JPH08261167A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JPH08261167A
JPH08261167A JP7066472A JP6647295A JPH08261167A JP H08261167 A JPH08261167 A JP H08261167A JP 7066472 A JP7066472 A JP 7066472A JP 6647295 A JP6647295 A JP 6647295A JP H08261167 A JPH08261167 A JP H08261167A
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JP
Japan
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scroll member
compressor
movable
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JP7066472A
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English (en)
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Takahisa Saka
高寿 坂
Takashi Ban
孝志 伴
Kunifumi Gotou
邦文 後藤
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Priority to US08/618,498 priority patent/US5791883A/en
Priority to DE19611445A priority patent/DE19611445A1/de
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    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04C29/0057Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H02N1/002Electrostatic motors
    • H02N1/004Electrostatic motors in which a body is moved along a path due to interaction with an electric field travelling along the path
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動源を内部に組み込んで、全体の構成を小
型かつ軽量にするとともに、可動スクロール部材を直接
公転させるようにして、運動変換の必要をなくす。 【構成】 可動スクロール部材24を公転させるための
駆動装置25は、可動スクロール部材24に対しその軸
線と直交する平面内において複数の異なった方向へ移動
力を付与するための複数の静電アクチュエータ38,3
9から構成する。各静電アクチュエータ38,39は、
多数の帯状電極43を一方向へ所定間隔おきに配列して
なる第1部材40と、多数の帯状電極45を第1部材4
0の帯状電極43と同方向へ所定間隔おきに配列してな
る第2部材41とから構成する。両部材40,41の帯
状電極43,45間に生じるクーロン力により、いずれ
か一方の部材が他方の部材に対して帯状電極43,45
の配列方向へ移動されるように、両部材40,41を互
いに対向して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスの圧縮を行う圧
縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧縮機としては、代表的
なものとして、スクロール型の圧縮機及びピストン型の
圧縮機が知られている。
【0003】スクロール型の圧縮機においては、ハウジ
ング内に、基板及び渦巻部を有する固定スクロール部材
と、基板及び渦巻部を有する可動スクロール部材とが、
それらの渦巻部にて互いに噛み合わせた状態で配設さ
れ、両スクロール部材間に圧縮室が形成されている。ハ
ウジングには回転軸が支持され、その回転軸と可動スク
ロール部材との間には、回転運動を公転運動に変換する
ための偏心駆動機構が配設されている。そして、モータ
またはエンジン等の駆動源により回転軸が回転されたと
き、偏心駆動機構を介して可動スクロール部材が固定ス
クロール部材の軸線の周りで公転され、圧縮室が渦巻部
の外周側から中心側に移動されて、ガスの圧縮作用が行
われる。
【0004】また、ピストン型の圧縮機においては、シ
リンダブロックに複数のシリンダボアが形成され、それ
らのシリンダボア内にはピストンが移動可能に収容され
ている。各シリンダボア内の圧縮室と連通するように、
ハウジング内には吸入室及び吐出室が区画形成されてい
る。ハウジングには回転軸が支持され、その回転軸と各
ピストンとの間には、回転運動を往復運動に変換するた
めの斜板を含む駆動機構が配設されている。そして、モ
ータまたはエンジン等の駆動源により回転軸が回転され
たとき、駆動機構を介してピストンが往復動され、吸入
室からシリンダボア内の圧縮室にガスが吸入されるとと
もに、その圧縮室内で圧縮されたガスが吐出室へ排出さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来の圧縮機においては、回転軸をモータまたはエンジン
等の駆動源に連結して、回転軸を回転させるようになっ
ているため、大きな駆動源が必要であるとともに、駆動
源を含む圧縮機全体の構成が大型になるという問題があ
った。また、車両におけるエンジンを駆動源とした場合
には、エンジンに大きな負荷が掛かって、車両の走行に
悪影響を及ぼすという問題もあった。
【0006】さらに、従来のスクロール型の圧縮機で
は、回転軸の回転運動を可動スクロール部材の公転運動
に変換するための偏心駆動機構が必要であるとともに、
ピストン型の圧縮機では、回転軸の回転運動をピストン
の往復運動に変換するための駆動機構が必要である。こ
のため、圧縮機の構造が複雑で大重量になるとともに、
運動の変換が振動騒音の原因となったり運転効率の低下
に繋がったりするという問題もあった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、モータまたはエンジン等の大きな駆動源に連結
する必要がなく、駆動源を内部に組み込むことができ
て、全体の構成を小型かつ軽量にすることができる圧縮
機を提供することにある。
【0008】この発明のその他の目的は、スクロール型
の圧縮機において、回転運動を公転運動に変換するため
の偏心駆動機構を設ける必要がなく、可動スクロール部
材を直接公転させることができて、構造の簡素化、振動
騒音の低減及び運転効率の向上を図ることができる圧縮
機を提供することにある。
【0009】この発明のその他の目的は、ピストン型の
圧縮機において、回転運動を往復運動に変換するための
駆動機構を設ける必要がなく、ピストンを直接往復動さ
せることができて、構造の簡素化、振動騒音の低減及び
運転効率の向上を図ることができる圧縮機を提供するこ
とにある。
【0010】この発明のその他の目的は、スクロール型
の圧縮機では、可動スクロール部材の旋回半径を容易に
変更できてその旋回軌道を真円軌道以外にも適宜に変更
することができるとともに、ピストン型の圧縮機では、
ピストンのストロークを容易に変更することができて容
量を適宜に変更することができる圧縮機を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、スクロール型の圧縮
機において、可動スクロール部材を公転させるための駆
動装置は、可動スクロール部材に対しその軸線と直交す
る平面内において複数の異なった方向へ移動力を付与す
るための複数の静電アクチュエータから構成し、各静電
アクチュエータは、多数の帯状電極を一方向へ所定間隔
おきに配列してなる第1部材と、多数の帯状電極を第1
部材の帯状電極と同方向へ所定間隔おきに配列してなる
第2部材とから構成し、両部材の帯状電極に対する電圧
印加に伴って両部材の帯状電極間に生じるクーロン力に
より、何れか一方の部材が他方の部材に対して帯状電極
の配列方向へ移動されるように、両部材を互いに対向し
て配置したものである。
【0012】請求項2に記載の発明では、スクロール型
の圧縮機において、可動スクロール部材を公転させるた
めの駆動装置は、可動スクロール部材に対しその軸線と
直交する平面内において複数の異なった方向へ移動力を
付与するための複数の静電アクチュエータから構成し、
各静電アクチュエータは、多数の帯状電極を一方向へ所
定間隔おきに配列してなる第1部材と、抵抗体層を有す
る第2部材とから構成し、第1部材の帯状電極に対する
電圧印加に伴ってその帯状電極と第2部材の抵抗体層と
の間に生じるクーロン力により、何れか一方の部材が他
方の部材に対して帯状電極の配列方向へ移動されるよう
に、両部材を互いに対向して配置したものである。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の圧縮機において、前記可動スクロール部材が
その軸線の周りで自転するのを防止するための自転防止
機構を設けたものである。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
の何れかに記載の圧縮機において、前記複数の静電アク
チュエータにおいて、第1部材及び第2部材の内の静止
側の部材をハウジングに固定し、可動側の部材を互いに
連結して可動スクロール部材に固定したものである。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項1〜3
の何れかに記載の圧縮機において、前記複数の静電アク
チュエータにおいて、1つの静電アクチュエータにおけ
る第1部材及び第2部材の内の静止側の部材をハウジン
グに固定するとともに、可動側の部材上に他の静電アク
チュエータを順に支持し、最上部に支持された静電アク
チュエータの可動側の部材を可動スクロール部材に固定
したものである。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
の何れかに記載の圧縮機において、前記静電アクチュエ
ータを2つ配設し、可動スクロール部材に対しその軸線
と直交する平面内において、ほぼ直角に交差する2軸方
向へ移動力を付与するようにしたものである。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項1〜5
の何れかに記載の圧縮機において、前記静電アクチュエ
ータを3つ配設し、可動スクロール部材に対しその軸線
と直交する平面内において、交差する3軸方向へ移動力
を付与するようにしたものである。
【0018】請求項8に記載の発明では、ピストン型の
圧縮機において、ピストンを往復動させるための駆動装
置は、多数の帯状電極をピストンの移動方向へ所定間隔
おきに配列してなる第1部材と、多数の帯状電極を第1
部材の帯状電極と同方向へ所定間隔おきに配列してなる
第2部材とを備えた静電アクチュエータから構成し、前
記両部材の帯状電極に対する電圧印加に伴って両部材の
帯状電極間に生じるクーロン力により、何れか一方の部
材が他方の部材に対して帯状電極の配列方向へ移動され
るように、両部材を互いに対向して配置し、その静電ア
クチュエータにおける第1部材及び第2部材の何れか一
方をピストンに連結したものである。
【0019】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の圧縮機において、前記第1部材及び第2部材は円筒
状に形成され、互いに同心状に配置されている。
【0020】
【作 用】請求項1〜請求項7に記載のスクロール型の
圧縮機の発明によれば、駆動装置の各静電アクチュエー
タにおいて、帯状電極に電圧が印加されると、第1部材
の帯状電極と第2部材の帯状電極との間、または第1部
材の帯状電極と第2部材の抵抗体層との間にクーロン力
が生じる。これにより、一方の部材が他方の部材に対し
て帯状電極の配列方向へ移動される。この移動力は各静
電アクチュエータにおいて異なった方向に生起されるた
め、可動スクロール部材はその軸線と直交する平面内に
おいて、複数の異なった方向へ移動力を受けることにな
る。従って、各静電アクチュエータの作動に基づき、可
動スクロール部材は固定スクロール部材の軸線の周りで
直接公転され、両スクロール部材間の圧縮室が渦巻部の
外周側から中心側に移動されて、ガスの圧縮が行われ
る。
【0021】特に、請求項1に記載の発明によれば、第
1部材及び第2部材の両部材に対して電圧を印加するこ
とにより、静電アクチュエータとして大きな駆動力を発
生することができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、第1部材
に対してのみ電圧を印加すればよいので、静電アクチュ
エータを制御するための構成が簡単になる。請求項3に
記載の発明によれば、可動スクロール部材は、自転防止
機構により軸線の周りでの自転を確実に阻止された状態
で公転される。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、各静電ア
クチュエータにおける可動側の部材が、互いに連結され
た状態でそれぞれ異なった方向へ移動力を付与されるこ
とにより、可動側の部材に固定されている可動スクロー
ル部材は、一平面内において自由に移動可能である。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、1つの静
電アクチュエータにおける可動側の部材の移動に伴っ
て、その上に支持された他の静電アクチュエータも同方
向へ移動される。又、他の静電アクチュエータにおける
可動側の部材は前記移動方向とは異なる方向へ移動され
る。これにより、最上部の静電アクチュエータの可動側
の部材に固定されている可動スクロール部材は、一平面
内において自由に移動可能である。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、静電アク
チュエータを極力少ない数で且つ極力簡単な制御で、可
動スクロール部材を公転させることができる。請求項7
に記載の発明によれば、可動スクロール部材を滑らかに
公転させることができる。
【0026】請求項8及び請求項9に記載のピストン型
の圧縮機によれば、静電アクチュエータにおいて、第1
部材及び第2部材の帯状電極に電圧が印加されると、両
部材の帯状電極間にクーロン力が生じる。これにより、
一方の部材が他方の部材に対して帯状電極の配列方向へ
移動されて、ピストンが直接往復動される。従って、吸
入室からシリンダボア内の圧縮室にガスが吸入されると
ともに、その圧縮室内で圧縮されたガスが吐出室へ排出
される。
【0027】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明をスクロール型の圧縮機
に具体化した第1実施例を、図1〜図5に基づいて詳細
に説明する。
【0028】図1及び図2に示すように、固定スクロー
ル部材21はセンタハウジングを兼用し、その両端面に
はフロントハウジング22及びリヤハウジング23が固
定されている。可動スクロール部材24は固定スクロー
ル部材21に対向して配置され、フロントハウジング2
2内に配設された駆動装置25により、固定スクロール
部材21の軸線の周りで公転される。なお、固定スクロ
ール部材21、フロントハウジング22及びリヤハウジ
ング23は、圧縮機全体の軽量化を図るため、アルミニ
ウムまたはアルミニウム合金により形成されている。ま
た、可動スクロール部材24も、公転運動に伴う遠心力
を抑制するとともに、圧縮機全体の軽量化を図るため、
アルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されて
いる。
【0029】前記固定スクロール部材21は、基板21
aとその内面に一体に形成された渦巻部21bとを備え
ている。同様に、可動スクロール部材24も、基板24
aとその内面に一体形成された渦巻部24bとを備えて
いる。そして、両スクロール部材21,24は渦巻部2
1b,24bにおいて互いに噛み合わされ、各渦巻部2
1b,24bの軸線方向の端縁が、対向するスクロール
部材21,24の基板21a,24aに当接されてい
る。この状態で、両スクロール部材21,24の基板2
1a,24a及び渦巻部21b,24bにて圧縮室26
が形成される。
【0030】吸入室27は前記固定スクロール部材21
の周壁と可動スクロール部材24の渦巻部24bの外周
部との間に形成されている。吸入ポート28はフロント
ハウジング22の斜め上部に形成され、この吸入ポート
28から吸入室27内にガスが吸入される。吐出孔29
は固定スクロール部材21の基板21aの中心に形成さ
れ、この吐出孔29を介して圧縮室26がリヤハウジン
グ23内の吐出室30に連通される。吐出弁31は吐出
孔30の外端部に配設され、リテーナ32によりその開
放位置が規制される。
【0031】鉄系材料よりなるリング状の固定プレート
33は前記フロントハウジング22の内壁面に配設さ
れ、可動スクロール部材24の基板24aの外面と摺接
される。そして、前記圧縮室26内でのガス圧縮に伴っ
て作用する圧縮反力のうちで、可動スクロール部材24
に対しその軸線方向に沿って作用する圧縮反力が、この
固定プレート33によって受け止められる。
【0032】自転防止機構34は可動スクロール部材2
4とフロントハウジング22との間に装設され、この実
施例では次のように構成されている。すなわち、複数対
のピン35,36は可動スクロール部材24の基板24
a及びフロントハウジング22の内壁に突設され、各一
対のピン35,36の先端部が互いに所定間隔をおいて
近接配置されている。リング37は各一対のピン35,
36にそれぞれ嵌挿され、このリング37とピン35,
36との協働により、可動スクロール部材24の自転が
規制されて、公転運動のみが許容される。
【0033】次に、前記駆動装置25について詳述する
と、図1及び図2に示すように、この実施例の駆動装置
25は2つの静電アクチュエータ38,39から構成さ
れている。そして、これら静電アクチュエータ38,3
9により、可動スクロール部材24に対してその軸線と
直交する平面内で、ほぼ直角に交差する異なった2軸方
向へ移動力が付与されるようになっている。
【0034】すなわち、前記各静電アクチュエータ3
8,39は、静止側の固定子としての第1部材40と、
その第1部材40に相対移動可能に配置された可動側の
移動子としての第2部材41とを備えている。各第1部
材40は複数のシート状の絶縁材42を所定間隔おきに
積層して構成され、それらの絶縁材42には多数の帯状
電極43が一方向へ所定の配列ピッチで埋設されてい
る。同様に、各第2部材41も複数のシート状の絶縁材
44を所定間隔おきに積層して構成され、それらの絶縁
材44には多数の帯状電極45が第1部材40の帯状電
極43と同一方向へ所定の配列ピッチで埋設されてい
る。
【0035】そして、両静電アクチュエータ38,39
において、第1部材40の各絶縁材42が第2部材41
の各絶縁材44に対して、1枚ずつ交互に対向するよう
に配置されている。また、両静電アクチュエータ38,
39の第1部材40は、それらの帯状電極43がほぼ直
交する方向へ延びるように対向配置された状態で、両端
部において取付板46を介してフロントハウジング22
の内面に固定されている。さらに、両静電アクチュエー
タ38,39の第2部材41は、それらの帯状電極45
がほぼ直交する方向へ延びるように対向配置された状態
で互いに連結されて、可動スクロール部材24の基板2
4aに固定されている。
【0036】図3及び図4に示すように、デジタル・シ
グナル・プロセッサ(DSP)47は前記各静電アクチ
ュエータ38,39における両部材40,41の帯状電
極43,45に接続されている。このDSP47は制御
装置48の制御に基づき、各静電アクチュエータ38,
39に対して、例えば図4(a)〜(c)に示すような
第1〜第3制御信号SG1〜SG3を出力する。同図に
示すように、各制御信号SG1〜SG3は、位相が互い
に2π/3異なる波形信号である。即ち、第1〜第3制
御信号SG1〜SG3は3相の交流信号である。
【0037】又、図3に示すように、各静電アクチュエ
ータ38,39における両部材40,41の帯状電極4
3,45は、それぞれ第1〜第3電極43a〜43c,
45a〜45cという3つの電極群に分割されており、
各電極群における電極43a〜43c,45a〜45c
が2つ置きに順次配列された構造となっている。そし
て、各静電アクチュエータ38,39における第1部材
40と第2部材41とでは、第1〜第3電極43a〜4
3c,45a〜45cの配列順序が互いに逆となってい
る。
【0038】そして、前記DSP47から出力される第
1〜第3制御信号SG1〜SG3は、各静電アクチュエ
ータ38,39における両部材40,41の第1〜第3
電極43a〜43c,45a〜45cに対し、アンプ4
9,50により増幅されて3相交流電圧として印加され
る。
【0039】このように、第1及び第2部材40,41
の帯状電極43,45に対し、それぞれ3相交流電圧と
しての第1〜第3制御信号SG1〜SG3が印加される
と、各部材40,41上には所定波長の進行波W1,W
2が生起される。しかし、第1部材40と第2部材41
とでは、第1〜第3電極43a〜43c,45a〜45
cの配列順序が互いに逆なので、図3に矢印で示すよう
に、生起される進行波W1,W2の進行方向も互いに逆
となる。
【0040】その結果、第1部材40の帯状電極43と
第2部材41の帯状電極45との間に静電気のクーロン
力が発生し、そのクーロン力により第2部材41が第1
部材40に対して、各帯状電極43,45の配列方向
(図3では右方向)に移動される。この場合、第1部材
40における進行波W1と第2部材41における進行波
W2とは、その進行速度が同じで且つ進行方向が互いに
逆なので、第2部材41の移動速度ua は各進行波W
1,W2の進行速度の2倍になる。
【0041】尚、各静電アクチュエータ38,39にお
いて、第2部材41は第1部材40に対して帯状電極4
3,45の配列方向に移動力を付与されるが、その移動
方向と直交する方向すなわち帯状電極43,45の延在
方向には自由に移動可能である。そして、第2部材41
は第1部材40に対して、帯状電極43,45の配列方
向だけでなくその延在方向にも移動可能なように、その
帯状電極43,45の延在方向における幅が第1部材4
0の幅より大きくなっている。従って、帯状電極45が
ほぼ直交する状態で互いに連結されている両第2部材4
1は、一方の部材41に移動力が付与されたとき、その
移動に伴って他方の部材41も同方向へ連れ移動され、
相手部材の移動を阻害することはない。このため、第2
部材41に対して固定されている可動スクロール部材2
4は、各第2部材41にそれぞれ異なった方向へ移動力
が付与されることにより、その異なった2軸方向を含む
一平面内で自由に移動可能である。
【0042】前記制御装置48には、可動スクロール部
材24を所定の旋回半径で旋回させるために必要なデー
タが予め記憶されているとともに、その旋回速度の指令
値が入力される。そして、制御装置48は、この記憶デ
ータ及び指令値に基づきDSP27を制御して、各静電
アクチュエータ38,39に対して出力される第1〜第
3制御信号SG1〜SG3の周波数や波形形状等を変更
させる。又、特に図示しないが、制御装置48、DSP
27及びアンプ49,50は圧縮機の外部に別に設けら
れ、アンプ49,50から延びる信号線が圧縮機内の両
静電アクチュエータ38,39に対して接続されてい
る。
【0043】次に、前記のように構成されたスクロール
型圧縮機について動作を説明する。さて、この圧縮機に
おいては、制御装置48の制御に基づき、駆動装置25
の両静電アクチュエータ38,39に対し、DSP47
から各帯状電極43,45へ第1〜第3制御信号SG1
〜SG3が印加される。すると、第1部材40の帯状電
極43と第2部材41の帯状電極45との間にクーロン
力が発生し、このクーロン力により第2部材41に対し
て、帯状電極43,45の配列方向へ移動力が付与され
る。この移動力は各静電アクチュエータ38,39にお
いて同一平面内でほぼ直交する2軸方向になっているた
め、可動スクロール部材24はその軸線と直交する平面
内において旋回運動される。
【0044】すなわち、図5(a)〜(h)は、可動ス
クロール部材24が所定の旋回軌道上を360度旋回さ
れる状態を、45度毎に示すものである。尚、同図にお
いては、可動スクロール部材24の軸心Pにおける旋回
軌道を一点鎖線Lで示している。例えば、図5(a)に
示すように、可動スクロール部材24の軸心Pが旋回軌
道L上における左側に位置している状態から、両静電ア
クチュエータ38,39の作動により可動スクロール部
材24が45度旋回される。すると、図5(b)に示す
ように、可動スクロール部材24はその軸心Pが旋回軌
道L上における左上側に移動される。この状態から、両
静電アクチュエータ38,39の作動により可動スクロ
ール部材24が更に45度旋回されると、図5(c)に
示すように、可動スクロール部材24はその軸心Pが旋
回軌道L上における上側に移動される。引き続いて、両
静電アクチュエータ38,39の作動により可動スクロ
ール部材24が旋回されると、図5(d)〜図5(h)
に順次示すように、可動スクロール部材24はその軸心
Pが旋回軌道L上に沿って順次移動される。
【0045】このように、図5(a)から図5(h)ま
での動作が繰り返し行われることにより、可動スクロー
ル部材24は固定スクロール部材21の軸線の周りで公
転される。その結果、両スクロール部材21,24間の
圧縮室26が渦巻部21b,24bの外周側から中心側
に移動され、その圧縮室26内のガスが圧縮される。
【0046】尚、可動スクロール部材24は、リング3
7及びピン35,36よりなる自転防止機構34によっ
て、自転が規制された状態で公転運動される。つまり、
両静電アクチュエータ38,39における第2部材41
は、その移動方向が規制されていないので、例えば図5
(h)に二点鎖線で示すように揺動して、可動スクロー
ル部材24を自転させてしまうおそれがある。しかしな
がら、自転防止機構34を設けることにより、そのよう
な問題は生じない。
【0047】以上のように、この実施例のスクロール型
圧縮機においては、移動力の付与方向が異なる2つの静
電アクチュエータ38,39からなる駆動装置25によ
り、可動スクロール部材24が直接公転されて、ガスの
圧縮が行われる。従って、従来の圧縮機のように、モー
タまたはエンジン等の大きな駆動源に連結する必要がな
く、駆動源を内部に組み込むことができて、圧縮機全体
の構成を小型かつ軽量にすることができる。また、車両
の空調用圧縮機に使用した場合には、エンジンに負担が
かかるのを防止することができるとともに、圧縮機をエ
ンジンの配置位置とは関係なく任意の位置に自由に設置
することができる。
【0048】さらに、この実施例のスクロール型圧縮機
においては、従来の圧縮機のように、回転軸の回転運動
を可動スクロール部材の公転運動に変換するための偏心
駆動機構を設ける必要がなく、可動スクロール部材24
を直接公転させることができる。従って、圧縮機の内部
構造を簡素にできるとともに、振動や騒音を低減するこ
とができ、しかも運転効率を向上させることができる。
【0049】又、この実施例では、両静電アクチュエー
タ38,39における第1部材40及び第2部材41
が、複数のシート状の絶縁材42,44を積層して構成
されている。このため、静電アクチュエータ38,39
として大きな駆動力を発生することができるとともに、
絶縁材42,44の積層枚数を変更することにより、圧
縮機のタイプに応じて駆動力の大きさを容易に調整する
ことができる。しかも、大きな駆動力を得るために絶縁
材42,44を多数積層しても、各絶縁材42,44は
シート状の薄いものなので、静電アクチュエータ38,
39が大型化したり大重量になったりすることは殆どな
い。
【0050】(第2実施例)次に、この発明の第2実施
例を図6及び図7に基づいて説明する。さて、この第2
実施例は、可動スクロール部材24の自転を防止するた
めの自転防止機構34において、前記第1実施例と相違
している。すなわち、この第2実施例においては、自転
防止機構34がフロントハウジング22の内面と静電ア
クチュエータ38の第2部材41との間に配設されてい
る。
【0051】さらに詳述すると、基板54はフロントハ
ウジング22の内面に固定され、その側面には縦方向に
延びる一対の第1レール55が形成されている。第1規
制板56は第1レール55に縦方向へ移動可能に支持さ
れ、その側面には横方向に延びる一対の第2レール57
が形成されている。第2規制板58は第2レール57に
横方向へ移動可能に支持され、この第2規制板58の側
面に静電アクチュエータ38の第2部材41が固定され
ている。
【0052】従って、この第2実施例の圧縮機において
は、自転防止機構34の両規制板56,58により、各
静電アクチュエータ38,39の第2部材41の移動が
縦方向及び横方向のみに規制されて、可動スクロール部
材24の自転が防止される。また、この第2実施例の圧
縮機では、各静電アクチュエータ38,39における第
2部材41の縦方向及び横方向への移動量が限定されな
いため、この移動量を制御装置48により設定変更すれ
ば、可動スクロール部材24の旋回半径を容易に変更す
ることができ、その旋回軌道を真円軌道以外にも適宜に
変更することができる。従って、例えば両スクロール部
材21,24の渦巻部21b,24bを、全体として楕
円形状をなすように形成した場合でも、可動スクロール
部材24をその楕円形状に沿った楕円軌道上を容易に旋
回させることができる。その結果、スクロール型圧縮機
として全体の断面形状が楕円形状をなすもの等、各種の
形状のものを形成することが可能となる。なお、その他
については前記第1実施例と同様な作用効果を発揮する
ことができる。
【0053】(第3実施例)次に、この発明の第3実施
例を図8に基づいて説明する。さて、この第3実施例
は、自転防止機構34及び静電アクチュエータ38,3
9の組付構成において、前記第1実施例と相違してい
る。すなわち、この第3実施例においては、自転防止機
構34が2つに分割された状態で各静電アクチュエータ
38,39に組み付けられ、それらの静電アクチュエー
タ38,39の移動が縦方向または横方向へ各別に規制
されるようになっている。
【0054】さらに詳述すると、第1支持板61はフロ
ントハウジング22の内面に固定され、その側面には縦
方向に延びる第1レール62を介して、第1移動板63
が移動可能に支持されている。また、静電アクチュエー
タ38の第1部材40が第1支持板61の側面に取り付
けられるとともに、第2部材41が第1移動板63の対
向面に取り付けられている。
【0055】第2支持板64は前記第1移動板63上に
固定され、その側面には横方向に延びる第2レール65
を介して、第2移動板66が移動可能に支持されてい
る。また、静電アクチュエータ39の第1部材40が第
2支持板64の側面に取り付けられるとともに、第2部
材41が第2移動板66の対向面に取り付けられてい
る。そして、第2移動板66が可動スクロール部材24
の基板24aに固定されている。
【0056】つまり、この第3実施例においては、自転
防止機構34が第1支持板61及び第1移動板63と、
第2支持板64及び第2移動板66とに分割して構成さ
れている。また、一方の静電アクチュエータ38の第1
部材40は第1支持板61を介してフロントハウジング
22に固定されている。そして、他方の静電アクチュエ
ータ39の第1部材40は第1移動板63及び第2支持
板64を介して、一方の静電アクチュエータ38の第2
部材41上に支持されている。さらに、他方の静電アク
チュエータ39の第2部材41は第2移動板66を介し
て、可動スクロール部材24に連結されている。
【0057】従って、この第3実施例においても、前述
した第1実施例及び第2実施例と同様な作用効果を発揮
することができる。 (第4実施例)次に、この発明の第4実施例を図9に基
づいて説明する。
【0058】さて、この第4実施例は、各静電アクチュ
エータ38,39の第2部材41において、前記第1実
施例と相違している。すなわち、この第4実施例におい
ては、可動側の移動子としての第2部材41が、絶縁材
70とその表面に形成された抵抗体層71とから構成さ
れている。なお、静止側の固定子としての第1部材40
は、前記第1実施例と同様に、絶縁材42内に多数の帯
状電極43を所定配列ピッチで埋設して構成されてい
る。
【0059】そして、この第4実施例の静電アクチュエ
ータ38,39においては、まず図9(a)に示すよう
に、第1部材40における帯状電極43の第1〜第3電
極43a〜43cにそれぞれ+V,0,−V(v)の電
圧が印加される。すると、図9(b)に示すように、第
2部材41の抵抗体層71上には、点線位置に示すよう
な電極43上の電荷とは逆符号の誘導電荷72が発生す
る。
【0060】その後、図9(c)に示すように、第1部
材40の帯状電極43に対する電圧が切り換えられる
と、各電極43の電位は瞬時に変化する。ところが、こ
の第1部材40と対向する第2部材41内の誘導電荷7
2は、抵抗値が高いため瞬時に移動することができな
い。このため、両部材40,41間において、同一符号
の電荷間で反発力が発生して、第2部材41が瞬時に浮
上されるとともに、誘導電荷72が隣りの電極43上に
おける異なる符号の電荷との間で吸引力を生じて、第2
部材41が矢印方向に移動される。
【0061】その結果、図9(d)に示すように、第2
部材41は帯状電極43の1配列ピッチ分だけ移動され
た状態で、第1部材40上に配置される。そして、図9
(a)〜図9(d)の動作が繰り返し行われることによ
り、第2部材41が第1部材40の表面に沿って帯状電
極43の配列方向へ移動される。
【0062】従って、このような静電アクチュエータ3
8,39の第1部材40に対して印加する電圧を、制御
装置48により制御すれば、可動スクロール部材24に
対してほぼ直角に交差する異なった2軸方向へ移動力を
付与して、同部材24を旋回させることができる。その
ため、この第4実施例においても、前記第1実施例と同
様な作用効果を発揮することができる。
【0063】特に、この第4実施例においては、可動側
の移動子としての第2部材41に帯状電極が設けられて
いない。このため、その第2部材41には電圧を印加す
る必要がなくて、第1部材40に電圧を印加するだけで
よいので、静電アクチュエータ38,39を制御するた
めの構成が簡単になる。
【0064】(第5実施例)次に、この発明をピストン
型の圧縮機に具体化した第5実施例を図10及び図11
に基づいて説明する。
【0065】さて、シリンダブロック75はほぼ円柱状
に形成され、その前端面にはフロントハウジング76が
接合されるとともに、後端面には弁板77を介してリヤ
ハウジング78が接合されている。複数の通しボルト7
9はフロントハウジング76からシリンダブロック75
及び弁板77を通してリヤハウジング78に螺合され、
これらの通しボルト79によりフロントハウジング76
及びリアハウジング78がシリンダブロック75の両端
面に締付固定されている。
【0066】複数のシリンダボア80は前記シリンダブ
ロック75の両端部間に所定間隔おきで貫通形成され、
それらの内部にはピストン81が往復動可能に嵌挿支持
されている。複数の駆動装置82はピストン81に対応
してフロントハウジング76内に配設され、ピストンロ
ッド83を介してピストン81に各別に連結されてい
る。そして、この駆動装置82によりピストン81が往
復動されて、シリンダボア80の圧縮室内でガスが圧縮
される。
【0067】吸入室84は前記リヤハウジング78内の
外周部に環状に区画形成され、吸入口85を介して図示
しない外部回路に接続される。吐出室86はリヤハウジ
ング78内の中央部に区画形成され、吐出口87を介し
て外部回路に接続される。吸入弁機構88は弁板77に
形成され、この吸入弁機構88により、吸入室84から
各シリンダボア80の圧縮室内にガスが吸入される。吐
出弁機構89は弁板77に形成され、この吐出弁機構8
9により、各シリンダボア80の圧縮室内で圧縮された
ガスが吐出室86に吐出される。
【0068】次に、前記駆動装置82について詳述する
と、この実施例の各駆動装置82はそれぞれ1つの静電
アクチュエータ90から構成されている。その静電アク
チュエータ90は、フロントハウジング76の内面に固
定された静止側の固定子としての管状部材91と、ピス
トンロッド83に連結された可動側の移動子としての円
筒状部材92とから構成されている。尚、この実施例に
おいて、管状部材91は第1部材を構成し、円筒状部材
92は第2部材を構成している。そして、この円筒状部
材92が管状部材91内に同心状に配置され、軸線方向
へ移動できるようになっている。
【0069】前記静電アクチュエータ90の管状部材9
1は、円管状の絶縁体93の内周に多数の帯状電極とし
ての巻回状電極94を所定配列ピッチで埋設して構成さ
れている。また、円筒状部材92は、円筒状の絶縁体9
5の外周に多数の帯状電極としての巻回状電極96を所
定配列ピッチで埋設して構成されている。そして、両部
材91,92の巻回状電極94,96には図3に示す第
1実施例の構成と同様に、制御装置48の制御に基づい
て、DSP47から3相交流電圧としての第1〜第3制
御信号SG1〜SG3が印加される。
【0070】さて、この第5実施例のピストン型圧縮機
において、静電アクチュエータ90における両部材9
1,92の巻回状電極94,96に第1〜第3制御信号
SG1〜SG3が印加されると、第1実施例の場合と同
様に、両電極94,96間にクーロン力が発生する。そ
して、このクーロン力により、円筒状部材92が管状部
材91に対して、巻回状電極94,96の配列方向に移
動され、ピストンロッド83を介してピストン81がシ
リンダボア80内で往復動される。それにより、吸入室
84から吸入弁機構88を介してシリンダボア80の圧
縮室内にガスが吸入されるとともに、そのガスが圧縮さ
れた後に、吐出弁機構89を介して吐出室86に吐出さ
れる。このように、この第5実施例のピストン型圧縮機
においては、静電アクチュエータ90からなる駆動装置
82により、ピストン81が直接往復動されて、ガスの
圧縮が行われる。従って、従来の圧縮機のように、モー
タまたはエンジン等の大きな駆動源に連結する必要がな
く、駆動源を内部に組み込むことができて、圧縮機全体
の構成を小型かつ軽量にすることができる。また、車両
の空調用圧縮機に使用した場合には、エンジンに負担が
かかるのを防止することができるとともに、圧縮機をエ
ンジンの配置位置とは関係なく任意の位置に自由に設置
することができる。
【0071】さらに、この第5実施例のピストン型圧縮
機においては、従来の圧縮機のように、回転軸の回転運
動をピストンの往復運動に変換するための駆動機構を設
ける必要がなく、ピストン81を直接往復動させること
ができる。従って、圧縮機の内部構造を簡素にできると
ともに、振動や騒音を低減することができ、しかも運転
効率を向上させることができる。
【0072】しかも、この第5実施例の圧縮機では、静
電アクチュエータ90の管状部材91に対する円筒状部
材92の移動量や移動速度を、制御装置48により容易
に設定変更することができる。このため、ピストン81
のストロークや移動速度を容易に変更することができ、
圧縮機の容量を必要に応じて適宜に変更することができ
る。つまり、複雑な機械的構造を採ることなく、単に制
御装置48による制御だけで、可変容量式圧縮機を実現
することができる。
【0073】(その他の実施例)次に、この発明のその
他の実施例を図12及び図13に基づいて説明する。ま
ず、図12に示す実施例では、前記第1〜第3実施例の
スクロール型圧縮機において、可動スクロール部材24
を旋回運動させるための駆動装置25が、3つの静電ア
クチュエータ99,100,101から構成されてい
る。そして、この静電アクチュエータ99,100,1
01により、可動スクロール部材24に対してその軸線
と直交する平面内において、ほぼ60度の角度で交差す
る異なった3軸方向へ移動力が付与されるようになって
いる。
【0074】そして、このような構成とすることによ
り、前記第1〜第3実施例と比較して、可動スクロール
部材24をより滑らかに旋回運動させることができる。
次に、図13に示す実施例では、第1〜第3実施例のス
クロール型圧縮機において、駆動装置25を構成する2
つの静電アクチュエータ38,39が直角以外の所定角
度で交差する2軸方向へ移動されるようになっている。
従って、この実施例においては、両静電アクチュエータ
38,39により、可動スクロール部材24に対してそ
の軸線と直交する平面内において、所定角度で交差する
異なった2軸方向へ移動力が付与される。この場合の作
用効果は、第1〜第3実施例と同様である。
【0075】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) 第1〜第4実施例のスクロール型圧縮機におい
て、駆動装置25を4つ以上の複数の静電アクチュエー
タから構成し、可動スクロール部材24に対してその軸
線と直交する平面内で、4軸以上の多軸方向へ移動力が
付与されるように構成すること。
【0076】(2) 図9に示す第4実施例の静電アク
チュエータ38,39において、抵抗体層71を備えた
第2部材41を静止側の固定子とし、帯状電極43を備
えた第1部材40を可動側の移動子として構成するこ
と。
【0077】(3) 図12及び図13に示す実施例
を、第4実施例において具体化すること。 (4) 第1〜第5実施例において、静電アクチュエー
タ38,39,90が配設されているフロントハウジン
グ22,76内に絶縁溶液を封入すること。このように
すれば、静電アクチュエータ38,39,90の絶縁破
壊強度がより向上されるので、静電アクチュエータ3
8,39,90に印加する電圧を高くしてその駆動力を
より向上させることができる。特に、空調用圧縮機にお
いては、冷媒ガスを絶縁材として兼用することも可能と
なる。
【0078】(5) 第5実施例において、静電アクチ
ュエータ90における管状部材91及び円筒状部材92
を、第1実施例のように複数層とすること。又、管状部
材91及び円筒状部材92を四角筒形状等、円筒形状以
外の形状としてもよい。更に、それら部材91,92を
単なる平板形状としてもよい。
【0079】(6) 第1〜第5実施例において、静電
アクチュエータ38,39,90に対して、3相の交流
信号の代わりに、矩形波の波形信号を出力すること。上
記実施例から把握できる技術的思想について、以下に記
載する。
【0080】(1) 第1部材及び第2部材は、帯状電
極を備えたシート状の絶縁材を複数積層して構成されて
いる請求項1に記載の圧縮機。このようにすれば、静電
アクチュエータとして大きな駆動力を発生できる。
【0081】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項9
に記載の発明によれば、モータまたはエンジン等の大き
な駆動源に連結する必要がなく、駆動源を内部に組み込
むことができて、全体の構成を小型かつ軽量にすること
ができる。
【0082】請求項1〜請求項7に記載の発明によれ
ば、スクロール型の圧縮機において、回転運動を公転運
動に変換するための偏心駆動機構を設ける必要がなく、
可動スクロール部材を直接公転させることができる。従
って、構造を簡素にできるとともに、振動や騒音を低減
することができ、しかも運転効率を向上させることがで
きる。又、可動スクロール部材の旋回半径を容易に変更
できて、その旋回軌道を真円軌道以外にも適宜に変更す
ることができる。
【0083】特に、請求項1に記載の発明によれば、第
1部材及び第2部材の両部材に対して電圧を印加するこ
とにより、静電アクチュエータとして大きな駆動力を発
生することができる。
【0084】請求項2に記載の発明によれば、第1部材
に対してのみ電圧を印加すればよいので、静電アクチュ
エータを制御するための構成が簡単になる。請求項3に
記載の発明によれば、可動スクロール部材の自転を確実
に阻止できる。
【0085】請求項6に記載の発明によれば、静電アク
チュエータを極力少ない数で且つ極力簡単な制御で、可
動スクロール部材を公転させることができる。請求項7
に記載の発明によれば、可動スクロール部材を滑らかに
公転させることができる。
【0086】請求項8及び請求項9に記載の発明によれ
ば、ピストン型の圧縮機において、回転運動を往復運動
に変換するための駆動機構を設ける必要がなく、ピスト
ンを直接往復動させることができる。従って、構造を簡
素にできるとともに、振動や騒音を低減することがで
き、しかも運転効率を向上させることができる。又、ピ
ストンのストロークを容易に変更することができて、容
量を適宜に変更することができ、複雑な機械的構造を採
ることなく可変容量式圧縮機を実現することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例を示すスクロール型の
圧縮機の断面図。
【図2】 その圧縮機の要部を分解して示す斜視図。
【図3】 その圧縮機を駆動するための制御回路図。
【図4】 DSPからの第1〜第3制御信号を例示する
説明図。
【図5】 その圧縮機の動作を説明するための説明図。
【図6】 この発明の第2実施例を示すスクロール型圧
縮機の部分断面図。
【図7】 その圧縮機の自転防止機構を示す斜視図。
【図8】 この発明の第3実施例を示す駆動構成の分解
斜視図。
【図9】 この発明の第4実施例を示す駆動構成の作動
説明図。
【図10】この発明の第5実施例を示すピストン型の圧
縮機の断面図。
【図11】 その圧縮機のシリンダブロックを示す側面
図。
【図12】 この発明の別の実施例を示す駆動構成の分
解正面図。
【図13】 この発明のその他の実施例を示す駆動構成
の分解正面図。
【符号の説明】
21…固定スクロール部材、21a…基板、21b…渦
巻部、22…フロントハウジング、23…リヤハウジン
グ、24…可動スクロール部材、24a…基板、24b
…渦巻部、25…駆動装置、26…圧縮室、34…自転
防止機構、38,39…静電アクチュエータ、40…静
止側の固定子としての第1部材、41…可動側の移動子
としての第2部材、42…絶縁材、43…帯状電極、4
4…絶縁材、45…帯状電極、47…デジタル・シグナ
ル・プロセッサ、48…制御装置、71…抵抗体層、7
5…シリンダブロック、80…シリンダボア、81…ピ
ストン、82…駆動装置、84…吸入室、86…吐出
室、90…静電アクチュエータ、91…第1部材を構成
する管状部材、92…第2部材を構成する円筒状部材、
94,96…帯状電極としての巻回状電極、99,10
0,101…静電アクチュエータ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、基板及び渦巻部を有す
    る固定スクロール部材と、基板及び渦巻部を有する可動
    スクロール部材とを、それらの渦巻部にて互いに噛み合
    わせた状態で配設して、両スクロール部材間に圧縮室を
    形成し、駆動装置により可動スクロール部材を固定スク
    ロール部材の軸線の周りで公転させて、圧縮室を渦巻部
    の外周側から中心側に移動させ、ガスの圧縮作用を行う
    ようにしたスクロール型の圧縮機において、 前記駆動装置は、可動スクロール部材に対しその軸線と
    直交する平面内において複数の異なった方向へ移動力を
    付与するための複数の静電アクチュエータから構成し、 各静電アクチュエータは、多数の帯状電極を一方向へ所
    定間隔おきに配列してなる第1部材と、多数の帯状電極
    を第1部材の帯状電極と同方向へ所定間隔おきに配列し
    てなる第2部材とから構成し、両部材の帯状電極に対す
    る電圧印加に伴って両部材の帯状電極間に生じるクーロ
    ン力により、何れか一方の部材が他方の部材に対して帯
    状電極の配列方向へ移動されるように、両部材を互いに
    対向して配置した圧縮機。
  2. 【請求項2】 ハウジング内に、基板及び渦巻部を有す
    る固定スクロール部材と、基板及び渦巻部を有する可動
    スクロール部材とを、それらの渦巻部にて互いに噛み合
    わせた状態で配設して、両スクロール部材間に圧縮室を
    形成し、駆動装置により可動スクロール部材を固定スク
    ロール部材の軸線の周りで公転させて、圧縮室を渦巻部
    の外周側から中心側に移動させ、ガスの圧縮作用を行う
    ようにしたスクロール型の圧縮機において、 前記駆動装置は、可動スクロール部材に対しその軸線と
    直交する平面内において複数の異なった方向へ移動力を
    付与するための複数の静電アクチュエータから構成し、 各静電アクチュエータは、多数の帯状電極を一方向へ所
    定間隔おきに配列してなる第1部材と、抵抗体層を有す
    る第2部材とから構成し、第1部材の帯状電極に対する
    電圧印加に伴ってその帯状電極と第2部材の抵抗体層と
    の間に生じるクーロン力により、何れか一方の部材が他
    方の部材に対して帯状電極の配列方向へ移動されるよう
    に、両部材を互いに対向して配置した圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記可動スクロール部材がその軸線の周
    りで自転するのを防止するための自転防止機構を設けた
    請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記複数の静電アクチュエータにおい
    て、第1部材及び第2部材の内の静止側の部材をハウジ
    ングに固定し、可動側の部材を互いに連結して可動スク
    ロール部材に固定した請求項1〜3の何れかに記載の圧
    縮機。
  5. 【請求項5】 前記複数の静電アクチュエータにおい
    て、1つの静電アクチュエータにおける第1部材及び第
    2部材の内の静止側の部材をハウジングに固定するとと
    もに、可動側の部材上に他の静電アクチュエータを順に
    支持し、最上部に支持された静電アクチュエータの可動
    側の部材を可動スクロール部材に固定した請求項1〜3
    の何れかに記載の圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記静電アクチュエータを2つ配設し、
    可動スクロール部材に対しその軸線と直交する平面内に
    おいて、ほぼ直角に交差する2軸方向へ移動力を付与す
    るようにした請求項1〜5の何れかに記載の圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記静電アクチュエータを3つ配設し、
    可動スクロール部材に対しその軸線と直交する平面内に
    おいて、交差する3軸方向へ移動力を付与するようにし
    た請求項1〜5の何れかに記載の圧縮機。
  8. 【請求項8】 シリンダブロックに形成されたシリンダ
    ボア内にピストンを移動可能に収容し、そのピストンを
    駆動装置により往復動させて、吸入室からシリンダボア
    内の圧縮室にガスを吸入するとともに、その圧縮室内で
    圧縮されたガスを吐出室へ排出するようにしたピストン
    型の圧縮機において、 前記駆動装置は、多数の帯状電極をピストンの移動方向
    へ所定間隔おきに配列してなる第1部材と、多数の帯状
    電極を第1部材の帯状電極と同方向へ所定間隔おきに配
    列してなる第2部材とを備えた静電アクチュエータから
    構成し、前記両部材の帯状電極に対する電圧印加に伴っ
    て両部材の帯状電極間に生じるクーロン力により、何れ
    か一方の部材が他方の部材に対して帯状電極の配列方向
    へ移動されるように、両部材を互いに対向して配置し、
    その静電アクチュエータにおける第1部材及び第2部材
    の何れか一方をピストンに連結した圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記第1部材及び第2部材は円筒状に形
    成され、互いに同心状に配置されている請求項8に記載
    の圧縮機。
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