JP2742897B2 - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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JP2742897B2
JP2742897B2 JP7201519A JP20151995A JP2742897B2 JP 2742897 B2 JP2742897 B2 JP 2742897B2 JP 7201519 A JP7201519 A JP 7201519A JP 20151995 A JP20151995 A JP 20151995A JP 2742897 B2 JP2742897 B2 JP 2742897B2
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B17/00Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors
    • F04B17/03Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors
    • F04B17/04Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by electric motors using solenoids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/10Valves; Arrangement of valves

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetic Pumps, Or The Like (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電磁ポンプ、特に
ポンプ停止時に遮断弁を有して流体の吐出を止める電磁
ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁ポンプは、断続電流により電磁コイ
ルにて生じた断続する吸磁力を利用してピストンで往復
動させ、吸入弁と吐出弁との協動作業にてポンプ作用を
行い、流体を吸入孔から吸入し、加圧して吐出孔より吐
出させていた。このような従来の電磁ポンプにあって
は、吐出孔以降に電磁弁を設けてポンプ停止と同時に流
体の流出を阻止していたが、2つの部品のために構造が
大きくなる欠点があり、当出願人は、電磁弁を内蔵した
もの(特公昭52−38243号公報)を開発し、現在
使用され、電磁ポンプの主流となった。
【0003】このような電磁弁内蔵型の電磁ポンプは、
給湯暖房等の燃焼機器の油バーナ用に広く使用されてい
る。近年バーナの燃焼技術の進歩と共に、燃焼初期にお
ける消音や公害排ガスの減少として緩点火方式を採用し
ている機器が主流となっており、それに伴う電磁ポンプ
の対応として大きく2通りの方法がとられて来た。
【0004】一つは機械式と称し、電磁ポンプ本体内に
容積及びオリフィス漏洩併用機能を取り入れたポンプ吐
出圧力軟起動タイプ、例えば特開昭59−7787号
(圧力上昇時間調整装置を有する電磁ポンプ)、実開昭
62−14173号(電磁ポンプの圧力上昇時間調整装
置)、実開昭62−184180号(電磁ポンプの上昇
時間調整装置)があり、機械的に軟起動させるものであ
る。
【0005】もう一つは、電気式と称し、前記した電磁
ポンプを用いてポンプへの起動印加電流を制御回路を用
いて電気的にポンプの吐出圧力を軟起動させるものであ
る。
【0006】両方の軟起動技術は、それぞれ特徴を有し
ているが、双方の方式で共通している点は、電磁ポンプ
停止時に電磁ポンプに内蔵されている電磁弁により吐出
孔が閉塞され、ポンプ内部に高い圧力(例えば7kg/cm
2 程)が残ってしまうために、それぞれ開放手段を有し
ている。
【0007】機械式の軟起動技術では、容積変化を与え
るプランジャにオリフィスを有し、プランジャの前後の
圧力及び戻しスプリングにて戻し流路を開いて残圧を吸
入側へ開放している。
【0008】電気式の軟起動技術では、例えば実開昭5
8−82481号(ポンプの残留圧力排除装置)に示す
ように、電磁ポンプのリリーフ弁にわずかな漏洩溝をあ
らかじめ設けたり、また実開平1−166777号(電
磁ポンプの残圧排除型リリーフ弁)に示すように、ポン
プ内部と吸入経路との間にオリフィスを設けておき、ポ
ンプ運転中においても常時吸入経路側へリークさせる方
式であった。
【0009】いずれの方式でも、ポンプ吐出量以外に常
に余剰量を吸入経路側へ戻すことに変わりなく、一般的
にこの種のポンプとしてはポンプ能力とコスト性の面を
追述する上でポンプの余剰能力を決定することは極めて
重要なことで、コスト面で市場性が左右されることが多
い。
【0010】ポンプの能力を分析すると、第1には前記
のポンプ吐出口から吐出される量、即ちポンプ吐出必要
吐出量(通常4l(リットル)/h前後)に対し、ポン
プへの入力電圧変動や電磁コイル温度上昇による能力低
下保障としての定常時自動定吐出圧用のリリーフ弁から
の漏洩量(リーク量)や、前記の内部残留圧力開放用の
常時リーク量、そしてピストンとシリンダの間隙からの
微小漏洩量をすべて計算に入れた量がピストンストロー
クの大きさとして考慮され、且つポンプの能力として決
定されるので、前記の必要吐出量に対する余剰量は従来
は数倍を必要とし、ポンプ能力と効率及びコスト面から
余剰量をコントロールすることが経済性の面からも深く
追求されてきている。
【0011】したがって、前記ポンプ運転停止後のわず
かな時間における制御のためだけの内部残圧力開放にリ
リーフ弁に専用漏洩路を設けたり、オリフィスを設けた
りすることは、ポンプ運転中には全く必要のない無駄な
たれ流し作用なのでポンプ効率を低下させる要因ともな
っている。
【0012】専用漏洩路やオリフィスは製作上及び信頼
性のためと、内部残留圧力開放時間等の関係である程度
の開口面積を必要とし、例えば従来の実施例では、オリ
フィス径でφ0.16〜0.2mmで、通常ポンプ運転時
の吐出圧7kg/cm2 においての漏洩量としてはポンプ必
要吐出量の4l(リットル)/h前後にほぼ近づくかそ
れ以上になり、これだけでも倍の能力を必要としてき
た。
【0013】更に、専用漏洩路やオリフィスは開口有効
面積が1ケ所なのでゴミ等がつまり易いため、通常は直
前又は手前にストレーナ(フィルタ)を専用に設けてい
た。本出願人が先に提案した特開昭59−7787号、
実開昭62−14173号など圧力上昇時間調整装置付
の機械式電磁ポンプの場合は、圧力上昇時間遅延後の定
常運転時には漏洩量が限りなく0に近づく様に通常設計
上で出来ることを特徴として開示されているが、機械式
緩点火用電磁ポンプは付帯する機構の分だけ通常立上り
電磁ポンプよりコストが高くなっている。
【0014】ただし、定常運転時の漏洩量を補うための
磁気エネルギーとして、コイルパワーは通常立上り電磁
ポンプと同様に少なく設計できるため、電磁コイルコス
トは安くできる利点もある。それらのため、機器メーカ
ー(ボイラーメーカー)側の方で油バーナコントロール
全体システムの中で、設計する電子制御技術の一部に従
来の通常の低コストポンプを利用し、電気的に入力制御
する方式も市場に多く出されるようになってきている
が、そのため電磁弁内蔵型の電磁ポンプは、ポンプ停止
後に内部残留圧力が貯留するという点が電気式緩点火方
式に利用する場合には欠点として取扱われる問題があっ
た。
【0015】そこで、電気的緩点火方式に利用されるポ
ンプは、前記の如く通常立上がり特性を持つポンプに一
部改良を加え、内部残留圧力を開放するための漏洩路や
オリフィス、フィルタ等の専用部品を組入れることで解
決してきたが、そのための部品コストや、前述のコイル
容量増加によるコスト増加がさけられない構造となって
いた。
【0016】この分野で使われる従来型のポンプ構造
は、JIS B 8409油バーナ用電磁ポンプの付図
例に開示されているものを基本として発展と改良を加え
られてきており、基本的には電磁コイルの電磁力により
電磁プランジャ及び圧力ピストンが往復動されて液体用
容積ポンプの吸入口から吸入弁、圧力室及び吐出弁を経
て吐出口へ至る流経路を基本とするものであるが、電磁
ポンプも進歩発展し、電磁ポンプに電磁弁を内蔵させた
電磁弁付電磁ポンプ(特公昭52−38243号)の方
に移行してきており、これによって吐出弁から内蔵電磁
弁までの室(通路等)はポンプ全体の構造の中で一体的
に付帯させることができるため、機能部品を併列的に付
け加えられてきた。
【0017】それらの代表的なものとして、圧力緩衝装
置(アキュムレータ)、リリーフ弁機構、あるいは機械
式圧力上昇時間調整装置等の発明、考案等の技術進歩が
なされてきたが、それは全て前述の内蔵型電磁弁以前
(上流)の室と併設した油経路を設けることにより達成
できる技術であった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ポンプ停
止時には、内蔵電磁弁以前(上流)の室の残留圧力を開
放させるには、前述の機械式緩点火方式の専用漏洩路や
オリフィスを経由して、吸入口側へ開放するしかないと
思われてきた。なぜならば、ポンプ吐出弁以降(下流)
とポンプ吐出孔前の電磁弁の間は、吐出弁によって閉塞
されており、もう一箇所に着目するとピストン圧力室へ
通じる経路、即ちピストンとシリンダの摺動面間のわず
かな間隙は前述の内部圧力残留圧力室と通じており、前
述のピストン圧力室へも通じている。
【0019】したがって、ポンプ停止後は、吸入弁の閉
塞性によりピストン圧力室内もほぼ同時に内部残留圧力
と同じ圧力となっていた。それは、吸入弁の吸入側へ付
勢しているばねの荷重は通常4g程度に設定し、吸入時
の抵抗を出来るだけ小さくし、キャビテーション等の影
響をなくす設計となっており、逆に油タンクヘッドが2
m程度であるときは約20gに匹敵する荷重が加わるの
で簡単に開けられる程度のものであるが、内部残留圧力
を保持する通常の電磁弁内蔵型のポンプの場合には定常
吐出圧力7kg/cm2 程度とした場合、残留圧力もほぼこ
の値近くで貯留閉塞されるため、吸入弁が吸入口方向へ
押圧される力は、弁シート径をφ4mmとすると荷重換算
で実に879gにもなり、吸入弁バネの押圧力の約22
0倍にもなっている。
【0020】この発明とは別の技術で、この吸入弁を別
体のソレノイド等の力でポンプ停止後に開放させること
もできるが、この種の分野に利用されている単体電磁弁
は小型であるため、エネルギー的にも小さく電磁弁の可
動鉄芯を作動させる力はせいぜい100〜200g程度
で設計されている。したがって、上述の弁シート径も1
/2以下に設計しないと吸入弁を開放させるに至らな
い。
【0021】また、一般に吸入弁を余り小さく設計する
と、吸入抵抗が大きくなり、前述のキャビテーションが
発生しやすくなって、ポンプ効率の低下を招く等の問題
が生じ、むしろ別体の電磁弁等の力で微小オリフィス又
は吸入弁以外の微小弁の開閉専用に設計した方が効果的
とも言えるが、コスト面での付加はまぬがれない。
【0022】そこで、この発明の請求項1記載の発明
は、内部残留圧力を吸入側に対して最終的に閉塞してい
る吸入弁に着目し、この吸入弁を可動ピストンの内部側
に設けることにより、ピストンとシリンダの摺動する隙
間を吸入弁よりも上流に連通させると共に、吐出弁を固
定側に設け、この吐出弁よりも下流側の圧力を電磁プラ
ンジャ作動室へ導いて貯留させ、ポンプ停止後に電磁弁
と吐出弁までの間の内部残留圧力を前記ピストンとシリ
ンダとの摺動する隙間を通して吸入側へ圧力を開放させ
たものであり、特別の専用漏洩路やオリフィスを必要と
しない電磁ポンプを提供することを目的とするものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、この発明のうちで請求項1記載の発明は、電磁コ
イルに断続電流の付勢による往復動される電磁プランジ
ャに連動して往復動されるピストンがシリンダに保持さ
れると共に、前記ピストンに形成の縦孔内に吸入弁を設
け、この下流の固定部材に吐出弁を設け、該吐出弁以降
の吐出流路に遮断弁を配すると共に該吐出流路に連通さ
れ吐出圧力を電磁プランジャ作動室内へ導く導入通路を
設けるようにし、前記ピストンとシリンダの隙間にて電
磁プランジャ作動室内の圧力と吸入側へ逃がす漏洩路と
することを特徴とする電磁ポンプである。
【0024】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成に、漏洩路から漏れる量を調整する調整
手段を有するものである。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成の調整手段の具体例としてシリンダの長さを適
宜に取ることにある。
【0026】請求項4記載の説明は、シリンダが二つに
分けられた分割型である。
【0027】請求項5記載の発明は、シリンダが中間に
縦方向の長孔を有する一本のものである。
【0028】請求項6記載の発明は、遮断弁が磁気ロッ
ドの吸磁力により開閉される電磁弁である。
【0029】請求項7記載の発明は、遮断弁がポンプ停
止時に、電磁プランジャの位置が変位したことで閉弁す
る弁であること。
【0030】したがって、請求項1記載の発明は、ポン
プ停止により吐出流路が遮断弁にて閉じられ、電磁プラ
ンジャ作動室内に圧力が貯溜されるが、ピストンとシリ
ンダーの隙間の漏洩路から吸入側へ漏れて内部の圧力を
低下させることができる。これによって、特別の専用漏
洩路やオリフィスを必要としない。
【0031】請求項2記載の発明は、漏洩路から漏れる
量を調整手段にて調整するもので、請求項3で示すよう
に、シリンダの長さを適宜に定めることで調整できる。
【0032】請求項4記載の発明は、シリンダが二つに
分割され、その分割された部分を介してピストンに電磁
プランジャが連結され、該電磁プランジャの往復動が伝
えられる。
【0033】請求項5記載の発明は、シリンダが一本の
ものであり、その場合には、中間に縦方向に長孔を有
し、この長孔を介してピストンに電磁プランジャが連結
され、該電磁プランジャの往復動が伝えられる。
【0034】請求項6記載の発明は、遮断弁が磁気ロッ
ドの吸磁力により開閉される電磁弁であり、請求項7記
載の発明は、遮断弁がポンプ停止時に電磁プランジャの
位置の変位したことで閉弁する弁であり、ポンプ停止時
に吐出を止める作用をしているものである。
【0035】
【発明の実施の形態】図1、図2及び図3において、こ
の発明の実施の形態を説明する。電磁ポンプ1は、鉄な
どの磁性材で形成されたケース2内に、断続電流(パル
ス電流)が印加される電磁コイル3を有する。この電磁
コイル3は樹脂性のボビン4に電線が巻装されて形成さ
れるもので、このボビン4の中央を貫通して形成された
貫通孔5には、金属製で非磁性材のガイドパイプ6が嵌
挿されている。なお、上板7、下板8は前記ボビン4の
上端及び下端に配され、前記ケース2と共に磁気回路を
構成している。
【0036】前記ガイドパイプ6は、その上方に磁気ロ
ッド10が嵌挿され、さらに下方は、オーリング11を
介してポンプ本体12に挿入されている。前記磁気ロッ
ド10は鉄等の磁性材で形成され、この磁気ロッド10
のほぼ下半分はオーリング13を介して前記ガイドパイ
プ6に嵌挿され、また磁気ロッドの残りの上半分はオー
リング14を介して下記する吐出継手44の胴部44b
に嵌挿されている。また、磁気ロッド10の中心には孔
16が形成され、下記するシリンダ23aが挿入固定さ
れている。
【0037】電磁プランジャ18は、鉄などの磁性材に
よって略円筒形状に形成されたもので、上部スプリング
19aと下部スプリング19bとによって前記ガイドパ
イプ6内に形成された電磁プランジャ作動室20内に摺
動自在に支持される。この電磁プランジャ18の軸方向
に孔21が形成され、該孔21には下記するシリンダ2
3a,23bとピストン25が隙間を有して緩嵌され、
ピストン25とは電磁プランジャ18と中程で結合さ
れ、電磁プランジャの往復動が伝えられる。
【0038】シリンダ23はこの実施の形態では分割さ
れて上部シリンダ23aと下部シリンダ23bとに分け
られ、上部シリンダ23aはその上端が前記磁気ロッド
の孔16内に嵌合されて固装され、下端が前記電磁プラ
ンジャ18の孔21内に伸びている。また下部シリンダ
23bは、ポンプ本体12にオーリング24を介して取
付られており、この両シリンダ23a,23b内に下記
するピストン25が摺動可能に挿入されている。
【0039】下部シリンダ23bは、ピストン25との
隙間から液体を流出させる漏洩路28となっており、こ
の漏洩路28の先端は下記する吸入弁31より上流側の
吸入通路43に至っている。この漏洩路28から漏れる
量は、当然ながらピストン25の径とシリンダ23bと
の径及びシリンダ23bの長さとにより関係し、ピスト
ン径をφ4〜5mmでハメアイ公差における隙間をほぼ3
0μmとすると、実験の結果1l(リットル)/h前後
であった。そこで、シリンダ23bの長さを短くする
と、その短くするに比例して漏れ量も多くなることが判
明した。即ち、シリンダの長さを適宜に決定すること
で、漏れ量の調整手段となるものである。
【0040】上部シリンダ23aは、その外周で径を小
さくして外周に隙間を形成して下記する吐出弁35以降
の高圧を電磁プランジャ作動室20へ導く導入通路34
を形成している。この導入通路34は下記する吐出弁3
5のスプリング押え40に形成の孔40a及び磁気ロッ
ド10に形成の孔10aを含む構成である。
【0041】ピストン25は、中心で縦方向に縦孔26
が形成された円筒状の部材で、中程外周で前記電磁プラ
ンジャ18と結合部27を介して結合されており、電磁
プランジャ18の往復動がピストン25に伝えられる。
このピストン25には、その上端側に吸入弁29が設け
られている。この吸入弁29は、ピストン25の縦孔2
6内に嵌合した弁座部材30と、弁座部材30に押圧さ
れる弁体31と、これを押圧するスプリング32、スプ
リング押え33とより成っており、ピストン25が下方
へ移動するときに、弁体31が開かれ、上方向へ移動す
るときに閉じられる。
【0042】吐出弁35は、前記シリンダ23a内の上
端に弁座部材36がオーリング37を介して嵌合され、
この弁座部材36に弁体38がスプリング39に押圧す
るように、スプリング押え40が前記弁座部材36を結
合し且つ磁気ロッド10と結合している。したがって、
前記吸入弁29と吐出弁35との間に圧力室41が形成
され、この圧力室41の容積変化で、ポンプ作用が行わ
れ、吸入孔42から流体を吸入し、ピストン25の縦孔
26を介して吸入弁29と吐出弁35の協動にて吸入
し、加圧して吐出弁35より送出し、吐出継手44の吐
出孔45に至り外部機器へ吐出される。
【0043】吐出継手44は、本体44aとこれに連な
る胴部44bを有し、前述のごとくこの胴部44aがボ
ビン4内の貫通孔5内に嵌挿され、その内側に前記磁気
ロッド10上部が挿入されている。また、胴部44b内
には電磁弁収納室46が形成され、電磁弁47が収納さ
れている。
【0044】電磁弁47は、可動鉄片47aと、この可
動鉄片47aに固着されたゴム等の弾性部材により形成
の弁体47bと、前記可動鉄片47aと前記磁気ロッド
10との間に弾装されたスプリング47cより構成さ
れ、このスプリング47cの付勢力によってバルブシー
ト48に着座して吐出孔43が閉じられる。電磁弁47
は、電磁コイル3に電流が印加されると、磁気ロッド1
0の磁力にて吸引されて弁は開かれる。
【0045】上述の構成において、電磁コイル3にパル
ス電流が印加され、該電磁コイル3が励磁されると、吸
磁力が発生し、電磁プランジャ18を上部スプリング1
9aに抗して変位され、その際に該上部スプリング19
aに反発エネルギーが貯められる。そして電磁コイル3
が消磁されると、吸磁力が消滅して上部スプリング19
aの反発エネルギーにて下方へ戻される。このような繰
り返しにより電磁プランジャ18は往復動されることに
なる。
【0046】そして、その電磁プランジャ18の往復動
は、ピストン25に伝えられ、上部及び下部のシリンダ
23a,23bにガイドされながら該ピストン25も往
復動される。この往復動即ち、下方へ変位された時に、
圧力室41の容積が拡大し、もって負圧となって吸入弁
29の弁体31が開き、吸入孔より流体を吸引する。そ
して、上方へ変位した時に、圧力室41の容積が縮少
し、もって正圧(圧縮圧)となって、吐出弁35の弁体
38を開けて、流体を吐出させる。
【0047】この吐出された流体は、開かれた電磁弁4
7を介して吐出孔45より外部機器へ送り出されると共
に、導入通路34を介して前記電磁プランジャ作動室2
0内に流れ、該電磁プランジャ作動室20内に貯められ
た状態となっている。
【0048】電磁コイル3にパルス電流の印加が遮断さ
れると、電磁プランジャ及びピストン25の往復動は停
止すると同時に、電磁弁47が弁座48に着座し、吐出
孔45は閉じられ、ポンプの内部、即ち吸入弁29より
下流で電磁弁47までの間特に電磁プランジャ室20内
に高圧の流体が閉じ込められる。この高圧の流体は、下
部シリンダ23bとピストン25の間の漏洩路28を通
って吸入弁29より上流側の吸入通路43に流出し、内
部圧を吸入側に流出させることができる。この流出量
は、2〜3秒ぐらいで内部の圧力が大気圧ぐらいに低下
する量である。その流出量の調整は、主にシリンダ23
bの長さを適宜に決定することで行われる。
【0049】したがって、ポンプ停止後2〜3秒ぐらい
で内部圧力が低下し、再びポンプ駆動がなされると、吐
出圧は、図示しない緩起動装置により緩やかに上昇して
定常圧へ至るものであり、石油燃焼機器における緩点火
に寄与することができる。
【0050】なお、前記実施の態様において、吐出弁3
5が固定部材たるシリンダ23a及び磁気ロッド10に
設けられているが、これに限らずシリンダ23a又は磁
気ロッド10にそれぞれ設けるようにしても良い。
【0051】また、ピストン25が摺動するシリンダ2
3a,23bが上下に二つに分割されている例が示され
ているが、これに限らず、一本のシリンダでも良く、そ
の場合には図4に示すように、シリンダ23の中間に縦
方向の長孔50を形成し、この長孔50を介して電磁プ
ランジャ18と接続している。さらに、導入通路34が
シリンダ23aの外面で小径として形成して構成される
が、長手方向に溝を形成しても良いし、また磁気ロッド
10に溝や、内径を拡大して構成しても良い。
【0052】さらにまた、遮断弁が磁気ロッド10の吸
磁力により開閉される電磁弁47である例が示されてい
るが、独立した電磁弁用の電磁コイルを持つものや、実
公昭61−21583号公報、実公昭61−14635
号公報に示した技術即ちポンプ停止時に電磁プランジャ
の位置の変化から閉弁する弁であっても良いものであ
る。52は150メッシュ程のフィルタである。
【0053】
【発明の効果】この発明のうち請求項1記載の発明は、
ピストンとシリンダ間の隙間を漏洩路とすることから、
特別の漏洩路の形成やオリフィスなどの必要とせずに従
来から電磁ポンプの構成に必要なもので且つ漏洩が行わ
れていた所を利用し、且つ漏洩路の先端部が吸入弁より
も上流に位置するように、吸入弁の位置を移動させて達
成したことにより、構造的に複雑としない電磁ポンプを
提供するものである。
【0054】また、従来、この種の電磁ポンプはポンプ
吸入孔へ、外部配管系を接続する時に発生しやすい配管
内のゴミや切粉に対して初期防止手段としての簡易保護
フィルタ(150メッシュ程度)を吸入孔側に設けてい
るが、それ以下の微粉ゴミはポンプ内を通過させるか、
電磁ポンプ手前で別体の専用オイルストレーナを設ける
ことが慣例とされているが、前述の従来ポンプ内部に設
ける専用オリフィスや漏洩路が付帯する場合は、該オリ
フィス等の目詰まりを防止するために、直前に300メ
ッシュの専用フィルタを設けるのが普通であるが、この
発明の漏洩路はシリンダとピストンとの隙間であって、
常時往復動されているから、ゴミが付着しにくい自動ク
リーニング作用をするため、漏洩路としてピストンとシ
リンダの隙間を利用することは信頼性の面からも良いも
のである。
【0055】さらに、ピストンと電磁プランジャは、シ
リンダをガイドに往復動されるので、シリンダが一体形
式の場合は当然ながら、2つに分割されたものであって
も、両方で支えられてピストンのラジアル方向の運動が
抑制される。このために、電磁プランジャをガイドして
いたガイドケースとの機械的摩擦接触を排除することが
出来るものである。即ち、ピストンがシリンダに案内さ
れるために、芯振れはピストンとシリンダのクリアラン
スの範囲内におさまる。
【0056】この結果として、電磁プランジャのガイド
ケースとの無接触保障のクリアランスを最小に設けら
れ、磁気効率の向上となるものである。さらに、電磁プ
ランジャとガイドパイプの機械的摩擦がなくなるため
に、電磁プランジャの外周面を熱処理して硬度を増して
摩滅を防止している従来例の構成とせずに、表面硬度処
理も必要としなくする利点を有している。
【0057】請求項2記載の発明は、漏洩路から漏れる
量を調整する手段を有しているもので、対応する機種ご
とに調整できる。
【0058】請求項2記載の発明は、調整手段の具体例
として、シリンダの長さを適宜に選択すことにより、き
わめて簡単に制御できる。この長さの調節にて比例的な
変化が得られるものであり、調節がしやすいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】同上の要部の拡大断面図である。
【図3】シリンダの斜視図である。
【図4】シリンダの他の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 電磁ポンプ 3 電磁コイル 10 磁気ロッド 12 ポンプ本体 18 電磁プランジャ 20 電磁プランジャ作動室 23 シリンダ 23a 上部シリンダ 23b 下部シリンダ 25 ピストン 28 漏洩路 29 吸入弁 31 吸入弁 34 導入通路 35 吐出弁 43 吐出孔 44 吐出継手 47 電磁弁 50 長孔

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルに断続電流の付勢による往復
    動される電磁プランジャに連動して往復動されるピスト
    ンがシリンダに保持されると共に、前記ピストンに形成
    の縦孔内に吸入弁を設け、この下流の固定部材に吐出弁
    を設け、該吐出弁以降の吐出流路に遮断弁を配すると共
    に該吐出流路に連通され吐出圧力を電磁プランジャ作動
    室内へ導く導入通路を設けるようにし、前記ピストンと
    シリンダの隙間にて電磁プランジャ作動室内の圧力と吸
    入側へ逃がす漏洩路とすることを特徴とする電磁ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 漏洩路から漏れる量を調整する調整手段
    を有している請求項1記載の電磁ポンプ。
  3. 【請求項3】 調整手段としてシリンダの長さを適宜に
    取る請求項2記載の電磁ポンプ。
  4. 【請求項4】 シリンダが二つに分けられた分割型より
    成る請求項1記載の電磁ポンプ。
  5. 【請求項5】 シリンダが中間に縦方向の長孔を有する
    一本のものである請求項1記載の電磁ポンプ。
  6. 【請求項6】 遮断弁が、磁気ロッドの吸磁弁により開
    閉される電磁弁である請求項1記載の電磁ポンプ。
  7. 【請求項7】 遮断弁が、ポンプ停止時に電磁プランジ
    ャの位置が変位したことで閉弁する弁である請求項1記
    載の電磁ポンプ。
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