JP5152819B2 - ガラスベースsoi構造 - Google Patents

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Description

関連出願の説明
本出願は、2003年2月18日に出願された米国仮特許出願第60/448176号の優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願明細書の内容全体を文献引用によってここに組み込んだものとする。
本発明は絶縁体上半導体(SOI)構造に関する。さらに詳しくは、本発明は、(1)そのような構造を作成する方法及び(2)そのような構造の新規な形態に関する。
今日までのところ、絶縁体上半導体構造に最も一般的に用いられている半導体材料はシリコンであった。そのような構造は文献においてシリコン・オン・インシュレータ構造と称され、略語‘SOI’がそのような構造に適用されてきた。本発明は、全般的には、シリコン・オン・インシュレータ構造をはじめとする絶縁体上半導体構造に関する。
説明を容易にするため、以下の議論は、時折、シリコン・オン・インシュレータ構造に関してなされる場合がある。この特定のタイプの絶縁体上半導体構造への言及は、本発明の説明を容易にするためになされるものであり、本発明の範囲を何ら限定するものではなく、また、限定すると解されるべきではない。
本明細書において、略語SOIは、限定的ではないがシリコン・オン・インシュレータをはじめとする絶縁体上半導体構造のこと言うために一般に用いられる。同様に、略語SOGは、限定的ではないがガラス上シリコン構造ををはじめとするガラス上半導体構造のこと言うために一般に用いられる。SOGという呼称は、限定するものではないがガラス−セラミック上シリコン構造をはじめとするガラス−セラミック上半導体構造も含むとされる。略語SOIはSOGを包含する。
シリコン・オン・インシュレータ技術は、高性能薄膜トランジスタ、太陽電池及び、アクティブマトリックス型ディスプレイあどのディスプレイにとってますます重要になっている。シリコン・オン・インシュレータウエハは、絶縁性材料上の(一般に厚さ0.1〜0.3μmであるが、5μmもの厚さの場合もある)実質的に単結晶のシリコンの薄層からなる。
そのようなウエハを得る様々な手段には、格子整合基板上でのSiのエピタキシャル成長; SiOの酸化物層を成長させた別のシリコン基板上への単結晶シリコンウエハの接合形成及び、引き続く、上部ウエハの単結晶シリコンの、例えば0.1〜0.33μm層までの研磨またはエッチング; あるいは、イオン注入法がある。イオン注入法では、水素イオンまたは酸素イオンが注入されるが、酸素イオン注入の場合はシリコンウエハ内にSiで覆われた埋込酸化物層が形成され、水素イオン注入の場合は薄Si層が分離(剥離)されて酸化物層をもつ別のウエハに接合される。これらの3つの手法の内では、イオン注入に基づく手法が工業的に最も実用的であることがわかっている。特に、水素イオン注入法は、所要注入エネルギーが酸素イオン注入の所要注入エネルギーの50%未満であり、所要ドーズ量が2桁低いという点で、酸素イオン注入プロセスに優る利点を有する。
水素イオン注入法による剥離は初め、例えば非特許文献1において教示され、ミシェル・ブルーエル(Michel Bruel)により(特許文献1を参照のこと)、また非特許文献2及び非特許文献3においてさらに実証された。
この方法は一般に以下の工程からなる。単結晶シリコンウエハ上に熱酸化物層を成長させる。次いで、このウエハに水素イオンを注入して表面下傷を発生させる。注入エネルギーによって傷の発生する深さが決まり、ドーズ量によって傷の密度が決まる。次いで、このウエハを室温で別のシリコン基板(支持基板)上に接触させて仮の接合を形成する。
次いで、このウエハを約600℃で熱処理して、Siウエハからのシリコン薄層の分離に用いるために表面下傷を成長させる。次いで、得られた集成体を1000℃より高い温度に加熱して、SiOの下層をもつSi膜を支持基板、すなわちイオン注入されていないSiウエハに完全に接合させる。このようにして、このプロセスにより、接合さ酸化物絶縁体層を間に挟んでシリコン薄層と別のシリコンウエハとが接合わされたシリコン・オン・インシュレータ構造が形成される。
SOI構造の工業的適用にはコストが重要な要件である。今日までのところ、そのような構造のコストの大部分が、シリコン薄膜で覆われた酸化物層を支持するシリコンウエハのコストであった。すなわちコストの大部分は支持基板であった。
支持基板としての石英の使用が様々な特許明細書に述べられているが(特許文献2,特許文献3,特許文献4,特許文献5,特許文献6及び特許文献7を参照のこと)、石英はそれ自体比較的高価な材料である。上記文献のいくつかは、支持基板を論じる際に、石英ガラス、ガラス及びガラス−セラミックに言及している。これらの文献に挙げられているその他の支持基板材料には、ダイアモンド、サファイア、炭化シリコン、窒化シリコン、セラミック、金属及びプラスチックがある。
本発明の発明者等が見いだしたように、SOI構造においてシリコンウエハをそれほど高価ではない材料で作られたウエハで置き換えることは容易べからざることである。特に、低コストで大量に製造できるタイプのガラスまたはガラス−セラミックでつくられたウエハでシリコンウエハを置き換えることは困難である。すなわち、費用効果の高いSOG構造を作成することは困難である。これは、本発明以前には、絶縁体上半導体構造における支持基板としてガラスまたはガラス−セラミックを使用するための実用技法が当業界になかったためである。
本発明はそのような技法を提供し、したがって、SOI構造のためのより低コストの基板を求める当業界の長年のニーズを満たす。さらに、本発明はそのような構造の新規な形態を提供する。本発明の数多くの用途の中には、光エレクトロニクス、RFエレクトロニクス及び複合信号(アナログ/デジタル)エレクトロニクスのような分野における用途があり、さらに、非晶質シリコン及び多結晶シリコンをベースとするデバイスに比較して大幅に高性能化できるディスプレイ、例えばLCD及びOLEDにおける用途もある。さらに、効率の高い光電池及び太陽電池も可能となる。本願発明者等の新規な処理技術及び新規なSOI構造はSOI構造のコストを著しく削減し、よって、よりコストの低いデバイスにを求める半導体分野の飽くなき要求を満たすものである。
米国特許第5374564号明細書 米国特許第6140209号明細書 米国特許第6211041号明細書 米国特許第6309950号明細書 米国特許第6323108号明細書 米国特許第6335231号明細書 米国特許第6391740号明細書 ビスター(Bister)等,「Si及びGe内の0.3〜2MeVの範囲のH+イオン及び0.7〜2MeVの範囲のH2+イオン(Ranges of the 0.3-2 MeV H+ and 0.7-2 MeV H2+ ions in Si and Ge)」,Radiation Effects,1982年,第59巻,p.199〜202 エム・ブルーエル(M. Bruel),Electronics Lett.,1995年,第31巻,p.1201〜1202 エル・ディチオッチオ(L. Dicioccio),ワイ・レティエク(Y. Letiec),エフ・ルタートル(F. Letertre),シー・ジョウサッド(C. Jaussad)及びエム・ブルーエル(M. Bruel),Electronic Lett.,1996年,第32巻,p.1144〜1145
本発明の課題は、絶縁体上半導体構造における支持基板としてガラスまたはガラス−セラミックを使用するための実用的手段を提供することである。
第1の態様にしたがえば、本発明は絶縁体上半導体構造、特にSOG構造を作成する方法において、
(A)第1及び第2の基板(10,20)を提供する工程であって、
(1)第1の基板(10)は、第2の基板との接合形成のための第1の外表面(第1の接合形成表面)(11)、第1の基板に力を印加するための第2の外表面(第1の力印加表面)(12)及び、第1の基板を第1の部分(14)と第2の部分(15)に分離するための内部域(13)(内部域(13)は以降、例えば水素イオン注入域とすることができる、‘分離域’と称される)を有し、
(a)第1の接合形成表面(11)、第1の力印加表面(12)及び分離域(13)は互いにほぼ平行であり、
(b)第2の部分(15)は分離域(13)と第1の接合形成表面(11)の間にあり、
(c)第1の基板(10)は実質的に単結晶の半導体材料を含み;
(2)第2の基板(20)は、一方は第1の基板との接合形成のための外表面(第2の接合形成表面)(21)であり、他方は第2の基板に力を印加するための外表面(第2の力印加表面)(22)である、2つの外表面を有し、
(a)第2の接合形成表面(21)及び第2の力印加表面(22)は互いにほぼ平行であり、距離Dだけ互いに隔てられ、
(b)第2の基板(20)は酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックからなる工程;
(B)第1及び第2の接合形成表面(11,21)を接触させる工程(接触すると、第1及び第2の接合形成表面は、第1の接合形成表面と第2の接合形成表面の間に本明細書で‘界面’と称されるものを形成する);
(C)第1及び第2の接合形成表面において(すなわち界面において)第1及び第2の基板が互いに接合するに十分な時間中に、同時に、
(1)第1及び第2の接合形成表面(11,12)を互いに押し付けるために第1及び第2の力印加表面(12,22)に力を印加し、
(2)第1及び第2の力印加表面(12,22)のそれぞれにおける第1及び第2の電圧V及びVをを特徴とする電場を第1及び第2の基板(10,20)にかけ、ここで、V及びVは第1及び第2の力印加表面において均一であり、電場が第1の基板(10)から第2の基板(20)に向けられるようにVはVより高い、
(3)第1及び第2の基板(10,20)を加熱し、ここで、加熱は第1及び第2の力印加表面(12,22)のそれぞれにおける第1及び第2の温度T及びTを特徴とし、それぞれの温度は第1及び第2の力印加表面において均一であり、共通の温度まで冷却される際に、第1及び第2の基板(10,20)が相異なる収縮を受け、よって分離域(13)において第1の基板(10)が弱化されるように、選ばれる工程;及び
(D)接合された第1及び第2の基板(10,20)を(例えば室温などの共通の温度まで)冷却する工程及び分離域(13)において第1及び第2の部分(14,15)を分離する工程;
を有してなり、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックが以下の2つの特徴、
(i)酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックは、1000℃より低い歪点を有し、工程(C)中に、第2の接合形成表面(21)から離れて第2の力印加表面(22)に向かう方向に第2の基板(20)内を移動する陽イオン(例えばアルカリイオンまたはアルカリ土類イオン)を含有する、及び/または
(ii)酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックは、工程(C)中に、第2の接合形成表面(21)から離れて第2の力印加表面(22)に向かう方向に第2の基板(20)内を移動する、(a)非架橋酸素及び(b)陽イオン(例えばアルカリイオンまたはアルカリ土類イオン)を含有する、
の内の1つまたはいずれをも有する、
方法を提供する。
当業界において既知であるように、酸化物ガラス内または酸化物−セラミックのガラス相内の非架橋酸素は、ガラスの非網目形成成分としてガラスに寄与する酸素である。例えば、CORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.1737及びCORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.EAGLE 2000(商標)のような市販のLCDディスプレイガラスの場合、非架橋酸素は、ガラス組成へのアルカリ土類酸化物(例えば、MgO,SrO及び/またはBaO)の導入によりガラスの一部となる酸素などである。
いかなる特定の動作理論にも束縛されることは望まないが、工程(C)中に電気分解型反応が起こると考えられる。詳しくは、半導体基板(第1の基板)が電気分解型反応のための陽極としてはたらき、反応性酸素が第1の基板と第2の基板の間の界面領域でつくられると考えられる。この酸素が半導体材料(例えばシリコン)と反応して、その場で、酸化された半導体の混成領域(例えば、シリコンベース半導体についてはシリコン酸化物領域)(16)を形成すると考えられる。この混成領域は界面に始まり、第1の基板内に延びる。第2の基板の酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックにおける非架橋酸素の存在が、第1の基板の半導体材料と反応する酸素酸素を発生させる役割を果たすと考えられる。
そのような反応性酸素の発生及び反応性酸素の半導体材料との化合が、第1の基板の半導体材料と第2の基板の酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの間に本発明が達成する強い接合の原因である、すなわち、第1の基板と第2の基板の間の接合の内の少なくとも一部(おそらくは全て)は第2の基板から発生する反応性酸素との半導体材料の反応によると考えられる。重要なことは、従来技法と異なり、この強い接合が高温処理、すなわち1000℃より高い温度での処理を必要とせずに達成されることである。
この高温処理を避けることができることにより、第2の基板を低コストで大量に製造できる材料とすることが可能になる。すなわち、高温処理を排除することにより、本発明では、シリコン、石英、ダイアモンド、サファイア等のような高価な耐熱性材料からなる支持基板の必要がなくなる。
詳しくは、高温処理を必要とせずに強い接合を達成できれば、第2の基板を酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック、一実施形態においては1000℃より低い歪点を示すガラスまたはガラス−セラミック、で構成することが可能になる。さらに詳しくは、ディスプレイ用途の場合、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックは一般に800℃より低く、別の実施形態においては700℃より低い、歪点を有する。エレクトロニクス及びその他の用途の場合、歪点は1000℃より低いことが好ましい。ガラス作成技術において周知であるように、歪点が低いガラス及びガラス−セラミックは、歪点が高いガラス及びガラス−セラミックよりも、製造が容易である。
接合形成を容易にするため、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックは、少なくともある程度、導電可能であるべきである。酸化物ガラス及び酸化物ガラス−セラミックの導電率はそれぞれの温度に依存し、したがって半導体材料と酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの間に強い接合を達成するには、(1)ガラスまたはガラス−セラミックの導電率、(2)工程(C)において用いられる温度(T及びT)、(3)工程(C)中に第1及び第2の基板に印加される電場の強度及び(4)工程(C)が実施される時間長、の間に適正な関係がある。
一般的指針として、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックは、250℃において1016Ω-cm以下の比抵抗ρ(すなわち、250℃において10−16シーメンス/cm以上の導電率)を有することが好ましい。250℃におけるρは1013Ω-cm以下であることがさらに好ましく、1011.5Ω-cm以下であることが最も好ましい。石英は250℃において1011.8Ω-cmの所要比抵抗を有するが、工程(C)中に移動できる陽イオンが欠けており、この結果、上記の手順にしたがうSOI構造の作成における第2の基板としての使用に適していないことに注意されたい。
第1及び第2の基板のいかなる特定の組合せに対しても、当業者であれば、工程(C)に適する時間、温度及び電場強度の組合せを本開示から容易に求めることができるであろう。詳しくは、当業者であれば、SOI構造が別の処理中及び/または使用中に受けるであろう様々な力及び環境条件に耐えるに十分に強い、半導体と酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの間の接合をつくる、上記のパラメータの組合せを選択することができるであろう。
接合形成における上記の役割に加えて、工程(C)において印加される電場は、また、第2の基板内の陽イオン(カチオン)を第2の基板の接合形成表面(第2の接合形成表面)から力印加表面(第2の力印加表面)に向かう方向へ移動させる。そのような移動は第1の基板と第2の基板の間の界面に始まり、第2の基板内に延びる空乏領域(23)を形成することが好ましい。すなわち、空乏領域は第2の接合形成表面に始まり、第2の力印加表面に向かって第2の基板内に延びる。
そのような空乏領域の形成は、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックがアルカリイオン、例えば、Li+1,Na+1及び/またはK+1を含有する場合に、そのようなイオンは半導体デバイスの動作を妨害することが知られているから、特に望ましい。アルカリ土類イオン、例えば、Mg+2,Ca+2,Sr+2及び/またはBa+2も半導体デバイスの動作を妨害することができ、したがって、空乏領域ではこれらのイオンの濃度も低減していることが好ましい。
重要なことは、一旦形成された空乏領域は、工程(C)において用いられる温度と同等であるか、それよりある程度高い、高温までSOI構造が加熱されたとしても、時間の経過に対して安定なことである。高温で形成された空乏領域は、SOI構造の通常の動作温度及び形成温度において特に安定である。これらの要件は使用中またはさらなるデバイスプロセスの間にアルカリイオン及びアルカリ土類イオンがSOI構造の酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックから半導体に拡散して戻ることはないであろうことを保証し、このことは工程(C)の接合形成プロセスの一環として電場を用いることから得られる重要な利点である。
強い接合を達成するためのプロセスパラメータの選択と同様に、注目する陽イオンの全てに対して所望の幅及び所望の低減された陽イオン濃度の空乏領域を達成するに必要なプロセスパラメータは、本開示から当業者が容易に求めることができる。存在すれば、空乏領域は、本発明の方法態様にしたがって作成されたSOI構造の独特の特徴である。
空乏領域に加えて、電場の印加により、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックに含有される1つまたはそれより多くの可動陽イオンに対する‘パイルアップ’領域も形成される。存在すれば、そのような領域は、第1の基板と第2の基板の間の界面から最も遠い、空乏領域の縁(端)にまたはその近くにある。パイルアップ領域内において、陽イオンはバルク濃度より高い濃度を有する。例えば、原子%で測定すると、パイルアップ領域における陽イオンのピーク濃度は、例えばバルク濃度の5倍まで高くなり得る。空乏領域と同様に、そのようなパイルアップ領域は、存在すれば、本発明の方法態様にしたがって作成されたSOI構造の独特の特徴である。
工程(C)中の第1及び第2の基板の温度、すなわちT及びTの値は、第1の基板を第1及び第2の部分に分割し且つ第2の部分を第2の基板に接合さできるように、分離域において半導体基板(第1の基板)を弱化(例えば表層剥離)するという重要な機能を果たすように選ばれる。このようにして、所望の厚さ、例えば、10nmと500nmの間、場合によっては5μmまでの、厚さDの半導体部分を有するSOI構造が達成される。
いかなる特定の理論にも束縛されることは望まないが、分離域における半導体基板の弱化は主として、接合された第1及び第2の基板が工程(C)後に、例えば室温まで、冷却されているときにおこると考えられる。T及びTを適切に洗濯することにより(以下を参照のこと)、この冷却によって第1及び第2の基板に相異なる収縮を生じさせることができる。この相異なる収縮が応力を第1の基板に加え、これが分離域における第1の基板の弱化/表層剥離として現れる。以下で論じるように、相異なる収縮は第2の基板が第1の基板より大きく収縮しようとするような収縮であることが好ましい。
本明細書で用いられる、「共通の温度までの冷却時の相異なる収縮」という字句及び同様の字句は、第1及び第2の基板が接合されていなければ、そのような冷却によってそれぞれが相異なる量だけ収縮するであろうことを意味する。しかし、第1及び第2の基板は工程(C)の間に接合された、堅い材料であるから、実際におこる個々の基板の収縮量は、接合が形成されていない場合におこるであろう収縮量と異なるであろう。この差により、冷却の結果として、一方の基板は伸張を受け、他方の基板は圧縮を受ける。「収縮しようとする」という字句及び同様の字句は、接合されている場合の基板の収縮が一般にそれぞれが接合されていない場合の収縮とは異なるであろうという事実、例えば論じられている基板は冷却の結果としてある量だけ収縮しようとするかもしれないが収縮できず、一般に、別の基板と接合されている結果として実際にはその量だけ収縮することはないであろうという事実を表すために本明細書で用いられる。
工程(C)中に用いられるT及びTの値は、第1及び第2の基板の相対熱膨張係数に依存するであろう。これらの値の選択の目標は、冷却中に分離域に応力を加え、よって弱化させるように、基板の一方、好ましくは第2の基板が他方の基板、好ましくは第1の基板より大きく収縮しようとすることを保証することである。
一般的に言って、冷却中に第2の基板が第1の基板より大きく収縮しようとするためには、第1及び第2の基板のT1及びT並びにCTE(熱膨張係数)(それぞれCTE及びCTE)が関係式:
CTE・T>CTE1・T1
を満たす必要があり、ここでCTE1は実質的に単結晶の半導体材料の0℃熱膨張係数であり、CTEは酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの0〜300℃熱膨張係数である。この関係式では第1及び第2の基板が0℃の共通基準温度まで冷却されることが仮定されている。
この関係式の適用においては、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックが関係式:
5×10−7/℃≦CTE≦75×10−7/℃
を満たす0〜300℃熱膨張係数CTEを有することが好ましいことが念頭におかれるべきである。比較のため、実質的に単結晶のシリコンの0℃熱膨張係数はほぼ24×10−7/℃であり、0〜300℃平均CTEはほぼ32.3×10−7/℃である。第2の基板に対しては75×10−7/℃以下のCTEが一般に好ましいが、ある場合、例えば太陽電池のような用途に使用するためのソーダ石灰ガラスの場合には、第2の基板のCTEは約75×10−7/℃より高くすることができる。
関係式CTE・T>CTE1・T1からわかるように、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックのCTE(CTE)が半導体材料のCTE(CTE)より小さい場合、冷却中に第2の基板が第1の基板より大きく収縮しようとするためにはより大きなT−T差が必要となるであろう。逆に、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックのCTEが半導体材料のCTEより大きければ、より小さいT−T差を用いることができる。実際上、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックのCTEが半導体材料のCTEより十分に大きければ、T−T差はゼロにまたは負になる場合わさえある。しかし、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックのCTEは一般に半導体材料のCTEの比較的近くにあるように選ばれるので、冷却中に第2の基板が第1の基板より大きく収縮しようとするであろうことを保証するためには正のT−T差が必要とされる。T>Tとすることは、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックをより反応性にする傾向があるから、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの半導体材料との接合形成においても役立ち得るので望ましい。また、T>Tとすることは、第1の基板と第2の基板の間の界面から離れる陽イオンの移動を容易にすることもできるから、望ましい。
冷却中の第1の基板と第2の基板の間の相異なる収縮及びその結果の分離域における第1の基板の弱化/表層剥離は、冷却中に第2の基板に第1の基板より大きく収縮しようとさせる以外の手法によって達成することができる。詳しくは、第2の基板より大きく収縮しようとする第1の基板を用いることができる。やはり、相異なる収縮は第1及び第2の基板のCTE及び温度の選択によって達成される。一般的に言って、この場合については、CTE1・T1がCTE・Tより大きい必要がある。
第1の基板が第2の基板より大きく収縮しようとする場合、第1の基板、特に第1の基板の第2の部分が、冷却の終了時には、圧縮下にあるのではなく、伸張下にあるであろう。一般に、完成SOI構造においては半導体膜(第1の基板の第2の部分)が圧縮下にあることが好ましく、このため、冷却中に相異なる収縮が第2の基板に第1の基板より大きく収縮させようとする手法が好ましい手法となる。しかし、用途によっては、半導体膜をある程度の伸張の下におくことが好ましい場合もある。
すなわち、要約すれば、本発明の実施において他の条件の組合せを用いることができるが、本発明の好ましい実施形態においては、工程(C)中にTがTより高く、工程(C)中に用いられる高温からの冷却中に第2の基板が第1の基板より大きく収縮しようとする。
やはり、本発明のいかなる特定の用途(すなわち、いかなる特定の半導体材料及びいかなる酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック)に対しても、当業者であれば、所望のSOI構造を作成するために第1の基板の第1及び第2の部分が互いに分離され得るように分離域を弱化するに十分なレベルの相異なる収縮を与えるT及びTの値を本発明の開示内容に基づいて容易に選択することができるであろう。
図1Dに関して以下でさらに詳細に論じるように、分離域における第1及び第2の部分の分離の結果、それぞれの部分は、分離がおこった‘表層剥離’表面を有する。当業界において既知であるように、初期形成時に、すなわち、後続するいかなる表面処理よりも前に、そのような表層剥離表面は、一般に、少なくとも0.5nmRMS程度、例えば1〜100nmの範囲にあり、用いられるプロセス条件に依存する、表面粗さを特徴とし、第1または第2の部分の本体に存在する、より高い、分離域を形成するために用いられた注入イオン、例えば水素の濃度を一般に有するであろう。初期形成されたままの表層剥離表面はTEM(透過型電子顕微鏡)によって見られるような歪んだ結晶構造も特徴とする。一般的用途において、表層剥離表面は使用前に、RMS表面粗さが1nm以下になるように、例えばエレクトロニクス用途の場合は0.1nm程度のRMS表面粗さまで、研磨される。本明細書で用いられる、「表層剥離表面」という字句は初期形成されたままの表面及び以降のいずれかの処理後の表面を含む。
工程(C)中に第1及び第2の基板に印加される圧力により、第1及び第2の基板が、工程(C)の熱及び電場処理を受けながら密着することが保証される。このようにして、基板間の強い接合の形成を達成することができる。
一般に、半導体基板(第1の基板)はガラスまたはガラス−セラミック基板(第2の基板)より高いレベルの印加圧力に耐えることができるであろう。したがって、圧力は第2の基板に損傷を与えずに基板間の密着を与えるように選ばれる。
広い範囲の圧力を用いることができる。例えば、第1及び第2の基板の第1及び第2の力印加表面のそれぞれに印加される単位面積当りの力Pは、関係式:
1psi(6.9×10Pa)≦P≦100psi(6.9×10Pa)
を満たすことが好ましく、関係式:
1psi(6.9×10Pa)≦P≦50psi(3.4×10Pa)
を満たすことが最も好ましい。
やはり、当業者であれば、本発明のいずれか特定の用途に用いるための特定の圧力も本開示から容易に求めることができる。
本発明の第1の態様は、単一の第1の基板及び単一の第2の基板を用いて実施することができる。あるいは、本発明の方法は、単一の第2の基板上に1つより多くのSOI構造を形成するために用いることができる。
例えば、工程(A)から(D)を第2の基板の領域全体を覆わない第1のSOI構造を形成するために用いることができる。その後、工程(A)から(D)を繰り返して、第1のSOI構造で覆われていない領域の全てまたは一部を覆う第2のSOI構造を形成することができる。第2のSOI構造は第1のSOI構造と同じであっても異なっていてもよく、例えば、第2のSOI構造は、第1のSOI構造の作成に用いられた第1の基板の半導体材料と同じかまたは異なる、実質的に単結晶の半導体材料からなる第1の基板を用いて作成することができる。
工程(A)において複数の(すなわち2つまたはそれより多くの)第1の基板を提供し、工程(B)においてこれらの第1の基板の全てを単一の第2の基板に接触させ、次いで、得られた複数の第1の基板/単一の第2の基板集成体に工程(C)及び(D)を実施することにより、単一の第2の基板上に複数のSOI構造が同時に形成されることがさらに好ましい。工程(A)において提供される複数の第1の基板は、全て同じとするか、全て異ならせるか、あるいはいくつかを同じとし、いくつかを異ならせることができる。
いずれの手法が用いられようとも、得られる単一の酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック基板上の複数のSOI構造は、本発明の特定の用途に適するように、接触させることも可能であるし、離しておくことも可能である。望ましければ、隣り合う構造のいくつかまたは全ての間の隙間を、例えば、いずれかの所望の寸法の酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック基板上に1つまたはそれより多くの連続半導体層を得るために半導体材料で埋めることができる。
上述の方法態様に加えて、本発明は新規なSOI構造も提供する。
すなわち、第2の態様にしたがえば、本発明は直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して互いに張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を含み、
(a)第1の層(15)は実質的に単結晶の半導体材料を含み、
(b)第2の層(20)は酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックを含み、
(C)第1の層と第2の層の間の接合強度は、少なくとも8J/m,好ましくは少なくとも10J/m,最も好ましくは少なくとも15J/mである、
絶縁体上半導体構造を提供する。
本明細書を通して用いられ、また特許請求の範囲において用いられるように、SOI構造の半導体層と酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック層の間の接合強度は押込手順を用いて求められる。そのような手順は、高分子材料、金属材料及び脆性材料を含む、広範な材料に対する薄膜及び被膜の密着性を評価するために広く用いられている。この手法は、界面歪エネルギー開放率の形態で密着度の定量的尺度を与える。
以下に提示される実施例において、バーコビッチ(Berkovich)ダイアモンド圧子を装着したNano Indenter II(MTS System Corporation, 米国ミネソタ州イーデンプレイリー(Eden Prairie))を用いて、ガラス上のシリコン被膜の押込測定を実施した。もちろん、接合強度値を求めるために他の装置を用いることができる。以下の実施例12において詳細に論じるように、ある範囲の負荷にわたって押込みを行い、離層の形跡を求めて押込点に接する周囲領域を調べた。接合エネルギーの計算は以下の文献、ディー・ビー・マーシャル(D. B. Marshall)及びエイ・ジー・エバンス(A. G. Evans),「残留応力がある薄膜の密着度の押込による測定I.界面離層の機構(Measurement of Adherence of Residually Stressed Thin Films by Indentation. I. Mechanics of Interface Delamination)」,J. App. Phys.,1984年,第56巻,第10号,p.2632〜2638,にしたがって行った。この文献の該当部分は本明細書に参照として含まれる。この文献の手順は、特許請求の範囲によって必要とされる接合エネルギーの計算に用いられることになる。
SOI構造が、例えば、本発明の第1の態様を用いて作成される場合、第1の層は、表層剥離表面である第2の層から最も遠い表面(第2の面13b)を有するであろう。この場合、第2の層の酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックは、
(a) 関係式:
5×10−7/℃≦CTE≦75×10−7/℃,及び
ρ≦1016Ω-cm
を満たす0〜300℃熱膨張係数CTE及び250℃比抵抗ρ,及び
(b) 1000℃より低い歪み点T
を有することも好ましいであろう。酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックは、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの温度Tが関係式:
−350≦T≦T+350
を満たすときに、電場によって酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック内の分布を変えることができる陽イオンも含有するであろう。ここでT及びTの単位は℃である。
理解されるであろうように、ガラスまたはガラス−セラミック層と、この層に張り合わされた半導体層、例えばシリコン層の間の接合の強度は、SOI構造の肝要な特性である。SOI構造上へのまたはSOI構造内への薄膜トランジスタまたはその他のデバイスの作成にともなう処理にSOI構造が耐えうることを保証するためには、高い接合強度及び耐久性が非常に重要である。例えば、切断、研磨および同様の処理工程中にデバイスの構造を維持するには高い接合強度が重要である。高い接合強度により、半導体薄膜を含む様々な厚さの半導体膜を、ガラスまたはガラス−セラミック基板に張り合わせたまま処理することも可能となる。
SOI構造を作成するための標準的熱プロセスの場合のSi-SiO接合の接合エネルギーは、アニール温度に依存し、1100℃アニール後に1〜4J/mの範囲にあることが知られている。キュー・ワイ・トン(Q. Y. Tong)及びユー・ゴセル(U. Gosele)著,「半導体ウエハ接合形成(Semiconductor Wafer Bonding)」,(米国ニューヨーク),ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons Inc.),1994年,p.108を参照のこと。以下で述べる実施例で実証されるように、本発明の第2の態様にしたがえば、SOI構造に対して、以前に達成された接合エネルギーよりかなり高い接合エネルギー、すなわち少なくとも8J/mの接合強度が得られる。
第3の態様にしたがえば、本発明は、直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して互いに張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を有し、
(a)第1の層(15)が、
(i) 実質的に単結晶の半導体材料を含み、
(ii) 距離Dだけ隔てられた第1及び第2のほぼ平行な面(11,13b)を有し、第1の面(11)は第2の面(13b)よりも第2の層(20)の近くにあり、
(iii) (1)第1の層(15)内にあり、(2)第1の面(11)にほぼ平行であり、(3)距離D/2だけ第1の面(11)から隔てられ、
(iv) 第1の面(11)に始まり、第2の面(13b)に向かって延びる、高められた酸素濃度をもつ領域(16)を有し、この領域は関係式:
δ≦200nm
を満たす厚さδを有し、ここで、δは、第1の面(11)と、(1)第1の層(15)内にあり、(2)第1の面(11)にほぼ平行であり、(3)第1の面(11)から最も遠い表面である表面(16)の間の距離であって、関係式:
(x)−CO/基準≧50%, 0≦x≦δ
を満たす距離であり、ここで
(x)は第1の面(11)からの距離xの関数としての酸素濃度であり、
O/基準は基準面(17)における酸素濃度であり、
(x)及びCO/基準の単位は原子%である;
(b)第2の層(20)が酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックからなる;
絶縁体上半導体構造を提供する。
本発明のこの態様の高められた酸素濃度をもつ領域は、本発明のこの領域が半導体材料内にあるという点において、接合形成の前に半導体基板の外側に形成されている酸化物層(例えば米国特許第5909627号明細書を参照こと)から区別される必要があることに注意すべきである。詳しくは、SOI構造が、例えば、本発明の第1の態様を用いて作成される場合、高められた酸素濃度をもつ領域は半導体層と酸化物ガラス層または酸化物ガラス−セラミックの層の積層が形成されるときに、その場で形成される。
第4の態様にしたがえば、本発明は、直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して互いに張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を有し、
(a)第1の層(15)が実質的に単結晶の半導体材料を含み、第1の層(15)は、表層剥離表面である第2の層から最も遠い表面(第2の面13b)を有し;
(b)第2の層(20)が、
(i) 距離Dだけ隔てられた第1及び第2のほぼ平行な面(21,22)を有し、第1の面(21)は第2の面(22)よりも第1の層(15)の近くにあり、
(ii) (1)第2の層(20)内にあり、(2)第1の面(21)にほぼ平行であり、(3)第1の面(21)から距離D/2だけ隔てられた、基準面(24)を有し、
(iii) 1つまたはそれより多くのタイプの陽イオンを含有する酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックを含み、それぞれのタイプの陽イオンは基準面において基準濃度Ci/基準を有し、
(iv) 少なくとも1つのタイプの陽イオンの濃度がそのイオンについての基準濃度Ci/基準に比較して低下している、第1の面(21)に始まり、基準面(24)に向かって延びる領域(陽イオン空乏領域)(23)を有する;
絶縁体上半導体構造を提供する。
第5の態様にしたがえば、本発明は、直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して互いに張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を有し、
(a)第1の層(15)が実質的に単結晶の半導体材料を含み、第1の層(15)は10μmより薄い(好ましくは5μmより薄く、さらに好ましくは1μmより薄い)厚さを有し;
(b)第2の層(20)が、
(i) 距離Dだけ隔てられた、第1及び第2のほぼ平行な面(21,22)を有し、第1の面(21)は第2の面(22)よりも第1の層(15)の近くにあり、
(ii) (1)第2の層(20)内にあり、(2)第1の面(21)にほぼ平行であり、(3)第1の面(21)から距離D/2だけ隔てられた、基準面(24)を有し、
(iii) 1つまたはそれより多くのタイプの陽イオンを含有する酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックを含み、それぞれのタイプの陽イオンは基準面において基準濃度Ci/基準を有し、
(iv) 少なくとも1つのタイプの陽イオンの濃度がそのイオンについての基準濃度Ci/基準に比較して低下している、第1の面(21)に始まり、基準面(24)に向かって延びる領域(陽イオン空乏領域)(23)を有する;
絶縁体上半導体構造を提供する。
本発明のこの態様に関して、属パラグラフ(a)の10μm限界は半導体ウエハの厚さよりかなり薄いことに注意すべきである。例えば、市販のシリコンウエハは100μmより厚い。
第6の態様にしたがえば、本発明は、直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して互いに張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を有し、
(a)第1の層(15)が実質的に単結晶の半導体材料を含み;
(b)第2の層(20)が1つまたはそれより多くのタイプの陽イオンを含有する酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックを含み、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック内のリチウム、ナトリウム及びカリウムイオンの濃度の総和が酸化物ベースで1.0重量%より少なく、好ましくは0.1重量%より少なく(すなわち、重量%LiO+重量%KO+重量%NaO<1.0重量%,好ましくは<0.1重量%);
第1の層(15)が10cmより大きい最大寸法(例えば円形層の場合は直径、長方形層の場合は対角線等)を有する;
絶縁体上半導体構造を提供する。
第7の態様にしたがえば、本発明は、直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して互いに張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を有し、
(a)第1の層(15)が実質的に単結晶の半導体材料を含み;
(b)第2の層(20)が、
(i) 距離Dだけ隔てられた、第1及び第2のほぼ平行な面(21,22)を有し、第1の面(21)は第2の面(22)よりも第1の層(15)の近くにあり、
(ii) (1)第2の層(20)内にあり、(2)第1の面(21)にほぼ平行であり、(3)第1の面(21)から距離D/2だけ隔てられた、基準面(24)を有し、
(iii) 1つまたはそれより多くのタイプの陽イオンを含有する酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックを含み、それぞれのタイプの陽イオンは基準面において基準濃度Ci/基準を有し、
(iv) 少なくとも1つのタイプの陽イオンの濃度がそのイオンについての基準濃度Ci/基準に比較して低下している、第1の面(21)に始まり、基準面(24)に向かって延びる領域(陽イオン空乏領域)(23)を有し、この領域は遠端(すなわち基準面に最も近い端)(23a)を有し、
(v) 少なくとも1つのタイプの陽イオンの濃度がそのイオンについての基準濃度Ci/基準に比較して高められている領域(パイルアップ領域)(25)を陽イオン空乏領域(23)の遠端の近傍に有する;
絶縁体上半導体構造を提供する。
第8の態様にしたがえば、本発明は、少なくとも8J/m,好ましくは少なくとも10J/m,最も好ましくは少なくとも15J/mの接合強度で、直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して互いに張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を有し、第1の層(15)が実質的に単結晶の半導体材料を含み、第2の層(20)が酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックを含み、少なくとも第2の層(20)に近接する第1の層(15)の領域が、この領域を互いに比較的独立に膨張及び収縮できる実質的に分離された領域(19)に分割する、リセス(20)を有する、絶縁体上半導体構造を提供する。
本発明のこの態様のある好ましい実施形態において、リセス(18)は第1の層(15)の全厚(D)にわたって延びる。
第9の態様にしたがえば、本発明は、互いに直接に張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を有し、第1の層(15)が実質的に単結晶のシリコン材料を含み、第2の層(20)が網目形成物としてシリカ及び1つまたはそれより多くの別の酸化物(例えば、B,Al及び/またはP)を含むガラスまたはガラス−セラミックを含み、第1の層(15)が、第2の層(20)に接し、シリコン酸化物(すなわち、SiO,ここで1≦x≦2)を含有するが1つまたはそれより多くの別の酸化物は含有しない領域(16)を有し、この領域が200nm以下の厚さを有する、シリコン・オン・インシュレータ構造を提供する。
第10の態様にしたがえば、本発明は、実質的に単結晶の半導体材料(材料S)及び陽イオンを含有する酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック(材料G)を有する絶縁体上半導体構造であって、その構造の少なくとも一部が、
材料S、
高められた酸素含有量をもつ材料S、
少なくとも1つのタイプの陽イオンについての陽イオン濃度が低められている材料G、
少なくとも1つのタイプの陽イオンについての陽イオン濃度が高められている材料G、及び
材料G、
の順に構成されている、絶縁体上半導体構造を提供する。
本発明の上記の態様のそれぞれに関して、絶縁体上半導体構造の‘絶縁体’コンポーネントは、第2の基板としての酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの使用により、本発明では自動的に備えられることに注意すべきである。ガラスまたはガラス−セラミックの絶縁機能は第1の基板(10)と第2の基板(20)の間の界面(30)が陽イオン空乏領域(23)を有する場合にさらにいっそう強められる。特定の例として、第10の態様において、材料Gは全て絶縁体である。さらに、酸素濃度が高められた材料Sは、少なくともある程度は、達成される酸素濃度に依存して絶縁体として機能してもよい。そのような場合、酸素濃度が高められた材料Sの後の材料Sの全てはSOI構造の絶縁体を構成する。
本発明にしたがうこの絶縁体機能の自動的装備は、半導体膜が半導体ウエハに張り合わされる従来のSOI構造と対比される必要がある。従来のSOI構造では、絶縁機能を達成するために、半導体膜と半導体ウエハの間に絶縁体層、例えばSiO層が挟み込まれる(埋め込まれる)必要がある。
本発明の第1の態様に関して上で論じたように、本発明の方法は単一の酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック上に複数のSOI構造を作成するために実施することができ、SOI構造は、全てを同じとするか、全てを異ならせるか、あるいはいくつかは同じとし、いくつかは異ならせることができる。同様に、本発明の製品態様は単一の第2の層(20)の上に複数の第1の層(10)を有することができ、やはり、第1の層は、全てを同じとするか、全てを異ならせるか、あるいはいくつかは同じとし、いくつかは異ならせることができる。
単一の第1の層が用いられるか、または複数の第1の層が用いられるかにかかわらず、得られるSOI構造は、第2の層(20)の第1の面(21)の全てまたは実質的に全て(すなわち、>95%)において、1つまたはそれより多くの種類の実質的に単結晶の半導体材料に(直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して)張り合わされることができ、あるいは実質的に単結晶ではない半導体材料である材料に結合された第1の面のかなりの領域(以降、‘非単結晶半導体領域’)を有することができる。
非単結晶半導体領域において、第1の面は、直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して、例えば非晶質及び/または多結晶の半導体材料、例えば非晶質及び/または多結晶のシリコンに張り合せることができる。そのようなより安価な材料の使用は、実質的に単結晶の半導体材料は一般に、高性能半導体材料を必要とする、ディスプレイエレクトロニクスのある一部、例えば、周辺ドライバ、画像処理、タイミングコントローラ等にしか必要ではない、ディスプレイ用途において特に有利であり得る。当業界において周知であるように、多結晶半導体材料、特に多結晶シリコンは、非晶質材料を、LCDガラス基板のような、基板に被着した後の、非晶質材料の熱結晶化(例えばレーザベース熱結晶化)によって得ることができる。
もちろん、第2の層の第1の面全体が実質的に単結晶または非単結晶の半導体材料に結合される必要はない。むしろ、特定された領域が半導体材料を有し、そのような領域の間の隙間を露出した第2の層とするか、1つまたはそれより多くの非半導体材料に張り合わされた第2の層とすることができる。そのような隙間の寸法は本発明の特定の用途に適するように大きくも小さくもすることができる。例えば、ディスプレイ用途、例えば液晶ディスプレイ用途の場合、ガラス層の大部分(例えば、ほぼ75〜80%より大きい部分)は一般に、実質的に単結晶または非単結晶の半導体材料と結合されないであろう。
単一の第2の層に張り合わされた複数の第1の層の使用により実質的に単結晶の材料からなる広い領域を有するSOI構造を得ることができる。すなわち、第11の態様にしたがえば、本発明は、直接にあるいは1つまたはそれより多くの中間層を介して互いに張り合わされた第1及び第2の層(15,20)を有する、
(a)第1の層(15)が、それぞれが実質的に単結晶の半導体材料からなる複数の領域を有し、
(b)第2の層(20)が酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックを含み、
(c)複数の領域のそれぞれが、関係式:
Figure 0005152819
を満たす表面積Aを有し、ここで領域のいずれもが円周を有していればA=750cmであり、いずれの領域も円周を有していなければA=500cmである;
絶縁体上半導体構造を提供する。
上述したように、様々な領域の実質的に単結晶の半導体材料は、全てを同じとするか、全てを異ならせるか、あるいはいくつかを同じとし、いくつかを異ならせることができる。同様に、1つまたはそれより多くの中間層が用いられる場合、中間層は様々な領域に対して、全てを同じとするか、全てを異ならせるか、あるいはいくつかを同じとし、いくつかを異ならせることができる。詳しくは、1つまたはそれより多くの領域において、実質的に単結晶の半導体材料が1つまたはそれより多くの中間層を介して第2の層に張り合わされることができ、1つまたはそれより多くの別の領域において、半導体材料が直接に第2の層に張り合わされることができる。
上述した本発明の第2から第11の態様に関して、第1の層と第2の層の間の1つまたはそれより多くの中間層は、存在すれば、好ましくは100nmより薄く、さらに好ましくは50nmより薄く、最も好ましくは30nmより薄い、総厚を有する。
上に挙げた個々の態様に加えて、本発明はこれらの態様の内のいずれかまたは全ての組合せも含む。例えば本発明の全ての実施形態は、少なくとも8J/m,好ましくは少なくとも10J/m,最も好ましくは少なくとも15J/mの接合強度を特徴とするSOI構造を有することが好ましい。同様に、SOI構造は、少なくとも1つの表層剥離表面、少なくとも1つの陽イオン空乏領域、少なくとも1つのパイルアップ領域及び/または厚さが10μmより薄い半導体層を有することが好ましい。
本発明の様々な態様の要約に用いられた参照符号は読者の便宜のためだけに与えられるものであり、本発明を限定する目的はなく、本発明を限定すると解されるべきではない。さらに広げて、上述の全般的説明及び以降の詳細な説明は本発明の例示に過ぎず、本発明の性質及び特徴を理解するための概要すなわち枠組みを提供することを目的とするものであることは当然である。
本発明の別の特徴及び利点を以降の詳細な説明に記載するが、当業者には、説明からすぐにある程度は明らかとなり、または本明細書に説明されるように本発明を実施することによって理解されるであろう。添付図面は本発明の理解を深めさせるために含まれており、本明細書に組み入れられて、本明細書の一部を構成している。略図は、図に示される要素の尺度または相対比率を示すようには考えられていない。
図面において、同様の参照符号はいくつかの図面を通して同様のまたは対応する要素を指す。図面全体での参照符号と要素の対応は表1に示される。
上で論じたように、支持基板として安価な材料を使用する、特にガラスベース材料、詳しくは酸化物ガラス及び酸化物ガラス−セラミックを支持基板として使用する場合の大きな問題は、当業界において従来用いられてきた1100℃接合形成処理が、ほとんどのガラスはこの高さの処理温度に耐えることができないから、ガラスベースウエハでは使用できないことである。したがって、ガラスベース層と半導体材料、例えばシリコンの間の共有結合がかなり低い温度で達成されなければならない。低温要件により、例えば水素イオン注入で、形成される分離域における半導体ウエハの部分への分離も問題になる。
さらに、支持基板材料としてシリコンがガラスベース材料に置き換えられる場合、支持基板からの半導体層の剥離を避けるために、ガラスベース材料の膨張をSOI構造の半導体層の膨張に一致させる必要がある。半導体、例えばシリコンの膨張に近い膨張をもつガラスベース材料がいくつか知られているが、正確な一致を得ることは困難である。膨張の不一致は、応力が半導体層の離層を生じさせるに十分に高くなる大きなウエハの場合に特に問題となる。
別の要件は、ガラスベース基板と半導体材料の間の界面に、半導体構造内に拡散して半導体デバイスの機能に重大な問題を引きおこし得る、アルカリイオンなどのイオンが存在してはならないということである。半導体材料、例えばシリコンに妥当な範囲で一致する膨張を有することが知られているガラスベース材料はアルカリイオンを含有することが多い。
このように、ガラスベース材料からなる支持基板を用いるSOI構造を提供するためには、多くの問題が対処され、克服される必要がある。上に要約したように、本発明は、これらの問題を対処し克服する、SOI構造作成方法を提供する。図1A,1B,1C及び1Dはそのプロセスを簡略に示す。
すなわち、図1Aは実質的に単結晶の半導体材料を含む第1の基板10を示す。半導体材料はシリコンベース半導体または、III-V,II-IV,II-IV-V等の族の半導体のような、いずれか他のタイプの半導体とすることができる。
第1の基板に用いることができるシリコンベース材料の例には、シリコン(Si),ゲルマニウムドープシリコン(SiGe)及び炭化シリコン(SiC)材料がある。第1の基板に用いることができる他の半導体の例には、Ge,GaAs,GaP及びInP材料がある。
第1の基板の半導体は実質的に単結晶の材料の形態にあるであろう。‘実質的に’という語は、半導体材料が通常は、格子欠陥または少数の結晶粒界のような、固有の、または意図的に加えられた、少なくともいくつかの内部欠陥または表面欠陥を有するという事実を考慮して、第1の基板の記述に用いられる。‘実質的に’という語は、あるドーパントがバルク半導体の結晶構造を歪ませるか、そうではなくとも結晶構造に影響を与えるという事実も反映している。
図1Aに示されるように、第1の基板10は、第1の外表面11,第2の外表面12及び第1の基板を第1の部分14と第2の部分15に分離するための内部域13を有し、第2の部分の厚さはDである。上で論じたように、Dは一般に10nm〜500nmの範囲にあり、好ましい厚さは10nm〜150nmの範囲である。望ましければ、第2の部分は500nmより厚く、例えば1000nm程度ないしそれより厚くすることができる。同様に、第2の部分は10nmより薄くすることもできるが、薄すぎる半導体層は一般に半導体デバイスの作成に十分な材料とならないであろう。より薄い半導体層は、酸化または従来技術で知られる別の方法によって作成することができる。
外表面11及び12並びに内部域13は互いに平行であることが好ましい。しかし、表面及び/または域の1つまたはそれより多くの間にはある程度小さな、例えば1〜2°までの角度があり得るという事実を考慮し、本明細書では完全に平行な場合と若干傾けられている場合のいずれをも含む‘ほぼ平行’であるとして表面及び域を説明する。‘ほぼ平行’という字句には表面の1つまたはそれより多くあるいは域が完全には平坦ではないかもしれないという可能性も含まれている。
分離域13は、現在当業者に知られているかあるいは将来開発されるかもしれないタイプの注入/表層剥離技法を用いて形成される。現時点において、分離域は上で論じた文献の水素イオン注入技法を用いて形成されることが好ましく、それぞれの文献の該当する部分は文献引用によって本明細書に組み込まれたものとする。水素イオンとヘリウムイオンあるいは水素イオンとホウ素イオンの共注入などの、現在知られている別の技法を分離域を形成するために用いることもできる。どの技法が選ばれようとも、第1の基板は工程(D)中に分離域において第1及び第2の部分に分離可能でなければならない。すなわち、分離域は、第1の基板の第1及び第2の部分への分割がおこり得るように弱化することによって熱処理/冷却プロセスに反応しなければならない。
同じく図1Aに示されるように、第2の基板20は、第1の基板の表面及び分離域と同様に、互いにほぼ平行な2つの外表面21及び22を有する。例えば円形ウエハに対しては径方向に、SOI構造が均一な特性、例えば第1の基板と第2の基板の間の界面における均一な接合形成強度を有することを保証するためには、外表面11,12,21及び22並びに分離域13の平行からのいかなる偏りも最小限に抑えられていることが好ましい。
第2の基板は、1000℃より低い歪み点を有する酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックからなる。ガラス作成技術において従来用いられているように、歪点は、ガラスまたはガラス−セラミックが1014.6ポアズ(1013.6Pa・秒)の粘度を有する温度である。酸化物ガラスと酸化物ガラス−セラミックの間では、一般に製造がより簡単であり、したがってより広く入手できるようになり、より安価になるから、現在のところガラスが好ましい。
図1Aに示されるように、第2の基板は、好ましくは0.1mmから10mmの範囲、最も好ましくは0.5mmから1mmの範囲にある、厚さDを有する。SOI構造の用途によっては、例えば、シリコン/二酸化シリコン/シリコン構成を有する標準的なSOI構造が高周波で動作するときに生じる寄生容量効果を避けるため、1μm以上の厚さを有する絶縁層が望ましい。これまではそのような厚さを達成することは困難であった。本発明にしたがえば、厚さが1μm以上の第2の基板を単に用いることにより、1μmより厚い絶縁層を有するSOI構造が容易に達成される。従って、第2の基板の厚さの好ましい下限は1μmである。
一般的に言って、第2の基板は本発明の処理工程、さらにはSOI構造に施されるその後の処理を通して第1の基板を支持するに十分に厚い必要がある。第2の基板の厚さに関する理論的上限はないが、支持機能に必要となる厚さまたは最終SOI構造に望ましい厚さをこえる厚さは一般に、第2の基板が厚くなるほど同じ印加電圧差に対する工程(C)中の基板内の電場強度が低くなるから、好ましくない。
酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックはシリカベースであることが好ましい。すなわち、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミック内のSiOのモル%は、30モル%より高いことが好ましく、40モル%より高いことが最も好ましい。ガラス−セラミックの場合に、結晶相は、ムライト、コーディエライト、アノーサイト、スピネルまたはガラス−セラミックについて当業界において知られるその他の結晶相とすることができる。ガラス−セラミックのガラス相は、工程(C)中の第1の基板と第2の基板の間の界面から離れる陽イオンの移動を可能にするに十分でなくてはならない。
非シリカベースのガラス及びガラス−セラミックを本発明の実施に用いることはできるが、これらはコストが高くなり及び/または性能特性が劣るため、一般にはそれほど好ましくない。同様に、いくつかの用途、例えばシリコンベースではない半導体材料を用いるSOI構造については、酸化物ベースではない第2の基板、例えば非酸化物ガラスが望ましいことがあり得るが、コストが高くなるので、一般には好ましくない。
ある用途、例えばディスプレイ用途については、ガラスまたはガラス−セラミックが、可視、近紫外(UV)及び/または赤外(IR)波長範囲で透明であることが好ましく、例えば、ガラスまたはガラス−セラミックは350nm〜2μmの波長範囲において透明であることが好ましい。
第2の基板のガラスまたはガラス−セラミックはガラス作成技術において知られている様々な技法を用いて通常の原材料から作成することができる。
酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックは、工程(C)中に基板20内を印加電場の方向に、すなわち表面21から離れて表面22に向かって、移動する少なくともいくつかの陽イオンを含有する。アルカリイオン、例えば、Li+1,Na+1及び/またはK+1イオンが、酸化物ガラス及び酸化物ガラス−セラミックに一般に導入される他のタイプの陽イオン、例えばアルカリ土類イオンより高い易動度を一般に有するから、本発明の目的に適する陽イオンである。しかし、アルカリイオン以外の陽イオンを有する酸化物ガラス及び酸化物ガラス−セラミック、例えばアルカリ土類イオンだけを有する酸化物ガラス及び酸化物ガラス−セラミックを本発明の実施に用いることができる。
アルカリイオン及びアルカリ土類イオンの濃度は広い範囲にわたって変わることができ、代表的な濃度は酸化物ベースで0.1重量%と40重量%の間である。好ましいアルカリイオン及びアルカリ土類イオンの濃度は、アルカリイオンの場合に酸化物ベースで0.1〜10重量%であり、アルカリ土類イオンの場合に酸化物ベースで0〜25重量%である。
単一のガラスまたはガラス−セラミックからなる第2の基板が好ましいが、望ましければ、積層構造を用いることができる。積層構造が用いられる場合、積層の第1の基板に最も近い層は単一のガラスまたはガラス−セラミックからなる第2の基板について本明細書で論じられた特性を有する必要がある。第1の基板から遠い層もそのような特性を有することが好ましいが、それらの層は第1の基板と直接に相互作用しないから、緩和された特性を有することができる。後者の場合、第2の基板は、第2の基板について指定された特性がもはや満たされない層で終わっていると見なされる。
同様の方針で、基板10及び20のいずれかまたはいずれもそれぞれの外表面の一部または全てを覆う表面層、例えば半導体上の酸化物層を有することができる。基板10の表面11及び/または基板20の表面21の上に存在する場合、そのような表面層は第1の基板と第2の基板の間の強い接合の形成を妨げるであろう組成及び/または厚さを有するべきではない。特に、約100nmをこえる厚さを有する半導体基板上の酸化物層はガラスまたはガラス−セラミック基板との接合形成を弱めるかまたは完全に阻害することができる。
いずれか特定の動作理論に束縛されることは望まないが、酸化物層は厚くなるほど電流に対して高い抵抗を与え、よって、所望の強い接合をつくると考えられる第1の基板と第2の基板の間の界面における電気分解型の反応を弱めると考えられる。したがって、第1の基板の接合形成表面上に酸化物層が存在する場合、酸化物層は絶縁層としてではなく、主としてパッシベーション層として機能する必要がある。同様に、第2の基板の接合形成表面上に形成されるいかなる酸化物層も電流を妨害するべきではなく、したがって(及び好ましくは)一般に約100nm未満の厚さを有することになろう。基板10及び/または20の接合形成表面上に表面層が存在する場合、表面層は完成SOI構造において第1の基板と第2の基板の間の中間層を構成する。
ある第1の基板/第2の基板の組合せについては、第1の基板10の接合形成表面11の水素濃度を低減するための接合形成表面11の前処理が、第2の基板20への第1の基板10の第2の部分15の接合形成を達成する上で有利であることがわかった。詳しくは、そのような水素濃度の低減は、水素イオンが注入されたシリコンウエハからシリコン膜を、例えば液晶ディスプレイの製造に用いられる、CORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.1737またはCORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.EAGLE 2000でつくられた基板などのアルカリ土類金属イオン含有ガラス基板に移載する場合に特に重要であることがわかった。水素濃度の低減は、無線でのRF用途またはその他のエレクトロニクス用途に必要であると思われる、高い、例えば850℃から900℃の範囲の、歪点を有するガラス及びガラス−セラミックにも有利であろうと考えられる。
詳しくは、水素イオン注入後、イオン注入されたシリコンウエハの表面は高い水素濃度、例えば高い水素イオン濃度を有することがわかった。Si表面における水素終端は接合形成プロセスを阻害し、したがって、上述したタイプのガラスウエハへの有効なSi層の移載を得るためには、軽い酸化処理を用いることによりイオン注入されたSiウエハ表面上の水素濃度を低減することが望ましいことがわかった。水素濃度の低減の結果、イオン注入されたシリコンウエハは親水性を増し、電圧及び熱の印加中に接合形成がおこることが可能になる。本プロセス中に形成される強い結合によって、母ウエハからのSi膜の均一な分離が可能になる。
定量的には、水素低減処理を行わないと、ガラスウエハの約10%しかSi膜で覆われず、覆われている領域であってもSi膜は均一にならない傾向がある。しかし、Si表面の水素濃度が酸化処理によって低減されると、ガラスウエハの全表面にわたって一様なSi膜がガラスウエハに張り合わされるようになる。
イオン注入されたウエハの表面上の水素濃度を低減するために様々な方法を用いることができる。好ましい手法には、酸素プラズマによるウエハの処理、過酸化水素、過酸化水素とアンモニア、過酸化水素とアンモニア及びその後の過酸化水素と酸による処理、あるいはこれらのプロセスの組合せのような、表面の軽い酸化処理がある。特に工業環境では、酸素プラズマによる処理が好ましい手法である。いずれか特定の動作理論に束縛されることは望まないが、これらの処理中に、水素終端表面基が酸化されて水酸基になり、続いて水酸基がシリコン表面を親水性にすると考えられる。この処理は、酸素プラズマについては室温で行われることが好ましく、アンモニア+過酸化水素、またはアンモニア+過酸化水素及びその後の酸+過酸化水素については25〜100℃の間の温度で行われることが好ましい。
上述の議論はシリコンウエハに関してなされたが、水素濃度の低減はシリコン以外の半導体材料からなる水素注入半導体ウエハに対しても有利であろうと考えられる。
図1Bに移れば、この図は、第1及び第2の基板10及び20がそれぞれの接合形成表面11及び12で接触させられる、本発明のプロセスの工程(B)を示す。本発明の好ましい実施形態において、第1及び第2の基板は工程(B)の前に、例えば力印加表面12及び22の温度がそれぞれT及びTになるように加熱される。このようにすれば、工程(C)の接合形成プロセス中の第1の基板と第2の基板の間の膨張差の影響が避けられる。あるいは、第1及び第2の基板は工程(B)の前に予備加熱されず、接合形成表面11及び12が接触させられた後で、工程(C)の開始前に、及び/または工程(C)の実質的な接合形成がおこる前の初期段階中に加熱される。予備加熱が実施される場合、接合形成表面は、第1及び第2の基板が所望の温度に達すると取り除かれるスペーサで隔てておくことができる。
図1Cに参照符号40で簡略に示される、処理用チャンバは様々な形状を有することができる。実験目的には、独国ミュンヘンのSUESS MICROTECから販売されているタイプのボンダーを処理用チャンバとして用いることができる。同じ装置を工業用途に用いることができるが、複数の第1の基板/第2の基板集成体を同時に処理できる装置が一般に好ましいであろう。
本発明は、低から中程度の、温度、圧力、電場強度及び真空レベルを用いるから、処理用チャンバが満たす必要がある要件は過重ではなく、このことは本発明の別の利点である。すなわち、本発明は、比較的安価であり、しかも広く入手できるかまたはカスタム用途のために容易に製作される装置で実施することができる。
図1Cは、第1及び第2の基板が互いに接合される、プロセスの半ばの工程、すなわち工程(C)を示す。工程(C)は第1の及び第2の基板が第1及び第2の接合形成表面において互いに接合するに十分な時間をかけて実施される。例えば、工程(C)は45分と90分の間の時間をかけて実施することができる。もちろん、時間が短くなるほど(例えば30分未満)一般に好ましく、工業環境においては、工程(C)を実施するに必要な時間を、基板材料、処理温度及び印加電圧の最適化により5〜15分ないしそれより短い時間まで短縮することができると考えられる。
工程(C)は中程度の真空条件下で実施されることが好ましい。すなわち、工程(C)が実施される間、チャンバ40は真空排気される。チャンバの圧力は1ミリバール(100Pa)以下であることが好ましく、10−3ミリバール(0.1Pa)以下であることが最も好ましい。あるいは、工程(C)は、アルゴン、ヘリウム等の雰囲気のような、不活性雰囲気内で実施することができる。
上で論じられ、図1Cに示されるように、工程(C)はV>V及び好ましくはT<Tで実施され、ここでV及びTはそれぞれ力印加表面12における電圧及び温度であり、V及びTはそれぞれ力印加表面22における電圧及び温度である。以下で説明される実施例においては、図1Cに示されるように、第2の基板を第1の基板の下に配置したが、望ましければ、逆の配置を用いることができる。また、望ましければ、縦置きまたはその他の配置を基板に用いることもできる。
及びVは関係式:
100V/cm≦(V−V)/D≦40kV/cm
を満たすことが好ましい。ここでDは工程(C)中の第1の力印加表面と第2の力印加表面の間の距離である。(V−V)/D比に対する好ましい値は約5〜20kV/cmの範囲にある。
及びTは関係式:
−350≦T≦T+350,及び
−350≦T≦T+350
を満たすことが好ましい。ここで、Tは酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの歪点であり、T,T及びTの単位は℃である。上で論じたように、Tは1000℃未満であり、800℃未満とすることができ、約700℃未満とすることもできる。
一般に、T及びTはいずれも300℃以上で800℃以下であろうが、望ましければ、それより高いかまたは低い温度を用いることができる。この範囲内では、低い側の温度、例えば、以下に説明される様々な実施例に用いられたCORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.7070及び7740のようなガラスの場合、約450℃の温度が一般に好ましい。
上で論じたような、第1及び第2の基板の接合形成の達成における役割に加えて、T及びTは、本発明の好ましい実施形態において、第2の基板20が第1の基板10より大きく収縮しようとし、よって分離域13において第1の基板を弱化させ、半導体膜が伸長ではなく圧縮の下にあるSOI構造が作成されるように、冷却時に第1及び第2の基板に収縮差を与えるように選ばれる。一般に、また好ましくは、TがTより高く、T及びTは一般に、関係式:
5℃≦T−T≦150℃
を満たし、好ましくは関係式:
10℃≦T−T≦150℃
を満たすことになろう。
さらに、第1及び第2の基板の熱膨張係数並びに選ばれる温度差は関係式:
CTE−20×10−7/℃≦CTE≦CTE+20×10−7/℃,
及び/または
(T−T)・|CTE−CTE|≦30×10−5,T>T
の内の好ましくは少なくとも1つ、最も好ましくはいずれをも満たすであろう。ここで、CTEは実質的に単結晶の半導体材料の0℃熱膨張係数であり、CTEは酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの0〜300℃熱膨張係数である。これらの関係式の適用において、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの0〜300℃CTE(すなわちCTE)は関係式:
5×10−7/℃≦CTE≦75×10−7/℃
を満たすことが好ましい。
上で論じたように、工程(C)中に、第2の基板内の陽イオン(例えば、Li+1,Na+1,K+1,Cs+1,Mg+2,Ca+2,Sr+2及び/またはBa+2イオン(アルカリ/アルカリ土類イオン))は第1の基板と第2の基板の間の界面から離れる方向に移動し、図2Bに参照符号23で簡略に示される、空乏領域を形成する。この領域の厚さδは陽イオンの基準濃度によって定義することができる。
特にアルカリ/アルカリ土類イオンの場合を考察すると、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックが含有するこれらのイオンのそれぞれは、(1)第2の基板内にあり、(2)第2の接合形成表面21にほぼ平行であり、(3)第2の接合形成表面21から距離D/2だけ隔てられている、基準面24における基準濃度Ci/基準を有するであろう。したがって、陽イオン空乏領域の厚さδは、第2の接合形成表面21と、(1)第2の基板内にあり、(2)第2の接合形成表面21にほぼ平行であり、(3)第2の接合形成表面21から最も遠く、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックが含有するアルカリ/アルカリ土類イオンの内の少なくとも1つについて関係式:
(x)/Ci/基準≦0.5,0≦x≦δ
が満たされる表面である表面23aの間の距離として定義することができる。ここで、
(x)は第2の接合形成表面からの距離xとしての少なくとも1つのアルカリ/アルカリ土類イオンの濃度であり、
(x)及びCi/基準の単位は原子%である。
上記の定義を用いれば、δは一般に関係式:
δ≧10nm
を満たし、関係式:
δ≧1000nm
を満たすことが多いであろう。
上で論じたように、工程(C)中の第2の基板内での陽イオンの移動は、酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックに含有される可動陽イオンの内の1つまたはそれより多くについて1つまたはそれより多くの‘パイルアップ’領域もつくることができる。そのようなパイルアップ領域は、存在する場合、500nmないしそれより大きな厚さと、関係式:
i/ピーク/Ci/基準≧1
を満たすピーク陽イオン濃度Ci/ピークとを有することができる。ここで、Ci/ピーク及びCi/基準の単位は原子%であり、Ci/基準は上で述べられたように定義される。場合によっては、Ci/ピーク/Ci/基準は2より大きいであろう(例えば、図5B下部のKパイルアップ領域を参照のこと)。
1つまたはそれより多くのパイルアップ領域は、存在する場合、x=δの近傍にある。すなわち、パイルアップ領域はδに重なることができるか、あるいはδの直ぐ内側または直ぐ外側に位置することができる。詳しくは、パイルアップ領域のピークの位置xピークは一般に関係式:
0.8・δ≦xピーク≦1.2・δ
を満たし、関係式:
0.9・δ≦xピーク≦1.1・δ
を満たすことが多い。ここで、xピークは第2の接合形成表面からの距離であり、δは上で定義されている。
アルカリ土類イオンを含有する酸化物ガラスの場合、工程(C)に用いられる処理温度、時間及び/または電圧を小さくすることにより、シリコン膜のガラスウエハへのある程度の接合形成を基本的に観測可能なイオン移動なしに達成できることがわかった。しかし、この接合形成は、化学結合ではなく、機械的なタイプ、例えばファンデルワールスタイプの接合形成であり、得られる接合強度はイオン移動をともなって達成される接合強度より低い。また、空乏領域が欠けているから、得られる構造には、高温におけるSOI構造のその後の処理中のシリコン膜へのイオン移動の問題があり、これはシリコン膜上またはシリコン膜内に形成される電子デバイスの機能を損ない得る。したがって、本発明の好ましい実施形態においては、第1の基板と第2の基板の間の界面に空乏領域が形成されるように、プロセスが実施される。
空乏領域及び1つまたはそれより多くのパイルアップ領域に加えて、工程(C)は、表面11に始まり、分離域13に向かって延びる、高められた酸素濃度をもつ混成領域16もつくることができる。この領域の厚さδは、実質的に単結晶の半導体材料内の基準面における酸素に対する基準濃度によって定義することができる。
適する基準面は、例えば、(1)第1の基板の第2の部分内にあり、(2)接合形成表面11にほぼ平行であり、(3)距離D/2だけ接合形成表面11から隔てられる、図2Bの面17であり、ここでDは、上述したように、第2の部分の厚さである。この基準面を用いれば、混成領域の厚さδは一般に関係式:
δ≦200nm
を満たすであろう。ここでδは、接合形成表面11と、(1)第1の基板の第2の部分内にあり、(2)接合形成表面11にほぼ平行であり、(3)接合形成表面11から最も遠く、関係式:
(x)−CO/基準≧50%,0≦x≦δ
が満たされる表面である表面の間の距離である。ここで、C(x)は接合形成表面11からの距離xの関数としての酸素濃度であり、CO/基準は上記の基準面における酸素濃度であり、C(x)及びCO/基準の単位は原子%である。
一般に、δは200nmよりかなり小さく、例えば50〜100nm程度であろう。CO/基準は一般にゼロであり、よって、上記の関係式がほとんどの場合に関係式:
(x)≧50%,0≦x≦δ
に簡約されるであろうことに注意すべきである。
シリコンベースの第1の基板及び、1つまたはそれより多くの別の酸化物、例えばB,Al及び/またはPのような網目形成物を含有する、シリカベースのガラスまたはガラス−セラミックの第2の基板の場合、混成領域は、シリカベースのガラスまたはガラス−セラミックの、シリコン酸化物、例えばシリカ(SiO)を含有するが、1つまたはそれより多くの別の酸化物は含有しない、領域として特徴付けることができる。
要約すれば、工程(C)は、接合形成表面11を接合形成表面21に接触させることによって工程(B)において形成された第1の基板と第2の基板の間の界面を、好ましくは混成領域16及び空乏領域23を有し、好ましくは空乏領域の遠端近傍に1つまたはそれより多くの陽イオンパイルアップ領域も有することができる界面領域30に転換する。
工程(C)の後、接合された第1及び第2の基板は、例えば室温まで、冷却され、第1の基板の第1及び第2の部分(14,15)は互いに分離される。冷却中におこる分離域の弱化のため、この分離は、第2の部分と第2の基板の間の接合に打撃を与えることなく、あるいは第2の部分または第2の基板を損傷することなく、実施され得る。多くの場合、冷却中に、第1の基板10の第1及び第2の部分(14,15)は互いに対して完全に自由になるであろうから、分離にはこれらの部分を動かす(例えば、図1Dに示されるように、第1の部分14を持ち上げる)ことだけが必要である。平滑な物体からの家事用プラスチックラップの取り外しに用いられるような、軽い剥ぎ取り作業が冷却終了時点で2つの部分を分離するために用いられる場合もあるが、第1及び第2の基板の相異なる収縮及びこの結果としての分離域に弱化のため、それ以上の作業は必要ではない。
図1Dからわかるように、分離の結果、一般に、分離域13の、第1の基板の第1の部分にともなって残る側及び第2の部分にともなって残る側(図1Dの13a及び13bを参照のこと)が得られるであろう。プロセス条件及び最終用途に依存して、分離によってつくられた第1及び第2の部分の外表面、すなわち表層剥離表面は、そのまま使用できるか、あるいはその後の処理、例えば研磨、エッチング、ドーピング等が使用前に必要になる場合がある。例えば、プロセス全体を改めて実施する際に第1の基板として再使用する前に、新しい第2の基板との接合形成に十分に平滑な表面を提供するために、第1の部分14の表層剥離表面に通常の軽い研磨を施すことができる。薄膜トランジスタまたはその他の電子デバイスの作成に使用する前のそのような研磨またはその他の表面処理は、第2の部分15の表層剥離表面に対しても適切であり得る。
一般的には好ましくないが、例えば、第1及び第2の基板をある程度冷却し、次いで、基板に高温、電場及び印加圧力をかけ続けながら、分離力を与える、例えば第1及び第2の基板を互いに対してひねることによる、工程(D)の工程(C)への統合を考えることができる。そのような分離は、例えば、工程(C)の途中に開始され得る。工業環境において、工程(D)の工程(C)との統合は、基板と処理条件の特定の組合せに対して、空乏領域を所望の厚さに広げるために(C)型の追加処理が続けられている間に、基板間の接合形成が第1及び第2の部分の分離の実施に十分に強くなる場合には特に、全体プロセスの短縮に望ましいことであり得る。
上述したように、第1及び第2の部分が分離されると、得られたSOI構造、すなわち第2の部分及び第2の部分が張り合わされた第2の基板は、SOI構造の目的とされる用途に適切であるようなさらなる処理を受けることができる。詳しくは、表面13bは、例えば、分離プロセスで生じたいかなる粗さまたはその他の欠陥も除去するための処理を行うことができる。同様に、第1の基板の第1の部分14は、例えば新しい(若干薄くなった)第1の基板としての、以降の使用のために処理することができる。
図3及び4は、第1の基板と第2の基板の離層(剥離)が気になる場合に用いることができる第1の基板の変形を示す。特に、離層は半導体材料と酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの熱膨張係数に大きな差がある場合におこり得る。離層は大面積を有するSOI構造がつくられるときにもおこり得る。
図3及び4に示されるように、この問題に対処するため、接合形成表面11に始まり、好ましくは第2の部分15の深さより大きい距離まで第1の基板に延び込むリセス18を第1の基板に形成することができる。これらのリセスは、互いに比較的独立に膨張及び収縮できる分離された領域19を形成する。このようにすれば、第1及び第2の基板が、接合形成後、工程(C)の処理温度、例えば以下に説明される様々な実施例に用いられるCORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION 7070及び7740のようなガラスについては450℃、から室温まで冷却されるときに、これらの基板のCTEの差の結果として高い応力が発現することはない。
多くの用途に対し、第1の基板はシリコンベース半導体材料であり、第2の基板はアルカリ含有ガラスであろう。この場合、本発明のプロセスは以下のように実施することができる。
初めに、小率のアルカリイオンを含有し、シリコンの膨張と比較的よく一致する膨張を有するガラスが選ばれる。酸化物層をもたないかまたは薄い酸化物層をもつ(上記を参照のこと)シリコンウエハに、表面下傷をつくるために水素イオンが注入される。イオン注入されたウエハは次いで、イオン注入された表面をガラスウエハ表面に向け、間にスペーサを入れて、ガラスウエハ上におかれる。
次いでこれら2枚のウエハはチャンバに入れられる。ウエハ集成体は次いで、ガラスウエハがシリコンウエハより高い温度に加熱される、相異なる温度勾配の下で加熱さる。ウエハ間の温度差は少なくとも10℃であるが、100〜150℃もの大きさにすることができる。この温度差は、熱応力によるSiウエハからのSi膜の分離を保証するから、シリコンのCTEに一致するCTEを有するガラスについては決定的に重要である。温度勾配の印加がなければ、SOI構造を損傷させずにSi層の分離を行うことはできない。ウエハ間の温度差が安定すると、スペーサが取り外され、機械的圧力が2ウエハ集成体に印加される。好ましい圧力範囲は1〜50psi(6.9×10〜3.4×10Pa)である。高圧、例えば100psi(6.9×10Pa)をこえる圧力の印加は一般にガラスウエハの破壊を生じさせる。
Siウエハを陽極にし、ガラスウエハを陰極にして、ウエハ集成体にかけて電圧が印加される。電位差の印加によりSi/ガラス界面からガラスウエハ内に向かうアルカリイオンの移動がおこる。これにより2つの機能−無アルカリ界面が形成され、ガラスが非常に反応性になって低温の熱印加によるSiウエハに強く接合される−が達成される。
集成体がある時間(例えばほぼ1時間)これらの条件下に保持された後、電圧が取り除かれ、ウエハ集成体が室温まで冷却される。次いで、Si薄膜をもつガラスウエハ、すなわち所望のガラスSOIウエハを得るため、Siウエハとガラスウエハが分離される。これには、Siウエハとガラスウエハがすでに完全に自由になっていなければ、若干の剥ぎ取り作業が含まれる場合がある。
上で論じたように、本発明のある適用において、複数のSOI構造を単一の第2の層の上に形成することができる。図11は、そのような複数の第1の層/単一の第2の層集成体50についての様式化された形状を示し、ここで、A,A,...,Aは代表的な第1の層の形状であり、参照符号51は近接する第1の層の間に必要に応じて入れられる隙間を示す。上で論じたように、第2の層20の第1の層がともなっていない部分は、非晶質及び/または多結晶の半導体材料の支持体としての目的を含む、様々な目的のために用いることができる。
図12は、本発明のプロセス態様の複数の第1の層/単一の第2の層集成体の作成への適用を簡略な形態で示す。図の左側に示されるように、(以降、第2の基板20の全面ではなく一部だけを覆う単一の基板10の場合を含め、‘タイル張り’と称される)初期集成工程において、所望の形状及び寸法のイオン注入された半導体片10、例えば水素イオン注入されたシリコン片がガラスまたはガラス−セラミック基板20上に集成される。次いで、得られた複数の半導体(例えばシリコン)基板及び単一のガラスまたはガラス−セラミック基板からなる集成体は、半導体をガラスまたはガラス−セラミックに接合するために、熱及び電位の印加を受ける(図12の中間部を参照のこと)。全ての半導体片がガラスまたはガラス−セラミック基板に接合するが、個々の半導体片間の電気的接触は絶つことができる。接合形成サイクルが完了すると、所望のSOI構造を作成するために半導体片と半導体膜が張り合わされたガラスまたはガラス−セラミック基板が分離される(図12の右側部分を参照のこと。図12のこの部分は半導体膜間の埋められた隙間も示す(以下を参照のこと))。
タイル張りプロセスを用いることの利点には、寸法の制限なしに大きなガラスまたはガラス−セラミック基板を実質的に単結晶の半導体膜に提供できる能力がある。ディスプレイ用途については、300mm径半導体ウエハより大きな寸法ガラス基板が必要であることが多い。同様に、光電用途にも大面積SOI構造が必要である。
タイル張りにより、実質的に単結晶の半導体材料をガラスまたはガラス−セラミック基板上の所望の場所におくことも可能になる。この能力により、ドライバ及びメモリ回路を配置することができる大きな基板の領域への高性能半導体膜、例えばシリコン膜の配置が可能になり、よって基板全体を半導体膜で覆う必要が回避され、したがってコストが低減される。
複数の半導体基板が単一のガラスまたはガラス−セラミック基板上にタイル張りされる場合、完成SOI構造の半導体膜間の距離は初期集成工程中の半導体基板の近接度に依存する。近接度は、互いに精確に密接して嵌め合わされるように半導体片を精密に機械加工することによって制御することができる。図13Aは隣接する半導体片間の隙間を最小限に抑えるために半導体ウエハの縁を機械加工できる一方法を示す。
図13Bは、半導体ウエハ10の1つまたはそれより多くの片が所望のパターンに集成され、次いで、支持構造体としてはたらく導電性基板41に接合される、タイル張り作業を実施するための別の方法を示す。接合形成は、半田付け、ろう付けまたは導電性耐熱接着剤の使用によって行うことができる。支持構造体は、プロセス温度に耐え得る、金属ホイルまたはその他の導電性基板とすることができる。次いで、導電性基板上の半導体片に、例えば水素イオンが注入され、ガラスまたはガラス−セラミックへの接合形成が上述したように実施される。半導体片の本体からの半導体膜の分離後、導電性基板上の半導体片の露出した表層剥離表面は表面粗さを取り除くために研磨することができ、再びイオン注入することができ、その後、別のガラスまたはガラス−セラミック基板との接合形成プロセスを繰り返すことができる。このようにすれば、SOI構造の作成毎に半導体片を改めて集成する必要はない。導電性支持体を用いるタイル張りは、大面積SOI構造が作成されなければならない場合に特に有用である。
望ましければ、半導体片が導電性基板上に集成された後に、半導体片間の小さな隙間をCVDまたはその他の被着プロセスを用いて半導体材料で埋めることも可能である。図14は、埋められた隙間が参照符号52で識別されている、得られた集成体を示す。全ての隙間を埋めることにより、いかなる非導電性領域も半導体基板から取り除かれる。隙間が埋められた後、非晶質半導体、例えば非晶質シリコンで埋められた隙間で分離された2つまたはそれより多くの実質的に単結晶の半導体領域を有する連続SOI構造を作成するために、イオン注入、接合形成及び分離工程が行われる。図12の右側部分は、接合形成前の隙間を埋めることによって得られた、そのような連続SOI構造を示す。被着プロセスが十分高い温度で行われれば、非晶質半導体材料は結晶化して、いかなる隙間もない実質的に単結晶の半導体膜をガラスまたはガラス−セラミック基板上につくることができる。やはり、本発明のこれらの態様は大面積SOI構造が作成されるべき場合に特に有用である。
いかなる態様においても本発明を限定する意図はなく、以下の実施例によって本発明をさらに十分に説明する。
飛行時間型二次イオン質量分析法(ToF-SIMS)を用いて得られた元素の深さプロファイルが、実施例5〜8及び11において提示される。当業界において既知であるように、ToF-SIMSは、イオンビームを用いて表面の最外原子層から少数の原子を取り除く表面分析法である。
大まかに言えば、短い一次イオンパルスが表面に当たり、スパッタリングプロセスで作られた二次イオンが表面から引き出されて飛行時間型質量分析計に入る。これらの二次イオンは(それぞれの質量/電荷比m/zに比例する)それぞれの速度にしたがって時間分散される。質量が相異なるイオンの個々のパケットが飛行管の末端において時間の関数として検出される。ToF-SIMSは広い質量範囲にわたってイオンを検出でき、0.15μmより高い空間分解能でこれらの二次イオンの横方向分布の画像をつくることができる。一次ビームのパルス動作により、低エネルギー電子ビームを用いれば絶縁性表面をパルス間に完全に中性化することが可能になる。
ToF-SIMSは、絶縁体表面でのいかなる電荷蓄積もなしに分析を実施できるという理由から、本発明によって作成されたSOI構造を分析するために選んだ。2ビーム戦略を用いて−一方は間欠スパッタリングのため、他方は新しくつくられた表面の分析のための−2本のビームを用いた。米国ミネソタ州イーデンプレイリーのPhysical Electronics, Inc.で製造されたTRIFT II計測器を用いて分析を実施した。スパッタするための低エネルギーCsビームを分析のためのパルスGaビームと同期させて用いた。ToF-SIMS試料ホルダ(〜1cm)に合せるために小さな試料片を劈開した。スパッタのための5kV133Csビームを分析のための15kV,600pA69Gaビームとともに用いた。試料の500nm×500nmの面積をCsビームでラスター走査し、Csスパッタ領域の中央の50nm×50nmウインドウをGaビームで分析した。
実施例5〜8及び13のそれぞれについて、2つのタイプのグラフを提示した。一方のタイプはSIMS信号強度の変化を示し、他方のタイプはこれらの強度の原子%への近似定量値を示す。ベースガラスの公称組成を‘相対感度因子’法にしたがい内部標準として用いた。プロファイルの端側のイオン信号をバルクガラスに対応する信号としてとった。イオン強度比X/Siをこれらの計算に用いた。ここでXはガラス成分元素を表し、Siはマトリックス元素を表す。Csビームのスパッタ速度は実験終了時のクレーター深さを測定することにより求めた。この較正はスパッタが分析深さにわたって均一であると仮定しているから、それぞれの層の厚さは若干異なっていることがあり得よう。したがって、図5Bから8Bに示されるように、深さ及び原子%値はいずれも近似値でしかない。図10Cに明示的には示されていないが、この図の深さ及び原子%値も近似値でしかない。
実施例5〜8及び13のそれぞれのプロファイルの特徴は、以下の総括的な層シーケンス:
(1) Si表面上の自然酸化膜
(2) シリコン膜
(3) 界面シリカ膜(混成領域)
(4) アルカリ空乏領域(または実施例13の場合はアルカリ土類空乏領域)
(5) アルカリパイルアップ領域(または実施例13の場合はアルカリ土類パイルアップ領域)
(6) ベースガラス
である。
これらのSIMS深さプロファイルにおいて、シリカ及びガラス領域のような酸化物から元素Si膜からよりも高いSi信号が観測された。このSIMS信号エンハンスメントは酸素の存在によるものであり、SIMS定量において周知の‘マトリックス効果’の例である。この効果は、元素Si膜においてSiは100%であるが、酸化物においてはSiは33%に過ぎないから、直感に反している。酸化物からのSIMS信号はかなり大きく、1桁以上大きい。表面における酸素の存在は仕事関数を高め、よって電子によるイオン中性化の確率を低める。発明者等はこれらのプロファイルにおいてシリコン酸化物、例えばSiOからのSiを線描するためにこの効果を用いた。
図5Bから8Bの定量化されたグラフにおいて、Siはマトリックス元素であり、定量化されていないから、Si分布は含められていない。したがって、強度グラフ、すなわち図5Aから8Aは、分析された深さにかけての様々な濃度変化のよりよい線描を示す。アルカリの空乏により、強度分布グラフに表されるように、より強いB,Al及びS信号が生じる。しかし、このアルカリ空乏領域に対し、B,Al及びSiの濃度に関するアルカリ元素の欠乏についての補正は全く行わなかった。アルカリ土類の場合についても同様に空乏領域に対する補正は行っていない。それぞれの界面はスパッタ誘起損傷により若干広がっている。
(実施例1)
0.525mm厚の4インチ(101.6mm)径リンドープシリコンウエハ(以降‘シリコンウエハ’と称する)に、市販の室温イオン注入装置を用いて、水素イオンを69keV,6×1016イオン/cmの濃度で注入した。リンドープシリコンは24×10−7/℃の0℃CTE及び38×10−7/℃の300℃CTEを有していた。シリコンウエハは米国ニューハンプシャー州ナシュア(Nashua)のSiliconSence Inc.から入手した。製造業者の報告によれば、シリコンウエハの比抵抗は1〜10Ω-cmである。ホウ素ドープシリコンウエハも様々な実施例に用い、リンドープウエハと同等の結果を得た。
1mm厚の4インチ径ガラスウエハを洗剤で洗浄し、蒸留水でリンスし、10%硝酸に1時間浸漬し、最後に再び蒸留水でリンスした。次いでガラスウエハをクリーンルームフードに入れて、乾燥させた。
ガラスウエハはCORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.7070でつくられれていた。重量%ベースで、このガラスは、72重量%のSiO,27重量%のB,1.5重量%のLiO及び0.5重量%のKOからなる。このガラスの0〜300℃CTEは32×10−7/℃であり、250℃における比抵抗は1011.2Ω-cm,350℃における比抵抗は109.1Ω-cmである。
ガラスウエハを、ガラス上面にスペーサをおいて、SUESS MICROTECボンダー(Model SB6)の‘負’支持体に連結されたチャックに後で取り付けるための治具においた。スペーサは真鍮であり、厚さは約0.1mmであった。水素処理表面をガラスに向けてシリコンウエハをスペーサの上においた。次いで治具のクランプを両ウエハにかけて締めた。
次いで、治具をボンダーに入れ、真空排気して10−3ミリバール(0.1Pa)まで下げ、ウエハを450℃に加熱した。ウエハが所望の温度に達したときに、スペーサ及びクランプを取り除き、ボンダーのプランジャーによってウエハにラム圧(10psi(6.9×10Pa))を印加した。その後、プランジャーを介してウエハに電圧を印加した。詳しくは、Siウエハの上面とガラスウエハの下面の間の電位差は1000Vであった。したがって(V−V)/D比は6.55kV/cmであった。
これらの条件の下にウエハを1時間保持した。最後に、温度、圧力及び電圧を全て止めて、2〜3時間かけて試料を冷却した。
Siウエハとガラスウエハが強く接合されたことがわかった。しかし、Si膜がついたガラスウエハのSiウエハの残りからの所望の分離は、分離中にいずれのウエハにもクラックが発生したため、達成できなかった。
実験を何回も繰り返したが、結果は同じであった。ガラスウエハとシリコンウエハは強く接合したが、ウエハの分離における試みは全て両ウエハのクラック発生に終わった。冷却時間の変更を試したが成功しなかった。
(実施例2)
2つのウエハ、ガラス及びシリコンをそれぞれ450℃及び400℃で保持したことを除き、実施例1の実験を繰り返した。これは、温度差によって発生する熱応力を利用して、冷却後にシリコン薄膜をシリコンウエハから分離するために行った。ボンダーの力印加プランジャーの温度を選ぶことによって差分加熱を達成した。450℃及び400℃の値はそれぞれ、プランジャーの温度、したがってガラスウエハの下面及びシリコンウエハの上面の温度、すなわち図1Cの表面22及び12の温度を表す。
この場合には、0.4μm厚のシリコン層がついたガラスウエハ(SOI構造)と残りのSiウエハは容易に分離し、よって、SOIガラスウエハを得ることに成功した。この結果は温度差により発生する熱応力がガラスベースSOI構造の作成に必要であることを示す。詳しくは、シリコンのCTEに一致するCTEを有するガラスウエハに対しては相異なる温度からの冷却により発生する熱応力が必要である。
本実施例の手順を用いて形成されたSOI構造は、エレクトロニクス、ディスプレイ及び太陽電池用途に適していた。
(実施例3)
本実施例では、初めにSiウエハを互いに隔てられた円形の島のパターンにエッチングした。島の直径は約150μmとした。このパターン付ウエハにイオン注入し、次いで実施例2のプロセスを用いて約0.4μm厚のSi層をガラスウエハ上に移載した。この場合、Si層とガラスウエハの間の接合が優れたSOI構造が作成された。
この島技法は、ガラスとSiの間の熱膨張の不一致がSOI構造の離層またはその他の損傷をおそらく生じさせる、大きなウエハを作成する場合に特に価値があると考えられる。
エッチングされるかまたはその他の方法でシリコンウエハに形成されるパターンは、シリコンの隔離された島をつくる任意の幾何学的パターンとすることができる。島の寸法及び島の間隔は要件に応じて調節することができる。望ましければ、島の全てまたはいくつかの間に接続を確立するために、標準的技法によってシリコンの薄層を被着することだできる。同じ手法を他のタイプの半導体に用いることができる。
(実施例4)
実施例1の実験をウエハにかけて電圧を印加せずに繰り返した。この場合には、2つのウエハは全く接合せず、ウエハに対する電圧の印加が本プロセスの肝要部分であることを示した。
(実施例5)
実施例2にしたがって作成したSOI構造を上で論じた手順にしたがってToF-SIMS分析にかけた。結果を図5A及び5Bに示す。図5AはSIMS信号強度データ対深さのグラフであり、図5Bは原子%に変換された同じデータを示す。
図5A及び5Bには、空乏領域23及び混成領域16のいずれもが、Kパイルアップ領域25とともに、示される。約4μmの深さから、全ての曲線がそれぞれのバルクガラスにおける値に戻った。
(実施例6)
実施例2にしたがって作成したSOI構造を、真空(10−3ミリバール(0.1Pa))下で1時間、500℃に保持した。次いでToF-SIMS分析を行った。結果を図6A及び6Bに示す。
これらの図の図5A及び5Bとの比較は、空乏領域及び混成領域も、Si,B,K及びLi曲線も、再加熱によって実質的に変化していないことを示す。このことは、本発明のSOI構造が以降の処理及び最終使用の間安定であろうことを示すから重要な結果である。
(実施例7)
CORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.7740でつくられたガラスを用いて実施例2の実験を繰り返した。重量%ベースで、このガラスは、81.3重量%のSiO,12.6重量%のB,2.19重量%のAl及び4.2重量%のNaOを、微量のFe及びKOともに含有する。このガラスの0〜300℃CTEは32.6×10−7/℃であり、250℃における比抵抗は108.5Ω-cm,350℃における比抵抗は106.6Ω-cmである。
実施例2と同じ、温度、圧力及び電圧を含む条件並びに同じ寸法のウエハを用いた。
実施例5と同様のToF-SIMS分析を行った。結果を図7A及び7Bに示す。やはり、空乏領域、(図7Aでは‘シリカ’で識別され、図7Bでは‘界面シリカ層’で識別される)混成領域、及びパイルアップ領域をこれらの図に見ることができる。
(実施例8)
実施例7にしたがって作成したSOI構造を、真空(10−3ミリバール(0.1Pa))下で1時間、500℃に保持した。次いでToF-SIMS分析を行った。結果を、図7A及び7Bと同じ名辞が用いられている図8A及び8Bに示す。
これらの図の図7A及び7Bとの比較は、空乏領域、混成領域及びパイルアップ領域も、濃度曲線のそれぞれの全体形状も、再加熱によって実質的に変化していないことを示す。
(実施例9)
実施例2にしたがって作成したSOI構造の半導体層について収束ビーム電子分布関数(edf)を得た。図9は得られた透過顕微鏡像を示す。本図からわかるように、Siの単結晶層の品質は優れている。
(実施例10)
印加電圧または温度差を用いずに熱接合形成によりガラス及びガラス−セラミック上に単結晶シリコン膜を得る可能性を評価するための実験を実施した。
シリコンウエハのガラスまたはガラス−セラミックへの接合形成における肝要な問題は、周知の、ガラスまたはガラス−セラミックからの可動イオンによるシリコンの汚染の問題である。ディスプレイ工業においては、例えば、ガラス内のイオンのシリコン膜へのマイグレーションを防止するために、基板をシリカまたは窒化シリコンのバリア層で被覆した後に、ガラス基板上に電子デバイスに必要とされるシリコン膜を被着する。
シリコンのガラスまたはガラス−セラミックウエハへの直接熱接合形成は、シリコンの性能に悪影響を与え、したがって望ましくない、シリコンへのイオンのマイグレーションを生じさせるであろう。この問題にもかかわらず、そのような接合形成プロセスが可能であるか否かを評価するために実験を行った。
これらの実験に用いたガラス及びガラス−セラミックは、それぞれの組成に依存して異なる歪点温度を有していた。ディスプレイ用途に用いられるガラスを、許容できない、寸法変化を避けるためそれぞれの歪点より低い温度で処理した。したがって、熱接合形成実験は評価した特定の組成の歪点に制限された。以下の実施例は実施した実験を説明する。
(実施例10A)
この場合のガラスウエハは、上で論じたように、アルカリ−ホウケイ酸ガラスである、CORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.7070で作成した。このガラスの歪点は450℃である。
1mm厚の100mm径ガラスウエハを0.1mmRMSの表面粗さまで研磨した。100μm厚シリコンウエハに室温において7×1016イオン/cmのドーズ量及び100keVの注入エネルギーで水素イオン注入した。いずれのウエハも標準のガラス洗浄方法、すなわち、洗剤洗浄、蒸留水リンス、硝酸処理、及び最終蒸留水リンスを用いて洗浄し、次いで室温で接触させた。
ウエハ集成体を白金プレートの間におき、次いで450℃に加熱して、この温度に1時間保持した。1時間が経ったときに炉の温度を下げ、プレートを取り外した。ガラスとシリコンウエハの間には、低強度摩擦接合を除いて、接合形成は全く見られなかった。カミソリの刃を界面に差し込むことでウエハを容易に分離することができた。ガラス上にシリコンの形跡はなかった。この実験を525℃で繰り返したが結果は同じであった。すなわち、ガラスウエハ上にシリコン層は全く見られなかった。
(実施例10B)
実施例10Aの実験を繰り返したが、この場合にはウエハを、上で論じたように、アルミノ−ホウケイ酸ガラスである、CORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.7740で作成した。7740組成の歪点は540℃であり、したがって接合形成実験は540℃で行った。
シリコン膜のガラスへの移載がおこらなかった点で、結果は実施例10Aと同じであった。
(実施例10C)
実施例10Aの実験を、ディスプレイ工業で用いられるガラスである、アルカリ土類−アルミノ−ホウケイ酸組成、すなわちCORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.1737を用いて繰り返した。このガラスの歪点は660℃であり、したがって実験は660℃で行った。やはり、この場合もシリコン膜のガラスへの移載は見られなかった。表面水素濃度を低減するためのシリコンウエハの表面の前処理(以下の実施例11を参照のこと)を用いてこの実験を繰り返した。やはり、シリコン膜の移載は見られなかった。
(実施例10D)
アルカリ及びアルカリ土類−アルミノケイ酸組成をもつガラス−セラミックウエハを用いて実施例10Aの実験を繰り返した。この材料の歪点は810℃であり、したがって実験は810℃で行った。やはり、ガラス−セラミックウエハへのシリコン膜の移載は全く見られなかった。シリコンウエハ表面の水素濃度を低減するためのシリコンウエハの前処理(以下の実施例11を参照のこと)では結果は変わらなかった。
(実施例10E)
水素イオン注入の前に約0.2μm厚の酸化物層を成長させたシリコンウエハを用いて実施例10Aから10Dの実験を繰り返した。実施例10Aから10Dと同様に、それぞれの場合において、ガラスまたはガラスーセラミックウエハへのシリコン膜の移載は全く見られなかった。
これらの実験に基づいて、水素イオンを注入したシリコンウエハからのガラスまたはガラス−セラミックウエハへのシリコン膜の熱接合形成はガラスまたはガラス−セラミックの歪点までの接合形成温度ではおこらないと結論した。より高い接合形成温度は、ガラスまたはガラス−セラミックの変形、例えば材料の垂下及び/または圧縮を生じさせるであろうから、許容できない。さらに、上述したように、かなり高いある温度でそのような移載が達成されたとしても、シリコン膜のイオン汚染の問題は解決されないままであろう。
(実施例11)
本実施例は、アルカリ土類含有ガラスまたはガラス−セラミックに接合されるべき半導体ウエハの表面における水素濃度の低減の価値を実証する。
(実施例11A)
100mm径及び100μm厚のシリコンウエハに8×1016イオン/cmのドーズ量及び100keVの注入エネルギーで水素イオン注入した。次いで、このウエハを蒸留水内で洗浄した。測定したこのウエハ上の接触角は70°であり、非常に疎水性の表面を示す。
CORNING INCORPORATED FLASS COMPOSITION NO.1737からなるガラスウエハをFISHER SCIENTIFIC CONTRAD 70洗剤を用いて超音波浴内で15分間洗浄し、続いて蒸留水により超音波浴内で15分間洗浄した。その後、ウエハを10%硝酸内で洗浄し、続いてもう一度蒸留水洗浄を行った。ウエハ表面の汚染を避けるため、シリコンウエハの洗剤洗浄は行わなかった。いずれのウエハも、クリーンルーム内のスピン洗浄乾燥機で蒸留水を用いて最終洗浄を行った。
次いで、2つのウエハを実施例2の処理工程及びその実施例のSUESS MICROTECボンダーを用いて処理した。すなわち、ガラスウエハをボンダーの負プランジャーの上におき、シリコンウエハを正プランジャーの上において、スペーサを用いてガラスウエハから離して保持した。2つのウエハを525℃(シリコンウエハ)及び575℃(ガラスウエハ)に加熱し、次いで接触させた。
詳しくは、正プランジャーの可動中心部分を用いて1750Vの電圧を1分間シリコンウエハの中心に印加し、次いで印加電圧を取り除いた。次いでスペーサを取り外し、1750Vの電圧をウエハ表面にかけて印加した。この電圧を20分間印加し、20分経った時に電圧をゼロにし、ウエハを室温まで冷却した。実施例2と同様に、接合形成は真空条件下で行った。
接合形成プロセスの終了時にウエハを容易に分離することができた。しかし、ガラス基板へのSi膜の移載は部分的でしかなかった。詳しくは、ガラスの約10%しかSi膜で覆われず、覆われた領域であっても、Si膜は非常に不均一であった。したがって、このプロセスでは、望んでいたような、品質のよいSi膜は得られなかった。
(実施例11B)
シリコンウエハをここでは以下のように処理したことを除いて、実施例11Aの実験を繰り返した。
初めに、シリコンウエハを1:2:7の比のアンモニア−過酸化水素−水の低温溶液に入れ、次いで溶液を70℃まで徐々に加熱した。ウエハをこの温度で溶液内に15分間保持した後、溶液を冷却し、超音波浴内においてウエハを蒸留水で2.5分間で洗浄した。この時点でウエハは接触角が10°の強い親水性を示した。次いでシリコンウエハを1:2:8の比の塩酸−過酸化水素−水の溶液でアンモニア溶液についてのプロセスと同様に洗浄した。処理したシリコンウエハを次いで蒸留水で洗浄した。
次いで、シリコンウエハを実施例11Aと同様に洗浄した1737ガラスウエハに接合した。実施例11Aと同じ処理工程を用いた。接合形成工程後、ガラスウエハには全面に、優れた、均一なSI膜が張り合わされていた。
本実施例はアルカリ土類イオンを含有する組成のガラスへのSi層の移載を行うためにはイオン注入後のシリコンウエハの表面処理が必要であることを示す。
(実施例11C)
本実施例では、ウエハをアンモニアと過酸化水素の溶液でウエハを洗浄したが、実施例11Bで用いた酸溶液での洗浄は行っていない。
シリコンウエハをここでは以下のように処理したことを除き、実施例11Aの実験を繰り返した。
初めに、シリコンウエハを1:2:7の比のアンモニア−過酸化水素−水の低温溶液に入れ、次いで溶液を70℃まで徐々に加熱した。ウエハをこの温度で溶液内に15分間保持した後、溶液を冷却し、超音波浴内においてウエハを蒸留水で2.5分間で洗浄した。この時点でウエハは接触角が10°の強い親水性を示した。処理したシリコンウエハを次いで蒸留水で洗浄し、実施例11Aと同じプロセスサイクルを用いて、実施例11Aと同様に洗浄した1737ガラスウエハとの接合形成プロセスを行った。接合形成サイクル後、ガラスウエハには全面にわたって、優れた、均一なSI膜が張り合わされていた。
(実施例11D)
本実施例は、半導体ウエハの表面を処理し、よって水素イオン濃度を制御するために、アンモニアと過酸化水素の処理の代わりに、酸素プラズマ処理も用い得ることを示す。
本実施例では、シリコンウエハを室温において酸素プラズマ内で10分間処理した。この処理に続いて蒸留水リンスを行った。次いでウエハを乾燥し、実施例11Aと同じ接合形成プロセスにかけた。実施例11B及び11Cと同じく、ガラスウエハ全体を覆う、優れたSI膜を得た。
(実施例11E)
実施例11Aから11Dの表面処理後の表面水素濃度を測定するための実験を行った。ToF-SIMS分析を用いてシリコンウエハの表面における水素濃度を測定した。個々のピーク強度を総合スペクトル強度で割り算し、10000を乗じることによって、規格化強度値を得た。実施例11Aの表面処理手順については、414の値を得た(以降、‘イオン注入したままの’水素濃度と称する)。
これらの実験の結果を表2に示す。表2に示されるように、実施例11Bにしたがって処理したシリコンウエハについての規格化信号強度は102であり、これはイオン注入したままのウエハに比較して75%の水素イオン濃度低減を表し、実施例11Cの処理について信号強度は101,すなわちイオン注入したままの値より76%小さかった。酸素プラズマ処理については、信号強度は144,すなわちイオン注入したままのウエハに比較して65%の低減であった。シリコンウエハを処理するためにアンモニアを入れない過酸化水素の水溶液を用いた実験も実施した。この場合の規格化信号強度は307,すなわちイオン注入したままの値の26%の低減であった。
これらの実施例は、半導体ウエハ表面上の水素濃度の低減によりアルカリ土類イオンを含有する基板への接合形成中の改善された膜形成が得られることを実証している。
(実施例12)
本実施例は、COENING INCORPORATED GLASS COMPOSHITION N0.7070, 7740, 1737及びEAGLE 2000からなるガラスウエハに移載されるシリコン膜に対して、本発明にしたがえば強い接合強度が達成されることを実証する。7070及び7740ガラスの組成はそれぞれ上の実施例1及び7に述べられ、EAGLE2000及び1737ガラスの組成はそれぞれ実施例14及び米国特許第6319867号明細書の比較実施例に対応する。
実施例2の処理工程を、アルカリ土類イオンを含有する1737及びEAGLE2000ガラスのためのシリコンウエハの水素低減処理を加えて、SOI構造の作成に用いた。詳しくは、これらのガラスのためのシリコンウエハを実施例11Bの手順にしたがって処理したが、実施例11Bから11Dのいずれかあるいは表面水素を低減するためのその他の処理手法を用いることもできたであろう。接合エネルギー値は上で論じた押込手法及び上掲のマーシャル−エバンス文献の計算手順を用いて求めた。
詳しくは、接合強度を求めるため、被膜表面に圧子プローブが接近できるように、被膜表面を上に向けて試料を取り付けた。安定で堅固な支持体を提供するため、Nano Indenter IIに備えられた1.25インチ(31.75mm)径アルミニウム試料スタブに両面接着テープを用いて試料を貼り付けた。
次いで、ある範囲の押込負荷を用いてくぼみのアレイをつくることによって試料の密着性を評価した。アレイは被膜の応答を負荷の関数として調べるように選び、試料面内の被膜応答のばらつきをチェックするために1つより多くの全体的な場所に実施した。標準の微小押込手順を用い、試験に適する表面の領域を識別するために顕微鏡観察を用いてくぼみの位置を予備選択した。詳しくは、汚染の形跡またはハンドリング傷を示す表面領域を避けるように位置を選択した。
バーコビッチ形状をもつダイアモンド圧子を用いて試験を行った。プログラムされた負荷印加及び負荷除去条件のシーケンスを用いて圧子の負荷をコンピュータ制御した。用いた条件のシーケンスは:
(1) 接近段階
(2) 負荷印加段階(最大負荷まで0.1/秒の一定の変形速度)
(3) 負荷除去段階(負荷除去速度=最大負荷印加速度の90%)
(4) 保持段階
(5) 負荷除去段階
とした。
段階(2)におけるピーク負荷は一般に、8.5mN,37.6mN,165mN及び405mNを達成するように変えた。試料上の注目する領域のそれぞれについて、それぞれの負荷に対し最少で2つのくぼみをつくった。観測した応答に依存して、離層を誘起するに必要な臨界負荷を鑑定するため、すなわち離層対負荷応答を求めるため、中間負荷における追加試験を用いた。
押込に続き、低倍率〜高倍率ノーマルスキーDIC(微分干渉コントラスト)光学顕微鏡法を用いて、被膜離層の形跡を検分した。存在する場合、押込部位まわりの膜離層は一般に座屈またはその他の表面不規則性から識別できる。ノーマルスキーDICは、極めて小さな(数オングストロームしかない)高さ変化に対する高い感度により、このタイプの表面擾乱にとくに鋭敏である。離層が存在していれば、それらの半径を測定して、基板への被膜密着の基本的尺度を表す臨界界面破断エネルギーを求めるために上掲のマーシャル−エバンス文献のモデルを用いた。本発明のSOI構造でおこったように、離層が存在しない場合、くぼみ自体の寸法より若干大きい(1〜2μm)ある最小離層領域を想定することによって界面破断エネルギーの下限を推定した。
界面破断エネルギーの決定において、試験試料には残留被膜応力がないと仮定し(すなわち、被膜は無応力であると仮定し)、したがって押込応力場だけが膜離層のための駆動力であると仮定した。この場合について、マーシャル−エバンス文献の式12:
G=(1−v)tσ /E (マーシャル−エバンス文献の式12)
を用いて歪エネルギー解放速度を計算した。ここで:
σ=VE/2πta(1−v) (マーシャル−エバンス文献の式10)
v=被膜材料のポアソン比
t=被膜の厚さ
E=被膜のヤング率
a=剥離領域の半径
=くぼみの容積(くぼみ寸法及び圧子形状に基づく)
である。
本発明のシリコンベース膜については、v及びEに対して、v=0.25,E=160GPaを用いた。バーコビッチ圧子に対するVは実験変数であり、用いられる圧子に基づき、したがって、それぞれの試験/データ点について測定され、変化したが、一方、シリコンベース膜(被膜)の厚さは全ての場合について約0.4μmであった。
7070ガラスを450℃で処理し、シリコンウエハを400℃で処理して初期実験を実施した。7070ガラスは可動アルカリイオンとしてLi及びKを含有する。接合エネルギー試験においては、Si膜との接合が破壊される前にガラスウエハが壊れた。この結果に基づき、接合エネルギーの最小値を15〜20J/mと推定した。
比較のため、文献データには、450℃でつくられたSi-SiO熱接合についての接合エネルギーは1J/mとある。したがって、等価な温度において、本発明のSOI構造は熱プロセスよりも15〜20倍高い接合エネルギーを有する。
EAGLE2000ガラスウエハを用い、ガラスウエハを575℃に保持し、Siウエハを保持して実験を繰り返した。このガラスはいかなるアルカリイオンも含有せず、可動イオンはアルカリ土類イオン、特に、Ca、Mg及びSrである。接合強度測定を前と同じように実施したが、やはりシリコン膜とガラスウエハの間の接合が破壊される前にガラスウエハが壊れたため、接合エネルギーの下限しか得られなかった。下限は同じく15〜20J/cmであり、本発明のプロセスが低温において非常に高品質で高強度の接合をつくることを示す。
これらの実験を、対応する7740及び1737ガラスを用いた実験とともに、表3にまとめてある。それぞれの場合において、接合は非常に強く、ガラスからのなんらかの膜離層が見られる前にガラスウエハが壊れた。したがって、破壊点で測定された接合エネルギーは接合エネルギーに関する下限である。
(実施例13)
CORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.1737及び上述した手順を用いてSOI構造を作成した。
1737ガラスのウエハ(0.7mm厚)を上述したように洗浄した。500μm厚ホウ素ドープシリコンウエハに室温において7×1016イオン/cmのドーズ量及び100keVの注入エネルギーで水素イオン注入した。このウエハを次いで実施例11Bの手順を用いて表面上の水素イオン濃度を低減するための処理を行ったが、実施例11Bから11Dのいずれかの手順または表面水素を低減するための別の処理手法を用いることができたであろう。
次いで、2つのウエハを、スペーサで互いに隔てて支持体上においた。この集成体をボンダーに入れ、システムに真空をかけて、温度を上げた(上のシリコンウエハの温度を525℃に、ガラスウエハの温度を575℃に上げた)。次いで、ウエハを接触させ、電圧を印加した。電圧を15分間印加した後、電圧を取り除き、ウエハを冷却した。冷却中にウエハは2つに、すなわち、シリコン薄膜が接合したガラスウエハと薄膜分が減った母シリコンウエハに分離した。
このようにして得たSOI構造に上で論じた手順にしたがってToF-SIMS分析を行った。結果を図10A,10B及び10Cに示す。図10A及び10BはSIMS信号強度対深さのグラフであり、図10Cは原子%に変換したデータを示す。
バリウムの空乏領域及びパイルアップ領域が図10A及び10Cに特に示され、総アルカリ土類(AE)空乏領域が図10Bに示される。シリコン膜とガラス基板の間の界面における混成(シリカ)領域も図10A及び図10Bに示される。約0.6μmの深さから、全ての曲線はそれぞれのバルクガラス値に戻った。
これらの図が示すように、シリコン膜へのイオンマイグレーションを心配せずにこの構造を電子部品の作成に用いることを可能にするであろうバリア(空乏)層がシリコン膜とガラスの間に形成される。バリア層の安定性を実証するため、上述したように作成したSOI構造を真空中で2時間,595℃に加熱し、熱処理した構造にToF-SIMS分析を行った。分析は、熱処理によるイオンの移動はなく、バリア層が永久的であることを明らかにした。
(実施例14)
本実施例は、空乏領域及びパイルアップ領域の形成がどの様にプロセス条件に依存するかを実証する。これらの実験にはCORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO. EAGLE 2000を用いた。シリコンウエハの水素低減前処理を含め、上で論じた手順を用いてSOI構造を形成した。
プロセス条件、(1)ガラス温度、(2)印加電圧及び(3)接合形成時間を変えた。全ての場合において、シリコンウエハはガラスウエハより50℃低くした。決定するパラメータは空乏領域(バリア層)の厚さ及び明瞭なパイルアップ領域を示すイオンの素性とした。
結果を表4に示す。表4からわかるように、バリア層及びパイルアップ領域の形成には時間及び温度のいずれにも臨界点があると思われる。詳しくは、このデータから、このガラスでバリア層及びパイルアップ領域を得るには、処理時間が2分より長くなければならず、処理温度が350℃より高くなければならないことがわかる。800Vより低い電圧は調べていないが、このプロセス変数に関しても臨界点があるであろうと考えられる。他のガラスにも同様の臨界点があるであろうが、それぞれのガラスについての臨界値は、EAGLE2000ガラスで見られた値とは異なると考えられる。
(実施例15)
本実施例は、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ及び液晶ディスプレイ(LCD)を含む、ディスプレイ用途のための薄膜トランジスタ(TFT)の作成への本発明の適用を示す。
TFTは個々の画素のスイッチングを制御するためにディスプレイに用いられる。最適ディスプレイ性能のためまたドライバエレクトロニクスの集積を可能にするためにも、TFT材料は高いキャリア易動度を高い均一性とともに有する必要がある。現在の技術水準のプロセスは非晶質シリコン膜または多結晶シリコン(ポリSi)膜でつくられたTFTに依存している。しかし、これらの材料でつくられたデバイスにおけるキャリア易動度はバルクシリコンにおける易動度より1から5桁低く、±30%までのばらつきがある。バルクシリコンはTFTを作成するための理想的材料の一例であるが、本発明以前には、ディスプレイガラス基板上に実質的に単結晶のシリコン膜を作成できる実用プロセスは全く開発されていなかった。
従来技術のTFT作成プロセスは、SiNまたはSiOのバリア層の被着に始まり、非晶質シリコンの被着及び膜の脱水素が続く、一連の工程からなる。脱水素後、電場効果電子易動度が約100〜350cm/V・秒のポリSi膜を得るために、シリコン膜がレーザまたは熱結晶化により結晶化される。この膜から、フォトリソグラフィ、これに続くPECVDによるゲート酸化膜被着、金属ゲート被着及びさらなるフォトリソグラフィ工程とその後の、(結晶領域間の欠陥のパッシベーションによる)良好な性能を得るための水素添加工程を含む、一連の工程によりTFTがつくられる(Applied Surface Science,2003年,第9602号,p.1〜13を参照のこと)。
図15は、従来技術にしたがって構成された、LCDに用いるための代表的なTFTを示す。図15において、参照符号60はTFT全体を示し、61はガラス基板を示し、62は金属コンタクトを示し、63は金属ゲートを示し、64はSiOゲート絶縁体を示し、65はポリSi層を示し、66及び67はシリコン被着の前に被着される必要がある2つのバリア層(それぞれSiO及びSiN)を示す。
上で論じたように、本発明はガラス上の実質的に単結晶のシリコン(SOG)構造を得るための実用的な方法を提供する。これらの構造はさらにTFTをつくるための以降の処理に特によく適する。このSOGは実質的に単結晶のシリコン膜を有するから、本発明にしたがってTFTをつくるためのプロセスは従来プロセスと異なる。特に、プロセスが現行プロセス比べて簡略になる。表5は本発明の使用によって排除され得る従来技術の様々な処理工程を示す。
詳しくは、本発明のTFTプロセスについては、半導体膜が既に実質的に単結晶の形態にあるから、脱水素及び結晶化工程が必要ではない。したがって、膜は600cm/V・秒以上の電子易動度を有することができる。従来技術のプロセスに必要であった水素再添加工程も必要ではない。TFT作成プロセスにおける上記の簡略化により、デバイス性能における固有の改善に加えて、資本経費及びスループットの両者に関する利点も得られる。
本発明にしたがってつくられて得られる高性能TFTにより、エレクトロニクスの小型化、より均一なディスプレイ特性、ガラス基板上でのドライバ回路の集積化及び、後の、完成ディスプレイのかなりの電力節約が可能になる。得られる高性能ディスプレイは、パームトップコンピュータ、セル式携帯電話等を含む、様々な製品に用いることができる。本発明のSOG構造についてのさらなる用途は、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)エレクトロニクスに見ることができる。
(実施例16)
本実施例は単一の第2の層20上の複数の層15のタイル張りを示す(図11を参照のこと)。
比抵抗が1〜10Ω-cmのホウ素ドープシリコンウエハ(100mm径)に、8×1016イオン/cmのドーズ量及び100keVのエネルギーで水素イオン注入した。100mm径のアルミノ−ホウケイ酸ガラスウエハ(詳しくは、CORNING INCORPORATED GLASS COMPOSITION NO.7740でつくられたウエハ)をガラス洗浄のための標準的方法、すなわち、洗剤洗浄、蒸留水リンス、硝酸処理及び最終蒸留水リンスを用いて洗浄した。シリコンウエハに切り目を入れて、2片に分割した。次いでシリコン片を、蒸留水、アンモニア及び過酸化水素の溶液で洗浄し、乾燥し、次いで2つのシリコン片間の隙間が最小になるようにガラスウエハ上に手作業で集成した。
得られた集成体を次いでSUESS MICROTECボンダーに入れた。ボンダーを真空排気して、集成体のガラスウエハ側を450℃に、シリコンウエハ側を400℃に加熱した。ガラスウエハを負電極上に、シリコンウエハを正電極上においた。所望の温度に達した後、ウエハ間の良好な接触を保証するために10psi(6.9×10Pa)の圧力を印加した。次いで接合形成プロセスを開始するためにウエハの中心に750Vを1分間印加し、次いで電圧を取り除いた。この時点で、ウエハ全体に500Vを印加し、集成体をこの条件下に15分間保持した。15分後、電位を取り除き、集成体を室温まで冷却した。
いずれのシリコン片も、ガラスウエハ全面上にシリコン薄膜を残して集成体から容易に取り除くことができた。2つのシリコン片からの膜の間隔は約10μmであった。
シリコンウエハを5片に分割し、次いで100mm径ガラスウエハ上に集成したことを除き、上述の手順を繰り返した。プロセスの終了時に、5片の全てがガラスウエハ上にシリコン膜を残していることがわかった。
上述の実施例を含む、上述の開示から、本発明が、新しい改善されたSOI構造及び、そのような構造を作成するための、新しい改善された方法を提供することが容易に分かる。図16は、SOG構造、特にガラス上シリコン構造が本発明の様々な特徴を用いて作成される、本発明の好ましい実施形態を示す簡略な流れ図である。図16は、とりわけ、水素イオン注入、電圧及び熱の併用による接合形成、冷却による分離及び原材料費を低減するためのシリコンウエハの再使用を示す。
本発明の特定の実施形態を説明し、図示したが、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく改変及び変更がなされ得ることが当業者には明らかであろう。したがって、添付される特許請求の範囲は、本明細書に述べられた特定の実施形態だけでなく、そのような改変、変形及び等価物も包含すると目される。
Figure 0005152819
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SOI構造を作成するための本発明の方法の工程(A)を示す略図である SOI構造を作成するための本発明の方法の工程(B)を示す略図である SOI構造を作成するための本発明の方法の工程(C)を示す略図である。本図に示されるように、TはTより高いことが好ましい SOI構造を作成するための本発明の方法の工程(D)を示す略図である。 工程(D)後の完成SOI構造を示す 工程(C)で作成された第1の基板と第2の基板の間の界面領域30を拡大スケールで示す略図である。本図に示されるように、基準表面17及び24はそれぞれ、図2AのD及びDの1/2にある 互いに対して膨張及び収縮できる分離された領域を作成するための第1の基板の接合形成表面におけるリセスの使用例を示す略図である 図3のリセス及び分離された領域を示す第1の基板の接合形成表面の平面図である 可動陽イオンとしてLi及びKの両者を含有する第2の基板についての、本発明にしたがって作成されたSOI構造のSIMS信号強度データで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 可動陽イオンとしてLi及びKの両者を含有する第2の基板についての、本発明にしたがって作成されたSOI構造の原子%値に変換されたデータで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 図5A及び5Bに用いられたタイプのSOI構造の、再加熱後の、SIMS信号強度データで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 図5A及び5Bに用いられたタイプのSOI構造の、再加熱後の、原子%値に変換されたデータで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 可動陽イオンとして基本的にNaだけを含有する第2の基板についての、本発明にしたがって作成されたSOI構造のSIMS信号強度データで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 可動陽イオンとして基本的にNaだけを含有する第2の基板についての、本発明にしたがって作成されたSOI構造の原子%値に変換されたデータで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 図7A及び7Bに用いられたタイプのSOI構造の、再加熱後の、SIMS信号強度データで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 図7A及び7Bに用いられたタイプのSOI構造の、再加熱後の、原子%値に変換されたデータで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 本発明にしたがって作成されたSOI構造の半導体層の単結晶性を示す収束電子ビーム回折パターンである。この場合の半導体膜はリンドープシリコン(Si)である 可動陽イオンとしてアルカリ土類イオンを含有する第2の基板についての、本発明にしたがって作成されたSOI構造のSIMS信号強度データで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 可動陽イオンとしてアルカリ土類イオンを含有する第2の基板についての、本発明にしたがって作成されたSOI構造のSIMS信号強度データで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 可動陽イオンとしてアルカリ土類イオンを含有する第2の基板についての、本発明にしたがって作成されたSOI構造の原子%値に変換されたデータで示されるToF-SIMS深さプロファイルである 単一の第2の層の上に複数の第1の層を有するSOI構造を示す略図である 図11のSOI構造を作成するための好ましいプロセスを示す略図である 単一の第2の基板上に複数の第1の基板を集成するための好ましい手法を示す略図であり、特に、基板間の隙間の寸法を小さくするための第1の基板の縁端の機械加工を示す 単一の第2の基板上に複数の第1の基板を集成するための好ましい手法を示す略図であり、特に、とりわけ、第1の基板の反復使用を簡易化するための導電性裏地上の第1の基板の集成体を示す 第1の基板の間の隙間が半導体材料で埋められた複数の第1の基板/単一の第2の基板集成体を示す略図である 薄膜トランジスタを形成するための従来技術のプロセスを示す略図である 本発明のプロセス態様の好ましい実施形態を示す簡略な流れ図である

Claims (20)

  1. 絶縁体上半導体構造を作成する方法において、
    (A)第1及び第2の基板を提供する工程であって、
    (1)前記第1の基板は、
    (i)前記第2の基板との接合を形成するための第1の接合形成面と称する第1の外表面、(ii)前記第1の基板に力を印加するための、第1の力印加面と称する第2の外表面、及び(iii)前記第1の基板を第1の部分と第2の部分に分離するための、分離域と称する内部域を有し、
    (a)前記第1の接合形成面、前記第1の力印加面、及び前記分離域は互いにほぼ平行であり、
    (b)前記第2の部分は前記分離域と前記第1の接合形成面の間にあり、
    (c)前記第1の基板は単結晶の半導体材料を含み;
    (2)前記第2の基板は、一方は前記第1の基板との接合を形成するための、第2の接合形成面と称する表面であり、他方は前記第2の基板に力を印加するための、第2の力印加面と称する表面である、2つの外表面を有し、
    (a)前記第2の接合形成面及び前記第2の力印加面は、互いにほぼ平行でありかつ互いに距離Dだけ隔てられ、
    (b)前記第2の基板は酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックからなる
    第1及び第2の基板を提供する工程;
    (B)前記第1及び第2の接合形成面を接触させる工程;
    (C)前記第1及び第2の基板を前記第1及び第2の接合形成面において互いに接合させるのに十分な時間に亘って、同時に、
    (1)前記第1及び第2の接合形成面を互いに押し付けるために前記第1及び第2の力印加面に力を印加し、
    (2)前記第1及び第2の基板に、前記第1及び第2の力印加面のそれぞれにおける第1及び第2の電圧V及びVを特徴とする電場をかけ、ここで、前記電圧V 及びV は、前記第1及び第2の電圧前記第1及び第2の力印加面において均一であり、前記電場が前記第1の基板から前記第2の基板に向くようにVはVより高いものであり、及び
    (3)前記第1及び第2の基板を加熱する、
    工程;及び
    (D)前記分離域において前記第1及び第2の部分を分離する工程;
    を有してなり、
    前記工程(C)において、前記第2の基板に含まれる陽イオンを、前記第2の接合形成面から前記第2の力印加面に向かう方向に移動させ、かつ、前記第2の基板に含まれる酸素イオンを、前記第2の力印加面から前記第2の接合形成面に向かう方向に移動させることにより、前記第2の基板に隣接する前記第1の基板内に酸化物層を形成する
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記第2の基板の前記酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックが、関係式:
    5×10−7/℃≦CTE≦75×10−7/℃,及び
    ρ≦1016Ω-cm
    を満たす、0〜300℃熱膨張係数CTE及び250℃比抵抗ρを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記工程(C)中に、前記第1及び第2の基板は、少なくともある程度、前記第1の基板の前記半導体材料前記第2の基板から発生する前記酸素イオンと反応することにより、互いに接合することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の基板の前記半導体材料と前記第2の基板から発生する前記酸素イオンとの反応が、前記第1の接合形成面に始まり、前記分離域に向かって延びる、酸素濃度が高められた混成領域をつくることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記工程(C)中の前記陽イオンの前記移動が、前記第2の接合形成面に始まり、前記第2の力印加面に向かって前記第2の基板内に延びる、陽イオンが減耗している陽イオン空乏領域を形成し、
    (i) 前記酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックが以下の陽イオン、Li+1,Na+1,K+1,Cs+1,Mg+2,Ca+2,Sr+2及び/またはBa+2であるアルカリ/アルカリ土類イオンの内の1つまたはそれより多くを含有し、
    (ii) 前記陽イオン空乏領域では前記アルカリ/アルカリ土類イオンの内の1つまたはそれより多くが減耗している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. (i) 前記第2の基板が含有する前記アルカリ/アルカリ土類イオンのそれぞれが、(1)前記第2の基板内にあり、(2)前記第2の接合形成面にほぼ平行であり、(3)前記第2の接合形成面から距離D/2だけ隔てられている、基準面において、基準濃度Ci/基準を有し、
    (ii) 前記陽イオン空乏領域が、δD≧10nmの条件を満たす厚さδDを有するものであって、当該δDが、前記第2の接合形成面から、1)前記第2の基板内にあり、2)前記第2の基板が含有する前記アルカリ/アルカリ土類イオンのうちの少なくとも1つについて下記の関係式:
    (x)/Ci/基準≦0.5、0≦x≦δD
    (C(x):前記少なくとも1つのアルカリまたはアルカリ土類イオンの、前記第2の接合面からの距離の関数としての濃度;C(x)及びCi/基準は原子百分率単位)
    を満足する、前記第2の接合形成面から最も離れた、前記第2の接合形成面にほぼ平行な面までの距離である
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記工程(C)が不活性雰囲気内で実施されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記工程(C)(1)において、前記第1及び第2の力印加面に印加される単位面積当りの力Pが、関係式:
    1psi(6.9×10Pa)≦P≦100psi(6.9×10Pa)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記V及びVが、Dを工程(C)中の前記第1の力印加面と前記第2の力印加面の間の距離として、関係式:
    100V/cm≦(V−V)/D≦40kV/cm
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの歪点T並びに、前記第1の力印加面における前記第1の基板の温度T 及び前記第2の力印加面における前記第2の基板の温度が、℃を単位とし、関係式:
    (i) T−350≦T≦T+350,及び
    (ii) T−350≦T≦T+350
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記第1の力印加面における前記第1の基板の温度T 及び前記第2の力印加面における前記第2の基板の温度T が、℃を単位とし、関係式:
    (i) 300℃≦T≦800℃,及び
    (ii) 300℃≦T≦800℃
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. CTEを前記単結晶の半導体材料の0℃熱膨張係数、CTEを前記酸化物ガラスまたは酸化物ガラス−セラミックの0〜300℃熱膨張係数として、
    CTE−20×10−7/℃≦CTE≦CTE+20×10−7/℃
    であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記工程(A)の前に、前記第1の接合形成面に始まり、前記第1の接合形成面から前記第1の基板の本体内に延び、よって前記第1の接合形成面を互いに独立に膨張及び収縮できる分離された領域に分割するリセスを前記第1の基板に形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 前記第2の基板が透明であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 前記工程(D)後の前記第1の接合形成面と前記第2の接合形成面の間の接合強度が少なくとも8J/mであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  16. 前記第2の基板に接合された少なくとも1つの追加の第2の部分を形成するために、少なくとも1つの追加の第1の基板を用いてさらに少なくとも1回前記工程(B)から(D)を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  17. 前記第2の部分が、関係式:
    Figure 0005152819
    を満たす表面積Aを有し、ここで、前記第2の部分のいずれが円周を有していればA=750cmであり、前記第2の部分いずれも円周を有していなければA=500cmであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記第2の基板に接合された少なくとも2つの第2の部分を提供するために、少なくとも2つの第1の基板を用いて前記工程(A)から(D)を実施することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  19. 前記第2の部分が、関係式:
    Figure 0005152819
    を満たす表面積Aを有し、ここで、前記第2の部分のいずれが円周を有していればA=750cmであり、前記第2の部分いずれも円周を有していなければA=500cmであることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記第2の部分の面積が750cmより大きいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
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