JPH1182293A - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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JPH1182293A
JPH1182293A JP25129997A JP25129997A JPH1182293A JP H1182293 A JPH1182293 A JP H1182293A JP 25129997 A JP25129997 A JP 25129997A JP 25129997 A JP25129997 A JP 25129997A JP H1182293 A JPH1182293 A JP H1182293A
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suction
discharge valve
discharge
plunger
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Teruya Sawada
輝也 澤田
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Nippon Control Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルまでに残留する燃料を確実に所定量を
戻すことができ、その戻し量の量的制御が可能とする電
磁ポンプを提供する。 【解決手段】 周期パルスに直流電圧を重畳した駆動電
流を電磁コイル3に印加して周期的にプランジヤ18を
作動させる。そしてこのプランジヤ18内に配された吸
入弁33と吐出弁44とによりポンプ作用が行なわれ
る。前記吸入弁33と吐出弁44とは、一対の吸入弁ば
ね37a,37b及び一対の吐出弁ばね48a,48b
とで支えられ、両弁ばねの均衡位置で吸入弁座35及び
吐出弁座46との間に隙間を有する構成としている。そ
して、閉止弁31をプランジヤ18の先端に設け、この
閉止弁31が着座する閉止弁座32とへの着座が駆動電
流の直流分にて開閉が制御される構成となって、ポンプ
停止後に所定時間駆動電流の直流分の印加の継続により
閉止弁を開き、所定時間経過後に閉止弁が閉じられ、ノ
ズルまでに残留する燃料を確実に所定量戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に石油ファン
ヒータ等の石油燃焼機器へ燃料を供給する電磁ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】石油ファンヒータ等の石油燃焼機器は、
主に電磁ポンプを用いて燃料を送油しており、消火時に
は、電磁ポンプの駆動を停止させて、燃料の供給を止め
ていた。しかしながら、ポンプの駆動が停止しても、電
磁ポンプからノズルまでの間に残存する燃料がバーナの
気化器に流出して未燃焼ガスとなり異臭を発したり、ま
た気化器にタールが付着する不都合が発生していた。
【0003】そこで、燃焼機器の消火時に、バーナの気
化器に内装されるノズルから電磁ポンプの吐出口までの
間の燃料供給路に残存する燃料を油タンク側へ戻す後ダ
レ防止機能付の電磁ポンプが種々提案されてされ開示さ
れている。例えば、特開平6−294377号公報、特
開平8−296651号公報、特開平9−126142
号公報で開示される技術(以下特開平6−294377
号を代表従来例とする)は、プランジャ3の下流端また
は吐出弁8の上流側端に突上げ部材11を配し、ポンプ
の運動停止時に、電磁コイルに流れる励磁電流を制御し
て、前記突上げ部材11をもって吐出弁8を開成せしめ
る。
【0004】そして、吐出弁の開成後、励磁電流が切ら
れ、プランジャ3が上限点から急速に下死点に向けて移
動を開始する。この時、ポンプ室2aは急激な負圧状態
となり、吸入用逆止弁6を開成して吸入管5から流体を
吸い上げようとする一方、プランジャ3が上限点から上
死点に戻るまでのT4 期間中は、突上げ部材11によっ
て吐出用逆止弁8が開成状態にあるから、ポンプ室2a
の上記急激な負圧により送出管44側から残存する流体
を吸入し、逆流させることで達成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、代表例
の特開平6−294377号で開示される技術は、プラ
ンジャ3の下流端または吐出弁8の上流端に配した突上
げ部材11で吐出弁8を開成させるためにプランジャ3
が下流側へ移動する。即ち、前記の送出管44の燃料を
先端ノズル144から流出させる方向にあり、急激な動
きでは、燃料を送出管44から押し出し、ノズル144
より流出させる危険性を有している。この危険を防ぐた
めに、前記プランジャ3の移動速度を抑制する等のため
に電磁コイルに印加する励磁電流を種々調整している。
燃焼機器の消火時の状況からすると、前記プランジャ3
の下流側への移動は好ましくない。
【0006】また、プランジャ3の上限点まで引き上げ
られることは、ポンプ室2aの容積が減縮することを意
味し、緩かな上昇させたいとしても、燃料を流出させる
作用が行われるし、プランジャ3が上限点から下死点へ
戻されても、ポンプ室2aの拡大時に吸入用逆止弁6も
開き、燃料を吸い上げるために、吸い戻し作用は小さ
く、実用上に供しないものである。
【0007】そして、段落番号の(0018)に送出通
路の流体は、吐出用逆止弁、シリンダ、プランジャの隙
間を経てタンク側へ戻されるとあるが、これは非常にわ
ずかな量と思われ、吸い戻し作用は有効に作用しにくい
ものである。
【0008】このため、この発明にあっては、ノズルま
での送出通路内に残留する燃料を確実に所定量を戻すこ
とができると共に、その戻し量の量的制御が可能であっ
て、且つ電磁ポンプ内の燃料が抜け落ちることを防止で
きる電磁ポンプを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電磁ポン
プは、周期パルスに直流電圧を重畳した駆動電流を電磁
コイルに印加することにより周期的に得られる磁気力の
変化と、上ばね並びに下ばねの反発力にてプランジャが
往復動して、該プランジャ内に配された吸入弁と、それ
より下流側に配された吐出弁にてポンプ作用が行われる
電磁ポンプにおいて、前記吸入弁にその上流側と下流側
から支える一対の吸入弁ばねを配し、該両吸入弁ばねの
均衡位置で該吸入弁は吸入弁座との間に隙間が持たさ
れ、前記吐出弁にその上流側と下流側から支える一対の
吐出弁ばねを配し、該両吐出弁ばねの均衡位置で該吐出
弁は吐出弁座との間に隙間が持たされると共に、前記プ
ランジャの上流側端に閉止弁を、この閉止弁が着座する
閉止弁座をポンプ本体側にそれぞれ設けて、ポンプ停止
後に所定時間駆動電流の直流電圧のみを印加させて前記
閉止弁の開きを継続させ、所定時間経過後に該閉止弁を
閉止弁座に着座させて閉じることにある(請求項1)。
【0010】このための、ポンプ駆動停止時に駆動電流
のパルス分がなくなり、直流分が所定時間通電が継続さ
れるので、プランジャの往復動は停止されるが、上ばね
のばね力に抗する方向に吸磁力が作用するため、該プラ
ンジャに設けられている閉止弁が閉止弁座から離れた位
置に保たれると共に、吸入弁と吐出弁は共に、上流側及
び下流側から支える一対の吸入及び吐出弁ばねの均衡位
置で各吸入及び吐出弁座との間に隙間が持たされ、ノズ
ルまでの残留燃料が吐出弁及び、吸入弁と各吸入及び吐
出弁座との隙間、さらに開かれた閉止弁を介してタンク
側へ逆流して戻される。そして、所定時間後に、直流電
流もなくなり、プランジャが上ばねのばね力にて動き、
閉止弁が閉止弁座に着座して閉じられ、逆流も停止され
る。この戻し量は、直流分の所定時間を適宜設定すれば
変化させることができる。
【0011】また、吸入弁の吸入弁ばねを下流側のみと
し、該吸入弁に漏洩路を形成しても良い(請求項2)
し、吸入弁の吸入弁座に漏洩路を形成しても良い(請求
項4)。
【0012】更に、吐出弁の吐出弁ばねを下流側のみと
し、該吐出弁に漏洩路を形成しても良い(請求項3)
し、吐出弁の吐出弁座に漏洩路を形成しても良い(請求
項5)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0014】図1乃至図3において、第1の実施の形態
が示され、この電磁ポンプ1は、いわゆる流量型の電磁
ポンプで、鉄などの磁性体で形成されたケース2内に、
断続電流(周期パルス)が印加される電磁コイル3を有
する。この電磁コイル3は、樹脂製のボビン4に電線が
巻装されて形成されているもので、このボビン4の中央
を貫通して形成された貫通孔7には、磁性材より成る上
下の磁極筒6a,6bが配され、更に内側に金属性で非
磁性材のガイドパイプ8が嵌挿されている。また、上磁
気プレート10及び下磁気プレート11は、前記ボビン
4の上端及び下端に配され、前記ケース2と磁極筒6
a,6bと共に磁気回路を構成している。
【0015】前記ガイドパイプ8の上方では、Oリング
13を介して吐出継手14に嵌挿され、下方ではOリン
グ15を介して合成樹脂より成形の吸入パイプ16にそ
れぞれ嵌挿されている。
【0016】吸入パイプ16は、樹脂などで製造されて
おり、その中心長手方向に吸入通路25が形成され、そ
の上方に外方へ張り出すつば26を有し、前記したガイ
ドパイプ8の下端に挿入されて、該ガイドパイプ8に外
嵌するOリング15に油密が保たれている。この吸入パ
イプ16は、下板30が下方から挿入され、つば26に
係合して取付けられている。また、吸入パイプ16の吸
入通路25と連通するプランジャ作動室21の下端側に
下記する閉止弁31の閉止弁座32が配されている。こ
の閉止弁座32は、中心に孔32aが形成され、前記ガ
イドパイプ8の下端に嵌合して取り付けられると共に、
下記下ばね20のばね受けともなっている。
【0017】プランジャ18は、鉄などの磁性材によっ
て略円筒状に形成されたもので、上ばね19と下ばね2
0とより前記ガイドパイプ8内に形成のプランジャ作動
室21内に摺動自在に支持されている。そして、このプ
ランジャ18によってプランジャ作動室21は、上ばね
室21aと下ばね室21bとに分けられ、該両ばね室2
1a,21bは、貫通孔22及びこれに連通の径方向の
孔23に連通されている。
【0018】また、プランジャ18の下端(流入)側に
閉止弁31が前記貫通孔22に嵌着するように取付けら
れている。この閉止弁31は、ポンプ停止時(無通電
時)には、上ばね19のばね荷重が下ばね20のばね荷
重より大きく設定されており、この実施例では、20g
ほどの荷重にて閉止弁座32に圧接着座されている。
【0019】吸入弁33は、図3にも示すように、ボー
ル弁で、孔36aを持ち、下記する吸入弁座35に取付
けられた弁カバー36内に配され、一対の吸入弁ばね3
7a,37bにて支えられ、プランジャ18の往復動停
止時に、該吸入弁ばね37a,37bの位置で下記する
吸入弁座35との間に隙間(1mm程)が持たされてい
る。吸入弁33が着座する吸入弁座35は、前記プラン
ジャ18の上端(流出側)に嵌入され、中心孔35aを
有している。
【0020】吐出継手14は、図2に示すように、外周
に円板状のつば40と、軸方向に形成の六角部41を有
し、内部軸方向に連通42が形成されると共に、上方の
ケース2に形成の六角孔2aに係合され、ケース2が下
板30と係合されることで、吐出継手14は前記したよ
うにガイドパイプ8にOリング13を介して外嵌されて
取付けられる。この吐出継手14の通孔42内に吐出弁
44が配されている。
【0021】吐出弁44は、前記吐出継手14に形成の
通孔42内にOリング45を介在して取付けられた孔4
6aを有する吐出弁座46との間に一対の吐出弁ばね4
8a,48bにて支えられ、プランジャ18の往復動の
停止時に、該吐出弁ばね48a,48bの均衡位置で前
記吐出弁座46との間に隙間(例えば1mm程)が持た
されている。なお、この吸入弁座46は、前記ガイドパ
イプ8の上端に嵌合の孔50を持つ上ばね押え49に当
接している。
【0022】上述の構成における電磁ポンプ1の駆動回
路は例えば図4に示され、直流電圧(Vcc)を持つ直
流電源が駆動スイッチ50を介して電磁ポンプ1の電磁
コイル3の一端に接続され、該電磁コイル3の他端は、
スイッチング素子51のコレクタに接続され、そのエミ
ッタ側が接地されている。このスイッチング素子51の
ベース端子には、パルス発振回路52が接続されて、所
望のパルスを得るものである。また、前記電磁ポンプ1
の電磁コイル3の両端間に逆起電力防止のダイオード5
3及び直流電圧(Vb)を重畳する直流電源54が接続
され、その直流電源54に直列に直流電源の重畳を制御
するスイッチ手段55を有している。現実の回路では、
駆動スイッチ50と連動してオンされ、図5に示される
ように、該駆動スイッチ50がオフ時t2 後も所定時間
オンを継続し、時間t3 にてオフとされるものである。
【0023】次に、電磁ポンプ1の作動について、図
4,図5も参照しつつ説明すると、駆動スイッチ50が
閉じられる(ON)と、パルス発振回路52から所定の
周期パルスがスイッチング素子51のベースに出力され
る。そして、電磁ポンプ1の電磁コイル3には、前記ス
イッチング手段55も同時に閉じられる(ON)ことか
ら直流電圧が重畳した周期パルスが印加されることにな
り、該電磁コイル3にパルスごとに吸磁力が発生する。
【0024】この電磁コイル3に発生する吸磁力にて、
プランジャ18は上ばね19に抗して変位され、上死点
まで変位される。その際に閉止弁31が閉止弁座32か
ら離れると共に、上ばね19に反発エネルギーが貯えら
れる。そして、パルスの励磁休止時間(T−W)となる
と、吸磁力が消滅して上ばね19の反発エネルギーにて
下死点まで戻される。
【0025】しかし、電磁コイル3に直流電圧Vbの印
加が継続されるので、上ばね19に抗する方向へ力が加
わっていて下死点にあっても、閉止弁31は閉止弁座3
2に着座されていない状態が継続される。即ち、このよ
うな上死点と下死点との間の変位を繰り返してプランジ
ャ18は往復動される。
【0026】そして、吸入弁33及び吐出弁44と協動
してポンプ作用を行わしめて、吸入パイプ16から燃料
を吸引し、吐出継手14の通孔42から図示しない燃焼
装置のノズルに供給されるものである。なお、吸入弁3
3及び吐出弁44が一対の吸入及び吐出弁ばね37a,
37b及び48a,48bにてそれぞれ支えられてお
り、プランジャ18の往復動停止時に吸入及び吐出弁座
35及び46との間に隙間を有するが、プランジャ18
の往復動時には燃料の粘性や両吸入及び吐出弁33,4
4の慣性作用にて逆止弁機能が働いて吐出量の影響は受
けることがない。
【0027】即ち、プランジヤ18の上ばね19に抗す
る方向へ移動時には、吸入弁33は慣性作用にて吸入弁
座35に押し付けられて閉じ、上ばね室21a内の容積
の縮小による圧力の上昇により吐出弁44は開かれて燃
料を吐出させ、またプランジヤ18の上ばね19に順じ
る方向への移動時には、上ばね室21a内の容積の拡大
による圧力が負圧となり、吐出弁44が吸い戻されて吐
出弁座46に着座されると共に、吸入弁33を開いて燃
料を吸入するものである。
【0028】ポンプの駆動停止のために、駆動スイッチ
50が開かれる(オフ)と、電磁コイル3へのパルスが
停止されるが、スイッチ手段55が閉じられるまで、直
流電圧Vbの供給が所定時間継続されるので、プランジ
ャ18の往復動は停止されたが、プランジャ18は下死
点位置で停止し、閉止弁31は閉止弁座32に着座され
ず開かれたままである。
【0029】そして、吸入弁33及び吐出弁44は一対
の吸入及び吐出弁ばね37a,37b及び48a,48
bにて均衡状態を保ち、各吸入及び吐出弁座35及び4
6から所定の隙間が持たされており、これによって、ノ
ズルまでに滞留する燃料は、吐出弁44の吐出弁座46
との隙間、吸入弁33の吸入弁座35との隙間及び閉止
弁31の開から、電磁ポンプ1のプランジャ作動室21
を経てタンク側へ逆流する。そして所定時間経過して時
間t3 に至ると電磁コイル3に印加されていた直流電圧
もなくなり、プランジャ18は上ばね19により押圧さ
れて閉止弁31が閉止弁座32に着座して閉じられるも
のである。この所定時間は、スイッチ手段55を適宜に
制御すれば良く、戻し量の量的制御が可能である。即
ち、吸入弁33及び吐出弁44と各吸入及び吐出弁座と
隙間を有しているが、閉止弁31により電磁ポンプ1内
の燃料が抜け落ちることも防ぐことが出来るものであ
る。
【0030】図6において、第2の実施の形態が示され
ており、この例では、前記第1の実施の形態と異なる点
は、吸入弁33における漏洩手段を変更したものであっ
て、第1の実施の形態では、吸入弁33が一対の吸入弁
ばね37a,37bとで支えられ、吸入弁座35との間
で、適宜な隙間が持たされているが、第2の実施の形態
では、吸入弁33が吸入弁ばね37にて付勢されて吸入
弁座35に着座されていると共に、該吸入弁33に漏洩
路60を設けたものである。尚、その他の部分は、第1
の実施の形態と同一であり、図面に同一の符号を付して
説明を省略した。
【0031】これにより、吸入弁33の漏洩路60で、
第1の実施の形態における吸入弁33と吸入弁座35と
の隙間が持たされたものと均等な作用効果を奏するもの
で、ポンプ停止時に逆流させるに供することが出来る。
なお、吸入弁33の漏洩路60は、プランジヤ18の往
復動時にあって、小径であり燃料の粘性により吸入及び
吐出行程時に影響を与えず吐出量は変化しない。
【0032】図7において、第3の実施の形態が示され
ており、この例では、前記第1の実施の形態と異なる点
は、吐出弁44における漏洩手段を変更したものであっ
て、第1の実施の形態では、吐出弁44が一対の吐出弁
ばね48a,48bとで支えられ、吐出弁座46との間
で、適宜な隙間が持たされているが、第3の実施の形態
では、吐出弁44が吐出弁ばね48にて付勢されて吐出
弁座46に着座されていると共に、吐出弁44に漏洩路
61を設けたものである。尚、その他の部分は、第1の
実施の形態と同一であり、図面に同一の符号を付して説
明を省略した。
【0033】これにより、吐出弁44の漏洩路61で、
第1の実施の形態における吐出弁44と吐出弁座46と
の隙間が持たされたものと均等な作用効果を奏するもの
で、ポンプ停止時に逆流させるに供することが出来る。
なお、吐出弁44の漏洩路61はプランジヤ18の往復
動時にあって、小径であり、燃料の粘性により吸入及び
吐出行程時に影響を与えず吐出量は変化しない。
【0034】図8において、第4の実施の形態が示さ
れ、この例では、前記第1の実施の形態と異なる点は、
吸入弁33における漏洩手段を変化したものであって、
漏洩路63を吸入弁座35に設けたことにある。尚、そ
の他の部分は第1の実施の形態と同一であり、図面に同
一の符号を付して説明を省略した。これにより、吸入弁
座35の漏洩路63で、第1の実施の形態における吸入
弁33と吸入弁座35との隙間が持たされたものと均等
な作用効果を奏するもので、ポンプ停止時に逆流に供す
ることが出来る。なお、吸入弁座35の漏洩路63は、
プランジヤ18の往復動時にあって、小径であり、燃料
の粘性により吐出量は変化されない。
【0035】図9において、第5の実施の形態が示さ
れ、この例では、前記第1の実施の形態と異なる点は、
漏洩路64を吐出弁座46に設けたことにある。尚、そ
の他の部分は第1の実施の形態と同一であり、図面に同
一の符号を付して説明を省略した。これにより、吐出弁
座46の漏洩路64で、第1の実施の形態における吐出
弁44と吐出弁座46との隙間が持たされたものと均等
な作用効果を奏するもので、ポンプ停止時に逆流に供す
ることが出来る。なお、吐出弁座46の漏洩路64は、
プランジヤ18の往復動時にあって、小径であり、燃料
の粘性により吐出量は変化しない。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る請求項1
によれば、ポンプ駆動停止時に駆動電流のパルス分がな
くなり、直流分が所定時間通電が継続されるので、プラ
ンジャの往復動は停止されるが、上ばねのばね力に抗す
る方向に吸磁力が作用するため、該プランジャに設けら
れている閉止弁が閉止弁座から離れた位置にあり、吸入
弁及び吐出弁は一対の弁ばねの均衡位置で各弁座との隙
間が持たされ、ノズルまでの残留燃料が吐出弁及び吸入
弁と各弁座との隙間を経て開かれた閉止弁を介してタン
ク側へ逆流して戻される。そして所定時間後、直流電圧
もなくなり、プランジャが上ばねのばね力にて動き、閉
止弁が閉止弁座に着座して閉じられ、戻し(逆流)も停
止される。この戻し量は、直流分の所定時間を適宜に設
定すれば変化させることができる。また、吸入弁及び吐
出弁と各弁座と隙間を有しているが、閉止弁の閉作用に
より電磁ポンプ内の燃料が抜け落ちることも防ぐことが
出来るものである。
【0037】また、請求項2乃至5にあっては、吸入弁
又は吐出弁における漏洩手段を変更したものであり、代
替しても前記請求項1の作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す電磁ポンプ
の断面図である。
【図2】同第1の実施の形態の吐出弁付近の拡大断面図
である。
【図3】同第1の実施の形態の吸入弁付近の拡大断面図
である。
【図4】電磁ポンプを駆動するための電気回路図であ
る。
【図5】図4の電気回路の駆動動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図6】同第2の実施の形態を示し、吸入弁付近の拡大
断面図である。
【図7】同第3の実施の形態を示し、吐出弁付近の拡大
断面図である。
【図8】この発明の第4の実施の形態を示し、吸入弁付
近の拡大断面図である。
【図9】同第5の実施の形態を示し、吐出弁付近の拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 電磁ポンプ 2 ケース 3 電磁コイル 8 ガイドパイプ 14 吐出継手 16 吸入パイプ 18 プランジヤ 19 上ばね 20 下ばね 21 プランジヤ作動室 25 吸入通路 30 下板 31 閉止弁 32 閉止弁座 33 吸入弁 35 吸入弁座 37,37a,37b 吸入弁ばね 44 吐出弁 46 吐出弁座 48,48a,48b 吐出弁ばね 50 駆動スイッチ 54 スイッチ手段 60,61 漏洩路 63,64 漏洩路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期パルスに直流電圧を重畳した駆動電
    流を電磁コイルに印加することにより周期的に得られる
    磁気力の変化と、上ばね並びに下ばねの反発力にてプラ
    ンジャが往復動して、該プランジャ内に配された吸入弁
    と、それより下流側に配された吐出弁にてポンプ作用が
    行われる電磁ポンプにおいて、 前記吸入弁にその上流側と下流側から支える一対の吸入
    弁ばねを配し、該両吸入弁ばねの均衡位置で該吸入弁は
    吸入弁座との間に隙間が持たされ、前記吐出弁にその上
    流側と下流側から支える一対の吐出弁ばねを配し、該両
    吐出弁ばねの均衡位置で該吐出弁は吐出弁座との間に隙
    間が持たされると共に、 前記プランジャの上流側端に閉止弁を、この閉止弁が着
    座する閉止弁座をポンプ本体側にそれぞれ設けて、ポン
    プ停止後に所定時間駆動電流の直流電圧のみを印加させ
    て前記閉止弁の開きを継続させ、所定時間経過後に該閉
    止弁を閉止弁座に着座させて閉じることを特徴とする電
    磁ポンプ。
  2. 【請求項2】 吸入弁の吸入弁ばねを下流側のみとし、
    該吸入弁に漏洩路を形成したことを特徴とする請求項1
    記載の電磁ポンプ。
  3. 【請求項3】 吐出弁の吐出弁ばねを下流側のみとし、
    該吐出弁に漏洩路を形成したことを特徴とする請求項1
    記載の電磁ポンプ。
  4. 【請求項4】 吸入弁の吸入弁ばねを下流側のみとし、
    該吸入弁座に漏洩路を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の電磁ポンプ。
  5. 【請求項5】 吐出弁の吐出弁ばねを下流側のみとし、
    該吐出弁座に漏洩路を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の電磁ポンプ。
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