JP6684650B2 - ガスセンサ素子およびガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサ素子およびガスセンサに関する。
従来、自動車の内燃機関等から排出される排気ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するためのガスセンサが知られている。ガスセンサに用いるガスセンサ素子は、一般に、固体電解質層と、固体電解質層の各々の面に配置された基準電極および検知電極とを備えており、基準電極には基準ガス(例えば大気)が供給され、検知電極には被測定ガスが供給される。このようなガスセンサ素子としては、例えば、上記した一対の電極を備える固体電解質層と共に、さらに、絶縁層やヒータ等を積層した積層体から成り、全体として板状の外形を有する積層型ガスセンサ素子が知られている。
このようなガスセンサ素子では、ガスセンサ素子の強度を高めて破損を抑えることが望まれている。ガスセンサ素子の強度に係る問題の一つとしては、ガスセンサ素子の製造工程において、焼成用セッタからの脱粒屑がガスセンサ素子の表面に付着して、ガスセンサ素子を構成するアルミナと脱粒屑とが焼成時に反応するという問題が知られていた。すなわち、アルミナと脱粒屑とが反応すると、アルミナが異常粒成長して、センサ素子の抗折強度が低下するという問題が生じた。そして、このような問題に対しては、センサ素子の外表面の特定箇所に、高靱性な材料を含む塗布層を設ける構成が提案されている。これにより、脱粒屑がガスセンサ素子の表面に付着する場合であっても、ガスセンサ素子の抗折強度を確保可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
特許05275427号
積層型ガスセンサ素子としては、基準電極に対して基準ガスとしての大気を導くための大気導入孔を、積層体の内部に設けた構成が知られている。このように積層体の内部に空間を設ける場合には、積層体において内部に空間が設けられた領域の強度が低下する。そのため、ガスセンサ素子をガスセンサ内に組み付ける際や、ガスセンサ素子を組み付けた後にガスセンサを使用する過程において、外力が加わると、ガスセンサ素子が損傷し易くなる。そのため、大気導入孔のような空間を内部に設ける場合にも、ガスセンサ素子の機械的強度を高めることが望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態は、固体電解質層と、前記固体電解質層の一方の面に設けられて被測定ガスに晒される検知電極と、前記固体電解質層の他方の面に設けられて基準ガスに晒される基準電極と、前記基準電極に前記基準ガスを導入する基準ガス流路を形成するための第1の層と、を含む複数の層が積層されているガスセンサ素子であって、前記基準ガス流路は、前記第1の層と、該第1の層に隣接する層と、の間に形成されており、前記基準ガス流路の内壁面のうち、前記ガスセンサ素子の積層方向において互いに対向する2つの内壁面の一方の面であって、前記隣接する層における前記第1の層と接する側の面に、正方晶ジルコニアを含む補強層が設けられている。
このような形態であれば、ガスセンサ素子において、第1の層を用いて基準ガス流路を形成することによりガスセンサ素子の強度が低下する部位の強度を高め、ガスセンサ素子の抗折強度を高めることができる。また、上記隣接する層における第1の層と接する側の面に、補強層を設けることにより、容易に補強層を形成することができる。
その他、本発明は、以下のような形態として実現することも可能である。
(1)本発明の一形態によれば、固体電解質層と、前記固体電解質層の一方の面に設けられて被測定ガスに晒される検知電極と、前記固体電解質層の他方の面に設けられて基準ガスに晒される基準電極と、前記基準電極に前記基準ガスを導入する基準ガス流路を形成するための第1の層と、を含む複数の層が積層されているガスセンサ素子が提供される。このガスセンサ素子は、前記基準ガス流路の内壁面のうち、前記ガスセンサ素子の積層方向において互いに対向する2つの内壁面の少なくとも一方の面に、正方晶ジルコニアを含む補強層が設けられている。
この形態のガスセンサ素子によれば、ガスセンサ素子において、第1の層を用いて基準ガス流路を形成することによりガスセンサ素子の強度が低下する部位の強度を高め、ガスセンサ素子の抗折強度を高めることができる。
(2)上記形態のガスセンサ素子において、前記ガスセンサ素子には、該ガスセンサ素子の外表面から前記基準ガス流路に向かって前記積層方向に延びると共に前記基準ガス流路に前記基準ガスを導入するための流路を形成する第1の貫通孔が設けられており;前記補強層は、前記積層方向に投影したときに、前記第1の貫通孔と重なる領域に形成されていることとしてもよい。この形態のガスセンサ素子によれば、さらに、第1の貫通孔を設けることに起因するガスセンサ素子の強度低下を抑えることができる。
(3)上記形態のガスセンサ素子において;前記ガスセンサ素子には、前記検知電極、前記基準電極、および、前記固体電解質層を加熱するためのヒータから選択される少なくとも一つと、前記ガスセンサ素子の外表面に設けた電極端子部と、を電気的に導通させる経路を形成するための、前記積層方向に延びる第2の貫通孔が形成されており;前記補強層は、前記積層方向に投影したときに、前記第2の貫通孔と重なる領域に形成されていることとしてもよい。この形態のガスセンサ素子によれば、さらに、第2の貫通孔を設けることに起因するガスセンサ素子の強度低下を抑えることができる。
(4)上記形態のガスセンサ素子において、前記補強層は、前記基準ガス流路における前記互いに対向する2つの内壁面のうち、該2つの内壁面のそれぞれから前記ガスセンサ素子の外表面までの、前記積層方向に互いに離間する方向の厚みが小さい方の面に設けられることとしてもよい。この形態のガスセンサ素子によれば、強度がより不足する側に補強層を設けることにより、ガスセンサ素子の強度を高める効果を高めることができる。
(5)上記形態のガスセンサ素子において、前記基準ガス流路は、前記第1の層と、該第1の層に隣接する層と、の間に形成されており、前記補強層は、前記隣接する層における前記第1の層と接する側の面に形成されることとしてもよい。この形態のガスセンサ素子によれば、上記隣接する層における第1の層と接する側の面に、補強層を設けることにより、容易に補強層を形成することができる。
(6)上記形態のガスセンサ素子において、前記補強層は、該補強層および前記基準ガス流路を前記積層方向に投影したときに、前記基準ガス流路の延びる方向と直交する幅方向に前記基準ガス流路の外縁を超える領域にわたって形成されていることとしてもよい。この形態のガスセンサ素子によれば、基準ガス流路の内壁面において特に応力が集中する角部においても補強層によって強度を確保できるため、ガスセンサ素子を補強する効果を高めることができる。
(7)上記形態のガスセンサ素子において、前記補強層は、前記ガスセンサ素子の外表面に露出しないように設けられていることとしてもよい。この形態のガスセンサ素子によれば、ガスセンサ素子をガスセンサに組み込んで使用する際に、ガスセンサ素子の外表面に液水が接触することがあっても、液水との接触に起因するガスセンサ素子の損傷や、ガスセンサ素子の温度低下に起因するガスセンサの感度低下を抑えることができる。
(8)上記形態のガスセンサ素子において、前記ガスセンサ素子は、前記固体電解質層と共に積層される基材層として、アルミナを50質量%以上含有する層を備えることとしてもよい。この形態のガスセンサ素子によれば、ガスセンサ素子をガスセンサに組み込んで使用する際に、ガスセンサ素子内で温度勾配が生じることを抑えることができる。
(9)本発明の他の形態によれば、被測定ガス中の特定ガスを検出するためのガスセンサ素子と、該ガスセンサ素子を保持する主体金具と、を備えるガスセンサが提供される。このガスセンサは、前記ガスセンサ素子として、(1)から(8)までのいずれか一項に記載のガスセンサ素子を備える。この形態のガスセンサによれば、ガスセンサ素子の強度が高められているため、ガスセンサの耐久性を向上させることができる。
(10)上記形態のガスセンサにおいて、さらに、前記ガスセンサ素子を押圧保持する保持部を備え、前記補強層は、少なくとも、前記保持部によって前記ガスセンサ素子が押圧保持される部位に設けられていることとしてもよい。この形態のガスセンサによれば、ガスセンサ素子の強度を高めてガスセンサの耐久性を高める効果を、特に顕著に得ることができる。
(11)上記形態のガスセンサ素子において、前記補強層は、前記ガスセンサ素子の外表面における前記被測定ガスと接触する領域に露出しないように設けられていることとしてもよい。この形態のガスセンサによれば、ガスセンサの使用中に、補強層が液水と接触することを抑えることができる。そのため、補強層が液水と接触することに起因するガスセンサ素子の損傷や、ガスセンサ素子の温度低下に起因するガスセンサの感度低下を抑えることができる。
本発明は、上記以外の種々の態様で実現できる。例えば、ガスセンサ素子の製造方法、ガスセンサの製造方法、ガスセンサ素子の補強方法等の形態で実現することができる。
ガスセンサの全体構成を示す断面図である。 センサ素子の分解斜視図である。 センサ素子の平面図である。 センサ素子の断面図である。 センサ素子の平面図である。 センサ素子の平面図である。 センサ素子の断面図である。 センサ素子の断面図である。
A.第1実施形態:
A−1.ガスセンサの構成:
図1は、本発明の第1実施形態としてのガスセンサ2の全体構成を示す断面図である。このガスセンサ2は、図示しない内燃機関(エンジン)の排気管に固定されて、被測定ガスである排気ガス中に含まれる特定ガスの濃度を測定する。本実施形態のガスセンサ2は酸素ガス濃度を測定するセンサである。図1は、ガスセンサ2の軸線CLを含み、軸線CLに平行な方向である軸線方向CDと平行な断面を示している。軸線CLは、ガスセンサ2の中心において、ガスセンサ2の長手方向に延びる。以下の説明では、図1の紙面に対して下側を「先端側AS」と呼び、上側を「後端側BS」と呼び、軸線CLを通過して軸線CLに垂直な方向を「径方向」と呼ぶ。
ガスセンサ2は、軸線方向CDに延びる板状のセンサ素子4と、センサ素子4の後端側BSを挿通する先端側セパレータ66と、先端側セパレータ66の後端側BSに配置された後端側セパレータ63と、センサ素子4の後端側BSに形成された電極端子部30と接触する金属端子部材10と、先端側セパレータ66よりも先端側ASの位置でセンサ素子4の周囲を取り囲む主体金具38と、を備える。電極端子部30と金属端子部材10とはそれぞれ4つずつ設けられている。図1では、電極端子部30と金属端子部材10とは2つのみ図示されている。
センサ素子4は、測定対象ガスである排気ガス中の酸素濃度を検出するための信号を出力する。板状のセンサ素子4では、第1板面21と、第1板面21の裏面である第2板面23とが、最も大きな面である主面を構成する。センサ素子4は、後述するように、複数のシート状部材を積層することにより構成されている。図1では、軸線方向CDと直交する方向であって、上記したシート状部材の積層方向を、積層方向LDとして示している。第1板面21および第2板面23は、センサ素子4の外表面のうち、積層方向LDに直交する外表面である。
センサ素子4は、先端側ASに位置して被測定ガスに晒される検出部8と、後端側BSに位置して、対応する金属端子部材10が接触する4つの電極端子部30と、を有する。4つの電極端子部30のうち2つは第1板面21に形成され、残りの2つは第2板面23に形成されている。センサ素子4は、検出部8が主体金具38の先端より突出すると共に、電極端子部30が主体金具38の後端より突出した状態で、主体金具38の内部に固定される。センサ素子4の詳細は後述する。また、本実施形態では、センサ素子4の先端側ASの検出部8は、多孔質に形成された保護層で覆われており、被測定ガス中に含まれる不純物(例えば、水)が検出部8に付着することが抑制されている。本実施形態における「センサ素子4」は、「ガスセンサ素子」として機能する。
先端側セパレータ66および後端側セパレータ63は、アルミナ等の絶縁部材によって形成されている。先端側セパレータ66は略筒状である。先端側セパレータ66は、センサ素子4のうち電極端子部30が位置する後端側部分の周囲を取り囲むように配置されている。先端側セパレータ66は、センサ素子4の後端側部分を挿通するための挿通部65aと、挿通部65aの内壁面に形成された4つの溝部65b(図1では2つのみ図示)と、を有する。4つの溝部65bは、軸線方向CDに延びて、先端側セパレータ66の先端側端面68から後端側端面62まで貫通する。4つの溝部65bには、対応する金属端子部材10が挿通される。また、先端側セパレータ66は、後端側BSに径方向外向きに突出する鍔部67を有する。後端側セパレータ63は、内部を軸線方向CDに沿って貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔内に、上記した金属端子部材10の後端部が挿入されている。
金属端子部材10は、対応する溝部65bに挿通された状態で、積層方向LDにおいて、センサ素子4と先端側セパレータ66との間に位置する。金属端子部材10は、センサ素子4と先端側セパレータ66とによって挟持される。金属端子部材10は、センサ素子4と酸素濃度を算出するための外部機器との間の電流経路を形成する。金属端子部材10の後端部は、後端側セパレータ63内において、ガスセンサ2の外部から内部に配設されるリード線46に電気的に接続されると共に、先端側セパレータ66内において、センサ素子4の電極端子部30に電気的に接続される。リード線46は、電極端子部30の個数に対応して4つ設けられ、外部機器に電気的に接続されている(図1では2つのみ図示)。
主体金具38は、略筒状の金属製の部材である。主体金具38は、軸線方向CDに貫通する貫通孔54と、貫通孔54の径方向内側に突出する棚部52と、を有する。主体金具38は、検出部8が貫通孔54の先端側ASの開口よりも先端側ASに位置し、電極端子部30が貫通孔54の後端側BSの開口よりも後端側BSに位置するように、センサ素子4を貫通孔54内で保持する。棚部52は、軸線方向CDに垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。主体金具38の外表面には、排気管にガスセンサ2を固定するためのネジ部39が形成されている。
貫通孔54の内部には、センサ素子4の径方向周囲を取り囲む状態で、環状形状のセラミックホルダ53と、粉末充填層(滑石リング)56と、セラミックスリーブ6とが、先端側ASから後端側BSにかけて、この順に積層されている。また、セラミックスリーブ6と主体金具38の後端部40との間には、加締パッキン57が配置されている。主体金具38の後端部40は、加締パッキン57を介してセラミックスリーブ6を先端側に押し付けるように、加締められている。
ガスセンサ2は、さらに、主体金具38の後端側BSにおいて主体金具38の外周に固定された外筒44と、先端側セパレータ66を保持するための保持部材69と、外筒44の後端部に配置されたグロメット50と、主体金具38の先端側ASの外周に固定された外部プロテクタ45及び内部プロテクタ43と、を有する。
外筒44は、略筒状の金属製の部材である。外筒44の先端側ASの外周は、レーザ溶接等によって主体金具38に取り付けられている。外筒44は、後端側BSにおいて外径が縮径しており、縮径された開口内にはグロメット50が嵌め込まれている。グロメット50には、リード線46を挿通させるための4つのリード線挿通孔61(図1では2つのみ図示)が形成されている。
グロメット50には、さらに、その中央部を軸線CLに沿って貫通する貫通孔58が形成されている。この貫通孔58には、フィルタおよびフィルタ固定用の金属製筒状部材から構成されたフィルタユニット59が装填されており、このフィルタユニット59を通じて、大気が外筒44内に導入される。これにより、外筒44内の空間が大気で満たされる。
保持部材69は金属製の筒状の部材である。保持部材69は、外筒44に固定され外筒44内に位置決めされている。保持部材69は、その後端側BSにおいて先端側セパレータ66の鍔部67に当接することで、先端側セパレータ66を保持する。
外部プロテクタ45および内部プロテクタ43は、有底筒状であり、複数の孔部を有する金属製の部材である。外部プロテクタ45および内部プロテクタ43は、主体金具38の先端側AS外周に、レーザ溶接等によって取り付けられている。外部プロテクタ45および内部プロテクタ43は、検出部8を覆うことでセンサ素子4を保護する。被測定ガスは、外部プロテクタ45および内部プロテクタ43に設けられた複数の孔部を通過することによって、内部プロテクタ43内に流入する。
A−2.センサ素子の構成:
図2は、センサ素子4の分解斜視図である。図2に示した軸線方向CD、先端側AS、後端側BS、および積層方向LDは、それぞれ図1に示した方向と対応している。センサ素子4は、絶縁層421と、検知電極441と、固体電解質層430と、補強層80と、基準電極442と、ガス流路形成層422と、絶縁層423と、ヒータ450と、絶縁層424と、を備え、これらの構成部材は積層方向LDに沿って、この順で積層されている。絶縁層421、固体電解質層430、ガス流路形成層422、および絶縁層423,424は、矩形のシート状部材であり、略同一の外形形状を有している。
また、図2では、4つの電極端子部30(具体的には、電極端子部31〜34)についても図示している。各電極端子部30は、センサ素子4の電気的接続のために使用される。各電極端子部30は、例えば、白金、ロジウムなどを用いて形成されており、略矩形形状である。電極端子部30は、例えば、白金等を主成分とするペーストを、絶縁層421あるいは絶縁層424上にスクリーン印刷することにより形成することができる。電極端子部31,32は、センサ素子4の後端側BSにおいて、絶縁層421の第1板面21において、軸線方向CDに垂直な方向に並んで形成されている。電極端子部33,34は、センサ素子4の後端側BSにおいて、絶縁層424の第2板面23において、軸線方向CDに垂直な方向に並んで形成されている。図2では、第1板面21および第2板面23に平行であって、軸線方向CDに垂直な方向を、幅方向WDとして示している。
固体電解質層430は、検知電極441および基準電極442と共に、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃淡電池として機能する。固体電解質層430は、酸化物イオン伝導性(酸素イオン伝導性)を有する固体電解質によって構成される。本実施形態では、固体電解質層430は、安定化剤として酸化イットリウム(Y)を添加した酸化ジルコニウム(ZrO)、すなわちイットリア安定化ジルコニア(YSZ)によって構成している。あるいは、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化セリウム(CeO)、酸化スカンジウム(Sc)等から選択される酸化物を添加した安定化ジルコニア等の、他の固体電解質によって、固体電解質層430を構成してもよい。固体電解質層430には、固体電解質層430を、その厚さ方向(積層方向LD)に貫通するスルーホール30a,30cが形成されている。スルーホール30aは、固体電解質層430の後端側BSの端部に設けられており、スルーホール30cは、スルーホール30aよりも先端側ASに設けられている。なお、本実施形態では固体電解質層430全体を上記固体電解質によって形成しているが、異なる構成としてもよい。少なくとも、後述する検知電極441の第1電極部41aと、基準電極442の第2電極部42aとに挟まれる領域が、固体電解質によって形成されていればよい。
絶縁層421,423,424は、隣接する層の間を電気的に絶縁する緻密層である。絶縁層421,423,424は、アルミナを主成分として形成されている。絶縁層421,423,424、および後述するガス流路形成層422は、センサ素子4の大部分を構成する基材層として機能する。これら基材層は、アルミナ以外の材料によって構成することしてもよいが、少なくとも50質量%以上のアルミナを含むことが望ましい。熱伝導率が高いアルミナを上記のように高い割合で含むことで、ヒータ450による加熱時にセンサ素子4内で温度勾配が生じることを抑えることができる。
絶縁層421の先端側ASには、その厚さ方向(積層方向LD)に絶縁層421を貫通して、平面視が矩形形状の多孔質保護層460が形成されている。多孔質保護層460は、アルミナ等によって形成される多孔質層であり、検知電極441へと流れる被測定ガスを拡散するために設けられている。なお、センサ素子4において、先端側ASの多孔質保護層460を含む部位は、既述した検出部8に含まれる。また、絶縁層421の後端側BSには、積層方向LDに絶縁層421を貫通する3つのスルーホール21a,21b,21cが形成されている。同様に、絶縁層424の後端側BSには、その厚さ方向(積層方向LD)に絶縁層424を貫通する2つのスルーホール23d,23eが形成されている。
検知電極441は、例えば、白金、ロジウムなどを用いて形成されている。検知電極441は、固体電解質層430のうち、積層方向LDの一方の面(絶縁層421が配置される側の面)に配置されている。検知電極441は、先端側ASの端部に設けられた第1電極部41aと、第1電極部41aから後端側BSに向かって延びる第1リード部41bと、を備えている。検知電極441は、第1リード部41bの後端側BSの端部から、絶縁層421のスルーホール21bを介して、電極端子部32に電気的に接続されている。すなわち、スルーホール21bによって形成される空間は、検知電極441と電極端子部32とを電気的に導通させる経路を形成するための「第2の貫通孔」として機能する。
基準電極442は、例えば、白金、ロジウムなどを用いて形成されている。基準電極442は、固体電解質層430のうち、積層方向LDの他方の面(ガス流路形成層422が配置される側の面)に配置されている。基準電極442は、先端側ASの端部に設けられた第2電極部42aと、第2電極部42aから後端側BSに向かって延びる第2リード部42bと、を備えている。基準電極442は、第2リード部42bから、固体電解質層430のスルーホール30aと、絶縁層421のスルーホール21aとを介して、電極端子部31に電気的に接続されている。すなわち、スルーホール21a,30aによって形成される空間は、基準電極442と電極端子部31とを電気的に導通させる経路を形成するための「第2の貫通孔」として機能する。
ガス流路形成層422は、緻密質のセラミック(例えばアルミナ)によって形成されている。ガス流路形成層422には、その厚さ方向(積層方向LD)にガス流路形成層422を貫通する貫通孔であって、基準電極442に基準ガスを導入するための基準ガス流路CPを形成するための導入孔70が設けられている。本実施形態では、基準ガスとして大気を用いている。導入孔70は、先端側ASの端部において平面視矩形形状に形成された基準室孔70aと、この基準室孔70aよりも幅方向WDの長さが短く基準室孔70aから後端側BSに延びる通気孔70bと、を有している。そして、導入孔70は、ガス流路形成層422のほか、表面に基準電極442を形成した固体電解質層430と、絶縁層423と、に囲まれて、基準電極442に基準ガスを導入する基準ガス流路CPを構成する。すなわち、ガス流路形成層422は、基準電極442に基準ガスを導入するための基準ガス流路が形成された「第1の層」として機能する。基準ガス流路CPについては、後にさらに詳しく説明する。
補強層80は、固体電解質層430上に形成される層である。補強層80は、正方晶ジルコニアを含む。正方晶ジルコニアは優れた靱性を示すため、補強層80は、センサ素子4の抗折強度を高める機能を有する。また、正方晶ジルコニアは、クラック発生時に正方晶から単斜晶への相転移が起こり、その際の体積膨張によってクラックの伸展を抑制する性質を有しており、これにより、補強層80は、センサ素子4の損傷を抑える機能を有する。補強層80については、後に詳しく説明する。
絶縁層423と絶縁層424の間には、軸線方向CDに沿って延びるヒータ450が埋設されている。ヒータ450は、センサ素子4を所定の活性温度に昇温し、固体電解質層430における酸素イオンの伝導性を高め、ガスセンサ2の動作を安定させるために用いられる。ヒータ450は、白金などの導電体によって形成された発熱抵抗体であり、供給された電力によって熱を生じる。
ヒータ450は、先端側ASにおいて蛇行状に形成された加熱部450aと、この加熱部450aの両端にそれぞれ接続されて後端側BSに向かって直線状に延びるヒータリード部450b,450cと、を備える。ヒータリード部450b,450cの後端側BSの端部は、それぞれ、絶縁層424に形成されたスルーホール23d,23eを介して、電極端子部33,34に電気的に接続されている。すなわち、スルーホール23d,23eによって形成される空間は、ヒータ450と電極端子部33,34とを電気的に導通させる経路を形成するための「第2の貫通孔」として機能する。
A−3.基準ガス流路の構成:
図3は、センサ素子4を第1板面21側から見た平面図である。また、図4は、図3に示すA−A断面におけるセンサ素子4の断面図である。図3では、絶縁層421の第1板面21上に表われている構造は実線で表わしており、センサ素子4の内部構造は破線で表わしている。なお、図3では積層方向LDを図示していないが、図3においては、積層方向LDは紙面に垂直な方向となる。また、図4では幅方向WDを図示していないが、図4においては、幅方向WDは紙面に垂直な方向となる。
既述したように、ガス流路形成層422に形成されて基準ガス流路CPを形成する導入孔70は、基準室孔70aと、通気孔70bと、を備える。図3および図4に示すように、基準室孔70aは、積層方向LDに投影したときに、検知電極441の第1電極部41aの全体、および、基準電極442の第2電極部42aの全体と、重なる位置に設けられている。したがって、基準ガス流路CPの一部であって、基準室孔70aが形成する空間には、基準電極442の第2電極部42aが露出している。
また、図3に示すように、通気孔70bの後端側BSの端部は、積層方向LDに投影したときに、絶縁層421に設けたスルーホール21c全体、および、固体電解質層430に設けたスルーホール30c全体と重なる。図4に示すように、絶縁層421のスルーホール21cと、固体電解質層430のスルーホール30cとは、センサ素子4の外表面(第1板面21)から基準ガス流路CPへと積層方向LDに延びて基準ガスを導くための流路である、導入流路IPを形成する。したがって、センサ素子4においては、絶縁層421の第1板面21に開口部を有する導入流路IPを経由して、基準ガス流路CPへと基準ガスが取り込まれ、基準電極442の第2電極部42aが基準ガスに晒される(図2参照)。図1に示すように、第1板面21における導入流路IPの開口部(絶縁層421のスルーホール21cの開口部)は、ガスセンサ2の内部において、センサ素子4が主体金具38に囲まれる領域と、センサ素子4が先端側セパレータ66に囲まれる領域と、の間に配置される。これにより、上記開口部が大気に晒されて、導入流路IP内に基準ガスである大気が導入可能になる。なお、本実施形態における「導入流路IP」は、「第1の貫通孔」として機能する。
A−4.補強層の構成:
補強層80は、図2に示すように、略矩形形状に形成されている。また、補強層80は、図3に示すように積層方向LDに投影したときに、通気孔70bと重なるように設けられている。具体的には、補強層80は、図3に示すように積層方向LDに投影したときに、軸線方向CDに関しては、通気孔70bと基準室孔70aとの境界近傍から、導入流路IPの外周における先端側ASの端部の近傍まで設けられている。そして、幅方向WDに関しては、通気孔70bの外周を超えて、通気孔70bよりも幅広に形成されている。
補強層80は、既述したように正方晶ジルコニアを含む。ジルコニア(酸化ジルコニウム;ZrO)は、室温では単斜晶の状態が最も安定であり、高温領域では相転移を起こす。このようなジルコニアに、安定化剤を添加して固溶させることにより、立方晶や正方晶での安定化が可能になる。補強層80は、正方晶ジルコニアとして、このような安定化ジルコニアを含む。なお、本願明細書では、「安定化ジルコニア」は、「部分安定化ジルコニア」を含むものとする。
本実施形態では、補強層80に含まれる正方晶ジルコニアとして、安定化剤として酸化イットリウム(Y)を添加した酸化ジルコニウム(ZrO)、すなわちイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いている。あるいは、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化セリウム(CeO)、酸化スカンジウム(Sc)等から選択される酸化物を添加した、他種の安定化ジルコニアであってもよい。例えば、安定化剤として酸化イットリウム(Y)を用いる場合には、ジルコニアに添加する安定化剤の添加量は1〜5mol%とすることができ、添加量を3mol%とすれば、ジルコニアにおける正方晶部分の割合を極めて高くすることができて望ましい。
補強層80は、例えば、正方晶ジルコニアを含むジルコニアペーストを、固体電解質層430上に塗布することにより形成することができる。ジルコニアペーストを作製するためには、まず、ジルコニアに対して1〜5mol%のイットリア(酸化イットリウム)等の安定化剤を固溶させた安定化ジルコニアの粉末を用意すればよい。そして、この安定化ジルコニアの粉末に、溶媒、バインダ、および、必要に応じて適宜他種のセラミック材料の粉末を混合することにより、ジルコニアペーストを得る。補強層80を設けることによるセンサ素子4の強度向上の効果を高めるためには、ジルコニアペーストにおける正方晶ジルコニアの含有割合は、例えば、20質量%以上とすることが望ましい。なお、補強層80やジルコニアペーストにおける正方晶ジルコニアの含有割合は、X線回折法(XRD)により求めることができる。
上記したジルコニアペーストに混合する他種のセラミック材料としては、例えば、アルミナを用いることができる。ジルコニアは、センサ素子4の主要な構成部材である絶縁層421,423,424の主成分であるアルミナに比べて、熱伝導率が低いという性質を有する。そのため、補強層80を設けることに起因するセンサ素子4における局所的な熱伝導率の低下を抑える観点から、ジルコニアペーストには、ジルコニアよりも熱伝導率が高いセラミック材料(例えばアルミナ)を加えることが望ましい。既述したように、補強層80は、優れた靱性を示す正方晶ジルコニアを含むことにより、センサ素子4の抗折強度を高める機能を有する。そのため、正方晶ジルコニアを含む補強層80を設けることによるセンサ素子4の強度向上と、正方晶ジルコニアを配置することに起因するセンサ素子4における熱伝導性低下の抑制の観点から、安定化ジルコニア粉末と他種のセラミック粉末(アルミナ粉末等)との合計量に対する安定化ジルコニア粉末の割合は、例えば、15〜35質量%とすればよい。
固体電解質層430上にジルコニアペーストを塗布して補強層80を形成する場合には、ジルコニアペーストの塗布後に、さらに、白金やロジウム等を含む貴金属ペーストを塗布することにより、基準電極442を形成すればよい。あるいは、固体電解質層430上に補強層80を形成する際には、固体電解質層430上に基準電極442を形成した後に、ジルコニアペーストの塗布を行なってもよい。
以上のように構成された本実施形態のセンサ素子4を備えるガスセンサ2によれば、固体電解質層430とガス流路形成層422との間に、補強層80を形成している。すなわち、通気孔70bによって形成される基準ガス流路CPの内壁面のうち、固体電解質層430の表面部分を覆うように、補強層80を形成している。そのため、センサ素子4において、基準ガス流路CPを形成するための通気孔70bを設けることによって強度が低下する部位の強度を高め、センサ素子4の抗折強度を高めることができる。
通気孔70bを形成することによるセンサ素子4の強度低下について、さらに説明する。センサ素子4に対しては、センサ素子4をガスセンサ2に組み付ける際、あるいは、完成したガスセンサ2の使用時において、種々の方向から外力が働き、センサ素子4で応力が発生する可能性がある。センサ素子4は、内部に基準ガス流路CPを形成するための空間(中空部分)が設けられているため、センサ素子4に外力が加わる際には、中空部分の内壁面において大きな引っ張り応力が発生すると考えられる。本実施形態では、上記中空部分の内壁面において、絶縁層421,423,424の構成材料よりも靱性が高い材料である正方晶ジルコニアを含む補強層80を設けているため、上記した引っ張り応力が発生する部位の強度を高めて、センサ素子4の抗折強度を高めることができる。また、上記中空部分の内壁面に補強層80を設けることにより、上記応力に起因して上記中空部分の内壁面にクラックが生じる場合であっても、クラックの進展を抑え、センサ素子4の耐久性を高めることができる。
上記のようにセンサ素子4に外力が働く場合には、センサ素子4において外力を受ける面積が大きくなる積層方向LDの応力ほど、センサ素子4が受ける影響が大きくなると考えられる。本実施形態では、積層方向LDに垂直な固体電解質層430の表面に沿って補強層80を設けるため、センサ素子4の強度を効率良く高めることができる。
ガスセンサ2の使用時にセンサ素子4に加えられる外力としては、例えば、ガスセンサ2内でセンサ素子4を押圧保持する保持部から加えられる力を挙げることができる。上記保持部としては、具体的には、粉末充填層(滑石リング)56を挙げることができる。本実施形態では、補強層80を、上記保持部によってセンサ素子4が押圧保持される部位に設けているため、センサ素子4の強度を高めてガスセンサ2の耐久性を高める効果を特に顕著に得ることができる。なお、補強層80が、保持部によってセンサ素子4が押圧保持される部位に設けられているとは、センサ素子4の表面における保持部と接する領域を積層方向LDに投影したときに、上記保持部と接する領域が補強層80と重なることをいう。図4では、センサ素子4において保持部によって押圧保持される範囲を、押圧保持部PHとして示している。
ガスセンサ2の耐久性を高める観点からは、上記押圧保持部PH全体が、補強層80と重なることが望ましい。本実施形態では、補強層80を、通気孔70bと基準室孔70aとの境界近傍から、導入流路IPの外周近傍まで設けているが、少なくとも上記押圧保持部PHと重なるように設けることが望ましい。これにより、保持部からの押圧力に起因するセンサ素子4の強度低下を抑える効果を高めることができる。
また、本実施形態の補強層80は、幅方向WDに関しては、積層方向LDに投影したときに通気孔70bの外周を超えるように形成している。これにより、特に応力が集中する基準ガス流路CPの内壁面の角部においても強度を確保できるため、センサ素子4を補強する効果を高めることができる。なお、補強層80は、積層方向LDに投影したときに、通気孔70bの外周を幅方向WDに超えない形状とすることも可能であり、この場合であっても、補強層80を設けることによる補強の効果が得られる。
なお、固体電解質層430上に形成する補強層80の面積を大きくするほど、センサ素子4の強度を向上させる効果を高めることができる。ただし、本実施形態では、補強層80の幅方向WDの長さ(以下、単に幅とも呼ぶ)を、センサ素子4の幅よりも小さくしている。そのため、補強層80がセンサ素子4の外表面に露出することを抑えることができる。これにより、例えば、ガスセンサ2を取り付けた車両において、排ガス流路内で結露が生じても、液水が補強層80に接触することを抑えることができる。
センサ素子4の外表面に液水が接触すると、液水が接触した部分の温度が低下する。このとき、センサ素子4の外表面において、液水の接触部分の近傍で補強層80が露出する場合には、ジルコニアとアルミナの熱膨張係数が異なることにより、補強層80の界面にクラックや割れが生じる可能性がある。また、ジルコニアはアルミナに比べて熱伝導率が低いため、補強層80が露出する部分に液水が接触して補強層80が冷やされると、補強層80以外の部位に液水が接触した場合に比べてセンサ素子4の温度上昇(温度の回復)が遅れる可能性がある。そのため、補強層80をセンサ素子4の外表面に露出させないことにより、液水との接触に起因するセンサ素子4の損傷や、センサ素子4の温度低下に起因するガスセンサ2の感度低下を抑えることができる。
なお、本実施形態の補強層80は、軸線方向CDの先端側ASについては、通気孔70bと基準室孔70aとの境界近傍にまで延びるように形成しているが、補強層80を、被測定ガスに晒される検出部8(図1参照)には設けないこととしてもよい。すなわち、補強層80を積層方向LDに投影したときに、検出部8と重ならないように、補強層80を設けてもよい。この場合には、補強層80がセンサ素子4の外表面に露出する程度に補強層80の面積を広く確保して強度向上の効果を高めても、センサ素子4の外表面に補強層80が露出することによる既述した問題の発生を抑えることができる。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態のセンサ素子104を第1板面21側から見た様子を図3と同様に示す平面図である。第2実施形態のセンサ素子104は、第1実施形態のセンサ素子4に代えてガスセンサ2に用いられるものであり、第1実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して、詳しい説明を省略する。
センサ素子104は、補強層80に代えて補強層180を有する点で、第1実施形態のセンサ素子4と異なる。補強層180は、補強層80と同様に固体電解質層430上に形成されているが、補強層80と同様の領域に加えて、さらに、積層方向LDに投影したときに、導入流路IPと重なる領域に形成される点で補強層80と異なる。すなわち、補強層180は、積層方向LDに投影したときに、軸線方向CDに関しては、通気孔70bと基準室孔70aとの境界近傍から、導入流路IPの外周における後端側BSの端部の近傍まで設けられている。
このような構成とすれば、第1実施形態と同様の効果に加えて、さらに、センサ素子104内に設けられた中空部分である導入流路IPを設けることに起因するセンサ素子104の強度低下を、抑える効果が得られる。センサ素子104において導入流路IPが設けられた部位は、ガスセンサ2内で保持部によって保持される部位ではないが、例えば、ガスセンサ2を車両の内燃機関に取り付けて用いる場合には、車両の振動等によって、ガスセンサ2の使用時にセンサ素子104内で応力が発生し得る。このような場合であっても、導入流路IPが設けられた部位における強度を確保することができる。
なお、図5では、単一の補強層180を設けているが、異なる構成としてもよい。例えば、補強層は、積層方向LDに投影したときに、通気孔70bと重なる部分と導入流路IPと重なる部分とを、互いに離間して設けてもよい。また、補強層180は、積層方向LDに投影したときに導入流路IPの全体と重なるのではなく、一部と重なるように形成してもよい。この場合であっても、補強層180を設けた範囲において、導入流路IPに起因するセンサ素子104の強度低下を抑えることができる。
C.第3実施形態:
図6は、第3実施形態のセンサ素子204を第1板面21側から見た様子を図3と同様に示す平面図である。第3実施形態のセンサ素子204は、第1実施形態のセンサ素子4に代えてガスセンサ2に用いられるものであり、第1実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して、詳しい説明を省略する。
センサ素子204は、補強層80に加えてさらに、補強層281a,281bを備える点で、第1実施形態のセンサ素子4と異なる。補強層281aは、積層方向LDに投影したときに、絶縁層421のスルーホール21aおよび固体電解質層430のスルーホール30aと重なる領域に形成されている。また、補強層281bは、積層方向LDに投影したときに、絶縁層421のスルーホール21bと重なる領域に形成されている。
このような構成とすれば、第1実施形態と同様の効果に加えて、さらに、センサ素子204内に設けられた中空部分であるスルーホール21a,21b,30aを設けることに起因するセンサ素子204の強度低下を、抑える効果が得られる。なお、センサ素子204においてスルーホール21a,21b,30aが設けられた部位は、ガスセンサ2内で、電極端子部30(電極端子部31,32)を介して、金属端子部材10から押圧力を受ける。
なお、図6では、補強層180,281a,281bは、それぞれ離間して設けたが、互いに連続して設けてもよい。また、補強層281a,281bは、積層方向LDに投影したときに、スルーホール21a,21b,30aの全体と重なるのではなく、一部と重なるように形成してもよい。この場合であっても、補強層281a,281bを設けた範囲において、スルーホール21a,21b,30aに起因するセンサ素子204の強度低下を抑えることができる。
D.第4実施形態:
図7は、第4実施形態のセンサ素子304の断面の様子を図4と同様に示す断面図である。第4実施形態のセンサ素子304は、第1実施形態のセンサ素子4に代えてガスセンサ2に用いられるものであり、第1実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して、詳しい説明を省略する。
センサ素子304は、補強層80に加えてさらに、補強層380を備える点で、第1実施形態のセンサ素子4と異なる。補強層380は、絶縁層423におけるガス流路形成層422に接する側の面の表面上において、積層方向LDに投影したときに補強層80と重なる領域に形成されている。
このような構成とすれば、第1実施形態に比べて、センサ素子304の強度向上の効果をさらに高めることができる。図7では、固体電解質層430上の補強層80と、絶縁層423上の補強層380と、の両方を設けたが、補強層380のみを設けることとしてもよい。
なお、絶縁層423上に補強層380を設ける場合には、積層方向LDに垂直な方向に投影したときに基準室孔70aと重なる領域にまで、補強層380を軸線方向CDの先端側ASに延ばして形成してもよい。これにより、基準室孔70aを設けることに起因するセンサ素子304の強度低下を抑えることができる。ただし、ガスセンサ2において、ヒータ450で生じた熱を固体電解質層430に伝達する効率の観点からは、積層方向LDに垂直な方向に投影したときに基準室孔70aと重なる領域には補強層380を設けないことが望ましい。
また、絶縁層423上において、積層方向LDに投影したときに絶縁層424のスルーホール23d,23eと重なる領域に、さらに補強層を設けることとしてもよい。このような構成とすれば、センサ素子内に中空部分であるスルーホール23d,23eを設けることに起因するセンサ素子の強度低下を、抑える効果が得られる。
E.変形例:
・変形例1:
上記各実施形態では、センサ素子を、図2に示す複数のシート状部材により構成しているが、異なる構成としてもよく、例えば、さらに他のシート状部材を加えた積層体としてもよい。センサ素子を構成するシート状部材の構成にかかわらず、補強層を、基準ガス流路CPの内壁面のうち、積層方向LDにおいて互いに対向する2つの内壁面の一方のみに設ければよい。その際には、補強層は、補強層からセンサ素子の外表面までの距離が短くなる側の面に設けることが好ましい。すなわち、上記2つの内壁面のうち、2つの内壁面のそれぞれからガスセンサ素子の外表面までの、積層方向LDに互いに離間する方向の厚みが小さい方の面に設けることが望ましい。具体的には、図4では、基準ガス流路CPの内壁面を構成する固体電解質層430上の面から第1板面21までの距離をD、基準ガス流路CPの内壁面を構成する絶縁層423上の面から第2板面23までの距離をDと表わしている。このとき、補強層を固体電解質層430上に設ける場合には、D<Dが成立することが望ましい。このような構成とすれば、センサ素子内に設けた中空部分までの厚みが薄い側、すなわち、強度がより不足する側に補強層を設けることにより、センサ素子4の強度を高める効果を顕著に得ることができる。
・変形例2:
上記各実施形態では、基準ガス流路CPは、ガス流路形成層422に設けた貫通孔である導入孔70によって形成しているが、異なる構成としてもよい。例えば、ガス流路形成層422に設ける導入孔70を、貫通孔ではなく、絶縁層423側に貫通しない凹部としてもよい。
図8は、変形例のセンサ素子404の断面の様子を図4と同様に示す断面図である。センサ素子404のガス流路形成層422には、凹部形状の導入孔70が形成されている。そして、第1実施形態と同様の補強層80が設けられている。このように、ガス流路形成層422に導入孔70として貫通孔や凹部を設けて、ガス流路形成層422に隣接する層(例えば、固体電解質層430や絶縁層423)との間に基準ガス流路CPを形成する場合には、上記隣接する層上に正方晶ジルコニアを含む層を設けることにより、容易に補強層を形成することができる。なお、図8では、凹部形状の導入孔70の底面において、さらに補強層480を設ける様子が示されている。
あるいは、通気孔70bを、上記貫通孔や凹部のように、ガス流路形成層422の積層面で開口する部位が軸線方向CDに沿って延びる形状にするのではなく、ガス流路形成層422の内部を貫いて軸線方向CDに延びる形状としてもよい。いずれの場合であっても、基準ガス流路CPの内壁面のうち、積層方向LDにおいて互いに対向する2つの内壁面の少なくとも一方の面に補強層を設けることで、センサ素子4の強度を高める同様の効果が得られる。
なお、基準ガス流路CPの流路断面が矩形ではない場合には、上記少なくとも一方の面は、基準ガス流路CPの内壁面のうち、積層方向LDの上端と下端の少なくとも一方を含む範囲とすればよい。この場合には、軸線方向CDに垂直なガス流路形成層422の断面において、ガス流路形成層422の外周の4分の1以上の範囲に、補強層を設けることが望ましい。
・変形例3:
上記各実施形態では、基準ガス流路CPは、センサ素子内に形成された中空部分によって形成しているが、基準ガス流路CP(導入孔70)内の少なくとも一部に、多孔質体を充填することとしてもよい。導入孔70内に多孔質体を充填する場合であっても、導入孔70を設けることによりセンサ素子の強度は低下し得るが、補強層を設けることにより、センサ素子の強度低下を抑える同様の効果が得られる。なお、基準ガス流路CP内に多孔質体を充填する場合には、基準ガス流路CPの内壁面とは、ガス流路形成層422に設けられた導入孔70の内壁面であって、多孔質体を充填する空間を区画する面を指す。
・変形例4:
上記各実施形態では、センサ素子の外表面から基準ガス流路CPへと基準ガスを導く導入流路IPは、センサ素子内を積層方向に延びる形状としたが、異なる構成としてもよい。例えば、ガス流路形成層422の側面422aあるいは側面422b(図2参照)に、導入流路IPの開口部を設け、ガス流路形成層422の面内において導入流路IPを形成することとしてもよい。この場合には、導入流路IPの内壁面のうち、積層方向LDに対向する2つの内壁面の少なくとも一方に、補強層80と同様の補強層を設けることにより、導入流路IPに起因するセンサ素子の強度低下を抑えることができる。
・変形例5:
上記各実施形態では、ガスセンサは酸素濃度センサとしたが、異なる構成としても良い。排気ガス中のNOx等、異なる種類のガスを検出するセンサとしてもよい。イオン伝導性を有する固体電解質の両面に積層された一対の電極を有し、各電極上の特定ガス成分の濃度差(分圧差)により起電力を生じる濃淡電池を備えるセンサであれば、本願発明を適用することにより、同様の効果が得られる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
2…ガスセンサ
4,104,204,304,404…センサ素子
6…セラミックスリーブ
8…検出部
10…金属端子部材
21…第1板面
21a,21b,21c…スルーホール
23…第2板面
23d…スルーホール
30,31〜34…電極端子部
30a,30c…スルーホール
38…主体金具
39…ネジ部
40…後端部
41a…第1電極部
41b…第1リード部
42a…第2電極部
42b…第2リード部
43…内部プロテクタ
44…外筒
45…外部プロテクタ
46…リード線
50…グロメット
52…棚部
53…セラミックホルダ
54…貫通孔
56…粉末充填層
57…加締パッキン
58…貫通孔
59…フィルタユニット
61…リード線挿通孔
62…後端側端面
63…後端側セパレータ
65a…挿通部
65b…溝部
66…先端側セパレータ
67…鍔部
68…先端側端面
69…保持部材
70…導入孔
70a…基準室孔
70b…通気孔
80,180,281a,281b,380,480…補強層
421,423,424…絶縁層
422…ガス流路形成層
422a,422b…側面
430…固体電解質層
441…検知電極
442…基準電極
450…ヒータ
450a…加熱部
450b…ヒータリード部
460…多孔質保護層

Claims (10)

  1. 固体電解質層と、前記固体電解質層の一方の面に設けられて被測定ガスに晒される検知電極と、前記固体電解質層の他方の面に設けられて基準ガスに晒される基準電極と、前記基準電極に前記基準ガスを導入する基準ガス流路を形成するための第1の層と、を含む複数の層が積層されているガスセンサ素子であって、
    前記基準ガス流路は、前記第1の層と、該第1の層に隣接する層と、の間に形成されており、
    前記基準ガス流路の内壁面のうち、前記ガスセンサ素子の積層方向において互いに対向する2つの内壁面の一方の面であって、前記隣接する層における前記第1の層と接する側の面に、正方晶ジルコニアを含む補強層が設けられていることを特徴とする
    ガスセンサ素子。
  2. 請求項1に記載のガスセンサ素子であって、
    前記ガスセンサ素子には、該ガスセンサ素子の外表面から前記基準ガス流路に向かって前記積層方向に延びると共に前記基準ガス流路に前記基準ガスを導入するための流路を形成する第1の貫通孔が設けられており、
    前記補強層は、前記積層方向に投影したときに、前記第1の貫通孔と重なる領域に形成されていることを特徴とする
    ガスセンサ素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサ素子であって、
    前記ガスセンサ素子には、前記検知電極、前記基準電極、および、前記固体電解質層を加熱するためのヒータから選択される少なくとも一つと、前記ガスセンサ素子の外表面に設けた電極端子部と、を電気的に導通させる経路を形成するための、前記積層方向に延びる第2の貫通孔が形成されており、
    前記補強層は、前記積層方向に投影したときに、前記第2の貫通孔と重なる領域に形成されていることを特徴とする
    ガスセンサ素子。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のガスセンサ素子であって、
    前記補強層は、前記基準ガス流路における前記互いに対向する2つの内壁面のうち、該2つの内壁面のそれぞれから前記ガスセンサ素子の外表面までの、前記積層方向に互いに離間する方向の厚みが小さい方の面に設けられることを特徴とする
    ガスセンサ素子。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のガスセンサ素子であって、
    前記補強層は、該補強層および前記基準ガス流路を前記積層方向に投影したときに、前記基準ガス流路の延びる方向と直交する幅方向に前記基準ガス流路の外縁を超える領域にわたって形成されていることを特徴とする
    ガスセンサ素子。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のガスセンサ素子であって、
    前記補強層は、前記ガスセンサ素子の外表面に露出しないように設けられていることを特徴とする
    ガスセンサ素子。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のガスセンサ素子であって、
    前記ガスセンサ素子は、前記固体電解質層と共に積層される基材層として、アルミナを50質量%以上含有する層を備えることを特徴とする
    ガスセンサ素子。
  8. 被測定ガス中の特定ガスを検出するためのガスセンサ素子と、該ガスセンサ素子を保持する主体金具と、を備えるガスセンサであって、
    前記ガスセンサ素子として、請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のガスセンサ素子を備えることを特徴とするガスセンサ。
  9. 請求項に記載のガスセンサであって、さらに、
    前記ガスセンサ素子を押圧保持する保持部を備え、
    前記補強層は、少なくとも、前記保持部によって前記ガスセンサ素子が押圧保持される部位に設けられていることを特徴とする
    ガスセンサ。
  10. 請求項またはに記載のガスセンサであって、
    前記補強層は、前記ガスセンサ素子の外表面における前記被測定ガスと接触する領域に露出しないように設けられていることを特徴とする
    ガスセンサ。
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