JP3173261B2 - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JP3173261B2
JP3173261B2 JP30754493A JP30754493A JP3173261B2 JP 3173261 B2 JP3173261 B2 JP 3173261B2 JP 30754493 A JP30754493 A JP 30754493A JP 30754493 A JP30754493 A JP 30754493A JP 3173261 B2 JP3173261 B2 JP 3173261B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電気を用いて可動子
を駆動させる静電アクチユエータとその駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、静電アクチュエータは電磁アクチ
ュエータに比べ発生力が小さく実用に適さないとされて
いたが、静電力は面積比例であることや構造が簡単であ
ること等からマイクロアクチュエータへの適用が有望視
されている。マイクロアクチュエータの領域では移動す
る際の摩擦がモータ出力に大きな影響を与えるため、低
摩擦の支持機構が必要となる。その一例として、玉によ
るころがり軸受を用いて、可動子と固定子の間に電圧を
印加して駆動させる静電アクチュエータが開示されてい
る(特開昭63−95863号)。これは固定子および
可動子の端部に設けたガイド溝の中にボールを挿入して
組み立てたアクチュエータであり、3相になった固定子
の駆動電極の各相にパルス状の電圧を順次加えると、正
の電圧が印加されている固定子の駆動電極と、負の電圧
が印加されている可動子の駆動電極との間に吸引力が働
き、可動子は印加電圧の相順の方向に印加電圧の周波数
に同期して駆動されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、支持機構を
ボールとし、静電吸引力により駆動を行うと、ボールを
圧縮する方向に大きな吸引力が働いて、支持機構の摩擦
力が増大し、モータの実質的な推力が低下するという問
題がある。また、駆動力を大きくするには固定子電極と
可動子電極との空隙を可能なかぎり小さくしなければな
らない。この電極間の微少な空隙を保持するには、微小
なボールの直径を一定にする必要がある。したがって、
高精度で小型なボールが要求されるため、ボールの製作
が困難であるという問題があった。そこで、本発明は簡
素な構造で摩擦が小さく、推力の大きい、かつ高精度の
位置決めが可能な静電アクチュエータを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明は、絶縁物からなる基体の表面部に複数の駆
動電極を所定のピッチで配置し多相の電源に接続した固
定子と、前記固定子と微少空隙を介して対向させて、前
記固定子の電極のピッチと所定の関係を持つピッチで配
列された電極を設けた可動子とを備えた静電アクチュエ
ータにおいて、前記固定子および前記可動子の両電極
は、短冊状の金属薄膜からなり、それぞれの電極と基体
との間に絶縁体または強誘電体を介して配置した面状の
金属薄膜からなる第1電極を設け、かつ前記可動子の移
動方向と直角方向の側に前記可動子を非接触で固定する
支持部を設け、正負いずれか一方の極性の電圧を前記両
第1電極に印加し、他方の極性の電圧を前記両電極に印
加し、前記固定子の駆動電極の各相に印加する電圧を切
り換えて前記可動子を移動させる構成のものである。
た、前記支持部は、前記可動子の側面に設けた支持電極
と、この支持電極と対向する位置に設けた前記固定子の
支持電極とからなり、前記両支持電極はそれぞれの基体
表面に設けた第1支持電極と、前記第1支持電極の上に
絶縁体または強誘電体介して設けた第2支持電極とから
なり、正負いずれか一方の極性の電圧を前記両第1支持
電極に、他方の極性の電圧を前記両第2支持電極に印加
するようにしている。
【0005】
【作用】上記手段により、固定子および可動子ともに第
1の電極と第2の電極を設けているので、帯電量を大き
くでき、対向する固定子と可動子の第2電極間に同極性
の電圧を印加するので、同極性の電荷が励起され、静電
反発力が生じて、可動子は浮上する。印加電圧を各相の
電極に順次切り替えることにより、浮上したまま移動す
るので、摩擦力は全く発生せず、推力の損失がない。ま
た、ボールによる空隙の設定が不要なので、高精度の位
置決めが可能となる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて詳述する。図1
は本発明のリニア型静電アクチュエータの概観を示す斜
視図である。図2は可動子電極と固定子電極部の分解斜
視図、図3は図1のA−A’断面図、図4は同じくB−
B’の断面図である。図において、1は固定子、2は可
動子である。いずれもパターニングを施していないプレ
ーン形状の第1電極と短冊状の導電性金属からなる第2
電極が絶縁膜もしくは強誘電体13、23を介して設け
てある。すなわち、固定子1には絶縁物からなる基体1
1の表面に、パターニングの施されていない導電性の薄
膜12が均一に成膜されており、その上に絶縁膜もしく
は強誘電体13の膜を設け、さらにその直上に第2電極
14をその幅方向を移動方向に合わせて複数個配置し、
最上面には絶縁膜15がコーティングされた構成になっ
ている。この絶縁膜15の厚さを変えることにより、初
期(電圧印加前の停止状態)の固定子1と可動子2の第
2電極14、24間のギャップを任意に設定することが
でき、この初期のギャップの大きさにより、駆動力の大
きさを変えることができる。固定子1および可動子2の
両端部には可動子2が幅方向(進行方向と直角の方向)
の動きを規制する支持部16、26が設けられている。
固定子1の支持部16は凹状に加工されその内壁には支
持電極17が設けられている。支持電極17は第1支持
電極171の表面に絶縁膜を介して第2支持電極172
がそれぞれ全面に板状の電極として設けられている。可
動子2の支持電極27は支持電極17と同様にこれと対
向する面に第1支持電極271の表面に絶縁膜を介して
第2支持電極272がそれぞれ全面に板状の電極として
設けられている。電極の配置および配線はつぎのように
なっている。まず、可動子2の第1電極22は一体の導
電性薄膜であり、第2電極24はその単位となる電極2
41、242、243、・・247、・・・がピッチλ
で配置されている。そして図5に示す配線図のように第
1電極22は接続線G1 に接続され、第2電極24は全
て共通の接続線G2 に接続されている。図6はS相、T
相に電圧を印加して整列させた時の状態を表している。
固定子1の第1電極12は可動子2の第1電極22と同
様に一体の金属電極で、第2電極14はその単位となる
電極141、142、143・・147がピッチ4λ/
3で配置されている。この固定子の第2電極は3相構造
になっている。すなわち、2つ置きに結線しており、1
41、144、・・・のグループはR相、142、14
5、・・・のグループはS相、143、146、・・・
のグループはT相である。また、第1電極は接続線G1
に接続されている。つぎに動作について説明する。い
ま、図6に示すように可動子電極aと固定子電極R相が
整列しているときに可動子を右方向に駆動させる方法を
説明する。図8は各電極に印加する電圧のパターン図で
ある。まず、可動子2の並進および回転による可動子2
と固定子1のずれを防ぐために,固定子1の支持電極1
7と可動子2の支持電極27電圧を印加する。すなわ
ち、第1支持電極171と271に正極の電圧を、第2
支持電極172と272に負極の電圧を印加する。つぎ
に、可動子2の第1電極22の共通線G1 に−Vもしく
は0電位を与え、第2電極24の共通線G2 に+電位を
与える。一方、固定子1の第1電極のG3 に−Vもしく
は0電位を与え、第2電極14のR相に+V電位を与え
ると、それぞれ対向する可動子2の第2電極24のaと
固定子1の第2電極14のR相では,+の電荷が励起さ
れ、移動方向に対して垂直方向の反発力が発生する。同
時に固定子1の第1電極のG3 に−Vもしくは0電位を
与え、第2電極14のT相に+V電位を与えると可動子
2の第2電極24のdと固定子1の第2電極14のT相
では,+の電荷が励起され反発力が発生し、可動子2を
右方向に動かすような力が働く。可動子2が右に移動し
始めると今度は,可動子2の電極aと固定子1の電極G
3 との位置関係が変化し、今まで垂直方向に働いていた
反発力は一部、可動子2を右方向へ移動させる力に変換
される。このようにして可動子は右方向へ移動する。移
動後、可動子2の電極bと固定子1の電極S相が整列す
ると、図7に示すように可動子2の電極dを中心に可動
子2の電極c,aと固定子1の電極T相とR相が線対称
の関係になるため、移動方向の力成分が互いに打ち消し
合い、可動子は停止する。ここで1ステップが完了す
る。次のステップでは、前のステップと同様に固定子1
の電極S相に電圧を印加し、同時に固定子1の電極R相
に電圧を印加すると可動子2は右に移動し始め、可動子
2の電極cと固定子1の電極T相が整列したときに可動
子2は停止する。順次、このステップを繰り返すことに
より、可動子2を連続的に移動させることができる。な
お、可動子2の浮上を補助するために、支持部16の先
端面とこれに対向する支持部26の底面に浮上用の電極
を設けてもよい。また、本実施例ではリニア型のモータ
について述べたが、回転型のモータについても同様に適
用できる。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、可
動子を静電反発力で浮上させているので、特別な軸受機
構を必要とせず、小型、コンパクトな機構で摩擦抵抗に
よる出力低減のない推力の大きい静電アクチュエータを
提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電アクチュエータの概観を示す斜視
図である。
【図2】図1におけるA−A’断面図である。
【図3】可動子電極部と固定子電極部の分解斜視図
【図4】図1におけるB−B’断面図である。
【図5】本発明の静電アクチュエータの配線図である。
【図6】本発明の静電アクチュエータの動作原理を示す
説明図である。
【図7】本発明の静電アクチュエータの動作原理を示す
説明図である。
【図8】本発明の静電アクチュエータに印加する電圧の
パターン図である。
【符号の説明】
1:固定子 2:可動子 11:基体 21:基体 12:第1電極 22:第1電極 13:絶縁体もしくは強誘電体 23:絶縁体もし
くは強誘電体 14:第2電極 24:第2電極 141〜147:単位電極 241〜247:
単位電極 15:絶縁膜 26:支持部 16:支持部 27:支持電極 17:支持電極 271:第1支持
電極 171:第1支持電極 272:第2支持
電極 172:第2支持電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−281371(JP,A) 特開 平3−270682(JP,A) 特開 平3−169278(JP,A) 実開 平4−2988(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁物からなる基体の表面部に複数の駆動
    電極を所定のピッチで配置し多相の電源に接続した固定
    子と、前記固定子と微少空隙を介して対向させて、前記
    固定子の電極のピッチと所定の関係を持つピッチで配列
    された電極を設けた可動子とを備えた静電アクチュエー
    タにおいて、 前記固定子および前記可動子の両電極は、短冊状の金属
    薄膜からなり、それぞれの電極と基体との間に絶縁体ま
    たは強誘電体を介して配置した面状の金属薄膜からなる
    第1電極を設け、かつ前記可動子の移動方向と直角方向
    の側に前記可動子を非接触で固定する支持部を設け、正
    負いずれか一方の極性の電圧を前記両第1電極に印加
    し、他方の極性の電圧を前記両電極に印加し、前記固定
    子の駆動電極の各相に印加する電圧を切り換えることに
    よって前記可動子を移動させることを特徴とする静電ア
    クチュエータ。
  2. 【請求項2】前記支持部は、前記可動子の側面に設けた
    支持電極と、この支持電極と対向する位置に設けた前記
    固定子の支持電極とからなり、前記両支持電極はそれぞ
    れの基体表面に設けた第1支持電極と、前記第1支持電
    極の上に絶縁体または強誘電体介して設けた第2支持電
    極とからなり、正負いずれか一方の極性の電圧を前記両
    第1支持電極に、他方の極性の電圧を前記両第2支持電
    極に印加することを特徴とする請求項1記載の静電アク
    チュエータ。
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