JP4839962B2 - 静電アクチュエータの電極構造 - Google Patents
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また本発明の請求項2に係る静電アクチュエータの電極構造は、請求項1に係る静電アクチュエータの電極構造において、前記凹凸形状は三角波形状であるようにしたものである。
また本発明の請求項3に係る静電アクチュエータの電極構造は、請求項1に係る静電アクチュエータの電極構造において、前記凹凸形状は正弦波形状であるようにしたものである。
また本発明の請求項4に係る静電アクチュエータの電極構造は、請求項1〜3のいずれかに係る静電アクチュエータの電極構造において、前記固定子と前記移動子の各々の電極は前記移動方向に所定の間隔で複数配列し、前記固定子と前記移動子のすくなくとも一方は前記配列の3つ置きに結線され3つの電極郡を構成するようにしたものである。
また本発明の請求項5に係る静電アクチュエータの電極構造は、請求項1〜4のいずれかに係る静電アクチュエータの電極構造において、前記電極は、前記固定子と前記移動子の凹形状と凸形状が近接するときに同極性として斥力を作用させ、凸形状と凸形状が近接するときに異極性として引力を作用させる電圧が印加される電極であるようにしたものである。
また本発明の請求項2に係る静電アクチュエータの電極構造によれば、凹凸形状は三角波形状である。したがって、三角波の頂点に静電力を生じる電荷が集中するため、横滑りを修正する能力が高い。
また本発明の請求項3に係る静電アクチュエータの電極構造によれば、凹凸形状は正弦波形状である。すなわち、凹凸形状の頂部は(三角波に比較して)大きな曲率半径を有し静電力を生じる電荷の集中が緩和される。したがって、電極に高い電圧を印加することができ静電アクチュエータの出力を大きくすることができる。
また本発明の請求項4に係る静電アクチュエータの電極構造によれば、固定子と移動子の各々の電極は移動方向に所定の間隔で複数配列し、前記固定子と前記移動子のすくなくとも一方は配列の3つ置きに結線され3つの電極郡を構成するようにしたものである。移動子の移動距離を大きくすることができ、また三相の印加電圧により駆動することができる。
また本発明の請求項5に係る静電アクチュエータの電極構造によれば、電極は、固定子と移動子の凹形状と凸形状が近接するときに同極性として斥力を作用させ、凸形状と凸形状が近接するときに異極性として引力を作用させる電圧が印加される電極である。すなわち、斥力を引力の両方を電極に作用させることで大きな静電力を発生することができ、しかも移動方向を安定化させることができる。
たとえば、固定子と移動子はPET(Polyethylene Terephthalate)等のプラスチックフィルムを基材とするフレキシブルプリント配線シートを材料とし、そのシートを所定の間隔を置いて積層するとともに一端においてそれらのシートを固定一体化した形状を有する。そして固定子と移動子の各シートは互い違いに小さな間隙を置いて積層配置される。各シートの面には電極郡が設けられ表面は絶縁層によって被覆されている。電極郡における個々の電極は平面状の電極であって、移動方向に対し直角方向に長く延びた延長形状を有している。そして、長く延びる方向の2つの縁(へり)に所定周期で凹凸形状が存在する。その凹凸形状が、電極の2つの縁に存在することが本発明の電極構造における構成上の特徴となっている。
固定子電極11は、静電アクチュエータの固定子のシートの面に設けられた電極である。図1においては、そのシートの面に垂直な方向から見たときの固定子電極11の形状を示している。通常、電極の厚さ(たとえば、フレキシブルプリント配線シートにおける導電層の厚さ)は薄く、形状における特徴はシートの面に垂直な方向から見た形状にある。その形状は、図1に示すように、延長形状の電極における長く延びた方向(図1において延長方向の矢印で示す方向)に所定の周期で繰返す三角波の線を太らせ、電極としての幅を持たせた形状となっている。
図1に示す一例においては形状が三角波であるが、本発明においては三角波に限定されない。一般的に、固定子電極11は、移動方向に対し直角方向に長く延びた延長形状を有し、長く延びる方向の2つの縁に所定周期で凹凸形状が存在する。そして、図1に示す固定子電極11は、2つの縁における凹凸形状の位相が一致している。
図1に示す一例においては、形状が三角波であるが、一般的には、三角波に限定されない。一般的に、移動子電極12は、移動方向に対し直角方向に長く延びた延長形状を有し、長く延びる方向の2つの縁に所定周期で凹凸形状が存在する。そして、図1に示す移動子電極12は、2つの縁における凹凸形状の位相が180度ずれている。
まず、図1(A)に示す位置関係においては、固定子電極11における凸形状の部分と移動子電極12における凸形状の部分が接近している。この位置関係のときに、固定子電極11にはマイナス電荷が帯電しており、移動子電極12にはプラス電荷が帯電するように、固定子電極11と移動子電極12を電圧駆動する。固定子電極11のマイナス電荷と移動子電極12のプラス電荷の間には静電力が作用し、その静電力は引力である。したがって、固定子電極11と移動子電極12には引力が作用し、移動子電極12は固定子電極11に対して相対的に移動する。その移動方向は固定子と移動子が対向する表面、すなわち固定子電極11と移動子電極12が設けられた各々の表面沿う方向である。
前述したように、電極構造における凹凸形状は、図1に示したような三角波形状に限定されない。電極構造における凹凸形状を正弦波形状としたときの、固定子電極11と移動子電極12を図2に示す。凹凸形状が三角波形状であときには、三角波の頂点に静電力を生じる電荷が集中するため、横滑りを修正する能力が高い。一方、図2に示すように、凹凸形状が正弦波形状であるときには、凹凸形状の頂部は(三角波に比較して)大きな曲率半径を有し静電力を生じる電荷の集中が緩和される。したがって、電極に高い電圧を印加することができ静電アクチュエータの出力を大きくすることができる。
なお、固定子電極21と移動子電極22の役割は相対的なものであるから、図2に示した固定子電極21の形状を移動子電極22の形状とし、図2に示した移動子電極22の形状を固定子電極21の形状としも基本的な動作原理において差異は存在しない。
固定子電極3a,3b,3c,・・・と、移動子電極4a,4b,4c,・・・の配列間隔は、一致させてもよいが、必ずしも一致させる必要性はない。配列間隔は各々の電極において独立した間隔を設定することができるが、配列間隔の比率によっては、電極に作用する静電力の方向が揃わなくなり電力の変換効率を悪くすることになる。
12 移動子電極
21 固定子電極
22 移動子電極
3a,3b,3c,・・・ 固定子電極
4a,4b,4c,・・・ 移動子電極
Claims (5)
- 固定子と移動子がその表面において対向し、前記固定子と前記移動子の各々の表面に設けられた平面状の電極の間に作用する静電力によって前記移動子が前記固定子に対して移動し、その移動方向が前記表面に沿う方向である静電アクチュエータの電極構造であって、
前記電極は前記移動方向に対し直角方向に長く延びた延長形状を有し、前記長く延びる方向の2つの縁に所定周期で凹凸形状が存在し、前記固定子と前記移動子の各々の電極の一方は前記2つの縁における凹凸形状の位相が一致しており、他方は前記2つの縁における凹凸形状の位相が180度ずれていることを特徴とする静電アクチュエータの電極構造。 - 請求項1記載の静電アクチュエータの電極構造において、前記凹凸形状は三角波形状であることを特徴とする静電アクチュエータの電極構造。
- 請求項1記載の静電アクチュエータの電極構造において、前記凹凸形状は正弦波形状であることを特徴とする静電アクチュエータの電極構造。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の静電アクチュエータの電極構造において、前記固定子と前記移動子の各々の電極は前記移動方向に所定の間隔で複数配列し、前記固定子と前記移動子のすくなくとも一方は前記配列の3つ置きに結線され3つの電極郡を構成することを特徴とする静電アクチュエータの電極構造。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の静電アクチュエータの電極構造において、前記電極は、前記固定子と前記移動子の凹形状と凸形状が近接するときに同極性として斥力を作用させ、凸形状と凸形状が近接するときに異極性として引力を作用させる電圧が印加される電極であることを特徴とする静電アクチュエータの電極構造。
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