JP5083235B2 - 動力伝達装置およびこれを搭載する車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載され、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを備える動力伝達装置およびこれを搭載する車両に関する。
従来、この種の動力伝達装置としては、エンジンからの動力により駆動する第1の油圧ポンプ(機械式オイルポンプ)と、第1のポンプから吐出される油圧の圧力を制御する圧力制御弁と、シフト操作に連動するマニュアルシフトバルブと、第1の油圧ポンプにマニュアルシフトバルブを介して入力ポートが接続されたソレノイドバルブと、ソレノイドバルブの出力ポートと摩擦係合装置(クラッチ)とを接続する油路に介在しこの油路を連通する第1のポジションと油路を遮断(逆止弁内蔵を含む)する第2のポジションとを選択する2ポジションの電磁弁として構成された選択バルブと、クラッチに吐出圧を直接に供給する第2の油圧ポンプ(電磁ポンプ)と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、高圧大容量を必要とする摩擦係合装置の作動時には第1の油圧ポンプから選択バルブを介して圧油を供給し、これを保持するときには第2の油圧ポンプから圧油を供給することにより、エネルギーロスを減らし、省エネを図ることができるとしている。
特開2008−180303号公報
このように、補助ポンプとして電磁ポンプを用いることにより、動力伝達装置としての機能を発揮させながら省エネを図ることができるものの、動力伝達装置を車両に搭載することを考えると、その搭載スペースが限られることから、できる限り装置の小型化を図ることが望ましい。
本発明の動力伝達装置およびこれを搭載する車両は、装置の性能を発揮させつつ装置の小型化を図ることを主目的とする。
本発明の動力伝達装置およびこれを搭載する車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力伝達装置は、
車両に搭載され、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを備える動力伝達装置であって、
前記原動機からの動力により駆動して流体圧を発生させて出力する第1のポンプと、
電力の供給を受けて駆動して流体圧を発生させて出力する第2のポンプと、
作動用入力ポートに入力される作動流体により作動し、前記第1のポンプから出力された流体圧を調圧して前記クラッチを係合するためのライン圧を生成するライン圧生成用バルブと、
前記第1のポンプが駆動しているときには前記第2のポンプから出力された作動流体が前記ライン圧生成用バルブの作動用入力ポートに供給されると共に前記第2のポンプから前記クラッチへの作動流体の供給が遮断される第1の接続状態と、前記第1のポンプが駆動していないときには前記第2のポンプから出力された作動流体が前記クラッチに供給されると共に前記第2のポンプから前記ライン圧生成用バルブの作動用入力ポートへの作動流体の供給が遮断される第2の接続状態とを切り替える切替バルブと、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力伝達装置では、作動用入力ポートに入力される作動流体により作動するライン圧生成用バルブが、原動機からの動力により駆動する第1のポンプから出力された流体圧を調圧してクラッチを係合するためのライン圧を生成し、切替バルブが、第1のポンプが駆動しているときには第2のポンプから出力された作動流体がライン圧生成用バルブの作動用入力ポートに供給されると共に第2のポンプからクラッチへの作動流体の供給が遮断される第1の接続状態と、第1のポンプが駆動していないときには第2のポンプから出力された作動流体がクラッチに供給されると共に第2のポンプからライン圧生成用バルブの作動用入力ポートへの作動流体の供給が遮断される第2の接続状態とを切り替える。これにより、第2のポンプを用いて原動機の停止中にクラッチに流体圧を供給することができると共に原動機の駆動中にライン圧生成用バルブの作動用入力ポートに作動流体を供給することができるから、ライン圧生成用バルブを作動させるための調圧バルブと原動機の停止中にクラッチに流体圧を作用させるためのポンプとをそれぞれ備えるものに比して、装置を小型化することができる。また、原動機の停止に伴って第1のポンプが停止している最中に第2のポンプを駆動するものとすれば、第2のポンプからクラッチに流体圧を作用させることができるから、次に原動機が始動したときにクラッチを迅速に係合することができる。ここで、「原動機」には、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関が含まれる他、走行用の動力を出力可能な電動機も含まれる。また、「クラッチ」には、二つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれる他、一つの回転系をケースなどの固定系に接続するブレーキが含まれる。さらに、「第2のポンプ」には、電動機からの動力により駆動して流体圧を発生させる通常の電動ポンプや、電磁力とバネの付勢力とにより可動部を往復動させることにより流体圧を発生させる電磁ポンプなどが含まれる。
こうした本発明の動力伝達装置において、前記ライン圧生成用バルブにより生成されたライン圧を、電磁力でバルブを直接駆動することにより調圧して前記クラッチに供給可能なリニアソレノイドを備えるものとすることもできる。電磁力で調圧バルブを直接駆動するタイプのリニアソレノイドバルブは、コントロールバルブによる調圧後の油圧とライン圧をリレーバルブにより選択的に切り替えてクラッチに油圧を供給する場合に比べて、一般に、その調圧精度の比較的高いものが用いられるから、ライン圧生成用バルブにおいては、高度の調圧精度は要求されず複数段の定圧制御ができる程度で充分である。この結果、クラッチに流体圧を供給する機能を重視して第2のポンプを設計することができる。この態様の本発明の動力伝達装置において、前記切替バルブは、前記ライン圧生成用バルブによりライン圧に生成された作動流体を入力する信号圧用入力ポートと、前記リニアソレノイドバルブにより調圧された作動流体を入力する第1の入力ポートと、前記第2のポンプから出力された作動流体を入力する第2の入力ポートと、前記クラッチに作動流体を出力する第1の出力ポートと、前記ライン圧生成用バルブの作動用入力ポートに作動流体を出力する第2の出力ポートとを有し、前記信号圧用入力ポートに作動流体が入力されているときには前記第1の接続状態として前記第2の入力ポートと前記第2の出力ポートとを連通すると共に前記第2の入力ポートと前記第1の出力ポートとの連通を遮断し前記第1の入力ポートと前記第1の出力ポートとを連通し、前記信号圧用入力ポートに作動流体が入力されていないときには前記第2の接続状態として前記第2の入力ポートと前記第1の出力ポートとを連通すると共に前記第2の入力ポートと前記第2の出力ポートとの連通を遮断し前記第1の入力ポートと前記第1の出力ポートとの連通を遮断するよう形成されてなるものとすることもできる。
本発明の車両は、
原動機と、
上述した各態様のいずれかの本発明の動力伝達装置、即ち、車両に搭載され、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを備える動力伝達装置であって、前記原動機からの動力により駆動して流体圧を発生させて出力する第1のポンプと、電力の供給を受けて駆動して流体圧を発生させて出力する第2のポンプと、作動用入力ポートに入力される作動流体により作動し、前記第1のポンプから出力された流体圧を調圧して前記クラッチを係合するためのライン圧を生成するライン圧生成用バルブと、前記第1のポンプが駆動しているときには前記第2のポンプから出力された作動流体が前記ライン圧生成用バルブの作動用入力ポートに供給されると共に前記第2のポンプから前記クラッチへの作動流体の供給が遮断される第1の接続状態と、前記第1のポンプが駆動していないときには前記第2のポンプから出力された作動流体が前記クラッチに供給されると共に前記第2のポンプから前記ライン圧生成用バルブの作動用入力ポートへの作動流体の供給が遮断される第2の接続状態とを切り替える切替バルブと、を備える動力伝達装置と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両によれば、上述した各態様のいずれかの本発明の動力伝達装置を備えるから、本発明の動力伝達装置が奏する効果、例えば、装置を小型化することができる効果や原動機の停止後の再始動時にクラッチを迅速に係合させて動力の伝達を素早く開始することができる効果などを奏することができる。
本発明の一実施例としての動力伝達装置20が組み込まれた自動車10の構成の概略を示す構成図である。 実施例の動力伝達装置20が備えるオートマチックトランスミッション30の構成の概略を示す構成図である。 オートマチックトランスミッション30の作動表を示す説明図である。 油圧回路40の構成の概略を示す構成図である。 変形例の動力伝達装置が備える変速機300の構成の概略を示す構成図である。 油圧回路400の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての動力伝達装置20が組み込まれた自動車10の構成の概略を示す構成図であり、図2は動力伝達装置20が備えるオートマチックトランスミッション30の構成の概略を示す構成図であり、図3はオートマチックトランスミッション30の作動表を示す説明図であり、図4はオートマチックトランスミッション30を駆動する油圧回路40の構成の概略を示す構成図である。
実施例の自動車10は、図1に示すように、ガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料の爆発燃焼により動力を出力する内燃機関としてのエンジン12と、エンジン12を運転制御するエンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)16と、エンジン12のクランクシャフト14に接続されると共に左右の車輪96a,96bにデファレンシャルギヤ94を介して接続された駆動軸92に接続されてエンジン12からの動力を駆動軸92に伝達する実施例の動力伝達装置20と、を備える。
実施例の動力伝達装置20は、図1に示すように、エンジン12からの動力を駆動軸92に伝達するトランスアクスル装置として構成されており、エンジン12のクランクシャフト14に接続されたポンプインペラ22aとオートマチックトランスミッション30の入力軸36に接続されポンプインペラ22aと対向配置されたタービンランナ22bとからなるロックアップクラッチ付きのトルクコンバータ22と、トルクコンバータ22の後段に配置されエンジン12からの動力により作動油を圧送する機械式オイルポンプ42と、トルクコンバータ22のタービンランナ22bに接続された入力軸36と駆動軸92に接続された出力軸38とを有し入力軸36に入力された動力を変速して出力軸38に出力する油圧駆動の有段のオートマチックトランスミッション30と、このオートマチックトランスミッション30を駆動するアクチュエータとしての油圧回路40と、オートマチックトランスミッション30(油圧回路40)を制御するオートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)26と、車両全体をコントロールするメイン電子制御ユニット(メインECU)80とを備える。なお、メイン電子制御ユニット80には、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPやアクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込みを検出するブレーキスイッチ86からのブレーキスイッチ信号BSW,車速センサ88からの車速Vなどが入力されている。また、メイン電子制御ユニット80は、エンジンECU16やATECU26と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU16やATECU26と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
オートマチックトランスミッション30は、図2に示すように、ダブルピニオン式の遊星歯車機構30aとシングルピニオン式の二つの遊星歯車機構30b,30cと三つのクラッチC1,C2,C3と四つのブレーキB1,B2,B3,B4と三つのワンウェイクラッチF1,F2,F3とを備える。ダブルピニオン式の遊星歯車機構30aは、外歯歯車としてのサンギヤ31aと、このサンギヤ31aと同心円上に配置された内歯歯車としてのリングギヤ32aと、サンギヤ31aに噛合する複数の第1ピニオンギヤ33aと、この第1ピニオンギヤ33aに噛合すると共にリングギヤ32aに噛合する複数の第2ピニオンギヤ34aと、複数の第1ピニオンギヤ33aおよび複数の第2ピニオンギヤ34aとを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア35aとを備え、サンギヤ31aはクラッチC3を介して入力軸36に接続されると共にワンウェイクラッチF2を介して接続されたブレーキB3のオンオフによりその回転を自由にまたは一方向に規制できるようになっており、リングギヤ32aはブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35aはワンウェイクラッチF1によりその回転を一方向に規制されると共にブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっている。シングルピニオン式の遊星歯車機構30bは、外歯歯車のサンギヤ31bと、このサンギヤ31bと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32bと、サンギヤ31bに噛合すると共にリングギヤ32bに噛合する複数のピニオンギヤ33bと、複数のピニオンギヤ33bを自転かつ公転自在に保持するキャリア35bとを備え、サンギヤ31bはクラッチC1を介して入力軸36に接続されており、リングギヤ32bはダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのリングギヤ32aに接続されると共にブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35bはクラッチC2を介して入力軸36に接続されると共にワンウェイクラッチF3によりその回転を一方向に規制できるようになっている。また、シングルピニオン式の遊星歯車機構30cは、外歯歯車のサンギヤ31cと、このサンギヤ31cと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32cと、サンギヤ31cに噛合すると共にリングギヤ32cに噛合する複数のピニオンギヤ33cと、複数のピニオンギヤ33cを自転かつ公転自在に保持するキャリア35cとを備え、サンギヤ31cはシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのサンギヤ31bに接続されており、リングギヤ32cはシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのキャリア35bに接続されると共にブレーキB4のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35cは出力軸38に接続されている。
オートマチックトランスミッション30は、図3に示すように、クラッチC1〜C3のオンオフとブレーキB1〜B4のオンオフにより前進1速〜5速と後進とニュートラルとを切り替えることができるようになっている。前進1速の状態、即ち入力軸36の回転を最も大きな減速比で減速して出力軸38に伝達する状態は、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1〜B4とをオフとすることにより形成することができる。この前進1速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB4がオンとされる。前進2速の状態は、クラッチC1とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1,B2,B4とをオフとすることにより形成することができる。この前進2速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB2がオンとされる。前進3速の状態は、クラッチC1,C3とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2,B4とをオフとすることにより形成することができる。この前進3速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB1がオンとされる。前進4速の状態は、クラッチC1〜C3とブレーキB3とをオンとすると共にブレーキB1,B2,B4をオフとすることにより形成することができる。前進5速の状態、即ち入力軸36の回転を最も小さな減速比で減速(増速)して出力軸38に伝達する状態は、クラッチC2,C3とブレーキB1,B3とをオンとすると共にクラッチC1とブレーキB2,B4とをオフとすることにより形成することができる。また、オートマチックトランスミッション30では、ニュートラルの状態、即ち入力軸36と出力軸38との切り離しは、すべてのクラッチC1〜C3とブレーキB1〜B4とをオフとすることにより行なうことができる。また、後進の状態は、クラッチC3とブレーキB4とをオンとすると共にクラッチC1,C2とブレーキB1〜B3をオフとすることにより形成することができる。
オートマチックトランスミッション30におけるクラッチC1〜C3のオンオフとブレーキB1〜B4のオンオフは、油圧回路40により行なわれる。油圧回路40は、図4に示すように、エンジン12からの動力により駆動する機械式オイルポンプ42からストレーナ41を介して圧送された作動油の圧力(ライン圧PL)を調節するレギュレータバルブ60と、ライン圧PLを入力する入力ポート45aとD(ドライブ)ポジション用出力ポート45bとR(リバース)ポジション用出力ポート45cなどが形成されシフトレバー81の操作に連動して各ポートの連通と遮断とを行なうマニュアルバルブ45と、マニュアルバルブ45のDポジション用出力ポート45bからの作動油を入力ポート112を介して入力しドレンポート116からの排出を伴って調圧して出力ポート114を介して出力するリニアソレノイドSLC1と、ストレーナ41と機械式オイルポンプ42との間の油路46から吸入ポート102を介して作動油を吸入すると共に吐出ポート104から吐出する電磁ポンプ100と、リニアソレノイドSLC1から出力される作動油をクラッチC1の油路48に供給すると共に電磁ポンプ100の吐出ポート104からの作動油をレギュレータバルブ60を作動させるための信号圧として入力する油路44に供給する状態とリニアソレノイドSLC1からクラッチC1の油路48への作動油の供給を遮断すると共に吐出ポート104からの作動油をクラッチC1の油路48に供給する状態とを切り替える切替バルブ50と、クラッチC1に接続された油路48に連結されクラッチC1に作用する油圧を蓄圧するアキュムレータ49などにより構成されている。ここで、リニアソレノイドSLC1は、マニュアルバルブ45を介して入力されるライン圧PLからクラッチC1の係合に最適なクラッチ圧に調圧してクラッチC1をダイレクトに制御可能なダイレクト制御用のリニアソレノイドバルブとして用いている。なお、図4では、クラッチC1以外の他のクラッチC2,C3やブレーキB1〜B4の油圧系については本発明の中核をなさないから省略しているが、これらの油圧系については周知のリニアソレノイドなどを用いて構成することができる。
レギュレータバルブ60は、信号圧を入力する信号圧用入力ポート62aと機械式オイルポンプ42の出力の油路43に接続されライン圧PLをフィードバック圧として入力するフィードバック用入力ポート62bと油路43に接続された入力ポート62cと図示しないセカンダリレギュレータバルブと連結される油路に接続された出力ポート62dとドレンポート62eの各種ポートが形成されたスリーブ62と、スリーブ62内を軸方向に摺動するスプール64と、スプール64を軸方向に付勢するスプリング66とにより構成されている。このレギュレータバルブ60では、スプール64が図中下方に移動するほど入力ポート62cから出力ポート62dを介して出力される油量を増やし、スプール64がさらに下方に移動すると入力ポート62cからドレンポート62eを介して作動油をドレンすることにより、機械式オイルポンプ42からの油圧を降圧して、ライン圧を調整する。スプール64はスプリング66のバネ力と信号圧用入力ポート62aに作用する油圧により図中上方に付勢されると共にフィードバック用入力ポート62bに作用するライン圧PLにより図中下方に付勢されるから、信号圧用入力ポート62aに作用する油圧を高くするほどライン圧PLを高くすることができる。
切替バルブ50は、ライン圧PLを信号圧として入力する信号圧用入力ポート52aとリニアソレノイドSLC1の出力ポート114に接続された入力ポート52bと電磁ポンプ100の吐出ポート104に接続された入力ポート52cとクラッチC1の油路48に接続された出力ポート52dとレギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aに連結された油路44に接続された出力ポート52eの各種ポートが形成されたスリーブ52と、スリーブ52内を軸方向に摺動するスプール54と、スプール54を軸方向に付勢するスプリング56とにより構成されている。この切替バルブ50は、ライン圧PLが信号圧用入力ポート52aに入力されているときにはスプリング56の付勢力に打ち勝ってスプール54が図中左半分の領域に示す位置に移動し入力ポート52cと出力ポート52dとの連通を遮断して入力ポート52bと出力ポート52dとを連通すると共に入力ポート52cと出力ポート52eとを連通することによりリニアソレノイドSLC1の出力ポート114とクラッチC1の油路48とを連通し電磁ポンプ100の吐出ポート104とクラッチC1の油路48との連通を遮断すると共に吐出ポート104とレギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aの油路44とを連通し、ライン圧PLが信号圧用入力ポート52aに入力されていないときにはスプリング56の付勢力によりスプール54が図中右半分の領域に示す位置に移動し入力ポート52bと出力ポート52dとの連通を遮断して入力ポート52cと出力ポート52dとを連通すると共に入力ポート52cと出力ポート52eとの連通を遮断することによりリニアソレノイドSLC1の出力ポート114とクラッチC1の油路48との連通を遮断し電磁ポンプ100の吐出ポート104とクラッチC1の油路48とを連通すると共に吐出ポート104と油路44との連通を遮断する。
こうして構成された実施例の自動車10では、シフトレバー81を「D(ドライブ)」の走行ポジションとして走行しているときに、車速Vが値0,アクセルオフ,ブレーキスイッチ信号BSWがオンなど予め設定された自動停止条件の全てが成立したときにエンジン12を自動停止する。エンジン12が自動停止されると、その後、ブレーキスイッチ信号BSWがオフなど予め設定された自動始動条件が成立したときに自動停止したエンジン12を自動始動する。
実施例の自動車10では、自動停止条件が成立してエンジン12が自動停止したときには、これに伴って機械式オイルポンプ42も停止するから、ライン圧PLが抜け、切替バルブ50のスプール54はリニアソレノイドSLC1の出力ポート114とクラッチC1の油路48との連通を遮断すると共にこのクラッチC1の油路48と電磁ポンプ100の吐出ポート104とを連通する。したがって、電磁ポンプ100から作動油を圧送することにより、クラッチC1に油圧を作用させることができる。次に、自動始動条件が成立して停止しているエンジン12が自動始動されると、これに伴って機械式オイルポンプ42が作動することによりライン圧PLが供給され、切替バルブ50のスプール54はリニアソレノイドSLC1の出力ポート114とクラッチC1の油路48とを連通すると共にこのクラッチC1の油路48と電磁ポンプ100の吐出ポート104との連通を遮断する。このとき、リニアソレノイドSLC1によりマニュアルバルブ45のDポジション用出力ポート45bを介して入力されたライン圧PLを調圧してクラッチC1に供給することにより、クラッチC1を完全に係合して車両を発進させることができる。このようにエンジン12が自動停止している最中に電磁ポンプ100を駆動してクラッチC1に油圧を作用させておくことにより、エンジン12が自動始動した直後にリニアソレノイドSLC1によりクラッチC1を迅速に係合させることができるから、エンジン12の自動始動を伴う発進をスムーズに行なうことができる。なお、電磁ポンプ100は、実施例では、クラッチC1のピストンとドラムとの間に設けられたシールリングなどから漏れ出る量だけ作動油が補充できる程度に圧送量を設定するものとした。
また、実施例の自動車10では、エンジン12が運転中のときには、エンジン12からの動力により機械式オイルポンプ42が作動するから、機械式オイルポンプ42から圧送された作動油は、ライン圧PLとしてクラッチC1〜C3やブレーキB1〜B4の係合に用いられる。一方、ライン圧PLが切替バルブ50の信号圧用入力ポート52aに入力されると、切替バルブ50のスプール54は電磁ポンプ100の吐出ポート104と油路44とを連通するから、電磁ポンプ100を駆動することによりレギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aに信号圧としての作動油を入力して、ライン圧PLの調圧を行なうことができる。このようにエンジン12が運転している最中に電磁ポンプ100を駆動してレギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aに信号圧を入力することができるから、レギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aに信号圧を入力するための専用のソレノイドを設ける必要がなく装置を小型化することができる。ここで、電磁ポンプ100の吐出圧は、上述したように、シールリングなどから漏れ出る量だけ補充できる程度に設定されているが、実施例では、レギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aに信号圧として入力する際にも同じ吐出圧を設定するものとした。このため、レギュレータバルブ60は、信号圧用入力ポート62aに電磁ポンプ100の吐出圧が入力される場合と入力されない場合との高低2段階にライン圧PLを調圧することができる。これは、リニアソレノイドSLC1を調圧精度の高いダイレクト制御用のリニアソレノイドバルブとして構成することにより、レギュレータバルブ60によるライン圧PLの設定を無段階(リニア)に切り替える必要がなくそれほど高い調圧精度が要求されないことによる。
以上説明した実施例の動力伝達装置20によれば、電磁ポンプ100の吐出ポート104を切替バルブ50を介して発進用のクラッチC1の油路48とレギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aの油路44とに接続することにより、レギュレータバルブ60を駆動する調圧バルブとエンジン12の自動停止中にクラッチC1に油圧を供給する電磁ポンプとをそれぞれ設けるものに比して、装置を小型化することができる。また、エンジン12が停止している最中に電磁ポンプ100を駆動することによりリニアソレノイドSLC1に代えて電磁ポンプ100からの油圧をクラッチC1に作用させておくことにより、次にエンジン12が始動した直後にリニアソレノイドSLC1によりクラッチC1を迅速に係合させることができ、エンジン12の自動始動を伴う発進をスムーズに行なうことができる。
実施例の動力伝達装置20では、電磁ポンプ100からレギュレータバルブ60の信号圧入力ポート62aに作動油を供給するものとしたが、プライマリレギュレータバルブから排出される作動油を一部の排出を伴って調圧してセカンダリ圧を生成する図示しないセカンダリレギュレータバルブの信号圧入力ポートに作動油を供給するものとしてもよい。この場合、電磁ポンプ100からプライマリレギュレータバルブの信号圧入力ポートとセカンダリレギュレータバルブの信号圧入力ポートの両方に作動油を供給するものとしてもよい。
実施例の動力伝達装置20では、電磁ポンプ100からレギュレータバルブ60の信号圧入力ポート62aに供給される出力圧を一定としたが、これに限られず、出力圧を3段階や5段階など何段階かに調圧して出力するものとしてもよい。また、ダイレクト制御用のリニアソレノイドに比べて粗い精度をもって無段階に調圧するものとしても構わない。
実施例の動力伝達装置20では、前進1速〜5速の5段変速のオートマチックトランスミッション30を組み込むものとしたが、これに限定されるものではなく、2〜4段の変速や6段以上の変速など、如何なる段数の自動変速機を組み込むものとしてもよい。ここで変形例として2段変速の場合について説明する。図5は変形例の動力伝達装置が備える変速機300の構成の概略を示す構成図であり、図6は変速機300を駆動する油圧回路400の構成の概略を示す構成図である。この変速機300は、図5に示すように、ラビニヨ式の遊星歯車機構と二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。このラビニヨ式の遊星歯車機構は、外歯歯車の二つのサンギヤ310a,310bと、内歯歯車のリングギヤ320と、サンギヤ310aに噛合する複数のショートピニオンギヤ330aと、サンギヤ310bおよび複数のショートピニオンギヤ330aに噛合すると共にリングギヤ320に噛合する複数のロングピニオンギヤ330bと、複数のショートピニオンギヤ330aおよび複数のロングピニオンギヤ330bとを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア340と、を備え、サンギヤ310aはブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっており、サンギヤ310bは入力軸360に接続されており、リングギヤ320はブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっており、キャリア340は出力軸380に接続されている。この変速機300は、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとして入力軸360の回転を比較的大きな減速比で減速して出力軸380に出力するLoギヤの状態とし、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフとして入力軸360の回転を比較的小さな減速比で減速して出力軸380に出力するHiギヤの状態とする。即ち、変速機300では、発進用のクラッチ(ブレーキ)としてブレーキB2が用いられる。ブレーキB1,B2は、図6に示す油圧回路400からの油圧によりオンオフされる。なお、図6では、図4に示す油圧回路40と同じ構成については同じ符号を付した。油圧回路400は、図4と同様に機械式オイルポンプ42とレギュレータバルブ60と電磁ポンプ100とを備える他、内蔵する電気モータ47aにより駆動されストレーナ41を介して作動油を圧送する電動オイルポンプ47と、ライン圧PLを入力ポート122を介して入力しドレンポート126からの排出を伴って調圧して出力ポート124からブレーキB1に出力するリニアソレノイドSLB1と、ライン圧PLを入力ポート132を介して入力しドレンポート136からの排出を伴って調圧して出力ポート134からブレーキB2に出力するリニアソレノイドSLB2と、リニアソレノイドSLB2から出力される作動油をブレーキB2の油路48aに供給すると共に電磁ポンプ100の吐出ポート104からの作動油をレギュレータバルブ60に信号圧として入力する油路44に供給する状態とリニアソレノイドSLB2からブレーキB2の油路48aへの作動油の供給を遮断すると共に吐出ポート104からの作動油をブレーキB2の油路48aに供給する状態とを切り替える切替バルブ70と、ブレーキB2に接続された油路48aに連結されブレーキB2に作用する油圧を蓄圧するアキュムレータ49aなどにより構成されている。
切替バルブ70は、ライン圧PLを信号圧として入力する信号圧用入力ポート72aとリニアソレノイドSLB2の出力ポート134に接続された入力ポート72bと電磁ポンプ100の吐出ポート104に接続された入力ポート72cとブレーキB2の油路48aに接続された出力ポート72dとレギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aに連結された油路44に接続された出力ポート72eの各種ポートが形成されたスリーブ72と、スリーブ72内を軸方向に摺動するスプール74と、スプール74を軸方向に付勢するスプリング76とにより構成されている。この切替バルブ70は、ライン圧PLが信号圧用入力ポート72aに入力されているときにはスプリング76の付勢力に打ち勝ってスプール74が図中左半分の領域に示す位置に移動し入力ポート72cと出力ポート72dとの連通を遮断して入力ポート72bと出力ポート72dとを連通すると共に入力ポート72cと出力ポート72eとを連通することによりリニアソレノイドSLB2の出力ポート134とブレーキB2の油路48aとを連通し電磁ポンプ100の吐出ポート104とクラッチB2の油路48aとの連通を遮断すると共に吐出ポート104とレギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aの油路44とを連通し、ライン圧PLが信号圧用入力ポート72aに入力されていないときにはスプリング76の付勢力によりスプール74が図中右半分の領域に示す位置に移動し入力ポート72bと出力ポート72dとの連通を遮断して入力ポート72cと出力ポート72dとを連通すると共に入力ポート72cと出力ポート72eとの連通を遮断することによりリニアソレノイドSLB2の出力ポート134とブレーキB2の油路48aとの連通を遮断し電磁ポンプ100の吐出ポート104とブレーキB2の油路48aとを連通すると共に吐出ポート104と油路44との連通を遮断する。これにより、変形例の油圧回路400は、実施例と同様に、レギュレータバルブ60を駆動する調圧バルブとエンジン12の自動停止中にブレーキB2に油圧を供給する電磁ポンプとをそれぞれ設けるものに比して、装置を小型化することができる。また、エンジン12の自動停止中に電磁ポンプ100からブレーキB2に作動油を圧送することにより、次にエンジン12が自動始動した直後にリニアソレノイドSLB2によりブレーキB2を迅速に係合させることができ、発進をスムーズに行なうことができる。なお、油圧回路400は、機械式オイルポンプ42と電動オイルポンプ47とを備えるものとしたが、どちらか一方を省略するものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン12が「原動機」に相当し、機械式オイルポンプ42が「第1のポンプ」に相当し、電磁ポンプ100が「第2のポンプ」に相当し、レギュレータバルブ60が「ライン圧生成用バルブ」に相当し、切替バルブ50が「切替バルブ」に相当する。また、レギュレータバルブ60の信号圧用入力ポート62aが「作動用入力ポート」に相当する。ここで、「原動機」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど、如何なるタイプの内燃機関であっても構わないし、内燃機関以外の電動機など、動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの原動機であっても構わない。「動力伝達装置」としては、前進1速〜5速の5段変速のオートマチックトランスミッション30を組み込むものに限定されるものではなく、2段変速や4段変速,6段変速,8段変速など、如何なる段数の自動変速機を組み込むものであっても構わない。「第2のポンプ」としては、電磁力により作動油を圧送する電磁ポンプに限定されるものではなく、電動機からの動力により作動油を圧送する電動ポンプなど、電力により駆動して流体圧を発生させるものであれば如何なるタイプのポンプであっても構わない。また、「第2のポンプ」としては、前進1速を形成するクラッチC1やLoギヤ状態を形成するブレーキB2に作動流体を圧送するものに限定されるものではなく、例えば、運転者の指示や走行状態などにより発進時の変速段が前進1速以外の変速段(前進2速など)に設定されたときにその変速段を形成するクラッチやブレーキに作動油を圧送するものとするなどとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業などに利用可能である。
10 自動車、12 エンジン、14 クランクシャフト、16 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、20 動力伝達装置、22 トルクコンバータ、22a ポンプインペラ、22b タービンランナ、26 オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)、30 オートマチックトランスミッション、30a ダブルピニオン式の遊星歯車機構、30b,30c シングルピニオン式の遊星歯車機構、31a,31b,31c サンギヤ、32a,32b,32c リングギヤ、33a 第1ピニオンギヤ、33b,33c ピニオンギヤ、34a 第2ピニオンギヤ、35a,35b,35c キャリア,36,360 入力軸、38,380 出力軸、40,400 油圧回路、41 ストレーナ、42 機械式オイルポンプ、43,44,46,48,48a 油路、45 マニュアルバルブ、45a 入力ポート、45b D(ドライブ)ポジション用出力ポート、45c R(リバース)ポジション用出力ポート、47 電動オイルポンプ、47a モータ、49,49a アキュムレータ、50 切替バルブ、52 スリーブ、52a 信号圧用入力ポート、52b,52c 入力ポート、52d,52e 出力ポート、54 スプール、56 スプリング、60 レギュレータバルブ、62 スリーブ、62a 信号圧用入力ポート、62b フィードバック用入力ポート、62c 入力ポート、62d 出力ポート、62e ドレンポート、64 スプール、66 スプリング、70 切替バルブ、72 スリーブ、72a 信号圧用入力ポート、72b,72c 入力ポート、72d,72e 出力ポート、74 スプール、76 スプリング、80 メイン電子制御ユニット(メインECU)、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキスイッチ、88 車速センサ、92 駆動軸、94 デファレンシャルギヤ、96a,96b 車輪、100 電磁ポンプ、102 吸入ポート、104 吐出ポート、112 入力ポート、114 出力ポート、116 ドレンポート、122 入力ポート、124 出力ポート、126 ドレンポート、132 入力ポート、134 出力ポート、136 ドレンポート、C1〜C3 クラッチ、B1〜B4 ブレーキ、F1〜F3 ワンウェイクラッチ、SLC1,SLB1,SLB2 リニアソレノイド。

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを備える動力伝達装置であって、
    前記原動機からの動力により駆動して流体圧を発生させて出力する第1のポンプと、
    電力の供給を受けて駆動して流体圧を発生させて出力する第2のポンプと、
    作動用入力ポートに入力される作動流体により作動し、前記第1のポンプから出力された流体圧を調圧して前記クラッチを係合するためのライン圧を生成するライン圧生成用バルブと、
    前記第1のポンプが駆動しているときには前記第2のポンプから出力された作動流体が前記ライン圧生成用バルブの作動用入力ポートに供給されると共に前記第2のポンプから前記クラッチへの作動流体の供給が遮断される第1の接続状態と、前記第1のポンプが駆動していないときには前記第2のポンプから出力された作動流体が前記クラッチに供給されると共に前記第2のポンプから前記ライン圧生成用バルブの作動用入力ポートへの作動流体の供給が遮断される第2の接続状態とを切り替える切替バルブと、
    を備える動力伝達装置。
  2. 前記ライン圧生成用バルブにより生成されたライン圧を、電磁力でバルブを直接駆動することにより調圧して前記クラッチに供給可能なリニアソレノイドを備える請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 前記切替バルブは、前記ライン圧生成用バルブによりライン圧に生成された作動流体を入力する信号圧用入力ポートと、前記リニアソレノイドバルブにより調圧された作動流体を入力する第1の入力ポートと、前記第2のポンプから出力された作動流体を入力する第2の入力ポートと、前記クラッチに作動流体を出力する第1の出力ポートと、前記ライン圧生成用バルブの作動用入力ポートに作動流体を出力する第2の出力ポートとを有し、前記信号圧用入力ポートに作動流体が入力されているときには前記第1の接続状態として前記第2の入力ポートと前記第2の出力ポートとを連通すると共に前記第2の入力ポートと前記第1の出力ポートとの連通を遮断し前記第1の入力ポートと前記第1の出力ポートとを連通し、前記信号圧用入力ポートに作動流体が入力されていないときには前記第2の接続状態として前記第2の入力ポートと前記第1の出力ポートとを連通すると共に前記第2の入力ポートと前記第2の出力ポートとの連通を遮断し前記第1の入力ポートと前記第1の出力ポートとの連通を遮断するよう形成されてなる請求項2記載の動力伝達装置。
  4. 前記第2のポンプは、電磁力により流体圧を発生させる電磁ポンプである請求項1ないし3いずれか1項に記載の動力伝達装置。
  5. 前記原動機は、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関である請求項1ないし4いずれか1項に記載の動力伝達装置。
  6. 原動機と、
    請求項1ないし5いずれか1項に記載の動力伝達装置と、
    を備える車両。
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