JP6514899B2 - ガスセンサ及びガス検出素子 - Google Patents

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Description

本発明は、軸孔を有する筒状の主体金具と、この軸孔に挿通されて主体金具に保持された板状のガス検出素子とを備え、被測定ガス中に含まれる特定ガス成分を検出するガスセンサ、及びこれに用いるガス検出素子に関する。
従来より、例えば、内燃機関の排気管に設置して、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサなど、被測定ガス中に含まれる特定ガス成分を検出するガスセンサがある。このガスセンサとしては、軸孔を有する筒状の主体金具と、この軸孔内に配置された一又は複数の保持部材と、この保持部材を介して主体金具に保持された板状のガス検出素子とを備えるものが知られている。
このガス検出素子では、保持部材よりも先端側に位置する素子先端部には、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部が設けられる。一方、保持部材よりも後端側に位置する素子後端部には、電極パッドが設けられ、更にこの電極パッドに導通するスルーホール導体が設けられることがある。そして、素子後端部の電極パッドには、端子部材が当接する。また、ガス検出素子には、素子後端部を基準ガス空間(例えば大気等の基準ガスで満たされた空間)に露出するようにし、この素子後端部に開口した開口部から検出部まで延び、開口部から検出部へ基準ガス空間の基準ガスを導入する基準ガス導入路が設けられる形態のものがある。例えば、特許文献1には、このようなガス検出素子を用いたガスセンサが開示されている(特許文献1の図1〜図3及びその説明箇所等を参照)。
特許第4813729号公報
上述したように、ガス検出素子の電極パッドには端子部材が当接するので、ガス検出素子の素子後端部のうちでも電極パッドの接触部位が形成された部位は、特に高い強度が必要とされる。また、ガス検出素子の素子後端部のうちスルーホール導体が形成された部位には、スルーホール導体を内部に有する孔が存在しているため、他の部位よりも断面積が小さく、強度が低くなりがちである。このため、ガス検出素子の素子後端部のうち、電極パッドの接触部位やスルーホール導体が設けられた部位に、更に基準ガス導入路を設けると、これらの部位で断面積が小さくなり、強度が低くなって好ましくない。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、ガス検出素子の素子後端部に基準ガス導入路を有しながらも、素子後端部のうち、電極パッドのうち端子部材が当接する接触部位やスルーホール導体が設けられた部位の強度の低下を防止したガスセンサ、及びこれに用いるガス検出素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、軸線方向に貫通した軸孔を有する筒状の主体金具と、上記主体金具の上記軸孔内に配置された保持部材と、上記軸線方向に延びる板状で、上記軸孔内で上記保持部材を介して上記主体金具に保持されたガス検出素子であって、上記保持部材よりも上記軸線方向の先端側に位置し、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部を含む素子先端部、及び、上記保持部材よりも上記軸線方向の後端側に位置して基準ガスに曝されてなり、自身の表面に電極パッドを含むと共に、自身の内部に上記電極パッドに導通するスルーホール導体を含む素子後端部、を有するガス検出素子と、上記ガス検出素子の上記電極パッドのうち接触部位に当接する端子部材と、を備えるガスセンサであって、上記ガス検出素子は、上記ガス検出素子の内部に、上記素子後端部の径方向外周面に開口した開口部から上記検出部まで延び、上記開口部から上記検出部へ上記基準ガスを導入する基準ガス導入路を有し、上記基準ガス導入路は、上記基準ガス導入路の全体が、上記電極パッドの上記接触部位及び上記スルーホール導体のいずれよりも、上記軸線方向の先端側に設けられてなり、前記ガス検出素子は、厚み方向に積層された複数のセラミック層を有し、前記径方向外周面は、上記厚み方向に対向する一対の主面と、上記一対の主面の間を結ぶ側面と、を有し、前記基準ガス導入路は、単一の上記セラミック層に沿って設けられ、前記開口部が上記側面に設けられてなるガスセンサである。
このガスセンサでは、基準ガス導入路の全体を、ガス検出素子のうち、電極パッドのうち端子部材が当接する接触部位及びスルーホール導体のいずれよりも先端側に設けている。このため、基準ガスを検出部まで確実に導入できる。その上、基準ガス導入路の存在によって、素子後端部のうち、電極パッドの接触部位やスルーホール導体が設けられた部位の強度が低くなるのを防止できる。
さらにこのガスセンサでは、基準ガス導入路をガス検出素子の厚み方向に延ばすことなく、基準ガス導入路の全体を、ガス検出素子を構成する単一のセラミック層に沿って設け、開口部を素子後端部の側面に設けている。このように基準ガス導入路を、三次元的ではなく、二次元的に延びる形態とすることで、基準ガス導入路の形成が容易かつ確実になるので、安価で特性バラツキの少ないガスセンサとすることができる。
なお、「基準ガス導入路」は、素子後端部の径方向外周面(素子後端部をなし軸線の径方向外側を向く面)に開口した開口部から素子先端部に位置する検出部まで、ガス検出素子の内部を延びる基準ガスの流通路である。「基準ガス導入路」は、1本だけでもよいし、複数本設けてもよい。また、「開口部」は、1つだけでもよいし、複数あってもよく、1つの開口部から1本の基準ガス導入路が延びる形態としてもよいし、1つの開口部から複数本の基準ガス導入路が延びる形態としてもよい。また、複数の開口部から延びる基準ガス導入路が合流して1本の基準ガス導入路が延びる形態としてもよい。「基準ガス導入路」は、開口部から検出部までの途中で分岐して延びる形態や、或いは途中で合流して延びる形態とすることもできる。「開口部」を、板状をなすガス検出素子の一対の主面のいずれかに設けることができる。また、「開口部」を、これらの主面の間を結ぶ側面に設けることもできる。上述のように、「開口部」は複数設けてもよいので、例えば、「開口部」を主面と側面のそれぞれに設けたり、側面に複数設けることができる。
また、「電極パッド」、「端子部材」及び「スルーホール導体」は、それぞれ1つずつだけでもよいし、それぞれ複数個設けてもよい。なお、「電極パッド」、「端子部材」及び「スルーホール導体」が複数個設けられている場合には、基準ガス導入路の全体が、複数の電極パッドのそれぞれに設けられる複数の接触部位及び複数のスルーホール導体のいずれよりも、軸線方向の先端側に設けられる。
更に、上記のガスセンサであって、前記基準ガス導入路は、前記基準ガス導入路の全体が、前記電極パッド及び前記スルーホール導体のいずれよりも、前記軸線方向の先端側に設けられてなるガスセンサとすると良い。
このガスセンサでは、ガス検出素子が、基準ガス導入路を有していながらも、素子後端部のうち、電極パッド及びスルーホール導体が設けられた部位の強度を確実に高く保つことができる。
更に、上記のいずれかに記載のガスセンサであって、前記端子部材を収容すると共に、前記ガス検出素子の前記素子後端部の一部を収容する絶縁セパレータを備え、上記絶縁セパレータは、前記保持部材及び前記主体金具と離間しており、前記基準ガス導入路の前記開口部は、上記絶縁セパレータよりも上記軸線方向の先端側に設けられてなるガスセンサとすると良い。
このガスセンサでは、基準ガス導入路の開口部を、ガス検出素子のうち、絶縁セパレータの内部ではなく、絶縁セパレータよりも先端側、即ち、基準ガスで満たされた基準ガス空間に露出する部位に設けている。これにより、基準ガスをより確実に開口部から導入できる。
また、他の態様は、軸線方向に延びる板状をなし、上記軸線方向の先端側に位置し、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部を含む素子先端部、及び、上記軸線方向の後端側に位置し、自身の表面に、端子部材が当接する接触部位を含む電極パッドを有すると共に、自身の内部に上記電極パッドに導通するスルーホール導体を有する素子後端部、を備えるガス検出素子であって、上記ガス検出素子の内部に、上記素子後端部の径方向外周面に開口した開口部から上記検出部まで延び、上記開口部から上記検出部へ基準ガスを導入する基準ガス導入路を有し、上記基準ガス導入路は、上記基準ガス導入路の全体が、上記電極パッドの上記接触部位及び上記スルーホール導体のいずれよりも、上記軸線方向の先端側に設けられてなり、厚み方向に積層された複数のセラミック層を有し、前記径方向外周面は、上記厚み方向に対向する一対の主面と、上記一対の主面の間を結ぶ側面と、を有し、前記基準ガス導入路は、単一の上記セラミック層に沿って設けられ、前記開口部が上記側面に設けられてなるガス検出素子である。
このガス検出素子では、基準ガス導入路の全体を、ガス検出素子のうち、電極パッドのうち端子部材が当接する接触部位及びスルーホール導体のいずれよりも先端側に設けている。このため、基準ガスを検出部まで確実に導入できる。その上、基準ガス導入路を有していながらも、素子後端部のうち、電極パッドの端子部材が接触する接触部位やスルーホール導体が設けられた部位の強度が低くなるのを防止した素子となる。従って、このガス検出素子をガスセンサに用いることで、信頼性の高いガスセンサとなる。
さらにこのガス検出素子では、基準ガス導入路を、三次元的ではなく、セラミック層に沿った二次元的に延びる形態としているので、基準ガス導入路の形成が容易かつ確実になり、安価で特性バラツキの少ないガス検出素子となる。
また、他の態様は、軸線方向に延びる板状をなし、上記軸線方向の先端側に位置し、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部を含む素子先端部、及び、上記軸線方向の後端側に位置し、自身の表面に電極パッドを有すると共に、自身の内部に上記電極パッドに導通するスルーホール導体を有する素子後端部、を備えるガス検出素子であって、上記ガス検出素子の内部に、上記素子後端部の径方向外周面に開口した開口部から上記検出部まで延び、上記開口部から上記検出部へ基準ガスを導入する基準ガス導入路を有し、上記基準ガス導入路は、上記基準ガス導入路の全体が、上記電極パッド及び上記スルーホール導体のいずれよりも、上記軸線方向の先端側に設けられてなり、厚み方向に積層された複数のセラミック層を有し、前記径方向外周面は、上記厚み方向に対向する一対の主面と、上記一対の主面の間を結ぶ側面と、を有し、前記基準ガス導入路は、単一の上記セラミック層に沿って設けられ、前記開口部が上記側面に設けられてなるガス検出素子である。
このガス検出素子では、基準ガス導入路を有していながらも、素子後端部のうち、電極パッド及びスルーホール導体が設けられた部位の強度を確実に高く保つことができる。
さらにこのガス検出素子では、基準ガス導入路を、三次元的ではなく、セラミック層に沿った二次元的に延びる形態としているので、基準ガス導入路の形成が容易かつ確実になり、安価で特性バラツキの少ないガス検出素子となる。
実施形態1に係るガスセンサの縦断面図である。 実施形態1に係り、第1主面側から見たガス検出素子の平面図である。 実施形態1に係り、ガス検出素子の分解斜視図である。 実施形態1に係り、ガス検出素子の図2におけるB−B矢視断面のうち、先端側の部位の断面図である。 実施形態1に係り、ガス検出素子の後端側の部位を第1側面側から見た側面図である。 実施形態2に係り、第1主面側から見たガス検出素子の平面図である。 実施形態2に係り、ガス検出素子の後端側の部位を第1側面側から見た側面図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に本実施形態1に係るガスセンサ1を示す。なお、図1において、ガスセンサ1の軸線AXに沿う方向を軸線方向HJとし、軸線方向HJのうち、ガス検出素子40の検出部41gが配置された側(図中下側)を先端側GS、これと反対側(図中上側)を後端側GKとする。このガスセンサ1は、酸素センサであり、自動車の排気管(図示外)に取り付けられ、ガス検出素子40の検出部41gが排気管内を流通する排気ガスに曝されて、その排気ガス(被測定ガス)中に含まれる酸素(特定ガス成分)の濃度を検出する。このガスセンサ1は、主体金具10、プロテクタ20、外筒30、ガス検出素子40、端子部材80、絶縁セパレータ85、保持部材91〜95等から構成される。
このうち主体金具10は、軸線方向HJに貫通した軸孔10hを有する筒状で金属製(具体的には炭素鋼製)の部材である。主体金具10のうち先端側GSに位置する金具先端部11には、後述するプロテクタ20が取り付けられている。一方、主体金具10のうち後端側GKに位置する後端側係合部12には、後述する外筒30が取り付けられている。更に、この後端側係合部12よりも後端側GKの部位は、後述するガス検出素子40等を主体金具10に保持させるために、径方向内側に加締められた加締部13とされている。また、主体金具10の外周には、ガスセンサ1を排気管に取り付けた際のガス抜けを防止するための円環状のガスケット17が配置されている。また、主体金具10の内部には、段状をなす段状部14が設けられており、後述する金属カップ91が後端側GKから当接している。
次に、プロテクタ20について説明する。プロテクタ20は、後述するガス検出素子40の素子先端部41の周囲を包囲して、ガス検出素子40を被水の衝撃から保護する金属製の部材である。このプロテクタ20は、主体金具10の金具先端部11に外嵌した状態で金具先端部11に接合(具体的には溶接)されている。このプロテクタ20は、有底筒状の内側プロテクタ21と、この内側プロテクタ21との間に隙間をあけた状態でその径方向周囲を包囲する筒状の外側プロテクタ22とから構成される2重構造を有する。内側プロテクタ21には、複数の孔21hが形成され、また、外側プロテクタ22にも、複数の孔22hが形成されている。
次に、外筒30について説明する。外筒30は、軸線方向HJに延びる筒状で金属製の部材である。外筒30の先端部31は、主体金具10の後端側係合部12に外嵌した状態で主体金具10に接合(具体的には溶接)されている。また、外筒30のうち軸線方向HJの中央に位置する部位は、径方向内側に加締められた加締部32とされており、後述する保持金具88を径方向内側に向けて押圧する。
また、外筒30の後端部33には、ゴム製の弾性部材35が装填されている。この後端部33は径方向内側に加締められており、これにより、弾性部材35が外筒30に固定される。弾性部材35には、その中央に軸線方向HJに貫通する第1貫通孔35h1が形成されている。この第1貫通孔35h1には、フィルタ及びフィルタ固定用の金属製筒状部材から構成されたフィルタユニット37が装填されており、このフィルタユニット37を通じて、大気が外筒30内に導入される。これにより、外筒30内の空間(基準ガス空間RA)が大気で満たされる。本実施形態では、導入された大気が前述の「基準ガス」に相当し、外気で満たされた外筒30内の空間(基準ガス空間RA)が前述の「基準ガス空間」に相当する。
また、弾性部材35には、第1貫通孔35h1の周囲に4つの第2貫通孔35h2(図1ではそのうちの2つを図示する)が形成されている。これらの第2貫通孔35h2には、それぞれ後述するリード線83が挿通されている。
図1に示すように、ガス検出素子40の後述する素子胴部42と主体金具10との間には、金属製で筒状の金属カップ91が配置されている。この金属カップ91は、主体金具10の段状部14に後端側GKから当接している。この金属カップ91内には、アルミナ製で円環状のセラミックリング92が配置され、更にその後端側GKには、滑石粉末が圧縮されて固まった円環状の第1滑石リング93が配置されており、それぞれ素子胴部42の周囲を取り囲む。
更に、主体金具10の軸孔10h内のうち、金属カップ91及び第1滑石リング93の後端側GKには、滑石粉末が圧縮されて固まった円環状の第2滑石リング94が配置され、更にその後端側GKには、セラミック製(具体的にはアルミナ製)で筒状のスリーブ95が配置されており、それぞれ素子胴部42の周囲を取り囲む。スリーブ95は、その後端側GKの外周に、段状に形成された肩部95kを有する。そして、この肩部95kの上には、円環状のパッキン96が配置されており、主体金具10の加締部13を加締めることによって後端側GKから押圧される。後述するように、ガス検出素子40は、金属カップ91、セラミックリング92、第1滑石リング93、第2滑石リング94及びスリーブ95を介して主体金具10に保持される。金属カップ91、セラミックリング92、第1滑石リング93、第2滑石リング94及びスリーブ95は、それぞれ前述の「保持部材」に相当する。
次に、ガス検出素子40について説明する。図2〜図5にガス検出素子40を示す。ガス検出素子40は、軸線方向HJに延びる(長手方向に延びる)細長い矩形板状で、互いに平行な第1主面40a及び第2主面40bと、これら第1主面40a及び第2主面40bの間を結んで軸線方向HJに延び、互いに平行な第1側面40c及び第2側面40dとを有する。なお、図1では、紙面左右方向を厚み方向としたガス検出素子40を示す。
このガス検出素子40は、主体金具10の軸孔10hに挿通された状態で、前述の保持部材91〜95を介して主体金具10に保持されている。具体的には、素子先端部41が保持部材91〜95のうち最先端に位置する金属カップ91よりも先端側GSに位置し、素子後端部43が保持部材91〜95のうち最後端に位置するスリーブ95よりも後端側GKに位置し、素子先端部41と素子後端部43との間に位置する素子胴部42が保持部材91〜95を介して主体金具10に保持されている。
このうち素子先端部41には、排気ガス中の酸素の濃度を検出する検出部41gが設けられている。この検出部41gの詳細は後述する。また、この素子先端部41の外周は、アルミナを主成分とする多孔質の保護層45(図1参照)によって包囲されている。なお、図2〜図5においては、保護層45の記載を省略してある。
一方、素子後端部43は、この素子後端部43をなし軸線AXの径方向外側を向く径方向外周面、具体的には、厚み方向TJに対向する互いに平行な第1主面43a及び第2主面43bと、これら第1主面43a及び第2主面43bの間を結んで軸線方向HJに延び、互いに平行な第1側面43c及び第2側面43dとからなる径方向外周面を有する。
このうち第1主面43aには、矩形状の2つの電極パッド(第1電極パッド61a及び第2電極パッド61b)が形成され、また、反対側の第2主面43bにも、矩形状の2つの電極パッド(第3電極パッド61c及び第4電極パッド61d)が形成されている。これらの電極パッド61a〜61dには、後述するように、ガスセンサ1を組み立てた状態で、それぞれ端子部材80が当接して電気的に接続する(図1参照)。なお、電極パッド61a〜61dのうち、端子部材80が当接する部位が、接触部位61at,61bt,61ct,61dtである。また、この素子後端部43には、後述するように、その一部を貫通する形態で複数のスルーホール導体(第1スルーホール導体63a、第2スルーホール導体63b、第3スルーホール導体63c、第4スルーホール導体63d及び第5スルーホール導体63e)が形成されている。
また、このガス検出素子40の内部には、基準ガス導入路KRが設けられている。この基準ガス導入路KRは、素子後端部43の第1側面43cに開口し(第1側面43cに開口部KKを有し)、ガス検出素子40の内部をこの開口部KKから素子先端部41の検出部41gまで延びており、開口部KKから検出部41gへ基準ガス空間RAの基準ガス(具体的には基準ガス空間RAに導入された大気)を導入できる。
この基準ガス導入路KRは、後述するように、その全体が、4つの電極パッド61a〜61dの接触部位61at,61bt,61ct,61dt及び5つのスルーホール導体63a〜63eのいずれよりも、先端側GSに設けられている。更に言えば、基準ガス導入路KRは、その全体が、電極パッド61a〜61d及びスルーホール導体63a〜63eのいずれよりも、先端側GSに設けられている。なお、図2及び図5において、1点鎖線で示す第1先端位置MAは、接触部位61at〜61dt及び5つのスルーホール導体63a〜63eのうち、最も先端側GSに位置する部位の軸線方向HJの位置を示している。また、2点鎖線で示す第2先端位置MBは、電極パッド61a〜61d及びスルーホール導体63a〜63eのうち、最も先端側GSに位置する部位の軸線方向HJの位置を示している。
そして、基準ガス導入路KRは、その全体が、第1先端位置MA、更には第2先端位置MBよりも先端側GSに設けられている。また、基準ガス導入路KRの開口部KKは、ガスセンサ1を組み立てた状態で、後述する絶縁セパレータ85よりも先端側GSに位置している。また、基準ガス導入路KRは、後述するように、ガス検出素子40の厚み方向TJには延びず、ガス検出素子40の第1主面40a及び第2主面40bに平行に延びて、ガス検出素子40の第1側面40c(素子後端部43の第1側面43c)に開口する。
次に、ガス検出素子40の構造について詳述する。このガス検出素子40は、厚み方向TJ(第1主面40a及び第2主面40bに直交する方向)に複数(具体的には4つ)のセラミック層(固体電解質層51、第1絶縁層52、第2絶縁層53及び第3絶縁層54)を積層して一体化したものである(図3〜図5参照)。このうち固体電解質層51は、ジルコニアを主成分とし、酸素イオン伝導性を有するセラミック層である。この固体電解質層51のうち素子後端部43をなす後端部分の所定位置には、固体電解質層51を貫通する筒状の第1スルーホール導体63aが設けられている。
図3〜図5において上方に位置する第1絶縁層52は、固体電解質層51の一方の主面上に積層されたアルミナを主成分とするセラミック層である。この第1絶縁層52のうち素子先端部41をなす先端部分には、排気ガスを導入する平面視矩形状のガス導入孔52hが、第1絶縁層52を貫通する形態で設けられている。このガス導入孔52h内には、後述する測定電極72を保護する多孔質で矩形板状の保護層55が配置されている。
また、この第1絶縁層52のうち、ガス検出素子40の第1主面40aをなす主面には、素子後端部43をなす所定位置に、前述の第1電極パッド61a及び第2電極パッド61bがそれぞれ形成されている。また、この第1絶縁層52のうち素子後端部43をなす後端部分の所定位置には、第1絶縁層52を貫通する筒状の第2スルーホール導体63b及び第3スルーホール導体63cがそれぞれ設けられている。このうち第2スルーホール導体63bは、一方で固体電解質層51を貫通する第1スルーホール導体63aに接続すると共に、他方で第1絶縁層52上に形成された第1電極パッド61aに接続している。また、第3スルーホール導体63cは、第1絶縁層52上に形成された第2電極パッド61bに接続している。
固体電解質層51上、即ち、固体電解質層51と第1絶縁層52との層間には、測定電極72とリード部73とからなる第1導体71が形成されている。このうち測定電極72は、矩形状をなし、第1絶縁層52のガス導入孔52hに面する。リード部73は、この測定電極72から後端側GKに延びており、後端のパッド部73pにおいて、第1絶縁層52を貫通する第3スルーホール導体63cに接続している。かくして、測定電極72は、リード部73及び第3スルーホール導体63cを介して、第2電極パッド61bに導通する。
図3〜図5において固体電解質層51の下方に位置する第2絶縁層53は、固体電解質層51の他方の主面上に積層されたアルミナを主成分とするセラミック層である。この第2絶縁層53のうち固体電解質層51側には、素子先端部41をなす先端部分に、平面視矩形状の基準室凹部53hが凹設されている。この基準室凹部53hは、固体電解質層51と第2絶縁層53とで囲まれて、基準室KSをなす。
また、第2絶縁層53の固体電解質層51側には、基準室凹部53hに繋がる基準ガス導入溝53mが設けられている。この基準ガス導入溝53mは、固体電解質層51と第2絶縁層53とで囲まれて、基準ガス導入路KRをなす。具体的には、基準ガス導入溝53mは、第1溝部53m1と第2溝部53m2とからなる。このうち第1溝部53m1は、基準室凹部53hから軸線方向HJ(ガス検出素子40の長手方向,図2中、上下方向,図3〜図5中、左右方向)に素子先端部41から素子後端部43まで直線状に延びる。この第1溝部53m1は、固体電解質層51と第2絶縁層53とで囲まれて、基準ガス導入路KRの先端側導入部KRaをなす。
一方、第2溝部53m2は、第1溝部53m1の後端から折れ曲がって後端側GKに斜めに延び、素子後端部43の第1側面43cに開口する。この第2溝部53m2は、固体電解質層51と第2絶縁層53とで囲まれて、基準ガス導入路KRの屈曲導入部KRbをなす。また、第2溝部53m2の後端の開口部53kが、固体電解質層51と第2絶縁層53とで囲まれて、基準ガス導入路KRの開口部KKをなす。
このように構成された基準ガス導入路KRにより、素子後端部43が露出する基準ガス空間RAの基準ガス(具体的には基準ガス空間RAに導入された大気)を、開口部KKから取り入れて基準室KSに導くことができる。この基準ガス導入路KRは、その全体(先端側導入部KRa、屈曲導入部KRb及び開口部KK)が、4つの電極パッド61a〜61dの接触部位61at〜61dt及び5つのスルーホール導体63a〜63eのいずれよりも、先端側GSに設けられている。更には、基準ガス導入路KRは、その全体が、電極パッド61a〜61d及びスルーホール導体63a〜63eのいずれよりも、先端側GSに設けられている。また、基準ガス導入路KRの開口部KKは、ガスセンサ1を組み立てた状態で、後述する絶縁セパレータ85よりも先端側GSに位置している。
固体電解質層51上、即ち、固体電解質層51と第2絶縁層53との層間には、基準電極76とリード部77とからなる第1導体75が形成されている。このうち基準電極76は、矩形状をなし、固体電解質層51を介して測定電極72と対向する。リード部77は、この基準電極76から後端側GKに延びており、後端のパッド部77pにおいて、固体電解質層51を貫通する第1スルーホール導体63aに接続している。かくして、基準電極76は、リード部77、第1スルーホール導体63a及び第2スルーホール導体63bを介して、第1電極パッド61aに導通する。
なお、前述したガス検出素子40の検出部41gは、固体電解質層51を介して対向する測定電極72及び基準電極76と、測定電極72が面するガス導入孔52h及び保護層55と、基準電極76が面する基準室KSとから構成される。
図3〜図5において第2絶縁層53の下方に位置する第3絶縁層54は、第2絶縁層53上に積層されたアルミナを主成分とするセラミック層である。この第3絶縁層54のうち、ガス検出素子40の第2主面40bをなす主面には、素子後端部43をなす所定位置に、前述の第3電極パッド61c及び第4電極パッド61dがそれぞれ形成されている。また、この第3絶縁層54のうち素子後端部43をなす後端部分の所定位置には、第3絶縁層54を貫通する筒状の第4スルーホール導体63d及び第5スルーホール導体63eがそれぞれ設けられている。このうち第4スルーホール導体63dは、第3絶縁層54上に形成された第3電極パッド61cに接続している。また、第5スルーホール導体63eは、第3絶縁層54上に形成された第4電極パッド61dに接続している。
第2絶縁層53と第3絶縁層54との層間には、発熱抵抗体67と一対のリード部68,69とからなる第3導体66が形成されている。このうち発熱抵抗体67は、蛇行状をなし、素子先端部41内に配置されている。一対のリード部68,69は、この発熱抵抗体67の両端からそれぞれ後端側GKに延びている。一方のリード部68は、後端のパッド部68pにおいて、第3絶縁層54を貫通する第4スルーホール導体63dに接続している。かくして、発熱抵抗体67の一端は、リード部68及び第4スルーホール導体63dを介して、第3電極パッド61cに導通する。他方のリード部69は、後端のパッド部69pにおいて、第3絶縁層54を貫通する第5スルーホール導体63eに接続している。かくして、発熱抵抗体67の他端は、リード部69及び第5スルーホール導体63eを介して、第4電極パッド61dに導通する。
以上で説明したガス検出素子40では、素子後端部43の周囲の酸素濃度が一定の基準ガス(具体的には基準ガス空間RAに導入された大気)を、素子後端部43の第1側面43cに開口部KKを有する基準ガス導入路KRを通じて、基準室KS内に導入する。その一方、素子先端部41の周囲の排気ガスを、保護層45を通じて第1絶縁層52のガス導入孔52h(保護層55)内に導入する。このため、測定電極72と基準電極76とこれらの間に挟まれた固体電解質層51とで酸素濃淡電池が構成され、測定電極72に接する排気ガス中の酸素濃度に応じた電圧が発生する。従って、この電圧値を測定することで、排気ガス中の酸素の濃度を検出できる。
次に、絶縁セパレータ85及び端子部材80について説明する(図1参照)。絶縁セパレータ85は、絶縁体セラミック(具体的にはアルミナ)からなり、主体金具10及びスリーブ95と軸線方向HJに離間した状態で外筒30内に配置されて、自身の収容部85hにガス検出素子40の素子後端部43の一部及び4つの端子部材80をそれぞれ収容する。この絶縁セパレータ85は、端子部材80同士を互いに非接触の状態で絶縁しつつ保持する。
この絶縁セパレータ85は、先端側GSに位置する先端側セパレータ86と、これよりも後端側GKに位置する後端側セパレータ87とから構成される。このうち先端側セパレータ86の内部には、4つの端子部材80の先端側接触部81が互いに間隔をあけて絶縁されつつ配置され、更に、これら先端側接触部81の径方向内側には、素子後端部43が配置されている。そして、各々の端子部材80の先端側接触部81は、素子後端部43の4つの電極パッド61a〜61dの接触部位61at〜61dtにそれぞれ接触して導通する。
また、後端側セパレータ87の内部には、4つの端子部材80の後端側把持部82がそれぞれ挿入されている。これらの後端側把持部82は、それぞれリード線83(その芯線)を把持する。各々のリード線83は、後端側セパレータ87よりも後端側GKに延出し、更に弾性部材35の第2貫通孔35h2を貫通して、ガスセンサ1の外部に引き出される。また、この絶縁セパレータ85と外筒30との間には、後端側GKで径方向内側に折り曲げられた筒状の保持金具88が配置されている。この保持金具88は、絶縁セパレータ85を径方向外側から把持して外筒30に保持させる。
以上で説明したように、ガスセンサ1では、基準ガス導入路KRの全体を、ガス検出素子40のうち、4つの電極パッド61a〜61dの接触部位61at〜61dt及び5つのスルーホール導体63a〜63eのいずれよりも先端側GSに、具体的には、スルーホール導体63a〜63eの先端側GSの端に対応する第1先端位置MAよりも先端側GSに設けている。このため、基準ガスを検出部41gまで確実に導入できる。その上、基準ガス導入路KRの存在によって、素子後端部43のうち、電極パッド61a〜61dの接触部位61at〜61dtやスルーホール導体63a〜63eが設けられた部位の強度が低くなるのを防止できる。
更に、本実施形態1では、基準ガス導入路KRの全体を、ガス検出素子40のうち、電極パッド61a〜61d(接触部位61at〜61dtを含む電極パッド61a〜61dの全体)及びスルーホール導体63a〜63eのいずれよりも先端側GSに、具体的には、電極パッド61a〜61dの先端側GSの端に対応する第2先端位置MBよりも先端側GSに設けている。これにより、ガス検出素子40は、基準ガス導入路KRを有していながらも、素子後端部43のうち、電極パッド61a〜61d及びスルーホール導体63a〜63eが設けられた部位の強度を確実に高く保つことができる。そして、このガス検出素子40を用いることで、ガスセンサ1の信頼性が高くなる。
更に、本実施形態1では、基準ガス導入路KRの開口部KKを、絶縁セパレータ85の収容部85h内ではなく、ガス検出素子40のうち、絶縁セパレータ85よりも先端側GSに設けている。これにより、基準ガスをより確実に開口部KKから導入できる。
また、本実施形態1では、基準ガス導入路KRをガス検出素子40の厚み方向TJに延ばすことなく、基準ガス導入路KRの全体を、ガス検出素子40を構成する単一の固体電解質層53に沿って設け、開口部KKを素子後端部43の第1側面43cに設けている。このように基準ガス導入路KRを、三次元的ではなく、二次元的に延びる形態とすることで、基準ガス導入路KRの形成が容易かつ確実になるので、安価で特性バラツキの少ないガスセンサ1とすることができる。
(実施形態2)
次いで、第2の実施形態について説明する(図6及び図7参照)。実施形態2に係るガスセンサ101では、ガス検出素子140に設けた基準ガス導入路KRの形態が、実施形態1に係るガスセンサ1の基準ガス導入路KRの形態と異なるのみであり、それ以外は実施形態1と同様である。なお、図6及び図7において、実施形態1と基本的に同様な形態をなす部位には、実施形態1と同じ符号を付してある。
本実施形態2でも、第2絶縁層53の固体電解質層51側には、基準室凹部53h及びこれに繋がる基準ガス導入溝53mが設けられている。但し、この基準ガス導入溝53mは、基準室凹部53hから後端側GKに直線状に延びる前述の第1溝部53m1のみからなる。この基準ガス導入溝53m(第1溝部53m1)は、固体電解質層51と第2絶縁層53とで囲まれて、基準ガス導入路KRの先端側導入部KRaをなす。
本実施形態2では、実施形態1の第2溝部53m2に代えて、第2絶縁層53のうち素子後端部43をなす後端部分に、第1溝部53m1の後端に繋がる形態で、かつ、第2絶縁層53を貫通する貫通孔53h2が設けられている。更に、第3絶縁層54のうち素子後端部43をなす後端部分にも、この第2絶縁層53の貫通孔53h2と連通する形態で、かつ、第3絶縁層54を貫通する貫通孔54hが設けられている。本実施形態2では、これらの貫通孔53h2,54hが、基準ガス導入路KRの貫通導入部KRcをなす。また、貫通孔54hのうち素子後端部43の第2主面43bに開口する開口部が、基準ガス導入路KRの開口部KKをなす。
この基準ガス導入路KRも、その全体(先端側導入部KRa、貫通導入部KRc及び開口部KK)を、4つの電極パッド61a〜61dの接触部位61at〜61dt及び5つのスルーホール導体63a〜63eのいずれよりも先端側GSに、具体的には、スルーホール導体63a〜63eの先端側GSの端に対応し図6及び図7に1点鎖線で示す第1先端位置MAよりも先端側GSに設けている。このため、基準ガスを検出部41gまで確実に導入できる。その上、基準ガス導入路KRの存在によって、素子後端部43のうち、電極パッド61a〜61dの接触部位61at〜61dtやスルーホール導体63a〜63eが設けられた部位の強度が低くなるのを防止できる。
更に、本実施形態2でも、基準ガス導入路KRの全体を、電極パッド61a〜61d及びスルーホール導体63a〜63eのいずれよりも先端側GSに、具体的には、電極パッド61a〜61dの先端側GSの端に対応し図6及び図7に2点鎖線で示す第2先端位置MBよりも先端側GSに設けている。これにより、ガス検出素子40は、基準ガス導入路KRを有していながらも、素子後端部43のうち、電極パッド61a〜61d及びスルーホール導体63a〜63eが設けられた部位の強度を確実に高く保つことができる。そして、このガス検出素子140を用いることで、ガスセンサ101の信頼性が高くなる。
更に、本実施形態2でも、基準ガス導入路KRの開口部KKを、ガス検出素子40のうち、絶縁セパレータ85よりも先端側GSに設けている。このため、基準ガスをより確実に開口部KKから導入できる。その他、実施形態1と同様な部分は、実施形態1と同様な作用効果を有する。
以上において、本発明を実施形態1,2に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態1,2では、酸素濃淡電池が1つ構成される、いわゆる1セルタイプのガス検出素子を備えるガスセンサに本発明を適用したが、これに限られない。基準ガス導入路を有していれば、酸素濃淡電池を複数構成する2セルタイプや3セルタイプのガス検出素子を備えるガスセンサにも、本発明を適用できる。
1,101 ガスセンサ
10 主体金具
10h 軸孔
20 プロテクタ
30 外筒
40,140 ガス検出素子
41 素子先端部
41g 検出部
43 素子後端部
43a (素子後端部の)第1主面(径方向外周面)
43b (素子後端部の)第2主面(径方向外周面)
43c (素子後端部の)第1側面(径方向外周面)
43d (素子後端部の)第2側面(径方向外周面)
51 固体電解質層(セラミック層)
52 第1絶縁層(セラミック層)
53 第2絶縁層(セラミック層)
54 第3絶縁層(セラミック層)
61a 第1電極パッド
61at (第1電極パッドの)接触部位
61b 第2電極パッド
61bt (第2電極パッドの)接触部位
61c 第3電極パッド
61ct (第3電極パッドの)接触部位
61d 第4電極パッド
61dt (第4電極パッドの)接触部位
63a 第1スルーホール導体
63b 第2スルーホール導体
63c 第3スルーホール導体
63d 第4スルーホール導体
63e 第5スルーホール導体
80 端子部材
85 絶縁セパレータ
85h 収容部
91 金属カップ(保持部材)
92 セラミックリング(保持部材)
93 第1滑石リング(保持部材)
94 第2滑石リング(保持部材)
95 スリーブ(保持部材)
AX 軸線
HJ 軸線方向
GS (軸線方向の)先端側
GK (軸線方向の)後端側
KR 基準ガス導入路
KK 開口部
RA 基準ガス空間
MA 第1先端位置
MB 第2先端位置

Claims (5)

  1. 軸線方向に貫通した軸孔を有する筒状の主体金具と、
    上記主体金具の上記軸孔内に配置された保持部材と、
    上記軸線方向に延びる板状で、上記軸孔内で上記保持部材を介して上記主体金具に保持されたガス検出素子であって、
    上記保持部材よりも上記軸線方向の先端側に位置し、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部を含む素子先端部、及び、
    上記保持部材よりも上記軸線方向の後端側に位置して基準ガスに曝されてなり、自身の表面に電極パッドを含むと共に、自身の内部に上記電極パッドに導通するスルーホール導体を含む素子後端部、を有する
    ガス検出素子と、
    上記ガス検出素子の上記電極パッドのうち接触部位に当接する端子部材と、を備える
    ガスセンサであって、
    上記ガス検出素子は、
    上記ガス検出素子の内部に、上記素子後端部の径方向外周面に開口した開口部から上記検出部まで延び、上記開口部から上記検出部へ上記基準ガスを導入する基準ガス導入路を有し、
    上記基準ガス導入路は、
    上記基準ガス導入路の全体が、上記電極パッドの上記接触部位及び上記スルーホール導体のいずれよりも、上記軸線方向の先端側に設けられてなり、
    前記ガス検出素子は、厚み方向に積層された複数のセラミック層を有し、
    前記径方向外周面は、上記厚み方向に対向する一対の主面と、上記一対の主面の間を結ぶ側面と、を有し、
    前記基準ガス導入路は、単一の上記セラミック層に沿って設けられ、前記開口部が上記側面に設けられてなる
    ガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサであって、
    前記基準ガス導入路は、
    前記基準ガス導入路の全体が、前記電極パッド及び前記スルーホール導体のいずれよりも、前記軸線方向の先端側に設けられてなる
    ガスセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサであって、
    前記端子部材を収容すると共に、前記ガス検出素子の前記素子後端部の一部を収容する絶縁セパレータを備え、
    上記絶縁セパレータは、前記保持部材及び前記主体金具と離間しており、
    前記基準ガス導入路の前記開口部は、
    上記絶縁セパレータよりも上記軸線方向の先端側に設けられてなる
    ガスセンサ。
  4. 軸線方向に延びる板状をなし、
    上記軸線方向の先端側に位置し、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部を含む素子先端部、及び、
    上記軸線方向の後端側に位置し、自身の表面に、端子部材が当接する接触部位を含む電極パッドを有すると共に、自身の内部に上記電極パッドに導通するスルーホール導体を有する素子後端部、を備える
    ガス検出素子であって、
    上記ガス検出素子の内部に、上記素子後端部の径方向外周面に開口した開口部から上記検出部まで延び、上記開口部から上記検出部へ基準ガスを導入する基準ガス導入路を有し、
    上記基準ガス導入路は、
    上記基準ガス導入路の全体が、上記電極パッドの上記接触部位及び上記スルーホール導体のいずれよりも、上記軸線方向の先端側に設けられてなり、
    厚み方向に積層された複数のセラミック層を有し、
    前記径方向外周面は、上記厚み方向に対向する一対の主面と、上記一対の主面の間を結ぶ側面と、を有し、
    前記基準ガス導入路は、単一の上記セラミック層に沿って設けられ、前記開口部が上記側面に設けられてなる
    ガス検出素子。
  5. 軸線方向に延びる板状をなし、
    上記軸線方向の先端側に位置し、被測定ガス中の特定ガス成分を検出する検出部を含む素子先端部、及び、
    上記軸線方向の後端側に位置し、自身の表面に電極パッドを有すると共に、自身の内部に上記電極パッドに導通するスルーホール導体を有する素子後端部、を備える
    ガス検出素子であって、
    上記ガス検出素子の内部に、上記素子後端部の径方向外周面に開口した開口部から上記検出部まで延び、上記開口部から上記検出部へ基準ガスを導入する基準ガス導入路を有し、
    上記基準ガス導入路は、
    上記基準ガス導入路の全体が、上記電極パッド及び上記スルーホール導体のいずれよりも、上記軸線方向の先端側に設けられてなり、
    厚み方向に積層された複数のセラミック層を有し、
    前記径方向外周面は、上記厚み方向に対向する一対の主面と、上記一対の主面の間を結ぶ側面と、を有し、
    前記基準ガス導入路は、単一の上記セラミック層に沿って設けられ、前記開口部が上記側面に設けられてなる
    ガス検出素子。
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