JP2015171923A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】乗場待機人数を適切に把握することができ、乗場の混雑を緩和することが可能であるエレベータシステムを提供する。【解決手段】乗場に通じる箇所に設けられ認証装置により入場許可者であると認証された者の通過を許可して当該入場許可者の行先階情報を出力するゲート装置と、行先階情報に基づいてゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びを登録する乗場行先呼び登録部と、乗場行先呼びにかごを割り当てるかご割当て部と、かごのゲート設置階への到着を検出するかご到着検出部と、ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数とゲート設置階に到着したかごが割り当てられているゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数とを少なくとも用いて乗場待機人数を算出する乗場待機人数算出部と、乗場待機人数が一定人数以上となった場合にゲート装置の通過許可を制限する通過許可制限部と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータシステムに関するものである。
従来におけるエレベータシステムにおいては、玄関階の内外に通じる通路を開閉するゲート装置を設け、このゲート装置で特定個人が識別されるとゲートを開くとともに玄関階の乗場呼びを登録するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数のエレベータと、複数のエレベータの運転を制御する群管理制御手段と、複数のエレベータのエレベータホールに通じる通路に設けられ、単位時間当たりのエレベータの利用者の通過人数又は行先階別人数の情報を収集する利用者計測手段と、を備え、群管理制御手段は、利用者計測手段により収集された情報に基づいてエレベータの運行形態を制御するものも従来において知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−075361号公報 特開2007−031110号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に示された従来におけるエレベータシステムにおいては、エレベータの乗場における混雑が考慮されていない。このため、次々に利用者が来るとエレベータの乗場が混雑し、乗場内をエレベータの出入口まで移動するのに必要な時間が長くなり利便性が低下してしまう。
特に、呼び登録に対して複数のエレベータから最適なかごが選択されて割り当てられる群管理制御がなされているエレベータにおいては、エレベータの号機が多くなればそれだけ乗場が広くなり、目的とする号機の出入口まで移動するのに必要な時間が長くなるおそれがある。さらに、所望する行先階への呼びに割り当られたエレベータに乗車できなかった場合、乗車できなかった利用者が乗場に滞留し、乗場の混雑の悪化を招いてしまうおそれがある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、エレベータの乗場における待機人数を適切に把握することができ、乗場の混雑を緩和することが可能であるエレベータシステムを得るものである。
この発明に係るエレベータシステムにおいては、エレベータの乗場に通じる箇所に設けられ、通過しようとする者が前記乗場への入場許可者であるか否かを認証する認証装置を有し、前記認証装置により前記入場許可者であると認証されない者の通過を阻止するとともに、前記認証装置により前記入場許可者であると認証された者の通過を許可して当該入場許可者の行先階情報を出力するゲート装置と、前記ゲート装置から出力された行先階情報に基づいて、前記ゲート装置が設置されたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びを登録する乗場行先呼び登録部と、前記乗場行先呼び登録部により登録された乗場行先呼びに対して、応答するかごを割り当てるかご割当て部と、前記かごの前記ゲート設置階への到着を検出するかご到着検出部と、前記乗場行先呼び登録部により登録された前記ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数と、前記ゲート設置階への到着が検出された前記かごが割り当てられている前記ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数とを少なくとも用いて、前記ゲート設置階の乗場における待機人数を算出する乗場待機人数算出部と、前記乗場待機人数算出部により算出された待機人数が予め定められた一定人数以上となった場合に、前記ゲート装置における通過の許可を制限する通過許可制限部と、を備えた構成とする。
この発明に係るエレベータシステムにおいては、エレベータの乗場における待機人数を適切に把握することができ、乗場の混雑を緩和することが可能であるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベータシステムの全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータシステムの動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータシステムの全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータシステムの動作を示すフロー図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベータシステムの全体構成を示すブロック図、図2はエレベータシステムの動作を示すフロー図である。
図1に示すように、この発明の実施の形態1に係るエレベータシステムは、ゲート装置10、群管理制御装置20及び各台制御装置30を備えている。ゲート装置10は、エレベータの乗場に通じる箇所、例えば乗場の入口に設けられている。エレベータに搭乗するために乗場に入場しようとする利用者は原則として必ずゲート装置10を通過する必要がある。
ゲート装置10は、認証装置11を備えている。認証装置11は、ゲート装置10を通過しようとする者が乗場への入場が許可された者(以下、「入場許可者」という)であるか否かを認証する。この認証装置11における認証には、種々の認証方式を用いることができる。
例えば、認証方式として、RFID(Radio Frequency IDentification)を利用した場合について次に説明する。この例においては、エレベータの利用者は、IDタグを所持している。このIDタグには、複数の利用者の各々を一意に識別可能な識別情報(例えば個人ID)が予め記録されている。IDタグは、いわゆるアクティブ型、セミアクティブ型あるいはパッシブ型のいずれの型式のタグであってもよい。
認証装置11は、図示しない読取装置を備えている。この読取装置は、IDタグに記録された識別情報を無線通信により読み取るためのものである。すなわち、読取装置は、ゲート装置10を通過しようとする利用者が所持しているIDタグから、当該IDタグに記録されている識別情報を無線通信により取得する。
IDタグがパッシブ型である場合には、利用者は、ゲート装置10を通過する際に読取装置に対してIDタグをかざす(タッチする)等の認証操作が必要となる。IDタグがアクティブ型あるいはセミアクティブ型である場合には、特別な認証操作は不要である。すなわち、利用者はIDタグを携帯したままゲート装置10を通過しようとするだけで、読取装置によりIDタグに記録された識別情報が読み取られる。
認証装置11は、読取装置により読み取られた識別情報に基づいて、当該識別情報の利用者が乗場への入場許可者であるか否かを認証する。認証装置11には、入場許可者の識別情報が認証情報として予め記憶されている。認証装置11は、読取装置により読み取られた識別情報と、予め記憶されている認証情報とを照合することにより、当該識別情報の利用者が入場許可者であるか否かの認証を行う。
照合の結果、予め記憶されている認証情報に、読取装置により読み取られた識別情報と合致するものがあった場合、当該識別情報の利用者は、入場許可者として認証される(認証成功)。一方、予め記憶されている認証情報に、読取装置により読み取られた識別情報と合致するものがなかった場合、当該識別情報の利用者は、入場許可者として認証されない(認証失敗)。
なお、認証装置11における認証方式は、このようなRFIDを利用した方式に限られない。具体的に例えば、RFIDタグに代えて、磁気カード等の接触式のIDカードを利用することもできる。
また、例えば、生体認証を利用することもできる。この生体認証においては、指紋、声紋、瞳の虹彩、手のひら等の部位における静脈配置及び人相等の生体情報のうちの1つあるいは複数を組み合わせたものを識別情報として用いて認証を行う。
さらに、例えば、暗証番号あるいはパスワード等の識別情報を利用者が直接入力するようにすることもできる。この場合には、識別情報を利用者が入力するためのテンキー等の入力装置を設けることが必要となる。
ゲート装置10は、図示しないゲートドアを備えている。ゲートドアは、ゲート装置10において利用者が通過する通路上に設けられる。ゲートドアは、通路を開閉することができる構成を有し、具体的に例えばフラップ、バーあるいは扉等からなる。ゲートドアを閉じることで、利用者のゲート装置10の通過を物理的に阻止することができる。初期状態では、ゲートドアは閉じられている。
ゲート装置10を通過しようとする者が認証装置11による認証に失敗した場合、すなわち、入場許可者として認証されなかった場合、ゲート装置10はゲートドアが閉じた状態を維持する。このようにして、ゲート装置10は、認証装置11により入場許可者であると認証されない者の通過を阻止する。
これに対し、ゲート装置10を通過しようとする者が認証装置11による認証に成功した場合、すなわち、入場許可者として認証された場合、ゲート装置10はゲートドアを一定時間の間だけ開く。このようにして、ゲート装置10は、認証装置11により入場許可者であると認証された者の通過を許可する。したがって、入場許可者として認証された者は、ゲート装置10を通過して乗場への入場が可能となる。
ここで、前述したいずれの認証方式を用いた場合であっても、認証装置11には、入場許可者の識別情報が認証情報として予め記憶されている。そして、認証装置11に記憶される認証情報には、入場許可者の識別情報のそれぞれに対応付けられたエレベータの行先階に関する情報が含まれている。
認証装置11により入場許可者であると認証された場合、ゲート装置10は、前述したようにゲートドアを開いて当該入場許可者の通過を許可する。そして、この際に、ゲート装置10は、認証装置11により認証された当該入場許可者の識別情報に対応付けられて予め記憶されている行先階に関する情報を、当該入場許可者の行先階情報として群管理制御装置20へと出力する。
当該エレベータシステムは複数のエレベータすなわちかごを有している。これらの複数のエレベータの運行は、群管理制御装置20により、一群(バンク)として管理される。そして、複数のエレベータそれぞれの運転は、群管理制御装置20による管理の下で、それぞれのエレベータ毎に設けられた各台制御装置30により制御されている。なお、図1においては複数の各台制御装置30を代表して1つだけ図示している。
群管理制御装置20は、乗場行先呼び登録部21、かご割当て部22、かご到着検出部23、乗場待機人数算出部24及び通過許可制限部25を備えている。
ゲート装置10から出力された入場許可者の行先階情報は、群管理制御装置20の乗場行先呼び登録部21に入力される。行先階情報の入力を受けた乗場行先呼び登録部21は、入力された行先階情報に基づいて、乗場行先呼びを登録する。この際に登録される乗場行先呼びの出発階は、ゲート装置10が設置された階床(以下、「ゲート設置階」という)である。
また、当該乗場行先呼びの行先階は、ゲート装置10から入力された行先階情報が示す行先階である。すなわち、認証装置11により認証されゲート装置10の通過が許可された入場許可者に対応付けられた行先階への乗場行先呼びが登録される。
かご割当て部22は、乗場行先呼び登録部21により登録された乗場行先呼びに対して、応答するかごを割り当てる。この割り当ては、群管理制御装置20が一群として管理する複数のエレベータのかごのうちから1台のかごを選択することにより行われる。この呼びに割り当てるかごの選択は、各かごの現在位置及び現在の運転方向並びに各かごへの呼びの割り当て状況等を考慮して最適となるように、例えば、最も運転効率が高くなるように、あるいは、最も利用者の平均待ち時間が短くなるように行われる。
登録された乗場行先呼びに対してかご割当て部22によりかごが割り当てられると、当該かごを制御する各台制御装置30に対して、当該乗場行先呼びへの応答指令が群管理制御装置20から出力される。この応答指令を受けた各台制御装置30は、当該乗場行先呼びに応答するように、かごの運転を制御する。
前述したように、当該乗場行先呼びの出発階はゲート設置階である。そこで、応答指令を受けた各台制御装置30は、まずは、当該乗場行先呼びの出発階であるゲート設置階へとかごを走行させるよう制御する。
各台制御装置30によるかごの運転状況は、随時に群管理制御装置20へと送られている。群管理制御装置20のかご到着検出部23は、各かごの運転状況に基づいて、かごのゲート設置階への到着を検出する。かご到着検出部23は、特に、かご割当て部22による乗場行先呼びへのかごの割り当て状況も参照しつつ、ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びへと割り当てられたかごが、出発階であるゲート設置階に到着したか否かを検出する。
乗場待機人数算出部24は、ゲート設置階の乗場における待機人数を算出するためのものである。乗場の待機人数は、基本的には、新たに乗場に入場した人数を加算し、乗場からかごに乗車した人数を減算することで算出することができる。そこで、乗場待機人数算出部24は、乗場行先呼び登録部21により登録されたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数と、ゲート設置階への到着が検出されたかごが割り当てられているゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数とを少なくとも用いて、ゲート設置階の乗場における待機人数を算出する。
ここで、「乗場行先呼びの人数」の意味するところについて詳しく説明する。前述したように、乗場行先呼び登録部21は、認証装置11により認証された入場許可者に対応付けられた行先階への乗場行先呼びを登録する。この際、同じ行先階への乗場行先呼びが未だ登録されていなければ、乗場行先呼び登録部21は、実際に当該行先階への乗場行先呼びを登録する。
一方、既に同じ行先階への乗場行先呼びが登録されていた場合には、乗場行先呼び登録部21は、改めて既に登録されているものと同じ行先階への乗場行先呼びを登録する必要はない。したがって、この場合には、乗場行先呼び登録部21は、新たに乗場行先呼びを登録することはない。ただし、行先階を同じくする1つの乗場行先呼びを必要とする入場許可者が2人いる状態となる。
この状態が、当該乗場行先呼びについて「乗場行先呼びの人数」が2人である状態である。すなわち、「乗場行先呼びの人数」とは、当該乗場行先呼びを必要としている入場許可者の人数のことである。これは、ある出発階Aから、ある行先階Bまでエレベータで行こうとしている入場許可者の人数であると言い換えることもできる。
この「乗場行先呼びの人数」を把握するため、乗場行先呼び登録部21は、ゲート装置10からの行先階情報が入力された際に、次のような処理を行っている。すなわち、まず、乗場行先呼び登録部21は、ゲート設置階を出発階とし、入力された行先階情報が示す行先階への乗場行先呼びが既に登録されているか否かを確認する。
そして、ゲート設置階を出発階とし、入力された行先階情報が示す行先階への乗場行先呼びが登録されていなければ、乗場行先呼び登録部21は、ゲート設置階を出発階とし、入力された行先階情報が示す行先階への乗場行先呼びを登録する。また、この際、当該乗場行先呼びの人数が1人であることを記憶する。
一方、ゲート設置階を出発階とし、入力された行先階情報が示す行先階への乗場行先呼びが既に登録されている場合には、乗場行先呼び登録部21は、乗場行先呼びの登録は行わない。代わりに、乗場行先呼び登録部21は、当該乗場行先呼びの人数を1人加算する。すなわち、現在記憶している当該乗場行先呼びの人数に1人加えたものを、新たな当該乗場行先呼びの人数として記憶する。
このようにして、乗場行先呼び登録部21は、ゲート装置10から出力された行先階情報に基づいて、ゲート装置が設置されたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びを登録するとともに、登録したそれぞれの乗場行先呼びの人数を計数している。
乗場待機人数算出部24は、このようにして計数された乗場行先呼びの人数を用いて、ゲート設置階の乗場における待機人数を算出する。より詳しくは前述したように、乗場待機人数算出部24は、ゲート設置階の乗場における待機人数の算出に、乗場行先呼び登録部21により登録されたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数と、ゲート設置階への到着が検出されたかごが割り当てられているゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数とを少なくとも用いている。
具体的に、この実施の形態1においては、乗場待機人数算出部24は、登録されているゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を加算し、ゲート設置階に到着したかごが割り当てられた乗場行先呼びの人数を減算して、待機人数を算出する。
ここで、「ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数」は、乗場行先呼び登録部21から、登録されているそれぞれの乗場行先呼びの人数に関する情報を取得することで得ることができる。
また、「ゲート設置階に到着したかごが割り当てられた乗場行先呼びの人数」は、さらに、かご到着検出部23からゲート設置階への到着が検出されたかごに関する情報を取得し、この到着が検出されたかごに関する情報と、乗場行先呼び登録部21から取得した乗場行先呼びの人数に関する情報とを合わせることで、得ることができる。
この乗場待機人数算出部24は、予め定められたタイミングで待機人数の算出を繰り返すことで、待機人数の算出値を最新のものに更新していく。この算出のタイミングは、例えば、予め定められた一定時間が経過する毎としてもよい。あるいは、乗場行先呼び登録部21により新たに乗場行先呼びが登録される都度としてもよい。
また、あるいは、かご到着検出部23によりゲート設置階に新たにかごが到着したことが検出される都度としてもよい。さらに、あるいは、認証装置11における認証に成功しゲート装置10が入場許可者の通過を許可する都度としてもよい。また、これらの算出タイミングのうち、複数を組み合わせて用いるようにしてもよい。
このように、一定の時間間隔あるいは状況に変化が生じたタイミングで、乗場待機人数算出部24は最新の待機人数を算出する。この際、最新の待機人数の算出は、ある特定の時点を常に基準として行うようにしてもよいし、直前に算出した時点からの変化分を求めることで行うようにしてもよい。
ある特定の時点を基準として最新の待機人数を算出する場合、この算出の基準とする特定の時点としては、例えば、予め決めた時刻としたり、乗場行先呼びが全く登録されていない時点としたりすることができる。そして、乗場待機人数算出部24は、この特定の時点の待機人数に対して、当該時点以降に登録されたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を加算し、当該時点以降に以降にゲート設置階に到着したかごが割り当てられた乗場行先呼びの人数を減算して、最新の待機人数を算出する。
また、直前に算出した時点からの変化分を求めることで最新の待機人数を算出する場合、乗場待機人数算出部24は、直前に算出した待機人数に対して、以降に登録されたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を加算し、以降にゲート設置階に到着したかごが割り当てられた乗場行先呼びの人数を減算して、最新の待機人数を算出する。
通過許可制限部25は、このようにして乗場待機人数算出部24により算出された待機人数が予め定められた一定人数以上となった場合に、ゲート装置10における通過の許可を制限するためのものである。すなわち、通過許可制限部25は、乗場待機人数算出部24により算出された待機人数が前記一定人数以上となった場合に、ゲート装置10へと通過許可制限信号を出力する。
通過許可制限信号を受けたゲート装置10は、認証装置11により入場許可者であると認証された場合であっても、当該入場許可者の通過を許可しない。すなわち、通過許可制限信号が入力されている間は、ゲート装置10はゲートドアを開くことが制限される。
ここで、ゲート装置10には、利用者に種々の情報を報知するための図示しない報知装置が設けられている。報知装置は、表示装置及び音声鳴動装置の少なくとも一方を備える。表示装置は、例えば液晶ディスプレイ等から構成される。音声鳴動装置は、例えばスピーカーから構成される。
報知装置は、ゲート装置10に通過許可制限信号が入力されている場合、すなわち、通過許可制限部25によりゲート装置10での通過の許可が制限されている場合に、進入不可の旨を利用者に報知する。この報知は、表示及び音声の少なくとも一方により行われる。この報知の内容としては、具体的に例えば、「エレベータホールが混雑しています。しばらくお待ちください」等のメッセージを表示あるいは音声として流すことが考えられる。
このように、ゲート装置10の通過が制限されている場合に、利用者に状況の説明を行うことで、利用者が抱く焦燥感(イライラ)及び不安感を緩和することができる。
そして、状況が変化し、乗場待機人数算出部24により算出された最新の待機人数が前記一定人数を下回った場合、通過許可制限部25は、ゲート装置10での通過の許可の制限を解除する。すなわち、通過許可制限部25は、ゲート装置10への通過許可制限信号の出力を停止する。
ゲート装置10は、通過許可制限信号の入力が停止されると、認証装置11により入場許可者であると認証された者についての通過の許可を再開する。したがって、以降に認証装置11により入場許可者であると認証された場合、ゲート装置10はゲートドアを開いて当該入場許可者の通過を許可する。また、報知装置による進入不可の旨の報知も停止される。
ところで、ここでは、通過の許可が制限されている間、認証装置11による入場許可者であるか否かに認証自体は制限されていない。そこで、ゲート装置10は、通過許可制限部25によるゲート装置10での通過の許可の制限が解除された時に、既に認証装置11により入場許可者であると認証された者がいる場合、すなわち、通過の許可が制限されている間に認証装置11により入場許可者であると認証された者がいる場合には、直ちに当該者の通過を許可するようにしてもよい。
この場合には、通過の許可が制限されている間に認証装置11により入場許可者であると認証された場合、ゲート装置10において当該入場許可者の行先階情報を一時的に記憶しておく。そして、通過の許可の制限が解除された時に一時的に記憶されている行先階情報が存在していれば、ゲート装置10は直ちにゲートドアを開いて当該入場許可者の通過を許可する。また、一時的に記憶していた行先階情報をゲート装置10から群管理制御装置20へと送信し、乗場行先呼び登録部21は、この行先階情報に基づいて乗場行先呼びを登録する。
このようにすることで、ゲート装置10の通過の許可の制限を解除した時に速やかに乗場行先呼びを登録することができ、ゲート装置10における利用者の待ち時間を短くすることができる。
なお、通過許可制限部25は、乗場待機人数算出部により算出された待機人数が前記一定人数以上となった場合に、認証装置11における認証を制限するようにしてもよい。すなわち、通過許可制限部25は、乗場待機人数算出部24により算出された待機人数が前記一定人数以上となった場合に、ゲート装置10へと認証制限信号を出力する。
認証制限信号を受けたゲート装置10は、認証装置11による入場許可者であるか否かの認証を制限し、認証装置11は認証を行わなくなる。認証装置11による入場許可者であるか否かの認証を行わなければ、ゲート装置10の通過を許可される者も出てこなくなるため、実質的にゲート装置10における通過の許可を制限したものと同じ状況にすることができる。この際、認証制限信号と通過許可制限信号の両方を出力するようにしてもよいし、認証制限信号のみを出力するようにしてもよい。
また、ゲート装置10の報知装置は、前述した進入不可の旨の報知に用いる以外にも、他の情報を利用者に報知するために用いることもできる。例えば、認証装置11により入場許可者であると認証されゲート装置10がゲートドアを開く際に、当該入場許可者の行先階への乗場行先呼びが割り当てられたかごの号機を、報知装置により報知してもよい。
この割り当て号機の報知は、ゲート装置10における通過の許可の制限が解除された時に、既に認証装置11により入場許可者であると認証された者の通過を直ちに許可する際に行うこともできる。
図2は、この実施の形態におけるエレベータシステムの動作を示すフロー図である。この図2を参照しながら、以上のように構成されたエレベータシステムの動作の流れについて今一度説明する。
まず、ステップS1において、ゲート装置10は、認証装置11で乗場への入場許可者が認証されたか否かが確認される。そして、認証装置11により乗場への入場許可者が認証された場合には、ステップS2へと進む。
ステップS2においては、ゲート装置10は、通過許可が制限されているか、すなわち、通過許可制限部25から通過許可制限信号が出力されているか否かを確認する。通過許可が制限されていない、すなわち、通過許可制限部25から通過許可制限信号が出力されていない場合には、ステップS3へと進む。
ステップS3においては、ゲート装置10は、ゲートドアを開いてステップS1で認証された入場許可者の通過を許可する。開かれたゲートドアは一定時間後に閉じられる。なお、通過が許可された入場許可者の行先階情報は、群管理制御装置20へと送信される。そして、ステップS4へと進む。
ステップS4においては、乗場行先呼び登録部21は、受信した行先階情報に基づいて、行先階情報が示す行先階への乗場行先呼びを登録する。なお、この乗場行先呼びの出発階は、ゲート設置階である。そして、ステップS5へと進む。
ステップS5においては、乗場待機人数算出部24は、登録されている乗場行先呼びの人数を現在の乗場の待機人数に加算する。そして、ステップS6へと進む。
ステップS6においては、かご割当て部22は、ステップS4で乗場行先呼び登録部21により登録された乗場行先呼びに対して最適なかごを割り当てる。そして、ステップS7へと進む。
ステップS7においては、ステップS6で割り当てられたかごを制御する各台制御装置30に対して、乗場行先呼びへの応答指令が群管理制御装置20から出力される。この応答指令を受けた各台制御装置30は、当該乗場行先呼びに応答するため、当該乗場行先呼びの出発階すなわちゲート設置階へとかごを走行させる。
ステップS7の後は、ステップS8へと進む。また一方で、ステップS1において、ゲート装置10の認証装置11により乗場への入場許可者が認証されない場合には、ステップS2からS7は経由せずにステップS8へと進む。また、ステップS2において、通過許可が制限されている、すなわち、通過許可制限部25から通過許可制限信号が出力されている場合には、ステップS3からS7は経由せずにステップS8へと進む。
ステップS8においては、ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びが割り当てられたかごが出発階すなわちゲート設置階に到着したことをかご到着検出部23が検出したか否かが確認される。割り当てられたかごの出発階への到着をかご到着検出部23が検出した場合は、ステップS9へと進む。
ステップS9においては、乗場待機人数算出部24は、ステップS8で到着が検出されたかごが割り当てられている乗場行先呼びの人数を、現在の乗場の待機人数から減算する。ステップS9の後は、ステップS10へと進む。また、ステップS8において、割り当てられたかごの出発階への到着をかご到着検出部23が検出していない場合には、ステップS9を経由せずにステップS10へと進む。
ステップS10においては、通過許可制限部25は、ステップS5及びS9での計算の結果として算出された現在の乗場の待機人数が予め定められた前記一定人数以上か否かを確認する。現在の乗場の待機人数が前記一定人数以上である場合には、ステップS11へと進む。
ステップS11においては、通過許可制限部25はゲート装置10へと通過許可制限信号を出力する。そして、この通過許可制限信号を受けたゲート装置10は、通過の許可を制限する。このステップS11の後はステップS1へと戻る。
一方、ステップS10で現在の乗場の待機人数が前記一定人数以上でない場合には、ステップS12へと進む。このステップS12においては、通過許可制限部25はゲート装置10へと通過許可制限信号の出力を停止する。したがって、ゲート装置10での通過の許可の制限は解除された状態となる。このステップS12の後はステップS1へと戻る。
以上のように構成されたエレベータシステムは、ゲート装置10から出力された行先階情報に基づいて、ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びを登録する乗場行先呼び登録部21と、乗場行先呼び登録部21により登録されたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数と、ゲート設置階への到着が検出されたかごが割り当てられているゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数とを少なくとも用いて、ゲート設置階の乗場における待機人数を算出する乗場待機人数算出部24と、乗場待機人数算出部24により算出された待機人数が予め定められた一定人数以上となった場合に、ゲート装置10における通過の許可を制限する通過許可制限部25と、を備えている。
このように、登録された乗場行先呼びの人数と到着したかごが割り当てられた乗場行先呼びの人数とを元に乗場での待機人数を求めることで、より正確な乗場での待機人数を把握することができる。そして、この把握した乗場での待機人数に基づいて、適切に利用者の乗場への進入制限を実施することができ、乗場の混雑を緩和することが可能である。また、乗場の混雑を緩和することで、利用者は乗場において目的とするエレベータの号機の出入口まで容易に移動することができるため、乗り遅れの発生も低減させることができる。
実施の形態2.
図3及び図4は、この発明の実施の形態2に係るもので、図3はエレベータシステムの全体構成を示すブロック図、図4はエレベータシステムの動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、ゲート設置階に到着したかごから乗場へと降りてくる人数をさらに考慮に入れて、乗場の待機人数を算出するようにしたものである。
そのためには、ゲート設置階以外の階床からかごに乗車した乗客のうち何人がゲート設置階で降車するのかを、まず求める必要がある。そこで、この実施の形態2では、ゲート設置階以外の階床の乗場に設けられた乗場操作盤から、利用者が所望する行先階を指定した乗場行先呼びを登録することができるようになっている。
すなわち、図3に示すように、少なくともゲート設置階以外のそれぞれの階床の乗場には、乗場操作盤40が設置されている。この乗場操作盤40は、利用者が所望する行先階を入力するための入力装置が備えられている。この入力装置は、例えば、テンキー等を備えている。
利用者が乗場操作盤40を操作して所望する行先階を入力すると、この入力された行先階情報が乗場操作盤40から群管理制御装置20へと出力される。群管理制御装置20の乗場行先呼び登録部21は、各階の乗場操作盤40から行先階情報が入力されると、当該乗場操作盤40が設置された階床を出発階として、入力された行先階情報が示す行先階への乗場行先呼びを登録する。
この際、乗場行先呼び登録部21は、登録した乗場行先呼びの行先階がゲート設置階である場合には、当該乗場行先呼びの人数を計数する。この乗場行先呼びの人数の計数は、前述した実施の形態1におけるゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数の計数と同様にして行うことができる。
乗場待機人数算出部24は、このようにして計数された乗場行先呼びの人数を用いて、ゲート設置階の乗場における待機人数を算出する。具体的には、この実施の形態2においては、乗場待機人数算出部24は、登録されているゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を加算し、ゲート設置階に到着したかごが割り当てられたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を減算し、さらに、ゲート設置階に到着したかごが割り当てられたゲート設置階を行先階とする乗場行先呼びの人数を加算して、待機人数を算出する。
ここで、実施の形態1と同様に、「ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数」は、乗場行先呼び登録部21から、登録されているそれぞれの乗場行先呼びの人数に関する情報を取得することで得ることができる。
また、「ゲート設置階に到着したかごが割り当てられた乗場行先呼びの人数」及び「ゲート設置階に到着したかごが割り当てられたゲート設置階を行先階とする乗場行先呼びの人数」は、さらに、かご到着検出部23からゲート設置階への到着が検出されたかごに関する情報を取得し、この到着が検出されたかごに関する情報と、乗場行先呼び登録部21から取得した乗場行先呼びの人数に関する情報とを合わせることで、得ることができる。
乗場待機人数算出部24における待機人数の算出タイミングについては実施の形態1と同様である。また、この際の最新の待機人数の算出方法として、ある特定の時点を常に基準として行うようにしてもよいし、直前に算出した時点からの変化分を求めることで行うようにしてもよい点についても、実施の形態1と同様である。
さらに、実施の形態2についてこれまでに説明していないその他の構成についても実施の形態1と同様であって、その詳細説明は省略する。
図4は、この実施の形態におけるエレベータシステムの動作を示すフロー図である。この図4を参照しながら、以上のように構成されたエレベータシステムの動作の流れについて今一度説明する。
まず、ステップS21において、乗場操作盤40が操作された否かが確認される。乗場操作盤40が操作されていれば、ステップS22へと進む。
ステップS22においては、乗場行先呼び登録部21は、当該乗場操作盤40から出力された行先階情報に基づいて、乗場行先呼びを登録する。なお、この乗場行先呼びの出発階は、当該乗場操作盤40が設置されている階床である。そして、ステップS23へと進む。
ステップS23においては、かご割当て部22は、ステップS22で乗場行先呼び登録部21により登録された乗場行先呼びに対して最適なかごを割り当てる。そして、ステップS24へと進む。
ステップS24においては、乗場待機人数算出部24は、ステップS23で乗場行先呼びに割り当てられたかごがゲート設置階に到着した時の降車人数を求める。このゲート設置階での降車人数は、当該かごが割り当てられている乗場行先呼びのうちでゲート設置階を行先階とする乗場行先呼びの人数を合計することで計算することができる。なお、前述したように「ゲート設置階を行先階とする乗場行先呼びの人数」は乗場行先呼び登録部21により計数されているのでこれを取得して用いる。
ステップS24の後は、ステップS25へと進む。また一方で、ステップS21において乗場操作盤40が操作されていなければ、ステップS22からS24までは経由せずにステップS25へと進む。
ステップS25においては、ゲート装置10は、認証装置11で乗場への入場許可者が認証されたか否かが確認される。そして、認証装置11により乗場への入場許可者が認証された場合には、ステップS26へと進む。
ステップS26においては、ゲート装置10は、通過許可が制限されているか、すなわち、通過許可制限部25から通過許可制限信号が出力されているか否かを確認する。通過許可が制限されていない、すなわち、通過許可制限部25から通過許可制限信号が出力されていない場合には、ステップS27へと進む。
ステップS27においては、ゲート装置10は、ゲートドアを開いてステップS25で認証された入場許可者の通過を許可する。開かれたゲートドアは一定時間後に閉じられる。なお、通過が許可された入場許可者の行先階情報は、群管理制御装置20へと送信される。そして、ステップS28へと進む。
ステップS28においては、乗場行先呼び登録部21は、受信した行先階情報に基づいて、行先階情報が示す行先階への乗場行先呼びを登録する。なお、この乗場行先呼びの出発階は、ゲート設置階である。そして、ステップS29へと進む。
ステップS29においては、乗場待機人数算出部24は、登録されている乗場行先呼びの人数を現在の乗場の待機人数に加算する。そして、ステップS30へと進む。
ステップS30においては、かご割当て部22は、ステップS28で乗場行先呼び登録部21により登録された乗場行先呼びに対して最適なかごを割り当てる。そして、ステップS31へと進む。
ステップS31においては、ステップS30で割り当てられたかごを制御する各台制御装置30に対して、乗場行先呼びへの応答指令が群管理制御装置20から出力される。この応答指令を受けた各台制御装置30は、当該乗場行先呼びに応答するため、当該乗場行先呼びの出発階すなわちゲート設置階へとかごを走行させる。
ステップS31の後は、ステップS32へと進む。また一方で、ステップS25において、ゲート装置10の認証装置11により乗場への入場許可者が認証されない場合には、ステップS26からS31は経由せずにステップS32へと進む。また、ステップS26において、通過許可が制限されている、すなわち、通過許可制限部25から通過許可制限信号が出力されている場合には、ステップS27からS31は経由せずにステップS32へと進む。
ステップS32においては、ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びが割り当てられたかごが出発階すなわちゲート設置階に到着したことをかご到着検出部23が検出したか否かが確認される。割り当てられたかごの出発階への到着をかご到着検出部23が検出した場合は、ステップS33へと進む。
ステップS33においては、乗場待機人数算出部24は、ステップS32で到着が検出されたかごが割り当てられている乗場行先呼びの人数を、現在の乗場の待機人数から減算する。そしてさらに、この到着が検出されたかごのゲート設置階での降車人数を、乗場の待機人数に加算する。ゲート設置階での降車人数は、ステップS24で求めていたものを用いる。
ステップS33の後は、ステップS34へと進む。また、ステップS32において、割り当てられたかごの出発階への到着をかご到着検出部23が検出していない場合には、ステップS33を経由せずにステップS34へと進む。
ステップS34においては、通過許可制限部25は、ステップS29及びS33での計算の結果として算出された現在の乗場の待機人数が予め定められた前記一定人数以上か否かを確認する。現在の乗場の待機人数が前記一定人数以上である場合には、ステップS35へと進む。
ステップS35においては、通過許可制限部25はゲート装置10へと通過許可制限信号を出力する。そして、この通過許可制限信号を受けたゲート装置10は、通過の許可を制限する。このステップS35の後はステップS21へと戻る。
一方、ステップS34で現在の乗場の待機人数が前記一定人数以上でない場合には、ステップS36へと進む。このステップS36においては、通過許可制限部25はゲート装置10へと通過許可制限信号の出力を停止する。したがって、ゲート装置10での通過の許可の制限は解除された状態となる。このステップS36の後はステップS21へと戻る。
以上のように構成されたエレベータシステムは、実施の形態1の構成において、乗場待機人数算出部24は、登録されているゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を加算し、ゲート設置階に到着したかごが割り当てられたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を減算し、さらに、ゲート設置階に到着したかごが割り当てられたゲート設置階を行先階とする乗場行先呼びの人数を加算して、待機人数を算出するようにしたものである。
このため、実施の形態1と同様の効果を奏することができるのに加えて、ゲート設置階に降車する人数も考慮に入れて、より正確な乗場待機人数を算出することができる。
10 ゲート装置、 11 認証装置、 20 群管理制御装置、 21 乗場行先呼び登録部、 22 かご割当て部、 23 かご到着検出部、 24 乗場待機人数算出部、 25 通過許可制限部、 30 各台制御装置、 40 乗場操作盤

Claims (6)

  1. エレベータの乗場に通じる箇所に設けられ、通過しようとする者が前記乗場への入場許可者であるか否かを認証する認証装置を有し、前記認証装置により前記入場許可者であると認証されない者の通過を阻止するとともに、前記認証装置により前記入場許可者であると認証された者の通過を許可して当該入場許可者の行先階情報を出力するゲート装置と、
    前記ゲート装置から出力された行先階情報に基づいて、前記ゲート装置が設置されたゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びを登録する乗場行先呼び登録部と、
    前記乗場行先呼び登録部により登録された乗場行先呼びに対して、応答するかごを割り当てるかご割当て部と、
    前記かごの前記ゲート設置階への到着を検出するかご到着検出部と、
    前記乗場行先呼び登録部により登録された前記ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数と、前記ゲート設置階への到着が検出された前記かごが割り当てられている前記ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数とを少なくとも用いて、前記ゲート設置階の乗場における待機人数を算出する乗場待機人数算出部と、
    前記乗場待機人数算出部により算出された待機人数が予め定められた一定人数以上となった場合に、前記ゲート装置における通過の許可を制限する通過許可制限部と、を備えたエレベータシステム。
  2. 前記乗場待機人数算出部は、登録されている前記ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を加算し、前記ゲート設置階に到着した前記かごが割り当てられた乗場行先呼びの人数を減算して、待機人数を算出する請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記乗場待機人数算出部は、登録されている前記ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を加算し、前記ゲート設置階に到着した前記かごが割り当てられた前記ゲート設置階を出発階とする乗場行先呼びの人数を減算し、さらに、前記ゲート設置階に到着した前記かごが割り当てられた前記ゲート設置階を行先階とする乗場行先呼びの人数を加算して、待機人数を算出する請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. 前記ゲート装置は、前記通過許可制限部による前記ゲート装置での通過の許可の制限が解除された時に、既に前記認証装置により前記入場許可者であると認証された者がいる場合には、当該者の通過を許可する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエレベータシステム。
  5. 前記ゲート装置は、前記通過許可制限部により前記ゲート装置での通過の許可が制限されている場合に、進入不可の旨を利用者に報知する報知装置を備えた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベータシステム。
  6. 前記通過許可制限部は、前記乗場待機人数算出部により算出された待機人数が前記一定人数以上となった場合に、前記認証装置における認証を制限する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエレベータシステム。
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