JP4688503B2 - 高純度脂環式ジエポキシ化合物およびその製造方法 - Google Patents
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Description
下記一般式(I)で表される脂環式ジオレフィン化合物を加熱温度150℃〜300℃、圧力10〜0.05Torrで、薄膜蒸発器、分子蒸留装置及び蒸留塔から選択される少なくとも1種の蒸留装置を用いた蒸留、及び/又はバッチ式の単蒸留により蒸留精製し、蒸留精製後の下記一般式(I)で表される脂環式ジオレフィン化合物中の、ガスクロマトグラフィー(以下、GC)により検出される異性体の含有率を15%以下とした後、
水分を実質的に含まない脂肪族過カルボン酸を使用してエポキシ化した後脱溶媒してさらに加熱温度150℃〜300℃、圧力10〜0.05Torrで、薄膜蒸発器、分子蒸留装置及び蒸留塔から選択される少なくとも1種の蒸留装置を用いた蒸留、及び/又はバッチ式の単蒸留により蒸留精製し、
蒸留精製後の下記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物中の、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(以下、GPC)分析により検出される、下記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物よりも溶出時間の早い高分子量成分の濃度を5.5%以下、且つ
下記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物の色相(APHA)を20以下とすることを特徴とする下記一般式(II)で表される高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、
を提供する。
本発明の第2は、異性体が以下の化合物のいずれか少なくともひとつである上記発明1に記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、
を提供する。
本発明の第3は、蒸留精製後の上記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物中の、GC分析により検出される上記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物よりも保持時間の短い不純物の濃度が19.5%以下である上記発明1又は2に記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法を提供する。
本発明の第4は、蒸留精製後の上記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物中の、GC分析により検出される下記一般式(III)で表される反応中間体化合物の濃度が4.5%以下である上記発明1〜3のいずれかに記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、
を提供する。
本発明の第5は、脂肪族過カルボン酸が対応するアルデヒドの酸素による酸化により得られたものである上記発明1〜4のいずれかに記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法を提供する。
本発明の第6は、脂肪族過カルボン酸中の水分含有率が0.8重量%以下である上記発明1〜5のいずれかに記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法を提供する。
本発明の第7は、脂肪族過カルボン酸が過酢酸である上記発明1〜6のいずれかに記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法を提供する。
なお、本明細書では、上記発明のほか、
GCにより検出される異性体の含有率が15%以下である上記一般式(I)で表される脂環式ジオレフィン化合物をエポキシ化して得られる上記一般式(II)で表される高純度脂環式ジエポキシ化合物、及び、
上記一般式(I)で表される脂環式ジオレフィン化合物を蒸留精製後、水分を実質的に含まない脂肪族過カルボン酸を使用してエポキシ化した後脱溶媒してさらに蒸留精製することを特徴とする上記一般式(II)で表される高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、
についても説明する。
本発明の上記一般式(II)で表される高純度脂環式ジエポキシ化合物は、蒸留精製により、主として前記の5種類の異性体の含有率を低減した一般式(I)で表される脂環式ジオレフィン化合物を実質的に無水の脂肪族過カルボン酸によってエポキシ酸化させた後、さらに蒸留することにより製造される。
異性体を低減させるための蒸留精製はバッチ式の単蒸留、WFE、FFEのような薄膜蒸発器、分子蒸留装置、蒸留塔による蒸留装置等に仕込み、以下のような条件で行われる。なお、前記の装置は、単独、または組み合わせて使用することができる。蒸留精製の条件としては、圧力50〜0.01Torr好ましくは、20〜0.03Torr、さらに好ましくは、10〜0.05Torr、加熱温度100℃〜350℃、好ましくは、120〜330℃、さらに好ましくは、150〜300℃である。
前記異性体は塔底に残留し、一般式(I)で表される脂環式ジオレフィン化合物は塔頂に留出する。異性体の構造は、例えば、NMR、GC-MS、GC-IR等によって確認することができる。
一般式(I)に対応しない原料化合物から得られるオレフィン化合物およびそれから誘導されるエポキシ化合物も本発明と同様に製造することができる。
蒸留精製は、上記のような方法、条件で脱溶剤した後の反応物をバッチ式の単蒸留、WFE、FFEのような薄膜蒸発器、分子蒸留装置、蒸留塔による蒸留装置等に仕込み、以下のような条件で行われる。なお、前記の装置は、単独、または組み合わせて使用することができる。エポキシ化反応後の蒸留精製の条件としては、圧力50〜0.01Torr好ましくは、20〜0.03Torr、さらに好ましくは、10〜0.05Torr、加熱温度100℃〜350℃、好ましくは、120〜330℃、さらに好ましくは、150〜300℃である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<GPC分析>
前処理として、一般式(II)におけるXが-C(CH3)2-で、R1〜R18がいずれもHである脂環式ジエポキシ化合物0.04gをテトラヒドロフラン(以下、THFと称する)2gに溶解し、孔径0.50μmのフィルター[DISMIC13JP050AN、東洋濾紙(株)製]でろ過した。得られた脂環式ジエポキシ化合物のTHF溶液をGPCにて分析し、各成分ごとのピーク面積の割合を各成分の濃度とする。脂環式ジエポキシ化合物よりも早く流出する各成分の濃度を合算したものを高分子量成分濃度として算出した。
装置:HLC−8220GPC(東ソー(株)製)
検出器:示差屈折計(RI検出器)
プレカラム:TSKGUARDCOLUMN SUPER HZ−L 4.6mm×20mm
カラム:
サンプル側、TSK−GEL SUPER HZM−N 4.6mm×150mm×4本
リファレンス側、TSK−GEL SUPER HZM−N 6.0mm×150mm×1本+TSK−GEL SUPER H−RC 6.0mm×150mm
恒温槽温度:40℃
移動層:THF
移動層流量:0.35mL/分
試料注入量:114μL
データ採取時間:試料注入後10分〜26分
<ガスクロマトグラフ分析1>
上記脂環式エポキシ化合物を前処理することなく、直接ガスクロマトグラフ分析し、各成分ごとに得られるピーク面積の割合を各成分の濃度とした。
装置:GC14−B型(島津製作所製)
カラム:Thermon3000/5%Shincarbon A2.6mm×3m
恒温槽温度:60℃×2分保持後10℃/分で250℃まで昇温し、250℃×19分保持
注入口温度:250℃
検出器側温度:250℃
検出器:FID
<ガスクロマトグラフ分析2>
装置:HP-6890N (ヒューレットパッカード製)
カラム:DB-FFAP(64) 0.25mm内径×30m長さ
恒温槽温度:50℃で5分保持後、10℃/分で200℃まで昇温後5分保持し、10℃/分で230℃まで昇温し25分保持
注入口温度:230℃
検出器側温度:240℃
検出器 FID
[2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンの合成]
攪拌器、20段の蒸留塔、温度計を備えている10リットルの4つ口フラスコに水添ビスフェノールAを6kg(25.0モル)と硫酸水素カリウム(式量136.2)を490g(3.6モル)加えて、140℃に加熱し、水添ビスフェノールAを融解させた。融解後、さらに180℃に加熱し、攪拌を開始すると、徐々に反応が始まり、常圧で4時間で水が理論量の56%に相当する505ml(28モル)留出した。
その後、反応系内を同温度で、10Torrに減圧し、5時間かけて水と2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンを上記蒸留塔の塔頂より留出させた。留出させた水と2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンはデカンターで二層に分離させ、上層の2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンを取り出した。
その後、水と2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンの留出がなくなった時点で反応終了とした。2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンの留出粗液の収量は4880gであった。
続いて、留出粗液4800gを攪拌器、20段の蒸留塔、温度計を備えている5リットルの4つ口フラスコに入れ、オイルバスで170℃に昇温した。その後反応系内を10Torr(1.33kPa)に減圧し、水を留去してから蒸留塔の塔頂の温度を160℃に維持し、還流比1で5時間かけて2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンを精留し、無色透明の液体を得た。
得られた2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンの収量は4403gであった。また、ガスクロマトグラフで測定(分析2)した純度は91.1%、ヨウ素価は247(I2・g/100g)、APHAは10以下であった。ガスクロマトグラフ分析のチャートを図1に示す。なお、純度は、リテンションタイム17.9分から18.3分に現れる主ピークの面積%で評価を行った。
また、それぞれのピークのIRチャートは、図5〜図7に示した。
[2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンの合成]
攪拌器、温度計、上部にジムロート式コンデンサーの取り付けられたディーンスターク(DEAN−STARK)抽出器を備えた15リットルの4つ口フラスコに水添ビスフェノールAを6kgと触媒として硫酸水素カリウム490g、溶媒としてソルベッソ150(エクソン化学製)6kgを加えて、反応系内部を窒素で置換した。続いて、フラスコを140℃に加熱し、水添ビスフェノールAを溶解させ、攪拌を開始し、続いて180℃で脱水反応させた。9時間かけて理論量の89%に当たる水が留出してから水の留出が停止したことを確認し、反応終了とした。
有機層を減圧精留し無色透明液状の2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパン3830gを得た。
精留物の純度をガスクロマトグラフで測定(分析2)したところ、2,2−ビス(3’−シクロヘキセニル)プロパンの含有率は75.1%であった。ガスクロマトグラフ分析のチャートを図2に示す。
空気吹き込み口、ガス分散多孔板、冷却ジャケットを備えた300mlステンレス製反応器に酢酸コバルトを含む10%アセトアルデヒド-酢酸エチル溶液を114kg/時間で仕込ながら圧縮空気を吹き込み、45℃で反応を行った。反応液は、過酢酸10.2%、アセトアルデヒドモノパーアセテート2.1%、酢酸2.1%を含んでいた。この溶液をポリリン酸ナトリウムとともに蒸留塔に仕込み、濃縮を行い過酢酸溶液を得た。この過酢酸溶液は、過酢酸濃度29.2%、水分は、0.31%であった。
合成例1で合成後、精製した2,2-ビス(3’,4’−シクロヘキセニル)プロパン100g、酢酸エチル300gを前記と同様の1リットルのジャケット付きフラスコに仕込み、窒素を気相部に吹き込みながら、反応系内の温度を30℃になるように約2時間かけて、製造例1で得られた実質的に無水の過酢酸の酢酸エチル溶液307.2g(過酢酸濃度:29.2%、水分含量0.31%)を滴下した。過酢酸滴下終了後、30℃で3時間熟成し反応を終了した。さらに30℃で反応終了液を水洗し、70℃/20Torrで脱低沸を行った後、WFE型薄膜蒸発器にて加熱温度180℃、圧力4Torrの条件で蒸留し、エポキシ化合物(A1)を71.2gを得た。
得られたエポキシ化合物(A1)の性状は、オキシラン酸素濃度12.4%、粘度1,760cP(25℃)、色相(APHA)15であり、1HNMRからδ4.5〜5ppm付近の内部二重結合に由来するピークがほぼ消失し、δ2.9〜3.1ppm付近にエポキシ基に由来するプロトンのピークの生成が確認された。このとき、GPC分析により検出される一般式(II)におけるXが-C(CH3)2-で、R1〜R18がいずれもHである目的化合物の脂環式ジエポキシ化合物よりも溶出時間の短い高分子量成分の濃度は5.1%、ガスクロマトグラフ分析1により検出される同脂環式ジエポキシ化合物よりも保持時間の短い不純物濃度が12.1%、反応中間体濃度の濃度は2.3%であった。
ガスクロマトグラフ分析2における分析からリテンションタイム30.0分から31.5分に現れる主ピークの面積%は、67.15%であった。ガスクロマトグラフ分析2におけるチャートを図3に示す。
それぞれのピークのIRチャートを図8〜図13に示した。
比較合成例1で合成した2,2-ビス(3’,4’−シクロヘキセニル)プロパン100g、酢酸エチル300gを仕込み、窒素を気相部に吹き込みながら、反応系内の温度を30℃になるように約2時間かけて、製造例1で得られた実質的に無水の過酢酸の酢酸エチル溶液307.2g(過酢酸濃度:29.2%、水分含量0.31%)を滴下した。過酢酸滴下終了後、30℃で3時間熟成し反応を終了した。さらに30℃で反応終了液を水洗し、70℃/20Torrで脱低沸を行った後、WFE型薄膜蒸発器にて加熱温度180℃、圧力4Torrの条件で蒸留し、エポキシ化合物(A2)を72.7gを得た。
得られたエポキシ化合物(A2)の性状は、オキシラン酸素濃度12.3%、粘度2,350cP(25℃)、色相(APHA)20であり、1HNMRからδ4.5〜5ppm付近の内部二重結合に由来するピークがほぼ消失し、δ2.9〜3.1ppm付近にエポキシ基に由来するプロトンのピークの生成が確認された。このとき、GPC分析により検出される一般式(II)におけるXが-C(CH3)2-で、R1〜R18がいずれもHである目的化合物の脂環式ジエポキシ化合物よりも溶出時間の短い高分子量成分の濃度は7.5%、ガスクロマトグラフ分析(分析1)により検出される目的化合物である脂環式エポキシ化合物よりも保持時間の短い不純物濃度が11.9%、反応中間体濃度の濃度は2.0%であった。
ガスクロマトグラフ分析(分析2)からリテンションタイム30.0分から31.5分に現れる主ピークの面積%は、54.85%であった。ガスクロマトグラフ分析2におけるチャートを図4に示す。30.1分から31.0分までの各ピークのIRチャートを図8〜13に示す。
エポキシ樹脂100重量部に対して、硬化触媒(SI-100L 三新化学工業(株)製)0.5重量部を混合し80℃でのゲル化時間を比較した。
ゲル化点は、走査振動針式硬化試験機(RAPRA社製)の共振周波数が100Hzになる時間を用いた。
ゲル化時間2
エポキシ樹脂100重量部に対して、硬化剤(MH-700 新日本理化(株)製)129.2重量部、エチレングリコール1.0重量部、硬化促進剤(トリフェニルホスフィン)0.5重量部を混合し、その1と同じ装置を用いて120℃でのゲル化に至る時間を比較した。
Claims (7)
- 下記一般式(I)で表される脂環式ジオレフィン化合物を加熱温度150℃〜300℃、圧力10〜0.05Torrで、薄膜蒸発器、分子蒸留装置及び蒸留塔から選択される少なくとも1種の蒸留装置を用いた蒸留、及び/又はバッチ式の単蒸留により蒸留精製し、蒸留精製後の下記一般式(I)で表される脂環式ジオレフィン化合物中の、ガスクロマトグラフィー(以下、GC)により検出される異性体の含有率を15%以下とした後、
水分を実質的に含まない脂肪族過カルボン酸を使用してエポキシ化した後脱溶媒してさらに加熱温度150℃〜300℃、圧力10〜0.05Torrで、薄膜蒸発器、分子蒸留装置及び蒸留塔から選択される少なくとも1種の蒸留装置を用いた蒸留、及び/又はバッチ式の単蒸留により蒸留精製し、
蒸留精製後の下記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物中の、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(以下、GPC)分析により検出される、下記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物よりも溶出時間の早い高分子量成分の濃度を5.5%以下、且つ
下記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物の色相(APHA)を20以下とすることを特徴とする下記一般式(II)で表される高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、
- 異性体が以下の化合物のいずれか少なくともひとつである請求項1に記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、
- 蒸留精製後の上記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物中の、GC分析により検出される上記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物よりも保持時間の短い不純物の濃度が19.5%以下である請求項1又は2に記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法。
- 蒸留精製後の上記一般式(II)で表される脂環式エポキシ化合物中の、GC分析により検出される下記一般式(III)で表される反応中間体化合物の濃度が4.5%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法、
- 脂肪族過カルボン酸が対応するアルデヒドの酸素による酸化により得られたものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法。
- 脂肪族過カルボン酸中の水分含有率が0.8重量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法。
- 脂肪族過カルボン酸が過酢酸である請求項1〜6のいずれか1項に記載の高純度脂環式ジエポキシ化合物の製造方法。
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