JP5175527B2 - セルスタック及び燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、セルスタック及び燃料電池に関するものである。
近年、次世代エネルギーとして、燃料電池セルを複数接続してなるセルスタックを、収納容器に収容した燃料電池が種々提案されている。このような燃料電池セルとしては、固体高分子形燃料電池セル、リン酸形燃料電池セル、溶融炭酸塩形燃料電池セル、固体電解質形燃料電池セルなど、各種のものが知られている。とりわけ、固体電解質形燃料電池セルは発電効率が高く、また、作動温度が700℃〜1000℃と高いため、その排熱を利用できるなどの利点を有しており、研究開発が推し進められている。
図6は、従来の固体電解質形燃料電池セルの一部を示す拡大縦断面図である。この固体電解質形燃料電池セルは、横縞型といって、多孔質絶縁体である円筒状の支持体(以下、絶縁支持体という)11の表面に、燃料極3a、固体電解質3bおよび空気極3cが順次積層された多層構造の発電素子3を、図6に示す長さ方向に所定間隔をおいて複数形成することにより構成されている。互いに隣接する発電素子3は、それぞれ素子間接続部材(インターコネクタ)4により電気的に直列に接続されている。すなわち、一方の発電素子3の燃料極3aと他方の発電素子3の空気極3cとが、素子間接続部材4により接続されている。また、絶縁支持体11の内部にはガス流路12が形成されている。
前記横縞型燃料電池セルにおいて、固体電解質3bの酸素イオン伝導性が600℃以上で高くなるため、このような温度で空気極3cに酸素を含むガスを流し、燃料極3aに水素を含むガスを流すことにより、空気極3cと燃料極3aとの酸素濃度差が高くなり、空気極3cと燃料極3aとの間で電位差が発生する。
この電位差により、酸素イオンは、空気極3cから固体電解質3bを通じて燃料極3aへ移動する。移動した酸素イオンが、燃料極3aで水素と結合して水となり、同時に燃料極3aで電子が発生する。
すなわち、空気極3cでは、下記式(1)の電極反応を生じ、燃料極3aでは、下記式(2)の電極反応を生じる。
Figure 0005175527

そして、燃料極3aと空気極3cとを電気的に接続することにより、燃料極3aから空気極3cへの電子の移動が起こり、両極間で起電力が生じる。
このように、固体電解質形燃料電池セルでは、酸素と水素を供給することにより、前記の反応を連続して起こし、起電力を生じさせて発電する(例えば、特許文献1参照)。
横縞型の燃料電池セルでは、以上の反応を起こす発電素子3が、絶縁支持体11表面に、長手方向に複数形成され且つ直列に接続されているために、少ないセル数で高い電圧を得られるという利点がある。
上記した固体電解質形燃料電池システムの典型例においては、細長く延びる板状支持基板を含む燃料電池セルを所定方向に配列してガスマニホールドの片面、通常は上面上に、ガスマニホールドの上面を規定する板状の保持部材を介して固定している。支持基板の各々にはその長手方向に貫通して延在するガス通路が形成されており、かかるガス通路がガスマニホールド内に連通せしめられ、ガスマニホールド内に送給された燃料ガス(或いは酸素含有ガス)がガスマニホールド内から支持基板の各々のガス通路に流動せしめられる。
セルの片端部が固定されている保持部材と支持基板の周囲からガスマニホールド内の燃料ガス(或いは酸素含有ガス)が漏出するのを防止するために、セルの片端部は保持部材にガスタイトに固定されていることが重要である。そのため、例えば特許文献2には、セルの片端部を保持部材にガスタイトに固定する固定構造が開示されている。
特開平10−003932号公報 特開2005−183376号公報
一方、燃料電池セルのシール部においては、空気側と燃料側のガスタイトなシールが要求され、シール部は酸素含有ガス雰囲気、および水蒸気を含有する還元雰囲気に晒される。また、燃料電池セルは緻密な層によって絶縁支持基板を囲むことによりガス通路を流れるガスと、セルの外側を流れるガスとを遮断する必要がある。通常この緻密な層には固体電解質層が用いられる。
従来、燃料電池セルは前記固体電解質層を囲うようにしてシールガラスを介して合金製のガスマニホールドと接合される。しかしながら、固体電解質は常温でも僅かながら導電性をもつことが知られており、発電時のように高温になるとさらに導電性が高くなり、発電素子の付近では電流が漏洩するおそれがある。特に、横縞型燃料電池セルでは、コンパクト化のため、発電素子と合金製のガスマニホールドとの距離が短くなるため、また、横縞型燃料電池セルでは複数の発電素子が直列に接続されているため、1本のセルに発生する電圧が高くなり、発電素子とガスマニホールドやシールガラスとの電位差は大きくなり、電流が燃料電池セルからガスマニホールドへ漏洩する可能性が大きくなる。
本発明の目的は、ガスマニホールドと発電素子との間の絶縁性を保つことができるセルスタックおよび燃料電池を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、絶縁支持体の一端部外周面を固体電解質とは異なる絶縁性の緻密層で覆い、該緻密層と保持部材との間をシール部材で接合することにより、外部への漏電を防止できることを見出して、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明における燃料電池セルおよび燃料電池は、以下の構成を有する。
(1)複数の横縞型燃料電池セルの一端部がそれぞれ保持部材に固定されているセルスタックであって、前記複数の横縞型燃料電池セルが、ガス流路を内部に備えた電気絶縁性の多孔質支持体の表面に、内側電極、固体電解質および外側電極が順次積層された発電素子を複数並設し、該発電素子の内側電極と、該発電素子に隣接する他の発電素子の外側電極とを電気的に接続して構成されるとともに、前記多孔質支持体の一端部の外周面が、前記固体電解質とは異なる絶縁性の緻密層により被覆され、且つ該多孔質支持体の緻密層と前記保持部材とが、絶縁性のシール部材を介して接合されていることを特徴とするセルスタック。
(2)前記緻密層が前記多孔質支持体の成分を含有していることを特徴とする(1)に記載のセルスタック。
(3)前記緻密層が前記多孔質支持体と同一材料からなることを特徴とする(1)に記載のセルスタック。
(4)複数の横縞型燃料電池セルの一端部がそれぞれ保持部材の貫通孔内に挿入されており、前記横縞型燃料電池セルの前記緻密層と前記保持部材との隙間に配置され、前記緻密層と前記保持部材とを接合する前記絶縁性のシール部材が結晶化ガラスからなることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のセルスタック。
(5)前記シール部材の熱膨張率は前記緻密層の熱膨張率以上で、かつ前記保持部材の熱膨張率以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のセルスタック。
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載のセルスタックを、収納容器内に複数収納してなることを特徴とする燃料電池。
本発明のセルスタックは、(1)によれば、多孔質支持体の一端部の外周面を、固体電解質とは異なる絶縁性の緻密層で被覆し、該緻密層と保持部材とが絶縁性のシール部材を介して接合されているので、保持部材と発電素子の一部である固体電解質とを、絶縁性の緻密層で隔離することができる。その結果、シール部材、マニホールド等の保持部材に対する電流リークをなくすと共に、緻密な層であるため、多孔質支持体の端部からガス流路内の燃料ガスが漏出するのを防止でき、信頼性の高いセルスタックを提供できる。これにより、合金製の保持部材を用いることが可能となる。
(2)によれば、前記緻密層が前記多孔質支持体の成分を含有していることにより、緻密層の多孔質支持への接合強度を高くでき、さらに、合金製の保持部材に熱膨張率を近づけることも可能となる。
(3)によれば、前記緻密層が前記多孔質支持体と同一材料からなるため、緻密層の多孔質支持基板への接合強度をさらに高くできる。
(4)によれば、複数の横縞型燃料電池セルの一端部がそれぞれ保持部材の貫通孔内に挿入されており、前記横縞型燃料電池セルの前記緻密層と前記保持部材との隙間に、結晶化ガラスからなるシール部材が充填されていることにより、燃料電池セルと保持部材間のシール性を高め、ガスマニホールド内の燃料ガスが漏出するのを防止することができる。
(5)によれば、前記シール部材の熱膨張率を、前記緻密層の熱膨張率以上で、かつ前記保持部材の熱膨張率以下にすることで、シール部材におけるクラック、隙間の発生を防止することができる。
本発明の燃料電池によれば、上記したセルスタックを用いるので、安全性を確保した上で高い発電量を得ることができる。
以下、本発明のセルスタックの一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のセルスタックに用いる横縞型燃料電池セルの構造を示す一部破断の斜視図である。この燃料電池セル1は、中空平板状(基板状)の電気絶縁性の多孔質支持11(以下、絶縁支持体という)の表裏面に、複数の発電素子13を絶縁支持体11の長手方向に沿って複数個配置し、それらを素子間接続部材17を介して直列に接続した「横縞型」といわれるものである。図2は前記燃料電池セル1が複数集合して組み立てられた本発明のセルスタックの一部を示す概略縦断面図であり、図3は図2の一部拡大縦断面図である。なお、図2で燃料電池セル1は一部省略し簡略化して記載した。
横縞型燃料電池セルは、図1に示すように、絶縁支持体11の表裏面に、その長手方向に所定間隔をおいて、複数の発電素子13をそれぞれ配列することにより構成されている。それぞれの発電素子13は、集電燃料極層23、活性燃料極層13a、固体電解質13bおよび空気極層13cを順次積層した層構造となっている。
絶縁支持体11の表裏面における互いに隣接する発電素子13同士は、第1集電層17aおよび第2集電層17bからなる素子間接続部材17により直列に接続されている。すなわち、図3に示すように、一方の発電素子13の活性燃料極層13aの上に第1集電層17aが形成され、この第1集電層17aは、長手方向両端部を含めその周囲が固体電解質13bによりガスシール状態で被覆され、固体電解質13bから帯状に露出している。この第1集電層17aの露出した部分が第2集電層17bにより被覆され、この第2集電層17bが、他方の発電素子13の空気極層13c上に形成され、これにより、発電素子13同士が直列に電気的に接続された構造となっている。
絶縁支持体11は多孔質であり、さらにその内部には、内径の小さな複数の燃料ガス流路12が、隔壁51(図1参照)で隔てられて長手方向に延びるようにして貫通して設けられている。前記ガス流路12の数は、発電性能および構造強度の点から、例えば2〜14個が好ましく、6〜10個であるのがより好ましい。このように、絶縁支持体11の内部にガス流路12を複数形成することにより、絶縁支持体11の内部に大きなガス流路を1本形成する場合に比べて、絶縁支持体11を扁平板状とすることができ、燃料電池セル1の体積当たりの発電素子13の面積を増加し発電量を大きくすることができる。よって、必要とする発電量を得るためのセル本数を減らすことができる。また、セル間の接続箇所数を減少させることもできる。
このガス流路12内に燃料ガス(水素ガス)を流し、かつ空気極層13cを空気等の酸素含有ガスに曝すことにより、活性燃料極層13aおよび空気極層13c間で前述した式(1)、(2)に示す電極反応が生じ、両極間に電位差が発生し、発電するようになっている。
本発明のセルスタックは、図3に示したように、セル先端部の外周面を素子間接続部材17が周回しており、セル先端部におけるセル表面1aの発電素子13と、セル裏面1bの発電素子13とを素子間接続部材17を介して接続している。この接続は、セル表面1aの電流の方向と、セル裏面1bの電流の方向とが反対となっている。すなわち、セルの表裏面の発電素子13間が直列的に接続されている。なお、本発明において、セル先端部とは、マニホールド50に接続される側と反対側の燃料電池セル1の端部をいい、言い換えれば、燃料ガスの下流側(放出側)の燃料電池セル1の端部をいう。セル下端部とは、マニホールド50に接続される側の燃料電池セル1の端部をいう。マニホールド50は耐熱性合金から構成されている。
上記した本実施形態の特徴は、図3に示したように、絶縁支持体11の一端部の外周面が、固体電解質材料とは異なる材料からなる絶縁性の緻密層40により被覆され、かつ該緻密層40およびシール部材45を介して保持部材51に固定されていることである。すなわち、マニホールド50に接続されるセル下端部の絶縁支持体11の表面には、絶縁性の緻密層40が形成され、この緻密層40が、貫通孔52内においてシール部材45を介してマニホールド50の上面を形成する保持部材51に接合されている。これにより発電素子13とマニホールド50間は絶縁され、マニホールド50に対する電流リークを防止することができる。下端部の発電素子13の固体電解質と、合金製のマニホールド50とは、固体電解質材料とは異なる材料からなる絶縁性の緻密層40、絶縁性のシール部材45により絶縁されているため、発電素子13とマニホールド50の保持部材51との距離を短くすることができ、これにより、セルスタックのコンパクト化が可能となる。また、前記下端部からガス流路12内の燃料ガスが漏出するのを防止できる。
前記緻密層40は、好ましくは前記絶縁支持体11の成分を主成分とする組成からなるのがよく、これにより、緻密層40の絶縁支持体11への接合強度を高くでき、さらに、合金製の保持部材51に熱膨張率を近づけることも可能となる。緻密層40は、絶縁支持体11の成分を主成分とし、他に、緻密層40を緻密化するための、硼素等の焼結助剤成分を含有する場合がある。また、緻密層40を、絶縁支持体11と同一組成とすることにより、さらに接合強度を高めることができる。
少なくとも前記緻密層40と前記保持部材51が交差する両表面部分には、絶縁性のシール材料が盛り上がった盛上部53が形成されている。これにより、燃料電池セル1と保持部材51間のシール性を高め、保持部材51の貫通孔52を介してマニホールド50からガスが漏出するのをさらに防止することができる。
前記した燃料電池セル1を複数集合して、図2に示すようなセルスタックを組み立てる。このセルスタックの両端に、セルスタックで発生した電流を燃料電池外に取り出すための導電部材(図示せず)を取り付けて、収納容器内に収容して、燃料電池を作製することができる。この収納容器に空気等の酸素含有ガスを導入し、水素等の燃料ガスを導入管55を通して燃料ガスマニホールド50内に導入する。燃料ガスを燃料ガスマニホールド50を通して燃料電池セル1のガス流路12内部に導入し、上方に導入し、燃料電池セル1の先端Eから残余の燃料ガスが放出される。そして、燃料電池セル1を所定温度に加熱すれば、燃料電池セル1によって発電することができる。使用された燃料ガス、酸素含有ガスは、収納容器外に排出される。
本発明に係るセルスタックは、上記したように、前記燃料電池セル1を複数配列して、該燃料電池セル1のセル下端部を、保持部材51の貫通孔52内に挿入し、セルの緻密層40と貫通孔52の内壁面との隙間に、絶縁性のシール部材4を充填し、立設固定して構成されている。そして、燃料電池セル1同士は、セル下端部に配置されたセル間接続部材19を介して互いに電気的に接続されている。すなわち、セル下端部において、一方の燃料電池セル1の下端部に素子間接続部材17が設けられ、該一方の燃料電池セルの活性燃料極層13aと導通している。この素子間接続部材17は、セル間接続部材19を介して、他方の燃料電池セル1の空気極層13cと導通している。このようにして、燃料電池セル1同士が直列に接続されたセルスタックが得られる。
このように、セルスタックは、前記した燃料電池セル1同士が、セル間接続部材19を介して互いに電気的に接続されているため、燃料電池セル1を密に配置することができ、発電量当たりのセルスタックの体積を小さくすることができる。そのため、小型で、熱効率の高いセルスタックを提供することができる。
以下、燃料電池セル1を構成する各部材の材質を詳しく説明する。
(絶縁支持体)
本発明に係る絶縁支持体11は、Ni若しくはNi酸化物(NiO)と、希土類元素酸化物とからなっている。なお、希土類元素酸化物を構成する希土類元素としては、Y、La、Yb、Tm、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Prなどを例示することができるが、好ましくは、Y23やYb23、特にY23である。
前記NiあるいはNiO(NiOは、発電時には、通常、水素ガスにより還元されてNiとして存在する)は、NiO換算で10〜25体積%、特に15〜20体積%の範囲で絶縁支持体11中に含有されているのがよい。
この絶縁支持体11の熱膨張係数は、通常、10.5〜12.5×10-6(1/K)程度である。
絶縁支持体11は、発電素子13間の電気的ショートを防ぐために電気絶縁性であることが必要であり、通常、10Ω・cm以上の抵抗率を有することが望ましい。Ni等の含量が前記範囲を超えると、電気抵抗値が低下し易い。また、Ni等の含量が前記範囲よりも少ないと、希土類元素酸化物(例えばY23)を単独で用いた場合と変わらなくなってしまい、発電素子13との熱膨張係数の調整が困難となる傾向がある。
また、Ni等以外の残量の全ては、通常、希土類元素酸化物の少なくとも1種である。しかし、少量、例えば5質量%以下の範囲で、MgOやSiO2などの他の酸化物、若しくは複合酸化物例えばジルコン酸カルシウムなどを含有していてもよい。
なお、前記絶縁支持体11は、燃料ガス流路12内の燃料ガスを活性燃料極層13aの表面まで導入可能でなければならず、このため、多孔質であることが必要である。一般に、その開気孔率は25%以上、特に30〜40%の範囲にあるのがよい。
(緻密層)
緻密層40は絶縁支持体11のセル下端部におけるシール部分の外周面を覆うように形成され、発電素子13とシール部材52との電気的ショートを防ぐとともに絶縁支持体11からのガスリークを防ぐ役割を持つ。
緻密層40は絶縁性を有し、緻密質であれば特に限定されるものでない。望ましくは緻密層40の成分は主成分が前記絶縁支持体11の成分であるのがよく、さらに望ましくは前記絶縁支持体11の成分と同じであるのがよい。例えば、絶縁支持体11の成分がNiとYである場合には、緻密層40の成分は、NiとYを主成分とし、その他に焼結助剤を含むことが望ましい。組成としては、より合金からなる保持部材の熱膨張率に近づけるべく、Ni含有量を多くすることも可能となる。この場合、前記絶縁支持体11からのガスリークを防ぐため、緻密質であることが必要であり、その開気孔率は2%以下、望ましくは1%以下であるのがよい。
(燃料極層)
燃料極層は、前記式(2)の電極反応を生じさせるものであり、本実施形態においては、固体電解質13b側の活性燃料極層13aと、絶縁支持体11側の集電燃料極層23との二層構造に形成されている。
前記固体電解質13b側の活性燃料極層13aは、それ自体公知の多孔質の導電性セラミックスから形成される。例えば、希土類元素が固溶しているZrO2(安定化ジルコニア)と、Niおよび/又はNiO(以下、Ni等と呼ぶ)とからなる。この希土類元素が固溶した安定化ジルコニアとしては、後述する固体電解質13bに使用されているものと同様のものを用いるのがよい。
活性燃料極層13a中の安定化ジルコニア含量は、35〜65体積%の範囲にあることが好ましく、またNi等の含量は、良好な集電性能を発揮させるため、NiO換算で65〜35体積%の範囲にあるのがよい。
さらに活性燃料極層13aの開気孔率は、15%以上、特に20〜40%の範囲にあるのがよい。
前記活性燃料極層13aの熱膨張係数は、通常、12.3×10-6(1/K)程度である。
また、固体電解質13bとの熱膨張差に起因して発生する熱応力を吸収し、活性燃料極層13aの割れや剥離などを防止するという点から、活性燃料極層13aの厚みは、5〜15μmの範囲にあることが望ましい。
燃料極層のうち、前記絶縁支持体11側の集電燃料極層23は、絶縁支持体11と同様、Ni若しくはNi酸化物と、希土類元素酸化物との混合体である。
前記Ni或いはNi酸化物(NiOは、発電時には、通常、水素ガスにより還元されてNiとして存在する)は、NiO換算で30〜60体積%の範囲で希土類元素酸化物中に含有されているのがよい。この範囲で調整することにより、絶縁支持体11と集電燃料極層23との熱膨張差を2×10-6(1/K)以下とすることができる。
集電燃料極層23は、電流の流れを損なわないように、導電性であることが必要であり、通常、400S/cm以上の導電率を有していることが望ましい。良好な電気伝導度を有するという点から、Ni等の含量は30体積%以上が望ましい。
この集電燃料極層23の熱膨張係数は、通常、11.5×10-6(1/K)程度である。
また、この集電燃料極層23の厚みは、電気伝導度を向上するという点から、80μm以上であることが望ましい。
以上のように、燃料極を固体電解質13b側の活性燃料極層13aと、絶縁支持体11側の集電燃料極層23と二層に形成した構造であれば、絶縁支持体11側の集電燃料極層23のNiO換算でのNi量或いはNiO量を30〜60体積%の範囲内で調整することにより、発電素子13との接合性を損なうことなく、その熱膨張係数を、後述する固体電解質13bの熱膨張係数に近づけることができ、例えば両者の熱膨張差を、2×10-6/(1/K)未満とすることができる。したがって、燃料電池セル1の作製時、加熱時、冷却時において両者の熱膨張差に起因して発生する熱応力を小さくすることができるため、燃料極の割れや剥離などを抑制することができる。このため、燃料ガス(水素ガス)を流して発電を行う場合においても、絶縁支持体11との熱膨張係数の整合性は安定に維持され、熱膨張差による割れを有効に回避することができる。
(固体電解質)
固体電解質13bは、希土類元素の酸化物を固溶させたZrO2からなる安定化ZrO2からなる緻密質なセラミックスで構成されている。
ここで、固溶させる希土類元素の酸化物としては、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luの酸化物などが挙げられ、好ましくは、Y、Ybの酸化物が挙げられる。また、固体電解質13bは、8モル%のY23が固溶している安定化ZrO2(8mol% Yttoria Stabilized Zirconia、以下、「8YSZ」という。)と熱膨張係数がほぼ等しいランタンガレート系(LaGaO3系)固体電解質を挙げることもできる。 また、固体電解質13bは、例えば、厚さが10〜100μmであり、例えば、相対密度(アルキメデス法による)が93%以上、好ましくは、95%以上の範囲に設定される。
このような固体電解質13bは、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有すると同時に、燃料ガスまたは酸素含有ガスのリーク(ガス透過)を防止するためにガス遮断性を有している。
(空気極層)
空気極層13cは、導電性セラミックスから形成されている。導電性セラミックスとしては、例えば、ABO3型のペロブスカイト型酸化物が挙げられ、このようなペロブスカイト型酸化物としては、例えば、遷移金属型ペロブスカイト酸化物、好ましくは、LaMnO3系酸化物、LaFeO3系酸化物、LaCoO3系酸化物など、特にAサイトにLaを有する遷移金属型ペロブスカイト酸化物を挙げることができる。さらに好ましくは、600〜1000℃程度の比較的低温での電気伝導性が高いという観点から、LaCoO3系酸化物が挙げられる。
また、前記したペロブスカイト型酸化物において、AサイトにLaおよびSrが共存してもよく、また、BサイトにFe、CoおよびMnが共存してもよい。
このような空気極層13cは、前記した式(1)の電極反応を生ずることができる。
また、空気極層13cは、その開気孔率が、例えば、20%以上、好ましくは、30〜50%の範囲に設定される。開気孔率が前記した範囲内にあれば、空気極層13cが良好なガス透過性を有することができる。
また、空気極層13cは、その厚さが、例えば、30〜100μmの範囲に設定される。前記した範囲内にあれば、空気極層13cが良好な集電性を有することができる。
(素子間接続部材)
隣接する発電素子13同士を直列に接続するために使用される素子間接続部材17(第1集電層17aおよび第2集電層17b)は、一方の発電素子13の活性燃料極層13aと他方の発電素子13の空気極層13cとを接続するものであり、これらは導電性セラミックスから形成されるが、燃料ガス(水素ガス)及び空気等の酸素含有ガスと接触するため、耐還元性、耐酸化性を有していることが必要である。
このため、素子間接続部材17として、導電性セラミックス、金属、ガラスの入った金属ガラスを用いることができ、導電性セラミックスとしては、ランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO3系酸化物)が使用される。また、絶縁支持体11内のガス流路12を通る燃料ガスと空気極層13cの外部を通る空気等の酸素含有ガスとのリークを防止するため、かかる導電性セラミックスは緻密質でなければならず、例えば93%以上、特に95%以上の相対密度(アルキメデス法)を有していることが好適である。なお、第1集電層17aの端面と、固体電解質13bの端面との間には、適当な接合層(例えばY23)を介在させることにより、シール性を向上させることもできる。
第1集電層17aとしては、金属層と、ガラスの入った金属ガラス層との二層構造としてもよい。金属層は、例えば、AgとNiの合金からなり、金属ガラス層は、Agとガラスからなる。前記金属ガラス層により、絶縁支持体11内のガス流路12を通る燃料ガスの第2集電層17bへのリーク、および空気極層13cの外部を通る酸素含有ガスの前記金属層へのリークを有効に防止することができる。また、第2集電層17bとしては、例えばAg−Pdから構成された多孔質層を使用することができる。
素子間接続部材17は、一方の発電素子13の燃料極層13aと隣接する他方の発電素子13の空気極層13cとを電気的に接続するものであり、第1集電層17aと第2集電層17bとから構成され、これらは電気的に接続されている。
なお、上述した例においては、絶縁支持体11上に形成される発電素子13は、内側電極が活性燃料極層13aであり、外側電極が空気極層13cとなった層構造を有しているが、両電極の位置関係を逆とすることも勿論可能である。すなわち、絶縁支持体11上に、空気極層13c、固体電解質13b、活性燃料極層13aをこの順に積層して発電素子13を形成することもできる。この場合、絶縁支持体11のガス流路12内には、空気等の酸素含有ガスが導入され、燃料ガスは外側電極である活性燃料極層13aの外面に供給されることとなる。
(セル間接続部材)
セル間接続部材19は、他方の燃料電池セル1の空気極層13cと導通し、前記した一方の素子間接続部材17と前記他方の燃料電池セル1の空気極層13cとを電気的に接続するものであれば特に制限されず、例えば、耐熱性金属、導電性セラミックスなどから形成される。
また、セル間接続部材19と、素子間接続部材17および空気極層13cとの接続部に、AgやPtなどの貴金属を含有するペーストなどの導電性接着剤を塗布することにより、セル間接続部材19の接続信頼性を向上させることもできる。
(シール部材)
シール部材45の材質としては、絶縁性無機材料であるのがよく、シール性と耐高温変形性の点から、結晶化ガラスが好ましい。この場合、焼成は結晶化ガラスの軟化点温度以上で加熱した後、結晶化温度以上として結晶化し、徐冷をして得る。使用する結晶化ガラスとしては、耐高温性の点で、シリカ系の結晶化ガラスを好適に用いることができる。
前記シール部材45の熱膨張係数は前記緻密層40の熱膨張係数以上で且つ前記保持部材51の熱膨張係数以下であるのが好ましい。燃料電池セル1の熱膨張係数は、一般に、燃料電池セル1における体積の大部分は絶縁支持体11が占める等の事実から、絶縁支持体11を構成している材料の熱膨張係数と略等しい。本発明においては、前記緻密層40は絶縁支持体11の成分を主成分とするので、絶縁支持体11の熱膨張係数と略等しい。したがって、前記シール部材45の熱膨張係数を前記のように設定することにより、セルスタックの製作時においてペースト状のシール部材45が冷却されたときに、前記保持部材51の収縮が前記シール部材45より大きくなることが主な要因となって、結果としてシール部材45には引っ張り応力ではなくて圧縮応力が作用し、これによってシール部材45にクラックが発生することが確実に回避されるものと考えられる。
(保持部材)
マニホールド50の上面を規定する保持部材51としては、熱膨張係数が絶縁支持体11およびシール部材45より大きい、SUS430やCrを含有する耐熱性合金を用いることができる。
(製造方法)
次に、前記した横縞型燃料電池セルの製造方法について、図4および図5を参照して、説明する。
まず、絶縁支持体成形体61を作製する。絶縁支持体成形体61の材料として、体積基準での平均粒径(D50)(以下、単に「平均粒径」という。)が0.1〜10.0μmのMgO粉末に、必要により熱膨張係数調整用または接合強度向上用として、Ni粉末、NiO粉末、Y23粉末、または、希土類元素安定化ジルコニア粉末(YSZ)などを所定の比率で配合して混合し、混合後の熱膨張係数が固体電解質63bのそれとほぼ一致するように調整する。この混合粉末を、ポアー剤と、セルロース系有機バインダーと、水とからなる溶媒と混合し、押し出し成形して、図4に示すように、内部にガス流路62を有する中空の板状形状で、扁平状の絶縁支持体成形体61を作製し、これを乾燥後、900℃〜1100℃にて仮焼処理する。
次いで、燃料極層、緻密層、固体電解質を作製する。まず、例えば、NiO粉末、Ni粉末と、YSZ粉末とを混合し、これにポアー剤を添加し、アクリル系バインダーとトルエンとを混合してスラリーとし、ドクターブレード法にてスラリーを塗布して乾燥し、厚さ50〜60μmの活性燃料極層テープ63aを作製する(図5(a))。
次に、活性燃料極層テープ63aと同様にして、例えば、NiO粉末、Ni粉末と、Y23などの希土類元素酸化物とを混合し、これにポアー剤を添加し、アクリル系バインダーとトルエンとを混合してスラリーとし、ドクターブレード法にてスラリーを塗布して乾燥し、厚さ50〜60μmの集電燃料極層テープ63を作製する。この集電燃料極層テープ63に前記活性燃料極層テープ63aを貼り付ける(図5(b))。当該貼り合わせたテープを発電素子13の形状にあわせて切断し、絶縁部を形成する部分を打ち抜く(図5(c))。
その後、図5(d)に示すように、活性燃料極層テープ63aが貼り付けられた集電燃料極層テープ63を、前記仮焼した絶縁支持体成形体61に、横縞状に貼り付ける。これを繰り返し行い、絶縁支持体成形体61の表面に複数の集電燃料極層テープ63を貼り付ける。なお、このとき一方の集電燃料極層テープ63と、他方の集電燃料極層テープ63とは、幅3〜20mmの間隔をあけて配置する。
次に、この活性燃料極層テープ63a、集電燃料極層テープ63を貼り付けた状態で乾燥し、その後、900〜1100℃の温度範囲で仮焼する(図5(d))。そして、活性燃料極層63aの第1集電層67aを形成したい部分に、マスキングテープ21を貼り付ける(図5(e))。
次に絶縁支持体61を主成分とし、さらに焼結助剤として酸化硼素と、アクリル系バインダーとトルエンを前記ポアー剤を添加しないで用いた緻密層溶液に絶縁支持体61のシール部分であるセル下端部を漬けて、緻密層溶液から取り出す。このディップにより、絶縁支持体61の一方端部側面が緻密層で塗布される。この状態で800〜1200℃の間で仮焼する。
次に、上記緻密層のシールガラス部材との接触部を含む一部にマスキングを施した後、この積層体を、8YSZにアクリル系バインダーとトルエンを加えてスラリーとした固体電解質溶液に漬けて、固体電解質溶液から取り出す。このディップにより、全面に固体電解質63bの層が塗布されるとともに、前記図5(c)で打ち抜いた空間にも絶縁体である固体電解質63bが充填される。
この状態で、1150〜1200℃、2〜4時間仮焼する。この仮焼中に、マスキングテープ21とその上に塗布された固体電解質63bの層を除去することができる(図5(f))。
次に、ランタンコバルタイト(LaCoO3)とイソプロピルアルコールとを混合したスラリーを印刷し、厚さ10〜100μmの空気極層63cを形成する。そして、950〜1150℃、2〜5時間焼き付ける(図5(g))。
そして、第1集電層67aを形成したい部分にAg/Niからなる金属層のシートを貼り付け、さらにAgとガラスを含む金属ガラス層のシートを貼り付けて(図5(g))、その後、1000〜1200℃で熱処理を行う。
最後に、第2集電層67bを所定位置に塗布して、横縞型燃料電池セル1を得ることができる(図5(i))。
なお、前記した各層の積層方法については、テープ積層、ペースト印刷、ディップ、および、スプレー吹きつけのいずれの積層法を用いてもよい。好ましくは、積層時の乾燥工程が短時間であり、工程の短時間化の観点から、ディップにより各層を積層する。
セルスタックは、上記で得られた横縞型燃料電池セル1を複数本束ね、保持部材51の複数の貫通孔52内に燃料電池セル1のそれぞれを挿入した後、ペースト状のガラスシール部材45を貫通孔52内部に流入させると共に、緻密層40と保持部材51との接合部上面に塗布し、乾燥、熱処理を経て作製することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、前記の形態に限定されるものではない。例えば、前記の例では絶縁支持体11は、中空の板状で内部に複数のガス流路12を有するものとして説明したが、絶縁支持体11は、円筒状でもよく、ガス流路12の数は一つでもよく、さらに絶縁体であればその材質も問わない。また、燃料電池セル同士の接続においては並列に接続したセルスタックとしてもよい。その他、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
本発明の燃料電池セル1の構造を示す一部破断斜視図である。 図1の燃料電池セルを用いたセルスタックの一例を示す概略縦断面図である。 図2の一部拡大概略断面図である。 本発明の絶縁支持体の製造工程図である。 本発明の燃料電池セルの製造工程図である。 従来の横縞型の固体電解質形燃料電池セルの一例を示す縦断面の拡大図である。
符号の説明
1 燃料電池セル
11 絶縁支持基板
12 燃料ガス流路
13 発電素子(13a:活性燃料極層、13b:固体電解質、13c:空気極層)
17 素子間接続部材(17a:第1集電層、17b:第2集電層)
40 緻密層
45 シール部材
50 ガスマニホールド
51 保持部材

Claims (4)

  1. 複数の横縞型燃料電池セルの一端部がそれぞれ保持部材に固定されているセルスタックであって、前記複数の横縞型燃料電池セルが、ガス流路を内部に備えた電気絶縁性の焼結体からなる多孔質支持体の表面に、内側電極、固体電解質および外側電極が順次積層された発電素子を複数並設し、該発電素子の内側電極と、該発電素子に隣接する他の発電素子の外側電極とを電気的に直列に接続して構成されるとともに、前記多孔質支持体の一端部の外周面が、前記固体電解質とは異なる材料であり、かつ前記多孔質支持体の成分および焼結助剤成分を含有する電気絶縁性の焼結体からなる緻密層により被覆され、且つ該多孔質支持体の緻密層と前記保持部材とが、絶縁性のシール部材を介して接合されていることを特徴とするセルスタック。
  2. 複数の横縞型燃料電池セルの一端部がそれぞれ保持部材の貫通孔内に挿入されており、前記横縞型燃料電池セルの前記緻密層と前記保持部材との隙間に配置され、前記緻密層と前記保持部材とを接合する前記絶縁性のシール部材が結晶化ガラスからなることを特徴とする請求項1記載のセルスタック。
  3. 前記シール部材の熱膨張率は前記緻密層の熱膨張率以上で、かつ前記保持部材の熱膨張率以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のセルスタック。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のセルスタックを、収納容器内に複数収納してなることを特徴とする燃料電池。
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