JP2000358385A - 静電アクチュエータ駆動方法、静電アクチュエータ駆動機構、および静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ駆動方法、静電アクチュエータ駆動機構、および静電アクチュエータ

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JP2000358385A
JP2000358385A JP11167151A JP16715199A JP2000358385A JP 2000358385 A JP2000358385 A JP 2000358385A JP 11167151 A JP11167151 A JP 11167151A JP 16715199 A JP16715199 A JP 16715199A JP 2000358385 A JP2000358385 A JP 2000358385A
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隆行 八木
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N1/00Electrostatic generators or motors using a solid moving electrostatic charge carrier
    • H02N1/002Electrostatic motors
    • H02N1/004Electrostatic motors in which a body is moved along a path due to interaction with an electric field travelling along the path
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/18Machines moving with multiple degrees of freedom

Abstract

(57)【要約】 【課題】コストが安く、小型化が容易であり、駆動ステ
ップを駆動電極のパターンピッチよりも小さくすること
ができ、また位置決めされた移動子の保持剛性を自由に
設定することができる静電アクチュエータ駆動手段を提
供すること。 【解決手段】静電アクチュエータの駆動において、駆動
電極に印加する駆動電圧が、前記可動子の相対移動位置
を引数とし、または動子が静止位置に保持されるときの
保持剛性を引数とし、または可動子の位置と前記可動子
が静止位置に保持されるときの保持剛性を引数する電圧
関数により決定されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電アクチュエー
タの駆動機構に関するものである。特に、高精度な位置
決めと停止位置における保持剛性の制御を行うことがで
きる駆動機構を目指すものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の静電アクチュエータが提案
されてきている。静電アクチュエータは、電磁アクチュ
エータに比べて、(1)効率が高く、静止状態で損失が
生じない、(2)電極のみで構成できるため構造が単純
で小型化に適している、という特徴を有している。図9
に、特公平6−101938号公報に示される静電アク
チュエータを示す。図中、1001は絶縁性基板からな
る固定子で、その表面には駆動電極1002が形成され
ている。また、1003は誘電体より成る移動子であ
る。この移動子1003と固定子1001間は、不図示
の両者を所定間隙に保持するための保持手段によりー定
間隙に保たれ、図の矢印a又は矢印b方向に移動可能に
構成されている。また、1004は固定子1001表面
の駆動電極1002に所定の電圧を印加するための駆動
回路であり、駆動回路1004からは図示の如く、φA
(1005),φB(1006),φC(1007)の
3相の駆動出力があり、各相は順次図示の如く交互に駆
動電極1002に接続されている。この駆動回路100
4による電極への電圧印加タイミングを図10(a),
(b)に示す。
【0003】ここで図10(a)は各相(各電極)に
(0/+V)Vのパルス状電圧を印加した場合、図10
(b)は(+V/−V)Vの交流電圧を印加した場合を
示している。図10(a)に示すように、φA(100
5),φB(1006),φC(1007)の各相にパ
ルス状の電圧(横軸tは時間を表わす)を加えると、図
10の矢印aの方向に移動電界が発生する。すると、移
動子1003にこの移動電界により電荷が誘起され、移
動電界に対してあるすべりをもって同じ矢印a方向に追
従する駆動力が働く。また、図10(b)に示す交流電
圧を印加しても同様である。逆方向(矢印b方向)に移
動子3を動かすには、印加電圧の相順を逆にしてやれば
よく、この場合、3相のうちの2相を入れ換えてやれば
よい。
【0004】また、図11は、特公平07−11235
4号公報において提案されている、静電アクチュエータ
を説明する図である。図中2001〜2007は、10
01〜1007に対応している。図12は、この静電ア
クチュエータの移動子を示した図である。移動子200
3の固定子に対抗する側には、一定間隔で被駆動電極2
008が形成されており、一定の電位に保たれている。
このタイプの静電アクチュエータは、変位に応じて移動
子と固定子の間の静電容量が変化することによって駆動
される。駆動電極2002に印加する電圧パターンは、
例えば図10に示されるようなものである。
【0005】また、図13は、特開平06−26155
8号公報において提案されている、スクイズ膜効果で、
移動子を固定子に対して浮上させ、移動子と固定子に作
用する摩擦力をなくす静電アクチュエータである。図
中、第1の圧電素子3011は、第1の圧電素子制御回
路3013からの信号に基づいて駆動される。また、第
2の圧電素子3012は、第2の圧電素子制御回路30
14からの信号に基づいて駆動される。この静電アクチ
ュエータにおいては、第1の圧電素子3011および第
2の圧電素子3012を駆動することで、移動子300
3と固定子3001の間にスクイズ膜を生じさせ、固定
子3001に対して移動子3003を非接触支持するこ
とができる。そして、静電モータ制御回路3004から
の信号に基づいて駆動電極3002に対して上述した静
電アクチュエータと同様の駆動電圧を印加することで、
移動子3003を駆動することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような静電アクチュエータで精密な位置決めを行おう
とすると、以下のような問題点があった。まず、図10
(a)に示されるような駆動波形を用いてステップ駆動
を行うタイプの静電アクチュエータにおいては、駆動ス
テップが駆動電極のパターンピッチで決定されるため、
駆動ステップをパターンピッチより小さくすることがで
きず、分解能の高い位置決めができないという問題点が
あった。また、図10(b)に示されるような駆動波形
を用いる静電アクチュエータにおいては、アクチュエー
タに対する制御パラメータは、駆動電圧の周波数、すな
わちアクチュエータの速度である。そのため、精密な位
置決めを行うためには、高分解能の位置センサを使用し
てフィードバックを行う必要がある。ところが、一般に
高分解能の位置センサは高価であるためシステムのコス
トが高くなるという問題点があった。また、アクチュエ
ータにセンサを組み込む必要があるため、小型化が困難
であるという問題点があった。さらに、従来は移動子の
停止位置と保持剛性kを自由に設定できないという問題
点があった。ここで、移動子の保持剛性とは、静電アク
チュエータが停止位置に戻ろうとする復元力をF、停止
位置と静電アクチュエータの位置ずれをΔxとすると、
k=F/Δxで表される比例定数のことである。保持剛
性kは、最適な値が負荷や使用状況で変化するため、自
由に設定できることが望ましい。
【0007】そこで、本発明は、上記した従来のものに
おける課題を解決し、コストが安く、小型化が容易であ
り、駆動ステップを駆動電極のパターンピッチよりも小
さくすることができる静電アクチュエータ駆動方法、静
電アクチュエータ駆動機構、および静電アクチュエータ
を提供することを目的とするものである。また、本発明
は、位置決めされた移動子の保持剛性を自由に設定する
ことができる静電アクチュエータ駆動方法、静電アクチ
ュエータ駆動機構、および静電アクチュエータを提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、静電アクチュエータ駆動方法、静電アク
チュエータ駆動機構、および静電アクチュエータを、つ
ぎのように構成したことを特徴とするものである。すな
わち、つぎの(1)〜(17)のように構成したことを
特徴としている。 (1)本発明の静電アクチュエータ駆動方法は、複数相
の駆動電極を有する固定子と、該固定子上を相対的に移
動する可動子を備え、前記駆動電極に駆動電圧を印加し
て前記可動子を相対移動させる静電アクチュエータ駆動
方法において、前記駆動電極に印加する駆動電圧が、前
記可動子の相対移動位置を引数とする電圧関数により決
定されることを特徴としている。 (2)また、本発明の静電アクチュエータ駆動方法は、
複数相の駆動電極を有する固定子と、該固定子上を相対
的に移動する可動子を備え、前記駆動電極に駆動電圧を
印加して前記可動子を相対移動させる静電アクチュエー
タ駆動方法において、前記駆動電極に印加する駆動電圧
が、前記可動子が静止位置に保持されるときの保持剛性
を引数とする電圧関数により決定されることを特徴とし
ている。 (3)また、本発明の静電アクチュエータ駆動方法は、
複数相の駆動電極を有する固定子と、該固定子上を相対
的に移動する可動子を備え、前記駆動電極に駆動電圧を
印加して前記可動子を相対移動させる静電アクチュエー
タ駆動方法において、前記駆動電極に印加する駆動電圧
が、前記可動子の位置と前記可動子が静止位置に保持さ
れるときの保持剛性を引数とする電圧関数により決定さ
れることを特徴としている。 (4)また、本発明の静電アクチュエータ駆動方法は、
前記電圧関数が、前記可動子と前記駆動電極の間の静電
容量を求める手順と、該静電容量の位置に関する1次と
2次の導関数を求める手順と、前記可動子の前記固定子
に対する位置をx、前記駆動電極の相数をn、第k相の
駆動電極と前記可動子の間の静電容量をCk、第k相の
駆動電圧をVkとしたときに、 を満たすようにVkを設定する手順と、を含む手順によ
って決定されることを特徴としている。 (5)また、本発明の静電アクチュエータ駆動方法は、
前記電圧関数が、前記可動子と前記駆動電極の間の静電
容量を求める手順と、該静電容量の位置に関する1次と
2次の導関数を求める手順と、前記可動子の前記固定子
に対する位置をx、前記可動子が静止位置に保持される
ときの保持剛性をk、前記駆動電極の相数をn、第k相
の駆動電極と前記可動子の間の静電容量をCk、第k相
の駆動電圧をVkとしたときに、 を満たすようにVkを設定する手順と、を含む手順によ
って決定されることを特徴としている。 (6)また、本発明の静電アクチュエータ駆動方法は、
前記可動子と前記駆動電極の間の静電容量を求める手順
が、前記可動子と前記駆動電極の電界計算モデルを構築
する手順と、前記電界計算モデルの電界計算を行う手順
を含むことを特徴としている。 (7)また、本発明の静電アクチュエータ駆動方法は、
前記可動子と前記駆動電極の間の静電容量を求める手順
が、前記可動子の位置を所定の位置に設定する手順と、
前記可動子と前記駆動電極の間の静電容量を計測する手
順を含むことを特徴としている。 (8)また、本発明の静電アクチュエータ駆動方法は、
前記電圧関数が、前記駆動電極に駆動電圧Vkを印加す
る手順と、そのときの前記移動子の安定位置xを計測す
る手順と、を含む手順によって決定されることを特徴と
している。 (9)また、静電アクチュエータ駆動方法は、前記電圧
関数が、前記駆動電極に駆動電圧Vkを印加する手順
と、前記移動子の安定位置における共振周波数fを計測
する手順と、を含む手順によって決定されることを特徴
としている。 (10)また、本発明の静電アクチュエータ駆動方法
は、前記電圧関数が、前記駆動電極に駆動電圧Vkを印
加する手順と、前記移動子の安定位置xと安定位置にお
ける共振周波数fを計測する手順と、を含む手順によっ
て決定されることを特徴としている。 (11)また、本発明の静電アクチュエータ駆動機構
は、複数相の駆動電極を有する固定子と、該固定子上を
相対的に移動する可動子と、駆動電圧印加手段を備え、
該駆動電圧印加手段によって前記駆動電極に駆動電圧を
印加して前記可動子を相対移動させる静電アクチュエー
タ駆動機構において、前記駆動電圧印加手段が、前記駆
動電極に印加する駆動電圧を、前記可動子の相対移動位
置を引数とする電圧関数により決定する電圧関数手段を
有することを特徴としている。 (12)また、本発明の静電アクチュエータ駆動機構
は、複数相の駆動電極を有する固定子と、該固定子上を
相対的に移動する可動子と、駆動電圧印加手段を備え、
該駆動電圧印加手段によって前記駆動電極に駆動電圧を
印加して前記可動子を相対移動させる静電アクチュエー
タ駆動機構において、前記駆動電圧印加手段が、前記駆
動電極に印加する駆動電圧を、前記可動子が静止位置に
保持されるときの保持剛性を引数とする電圧関数により
決定する電圧関数手段を有することを特徴としている。 (13)また、本発明の静電アクチュエータ駆動機構
は、複数相の駆動電極を有する固定子と、該固定子上を
相対的に移動する可動子と、駆動電圧印加手段を備え、
該駆動電圧印加手段によって前記駆動電極に駆動電圧を
印加して前記可動子を相対移動させる静電アクチュエー
タ駆動機構において、前記駆動電圧印加手段が、前記駆
動電極に印加する駆動電圧を、前記可動子の位置と前記
可動子が静止位置に保持されるときの保持剛性を引数と
する電圧関数により決定する電圧関数手段を有すること
を特徴とする静電アクチュエータ駆動機構。 (14)また、本発明の静電アクチュエータは、駆動電
極を有する固定子と、該固定子に対して相対的に移動可
能な移動子とからなる静電アクチュエータにおいて、上
記した本発明のいずれかの静電アクチュエータ駆動方法
によって駆動する構成を備え、または上記した本発明の
いずれかの静電アクチュエータ駆動装置を有することを
特徴としている。 (15)また、本発明の静電アクチュエータは、前記移
動子を前記固定子に対して直線状に動作自由に支持する
リニアガイドを有することを特徴としている。 (16)また、本発明の静電アクチュエータは、前記移
動子を前記固定子に対して回転自由に支持する回転軸受
けを有することを特徴としている。 (17)また、本発明の静電アクチュエータは、前記移
動子と前記固定子の間にスクイズフィルムを発生するた
めの振動子を有することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1を用いて、本発明の静電アク
チュエータ駆動機構の原理を説明する。固定子901上
には、n相の駆動電極902(1)〜(n)が、図中左
から右に向かって順番に等間隔に配置されている。ここ
で、同じ種類の電極の間隔をλとする。また、移動子9
03上には、被駆動電極905がλの間隔で配置されて
いる。移動子903は、固定子901に対して図中で水
平方向のみに動けるように支持されている。この移動子
の移動方向に沿ってx軸を定義する。また、被駆動電極
905が駆動電極902(1)の直上にあるときの移動
子の位置をx=0と定義する。本発明の特徴である印加
電圧生成関数906(1)〜(n)は、位置アドレスp
および剛性アドレスqから、駆動電極902(1)〜
(n)に印加される電圧V 1(p,q)〜Vn(p,q)
を生成する。移動子903の安定位置と、安定位置にお
ける保持剛性は、駆動電極902(1)〜(n)に印加
する電圧で決定される。
【0010】そのため、上記の本発明(1)において
は、印加電圧生成関数906(1)〜906(n)の引
数を、移動子903の移動位置とすることで、駆動電極
のピッチよりも細かい分解能で位置決めすることができ
る。また、上記本発明(2)においては、印加電圧生成
関数906(1)〜906(n)の引数を、移動子90
3が静止位置に保持されるときの保持剛性とすること
で、所望の剛性の復元力で、移動子を安定させることが
できる。また、上記本発明(3)においては、印加電圧
生成関数906(1)〜906(n)の引数を、移動子
903の位置と前記移動子が静止位置に保持されるとき
の保持剛性とすることで、駆動電極のピッチよりも細か
い分解能で位置決めしながら、所望の剛性の復元力で、
移動子を安定させることができる。
【0011】ここで、被駆動電極905と駆動電極90
2(1)〜902(n)の問の静電容量は、移動子の位
置xに応じて変化するので、それぞれC1(x)〜C
n(x)とする。このとき、被駆動電極905と駆動電
極902(1)〜902(n)の間に貯えられる静電エ
ネルギーu(x,p,q)と、駆動電極905に作用す
るx方向の力f(x,p,q)と、保持剛性k(x,
p,q)は、以下で与えられる。 このとき、移動子がx=xg、k=kgで安定する条件
は、 である。
【0012】また、上記本発明(4)においては、印加
電圧生成関数906(1)〜906(n)を、目標とす
る位置xgで、数式4を満たすように設定する。このと
き、剛性kgは、正になればよい。それにより、位置ア
ドレスpを与えることで、駆動電極のピッチよりも細か
い分解能で所望の位置xgにおいて、移動子を安定させ
ることができる。
【0013】また、上記本発明(5)においては、印加
電圧生成関数906(1)〜906(n)を、目標とす
る位置xgと、剛性kgで、数式4を満たすように設定す
る。それにより、剛性アドレスqを与えることで、所望
の剛性kgの復元力で移動子を安定させることができ
る。加えて、位置アドレスpを与えることで、駆動電極
のピッチよりも細かい分解能で所望の位置xgにおい
て、移動子を安定させることができる。以上のように制
御を行うことで、本発明においては、静電アクチュエー
タの位置決めの分解能が、電極のパターンピッチで制限
されることはない。また、安定点における保持剛性を自
由に設定することができる。
【0014】ここで、簡単な例として、3相の静電アク
チュエータを考える。駆動電極が、無限に等間隔で配置
されているものと考えると、静電容量は周期がλの周期
関数になる。このとき、静電容量が下式で与えられると
する。 ここで、C0とCaは、定数である。このとき、V
1(p,q)、 2(p,q)、V3(p,q)を以下の
ように与えると、 数式1〜3は、 となる。数式4より、移動子は、 において安定することがわかる。すなわち、安定点はλ
の間隔をおいて等間隔に存在し、xはpの線形関数にな
る。つまり、pを制御入力とすることで、位置決め制御
を行うことができる。また、安定点における復元力fの
剛性kは、 となり、qを制御入力とすることで保持剛性を制御する
ことができることがわかる。さらに、復元力の最大値f
maxは、 となる。駆動時には、移動子に作用する慣性力や摩擦力
の総和がfmaxを超えないように制御を行えばよい。
【0015】さて、実際のアクチュエータにおいては、
静電容量は、簡単に求められないので、数値計算もしく
は実機を用いた実験によってVk(p,q)を決定す
る。上記本発明(6)においては、数値計算にて静電容
量を決定する。まず、xを以下のようにおいて、 移動子を少しずつずらしてCk(xj)の数値計算を行
う。ここで、dは位置決めの最小ステップである。数値
計算の手法としては、一般的な有限要素法や境界要素法
を使用することができる。次に、それらから以下のよう
にxに関する導関数を算出する。 これらから、数式4を満たすようにVk(p,q)を決
定する。この際に、Vkの最大値がなるべく低くなるよ
うな組み合わせを選択すると、電源にかかる負荷を小さ
くできるので望ましい。
【0016】また、上記本発明(7)においては、移動
子を位置決めステージのような機構で少しずつ動かし
て、Ck(xj)を静電容量計で実測し、数値計算法と同
じ手法で印加電圧生成関数を決定する。つぎに、上記本
発明(8)における電圧関数決定方法を、3相の静電ア
クチュエータを例にとり説明する。まず、V1、V2、V
3を二つのパラメータr、sの関数として、以下のよう
に表す。
【0017】そして、以下の手順で、移動子の目標位置
xに対応するV1、V2、V3を求める。まず、(1)s
を一定にした状態で、rを変化させながら、移動子の位
置xを位置センサで計測して、移動子の位置を目標位置
にあわせる。すると、一つの目標位置xに対するV1
2、V3を求めることができる。この作業をすべての目
標位置に対して行うことで、印加電圧生成関数を決定す
ることができる。そして、印加電圧生成関数が決定され
れば、位置センサを使用せずに、オープンループ制御を
行うことができる。
【0018】つぎに、本発明(9)における電圧関数決
定方法を、3相の静電アクチュエータを例にとり説明す
る。まず、V1、V2、V3を数式15のように表す。そ
して、以下の手順で、移動子の目標剛性kに対応するV
1、V2、V3を求める。まず、rを一定にした状態で、
sを変化させながら、移動子の位置xを位置センサ等で
計測して、移動子の安定点まわりの角振動数ωを計測す
る。そして、角振動数ωが、√(k/m)になるよう
に、sを調整する(mは移動子の質量)。安定点まわり
の振動は、例えば、駆動電極にインパルス的な駆動信号
を重畳して印加することで起こすことができる。以上の
操作で、一つの目標剛性kに対するV1 2、V3を求
めることができる。この作業をすべての目標剛性に対し
て行うことで、印加電圧生成関数を決定することができ
る。
【0019】さらに、本発明(10)における電圧関数
決定方法を、3相の静電アクチュエータを例にとり説明
する。まず、V1、V2、V3を数式15のように表す。
そして、以下の手順で、移動子の目標位置xと目標剛性
kに対応するV1、V2、V3を求める。まず、(1)s
を一定にした状態で、rを変化させながら、移動子の位
置xを位置センサで計測して、移動子の位置を目標位置
にあわせる。次に、(2)その状態で、駆動電極にイン
パルス的な駆動信号を重畳して印加して、安定点まわり
で左右に振動を起こさせる。この時の振動の角振動数ω
が、√(k/m)になるように、r一定の状態でsを調
整する(mは移動子の質量)。その結果、(3)移動子
の安定の位置が許容範囲(所定の位置分解能程度)以上
ずれたら、(1)に戻って調整を行い、さもなければ終
了する。以上の操作で、一つの目標位置xと目標剛性k
に対するV1、V2、V3を求めることができる。この作
業をすべての目標位置と目標剛性に対して行うことで、
印加電圧生成関数を決定することができる。これらの作
業は、手動で行ってもよいが、コンピュータ制御で自動
的に行うのがより望ましい。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図8に、実施例1の該略図を示す。本実施
例の静電アクチュエータにおいては、スクイズフィルム
で浮上させた移動子103を図中で左右方向に駆動す
る。ガラス製の基板からなる固定子101の上には3相
の駆動電極102(1)〜102(3)が、形成され、
その表面を絶縁性薄膜104が覆っている。ここで、同
じ種類の電極間の距離をλとする。また、固定子101
の上にはガラス製の移動子103が配置され、移動子1
03の固定子101に対抗する側には、被駆動電極10
5が形成されている。また、固定子101は、下面を振
動子190に接続されている。固定子101を振動子1
90を用いて、図中で上下方向に往復駆動すると、固定
子101と移動子103の間にスクイズ膜が発生し、移
動子103は、固定子101に対して浮上する。
【0021】微動カウンタ110は、インクリメントと
デクリメントが可能なカウンタで、最大値がL−1であ
る。微動カウンタ110の値をC0とする。本実施例に
おいて、移動子の最小移動分解能は、λ/Lになる。ま
た、粗動カウンタ111は、微動カウンタ110が桁上
がりをするとインクリメントされ、桁下がりをするとデ
クリメントされるように構成されている。粗動カウンタ
111の値をC1とする。この場合、粗動カウンタが1
進むと、移動子はλ移動することになる。また、粗動カ
ウンタ111は、基準位置センサ109からの信号でリ
セットされるように構成されている。基準位置センサ1
09は高精度なものは必要なく、検出範囲が±λ/2以
内であればよい。
【0022】微動カウンタ110の値C0は、印加電圧
生成関数106(1)〜106(3)に入力されて印加
電圧値V1(C0)〜V3(C0)に変換され、D/Aコ
ンバータ107、高圧アンプ108を経て、3相の駆動
電極102(1)〜102(3)に印加される。印加電
圧生成関数106(1)〜106(3)は、微動カウン
タ110の値C0が1増えたときに、移動子の安定位置
がλ/Lずつ増えるように設定されている。印加電圧生
成関数106(1)〜106(3)と微動カウンタ11
0の値C0の関係を図2に示す。これらの関数は、位相
が120度ずつずれた周期関数になっている。また、印
加電圧生成関数106(1)〜106(3)は、目標保
持剛性に応じて変化するように構成されている。これら
の関数は、数値計算で求めてもよいし、実験的に決めて
もよい。
【0023】積和器112は、微動カウンタ110の値
C0と粗動カウンタ111の値C1から、移動子の現在
位置xを と計算する。コントローラ120は、現在位置Xと、目
標位置X0から微動カウンタ110の制御を行う。以下
にその動作を詳しく説明する。引算器113は、現在位
置Xから目標位置x0を引くことで位置誤差Exを求め
る。目標速度関数114は、許容できる最大減速度αと
最大速度Vmaxに基づいて、Exから目標速度V0を
求める。例えば、 とすればよい。この位置誤差エラーExと目標速度V0
の関係を図3に示す。ここで、関数Minは、引数のう
ちで最小のものを結果とする関数である。また、引算器
115は、目標速度V0から現在速度Vを引算すること
で速度誤差Evを算出する。
【0024】加速度関数116は、許容できる最大加速
度βに基づいて、速度誤差Evが少なくなるような加速
度Aを生成する。例えば、 とすればよい。ここで、Gvは速度ゲインである。積分
器117は、加速度Aを積分することで速度Vを算出す
る。この速度Vは、引算器115にフィードバック入力
される。可変周波数発振器118は、発振周波数fが、 となるように構成され、その出力が微動カウンタ110
に入力されている。また、微動カウンタ110のインク
リメント/デクリメントの方向は、Vの符号で制御され
る。これらにより積分器117の出力Vに基づいて、微
動カウンタ110が制御され、移動子が速度Vで駆動さ
れることになる。目標位置X0にステップ入力を入れた
ときの、速度vと、xの時間変化のグラフをそれぞれ、
図5(a)、(b)に示す。まず、最大速度Vmaxに
なるまで加速度βで加速し、その後、Vmaxで定速駆
動し、速度が0になるまで減速度αで減速して目標位置
x0に停止するように制御される様子が分かる。
【0025】以上説明したように、本発明を適用するこ
とで、高価で場所を取る高精度な位置センサを使用する
ことなく、駆動電極のピッチよりも細かい分解能で位置
制御を行うことが可能になる。そのため、コストの安い
精密位置決め静電アクチュエータを提供することができ
る。また、センサを必要としないので、小型化が容易な
精密位置決め静電アクチュエータを提供することができ
る。さらに、安定位置における保持剛性を自由に設定で
きる静電アクチュエータを提供することができる。
【0026】[実施例2]図6に実施例2に使用するロ
ータリー型の静電アクチュエータの斜視図を示す。固定
子201の上に回転子203が配置されており、回転自
由に支持されている。図7(a)、(b)は、固定子2
01と回転子203の平面図を示している。固定子20
1の上には、3相の駆動電極202(1)〜(3)が形
成されており、独立に電圧を印加できるようになってい
る。また、回転子203上には被駆動電極205が形成
されており、電位が0に保たれている。
【0027】本実施例のロータリー型の静電アクチュエ
ータは、実施例1と同様な方法で駆動を行うことで、高
精度なロータリーエンコーダを用いることなく、任意の
角度に回転させることができる。このときの回転のステ
ップが、電極の形状によって制限されることはない。ま
た、保持剛性を制御することも可能である。また、本発
明の静電アクチュエータ駆動装置は、ここで説明した静
電アクチュエータのみならず、複数相の駆動電圧を必要
とする他の形状の静電アクチュエータに適用できること
は言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による
と、高価な精密位置センサを用いることなく、静電アク
チュエータの駆動ステップを駆動電極のパターンピッチ
よりも小さくすることができ、したがって、コストの安
い精密位置決め静電アクチュエータ駆動機構を提供する
ことができる。また、本発明の静電アクチュエータ駆動
機構によれば、位置センサが不要になるので小型化が容
易になる。さらに、本発明によると、静電アクチュエー
タの停止位置における保持剛性を自由に設定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】本発明における実施例1の印加電圧生成関数を
説明する図である。
【図3】本発明における実施例1の位置誤差Exと目標
速度V0の関係を説明する図である。
【図4】本発明における実施例1の速度誤差Evと加速
度Aの関係を説明する図である。
【図5】(a)は本発明における実施例1の移動子の速
度の様子を説明する図である。(b)は本発明における
実施例1の移動子の変位の様子を説明する図である。
【図6】本発明における実施例2の静電ロータリーアク
チュエータを説明する図である。
【図7】(a)は本発明における実施例2の固定子を説
明する図である。(b)は本発明における実施例2の回
転子を説明する図である。
【図8】本発明における実施例1の静電アクチュエータ
とコントローラを説明する図である。
【図9】第1の従来技術を説明する図である。
【図10】第1の従来技術の印加電圧パターンを説明す
る図である。
【図11】第2の従来技術を説明する図である。
【図12】第2の従来技術の移動子を説明する図であ
る。
【図13】第3の従来技術を説明する図である。
【記号の説明】
101、201、901、1001、2001、300
1:固定子 102(1)〜(3)、202(1)〜(3)、902
(1)〜(n)、1002、2002、3002:駆動
電極 103、903、1003、2003、3003:移動
子 203:回転子 104:絶縁性薄膜 105、205、905、2008:被駆動電極 106(1)〜(3)、906(1)〜(n):印加電
圧生成関数 107:D/Aコンバータ 108:高圧アンプ 109:基準位置センサ 110:微動カウンタ 111:粗動カウンタ 112:積和器 113:引算器 114:目標速度関数 115:引算器 116:加速度関数 117:積分器 118:可変周波数発振器 190:振動子 1004、2004:駆動回路 1005〜1007、2005〜2007:駆動出力 3011、3012:圧電素子 3013、3014::圧電素子制御回路

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数相の駆動電極を有する固定子と、該固
    定子上を相対的に移動する可動子を備え、前記駆動電極
    に駆動電圧を印加して前記可動子を相対移動させる静電
    アクチュエータ駆動方法において、 前記駆動電極に印加する駆動電圧が、前記可動子の相対
    移動位置を引数とする電圧関数により決定されることを
    特徴とする静電アクチュエータ駆動方法。
  2. 【請求項2】複数相の駆動電極を有する固定子と、該固
    定子上を相対的に移動する可動子を備え、前記駆動電極
    に駆動電圧を印加して前記可動子を相対移動させる静電
    アクチュエータ駆動方法において、 前記駆動電極に印加する駆動電圧が、前記可動子が静止
    位置に保持されるときの保持剛性を引数とする電圧関数
    により決定されることを特徴とする静電アクチュエータ
    駆動方法。
  3. 【請求項3】複数相の駆動電極を有する固定子と、該固
    定子上を相対的に移動する可動子を備え、前記駆動電極
    に駆動電圧を印加して前記可動子を相対移動させる静電
    アクチュエータ駆動方法において、 前記駆動電極に印加する駆動電圧が、前記可動子の位置
    と前記可動子が静止位置に保持されるときの保持剛性を
    引数とする電圧関数により決定されることを特徴とする
    静電アクチュエータ駆動方法。
  4. 【請求項4】前記電圧関数が、前記可動子と前記駆動電
    極の間の静電容量を求める手順と、該静電容量の位置に
    関する1次と2次の導関数を求める手順と、前記可動子
    の前記固定子に対する位置をx、前記駆動電極の相数を
    n、第k相の駆動電極と前記可動子の間の静電容量をC
    k、第k相の駆動電圧をVkとしたときに、 を満たすようにVkを設定する手順と、を含む手順によ
    って決定されることを特徴とする請求項1に記載の静電
    アクチュエータ駆動方法。
  5. 【請求項5】前記電圧関数が、前記可動子と前記駆動電
    極の間の静電容量を求める手順と、該静電容量の位置に
    関する1次と2次の導関数を求める手順と、前記可動子
    の前記固定子に対する位置をx、前記可動子が静止位置
    に保持されるときの保持剛性をk、前記駆動電極の相数
    をn、第k相の駆動電極と前記可動子の間の静電容量を
    Ck、第k相の駆動電圧をVkとしたときに、 を満たすようにVkを設定する手順と、を含む手順によ
    って決定されることを特徴とする請求項2または請求項
    3に記載の静電アクチュエータ駆動方法。
  6. 【請求項6】前記可動子と前記駆動電極の間の静電容量
    を求める手順が、前記可動子と前記駆動電極の電界計算
    モデルを構築する手順と、前記電界計算モデルの電界計
    算を行う手順を含むことを特徴とする請求項4〜5のい
    ずれか1項に記載の静電アクチュエータ駆動方法。
  7. 【請求項7】前記可動子と前記駆動電極の間の静電容量
    を求める手順が、前記可動子の位置を所定の位置に設定
    する手順と、前記可動子と前記駆動電極の間の静電容量
    を計測する手順を含むことを特徴とする請求項4〜5の
    いずれか1項に記載の静電アクチュエータ駆動方法。
  8. 【請求項8】前記電圧関数が、前記駆動電極に駆動電圧
    Vkを印加する手順と、そのときの前記移動子の安定位
    置xを計測する手順と、を含む手順によって決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電アクチュエータ
    駆動方法。
  9. 【請求項9】前記電圧関数が、前記駆動電極に駆動電圧
    Vkを印加する手順と、前記移動子の安定位置における
    共振周波数fを計測する手順と、を含む手順によって決
    定されることを特徴とする請求項2に記載の静電アクチ
    ュエータ駆動方法。
  10. 【請求項10】前記電圧関数が、前記駆動電極に駆動電
    圧Vkを印加する手順と、前記移動子の安定位置xと安
    定位置における共振周波数fを計測する手順と、を含む
    手順によって決定されることを特徴とする請求項3に記
    載の静電アクチュエータ駆動方法。
  11. 【請求項11】複数相の駆動電極を有する固定子と、該
    固定子上を相対的に移動する可動子と、駆動電圧印加手
    段を備え、該駆動電圧印加手段によって前記駆動電極に
    駆動電圧を印加して前記可動子を相対移動させる静電ア
    クチュエータ駆動機構において、 前記駆動電圧印加手段が、前記駆動電極に印加する駆動
    電圧を、前記可動子の相対移動位置を引数とする電圧関
    数により決定する電圧関数手段を有することを特徴とす
    る静電アクチュエータ駆動機構。
  12. 【請求項12】複数相の駆動電極を有する固定子と、該
    固定子上を相対的に移動する可動子と、駆動電圧印加手
    段を備え、該駆動電圧印加手段によって前記駆動電極に
    駆動電圧を印加して前記可動子を相対移動させる静電ア
    クチュエータ駆動機構において、 前記駆動電圧印加手段が、前記駆動電極に印加する駆動
    電圧を、前記可動子が静止位置に保持されるときの保持
    剛性を引数とする電圧関数により決定する電圧関数手段
    を有することを特徴とする静電アクチュエータ駆動機
    構。
  13. 【請求項13】複数相の駆動電極を有する固定子と、該
    固定子上を相対的に移動する可動子と、駆動電圧印加手
    段を備え、該駆動電圧印加手段によって前記駆動電極に
    駆動電圧を印加して前記可動子を相対移動させる静電ア
    クチュエータ駆動機構において、 前記駆動電圧印加手段が、前記駆動電極に印加する駆動
    電圧を、前記可動子の位置と前記可動子が静止位置に保
    持されるときの保持剛性を引数とする電圧関数により決
    定する電圧関数手段を有することを特徴とする静電アク
    チュエータ駆動機構。
  14. 【請求項14】駆動電極を有する固定子と、該固定子に
    対して相対的に移動可能な移動子とからなる静電アクチ
    ュエータにおいて、 請求項1〜10のいずれか1項に記載の静電アクチュエ
    ータ駆動方法によって駆動する構成を備え、または請求
    項11〜13のいずれか1項に記載の静電アクチュエー
    タ駆動装置を有することを特徴とする静電アクチュエー
    タ。
  15. 【請求項15】前記移動子を前記固定子に対して直線状
    に動作自由に支持するリニアガイドを有することを特徴
    とする請求項14に記載の静電アクチュエータ。
  16. 【請求項16】前記移動子を前記固定子に対して回転自
    由に支持する回転軸受けを有することを特徴とする請求
    項14に記載の静電アクチュエータ。
  17. 【請求項17】前記移動子と前記固定子の間にスクイズ
    フィルムを発生するための振動子を有することを特徴と
    する請求項14に記載の静電アクチュエータ。
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