JP5318305B2

JP5318305B2 - パフ製造方法及びこの方法により製造されたパフ

Info

Publication number: JP5318305B2
Application number: JP2013520680A
Authority: JP
Inventors: ウクイム，ソン
Original assignee: デヒョンインダストリアルアーツカンパニーリミテッド
Priority date: 2011-06-13
Filing date: 2011-10-26
Publication date: 2013-10-16
Anticipated expiration: 2031-10-26
Also published as: KR101181168B1; US20130236231A1; JP2013530807A; WO2012173309A1; EP2567633A4; EP2567633B1; CN102970896A; EP2567633A1; CN102970896B; US8562234B2

Description

本発明は、パフ製造方法及びパフに関し、化粧するのに使用されるパフを製造するパフ製造方法及び前記パフ製造方法により製造された携帯及び使用に便利なパフに関する。

一般に、パフは、粉末又はケーキ状パウダーやツインケーキなどの化粧品をつけて人体の顔の部位に塗りながら化粧するのに使用され、パフ本体と取っ手とからなっている。

パウダーは、通常にパウダーケースに別に備えられており、ユーザは、パフ及びパウダーが入っているパウダーケースを携帯してパウダーをパフにつけて化粧することが一般的である。

パフ本体は、ラテックス、ウレタン、フロック加工（ｆｌｏｃｋｉｎｇ）、ＰＶＡ（ＰｏｌｙＶｉｎｙｌＡｌｃｏｈｏｌ）、ゴムなどの素材からなるスポンジ（ｓｐｏｎｇｅ）形態のパフが主に使用され、パフは、パッド形態のパフ本体とリボンをそれぞれ一定の大きさに裁断した後、前記パフ本体に前記パフ用リボンの両端部を裁縫する方式により製造される。

しかしながら、このような従来の技術のパフを利用して化粧するためには、パフだけでなく、常にパウダーが入っているパフケースを携帯しなければならないという面倒さがあり、パフ及びパウダーケースを製造するための別途の製造ラインを構築しなければならないという問題があった。

本発明は、上述した従来の技術の問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は、前記携帯及び使用に便利なパフを製造するパフ製造方法を提供することにある。

また、本発明の他の目的は、上述したパフ製造方法により製造されたパフを提供することにある。

本発明のパフ製造方法は、ａ）レーザー穿孔装置を利用して、パフ生地をレーザー穿孔及び切断して穿孔生地を作るステップと、ｂ）前記穿孔生地を成形してパフベースを作るステップと、ｃ）粉末タイプパウダーと前記粉末タイプパウダーの内部に挿入された多孔性部材を共に圧縮して多孔性部材の含まれた固形パウダーを製造するステップと、ｄ）前記固形パウダーを前記パフベースに挿入するステップと、ｅ）前記パフベースにパフカバーを裁縫するカバーリングをしてパフを製造するステップとを含む。

前記ｃ）ステップは、ｃ１）前記粉末タイプパウダーを金型に１次に投入するステップと、ｃ２）気孔数が３５ｐｐｉないし４５ｐｐｉの範囲の前記多孔性部材を前記１次に投入されたパウダー上に固着させるステップと、ｃ３）前記粉末タイプパウダーを２次に投入するステップと、ｃ４）圧縮加工装置が前記金型に投入された前記粉末タイプパウダー及び前記多孔性部材を１５ｋｇ／ｃｍ^２ないし２５ｋｇ／ｃｍ^２の範囲の圧力で加圧させるステップとを含むことが好ましい。

また、本発明のパフ製造方法は、ｆ）前記パフの内部空間に前記粉末タイプパウダーを補充挿入するステップをさらに含むことができる。

本発明の目的は、ａ）レーザー穿孔装置を利用して、パフ生地をレーザー穿孔及び切断して穿孔生地を作るステップと、ｂ）前記穿孔生地を成形してパフベースを作るステップと、ｃ）前記パフベースにパフカバーを裁縫するカバーリングをしてパフ外形を完成するステップと、ｄ）パウダー挿入ユニットを利用して、前記パフの内部に粉末タイプパウダーを充填するステップとを含むことを特徴とするパフ製造方法によっても達成される。

また、本発明のパフは、パフベースと、前記パフベースの開放部を密閉するパフカバーと、前記パフベースの内部空間に装着された固形パウダーとを備え、前記固形パウダーは、内部に圧縮された多孔性部材を備えたことを特徴とする。

前記多孔性部材は、気孔数が３５ｐｐｉないし４５ｐｐｉの範囲であることが好ましい。

前記固形パウダーは、前記多孔性部材と前記多孔性部材を囲む粉末タイプパウダーとを同時に１５ｋｇ／ｃｍ^２ないし２５ｋｇ／ｃｍ^２の範囲の圧力で加圧させて製造することが好ましい。

本発明のパフ製造方法は、別途のパフケース製造ラインを具備する必要がないから、製造費用が低減されるという長所がある。

また、本発明のパフ製造方法により製造された本発明のパフは、パウダーとパフとを別に携帯する必要がなく、いつどこでもパフだけを取り出して顔などの皮膚に軽くたたきさえすればなるので、携帯が便利で使用が便利であるという長所がある。

図１は、本発明の一実施形態にかかるパフ製造方法を説明するためのブロック図である。図２は、図１に示すパフ製造方法においてレーザー穿孔工程を説明するための図である。図３は、図１に示すパフ製造方法において生地成形工程を説明するための図である。図４は、図１に示すパフ製造方法において固形パウダーの製造工程に用いられる固形粉製造装置を示す斜視図である。図５は、図１に示すパフ製造方法においてパウダー固形粉の製造工程を説明するための図である。図６は、図１に示すパフ製造方法において固形粉パウダー挿入工程及びカバーリング工程を説明し、上述したパフ製造方法により製造されたパフを説明するためのパフの分解斜視図である。図１に示すパフ製造方法により製造されたパフの使用を説明するための図である。図１に示すパフ製造方法により製造されたパフの使用を説明するための図である。図９は、本発明の他の実施形態（第２の実施形態）にかかるパフ９２の断面図である。図１０は、固形パウダーを製造する他の実施形態を示す図である。

以上の本発明の目的、特徴及び利点は、添付された図面と関連した以下の好ましい実施形態により容易に理解されるはずである。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態に限定されず、他の形態で具体化されてもよいことを後述する実施形態により当業者はよく理解できるはずである。

以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。以下の特定の実施形態を述べるにおいて、様々に特定された内容は、発明をさらに具体的に説明し、理解を助けるために作成された。ある場合には、周知で発明と大きく関連のない技術的内容は、本発明を説明するにあたって、特別な理由なしでも、読者の混乱を引き起こさないようにあえて述べないこともあることを予め言及しておく。

図１は、本発明のパフ製造方法を説明するためのブロック図である。図１に示すように、本発明のパフ製造方法は、レーザー穿孔及びパフ生地切断ステップ（Ｓ１）、生地成形ステップ（Ｓ２）、固形パウダー製造ステップ（Ｓ３）、固形パウダー挿入ステップ（Ｓ４）、及びカバーリングステップ（Ｓ５）を含む。

レーザー穿孔及びパフ生地切断ステップ（Ｓ１）を、図２を参照して詳細に説明する。図２に示すように、生地ロール１６を生地ロールサポーター２０に装着し、生地ロール１６から生地１８を引き出して生地移送手段１４を介して生地１８を移送させる。生地移送手段１４の上部には、複数のレーザーユニット１２を備えたレーザー穿孔装置１０が設けられる。複数のレーザーユニット１２から照射されるレーザーは、丸い模様に生地１８をカットし、カットされた丸い生地の周辺部１７には穿孔を生成せず、底部１９にだけ複数の穿孔穴７２をあけて穿孔生地２２を生産する。レーザー穿孔装置１０は、複数のレーザーユニット１２が設置されているから、一回のレーザー照射で複数の穿孔生地２２を生産できる。生地移送手段１４は、プレート１１の幅Ｗ１分だけ間歇的に生地１８を移送させる。

その次に、図３のように、穿孔生地２２は、パフプレス装置２４に移送される。パフプレス装置２４は、穿孔生地２２を曲げ加工して半円形態のパフベースを作る装置である。図３を参照すれば、穿孔生地２２をパフプレス金型２８のサポート部２５にあげて置いた後、プレス軸２６を下降させる。プレス軸２６の下端には、発熱部２３が備えられており、圧力と共に熱を穿孔生地に加えることによって、穿孔生地２２の形態を半円形状に成形してパフベース３０（図６参照）を生産する。

図４及び図５を参照して、固形パウダー製造ステップ（Ｓ３）を説明する。図４は、固形パウダー７０を製造する圧縮加工装置３２である。圧縮加工装置３２は、本体３４にシリンダー軸３６が上下移動し、シリンダー軸３６の下端には、複数のプレス軸４０を備えたホルダープレート３８が固定されている。金型組立体４４は、複数のプレス軸４０の下部の加工空間６０にプレス軸４０が挿入されうるように設置される。金型組立体４４は、第１金型ないし第８金型４２、４４、４６、４８、５０、５２、５４、５６から構成され、それぞれの金型は、分離線５８を基準として互いに分離可能である。図５は、第１及び第２金型４２、４４の断面を示す図である。加工空間６０に１次粉末タイプパウダー６５を投入した後、多孔性部材６６を装着する。その次に、２次粉末タイプパウダー６４を図５の左側図のように加工空間６０にさらに投入する。その次に、プレス軸４０を下降させて粉末タイプパウダー６４、６５とその内部にある多孔性部材６６とを加圧する。

本出願人は、多孔性部材６６の気孔数が３５ｐｐｉないし４５ｐｐｉの範囲であることが好ましいことを実験結果から分かった。本出願人による複数の実験結果、スポンジなどの多孔性部材の気孔数が３５ｐｐｉ未満である場合に、例えば気孔数が３４ｐｐｉ、３３ｐｐｉである多孔性部材の場合には、固形パウダーの製造には問題がないが、製造されたパフをねじったとき、固形パウダーが完全に粉末に変わらないで固形パウダーの塊りが残っているのを確認した。また、気孔数が４５ｐｐｉを超える多孔性部材の場合には、パフをねじった時に体積の変化が大きくなってパフの内部空間が必要以上に増える現象が発生し、これによってパフの模様が変に変形するか、使用上不便を与えるということを実験により確認することができた。したがって、スポンジなど多孔性部材の気孔数は、３５ｐｐｉないし４５ｐｐｉの範囲であることが好ましい。

また、プレス軸４０で粉末タイプパウダー６５及び多孔性部材６６を加圧する圧力は、１５ｋｇ／ｃｍ^２ないし２５ｋｇ／ｃｍ^２の範囲であることが好ましい。多くの実験結果、１５ｋｇ／ｃｍ^２未満の圧力で加圧する場合には、固形パウダーが生成されないか、又は生成されても時間が過ぎれば自然的に粉末形態に変わる現象が発生するのを確認し、また２５ｋｇ／ｃｍ^２を超える圧力で加圧する場合には、後にパフをねじって粉末形態に変形させる時に、固形パウダーの片がよく崩れずにそのまま残っている現象が発生するのを確認した。したがって、プレス軸４０で加圧する圧力は、１５ｋｇ／ｃｍ^２ないし２５ｋｇ／ｃｍ^２の範囲であることが好ましい。

このようにパフベース３０及び固形パウダー７０が完成されると、固形パウダー挿入ステップ（Ｓ４）及びカバーリングステップ（Ｓ５）に進む。すなわち、図６のように、多孔性部材６６が共に圧縮された固形パウダー７０を穿孔穴７２の形成されたパフベース３０に挿入し、パフカバー６８をパフベース３０の周辺部１７に結合させてパフ８２を完成させる。結合するカバーリング方法は、裁縫する方法と接着剤で結合させる方法があり、どちらの方法を使用しても良い。

完成されたパフ８２は、図７のように多孔性部材６６をユーザがねじることによって使用することができる。すなわち、ユーザが固形パウダー７０の内蔵されたパフ８２をねじる場合に、図７のように、固形パウダー７０にクラック（スキ間）８７が生じるようになる。生成されたスキ間に空気が流入する。ユーザが固形パウダー７０をさらにねじる場合（矢印Ａ）に、多孔性部材６６は、図７の第２番目の図のようにねじられ、スキ間８７を介して流入する空気によって多孔性部材６６は、膨らんで上がる。ユーザがねじった手を離すと、矢印Ｂの方向に多孔性部材６６が回転しながら、本来の形状を瞬間的に回復する。このとき、多孔性部材６６の膨らんで上がる膨張力と本来の形態を回復しようとする矢印Ｂの方向の回転力によって、固形パウダー７０は、図７の第３番目の図のように、完全に粉末タイプパウダー６４に変わるようになる。

粉末タイプパウダー６４に変わったパウダーは、図８のように、内部の多孔性部材６６による膨脹圧力により外側に力を受ける状態になり、ユーザが皮膚につけてこっそりたたきさえすれば、パウダーは、穿孔穴７２を介して容易に皮膚に排出する。

図９は、本発明の他の実施形態（第２実施形態）によるパフ９２の断面図を示す図である。図９のように、固形パウダーを別に生産せずに、粉末タイプパウダー６４をパウダー挿入ユニット８０を利用してパフの内部空間７３に直接注入することもできる。すなわち、本実施形態においてレーザー穿孔及びパフ生地切断ステップ（Ｓ１）、生地成形ステップ（Ｓ２）、カバーリングステップ（Ｓ５）は、上述した実施形態と同様であり、内部空間７３が空いているパフを生産した後、パフの内部空間７３に別途のパウダー挿入ユニット８０を利用して粉末タイプパウダー６４を注入することである。ただし、粉末タイプパウダー６４を充填することは、固形パウダー７０（図６参照）を挿入してパフを生産した後、パフの内部空間７３に補充的に充填することができる。

図１０は、固形パウダーを作る他の実施形態を示す図である。図１０に示すように、パウダー容器１０３に液状パウダー１０２をパウダー注入器１０１で注入した後、一定期間液状パウダー１０２を乾燥させると、水分は、すべて蒸発しパウダー容器１０３内の液状パウダーが固形化される。パウダー容器１０３は、シリコン容器であり、複数の隔壁１０５が形成されて内部に液状パウダーが充填されうる複数の空いた空間１０４が形成されている。

図１０に示す固形パウダー１２０を含んだシリコン容器１０３をパフベース３０（図６参照）に入れてパフカバー６８で密封すると、固形パウダー付きパフが完成される。シリコン容器１０３をパフベース３０に入れる時には、図１０に示すシリコン容器１０３の上部がパフベース３０の下部に向かうようにひっくり返して入れる。パフを使用する時にユーザは、パフをねじって固形パウダーを粉砕させた後に使用する。

以上、本発明の原理を例示するための好ましい実施形態と関連して図示し説明したが、本発明は、ここに図示し説明された構成及び作用に限定されるものでない。むしろ添付された特許請求の範囲の思想及び範ちゅうから逸脱しない範囲内で本発明に対する複数の変更及び修正が可能であることを当業者よく理解できるはずである。したがって、そういうすべての適切な変更、修正及び均等物も本発明の範囲に属するものと見なさなければならない。

本発明は、化粧品業界又はパフを必要とする他の業界においてパフの製造、生産、販売するのに使用することができる。

Claims

ａ）レーザー穿孔装置を利用して、パフ生地をレーザー穿孔及び切断して穿孔生地を作るステップと、
ｂ）前記穿孔生地を成形してパフベースを作るステップと、
ｃ）粉末タイプパウダーと前記粉末タイプパウダーの内部に多孔性部材を挿入した後、共に圧縮して、多孔性部材の含まれた固形パウダーを製造するステップと、
ｄ）前記固形パウダーを前記パフベースに挿入するステップと、
ｅ）前記パフベースにパフカバーを裁縫するカバーリングをしてパフを製造するステップと
を含むことを特徴とするパフ製造方法。
前記ｃ）ステップは、
ｃ１）前記粉末タイプパウダーを金型に１次に投入するステップと、
ｃ２）気孔数が３５ｐｐｉないし４５ｐｐｉの範囲の前記多孔性部材を前記１次に投入されたパウダー上に固着させるステップと、
ｃ３）前記粉末タイプパウダーを２次に投入するステップと、
ｃ４）圧縮加工装置が前記金型に投入された前記粉末タイプパウダー及び前記多孔性部材を１５ｋｇ／ｃｍ^２ないし２５ｋｇ／ｃｍ^２の範囲の圧力で加圧させるステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載のパフ製造方法。
ｆ）前記パフの内部空間に前記粉末タイプパウダーを補充挿入するステップをさらに含むことを特徴とする請求項１又は２に記載のパフ製造方法。
ａ）レーザー穿孔装置を利用して、パフ生地をレーザー穿孔及び切断して穿孔生地を作るステップと、
ｂ）前記穿孔生地を成形してパフベースを作るステップと、
ｃ）前記パフベースにパフカバーを裁縫するカバーリングをしてパフ外形を完成するステップと、
ｄ）パウダー挿入ユニットを利用して、前記パフの内部に粉末タイプパウダーを充填するステップと
を含むことを特徴とするパフ製造方法。
パフベースと、
前記パフベースの開放部を密閉するパフカバーと、
前記パフベースの内部空間に装着された固形パウダーとを備え、
前記固形パウダーは、内部に圧縮された多孔性部材を備えたことを特徴とするパフ。
前記多孔性部材は、気孔数が３５ｐｐｉないし４５ｐｐｉの範囲であることを特徴とする請求項5に記載のパフ。
前記固形パウダーは、
前記多孔性部材と前記多孔性部材を囲む粉末タイプパウダーとを同時に１５ｋｇ／ｃｍ^２ないし２５ｋｇ／ｃｍ^２の範囲の圧力で加圧させて製造したことを特徴とする請求項5又は6に記載のパフ。
ａ）レーザー穿孔装置を利用して、パフ生地をレーザー穿孔及び切断して穿孔生地を作るステップと、
ｂ）前記穿孔生地を成形してパフベースを作るステップと、
ｃ）パウダー容器に液状パウダーを注入した後に乾燥させて固形パウダーを製造するステップと、
ｄ）前記固形パウダーを前記パフベースに挿入するステップと、
ｅ）前記パフベースにパフカバーを裁縫するカバーリングをしてパフを製造するステップと
を含むことを特徴とするパフ製造方法。
パフベースと、
前記パフベースの開放部を密閉するパフカバーと、
前記パフベースの内部空間に装着され、固形パウダーを有したパウダー容器とを備え、
前記パウダー容器は、シリコン材質から構成され、複数の隔板により区画されて液状パウダーが注入されうる複数の空間が形成されていることを特徴とするパフ。