JPH0880064A - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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Publication number
JPH0880064A
JPH0880064A JP20861294A JP20861294A JPH0880064A JP H0880064 A JPH0880064 A JP H0880064A JP 20861294 A JP20861294 A JP 20861294A JP 20861294 A JP20861294 A JP 20861294A JP H0880064 A JPH0880064 A JP H0880064A
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JP
Japan
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stator
electrode plate
comb
electrostatic actuator
electrodes
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20861294A
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English (en)
Inventor
Atsushi Okuno
敦 奥野
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電アクチュエータ駆動時において、移動子
の速度リップルを小さくすること。 【構成】 この発明による静電アクチュエータは、所定
のピッチで配列した複数の銅電極101、101、10
1・・を有する固定子電極板100と、この固定子電極
板100に対向する位置に設けられ、所定のピッチで配
列した複数の銅電極を有する移動子電極板とから構成さ
れている。そして、固定子電極板100の銅電極10
1、101、101・・・は、所定角度でスキュ−され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電力によって動作
する静電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の静電アクチュエータの構
成を示す斜視図、図3は図2におけるIII−III線断面図
である。図2において、符号1は固定子であり、複数の
固定子電極板2、2・・・を積層して構成されている。
各固定子電極板2は、図3に示すように、櫛型に配置さ
れた銅電極10、10・・・とエポキシ樹脂層11a、
11bと、ポリイミドフィルム12、12・・から構成
されており、フレキシブルプリント基板の技術を用いて
製造されている。図2における符号3は移動子であり、
複数の移動子電極板4、4・・・を積層して構成されて
おり、各移動子電極板4が各々固定子電極板2と交互に
配置されている。そして、固定子1に対して移動自在に
構成されている。各移動子電極板4は、図3に示すよう
に、固定子電極板2と同様に、櫛型に配置された銅電極
30、30・・・とエポキシ樹脂層31a、31bと、
ポリイミドフィルム32、32・・から構成されてお
り、移動子電極板4の銅電極30と固定子電極板2の銅
電極10が互いに向き合って配置されている。そして、
移動子電極板4と固定子電極板2との間に、摩擦低減の
ためのガラスビーズ40が配置され、また、絶縁耐圧を
向上させるための絶縁液(比誘電率1.86)41が満
たされている。次に、上述した静電アクチュエータの動
作原理を説明する。図4に示すように、移動子電極板4
の各銅電極30、30、・・・および固定子電極板2の
各銅電極10、10、・・・に各々逆相の三相交流電圧
を印加する。これにより、それぞれの銅電極面上に正弦
波的な電位分布が生じる。この電位分布による静電力に
より、固定子電極板2と移動子電極板4との間に吸引力
が働き、移動子電極板4が駆動される。移動子電極板4
および固定子電極板2の各電位分布は、それぞれ各電極
板4、2上を逆向きに進む進行波となり(矢印Y1,Y
2参照)、駆動が同期している場合、移動子電極板4は
固定子電極板2上の進行波の2倍の速度で移動する(矢
印Y3参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の静電アクチュエータにおいて、移動子電極板4の銅
電極30と固定子電極板2の銅電極10とが互いに向か
い合っている場合と、両電極30、10がずれて位置し
ている場合とでは、両電極30、10間の静電容量が異
なる。静電アクチュエータは静電力で動作しているの
で、両電極30、10間の静電容量が異なれば、両電極
30、10間に働く静電力も異なってくる。このため、
従来の静電アクチュエータには、移動動作に脈動が生じ
るという問題がある。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、移動子3を、脈動なしで駆動させることが出
来る静電アクチュエータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定のピッ
チで配列された複数の櫛型電極を有する固定子と、前記
固定子に対向する面に、前記固定子の複数の櫛型電極と
同一のピッチで配列された複数の櫛型電極を有する移動
子とを備え、前記固定子の複数の櫛型電極と、前記移動
子の複数の櫛型電極にそれぞれ位相差を持つ電圧を印加
し、前記固定子の複数の櫛形電極と、前記移動子の複数
の櫛形電極との間に作用する静電吸引力によって、前記
移動子を移動させるようにした静電アクチュエータにお
いて、前記固定子の複数の櫛型電極または前記移動子の
複数の櫛型電極を、所定角度でスキュ−させたことを特
徴とする。
【0006】
【作用】この発明による静電アクチュエータにおいて
は、固定子の櫛形電極と移動子の櫛型電極が対向したと
きに、これらは、斜めにクロスした形で対向する。この
ため、固定子の櫛型電極と、移動子の櫛形電極は、いつ
の時点においても対向面積(重なり面積)が、零になら
ず、しかも移動子が移動したときの対向面積の変動率を
小さくできる。これにより、移動速度の波(リップル)
ができにくく、定速に近い速度特性が得られる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による固定
子電極板100の構成を示す図であり、(a)は、斜視
図であり、(b)は平面図である。この図において、図
3の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説
明を省略する。この図に表す固定子電極板100におい
て、符号101、101、101・・は、固定子電極板
100の銅電極であり、図3の固定子電極10、10、
10・・と異なる点は、固定子電極の並び方である。す
なわち、固定子電極板100の銅電極101は、固定子
電極板100の両側部と直交する直線Lに対して、スキ
ューさせ設けられている。なお、本発明の静電アクチュ
エータと、従来の静電アクチュエータの駆動原理は同一
であるため説明を省略する。
【0008】このような構成において、まず、静電アク
チュエータを駆動させた時の、固定子電極板100の銅
電極101、101、101・・と、移動子電極板4の
銅電極30、30、30・・が対向するときの、対向面
積(重なり面積)Saについて考えてみる。例えば、固
定子電極板100の銅電極101と移動子電極板4の銅
電極30端部が一致している状態から移動を開始させた
場合、対向面積Saは緩やかに増加後、最大値となり、
その後、緩やかに減少し最小値を示し、以後同様の変化
を繰り返す(図5(イ)参照)。また、一方、従来の静
電アクチュエータを駆動させた時の、対向面積Sbは、
固定子電極板2の銅電極10と移動子電極板4の銅電極
30が完全に重なった時に最大値を示し、その後、急激
に減少し、最小値(零)を示し、以後同様の変化を繰り
返す(図5(ロ)参照)。上述した、対向面積の変化
は、静電アクチュエータを駆動させた時の速度特性に対
応する。このため、本実施例による静電アクチュエータ
は、ほぼ定速で駆動され、一方、従来の静電アクチュエ
ータは、速度リップルが生じてしまう。
【0009】なお、上述した実施例では、移動子電極板
4の銅電極30、30、30・・は、そのままで、固定
子電極板の銅電極のみをスキューさせたが、これとは逆
に、固定子電極板の銅電極は、スキューさせずに、移動
子電極板の銅電極のみをスキューさせても同様の効果を
得ることができる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、移動子または、固定子の櫛形電極をスキューさせる
ことにより、移動子が移動する時における櫛形電極の対
向面積の変動率が低くなる。これにより移動子の速度リ
ップルを従来のものと比較し、はるかに小さくすること
ができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による静電アクチュエータ
の構成を示す図である。
【図2】従来の静電アクチュエータの構成を示す斜視図
である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】従来の静電アクチュレータの駆動原理を説明す
る図である。
【図5】従来および、この発明の一実施例による静電ア
クチュエータの対向面積の変化を示す図である。
【符号の説明】
100 固定子電極板 101 銅電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のピッチで配列された複数の櫛型電
    極を有する固定子と、前記固定子に対向する面に、前記
    固定子の複数の櫛型電極と同一のピッチで配列された複
    数の櫛型電極を有する移動子とを備え、前記固定子の複
    数の櫛型電極と、前記移動子の複数の櫛型電極にそれぞ
    れ位相差を持つ電圧を印加し、前記固定子の複数の櫛形
    電極と、前記移動子の複数の櫛形電極との間に作用する
    静電吸引力によって、前記移動子を移動させるようにし
    た静電アクチュエータにおいて、 前記固定子の複数の櫛型電極または前記移動子の複数の
    櫛型電極を、所定角度でスキュ−させたことを特徴とす
    る静電アクチュエータ。
JP20861294A 1994-09-01 1994-09-01 静電アクチュエータ Withdrawn JPH0880064A (ja)

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Effective date: 20011106