JP2016048230A - ガスセンサ素子及びガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ素子及びガスセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2016048230A
JP2016048230A JP2015138653A JP2015138653A JP2016048230A JP 2016048230 A JP2016048230 A JP 2016048230A JP 2015138653 A JP2015138653 A JP 2015138653A JP 2015138653 A JP2015138653 A JP 2015138653A JP 2016048230 A JP2016048230 A JP 2016048230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas sensor
sensor element
heater
protective layer
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015138653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6533426B2 (ja
Inventor
俊 佐久間
Shun Sakuma
俊 佐久間
正樹 温川
Masaki Onkawa
正樹 温川
雄太 大石
Yuta Oishi
雄太 大石
暢雄 古田
Nobuo Furuta
暢雄 古田
正樹 水谷
Masaki Mizutani
正樹 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2015138653A priority Critical patent/JP6533426B2/ja
Priority to US14/833,634 priority patent/US9829462B2/en
Priority to DE102015114091.8A priority patent/DE102015114091A1/de
Publication of JP2016048230A publication Critical patent/JP2016048230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6533426B2 publication Critical patent/JP6533426B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4071Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases using sensor elements of laminated structure

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

【課題】多孔質保護層を備えたガスセンサ素子をヒータで加熱する際の消費電力や待機時間を低減させ、被水によるクラックの発生を抑制したガスセンサ素子及びガスセンサを提供する。【解決手段】固体電解質体105c、109cと一対の電極104、105、108、110とを有するセル130,140を1つ以上設けた検出素子部300、及びヒータ部200を積層してなる積層体と、多孔質保護層20と、を備えるガスセンサ素子100であって、積層方向に平行な固体電解質体の端面のすべてが緻密絶縁部材で覆われており、ヒータによる温度制御の対象となる制御対象セル130の目標制御温度が600〜830℃であり、多孔質保護層20は、ガスセンサ素子の先端部からヒータによる温度制御時に積層体が500℃以上の温度状態となる領域に形成されると共に、300℃以下の温度状態となる領域には非形成である。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば燃焼器や内燃機関等の燃焼ガスや排気ガス中に含まれる特定ガスのガス濃度を検出するのに好適に用いられるガスセンサ素子及びガスセンサに関する。
従来から、内燃機関の排気ガス中の特定成分(酸素等)の濃度を検出するためのガスセンサが用いられている。このガスセンサは、図6に示すように自身の内部にガスセンサ素子1000を有し、ガスセンサ素子1000は、固体電解質体1300cと該固体電解質体に配置された一対の電極1300a、1300bとからなるセルを有する検出素子部1300、及び絶縁体に通電により発熱するヒータ1200hを設けてなるヒータ部1200を積層した積層体から構成されている。そして、ヒータ1200hの発熱により固体電解質体1300cが活性状態とされ、ガスセンサ素子1000による検出が可能になっている。
ここで、ガスセンサ素子1000は排気ガス中に含まれるシリコンやリンなどの被毒物質に晒されたり、排気ガス中の水滴が付着することがあるため、ガスセンサ素子1000の外表面には、被毒物質を捕捉したり、水滴がガスセンサ素子に直接接触しないよう多孔質保護層1400が被覆されている。つまり、上記の積層体のうち測定対象ガス(排気ガス)に晒される先端部の全周を、多孔質保護層1400にて被覆している(特許文献1参照)。そして、従来、多孔質保護層1400は、ガスセンサ素子の先端部のうち、使用時に少なくとも200℃以上の温度状態となる全ての領域に形成されていた。
特開2012−173146号公報
しかしながら、ガスセンサ素子1000の先端側に多孔質保護層1400を設けると、多孔質保護層1400ひいてはガスセンサ素子1000全体の熱容量が増大し、ヒータ1200hでガスセンサ素子1000を加熱する際の消費電力や検出までの待機時間が増えるという問題がある。
一方、ガスセンサ素子1000のさらに先端側の200℃を超える高温の部位にのみ多孔質保護層1400を形成することで、多孔質保護層1400の形成面積を低減し、上記熱容量を低減することができる。
ところが、一般的なガスセンサ素子1000においては、上述のように板状の固体電解質体1300cをアルミナ等の各種絶縁層1200a等と積層しており、固体電解質体1300cや絶縁層1200aの端面(図6の面E)がガスセンサ素子1000の外側に露出している。そして、固体電解質体1300cは絶縁層1200aよりも熱膨張率が高いため、ガスセンサ素子1000の端面のうち高温の部位に水滴が接触(被水)すると、固体電解質体1300cに熱応力が加わってクラックが生じるおそれがある。
従って、固体電解質体1300cが直接被水しても熱応力が過大とならないレベル、つまり使用時に200℃未満の部位には多孔質保護層1400を覆わなくてもよいが、使用時に200℃以上の領域には多孔質保護層1400を形成せざるを得ず、熱容量を低減するには至っていない。
そこで、本発明は、多孔質保護層を備えたガスセンサ素子をヒータで加熱する際の消費電力や検出までの待機時間を低減させると共に、固体電解質体への被水によるクラックの発生を抑制したガスセンサ素子及びガスセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサ素子は、固体電解質体と該固体電解質体に配置された一対の電極とを有するセルを1つ以上設けた検出素子部、及び、絶縁体に通電により発熱するヒータを設けてなるヒータ部を積層してなると共に、長手方向に延びる積層体と、前記積層体のうち測定対象ガスに晒される先端部を被覆してなる多孔質保護層と、を備えるガスセンサ素子であって、積層方向に平行な前記固体電解質体の端面のすべてが緻密絶縁部材で覆われており、前記セルのうち、前記ヒータによる温度制御の対象となる制御対象セルの目標制御温度が600〜830℃であり、前記多孔質保護層は、前記ガスセンサ素子の先端部から前記ヒータによる前記温度制御時に前記積層体が500℃以上の温度状態となる領域に形成されると共に、300℃以下の温度状態となる領域には非形成である。
このガスセンサ素子によれば、固体電解質体の端面のすべてが、緻密絶縁部材で覆われている。このため、この端面がガスセンサ素子の外側に露出することが無く、ガスセンサ素子のうち200℃を超え300℃以下の温度状態となる部位に水滴が直接接触(被水)しても固体電解質体に過大な熱応力は加わらず、クラックの発生が抑制される。
従って、500℃以上の温度状態となる、より高温の領域には少なくとも多孔質保護層を形成し、300℃以下の温度状態となる領域には多孔質保護層を形成しない態様とすることで、200℃以上の温度状態となる領域に多孔質保護層が形成されていた従来のガスセンサ素子に比べ、多孔質保護層の形成面積を低減することができ、多孔質保護層ひいてはガスセンサ素子の熱容量を低減することができる。その結果、ヒータでガスセンサ素子を加熱する際の消費電力や検出までの待機時間を低減させることができる。
本発明のガスセンサ素子において、前記多孔質保護層は、前記ヒータによる前記温度制御時に前記積層体が500℃未満の温度状態となる領域には非形成であってもよい。
このガスセンサ素子によれば、クラックを生じさせない範囲で、多孔質保護層の形成面積をより一層低減できるため、多孔質保護層ひいてはガスセンサ素子の熱容量を低減させ、消費電力や検出までの待機時間をさらに低減させることができる。
本発明のガスセンサ素子において、前記多孔質保護層は、前記ヒータによる前記温度制御時に前記積層体が300℃を超え500℃未満の温度状態となる領域に形成されてもよい。
このガスセンサ素子によれば、多孔質保護層が300℃以下の温度状態となる領域には非形成であるため、200℃以上の温度状態となる領域に多孔質保護層が形成されていた従来のガスセンサ素子に比べ、多孔質保護層の形成面積を低減することができ、消費電力や検出までの待機時間を低減させることができると共に、多孔質保護層が300℃を超え500℃未満の温度状態となる領域に形成されているため、耐被水性が向上し、被水量が従来よりも大幅に増加する環境で使用したとしてもクラックが生じることを抑制できる。
本発明のガスセンサは、被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するセンサ素子と、該センサ素子を保持するハウジングとを備えるガスセンサにおいて、前記センサ素子は、前記ガスセンサ素子を用いることを特徴とする。
この発明によれば、多孔質保護層を備えたガスセンサ素子をヒータで加熱する際の消費電力や検出までの待機時間を低減させることができると共に、固体電解質体への被水によるクラックの発生を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るガスセンサ(酸素センサ)の長手方向に沿う断面図である。 検出素子及びヒータの模式分解斜視図である。 図1の検出素子の先端側の部分拡大断面図である。 ガスセンサ素子の軸線方向に直交する模式断面図である。 ガスセンサ素子の多孔質保護層の長さと、ヒータの消費電力との関係を示す図である。 従来のガスセンサ素子の軸線方向に直交する模式断面図である。粉末)の累積粒度分布を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るガスセンサ(酸素センサ)1の長手方向(軸線L方向)に沿う断面図、図2は検出素子300及びヒータ200の模式分解斜視図、図3は検出素子300の軸線L方向に直交する断面図である。
図1に示すように、ガスセンサ1は、検出素子部300及び検出素子部300に積層されるヒータ部200から構成されるガスセンサ素子100、ガスセンサ素子100等を内部に保持する主体金具(特許請求の範囲の「ハウジング」に相当)30、主体金具30の先端部に装着されるプロテクタ24等を有している。ガスセンサ素子100は軸線L方向(長手方向)に延びるように配置されている。
ヒータ部200は、図2に示すように、アルミナを主体とする第1基体101及び第2基体103と、第1基体101と第2基体103とに挟まれ、白金を主体とする発熱体102を有している。発熱体102は、先端側に位置する発熱部102aと、発熱部102aから第1基体101の長手方向に沿って延びる一対のヒータリード部102bとを有している。そして、ヒータリード部102bの端末は、第1基体101に設けられるヒータ側スルーホール101aに形成された導体を介してヒータ側パッド120と電気的に接続している。
第1基体101及び第2基体102を積層したものが、特許請求の範囲の「絶縁体」に相当する。又、発熱部102aが特許請求の範囲の「ヒータ」に相当する。
検出素子部300は、酸素濃度検出セル130と酸素ポンプセル140とを備える。酸素濃度検出セル130は、第1固体電解質体105cと、その第1固体電解質体105cの両面に形成された基準電極104及び検知電極106とから形成されている。
ここで、第1固体電解質体105cは略矩形板状をなし、第1固体電解質体105cのうち、積層方向に平行な4つの端面105eを第1支持部105rが囲んでいる。第1支持部105rは自身の先端側に第1固体電解質体105cを内包している。そして、第1支持部105rと第1固体電解質体105cとが第1層105を構成し、第1層105は長手方向に延びて後述する保護層111等と同一寸法になっている。
基準電極104は、基準電極部104aと、基準電極部104aから第1層105の長手方向に沿って延びる第1リード部104bとから形成されている。検知電極106は、検知電極部106aと、検知電極部106aから第1層105の長手方向に沿って延びる第2リード部106bとから形成されている。
そして、第1リード部104bの端末は、第1層105(第1支持部105r)に設けられる第1スルーホール105a、後述する絶縁層107に設けられる第2スルーホール107a、第2層109(第2支持部109r)に設けられる第4スルーホール109a及び保護層111に設けられる第6スルーホール111aのそれぞれに形成される導体を介して検出素子側パッド121と電気的に接続する。一方、第2リード部106bの端末は、後述する絶縁層107に設けられる第3スルーホール107b、第2支持部109rに設けられる第5スルーホール109b及び保護層111に設けられる第7スルーホール111bのそれぞれに形成される導体を介して検出素子側パッド121と電気的に接続する。
一方、酸素ポンプセル140は、第2固体電解質体109cと、その第2固体電解質体109cの両面に形成された内側第1ポンプ電極108、外側第1ポンプ電極110とから形成されている。
ここで、第2固体電解質体109cは略矩形板状をなし、第2固体電解質体109cのうち、積層方向に平行な4つの端面109eを第2支持部109rが囲んでいる。第2支持部109rは自身の先端側に第2固体電解質体109cを内包している。そして、第2支持部109rと第2固体電解質体109cとが第2層109を構成し、第2層109は長手方向に延びて後述する保護層111等と同一寸法になっている。なお、本実施形態では、第2固体電解質体109cの平面寸法が第1固体電解質体105cよりも小さくなっている。
内側第1ポンプ電極108は、内側第1ポンプ電極部108aと、この内側第1ポンプ電極部108aから第2層109の長手方向に沿って延びる第3リード部108bとから形成されている。外側第1ポンプ電極110は、外側第1ポンプ電極部110aと、この外側第1ポンプ電極部110aから第2層109の長手方向に沿って延びる第4リード部110bとから形成されている。
なお、第1支持部105r及び第2支持部109rが特許請求の範囲の「緻密絶縁部材」に相当する。又、「緻密」とは、例えば水や空気が通過しない程度の密度であることをいう。
そして、第3リード部108bの端末は、第2層109(第2支持部109r)に設けられる第5スルーホール109b及び保護層111に設けられる第7スルーホール111bのそれぞれに形成される導体を介して検出素子側パッド121と電気的に接続する。一方、第4リード部110bの端末は、後述する保護層111に設けられる第8スルーホール111cに形成される導体を介して検出素子側パッド121と電気的に接続する。なお、第2リード部106bと第3リード部108bは同電位となっている。
これら第1固体電解質体105c、第2固体電解質体109cは、ジルコニア(ZrO)に安定化剤としてイットリア(Y)又はカルシア(CaO)を添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体から構成されている。
発熱体102、基準電極104、検知電極106、内側第1ポンプ電極108、外側第1ポンプ電極110、ヒータ側パッド120及び検出素子側パッド121は、白金族元素で形成することができる。これらを形成する好適な白金族元素としては、Pt、Rh、Pd等を挙げることができ、これらはその一種を単独で使用することもできるし、二種以上を併用することもできる。
もっとも、発熱体102、基準電極104、検知電極106、内側第1ポンプ電極108、外側第1ポンプ電極110、ヒータ側パッド120及び検出素子側パッド121は、耐熱性及び耐酸化性を考慮するとPtを主体にして形成することがより一層好ましい。さらに、発熱体102、基準電極104、検知電極106、内側第1ポンプ電極108、外側第1ポンプ電極110、ヒータ側パッド120及び検出素子側パッド121は、主体となる白金族元素の他にセラミック成分を含有することが好ましい。このセラミック成分は、固着という観点から、積層される側の主体となる材料(例えば、第1固体電解質体105c、第2固体電解質体109の主体となる成分)と同様の成分であることが好ましい。
そして、上記酸素ポンプセル140と酸素濃度検出セル130との間に、絶縁層107が形成されている。絶縁層107は、絶縁部114と拡散律速部115とからなる。この絶縁層107の絶縁部114には、検知電極部106a及び内側第1ポンプ電極部108aに対応する位置に中空のガス検出室107cが形成されている。このガス検出室107cは、絶縁層107の幅方向で外部と連通しており、該連通部分には、外部とガス検出室107cとの間のガス拡散を所定の律速条件下で実現する拡散律速部115が配置されている。
ガス検出室107cが特許請求の範囲の「間隙」に相当する。
第1支持部105r、第2支持部109r、絶縁部114、及び後述する補強部112は、絶縁性を有するセラミック焼結体であれば特に限定されなく、例えば、アルミナやムライト等の酸化物系セラミックを挙げることができる。
拡散律速部115、及び後述する電極保護部113aは、アルミナ等のセラミックからなる多孔質体である。この拡散律速部115によって検出ガスがガス検出室107cへ流入する際の律速が行われる。
また、第2固体電解質体109の表面には、外側第1ポンプ電極110を挟み込むようにして、保護層111が形成されている。この保護層111は、外側第1ポンプ電極部110aを挟み込むようにして、外側第1ポンプ電極部110aを被毒から防御するための多孔質の電極保護部113aと、第4リード部110bを挟み込むようにして電極保護部113aを支持する補強部112とからなる。ここで、電極保護部113aは略矩形板状をなし、電極保護部113aの積層方向に平行な4つの端面を補強部112が囲んでいる。補強部112は自身の先端側に電極保護部113aを内包している。そして、補強部112は長手方向に延びて後述する保護層111等と同一寸法になっている。
なお、本実施形態では、電極保護部113aの平面寸法は第2固体電解質体109cの平面寸法より小さく、幅方向及び長手方向において、第2固体電解質体109cの内側に電極保護部113aが配置されている。
本実施形態のガスセンサ素子100は、酸素濃度検出セル130の電極間に生じる電圧(起電力)が所定の値(例えば、450mV)となるように、酸素ポンプセル140の電極間に流れる電流の方向及び大きさが調整され、酸素ポンプセル140に流れる電流に応じた被測定ガス中の酸素濃度をリニアに検出する酸素センサ素子に相当する。
又、本実施形態のガスセンサ素子100は、酸素濃度検出セル130の第1固体電解質体105cのインピーダンス(抵抗値)Rpvsを間欠的に測定し、このインピーダンスに基づいてヒータ(発熱部)102aによるガスセンサ素子100の加熱状態をフィードバックしている。
従って、ヒータ102aによる温度制御の対象となる酸素濃度検出セル130が、特許請求の範囲の「制御対象セル」に相当する。又、ヒータ102aによる酸素濃度検出セル130の目標制御温度は、第1固体電解質体105cのインピーダンスから換算される温度に相当し、この目標制御温度は600〜830℃に設定されている。
図1に戻り、主体金具30は、SUS430製のものであり、ガスセンサを排気管に取り付けるための雄ねじ部31と、取り付け時に取り付け工具をあてがう六角部32とを有している。また、主体金具30には、径方向内側に向かって突出する金具側段部33が設けられており、この金具側段部33はガスセンサ素子100を保持するための金属ホルダ34を支持している。そしてこの金属ホルダ34の内側にはセラミックホルダ35、滑石36が先端側から順に配置されている。この滑石36は金属ホルダ34内に配置される第1滑石37と金属ホルダ34の後端に渡って配置される第2滑石38とからなる。金属ホルダ34内で第1滑石37が圧縮充填されることによって、ガスセンサ素子100は金属ホルダ34に対して固定される。また、主体金具30内で第2滑石38が圧縮充填されることによって、ガスセンサ素子100の外面と主体金具30の内面との間のシール性が確保される。そして第2滑石38の後端側には、アルミナ製のスリーブ39が配置されている。このスリーブ39は多段の円筒状に形成されており、軸線に沿うように軸孔39aが設けられ、内部にガスセンサ素子100を挿通している。そして、主体金具30の後端側の加締め部30aが内側に折り曲げられており、ステンレス製のリング部材40を介してスリーブ39が主体金具30の先端側に押圧されている。
また、主体金具30の先端側外周には、主体金具30の先端から突出するガスセンサ素子100の先端部を覆うと共に、複数のガス取り入れ孔24aを有する金属製のプロテクタ24が溶接によって取り付けられている。このプロテクタ24は、二重構造をなしており、外側には一様な外径を有する有底円筒状の外側プロテクタ41、内側には後端部42aの外径が先端部42bの外径よりも大きく形成された有底円筒状の内側プロテクタ42が配置されている。
一方、主体金具30の後端側には、SUS430製の外筒25の先端側が挿入されている。この外筒25は先端側の拡径した先端部25aを主体金具30に加締め後、レーザ溶接により固定している。外筒25の後端側内部には、セパレータ50が配置され、セパレータ50と外筒25の隙間に保持部材51が介在している。この保持部材51は、後述するセパレータ50の突出部50aに係合し、外筒25と共に加締めることにより外筒25とセパレータ50とにより固定されている。
また、セパレータ50には、検出素子部300やヒータ部200用のリード線11〜15を挿入するための通孔50bが先端側から後端側にかけて貫設されている(なお、リード線14、15については図示せず)。通孔50b内には、リード線11〜15と、検出素子部300の検出素子側パッド121及びヒータ部200のヒータ側パッド120とを接続する接続端子16が収容されている。各リード線11〜15は、外部において、図示しないコネクタに接続されるようになっている。このコネクタを介してECU等の外部機器と各リード線11〜15とは電気信号の入出力が行われることになる。また、各リード線11〜15は詳細に図示しないが、導線を樹脂からなる絶縁皮膜にて披覆した構造を有している。
さらに、セパレータ50の後端側には、外筒25の後端側の開口部25bを閉塞するための略円柱状のゴムキャップ52が配置されている。このゴムキャップ52は、外筒25の後端内に装着された状態で、外筒25の外周を径方向内側に向かって加締めることにより、外筒25に固着されている。ゴムキャップ52にも、リード線11〜15をそれぞれ挿入するための通孔52aが先端側から後端側にかけて貫設されている。
次に、本発明の特徴部分である多孔質保護層20について説明する。図1に示すように、多孔質保護層20は、ガスセンサ素子100の先端側の全周(表裏面及び両側面の4面)を完全に囲んで形成されている。
図3は、図1のガスセンサ素子100の先端側の部分拡大断面図である。多孔質保護層20は、検出素子部300とヒータ部200との積層体の表面直上であって、ガスセンサ素子100の先端面から軸線L方向に沿って後端側に向かい、ガスセンサ素子の使用時に500℃以上の温度状態となる領域Rに形成されると共に、300℃以下の温度状態となる領域には形成されていない。
ここで、第1固体電解質体105c及び第2固体電解質体109cの各端面105e、109e(図1参照)のすべてが、緻密絶縁部材である第1支持部105r及び第2支持部109rでそれぞれ覆われている。このため、各端面105e、109eがガスセンサ素子100の外側に露出することが無く、ガスセンサ素子100のうち200℃を超え300℃以下の高温の部位に水滴が直接接触(被水)しても第1固体電解質体105c及び第2固体電解質体109cに過大な熱応力は加わらず、クラックの発生が抑制される。
従って、ガスセンサ素子100の先端部から500℃以上の温度状態となる、より高温の領域Rに多孔質保護層20を形成することで、各固体電解質体105c、109cにクラックを生じさせずに多孔質保護層20の形成面積を低減し、多孔質保護層20ひいてはガスセンサ素子100の熱容量を低減することができる。その結果、ヒータ102aでガスセンサ素子100を加熱する際の消費電力や検出までの待機時間を低減させることができる。
なお、本実施形態では、領域Rは、軸線L方向に沿って基準電極部104a、検知電極部106a、内側第1ポンプ電極部108a及び外側第1ポンプ電極部110aと重なる領域より後端に至っている。
多孔質保護層20は、例えばアルミナ、スピネル、ジルコニア、ムライト、ジルコン及びコージェライトの群から選ばれる1種以上のセラミック粒子を焼成等により結合して形成することができる。これらの粒子を含むスラリーを焼結することで皮膜の骨格中に気孔を形成することができるが、上記粒子を含むスラリーに焼失性の造孔材を添加したものを焼結すると、造孔材が焼失した部分が気孔となる。造孔材としては、例えばカーボン、樹脂製ビーズ、有機又は無機バインダの粒子を用いることができる。
又、多孔質保護層20の厚みは、50〜800μmとすると好ましく、550〜650μmとするとより好ましい。
図4は、多孔質保護層20を含むガスセンサ素子100の軸線L方向に直交する方向(幅方向)に沿う模式断面図である。
本実施形態においては、内側第1ポンプ電極部108aの幅方向の寸法108wは、電極保護部113aの幅方向の寸法113wより小さい。又、外側第1ポンプ電極部110aの幅方向の寸法110wは、内側第1ポンプ電極部108aの幅方向の寸法108wと等しくなっている。
さらに、外側第1ポンプ電極部110aの表面は、電極保護部113aで直接覆われている。
以上のように、寸法110w≦寸法113wとすることで、寸法110wを寸法113wより確実に小さくすることができる。
その結果、外側第1ポンプ電極部110aを電極保護部113aより幅方向の内側に確実に配置することができ、外側第1ポンプ電極部110aと電極保護部113aとが直接接した場合であっても、電極保護部113aと補強部112の境界112a(図2)の段差部分に外側第1ポンプ電極部110aが介在して同電極が断線する等の不具合を解消することができる。また、この段差を解消するために外側第1ポンプ電極部110aと電極保護部113aとの間に緩衝層を設ける必要がなく、緩衝層を設けた場合に比べて電極保護部113aを介した外部とのガスの透過率を向上させることができる。
なお、図3に示すように、軸線L方向においても、内側第1ポンプ電極部108aの寸法は、電極保護部113aの寸法より小さい。又、外側第1ポンプ電極部110aの寸法は、内側第1ポンプ電極部108aの寸法と等しい。これにより、外側第1ポンプ電極部110aと電極保護部113aとが直接接した場合であっても、電極保護部113aと補強部112の境界112a(図2)の段差部分に外側第1ポンプ電極部110aが介在して同電極が断線する等の不具合をより確実に解消することができる。
又、本実施形態においては、ガス検出室107cがガスセンサ素子100の幅方向で、拡散律速部115を介して外部と連通している。これにより、ガス検出室107cが、例えば積層方向で各層を貫通した貫通孔から外部と連通する場合に比べ、外部とのガスの透過率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るガスセンサ素子100は、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、未焼成のヒータ部200としては、未焼成の第1基体101及び第2基体102を、アルミナ等の原料粉末、バインダ及び可塑剤等から調合されたペーストをドクターブレード法等により、シート状に成形した後乾燥させたグリーンシートを所定の大きさに切り出して形成する。そして、第1基体101上にPt等の原料粉末、バインダ及び可塑剤等から調合されたペーストをスクリーン印刷法等により塗布後、乾燥させて未焼成の発熱体102を形成する。そして、発熱体102を挟むようにして未焼成の第1基体101と第2基体102を積層する。
同様に、アルミナのグリーンシートからなる未焼成の第1支持部105rの先端側を矩形状にくり抜き、くり抜き部分に部分安定化ジルコニアのグリーンシートからなる未焼成の第1固体電解質体105cを埋め込む。そして、未焼成の第1固体電解質体105cの表裏にそれぞれ未焼成の基準電極104及び検知電極106をペースト印刷し、未焼成の酸素濃度検出セル130を得る。さらに検知電極106側の第1固体電解質体105の表面に、未焼成の絶縁部114と拡散律速部115とをペースト印刷する。
同様に、アルミナのグリーンシートからなる未焼成の第2支持部109rの先端側を矩形状にくり抜き、くり抜き部分に部分安定化ジルコニアのグリーンシートからなる未焼成の第2固体電解質体109cを埋め込む。そして、未焼成の第2固体電解質体109cの表裏にそれぞれ未焼成の内側第1ポンプ電極108及び外側第1ポンプ電極110をペースト印刷し、未焼成の酸素ポンプセル140を得る。
そして、未焼成のヒータ部200、酸素濃度検出セル130及び酸素ポンプセル140を積層し、全体を焼成してガスセンサ素子100を製造する。
本発明は上記実施形態に限定されず、1以上のセルからなる検出素子部、及びヒータ部を有するあらゆるガスセンサ(ガスセンサ素子)に適用可能であり、本実施の形態の酸素センサ(酸素センサ素子)に適用することができるが、これらの用途に限られず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。例えば、被測定ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサ(NOxセンサ素子)や、HC濃度を検出するHCセンサ(HCセンサ素子)等に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、多孔質保護層20をセラミック粒子にて形成したが、セラミック粒子にセラミックファイバーを含有させて多孔質保護層20を形成するようにしてもよい。
又、上記実施形態では、未焼成のシート状の第1支持部105rのくり抜き部分にシート状の未焼成の第1固体電解質体105cを埋め込んだ後、焼成して第1固体電解質体105cの端面を第1支持部105rで覆ったが(第2固体電解質体109cも同様)、未焼成の第1固体電解質体105c、109cの端面に緻密絶縁部材となるペーストを塗布して焼成してもよい。
<滴下実験>
図1〜図4に示す板状のガスセンサ素子(酸素センサ素子)100を、多孔質保護層20を設けた態様で準備し、これを「実施例」とした。また、図1〜図4に示す板状のガスセンサ素子(酸素センサ素子)100を、多孔質保護層1400を設けない態様で準備し、これを「参考例」とした。さらに図6に示す断面構造を有するガスセンサ素子(酸素センサ素子)1000を、多孔質保護層1400を設けない態様で準備し、これを「比較例」とした。比較例のガスセンサ素子1000は、各固体電解質体105c、109cが第1支持部105r及び第2支持部109rでそれぞれ覆われず、他の層107、111と同一寸法として積層され、各固体電解質体105c、109cの端面がガスセンサ素子1000の外側に露出していること以外は、ガスセンサ素子100と同一の構造を有する。
そして、各ガスセンサ素子100、1000の積層方向に平行な側面を上面にして各ガスセンサ素子を水平に保持し、この側面の軸線方向に沿った各位置の直上に水滴を滴下するマイクロシリンジを配置した。次に、酸素濃度検出セル130の目標制御温度が830℃となるようにヒータ102aに通電して各ガスセンサ素子を加熱し、加熱されている上記側面の各位置に水滴を滴下してクラック発生の有無を観察した。
なお、加熱されている上記側面の各位置の温度をサーモグラフィで測定し、100℃〜720℃までは表1に示す8つの温度となる位置と、さらに最高温度(830℃)となる位置で、かつ上記側面の厚み方向の中心を滴下点とし、100℃側の位置(後端側)から順に滴下した。滴下する水滴量を2.0μlまたは3.0μlとし、表1に示すように各水準で滴下を20回繰り返し、3個の各ガスセンサ素子について滴下を実施した。
最高温度(830℃)となる位置までの各温度で、側面の各滴下点を染色浸透法(レッドチェック)にてクラック発生の有無とクラックの進行状態とを、滴下終了後に観察して確認した。
得られた結果を表1に示す。
表1の○はガスセンサ素子にクラックが発生せず、×はガスセンサ素子にクラックが発生したことを示す。
Figure 2016048230
表1から明らかなように、滴下量2.0μLにて参考例と比較例とを比較すると、固体電解質体の端面がガスセンサ素子の側面に露出した比較例においては、ガスセンサ素子の先端部から300℃以上の温度状態となる領域においてガスセンサ素子にクラックが発生した。
一方、固体電解質体の端面のすべてを緻密絶縁部材で覆った参考例においては、ガスセンサ素子の先端部から500℃以上の温度状態となる領域までは、ガスセンサ素子にクラックが発生しなかった。
また、参考例について滴下量を従来の滴下試験よりも厳しい条件である3.0μLにて滴下試験を行った所、ガスセンサ素子の先端部から400℃の温度領域ではガスセンサ素子にクラックが発生しなかったものの、500℃の温度領域ではガスセンサ素子にクラックが発生した。
なお、実施例について滴下量3.0μLにて滴下試験を行った所、全ての温度領域でガスセンサ素子にクラックが発生しなかった。
<消費電力評価実験>
多孔質保護層20の軸線方向の長さを種々に変えて、図1〜図4に示す板状のガスセンサ素子(酸素センサ素子)100を準備した。具体的には、酸素濃度検出セル130の目標制御温度が830℃となるようにヒータ102aに通電してガスセンサ素子100を加熱したとき、ガスセンサ素子100の側面における多孔質保護層20の後端縁の位置の温度をサーモグラフィで測定し、その温度を、多孔質保護層20の軸線方向の長さの指標とした。
例えば、図5において「200℃」とは、ガスセンサ素子100の先端から、ガスセンサ素子100を加熱したときに200℃となる位置まで多孔質保護層20を形成したことを示す。従って、図5においては、温度が高いほど多孔質保護層20の長さが短いことを示す。又、多孔質保護層20を形成しなかった場合を、ガスセンサ素子100の最高到達温度である830℃で表した。
そして、多孔質保護層20の長さを変えた各ガスセンサ素子100につき、ヒータ102aに通電し、上記インピーダンス(抵抗値)Rpvsが安定してから3分経過後、ヒータ102aへの通電電圧及び電流から、ヒータの消費電力(W)を求めた。多孔質保護層20を形成しなかった場合(830℃)のヒータの消費電力を「1」とし、各条件でのヒータの消費電力を830℃での値との相対値として表示した。
得られた結果を図5に示す。図5から明らかなように、多孔質保護層の後端縁の位置の温度が高くなる程、ヒータの消費電力が低減することが分かる。換言すると、多孔質保護層の長さが短くなる程、ヒータの消費電力が低減すると言える。但し、ガスセンサ素子の先端部から400℃と500℃の間でヒータの消費電力が最初に大きく低減しているので、ガスセンサ素子の先端部から500℃以上の領域であれば、ヒータの消費電力は十分低減したものとみなした。
以上の実験結果から、実施例のガスセンサ素子は、固体電解質体の端面のすべてが、緻密絶縁部材で覆われているため、この端面がガスセンサ素子の外側に露出することが無く、ガスセンサ素子のうち200℃を超え300℃以下の温度状態となる部位に水滴が直接接触(被水)しても固体電解質体に過大な熱応力は加わらず、クラックの発生が抑制されることが分かる。
そして、ガスセンサ素子の先端部から500℃以上の温度状態となる、より高温の領域には少なくとも多孔質保護層を形成し、300℃以下の温度状態となる領域には多孔質保護層を形成しない態様であるため、200℃以上の温度状態となる領域全てに多孔質保護層が形成されていた従来のガスセンサ素子に比べ、ヒータでガスセンサ素子を加熱する際の消費電力や検出までの待機時間を低減させることができることが分かる。
また、多孔質保護層は、ヒータによる温度制御時に積層体が500℃未満の温度状態となる領域には形成しない態様とすることで、クラックの発生を抑制しつつ、消費電力や検出までの待機時間をさらに低減させることができる。
また、多孔質保護層は、ヒータによる前記温度制御時に積層体が300℃を超え500℃未満の温度状態となる領域に形成され、多孔質保護層が300℃以下の温度状態となる領域には形成しない態様とすることで、200℃以上の温度状態となる領域全てに多孔質保護層が形成されていた従来のガスセンサ素子に比べ、多孔質保護層の形成面積を低減することができ、消費電力や検出までの待機時間を低減させることができる。さらに、多孔質保護層が300℃を超え500℃未満の温度状態となる領域に形成されているため、耐被水性が向上し、被水量が従来よりも大幅に増加する環境で使用したとしてもクラックが生じることを抑制できる。
1 ガスセンサ
20 多孔質保護層
30 ハウジング
104、105、108、110 一対の電極
105c 第1固体電解質体
107c 間隙
109c 第2固体電解質体
105e、109e 固体電解質体の端面
105r、109r 緻密絶縁部材
100 ガスセンサ素子
102a ヒータ
113a 電極保護部
130,140 セル
130 制御対象セル
200 ヒータ部
300 検出素子部
L 軸線

Claims (4)

  1. 固体電解質体と該固体電解質体に配置された一対の電極とを有するセルを1つ以上設けた検出素子部、及び、絶縁体に通電により発熱するヒータを設けてなるヒータ部を積層してなると共に、長手方向に延びる積層体と、前記積層体のうち測定対象ガスに晒される先端部を被覆してなる多孔質保護層と、を備えるガスセンサ素子であって、
    積層方向に平行な前記固体電解質体の端面のすべてが緻密絶縁部材で覆われており、
    前記セルのうち、前記ヒータによる温度制御の対象となる制御対象セルの目標制御温度が600〜830℃であり、
    前記多孔質保護層は、前記ガスセンサ素子の先端部から前記ヒータによる前記温度制御時に前記積層体が500℃以上の温度状態となる領域に形成されると共に、300℃以下の温度状態となる領域には非形成であるガスセンサ素子。
  2. 前記多孔質保護層は、前記ヒータによる前記温度制御時に前記積層体が500℃未満の温度状態となる領域には非形成である請求項1に記載のガスセンサ素子。
  3. 前記多孔質保護層は、前記ヒータによる前記温度制御時に前記積層体が300℃を超え500℃未満の温度状態となる領域に形成される請求項1に記載のガスセンサ素子。
  4. 被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するセンサ素子と、該センサ素子を保持するハウジングとを備えるガスセンサにおいて、
    前記センサ素子は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスセンサ素子を用いるガスセンサ。
JP2015138653A 2014-08-25 2015-07-10 ガスセンサ素子及びガスセンサ Active JP6533426B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015138653A JP6533426B2 (ja) 2014-08-25 2015-07-10 ガスセンサ素子及びガスセンサ
US14/833,634 US9829462B2 (en) 2014-08-25 2015-08-24 Gas sensor element and gas sensor
DE102015114091.8A DE102015114091A1 (de) 2014-08-25 2015-08-25 Gassensorelement und Gassensor

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014170423 2014-08-25
JP2014170423 2014-08-25
JP2015138653A JP6533426B2 (ja) 2014-08-25 2015-07-10 ガスセンサ素子及びガスセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016048230A true JP2016048230A (ja) 2016-04-07
JP6533426B2 JP6533426B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=55274090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015138653A Active JP6533426B2 (ja) 2014-08-25 2015-07-10 ガスセンサ素子及びガスセンサ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9829462B2 (ja)
JP (1) JP6533426B2 (ja)
DE (1) DE102015114091A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019088026A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 株式会社デンソー ガスセンサ
JP2020020742A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 日本碍子株式会社 センサ素子
JP2020020739A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 日本碍子株式会社 センサ素子
JP2020020738A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 日本碍子株式会社 センサ素子
JP2020064005A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 株式会社Soken ガスセンサ
JP2020201207A (ja) * 2019-06-13 2020-12-17 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
US11879865B2 (en) 2018-10-03 2024-01-23 Ngk Insulators, Ltd. Sensor element

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101724499B1 (ko) * 2015-12-11 2017-04-07 현대자동차 주식회사 입자상 물질 센서 및 이를 이용한 측정방법
DE102016212349A1 (de) * 2016-07-06 2017-08-24 Continental Automotive Gmbh Verfahren zum Betreiben eines Sauerstoffsensors und Sauerstoffsensor zur Ermittlung einer Sauerstoffkonzentration in einem Ansaugtrakt
WO2018143439A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 富士電機株式会社 ガス警報器およびガス検出方法
JP6785185B2 (ja) * 2017-05-09 2020-11-18 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ素子の製造方法
US10996193B2 (en) * 2017-08-30 2021-05-04 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gas sensor element and gas sensor
JP6840873B2 (ja) * 2018-02-06 2021-03-10 日本碍子株式会社 センサ素子及びガスセンサ
WO2019155866A1 (ja) 2018-02-06 2019-08-15 日本碍子株式会社 ガスセンサ
CN111656177B (zh) 2018-02-06 2022-12-30 日本碍子株式会社 气体传感器
CN108732224B (zh) * 2018-06-06 2020-07-28 成都科锐传感技术有限公司 一种双电池型片式宽域氧传感器的制备方法
CN117233233B (zh) * 2023-11-14 2024-01-30 苏州工业园区福特斯汽车电子有限公司 一种智能宽域五线氧传感器芯片及其制作方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294698A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型ガスセンサ素子及びその製造方法並びにガスセンサ
US20070235332A1 (en) * 2006-04-10 2007-10-11 Denso Corporation Structure of gas sensor ensuring adhesion of electric lead
JP2011214853A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Ngk Insulators Ltd ガスセンサ素子の製造方法
JP2012093330A (ja) * 2010-09-27 2012-05-17 Denso Corp ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP2013221783A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Toyota Motor Corp ガスセンサ制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289814A (ja) * 2000-02-01 2001-10-19 Denso Corp ガスセンサ
JP4723444B2 (ja) * 2006-09-13 2011-07-13 日本特殊陶業株式会社 センサ制御装置およびセンサ制御方法
JP5638984B2 (ja) * 2010-03-11 2014-12-10 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP5373835B2 (ja) 2011-02-22 2013-12-18 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP5438053B2 (ja) * 2011-03-14 2014-03-12 日本特殊陶業株式会社 センサ制御装置、センサ制御システムおよびセンサ制御方法
JP5736344B2 (ja) * 2011-08-02 2015-06-17 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003294698A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型ガスセンサ素子及びその製造方法並びにガスセンサ
US20070235332A1 (en) * 2006-04-10 2007-10-11 Denso Corporation Structure of gas sensor ensuring adhesion of electric lead
JP2011214853A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Ngk Insulators Ltd ガスセンサ素子の製造方法
JP2012093330A (ja) * 2010-09-27 2012-05-17 Denso Corp ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP2013221783A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Toyota Motor Corp ガスセンサ制御装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112018005261T5 (de) 2017-10-31 2020-06-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Gassensor
JP2019082418A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社デンソー ガスセンサ
WO2019088026A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 株式会社デンソー ガスセンサ
US11249044B2 (en) 2018-08-03 2022-02-15 Ngk Insulators, Ltd. Sensor element
JP7184561B2 (ja) 2018-08-03 2022-12-06 日本碍子株式会社 センサ素子
US11913900B2 (en) 2018-08-03 2024-02-27 Ngk Insulators, Ltd. Sensor element
JP2020020739A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 日本碍子株式会社 センサ素子
JP2020020738A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 日本碍子株式会社 センサ素子
JP2020020742A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 日本碍子株式会社 センサ素子
JP7082922B2 (ja) 2018-08-03 2022-06-09 日本碍子株式会社 センサ素子
JP7082921B2 (ja) 2018-08-03 2022-06-09 日本碍子株式会社 センサ素子
US11360043B2 (en) 2018-08-03 2022-06-14 Ngk Insulators, Ltd. Sensor element
US11415544B2 (en) 2018-08-03 2022-08-16 Ngk Insulators, Ltd. Sensor element
US11879865B2 (en) 2018-10-03 2024-01-23 Ngk Insulators, Ltd. Sensor element
US11885765B2 (en) 2018-10-03 2024-01-30 Ngk Insulators, Ltd. Sensor element
JP2020064005A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 株式会社Soken ガスセンサ
JP2020201207A (ja) * 2019-06-13 2020-12-17 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP7391547B2 (ja) 2019-06-13 2023-12-05 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6533426B2 (ja) 2019-06-19
US20160054256A1 (en) 2016-02-25
DE102015114091A1 (de) 2016-02-25
US9829462B2 (en) 2017-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6533426B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
US10247695B2 (en) Electrode for gas sensor, and gas sensor
JP5373835B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP5416757B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP5496983B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP6059110B2 (ja) センサ素子およびセンサ
JP5390682B1 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP6014000B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP5373837B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP4014513B2 (ja) セラミックヒータ、積層型ガスセンサ素子及びその製造方法、並びに積層型ガスセンサ素子を備えるガスセンサ
WO2013084097A2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP4845111B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP5638984B2 (ja) ガスセンサ
US9694387B2 (en) Gas sensor element, gas sensor, and method of manufacturing gas sensor element
JP2007121323A (ja) ガスセンサ
JP2007206082A (ja) セラミックヒータ、積層型ガスセンサ素子及びその製造方法、並びに積層型ガスセンサ素子を備えるガスセンサ
JP2006171013A (ja) セラミックヒータ、積層型ガスセンサ素子及び積層型ガスセンサ素子を備えるガスセンサ
JP2013234896A (ja) ガスセンサ素子およびガスセンサ
JP5508338B2 (ja) ガスセンサ素子の製造方法
JP2003294697A (ja) 積層型ガスセンサ素子及びその製造方法並びにガスセンサ
JP6622643B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP4780686B2 (ja) ガスセンサ素子の製造方法及びガスセンサの製造方法
JP2017203716A (ja) ガスセンサ素子の製造方法及びガスセンサの製造方法
JP4618681B2 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP2013007642A (ja) ガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6533426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250