JP4027327B2 - 静電モータ - Google Patents

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Description

本発明は、静電気力を駆動源とする静電モータに関する。
フイルム状に形成された固定子と移動子を有し、該固定子と移動子の電極にそれぞれ多相交流電圧を印加して、移動子フィルムを固定子フィルムに対して相対移動させるようにした静電モータはマイクロマシン等の駆動源として開発されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の電磁力を利用する電機モータにおいては、磁気コイルや永久磁石等の磁力を発生させる部材を必要とし、小型に形成することが難しい。しかし、静電モータは、磁気コイルや永久磁石等の質量の大きい要素を必要としないことから、超小型のモータを形成することができマイクロマシンの駆動源等に利用される。
静電モータは磁気コイルや永久磁石等を必要とせず、電極を平面状に配置することで固定子及び移動子を形成することができる。そのために電磁力型のモータと比較して、より小体積で軽量なモータとすることができる。このメリットを生かすために固定子と移動子をフイルム状に形成している。そのため、固定子用フィルム型電極及び移動子用フィルム型電極は剛性がなくその間のギャップを固定子用フィルム型電極及び移動子用フィルム型電極自体で保持することができず、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極との間にガラスビーズ等の微小粒体を散布してギャップを保持するように構成している(非特許文献1参照)。
図8は、直動型の静電モータの概要説明図である。図9は直動型の静電モータにおけるフィルム状の固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の詳細な説明図である。又、図10は図9のA−A断面図である。固定子用フィルム型電極1には、絶縁体4中に導電性の帯状薄膜又は細いワイヤ等で形成された各相の電極部3が埋め込まれている。移動子用フィルム型電極2においても絶縁体5中にも同様な電極部6が埋め込まれている。図8〜図10に示す例は、固定子用フィルム型電極1及び移動子用フィルム型電極2を共に3相の交流電源に接続するものとして、3相交流電源の各相の端子にそれぞれ接続される電圧入力部7a,7b,7c及び8a,8b,8cを備えている。図9に示すように、固定子用フィルム型電極1においては、3相交流電源の第1の相の端子に接続される電圧入力部7aには通電路3a’を介して第1の相の各電極部3a,3a…が接続され、同様に、第2の相の端子に接続される電圧入力部7bには通電路3b’を介して第2の相の各電極部3b,3b…が接続され、第3の相の端子に接続される電圧入力部7cには通電路3c’を介して第3の相の各電極部3c,3c…が接続されている。なお、通電路3c’は他の電極部や通電路と交差し接触することを防ぐため電極部が設けられた側とは反対側に配置されており、スルーホール導電部9を介して駆動用の各電極部3c,3cと接続されている。そのため、図9では破線で示している。
移動子用フィルム型電極2においても、電極部6の配設は、固定子用フィルム型電極1と同様で、3相交流電源の第1の相の端子に接続される電圧入力部8aには通電路6a’を介して第1の相の各電極部6a,6a…が接続されている。なお、図9においては、移動子用フィルム型電極を構成するフィルムの裏面に設けられた電極部6は破線で示し表側に設けられた電極部6は実線で表している。第2の相の端子に接続される電圧入力部8bには通電路6b’を介して第2の相の各電極部6b,6b…が接続され、第3の相の端子に接続される電圧入力部8cには通電路6c’、スルーホール導電部10を介して第3の相の各電極部6c,6c…が接続されている。
図10は、図9におけるA−A断面図である。固定子用フィルム型電極1は、接着剤で接着しエッチング処理等で設けられた通電路3c’を有する一方のベースフィルム4bと、各電極部3a,3b,3c及び通電路3a’,3b’が接着剤で接着しエッチング処理等で設けられた他方のベースフィルム4bが背中合わせに接着されている。そして、その外側をカバーフィルム4aで覆って絶縁層を形成している。すなわち、固定子用フィルム型電極1は、カバーフィルム4aの層、通電路3c’と接着剤の層、一方のベースフィルム4bの層、接着剤の層、他方のベースフィルム4bの層、電極部3a,3b,3c及び通電路3a’,3b’と接着剤の層、カバーフィルム4aの層で形成されている。
移動子用フィルム型電極2も同様で、通電路6c’が設けられた一方のベースフィルム5bと、各電極部6a,6b,6c及び通電路6a’,6b’が設けられた他方のベースフィルム5bとが背中合わせに接着され、その外側をカバーフィルム5aで覆って絶縁層を形成している。移動子用フィルム型電極2は、カバーフィルム5aの層、通電路6c’と接着剤の層、一方のベースフィルム5bの層、接着剤の層、他方のベースフィルム5bの層、電極部6a,6b,6c及び通電路6a’,6bと接着剤の層、カバーフィルム5aの層で形成されている。さらに、この固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2間には、ガラスビーズ11が散布され、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2間のギャップを保持している。
固定子用フィルム型電極1及び移動子用フィルム型電極2にそれぞれの端子には、多相交流電源(図に示す例では3相の交流電源)の各相端子を各電圧入力部7a,7b,7c、8a,8b,8cに接続して、それぞれ進行波電界を発生させて、その進行波電界の差によって移動子用フィルム型電極2を固定子用フィルム型電極1に対して直動させる。
又、図11は、回転型静電モータの概要説明図である。固定子用フィルム型電極1には、絶縁体4中に導電性の帯状薄膜又は細いワイヤ等で形成された各相の電極部3が放射状に配列されて埋め込まれている。同様に、移動子用フィルム型電極2にも絶縁体5中に各相電極部6が放射状に配列されて埋め込まれている。そして、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2間には、ガラスビーズが散布され、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2間のギャップが保持されるように構成されている。
この回転型静電モータは、各相電極部3,6が放射状に配置されている点が図8〜図10で示した直動型静電モータと異なるのみで、他は直動型静電モータと同一の構成であり、対応する各要素に対して同一符号を付している。この回転型静電モータも、固定子用フィルム型電極1及び移動子用フィルム型電極2にそれぞれ多相交流電源を接続しそれぞれ進行波電界を発生させて、その進行波電界の差によって移動子用フィルム型電極を固定子用フィルム型電極に対して回転運動させるものである。
さらに、大きな力を発生させるために、図8、図11に示した固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極を適切なギャップを設け対向させたものを1組とし複数組みを適切なギャップを設け積層し、固定子用フィルム型電極及び移動子用フィルム型電極をそれぞれ互いに連結して、大きな力を発生させるようにしている。
従来、このギャップは図12に示すように、スペーサ12,13を設けてギャップを形成するようにしている。図12において、符号14は、固定子の筐体であり、符号15は移動子の筐体(スライダまたは回転軸)である。固定子用フィルム型電極1の一端部は固定子用フィルム型電極1を連結固定する筐体14にスペーサ12をもって間隔をあけて固定されている。一方、移動子用フィルム型電極2も移動子筐体15にスペーサ13をもって間隔をあけてその一端部が固定され、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2の対向面(有効駆動面)が互いに対向するように構成されている。
固定子用のスペーサ12の厚みは、(固定子フィルム型電極と移動子フィルム型電極間の所望の所定ギャップ)×2+移動子フィルム型電極の厚さとされ、移動子用のスペーサ13の厚みは、(固定子フィルム型電極と移動子フィルム型電極間の所望の所定ギャップ)×2+固定子フィルム型電極の厚みとなる。なお、この図12に示す例では、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2との間のギャップにガラスビーズ等の微小粒体は図示していないが、実際には、このギャップにガラスビーズ等の微小粒体に散布すしてギャップを管理している。
特開平6−78566号公報 山本晃生、新野俊樹、樋口俊郎「高出力静電リニアモータを用いた高精度位置決め制御」精密工学会誌Vol.64.No.9.1998年,第A−152〜A−156
移動子用フィルム型電極は固定子用フィルム型電極に対して移動するものであり、この固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極間のギャップを管理するためにその間に散布されたガラスビーズ等の微小粒子は、フリーの状態で固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極間に介在するものであることにより、移動子用フィルム型電極が移動することにより微小粒子(ガラスビーズ)が偏り、偏在するという現象が生じるという問題があった。微小粒子(ガラスビーズ)が固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極間で偏在すると、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極間のギャップが一様でなくなりモータの特性が変わってしまうことになる。しかし、従来は、この微小粒子(ガラスビーズ)によるギャップ管理しか方法がない。また、微小粒子(ガラスビーズ)を使用しないで、ギャップ管理をすることは難しいという問題があった。
そこで、本発明の目的は、微小粒子を用いずに簡単にギャップ管理ができる静電モータを提供することにある。
請求項1に係わる発明は、フィルム状に構成された固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極で形成される静電モータであって、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の対向面には高さの異なる凸部が設けられ、高さの高い方の凸部により可動子と固定子間のギャップが調整され、両凸部は可動子の移動方向と平行に配置され、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極を所定のギャップで対向させたときに、高さの高い凸部と高さの低い凸部が所定の隙間を介して噛み合うことで、可動子のアライメント調整を行なうことができる静電モータである。さらに、請求項に係わる発明は、フィルム状に構成された固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の組みを複数積層して構成された静電モータであって、各フィルム型電極の両面には高さの異なる凸部が設けられ、高さの高い方の凸部により可動子と固定子間のギャップが調整され、両凸部は可動子の移動方向と平行に配置され、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極を所定のギャップで対向させ、順次積層したときに、高さの高い凸部と高さの低い凸部が所定の隙間を介して噛み合うことで、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極のアライメント調整を行なうことができる静電モータである。
請求項に係わる発明は、上述した各発明における凸部は、固定子用フィルム型電極又は移動子用フィルム型電極の外皮を形成するカバーフィルムに一体的に形成されているものである。また、請求項に係わる発明は、固定子用フィルム型電極又は移動子用フィルム型電極の外皮を形成するカバーフィルム及び前記凸部は摺動性に優れた低摩擦材料で形成されているものである。
ガラスビーズ等の微小粒子を使用しないでギャップ管理が可能になるので、ギャップを安定して管理することができる。また、微小粒子の散布が必要なくなるので、静電モータの製造が簡素化される。
図1は、本発明の参考例としての静電モータにおける固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の積層状態を説明する説明図である。本発明は、図8に示した直動型静電モータ(固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2の組みを複数積層したもの)、図9に示した回転型静電モータ(固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2の組みを複数積層したもの)に適用できるものである。そして、この図1では、従来例の対応する要素には同一符号を付している。
この参考例と図8〜図12に示した従来例との相違は、固定子用フィルム型電極1の外形が相違するのみで他は従来例と同一である。
固定子用フィルム型電極1には、移動子用フィルム型電極2と対向する面上に適切な間隔をあけて複数の凸部16が配設されている。この図1に示す例では、固定子用フィルム型電極1の移動子用フィルム型電極2対向する領域の両端と中央部における両面にそれぞれ凸部16が形成された例を示している。この凸部16の高さ(フィルム平面から突出する量)は、図2の拡大図に示すように、該凸部16の表面と対向する移動子用フィルム型電極2のフィルム表面とのギャップβが本来必要とされるフィルム間のギャップαの数分の一程度になるように設計されている。この凸部16が存在することにより、固定子用,移動子用フィルム型電極1,2に弛みが生じても該凸部16で支えられ両フィルム型電極1,2間は、所定のギャップを全体的に保持することができる。
また、該凸部16が移動子用フィルム型電極2の表面と接触して摩耗しても、従来の凸部のない静電モータに近づくだけで、従来の静電モータよりも固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2間のギャップがより有効に管理されるものである。
また、この凸部16は移動子用フィルム型電極2の表面と接触し摺動摩擦で摩耗する恐れがあることから、この凸部16は低摩擦材料で形成するようにする。特に、この凸部16を、フォトエッチング,サンドブラストによる研磨,射出成形などの方法により固定子用フィルム型電極の表面に一体的に作り込む。固定子用及び移動子用フィルム型電極1,2は、電極部等がエッチング等により配設されたベースフィルムの上にカバーフィルムを接着して作成されるものであり、このカバーフィルムを作成するときこの凸部16を設けて成形すればよく簡単に作成することができる。
また低摩擦材料としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン(四ふっ化エチレン樹脂))などの摺動性に優れた材料を用いる。凸部16と接し摺動する移動子用フィルム型電極2側のフィルムも摺動摩擦で摩耗するのでこのフィルムも低摩擦材料で形成する。すなわち,固定子用及び移動子用フィルム型電極1,2の外皮を形成するカバーフィルムをPTFE等の低摩擦材料で形成することによって、凸部16及び該凸部16と摺接するフィルムの摩耗を小さくするようにする。
上述した参考例では、固定子用フィルム型電極1の外皮のフィルムに凸部16を設けたが、移動子用フィルム型電極2の外皮のフィルムに設けてもよい。さらには、固定子用フィルム型電極1,移動子用フィルム型電極2の両方に設けてもよい。この場合、固定子用フィルム型電極1及び移動子用フィルム型電極2に設ける凸部16の配設位置は、凸部同士が対向せず互い違いになるように配置することによって、互いに他方のフィルムのたわみを防止することができる。
図3は本発明の実施形態における静電モータにおける固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2の構成を説明する説明図である。ベースフィルム4b、5bに各相の電極部3a〜3c,6a〜6c及び通電路3a’〜3c’,6a’〜6c’が設けられ、カバーフィルム4aでその外側が覆われて、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2を形成している点では従来と同一であるが、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2の対向面に凸部17,18が設けられている。この凸部17,18は、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2では、少なくともその高さ(フィルム型電極面より突出する量)を変えている。図3に示す例では、移動子用フィルム型電極2に設けた凸部18の高さが固定子用フィルム型電極1に設けた凸部17よりも高く形成されている。そして、この凸部17,18は、固定子用フィルム型電極1に対する移動子用フィルム型電極2の相対移動方向と平行な線に沿って形成されている。
図4は、この固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2を対向させて静電モータを形成したときの断面図である。固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2間のギャップは、高さの大きい凸部18によって決まり、この凸部17,18によって、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2のアライメント管理が容易にできる。
例えば、図5に示すように、凸部18の高さをh1,幅をw1、凸部17の高さをh2,幅をw2とすると、h1>h2であり、各凸部が配置される間隔を(w1+w2+2d)とし、dを適切な微小幅とし、凸部17と凸部18が違いに嵌合して、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2が対向し、ギャップがh1に保持されて固定子用フィルム型電極1に対して移動子用フィルム型電極2は移動方向に平行に移動するよう拘束され、スムーズに移動できることになる。
この、凸部17,18の配置間隔は、図3,図4に示す例では一律であるが、図6(a)に示すように、この凸部17,18相互の嵌合部を適当な間隔で配置するようにしてもよいものである。さらには、凸部17,18は連続した凸部ではなく図6(b)に示すように、島状に形成してもよいものである。なお、図6(b)は、固定子用フィルム型電極1又は移動子用フィルム型電極2の平面に対して垂直方向から見た図である。この凸部の形状も、矩形である必要はなく、三角形、半円、曲面などの形状でもよいものである。また、この凸部は、参考例と同様にカバーフィルム4a,5aと一体的に成形してもよく、又、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン(四ふっ化エチレン樹脂))などの摺動性に優れた低摩擦材料を用いるようにする。
図7は、固定子用フィルム型電極1又は移動子用フィルム型電極2を1組として複数組み積層して静電モータを形成するときの固定子用フィルム型電極1、移動子用フィルム型電極2の構成を示す図で、図3と比較して明らかのように、凸部17,18が固定子用フィルム型電極1又は移動子用フィルム型電極2の両面に設けられるものである。そして、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2の凸部17,18を順次嵌合していけば、固定子用フィルム型電極1と移動子用フィルム型電極2を1組とし、該組みが複数設けられた静電モータを得ることができるものである。
本発明の参考例における固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極を積層した状態を示す図である。 参考例におけるギャップの説明図である。 本発明の実施形態における固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の説明図である。 同実施形態における固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極を対向して配置して静電モータを形成したときの断面図である。 同実施形態における凸部の形状寸法の説明図である。 同実施形態の変形例の説明図である。 同実施形態の変形例で固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の組みを積層するときの、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の説明図である。 本発明が適用される直動型静電モータの説明図である。 直動型静電モータにおける固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の詳細説明図である。 図9におけるA−A断面図である。 本発明が適用される回転型静電モータの説明図である。 従来の静電モータにおける固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極を積層した状態を示す図である。
符号の説明
1 固定子用フィルム型電極
2 移動子用フィルム型電極
3,6, 電極部
3a,3b,3c 固定子の第1,第2,第3の相の電極部
4,5 絶縁体
4a,5a カバーフィルム
4b,5b ベースフィルム
3a’,3b’,3c’ 固定子の第1,第2,第3の相の通電路
6a,6b,6c 移動子の第1,第2,第3の相の電極部
6a’,6b’,6c’ 移動子の第1,第2,第3の相の通電路
7a,7b,7c 固定子の第1,第2,第3の相の電圧入力部
8a,8b,8c 移動子の第1,第2,第3の相の電圧入力部
9,10 スルーホール導電部
11 ガラスビーズ
12,13 スペーサ
14 固定子筐体
15 移動子筐体
16,17,18 凸部

Claims (4)

  1. フィルム状に構成された固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極で形成される静電モータであって、
    固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の対向面には高さの異なる凸部が設けられ、高さの高い方の凸部により可動子と固定子間のギャップが調整され、
    両凸部は可動子の移動方向と平行に配置され、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極を所定のギャップで対向させたときに、高さの高い凸部と高さの低い凸部が所定の隙間を介して噛み合うことで、可動子のアライメント調整を行なうことができる静電モータ。
  2. フィルム状に構成された固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極の組みを複数積層して構成された静電モータであって、
    各フィルム型電極の両面には高さの異なる凸部が設けられ、高さの高い方の凸部により可動子と固定子間のギャップが調整され、
    両凸部は可動子の移動方向と平行に配置され、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極を所定のギャップで対向させ、順次積層したときに、高さの高い凸部と高さの低い凸部が所定の隙間を介して噛み合うことで、固定子用フィルム型電極と移動子用フィルム型電極のアライメント調整を行なうことができる静電モータ。
  3. 前記凸部は、固定子用フィルム型電極又は移動子用フィルム型電極の外皮を形成するカバーフィルムに一体的に形成されている請求項1または請求項2に記載された静電モータ。
  4. 固定子用フィルム型電極又は移動子用フィルム型電極の外皮を形成するカバーフィルムの表面及び前記凸部の表面は摺動性に優れた低摩擦材料で形成されている請求項1乃至請求項3の内いずれか1項に記載された静電モータ。
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