JP4996527B2 - 積層型ガスセンサ素子及びガスセンサ - Google Patents

積層型ガスセンサ素子及びガスセンサ Download PDF

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Description

本発明は、積層型ガスセンサ素子及び積層型ガスセンサ素子を用いたガスセンサに関する。
従来から、内燃機関等における排ガスに含まれる特定ガス成分の検出や、濃度の測定を行うガスセンサの素子として積層型ガスセンサ素子を用いたものが知られている。この積層型ガスセンサ素子に用いられるジルコニア等の固体電解質体は300℃以上の高温で活性状態となるため、通常は固体電解質体に積層されたヒータにより加温された状態で用いられる。そのため、ガスセンサ素子に測定対象気体中の水滴や油滴が付着すると熱衝撃によりクラックが発生する虞があった。この問題を解決するためにガスセンサ素子の測定対象気体に晒される検知部を多孔質の保護層により保護する技術が知られている。例えば、ガスセンサ素子の角部における保護層の厚さを厚くすることにより、クラックの発生を防止する技術が知られている(特許文献1)。また、検知部を有するガスセンサ素子先端の横幅寸法をその他の部分より小さくし、積層方向に沿った面を保護層により被覆することで、容積の増加を抑えて熱衝撃を抑制する技術が知られている(特許文献2)。
特開2003−322632号公報 特開2006−343297号公報
しかし、近年、発明者の鋭意検討により、ガスセンサ素子を構成する層と層との境界部にクラックが発生しやすいことが分かった。具体的には、境界部に保護層が形成されずに境界部が外部に露出している、又は境界部に十分な厚みの保護層が設けられていないと、その境界部に測定対象気体中の水滴や油滴が付着することで、層同士の熱収縮差に起因して熱衝撃が加わり、層にクラックが発生する虞があった。これに対し、保護層の厚みを厚くすることで、上述のクラックの発生を抑制できるものの、保護層の増大による容積の増加を招き、固体電解質体が活性する所定の温度(以下、活性温度)まで加熱するために時間(以下、活性時間)を要し、ガスセンサの迅速な起動を阻害する要因となる。
本発明は、上記した従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされた発明であり、積層型ガスセンサ素子において保護層の増大による容積の増加を抑制しつつ境界部に熱衝撃によるクラックが発生することを抑制することを目的とする。
本発明の第1の態様は、長手方向に延伸した形状を備え、先端側に特定ガスを検出する検知部を有する積層型ガスセンサ素子であって、抵抗発熱体を内部に有するヒータ層と、該ヒータ層に積層された一対の電極を有する検出層とを少なくとも有し、積層方向に沿う縦面と積層方向に直交する横面とを有する長板状の素子本体と、前記検知部を構成する前記素子本体の縦面及び横面を少なくとも被覆する多孔質の保護層と、を備える積層型ガスセンサ素子において、前記縦面上に形成された前記保護層の厚さが前記横面上に形成された前記保護層の厚さより厚い。
本発明の第1の態様に係る積層型ガスセンサ素子によれば、熱衝撃によるクラックが発生しやすい境界部が露出する縦面の保護層を横面の保護層より厚くすることで、横面の保護層に比べ水滴が気孔内を分散しながらより緩慢に浸透することができるため、縦面に生じる温度勾配を小さくし、熱衝撃を抑制することができる。そのうえ、横面については縦面より保護層の厚さを薄くすることで、保護層の増大による容積の増加を抑制でき、活性温度までの活性時間を短縮することができる。
なお、「縦面」とは、長板状の素子本体の積層方向に沿う4つの面のことを指し、「横面」とは、長板状の素子本体の積層方向に垂直な方向に沿う2つ面のことを指す。
本発明の第1の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記素子本体は、前記縦面と前記横面とを接続する角部を有し、前記保護層は、少なくとも前記検知部を構成する前記素子本体の前記角部をも被覆し、前記角部上に形成された前記保護層の厚さは、前記縦面上形成された前記保護層の厚さより薄く、前記横面上に形成された前記保護層の厚さより厚くてもよい。この場合、熱衝撃によるクラックが横面よりは発生しやすい角部についても、横面の保護層よりも厚みを厚くすることで、角部における熱衝撃についても抑制することができる。そのうえ、角部は、境界部が露出する縦面よりは熱衝撃によるクラックが発生しにくいので、縦面の保護層よりも厚みを薄くして、保護層の増大による容積の増加を抑制でき、活性温度までの活性時間を短縮することができる。
なお、「角部上に形成された保護層の厚み」とは、素子本体の積層方向の断面をとったときに、素子本体の角部と保護層の表面との間で内接した仮想円の直径のことを指す。また、「角部」は縦面と横面とを接続する部分を指すものであり、2つの面が交わる線状部(すなわち、稜)のみに限られず、2つの面を例えばR形状で連結する曲面状の部分をも含むものとする。
本発明の第1の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記素子本体の縦面を被覆する前記保護層の厚さは300μm〜500μmの範囲であり、前記素子本体の横面を被覆する前記保護層の厚さは150μm〜250μmの範囲であってもよい。この場合、縦面の保護層は、水滴が気孔内を分散しながら緩慢に浸透することができるため、縦面に生じる熱衝撃を抑制することができる。また、横面についても容積の増加を抑制しつつ熱衝撃を抑制することができる。なお、素子の縦面を被覆する保護層の厚みが300μm未満であれば、縦面に生じる熱衝撃を抑制できないことがある。また、厚みが500μmを越えると、容量の増加により、活性時間が遅れてしまうことがある。他方、素子の横面を被覆する保護層の厚みが150μm未満であれば、横面に生じる熱衝撃を抑制できないことがある。
本発明の第1の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記素子本体は、前記検知部の前記横面に露出する多孔質部及び非多孔質部を有し、前記保護層は、前記多孔質部上の厚さが前記非多孔質部上の厚さより厚く、前記多孔質部上の厚さを有する前記保護層が前記多孔質部と前記非多孔質部との境界を跨ぐように設けられてもよい。横面に多孔質部及び非多孔質部が設けられる場合、多孔質部や多孔質部と非多孔質部との境界部においても熱衝撃によるクラックが発生しやすいが、多孔質部や境界部を覆う保護層を非多孔質部の保護層より厚くすることで、非多孔質部の保護層に比べ水滴が気孔内を分散しながらより緩慢に浸透することができるため、多孔質部や境界部に生じる温度勾配を小さくし、熱衝撃を抑制することができる。
本発明の第1の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記素子本体の縦面及び前記多孔質部を被覆する前記保護層の厚さは300μm〜500μmの範囲であり、前記素子本体の前記非多孔質部を被覆する前記保護層の厚さは150μm〜250μmの範囲であってもよい。この場合、縦面の保護層は、水滴が気孔内を分散しながら緩慢に浸透することができるため、縦面に生じる熱衝撃を抑制することができる。また、横面についても容積の増加を抑制しつつ熱衝撃を抑制することができる。なお、素子本体の縦面及び多孔質部を被覆する保護層の厚みが300μm未満であれば、縦面に生じる熱衝撃を抑制できないことがある。また、厚みが500μmを越えると、容量の増加により、活性時間が遅れてしまうことがある。他方、素子本体の非多孔質部を被覆する保護層の厚みが150μm未満であれば、横面に生じる熱衝撃を抑制できないことがある。
本発明の第1の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記保護層は、前記縦面を被覆する第1保護層と、前記第1保護層より気孔率が高く、前記第1保護層と前記横面とを被覆する第2保護層からなるものであってもよい。この場合、縦面に横面より気孔率の低い第1保護層を用いることで、第2保護層に比べ水滴が通過しにくい気孔内を分散しながら緩慢に透過するため、縦面に生じる温度勾配を小さくし、熱衝撃をさらに抑制することができる。
本発明の第1の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記横面を被覆する前記第2保護層の厚さと前記第1保護層を被覆する前記第2保護層の厚さは同じであってもよい。この場合、均一の厚さの第2保護層により、容易に熱衝撃によるクラックの発生を抑制することができる。
本発明の第1の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記第1保護層の気孔率は30%〜40%の範囲であり、前記第2保護層の気孔率は40%〜60%の範囲であってもよい。この場合、第1保護層は、第2保護層より水滴が通過しにくい気孔内を分散しながら緩慢に透過するため、熱衝撃を抑制することができる。なお、第1保護層が30%未満であれば、被測定ガスが第1保護層を通過しにくくなり、ガス検出を精度良く検出できないことがある。また、第1保護層が40%を越えると、保護層に水滴が通過しやすくなり、横面における熱衝撃を抑制することができないことがある。さらに、第2保護層が60%を越えると、保護層に水滴が通過しやすくなり、縦面における熱衝撃を抑制することができないことがある。
本発明の第2の態様に係る積層型ガスセンサ素子は、長手方向に延伸した形状を備え、先端側に特定ガスを検出する検知部を有する積層型ガスセンサ素子であって、抵抗発熱体を内部に有するヒータ層と、該ヒータ層に積層された一対の電極を有する検出層とを少なくとも有し、積層方向に沿う縦面と積層方向に直交する横面とを有する素子本体と、少なくとも前記検知部を構成する前記素子本体の縦面及び横面とを被覆する多孔質の保護層と、を備える積層型ガスセンサ素子において、前記保護層は、前記縦面を被覆する第1多孔質層と、前記横面を被覆し、前記第1多孔質層より気孔率の高い第2の多孔質層を有する。
本発明の第2の態様に係る積層型ガスセンサ素子によれば、熱衝撃によるクラックが発生しやすい境界部が露出する縦面に横面の保護層より気孔率の低い保護層を用いることで、横面の保護層に比べ水滴が通過しにくい気孔内を分散しながらより緩慢に浸透することができるため、縦面に生じる温度勾配を小さくし、熱衝撃を抑制することができる。
本発明の第2の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記素子本体は前記検知部の前記横面上に露出する多孔質部及び非多孔質部を有し、前記多孔質部上は、前記第1保護層と同じ気孔率の第3多孔質層により被覆され、且つ第3保護層は、前記多孔質部と前記非多孔質部との境界を跨ぐように設けられていてもよい。横面に多孔質部及び非多孔質部が設けられる場合、多孔質部や多孔質部と非多孔質部との境界部においても熱衝撃によるクラックが発生しやすいが、多孔質部や境界部を覆う保護層を、第2多孔質層より気孔率の低い第3多孔質層を用いることで、第2保護層に比べ水滴が気孔内を分散しながらより緩慢に浸透することができるため、熱衝撃を抑制することができる。
本発明の第2の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記第1保護層及び第3保護層の気孔率は30%〜40%の範囲であり、前記第2保護層の気孔率は40%〜60%の範囲であってもよい。この場合、第1保護層又は第3保護層は、第2保護層より水滴が通過しにくい気孔内を分散しながら緩慢に透過するため、熱衝撃を抑制することができる。なお、第1保護層又は第3保護層が30%未満であれば、被測定ガスが第1保護層または第3保護層を通過しにくくなり、ガス検出を精度良く検出できないことがある。また、第1保護層または第3保護層が40%を越えると、保護層に水滴が通過しやすくなり、横面における熱衝撃を抑制することができないことがある。さらに、第2保護層が60%を越えると、保護層に水滴が通過しやすくなり、縦面における熱衝撃を抑制することができないことがある。
本発明の第2の態様に係る積層型ガスセンサ素子において、前記第1保護層、前記第2保護層及び第3保護層の厚さは150μm〜250μmの範囲であるとよい。この場合、保護層は、水滴が気孔内を分散しながら緩慢に浸透することができるため、熱衝撃を抑制することができる。
本発明は、上記以外の種々の態様で、実現可能であり、例えば、抵抗発熱体を内部に有する基材と一対の電極を有する検出層とを積層して長板状に形成された素子本体を有し、測定対象気体を検出するためのガスセンサ素子を備えるガスセンサなどの形態で実現することが可能である。
以下、本発明に係る積層型ガスセンサ素子および積層型ガスセンサ素子を用いたガスセンサである空燃比センサの構成について、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.第1の実施例
A1.空燃比センサの構成:
図1は、本発明のガスセンサの一実施例としての空燃比センサ10の構成を示した説明図である。空燃比センサ10は自動車や各種内燃機関における排気管に装着され、測定対象気体となる排ガス中の特定ガスを検出する。空燃比センサ10は特定ガスを検出することにより各種内燃機関において空燃比フィードバック制御を実施するために用いられる。空燃比センサ10はガスセンサ素子100と、主体金具200と、接続端子300と、外筒400と、を備える。ガスセンサ素子100については後に詳述する。
なお、第1の実施例では、図1の紙面下側を「先端側」とし、図1の紙面上側を「後端側」をして説明する。
主体金具200は、ガスセンサ素子100を支持し、外部からの衝撃からガスセンサ素子100を保護し、ガスセンサ素子100を所定の位置に固定する。主体金具200は、筒形状を有し、外面には内燃機関の排気管に固定するために用いられるねじ部210が形成され、さらに、ねじ部210よりも先端側には、内径が主体金具200の中で最も小さい口部220を備える。ガスセンサ素子100は後述する検知部11を口部220よりも突出させて主体金具200の筒内を貫通して配置されている。なお、主体金具200が、特許請求の範囲の「センサハウジング」である。
主体金具200とガスセンサ素子100との間には、ガスセンサ素子100を定位させるために、環形状のセラミックホルダ231と、第1充填粉末232と、第2充填粉末233と、セラミックスリーブ234とが先端側から順に積層されている。さらに、セラミックスリーブ234と主体金具200との間には、パッキン235が配置されており、セラミックホルダ231と主体金具200との間には金属ホルダ236が配置されている。主体金具200の後端部237は、パッキン235を介してセラミックスリーブ234を加締めている。
主体金具200の口部220には、ガスセンサ素子100の検知部11を覆う内部プロテクタ241、及び内部プロテクタ241の外面上の少なくとも一部を覆う外部プロテクタ242が溶接等により接合されている。内部プロテクタ241および外部プロテクタ242は複数の孔部243を備えたステンレスなどの金属により形成されている。測定対象気体は、内部プロテクタ241および外部プロテクタ242の孔部243からプロテクタ内部に導入され、ガスセンサ素子100との接触を可能にしている。また、内部プロテクタ241および外部プロテクタ242における孔部位置をずらすことにより直接的に水滴や固体物がガスセンサ素子100に接触することを低減させる。
接続端子300は、後述するガスセンサ素子100の第1電極端子部119c、第2電極端子部119d、第3電極端子部119e、ヒータ側電極端子部124と電気的に接続されている。接続端子300はリード線310と接続し、リード線310を介して、ガスセンサ素子100がガスの検出に伴い発生する電気信号を図示しない制御装置に伝える。
外筒400は筒形状を有し、先端側を主体金具200の外面に固定され、ガスセンサ素子100と接続端子300との接続部分を覆う。外筒の内部には、筒形状の絶縁コンタクト部材410が配置されており、絶縁コンタクト部材410の内部において、接続端子300とガスセンサ素子100とが接続されている。絶縁コンタクト部材410と外筒400との間には、環形状の保持部材420を有し、保持部材420により外筒400の内部において絶縁コンタクト部材410を固定する。外筒400の後端側には、外筒400の開口を封止するグロメット430が配置されている。リード線310はグロメット430を貫通して制御装置と接続されている。
A2.ガスセンサ素子の構成:
図2は、本発明の一実施例としてのガスセンサ素子100の構成を示した説明図である。ガスセンサ素子100は、検出素子110とヒータ120とが積層されて長板状に形成されている。なお、図2では、ガスセンサ素子100における検出素子110を「上側」とし、ヒータ120を「下側」として表す。また、図2における紙面左側を「先端側」とし、紙面右側を「後端側」として表す。検出素子110は酸素濃度検出セル110aと、酸素ポンプセル110bとを酸素ポンプセル110bが上側となるように積層されて形成されており、先端側に検知部11が形成されている。いる。ガスセンサ素子100は特許請求の範囲において素子本体に該当し、検出素子110が検出層に該当し、ヒータ120がヒータ層に該当する。
酸素濃度検出セル110aは、第1固体電解質層112と、第1電極111aと、第2電極113aとを備える。第1電極111aと第2電極113aとは、第1固体電解質層112の先端側を介して対向するように配置されている。第1固体電解質層112の後端側には、第1スルーホール112cを備える。また、第1電極111aは、後述する第1基体121に覆われるように、第1固体電解質層112の裏面112b(下側)に配置されている。他方、第2電極113aは後述する測定室114aに露出するように、第1固体電解質層112の表面112a(上側)に配置されている。なお、第1電極111a、第2電極113aは、それぞれ後端側に向かって延びる第1リード部111b、第2リード部113bと接続している。この酸素濃度検出セル110aは、酸素濃淡電池素子として第1電極111aと、第2電極113aにおける酸素濃度の差異に応じた電圧を発生する。
酸素ポンプセル110bは、第2固体電解質層116と、第3電極115aと、第4電極117aとを備える。第3電極115aと第4電極117aは第2固体電解質層116の先端側を介して対向するように配置されている。第2固体電解質層116の後端側には、第4スルーホール116cと、第5スルーホール116dとを備える。また、第3電極115aは、後述する測定室114aに露出するように、第2固体電解質層116の裏面116b(下側)に配置されている。他方、第4電極117aは、後述する多孔質部118bに覆われるように、第2固体電解質層116の表面116a(上側)に配置されている。なお、第3電極115a、第4電極117aは、それぞれ後端側に向かって延びる第3リード部115b、第4リード部117bと接続している。この酸素ポンプセル110bは、第4電極117aと第3電極115aとの間の電位差により第2固体電解質層116内で酸素の移動をおこなう。具体的には、酸素ポンプセル110bは、酸素濃度検出セル110aにより生じる起電力が一定(例えば450mV)となるように酸素を移動させることで測定室114aへの酸素の汲み入れ、汲み出しをおこなう。そして、検出素子110は酸素ポンプセル110bが測定室114aへの酸素の汲み入れ、汲み出しに必要な電流の値(電流値)を指標とした空燃比に関する情報を出力する。
第1固体電解質層112および第2固体電解質層116は、ジルコニア(ZrO2)に安定化剤としてイットリア(Y2O3)またはカルシア(CaO)を添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体により構成されている。
また、第1電極111a、第2電極113a、第3電極115a、第4電極117a、第1リード部111b、第2リード部113b、第3リード部115b、第4リード部117bは、それぞれ白金族元素で形成することができる。なお、白金族元素のうち、Pt、Rh、Pdにより形成することが好ましい。さらに、上記の各電極111a、113a、115a、117a、及び、各リード部111b、113b、115b、117bは1種類の材料により形成してもよいし、2種以上の材料により形成してもよい。
さらに、検出素子110は、酸素濃度検出セル110aと酸素ポンプセル110bとが絶縁層114を介して積層され、また、酸素ポンプセル110bの上面に保護層118が配設されてなる。
絶縁層114は、第1固体電解質層112および第2固体電解質層116に挟持されることにより形成される測定室114aを備え、さらに、ガスセンサ素子100外部から測定対象気体を拡散、律速させて測定室114aに流入させるための拡散律速層114bを備える。さらに、絶縁層114の後端部には、第2スルーホール114cと、第3スルーホール114dとを備える。この絶縁層114は絶縁性を有するセラミック焼結体であれば特に限定されず、例えばアルミナやムライト等の酸化物系セラミックで形成できる。また、拡散律速層114bは多孔質体であれば特に限定されず、例えばアルミナからなる多孔質体により形成できる。
保護層118は本体部118aと、多孔質部118bと、第6スルーホール118cと、第7スルーホール118dと、第8スルーホール118eとを備える。多孔質部118bは、第4電極1171の上面の本体部118aに設けられた孔部に配置され、第4電極117aにガスセンサ素子100外部の気体との接触を可能にしている。第6スルーホール118c、第7スルーホール118d、第8スルーホール118eは、保護層118の本体部118aの後端部に配置され、各スルーホールの上面には、それぞれを覆うように第1電極端子部119c、第2電極端子部119d、第3電極端子部119eが配置されている。上記電極端子部119c、119d、119eは白金族元素で形成することができる。なお、白金族元素のうち、Pt、Rh、Pdにより形成することが好ましい。上記電極端子部119c、119d、119eは1種類の材料により形成してもよいし、2種以上の材料により形成してもよい。
なお、第1リード部111bは、第1スルーホール112cと、第2スルーホール114cと、第4スルーホール116cと、第6スルーホール118cとを介して第1電極端子部119cに接続されている。また、第2リード部113bは、第3スルーホール114dと、第5スルーホール116dと、第7スルーホール118dとを介して第2電極端子部119dに接続されている。第3リード部115bは、第5スルーホール116dと、第7スルーホール118dとを介して第2電極端子部119dに接続されている。第4リード部117bは、第8スルーホール118eを介して第3電極端子部119eに接続されている。
ヒータ120は、第1基体121と、第2基体123と、抵抗発熱体122と、を備える。第1基体121および第2基体123はアルミナを主体にとした板状部材で、第1基体121を上側にして抵抗発熱体122を挟持するように形成されている。第2基体123の後端側には、ヒータ側スルーホール123cを備え、ヒータ側スルーホール123cの下面上にはヒータ側電極端子部124を備える。抵抗発熱体122は、先端部に配置された発熱部122dと、発熱部122dからガスセンサ素子100の後端側に延びる一対のヒータリード部122cと、を備える。ヒータリード部122cは第2基体123に設けられたヒータ側スルーホール123cを介してヒータ側電極端子部124と接続されている。
抵抗発熱体122およびヒータ側電極端子部124は白金族元素で形成することができる。なお、白金族元素のうち、Pt、Rh、Pdにより形成することが好ましい。抵抗発熱体122およびヒータ側電極端子部124は1種類の材料により形成してもよいし、2種以上の材料により形成してもよい。
なお、第1電極111a、第2電極113a、第3電極115a、第4電極117a、第1リード部111b、第2リード部113b、第3リード部115b、第4リード部117b、第1電極端子部119c、第2電極端子部119d、第3電極端子部119e、抵抗発熱体122、ヒータ側電極端子部124は、耐熱性および耐酸化性からPtを主体にして形成することがより一層好ましい。さらには、主体となる白金属元素の他にセラミック成分を含有することが好ましい。このセラミック成分は、固着という観点から積層される側の主体となる材料(例えば、第1固体電解質層112、第2固体電解質層116、保護層118の本体部118a、第2基体123の主体となる成分)と同様の成分であることが好ましい。
A3.ガスセンサ素子の被覆:
図3は、ガスセンサ素子の外観を示した例示図である。ガスセンサ素子100の外面は縦面vfと、横面hfと、角部epとを備える。縦面vfは、ガスセンサ素子100のうち、検出素子110とヒータ120が積層された積層方向に沿う面である。横面hfは、ガスセンサ素子100のうち、検出素子110の最上面とヒータ120の最下面である。角部epは縦面と横面と接続部分として構成され、線状のもしくは面状に形成されている。ガスセンサ素子100の先端側は、拡散律速層114bを介して測定対象気体を測定室114aへ取り入れ、例えば酸素などの特定ガスを検出する検知部11として機能する。
検知部11は稼働時、ヒータ120により加温され、300℃以上の高温状態となっている。そのため、測定対象気体中の水滴や油滴が付着すると熱衝撃によりクラックが発生する可能性がある。これに対し、ガスセンサ素子100は、検知部11近傍の縦面vf、横面hf、および角部epが被覆部130により被覆される。図4は、検知部11を被覆されたガスセンサ素子の外観を示した例示図である。なお、被覆部130は特許請求の範囲において保護層に該当する。
被覆部130は、スピネル粉末とチタニアと残部がアルミナゾルで作成されたスラリーを作成し、ガスセンサ素子100の検知部近傍に塗布し、例えば、焼成温度1000℃、焼成時間3時間で熱処理をおこなうことにより形成される。スラリーは塗布のほかにスプレーなどを用いてもよい。
図5は、図4の5−5断面を例示した説明図である。図6は、図4の6−6断面を例示した説明図である。被覆部130は、縦面vf上の被覆厚さt1が横面hf上の被覆厚さt2よりも大きくなるように形成されている。また、被覆部130は、角部ep上の被覆厚さt3がt1より小さく、t2より大きくなるように形成されている。さらに、被覆部130は、多孔質部118b上における被覆厚さt4が横面hf上の被覆厚さt2よりも大きくなるように形成されており、更に、被覆厚さt4の被覆部130は、多孔質部118bと本体部118aとの境界を跨いで形成されている。
被覆部130の縦面vf上の被覆厚さt1は300μm〜500μmの範囲である。被覆部130の横面hf上の被覆厚さt2は150μm〜250μmの範囲である。被覆部130の角部ep上の被覆厚さt3は150μm〜500μmの範囲である。被覆部130の多孔質部118b上面近傍における被覆厚さt4は300μm〜500μmの範囲である。なお、被覆部130の気孔率は40%〜60%の範囲である。
以上の第1の実施例に係る積層型ガスセンサ素子によれば、熱衝撃によるクラックが発生しやすい縦面vf上における被覆部130の被覆厚さt1を、横面hf上の被覆厚さt2より厚くすることで、横面hf上の被覆部130に比べ水滴が気孔内を分散しながらより緩慢に浸透することができるため、縦面に生じる温度勾配を小さくし、縦面vfにおける熱衝撃をより抑制することができる。また、横面hfについては縦面vfより被覆部130の厚さを薄くすることで、横面hfへの熱衝撃を抑制しつつ被覆によるガスセンサ素子の容積の増加を抑制し、ガスセンサ素子の検知部を活性化温度まで加温するために必要となる時間の増大を抑制できる。
さらに、第1の実施例に係る積層型ガスセンサ素子によれば、熱衝撃によるクラックが発生しやすい角部ep上における被覆部130の被覆厚さt3を横面hf上の被覆厚さt2より厚くすることで、角部epにおける熱衝撃をより抑制することができる。また、横面hfについては角部epより被覆部130の厚さを薄くすることで、横面hfへの熱衝撃を抑制しつつガスセンサ素子の容積の増加を抑制することができる。
第1の実施例に係る積層型ガスセンサ素子によれば、多孔質部118b上における被覆部130の被覆厚さt4を横面hf上の被覆厚さt2より厚くし、さらに、多孔質部118bと本体部118aとの境界を被覆厚さt4の被覆部130で覆うことで、多孔質部118bや、多孔質部118bと本体部118aとの境界における熱衝撃をより抑制することができる。また、本体部118aの横面hfについては、多孔質部118b上より被覆部130の厚さを薄くすることで、横面hfへの熱衝撃を抑制しつつガスセンサ素子の容積の増加を抑制することができる。
B.第2の実施例:
第2の実施例では気孔率の異なる被覆部を用いて検知部近傍の被覆厚さを変化させたガスセンサ素子100について説明する。第2の実施例に係るガスセンサ素子100の外観は図4で示したガスセンサ素子100と同様である。第2の実施例において第1の実施例と同一の符号を付した構成要素は、第1の実施例の各構成要素と同一の機能を有する。
図7は、第2の実施例に係るガスセンサ素子における5−5断面を例示した説明図である。図8は、第2の実施例に係るガスセンサ素子における6−6断面を例示した説明図である。第2の実施例では、被覆部130は、気孔率の異なる第1被覆部131、第2被覆部132、第3被覆部133により構成される。なお、第1被覆部131と第3被覆部133は気孔率が同じであってもよい。ガスセンサ素子100は、検知部近傍の縦面vf上を第1被覆部131により被覆されている。また、ガスセンサ素子100は、多孔質部118b上を第3被覆部133により被覆され、この第3被覆部133は、本体部118aと多孔質部118bの境界を跨ぐように設けられている。さらに、ガスセンサ素子100は検知部近傍の横面hf、角部ep、および第1被覆部131、第3被覆部133上を第2被覆部132により被覆されている。第2被覆部132は、第1の実施例における被覆部130と同様に気孔率は40%〜60%の範囲である。第1被覆部131及び第3被覆部133は多孔質であり、第2被覆部132よりも気孔率が低く30%〜40%の範囲である。なお、本実施例において、第1被覆部131が第1保護層に該当し、第2被覆部132が第2保護層に該当し、第3被覆部133が第3保護層に該当する。
第2被覆部132は、縦面vf上の被覆厚さt1aと、横面hf上の被覆厚さt2aと、多孔質部118b上における被覆厚さt4aが同じとなるように形成されている。また、第2被覆部132および第1被覆部131は、縦面vf上における第2被覆部132の被覆厚さt1aと第1被覆部131の被覆厚さt1bとの合計が横面hf上の第2被覆部132の被覆厚さt2aよりも大きくなるように形成されている。さらに、第2被覆部132および第1被覆部131は、角部ep上における第2被覆部132の被覆厚さt3aが、縦面vf上の第2被覆部132の被覆厚さt1aと第1被覆部131の被覆厚さt1bとの合計より小さく、横面hf上の第2被覆部132の被覆厚さt2aより大きくなるように形成されている。さらに、第2被覆部132および第3被覆部133は、多孔質部118b上における第2被覆部132の被覆厚さt4aと第3被覆部133の被覆厚さt4bとの合計が横面hf上の第2被覆部132の被覆厚さt2aよりも大きくなるように形成されている。
第2被覆部132の縦面vf上の被覆厚さt1a、横面hf上の被覆厚さt2a、および多孔質部118b上面近傍における被覆厚さt4aは150μm〜250μmの範囲である。
縦面vf上における第2被覆部132の被覆厚さt1aと第1被覆部131の被覆厚さt1bとの合計は300μm〜500μmの範囲である。第2被覆部132の角部ep上の被覆厚さt3aは150μm〜500μmの範囲である。多孔質部118b上面近傍における第2被覆部132の被覆厚さt4aと第3被覆部133の被覆厚さt4bとの合計は300μm〜500μmの範囲である。
以上、第2の実施例に係る積層型ガスセンサ素子によれば、ガスセンサ素子100は、縦面vf上を第1被覆部131により被覆されているので、縦面vfにおける熱衝撃を抑制することができる。さらに、第2の実施例に係る積層型ガスセンサ素子によれば、ガスセンサ素子100は、多孔質部118b上を第3被覆部133により被覆し、第3被覆部133が本体部118aと多孔質部118bとを跨ぐように形成されているので、多孔質部118b及び本体部118aと多孔質部118bとの境界における熱衝撃を抑制することができる。
第2の実施例に係る積層型ガスセンサ素子によれば、第1被覆部131および第2被覆部132について被覆厚さを変える必要がないため、形成が容易であり、熱衝撃によるクラックの発生を容易に抑制することができる。
C.第3の実施例:
第3の実施例では気孔率の異なる被覆部を用いて検知部近傍を被覆したガスセンサ素子100について説明する。第3の実施例に係るガスセンサ素子100の外観は図4で示したガスセンサ素子100と同様である。第3の実施例において第1の実施例および第2の実施例と同一の符号を付した構成要素は、第1の実施例および第2の実施例の各構成要素と同一の機能を有する。
図9は、第3の実施例に係るガスセンサ素子における5−5断面を例示した説明図である。図10は、第3の実施例に係るガスセンサ素子における6−6断面を例示した説明図である。ガスセンサ素子100は、検知部近傍の縦面vf上を第1被覆部131により被覆されている。また、ガスセンサ素子100は、多孔質部118b上を第3被覆部133により被覆され、この第3被覆部133は、多孔質部118bと本体部118aとの境界を跨ぐように形成されている。さらに、ガスセンサ素子100は、検知部近傍の横面hfおよび角部ep上を第2被覆部132により被覆されている。
第1被覆部131、第2被覆部132及び第3被覆部133は、被覆厚さが同じとなるように形成されている。第2被覆部132は、横面hf上の被覆厚さt2cと、角部ep上の被覆厚さt3cが同じとなるように形成されている。第1被覆部131は、縦面vf上の被覆厚さt1cが第2被覆部132の横面hf上の被覆厚さt2cとが同じとなるように形成されている。また、第3被覆部133は、多孔質部118b上の被覆厚さt4cが第2被覆部132の横面hf上の被覆厚さt2cとが同じとなるように形成されている。なお、第1被覆部131、第2被覆部132及び第3被覆部133の被覆厚さは、150μm〜250μmの範囲である。
以上の第3の実施例に係る積層型ガスセンサ素子によれば、ガスセンサ素子100は熱衝撃によるクラックが発生しやすい部位を第2被覆部132より気孔率の小さい第1被覆部131、または第3被覆部133により被覆されている。そのため、被覆の厚さを変えることなくクラックが発生しやすい部位についてより熱衝撃を抑制することができる。また、ガスセンサ素子の容積の増加を抑制しつつ各部位への熱衝撃を抑制することができる。
D.変形例
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施可能である。
D1.変形例1:
第1の実施例では、被覆部130の横面hf上の被覆厚さt2は検出素子110の最上面とヒータ120の最下面において等しいものとしたが、被覆厚さが異なってもよい。
D2.変形例2:
第1の実施例では、被覆部130は、縦面vf上における被覆厚さt1と多孔質部118b上面近傍における被覆厚さt4が同じものとして表されているが、厚さが異なってもよい。
D3.変形例3:
第2の実施例では、第1被覆部131は、検知部近傍の縦面vf上を被覆し、第3被覆部133は多孔質部118b上面近傍の全体を被覆するものとしたが、検知部近傍の縦面vf上および多孔質部118b上の一部を被覆するものであってもよい。例えば、異種部材の接合面である積層界面近傍のみを第1被覆部131により被覆し、その他の部分を第2被覆部132により被覆してもよい。
D4.変形例4:
本実施例ではガスセンサ素子100の角部epは面として構成されているが、縦面vfと横面hfの接続部分として構成された線上であってもよい。この場合、角部ep上の被覆厚さt3は、例えば、縦面vfと横面hfとがなす角の2等分線上における被覆厚さとすることができる。
D5.変形例5:
本実施例ではガスセンサ素子100の検出素子110は酸素濃度検出セル110aと、酸素ポンプセル110bとが積層されて形成されたものとしたが、これに限られず、例えば、検出素子110は酸素ポンプセルのみの構成としたものであってもよい。
上記以外の種々の態様で、実現可能であり、例えば、抵抗発熱体を内部に有する基材と一対の電極を有する検出層とを積層して長板状に形成された素子本体を有する積層型ガスセンサ素子の製造方法として実現することが可能である。
本発明のガスセンサの一実施例としての空燃比センサ10の構成を示した説明図である。 本発明の一実施例としてのガスセンサ素子100の構成を示した説明図である。 ガスセンサ素子の外観を示した例示図である。 検知部11を被覆されたガスセンサ素子の外観を示した例示図である。 図4の5−5断面を例示した説明図である。 図4の6−6断面を例示した説明図である。 第2の実施例に係るガスセンサ素子における5−5断面を例示した説明図である。 第2の実施例に係るガスセンサ素子における6−6断面を例示した説明図である。 第3の実施例に係るガスセンサ素子における5−5断面を例示した説明図である。 第3の実施例に係るガスセンサ素子における6−6断面を例示した説明図である。
符号の説明
10…空燃比センサ
11…検知部
100…ガスセンサ素子
110…検出素子
111a…第1電極
112…第1固体電解質層
113a…第2電極
114…絶縁層
115a…第3電極
116…第2固体電解質層
117a…第4電極
118…保護層
120…ヒータ
121…第1基体
122…抵抗発熱体
123…第2基体
130…被覆部
131…第1被覆部
132…第2被覆部
133…第3被覆部
200…主体金具
300…接続端子
400…外筒

Claims (12)

  1. 長手方向に延伸した形状を備え、先端側に特定ガスを検出する検知部を有する積層型ガスセンサ素子であって、
    抵抗発熱体を内部に有するヒータ層と、該ヒータ層に積層された一対の電極を有する検出層とを少なくとも有し、積層方向に沿う縦面と積層方向に直交する横面とを有する長板状の素子本体と、
    前記検知部を構成する前記素子本体の前記縦面及び前記横面を少なくとも被覆する多孔質の保護層と、を備える積層型ガスセンサ素子において、
    前記縦面上に形成された前記保護層の厚さが前記横面上に形成された前記保護層の厚さより厚く、
    前記素子本体は、前記縦面と前記横面とを接続する角部を有し、
    前記保護層は、少なくとも前記検知部を構成する前記角部をも被覆し、
    前記角部上に形成された前記保護層の厚さは、前記縦面上に形成された前記保護層の厚さより薄く、前記横面上に形成された前記保護層の厚さより厚い積層型ガスセンサ素子。
  2. 請求項1に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記素子本体の縦面を被覆する前記保護層の厚さは300μm〜500μmの範囲であり、
    前記素子本体の横面を被覆する前記保護層の厚さは150μm〜250μmの範囲である積層型ガスセンサ素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記素子本体は、前記検知部の前記横面に露出する多孔質部及び非多孔質部を有し、
    前記保護層は、前記多孔質部上の厚さが前記非多孔質部上の厚さより厚く、前記多孔質部上の厚さを有する前記保護層が前記多孔質部と前記非多孔質部との境界を跨ぐように設けられる積層型ガスセンサ素子。
  4. 請求項に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記素子本体の縦面及び前記多孔質部を被覆する前記保護層の厚さは300μm〜500μmの範囲であり、
    前記素子本体の前記非多孔質部を被覆する前記保護層の厚さは150μm〜250μmの範囲である積層型ガスセンサ素子。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記保護層は、前記縦面を被覆する第1保護層と、前記第1保護層より気孔率が高く、前記第1保護層と前記横面とを被覆する第2保護層からなる積層型ガスセンサ素子。
  6. 請求項に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記横面を被覆する前記第2保護層の厚さと前記第1保護層を被覆する前記第2保護層の厚さは同じである積層型ガスセンサ素子。
  7. 請求項または請求項に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記第1保護層の気孔率は30%〜40%の範囲であり、
    前記第2保護層の気孔率は40%〜60%の範囲である積層型ガスセンサ素子。
  8. 長手方向に延伸した形状を備え、先端側に特定ガスを検出する検知部を有する積層型ガスセンサ素子であって、
    抵抗発熱体を内部に有するヒータ層と、該ヒータ層に積層された一対の電極を有する検出層とを少なくとも有し、積層方向に沿う縦面と積層方向に直交する横面とを有する長板状の素子本体と、
    少なくとも前記検知部を構成する前記素子本体の縦面及び横面を被覆する多孔質の保護層と、を備える積層型ガスセンサ素子において、
    前記保護層は、前記縦面を被覆する第1保護層と、前記横面を被覆し、前記第1保護層より気孔率の高い第2保護層を有する積層型ガスセンサ素子。
  9. 請求項に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記素子本体は前記検知部の前記横面上に露出する多孔質部及び非多孔質部を有し、
    前記多孔質部上は、前記第1保護層と同じ気孔率の第3保護層により被覆され、且つ第3保護層は、前記多孔質部と前記非多孔質部との境界を跨ぐように設けられている積層型ガスセンサ素子。
  10. 請求項または請求項に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記第1保護層及び前記第3保護層の気孔率は30%〜40%の範囲であり、
    前記第2保護層の気孔率は40%〜60%の範囲である積層型ガスセンサ素子。
  11. 請求項ないし請求項10のいずれかに記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記第1保護層、前記第2保護層及び第3保護層の厚さは150μm〜250μmの範囲である積層型ガスセンサ素子。
  12. 測定対象気体を検出するためのガスセンサ素子と、前記ガスセンサ素子を支持するためのセンサハウジングと、を備えるガスセンサであって、
    前記ガスセンサ素子は、請求項1ないし11のいずれかの1つに記載の積層型ガスセンサ素子であるガスセンサ。
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