JP2010093916A - 静電モータ及び積層型静電モータ - Google Patents

静電モータ及び積層型静電モータ Download PDF

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Abstract

【課題】FPCフィルム等のフィルム部材間に静電気力を発生させることによりフィルム部材(可動子)を駆動する静電モータにおいて、フィルム部材を積層した内側ユニットと外側ユニットを組み付けてユニット化する。フィルム部材間のギャップのバラツキを低減して駆動出力を安定化させる。
【解決手段】固定子(フィルム部材)11 ,12 、のカバー部15,15を接合し、不織布等の付勢部材3を絶縁体14,14に当接させて内側ユニットIUを構成する。可動子(フィルム部材)21 ,22 をカバー部25,25を接合して外側ユニットOUを構成する。外側ユニットOU内に内側ユニットIUを組み付ける。外側ユニットOUと内側ユニットIU間にビーズを配設する。カバー部25は絶縁体25内の裏側の集合線22Aをカバーする。付勢部材5の弾性力により固定子1 を可動子2側に押圧し、ギャップを均一にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁体内に複数相の電極を配列した可動子及び同固定子となるフィルム状部材間に静電気力を発生させることにより、電極の配列方向に沿って一方のフィルム状部材を移動させるようにした静電モータ及び積層型静電モータに関する。
従来、この種の静電モータとして、例えば後記非特許文献1及び2に開示されたものがある。図12は静電モータの基本構造及び動作原理を説明する図である。この静電モータは交流駆動両電極形静電モータであり、三相の帯状電極aを内部に有するFPC(Frexible printed Circuit)フィルムからなる可動子10と、同様に三相の帯状電極bを内部に有するFPCフィルムからなる固定子20を対向させたものである。可動子10と固定子20の間には、両者間に発生する摩擦を低減するとともに適切なギャップを維持するために直径20μm程度のガラスやプラスチック等のビーズ30が散布されている。また、これらの可動子10、固定子20及びビーズ30は絶縁破壊防止のためにシリコンオイル等の絶縁液に浸されて駆動される。
可動子10の帯状電極aと固定子20の帯状電極bは結線の順が互いに逆順となるようにして三相正弦波電源40に接続され、この帯状電極a,bには互いに逆位相の三相正弦波電圧が印加される。これにより、可動子10内と固定子20内には図中に波線で示すように進行電圧分布が励起され、互いに逆向きに進行する。そして、この二つの電位分布の間には両者の空間的な位相差に応じた静電気力が発生し、常に安定な位相差が保たれるように可動子10が図の矢印のように駆動される。また、非特許文献1には、可動子と固定子を複数組積層する積層形静電モータが開示されている。
精密工学会誌Vol.71.No.10.2005 p1245-1249 「東京大学 先端メカトロニクス 静電アクチュエータ」インターネット<http://www.aml.t.u-tokyo.ac.jp/japanese/index_j.html>
前記非特許文献1には、可動子と固定子を複数組積層するものが開示されており、このように複数組積層することで駆動力(推力)を増大することが可能である。しかしながら、この非特許文献1のものは、可動子と固定子を交互に単に積層するだけであり、この非特許文献1の技術で一つのアクチュエータを構成した場合、固定子と可動子を全て積層した状態が一つのアクチュエータ(ユニット)となる。したがって、アクチュエータとして必要な力を設定するには、その必要な力毎に積層数を異ならせてアクチュエータを構成する必要がある。
また、筺体等への固定子及び可動子の実装の際、ビーズのみで固定子と可動子の間の最小ギャップは保持可能であるが、このギャップの広がりに対してはこれを防止する方向の力が小さいため、ギャップにバラツキが生じてしまう。このため、電圧印加時及び駆動方向反転時に駆動出力の立ち上がりが不安定になるという問題がある。
さらに、非特許文献1には、固定子及び可動子のフィルムの表面側に三相電極が形成され、裏面側に一相分の集合線が形成され、この集合線を表側の電極とスルーホールにより接続した構成について記載されいる。そして、このスルーホール部分と集合線とをカバーするカバーフィルムがあるため、電極からフィルム外部までの距離は表側より裏側で大きくなるため、積層した際に駆動力を有効に増大するのが困難であることが記載されている。そして、このカバーフィルムをスルーホールの部分のみとすることでこの問題を解消することも記載されている。しかしながら、このような構成であっても、固定子と可動子を積層してユニット化する構造については開示がなく、改良の余地を残している。
そこで、本発明は、フィルム部材を積層した内側ユニットと外側ユニットを組み付けてユニット化した静電モータを得るとともに、対向するフィルム部材間のギャップのバラツキを低減して駆動出力を安定化させることを課題とする。
請求項1の静電モータは、フィルム状の絶縁体内に帯状に構成された複数相の帯状電極を配列するとともに該帯状電極に電圧を導く集合線を該帯状電極の配列方向に延設してなり、前記複数相の少なくとも1相の帯状電極が対応する集合線に対してスルーホール部を介して接続され、該スルーホール部及び該集合線がカバー部によりカバーされたフィルム状部材を二枚有し、該二枚のフィルム状部材の前記カバー部同士を接合して構成された内側ユニット、及び外側ユニットと、前記内側ユニットと前記外側ユニットの両フィルム状部材の対向面間に配置され、該対向面間の最小距離を規制し、かつ摩擦を低減するスペーサと、を備え、前記外側ユニットの前記カバー部は前記スルーホール部及び集合線の部分となる前記フィルム状部材の両縁部分のみに形成され、該外側ユニットの両縁部分のカバー部の内側にて該外側ユニットの両フィルム状部材により、前記スペーサを介して前記内側ユニットを挟むようにし、外側ユニットの帯状電極と内側ユニットの帯状電極とを対向させるように該外側ユニットと内側ユニットを組み付けて構成し、前記外側ユニット及び内側ユニットの前記帯状電極への印加電圧の切り換えにより該外側ユニットと内側ユニットのフィルム状部材間に静電気力を発生させることにより該外側ユニットと内側ユニットとを相対的に帯状電極の配列方向に移動させるようにしたことを特徴とする。
請求項2の静電モータは、請求項1に記載の静電モータであって、前記内側ユニットの前記カバー部は前記スルーホール部及び該スルーホール部に対応する前記集合線の部分となる前記フィルム状部材の両縁部分のみに形成され、該内側ユニットの両縁部分のカバー部の内側で該内側ユニットの前記絶縁体に当接する付勢部材であって、略均一な厚みを有し該絶縁体を前記外側ユニットの両フィルム状部材の絶縁体の内側面に押し付ける方向の付勢力を発生する付勢部材を備えたことを特徴とする。
請求項3の積層型静電モータは、請求項1または2に記載の静電モータを複数備え、該複数の静電モータの前記外側ユニット同士を積層して構成したことを特徴とする。
請求項4の積層型静電モータは、請求項1または2に記載の静電モータの少なくとも2つと、請求項1または2に記載の前記内側ユニット及び前記スペーサとを備え、該2つの静電モータの前記外側ユニット同士の間に前記スペーサを介して前記内側ユニットを配置して、該静電モータ及び内側ユニットを積層して構成したことを特徴とする。
請求項1の静電モータによれば、外側ユニットと内側ユニットとを組み付けてユニット化されたものとなり、外側ユニットが二枚のフィルム状部材の両縁部分のカバー部同士を接合して構成され、このカバー部の内側にて両フィルム状部材でスペーサを介して内側ユニットを挟むようにしているので、外側ユニットのフィルム状部材と内側ユニットのフィルム状部材とのギャップにバラツキが生じず、安定した駆動力が得られる。
請求項2の静電モータによれば、請求項1の効果に加えて、内側ユニットが二枚のフィルム状部材の両縁部分のカバー部同士を接合して構成され、この両縁部分のカバー部の内側で両フィルム状部材の絶縁体に当接する付勢部材を備え、この付勢部材により両フィルム状部材を外側ユニットの両フィルム状部材の内側面に押し付ける方向の付勢力を発生するので、外側ユニットのフィルム状部材と内側ユニットのフィルム状部材とのギャップにバラツキが生じず、さらに安定した駆動力が得られる。
請求項3の積層型静電モータによれば、請求項1または2の効果に加えて、複数の静電モータにより大きな駆動力が得られるとともに、静電モータの数により必要な駆動力を容易に設定できる。
請求項4の積層型静電モータによれば、請求項3と同様な効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施例の静電モータの内側ユニットと外側ユニットの要部断面図、図2は同静電モータの組み立て状態の要部断面図、図3は同静電モータの組み立て状態の要部斜視図、図4は内側ユニットにおける固定子の内部平面図、図5は外側ユニットにおける可動子の内部平面図、図6は固定子における電極の詳細を示す図である。なお、図1及び図2は図3におけるA−A矢視断面に対応している。また、図6(A) は電極サイズを示す図、図6(B) は電極パターンの概略図である。以下、各実施例において、混同のおそれがない限り同様な要素には同符号を付記して説明する。
この第1実施例の静電モータは、図1(A) の内側ユニットIUと図1(B) の外側ユニットOUを組み付けて構成される。内側ユニットIUは、後述のようにFPCフィルムとして構成された2枚の「フィルム状部材」としての固定子11 ,12 と付勢部材3とを備えている。また、外側ユニットOUは、同様にFPCフィルムとして構成された2枚の「フィルム状部材」としての可動子21 ,22 と両面テープ4とを備えている。なお、図において、固定子11 ,12 、可動子21 ,22 、付勢部材3及び両面テープ4の積層方向の厚み、後述のビーズ5の直径は誇張して図示してある。また、符号の添字は同じ部材で配置場所の違いを示しており、以下の説明において特に区別しない場合など添え字は適宜省略する。
図4及び図6(B) に示すように、固定子1は、長尺のベースフィルム14a上に、第1、第2及び第3の帯状電極11,12,13を順番に複数配列した三相の電極を有している。なお、図4及び図5では帯状電極11,12,13、帯状電極21,22,23の図示を一部省略してある。第1の帯状電極11は第1の集合線11Aを介して第1の端子11Bに接続され、第2の帯状電極12はスルーホール部121、第2の集合線12A及びスルーホール部122を介して第2の端子12Bに接続されている。また、第3の帯状電極13は第3の集合線13Aを介して第3の端子13Bに接続されている。ここで、各帯状電極11,12,13、第1及び第3の集合線11A,13A、第1〜第3の端子11B,12B,13Bは、それぞれベースフィルム14aの表側に形成されているが、第2の集合線12Aはベースフィルム14aの裏側に形成されている。
図5に示すように、可動子2は、固定子1より長さの短いベースフィルム24a上に第1、第2及び第3の帯状電極21,22,23を順番に複数配列した三相の電極を有している。可動子2と前記固定子1は外形及び帯状電極の長さと本数が異なるだけで、その他の構造は同様である。すなわち、可動子2においても、第1の帯状電極21は第1の集合線21Aを介して第1の端子21Bに接続され、第2の帯状電極22はスルーホール部221、第2の集合線22A及びスルーホール部222を介して第2の端子22Bに接続され、第3の帯状電極23は第3の集合線23Aを介して第3の端子23Bに接続されている。また、各帯状電極21,22,23、集合線21A,23A、端子21B,22B,23Bはそれぞれベースフィルム45aの表側に形成され、第2の集合線22Aはベースフィルム24aの裏側に形成されている。
図6(A) に示すように、固定子1の第1〜第3の帯状電極11,12,13の電極幅は70μm、電極ピッチは180μm、集合線11A(13A),12Aの幅は500μmである。この電極幅及び電極ピッチは可動子2においても同様である。
図1(C) は図1(A) 及び(B) において固定子1及び可動子2の二点鎖線で囲ったスルーホール部121(221)の部分の拡大断面図であり、括弧付きの符号は可動子2に対応している。以下、簡単のために固定子1について説明するが、この断面構造は固定子1と可動子2において同様な構造になっており、括弧付きの符号に読み替えれば可動子2の構造となる。固定子1は、ベースフィルム14aの表側に第1、第2及び第3の帯状電極11,12,13が形成され、その上に接着層14b及び表カバー14cが形成されている。このベースフィルム14a、接着層14b及び表カバー14cは絶縁体14を構成している。また、ベースフィルム14aの裏側に第2の集合線12Aが形成され、この第2の集合線12Aとスルーホール部121の部分のみに、接着層15b及び裏カバー15aが形成されている。この接着層15b及び裏カバー15aはカバー部15を構成している。なお、可動子2も同様に、ベースフィルム24a、接着層24b及び表カバー24cは絶縁体24を構成し、第2の集合線22Aとスルーホール部221の部分のみに形成された接着層25b及び裏カバー25aはカバー部25を構成している。
なお、ベースフィルム14a,24a、表カバー14c,24c及び裏カバー15a,25aの材質はポリイミドであり、帯状電極11〜13,21〜23の材質は銅である。さらに、固定子11 ,12 及び可動子21 ,22 それぞれの厚さは150μm程度である。また、固定子1のサイズは120mm×22mm、可動子2のサイズは45mm×35mmである。
図1(A) に示すように、内側ユニットIUは、固定子11 ,12 の絶縁体14,14の内側に付勢部材3を挟み込むようにして、各カバー部15,15を接着して構成されている。すなわち、付勢部材3は、内側ユニットIUの両縁部分のカバー部15,15の内側で内側ユニットUIの絶縁体14,14に当接するように配設されている。
図1(B) に示すように、外側ユニットOUは、可動子21 ,22 の各カバー部25,25を両面テープ4,4で接着して構成されている。これにより、外側ユニットOUには、上下の絶縁体24,24と両側上下のカバー部25,25,25,25及び両面テープ4,4で囲まれた空間Sを形成している。
そして、図2及び図3に示すように、外側ユニットOUのこの空間S内に内側ユニットIUが嵌挿されている。また、図2に示すように、外側ユニットOUと内側ユニットIUの間、すなわち固定子11 と可動子21 の間、可動子21 と固定子12 の間にはそれぞれ「スペーサ」としてのビーズ5が配設されている。
以上の構成により、図示しないケーブルから固定子11 ,12 、可動子21 ,22 に対して、図12で説明した従来と同様に三相正弦波電圧が印加され、可動子21 ,22 、を有する外側ユニットOUが内側ユニットIUに対して図3に示す可動方向、すなわち帯状電極21,22,23の配列方向に移動する。なお、帯状電極の「第1〜第3」の表現は、構造上の配置を区別するものであり、三相正弦波の各相とは無関係であり、この各相は固定子1と可動子2の配置条件に応じて設定することはいうまでもない。
ここで、内側ユニットIUの付勢部材3は例えば不織布で構成されている。そして、付勢部材3は、その弾性力により固定子11 ,12 、を外側ユニットOUの可動子21 ,22 側に押圧している。また、ビーズ5は固定子1と可動子2との対向面間の最小距離を規制するとともに、対向する固定子1と可動子2の摩擦を低減する。これにより、付勢部材3は固定子1と可動子2との距離を、ビーズ5で規制される最小距離まで縮めるように付勢している。したがって、可動子2の全体に均一に力をかけることができ、静電モータを駆動したとき安定した駆動力が得られる。
また、図2に示すように、内側ユニットIUの固定子1は外側ユニットOUのカバー部25,25の内側にあり、固定子1の帯状電極11,12,13と可動子2の帯状電極21,22,23の実行ギャップを最小限にすることができる。例えば、外側ユニットOUのカバー部25を絶縁体24の裏側全面に形成すると、上記実行ギャップはこのカバー部25の厚さ分だけ大きくなり、大きな駆動出力が得られなくなるが、本発明のように実行ギャップを最小限にすることで大きな駆動出力が得られる。
図11は上記のようにカバー部を絶縁体の裏側全面に形成した3枚の固定子11 ′,12 ′,13 ′に対して3枚の可動子21 ′,22 ′,23 ′を対向させて積層した静電モータの比較例である。そして、次表1は、第1実施例の静電モータと上記比較例との駆動力を測定した測定結果であり、この例からわかるように、第1実施例の静電モータのほうが、比較例より大きな力が得られ、さらに、力の変動が小さく抑えられている。
Figure 2010093916
図7は第2実施例の積層型静電モータの要部断面図、図8は第2実施例の積層型静電モータの要部斜視図である。なお、以下の実施例では図面上細部の符号を省略してあるが第1実施例と同様であることはいうまでもない。この第2実施例は第1実施例の静電モータを3つ(3ユニット)積層したものであり、各外側ユニットOU1 ,OU2 ,OU3 は互いに接着されている。また、内側ユニットIU1 ,IU2 ,IU3 は図示しない部材に固定されている。そして、これらの外側ユニットOU1 ,OU2 ,OU3 は内側ユニットIU1 ,IU2 ,IU3 に対して図3に示す可動方向に移動する。この第2実施例の積層型静電モータは第1実施例の静電モータの略3倍の駆動力が得られる。また、第1実施例の静電モータはユニット化されているので、この第2実施例のように複数ユニットを容易に積層することができ、そのユニット数に応じて積層型静電モータ全体として所望の駆動力を得ることができる。
図9は第3実施例の積層型静電モータの要部断面図、図10は第2実施例の積層型静電モータの要部斜視図である。この第3実施例は第1実施例の静電モータを2つ(2ユニット)用い、この2つの静電モータの間に第1実施例における内側ユニットUIの一つを挟むようにして積層したものである。すなわち、外側ユニットOU1 と内側ユニットIU1 が上側の静電モータ、外側ユニットOU2 と内側ユニットIU2 が下側の静電モータであり、2つの外側ユニットOU1 ,OU2 の間に第3の内側ユニットIU3 を挟み込んでいる。そして、外側ユニットOU1 ,OU2 は両面テープ6で接着されている。また、内側ユニットIU1 ,IU2 ,IU3 は図示しない部材に固定されている。そして、外側ユニットOU1 ,OU2 は内側ユニットIU1 ,IU2 ,IU3 に対して図10に示す可動方向に移動する。
なお、図示は省略するが、いずれの実施例でも、外側ユニット及び内側ユニットは、前記ビーズを混入したシリコンオイル等の絶縁液と共にカバーケース等により覆われており、外側ユニットに連結された伝達部をカバーケース等から露出することにより駆動出力が得られるようになっている。
いずれの実施例でも、付勢部材3は、その弾性力により固定子1と可動子2との対向面間の距離をビーズ5で規制される最小距離まで縮めるように付勢している。したがって、可動子2の全体に均一に力をかけることができ、静電モータを駆動したとき安定した駆動力が得られる。
なお、実施例では、内側ユニットIUの固定子1,1間に付勢部材3を設けるようにしているので上記の効果が得られるが、ユニット化するという点では、内側ユニットIUはカバー部15を絶縁体14の裏面の全面に形成した固定子を接着したものすなわち付勢部材3を設けないものでもよい。
また、実施例では、内側ユニットのフィルム状部材を固定子、外側ユニットのフィルム状部材を可動子とし、内側ユニットが固定されて外側ユニットが可動するものとして説明したが、何れが可動するかは静電モータあるいは積層型静電モータを利用する利用形態に応じて適宜決めればよい。
本発明の第1実施例の静電モータの内側ユニットと外側ユニットの要部断面図である。 同静電モータの組み立て状態の要部断面図である。 同静電モータの組み立て状態の要部斜視図である。 同静電モータの内側ユニットにおける固定子の内部平面図である。 同静電モータの外側ユニットにおける可動子の内部平面図である。 同静電モータにおける電極の詳細を示す図である。 第2実施例の積層型静電モータの要部断面図である。 同積層型静電モータの要部斜視図である。 第3実施例の積層型静電モータの要部断面図である。 同積層型静電モータの要部斜視図である。 比較例の積層型静電モータの要部断面図である。 静電モータの基本構造及び動作原理を説明する図である。
符号の説明
1…固定子(フィルム状部材)、2…可動子(フィルム状部材)、3…付勢部材、5…ビーズ(スペーサ)、11,12,13…帯状電極、121…スルーホール部、12A…第2の集合線、122…スルーホール部、21,22,23…帯状電極、221…スルーホール部、22A…第2の集合線、222…スルーホール部、14…絶縁体、14a…ベースフィルム、14b…接着層、14c…表カバー、15…カバー部、15a…裏カバー、15b…接着層、24…絶縁体、24a…ベースフィルム、24b…接着層 、24c…表カバー、25…カバー部、25a…裏カバー、25b…接着層、IU…内側ユニット、OU…外側ユニット

Claims (4)

  1. フィルム状の絶縁体内に帯状に構成された複数相の帯状電極を配列するとともに該帯状電極に電圧を導く集合線を該帯状電極の配列方向に延設してなり、前記複数相の少なくとも1相の帯状電極が対応する集合線に対してスルーホール部を介して接続され、該スルーホール部及び該集合線がカバー部によりカバーされたフィルム状部材を二枚有し、該二枚のフィルム状部材の前記カバー部同士を接合して構成された内側ユニット、及び外側ユニットと、
    前記内側ユニットと前記外側ユニットの両フィルム状部材の対向面間に配置され、該対向面間の最小距離を規制し、かつ摩擦を低減するスペーサと、
    を備え、
    前記外側ユニットの前記カバー部は前記スルーホール部及び集合線の部分となる前記フィルム状部材の両縁部分のみに形成され、
    該外側ユニットの両縁部分のカバー部の内側にて該外側ユニットの両フィルム状部材により、前記スペーサを介して前記内側ユニットを挟むようにし、外側ユニットの帯状電極と内側ユニットの帯状電極とを対向させるように該外側ユニットと内側ユニットを組み付けて構成し、
    前記外側ユニット及び内側ユニットの前記帯状電極への印加電圧の切り換えにより該外側ユニットと内側ユニットのフィルム状部材間に静電気力を発生させることにより該外側ユニットと内側ユニットとを相対的に帯状電極の配列方向に移動させるようにしたことを特徴とする静電モータ。
  2. 請求項1に記載の静電モータであって、
    前記内側ユニットの前記カバー部は前記スルーホール部及び該スルーホール部に対応する前記集合線の部分となる前記フィルム状部材の両縁部分のみに形成され、該内側ユニットの両縁部分のカバー部の内側で該内側ユニットの前記絶縁体に当接する付勢部材であって、略均一な厚みを有し該絶縁体を前記外側ユニットの両フィルム状部材の絶縁体の内側面に押し付ける方向の付勢力を発生する付勢部材を備えたことを特徴とする静電モータ。
  3. 請求項1または2に記載の静電モータを複数備え、該複数の静電モータの前記外側ユニット同士を積層して構成したことを特徴とする積層型静電モータ。
  4. 請求項1または2に記載の静電モータの少なくとも2つと、請求項1または2に記載の前記内側ユニット及び前記スペーサとを備え、
    該2つの静電モータの前記外側ユニット同士の間に前記スペーサを介して前記内側ユニットを配置して、該2つの静電モータ及び内側ユニットを積層して構成したことを特徴とする積層型静電モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015126556A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 株式会社リコー 静電電動機

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