JP5077073B2 - 動力伝達装置用の駆動装置および車両 - Google Patents

動力伝達装置用の駆動装置および車両 Download PDF

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本発明は、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、少なくとも一つのクラッチを有し該少なくとも一つのクラッチの係合状態を切り替えることにより前記内燃機関から車軸側への動力の伝達と遮断とが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する動力伝達装置用の駆動装置およびこれを搭載する車両に関する。
従来、この種の動力伝達装置用の駆動装置としては、動力伝達装置としての自動変速機が備える油圧駆動のクラッチやブレーキを係合するための油圧を発生させるポンプとして、エンジンからの動力により駆動する機械式オイルポンプと、バッテリからの電力の供給を受けて駆動する電動オイルポンプとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、車両の停車によりエンジンが自動停止したときには機械式オイルポンプに代えて電動オイルポンプを駆動して前進1速を形成するクラッチC1を係合直前の状態に保持することにより、ドライバからの発進要求によりエンジンを再始動しクラッチC1を係合して発進する際のクラッチC1の係合の遅れを防止することができるとしている。
特開2003−74689号公報
上述したタイプの動力伝達装置用の駆動装置では、電動オイルポンプは、通常、機械式オイルポンプと並列に設けられ、電動オイルポンプと機械式オイルポンプのいずれかからオイルを圧送することによりライン圧を生成して油圧回路全体に供給し、油圧回路中のライン圧を調圧バルブにより調圧してから対応するクラッチやブレーキに供給している。このため、電動オイルポンプには比較的高い圧送能力が要求されるから、電動オイルポンプの体格が大きくなり、ひいては装置全体の大型化を招く。
本発明の動力伝達装置用の駆動装置および車両は、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関を自動始動したときの車軸側への動力の伝達を素早く行ないつつ、装置の小型化を図ることを主目的とする。
本発明の動力伝達装置用の駆動装置および車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力伝達装置用の駆動装置は、
自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、少なくとも一つのクラッチを有し該少なくとも一つのクラッチの係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する動力伝達装置用の駆動装置であって、
前記内燃機関からの動力により駆動して作動流体を圧送する機械式圧送手段と、
前記機械式圧送手段により圧送された作動流体を調圧して前記少なくとも一つのクラッチに供給可能な調圧手段と、
電力の供給を受けて駆動して、前記少なくとも一つのクラッチに前記調圧手段を介さずに作動流体を圧送する電動圧送手段と、
前記動力伝達装置における前記両軸間の接続の切り離しを伴って前記内燃機関が自動停止しているとき、前記少なくとも一つのクラッチのうち前記両軸間の接続を行なうクラッチが完全に係合するときの圧力よりも低い低圧状態で待機するよう前記電動圧送手段を制御する自動停止時制御を行なう自動停止時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力伝達装置用の駆動装置では、内燃機関からの動力を受けて駆動して作動流体を圧送する機械式圧送手段と、機械式圧送手段により圧送された作動流体を調圧して内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と接続の切り離しとが可能な動力伝達装置が備える少なくとも一つのクラッチに供給可能な調圧手段とを備えるものにおいて、電力の供給を受けて駆動して少なくとも一つのクラッチに調圧手段を介さずに作動流体を圧送する電動式圧送手段を設け、動力伝達装置における両軸間の接続の切り離しを伴って内燃機関が自動停止しているとき、少なくとも一つのクラッチのうち両軸間の接続を行なうクラッチが完全に係合するときの圧力よりも低い低圧状態で待機するよう電動式圧送手段を制御する。これにより、その後に内燃機関を自動始動したときのクラッチの係合を迅速に行なうことができ、両軸間の接続を素早く形成することができる。また、電動圧送手段を機械的圧送手段と並列に設けて内燃機関が自動停止しているときに電動圧送手段から調圧手段を介して作動流体をクラッチに供給することにより低圧状態で待機するものに比して、必要な作動流体の圧送量を少なくすることができ、電動圧送手段の体格を小さくすることができる。この結果、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関を自動始動したときの車軸側への動力の伝達を素早く行ないつつ、装置の小型化を図ることができる。ここで、「クラッチ」には、二つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれる他、一つの回転系をケースなどの固定系に接続するブレーキも含まれる。
こうした本発明の動力伝達装置用の駆動装置において、前記電動圧送手段は、電磁ポンプであるものとすることもできる。こうすれば、装置全体をより小型化することができる。
また、本発明の動力伝達装置用の駆動装置において、前記機械的圧送手段から圧送された作動流体を用いて、前記調圧手段と前記少なくとも一つのクラッチとの流路的な接続と、前記電動圧送手段と該少なくとも一つのクラッチとの流路的な接続とを選択的に切り替える切替バルブを備えるものとすることもできる。こうすれば、流路の切替をスムーズに行なうことができる。
さらに、本発明の動力伝達装置用の駆動装置において、前記動力伝達装置は、複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速比を変更して前記内燃機関からの動力を前記車軸側に伝達可能な自動変速機であり、前記自動停止時制御手段は、前記内燃機関の自動停止を伴って停車しているときに、前記複数のクラッチのうち発進用の変速比を形成するクラッチに対して前記自動停止時制御を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を自動始動したときに発進時用の変速比を迅速に形成することができ、車両の発進をスムーズに行なうことができる。
本発明の車両は、
自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、
少なくとも一つのクラッチを有し該少なくとも一つのクラッチの係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、
前記自動変速機を駆動する上述した各態様のいずれかの本発明の動力伝達装置用の駆動装置、即ち、基本的には、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、少なくとも一つのクラッチを有し該少なくとも一つのクラッチの係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する動力伝達装置用の駆動装置であって、前記内燃機関からの動力により駆動して作動流体を圧送する機械式圧送手段と、前記機械式圧送手段により圧送された作動流体を調圧して前記少なくとも一つのクラッチに供給可能な調圧手段と、電力の供給を受けて駆動して前記少なくとも一つのクラッチに前記調圧手段を介さずに作動流体を圧送する電動圧送手段と、前記動力伝達装置における前記両軸間の接続の切り離しを伴って前記内燃機関が自動停止しているとき前記少なくとも一つのクラッチのうち前記両軸間の接続を行なうクラッチが完全に係合するときの圧力よりも低い低圧状態で待機するよう前記電動圧送手段を制御する自動停止時制御を行なう自動停止時制御手段と、を備える動力伝達装置用の駆動装置と、
を搭載することを要旨とする。
本発明の車両では、上述した各態様のいずれかの本発明の動力伝達装置用の駆動装置を搭載するから、本発明の動力伝達装置用の駆動装置が奏する効果、例えば、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関を自動始動したときの車軸側への動力の伝達を素早く行ないつつ、装置の小型化を図ることができる効果などと同様の効果を奏することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力伝達装置用の駆動装置を搭載する自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、オートマチックトランスミッション30の構成の概略を示す構成図であり、図3は、オートマチックトランスミッション30の作動表であり、図4は、油圧回路40の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車20は、図1に示すように、内燃機関としてのエンジン22と、エンジン22をクランキングして始動するためのスタータモータ23と、エンジン22のクランクシャフト26にトルクコンバータ28を介して入力軸36が接続されると共にデファレンシャルギヤ72を介して駆動輪74a,74bに出力軸38が接続され入力軸36に入力された動力を出力軸38に伝達するオートマチックトランスミッション30と、オートマチックトランスミッション30を駆動するアクチュエータとしての油圧回路40と、車両全体をコントロールするメイン電子制御ユニット(以下、メインECUという)50とを備える。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により運転制御されている。エンジンECU24は、詳細に図示しないが、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備える。このエンジンECU24には、クランクシャフト26に取り付けられた回転数センサ25などのエンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、スロットル開度を調節するスロットルモータへの駆動信号や燃料噴射弁への制御信号,点火プラグへの点火信号,スタータモータ23への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、メインECU50と通信しており、メインECU50からの制御信号によってエンジン22を制御したり、必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをメインECU50に出力する。
オートマチックトランスミッション30は、図2に示すように、ダブルピニオン式の遊星歯車機構30aとシングルピニオン式の二つの遊星歯車機構30b,30cと三つのクラッチC1,C2,C3と四つのブレーキB1,B2,B3,B4と三つのワンウェイクラッチF1,F2,F3とを備える。ダブルピニオン式の遊星歯車機構30aは、外歯歯車としてのサンギヤ31aと、このサンギヤ31aと同心円上に配置された内歯歯車としてのリングギヤ32aと、サンギヤ31aに噛合する複数の第1ピニオンギヤ33aと、この第1ピニオンギヤ33aに噛合すると共にリングギヤ32aに噛合する複数の第2ピニオンギヤ34aと、複数の第1ピニオンギヤ33aおよび複数の第2ピニオンギヤ34aとを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア35aとを備え、サンギヤ31aはクラッチC3を介して入力軸36に接続されると共にワンウェイクラッチF2を介して接続されたブレーキB3のオンオフによりその回転を自由にまたは一方向に規制できるようになっており、リングギヤ32aはブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35aはワンウェイクラッチF1によりその回転を一方向に規制されると共にブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっている。シングルピニオン式の遊星歯車機構30bは、外歯歯車のサンギヤ31bと、このサンギヤ31bと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32bと、サンギヤ31bに噛合すると共にリングギヤ32bに噛合する複数のピニオンギヤ33bと、複数のピニオンギヤ33bを自転かつ公転自在に保持するキャリア35bとを備え、サンギヤ31bはクラッチC1を介して入力軸36に接続されており、リングギヤ32bはダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのリングギヤ32aに接続されると共にブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35bはクラッチC2を介して入力軸36に接続されると共にワンウェイクラッチF3によりその回転を一方向に規制できるようになっている。また、シングルピニオン式の遊星歯車機構30cは、外歯歯車のサンギヤ31cと、このサンギヤ31cと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32cと、サンギヤ31cに噛合すると共にリングギヤ32cに噛合する複数のピニオンギヤ33cと、複数のピニオンギヤ33cを自転かつ公転自在に保持するキャリア35cとを備え、サンギヤ31cはシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのサンギヤ31bに接続されており、リングギヤ32cはシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのキャリア35bに接続されると共にブレーキB4のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35cは出力軸38に接続されている。
オートマチックトランスミッション30は、図3に示すように、クラッチC1〜C3のオンオフとブレーキB1〜B4のオンオフにより前進1速〜5速と後進とニュートラルとを切り替えることができるようになっている。前進1速の状態、即ち入力軸36の回転を最も大きな減速比で減速して出力軸38に伝達する状態は、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1〜B4とをオフとすることにより形成することができる。この状態では、シングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cはワンウェイクラッチF3によりその一方向の回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力は大きな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。1速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB4をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF3に代えてリングギヤ32cの回転が固定される。前進2速の状態は、クラッチC1とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1,B2,B4とをオフとすることにより形成することができる。この状態では、ワンウェイクラッチF2によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのサンギヤ31aはその一方向の回転が固定されると共にワンウェイクラッチF1によりキャリア35aはその一方向の回転が固定されるため、リングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bもその一方向の回転が固定され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31bに入力される動力はリングギヤ32bの固定により減速してキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力はリングギヤ32cの回転状態に応じて前進1速よりも若干小さな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。2速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB2をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1およびワンウェイクラッチF2に代えてリングギヤ32aおよびリングギヤ32bの回転が固定される。前進3速の状態は、クラッチC1,C3とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2,B4とをオフとすることにより形成することができる。この状態では、ワンウェイクラッチF1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその一方向の回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31bに入力される動力はリングギヤ32bの回転状態により減速してキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力はリングギヤ32cの回転状態に応じて前進2速よりも若干小さな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。3速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB1をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1に代えてキャリア35aの回転が固定される。前進4速の状態は、クラッチC1〜C3とブレーキB3とをオンとすると共にブレーキB1,B2,B4をオフとすることにより形成することができる。この状態では、入力軸36はクラッチC1を介してシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのサンギヤ31bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのサンギヤ31cに接続されると共にクラッチC2を介してキャリア35bおよびリングギヤ32cに接続されるため、シングルピニオン式の遊星歯車機構30b,30cのすべての回転要素は一体回転し、入力軸36と出力軸38とが直結された状態となり、入力軸36から入力される動力は値1.0の減速比で動力が伝達される。前進5速の状態、即ち入力軸36の回転を最も小さな減速比で減速(増速)して出力軸38に伝達する状態は、クラッチC2,C3とブレーキB1,B3とをオンとすると共にクラッチC1とブレーキB2,B4とをオフとすることにより形成することができる。この状態では、ブレーキB1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、入力軸36からクラッチC2を介してキャリア35bに入力される動力はリングギヤ32bの回転状態により増速してサンギヤ31bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのサンギヤ31cに出力され、入力軸36からクラッチC2を介してリングギヤ32cに入力される動力はサンギヤ31cの回転状態に応じて最も小さな減速比で増速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。
また、オートマチックトランスミッション30では、ニュートラルの状態、即ち入力軸36と出力軸38との切り離しは、すべてのクラッチC1〜C3とブレーキB1〜B4とをオフとすることにより行なうことができる。また、後進の状態は、クラッチC3とブレーキB4とをオンとすると共にクラッチC1,C2とブレーキB1〜B3をオフとすることにより形成することができる。この状態では、ワンウェイクラッチF1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその一方向の回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、ブレーキB4によりシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cはその回転が固定されるため、リングギヤ32aに出力される動力は回転が反転してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。後進の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB1をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1に代えてキャリア35aの回転が固定される。
油圧回路40は、図4に示すように、エンジン22からの動力によりオイルを圧送する機械式オイルポンプ41と、機械式オイルポンプ41により圧送されたオイルの圧力(ライン圧PL)を調節するレギュレータバルブ42と、図示しないモジュレータバルブを介して入力されるライン圧PLを調圧して信号圧として出力することによりレギュレータバルブ42を駆動するリニアソレノイド43と、ライン圧PLをマニュアルバルブ44を介して入力すると共に調圧してクラッチC1側に出力するリニアソレノイドバルブ(以下、リニアソレノイドという)SLC1と、リニアソレノイドSLC1に供給されるライン圧PLを蓄圧するアキュムレータ45と、電磁力を用いてオイルを圧送する電磁ポンプ46と、リニアソレノイドSLC1とクラッチC1との流路的な接続と電磁ポンプ46とクラッチC1との流路的な接続とを選択的に切り替える切替バルブ48と、図示しないモジュレータバルブを介して入力されるライン圧PLを信号圧としてオンオフ出力することにより切替バルブ48を駆動するオンオフソレノイド49と、ライン圧PLをマニュアルバルブ44を介して入力すると共に調圧してクラッチC2側に出力するリニアソレノイドバルブ(以下、リニアソレノイドという)SLC2などにより構成されている。なお、図4では、クラッチC1,C2についての油圧系を示したが、クラッチC1,C2以外の他のクラッチC3やブレーキB1〜B4の油圧系も同様に構成することができる。
電磁ポンプ46は、図5の動作説明図に示すように、ポンプ室46aを形成する可動部46bを軸方向に付勢するスプリング46cが取り付けられると共にスプリング46cに対向する向きに推力を発生させる電磁部46dが取り付けられており、電磁部46dのコイルへ通電したときには、電磁部46dの推力がスプリング46cの付勢力に打ち勝って可動部46bを図中下方に移動させることによりポンプ室46a内を正圧として吸入用の逆止弁47aを閉弁すると共に吐出用の逆止弁47bを介してポンプ室46a内のオイルを吐出し(図5(a)参照)、電磁部46dのコイルへの通電を解除したときには、スプリング46cの付勢力により可動部46bを図中上方に移動させることによりポンプ室46a内を負圧として吐出用の逆止弁47bを閉弁すると共に吸入用の逆止弁47aを介してオイルを吸入する(図5(b)参照)。この電磁ポンプ46は、実施例では、クラッチC1が完全には係合されないがスタータモータ23によるエンジン22へのクランキングトルクよりも若干大きなトルク容量を持つ低圧状態でクラッチピストンをストロークさせると共にその状態を保持するために必要十分な圧送能力として設計されている。したがって、電磁ポンプ46としては、十分に小型のものを用いることができる。
切替バルブ48は、図6の動作説明図に示すように、下部にはスプール48aを図中上方に付勢するスプリング48bが取り付けられると共に上部にはオンオフソレノイド49からの信号圧を入力する入力ポート48cが形成されており、オンオフソレノイド49から信号圧が入力されているときには、信号圧がスプリング48bの付勢力に打ち勝ってスプール48aが図中下方に移動することにより電磁ポンプ46とクラッチC1とを流路的に遮断すると共にリニアソレノイドSLC1とクラッチC1とを流路的に接続し(図6(a)参照)、オンオフソレノイド49から信号圧が入力されていないときには、スプリング48bの付勢力によりスプール48aが図中上方に移動することにより電磁ポンプ46とクラッチC1とを流路的に接続すると共にリニアソレノイドSLC1とクラッチC1とを流路的に遮断する(図6(b)参照)。
油圧回路40は、オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(以下、ATECUという)39により駆動制御されている。ATECU39は、詳細に図示しないが、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備える。ATECU39からは、リニアソレノイド43への駆動信号やリニアソレノイドSLC1への駆動信号,リニアソレノイドSLC2への駆動信号,電磁ポンプ46への駆動信号,オンオフソレノイド49への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ATECU39は、メインECU50と通信しており、メインECU50からの制御信号によってオートマチックトランスミッション30(油圧回路40)を制御したり、必要に応じてオートマチックトランスミッション30の状態に関するデータをメインECU50に出力する。
メインECU50は、詳細には図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備える。メインECU50には、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込みを検出するブレーキスイッチ66からのブレーキスイッチ信号BSW,車速センサ68からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。メインECU50は、エンジンECU24やATECU39と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やATECU39と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例の自動車20では、エンジン22が始動され、シフトレバー61を「D(ドライブ)」の走行ポジションとして走行しているときに、車速Vが値0,アクセルオフ,ブレーキスイッチ信号BSWがオンなど予め設定された自動停止条件の全てが成立したときにエンジン22を自動停止する。エンジン22が自動停止されると、その後、ブレーキスイッチ信号BSWがオフ且つアクセルオンなど予め設定された自動始動条件が成立したときに自動停止したエンジン22を自動始動する。
次に、こうして構成された自動車20が搭載する実施例の動力伝達装置用の駆動装置の動作、特に、エンジン22の自動停止中の動作について説明する。なお、実施例の動力伝達装置用の駆動装置としては、油圧回路40と、ATECU39とが該当する。図7は、ATECU39により実行される自動停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトレバー61をDポジションとして走行しているときに、エンジン22の自動停止条件が成立したときに実行される。なお、この走行状態では、オンオフソレノイド49からは信号圧が出力されており、切替バルブ48は、電磁ポンプ46とクラッチC1とを流路的に遮断すると共にリニアソレノイドSLC1とクラッチC1とを流路的に接続した状態となっている。
自動停止時制御ルーチンが実行されると、ATECU39のCPUは、まず、エンジン22の自動停止条件が成立してエンジン22の燃料カットが行なわれたときに(ステップS100)、クラッチC1に作用する油圧が徐々に値0まで減少するようリニアソレノイドSLC1を制御して(ステップS110)、エンジン22の回転数Neが値0近傍すなわちエンジン22の回転が停止するのを待つ(ステップS120,S130)。ここで、エンジン22の回転数Neは、回転数センサ25により検出されたものをエンジンECU24からメインECU50を介して入力するものとした。
エンジン22の回転が停止すると、切替バルブ48が電磁ポンプ46とクラッチC1とを流路的に接続すると共にリニアソレノイドSLC1とクラッチC1とを流路的に遮断するようオンオフソレノイド49を駆動制御すると共に(ステップS140)、電磁ポンプ46の駆動を開始して(ステップS150)、以降にエンジン22の自動始動条件が成立するのを待つ(ステップS150)。電磁ポンプ46が駆動されると、電磁ポンプ46の前述した圧送能力から、クラッチC1は、スタータモータ23のクランキングトルクよりも若干大きなトルク容量を持つ低圧状態でクラッチピストンがストロークし、その低圧状態で待機することになる。
エンジン22の自動始動条件が成立すると、スタータモータ23によりエンジン22がクランキングされるから、切替バルブ48が電磁ポンプ46とクラッチC1とを流路的に遮断すると共にリニアソレノイドSLC1とクラッチC1とを流路的に接続するようオンオフソレノイド49を駆動制御して(ステップS170)、クラッチC1に作用する油圧が増圧するようリニアソレノイドSLC1を駆動制御し(ステップS180)、エンジン22が完爆したときに(ステップS190)、電磁ポンプ46を駆動停止して(ステップS200)、本ルーチンを終了する。これにより、クラッチC1は完全に係合し、エンジン22からの動力をオートマチックトランスミッション30により前進1速で駆動輪74a,74bに伝達して車両を発進させることができる。
図8は、車速Vとエンジン回転数Neとアクセル開度Accとブレーキスイッチ信号BSWとシフトポジションSPとライン圧PLとクラッチC1の油圧とリニアソレノイドSLC1の電流指令と電磁ポンプの電流指令の時間変化の様子を示す説明図である。図示するように、時刻t1にエンジン22の自動停止条件が成立して時刻t2にエンジン22の燃料供給がカットされると、前進1速を形成するクラッチC1に作用する油圧が徐々に減少するよう電流指令を設定してリニアソレノイドSLC1を駆動し、エンジン22の回転が停止した後に切替バルブ48により電磁ポンプ46とクラッチC1とを流路的に接続すると共に電磁ポンプ46を駆動してクラッチC1に作用する油圧をクラッチC1がクランキングトルクよりも若干大きなトルク容量を持つ低圧状態とする(時刻t3)。この場合、電磁ポンプ46はリニアソレノイドSLC1を介さずに直接クラッチC1にオイルを圧送することができると共にクラッチC1に作用させるべき油圧は低圧状態でよいから、電磁ポンプ46でも必要な圧送性能に不足は生じない。そして、時刻t4にブレーキオフされ時刻t5にアクセルオンされてエンジン22の自動始動条件が成立すると、スタータモータ23によりエンジン22がクランキングされる。このとき、クラッチC1の油圧はクランキングトルクよりも若干大きなトルク容量を持つ低圧状態で保持されているから、エンジン22のクランキングトルクはクラッチC1を介してクリープトルクとして駆動輪74a,74b側に伝達される。エンジン22のクランキングが開始されると、切替バルブ48によりリニアソレノイドSLC1とクラッチC1とを流路的に接続すると共にリニアソレノイドSLC1を駆動してクラッチC1に作用する油圧を増圧し、エンジン22が完爆したときに電磁ポンプ46を駆動停止する(時刻t6)。
以上説明した実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置によれば、発進用の前進1速を形成するクラッチC1にリニアソレノイドSLC1を介さずにオイルを圧送する電磁ポンプ46を設け、エンジン22が自動停止したときにクラッチC1がスタータモータ23のクランキングトルクよりも若干大きなトルク容量を持つ低圧状態で待機するよう電磁ポンプ46を駆動するから、機械式オイルポンプ41に並列して電動オイルポンプを設けてエンジン22が自動停止したときにこの電動オイルポンプを駆動することによりリニアソレノイドSLC1を介してクラッチC1を低圧状態で待機させるものに比して、圧送能力は低いが電気モータを用いる電動オイルポンプよりも体格を大幅に小さくすることができる電磁ポンプ46を用いることができ、装置全体の小型化を図ることができる。もとより、エンジン22の自動停止中に発進用の前進1速を形成するクラッチC1を低圧状態で待機させることにより、アクセルペダル63が踏み込まれたときにクラッチC1を迅速に完全係合することができ、発進をスムーズに行なうことができる。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、リニアソレノイドSLC1としてライン圧PLから最適なクラッチ圧を生成してクラッチC1をダイレクトに制御するダイレクト制御用のリニアソレノイドバルブとして構成するものとしたが、リニアソレノイドバルブをパイロット制御用のリニアソレノイドとして用いて別途コントロールバルブを駆動することによりこのコントロールバルブによりクラッチ圧を生成してクラッチC1を制御するものとしてもよい。なお、クラッチC2やブレーキB1〜B4についても同様の構成とするものとしてもよい。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、エンジン22の自動停止中には、クラッチC1をスタータモータ23によるエンジン22へのクランキングトルクよりも若干大きいトルクを伝達可能なトルク容量を持つ低圧状態で待機するものとしたが、クラッチC1をトルク容量を持たない係合直前の低圧状態で待機するものとしてもよい。この場合、電磁ポンプ46としては、クラッチC1を待機すべき低圧状態に応じた圧送能力として設計するものとすればよい。また、電磁ポンプ46の圧送能力に余裕を持たせて、電磁ポンプ46(コイル)に印加する電流を制御することによりクラッチC1の油圧制御を行なうものとしてもよい。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、オンオフソレノイド49により入力ポート48cに供給する信号圧(ライン圧PL)をオンオフ出力することにより切替バルブ48を駆動するものとしたが、ライン圧PLを直接に(或いはモジュレータバルブを介して)入力ポート48cに出力するものとしても構わない。この場合、図7の自動停止制御ルーチンのステップS140,S170の処理は必要ない。なお、この場合の切替バルブ48は、エンジン22が運転している最中には機械式オイルポンプ41によりライン圧PLが生成されるから電磁ポンプ46とクラッチC1とを流路的に遮断すると共にリニアソレノイドSLC1とクラッチC1とを流路的に接続し、エンジン22の運転が停止しているときには機械式オイルポンプ41が停止してライン圧PLが抜けるから電磁ポンプ46とクラッチC1とを流路的に接続すると共にリニアソレノイドSLC1とクラッチC1とを流路的に遮断する。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、オートマチックトランスミッション30が「動力伝達装置」に相当し、機械式オイルポンプ41が「機械式圧送手段」に相当し、レギュレータバルブ42やリニアソレノイド43,リニアソレノイドSLC1,SLC2などが「調圧手段」に相当し、電磁ポンプ46が「電動圧送手段」に相当し、図7の自動停止時制御ルーチンを実行するATECU39が「自動停止時制御手段」に相当する。また、切替バルブ48が「切替バルブ」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど、如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「動力伝達装置」としては、前進1速〜5速の5段変速のオートマチックトランスミッション30に限定されるものではなく、4段変速や6段変速,8段変速など、複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速比を変更可能なものであれば、如何なる段数の自動変速機であっても構わない。また、「動力伝達装置」としては、自動変速機に限定されるものでもなく、例えば、エンジン22のクランクシャフト26(トルクコンバータ28)にクラッチを介して直接にデファレンシャルギヤ72を介して駆動輪74a,74bに接続されるなど、少なくとも一つのクラッチを有し少なくとも一つのクラッチの係合状態を切り替えることにより内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能なものであれば如何なるものであっても構わない。「調圧手段」としては、リニアソレノイドSLC1,SLC2などにより構成するものに限定されるものではなく、機械式圧送手段により圧送された作動流体を調圧して少なくとも一つのクラッチに供給可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「電動圧送手段」としては、電磁ポンプ46に限定されるものではなく、電気モータにより駆動する電動オイルポンプなど、電力の供給を受けて駆動して作動流体を圧送することができるものであれば如何なるものであっても構わない。また、「電動圧送手段」としては、前進1速を形成するクラッチC1にリニアソレノイドSLC1を介さずにオイルを圧送するものに限定されるものではなく、例えば、運転者の指示や走行状態などにより発進時の変速段が前進1速以外の変速段(前進2速など)に設定されたときにその変速段を形成するクラッチやブレーキにリニアソレノイドバルブを介さずにオイルを圧送するものとするなど、少なくとも一つのクラッチに調圧手段を介さずに作動流体を圧送するものであれば如何なるものであっても構わない。「自動停止時制御手段」としては、ATECU39に限定されるものではなく、ATECU39とエンジンECU24とメインECU50とを一体のものとしたり、ATECU39を複数の電子制御ユニットにより実現するものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施例としての動力伝達装置用の駆動装置を搭載する自動車20の構成の概略を示す構成図である。 オートマチックトランスミッション30の構成の概略を示す構成図である。 オートマチックトランスミッション30の作動表である。 油圧回路40の構成の概略を示す構成図である。 電磁ポンプ46の動作を説明する説明図である。 切替バルブ48の動作を説明する説明図である。 自動停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車速Vとエンジン回転数Neとアクセル開度Accとブレーキスイッチ信号BSWとシフトポジションSPとライン圧PLとクラッチC1の油圧とリニアソレノイドSLC1の電流指令と電磁ポンプの電流指令の時間変化の様子を示す説明図である。
符号の説明
20 自動車、22 エンジン、23 スタータモータ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 回転数センサ、26 クランクシャフト、28 トルクコンバータ、30 オートマチックトランスミッション、30a ダブルピニオン式の遊星歯車機構、30b,30c シングルピニオン式の遊星歯車機構、31a,31b,31c サンギヤ、32a,32b,32c リングギヤ、33a 第1ピニオンギヤ、33b,33c ピニオンギヤ、34a 第2ピニオンギヤ、35a,35b,35c キャリア,36 入力軸、38 出力軸、39 オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)、40 油圧回路、41 機械式オイルポンプ、42 レギュレータバルブ、43 リニアソレノイド、44 マニュアルバルブ、45 アキュムレータ、46 電磁ポンプ、46a ポンプ室、46b 可動部、46c スプリング、46d 電磁部、47a 吸入用の逆止弁、47b 吐出用の逆止弁、48 切替バルブ、48a スプール、48b スプリング、48c 入力ポート、49 オンオフソレノイド、50 メイン電子制御ユニット(メインECU)、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキスイッチ、68 車速センサ、72 デファレンシャルギヤ、C1〜C3 クラッチ、B1〜B4 ブレーキ、F1〜F3 ワンウェイクラッチ、SLC1,SLC2 リニアソレノイドバルブ(リニアソレノイド)。

Claims (3)

  1. 自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、少なくとも一つのクラッチを有し該少なくとも一つのクラッチの係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する動力伝達装置用の駆動装置であって、
    前記内燃機関からの動力により駆動して作動流体を圧送する機械式圧送手段と、
    前記機械式圧送手段により圧送された作動流体を調圧してライン圧を生成するレギュレータバルブと、
    前記ライン圧を調圧してクラッチ圧を生成し、該生成したクラッチ圧を前記両軸間の接続を行なう一つのクラッチに供給する調圧バルブと、
    電力の供給を受けて駆動して、前記一つのクラッチに前記調圧バルブを介さずに作動流体を圧送する電磁ポンプと、
    前記機械的圧送手段から圧送された作動流体を用いて、前記調圧バルブと前記一つのクラッチとの流路的な接続と、前記電磁ポンプと該一つのクラッチとの流路的な接続とを選択的に切り替える切替バルブと、
    前記動力伝達装置における前記両軸間の接続の切り離しを伴って前記内燃機関が自動停止しているとき、前記一つのクラッチが完全に係合するときの圧力よりも低い低圧状態で待機するよう前記電磁ポンプを制御する自動停止時制御を行なう自動停止時制御手段と、
    を備える動力伝達装置用の駆動装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置用の駆動装置であって、
    前記動力伝達装置は、複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変速比を変更して前記内燃機関からの動力を前記車軸側に伝達可能な自動変速機であり、
    前記自動停止時制御手段は、前記内燃機関の自動停止を伴って停車しているときに、前記複数のクラッチのうち発進用の変速比を形成するクラッチに対して前記自動停止時制御を行なう手段である
    動力伝達装置用の駆動装置。
  3. 車両であって、
    自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、
    少なくとも一つのクラッチを有し該少なくとも一つのクラッチの係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、
    前記動力伝達装置を駆動する請求項1または2記載の動力伝達装置用の駆動装置と、
    を搭載する車両。
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