対する回答を得
る（ステップ１３０７）。

【００４１】その後、各階のフロアサーバは情報解析・
提供サーバ４に回答を送信する。情報解析・提供サーバ
４は、質問文を発した個人情報発信装置１に回答を送信
する（ステップ１３０８）。

【００４２】質問文入力部１７により任意の質問文を作
成する方法で質問を行った場合、質問管理サーバ５が質
問ＤＢ６を検索するところまでは、予め用意された質問
文を選択する場合と同じである（ステップ１３０１〜１
３０４）。その後、質問文が質問ＤＢ６に登録されてい
る場合は、質問文を選択する場合と同じであるが、質問
文が質問ＤＢ６に登録されていない場合、質問管理サー
バ５が質問文をキーワードに分解する（ステップ１３０
５）。そして、分解したキーワードを用いて質問ＤＢ６
を検索し、分解したキーワードのいずれかを質問文を構
成するキーワードに含むレコードを取り出す（ステップ
１３０６）。そして、これらのレコードに含まれるプロ
グラムを各階フロアサーバに送信し、各階フロアサーバ
がその階のフロアＤＢからデータを検索して、情報解析
・提供サーバ４を通して質問を発した個人情報発信装置
１に検索結果の回答を送信する（ステップ１３０７、１
３０８）。

【００４３】ステップ１３０６において、レコードが１
件も抽出されなかった場合は、質問ＤＢ６に新たな項番
を振り、質問文及び質問文のキーワードを登録する（ス
テップ１３０９）。その後、質問管理サーバ５が新たな
質問文が登録されたことを質問データベース管理者に電
子メールなどを用いて知らせ（ステップ１３１０）、質
問データベース管理者が質問に対するプログラム、質問
送信先階サーバを質問データベースに登録する（ステッ
プ１３１１）。なお、上記実施形態において、複数のサ
ーバ及びデータベースを用意しているが、階床数が小さ
な建物であれば、全てのサーバおよびデータベースを１
つで構成することも出来る。

【００４４】

【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明によれば、行き先階ボタンを操作することなく、利
用者本人が設定した行き先階に到達することが可能なサ
ービスを提供することが出来る。さらに、搭乗待ち利用
者の行き先階方向に向かう複数階床のカゴ内混雑率を提
示し、搭乗待ち利用者がカゴ呼びを行うか否かの判断を
効果的に行えるように支援することができる。また、カ
ゴ内に搭乗している利用者名を搭乗待ち利用者からの要
求に応じて提示し、搭乗待ち利用者が搭乗者名によって
もカゴ呼びを行うか否かの判断を効果的に行えるように
支援することができる。また、性別、年齢、職業などの
エレベータ利用者の本人属性に応じた有益な広告宣伝な
どの情報提供サービスを実施することができる

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すシステム構成図であ
る。

【図２】個人情報発信装置の構成例を示す図である。

【図３】エレベータホール内における構成要素を示す図
である。

【図４】エレベータカゴ内の構成要素を示す図である。

【図５】エレベータカゴ内および外部の構成要素と各種
サーバのネットワーク構成を示すブロック図である。

【図６】エレベータへの搭乗予約、搭乗者管理を行う手
順を示すフローチャートである。

【図７】各階の搭乗予約リストの例を示す図である。

【図８】カゴ内に搭乗した搭乗者を管理する搭乗者リス
トの例を示す図である。

【図９】複数階床にわたる混雑率を格納した混雑率テー
ブルの例を示す図である。

【図１０】広告データの構成を示す図である。

【図１１】広告情報記憶装置内のスタック構造を示す図
である。

【図１２】エレベータかご内広告表示を行う手順を示す
フローチャートである。

【図１３】エレベータかご内より個人情報発信装置を用
いて各階の情報を得る際のフローチャートである。

【図１４】質問データベースのスキーマを示す図であ
る。

【符号の説明】

１…個人情報発信装置、２−１〜２−ｎ…フロアサー
バ、３−１〜３−ｎ…フロアＤＢ、４…情報解析・提供
サーバ、５…質問管理サーバ、６…質問ＤＢ、３３…外
部センサ、３６…表示装置、４３…カゴ内センサ、４４
…表示装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 造田 哲雄 神奈川県横浜市中区尾上町６丁目81番地 日立ソフトウエアエンジニアリング株式会 社内 Ｆターム(参考） 3F002 AA06 CA01 FA03 FA05 FA06 FA08 3F303 CA01 CA10 DB11 DC32 FA01 FA05

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも行き先階および性別、年齢、
   職業等の本人属性を含む利用者名から成る個人情報を発
   信する携帯型の個人情報発信装置と、各階床のエレベー
   タホール内に位置する搭乗待ちの利用者およびエレベー
   タカゴ内からエレベータホール内へ降りた利用者が携帯
   した個人情報発信装置から発信された個人情報を受信す
   る第１の受信装置と、エレベータカゴ内に搭乗した利用
   者が携帯する個人情報発信装置から発信された個人情報
   を受信する第２の受信装置と、これら第１および第２の
   受信装置で受信された個人情報に基づき、エレベータ搭
   乗待ちの利用者および搭乗後の利用者に対し各種のサー
   ビスを提供するサービス提供装置とから構成されるエレ
   ベータサービスシステムであって、 前記サービス提供装置が、 前記第１の受信装置によりエレベータホール内で搭乗待
   ちの利用者の個人情報発信装置から受信した個人情報を
   受け、当該搭乗待ちの利用者名およびその行く先階並び
   に搭乗待ち利用者数を搭乗者管理用データベースに階床
   別に登録する第１の処理手段と、 前記第２の受信装置によりエレベータカゴ内に搭乗した
   利用者の個人情報発信装置から受信した個人情報を受
   け、現在時点において搭乗している利用者名およびその
   行き先階並びに搭乗者数を前記搭乗者管理用データベー
   スに登録すると共に、搭乗待ちとして登録されていた利
   用者名および行き先階を消去すると共に、搭乗待ち利用
   者数を更新する第２の処理手段と、 前記第２の装置によりエレベータカゴ内に搭乗している
   利用者の個人情報発信装置から受信した行き先階変更情
   報を受け、前記搭乗者管理用データベースに登録されて
   いる当該利用者の行き先階の情報を更新する第３の処理
   手段と、 前記第１の受信装置によりエレベータカゴ内からエレベ
   ータホール内へ降りた利用者の個人情報発信装置から受
   信した個人情報を受け、前記搭乗者管理用データベース
   に搭乗中として登録されていた利用者名および行き先階
   を消去すると共に、搭乗中利用者数を更新する第４の処
   理手段とを備えることを特徴とするエレベータサービス
   システム。
2. 【請求項２】 エレベータカゴ内に搭乗している利用者
   またはエレベータホール内で搭乗待ちの利用者が携帯す
   る個人情報発信装置から発信された情報提供要求を受
   け、当該情報提供要求に応じた情報を要求元の個人情報
   発信装置に返信する第５の処理手段とをさらに備えるこ
   とを特徴とする請求項１に記載のエレベータサービスシ
   ステム。
3. 【請求項３】 前記第５の処理手段が、搭乗待ち利用者
   の個人情報発信装置からの混雑具合に関する情報提供要
   求に対し、エレベータカゴ内に搭乗している利用者の行
   き先階と利用者数とを前記搭乗者管理用データベースか
   ら読み出し、各階床での搭乗定員に対する混雑率を算出
   し、要求元の個人情報発信装置に対し、要求元の搭乗待
   ち利用者の行き先階方向に向かう複数階床にわたる混雑
   率を返信する手段を備えることを特徴とする請求項２に
   記載のエレベータサービスシステム。
4. 【請求項４】 前記第５の処理手段が、個人情報発信装
   置からの個人に関する情報提供要求に対し、エレベータ
   カゴ内に搭乗している全ての利用者名を前記搭乗者管理
   用データベースから読み出し、要求元の個人情報発信装
   置に返信する手段を備えることを特徴とする請求項２に
   記載のエレベータサービスシステム。
5. 【請求項５】 前記サービス提供装置が、前記搭乗者管
   理用データベースに登録されている各階床のエレベータ
   ホール内での搭乗待ち利用者群の本人属性に応じた広告
   情報を広告情報データベース内から選択し、各階床のエ
   レベータホールに設けた表示装置に表示させる第６の処
   理手段とをさらに備えることを特徴とする請求項１〜４
   のいずれか一項に記載のエレベータサービスシステム。
6. 【請求項６】 前記サービス提供装置が、前記搭乗者管
   理用データベースに登録されているエレベータカゴ内の
   搭乗利用者群の本人属性に応じた広告情報を前記広告情
   報データベース内から選択し、エレベータカゴ内に設け
   た表示装置に表示させる第７の処理手段とをさらに備え
   ることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載
   のエレベータサービスシステム。
7. 【請求項７】 前記個人情報発信装置が利用者から入力
   された質問情報を発信する質問情報発信手段を備え、前
   記サービス提供装置が、前記個人情報発信装置から発信
   され、前記第１の受信装置または第２の受信装置を介し
   て受信した質問情報に対する回答情報を回答データベー
   スから検索し、発信元の個人情報発信装置に返信する第
   ８の処理手段をさらに備えることを特徴とする請求項１
   〜６のいずれか一項に記載のエレベータサービスシステ
   ム。