JPS59131574A - 高抵抗磁器 - Google Patents

高抵抗磁器

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JPS59131574A
JPS59131574A JP58239956A JP23995683A JPS59131574A JP S59131574 A JPS59131574 A JP S59131574A JP 58239956 A JP58239956 A JP 58239956A JP 23995683 A JP23995683 A JP 23995683A JP S59131574 A JPS59131574 A JP S59131574A
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジルコニアおよび/またはハフニアを含有する
磁器、特に電気的高抵抗磁器および機械的高強度磁器に
関するものである。
従来、ジルコニアを主成分とする磁器については固体電
解質、機械的高強度部品等として機能材料、機構材料両
面から様々な研究が行なわれている。特にジルコニア磁
器を固体電解質として利用する場合は酸素濃淡電池とし
て起′亀力を取り出す1゜ため、電池としての内部抵抗
が低いことが好ましく、約850°C以上の高温域では
なるべく電気的低抵抗となるような磁器が用いられてき
た。これらの磁器は同様に耐振動性、耐熱衝撃性を向上
させるため、機械的強度も高いものが要求された。
このようなジルコニア磁器の例としては特開昭55−4
6130号、特開昭56−184564号および特開昭
58−55878号等がある。
ジルコニア磁器が固体電解質として利用できる理由は周
知のとおりzro、にY2O3またはCaO等の・、安
定化剤を添加することによって生ずる酸素イオン欠陥に
よるものである。すなわち正の4価イオンであるZr4
+の位置に正の8価または2価のイオンであるY8+ま
たはCa2+が置換されると結晶格子あたりの正イオン
価数が減少するので電気的中性を保つため負イオンを有
する酸素イオン0 の数が減少し、それによって生じた
酸素イオン欠陥のため酸素イオンが移動できるようにな
るからである。
このような原理で構成される濃淡電池は可逆的であり、
固体電解質の両端に酸素濃度差があれば、周知のネルン
ストの式 によって起電力Eを生じ、逆に固体m l’J′l’τ
Lの両端に直流電圧を印加通電すると負方向から正方向
に向かってhり素イオンの移動か起こり、酸素を固体′
1(L解質の一方から他方Gこ移動させることかできる
これは酸素ポンプとしてよく知られている。
ところで、従来のジルコニア磁器は直流電圧を印加通電
すると、印加電圧が約1v以下のときは酸素イオンの移
動が過不足なく起こるので酸素ポンプとなるが、印加電
圧が高くなり、約10V程の酸素イオンが不足し、やが
てジルコニア磁器が破壊してしまう。すなわち従来のジ
ルコニア磁器は直流電圧印加に対して極めて弱いもので
あった。
従来のこのようなジルコニア磁器は、例えば酸l・・素
センサー用固体電解質として用いると、以下のような場
合にその欠点が現われる。
特に自動車排ガス用酸素センサーとして用いる場合、排
ガス温度が約350°C以下の低い温度で作動させるた
めには濃淡電池を構成する部分をヒト−ターで加熱する
この構造は例えば特開昭55−116248号に開示さ
れている。そしてこのような構造の酸素センサーでは通
常、バッテリー′亀圧である直流12〜t4V程度でヒ
ーターを加熱するため濃淡電池の・・起11L力にヒー
ター加熱用電圧の影響が及ぼさないようにするため、ヒ
ーターと濃淡電池の間に絶縁層を介在させなけれはなら
ない。この絶縁層として従来のジルコニア磁器を用いる
とヒーターに印加されている直流12〜14Vの電圧で
ジルコニア磁器が破坊してしまうばかりでなく、高温時
でけ′iu気的低抵抗となるジルコニアのためヒーター
に印加されている電圧が濃淡電池の起電力に影響を及ぼ
すものであった。さらに絶縁層として高抵抗体であるア
ルミナ磁器を用いると絶縁特性は良いものの、濃淡電池
を構成しているジルコニア磁器との熱膨張率が異なるた
め、高温と低温との間Il/)熱サイクルの激しい使用
では、アルミナ磁器がジルコニア磁器より成る濃淡電池
と剥離してしまう欠点があった。またこれらの酸素セン
サーは製造時においても、焼成収縮率の異なるジルコニ
アとアルミナを同時に焼成すると、焼成冷却時にジルコ
ニアとアルミナとが剥離してしまう等の欠点もあった。
本発明は上述の欠点を解決すべく成されたものであり、
従来の・ジルコニア磁器と同程度の焼成収縮率、熱膨張
特性を有し、かつ電気的高抵抗率すなわち充分な耐直流
電圧特性を有し、さらには機械的強度も高い磁器を得る
ことを目的とするものである。
本発明はYO,,5,SCO,,5,SmO,、、、E
uO]、、 。
GclO,,5,DyO□。、  、 HOO□。5r
 Era、。5. TmO□、5゜Yb01,5e L
ug、、、、 l C1a01 M2Oより成るA群の
成分のうちの少なくとも1つの成分が5モル%以」−8
0モル%以下、Nb01TaO3,5より戎るB群の1
2.5 成分のうちの少なくとも1つの成分が5モル%以上40
モ/l/ %以下、Zr02t HfO2よりなる0群
の成分のうちの少なくとも1つの成分が30モル%以上
90モル%以下よりなる磁器であり、好ましくは式Σ(
(4−(44の各成分のイオン価数))X(A群の各成
分のモル数))≦(B群の成分の総モル数)を満たず組
成であることか良く、さらに好ましくは結晶相が主とし
て正方晶であることが望ましい。
本発明をさらにi4′にしく説明すると次のようになる
。従来のジルコニア磁器はイントリア、カルシアワマグ
ネシア等の本発明で言えばA#に属する成分のみを安定
化剤として添加していた。理論これらに若干の焼結助剤
を添加した例はあるが、焼結助剤は本質的にジルコニア
磁器の安定化に係るものでは無い。したがって従来のジ
ルコニア磁器は前述したようにその結晶格子中に多数の
酸素イオン欠陥を有するものであった。
これに対し、本発明においてはA群に属する安定化剤の
他にNbO2,5; TaO2゜5等のB群に属する成
分、すなわち5価の正イオンになる成分を添加すること
によって酸素イオン欠陥の量を減らしたことに最大の特
徴がある。
例えばZrO2にYO□65とNbO2゜、を等モル数
添加すると、その結晶中ではYO工。5とNbO2゜5
がともにzro 。
と固溶し、zr4+イオンの他にY8+イオンおよびN
b’+イオンが生成する。このときY8+イオンとNb
5+イオンか等モル数であるので平均して4価の正イオ
ンとなるためにzr4+イオンと等電荷となり、結晶格
子中の02−イオンはZrO2の化学量論値のままの量
で電気的中性を保てるために02−イオン欠陥がほとん
ど生じなくなる。よって02−イオンは結晶中を移動し
にくくなり、電気的に高抵抗な磁器となる。
以上の理論から推定できるとおり、5価の正イオンとな
るB群の成分のモル数が、2価または3価の正イオンと
なるA群の成分のモル数に対して少なくても磁器中の酸
素イオン欠陥を減少させ磁器の電気抵抗率を高める効果
があるが、B群の成分のモル数が多くなり磁器中の酸素
イオン欠陥がほとんど生じなくなった時に電気抵抗率は
著しく増加する。第1図は(B群の成分の総モル数)/
Σ((4−(A群の各成分のイオン価数))X(A群の
各成分のモル数))の比を変えたときの磁器の電気抵抗
率の変化を示したものである。
第1図から明らかなようにΣ((4−(A群の各成分の
イオン価数))X(A群の各成分のモル数))≦(B群
の成分の総モル数)となった時にit電気抵抗率急峻に
増加し、好ましい磁器と4・:る。なお第1図は本発明
の様々な組合せから得られる磁器の電気抵抗率の平均的
な値を示したものである。
なお、本発明のA群、B群、0群の各成分は以下の理由
で選ばれた。A群に示された成分はいずれもその1成分
だけでもZrOiまたはHfO2の安定化剤として利用
できる成分である。そしてこのことは公知である。
Bイハ・に示された成分は酸素イオン欠陥を減少させ、
γIL気抵抗率を高めるために添加するものである。よ
って理論上は5価以上の正イオンとなる成分であれは何
でも効果があるが、実際にはZrO2またはHfO□と
l+!J溶するためには一定のイオン半径でなければな
らず、幾多の実験の結果、最も効果的なものはNbO2
゜5およびTaO2゜5であった。この2つの成分を選
んだことは本発明の特徴である。
0群に示された元素は従来のジルコニア磁器と熱1iの
張特性等が同等になるように選んだ。ZrO2とHfO
□とが緒特性において似ていることは公知であり、本発
明に至る実験でも同等な効果があった。
さらに各群の組成域は次の理由で決められた。
A群、B群の各群に示された成分は、0群の成分に対し
いずれも5モル%未満の添加量ではZrO2゜および/
またはHfO2を安定化させる効果がない。
すなわちA群の成分のみでは4モル%以上の添加でZr
Oおよび/またはHfO□を正方晶または立方晶、場合
によっては単斜晶を含む結晶相に安定化させることがで
きるが、B群の成分のみではzro 2および/または
HfO2を安定化させる効果は無い。
しかし、A群およびB群の成分の両者を添加すると両者
とも最低5モル%ずつ添加すれはZrO2および/また
はHfO2を安定化させ、かつ高抵抗磁器とすることが
できる。
なお、zrOおよび/またはI(fO2を安定化させる
ことは、いわゆる部分安定化ジルコニアあるいは完全安
定化ジルコニアのように、単斜晶の生成を少なくするか
または単斜晶を生成させなくすることである。
またA群の成分を30モル%を超え、同時にB群の成分
を40モル%を超えて0群の成分に添加するとA群の成
分とB群の成分とによる化合物と推定される相が多くな
ってしまい、熱膨張率が低くなり機械的強度も下がるの
で好ましくない。
本発明の磁器の結晶相は正方晶、立方晶または単斜晶の
いずれかの結晶相またはこれらの混合相が存在するが、
従来のようなzro2にA群に属する安定化剤のみを添
加した場合とは異なった挙動を示す。
zro2− yo、、、糸相状態図(例えばH,G、5
OOTT 。
Journal of Materials 5cie
nce 10 (1975) 1527−1585 )
によればYol、5をzro2に15%#%以上固溶さ
せればほとんど立方晶のみとなる。
しかし本発明において例えばzrO□にYO□。517
モル%とNbO2,518モル%を固溶させると正方晶
が主体゛となり、他に単斜晶およびYO□、、とNbO
2,。
とが反応して生成したと推定される化合物相が、わずか
に析出することがある。本発明の他の組成の場合の磁器
の結晶相はB群の成分のモル量がA群の成分のモル量よ
り少ないときは立方晶または正方晶もしくはこれらの混
合相となるが、B群の成分のモル量がA群の成分のモル
量以上となると正方品が主体となり、場合によっては単
斜晶およびA群の成分とB群の成分との化合物相と推定
される相(以下X相と称する)が析出する。
本発明の磁器の結晶相はある一定の組成の磁器であって
もその製造方法、例えば原料の結晶粒径、各成分の混合
法、焼成条件等の様々な要因の組合せによって異なる。
いずれの結晶相の場合でも電気抵抗率が従来のジルコニ
ア磁器よりも高くなることは同様であるが、単斜晶が多
くなると約250°Cの温度域に長時間放置したとき劣
化しやすくなり、X相が多くなると電気抵抗率が若干低
下し、さらに磁器の曲げ強度も弱くなるので好ましくな
い。したがって本発明の磁器の結晶相は主として正方晶
より成ることが好ましい。なお、主として正方晶より成
るとは、磁器のX線回折線によって検出されたすべての
相の最強線の高さを比較したとき、正方晶の最強線の高
さが最も高いことを示す。
さらに本発明で得られた磁器の熱膨張率はその一例を第
2図に示すとおり、室温から800°Cに至るまでJ4
濡、降温とも直線的に変化し、相変態等によるヒステリ
シスはない。そしてその熱膨張係数も069〜1.1 
:に10””℃−1であり、従来の安定化ジルコニア磁
器の1.(1〜1.I X I Q−”°c−” トけ
とんど変わらない。なお第2図の試料はYO□。。
20%/l/%、Ta0 21モ/lz%、Zr025
9 モル2.5 %組成であるが、本発明の他の組成でもその挙動は変わ
らない。むろん結晶相が主として正方晶より成るもので
も主として立方晶より成るものでも大差ない。
また、従来の正方品を含むジルコニア磁器は )1・2
00°Cないし300°Cの温度域に長時間放置してお
くと、破壊に至るような劣化を起こすことがあった。し
かし本発明の磁器はいずれも200°C4「いし800
°Cの温度域に1000時間以上放置し°(おいても破
壊することもなく、電気抵抗率、曲1゜げ強度、熱膨張
率の有意な実質的変化はなかった。
本発明の磁器は次のようにして製造できる。
まず、A群、B群、0群の各成分を所定量混合する。各
成分を有する原料は酸化物の粉末でも良く、また熱分解
によって酸化物となる他の化合物2・・でもよい。酸化
物粉末を原料とする場合は、粉末の平均粒子径が1μm
以下であると混合しやすくなって好ましい。場合によっ
てはこれを湿式で混合するとよい。湿式で混合する場合
は混合後十分乾燥する。次に必要に応じて混合物を仮焼
する。
この仮焼は酸化物でない原料を用いた場合はそれを酸化
物にする効果があり、酸化物原料のみを用いた場合は原
料の混合をよくする効果がある。仮焼温度は400°C
ないし1200″C程度の任意の温度でよい。
次に混合物を粉砕する。混合物が仮焼等で固まっている
ときはあらかじめ乳鉢、ロールクラッシャー等で粗砕し
ておくとよい。粉砕はボールミル等で行なう。湿式粉砕
、乾式粉砕のどちらでもよいが、好ましくはボールミル
、振動ミル等による乾式粉砕がよい。乾式粉砕にすると
粉砕時間の短縮、焼成温度の低下、焼成収縮率の減少等
の効果があり、さらにA群の成分およびB群の成分が0
群の成分とよりよく混合し、固溶体が生成しやすくなる
。その結果として電気抵抗率の高い磁器を、得・やすく
なる。
次に得られた粉末をプレス、スリップキャスト%iで成
形し、焼成する。焼成温度は1000°Cないし160
0°Cの温度域が好ましい。焼成雰囲気は空シCは無為
、酸化、還元を問わない。還元雰囲気では焼結体中の酸
素が奪われ、黒ずむことがあるが、後で空気中でアニー
ルすれば簡単に解消できる。
ポットプレス等で焼成してもよい。
なお、本発明においては上述のA群、B群、0群に記載
された成分の他に、焼結助剤等として粘土、アルミナ、
ガラス質等を約30重量%以下含んでもよい。特にB群
の成分の含有モル量がA群の成分の添加モル量より多い
時は場合によっては焼成時に破壊することがあるが、こ
のような時は焼結助剤の添加で解決できる。これらは電
気抵抗率に対しては特に顕著な影響はない。但し添加し
ずきると製法時の焼成収縮率、磁器の熱膨張率が変化す
るので約30重量%を超えることは好ましくない。
また、通常のzrO2原料は1〜2 ’M 1i%程度
の、1(f02を含有している。本発明でzro、と称
する場合、この程度のHfO2を含有しているZrO2
のことを示しており、zro  とHfO2を混合した
と記載のある場合は微量のHfO□を含んだzro 2
と、精製されたHfOとを混合したことを意味する。但
しKfO2含有量をi o o ppm以下にした高純
度zro2原料についても検討されており、熱論高純度
zro2原料を用いてもよい。
本発明で用いた各種特性の測定法は以下のように行う。
電気抵抗率は直径20羽も以上、厚さ1朋程度に成形し
た円板状の磁器の両面に電極を形成し、空気雰囲気の電
気炉中に入れて直流2端子法で測定した。測定湿度は6
00℃、印加電圧は0.1〜50Vの範囲で行なった。
結晶相は直径約1.5mm、厚さ約8關の円板状磁器の
鏡面研磨面をX線回折計で測定した。
曲げ強度は8 X 4 X 40 ramの棒状に加工
し面取りした磁器片を用い、外側スパン39mm、内側
スパン10M1クロスヘツドスピード0.5mTymi
nの、4点曲げ法で測定した。
熱膨張率は4 X 4 X 5 Q amの棒状に加工
した磁器を用い、石英ガラスを標準とした示差膨張計で
測定した。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 酸化シtvコニウム粉末または酸化ハフニウム粉末と、
A群の成分の酸化物粉末または熱分解によりA I?’
f;の成分となる化合物、例えば硝酸イツトリウムと、
B群の成分の粉末とを第1表の組成になるよう混合し、
混合物をs o o ’cで仮焼した。仮焼後、第1表
中に焼結助剤の記載のあるものは焼結助剤を添加し、粉
砕助剤としてポリエチレングリコールステアレート0.
5 mi%を添加し、2゜・〜100時間乾時間枠した
後プレス成形し、1250℃〜1400°Cで焼成した
。得られた焼結体を用いて電気抵抗率を測定した。結果
は第1表に示すよ゛うにB群の成分を含有していないA
 20の磁器の電気抵抗率に較べ本発明のB群の成分を
含有しているA1−19の磁器の電気抵抗率は102〜
105Ω・cmも高くなった。
=439 、実施例 2 実施例1で得た第1表の各磁器について熱膨張係数、曲
げ強度、主な結晶相を測定した。結果は第2表に示すと
おり、本発明のAl−19の磁器の熱膨張係数は0.9
〜10 X 10−5°c−1であり、従−9来のジル
コニア磁器であるA 20の熱膨張係数1.1×10 
°Cとは0.2 X 10  °C以内の差にすぎなか
った。また本発明の磁器の曲げ強度は従来の扁20の磁
器の曲げ強度に較べ2倍以上も高く、さらに主な結晶相
は正方晶のものが多かった6りさらにこれらの磁器を大
気中250°Cで1000時間放置し耐久した後の電気
抵抗率、熱膨張係数、曲げ強度を測定したところ、第2
表に示すようにいずれの特性も耐久前とほとんど変化し
なかった。
またこれらの磁器の電気測定用円板状試料を用い、1・
800°Cの電気炉中で電極間に直流15Vを印加して
1000時間耐久を行なった。結果は第2表に示すよう
に煮20の従来の磁器が破壊したのに対し、本発明の磁
器は、破壊することはなく、電気抵抗率もほとんど変化
しなかった。
−掬一 、実・地側 8 第8表に示す組成になるように各成分の酸化物粉末また
は熱分解により酸化物となるような化合物を湿式で混合
し、乾燥後aOO〜1000°Cの温度域で仮焼した。
仮焼物を粗砕後、第3表(こ焼結助剤の記載のあるもの
は焼結助剤を体加し、実施例1と同様に乾式粉砕、プレ
ス成形、焼成を行なった。なお第8表中、A21〜82
は本発明の磁器、A 88〜86は本発明の範囲外の磁
器である。
得られた磁器について電気抵抗率、熱膨張係数、曲げ強
度、結晶相を測定した。
結果は第8表に示したとおり、本発明の磁器の電気抵抗
率はいずれも107Ω・cTnのオーダーと高く、熱膨
張率も0.9〜1.0XIO”Cであり、従来のジルコ
ニアのそれとほとんど一致しており、主な1結晶相は正
方晶となった。
441− 、実施例 4 従来のジルコニア磁器および本発明の磁器を用いて酸素
センサーをその展1311図である第3図のように構成
した。第8図ではジルコニア磁器よりなる固体型)1χ
質1の片面に測定電極2、基準電極8を設け、測定電極
2は多孔質スピネル1曽4を介して被ル1]定ガスに接
触し、基準℃極3は固体電解質1と同組成のジルコニア
磁器よりなる矩形層5、気密層6によって形成される中
空部7を介して大気に接触し、酸素e淡電池8を形成し
ている。さらに酸素濃淡電池8に1g着した絶縁f9+
’j 9の面上に加熱用ヒーターIOを設け、加熱用ヒ
ーターを小う保1;φ)s<r14をさらに積層し酸素
センサー素子とした。この酸素センサー素子は以下のよ
うに製造した。
まず第8表のj686と同組成となるよう原料を混合し
、実施例1に示した工程で得た乾式粉砕されたジルコニ
ア粉末100重量部にポリビニルブチラール8重量部お
よびトリクロルエチレン100j■(尾部を加えボール
ミル中で16時間混合し、ジルコニアスラリーとし、ド
クターブレード法により板状とし、ジルコニアテープを
得た。このジルコニアテープより固体電解質1とする未
焼成ジルコニア板を切り出し、片面に基Wl % Ii
 3とするため白金ペースト全印刷し、さらに固体電解
質1とするのと同じジルコニアテープより切り出した矩
形層5、気密層6とする未力゛6成ジルコニア板を加圧
積層した。積層後、気冨)”tとする未焼成ジルコニア
板の片面に絶縁Ffj9とするため本発明の第1表A5
と同組成である粉末より成るペーストを印刷し、乾燥後
絶縁層9とする印刷層の面上にヒーター10とする白金
ペーストを印刷し、さらに保i’a 層11とするため
絶縁層9とするために用いたのと同じペーストを印刷し
た。その後、充分乾燥してからこの一体成形体を電気炉
中で1350°Cで焼成した。焼成後、固体型)剪Jj
!11の標準電極3と対向する面上に測定電極2ン白金
のスパッタリングにより設け、その面上に多孔質スピネ
ル層4をプラズマコートした。このように絶縁層9、保
護層11に本発明の磁器を用いた酸素センサーを、虚、
・素センサー素子Aとする。なお比較のため、絶縁ハ’
79 、保護層11として固体電解質1と同組成の従来
のジルコニア磁器を用いた酸素センザー素子B1元色縁
ルン9、保設J曽11としてアルミナ磁器を用いた酸素
センサー素子Cも製造した。得られた酸素センサー素子
の固体mM、質1の大きさは、いずれの酸素センサー素
子でも厚さ0゜5 ” z Itil 6 am、長さ
4・Q amであった。
本発明の磁器を用いた酸素センサー素子Aおよヒ従来の
ジルコニア磁器を用いた酸素センサー素子Bは焼成時に
おいて曲がることはなく、また気密層6と絶縁1・&9
の密着状態も良好であったが、アルミナ磁器を用いた酸
素センサー素子Cでは濃淡電池8を形成するジルコニア
磁器と絶縁層9、保護層11を形成するアルミナ磁器と
の焼成収縮率が異なるために酸素センサー素子が焼成時
に曲がってしまい、かつ気密層6と絶縁層9との間に若
干のクラックか発生した。
次にこれらの酸素センサー素子を、中空部7には空気が
入るようにしながらプロパンガスバーナー中に挿入し、
測定電極2がプロパン燃焼ガスに接触するようにし、測
定電極2と基準電極3との間の起電力を測定した。最初
、プロパン燃焼ガスが600℃となるようにし、空気/
プロパンの空燃比λがλ=0.9およびλ−1,1のと
きの起電力ER2ELをそれぞれ測定し、次いでプロパ
ン燃焼ガスが300°Cとなるようにし、ヒーターlO
に直流12Vを通t[シて加熱しながらλ−゛0.9お
よびλ−1,1のときの起電力ER2E、をそれぞれ測
定した。
なおヒーター10の消゛費電力はいずれの酸素センサー
素子でも約4Wであり、このとき測定電極2の周辺の湿
度は約580°Cに加熱された。起電力測定結果は第4
表に示すとおり、ヒーター10に直流通電せず加熱しな
かったときはいずれの酸素センサー素子もER−850
〜855 mV 、EL −48〜50mVとなり、直
流通電を行ない加熱した時は本発明の磁器を用いた酸素
センサー素子Aおよびアルミナ磁器を用いた^′2素セ
ンサー素子Cの起iiL力ERp ELが加熱なしの時
とほとんど変化しなかつだのに対し従来のジルコニア磁
Nrvを用いた「音素)センサー素子Bの起電力はER
,ELとも約500mV高くなった。
次にそれぞれの酸素センサー素子を300”Cのプロパ
ン燃焼ガスに晒したままヒーター10に11流12Vの
通電を続けたところ、111素センサー素子Bは約10
分で起電力を生じなくなり、やがてジルコニア磁器が破
壊するのが観察されたのに対し、酸素センサー素子Aと
酸素センサー素子Cは500時間経過後も起電力特性は
変化なく、外観」二も特に変わらなかった。
また、プロパンの点火、消火によりそれぞれの1シ素セ
ンサー素子を約loo”cp約800”Cの加熱冷却サ
イクルに晒したところ、酸素センサー素子Aと酸素セン
サー素子Bは100サイクルでも特に変化しなかったの
に対し、酸素センサー素子Cは10ザイクル経過後で気
密層6を形成しているジルコニア磁器と絶縁層9を形成
しているアルミナ磁器との間が完全に剥離してしまった
第4・表 以上述べたように本発明の磁器はジルコニア磁器と同程
度の熱膨張特性を有しているにもかかわ11゜らず、ジ
ルコニア磁器よりも101〜10’Ω・cmも高い電気
抵抗率を有し、直流電圧を印加しても破壊することもな
く絶縁体としての利用が可能であり、さらには機械的高
強度磁器、広い温度域にわたって耐久性の良好な磁器で
ある。そして内燃機。
閃等の(1゛6造利料、切削工具等機械的強度および熱
的安定性が要求される用途は無歯のこと、戯・繋センサ
ーのようにジルコニア磁器と積層されかつ電気絶縁性が
要求される箇所に利用するのに極めて適した材料であり
、本発明は産業の発展に大いに寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のA xrpの成分と8群の成分との混
合比を変えたときの電気抵抗率の変化を示す説明図、 第2図は本発明の磁器の熱膨張特性を示す説明図、 第8図は本発明の実施例で製造した(炭素センサー素子
の展開を示す説明図である。 1・・・固体電解賀    2・・・測定電極3・・・
基′$電極      4・・・多孔質スピネル層5・
・・矩形層      611.気蕃層7・・・中空部
      8・・・酸素センザー素子9・・・絶縁層
      IO・・・ヒーター11・・・伴動jの 第1図 ’          CB群f)人台の糸茎モノト 
)Σ(4−(AlF2のfA介のイオン1を欽ン1x(
Al4羊の、各人台f)flL磐第2図 工戻(’Cン δ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 L 主として下記A群のうちの少なくとも1つの成分が
    5モル%以上80モル%以下、B群のうちの少なくとも
    1つの成分が5モル%以上40モル%以下、0群のうち
    の少なくとも1つの成分が80モル%以上−90モル%
    以下より成ることを特徴とする磁器。 A群: YO、ScO、SmO、EuO3,5゜1・5
    1−51+5 GdO・、 TbO、DyO□、5. HOO□、5゜
    1.5       1.5 Er6   TmO、YbO□、、 、 Lug□、5
    ゜1.5.  1.5 cao 、 Mg0 B群: NbO、TaO2,5 2,5 0群: Zro□、 HfO2 区 下記式を満たず特許請求の範囲第1項記載の磁器。 Σ((4−(AJ洋の各成分のイオン価数))X(謙の
    各成分のモル数))≦(B群の成分の総モル数) & 結晶相が主として正方晶より成る特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の磁器。
JP58239956A 1982-12-24 1983-12-21 高抵抗磁器 Granted JPS59131574A (ja)

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GB8236813 1982-12-24
GB8236813 1982-12-24
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