JPH0767362A - 静電アクチュエータおよびその駆動方法 - Google Patents

静電アクチュエータおよびその駆動方法

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JPH0767362A
JPH0767362A JP23426793A JP23426793A JPH0767362A JP H0767362 A JPH0767362 A JP H0767362A JP 23426793 A JP23426793 A JP 23426793A JP 23426793 A JP23426793 A JP 23426793A JP H0767362 A JPH0767362 A JP H0767362A
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JP
Japan
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electrode
stator
mover
electrodes
electrostatic actuator
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Pending
Application number
JP23426793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Matsuzaki
一成 松崎
Yoshikazu Mikuriya
美和 御厨
Koji Yagi
晃治 八木
Toshihiro Matsuo
智弘 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡素な構造で摩擦が小さく、推力の大きい、か
つ高精度の位置決めが可能な静電アクチュエータを得
る。 【構成】絶縁物からなる基体の表面部に複数の駆動電極
を所定のピッチで配置させた固定子(1) と、固定子と微
少空隙を介して対向させて、固定子の電極のピッチと所
定の関係を持つピッチで配列された電極を設けた可動子
(2) とを備えた静電アクチュエータにおいて、固定子は
基体表面に設けた第1電極(12)とその上に絶縁体または
強誘電体を介して重なるように設けた略同形状の第2電
極(14)からなり、可動子は基体表面に設けた第1電極(2
2)とその上に絶縁体または強誘電体を介して重なるよう
に設けた略同形状の第2電極(24)からなる構成にし、固
定子の第1電極と可動子の第1電極に同極性の電圧を加
え、固定子の第2電極および可動子の第2電極には第1
電極に印加した極性とは異なる極性の電圧を順次加える
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電気を用いて可動子
を移動させる静電アクチユエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電アクチュエータは電磁アクチ
ュエータに比べ発生力が小さく実用に適さないとされて
いたが、静電力は面積比例であることや構造が簡単であ
ること等からマイクロアクチュエータへの適用が有望視
されている。マイクロアクチュエータの領域では移動す
る際の摩擦がモータ出力に大きな影響を与えるため、低
摩擦の支持機構が必要となる。その一例として、玉によ
るころがり軸受を用いて、可動子と固定子の間に電圧を
印加して駆動させる静電アクチュエータが開示されてい
る(特開昭63−95863号)。これは固定子および
可動子の端部に設けたガイド溝の中にボールを挿入して
組み立てたアクチュエータであり、3相になった固定子
の駆動電極の各相にパルス状の電圧を順次加えると、正
の電圧がかかっている固定子の駆動電極と、負の電圧が
かかっている可動子の駆動電極との間に吸引力が働き、
可動子は印加電圧の相順の方向に印加電圧の周波数に同
期して駆動されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、支持機構を
ボールとし、静電吸引力により駆動を行うと、ボールを
圧縮する方向に大きな吸引力が働いて、支持機構の摩擦
力が増大し、モータの実質的な推力が低下するという問
題がある。また、駆動力を大きくするには固定子電極と
可動子電極との空隙を可能なかぎり小さくしなければな
らない。この電極間の微少な空隙を保持するには、微小
なボールの直径を一定にする必要がある。したがって、
高精度で小型なボールが要求されるため、ボールの製作
が困難であるという問題があった。そこで、本発明は簡
素な構造で摩擦が小さく、推力の大きい、かつ高精度の
位置決めが可能な静電アクチュエータを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は絶縁物からなる基体の表面部に複数の駆動
電極を所定のピッチで配置させた固定子と、固定子と微
少空隙を介して対向させて、固定子の電極のピッチと所
定の関係を持つピッチで配列された電極を設けた可動子
とを備えた静電アクチュエータにおいて、固定子は基体
表面に設けた第1電極と前記第1電極の上に絶縁体また
は強誘電体を介して重なるように設けた前記第1電極と
略同形状の第2電極からなり、可動子は基体表面に設け
た第1電極と前記第1電極の上に絶縁体または強誘電体
を介して重なるように設けた前記第1電極と略同形状の
第2電極からなる構成にしている。また、この静電アク
チュエータを駆動させるため、固定子の第1電極と可動
子の第1電極に同極性の電圧を加え、固定子の第2電極
および可動子の第2電極には第1電極に印加した極性と
は異なる極性の電圧を順次加えるようにしている。
【0005】
【作用】上記手段により、固定子および可動子ともに第
1の電極と第2の電極を設けているので、帯電量を大き
くでき、対向する固定子と可動子の第2電極間に同極性
の電圧を印加するので、同極性の電荷が励起され、静電
反発力が生じて、可動子は浮上する。印加電圧を各相の
電極に順次切り替えることにより、浮上したまま移動す
るので、摩擦力は全く発生せず、推力の損失がない。ま
た、ボールによる空隙の設定が不要なので、高精度の位
置決めが可能となる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて詳述する。図1
は本発明のリニア型静電アクチュエータの概観を示す斜
視図である。図2は図1のA−A’断面図、図3は同じ
くB−B’の断面図である。図において、1は固定子、
2は可動子である。いずれも短冊状の導電性金属膜から
なる第1電極と第2電極が絶縁膜もしくは強誘電体を介
して設けてある。すなわち、固定子1は絶縁物からなる
基体11の表面に、第1電極12がその幅方向を移動方
向に合わせて複数配置され、その上に絶縁膜もしくは強
誘電体13の膜を設け、さらにその直上に第1電極と略
同形状の第2電極14を同数配置し、最上面には絶縁膜
15がコーティングされた構成になっている。両端部に
は可動子を支持するため、凹状の支持部16が設けられ
その外側内壁には支持電極17が設けられている。可動
子2も固定子1と同様に絶縁物からなる基体21の表面
に、短冊状の導電性金属膜からなる第1電極22がその
幅方向を移動方向に合わせて複数配置され、その上に絶
縁膜もしくは強誘電体23の膜を設け、さらにその直上
に第1電極と略同形状の第2電極24が同数配置されて
おり、両端部には支持部26が設けられその外壁には支
持電極27が設けられた構成である。電極の配置および
配線はつぎのようになっている。まず、可動子2の第1
電極22および第2電極24はその単位となる電極221,
222,223,・・227 ・・・がピッチλで配置されている。
そして図4に示す配線図のように第1電極22は全て共
通の接続線G1 に接続され、第2電極24は全て共通の
接続線G2 に接続されている。図4はR相に電圧を印加
して整列させた時の状態を表わしている。固定子の第1
電極12および第2電極14はその単位となる電極121,
122,123,・・127 がピッチ4λ/3で配置されている。
この固定子の第1および第2の電極はいずれも3相構造
にっている。すなわち、2つ置きに結線しており、第1
電極では121,124,・・・のグループはR相、122,125,・
・・のグループはS相、123,126 ・・・のグループはT
相である。第2電極24も同様に各相を共通線に接続し
ている。第1電極の共通線はR1 、S1 、T1 であり、
第2電極の共通線はR2 、S2 、T2 である。つぎに、
動作について説明する。図5(a),(b)は動作状態
の固定子1と可動子2の位置関係を示したもので、図6
は各相に印加する電圧のパターンを示したものである。
表1は図6の電圧のパターンを極性で表したものであ
る。
【0007】
【表1】
【0008】まず、可動子2の並進および回転による可
動子電極と固定子電極とのずれを防ぐため、固定子1の
支持電極17と可動子2の支持電極27に同じ極性の印
加する。つぎに、可動子2を右方向に駆動させる方法に
ついて説明する。図5(a)は可動子2の電極24のa
と固定子電極R2 が整列している状態である。この状態
で可動子2の第1電極22の共通線G1 に負(−V)電
位を与え、共通線G2 に正(+V)を与える。これによ
り、可動子2は固定子1の中央部の位置に支持される。
一方、固定子1の第1電極12のR1 に−V電位を与
え、第2電極14のR2 に+V電位を与えると、それぞ
れ対向する可動子2の第2電極24のaと固定子1の第
2電極14のR2 では、+の電荷が励起され、各電極面
に対して垂直方向の反発力が発生する(矢印)。同時に
固定子1の第1電極12のT1 に−Vを与え、第2電極
14のT2 に+V電位を与えると可動子2の第2電極2
4のdと固定子1の第2電極14のT2 間では+の電荷
が励起され、反発力が発生し可動子2を右方向に動かす
力が働く。可動子2が右に移動しはじめると、可動子2
の電極aと固定子1の電極R1 との位置関係が変わり、
今まで垂直方向に働いていた反発力は一部、可動子2を
右方向に移動させる力に変わる。このようにして可動子
2は右方向に移動する。移動後、可動子2の電極bと固
定子1の電極S2が整列すると、図5(b)に示すよう
に可動子2の電極dを中心に可動子2の電極c、aと固
定子1の電極T2 とR2 が線対称の関係になるため、移
動方向の力成分が互い打ち消し合い(矢印)、可動子2
は停止する。ここでステップ1が完了する。ステップ2
はステップ1と同様に固定子1の電極S2 に電圧を印加
し、同時に固定子1の電極R2 に電圧を印加すると可動
子2は再び右に移動し始め、可動子2の電極cと固定子
1の電極T2 が整列したときに可動子2は停止する。順
次このステップを繰り返すことにより、可動子2を連続
的に右方向に移動させることができる。つぎに、可動子
2を左方向に駆動させる場合は電圧を印加する順序を逆
にすることで可能になる。すなわち、右方向の移動では
R→T→Sの順としたが、左方向の移動ではR→S→T
の順にすればよい。移動後、可動子1を一時固定する場
合は対向する第2電極の極性が異極になるように電圧を
印加すると、静電吸引力によってクランプすることもで
きる。また、固定子1または可動子2の第1電極の極性
を負極(−)としたが零V(0V)にしてもよく、さら
に固定子2の浮上を補助するために、支持部16の底面
とこれに対向する支持部26の先端に浮上用の電極を設
けてもよい。なお、本実施例ではリニア形のモータにつ
いて述べたが、回転形のモータについても同様に適用で
きる。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、可
動子を静電反発力で浮上させているので、特別な軸受機
構を必要とせず、小型、コンパクトな機構で摩擦抵抗に
よる出力低減のない推力の大きい静電アクチュエータを
提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電アクチュエータの概観を示す斜視
図である。
【図2】図1におけるA−A’断面図である。
【図3】図1におけるB−B’断面図である。
【図4】本発明の静電アクチュエータの電極の配線状態
を示す図である。
【図5】本発明の静電アクチュエータの動作原理を示す
断面図である。
【図6】本発明の静電アクチュエータに印加する電圧の
パターン図である。
【符号の説明】
1 固定子 11 基体 12 固定子の第1電極 121、122、・・・127 固定子の単位電極 13 絶縁体もしくは強誘電体 14 固定子の第2電極 15 絶縁膜 16 支持部 17 支持電極 2 可動子 21 基体 22 可動子の第1電極 121、122、・・・127 可動子の単位電極 23 絶縁体もしくは強誘電体 24 可動子の第2電極 25 絶縁膜 26 支持部 27 支持電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 智弘 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁物からなる基体の表面部に複数の駆動
    電極を所定のピッチで配置させた固定子と、前記固定子
    と微少空隙を介して対向させて、前記固定子の電極のピ
    ッチと所定の関係を持つピッチで配列された電極を設け
    た可動子とを備えた静電アクチュエータにおいて、 前記固定子は基体表面に設けた第1電極と前記第1電極
    の上に絶縁体または強誘電体を介してその直上に重なる
    ように設けた前記第1電極と略同形状の第2電極からな
    り、前記可動子は基体表面に設けた第1電極と前記第1
    電極の上に絶縁体または強誘電体を介してその直上に重
    なるように設けた前記第1電極と略同形状の第2電極か
    らなることを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】絶縁物からなる基体の表面部に複数の駆動
    電極を所定のピッチで配置させた固定子と、前記固定子
    と微少空隙を介して対向させて、前記固定子の電極のピ
    ッチと所定の関係を持つピッチで配列された電極を設け
    た可動子とを備えた静電アクチュエータにおいて、 前記固定子は基体表面に設けた第1電極と前記第1電極
    の上に絶縁体または強誘電体を介してその直上に重なる
    よう設けた前記第1電極と略同形状の第2電極からな
    り、前記可動子は基体表面に設けた第1電極と前記第1
    電極の上に絶縁体または強誘電体を介してその直上に重
    なるよう設けた前記第1電極と略同形状の第2電極から
    なり、前記固定子の第1電極および前記可動子の第1電
    極に同極性の電圧を加え、前記固定子の第2電極および
    前記可動子の第2電極には前記第1電極に印加した極性
    とは異なる極性の電圧を順次加えて駆動することを特徴
    とする静電アクチュエータの駆動方法。
  3. 【請求項3】前記可動子が直線的に移動し、前記固定子
    および前記可動子の電極が短冊状であり、前記電極の幅
    方向と移動方向が同一になるように配置した請求項1記
    載の静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記可動子を支持する支持電極を前記固定
    子および前記可動子の両端にそれぞれ対向するように設
    けた請求項1および3記載の静電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記固定子および前記可動子が円板状であ
    り、その中心部に軸支孔を設けた請求項1記載の静電ア
    クチュエータ。
JP23426793A 1993-08-25 1993-08-25 静電アクチュエータおよびその駆動方法 Pending JPH0767362A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012791A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 株式会社リコー 静電電動機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012791A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 株式会社リコー 静電電動機

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