JP5158201B2 - 駆動装置および車両 - Google Patents

駆動装置および車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5158201B2
JP5158201B2 JP2010522659A JP2010522659A JP5158201B2 JP 5158201 B2 JP5158201 B2 JP 5158201B2 JP 2010522659 A JP2010522659 A JP 2010522659A JP 2010522659 A JP2010522659 A JP 2010522659A JP 5158201 B2 JP5158201 B2 JP 5158201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic
pump
engagement element
friction engagement
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010522659A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010013556A1 (ja
Inventor
哲也 清水
建一 土田
明智 鈴木
和典 石川
和彦 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2010522659A priority Critical patent/JP5158201B2/ja
Publication of JPWO2010013556A1 publication Critical patent/JPWO2010013556A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5158201B2 publication Critical patent/JP5158201B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B17/00Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors
    • F04B17/03Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors
    • F04B17/04Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors using solenoids
    • F04B17/042Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors using solenoids the solenoid motor being separated from the fluid flow
    • F04B17/044Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors using solenoids the solenoid motor being separated from the fluid flow using solenoids directly actuating the piston
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B35/00Piston pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by the driving means to their working members, or by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors, not otherwise provided for
    • F04B35/04Piston pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by the driving means to their working members, or by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors, not otherwise provided for the means being electric
    • F04B35/045Piston pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by the driving means to their working members, or by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors, not otherwise provided for the means being electric using solenoids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B49/00Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
    • F04B49/06Control using electricity
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/0021Generation or control of line pressure
    • F16H61/0025Supply of control fluid; Pumps therefore
    • F16H61/0031Supply of control fluid; Pumps therefore using auxiliary pumps, e.g. pump driven by a different power source than the engine
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2312/00Driving activities
    • F16H2312/14Going to, or coming from standby operation, e.g. for engine start-stop operation at traffic lights

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Electromagnetic Pumps, Or The Like (AREA)

Description

本発明は、駆動装置に関し、詳しくは、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、クラッチを有し該クラッチの係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する動力伝達装置用の駆動装置およびこれを搭載する車両に関する。
従来、この種の車両としては、自動停止と自動始動とが可能なエンジンとエンジンからの動力を伝達する自動変速機とを搭載し、この自動変速機が備える油圧駆動のクラッチやブレーキを係合するための油圧を発生させるポンプとして、エンジンからの動力により駆動する機械式オイルポンプと、バッテリからの電力の供給を受けて駆動する電動オイルポンプとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、車両の停車によりエンジンが自動停止したときには機械式オイルポンプに代えて電動オイルポンプを駆動して前進1速を形成するクラッチC1を係合直前の状態に保持することにより、ドライバからの発進要求によりエンジンを再始動しクラッチC1を係合して発進する際のクラッチC1の係合の遅れを防止することができるとしている。
特開2003−74689号公報
上述したタイプの自動変速機の駆動装置では、電動オイルポンプは、通常、機械式オイルポンプと並列に設けられ、電動オイルポンプと機械式オイルポンプのいずれかからオイルを圧送することによりライン圧を生成して油圧回路全体に供給し、油圧回路中のライン圧を調圧バルブにより調圧してから対応するクラッチやブレーキに供給している。このため、電動オイルポンプには比較的高い圧送能力が要求されるから、電動オイルポンプの体格が大きくなり、ひいては装置全体の大型化を招く。
本発明の動力伝達装置用の駆動装置および車両は、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関を自動始動したときの車軸側への動力の伝達を素早く行ないつつ、装置の小型化を図ることを主目的とする。
本発明の動力伝達装置用の駆動装置および車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の駆動装置は、
通電を遮断したときにケースに当接して初期状態に至る可動部を有する電磁部と、該電磁部の電磁力により前記可動部の動作に伴って軸方向に摺動し往復動により作動流体を圧送するポンプ部と、前記電磁部の電磁力と対向する向きに前記ポンプ部を付勢する弾性部材とを有する電磁式機器と、
上限値と値0よりも大きな下限値との間で前記電磁部に印加される電流の高低が繰り返されるよう前記電磁式機器を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、通電を遮断したときにケースに当接して初期状態に至る可動部を有する電磁部に印加する電流を、上限値と値0よりも大きな下限値との間で高低が繰り返されるよう電磁式機器を制御する。したがって、可動部とケースとの衝突により異音が発生するのを抑制することができる。さらに、可動部とケースとの衝突を回避することにより、衝突に基づき耐久劣化された可動部やケースから発生する恐れのある摩耗粉を少なくすることができるので、可動部のスティックや摺動不良,ストローク量の変化などに基づく動作不良を防止することができる。また、可動部やケースの耐久性も向上させることができる。
こうした本発明の駆動装置において、前記電磁式機器は、流体圧源からの流体圧を調圧する弁体を備え、前記ポンプ部は、前記可動部の動作に伴って摺動する前記弁体の往復動により作動流体を圧送するものとすることもできる。こうすれば、装置をよりコンパクトなものとすることができる。なお、電磁部の可動部は、弁体と別体であるものが含まれる他、弁体と一体であるものも含まれる。
また、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、摩擦係合要素を有し該摩擦係合要素の係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する本発明の動力伝達装置用の駆動装置において、前記制御手段は、前記内燃機関が自動停止するときには、前記電磁式機器により前記摩擦係合要素に前記流体圧源からの流体圧を調圧して供給しながら該電磁式機器をポンプとして機能させるための準備として第1の所定電流を下限値として上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返し、その後に前記第1の所定電流よりも小さく値0よりも大きい第2の所定電流を前記下限値として前記上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返す手段であるものとすることもできる。
あるいは、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、摩擦係合要素を有し該摩擦係合要素の係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する本発明の動力伝達装置用の駆動装置において、前記内燃機関からの動力により駆動して作動流体を圧送する機械式ポンプを備え、前記電磁式機器として、各種ポートが形成された中空のスリーブと、該スリーブに挿入される軸状部材であって軸方向に摺動することにより前記各種ポートを開閉可能なスプールと、該スプールを軸方向に付勢する前記弾性部材と、該弾性部材と対向する向きに前記スプールに対して推力を発生させる前記電磁部と、を備え、前記各種ポートとして前記機械式ポンプから圧送された作動流体を入力する入力ポートと前記摩擦係合要素に作動流体を出力する出力ポートと排出ポートとが形成され前記スプールが軸方向に摺動することにより前記入力ポートから入力された流体圧を前記排出ポートの排出を伴って調圧して前記出力ポートに出力する調圧弁として機能するよう該スリーブと該スプールとの間で調圧室が形成されると共に、前記各種ポートとして吸入ポートと前記摩擦係合要素に作動流体を吐出する吐出ポートとが形成され前記電磁部からの推力を解除したときに前記弾性部材の付勢力により前記スプールが摺動することにより作動流体を前記吸入ポートを介して吸入し前記電磁部から発生させた推力により前記スプールが摺動することにより前記吸入された作動流体を前記吐出ポートを介して吐出するポンプとして機能するよう前記スリーブと前記スプールとの間で前記調圧室とは遮断された空間として区画されたポンプ室が形成され、前記制御手段は、前記内燃機関を運転すると共に前記電磁式機器を前記調圧弁として機能させて該調圧弁により前記摩擦係合要素を係合することにより前記内燃機関の出力軸側と車軸側との両軸間を接続している状態から該両軸間の切り離しを伴って該内燃機関を自動停止するときには、前記調圧弁により前記摩擦係合要素に流体圧を供給しながら前記電磁式機器を前記ポンプとして機能させるための準備として第1の所定電流を下限値として上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返し、その後に前記電磁式機器を前記ポンプとして機能させることにより前記摩擦係合要素が完全に係合するときの圧力よりも低い低圧状態で保持されるよう前記第1の所定電流よりも小さな第2の所定電流を前記下限値として前記上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返す手段であるものとすることもできる。これにより、摩擦係合要素を低圧状態に保持するために電磁式機器をポンプとして機能させて作動流体を摩擦係合要素に直接圧送するから、電動ポンプを機械式ポンプと並列に設けて内燃機関が自動停止しているときに電動ポンプから調圧弁を介して作動流体を摩擦係合要素に供給することにより低圧状態を保持するものに比して、必要な作動流体の圧送量を少なくすることができ、電磁式機器として小型のものを用いることができる。また、電磁式機器の調圧弁から摩擦係合要素に流体圧を供給しながら電磁式機器をポンプとして機能させるための準備を行なうから、電磁式機器の機能の調圧弁からポンプへの切り替えをスムーズに行なうことができる。もとより、内燃機関の自動停止中に摩擦係合要素を低圧状態に保持するから、その後に内燃機関を自動始動したときに摩擦係合要素の係合を迅速に行なうことができ、両軸間の接続を素早く形成することができる。これらの結果、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関を自動始動したときの車軸側への動力の伝達を素早く行ないつつ、装置の小型化を図ることができる。ここで、「摩擦係合要素」には、二つの回転系を接続するクラッチが含まれる他、一つの回転系をケースなどの固定系に接続するブレーキも含まれる。
動力伝達装置の駆動に用いる態様の本発明の駆動装置において、前記機械式ポンプから圧送された作動流体を用いて、前記電磁式機器の調圧部と前記摩擦係合要素との流路的な接続と、該電磁式機器のポンプ部と該摩擦係合要素との流路的な接続とを選択的に切り替える切替バルブを備えるものとすることもできる。こうすれば、流路の切替をスムーズに行なうことができる。この場合、前記切替バルブは、前記ポンプ部の吐出ポートと前記摩擦係合要素との流路的な遮断に伴って前記ポンプ室内の作動流体を排出するバルブであるものとすることもできる。こうすれば、電磁式機器を調圧弁として機能させる際にポンプ室に残存する作動流体によりスプールの移動が妨げられるのを抑制することができる。
また、動力伝達装置の駆動に用いる態様の本発明の駆動装置において、前記動力伝達装置は、自動変速機であり、前記摩擦係合要素は、発進用の摩擦係合要素であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を自動始動したときに発進時用の変速比を迅速に形成することができ、車両の発進をスムーズに行なうことができる。
本発明の車両は、
自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、
摩擦係合要素を有し該摩擦係合要素の係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、
前記動力伝達装置を駆動する上述した各態様のいずれかの本発明の動力伝達装置用の駆動装置、即ち、基本的には、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、摩擦係合要素を有し該摩擦係合要素の係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する駆動装置であって、前記内燃機関からの動力により駆動して作動流体を圧送する機械式ポンプを備え、前記電磁式機器として、各種ポートが形成された中空のスリーブと、該スリーブに挿入される軸状部材であって軸方向に摺動することにより前記各種ポートを開閉可能なスプールと、該スプールを軸方向に付勢する前記弾性部材と、該弾性部材と対向する向きに前記スプールに対して推力を発生させる前記電磁部と、を備え、前記各種ポートとして前記機械式ポンプから圧送された作動流体を入力する入力ポートと前記摩擦係合要素に作動流体を出力する出力ポートと排出ポートとが形成され前記スプールが軸方向に摺動することにより前記入力ポートから入力された流体圧を前記排出ポートの排出を伴って調圧して前記出力ポートに出力する調圧弁として機能するよう該スリーブと該スプールとの間で調圧室が形成されると共に、前記各種ポートとして吸入ポートと前記摩擦係合要素に作動流体を吐出する吐出ポートとが形成され前記電磁部からの推力を解除したときに前記弾性部材の付勢力により前記スプールが摺動することにより作動流体を前記吸入ポートを介して吸入し前記電磁部から発生させた推力により前記スプールが摺動することにより前記吸入された作動流体を前記吐出ポートを介して吐出するポンプとして機能するよう前記スリーブと前記スプールとの間で前記調圧室とは遮断された空間として区画されたポンプ室が形成され、前記制御手段は、前記内燃機関を運転すると共に前記電磁式機器を前記調圧弁として機能させて該調圧弁により前記摩擦係合要素を係合することにより前記内燃機関の出力軸側と車軸側との両軸間を接続している状態から該両軸間の切り離しを伴って該内燃機関を自動停止するときには、前記調圧弁により前記摩擦係合要素に流体圧を供給しながら前記電磁式機器を前記ポンプとして機能させるための準備として第1の所定電流を下限値として上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返し、その後に前記電磁式機器を前記ポンプとして機能させることにより前記摩擦係合要素が完全に係合するときの圧力よりも低い低圧状態で保持されるよう前記第1の所定電流よりも小さな第2の所定電流を前記下限値として前記上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返す手段である駆動装置と、
を搭載することを要旨とする。
本発明の車両では、上述した本発明の駆動装置を搭載するから、本発明の駆動装置が奏する効果、例えば、自動停止と自動始動とが可能な内燃機関を自動始動したときの車軸側への動力の伝達を素早く行ないつつ、装置の小型化を図ることができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の一実施例としての動力伝達装置用の駆動装置を搭載する自動車20の構成の概略を示す構成図である。 オートマチックトランスミッション30の構成の概略を示す構成図である。 オートマチックトランスミッション30の作動表である。 油圧回路40の構成の概略を示す構成図である。 電磁弁120の構成の概略を示す構成図である。 切替バルブ50の動作を説明する説明図である。 自動停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車速Vとエンジン回転数Neとアクセル開度Accとブレーキスイッチ信号BSWとシフトポジションSPとライン圧PLとクラッチC1の油圧と電磁弁120のソレノイド電流と電磁弁120のバルブストロークの時間変化の様子を示す説明図である。 変形例の電磁弁120Bの構成の概略を示す構成図である。 変形例の電磁弁120Cの構成の概略を示す構成図である。 変形例の電磁弁120Dの構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力伝達装置用の駆動装置を搭載する自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、オートマチックトランスミッション30の構成の概略を示す構成図であり、図3は、オートマチックトランスミッション30の作動表であり、図4は、油圧回路40の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車20は、図1に示すように、ガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関としてのエンジン22と、エンジン22をクランキングして始動するためのスタータモータ23と、エンジン22のクランクシャフト26にトルクコンバータ28を介して入力軸36が接続されると共にデファレンシャルギヤ72を介して駆動輪74a,74bに出力軸38が接続され入力軸36に入力された動力を出力軸38に伝達するオートマチックトランスミッション30と、オートマチックトランスミッション30を駆動するアクチュエータとしての油圧回路40と、車両全体をコントロールするメイン電子制御ユニット(以下、メインECUという)60とを備える。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により運転制御されている。エンジンECU24は、詳細に図示しないが、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備える。このエンジンECU24には、クランクシャフト26に取り付けられた回転数センサ25などのエンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、スロットル開度を調節するスロットルモータへの駆動信号や燃料噴射弁への制御信号,点火プラグへの点火信号,スタータモータ23への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、メインECU60と通信しており、メインECU60からの制御信号によってエンジン22を制御したり、必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをメインECU60に出力する。
オートマチックトランスミッション30は、図2に示すように、ダブルピニオン式の遊星歯車機構30aとシングルピニオン式の二つの遊星歯車機構30b,30cと三つのクラッチC1,C2,C3と四つのブレーキB1,B2,B3,B4と三つのワンウェイクラッチF1,F2,F3とを備える。ダブルピニオン式の遊星歯車機構30aは、外歯歯車としてのサンギヤ31aと、このサンギヤ31aと同心円上に配置された内歯歯車としてのリングギヤ32aと、サンギヤ31aに噛合する複数の第1ピニオンギヤ33aと、この第1ピニオンギヤ33aに噛合すると共にリングギヤ32aに噛合する複数の第2ピニオンギヤ34aと、複数の第1ピニオンギヤ33aおよび複数の第2ピニオンギヤ34aとを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア35aとを備え、サンギヤ31aはクラッチC3を介して入力軸36に接続されると共にワンウェイクラッチF2を介して接続されたブレーキB3のオンオフによりその回転を自由にまたは一方向に規制できるようになっており、リングギヤ32aはブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35aはワンウェイクラッチF1によりその回転を一方向に規制されると共にブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっている。シングルピニオン式の遊星歯車機構30bは、外歯歯車のサンギヤ31bと、このサンギヤ31bと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32bと、サンギヤ31bに噛合すると共にリングギヤ32bに噛合する複数のピニオンギヤ33bと、複数のピニオンギヤ33bを自転かつ公転自在に保持するキャリア35bとを備え、サンギヤ31bはクラッチC1を介して入力軸36に接続されており、リングギヤ32bはダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのリングギヤ32aに接続されると共にブレーキB2のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35bはクラッチC2を介して入力軸36に接続されると共にワンウェイクラッチF3によりその回転を一方向に規制できるようになっている。また、シングルピニオン式の遊星歯車機構30cは、外歯歯車のサンギヤ31cと、このサンギヤ31cと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32cと、サンギヤ31cに噛合すると共にリングギヤ32cに噛合する複数のピニオンギヤ33cと、複数のピニオンギヤ33cを自転かつ公転自在に保持するキャリア35cとを備え、サンギヤ31cはシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのサンギヤ31bに接続されており、リングギヤ32cはシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのキャリア35bに接続されると共にブレーキB4のオンオフによりその回転を自由にまたは固定できるようになっており、キャリア35cは出力軸38に接続されている。
オートマチックトランスミッション30は、図3に示すように、クラッチC1〜C3のオンオフとブレーキB1〜B4のオンオフにより前進1速〜5速と後進とニュートラルとを切り替えることができるようになっている。前進1速の状態、即ち入力軸36の回転を最も大きな減速比で減速して出力軸38に伝達する状態は、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1〜B4とをオフとすることにより形成することができる。この状態では、シングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cはワンウェイクラッチF3によりその一方向の回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力は大きな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。1速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB4をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF3に代えてリングギヤ32cの回転が固定される。前進2速の状態は、クラッチC1とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2,C3とブレーキB1,B2,B4とをオフとすることにより形成することができる。この状態では、ワンウェイクラッチF2によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのサンギヤ31aはその一方向の回転が固定されると共にワンウェイクラッチF1によりキャリア35aはその一方向の回転が固定されるため、リングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bもその一方向の回転が固定され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31bに入力される動力はリングギヤ32bの固定により減速してキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力はリングギヤ32cの回転状態に応じて前進1速よりも若干小さな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。2速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB2をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1およびワンウェイクラッチF2に代えてリングギヤ32aおよびリングギヤ32bの回転が固定される。前進3速の状態は、クラッチC1,C3とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2,B4とをオフとすることにより形成することができる。この状態では、ワンウェイクラッチF1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその一方向の回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31bに入力される動力はリングギヤ32bの回転状態により減速してキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cに出力され、入力軸36からクラッチC1を介してサンギヤ31cに入力される動力はリングギヤ32cの回転状態に応じて前進2速よりも若干小さな減速比で減速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。3速の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB1をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1に代えてキャリア35aの回転が固定される。前進4速の状態は、クラッチC1〜C3とブレーキB3とをオンとすると共にブレーキB1,B2,B4をオフとすることにより形成することができる。この状態では、入力軸36はクラッチC1を介してシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのサンギヤ31bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのサンギヤ31cに接続されると共にクラッチC2を介してキャリア35bおよびリングギヤ32cに接続されるため、シングルピニオン式の遊星歯車機構30b,30cのすべての回転要素は一体回転し、入力軸36と出力軸38とが直結された状態となり、入力軸36から入力される動力は値1.0の減速比で動力が伝達される。前進5速の状態、即ち入力軸36の回転を最も小さな減速比で減速(増速)して出力軸38に伝達する状態は、クラッチC2,C3とブレーキB1,B3とをオンとすると共にクラッチC1とブレーキB2,B4とをオフとすることにより形成することができる。この状態では、ブレーキB1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、入力軸36からクラッチC2を介してキャリア35bに入力される動力はリングギヤ32bの回転状態により増速してサンギヤ31bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのサンギヤ31cに出力され、入力軸36からクラッチC2を介してリングギヤ32cに入力される動力はサンギヤ31cの回転状態に応じて最も小さな減速比で増速してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。
また、オートマチックトランスミッション30では、ニュートラルの状態、即ち入力軸36と出力軸38との切り離しは、すべてのクラッチC1〜C3とブレーキB1〜B4とをオフとすることにより行なうことができる。また、後進の状態は、クラッチC3とブレーキB4とをオンとすると共にクラッチC1,C2とブレーキB1〜B3をオフとすることにより形成することができる。この状態では、ワンウェイクラッチF1によりダブルピニオン式の遊星歯車機構30aのキャリア35aはその一方向の回転が固定されるため、入力軸36からクラッチC3を介してサンギヤ31aに入力される動力は減速してリングギヤ32aおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのリングギヤ32bに出力され、ブレーキB4によりシングルピニオン式の遊星歯車機構30bのキャリア35bおよびシングルピニオン式の遊星歯車機構30cのリングギヤ32cはその回転が固定されるため、リングギヤ32aに出力される動力は回転が反転してキャリア35c即ち出力軸38に出力される。後進の状態では、エンジンブレーキ時には、ブレーキB1をオンとすることにより、ワンウェイクラッチF1に代えてキャリア35aの回転が固定される。
油圧回路40は、図4に示すように、エンジン22からの動力により作動油を圧送する機械式オイルポンプ41と、機械式オイルポンプ41により圧送された作動油の圧力(ライン圧PL)を調節するレギュレータバルブ42と、図示しないモジュレータバルブを介して入力されるライン圧PLを調圧して信号圧として出力することによりレギュレータバルブ42を駆動するリニアソレノイド43と、ライン圧PLをマニュアルバルブ44を介して入力すると共に調圧してクラッチC1側に出力する調圧バルブ部140と電磁力を用いて作動油を吸引すると共に吸引した作動油をクラッチC1側に圧送するポンプ部160とを有する電磁弁120と、電磁弁120の調圧バルブ部140に供給されるライン圧PLを蓄圧するアキュムレータ45と、調圧バルブ部140とクラッチC1との流路的な接続とポンプ部160とクラッチC1との流路的な接続とを選択的に切り替える切替バルブ50と、図示しないモジュレータバルブを介して入力されるライン圧PLを信号圧としてオンオフ出力することにより切替バルブ50を駆動するオンオフソレノイド46と、ライン圧PLをマニュアルバルブ44を介して入力すると共に調圧してクラッチC2側に出力するリニアソレノイドバルブ(以下、リニアソレノイドという)SLC2などにより構成されている。なお、図4では、クラッチC1,C2についての油圧系を示したが、クラッチC1,C2以外の他のクラッチC3やブレーキB1〜B4の油圧系も同様に構成することができる。以下、油圧回路40に組み込まれる電磁弁120の詳細について説明する。図5は、電磁弁120の構成の概略を示す構成図である。
電磁弁120は、ライン圧から最適なクラッチ圧を生成してクラッチをダイレクトに制御可能なダイレクト制御用の調圧バルブとして機能すると共に油圧を発生させる電磁ポンプとしても機能するよう構成されており、図5に示すように、ソレノイド部130と、このソレノイド部130により駆動されてライン圧を入力すると共に入力したライン圧を調圧して出力する調圧バルブ部140と、同じくソレノイド部130により駆動されて作動油を圧送するポンプ部160とを備える。
ソレノイド部130は、底付き円筒部材としてのケース131と、ケース131の内周側に配置され絶縁性のボビンに絶縁導線が巻回されてなるコイル(ソレノイドコイル)132と、ケース131の開口端部にフランジ外周部が固定されたフランジ部134aとフランジ部134aからコイル132の内周面に沿って軸方向に延伸された円筒部134bとからなる第1のコア134と、ケース131の底部に形成された凹部の内周面と接触すると共にコイル132の内周面に沿って第1のコア134の円筒部134bと所定間隔を隔てた位置まで軸方向に延伸された円筒状の第2のコア135と、第2のコア135に挿入され第1のコア134の内周面および第2のコア135の内周面を軸方向に摺動可能なプランジャ136と、第1のコア134の円筒部134bに挿入されプランジャ136の先端に当接すると共に円筒部134bの内周面を軸方向に摺動可能なシャフト138とを備える。また、ソレノイド部130は、コイル132からの端子がケース131の外周部に形成されたコネクタ部139に配策されており、この端子を介してコイル132への通電が行なわれる。ケース131と第1のコア134と第2のコア135とプランジャ136は、いずれも純度の高い鉄などの強磁性材料により形成されており、第1のコア134の円筒部134bの端面と第2のコア135の端面との間の空間は、非磁性体として機能するよう形成されている。なお、この空間は、非磁性体として機能させればよいから、ステンレススチールや黄銅などの非磁性金属を設けるものとしても構わない。
ソレノイド部130では、コイル132に通電すると、ケース131,第2のコア135,プランジャ136,第1のコア134,ケース131の順にコイル132の周囲を周回するよう磁束が流れる磁気回路が形成され、これにより第1のコア134とプランジャ136との間に吸引力が作用してプランジャ136が吸引される。前述したように、プランジャ136の先端には第1のコア134の内周面を軸方向に摺動可能なシャフト138が当接されているから、プランジャ136の吸引に伴ってシャフト138は前方(図中左方向)に押し出される。
調圧バルブ部140とポンプ部160は、その共用の部材として、バルブボディ110に組み込まれ一端がソレノイド部130のケース131により第1のコア134に取り付けられた略円筒状のスリーブ122と、スリーブ122の内部空間に挿入され一端がソレノイド部130のシャフト138の先端に当接されたスプール124と、スリーブ122の他端にネジ止めされたエンドプレート126と、エンドプレート126とスプール124の他端との間に設けられてスプール124をソレノイド部130側の方向へ付勢するスプリング128,196とを備える。
スリーブ122は、調圧バルブ部140を形成する領域の開口部としては、作動油を入力する入力ポート142と、クラッチC2側に入力した作動油を吐出する出力ポート144と、入力した作動油をドレンするドレンポート146と、出力ポート144から出力される作動油をバルブボディ110の内面とスリーブ122の外面とにより形成された油路148aを介して入力してスプール124にフィードバック力を作用させるフィードバックポート148とが形成されている。また、スリーブ122のソレノイド部130側の端部には、スプール124の摺動に伴ってスリーブ122の内周面とスプール124の外周面との間から漏れ出た作動油を排出するための排出孔149も形成されている。
また、スリーブ122は、ポンプ部160を形成する領域の開口部としては、作動油を吸入する吸入ポート162と、吸入した作動油を吐出する吐出ポート164と、ポンプ部160の機能を停止したときに残存している作動油を排出するドレンポート166とが形成されている。このドレンポート166からは、前述した切替バルブ50を介して作動油が排出されるようになっている。
スプール124は、スリーブ122の内部に挿入される軸状部材として形成されており、スリーブ122の内壁を摺動可能な円柱状の三つのランド152,154,156と、ランド152とランド154との間を連結しランド152,154の外径よりも小さな外径で且つ互いのランド152,154から中央部に向かうほど外径が小さくなるようテーパ状に形成され入力ポート142と出力ポート144とドレンポート146の各ポート間を連通可能な連通部158と、ランド154とこれよりも外径が小さなランド156との間を連結しスリーブ122の内壁と共にスプール124に対してソレノイド部130側の方向にフィードバック力を作用させるためのフィードバック室を形成する連結部159と、を備え、スリーブ122とスプール124の連通部158とランド152,154とにより調圧室150を形成する。
また、スリーブ122内には、吸入用逆止弁180と吐出用逆止弁190とが内蔵されており、スリーブ122と吸入用逆止弁180と吐出用逆止弁190とによりポンプ室170を形成する。吸入用逆止弁180は、ランド156と連結され軸中心にポンプ室170と吸入ポート162とを連通する開口部182aが形成された円筒状の本体182と、ボール184と、ボール184を本体182の開口部182aに押し付けるスプリング186とを備え、ポンプ室170内が正圧のときにスプリング186の付勢力により閉弁しポンプ室170内が負圧のときに開弁する。一方、吐出用逆止弁190は、スプリング128と吸入用逆止弁180のスプリング186とを受けるスプリング受けとして機能すると共に軸中心にポンプ室170と吐出ポート164とを連通する開口部192aが形成された円筒状の本体192と、ボール194と、エンドプレート126をスプリング受けとしてボール194を本体192の開口部192aに押し付けるスプリング196とを備え、ポンプ室170内が負圧のときにスプリング196の付勢力により閉弁しポンプ室170が正圧のときに開弁する。したがって、ソレノイド部130のコイル132への通電をオンからオフしたときにはスプリング128の付勢力によりスプール124をソレノイド部130側に移動させることにより作動油を吸入用逆止弁180を介して吸入ポート162からポンプ室170内に吸入し、ソレノイド部130のコイル132への通電をオフか
らオンしたときにはソレノイド部130からの推力によりスプール124をエンドプレート126側に移動させることにより吸入した作動油を吐出用逆止弁190を介して吐出ポート164から吐出する。
こうして構成された電磁弁120の動作、即ち、調圧バルブとしての機能と電磁ポンプとしての機能について説明する。まず、電磁弁120を調圧バルブとして機能させる場合の動作について説明する。いま、コイル132への通電がオフされている場合を考える。この場合、スプール124はスプリング128の付勢力によりソレノイド部130側へ移動しているから、ランド154により入力ポート142が遮断されると共に連通部158を介して出力ポート144とドレンポート146とが連通された状態となる。したがって、クラッチC1には油圧は作用しない。コイル132への通電がオンされると、コイル132に印加される電流の大きさに応じた吸引力で第1のコア134にプランジャ136が吸引され、これに伴ってシャフト138が押し出されてシャフト138の先端に当接されたスプール124がエンドプレート126側に移動する。これにより、入力ポート142と出力ポート144とドレンポート146とが互いに連通した状態となり、入力ポート142から入力された作動油は一部が出力ポート144に出力されると共に残余がドレンポート146に出力される。また、フィードバックポート148を介してフィードバック室に作動油が供給され、スプール124には出力ポート144の出力圧に応じたフィードバック力がソレノイド部130側の方向に作用する。したがって、スプール124は、プランジャ136の推力(吸引力)とスプリング128のバネ力とフィードバック力とが丁度釣り合う位置で停止することになる。この際、コイル132に印加される電流が大きくなるほど、即ちプランジャ136の推力が大きくなるほど、スプール124がエンドプレート126側に移動し、入力ポート142の開口面積を広げると共にドレンポート146の開口面積を狭める。コイル132への通電が最大となると、スプール124はプランジャ136の可動範囲の最もエンドプレート126側に移動し、連通部158により入力ポート142と出力ポート144とが連通されると共にランド152によりドレンポート146が閉塞されて出力ポート144とドレンポート146とが遮断される。これにより、クラッチC1には最大油圧が作用することになる。このように、電磁弁120では、コイル132への通電がオフされている状態で入力ポート142を遮断すると共に出力ポート144とドレンポート146とを連通するから、ノーマルクローズ型の電磁弁として機能することがわかる。
次に、電磁弁120を電磁ポンプとして機能させる場合の動作について説明する。いま、コイル132への通電がオンされている状態からオフされた場合を考える。この場合、スプール124はエンドプレート126側からソレノイド部130側へ移動するから、ポンプ室170内は負圧となり、吸入用逆止弁180が開弁すると共に吐出用逆止弁190が閉弁して作動油を吸入用逆止弁180を介して吸入ポート162からポンプ室170内に吸入する。この状態からコイル132への通電をオンすると、スプール124はソレノイド部130側からエンドプレート126側に移動するから、ポンプ室170内は正圧となり、吸入用逆止弁180が閉弁すると共に吐出用逆止弁190が開弁してポンプ室170内に吸入した作動油を吐出用逆止弁190を介して吐出ポート164から吐出する。このように、コイル132への通電のオンとオフとを繰り返すことにより、電磁弁120を作動油を圧送する電磁ポンプとして機能させることができる。以上、電磁弁120について説明した。
切替バルブ50は、図6の動作説明図に示すように、下部にはスプール52を図中上方に付勢するスプリング54が取り付けられると共に上部にはオンオフソレノイド46からの信号圧を入力する入力ポート56が形成されており、オンオフソレノイド46から信号圧が入力されているときには、信号圧がスプリング54の付勢力に打ち勝ってスプール52が図中下方に移動することにより調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に接続しポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に遮断すると共にポンプ部160のドレンポート166とドレンポート58とを流路的に接続し(図6(a)参照)、オンオフソレノイド46から信号圧が入力されていないときには、スプリング54の付勢力によりスプール52が図中上方に移動することにより調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に遮断しポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に接続すると共にポンプ部160のドレンポート166とドレンポート58とを流路的に遮断する(図6(b)参照)。
油圧回路40は、オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(以下、ATECUという)39により駆動制御されている。ATECU39は、詳細に図示しないが、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備える。ATECU39からは、リニアソレノイド43への駆動信号や電磁弁120への駆動信号,リニアソレノイドSLC2への駆動信号,オンオフソレノイド46への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ATECU39は、メインECU60と通信しており、メインECU60からの制御信号によってオートマチックトランスミッション30(油圧回路40)を制御したり、必要に応じてオートマチックトランスミッション30の状態に関するデータをメインECU60に出力する。
メインECU60は、詳細には図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備える。メインECU60には、イグニッションスイッチ61からのイグニッション信号,シフトレバー62の操作位置を検出するシフトポジションセンサ63からのシフトポジションSP,アクセルペダル64の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ65からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル66の踏み込みを検出するブレーキスイッチ67からのブレーキスイッチ信号BSW,車速センサ68からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。メインECU60は、エンジンECU24やATECU39と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やATECU39と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例の自動車20では、エンジン22が始動され、シフトレバー62を「D(ドライブ)」の走行ポジションとして走行しているときに、車速Vが値0,アクセルオフ,ブレーキスイッチ信号BSWがオンなど予め設定された自動停止条件の全てが成立したときにエンジン22を自動停止する。エンジン22が自動停止されると、その後、ブレーキスイッチ信号BSWがオフ且つアクセルオンなど予め設定された自動始動条件が成立したときに自動停止したエンジン22を自動始動する。
次に、こうして構成された自動車20が搭載する実施例の動力伝達装置用の駆動装置の動作、特に、エンジン22の自動停止中の動作について説明する。なお、実施例の動力伝達装置用の駆動装置としては、油圧回路40と、ATECU39とが該当する。図7は、ATECU39により実行される自動停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトレバー62をDポジションとして走行しているときに、エンジン22の自動停止条件が成立したときに実行される。なお、この走行状態では、オンオフソレノイド46からは信号圧が出力されており、切替バルブ50は、ポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に遮断すると共に調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に接続した状態となっている。
自動停止時制御ルーチンが実行されると、ATECU39のCPUは、まず、エンジン22の自動停止条件が成立してエンジン22が燃焼カット前のアイドリング運転中にアイドリング回転数Nidleに応じた係合圧でクラッチC1が係合するようソレノイド部130に電流Isetを印加し(ステップS100)、自動停止条件が成立してから所定時間T1が経過するまで待って(ステップS110)、ソレノイド部130に印加可能な最大電流Imaxを高値Ihiとし前述した電流Isetを低値Iloとした所定周期Fの矩形波電流をソレノイド部130に印加する(ステップS120)。これにより、スプール124は高値Ihiに対応するストローク位置Shiと低値Iloに対応するストローク位置Sloとの間を往復動するから、スプール124のストローク位置Sloに応じた調圧バルブ部140からのクラッチC1への油圧の供給は確保しながら、スプール124の往復動によるポンピング効果によりポンプ部160のポンプ室170に作動油を導入して電磁弁120を電磁ポンプとして機能させるための準備を行なうのである。従って、所定時間T1は、自動停止条件が成立してからエンジン22が停止して機械式オイルポンプ41から作動油が圧送されなくなるまでに要する時間に前述した電磁弁120を電磁ポンプとして機能させるための準備に要する時間を減算したものを設定することができる。なお、所定周期Fは、実施例では、電磁弁120が電磁ポンプとしての性能を最大限発揮することができる周期として実験的に求めたものを用いるものとした。
そして、エンジン22の回転数Neを入力し(ステップS130)、入力した回転数Neがエンジン22が停止する直前の回転数として定められた閾値Nref(例えば、100rpm)未満となるまでステップS120に戻って処理を繰り返し(ステップS140)、エンジン22の回転数Neが閾値Nref未満となると、切替バルブ50により調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に遮断すると共にポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に接続するようオンオフソレノイド46を制御することにより電磁弁120を調圧バルブとしての機能から電磁ポンプとしての機能に切り替えて(ステップS150)、前述した最大電流Imaxを高値Ihiとし最小電流Iminを低値Iloとした所定周期Fの矩形波電流をソレノイド部130に印加しながら(ステップS160)、次の自動始動条件が成立してから所定時間T2(エンジン22の始動が完了する直前のタイミング)が経過するまで待つ(ステップS170)。ここで、最小電流Iminは、前述した電流Isetよりも小さく且つ値0よりも大きな値に定められている。これは、電磁弁120を電磁ポンプとして機能させるときにその圧送能力を最大とするには、最大電流Imaxを高値Ihiとし値0を低値Iloとしてスプール124のストローク量を最大限確保することが望ましいが、この場合、ソレノイド部130に印加する電流をオンからオフしたときにスプリング128,196のバネ力によりプランジャ136がケース131に衝突し、この衝突により発生する異音により運転者に違和感を与える場合があるためである。したがって、最小電流Iminは、スプール124の往復動によりプランジャ136がケース131に衝突しない範囲内で値0にできる限り近い値として定められる。こうした処理により、前進1速を形成するクラッチC1は、圧送能力の低い電磁ポンプを用いて、例えば、クラッチピストンとドラムとの間に設けられたシールリングなどから漏れ出る量だけポンプ部160から作動油が補充され、クラッチピストンがストロークエンドで保持される程度の低圧Ploの状態で待機することになる。ここで、低圧Ploの状態としては、実施例では、クラッチC1をスタータモータ23によるエンジン22へのクランキングトルクよりも若干大きいトルクを伝達可能なトルク容量を持つ状態となるよう電磁弁120のポンプ部160(圧送能力)を設計するものとした。
自動停止条件成立から所定時間T2が経過すると、前述した電流Isetをソレノイド部130に印加すると共に(ステップS180)、切替バルブ50によりポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に接続すると共に調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に遮断するようオンオフソレノイド46を制御することにより電磁弁120を電磁ポンプとしての機能から調圧バルブとしての機能に切り替え(ステップS190)、エンジン22が完爆したときに(ステップS200)、クラッチC1が完全に係合するようソレノイド部130に印加する電流を増大させて(ステップS210)、本ルーチンを終了する。これにより、クラッチC1は完全に係合し、エンジン22からの動力をオートマチックトランスミッション30により前進1速で駆動輪74a,74bに伝達して車両を発進させることができる。なお、前述したように、切替バルブ50によりポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に接続すると共に調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に遮断すると、これに伴ってポンプ部160のドレンポート166と切替バルブ50のドレンポート58とが連通し、ポンプ室170内に残存する作動油が排出されるから、電磁弁120を調圧バルブとして機能させる際にその機能がポンプ室170内に残存する作動油によって妨げられることはない。
図8は、車速Vとエンジン回転数Neとアクセル開度Accとブレーキスイッチ信号BSWとシフトポジションSPとライン圧PLとクラッチC1の油圧と電磁弁120のソレノイド部130の電流指令と電磁弁120のバルブストロークの時間変化の様子を示す説明図である。図示するように、時刻t1にエンジン22の自動停止条件が成立してから所定時間T1が経過したときに最大電流Imaxを高値Ihiとし電流Isetを低値Iloとする所定周期Fの矩形波電流をソレノイド部130に印加して電磁弁120を調圧バルブとしての機能から電磁ポンプとしての機能に切り替えるための準備を行ない、時刻t3にエンジン22が燃料カットされ、時刻t4にエンジン22の回転数Neが停止直前の回転数(閾値Nref)未満となると、切替バルブ50により調圧バルブとしての機能から電磁ポンプとしての機能に切り替えられ、最大電流Imaxを高値Ihiとし電流Isetよりも小さく値0よりも大きい最小電流Iminを低値Iloとする所定周期Fの矩形波電流をソレノイド部130に印加することによりクラッチC1を低圧Ploの状態で保持する。このとき、低圧Ploの状態の保持は、シールリングなどから漏れ出る量だけ作動油を補充すればよいから、比較的圧送能力の低い電磁ポンプでも必要な圧送性能に不足は生じない。そして、時刻t5にブレーキオフされ時刻t6にアクセルオンされてエンジン22の自動始動条件が成立すると、スタータモータ23によりエンジン22がクランキングされる。このとき、クラッチC1の油圧はクランキングトルクよりも若干大きなトルク容量を持つ低圧Ploの状態で保持されているから、エンジン22のクランキングトルクはクラッチC1を介してクリープトルクとして駆動輪74a,74b側に伝達される。エンジン22のクランキングが開始されると、切替バルブ50によりポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に接続すると共に調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に遮断して電磁弁120を調圧バルブとしての機能に切り替え、時刻t7にエンジン22が完爆すると、ソレノイド部130に印加する電流を増大させてクラッチC1を完全に係合する。
以上説明した実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置によれば、発進用の前進1速を形成するクラッチC1に調圧バルブ部140を介してライン圧を供給する調圧バルブとして機能すると共に同一のクラッチC1にポンプ部160から直接油圧を供給する電磁ポンプとしても機能する電磁弁120を設け、エンジン22が自動停止したときに電磁弁120を電磁ポンプとして機能させてクラッチC1に調圧バルブを介さずに直接作動油を圧送してクラッチC1を低圧Ploの状態で保持するから、機械式オイルポンプ41に並列して電動オイルポンプを設けてエンジン22が自動停止したときにこの電動オイルポンプを駆動することにより調圧バルブを介してクラッチC1を低圧Ploの状態で保持するものに比してポンプの体格を大幅に小さくすることができる。しかも、スリーブ122とスプール124とによりクラッチC1のクラッチ圧を調圧するための調圧バルブとして機能する調圧バルブ部140を形成すると共に同一のクラッチC1に作動油を直接圧送する電磁ポンプとして機能するポンプ部160を形成し、調圧バルブ部140とポンプ部160とを一つのソレノイド部130で駆動するから、調圧バルブと電磁ポンプとを別個に設けるものに比して装置の小型化を図ることができる。さらに、エンジン22の自動停止条件が成立したときに電磁弁120のソレノイド部130に最大電流Imaxを高値Ihiとし電流Isetを低値Iloとした所定周期Fの矩形波電流を印加することにより調圧バルブ部140からクラッチC1への油圧の供給を確保しながらスプール124の往復動によるポンピング効果によりポンプ部160のポンプ室170に作動油を導入して電磁弁120を電磁ポンプとして機能させるための準備を行ない、エンジン22が停止してライン圧が抜けるときに切替バルブ50により調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に遮断すると共にポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に接続してソレノイド部130に最大電流Imaxを高値Ihiとし電流Isetよりも小さい最小電流Iminを低値Iloとした所定周期Fの矩形波電流を印加することによりクラッチC1を低圧Ploの状態で保持するから、電磁弁120の調圧バルブとしての機能から電磁ポンプとしての機能への切り替えをスムーズに行なうことができる。もとより、エンジン22の自動停止中に発進用の前進1速を形成するクラッチC1を低圧Ploの状態で待機させることにより、アクセルペダル63が踏み込まれたときにクラッチC1を迅速に完全係合することができ、発進をスムーズに行なうことができる。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、エンジン22の自動停止中に最大電流Imaxを高値Ihiとし値0よりも大きい最小電流Iminを低値Iloとした矩形波電流をソレノイド部130に印加することにより前進1速を形成するクラッチC1を低圧Ploの状態で保持するものとしたが、若干の異音は生じるものの、最大電流Imaxを高値Ihiとし値0を低値Iloとした矩形波電流をソレノイド部130に印加することによりクラッチC1を低圧Ploの状態で保持するものとしても差し支えない。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、調圧バルブとして機能したときにはライン圧PLから最適なクラッチ圧を生成してクラッチC1をダイレクトに制御するダイレクト制御用のリニアソレノイドバルブとして構成するものとしたが、リニアソレノイドバルブをパイロット制御用のリニアソレノイドバルブとして用いて別途コントロールバルブを駆動することによりこのコントロールバルブによりクラッチ圧を生成してクラッチC1を制御するものとしてもよい。なお、クラッチC2やブレーキB1〜B4についても同様の構成とするものとしてもよい。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、エンジン22の自動停止中には、クラッチC1をスタータモータ23によるエンジン22へのクランキングトルクよりも若干大きいトルクを伝達可能なトルク容量を持つ低圧Ploの状態で待機するものとしたが、クラッチC1をトルク容量を持たない係合直前の低圧状態で待機するものとしてもよい。この場合、電磁弁120のポンプ部160としては、クラッチC1を待機すべき低圧状態で保持するために必要十分な圧送能力として設計するものとすればよい。また、ポンプ部160の圧送能力に余裕を持たせて、ソレノイド部130に印加する電流を制御することによりクラッチC1の低圧状態を保持するものとしてもよい。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、オンオフソレノイド46により入力ポート56に供給する信号圧(ライン圧PL)をオンオフ出力することにより切替バルブ50を駆動するものとしたが、ライン圧PLを直接に(或いはモジュレータバルブを介して)入力ポート56に出力するものとしても構わない。この場合、図7の自動停止制御ルーチンのステップS150,S190の処理は必要ない。なお、この場合の切替バルブ50は、エンジン22が運転している最中には機械式オイルポンプ41によりライン圧PLが生成されるからポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に遮断すると共に調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に接続し、エンジン22の運転が停止しているときには機械式オイルポンプ41が停止してライン圧PLが抜けるからポンプ部160の吐出ポート164とクラッチC1とを流路的に接続すると共に調圧バルブ部140の出力ポート144とクラッチC1とを流路的に遮断する。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、吸入用逆止弁180と吐出用逆止弁190とをスリーブ122内に内蔵するものとしたが、図9の変形例の電磁弁120Bに示すように、吸入用逆止弁180Bと吐出用逆止弁190Bとを共にスリーブ122外のバルブボディ110に組み込むものとしてもよい。変形例の電磁弁120Bでは、ソレノイド部130,調圧バルブ部140については実施例の電磁弁120と同一の構成である。電磁弁120Bのポンプ部160Bは、図9に示すように、スリーブ122とスプール124のランド156とエンドプレート126とによりポンプ室170Bが形成されており、ソレノイド部130のコイル132への通電をオンからオフしたときにはスプリング128の付勢力によりスプール124(ランド156)をソレノイド部130側に移動させることにより作動油をバルブボディ110に組み込まれた吸入用逆止弁180Bを介して吸入ポート162Bからポンプ室170B内に吸入し、ソレノイド部130のコイル132への通電をオフからオンしたときにはソレノイド部130からの推力によりスプール124をエンドプレート126側に移動させることにより吸入した作動油をバルブボディ110に組み込まれた吐出用逆止弁190Bを介して吐出ポート164Bから吐出する。
実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、吸入用逆止弁180と吐出用逆止弁190とをスリーブ122内に内蔵するものとしたが、図10の変形例の電磁弁120Cに示すように、吸入用逆止弁180はスリーブ122内に内蔵するが吐出用逆止弁190Cについてはスリーブ122外のバルブボディ110に組み込むものとしてもよい。変形例の電磁弁120Cでは、ソレノイド部130,調圧バルブ部140,ポンプ部160Cの吸入用逆止弁180については実施例の電磁弁120と同一の構成である。電磁弁120Cのポンプ部160Cは、図10に示すように、ソレノイド部130のコイル132への通電をオンからオフしたときにはスプリング128の付勢力によりスプール124をソレノイド部130側に移動させることにより作動油を吸入用逆止弁180の開口部182aを介して吸入ポート162Cからポンプ室170C内に吸入し、ソレノイド部130のコイル132への通電をオフからオンしたときにはソレノイド部130からの推力によりスプール124をエンドプレート126側に移動させることにより吸入した作動油をバルブボディ110に組み込まれた吐出用逆止弁190Cを介して吐出ポート164Cから吐出する。
また、実施例の自動車20が備える動力伝達装置用の駆動装置では、吸入用逆止弁180と吐出用逆止弁190とを共にスリーブ122内に内蔵するものとしたが、吸入用逆止弁180をスリーブ122外のバルブボディ110に組み込むと共に吐出用逆止弁190をスリーブ122内に内蔵するものとしても差し支えない。
実施例の電磁弁120では、いわゆるノーマルクローズ型のリニアソレノイドバルブに対して電磁ポンプとしての機能を一体化するものとしたが、図11の変形例の電磁弁120Dに示すように、いわゆるノーマルオープン型のリニアソレノイドバルブに対して電磁ポンプとしての機能を一体化するものとしてもよい。なお、ソレノイド部130は実施例の電磁弁120と同一の構成である。変形例の電磁弁120Dの調圧バルブ部140Dでは、コイル132への通電をオフされている場合には、スプリング128の付勢力によりソレノイド部130側に移動しているから、スリーブ122Dに形成された入力ポート142Dと出力ポート144Dとをスプール124Dの連通部158Dを介して連通すると共にスプール124Dのランド156Dによりドレンポート146Dが遮断された状態となる。したがって、クラッチC2に最大油圧が作用する。コイル132への通電がオンされると、コイル132に印加される電流の大きさに応じた吸引力で第1のコア134にプランジャ136が吸引され、これに伴ってシャフト138が押し出されてシャフト138の先端に当接されたスプール124Dがエンドプレート126側に移動する。これにより、入力ポート142Dと出力ポート144Dとドレンポート146Dとが互いに連通した状態となり、入力ポート142Dから入力された作動油は一部が出力ポート144Dに出力されると共に残余がドレンポート146Dに出力される。また、フィードバックポート148Dを介してフィードバック室に作動油が供給され、スプール124Dには出力ポート144Dの出力圧に応じたフィードバック力がエンドプレート126側の方向に作用する。したがって、スプール124Dは、プランジャ136の推力(吸引力)とスプリング128のバネ力とフィードバック力とが丁度釣り合う位置で停止することになる。この際、コイル132に印加される電流が大きくなるほど、即ちプランジャ136の推力が大きくなるほど、スプール124Dがエンドプレート126側に移動し、入力ポート142Dの開口面積を狭めると共にドレンポート146Dの開口面積を広げる。コイル132への通電が最大となると、スプール124Dはプランジャ136の可動範囲の最もエンドプレート126側に移動し、ランド154Dにより入力ポート142Dが遮断されると共に連通部158Dを介して出力ポート144Dとドレンポート146Dとが連通された状態となる。したがって、クラッチC2には何らの油圧も作用しない。このように変形例の電磁弁120Dでは、コイル132への通電がオフされている状態で入力ポート142Dと出力ポート144Dとを連通すると共にドレンポート146Dを遮断するから、ノーマルオープン型の電磁弁として機能することがわかる。変形例の電磁弁120Dのポンプ部160Dでは、吸入用逆止弁180Dと吐出用逆止弁190Dとを共にスリーブ122外のバルブボディ110に組み込むものとし、ソレノイド部130をオンからオフしてスプリング128の付勢力によりスプール124Dをソレノイド部130側に移動させることによりポンプ室170D内を負圧として作動油を吸入ポート162Dから吸入し、ソレノイド部130をオフからオンしてソレノイド部130の推力によりスプール124Dをエンドプレート126側に移動させることによりポンプ室170D内を正圧として吸入した作動油を吐出ポート164Dから吐出することができるようになっている。勿論、吸入用逆止弁180Dと吐出用逆止弁190Dとを共にスリーブ122D外のバルブボディ110に組み込むものに限られず、吸入用逆止弁180Dだけをスリーブ122D内に内蔵するものとしてもよいし、吐出用逆止弁190Dだけをスリーブ122D内に内蔵するものとしてもよいし、吸入用逆止弁180Dと吐出用逆止弁190Dとを共にスリーブ122D内に内蔵するものとしてもよい。
なお、上述した変形例の電磁弁120Dでは、ソレノイド部130はノーマルクローズ型のリニアソレノイドバルブに適用する場合に比して大型化する傾向となる。これは、ノーマルクローズ型のリニアソレノイドバルブではスプール124に作用するフィードバック力がソレノイド部130の推力の方向と逆方向となるのに対して、ノーマルオープン型のリニアソレノイドバルブではスプール124に作用するフィードバック力がソレノイド部130の推力の方向と同方向となるから、スプリング128のばね荷重が大きくならざるを得ず、その分、電磁ポンプとして機能させるときにソレノイド部130に要求される推力も大きくなるためである。
ここで、実施例の主要な要素と発明の開示の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、電磁弁120が「電磁式機器」に相当し、図7の自動停止時制御ルーチンを実行するATECU39が「制御手段」に相当する。また、ソレノイド部130が「電磁部」に相当し、スプリング128が「弾性部材」に相当する。さらに、スプール124が「弁体」に相当する。また、エンジン22が「内燃機関」に相当し、オートマチックトランスミッション30が「動力伝達装置」に相当し、機械式オイルポンプ41が「機械式ポンプ」に相当し、切替バルブ46が「切替バルブ」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど、如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「動力伝達装置」としては、前進1速〜5速の5段変速のオートマチックトランスミッション30に限定されるものではなく、4段変速や6段変速,8段変速など、如何なる段数の自動変速機であっても構わない。また、「動力伝達装置」としては、自動変速機に限定されるものでもなく、例えば、エンジン22のクランクシャフト26(トルクコンバータ28)にクラッチを介して直接にデファレンシャルギヤ72を介して駆動輪74a,74bに接続されるなど、クラッチを有しクラッチの係合状態を切り替えることにより内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と接続の切り離しとが可能なものであれば如何なるものであっても構わない。「電磁式調圧圧送手段」としては、前進1速を形成するクラッチC1に作動流体を圧送するものに限定されるものではなく、例えば、運転者の指示や走行状態などにより発進時の変速段が前進1速以外の変速段(前進2速など)に設定されたときにその変速段を形成するクラッチやブレーキに作動油を圧送するものとするなどとしても構わない。「自動停止時制御手段」としては、ATECU39に限定されるものではなく、ATECU39とエンジンECU24とメインECU60とを一体のものとしたり、ATECU39を複数の電子制御ユニットにより実現するものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と発明の開示の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が発明の開示の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、発明の開示の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、発明の開示の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は発明の開示の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本出願は、2008年7月30日に出願された日本国特許出願第2008−196591号を優先権主張の基礎としており、引用によりその内容の全てが本明細書に含まれる。
本発明は、自動車産業に利用可能である。

Claims (6)

  1. 自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、摩擦係合要素を有し該摩擦係合要素の係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、を搭載する車両における、該動力伝達装置を駆動する動力伝達装置用の駆動装置であって、
    通電を遮断したときにケースに当接して初期状態に至る可動部を有する電磁部と、該電磁部の電磁力により前記可動部の動作に伴って軸方向に摺動し往復動により作動流体を圧送するポンプ部と、前記電磁部の電磁力と対向する向きに前記ポンプ部を付勢する弾性部材とを有する電磁式機器と、
    上限値と値0よりも大きな下限値との間で前記電磁部に印加される電流の高低が繰り返されるよう前記電磁式機器を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記内燃機関が自動停止するときには、前記電磁式機器により前記摩擦係合要素に前記流体圧源からの流体圧を調圧して供給しながら該電磁式機器をポンプとして機能させるための準備として第1の所定電流を下限値として上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返し、その後に前記第1の所定電流よりも小さく値0よりも大きい第2の所定電流を前記下限値として前記上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返す手段である
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1記載の駆動装置であって、
    前記内燃機関からの動力により駆動して作動流体を圧送する機械式ポンプを備え、
    前記電磁式機器として、各種ポートが形成された中空のスリーブと、該スリーブに挿入される軸状部材であって軸方向に摺動することにより前記各種ポートを開閉可能なスプールと、該スプールを軸方向に付勢する前記弾性部材と、該弾性部材と対向する向きに前記スプールに対して推力を発生させる前記電磁部と、を備え、前記各種ポートとして前記機械式ポンプから圧送された作動流体を入力する入力ポートと前記摩擦係合要素に作動流体を出力する出力ポートと排出ポートとが形成され前記スプールが軸方向に摺動することにより前記入力ポートから入力された流体圧を前記排出ポートの排出を伴って調圧して前記出力ポートに出力する調圧弁として機能するよう該スリーブと該スプールとの間で調圧室が形成されると共に、前記各種ポートとして吸入ポートと前記摩擦係合要素に作動流体を吐出する吐出ポートとが形成され前記電磁部からの推力を解除したときに前記弾性部材の付勢力により前記スプールが摺動することにより作動流体を前記吸入ポートを介して吸入し前記電磁部から発生させた推力により前記スプールが摺動することにより前記吸入された作動流体を前記吐出ポートを介して吐出するポンプとして機能するよう前記スリーブと前記スプールとの間で前記調圧室とは遮断された空間として区画されたポンプ室が形成され、
    前記制御手段は、前記内燃機関を運転すると共に前記電磁式機器を前記調圧弁として機能させて該調圧弁により前記摩擦係合要素を係合することにより前記内燃機関の出力軸側と車軸側との両軸間を接続している状態から該両軸間の切り離しを伴って該内燃機関を自動停止するときには、前記調圧弁により前記摩擦係合要素に流体圧を供給しながら前記電磁式機器を前記ポンプとして機能させるための準備として前記第1の所定電流を下限値として上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返し、その後に前記電磁式機器を前記ポンプとして機能させることにより前記摩擦係合要素が完全に係合するときの圧力よりも低い低圧状態で保持されるよう前記第2の所定電流を前記下限値として前記上限値と該下限値との間で前記電磁部に印加する電流の高低を繰り返す手段である
    駆動装置。
  3. 前記機械式ポンプから圧送された作動流体を用いて、前記電磁式機器の調圧部と前記摩擦係合要素との流路的な接続と、該電磁式機器のポンプ部と該摩擦係合要素との流路的な接続とを選択的に切り替える切替バルブを備える請求項4記載の駆動装置。
  4. 前記切替バルブは、前記ポンプ部の吐出ポートと前記摩擦係合要素との流路的な遮断に伴って前記ポンプ室内の作動流体を排出するバルブである請求項5記載の駆動装置。
  5. 請求項1、4ないし6いずれか1項に記載の駆動装置であって、
    前記動力伝達装置は、自動変速機であり、
    前記摩擦係合要素は、発進用の摩擦係合要素である
    駆動装置。
  6. 車両であって、
    自動停止と自動始動とが可能な内燃機関と、
    摩擦係合要素を有し該摩擦係合要素の係合状態を切り替えることにより前記内燃機関の出力軸と車軸側との両軸間の接続と該接続の切り離しとが可能な動力伝達装置と、
    前記動力伝達装置を駆動する請求項1、4ないし7いずれか1項に記載の駆動装置と、
    を搭載する車両。
JP2010522659A 2008-07-30 2009-06-22 駆動装置および車両 Expired - Fee Related JP5158201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010522659A JP5158201B2 (ja) 2008-07-30 2009-06-22 駆動装置および車両

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008196591 2008-07-30
JP2008196591 2008-07-30
PCT/JP2009/061336 WO2010013556A1 (ja) 2008-07-30 2009-06-22 駆動装置および車両
JP2010522659A JP5158201B2 (ja) 2008-07-30 2009-06-22 駆動装置および車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010013556A1 JPWO2010013556A1 (ja) 2012-01-12
JP5158201B2 true JP5158201B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=41608553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010522659A Expired - Fee Related JP5158201B2 (ja) 2008-07-30 2009-06-22 駆動装置および車両

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8308612B2 (ja)
JP (1) JP5158201B2 (ja)
CN (1) CN101939541B (ja)
DE (1) DE112009000272T5 (ja)
WO (1) WO2010013556A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010058660A1 (ja) * 2008-11-20 2010-05-27 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 動力伝達装置およびこれを搭載する車両
JP5093090B2 (ja) * 2008-12-25 2012-12-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電磁弁装置および動力伝達装置
JP5316105B2 (ja) * 2009-03-09 2013-10-16 アイシン精機株式会社 油圧制御装置
US8647075B2 (en) * 2009-03-18 2014-02-11 Eaton Corporation Control valve for a variable displacement pump
JP5287469B2 (ja) * 2009-04-22 2013-09-11 トヨタ自動車株式会社 圧力制御装置
JP2010281432A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Toyota Central R&D Labs Inc 自動変速機の油圧供給装置
JP5729934B2 (ja) * 2010-07-30 2015-06-03 ダイハツ工業株式会社 アイドルストップ車の制御装置
US8596440B2 (en) 2011-01-31 2013-12-03 GM Global Technology Operations LLC Engine start stop applications for solenoid pumps
JP5418547B2 (ja) * 2011-07-05 2014-02-19 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機の流体圧制御装置
JP5910452B2 (ja) * 2012-10-17 2016-04-27 株式会社デンソー エンジン始動装置
US9803745B2 (en) * 2013-01-18 2017-10-31 Aisin Aw Co., Ltd. Oil supply device
US9383005B2 (en) 2013-09-13 2016-07-05 Gm Global Technology Operations, Llc Hydraulic control for engine start stop transmission system
US20150314768A1 (en) * 2014-04-30 2015-11-05 Ford Global Technologies, Llc Vehicle drive away based engine control
JP6206353B2 (ja) * 2014-07-17 2017-10-04 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機の油圧制御装置
CN109642533B (zh) * 2016-08-26 2021-03-02 日立汽车系统株式会社 燃料喷射装置的控制装置
KR102394559B1 (ko) 2016-12-12 2022-05-04 현대자동차 주식회사 Isg 차량용 자동 변속기의 유압 제어 시스템
DE112018001190T5 (de) * 2017-05-19 2019-12-05 Aisin Aw Co., Ltd. Entlastungsventil
JP6936275B2 (ja) * 2019-04-22 2021-09-15 本田技研工業株式会社 車両

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01166777U (ja) * 1988-05-17 1989-11-22
JPH10331765A (ja) * 1997-06-02 1998-12-15 Nippon Control Kogyo Kk 閉止機構付き電磁ポンプ
JPH1182293A (ja) * 1997-09-01 1999-03-26 Nippon Control Kogyo Kk 電磁ポンプ
JP2003278666A (ja) * 2002-03-20 2003-10-02 Kioritz Corp 往復動式ポンプ

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2055192U (zh) * 1989-03-05 1990-03-28 徐守清 脉冲传动泵
JP3777254B2 (ja) 1998-07-29 2006-05-24 日信工業株式会社 ソレノイドポンプ装置
JP3827926B2 (ja) * 1999-07-29 2006-09-27 本田技研工業株式会社 エンジン自動停止車両の自動変速機用油圧回路及び油圧制御装置
US6638022B2 (en) * 2000-01-17 2003-10-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Hybrid vehicle control device
US6742994B2 (en) * 2001-05-10 2004-06-01 Kioritz Corporation Reciprocating pump with malfunction detecting apparatus
US6556910B2 (en) * 2001-08-31 2003-04-29 Aisin Aw Co., Ltd. Control apparatus and method for vehicle having an idle stop function
JP4529334B2 (ja) 2001-08-31 2010-08-25 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車輌の制御装置
JP4296887B2 (ja) * 2003-09-18 2009-07-15 株式会社デンソー 駆動力伝達システム
JP4645068B2 (ja) * 2004-06-04 2011-03-09 旭硝子株式会社 表面形状の検査方法および検査装置
US7171328B1 (en) * 2004-08-30 2007-01-30 Sandia Corporation Method for measuring thermal properties using a long-wavelength infrared thermal image
JP2008196591A (ja) 2007-02-13 2008-08-28 Ntn Corp 固定式等速自在継手及びその製造方法
EP2399145A1 (en) * 2009-02-17 2011-12-28 Absolute Robotics Limited Measurement of positional information for a robot arm
JP5136533B2 (ja) * 2009-06-18 2013-02-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電磁ポンプ
JP4922422B2 (ja) * 2010-02-24 2012-04-25 本田技研工業株式会社 変速機の油圧回路における故障検知装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01166777U (ja) * 1988-05-17 1989-11-22
JPH10331765A (ja) * 1997-06-02 1998-12-15 Nippon Control Kogyo Kk 閉止機構付き電磁ポンプ
JPH1182293A (ja) * 1997-09-01 1999-03-26 Nippon Control Kogyo Kk 電磁ポンプ
JP2003278666A (ja) * 2002-03-20 2003-10-02 Kioritz Corp 往復動式ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010013556A1 (ja) 2010-02-04
CN101939541B (zh) 2012-11-14
DE112009000272T5 (de) 2011-06-09
US8308612B2 (en) 2012-11-13
CN101939541A (zh) 2011-01-05
JPWO2010013556A1 (ja) 2012-01-12
US20100028168A1 (en) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5158201B2 (ja) 駆動装置および車両
US9157544B2 (en) Solenoid valve
WO2010058660A1 (ja) 動力伝達装置およびこれを搭載する車両
JP5093090B2 (ja) 電磁弁装置および動力伝達装置
US7163481B2 (en) Driving force transmitting system
JP5206641B2 (ja) 動力伝達装置およびこれを搭載する車両
WO2010090063A1 (ja) 動力伝達装置
WO2011122141A1 (ja) 動力伝達機構の制御装置および動力伝達装置
JP5077073B2 (ja) 動力伝達装置用の駆動装置および車両
JP5195343B2 (ja) 動力伝達装置およびこれを搭載する車両
JP5195346B2 (ja) 動力伝達装置およびこれを搭載する車両
JP5211857B2 (ja) 動力伝達装置用の駆動装置および車両並びに駆動装置の制御方法
JP5051139B2 (ja) 動力伝達装置およびこれを搭載する車両
JP5051149B2 (ja) 動力伝達装置
JP5370119B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees