JP2010180960A - 動力伝達装置およびこれを搭載する車両 - Google Patents

動力伝達装置およびこれを搭載する車両 Download PDF

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Tetsuya Shimizu
哲也 清水
Kazuhiko Kato
和彦 加藤
Kenichi Tsuchida
建一 土田
Kazunori Ishikawa
和典 石川
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Abstract

【課題】装置の小型化を図る。
【解決手段】リニアソレノイドSLC1からクラッチC1へのSLC1圧の供給と遮断とを行なう切替バルブ50を、第1のスプール54aと第2のスプール54bとを設け、オンオフソレノイドS1からのS1圧が第1の信号圧用入力ポート52aに入力されたときにはS1圧により第1のスプール54aが押圧されることによりスプリング56が収縮する方向に第2のスプール54bを移動させてSLC1圧をクラッチC1に供給すると共にライン圧PLを連絡ポート52b,52cを介して信号圧用入力ポート52bに入力し、オンオフソレノイドS1からのS1圧が遮断されても、ライン圧PLで直接に第2のスプール54bを押圧することにより第2のスプール54bの位置を保持するよう構成する。これにより、油圧回路40の電気系の断線時に用いられるオンオフソレノイドS1を共用することができ、装置をより小型化することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載され、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを備える動力伝達装置および原動機と動力伝達装置とを搭載する車両に関する。
従来、この種の動力伝達装置としては、エンジンからの動力により駆動する第1の油圧ポンプ(機械式オイルポンプ)と、シフト操作に連動するマニュアルシフトバルブと、第1の油圧ポンプにマニュアルシフトバルブを介して入力ポートが接続されたソレノイドバルブと、ソレノイドバルブの出力ポートと摩擦係合装置(クラッチ)とを接続する油路に介在しこの油路を連通する第1のポジションと油路を遮断(逆止弁内蔵を含む)する第2のポジションとを選択する2ポジションの電磁弁として構成された選択バルブと、クラッチに吐出圧を直接に供給する第2の油圧ポンプ(電磁ポンプ)と、を備える油圧回路を搭載するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、高圧大容量を必要とする摩擦係合装置の作動時には第1の油圧ポンプから選択バルブを介して圧油を供給し、これを保持するときには第2の油圧ポンプから圧油を供給することにより、エネルギーロスを減らし、省エネを図ることができるとしている。
特開2008−180303号公報
このように、油圧回路の必要な機能を実現するためには種々のバルブを配置する必要があるが、動力伝達装置を車両に搭載することを考えると、その搭載スペースは限られていることから、装置をできる限り小型化することが望ましい。
本発明の動力伝達装置およびこれを搭載する車両は、装置全体をより小型化することを主目的とする。
本発明の動力伝達装置およびこれを搭載する車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力伝達装置は、
車両に搭載され、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを備える動力伝達装置であって、
前記原動機からの動力により駆動して流体圧を発生させる第1のポンプと、
電力の供給を受けて駆動して流体圧を発生させて前記クラッチに供給する第2のポンプと、
所定の作動対象を作動させるために該作動対象に対して前記第1のポンプからの流体圧の供給と遮断とを行なうソレノイドバルブと、
前記所定の作動対象とは異なる作動対象として前記ソレノイドバルブからの流体圧の供給を受けると共に前記ソレノイドバルブを介さずに前記第1のポンプからの流体圧の供給を受けて前記第1のポンプの吐出口に接続された吐出流路と前記クラッチに接続されたクラッチ流路との連通を遮断する第1の状態と前記吐出流路と前記クラッチ流路とを連通する第2の状態とを切り替え可能で、前記第1の状態で前記ソレノイドバルブからの流体圧の供給を受けたときには前記第2の状態に切り替えると共に以降の該ソレノイドバルブからの流体圧の遮断に拘わらず前記第1のポンプからの流体圧により該第2の状態を保持する切替バルブと、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力伝達装置では、所定の作動対象とは異なる作動対象としてソレノイドバルブからの流体圧の供給を受けると共にソレノイドバルブを介さずに第1のポンプからの流体圧の供給を受けて第1のポンプの吐出口に接続された吐出流路とクラッチに接続されたクラッチ流路との連通を遮断する第1の状態と吐出流路とクラッチ流路とを連通する第2の状態とを切り替え可能で、第1の状態でソレノイドバルブからの流体圧の供給を受けたときには第2の状態に切り替えると共に以降のソレノイドバルブからの流体圧の遮断に拘わらず第1のポンプからの流体圧により第2の状態を保持する。したがって、一つのソレノイドバルブを所定の作動対象の作動とこれとは異なる作動対象としての切替バルブの作動に共用するから、これらの作動に別々のソレノイドバルブを用いるものに比して、装置全体をより小型化することができる。ここで、「原動機」には、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関が含まれる他、電動機も含まれる。また、「クラッチ」には、二つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれる他、一つの回転系をケースなどの固定系に接続するブレーキも含まれる。さらに、「第2のポンプ」には、電動機からの動力により駆動して流体圧を発生させる通常の電動ポンプや、電磁力とバネの付勢力とにより可動部を往復動させることにより流体圧を発生させる電磁ポンプなどが含まれる。
こうした本発明の動力伝達装置において、前記第1のポンプからの流体圧を調圧を伴って出力する調圧バルブを備え、前記切替バルブは、前記ソレノイドバルブからの流体圧を信号圧として入力する第1の信号圧用入力ポートと、前記第1のポンプからの流体圧を信号圧として入力する第2の信号圧用入力ポートと、前記調圧バルブからの流体圧を入力する入力ポートと、前記クラッチ流路に接続された出力ポートと、が形成されると共に、第1のスプールと、該第1のスプールと同軸上に隣接して配置され第1のポジションにあるときに前記入力ポートと前記出力ポートとの連通を遮断すると共に前記第1のポンプから前記第2の信号圧用入力ポートへの流体圧の入力を禁止し第2のポジションにあるときに前記入力ポートと前記出力ポートとを連通すると共に前記第1のポンプから前記第2の信号圧用入力ポートへの流体圧の入力を許可する第2のスプールと、前記第2のポジションから前記第1のポジションへ移動するよう前記第2のスプールを軸方向に付勢するスプリングと、を有し、前記第1の信号圧用入力ポートに流体圧が入力されたときには、該入力された流体圧で前記第1のスプールを前記スプリングの付勢力に抗する方向に押圧することにより前記第2のスプールを押圧して該第2のスプールを前記第1のポジションから前記第2のポジションに移動させ、前記第2の信号圧用入力ポートに流体圧が入力されたときには、該入力された流体圧で前記第2のスプールを直接に前記スプリングの付勢力に抗する方向に押圧することにより前記第2のスプールを前記第2のポジションで保持する、ものとすることもできる。
また、本発明の動力伝達装置において、前記原動機からの動力を前記車軸に伝達するためのワンウェイクラッチと、該ワンウェイクラッチに代えて前記原動機からの制動力を前記車軸に伝達するための制動用クラッチとが設けられ、前記所定の作動対象は、前記第1のポンプから前記制動用クラッチへの流体圧の供給と遮断とを行なう第2の切替バルブであるものとすることもできる。
あるいは、本発明の動力伝達装置において、異なる複数の変速段を形成可能な複数のクラッチを備え、前記所定の作動対象は、所定の異常が生じたときに前記第1のポンプから前記複数のクラッチのうち退避走行用の変速段を形成するクラッチへの流体圧の供給を行なう第3の切替バルブであるものとすることもできる。
さらに、本発明の動力伝達装置において、異なる複数の変速段を形成可能な複数のクラッチを備え、前記第2のポンプは、前記複数のクラッチのうち発進用の変速段を形成するクラッチに流体圧が供給されるよう構成されてなるものとすることもできる。
原動機として自動停止と自動始動とが可能な内燃機関からの動力を車軸に伝達する本発明の動力伝達装置において、前記内燃機関が自動停止しているときには前記第2のポンプから前記クラッチに供給されるよう該第2のポンプを制御し、前記自動停止している内燃機関が自動始動される際には該内燃機関が完爆したタイミングで前記切替バルブが前記第1の状態から前記第2の状態に切り替えられるよう前記ソレノイドバルブを制御する制御手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、第2のポンプからクラッチに流体圧を作用させている状態から第1のポンプから調圧バルブを介してクラッチに流体圧を作用させる状態にスムーズに切り替えることができる。
本発明の車両は、
原動機と、
上述した各態様のいずれかの本発明の動力伝達装置、即ち、基本的には、本発明の動力伝達装置は、車両に搭載され、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを備える動力伝達装置であって、前記原動機からの動力により駆動して流体圧を発生させる第1のポンプと、電力の供給を受けて駆動して流体圧を発生させて前記クラッチに供給する第2のポンプと、所定の作動対象を作動させるために該作動対象に対して前記第1のポンプからの流体圧の供給と遮断とを行なうソレノイドバルブと、前記所定の作動対象とは異なる作動対象として前記ソレノイドバルブからの流体圧の供給を受けると共に前記ソレノイドバルブを介さずに前記第1のポンプからの流体圧の供給を受けて前記第1のポンプの吐出口に接続された吐出流路と前記クラッチに接続されたクラッチ流路との連通を遮断する第1の状態と前記吐出流路と前記クラッチ流路とを連通する第2の状態とを切り替え可能で、前記第1の状態で前記ソレノイドバルブからの流体圧の供給を受けたときには前記第2の状態に切り替えると共に以降の該ソレノイドバルブからの流体圧の遮断に拘わらず前記第1のポンプからの流体圧により該第2の状態を保持する切替バルブと、を備える動力伝達装置と
を搭載することを要旨とする。
この本発明の車両では、述した各態様のいずれかの本発明の動力伝達装置を搭載するから、本発明の動力伝達装置が奏する効果、例えば、装置全体を小型化することができる効果などを奏することができる。
本発明の一実施例としての動力伝達装置が組み込まれた自動車10の構成の概略を示す構成図である。 オートマチックトランスミッション20の作動表である。 油圧回路40の構成の概略を示す構成図である。 切替バルブ50の動作の様子を示す説明図である。 ATECU29により実行される自動停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車速Vとエンジン回転数Neとアクセル開度Accとブレーキスイッチ信号BSWとライン圧PLとクラッチC1のクラッチ圧とリニアソレノイドSLC1の電流指令とS1圧と電磁ポンプ100の駆動指令の時間変化の様子を示す説明図である。 変形例の油圧回路40Bの構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての動力伝達装置が組み込まれた自動車10の構成の概略を示す構成図であり、図2はオートマチックトランスミッション20の作動表を示す説明図であり、図3は油圧回路40の構成の概略を示す構成図である。
実施例の自動車10は、図1に示すように、ガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料の爆発燃焼により動力を出力する内燃機関としてのエンジン12と、エンジン12を運転制御するエンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)16と、エンジン12のクランクシャフト14に接続されると共に左右の車輪19a,19bの車軸18a,18bに接続されてエンジン12からの動力を車軸18a,18bに伝達する実施例の動力伝達装置と、を備える。
実施例の動力伝達装置は、図1に示すように、エンジン12からの動力を車軸18a,18bに伝達するトランスアクスル装置として構成されており、エンジン12のクランクシャフト14に接続された入力側のポンプインペラ24aと出力側のタービンランナ24bとからなるロックアップクラッチ付きのトルクコンバータ24と、エンジン12からの動力により作動油を圧送する機械式オイルポンプ42(図3参照)と、トルクコンバータ24のタービンランナ24bに接続された入力軸21と車軸18a,18bにギヤ機構26とデファレンシャルギヤ28とを介して接続された出力軸22とを有し入力軸21に入力された動力を変速して出力軸22に出力する油圧駆動の有段のオートマチックトランスミッション20と、このオートマチックトランスミッション20を駆動するアクチュエータとしての油圧回路40と、オートマチックトランスミッション20(油圧回路40)を制御するオートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)29と、車両全体をコントロールするメイン電子制御ユニット90とを備える。なお、メイン電子制御ユニット90には、シフトレバー91の操作位置を検出するシフトポジションセンサ92からのシフトポジションSPやアクセルペダル93の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ94からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル95の踏み込みを検出するブレーキスイッチ96からのブレーキスイッチ信号BSW,車速センサ98からの車速Vなどが入力されている。実施例では、シフトレバー91のシフトポジションとして、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション)、後進走行用のリバースポジション(Rポジション)、中立のニュートラルポジション(Nポジション)、前進走行用の通常のドライブポジション(Dポジション)、アクセルオフ時にエンジンブレーキを作用させるローポジション(Lポジション)などが用意されている。また、メイン電子制御ユニット90は、エンジンECU16やATECU29と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU16やATECU29と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
オートマチックトランスミッション20は、6段変速の有段変速機として構成されており、シングルピニオン式の遊星歯車機構30とラビニヨ式の遊星歯車機構35と三つのクラッチC1,C2,C3と二つのブレーキB1,B2とワンウェイクラッチF1とを備える。シングルピニオン式の遊星歯車機構30は、外歯歯車としてのサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車としてのリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31はケースに固定されており、リングギヤ32は入力軸21に接続されている。ラビニヨ式の遊星歯車機構35は、外歯歯車の二つのサンギヤ36a,36bと、内歯歯車のリングギヤ37と、サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bとを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア39とを備え、サンギヤ36aはクラッチC1を介してシングルピニオン式の遊星歯車機構30のキャリア34に接続され、サンギヤ36bはクラッチC3を介してキャリア34に接続されると共にブレーキB1を介してケースに接続され、リングギヤ37は出力軸22に接続され、キャリア39はクラッチC2を介して入力軸21に接続されている。また、キャリア39は、ワンウェイクラッチF1によりその回転を一方向に規制されると共にワンウェイクラッチF1に対して並列的に設けられたブレーキB2によりその回転が自由にまたは禁止されるようになっている。
オートマチックトランスミッション20は、図2に示すように、クラッチC1〜C3のオンオフとブレーキB1,B2のオンオフにより前進1速〜6速と後進とニュートラルとを切り替えることができるようになっている。後進の状態は、クラッチC3とブレーキB2とをオンとすると共にクラッチC1,C2とブレーキB1とをオフとすることにより形成することができる。また、前進1速の状態は、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。この前進1速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB2がオンとされる。前進2速の状態は、クラッチC1とブレーキB1とをオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB2とをオフとすることにより形成することができる。前進3速の状態は、クラッチC1,C3をオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。前進4速の状態は、クラッチC1,C2をオンとすると共にクラッチC3とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。前進5速の状態は、クラッチC2,C3をオンとすると共にクラッチC1とブレーキB1,B2とをオフとすることにより形成することができる。前進6速の状態は、クラッチC2とブレーキB1とをオンとすると共にクラッチC1,C3とブレーキB2とをオフとすることにより形成することができる。また、ニュートラルの状態は、ブレーキB2をオンとすると共にクラッチC1〜C3とブレーキB1とをオフとすることにより形成することができる。
オートマチックトランスミッション20におけるクラッチC1〜C3のオンオフとブレーキB1,B2のオンオフは、油圧回路40により行なわれる。油圧回路40は、図3に示すように、エンジン12からの動力により駆動する機械式オイルポンプ42からストレーナ41を介して圧送された作動油を調圧してライン圧PLを生成するレギュレータバルブ44と、ライン圧PLから図示しないモジュレータバルブを介して生成されるモジュレータ圧PMODを調圧して信号圧として出力することによりレギュレータバルブ44を駆動するリニアソレノイドSLTと、機械式オイルポンプ42の吐出口に接続された油路45に接続されてライン圧PLを入力する入力ポート46aとD(ドライブ)ポジション用出力ポート46bとR(リバース)ポジション用出力ポート46cなどが形成されシフトレバー91がDポジションに操作されているときには入力ポート46aとDポジション用出力ポート46bとを連通すると共に入力ポート46aとRポジション用出力ポート46cとの連通を遮断しRポジションに操作されているときには入力ポート46aとDポジション用出力ポート46bとの連通を遮断すると共に入力ポート46aとRポジション用出力ポート46cとを連通しNポジションに操作されているときには入力ポート46aとDポジション用出力ポート46bおよびRポジション用出力ポート46cとの連通を遮断するマニュアルバルブ46と、Dポジション用出力ポート46bからの出力圧であるドライブ圧PDを入力し調圧して出力するノーマルクローズ型のリニアソレノイドSLC1と、Dポジション用出力ポート46bからのドライブ圧PDを入力し調圧して出力するノーマルクローズ型のリニアソレノイドSLC2と、ライン圧PLを入力し調圧してクラッチC3に出力するノーマルオープン型のリニアソレノイドSLC3と、Dポジション用出力ポート46bからのドライブ圧PDを入力し調圧してブレーキB1に出力するノーマルクローズ型のリニアソレノイドSLB1と、機械式オイルポンプ42とストレーナ41との間の油路43に接続された吸入ポート102を介して作動油を吸入し吐出ポート104から吐出する電磁ポンプ100と、リニアソレノイドSLC1からの出力圧であるSLC1圧のクラッチC1への供給と遮断とを切り替える切替バルブ50と、リニアソレノイドSLC2からの出力圧であるSLC2圧を入力してクラッチC2に接続された油路68か他方の油路69かのいずれか一つに選択的に出力するC2リレーバルブ60と、C2リレーバルブ60から油路69に出力された油圧かマニュアルバルブ46のRポジション用出力ポート46cからの出力圧であるリバース圧PRかのいずれか一つを選択的に入力してブレーキB2に接続された油路78に出力するB2リレーバルブ70と、通常時にはリニアソレノイドSLC1からの出力圧であるSLC1圧を切替バルブ50に伝達したりリニアソレノイドSLC2からの出力圧であるSLC2圧をC2リレーバルブ60に伝達したりし油圧回路40の電気系に断線が生じるなどの異常時には退避走行用の変速段を形成するための油圧を必要な各部に出力する第1クラッチアプライリレーバルブ80および第2クラッチアプライリレーバルブ85と、ライン圧PLからモジュレータバルブを介して入力されたモジュレータ圧PMODを用いてC2リレーバルブ60に駆動用の信号圧を出力するためのノーマルオープン型のオンオフソレノイドS1と、ライン圧PLからモジュレータバルブを介して入力されたモジュレータ圧PMODを用いてB2リレーバルブ70に駆動用の信号圧を出力するためのノーマルクローズ型のオンオフソレノイドS2などにより構成されている。ここで、図2の作動表に示すように、リバースはオンオフソレノイドS1をオンとすることにより形成され、ニュートラルはリニアソレノイドSLC3とオンオフソレノイドS1,S2とをオンとすることにより形成され、前進1速はリニアソレノイドSLC1〜SLC3とオンオフソレノイドS1とをオンとしエンジンブレーキ時には更にオンオフソレノイドS2をオンとすることにより形成され、前進2速はリニアソレノイドSLC1,SLC3,SLB1とオンオフソレノイドS1とをオンとすることにより形成され、前進3速はリニアソレノイドSLC1とオンオフソレノイドS1とをオンとすることにより形成され、前進4速はリニアソレノイドSLC1〜SLC3とオンオフソレノイドS1とをオンとすることにより形成され、前進5速はリニアソレノイドSLC2とオンオフソレノイドS1とをオンとすることにより形成され、前進6速はリニアソレノイドSLC2,SLC3,SLB1とオンオフソレノイドS1とをオンとすることにより形成される。なお、リニアソレノイドSLC3とオンオフソレノイドS1は、前述したように、ノーマルオープン型のソレノイドとして構成されているから、オフされたときに油圧が出力されオンされたときには油圧は出力されない。
切替バルブ50は、図3に示すように、オンオフソレノイドS1からの出力圧であるS1圧を信号圧として入力する第1の信号圧用入力ポート52aとライン圧PLを信号圧として入力する第2の信号圧用入力ポート52bと第2の信号圧用入力ポート52bへのライン圧PLの伝達を遮断とを行なう連絡ポート52c,52dとリニアソレノイドSLC1からのSLC1圧を入力する入力ポート52eとクラッチC1の油路48に接続された出力ポート52fの各種ポートが形成されたスリーブ52と、スリーブ52内を軸方向に摺動する第1のスプール54aと、第1のスプール54aと同軸上に配置されてスリーブ52内を摺動する第2のスプール54bと、第2のスプール54bの端面を押圧することにより二つのスプール54a,54bを軸方向に付勢するスプリング56とにより構成されている。この切替バルブ50は、図3中左半分の領域に示す位置に移動しているときには、入力ポート52eと出力ポート52fとの連通を遮断してリニアソレノイドSLC1からのSLC1圧のクラッチC1への供給を遮断し、図3中右半分の領域に示す位置に移動しているときには、入力ポート52eと出力ポート52fとを連通してリニアソレノイドSLC1からのSLC1圧をクラッチC1に供給する。図4に、切替バルブ50の動作の様子を示す。図4に示すように、オンオフソレノイドS1からのS1圧が第1の信号圧用入力ポート52aに入力されると、S1圧によりスプリング56の反対側から第1のスプール54aが押圧されてスプリング56が収縮する方向に第2のスプール54bが移動して、両連絡ポート52c,52dが連通し、ライン圧PLは連絡ポート52c,52dを介して信号圧用入力ポート52bに入力される(図4(a)参照)。ライン圧PLが信号圧用入力ポート52bに入力されると、オンオフソレノイドS1からのS1圧が遮断されても、ライン圧PLで直接に第2のスプール54bが押圧され、これにより第2のスプール54bの位置が保持される(図4(b)参照)。
C2リレーバルブ60は、オンオフソレノイドS1からの出力圧であるS1圧をB2リレーバルブ70を介して信号圧として入力する信号圧用入力ポート62aとリニアソレノイドSLC2からの出力圧であるSLC2圧を入力する入力ポート62bとクラッチC2の油路68に接続された出力ポート62cとB2リレーバルブ70と連結する油路69に接続された出力ポート62dとドレンポート62eとが形成されたスリーブ62と、スリーブ62内を軸方向に摺動するスプール64と、スプール64を軸方向に付勢するスプリング66とにより構成されている。このC2リレーバルブ60は、オンオフソレノイドS1から信号圧用入力ポート62aに信号圧が入力されていないときには、スプリング66の付勢力によりスプール64が図中左半分の領域に示す位置に移動し、入力ポート62bと出力ポート62cとを連通すると共に入力ポート62bと出力ポート62dとの連通を遮断することにより、リニアソレノイドSLC2のSLC2圧をクラッチC2に作用させることができる。一方、オンオフソレノイドS1から信号圧用入力ポート62aに信号圧が入力されているときには、この信号圧がスプリング66の付勢力に打ち勝ってスプール66が図中右半分の領域に示す位置に移動し、入力ポート62bと出力ポート62cとの連通を遮断すると共に入力ポート62bと出力ポート62dとを連通することにより、リニアソレノイドSLC2からのSLC2圧を油路69を介してB2リレーバルブ70に供給することができる。なお、入力ポート62bと出力ポート62cとの連通が遮断されると、これに伴って出力ポート62cとドレンポート62eとが連通し、クラッチC2内の作動油がドレンポート62eを介してドレンされるようになっている。
B2リレーバルブ70は、オンオフソレノイドS2からの出力圧であるS2圧を信号圧として入力する信号圧用入力ポート72aとオンオフソレノイドS1からのS1圧を信号圧としてこのB2リレーバルブ70を介してC2リレーバルブ60の信号圧用入力ポート62aに出力するための信号圧用入力ポート72bおよび信号圧用出力ポート72cとマニュアルバルブ46のRポジション用出力ポート46cからのリバース圧PRを入力する入力ポート72dとC2リレーバルブ60の出力ポート62dからの出力圧を入力する入力ポート72eとブレーキB2の油路78に接続された出力ポート72fとが形成されたスリーブ72と、スリーブ72内を軸方向に摺動するスプール74と、スプール74を軸方向に付勢するスプリング76とにより構成されている。このB2リレーバルブ70は、オンオフソレノイドS2から信号圧用入力ポート72aに信号圧が入力されていないときには、スプリング76の付勢力によりスプール74が図中左半分の領域に示す位置に移動し、信号圧用入力ポート72bを閉塞してC2リレーバルブ60の信号圧用入力ポート62aへの信号圧の伝達を遮断し入力ポート72dと出力ポート72fとを連通し入力ポート72eと出力ポート72fとの連通を遮断することにより、マニュアルバルブ45のRポジション用出力ポート46cからのリバース圧PRをブレーキB2に作用させることができる。一方、オンオフソレノイドS2から信号圧用入力ポート72aに信号圧が入力されているときには、この信号圧がスプリング76の付勢力に打ち勝ってスプール76が図中右半分の領域に示す位置に移動し、S1信号圧用入力ポート72bとS1信号圧用出力ポート72cとを連通してオンオフソレノイドS1からの信号圧を信号圧用入力ポート72bおよび信号圧用出力ポート72cを介してC2リレーバルブ60の信号圧用入力ポート62aに出力可能な状態とし入力ポート72dと出力ポート72fとの連通を遮断し入力ポート72eと出力ポート72fとを連通することにより、C2リレーバルブ60と連結する油路69からの油圧をブレーキB2に作用させることができる。後者の場合、C2リレーバルブ60では、オンオフソレノイドS1からの信号圧が信号圧用入力ポート62aに入力されているときには、リニアソレノイドSLC2からのSLC2圧を油路69に出力するから、リニアソレノイドSLC2からのSLC2圧をブレーキB2に作用させることができる。
第1クラッチアプライリレーバルブ80は、図3に示すように、クラッチC2のクラッチ圧を信号圧として入力する信号圧用入力ポート81aとオンオフソレノイドS2からのS2圧を信号圧として入力する信号圧用入力ポート81bとマニュアルバルブ46のDポジション用出力ポート46bの油路47に接続された入力ポート81cと第2クラッチアプライリレーバルブ85と連結する油路84aに接続された出力ポート81dと同じく第2クラッチアプライリレーバルブ85と連結する他方の油路84bに接続された出力ポート81eの各種ポートが形成されたスリーブ81と、スリーブ81内を軸方向に摺動するスプール82と、スプール82を軸方向に付勢するスプリング83とにより構成されている。この第1クラッチアプライリレーバルブ80は、信号圧用入力ポート81aに信号圧が入力されていないときには、スプリング83の付勢力によりスプール82が図中左半分の領域に示す位置に移動し、入力ポート81cと出力ポート81dとを連通すると共に入力ポート81cと出力ポート81eとの連通を遮断することにより、マニュアルバルブ46のDポジション用出力ポート46bからの出力圧であるドライブ圧PDを油路84aに出力する。また、信号圧用入力ポート81bに信号圧が入力されていない状態で信号圧用入力ポート81aに信号圧が入力されているときには、この信号圧がスプリング83の付勢力に打ち勝ってスプール82が図中右半分の領域に示す位置に移動し、入力ポート81cと出力ポート81dとの連通を遮断すると共に入力ポート81cと出力ポート81eとを連通することにより、Dポジション用出力ポート46bからのドライブ圧PDを油路84bに出力する。なお、信号圧用入力ポート81bに信号圧が入力されているときには、信号圧用入力ポート81aに信号圧が入力されても、互いの信号圧は打ち消し合うから、スプール82はスプリング83の付勢力により図中左半分の領域に示す位置でロックされることになる。
第2クラッチアプライリレーバルブ85は、図3に示すように、オンオフソレノイドS1からのS1圧を信号圧として入力する信号圧用入力ポート86aとオンオフソレノイドS2からのS2圧を信号圧として入力する信号圧用入力ポート86bとリニアソレノイドSLC1からのSLC1圧を入力する入力ポート86cと切替バルブ50の入力ポート52eに接続された出力ポート86dとリニアソレノイドSLC2からのSLC2圧を入力する入力ポート86eとC2リレーバルブ60の入力ポート62bに接続された出力ポート86fと第1クラッチアプライリレーバルブ80と連結する油路84aに接続された入力ポート86gと第1クラッチアプライリレーバルブ80と連結する他方の油路84bに接続された入力ポート86hの各種ポートが形成されたスリーブ86と、スリーブ86内を軸方向に摺動するスプール87と、スプール87を軸方向に付勢するスプリング88とにより構成されている。この第2クラッチアプライリレーバルブ85は、信号圧用入力ポート86aに信号圧が入力されていないときには、スプリング88の付勢力によりスプール87が図中左半分の領域に示す位置に移動し、入力ポート86cと出力ポート86dとを連通し入力ポート86eと出力ポート86fとを連通し入力ポート86gと出力ポート86dとの連通を遮断し入力ポート86hと出力ポート86fとの連通を遮断することにより、リニアソレノイドSLC1からのSLC1圧を切替バルブ50の入力ポート52eに接続された油路58に出力すると共にリニアソレノイドSLC2からのSLC2圧をC2リレーバルブ60の入力ポート62bに接続された油路89に出力する。一方、信号圧用入力ポート86bに信号圧が入力されていない状態で信号圧用入力ポート86aに信号圧が入力されているときには、この信号圧がスプリング88の付勢力に打ち勝ってスプール87が図中右半分の領域に示す位置に移動し、入力ポート86cと出力ポート86dとの連通を遮断し入力ポート86eと出力ポート86fとの連通を遮断し入力ポート86gと出力ポート86dとを連通し入力ポート86hと出力ポート86fとを連通することにより、第1クラッチアプライリレーバルブ80から油路84aに出力された油圧を切替バルブ50の入力ポート52eに出力すると共に第1クラッチアプライリレーバルブ80から油路84bに出力された油圧をC2リレーバルブ60の入力ポート62bに出力する。第1クラッチアプライリレーバルブ80のスプール82が図中左半分の領域に示す位置にあるときにはマニュアルバルブ46のDポジション用出力ポート46bからのドライブ圧PDが油路84aと第2クラッチアプライリレーバルブ85の入力ポート86gおよび出力ポート86dとを介して切替バルブ50の入力ポート52eに出力され、第1クラッチアプライリレーバルブ80のスプール82が図中右半分の領域に示す位置にあるときにはドライブ圧PDが油路84bと第2クラッチアプライリレーバルブ85の入力ポート86hおよび出力ポート86fとを介してC2リレーバルブ60の入力ポート62bに出力される。なお、信号圧用入力ポート86bに信号圧が入力されているときには、信号圧用入力ポート86aに信号圧が入力されても、互いの信号圧は打ち消し合うから、スプール87はスプリング88の付勢力により図中左半分の領域に示す位置でロックされることになる。
こうして構成された実施例の自動車10では、シフトレバー91を「D(ドライブ)」の走行ポジションとして走行しているときに、車速Vが値0,アクセルオフ,ブレーキスイッチ信号BSWがオンなど予め設定された自動停止条件の全てが成立したときにエンジン12を自動停止する。エンジン12が自動停止されると、その後、ブレーキスイッチ信号BSWがオフなど予め設定された自動始動条件が成立したときに自動停止したエンジン12を自動始動する。
いま、シフトレバー91がLポジションでエンジンブレーキを作用させながら走行する場合を考える。この場合、ノーマルオープン型のオンオフソレノイドS1がオフとされると共にノーマルクローズ型のオンオフソレノイドS2がオンされ、オンオフソレノイドS1からS1圧が出力されると共にオンオフソレノイドS2からもS2圧が出力される。B2リレーバルブ70は信号圧用入力ポート72aにS2圧が入力されることにより入力ポート72eと出力ポート72fとを連通してブレーキB2の油路78と油路69とを接続し、C2リレーバルブ60はB2リレーバルブ70の信号圧用入出力ポート72b,72cが連通してオンオフソレノイドS1からのS1圧が信号圧用入出力ポート72b,72cを介して信号圧用入力ポート62aに入力されることにより入力ポート62bと出力ポート62dとを連通して油路89と油路69とを接続し、第2クラッチアプライリレーバルブ85は信号圧用入力ポート86aにS1圧が入力されるが信号圧用入力ポート86bにもS2圧が入力されることによりS1圧とS2圧とが相殺されるからスプリング88の付勢力により入力ポート86eと出力ポート86fとを連通してリニアソレノイドSLC2の出力ポートと油路89とを接続する。従って、リニアソレノイドSLC2からSLC2圧を出力することにより、SLC2圧は、第2クラッチアプライリレーバルブ85と油路89とC2リレーバルブ60と油路69とB2リレーバルブ70と油路78とを順に介してブレーキB2に供給されてブレーキB2を係合する。一方、第2クラッチアプライリレーバルブ85は入力ポート86cと出力ポート86dとを連通しているから、リニアソレノイドSLC1からSLC1圧を出力することにより、SLC1圧は、第2クラッチアプライリレーバルブ85の入力ポート86cおよび出力ポート86dと切替バルブ50の入力ポート52eおよび出力ポート52fを介してクラッチC1に供給されてクラッチC1を係合する。このように、エンジンブレーキを作用させるときには、ブレーキB2を係合するための専用のリニアソレノイドを設けることなく、リニアソレノイドSLC2からのSLC2圧を用いてブレーキB2を係合している。
また、シフトレバー91がDポジションで走行している最中に油圧回路40の電気系に断線が生じてリニアソレノイドSLC1〜SLC3,SLB1およびオンオフソレノイドS1,S2への通電が遮断された場合を考える。この場合、ノーマルオープン型のリニアソレノイドSLC3からのSLC3圧とオンオフソレノイドS1からのS1圧のみが出力される。このとき、前進1速〜前進3速のいずれかの変速段で走行しているときには、クラッチC2には油圧が作用していないからクラッチC2に油路68を介して信号圧用入力ポート81aが接続された第1クラッチアプライリレーバルブ80は入力ポート81cと出力ポート81dとを連通してDポジション用出力ポート46bの油路47と油路84aとを接続し、第2クラッチアプライリレーバルブ85はオンオフソレノイドS1からのS1圧により入力ポート86gと出力ポート86dとを連通して油路84aと油路58とを接続し、切替バルブ50はライン圧PLにより入力ポート52eと出力ポート52fとを連通する状態を保持しているから、油路58とクラッチC1に接続された油路48とを接続する。従って、マニュアルバルブ46のDポジション用出力ポート46bからのドライブ圧PDは、第1クラッチアプライリレーバルブ80と油路84aと第2クラッチアプライリレーバルブ85と油路58と切替バルブ50と油路48とを順に介してクラッチC1に供給されてクラッチC1を係合する。また、リニアソレノイドSLC3からのSLC3圧は、クラッチC3に供給され、クラッチC3を係合する。これにより、前進3速が形成される。一方、前進4速〜前進6速のいずれかの変速段で走行しているときには、クラッチC2に油圧が作用しているからクラッチC2に油路68を介して信号圧用入力ポート81aが接続された第1クラッチアプライリレーバルブ80は入力ポート81cと出力ポート81eとを連通してDポジション用出力ポート46bと油路84bとを接続し、第2クラッチアプライリレーバルブ85はオンオフソレノイドS1からのS1圧により入力ポート86hと出力ポート86fとを連通して油路84bと油路89とを接続し、C2リレーバルブ60はオンオフソレノイドS1からのS1圧が信号圧用入力ポート62aに入力されるのをB2リレーバルブ70で遮断していることから入力ポート62bと出力ポート62cとを連通して油路89とクラッチC2の油路68とを接続する。従って、マニュアルバルブ46のDポジション用出力ポート46bからのドライブ圧PDは、第1クラッチアプライリレーバルブ80と油路84bと第2クラッチアプライリレーバルブ85と油路89とC2リレーバルブ60と油路68とを順に介してクラッチC2に供給され、クラッチC2を係合する。また、クラッチC2に供給される油圧が、クラッチC2の油路68に接続された第1クラッチアプライリレーバルブ80の信号圧用入力ポート81aに作用し、第1クラッチアプライリレーバルブ80の状態が保持される。これにより、前進5速が形成される。このように、前進1速〜前進3速のいずれかで走行している最中に油圧回路40の電気系に断線が生じたときには、リニアソレノイドSLC1,SLC3の駆動を伴うことなくクラッチC1とクラッチC3とを自動的に係合して前進3速を形成することにより、前進4速〜前進6速のいずれかで走行している最中に油圧回路40の電気系に断線が生じたときには、リニアソレノイドSLC1,SLC3の駆動を伴うことなくクラッチC1とクラッチC2とを自動的に係合して前進5速を形成することにより、待避走行を可能としている。
次に、こうして構成された自動車10が搭載する実施例の動力伝達装置の動作、特に、エンジン12を自動停止する際の動作について説明する。図5は、ATECU29により実行される自動停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトレバー91をDポジションとして走行している最中に、エンジン12の自動停止条件が成立したときに実行される。なお、自動停止条件が成立したときには、エンジン12をアイドリング運転し、その後に燃料カットすることによりエンジン12の運転を停止する。また、エンジン12が自動停止している最中には、オンオフソレノイドS1,S2共にオンとされる。
自動停止時制御ルーチンが実行されると、ATECU29のCPUは、まず、リニアソレノイドSLC1に印加する電流を最大とし(ステップS100)、電磁ポンプ100の駆動を開始する(ステップS110)。エンジン12の自動停止に伴って機械式オイルポンプ42が作動を停止すると、ライン圧PLが抜け、切替バルブ50はリニアソレノイドSLC1の出力ポートとクラッチC1の油路48との接続を遮断する。したがって、電磁ポンプ100を駆動することにより、リニアソレノイドSLC1に代えてクラッチC1に油圧を作用させることができる。そして、次回にエンジン12の自動始動条件が成立してその成立に伴ってエンジン12が完爆するのを待って(ステップS120,S130)、オンオフソレノイドS1をオフするとすると共にオンオフソレノイドS2をオンとする(ステップS140)。オンオフソレノイドS1は、前述したように、ノーマルオープン型のソレノイドとして構成されているから、オフとすることにより、S1圧を出力する。オンオフソレノイドS1からS1圧が出力されると共にオンオフソレノイドS2からS2圧が出力されると、第2クラッチアプライリレーバルブ85は入力ポート86cと出力ポート86dとを連通し切替バルブ50は入力ポート52eと出力ポート52fとを連通するから、エンジン12の完爆するタイミング即ちライン圧PLが立ち上がるタイミングで切替バルブ50がリニアソレノイドSLC1の出力ポートとクラッチC1の油路48とを接続することにより、電磁ポンプ100でクラッチC1に油圧を作用している状態からリニアソレノイドSLC1でクラッチC1に油圧を作用する状態にスムーズに切り替えることができる。
そして、所定時間T1が経過するのを待って(ステップS150)、S1圧の出力が停止されるようオンオフソレノイドS1をオフからオンすると共に(ステップS160)、電磁ポンプ100の駆動を停止して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。ここで、所定時間T1は、オンオフソレノイドS1からS1圧が出力されて切替バルブ50の状態の切り替えが完了するまでの時間であり、油圧回路40の仕様に応じて例えば100msecや200msec,300msecなどのように設定することができる。この切替バルブ50の状態の切り替えが完了した後にオンオフソレノイドS1からS1圧の出力を停止しても切替バルブ50はその状態を保持することについては前述した。このようにエンジン12が自動停止している最中に電磁ポンプ100からクラッチC1に油圧を作用させておくことにより、エンジン12が自動始動したときには、オンオフソレノイドS1により切替バルブ50をリニアソレノイドSLC1からクラッチC1にSLC1圧を作用させる状態に切り替えた際にクラッチC1を迅速に係合させることができ、エンジン12の自動始動を伴う発進をスムーズに行なうことができる。
図6は、車速Vとエンジン回転数Neとアクセル開度Accとブレーキスイッチ信号BSWとライン圧PLとクラッチC1の油圧とリニアソレノイドSLC1の電流指令とオンオフソレノイドS1のS1圧と電磁ポンプ100の駆動指令の時間変化の様子を示す説明図である。図示するように、時刻t1にブレーキオンされ、時刻t2にエンジン12の自動停止条件が成立すると、その後の時刻t3にリニアソレノイドSLC1を最大電流で駆動してクラッチC1に作用させる油圧を大きくしておき、時刻t4にエンジン12の燃料カットに伴って電磁ポンプ100の駆動を開始する。エンジン12の回転数が所定回転数を下回ると(時刻t5)、機械式オイルポンプ42が停止してライン圧PLが抜け、ライン圧PLの入力を受けて作動する切替バルブ50はリニアソレノイドSLC1の出力ポートとクラッチC1側の油路48との接続を遮断するため、これに代えて電磁ポンプ100からの油圧をクラッチC1に作用させる。時刻t6にブレーキオフされてエンジン12の自動始動条件が成立すると、時刻t7に図示しないスタータモータによりエンジン12のクランキングが開始され、エンジン12の回転数の上昇に伴って機械式オイルポンプ42が動作を開始することによりライン圧PLが生成される(時刻t8)。そして、エンジン12が完爆したタイミングでオンオフソレノイドS1をオフとしてS1圧の出力を開始し(時刻t9)、所定時間T1が経過して、切替バルブ50によりリニアソレノイドSLC1の出力ポートとクラッチC1の油路48とを接続する状態に切り替えが完了したときにオンオフソレノイドS1をオフからオンとしてS1圧の出力を停止すると共に電磁ポンプ100の駆動を停止する(時刻t10)。
以上説明した実施例の動力伝達装置20によれば、リニアソレノイドSLC1からクラッチC1へのSLC1圧の供給と遮断とを行なう切替バルブ50を、第1のスプール54aと第2のスプール54bとを設け、オンオフソレノイドS1からのS1圧が第1の信号圧用入力ポート52aに入力されたときにはS1圧により第1のスプール54aが押圧されることによりスプリング56が収縮する方向に第2のスプール54bを移動させてSLC1圧をクラッチC1に供給すると共にライン圧PLを連絡ポート52c,52dを介して信号圧用入力ポート52bに入力し、オンオフソレノイドS1からのS1圧が遮断されても、ライン圧PLで直接に第2のスプール54bを押圧することにより第2のスプール54bの位置を保持するよう構成するから、油圧回路40の電気系の断線時に用いられるオンオフソレノイドS1を用いて切替バルブ50の状態を切り替えることができる。この結果、切替バルブ50の状態を切り替えるためのソレノイドを別途設けるものに比して、油圧回路40を小型化することができ、ひいては装置全体をより小型化することができる。
また、実施例の動力伝達装置によれば、エンジン12が自動停止しているときには電磁ポンプ100によりクラッチC1に油圧を作用させ、その後に自動始動条件が成立してエンジン12を自動始動する際には、エンジン12が完爆したタイミングでリニアソレノイドSLC1からのSLC1圧がクラッチC1に供給されるようオンオフソレノイドS1から信号圧用入力ポート52aにS1圧を出力することにより切替バルブ50の状態を切り替えるから、電磁ポンプ100からクラッチC1に油圧を作用させている状態からリニアソレノイドSLC1からクラッチC1に油圧を作用させる状態にスムーズに切り替えることができる。
実施例の動力伝達装置では、オンオフソレノイドS1からのS1圧を用いて切替バルブ50の状態を切り替えると共にその状態をライン圧PLにより保持するものとしたが、図7の変形例の油圧回路40Bに示すように、切替バルブ50の状態の切り替えをオンオフソレノイドS1に代えてオンオフソレノイドS2からのS2圧により行なうものとしてもよい。この場合でも、オンオフソレノイドS2は、通常、エンジンブレーキ時にオンすればよいから、エンジン12の自動始動時にオンオフソレノイドS2を駆動するものとしても制御の干渉が生じることはない。
実施例の動力伝達装置では、切替バルブ50をライン圧PLを用いて駆動するものとしたが、ライン圧PLを図示しないモジュレータバルブを介して降圧したモジュレータ圧PMODを用いて駆動するものとしてもよいし、ライン圧PLやモジュレータ圧がソレノイドバルブを介して切替バルブ50に供給されるようにしてこのソレノイドバルブを用いて駆動するものとしても構わない。
実施例の動力伝達装置では、前進1速〜6速の6段変速のオートマチックトランスミッション20を組み込むものとしたが、これに限定されるものではなく、4段変速や5段変速,8段変速など、如何なる段数の自動変速機を組み込むものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「原動機」に相当し、機械式オイルポンプ42が「第1のポンプ」に相当し、電磁ポンプ100が「第2のポンプ」に相当し、オンオフソレノイドS1が「ソレノイドバルブ」に相当し、切替バルブ50が「切替バルブ」に相当する。また、リニアソレノイドSLC1が「調圧バルブ」に相当する。また、ワンウェイクラッチF1が「ワンウェイクラッチ」に相当し、ブレーキB2が「制動用クラッチ」に相当し、主としてC2リレーバルブ60とB2リレーバルブ70とが「第2の切替バルブ」に相当する。また、主として第1クラッチアプライリレーバルブ80と第2クラッチアプライリレーバルブ85とが「第3の切替バルブ」に相当する。ここで、「原動機」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど、如何なるタイプの内燃機関であっても構わないし、内燃機関以外の電動機など、動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの原動機であっても構わない。「第2のポンプ」としては、電磁力により作動油を圧送する電磁ポンプに限定されるものではなく、電動機からの動力により作動油を圧送する電動ポンプなど、電力の供給を受けて駆動して流体圧を発生させるものであれば如何なるタイプのポンプであっても構わない。また、「第2のポンプ」としては、前進1速を形成するクラッチC1に作動流体を圧送するものに限定されるものではなく、例えば、運転者の指示や走行状態などにより発進時の変速段が前進1速以外の変速段(前進2速など)に設定されたときにその変速段を形成するクラッチやブレーキに作動油を圧送するものとするなどとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
10 自動車、12 エンジン、14 クランクシャフト、16 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、18a,18b 車軸、19a,19b 車輪、20 オートマチックトランスミッション、21 入力軸、22 出力軸、24 トルクコンバータ、24a ポンプインペラ、24b タービンランナ、26 ギヤ機構、28 デファレンシャルギヤ、29 オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)、30 シングルピニオン式の遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 ラビニヨ式の遊星歯車機構、36a,36b サンギヤ、37 リングギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 キャリア、40 油圧回路、41 ストレーナ、42 機械式オイルポンプ、43 油路、44 レギュレータバルブ、46 マニュアルバルブ、46a 入力ポート、46b Dポジション用出力ポート、46c Rポジション用出力ポート、48 油路、50 切替バルブ、52 スリーブ、52a 第1の信号圧用入力ポート、52b 第2の信号圧用入力ポート、52c,52d 連絡ポート、52e 入力ポート、52f 出力ポート、54a 第1のスプール、54b 第2のスプール、56 スプリング、58 油路、60 C2リレーバルブ、62 スリーブ、62a 信号圧用入力ポート、62b 入力ポート、62c 出力ポート、62d 出力ポート、62e ドレンポート、64 スプール、66 スプリング、68,69 油路、70 B2リレーバルブ、72a,72b 信号圧用入力ポート、72c 信号圧用出力ポート、72d,72e 入力ポート、72f 出力ポート、74 スプール、76 スプリング、80 第1クラッチアプライリレーバルブ、81 スリーブ、81a,81b 信号圧用入力ポート、81c 入力ポート、81d,81e 出力ポート、82 スプール、83 スプリング、85 第2クラッチアプライリレーバルブ、86 スリーブ、86a,86b 信号圧用入力ポート、86c 入力ポート、86d 出力ポート、86e 入力ポート、86f 出力ポート、86g,86h 入力ポート、87 スプール、88 スプリング、89 油路、90 メイン電子制御ユニット(メインECU)、91 シフトレバー、92 シフトポジションセンサ、93 アクセルペダル、94 アクセルペダルポジションセンサ、95 ブレーキペダル、96 ブレーキスイッチ、98 車速センサ、100 電磁ポンプ、102 吸入ポート、104 吐出ポート、C1〜C3 クラッチ、B1,B2 ブレーキ、SLC1〜SLC3,SLB1,SLT リニアソレノイド、S1,S2 オンオフソレノイド、F1 ワンウェイクラッチ。

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、原動機からの動力を車軸に伝達するクラッチを備える動力伝達装置であって、
    前記原動機からの動力により駆動して流体圧を発生させる第1のポンプと、
    電力の供給を受けて駆動して流体圧を発生させて前記クラッチに供給する第2のポンプと、
    所定の作動対象を作動させるために該作動対象に対して前記第1のポンプからの流体圧の供給と遮断とを行なうソレノイドバルブと、
    前記所定の作動対象とは異なる作動対象として前記ソレノイドバルブからの流体圧の供給を受けると共に前記ソレノイドバルブを介さずに前記第1のポンプからの流体圧の供給を受けて前記第1のポンプの吐出口に接続された吐出流路と前記クラッチに接続されたクラッチ流路との連通を遮断する第1の状態と前記吐出流路と前記クラッチ流路とを連通する第2の状態とを切り替え可能で、前記第1の状態で前記ソレノイドバルブからの流体圧の供給を受けたときには前記第2の状態に切り替えると共に以降の該ソレノイドバルブからの流体圧の遮断に拘わらず前記第1のポンプからの流体圧により該第2の状態を保持する切替バルブと、
    を備える動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記第1のポンプからの流体圧を調圧を伴って出力する調圧バルブを備え、
    前記切替バルブは、前記ソレノイドバルブからの流体圧を信号圧として入力する第1の信号圧用入力ポートと、前記第1のポンプからの流体圧を信号圧として入力する第2の信号圧用入力ポートと、前記調圧バルブからの流体圧を入力する入力ポートと、前記クラッチ流路に接続された出力ポートと、が形成されると共に、第1のスプールと、該第1のスプールと同軸上に隣接して配置され第1のポジションにあるときに前記入力ポートと前記出力ポートとの連通を遮断すると共に前記第1のポンプから前記第2の信号圧用入力ポートへの流体圧の入力を禁止し第2のポジションにあるときに前記入力ポートと前記出力ポートとを連通すると共に前記第1のポンプから前記第2の信号圧用入力ポートへの流体圧の入力を許可する第2のスプールと、前記第2のポジションから前記第1のポジションへ移動するよう前記第2のスプールを軸方向に付勢するスプリングと、を有し、
    前記第1の信号圧用入力ポートに流体圧が入力されたときには、該入力された流体圧で前記第1のスプールを前記スプリングの付勢力に抗する方向に押圧することにより前記第2のスプールを押圧して該第2のスプールを前記第1のポジションから前記第2のポジションに移動させ、
    前記第2の信号圧用入力ポートに流体圧が入力されたときには、該入力された流体圧で前記第2のスプールを直接に前記スプリングの付勢力に抗する方向に押圧することにより前記第2のスプールを前記第2のポジションで保持する、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1または2記載の動力伝達装置であって、
    前記原動機からの動力を前記車軸に伝達するためのワンウェイクラッチと、該ワンウェイクラッチに代えて前記原動機からの制動力を前記車軸に伝達するための制動用クラッチとが設けられ、
    前記所定の作動対象は、前記第1のポンプから前記制動用クラッチへの流体圧の供給と遮断とを行なう第2の切替バルブである
    動力伝達装置。
  4. 請求項1または2記載の動力伝達装置であって、
    異なる複数の変速段を形成可能な複数のクラッチを備え、
    前記所定の作動対象は、所定の異常が生じたときに前記第1のポンプから前記複数のクラッチのうち退避走行用の変速段を形成するクラッチへの流体圧の供給を行なう第3の切替バルブである
    動力伝達装置。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    異なる複数の変速段を形成可能な複数のクラッチを備え、
    前記第2のポンプは、前記複数のクラッチのうち発進用の変速段を形成するクラッチに流体圧が供給されるよう構成されてなる
    動力伝達装置。
  6. 前記原動機は、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関である請求項1ないし5いずれか1項に記載の動力伝達装置。
  7. 前記内燃機関が自動停止しているときには前記第2のポンプから前記クラッチに供給されるよう該第2のポンプを制御し、前記自動停止している内燃機関が自動始動される際には該内燃機関が完爆したタイミングで前記切替バルブが前記第1の状態から前記第2の状態に切り替えられるよう前記ソレノイドバルブを制御する制御手段を備える請求項6記載の動力伝達装置。
  8. 原動機と、
    請求項1ないし7いずれか1項に記載の動力伝達装置と
    を搭載する車両。
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