JPH09233858A - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JPH09233858A
JPH09233858A JP3657196A JP3657196A JPH09233858A JP H09233858 A JPH09233858 A JP H09233858A JP 3657196 A JP3657196 A JP 3657196A JP 3657196 A JP3657196 A JP 3657196A JP H09233858 A JPH09233858 A JP H09233858A
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俊郎 樋口
Akio Yamamoto
晃生 山本
Toshiki Shinno
俊樹 新野
Takahisa Saka
高寿 坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電アクチュエータを構成する移動子と固定
子の間に、特定の傾斜(スキュー)を持たせることによ
り、移動子と固定子との位置関係による推力の変動を低
減し、制御性の向上を図ることができる静電アクチュエ
ータを提供する。 【解決手段】 第1部材と第2部材とを具備し、該第1
部材と第2部材はともに絶縁部材中に所定ピッチで3相
の電極を埋め込んで構成される静電アクチュエータにお
いて、第1部材の電極1と第2部材の電極2との位置関
係を特定の傾斜をつけて配置し、推力の変動を抑制する
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄型のフィルムを
利用した静電アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の先行技術として
は、例えば、以下に示すようなものがあった。図17に
示すように、静電アクチュエータは、第1部材201と
第2部材301と呼ばれる、3相からなる等ピッチの平
行帯状電極203,303を埋め込んだ絶縁部材のフィ
ルム202,302からなり、それをそれぞれの帯状電
極203,303が平行になるように重ね合わせること
により構成されていた。
【0003】一つの簡単な駆動方法として、本願の発明
者等は、図18に示すように、第1部材201と、第2
部材301のそれぞれの3相電極203a,203b,
203cと、303a,303b,303cとが互いに
逆順になるように、3相交流401を印加する方式を提
案した〔例えば、特開平6−78599号公報(米国特
許第5,448,124号)参照〕。
【0004】これにより、3相交流の変化に伴い、それ
ぞれの3相電極では電位分布が変化し、静電気力により
移動子が駆動されることになる。ここでは、移動子・固
定子は同等なものであるが、便宜上、固定されている側
を固定子、駆動される側を移動子と呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】静電アクチュエータ
は、上記したような電圧印加により駆動されるが、3相
交流の位相の変化に対して推力の発生は一定ではなく、
大きな変動が生じる。このため、一定周波数の印加に対
して一定速度の駆動が得られず、図19に示すように、
電極ピッチ毎に速度変化を伴う駆動となってしまい、十
分に滑らかな駆動が得られないといった問題があった。
【0006】また、これに伴い、位置制御が困難になっ
てしまう。従って、静電アクチュエータの容易な駆動方
法である3相交流を逆順に接続する駆動方法は、制御性
の低いものとなるといった問題があった。本発明は、上
記問題点を除去し、静電アクチュエータを構成する移動
子と固定子の間に、特定の傾斜(スキュー)を持たせる
ことにより、移動子と固定子との位置関係による推力の
変動を低減し、制御性の向上を図ることができる静電ア
クチュエータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔1〕第1部材と第2部材とを具備し、それらの第1部
材(固定子)と第2部材(移動子)はともに、絶縁部材
中に所定ピッチで3相の電極を埋め込んで構成される静
電アクチュエータにおいて、第1部材の電極と第2部材
の電極との位置関係を特定の傾斜をつけて配置し、推力
の変動を抑制するようにしたものである。
【0008】このように、静電アクチュエータを構成す
る移動子と固定子の間に、特定の傾斜(スキュー)を持
たせることにより、移動子と固定子との位置関係による
推力の変動を低減し、制御性の向上を図ることができ
る。 〔2〕上記〔1〕記載の静電アクチュエータにおいて、
前記第1部材と第2部材は平板からなり、前記第1部材
の電極は直線状平行帯状電極を有し、前記第2部材の電
極は前記第1部材の電極に対して傾斜する直線状平行帯
状電極を有し、リニア駆動を行うようにしたものであ
る。
【0009】このように、静電アクチュエータを構成す
る平板からなる移動子と固定子の間に、特定の傾斜(ス
キュー)を持たせることにより、移動子と固定子との位
置関係によるリニア駆動における推力の変動を低減し、
制御性の向上を図ることができる。 〔3〕上記〔1〕記載の静電アクチュエータにおいて、
前記第1部材の電極は直線状平行帯状電極を有し、前記
第2部材の電極は前記第1部材の電極に対して傾斜する
山の形状をなす平行帯状電極を有し、リニア駆動を行う
ようにしたものである。
【0010】このように、静電アクチュエータを構成す
る平板からなる移動子と固定子の間に、山の形状をなす
特定の傾斜(スキュー)を持たせることにより、移動子
と固定子との位置関係によるリニア駆動における推力の
変動を低減し、制御性の向上を図ることができる。 〔4〕上記〔3〕記載の静電アクチュエータにおいて、
前記第2部材の電極はへの字もしくはV形の平行帯状電
極を有し、リニア駆動を行うようにしたものである。
【0011】このように、静電アクチュエータを構成す
る平板からなる移動子と固定子の間に、への字もしくは
V形の形状をなす特定の傾斜(スキュー)を持たせるこ
とにより、移動子と固定子との位置関係によるリニア駆
動における推力の変動を低減し、制御性の向上を図るこ
とができる。 〔5〕上記〔3〕記載の静電アクチュエータにおいて、
前記第2部材の電極はW形の平行帯状電極を有し、リニ
ア駆動を行うようにしたものである。
【0012】このように、静電アクチュエータを構成す
る平板からなる移動子と固定子の間に、W形の形状をな
す特定の傾斜(スキュー)を持たせることにより、移動
子と固定子との位置関係によるリニア駆動における推力
の変動を低減し、制御性の向上を図ることができる。 〔6〕上記〔1〕記載の静電アクチュエータにおいて、
前記第1部材の電極は直線状平行帯状電極を有し、前記
第2部材の電極は中央部分は直線部からなり、この直線
部の両側に前記第1部材の電極と交差する山の形状部か
らなる平行帯状電極を有し、リニア駆動を行うようにし
たものである。
【0013】このように、静電アクチュエータを構成す
る平板からなる移動子と固定子の間に、直線部の両側に
山の形状部からなる特定の傾斜(スキュー)を持たせる
ことにより、移動子と固定子との位置関係によるリニア
駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を図る
ことができる。 〔7〕上記〔1〕記載の静電アクチュエータにおいて、
第1部材と第2部材のうち少なくとも一方は円板からな
り、前記部材の一方の電極は前記部材の中心部から延び
る放射状帯状電極を有し、もう一方の部材の電極は前記
部材の中心部からから延びる前記部材の電極に対して傾
斜する直線からなる放射状平行帯状電極を有し、移動子
と固定子の間に、第1部材の電極と斜行する直線からな
る放射状帯状電極を有し、回転駆動を行うようにしたも
のである。
【0014】したがって、特定の傾斜(スキュー)を持
たせることにより、移動子と固定子との位置関係による
回転駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を
図ることができる。 〔8〕上記〔1〕記載の静電アクチュエータにおいて、
前記第1部材の電極は放射状帯状電極を有し、前記第2
部材の電極は前記第1部材の電極と交差する山の形状を
なす放射状帯状電極を有し、回転駆動を行うようにした
ものである。
【0015】したがって、特定の傾斜(スキュー)を持
たせることにより、移動子と固定子との位置関係による
回転駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を
図ることができる。
〔9〕上記〔8〕記載の静電アクチュエータにおいて、
前記第2部材の電極はへの字もしくはV形の放射状帯状
電極を有し、回転駆動を行うようにしたものである。
【0016】したがって、特定の傾斜(スキュー)を持
たせることにより、移動子と固定子との位置関係による
回転駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を
図ることができる。 〔10〕上記〔8〕記載の静電アクチュエータにおい
て、前記第2部材の電極はW形の放射状帯状電極を有
し、回転駆動を行うようにしたものである。
【0017】したがって、特定の傾斜(スキュー)を持
たせることにより、移動子と固定子との位置関係による
回転駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を
図ることができる。 〔11〕上記〔1〕記載の静電アクチュエータにおい
て、前記第1部材と第2部材のうち少なくとも一方は円
板からなり、前記第1の電極は前記円板の中心部から延
びる放射状帯状電極を有し、前記第2部材の電極は波形
の放射状帯状電極を有し、回転駆動を行うようにしたも
のである。
【0018】したがって、特定の傾斜(スキュー)を持
たせることにより、移動子と固定子との位置関係による
回転駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を
図ることができる。 〔12〕上記〔1〕記載の静電アクチュエータにおい
て、前記第1部材と第2部材のうち少なくとも一方は円
板からなり、前記第1の電極は前記円板の中心部から延
びる放射状帯状電極を有し、前記第2部材の電極は前記
第1部材の電極に対して傾斜する曲線からなる放射状帯
状電極を有し、回転駆動を行うようにしたものである。
【0019】したがって、特定の傾斜(スキュー)を持
たせることにより、移動子と固定子との位置関係による
回転駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を
図ることができる。 〔13〕上記〔1〕記載の静電アクチュエータにおい
て、前記第1部材は円筒体からなり、前記第2部材は前
記円筒体の第1部材に対応して同心円状に配置される円
筒体からなり、前記第1部材の電極は螺旋状電極を有
し、前記第2部材の電極は前記第1部材の電極に対して
傾斜する螺旋状電極を有し、リニア駆動を行うようにし
たものである。
【0020】このように、静電アクチュエータを構成す
る円筒からなる固定子と円筒体からなる移動子の間に固
定子の電極と交差する曲線からなる放射状帯状電極を設
けて、特定の傾斜(スキュー)を持たせることにより、
移動子と固定子との位置関係によるリニア駆動における
推力の変動を低減し、制御性の向上を図ることができ
る。
【0021】〔14〕上記〔1〕記載の静電アクチュエ
ータにおいて、前記第1部材は円柱体からなり、前記第
2部材は前記円筒体の第1部材に対応した同心円状に配
置される円筒体からなり、前記第1部材の電極は螺旋状
電極を有し、前記第2部材の電極は前記第1部材の電極
に対して傾斜する波形の螺旋状電極を有し、リニア駆動
を行うようにしたものである。
【0022】このように、静電アクチュエータを構成す
る円筒体からなる固定子と円筒体からなる移動子の間
に、固定子の電極と交差する波形の螺旋状電極を設け
て、特定の傾斜(スキュー)を持たせることにより、移
動子と固定子との位置関係によるリニア駆動における推
力の変動を低減し、制御性の向上を図ることができる。 〔15〕上記〔1〕から〔14〕のうちいずれか1項記
載の静電アクチュエータにおいて、電極は3相を除く多
相としたものである。
【0023】したがって、電極に印加する交流を3相に
代えて3相を除く多相によって駆動することにより、推
力の変動を低減し、制御性の向上を図ることができる。 〔16〕上記〔1〕から〔6〕のうちいずれか1項又は
〔15〕項記載の静電アクチュエータにおいて、1組の
平板からなる静電アクチュエータを複数段に積層して、
リニア駆動を行うようにしたものである。
【0024】したがって、各段における平板からなる静
電アクチュエータの推力の変動を低減し、制御性の向上
を図り得る高出力のリニア駆動型の静電アクチュエータ
を提供することができる。 〔17〕上記〔7〕から〔12〕のうちいずれか1項又
は〔15〕項記載の静電アクチュエータにおいて、1組
の円板からなる静電アクチュエータを複数段に積層し
て、回転駆動を行うようにしたものである。
【0025】したがって、各段における円板からなる静
電アクチュエータの推力の変動を低減し、制御性の向上
を図り得る高出力の回転駆動型の静電アクチュエータを
提供することができる。 〔18〕上記〔13〕から〔15〕のうちいずれか1項
記載の静電アクチュエータにおいて、1組の円筒状の静
電アクチュエータを複数段に積層して、リニア駆動を行
うようにしたものである。
【0026】したがって、各段における円筒状静電アク
チュエータの推力の変動を低減し、制御性の向上を図り
得る高出力のリニア駆動型の静電アクチュエータを提供
することができる。 〔19〕上記〔1〕から〔18〕のうちいずれか1項記
載の静電アクチュエータにおいて、スキュー値を1.5
に設定するようにしたものである。
【0027】このように、スキュー値を1.5に設定す
ることにより、推力の変動が少なく、かつ、常に推力は
最大値を発生させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の原理を示
す静電アクチュエータの構成図、図2はその静電アクチ
ュエータのスキュー値と推力の関係を表す図である。本
発明は3相交流を逆順に接続する駆動方法を用いること
により、従来課題となっていた3相交流の位相変化に対
する推力の変動を低減し、制御性の向上を図るものであ
る。従来、固定子電極と移動子電極は平行な状態で駆動
していたが、これを傾斜させた状態で駆動する。
【0029】この傾斜の決定にあたっては、電極の位置
関係と3相交流の各電極への印加状況の全てにわたって
の状態での推力とモーメントの解析によって行われる。
この傾斜の表し方は、移動子の一本の電極に注目して、
その電極の一方の端からもう一方の端までの間に固定子
の電極をどれだけ跨がせるかを指標にすることで、電極
の幅やピッチによらず相対的な位置関係を一様に表すこ
とができる。この値をスキュー値と定義する。
【0030】解析の結果スキュー値が、1.5、4.
3、7.4、10.4、…(以降ほぼ3.0毎)の時に
推力の変動が減少することが分かった。また、スキュー
値が、4.3、7.4、10.4、13.4、…(以
降、ほぼ3.0毎)の時に、その傾斜付近で安定するよ
うにモーメントが働くことがモーメントの解析で分かっ
ている。
【0031】そこで、図1に示すように、固定子電極1
と移動子電極2とに傾斜をつけて、配置したときの移動
子の進行方向は、固定子軸線3と移動子軸線4とする
と、Aの方向である。また、スキュー値と推力の関係は
図2に表されている。図2において、横軸はスキュー値
(Skew Factor)、左縦軸はモータの推力を
示し、電極平行配置時の引上げ推力を1.0としてい
る。右縦軸はモータの推力のリプル率(%)を示してい
る。
【0032】図2において、aはリプル率、bは推力の
最大値、cは推力の最小値を示している。リプル率aの
小さいところが推力変動の小さいところである。推力の
最小値cはスキュー値1.5の時は平行な時より大きな
値をとる。推力の最小値cは常に発生させ得る最小限の
力と言える。スキュー値が増えるに従い、安定傾斜点で
の推力の最小値は低下していく。これにより、スキュー
値1.5の状態を利用することで推力変動が少なく、ま
た、常に出せる力は最大値をとることができる。
【0033】安定傾斜点ではないスキュー値1.5を利
用するには、V字もしくはへの字形の電極を利用するこ
とで実現できる。このスキュー値の時は平行電極の傾斜
配置だけでは電極が平行になるようにモーメントが働い
てしまう。このモーメントを打ち消すように線対称に電
極を配置することで、スキュー値1.5で安定させるこ
とができる。
【0034】ここで、本発明の静電アクチュエータとし
ては、平板型のリニアモータ、円板型の回転モータ、円
筒型のリニアモータなどとして実施することができる。
以下、それらのモータについて順を追って詳細に説明す
る。図3は本発明の第1実施例を示す平板型の静電リニ
アモータの構成図であり、図3(a)はその静電リニア
モータの移動子の平面図、図3(b)はその静電リニア
モータの固定子の平面図、図3(c)はその静電リニア
モータの固定子と移動子を重ね合わせた状態を示す拡大
平面図である。
【0035】図3(b)に示すように、第1部材として
の平板からなる固定子11は、絶縁部材12中に等ピッ
チの3相の平行帯状電極13を埋め込んで構成される。
また、図3(a)に示すように、第2部材としての平板
からなる移動子14は、絶縁部材15中に等ピッチの傾
斜を有する3相の平行帯状電極16を埋め込んで構成さ
れる。
【0036】そこで、図3(c)に示すように、固定子
11上に移動子14を重ね合わせると、3相の平行帯状
電極13に対して3相の平行帯状電極16は傾斜(スキ
ュー)することになる。これにより、上記したように、
静電リニアモータは、固定子と移動子の電極を平行に配
置した時より推力変動の少ない滑らかなリニア駆動が得
られる。
【0037】また、スキュー値が1.5の時には常に発
生させ得る最低限の力が最大になる(図2参照)。図4
は本発明の第2実施例を示す平板型の静電リニアモータ
の構成図であり、図4(a)はその静電リニアモータの
移動子の平面図、図4(b)はその静電リニアモータの
固定子の平面図、図4(c)はその静電リニアモータの
固定子と移動子を重ね合わせた状態を示す拡大平面図で
ある。
【0038】図4(b)に示すように、第1部材として
の平板からなる固定子21は、絶縁部材22中に等ピッ
チの3相の平行帯状電極23を埋め込んで構成される。
また、図4(a)に示すように、第2部材としての平板
からなる移動子24は、絶縁部材25中に、への字もし
くはV形で等ピッチの3相の平行帯状電極26を埋め込
んで構成される。
【0039】そこで、図4(c)に示すように、固定子
21上に移動子24を重ね合わせると、3相の平行帯状
電極23に対して、3相の平行帯状電極26は傾斜(ス
キュー)することになる。図5は本発明の第3実施例を
示す平板型の静電リニアモータの構成図である。この実
施例においては、固定子は図示していないが、図3及び
図4と同様であり、第1部材としての固定子が、絶縁部
材中に等ピッチの3相の平行帯状電極を埋め込んで構成
される。
【0040】つまり、図5に示すように、第2部材とし
ての平板からなる移動子31は、絶縁部材32中にW形
で等ピッチの3相の平行帯状電極33を埋め込んで構成
される。そこで、固定子上に移動子31を重ね合わせる
と、固定子の平行帯状電極に対して、3相の平行帯状電
極33は傾斜(スキュー)することになる。
【0041】図6は本発明の第4実施例を示す平板型の
静電リニアモータの構成図である。この実施例において
も、固定子は図示していないが、図3及び図4と同様で
あり、第1部材としての固定子が、絶縁部材中に等ピッ
チの3相の平行帯状電極を埋め込んで構成される。つま
り、図6に示すように、第2部材としての移動子34
は、絶縁部材35中に直線部36aと、その両側に形成
される山の形状部36b,36cを形成する。
【0042】そこで、固定子上に移動子34を重ね合わ
せると、固定子の平行帯状電極に対して、3相の平行帯
状電極36は傾斜(スキュー)することになる。すなわ
ち、山の形状部36bにスキュー部A,B、山の形状部
36cにスキュー部C,Dが形成される。図7は本発明
の第5実施例を示す円板型の静電回転型モータの構成図
であり、図7(a)はその静電回転型モータの移動子の
平面図、図7(b)はその静電回転型モータの固定子の
平面図である。
【0043】図7(b)に示すように、第1部材として
の円板からなる固定子41は、絶縁部材42中に放射状
で等ピッチの3相の帯状電極43を埋め込んで構成され
る。また、図7(a)に示すように、第2部材としての
円板からなる回転子44が絶縁部材45中に略放射状で
等ピッチの傾斜を有する3相の帯状電極46を埋め込ん
で構成される。
【0044】そこで、固定子41上に回転子44を重ね
合わせると、3相の帯状電極43に対して3相の帯状電
極46は傾斜(スキュー)することになる。これによ
り、上記したように、静電リニアモータは、固定子と回
転子の電極を平行に配置した時より推力変動の少ない滑
らかな回転駆動が得られる。また、スキュー値が1.5
の時には常に発生させ得る最低限の力が最大になる(図
2参照)。
【0045】なお、上記実施例では、第1部材としての
固定子41は円板として示したが、必ずしも円板でなく
とも矩形板などでもよいことは言うまでもない。このこ
とは、以下の実施例の円板回転型モータにおいても同様
である。図8は本発明の第6実施例を示す円板型の静電
回転型モータの構成図であり、図8(a)はその静電回
転型モータの回転子の平面図、図8(b)はその静電回
転型モータの固定子の平面図である。
【0046】図8(b)に示すように、第1部材として
の円板からなる固定子51は、絶縁部材52中に放射状
で等ピッチの3相の帯状電極53を埋め込んで構成され
る。また、図8(a)に示すように、第2部材としての
円板からなる回転子54は、絶縁部材55中にへの字も
しくはV形の放射状で等ピッチの3相の帯状電極56を
埋め込んで構成される。
【0047】そこで、固定子51上に回転子54を重ね
合わせると、3相の帯状電極53に対して3相の帯状電
極56は傾斜(スキュー)することになる。図9は本発
明の第7実施例を示す円板型の静電回転型モータの構成
図であり、図9(a)はその静電回転型モータの回転子
の平面図、図9(b)はその静電回転型モータの固定子
の平面図である。
【0048】図9(b)に示すように、第1部材として
の円板からなる固定子61は、絶縁部材62中に放射状
で等ピッチの3相の帯状電極63を埋め込んで構成され
る。また、図9(a)に示すように、第2部材としての
円板からなる回転子64が絶縁部材65中にW形で等ピ
ッチの3相の帯状電極66を埋め込んで構成される。そ
こで、固定子61上に回転子64を重ね合わせると、3
相の帯状電極63に対して3相の帯状電極66は傾斜
(スキュー)することになる。
【0049】図10は本発明の第8実施例を示す円板型
の静電回転型モータの構成図であり、図10(a)はそ
の静電回転型モータの回転子の平面図、図10(b)は
その静電回転型モータの固定子の平面図である。図10
(b)に示すように、第1部材としての円板からなる固
定子71は、絶縁部材72中に放射状で等ピッチの3相
の帯状電極73を埋め込んで構成される。また、図10
(a)に示すように、第2部材としての円板からなる回
転子74が絶縁部材75中に波形からなる3相の帯状電
極76を埋め込んで構成される。
【0050】そこで、固定子71上に回転子74を重ね
合わせると、3相の帯状電極73に対して3相の帯状電
極76は傾斜(スキュー)することになる。図11は本
発明の第9実施例を示す円板型の静電回転型モータの構
成図であり、図11(a)はその静電リニアモータの回
転子の平面図、図11(b)はその静電リニアモータの
固定子の平面図である。
【0051】図11(b)に示すように、第1部材とし
ての円板からなる固定子81は、絶縁部材82中に放射
状で等ピッチの3相の帯状電極83を埋め込んで構成さ
れる。また、図11(a)に示すように、第2部材とし
ての円板からなる回転子84が絶縁部材85中に曲線状
からなる3相の帯状電極86を埋め込んで構成される。
【0052】そこで、固定子81上に回転子84を重ね
合わせると、3相の帯状電極83に対して3相の帯状電
極86は傾斜(スキュー)することになる。なお、図6
に対応するように、円板状の回転子の電極を形成する、
つまり回転子の電極は、中央部分は直線部からなり、こ
の直線部の両側に山の形状部からなる放射状帯状電極を
有し、回転駆動を行うように構成してもよい。
【0053】図12は本発明の第10実施例を示す円筒
型の静電リニアモータの構成図であり、図12(a)は
その静電リニアモータの回転子の斜視図、図12(b)
はその静電リニアモータの固定子の斜視図である。図1
2(b)に示すように、第1部材としての円筒体からな
る固定子91は、絶縁部材92中に等ピッチの3相の螺
旋状電極93を埋め込んで構成される。また、図12
(a)に示すように、固定子91の径より僅かに径が大
きい円筒体からなる第2部材としての移動子94が、絶
縁部材95中に螺旋状電極93に対して傾斜を有する3
相の螺旋状電極96を埋め込んで構成される。
【0054】そこで、固定子91上に移動子94を重ね
合わせると、3相の螺旋状電極93に対して3相の螺旋
状電極96は傾斜(スキュー)することになる。図13
は本発明の第11実施例を示す円筒型の静電リニアモー
タの構成図であり、図13(a)はその静電リニアモー
タの移動子の斜視図、図13(b)はその静電リニアモ
ータの固定子の斜視図である。
【0055】図13(b)に示すように、第1部材とし
ての円筒体からなる固定子101は、絶縁部材102中
に等ピッチの3相の螺旋状電極103を埋め込んで構成
される。また、図13(a)に示すように、固定子10
1の径より僅かに径が大きい円筒体からなる第2部材と
しての移動子104が、絶縁部材105中に波形の3相
の螺旋状電極106を埋め込んで構成される。
【0056】そこで、固定子101上に移動子104を
重ね合わせると、3相の螺旋状電極103に対して3相
の螺旋状電極106は傾斜(スキュー)することにな
る。図14は本発明の第12実施例を示す平板積層型の
静電リニアモータの構成図であり、上記した平板型の静
電アクチュエータを積層した構造を有する。図14に示
すように、上記した平板型の静電アクチュエータの固定
子111上に、移動子112を少なくとも一部を重ね合
わせて、それらの組を多段に積層する。
【0057】このように構成することにより、移動子1
12は、推力変動の少ない滑らかな、かつ高いトルクを
出力することができ、推力変動の少ない滑らかなリニア
駆動を行うことができる。図15は本発明の第13実施
例を示す円筒積層型の静電回転型モータの構成図であ
り、上記した円板型の静電アクチュエータを積層した構
造を有する。
【0058】図15に示すように、上記した円板型の静
電アクチュエータにおける固定子121上に回転子12
2を少なくとも一部を重ね合わせて、それらの組を多段
に積層する。このように構成することにより、推力変動
の少ない滑らかな、かつ高い回転トルクを出力すること
ができる。
【0059】なお、この第13実施例においては、固定
子111は円板でなく矩形をしているが、円形やその他
の形状であってもよい。図16は本発明の第14実施例
を示す円筒積層型の静電リニアモータの構成図であり、
円筒型の静電アクチュエータを積層した構造を有する。
図16に示すように、円筒型の静電アクチュエータにお
ける固定子131上に移動子132を少なくとも一部を
重ね合わせて、それらの組を多段に積層する。
【0060】このように構成することにより、移動子1
32は、推力変動の少ない滑らかな、かつ高いトルクを
出力可能な静電リニアモータを得ることができる。な
お、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、静電アクチュエー
タを構成する移動子と固定子の間に、特定の傾斜(スキ
ュー)を持たせることにより、移動子と固定子との位置
関係による推力の変動を低減し、制御性の向上を図るこ
とができる。
【0062】(2)請求項2記載の発明によれば、静電
アクチュエータを構成する平板からなる移動子と固定子
の間に、特定の傾斜(スキュー)を持たせることによ
り、移動子と固定子との位置関係によるリニア駆動にお
ける推力の変動を低減し、制御性の向上を図ることがで
きる。 (3)請求項3記載の発明によれば、静電アクチュエー
タを構成する平板からなる移動子と固定子の間に、山の
形状をなす特定の傾斜(スキュー)を持たせることによ
り、移動子と固定子との位置関係によるリニア駆動にお
ける推力の変動を低減し、制御性の向上を図ることがで
きる。
【0063】(4)請求項4記載の発明によれば、静電
アクチュエータを構成する平板からなる移動子と固定子
の間に、への字もしくはV形の形状をなす特定の傾斜
(スキュー)を持たせることにより、移動子と固定子と
の位置関係によるリニア駆動における推力の変動を低減
し、制御性の向上を図ることができる。 (5)請求項5記載の発明によれば、静電アクチュエー
タを構成する平板からなる移動子と固定子の間に、W形
の形状をなす特定の傾斜(スキュー)を持たせることに
より、移動子と固定子との位置関係によるリニア駆動に
おける推力の変動を低減し、制御性の向上を図ることが
できる。
【0064】(6)請求項6記載の発明によれば、静電
アクチュエータを構成する平板からなる移動子と固定子
の間に、直線部の両側に山の形状部からなる特定の傾斜
(スキュー)を持たせることにより、移動子と固定子と
の位置関係によるリニア駆動における推力の変動を低減
し、制御性の向上を図ることができる。 (7)請求項7記載の発明によれば、第1部材と第2部
材のうち少なくとも一方は円板からなり、前記部材の一
方の電極は前記部材の中心部から延びる放射状帯状電極
を有し、もう一方の部材の電極は前記部材の中心部から
から延びる前記部材の電極に対して傾斜する直線からな
る放射状平行帯状電極を有し、移動子と固定子の間に、
第1部材の電極と斜行する直線からなる放射状帯状電極
を設けて、特定の傾斜(スキュー)を持たせることによ
り、移動子と固定子との位置関係による回転駆動におけ
る推力の変動を低減し、制御性の向上を図ることができ
る。
【0065】(8)請求項8記載の発明によれば、前記
第1部材の電極は放射状帯状電極を有し、前記第2部材
の電極は前記第1部材の電極と交差する山の形状をなす
放射状帯状電極を設けて、特定の傾斜(スキュー)を持
たせることにより、移動子と固定子との位置関係による
回転駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を
図ることができる。
【0066】(9)請求項9記載の発明によれば、前記
第2部材の電極はへの字もしくはV形の放射状帯状電極
を設けて、特定の傾斜(スキュー)を持たせることによ
り、移動子と固定子との位置関係による回転駆動におけ
る推力の変動を低減し、制御性の向上を図ることができ
る。 (10)請求項10記載の発明によれば、前記第2部材
の電極はW形の放射状帯状電極を設けて、特定の傾斜
(スキュー)を持たせることにより、移動子と固定子と
の位置関係による回転駆動における推力の変動を低減
し、制御性の向上を図ることができる。
【0067】(11)請求項11記載の発明によれば、
前記第1部材と第2部材のうち少なくとも一方は円板か
らなり、前記第1の電極は前記円板の中心部から延びる
放射状帯状電極を有し、前記第2部材の電極は波形の放
射状帯状電極を設け、特定の傾斜(スキュー)を持たせ
ることにより、移動子と固定子との位置関係による回転
駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を図る
ことができる。
【0068】(12)請求項12記載の発明によれば、
前記第1部材と第2部材のうち少なくとも一方は円板か
らなり、前記第1の電極は前記円板の中心部から延びる
放射状帯状電極を有し、前記第2部材の電極は前記第1
部材の電極に対して傾斜する曲線からなる放射状帯状電
極を設け、特定の傾斜(スキュー)を持たせることによ
り、移動子と固定子との位置関係による回転駆動におけ
る推力の変動を低減し、制御性の向上を図ることができ
る。
【0069】(13)請求項13記載の発明によれば、
前記第1部材は円筒体からなり、前記第2部材は前記円
筒体の第1部材に対応して同心円状に配置される円筒体
からなり、前記第1部材の電極は螺旋状電極を有し、前
記第2部材の電極は前記第1部材の電極に対して傾斜す
る螺旋状電極を有し、特定の傾斜(スキュー)を持たせ
ることにより、移動子と固定子との位置関係によるリニ
ア駆動における推力の変動を低減し、制御性の向上を図
ることができる。
【0070】(14)請求項14記載の発明によれば、
前記第1部材は円筒体からなり、前記第2部材は前記円
筒体の第1部材に対応した同心円状に配置される円筒体
からなり、前記第1部材の電極は螺旋状電極を有し、前
記第2部材の電極は前記第1部材の電極に対して傾斜す
る波形の螺旋状電極を設け、特定の傾斜(スキュー)を
持たせることにより、移動子と固定子との位置関係によ
るリニア駆動における推力の変動を低減し、制御性の向
上を図ることができる。
【0071】(15)請求項15記載の発明によれば、
電極に印加する交流を3相に代えて3相を除く多相によ
って駆動することにより、推力の変動を低減し、制御性
の向上を図ることができる。 (16)請求項16記載の発明によれば、各段における
平板からなる静電アクチュエータの推力の変動を低減
し、制御性の向上を図り得る高出力のリニア駆動型の静
電アクチュエータを提供することができる。
【0072】(17)請求項17記載の発明によれば、
各段における円板からなる静電アクチュエータの推力の
変動を低減し、制御性の向上を図ることができる高出力
の回転駆動型の静電アクチュエータを提供することがで
きる。 (18)請求項18記載の発明によれば、各段における
円筒状静電アクチュエータの推力の変動を低減し、制御
性の向上を図り得る高出力のリニア駆動型の静電アクチ
ュエータを提供することができる。
【0073】(19)請求項19記載の発明によれば、
スキュー値を1.5に設定することにより、推力の変動
が少なく、かつ、常に推力は最大値を発生させることが
できる。このように、本発明によれば、推力の変動を低
減し、トルクリプルの少ない静電アクチュエータを得る
ことができ、構成が簡単であるにもかかわらず、その効
果は著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す静電アクチュエータの構成
図である。
【図2】本発明の静電アクチュエータのスキュー値と推
力の関係を表す図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す平板型の静電リニア
モータの構成図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す平板型の静電リニア
モータの構成図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す平板型の静電リニア
モータの構成図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す平板型の静電リニア
モータの構成図である。
【図7】本発明の第5実施例を示す円板型の静電回転型
モータの構成図である。
【図8】本発明の第6実施例を示す円板型の静電回転型
モータの構成図である。
【図9】本発明の第7実施例を示す円板型の静電回転型
モータの構成図である。
【図10】本発明の第8実施例を示す円板型の静電回転
型モータの構成図である。
【図11】本発明の第9実施例を示す円板型の静電回転
型モータの構成図である。
【図12】本発明の第10実施例を示す円筒型の静電リ
ニアモータの構成図である。
【図13】本発明の第11実施例を示す円筒型の静電リ
ニアモータの構成図である。
【図14】本発明の第12実施例を示す平板積層型の静
電リニアモータの構成図である。
【図15】本発明の第13実施例を示す円板積層型の静
電回転型モータの構成図である。
【図16】本発明の第14実施例を示す円筒積層型の静
電リニアモータの構成図である。
【図17】従来の静電アクチュエータの構成図である。
【図18】従来の静電アクチュエータの電極を示す斜視
図である。
【図19】従来の静電アクチュエータの移動子の位置変
化を示す図である。
【符号の説明】
11,21,41,51,61,71,81,91,1
01,111,121,131 固定子 12,15,22,25,32,35,42,45,5
2,55,62,65,72,75,82,85,9
2,95,102,105 絶縁部材 13,16,23,26,33,36 3相の平行帯
状電極 14,24,31,34,94,104,112,13
2 移動子 44,54,64,74,84,122 回転子 36a 直線部 36b,36c 山の形状部 43,46,53,56,63,66,73,76,8
3,86 3相の帯状電極 93,96,103,106 3相の螺旋状電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新野 俊樹 東京都練馬区南大泉5−10−18 (72)発明者 坂 高寿 神奈川県川崎市多摩区三田4−12−2 ミ ーツハウストラウム 102号

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材と第2部材とを具備し、該第1
    部材と第2部材はともに絶縁部材中に所定ピッチで3相
    の電極を埋め込んで構成される静電アクチュエータにお
    いて、 第1部材の電極と第2部材の電極との位置関係を特定の
    傾斜をつけて配置し、推力の変動を抑制することを特徴
    とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静電アクチュエータにお
    いて、前記第1部材と第2部材は平板からなり、前記第
    1部材の電極は直線状平行帯状電極を有し、前記第2部
    材の電極は前記第1部材の電極に対して傾斜する直線状
    平行帯状電極を有し、リニア駆動を行うことを特徴とす
    る静電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の静電アクチュエータにお
    いて、前記第1部材の電極は直線状平行帯状電極を有
    し、前記第2部材の電極は前記第1部材の電極に対して
    傾斜する山の形状をなす平行帯状電極を有し、リニア駆
    動を行うことを特徴とする静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の静電アクチュエータにお
    いて、前記第2部材の電極はへの字もしくはV形の平行
    帯状電極を有し、リニア駆動を行うことを特徴とする静
    電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の静電アクチュエータにお
    いて、前記第2部材の電極はW形の平行帯状電極を有
    し、リニア駆動を行うことを特徴とする静電アクチュエ
    ータ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の静電アクチュエータにお
    いて、前記第1部材の電極は直線状平行帯状電極を有
    し、前記第2部材の電極は中央部分は直線部からなり、
    該直線部の両側に前記第1部材の電極と交差する山の形
    状部からなる平行帯状電極を有し、リニア駆動を行うこ
    とを特徴とする静電アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の静電アクチュエータにお
    いて、前記第1部材と第2部材のうち少なくとも一方は
    円板からなり、前記部材の一方の電極は前記部材の中心
    部から延びる放射状帯状電極を有し、もう一方の部材の
    電極は前記部材の中心部から延びる前記部材の電極に対
    して傾斜する直線からなる放射状平行帯状電極を有し、
    回転駆動を行うことを特徴とする静電アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の静電アクチュエータにお
    いて、前記第1部材の電極は放射状帯状電極を有し、前
    記第2部材の電極は前記第1部材の電極と交差する山の
    形状をなす放射状帯状電極を有し、回転駆動を行うこと
    を特徴とする静電アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の静電アクチュエータにお
    いて、前記第2部材の電極はへの字もしくはV形の放射
    状帯状電極を有し、回転駆動を行うことを特徴とする静
    電アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の静電アクチュエータに
    おいて、前記第2部材の電極はW形の放射状帯状電極を
    有し、回転駆動を行うことを特徴とする静電アクチュエ
    ータ。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の静電アクチュエータに
    おいて、前記第1部材と第2部材のうち少なくとも一方
    は円板からなり、前記第1の電極は前記円板の中心部か
    ら延びる放射状帯状電極を有し、前記第2部材の電極は
    波形の放射状帯状電極を有し、回転駆動を行うことを特
    徴とする静電アクチュエータ。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の静電アクチュエータに
    おいて、前記第1部材と第2部材のうち少なくとも一方
    は円板からなり、前記第1の電極は前記円板の中心部か
    ら延びる放射状帯状電極を有し、前記第2部材の電極は
    前記第1部材の電極に対して傾斜する曲線からなる放射
    状帯状電極を有し、回転駆動を行うことを特徴とする静
    電アクチュエータ。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の静電アクチュエータに
    おいて、前記第1部材は円筒体からなり、前記第2部材
    は前記円筒体の第1部材に対応して同心円状に配置され
    る円筒体からなり、前記第1部材の電極は螺旋状電極を
    有し、前記第2部材の電極は前記第1部材の電極に対し
    て傾斜する螺旋状電極を有し、リニア駆動を行うことを
    特徴とする静電アクチュエータ。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の静電アクチュエータに
    おいて、前記第1部材は円筒体からなり、前記第2部材
    は前記円筒体の第1部材に対応した同心円状に配置され
    る円筒体からなり、前記第1部材の電極は螺旋状電極を
    有し、前記第2部材の電極は前記第1部材の電極に対し
    て傾斜する波形の螺旋状電極を有し、リニア駆動を行う
    ことを特徴とする静電アクチュエータ。
  15. 【請求項15】 請求項1から14のうちいずれか1項
    記載の静電アクチュエータにおいて、電極は3相を除く
    多相としたことを特徴とする静電アクチュエータ。
  16. 【請求項16】 請求項1から6のうちいずれか1項又
    は15項記載の静電アクチュエータにおいて、1組の平
    板からなる静電アクチュエータを複数段に積層して、リ
    ニア駆動を行うことを特徴とする静電アクチュエータ。
  17. 【請求項17】 請求項7から12のうちいずれか1項
    又は15項記載の静電アクチュエータにおいて、1組の
    円板からなる静電アクチュエータを複数段に積層して、
    回転駆動を行うことを特徴とする静電アクチュエータ。
  18. 【請求項18】 請求項13から15のうちいずれか1
    項記載の静電アクチュエータにおいて、1組の円筒状の
    静電アクチュエータを複数段に積層して、リニア駆動を
    行うことを特徴とする静電アクチュエータ。
  19. 【請求項19】 請求項1から18のうちいずれか1項
    記載の静電アクチュエータにおいて、スキュー値を1.
    5に設定することを特徴とする静電アクチュエータ。
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