JP4810571B2 - 静電アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、薄型フィルムを利用した平行平板型の静電アクチュエータに係わり、特に移動方向への直進性を高めた静電アクチュエータに関する。
特許文献1には、移動子と固定子の間に、特定の傾斜(スキュー)を持たせることにより、移動子と固定子との位置関係による推力の変動を低減し、制御性の向上を図った静電アクチュエータが記載されている。
また特許文献2には、ジグザグ状に配置された電極を有する移動子および固定子を備えた回転型のアクチュエータが記載されている。
特開平09−233858号公報(図5、図6) 特開2001−162599号公報
静電アクチュエータでは、単に可動子が移動することができるというだけではなく、固定子に対して可動子が進行方向に向かって真っ直ぐに移動できること、すなわち移動時の直進性が高いことが求められる。
しかし、固定子と可動子の間の対向ギャップの微妙な不均一性によって、ギャップが狭いところで力が強く、広いところで力が弱くなる。あるいは、何らかの外力を受けると、可動子に対し幅方向にズレるような力が働く。このような力は、進行方向に対して斜め方向に作用するため、可動子の姿勢が傾き、動作不能となることがある。
そのため、可動子が傾かないように何らかのガイド手段を設ける必要性があったが、ガイド手段による摺動抵抗による力のロス、およびガイド手段を設けることによる構造の複雑化、組立手順の増加などの課題があった。
この点、特許文献1に記載のアクチュエータは、推力の変動を低減することについては記載されているが、移動の際の直進性については一切記載されていない。
また特許文献2に記載のものは、回転型のアクチュエータであるから、移動の際にその直進性が問題となることはない。このため、特許文献2には、電極の形状をジグザグ状にすることによって最大の回転駆動力を得ることについては記載されているが、直進性を高める技術については一切記載されていない。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、平行平板型の静電アクチュエータにおいて、可動子の移動方向への直進性を高めた静電アクチュエータを提供することを目的としている。
本発明は、複数の固定側電極が形成された固定子と、複数の可動側電極が形成された可動子と、前記固定側電極と前記可動側電極との間に所定の駆動信号を与える駆動信号生成部とを有し、前記可動子が前記固定子に対して対向配置された状態で所定の移動方向に移動させられる静電アクチュエータであって、
前記移動方向に対して直交する方向を幅方向としたときに、前記固定側電極および前記可動側電極は、それぞれ前記幅方向へ向けて線状パターンまたは帯状パターンで形成され、前記固定側電極と前記可動側電極は、共にその少なくとも一部に波形状または山谷形状の変形パターン部を有しており、
前記固定側電極と前記可動側電極には、前記変形パターン部が幅方向に向けて複数箇所設けられており、前記幅方向で隣り合う前記変形パターン部のピッチ寸法は、前記固定子側の中心線および前記可動子側の中心線から離れた箇所が、それよりも前記中心線に近い箇所に比べて広く形成されており、
前記固定側電極と前記可動側電極とが、同一のパターン形状で形成されていることを特徴とするものである。
本発明では、通常は推力を発生させる変形パターン部が、位置ずれ時には位置ずれを補正する復帰力を発生させることができる。このため、移動時における直進性を高めることができる。
さらに、ずれに対する復帰力を有するため、ガイド手段を設けることなく駆動させることが可能となる。特に回転方向の位置ずれが生じた場合には両端部のずれ量が大きくなるが、その場合でも復帰力を働かせることが可能となり、ずれに強い静電アクチュエータとすることができる。
上記においては、前記固定子の幅方向の中心を通って前記移動方向に延びる仮想的な直線を固定子側の中心線とし、同じく前記可動子の幅方向の中心を通って前記移動方向に延びる仮想的な直線を可動子側の中心線としたときに、
前記固定側電極が、前記固定子側の中心線に対して線対称形状であり、前記可動側電極が、前記可動子側の中心線に対して線対称に形成されているものが好ましい。
さらには前記固定側電極と前記可動側電極は、共に、移動方向に向けて隣り合う電極どうしが同一のパターン形状で形成されているものが好ましい。
上記手段では、移動中の可動子に対し一定の推力を与えることができる。このため、移動中の可動子を急加速や急減速を繰り返すことがなく、したがって可動子に位置ずれが起こりにくい静電アクチュエータとすることができる。
また本発明の静電アクチュエータでは、少なくとも前記可動子が、薄いシート状に形成されているものが好ましい。
上記手段では、可動子を軽量化することができる。このため、応答性に優れ、しかも低消費電力型の静電アクチュエータとすることができる。
例えば、前記駆動信号生成部から、前記固定側電極と前記可動側電極との間に、三相交流状の駆動信号が与えられるものとして構成できる。
本発明の静電アクチュエータでは、外部から何らかの力が作用し、一時的に位置ずれを起こした場合であっても、移動中に自己補正が作用して前記位置ずれを解消することができる。
すなわち、移動方向に対する直進性の高い静電アクチュエータを提供することができる。
図1は本発明の静電アクチュエータの概略を示す分解斜視図、図2は固定子および可動子の内部構造を示す部分断面図、図3は第1の実施の形態としての固定子の構成を示す平面図、図4は第1の実施の形態としての可動子の構成を示す平面図、図5は固定子と可動子とが積層された状態を示す部分断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に示す静電アクチュエータ10は、固定子20と可動子30が対向配置された平行平板型のアクチュエータである。前記可動子30は、前記固定子20に面対向した状態で移動方向(図1ではY1方向およびY2方向)に移動可能な状態にある。このような静電アクチュエータ10は、例えばピックアップ、スライダ、ステージ、ディスクローディング機構、人工筋肉など移動手段として利用することができる。
図2に示すように、前記固定子20はベース層21と保護層22とを有し、前記ベース層21と保護層22との間に電極層23(固定側電極23u,23v,23w)が設けられている。前記ベース層21および保護層22は、共に絶縁性と可撓性などに優れた薄い樹脂製のフィルムなどでシート状に薄く形成されている。前記フィルムの材料としては、例えばポリイミドなどである。また前記電極層23は、前記ベース層21の一方の面に、例えば銅箔を線状または帯状にパターニングして形成された多数の電極(導体パターン)を有している。
図3に示すものでは、前記電極層23が三相(U相,V相およびW相)を形成する3種類の固定側電極23u,23vおよび23wを有している。個々の固定側電極23u,23vおよび23wは、全体的に前記移動方向(Y方向)と直交する幅方向(X方向)に延びており、その途中には山部と谷部を交互に配してなる山谷状の変形パターン部が設けられている。なお、図3に示すものでは、変形パターン部が幅方向の連続的に設けられているが、前記変形パターン部は必ずしも連続的である必要はなく、途中に直線部などを有するものであってもよい。
前記U相を形成する複数の固定側電極23uは、共通の引き出し線25uにより、前記ベース層21の縁部に設けられた接続電極26uに引き出されている。同様に,前記V,W相をそれぞれ形成する複数の固定側電極23v,23wは、それぞれ共通の引き出し線25v,25wにより接続電極26v,26wに引き出されている。
なお、各引き出し線25の一部(点線部分)は、他の引き出し線25との導通を避ける必要性から、適宜に前記ベース層21に形成したスルーホール27を介してベース層21の裏面を通じて配線されている。
前記可動子30の構成は前記固定子20と同様である。すなわち、図2に示すように、前記電極層33が、ベース層31と保護層32との間に設けられている。前記電極層33は、U相,V相およびW相を形成する可動側電極33u,33vおよび33wを有している。そして、図4に示すように、個々の可動側電極33u,33vおよび33wの形状は山部と谷部を交互に配してなる山谷状又は波状の変形パターン部を有している。前記U相、V相およびW相を形成する複数の可動側電極33u、33vおよび33wは、それぞれ共通の引き出し線35u、35vおよび35wにより、前記ベース層31の縁部に設けられた接続電極36u、36vおよび36wにそれぞれ引き出されている。
なお、前記引き出し線35の一部(点線部分)は、他の引き出し線35との導通を避ける必要性から、適宜に前記ベース層31に形成したスルーホール37を介してベース層31の裏面を通じて配線されている。
ここで、図3に示すように、固定子20側の固定側電極23u、23vおよび23wに設けられた前記変形パターン部の山部と山部との間(谷部と谷部でも同様)の寸法を固定子のピッチ寸法Paとする。同じく図4に示すように、可動子30側の可動側電極33u、33vおよび33wにおける前記同様の寸法を可動子のピッチ寸法Pbとする。本実施の形態では、固定子20側の変形パターン部はすべて同じ固定子のピッチ寸法Paで形成されており、可動子30側の変形パターン部もすべて同じ可動子のピッチ寸法Pbで形成されている。そして、この実施の形態では、前記固定子のピッチ寸法Paと前記可動子のピッチ寸法Pbとが同じ寸法で形成されている(Pa=Pb)。
また固定子20では、移動方向(Y方向)に隣り合う固定側電極23uと固定側電極23vとの間、固定側電極23vと固定側電極23wとの間、固定側電極23wと固定側電極23uとの間のそれぞれの平均的な間隔はすべて同じピッチ間隔Lで形成されている。同様に可動子30では、移動方向に隣り合う可動側電極33uと可動側電極33vとの間、可動側電極33vと可動側電極33wとの間、可動側電極33wと可動側電極33uとの間のそれぞれの平均的な間隔はすべて同じピッチ間隔Lで形成されている。
また前記固定側電極23u,23v,23wのY方向の幅寸法(導体幅寸法)、および前記可動側電極33u,33v,33wのY方向の幅寸法(導体幅寸法)は、共に前記固定子のピッチ間隔Lおよび前記可動子のピッチ間隔Lの半分(L/2)に設定されている。
しかも、図1および図3に示すように、固定子20では、各固定側電極23u,23v,23wが、幅(X)方向の中心を通る移動中心線Oa−Oaに対して線対称に形成されている。同様に、図1および図4に示すように、可動子30では、各可動側電極33u,33v,33wが、幅(X)方向の中心を通る移動中心線Ob−Obに対して線対称に形成されている。
図5に示すように、前記可動子30は固定子20の上に重ねられた状態で設置される。本実施の形態では、前記可動子30は固定子20とに間に潤滑剤40として、例えば樹脂製の微小ボールが散布され又はグリスが塗布されている。あるいは前記潤滑剤40は前記微小ボールとグリスを混ぜたものであってもよい。このように、前記可動子30は固定子20とに対向する領域に潤滑剤40を設けると、前記可動子30と前記固定子20との直接的な接触を避けることができ、その間に発生する摩擦の軽減を図ることができる。このため、本発明の静電アクチュエータでは、前記可動子30をより小さな静電力で駆動することが可能である。
図6は各電極に与える駆動信号の一例を示す波形図である。本発明の静電アクチュエータの駆動信号として、図6のAないしDに示すような正弦波(図6のA)、階段状の三相ステップ波(図6のB)、一般的な三相ステップ波(図6のC)および三相擬似正弦波(図6のD)など各種の三相交流状の信号を用いることが可能である。
前記駆動信号U,VおよびWは、図示しない駆動信号生成部から前記固定子20の各固定側電極23u、23v,23wと前記可動子30の各可動側電極33u、33v,33wとの間に与えられる。なお、固定側電極23u、23v,23wに与えられる駆動信号U1,V1およびW1と、可動側電極33u、33v,33wに与えられる駆動信号U2,V2およびW2との間には若干の位相差φが設けられている。
このような駆動信号U,VおよびWが各電極に印加されると、前記固定子20には第1の電位分布が、前記可動子30には第2の電位分布が、前記駆動信号間の位相差φに応じて前記移動(Y)方向に沿って現れる(図示せず)。このため、前記固定子20の各固定側電極と前記可動子30の各可動側電極との間には、前記第1の電位分布と前記第2の電位分布の前記位相差φに応じた推力が、静電力の相互作用により発生する。これにより、前記可動子30が移動(Y)方向に移動させられるようになっている。
図7は電極が有する変形パターン部に発生する推力を模式的に示す説明図、図8Aは位置ずれ時の補正動作を部分的に示す図7同様の説明図、図8Bは位置ずれ時の補正動作を一組の電極全体として示す平面図、図9は移動状態にある補正の様子を示す静電アクチュエータの平面図であり、Aは補正前の正常な状態、Bは位置ずれ時の状態、Cは補正後の状態を示している。なお、図7および図8では、代表的な電極として、固定子20側の固定側電極23uを点線で示し、可動子30側の可動側電極33uを実線で示している。
図7に示すように、変形パターン部では、山部23a,33aを中心に挟んで、一方に位置する固定側電極23u1と可動側電極33u1とは平面的に平行な関係にある。このとき、前記固定側電極23u1と前記可動側電極33u1との間には静電力f1が作用する。前記静電力f1のうち、X方向に平行となる成分(復帰力)がf1・sinθであり、Y方向に平行となる成分(推力)がf1・cosθである。
同様に、他方に位置する固定側電極23u2と可動側電極33u2との間にも静電力f2が作用する。前記静電力f2のうち、X方向に平行となる成分(復帰力)がf2・sinθであり、Y方向に平行となる成分(推力)がf2・cosθである。
一方に作用する前記静電力f1と他方に作用する前記静電力f2が等しい場合、すなわちX方向に釣り合っている場合には、前記復帰力f1・sinθと前記復帰力f2・sinθとが互いに打ち消し合う(Fx=f1・sinθ−f2・sinθ=0)。このため、この固定側電極23uと可動側電極33uの全体に作用する推力Fyは、Fy=f1・cosθ+f2・cosθ=(f1+f2)cosθ=2fcosθ(ただし、f=f1=f2)となる。
このように、通常は静電力f1と静電力f2とは釣り合っており、移動方向(Y1方向)にのみ推力Fyが作用している。
しかも、固定子20側の固定側電極23u,23vおよび23w、および可動子30側の可動側電極33u,33vおよび33wは、前記移動中心線Oa−Oaおよび前記移動中心線Ob−Obを挟んでそれぞれ線対称の形状で形成されている。このため、固定子20と可動子30との間では、移動中心線Oa−Oa(Ob−Ob)を挟み、幅方向の一方に発生するX方向の復帰力と他方に発生するX方向の復帰力とが相殺され、その総和は零となる。よって、可動子30を移動方向に沿って直線的に進ませることができる。つまり、本願発明における静電アクチュエータでは、可動子30は、その移動中心線Ob−Obが固定子20の移動中心線Oa−Oaにほぼ一致する状態を維持しながら移動方向に移動する。
また何らかの外力が可動子30に作用し、例えば可動子30全体が図8Aに示すように図示X2方向に移動させられ、可動側電極33uに位置ずれが生じると、以下のような現象が起こる。
すなわち、図8Aに示す状態では、一方に位置する固定側電極23u1と可動側電極33u1との間に前記図7の場合とは逆向きとなる静電力f1’が作用し、他方に位置する固定側電極23u2と可動側電極33u2との間には図7の場合と同様の向きに静電力f2’が作用する。前記静電力f1’と前記静電力f2’とは、共にX方向に平行となる成分(復帰力)f1x’,f2x’が、Y方向に平行となる成分(推力)よりも大きい。しかも前記成分f1x’と前記成分f2x’の向き共にX1方向である。このため、可動子30側には、前記可動側電極33u全体をX1方向に戻そうとする復帰力(前記成分f1x’と前記成分f2x’)が作用する。このため、図8Bに示すように、移動中の可動子30側の可動側電極33uの全体が、一時的にX2方向に移動させられるような場合があっても、前記可動子30側の可動側電極33uを固定子20側の固定側電極23uと重なり合う状態に戻すことができる。
このような復帰力は、個々の変形パターン部においても同時に作用する。このため、図9Aないし図9Cに示すように、この静電アクチュエータ10では可動子30が移動方向(図9ではY2方向)への移動中に、X方向の位置ずれを補正することができる(自己補正機能)。すなわち、可動子30はX方向への移動が規制される一方で、前記移動方向(Y1方向)へは直線的に移動することが可能とされている。
ただし、上記実施の形態では、X方向の固定子のピッチ寸法Paと可動子のピッチ寸法Pbは同じである(Pa=Pb)。このため、可動子30がX方向に前記ピッチ寸法Pa(またはPb)の整数倍に相当する量だけ移動させられると、移動後の位置で、可動子30の変形パターン部が固定子20の変形パターン部に重なってしまう。この場合、可動子30は、移動後の状態を維持しながら移動することが可能であるため、可動子30を移動前の正常な状態に戻す(補正する)ことができなくなる。
そこで、以下にはこのような場合であっても可動子30のX方向への位置ずれを補正し、正常な状態で移動方向へ移動させることを可能とした静電アクチュエータについて説明する。
図10は第2の実施の形態としての固定子の構成を示す平面図、図11は第2の実施の形態としての可動子の構成を示す平面図、図12は第2の実施の形態に示す代表的な一組の電極における静電力の様子を示す平面図である。
図10に示すように、第2の実施の形態としての固定子20Aは、上記図3に第1の実施の形態として示す固定子の同様である。すなわち、三相(U相,V相およびW相)を形成する3種類の固定側電極23u,23vおよび23wを有している。しかも、個々の固定側電極23u,23vおよび23wは、全体的に前記移動(Y)方向と直交する幅方向(X方向)に延びており、その途中には山部と谷部を交互に配してなる山谷状の変形パターン部を有している。そして、各固定側電極23u,23vおよび23wは、それぞれ共通の引き出し線25u、25vおよび25wやスルーホール27などを介して、ベース層21(図5参照)の縁部に設けられた接続電極26u、26vおよび26wにそれぞれ引き出されている。
しかし、第2の実施の形態に示す固定子20Aでは、個々の固定側電極23u,23vおよび23wのピッチ寸法Pが移動中心線Oa−Oaに近い部分で最も狭く形成されている(P=P0)。そして、前記個々の固定側電極23u,23vおよび23wのピッチ寸法Pは、前記移動中心線Oa−Oaから両幅方向(X1方向およびX2方向)に離れるにしたがって徐々に広がるように形成されている(P0<P1<P2<P3<P4)点で相違している。しかも、前記個々の固定側電極23u,23vおよび23wのピッチ寸法Pの配置は、前記移動中心線Oa−Oaを中心として線対称である。すなわち、U相,V相およびW相を形成する複数の固定側電極23u,23vおよび23wは、前記移動中心線Oa−Oaを中心とするその両側の位置に線対称に形成されている。
他方、図11に示す可動子30Aの基本的な構成は上記可動子30と同様であり、個々の可動側電極33u,33vおよび33wの形状については前記固定子20Aの構成と同様である。すなわち、可動子30AはU相,V相およびW相を形成する複数の可動側電極33u,33vおよび33wを有している。前記複数の可動側電極33u,33vおよび33wは、前記移動中心線Ob−Obを中心とするその両側の位置に線対称に形成されている。
そして、可動子30Aの個々の可動側電極33u,33vおよび33wの形状(変形パターン部の形状)は、前記固定子20Aの固定側電極23u,23vおよび23wの形状と同一である。すなわち、個々の可動側電極33u,33vおよび33wに設けられた変形パターン部の可動子のピッチ寸法Pは、上記同様に移動中心線Ob−Obに近い部分が最も狭く、両幅方向(X1方向およびX2方向)に離れるにしたがって徐々に広がるP0<P1<P2<P3<P4の関係で形成されている。
このように、本願発明の静電アクチュエータ10では、可動子30A側の個々の可動側電極33u,33vおよび33wと前記固定子20A側の個々の固定側電極23u,23vおよび23wとが、同一のパターン形状で形成されていることが好ましい。
ここで、「同一のパターン形状」には、可動側電極と固定側電極との外観上の大まかな形状が実質的に一致することをいい、例えば波状又は山谷状の変形パターン部の数が一致する場合であって、変形パターン部の数の幅方向のピッチ寸法が多少異なること、および変形パターン部とそれ以外の部分との配列に関する規則性が一致することなどは前記「同一のパターン形状」の範疇である。また可動側電極と固定側電極との間で、対応する前記変形パターン部の移動方向における幅寸法(導体幅寸法)の多少の違いも「同一のパターン形状」の範囲内である。
なお、可動子のピッチ寸法Pは、前記移動中心線Ob−Obを中心としてその両側の位置に線対称で形成されていればよく、必ずしもP0<P1<P2<P3<P4の関係で形成されている必要はない。例えばP0>P1>P2>P3>P4の関係であってもよいし、P0<P1<P2、P2>P3>P4などの関係であってもよい。
ただし、可動子30Aに回転方向の位置ずれが与えられると、各電極は外側の両端部が大きく位置ずれするため、上記のように前記変形パターン部の幅方向のピッチ寸法を前記移動中心線の近傍が狭く、前記幅方向の両端部ほど広く形成した場合(P0<P1<P2<P3<P4の関係の場合)の方が、より大きな復帰力を得ることができる(回転に強い)点で好ましい。
各可動側電極33u,33vおよび33wは、それぞれ共通の引き出し線35u、35vおよび35wやスルーホール37などを介して、ベース層31の縁部に設けられた接続電極36u、36vおよび36wにそれぞれ引き出されている。
前記可動子30Aは、前記固定子20Aの上に前記同様の潤滑剤40を塗布ないしは散布して重ねられる。なお、可動子30Aは図11に示す紙面側が、図10に示す固定子20Aの紙面側に向く状態で重ねられる。
次に、前記固定子20Aの接続電極26u、26v,26wおよび前記可動子30Aの接続電極36u、36v,36wには、上記同様の三相交流状の駆動信号U,VおよびWが与えられる(図6参照)。これにより、前記固定子20Aに設けられた個々の固定側電極23u、23v,23wと前記可動子30Aに設けられた個々の可動側電極33u、33v,33wとの間に所定の電圧が印加される。すると、前記固定子20Aに第1の電位分布が、前記可動子30Aに第2の電位分布が、共に前記移動(Y)方向に沿って現れる(図示せず)。このため、前記固定子20Aの各固定側電極と前記可動子30Aの各可動側電極との間には、前記第1の電位分布と前記第2の電位分布の位相差に応じた推力が、静電力の相互作用により発生する。これにより、前記可動子30Aが移動方向(Y方向)に移動させられる。
第2の実施の形態に示す静電アクチュエータでは、固定子20Aの個々の固定側電極23u、23v,23wのピッチ寸法Pおよび可動子30Aの個々の可動側電極33u、33v,33wのピッチ寸法Pが、X方向(幅方向)においてそれぞれ異なる。このため、図12に示すように、例えば固定子20A側の固定側電極23uと可動子30A側の可動側電極33uとの間では、ピッチP0内で発生する静電力f1,f2と、ピッチP2内で発生する静電力f1’,f2’とが異なるように、ピッチごとに発生する静電力f1,f2の大きさおよび方向が異なる。
ただし、可動子30Aの移動中心線(Ob−Ob)が、固定子の移動中心線(Oa−Oa)上を移動する限りにおいては、前記各静電力のうち移動方向に対して直交するX方向の成分は、個々のピッチ内で互いに相殺し合う(f1sinθ−f2sinθ=f1’sinθ−f2’sinθ=0)。このため、この状態では、各ピッチから実質的に移動方向に対し平行となる成分(推力)のみを発生させることができる。
ここで、図12に示すように、固体子20Aの任意の固定側電極23uと可動子30Aの任意の可動側電極33uとの間において、各ピッチP0,P1,P2,P3,P4ごとに発生する推力をそれぞれF0,F1,F2,F3,F4とする。すると、前記推力F0,F1,F2,F3,F4の間には、F0<F1<F2<F3<F4の関係が成立している。これは、山谷状の変形パターン部を形成する固定子20Aの固定側電極23u1と固定側電極23u2の長さ寸法、および可動子30Aの可動側電極33u1と可動側電極33u2の長さ寸法が、各ピッチP0,P1,P2,P3,P4ごとに異なることに起因する。
本実施の形態では、1組の固定側電極23uと可動側電極33uとの間において、移動方向に生じる推力Fは、F=F0+2・(F1+F2+F3+F4)と表される。このとき、移動中心線Oa−Oa(Ob−Ob)を挟んで、図示X1側に発生する推力Fy1と図示X2側に発生する推力Fy2は、共にFy1=Fy2=F0/2+(F1+F2+F3+F4)となる。すなわち、移動中心線Oa−Oaと移動中心線Ob−Ob)とが一致する状態では、1組の固定側電極23uと可動側電極33uとの間に前記移動中心線Oa−Oa(Ob−Ob)を挟んだ両側に、同じ大きさ及び同じ方向の推力が発生している。
そして、可動子30A全体の総推力ΣFは、可動子30Aに設けられた固定側電極23u,23vおよび23wの総数nに比例し、総推力ΣF=n・Fで表される。前記可動子30Aは、この総推力ΣFを受けて移動方向(Y方向)に移動することになる。
なお、移動中心線Oa−Oa(Ob−Ob)を挟んで、図示X1側に発生する総推力ΣFy1と図示X2側に発生する総推力ΣFy2は、ΣFy1=ΣFy2=n・F/2である。
次に、何らかの外力が可動子30に作用し、前記可動子30が図示X1方向に移動させられ、可動側電極33uに位置ずれが生じると、以下のような現象が起こる。
図13Aないし図13Cは第2の実施の形態における代表的な電極の動作を示す図12同様の平面図であり、Aは可動子が位置ずれした状態、BはAの可動子が移動方向に移動した状態、CはBの可動子が正しく補正された状態を示している。なお、図13Aないし図13Cにおいては、固定子20A側の固定側電極23uを点線で示し、可動子30A側の可動側電極33uを実線で示している。また図14Aないし図14Cは、第2の実施の形態における可動子30A全体の移動の様子を示す静電アクチュエータの平面図であり、Aは補正前の状態、Bは位置ずれ時の状態、Cは補正後の状態である。
図13Aでは、何らかの力を受けた可動子30A側の可動側電極33uがX2方向(幅方向)に、前記ピッチ寸法P1分だけ移動させられた状態を示している。この状態から、図13Bに示すように、前記可動子30がY2方向に移動させられると、可動子30Aの移動中心線Ob−Obを有する山の部分が、固定子20Aの移動中心線Oa−Oaからピッチ寸法P1に相当する量だけX2方向にずれた山の部分に一致する状態で重なる。一方、その他の部分は、X1およびX2の幅方向の端部に向かうほど大きく位置ずれすることになる。このため、本実施の形態では、可動子30A側の個々の可動側電極33u1には、それぞれ復帰力(推力と直交する方向に作用する力)fxが発生する。前記個々の復帰力fxは、X方向(幅方向)の中央付近が最も小さく、端部に向かうほど大きい。しかも、前記個々の復帰力fxの方向はすべてX1方向である。このため、図13Cに示すように、可動子30A側の可動側電極33uは、前記個々の復帰力の総和Σfxにより、前記固定子A20側の固定側電極23uと完全に重ねることができる。すなわち、前記可動子A30は、前記固定子20Aに対し幅方向に位置ずれした状態で重なることがなく、必ず位置ずれした状態を解消させてから重なることになる(自己補正機能)。このため、補正後の状態では、可動子30A側の移動中心線Ob−Obが、固定子20側の移動中心線Oa−Oaに一致する。
図10および図11に示すように、前記固定子20Aに設けられた複数の固定側電極23u,23v,23wと前記可動子30Aに設けられた複数の可動側電極33u,33v,33wとはすべて同一のパターン形状で形成されている。よって、前記所定の三相交流状の駆動信号を各電極に与えることにより、図14Aないし図14Cに示すように、例え可動子30Aに対し何らかなの力が、移動方向と直交する幅方向に作用し、可動子30Aが一時的に位置ずれを起こしたような場合であっても、移動中に前記位置ずれを補正し可動子30を移動方向に沿って直進させることができる。
しかも、前記複数の固定側電極23u,23v,23wと前記複数の可動側電極33u,33v,33wの移動方向のピッチ間隔Lも同一である。このため、移動中の可動子30Aに急加速や急減速が繰り返されることが発生しにくく、したがって可動子30Aに位置ずれが起こりにくい静電アクチュエータとすることができる。
第2の実施の形態では、X方向(幅方向)における固定子30Aの個々の固定側電極23u,23v,23wのピッチ寸法および可動子30Aの可動側電極33u,33v,33wのピッチ寸法がそれぞれ異なる。このため、可動子30AがX方向にいずれかの前記ピッチ寸法P0,P1,P2,P3,P4に相当する移動量、またはその整数倍に相当する移動量だけ移動させられても、移動後の位置で、固定子20Aと可動子30Aの変形パターン部どうしが完全に重なり合って保持されることがない。このため、位置ずれした可動子30Aを、必ず正常な状態に戻すことができる。
なお、上記実施の形態では、各電極のパターン形状は、主として山谷状で形成した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、各電極のパターン形状は、例えば台形形状(図15参照)や正弦波状からなる変形パターン部であってもよい。
また移動方向に並ぶ各電極間の移動方向のピッチ間隔Lについても、電極の幅寸法(導体幅寸法)と同じピッチ間隔Lである場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、電極の幅寸法と異なるピッチ間隔で形成したものであってもよい。またすべてが等しいピッチ間隔Lである場合について説明したが、例えば異なるピッチ間隔L1,L2・・・を有しており、これらが移動方向に沿って規則的に配列された構成(不等ピッチ)であってもよい。
また上記実施の形態では、水平に設置された固定子20の上を、可動子30が水平姿勢を維持しながら移動する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものはなく、斜めに設置された固定子20上を、可動子30が傾斜姿勢を維持しながら移動するものであってもよい。この場合には、変形パターン部を、前記山部23aを中心に挟んで、一方に位置する固定側電極23u1の幅方向の長さ寸法と、他方に位置する固定側電極23u2の幅方向の長さ寸法とが異ならせることが好ましい。例えば、可動子と固定子の少なくとも一方の電極のパターン形状を、ノコギリの歯のように斜めの線に偏りがある形状にすると、前記可動子30は斜めに設置された前記固定子20上をその移動中心線に沿って移動方向に直進させることが可能となる。この場合、固定子30Aの個々の固定側電極23u,23v,23wの形状および可動子30Aの可動側電極33u,33v,33wの形状は、前記移動中心線Oa−Oa(Ob−Ob)に対しそれぞれ線対称である必要はない。
さらに、本発明の静電アクチュエータにおける固定子20および可動子30の構造は上記図2に示す構造のものに限定されるものではない。例えば図16に示すような構成であってもよい。すなわち、図16に示すものは、固定子20がポリイミドなどからなるベースフィルム(ベース層)21の表面に複数の固定側電極23u,23v,23wが形成されている。そして、前記複数の固定側電極23u,23v,23wを絶縁層28で覆い、さらにその表面をDLC(Diamond Like Carbon)膜29でコートしたものである。なお、可動子30も同様の構成からなるベース層31、複数の可動側電極33u,33v,33w、絶縁層38およびDLC膜39を有している。
そして、この固定子20側のDLC膜29の上に可動子30側のDLC膜39を向けた状態で、前記可動子30は前記固定子20の上に設けられている。この静電アクチュエータでは、固定子20と可動子30のDLC膜どうし29,39が接触する構成であるが、前記DLC膜29,39は極めて平滑性が高く、しかも摩擦係数が小さいという特徴を有している。このため、可動子30は固定子2上をスムーズに移動することが可能とされている。
なお、上記実施の形態では、前記固定子20と前記可動子30の双方が、シート状に形成されたものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、可動子30の素早い応答性などの制御や、消費電力の低減などを考慮した場合には、少なくとも可動子30がシート状に形成されていればよい。
本発明の静電アクチュエータの概略を示す分解斜視図、 固定子および可動子の内部構造を示す部分断面図、 第1の実施の形態としての固定子の構成を示す平面図、 第1の実施の形態としての可動子の構成を示す平面図、 固定子と可動子とが積層された状態を示す部分断面図、 Aは駆動信号の一例を示す正弦波、Bは駆動信号の一例を示す階段状の三相ステップ波、Cは駆動信号の一例を示す一般的な三相ステップ波、Dは駆動信号の一例を示す三相擬似正弦波、 電極が有する変形パターン部に発生する推力を模式的に示す説明図、 位置ずれ時の補正動作を部分的に示す図7同様の説明図、 位置ずれ時の補正動作を一組の電極全体として示す平面図、 移動状態にある補正の様子を示す静電アクチュエータの平面図であり、Aは補正前の正常な状態、Bは位置ずれ時の状態、Cは補正後の状態、 第2の実施の形態としての固定子の構成を示す平面図、 第2の実施の形態としての可動子の構成を示す平面図、 第2の実施の形態に示す代表的な一組の電極における静電力の様子を示す平面図、 第2の実施の形態においてける代表的な電極の動作を示す図12同様の平面図であり、Aは可動子が位置ずれした状態、BはAの可動子が移動方向に移動した状態、CはBの可動子が正しく補正された状態、 第2の実施の形態における可動子の移動の様子を示す静電アクチュエータの平面図であり、Aは補正前の状態、Bは位置ずれ時の状態、Cは補正後の状態、 電極のパターンの他の実施の形態を示す平面図、 固定子および可動子の積層構造の他の実施の形態を示す部分断面図、
符号の説明
10 静電アクチュエータ
20,20A 固定子
21,31 ベース層
22,32 保護層
23,33 電極層
23u,23v,23w 固定側電極
25u,25v,25w 引き出し線
26u,26v,26w 接続電極
27 スルーホール
30,30A 可動子
33u,33v,33w 可動側電極
35u,35v,35w 引き出し線
36u,36v,36w 接続電極
37 スルーホール
40 潤滑剤
fx 復帰力
Pa,P0,P1,P2,P3,P4 変形パターン部のX方向のピッチ寸法
L 電極の幅方向のピッチ間隔
Oa 固定子の移動中心線
Ob 可動子の移動中心線
U,V,W 駆動信号

Claims (5)

  1. 複数の固定側電極が形成された固定子と、複数の可動側電極が形成された可動子と、前記固定側電極と前記可動側電極との間に所定の駆動信号を与える駆動信号生成部とを有し、前記可動子が前記固定子に対して対向配置された状態で所定の移動方向に移動させられる静電アクチュエータであって、
    前記移動方向に対して直交する方向を幅方向としたときに、前記固定側電極および前記可動側電極は、それぞれ前記幅方向へ向けて線状パターンまたは帯状パターンで形成され、前記固定側電極と前記可動側電極は、共にその少なくとも一部に波形状または山谷形状の変形パターン部を有しており、
    前記固定側電極と前記可動側電極には、前記変形パターン部が幅方向に向けて複数箇所設けられており、前記幅方向で隣り合う前記変形パターン部のピッチ寸法は、前記固定子側の中心線および前記可動子側の中心線から離れた箇所が、それよりも前記中心線に近い箇所に比べて広く形成されており、
    前記固定側電極と前記可動側電極とが、同一のパターン形状で形成されていることを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 前記固定子の幅方向の中心を通って前記移動方向に延びる仮想的な直線を固定子側の中心線とし、同じく前記可動子の幅方向の中心を通って前記移動方向に延びる仮想的な直線を可動子側の中心線としたときに、
    前記固定側電極が、前記固定子側の中心線に対して線対称形状であり、前記可動側電極が、前記可動子側の中心線に対して線対称に形成されている請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 前記固定側電極と前記可動側電極は、共に、移動方向に向けて隣り合う電極どうしが同一のパターン形状で形成されている請求項1または2記載の静電アクチュエータ。
  4. 少なくとも前記可動子が、薄いシート状に形成されている請求項1ないしのいずれかに記載の静電アクチュエータ。
  5. 前記駆動信号生成部から、前記固定側電極と前記可動側電極との間に、三相交流状の駆動信号が与えられる請求項1ないしのいずれかに記載の静電アクチュエータ。
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