JP2899133B2 - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JP2899133B2
JP2899133B2 JP13439791A JP13439791A JP2899133B2 JP 2899133 B2 JP2899133 B2 JP 2899133B2 JP 13439791 A JP13439791 A JP 13439791A JP 13439791 A JP13439791 A JP 13439791A JP 2899133 B2 JP2899133 B2 JP 2899133B2
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electrodes
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登 西口
俊郎 樋口
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定子と可動子との間
に作用するクーロン力により可動子を移動させる静電ア
クチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、クーロン力を用いた静電アク
チュエータとしては、図21に示すように、多数の固定
子電極21を一方向に配列した固定子2と、固定子電極
21の配列面に対向する誘電体層もしくは高抵抗体層1
6を備えた可動子1と、各固定子電極21に複数相の駆
動電圧を印加する駆動回路とを設けたものがある(特開
昭63−95860号公報、特開平2−285978号
公報参照)。
【0003】すなわち、固定子電極21に駆動電圧を印
加することによって可動子1の誘電体層もしくは高抵抗
体層16に静電誘導された電荷と、固定子電極21の電
荷との間に作用するクーロン力により可動子1が移動す
るものである。特開昭63−95860号公報には、駆
動電圧を単極とし、固定子と可動子との間に吸引力のみ
を作用させるように駆動電圧の印加タイミングを設定し
たものと、駆動電圧を複極とし、固定子と可動子との間
に吸引力および反発力を作用させるように駆動電圧の極
性および印加タイミングを設定したものとが開示されて
いる。また、特開平2−285978号公報には、図2
1(b)に示すように、可動子1が移動を開始する際に
は、固定子2と可動子1との対向面に直交する方向のク
ーロン力が反発力になるように駆動電圧の極性を設定し
たものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記両公報
に記載された静電アクチュエータは、可動子1に静電誘
導された電荷と、固定子電極21の電荷との間のクーロ
ン力を利用して可動子1を移動させるものであるから、
可動子1を移動させるために固定子電極21に駆動電圧
を印加すると、可動子1の移動中に可動子1の誘電体層
や高抵抗体層16の中で電荷の移動が生じたり、不要な
分極が生じたりする場合がある。このような現象が生じ
ると、乱調や脱調の原因になる。さらに、可動子1の任
意の位置に電荷を生じさせることができるから、基準位
置を再現性よく設定することができないという問題があ
る。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、乱調や脱調を防止し、しかも、基準位置を再
現性よく正確に設定できるようにした静電アクチュエー
タを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、多数の固定子電極を一方向に所
定間隔で配列した固定子と、固定子電極に対向して配置
される多数の可動子電極を上記一方向に所定間隔で配列
して構成した可動子と、固定子と可動子との間に介在さ
せた絶縁体層と、可動子電極と固定子電極との間に生じ
るクーロン力により可動子が固定子に対して上記一方向
に移動するように固定子電極と可動子電極とに駆動電圧
を印加する駆動電圧制御手段と、固定子に対する可動子
の変位量を検出し変位量に応じた駆動電圧が固定子電極
と可動子電極とに印加されるように駆動電圧制御手段を
フィードバック制御する位置検出手段とを備えているの
である。
【0007】請求項2の発明では、位置検出手段は、固
定子と可動子とにそれぞれ上記一方向に所定間隔で配列
された多数のセンシング電極を互いに対向させたセンサ
部を有し、固定子側と可動子側とのいずれか一方のセン
シング電極に直流電圧を印加するとともに、可動子の移
動時に他方のセンシング電極に静電誘導によって発生す
る電荷量の変化に基づいて固定子に対する可動子の変位
量を検出する。
【0008】請求項3の発明では、位置検出手段は、固
定子と可動子とにそれぞれ上記一方向に所定間隔で配列
された多数のセンシング電極を互いに対向させたセンサ
部を有し、固定子側と可動子側とのいずれか一方のセン
シング電極に高周波交流電圧を印加するとともに、他方
のセンシング電極に静電誘導によって発生する電荷量の
変化に基づいて固定子に対する可動子の変位量を検出す
る。
【0009】請求項4の発明では、絶縁体層は、固定子
に設けた第1絶縁体層と、可動子に設けた第2絶縁体層
と、第1絶縁体層と第2絶縁体層との間に介在する絶縁
性液体よりなる第3絶縁体層とにより形成されている。
請求項5の発明では、絶縁体層は、固定子に設けた第1
絶縁体層と、可動子に設けた第2絶縁体層とからなり、
第1絶縁体層における固定子電極との対向部位および第
2絶縁体層における可動子電極との対向部位には、それ
ぞれ他の部位よりも誘電率の高い絶縁材料よりなる高誘
電率部が形成されている。
【0010】請求項6の発明では、固定子および可動子
はそれぞれ多層配線板を用いてフィルム状に形成されて
いて固定子と可動子との対が複数個設けられ、各可動子
同士が可動子ホルダによって一体に結合されている。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、固定子と可動子とに
それぞれ多数の固定子電極と可動子電極とを配列し、固
定子電極と可動子電極とに印加する駆動電圧を制御して
可動子を移動させるのであって、固定子電極および可動
子電極がそれぞれ所定の間隔で配列されているので、固
定子電極と可動子電極との位置関係によって固定子に対
する可動子の基準位置を正確に設定できることになる。
また、固定子に対する可動子の変位量を検出し変位量に
応じた駆動電圧が固定子電極と可動子電極とに印加され
るように駆動電圧制御手段をフィードバック制御する位
置検出手段を備えているので、可動子の固定子に対する
位置に応じて駆動電圧を制御することができ、乱調や脱
調が生じないように可動子を移動させることができるの
である。
【0012】請求項2および請求項3の構成は、位置検
出手段の望ましい実施態様であって、固定子と可動子と
にそれぞれ上記一方向に所定間隔で配列された多数のセ
ンシング電極を互いに対向させたセンサ部を位置検出手
段に設けているので、位置検出手段のセンサ部を、固定
子や可動子に一体に設けることができるのであって、可
動子の固定子に対する変位量を正確に検出することが可
能になる。
【0013】請求項4の構成によれば、固定子と可動子
との間に絶縁性液体よりなる第3絶縁体層を介在させて
いるので、固定子電極と可動子電極との間の絶縁耐圧を
高めることができ、高い駆動電圧を印加することができ
るようにる結果、可動子の駆動力を高めることができ
る。また、第3絶縁体層を形成する絶縁性液体として粘
度および表面張力の小さい材料を採用することによっ
て、固定子と可動子との間の摩擦力を低減することがで
き、駆動力を高めることができる。
【0014】請求項5の構成によれば、固定子に第1絶
縁体層を設け、第1絶縁体層に対向する第2絶縁体層を
可動子に設け、第1絶縁体層における固定子電極との対
向部位および第2絶縁体層における可動子電極との対向
部位に、それぞれ他の部位よりも誘電率の高い絶縁材料
よりなる高誘電率部を形成しているので、固定子電極と
可動子との対向部位付近および可動子電極と固定子との
対向部位付近に電気力線を集中させることができ、絶縁
耐圧を維持したままで駆動力を高めることができるので
ある。
【0015】請求項6の構成によれば、複数の可動子を
可動子ホルダによって一体に結合しているので、固定子
と可動子との複数個の対の駆動力の合力を出力として得
ることができ、高い駆動力が得られるのである。
【0016】
【実施例】(実施例1)本実施例では、固定子電極を3
相とし可動子電極を4相としているが、これに限定され
るものではなく、相数については各種の組み合わせが可
能である。図2および図3に示すように、可動子1およ
び固定子2は、それぞれ多層配線板3を用いてフィルム
状に形成され、互いに対向するように配置される。多層
配線板3は、絶縁基板31の表裏両面にそれぞれ絶縁体
層32、33を接着材層36、37を介して積層し、絶
縁基板31と各絶縁体層32、33との間にそれぞれ銅
箔よりなる導電体層34、35を挟装したものであっ
て、全体として200μm程度の厚みのフィルム状に形
成されている。絶縁基板31、絶縁体層32、33に
は、ポリイミドやポリエチレンテレフタレートなどが用
いられる。ただし、摩擦による帯電を避けるために、絶
縁基板31、絶縁体層32、33などには同一材料を用
いる。
【0017】可動子1となる多層配線板3の導電体層3
4には、図4に示すように、直線帯状に形成した多数の
可動子電極11を互いに平行になるように一定間隔p1
で配列した導電パターンと、直線帯状の多数のセンシン
グ電極12を互いに平行になるように可動子電極11と
同じ間隔p1 で配列した導電パターンとが形成される。
可動子電極11は4相であり、各相をA〜D相とすれ
ば、ABCDAB……という順で循環的に配列される。
また、各相の可動子電極11は、各相ごとにまとめて給
電ライン13に接続される。ここに、4相のうちの2相
の給電ライン13は可動子電極11と同じ導電体層34
に形成され、残りの2相の給電ライン13は他の導電体
層35に形成される。導電体層35に形成された給電ラ
イン13と可動子電極11とを接続するには、可動子電
極11の長手方向の一端部に設けたランド14の中心に
穿孔したスルーホールを用いてめっきスルーホール法な
どの周知の方法を適用する。各センシング電極12は、
各可動子電極11と同一直線上に形成され、各相の可動
子電極11と同一直線上に配列されたセンシング電極1
2は、各相の可動子電極11の給電ライン13に対する
接続関係と同じ接続関係になるように出力ライン15に
接続される。
【0018】固定子2は、可動子1と同様の構成を有
し、図5に示すように、多層配線板30の導電体層34
に直線帯状の多数の固定子電極21を互いに平行になる
ように一定間隔p2 で配列した導電パターンと、直線帯
状の多数のセンシング電極22を互いに平行になるよう
に固定子電極21と同じ間隔p2 で配列した導電パター
ンとを有している。固定子電極21は3相であり、各相
をE〜Gとすれば、EFGEF……という順に循環的に
配列される。また、各相の固定子電極21は、各相ごと
にまとめて給電ライン23に接続される。ここに、3相
のうちの2相の給電ライン23は固定子電極21と同じ
導電体層34に形成され、残りの1相の給電ライン23
は他の導電体層35に形成される。導電体層35に形成
された給電ライン23と、固定子電極21との接続は、
可動子1の場合と同様であって、固定子電極21の長手
方向の端部に設けたランド24の中心にそれぞれ穿孔し
たスルーホールを用いて、めっきスルーホール法などの
周知の方法を適用する。このようにして、導電体層35
には同相の給電ライン23が2本形成されることにな
る。各センシング電極22は、各固定子電極21と同一
直線上に形成され、各相の固定子電極21と同一直線上
に配列されたセンシング電極22は、各相の固定子電極
21の給電ライン23に対する接続関係と同じ接続関係
になるように出力ライン25に接続される。
【0019】要するに、可動子1と固定子2とは相数が
異なるのみであって、同一の構成を有しているのであ
る。可動子電極11と固定子電極21とは、(可動子電
極の相数×可動子電極の間隔)=(固定子電極の相数×
固定子電極の間隔)という関係が成立するように配列さ
れている。すなわち、4×p1 =3×p2 =uになって
いる。また、固定子電極21の幅は、可動子電極11の
幅よりも大きく設定されており、上記寸法uの間で、い
ずれか一つの可動子電極11と固定子電極21との中心
同士が対向している状態で、他のいずれかの固定子電極
21に可動子電極11の半分程度の面が対向できるよう
に設定されている。
【0020】可動子1の各給電ライン13および固定子
2の各給電ライン23には、図1に示すように、リレー
接点等からなるスイッチ要素4を介して直流電源5が接
続される。直流電源5は、+V、0、−Vの3種類の電
圧を出力し、スイッチ要素4は、可動子1および固定子
2の各相A〜Gの各給電ライン13,23に対して直流
電源5の3種類の出力電圧を駆動電圧として選択的に印
加する。また、スイッチ要素4の切り換えは、切換制御
部6によって制御される。したがって、各給電ライン1
3,22には、+V、0、−Vのいずれかの電圧が選択
的に印加される。換言すれば、各可動子電極11および
各固定子電極21には、複極の駆動電圧が印加されるの
であって、スイッチ要素4、直流電源5、切換制御部6
によって駆動電圧制御手段が構成されるのである。駆動
電圧は、可動子電極11および固定子電極21の各相ご
とに制御される。
【0021】各相の駆動電圧の印加パターンにはいろい
ろな形式が考えられるが、たとえば図6に示すような駆
動電圧を与えれば、可動子電極11および固定子電極2
1の極性を図7のように変化させて、可動子1を固定子
2に対して移動させることができる。ここで、ABCD
は可動子電極11の各相を示し、EFGは固定子電極2
1の各相を示す。この駆動電圧の印加パターンでは、可
動子電極11および固定子電極21のうち中心同士が対
向しているものに+Vを印加し、+Vを印加した可動子
電極11および固定子電極21に対して図7における左
隣の可動子電極11および固定子電極21に−Vを印加
する(図7(a)参照)。このように駆動電圧を印加す
れば、−Vを印加された可動子電極11と固定子電極2
1とは中心がずれているために、反発力によって中心の
距離を広げる向きに可動子1を移動させる。また、可動
子1がu/12だけ移動すると、初めに+Vを印加され
た可動子電極11および固定子電極21の右隣の可動子
電極11および固定子電極21の中心同士が対向するこ
とになるから(図7(b)参照)、この時点で駆動電圧
を切り換えるようにすれば(図7(c)参照)、図7
(a)と同じ形に戻り、以後同様にして可動子1を移動
させることができるのである。要するに、各相の駆動電
圧の組を{(A,B,C,D),(E,F,G)}とす
れば、可動子1がu/12進むごとに、{(−V,+
V,0,0),(−V,+V,0)}→{(0,−V,
+V,0),(0,−V,+V)}というように、1相
分だけ駆動電圧を偏位させるのである。可動子1を逆向
きに移動させる場合には、{(0,+V,−V,0),
(0,+V,−V)}→{(+V,−V,0,0),
(+V,−V,0)}というように、初動の向きを逆に
するように極性を設定するとともに駆動電圧を偏位させ
る向きを逆にすればよい。
【0022】上述した駆動電圧の印加パターンによれ
ば、可動子1の移動が開始されるときには、クーロン力
の合力について可動子1と固定子2との対向面に直交す
る方向の成分が反発力になるから、可動子1が固定子2
から浮き上がることになり、可動子1と固定子2との間
の摩擦力を軽減された状態で可動子1が移動することに
なる。その結果、摩擦力による駆動力の損失が少なく、
印加電圧の大きさに対して駆動力を大きくすることがで
きるのである。
【0023】ところで、上述した構成では、駆動電圧を
切り換えるタイミングと可動子電極11および固定子電
極21の位置関係とにずれが生じると、脱調や乱調が生
じることがある。そこで、センシング電極12,22を
センサ部とするとともに、可動子1の固定子2に対する
相対位置を検出する位置判定部7を備えた位置検出手段
を設け、位置判定部7により検出された位置に基づくタ
イミングで駆動電圧を切り換えるように切換制御部6を
フィードバック制御するのである。
【0024】位置判定部7では、図8に示すように、可
動子1のセンシング電極12に位置検出用電圧を印加す
る電圧印加回路7aと、可動子1のセンシング電極12
に位置検出用電圧が印加されることにより固定子2のセ
ンシング電極22に静電誘導によって生じる電荷量の変
化を検出して可動子1の固定子2に対する相対位置を判
定する判定回路7bとを備える。本実施例では、電圧印
加回路7aは、センシング電極12に直流電圧を印加す
る。すなわち、可動子1の移動方向に配列された各セン
シング電極12には、図9に示すように、電圧印加回路
7aに設けた直流電源E1 ,E2 によって交互に逆極性
の直流電圧が印加される。要するに、4相A〜Dの可動
子電極11に対応する各センシング電極12のうち、A
相およびC相の可動子電極11に対応するセンシング電
極12と、B相およびD相の可動子電極11に対応する
センシング電極12とが互いに異なる極性になるよう
に、直流電圧が印加されるのである。一方、固定子電極
21の各相E〜Gに対応する固定子2の各センシング電
極22については、それぞれ電荷量の変化が検出され
る。すなわち、電荷量の変化は電圧または電流の変化と
して検出されるのであって、3相分の出力を用いて総合
的に位置を判定することによって可動子1の固定子2に
対する位置を高分解能で求めることができるのである。
なお、検出精度を下げてもよいときには、2相分の出力
によって位置を判定してもよい。
【0025】可動子1が、図9(a)から図9(c)に
移動する際の固定子2のセンシング電極22での誘起電
圧(誘起電流)の変化を図10に示す。固定子2のセン
シング電極22に静電誘導される電荷量は、可動子1の
センシング電極12と固定子2のセンシング電極22と
の対向面積にほぼ比例するから、固定子2のセンシング
電極22での誘起電圧(誘起電流)は正弦波状になる。
いま、各相A〜Dの可動子電極11に対応するセンシン
グ電極12をそれぞれa〜dとし、各相E〜Gの固定子
電極21に対応するセンシング電極22をそれぞれe〜
gとして、センシング電極a,cに電圧V1の直流電源
1 の正極を接続し、センシング電極b,dに電圧V1
の直流電源E2 の負極を接続しているものとする。図9
(a)のように、センシング電極aとセンシング電極e
との中心同士が一致する位置では、センシング電極eの
出力電圧o1は−V1になる。また、センシング電極
f,gの出力電圧o2,o3は、可動子1の固定子2に
対する位置に応じた絶対値がV1以下の所定電圧にな
る。次に、図9(a)の位置から可動子1が寸法u/1
2だけ移動して図9(b)のように、センシング電極b
とセンシング電極fとの中心同士が一致するようになる
と、センシング電極fの出力電圧o2が−V1になり、
他のセンシング電極e,gの出力電圧o1,o3は、絶
対値がV1以下の所定電圧になる。同様にして、図9
(a)の位置から可動子1が寸法u/4だけ移動して図
9(c)のように、センシング電極dとセンシング電極
eとが一致するようになると、センシング電極eからの
出力電圧o1が、V1になるのである。以上のようにし
て、図10に示すように、3相の出力電圧o1〜o3が
得られることになる。ここにおいて、図10における
〜は、それぞれ図9(a)〜(c)の各位置に対応す
る。これらの出力電圧o1〜o3の関係に基づいて可動
子1の固定子2に対する相対位置を求めることができる
のである。
【0026】このようにして可動子1の固定子2に対す
る相対位置を求めれば、駆動電圧を切り換えるタイミン
グを正確に設定できるのであって、脱調や乱調を防止
し、また、加速や減速の制御を行うことができるのであ
る。ここに、脱調や乱調を防止するには、駆動電圧を切
り換えるタイミングを可動子電極11と固定子電極21
との位置関係の周期性に同期させるような制御を行えば
よく、加速や減速を行うには、可動子電極11と固定子
電極21との位置関係の周期内における駆動電圧の切換
タイミングを調節すればよい。
【0027】(実施例2)上記実施例では、電圧印加回
路7aから直流電圧を出力していたものであるから、可
動子1が移動していなければ、センシング電極e〜gに
出力が得られないものであった。すなわち、可動子1が
移動していなければ、センシング電極e〜gに充電され
た電荷が放電されて位置検出ができなくなるものであっ
た。そこで、本実施例では、可動子1が移動していない
ときにも出力が得られるように、電圧印加回路7aから
高周波交流電圧を出力している。
【0028】図11に示すように、可動子1の各相A〜
Dに対応する各センシング電極a〜dには、それぞれ数
kHz〜数MHzの高周波交流電圧を印加するのであっ
て、各センシング電極a〜dに対応する高周波交流電源
ACa〜ACdは、それぞれsin ωt、sin(ωt−90
°) 、sin(ωt−180°) 、sin(ωt−270°)と
なるように、90°ずつ異なる位相に設定されている。
したがって、距離uの間で位相を360°回転させるこ
とができる。センシング電極aとセンシング電極eとが
重なる図11(a)の位置では、センシング電極eより
得られる出力電圧は、高周波交流電源ACaに対応す
る。この位置から可動子1が寸法u/4だけ移動するご
とに、センシング電極eより得られる出力電圧はピーク
になり、位相が90°ずつ回転することになる。すなわ
ち、各センシング電極e〜gの出力電圧は、図12のよ
うになる。この出力電圧を、高周波交流電源ACaの出
力を基準信号として判定回路7bを構成する同期検波回
路部7cにおいて同期検波を行うことによって、各セン
シング電極e〜gの出力電圧と高周波交流電源ACaの
出力電圧との位相差に比例する振幅を有した図13のよ
うな信号を得る。同期検波回路部7cの出力信号は、ロ
ーパスフィルタ7dを通すことによって高周波成分が除
去され、振幅の変化に対応した図14のような出力信号
o1〜o3が得られることになる。出力信号o1〜o3
は、それぞれ1周期が距離uに対応する信号になるので
あって、3相の出力信号o1〜o3の位相関係に基づい
て可動子1の固定子2に対する相対位置を高分解能で検
出することができるのである。ここに、図12における
〜は、図11(a)〜(c)の位置に対応する。他
の構成および動作は実施例1と同様であるから説明を省
略する。
【0029】(応用例)ところで、上記実施例では、可
動子1と固定子2とが絶縁体層32同士を対向させる形
で配置されていたが、絶縁体層32の間の空気層は他の
部分に比較して絶縁耐圧が1桁程度低いものであるか
ら、可動子1の駆動力を大きくするために、駆動電圧を
高くすると、空気層での放電が生じるという問題があっ
た。すなわち、駆動電圧の大きさが制限されていた。空
気層を5μm以下にすれば、この問題は改善されるので
あるが、絶縁体層32の表面の平滑度を相当程度高める
ことが要求され、現在の技術レベルでは製造が困難であ
る。
【0030】そこで、図15に示すように、絶縁性液体
よりなる絶縁体層38を絶縁体層32の間に介在させて
いる。すなわち、図16に示すように、絶縁性液体を満
たした容器40の内部に可動子1および固定子2を配置
するのである。絶縁性液体としては、可動子1と固定子
2との張り付きを防止するために、粘度および表面張力
の小さいものが選択される。また、絶縁性液体として
は、体積抵抗率が1012Ω・m以上であることが要求さ
れるから、たとえば、フッ素系の絶縁性液体(商品名フ
ロリナート、住友3M社製など)を用いたり、シリコン
油等の絶縁油を用いる。とくに、フッ素系の絶縁性液体
は不純物を溶解しないから、絶縁性能の低下がなく、要
求性能を満たすことができるものである。このような絶
縁性液体による絶縁体層38が絶縁体層32の間に介装
されることによって、絶縁耐圧が向上し、しかも、可動
子1と固定子2との間の摩擦力が低減されることにな
る。その結果、駆動電圧を高めて駆動力を高めることが
できるとともに、可動子1と固定子2との間の摩擦力に
よる力の損失が少なくなり、結果的に可動子1の駆動力
を高めることができるのである。
【0031】ここにおいて、可動子1の端部を容器40
から引き出すためには、絶縁性液体が容器40が漏れな
いようにすることが必要である。そこで、容器40にお
いて可動子1を引き出すために設けた開口部41にシー
ル42を施すか、あるいは、開口部41にベローを設け
ることが必要である。シール42としては、たとえば、
図17に示すように、永久磁石43と磁性流体44とを
用いたものが考えられる。このシール42では、永久磁
石43によって保持された磁性流体44によって開口部
41を覆うことにより、絶縁性液体が容器40から漏れ
るのを防止することができるのである。
【0032】駆動力を増大させる構成としては、図18
に示す構成を採用してもよい。すなわち、可動子電極1
1における固定子2との対向面および固定子電極21に
おける可動子1との対向面に、それぞれ他の部分よりも
誘電率の高い絶縁材料によって形成した高誘電率部45
を設けるのである。ここにおいて、高誘電率部45の設
け方には、次の3種類がある。すなわち、可動子電極1
1や固定子電極21を保持している絶縁基板31の誘電
率をε1 、高誘電率部45の誘電率をε2 、可動子1の
移動方向における高誘電率部45の間の部分46の誘電
率をε3 とするとき、ε1 =ε2 >ε3 、ε1 =ε
3 <ε2 、ε3 <ε1 <ε2 のいずれかの構成とする
のである。一例をあげれば、の構成の場合には、絶縁
体層36および高誘電率部45をエポキシ樹脂によって
形成し、部分46をテフロン(商品名)のスクリーン印
刷によって形成すればよい。また、の構成の場合に
は、絶縁体層36および部分46をエポキシ樹脂によっ
て形成し、高誘電率部45をポリフッ化ビニリデン樹脂
(PVDF)のスクリーン印刷によって形成すればよ
い。また、の構成の場合には、絶縁体層36をエポキ
シ樹脂によって形成し、高誘電率部45をPVDF、部
分46をテフロンのスクリーン印刷によってそれぞれ形
成すればよい。
【0033】上述のような高誘電率部45を設けること
によって、可動子電極11および固定子電極21に対応
する部位で電気力線を集中させることができ、等価的に
可動子電極11と固定子電極21との距離を小さくした
ことになる。すなわち、絶縁体層32の厚みを比較的大
きくとることによって絶縁耐圧を高くしながらも可動子
1と固定子2との間に作用するクーロン力を高めること
ができ、結果的に駆動力を向上させることができるので
ある。
【0034】駆動力を増大させるためには、図19およ
び図20に示すように、可動子1および固定子2の対を
複数個設けることもできる。すなわち、可動子1と固定
子2との複数の対を可動子1の移動方向が同じ方向にな
るように積層し、可動子1の移動方向における可動子1
の一端部を可動子ホルダ10によって一体に結合し、可
動子1の移動方向における固定子2の他端部を固定子ホ
ルダ20によって結合するのである。ここにおいて、各
可動子1の対応する可動子電極11同士および各固定子
2の対応する固定子電極21同士は、可動子1の移動方
向における位置が揃えられている。また、可動子1と固
定子2との対を複数個積層しているので、対になってい
る可動子1と固定子2との間だけではなく、本来は対に
なっていない可動子1と固定子2との間でもクーロン力
が作用することになり、一対の可動子1と固定子2とに
よる駆動力を、対の個数倍したよりも大きな駆動力が得
られることになる。とくに、可動子電極11を可動子1
の厚み方向の中央付近に設け、固定子電極21を固定子
2の厚み方向の中央付近に設けるようにすれば、この効
果が高くなるものである。
【0035】このように可動子1および固定子2を複数
対設けた静電アクチュエータでは、他の構成に比較して
駆動力を大幅に増強できるから、直進運動を行う人工筋
肉などに応用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、上述のよう
に、固定子と可動子とにそれぞれ多数の固定子電極と可
動子電極とを配列し、固定子電極と可動子電極とに印加
する駆動電圧を制御して可動子を移動させるのであっ
て、固定子電極および可動子電極がそれぞれ所定の間隔
で配列されているので、固定子電極と可動子電極との位
置関係によって固定子に対する可動子の基準位置を正確
に設定できるという効果を奏する。また、固定子に対す
る可動子の変位量を検出し変位量に応じた駆動電圧が固
定子電極と可動子電極とに印加されるように駆動電圧制
御手段をフィードバック制御する位置検出手段を備えて
いるので、可動子の固定子に対する位置に応じて駆動電
圧を制御することができ、乱調や脱調が生じないように
可動子を移動させることができるという利点がある。
【0037】請求項2および請求項3の構成によれば、
固定子と可動子とにそれぞれ上記一方向に所定間隔で配
列された多数のセンシング電極を互いに対向させたセン
サ部を位置検出手段に設けているので、位置検出手段の
センサ部を、固定子や可動子に一体に設けることができ
るのであって、可動子の固定子に対する変位量を正確に
検出することが可能になるという利点を有する。
【0038】請求項4の構成によれば、固定子と可動子
との間に絶縁性液体よりなる第3絶縁体層を介在させて
いるので、固定子電極と可動子電極との間の絶縁耐圧を
高めることができ、高い駆動電圧を印加することができ
るようにる結果、可動子の駆動力を高めることができ
る。また、第3絶縁体層を形成する絶縁性液体として粘
度および表面張力の小さい材料を採用することによっ
て、固定子と可動子との間の摩擦力を低減することがで
き、駆動力を高めることができる。
【0039】請求項5の構成によれば、固定子に第1絶
縁体層を設け、第1絶縁体層に対向する第2絶縁体層を
可動子に設け、第1絶縁体層における固定子電極との対
向部位および第2絶縁体層における可動子電極との対向
部位に、それぞれ他の部位よりも誘電率の高い絶縁材料
よりなる高誘電率部を形成しているので、固定子電極と
可動子との対向部位付近および可動子電極と固定子との
対向部位付近に電気力線を集中させることができ、絶縁
耐圧を維持したままで駆動力を高めることができるので
ある。
【0040】請求項6の構成によれば、複数の可動子を
可動子ホルダによって一体に結合しているので、固定子
と可動子との複数個の対の駆動力の合力を出力として得
ることができ、高い駆動力が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す概略構成図である。
【図2】実施例の要部断面図である。
【図3】実施例に用いる可動子の要部断面図である。
【図4】実施例に用いる可動子を示す平面図である。
【図5】実施例に用いる固定子を示す平面図である。
【図6】実施例の駆動電圧の印加パターンの例を示す動
作説明図である。
【図7】実施例の動作説明図である。
【図8】実施例のブロック図である。
【図9】実施例1の位置検出手段の動作説明図である。
【図10】実施例1の位置検出手段より得られる信号の
例を示す動作説明図である。
【図11】実施例2の位置検出手段の動作説明図であ
る。
【図12】実施例2の位置検出手段より得られる信号の
例を示す動作説明図である。
【図13】実施例2の位置検出手段より得られる信号の
例を示す動作説明図である。
【図14】実施例2の位置検出手段より得られる信号の
例を示す動作説明図である。
【図15】応用例の要部断面図である。
【図16】応用例の概略斜視図である。
【図17】応用例の要部斜視図である。
【図18】他の応用例の断面図である。
【図19】さらに他の応用例の斜視図である。
【図20】図19に対応する応用例の側面図である。
【図21】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 可動子 2 固定子 4 スイッチ要素 5 直流電源 6 切換制御部 7 位置判定部 10 可動子ホルダ 11 可動子電極 12 センシング電極 21 固定子電極 22 センシング電極 31 絶縁基板 32 絶縁体層 33 絶縁体層 34 導電体層 35 導電体層 38 絶縁体層 45 高誘電体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−253884(JP,A) 特開 平3−65083(JP,A) 特開 平3−27783(JP,A) 特開 平2−285978(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02N 1/00 - 1/12 H02N 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の固定子電極を一方向に所定間隔で
    配列した固定子と、固定子電極に対向して配置される多
    数の可動子電極を上記一方向に所定間隔で配列して構成
    した可動子と、固定子と可動子との間に介在させた絶縁
    体層と、可動子電極と固定子電極との間に生じるクーロ
    ン力により可動子が固定子に対して上記一方向に移動す
    るように固定子電極と可動子電極とに駆動電圧を印加す
    る駆動電圧制御手段と、固定子に対する可動子の変位量
    を検出し変位量に応じた駆動電圧が固定子電極と可動子
    電極とに印加されるように駆動電圧制御手段をフィード
    バック制御する位置検出手段とを備えて成ることを特徴
    とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 位置検出手段は、固定子と可動子とにそ
    れぞれ上記一方向に所定間隔で配列された多数のセンシ
    ング電極を互いに対向させたセンサ部を有し、固定子側
    と可動子側とのいずれか一方のセンシング電極に直流電
    圧を印加するとともに、可動子の移動時に他方のセンシ
    ング電極に静電誘導によって発生する電荷量の変化に基
    づいて固定子に対する可動子の変位量を検出することを
    特徴とする請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 位置検出手段は、固定子と可動子とにそ
    れぞれ上記一方向に所定間隔で配列された多数のセンシ
    ング電極を互いに対向させたセンサ部を有し、固定子側
    と可動子側とのいずれか一方のセンシング電極に高周波
    交流電圧を印加するとともに、他方のセンシング電極に
    静電誘導によって発生する電荷量の変化に基づいて固定
    子に対する可動子の変位量を検出することを特徴とする
    請求項1記載の静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 絶縁体層は、固定子に設けた第1絶縁体
    層と、可動子に設けた第2絶縁体層と、第1絶縁体層と
    第2絶縁体層との間に介在する絶縁性液体よりなる第3
    絶縁体層とから成ることを特徴とする請求項1記載の静
    電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 絶縁体層は、固定子に設けた第1絶縁体
    層と、可動子に設けた第2絶縁体層とからなり、第1絶
    縁体層における固定子電極との対向部位および第2絶縁
    体層における可動子電極との対向部位には、それぞれ他
    の部位よりも誘電率の高い絶縁材料よりなる高誘電率部
    が形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の静電
    アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 固定子および可動子はそれぞれ多層配線
    板を用いてフィルム状に形成されていて固定子と可動子
    との対が複数個設けられ、各可動子同士が可動子ホルダ
    によって一体に結合されて成ることを特徴とする請求項
    1記載の静電アクチュエータ。
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