JP4667769B2 - 基板収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコンウェーハやマスクガラス等からなる基板の収納、保管、輸送、搬送に使用される基板収納容器に関するものである。
シリコンウェーハは、半導体製造工場で様々な大きさに形成されるが、小口径のタイプよりも大口径のタイプのほうがより多くのICチップを製造することができるという特徴がある。例えば、直径200mm(8インチ)のシリコンウェーハからは44個のICチップしか製造できないが、直径300mm(12インチ)のシリコンウェーハからは112個ものICチップを製造することが可能である。
このようにICチップの取得数を大幅にアップさせることができるというメリットに鑑み、シリコンウェーハの大口径化が進んでいるが、それに伴い基板収納容器も従来のトップオープンボックスタイプから自動化を前提としたフロントオープンボックスタイプに移行してきている。
大口径のシリコンウェーハを収納する基板収納容器は、図示しないが、複数枚のシリコンウェーハを整列収納するフロントオープンボックスタイプの容器本体と、この容器本体の開口した正面内に着脱自在に嵌合される蓋体と、この蓋体に装着されて複数枚のシリコンウェーハの前部周縁を保持するフロントリテーナと、容器本体と蓋体との間に介在されるシールガスケットと、蓋体に内蔵されて容器本体の正面内に嵌合された蓋体を固定する施錠機構とから構成され、シリコンウェーハの出し入れや蓋体の開閉が専用の装置(ロボットや蓋体開閉装置)により自動的に行われる(特許文献1、2参照)。
係る基板収納容器は、工程内の搬送に利用されるFOUPタイプ(SEMI規格E47.1で標準化されている)と、シリコンウェーハの出荷や輸送に利用されるFOSBタイプ(SEMI規格M31で標準化されている)とに分類される。
特開2004‐140395号公報 特開2003‐168728号公報
従来の基板収納容器は、以上のように構成されているが、FOUPタイプとFOSBタイプとでは蓋体の開閉方式が異なるので、FOSBタイプの蓋体を開閉する際、FOUPタイプの標準化された蓋体開閉装置をそのまま使用することができないという大きな問題がある。また、FOSBタイプの場合、輸送時にシリコンウェーハに予想以上の強い衝撃が作用することがある(例えば、航空機輸送に伴う気圧の変化)ので、シリコンウェーハの損傷のおそれがある。
また、大口径のシリコンウェーハの場合、シリコンウェーハの表裏両面がそれぞれ鏡面に形成され、パーティクル(particle:微粒子)に関する規格が厳しく、しかも、専用のロボットにより出し入れされるので、パーティクルの発生や位置ずれを可能な限り抑制防止する必要がある。さらに、蓋体は、繰り返し開閉操作されることがあるが、その際、シールガスケットが位置ずれしたり、必要以上に変形するという大きな問題がある。
本発明は上記に鑑みなされたもので、標準化された蓋体開閉装置を使用することができ、例え予想以上の強い衝撃が作用しても基板が損傷するのを抑制し、パーティクルの発生や基板の位置ずれを可能な限り防止し、しかも、シールガスケットが位置ずれしたり、必要以上に変形するのを防ぐことのできる基板収納容器を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、直径300mmのシリコンウェーハからなる基板を複数枚整列収納可能なフロントオープンボックスタイプの容器本体と、この容器本体の内部両側に支持壁を介しそれぞれ上下方向に配列形成され、基板を支持する複数のティースと、容器本体の開口した正面に蓋体開閉装置により嵌め合わされる着脱自在の蓋体と、この蓋体に取り付けられて複数枚の基板の前部周縁を保持可能なフロントリテーナと、容器本体と蓋体との間に介在される弾性変形可能なシールガスケットとを備えたものであって、
各ティースは、基板の側部周縁に沿う平板と、この平板の前部内側に形成される前部中肉領域と、平板の前部外側に形成されて前部中肉領域の外側に位置する前部厚肉領域と、平板の後部に形成される後部中肉領域とを含み、前部中肉領域と前部厚肉領域との間に段差を形成し、前部中肉領域と後部中肉領域とに基板を略水平に支持させ、
蓋体は、容器本体の開口した正面に着脱自在に嵌め合わされる横長で正面略矩形の嵌合プレートと、この嵌合プレートにセットされた施錠機構を内蔵し、蓋体開閉装置の施錠機構用の操作キーに貫通される貫通操作孔を備えたカバープレートとを含み、嵌合プレートの裏面に板片の強度確保リブを複数形成し、嵌合プレートの周壁には複数の水切り孔を穿孔し、
フロントリテーナは、蓋体の嵌合プレートにおける複数の強度確保リブに嵌め合わされる支持体と、この支持体の左右両側部間に変形可能に架設される複数の弾性片と、各弾性片の略両側部に所定の間隔をおいてそれぞれ形成され、基板の前部周縁を溝で挟み持つ一対の被誘導ブロックとを含んで基板の前部周縁を保持するようにし、
シールガスケットは、蓋体の嵌合プレートにおける裏面周縁部の嵌合保持溝に嵌め合わされるエンドレス体と、このエンドレス体から斜め外方向に突出して容器本体の開口した正面内周に接触する屈曲可能な屈曲片と、エンドレス体に形成されて嵌合プレートの嵌合保持溝に圧接する突部とを含み、
容器本体の基板を最大収納枚数収納した場合に、容器本体の開口した正面を蓋体により閉塞する際の蓋体押し付け力を30〜112.5(N)の範囲とするとともに、フロントリテーナの各弾性片当たりの基板保持力を1.3〜4.5(N)の範囲とし、
フロントリテーナの各弾性片当たりの基板保持力をy(N)、基板一枚当たりの質量をw(kg)とした場合に、10.8×w<y<34.3×wの関係式を満たすようにしたことを特徴としている。
ここで、特許請求の範囲における容器本体は、FOUPタイプとFOSBタイプを特に問うものではなく、透明、半透明、不透明のいずれでも良い。この容器本体の背面壁、側壁、天井には、透視窓を適宜設けることができる。
蓋体は、単数複数のプレートを使用して透明、半透明、不透明に形成される。この蓋体には施錠機構を設けることができるが、この施錠機構としては、例えば、蓋体に支持されて蓋体の外部からの操作で回転する回転体と、蓋体にスライド可能に支持されて回転体に回転可能に接続され、この回転体の回転に基づいて蓋体の内部方向から外部方向に進退動する複数の進退動バーと、蓋体周囲の開口付近に回転可能に支持されて各進退動体の先端部に回転可能に連結され、進退動バーの進退動作に基づいて蓋体の開口から出没する係止ローラとから構成することができる。
また、施錠機構を、蓋体に支持されて蓋体の外部からの操作で回転する回転体と、蓋体に軸受を介しスライド可能に支持されて回転体に回転可能に直接間接に接続され、この回転体の回転に基づいて蓋体の内部方向から外部方向に進退動する複数の進退動シャフトと、各進退動シャフトに回転可能に支持され、進退動シャフトの進退動作に基づいて蓋体周囲の開口から出没するローラとから構成することができる。回転体と進退動シャフトとを間接的に接続する場合、例えば回転体と進退動シャフトとをクランク係止部等で連結することができる。
また、施錠機構を、塵埃の発生抑制を条件に、蓋体に支持されて蓋体の外部からの操作で回転する歯車と、蓋体にスライド可能に支持されて歯車に他の歯車を介して接続され、歯車の回転に基づいて蓋体の内部方向から外部方向に進退動する複数の進退動バーと、各進退動バーの先端部に形成され、進退動バーの進退動作に基づいて蓋体周囲の開口から出没する係止爪とから構成し、進退動バーの端部を他の歯車の中心部から偏位した箇所に回転可能に支持させることもできる。
支持体は、例えば枠形やU字形等に形成される。また、弾性片は、複数の凹部と凸部とを組み合わせた形状、複数のU字片を組み合わせた形状、直線的な形状等に形成され、数を増減することができる。この弾性片が複数ある場合、各弾性片に、隣接する他の弾性片に接触する突部を単数複数形成し、弾性片相互の干渉や接触を防止することができる。
ブロックは、断面略V字形、略皿形、略Y字形、略漏斗形に形成される。ティースに基板を略水平に支持させる場合には、ティースに基板を水平に支持させる場合と、ティースに基板を約1°程度の傾きで支持させる場合のいずれもが含まれる。また、ティースの前部中肉領域は、凸部やバー等に形成することができる。
シールガスケットの屈曲片は、斜め外方向に直線的に突出しても良いし、湾曲しながら突出しても良い。この屈曲片は、先細りでも良いし、そうでなくても良い。突部は、断面矩形、円形、楕円形、三角形、多角形、台形に形成され、単数複数いずれでも良い。この突部は、エンドレス体の長手方向にエンドレスに形成されて良いし、略点線状に並べて形成されても良い。
本発明によれば、フロントリテーナの弾性片の保持力を適切な範囲に確保するので、例え基板収納容器の移動時に基板に強い衝撃や力が作用したとしても、基板損傷のおそれを排除することができる。また、FOSBタイプの蓋体を開閉する場合、FOUPタイプの標準化された蓋体開閉装置を使用することができる。
また、ティースの前部中肉領域と前部厚肉領域との間に、基板に接触する段差を設けるので、容器本体内における基板を規制してその位置ずれを防ぐことが可能になる。
また、シールガスケットの屈曲片が基板収納容器の外方向に傾き、屈曲片が基板収納容器の内外いずれの方向にも変形することがないので、シール性にムラの生じるのを抑制できる。また、蓋体の凹部にエンドレス体の突部が強く接触するので、蓋体からシールガスケットが抜けにくくなる。
本発明によれば、フロントリテーナの各弾性片一本当たりの基板保持力を、y(N)、基板一枚当たりの質量をw(kg)とした場合に、10.8×w<y<34.3×wの関係式を満たすように調整するので、フロントリテーナの保持力を十分に確保することができる。したがって、輸送時に基板に予想以上の強い衝撃が作用しても、基板の損傷のおそれを排除することができる。また、FOSBタイプの蓋体を開閉する際、FOUPタイプの標準化された蓋体開閉装置をそのまま使用することができる。また、ティースの前部中肉領域と前部厚肉領域との間に、基板に接触する段差を形成するので、基板の左右方向への位置ずれを有効に抑制することができる。
また、前部中肉領域と後部中肉領域とに基板を支持させ、基板の接触面積を可能な限り減少させるので、パーティクルの発生を抑制することが可能になる。また、シールガスケットの屈曲片が外方向に傾斜し、屈曲片が内外いずれの方向にも変形することがないので、シール性にムラの生じることがない。また、嵌合保持溝にエンドレス体の突部が圧接し、抜けにくくするので、例え蓋体が繰り返し開閉操作されても、シールガスケットが位置ずれしたり、必要以上に変形することがない。
また、蓋体の強度確保リブにフロントリテーナが嵌合するとともに、被誘導ブロックに基板の前部周縁が保持・保護されるので、簡易な構成でフロントリテーナの耐衝撃性や耐変形性を向上させることが可能になる。したがって、輸送時に基板が損傷するのを有効に抑制することが可能になる。さらに、被誘導ブロックに基板の前部周縁が高精度に保持されるので、標準化された蓋体開閉装置を使用することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における基板収納容器は、図1ないし図14示すように、複数枚(例えば25枚)のシリコンウェーハWを収納する容器本体1と、この容器本体1の開口した正面を開閉する蓋体20と、この蓋体20に装着されて複数枚のシリコンウェーハWの前部周縁を保持するフロントリテーナ40と、容器本体1と蓋体20との間に介在されるシールガスケット60と、蓋体20に内蔵されて容器本体1の正面を覆う蓋体20を施錠する左右一対の施錠機構70とを備え、フロントリテーナ40を構成する弾性片44当たりの基板保持力をy(N)、シリコンウェーハW一枚当たりの質量をw(kg)とした場合に、10.8×w<y<34.3×wの関係式を満たすようにしている。
シリコンウェーハWは、図2に示すように、直径300mmの丸いウェーハに形成され、表裏両面がそれぞれ鏡面に形成されており、専用のロボットにより左右両側部周縁がハンドリングされた状態で出し入れされる。このシリコンウェーハWの周縁部には、結晶方向の判別や整列を容易にするノッチ(図示せず)が略半円形に切り欠かれる。
容器本体1は、図1ないし図3に示すように、所定の樹脂を使用して透明のフロントオープンボックスタイプに成形され、両側壁の後部が内方向にそれぞれ部分的に傾斜して背面壁の面積が横長の正面の面積よりも小さく設定されており、複数枚のシリコンウェーハWを上下方向に並べて整列収納するよう機能する。
容器本体1の内部両側には図3ないし図5に示すように、平面略く字形あるいは略半円弧形の支持壁2がそれぞれ一体的、あるいは着脱自在に配設され、この左右一対の支持壁2の対向面には、平面略く字形あるいは略半円弧形のティース3が上下方向に所定のピッチ(例えば10mm)でそれぞれ一体的に並設されており、この左右一対のティース3がシリコンウェーハWを水平に支持搭載する。
各ティース3は、図3ないし図5に示すように、シリコンウェーハWの側部周縁に沿う平面略く字形あるいは略半円弧形に形成される平板4と、この平板4の湾曲形成された前部内側上に一体形成される平坦な前部中肉領域5と、平板4の前部外側上に一体形成されて前部中肉領域5の外側、換言すれば、支持壁2寄りに位置する平坦な前部厚肉領域6と、平板4の後部に一体形成される平坦な後部中肉領域7と、平板4の後部上に一体形成されて後部中肉領域7の前方に位置し、かつ支持壁2寄りに僅かな面積で位置する平坦な後部厚肉領域8とから形成される。
前部中肉領域5と前部厚肉領域6との間には、シリコンウェーハWの側部周縁に接触する垂直の段差9が僅かに形成される。前部厚肉領域6は、容器本体1の正面から背面方向に向かうにしたがい徐々に湾曲しながら細くなるよう平面略三角形状に形成され、蓋体20の取り外し時に容器本体1からシリコンウェーハWが飛び出すのを規制するよう機能する。また、前部中肉領域5と後部中肉領域7との間には図5に示すように、僅かに凹んだ薄肉領域10が形成され、この薄肉領域10がシリコンウェーハWの側部周縁に僅かな隙間を介して対向する。
このようなティース3は、平坦な面状の前部中肉領域5と後部中肉領域7とにシリコンウェーハWの側部周縁を高い精度を維持しつつ水平に支持し、シリコンウェーハWが上下方向に傾斜してロボットのフォークによる出し入れが困難になるのを防止するよう機能する。
なお、収納・支持の際、シリコンウェーハWは、一対のティース3の表面に接触しながら移動して支持されるのではなく、パーティクル防止の観点から、ロボットのフォークに保持された状態で一対のティース3上に隙間をおいて位置決めされ、その後、ロボットのフォークが一対のティース3間に垂直に下降することにより、支持壁2の対向面に接触することなく、一対のティース3に支持される。
容器本体1の底面の前部両側と後部中央には図示しないが、基板収納容器を搭載する加工装置に位置決めされる位置決め具がそれぞれ一体形成され、容器本体1の底面後部には、薄板で小型のボトムプレートが着脱自在に後方から装着されており、このボトムプレートの底部に嵌められた単数複数の識別体が加工装置に識別されることにより、基板収納容器のタイプやシリコンウェーハWの枚数等が把握されることとなる。
各位置決め具は、図示しないが、例えば断面略逆M字形、略逆Y字形、あるいは凹んだ小判形等に形成される。ボトムプレートは、平面略凹字形、略Y字形、又は多角形等に形成され、必要に応じて大小が変更される。
容器本体1の底面両側には図1に示すように、前後方向に伸びる断面略L字形のガイドレール11がそれぞれ張り出し形成され、この左右一対のガイドレール11が基板収納容器の搬送時の便宜を図る。容器本体1の天井中央部には、平面略矩形のロボティックフランジ12が一体的あるいは着脱自在に装着され、このロボティックフランジ12がOHTと呼ばれる自動搬送機に保持されることにより、基板収納容器が工程内を搬送される。
容器本体1の開口正面の周縁部は、断面略倒L字形に形成されることにより、外方向に張り出されてリム部13を形成し、このリム部13内の上下には、矩形を呈した蓋体施錠用の係止穴14がそれぞれ複数凹み形成される。容器本体1の両側壁には、肉厚の円板形又は倒U字形の搬送ハンドルがそれぞれ選択的に装着され、この搬送ハンドルが把持されることにより基板収納容器が搬送される。
なお、容器本体1、支持壁2、ティース3、位置決め具、ボトムプレート、ガイドレール11、ロボティックフランジ12、及び搬送ハンドルは、例えばポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、又は環状オレフィン樹脂等を用いて成形される。これらの材料には、カーボンブラック、アセチレンブラック、炭素繊維、カーボンナノチューブ、金属繊維、ポリアセチレン,ポリピロール,ポリアニリン等の導電性高分子等の導電性付与剤、第四級アンモニウム塩類、脂肪族アミン塩類等のカチオン系帯電防止剤、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等を補強剤として適宜添加することができる。
蓋体20は、図1、図13、図14に示すように、容器本体1のリム部13内に着脱自在に嵌合される嵌合プレート21と、この嵌合プレート21の表面にセットされた一対の施錠機構70を着脱自在に被覆する左右一対のカバープレート32とから構成され、容器本体1の開口した正面内に着脱自在に押圧して嵌合される。嵌合プレート21は、基本的には断面略ハット形に形成されるとともに、四隅部が丸く面取りされた横長の正面略矩形に形成され、周壁が断面略L字形、略H字形、又は略Z字形に形成されて剛性が確保される。
嵌合プレート21の凹んだ裏面中央部には図2に示すように、左右横方向に伸びる複数の強度確保リブ22が所定の間隔をおいて上下方向に並べて配列され、各強度確保リブ22が板片に形成されて蓋体20や嵌合プレート21の撓みを防止し、剛性を確保するよう機能する。嵌合プレート21の裏面周縁部には図2や図12に示すように、嵌合保持溝23がエンドレスに形成され、この嵌合保持溝23に、シール性を確保するシールガスケット60が着脱自在に嵌合される。
嵌合プレート21の周壁には、洗浄時に使用される複数の水切り孔が所定の間隔をおいて穿孔され、周壁の上下には左右一対の開口24が所定の間隔をおいて形成されており、各開口24が容器本体1の係止穴14に対向する。嵌合プレート21の左右両側の周壁内には、カバープレート32用の取付穴が所定の間隔をおいて複数穿孔される。
嵌合プレート21の突出した表面中央部は、図1に示すように、開閉把持用の膨出台座25とされ、この表面の平坦な膨出台座25が嵌合プレート21の左右両側の周壁との間に左右一対の設置スペース26を凹んだ状態にそれぞれ区画形成しており、各設置スペース26に施錠機構70がセットされる。膨出台座25は、その上下部の左右に蓋体20の位置決め時に使用される位置決め穴27がそれぞれ穿孔され、この上下一対の位置決め穴27が蓋体20の中心点を挟んで対角線上に配列される。
膨出台座25の周囲には、カバープレート32用の取付穴が所定の間隔をおいて複数穿孔されるが、この複数の取付穴は、設置スペース26やその近傍部にも必要に応じ穿孔される。各設置スペース26には図14に示すように、略中央部に位置して蓋体20の厚さ方向に伸びる円筒リブ28と、この円筒リブ28の上下(図14の左右方向)に位置する複数のカム31とが配設される。
円筒リブ28は、例えば90°等の所定の角度で水切り作用を営む複数のスリット30が軸方向に切り欠かれ、この複数本のスリット30により周方向に湾曲した複数片に分割される。各カム31は、間隔をおいて平行に相対向する左右一対のカムレールを備え、各カムレールの表面に、滑らかな凹凸面からなるカム面が形成される。各カム31は、その一部が嵌合プレート21の周壁近傍における取付穴付近に選択的に形成される。
各カバープレート32は、設置スペース26に略対応する形に屈曲して形成され、左右両側部等から複数の取付片がそれぞれ突出しており、各取付片が嵌合プレート21の取付穴に嵌合することにより、嵌合プレート21に強固にセットされる。このカバープレート32は、操作用の取外し片が形成され、中央部付近に、施錠機構70用の貫通操作孔33が正面矩形に穿孔されており、この貫通操作孔33が図示しない蓋体開閉装置の操作キーに貫通される。
カバープレート32の裏面には、設置スペース26のカム31に隙間をおいて対向するカム34が配設され、このカム34は、間隔をおいて平行に相対向する左右一対のカムレールから形成されており、各カムレールの表面に、滑らかな凹凸面からなるカム面が形成される。各カム34は、その一部がカバープレート32の周縁部付近に選択的に形成され、カバープレート32の剛性を向上させるよう機能する。
なお、蓋体20は、例えばポリカーボネート、フッ素含有ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、又はポリアセタール等を用いて成形される。
フロントリテーナ40は、図2に示すように、蓋体20の嵌合プレート21に着脱自在に装着され、容器本体1の内部背面におけるリヤリテーナとの間にシリコンウェーハWの前後部周縁を挟んで弾発的に支持するとともに、シリコンウェーハWをティース3から浮かせ、これらシリコンウェーハWとティース3が輸送時に擦れてパーティクルが発生するのを防止する。
フロントリテーナ40は、図6ないし図9に示すように、嵌合プレート21の複数の強度確保リブ22に嵌合される縦長の支持枠体41と、この支持枠体41の左右両側部間に変形可能に架設された複数の弾性片44と、各弾性片44の略中央部に形成されてシリコンウェーハWの前部周縁と嵌合する誘導ブロック47と、各弾性片44の略両側部に所定の間隔をおいてそれぞれ形成され、シリコンウェーハWの前部周縁を挟持する一対の被誘導ブロック52とを備え、誘導ブロック47により、各被誘導ブロック52にシリコンウェーハWの前部周縁を誘導する。
支持枠体41は、間隔をおいて左右に位置する一対の第一バー42と、この一対の第一バー42の上下両端部間にそれぞれ架設される一対の第二バー43とを備え、上下方向に長く伸びる一対の第一バー42の間に、左右横方向に伸びる複数の弾性片44が所定の間隔をおいて上下方向に配列されており、この複数の弾性片44の側部には所定の深さのスリット44aが形成される。各第一バー42の裏面には、複数の凹溝が間隔をおいて上下方向に並べて切り欠かれ、各凹溝が嵌合プレート21の強度確保リブ22に着脱自在に密嵌するとともに、成形時におけるフロントリテーナ40の変形を防止する。
なお、嵌合プレート21の強度確保リブ22と支持枠体41の凹溝とをフロントリテーナ40の各弾性片44の位置精度を確保するために嵌合しても良いが、何らこれに限定されるものではない。例えば、嵌合プレート21の裏面、特に裏面中央部付近に、複数の強度確保リブ22の他、支持枠体41を着脱自在に保持する複数の保持爪を形成しても良い。
各弾性片44は、断面略皿形に屈曲形成される中間片45と、第一バー42と中間片45との間に屈曲して一体形成される一対の側片46とを備え、前後方向に屈曲あるいは湾曲しており、蓋体20の剛性を向上させる。
各弾性片44の厚さや幅、側部におけるスリット44aの深さは、シリコンウェーハWの安定的な保持と蓋体開閉装置の取扱性の両立を図る観点から、弾性片44一本当たりの基板保持力をy(N)、シリコンウェーハW一枚当たりの質量をw(kg)とした場合に、10.8×w<y<34.3×wの関係式を満たすように調整される。これは、基板保持力yが10.8未満の場合には、蓋体20を下向きにして基板収納容器を輸送する際、振動や加速度の作用に伴いシリコンウェーハWを安定的に保持することができず、シリコンウェーハWの回転や擦れを招いて汚染が生じるからである。
逆に、基板保持力yが34.3を超える場合には、シリコンウェーハWの保持は良好であるものの、容器本体1の背面側にシリコンウェーハWが強く圧接されることになり、容器本体1のリヤリテーナが損傷するからである。また、弾性片44の反発力が大きくなるので、容器本体1に蓋体20を装着する際の押圧力が大きくなり過ぎ、作業性が悪化したり、使用不能となったり、特殊な仕様の装置が別に必要になるからである。
なお、弾性片44一本当たりの基板保持力yは、容器本体1に直径300mmのシリコンウェーハWが最大枚数フルに収納された場合、1.3〜4.5(N)の範囲に調整される。また、容器本体1に直径300mmのシリコンウェーハWが最大枚数フルに収納され、容器本体1の開口した正面に蓋体20が嵌合される際の蓋体押し付け力は、30〜112.5(N)、好ましくは40〜80(N)の範囲とされる。
誘導ブロック47は、弾性片44の中間片45に一体形成される四角いブロック48と、このブロック48の表面側に凹み形成されてシリコンウェーハWの前部周縁を案内したり、掬い上げる遊嵌ガイド溝49とから容器本体1の背面方向(シリコンウェーハW方向)を向く断面略倒皿形に形成され、被誘導ブロック52よりも容器本体1の背面方向に僅かに突出しており、容器本体1に蓋体20が嵌合された場合にシリコンウェーハWの略中心線やその延長線上に位置する。
誘導ブロック47は、遊嵌ガイド溝49を区画する一対の対向壁50の内面51が容器本体1の背面方向に向かうにしたがい徐々に広がるよう傾斜形成される。一対の対向壁50の内面51は、その中心角が45°〜60°となるよう傾斜面に形成されるが、必要に応じ湾曲面にも形成される。
各被誘導ブロック52は、弾性片44の側片46に一体形成される四角いブロック53と、このブロック53の表面側に凹み形成されてシリコンウェーハWの前部周縁を案内するガイド溝54と、このガイド溝54の底部に切り欠かれ、案内されてきたシリコンウェーハWの前部周縁を挟持する略矩形の位置決め溝55とから容器本体1の背面方向(シリコンウェーハW方向)を向く断面略倒Y字形に形成される。
被誘導ブロック52は、ガイド溝54を区画する一対の対向壁56の内面57が容器本体1の背面方向に向かうにしたがい徐々に広がるよう傾斜形成され、図9に示す開口部の距離L1が誘導ブロック47の開口部の距離L2よりも小さくなるよう設定される。
相対向するガイド溝54の傾斜面は中心角が45°〜60°となるよう形成され、相対向する位置決め溝55の傾斜面は中心角が10°〜40°となるよう形成される。位置決め溝55の傾斜面の中心角が10°〜40°の範囲なのは、10°未満の場合には、シリコンウェーハWとの嵌合がきつくなり、シリコンウェーハWの汚染のおそれがあるからである。逆に、40°を超える場合には、シリコンウェーハWのがたつきが大きくなり、輸送時に溝外れ等のトラブルが懸念されるからである。
ガイド溝54の開口部における最大長さ寸法は、誘導ブロック47の底部における長さ寸法よりも広いことが好ましい。
なお、フロントリテーナ40は、例えばポリカーボネート、フッ素含有ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、又はポリアセタール、熱可塑性ポリオレフィン系エラストマー、熱可塑性ポリエステル系エラストマー等、各種の熱可塑性エラストマー等を用いて成形される。
シールガスケット60は、図10ないし図12に示すように、例えば中空枠形に形成されて嵌合プレート21の嵌合保持溝23に嵌入される断面略矩形のエンドレス体61と、このエンドレス体61の隅部から傾斜しながら突出してエンドレス体61の内外外方向に伸び、リム部13の内周面に接触する屈曲可能な屈曲片62と、エンドレス体61の表面から周方向に並んで突出し、嵌合プレート21の嵌合保持溝23内に圧力作用状態で強く嵌入される変形可能な複数の嵌合リブ63とから60°〜90°程度の硬度(JIS6253に準拠して測定)に成形される。
シールガスケット60は、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴム、熱可塑性ポリエステル系エラストマー、熱可塑性ポリオレフィン系エラストマー、EPDM、NBR等を使用して弾性変形可能に成形される。これらの中でも、加熱時の有機ガス成分の発生量が少なく、シリコンウェーハWに対する影響の小さいフッ素ゴムの選択が好ましい。シールガスケット60の屈曲片62は、断面略板形に形成され、先端部に断面略球形の図示しない膨出突起が必要に応じ選択的に形成されており、リム部13の内周面に屈曲しながら接触する。
このようなシールガスケット60は、蓋体20により密封された基板収納容器の内外に圧力差が生じた場合には、基板収納容器の外部から内部に塵埃(パーティクル含む)を含有する気体が流入するのを規制し、基板収納容器の内部から外部に気体を流出させる一方向性シールとして機能する。
各施錠機構70は、図13や図14に示すように、嵌合プレート21の円筒リブ28に嵌合支持されて外部からの操作キーの回転操作で回転する回転リール71と、嵌合プレート21とカバープレート32のカム31・34間にスライド可能に挟持され、回転リール71の回転に基づいて蓋体20の内外方向に直線的にスライドする複数の進退動バー72と、各進退動バー72に形成され、進退動バー72の進退動作に伴い蓋体周囲の開口24から出没してリム部13の係止穴14に嵌合する係止爪73とから構成される。
回転リール71は、中空で断面略逆凸字の円板に形成され、表面の中心部に、貫通操作孔33を貫通した操作キーに嵌合される操作穴が正面略矩形に形成されており、中心部と周縁部との間には、進退動バー72用の一対の案内溝が所定の角度で半円弧形に湾曲形成される。このような構成の回転リール71は、操作穴に操作キーが挿入され、時計方向あるいは反時計方向に90°回転する。
なお、蓋体開閉装置の接続位置や寸法は、SEMI規格で容器のサイズ毎に規定されている。例えば、300mmのシリコンウェーハWを整列収納する工程容器の蓋体20を自動開閉するための装置インターフェイスの仕様に関しては、SEMI規格のE62で標準化された蓋体開閉装置(図示せず)に対応可能に定められている。
各進退動バー72は、一対のカムレールの幅に対応する略長方形の板形に形成され、長手方向の中心線が回転リール71の中心部と一致するよう一対のカムレールに配置される。進退動バー72は、その先端部に断面略L字形の係止爪73が一体形成され、末端部にはピン74が連結されており、このピン74が回転リール71の案内溝に直接的あるいは発塵防止用の回転ローラを介し間接的に嵌入される。
進退動バー72の左右両側部には、複数のピン突起75が所定の間隔をおいて突出形成され、各ピン突起75がカムレールのカム面に直接的あるいは発塵防止用の回転ローラを介し間接的に接触する。
なお、係止爪73の先端の一部を厚さ方向に傾斜させてリム部13の係止穴14内に接触する接触面積が減少するようにすれば、係止爪73の先端が係止穴14に嵌合する際、抵抗を低減することができる。また、施錠機構70は、例えばポリカーボネート、フッ素含有ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、又はポリアセタール等を用いて成形される。
上記において、複数枚のシリコンウェーハWを整列収納した容器本体1のリム部13を蓋体20により密封して閉じる場合には、蓋体開閉装置が容器本体1のリム部13に蓋体20を押圧嵌合して各施錠機構70の回転リール71を90°回転させる。すると、各回転リール71の回転に伴い、各進退動バー72がカム31・34のカム面に案内されつつ直線的にスライドし、各進退動バー72の係止爪73が嵌合プレート21の開口24から突出して容器本体1の係止穴14に嵌合係止し、この係止爪73の嵌合係止により、容器本体1が蓋体20により密封される。
蓋体20を嵌合する際、シリコンウェーハWが上下方向に多少離れていたり、上下方向に多少傾いていることがあるが、この場合には、誘導ブロック47を構成する遊嵌ガイド溝49の傾斜した内面51がシリコンウェーハWの前部周縁を遊嵌ガイド溝49の中央に導いたり、掬い上げる。
この遊嵌ガイド溝49の案内作用により、被誘導ブロック52を構成するガイド溝54の傾斜した内面57がシリコンウェーハWの前部周縁を正規の位置である位置決め溝55に導き、シリコンウェーハWの前部周縁が位置決め溝55に適切に挟持される。こうしてフロントリテーナ40は、誘導ブロック47と一対の被誘導ブロック52とにより、シリコンウェーハWの前部周縁を三点支持する。
複数枚のシリコンウェーハWを整列収納した容器本体1から蓋体20を取り外す場合には、蓋体開閉装置が各施錠機構70の回転リール71を上記の状態から90°回転させる。すると、各回転リール71の回転に伴い、各進退動バー72がカム31・34のカム面に案内されつつ直線的にスライドし、各進退動バー72の係止爪73が容器本体1の係止穴14から嵌合プレート21の開口24内に後退し、この後退により容器本体1から蓋体20が取り外し可能となる。
上記構成によれば、弾性片44一本当たりの基板保持力をy(N)、シリコンウェーハW一枚当たりの質量をw(kg)とした場合に、10.8×w<y<34.3×wの関係式を満たすように調整するので、フロントリテーナ40の保持力を十分に確保することができる。したがって、輸送時にシリコンウェーハWに予想以上の強い衝撃が作用しても、シリコンウェーハWの損傷のおそれを十分に排除することができる。また、FOSBタイプの蓋体20を開閉する際、FOUPタイプの標準化された蓋体開閉装置をそのまま使用することができる。
また、複数のティース3を従来よりも大きい10mm前後のピッチで上下方向に配列するので、シリコンウェーハWに対するロボットのフォークの干渉を有効に防止することが可能になる。また、ティース3の前部中肉領域5と前部厚肉領域6との間に、シリコンウェーハWに接触する段差9を形成するので、シリコンウェーハWの左右方向への位置ずれを有効に抑制することが可能になる。
また、前部中肉領域5と後部中肉領域7とにシリコンウェーハWを支持させ、薄肉領域10にシリコンウェーハWを接触させずに接触面積を可能な限り減少させるので、パーティクルの発生を大いに抑制防止することができる。
また、シールガスケット60の屈曲片62が外方向に傾斜し、屈曲片62が内外いずれの方向にも変形することがないので、シール性にムラの生じることがない。また、嵌合保持溝23にエンドレス体61の各嵌合リブ63が圧接し、抜けにくくするので、例え蓋体20が繰り返し開閉操作されても、シールガスケット60が位置ずれしたり、必要以上に変形することがない。また、容器本体1ではなく、蓋体20にシールガスケット60をセットするので、リム部13の形状の複雑化を有効に防止することができる。
また、蓋体20の強度確保リブ22にフロントリテーナ40の凹溝が嵌合するとともに、被誘導ブロック52にシリコンウェーハWの前部周縁が保持・保護されるので、簡易な構成でフロントリテーナ40の耐衝撃性や耐変形性を著しく向上させることができる。したがって、輸送時にシリコンウェーハWが損傷するのを有効に抑制あるいは防止することができる。
また、誘導ブロック47の遊嵌ガイド溝49がシリコンウェーハWの中心線の延長線上に位置するよう配置され、しかも、ガイド溝54よりも広く形成されているので、容器本体1に蓋体20を取り付ける際、遊嵌ガイド溝49がシリコンウェーハWと最初に接触し、シリコンウェーハWの位置ずれや誤差を中心線に沿って安定して修正することができる。この安定した修正により、被誘導ブロック52にシリコンウェーハWを確実に誘導することが可能になる。
また、被誘導ブロック52は、遊嵌ガイド溝49とは異なり、シリコンウェーハWの中心線との間に3°〜20°、好ましくは5°〜15°の範囲で角度を形成するよう配置され、ガイド溝54に導かれて位置決め溝55内に収納されるシリコンウェーハWを安定して保持することが可能になる。
また、遊嵌ガイド溝49の存在により、ガイド溝54が狭い範囲でもシリコンウェーハWを位置決め溝55に確実に導くことが可能になる。また、ガイド溝54を広い範囲に設ける必要がなく、水平面からの傾斜角度も抵抗が少なくなるよう設定できるので、被誘導ブロック52を成形収縮が小さく、寸法安定性が良いように厚肉部を小さく設計することが可能になる。また、被誘導ブロック52にシリコンウェーハWの前部周縁が高精度に保持されるので、標準化された蓋体開閉装置を使用することができる。
さらに、支持枠体41の両側部間に複数の弾性片44を架設し、支持枠体41に少なくとも一箇所の把持用のリブ(図示せず)を設けておくことにより、フロントリテーナ40の取り付け取り外し等の取扱性の向上が期待できる。さらにまた、容器本体1に蓋体20が嵌合された場合に、誘導ブロック47がシリコンウェーハWの中心線上に位置し、各被誘導ブロック52よりも早くシリコンウェーハWに干渉するので、シリコンウェーハWの誘導の確実化が大いに期待できる。
なお、上記実施形態では支持壁2を使用したが、支持壁2の代わりに支持枠を用意し、この支持枠に複数のティース3を縦リブを介し上下方向に並設しても良い。この際、支持枠の後部に、隣接するティース3間に位置する断面略倒U字形、略倒V字形の保持溝を形成し、この保持溝にシリコンウェーハWの両側部後方の周縁を支持させても良い。また、ティース3の前部中肉領域5と後部中肉領域7とは、同じ面積でも良いし、そうでなくても良い。
また、各ティース3を、シリコンウェーハWの周縁部に沿うよう平面略く字形に形成される平板4と、この平板4の屈曲形成された前部内側上に形成される前部中肉領域5と、平板4の前部外側上に形成されて前部中肉領域5の外側、換言すれば、支持枠寄りに位置する前部厚肉領域6と、平板4の後部に形成される後部中肉領域7とから形成し、前部中肉領域5と前部厚肉領域6との間に段差9を形成し、略平坦な前部中肉領域5と後部中肉領域7とにシリコンウェーハWを略水平に支持させても良い。
また、容器本体1の底面ではなく、ボトムプレートに複数の位置決め具をそれぞれ設けることもできる。また、ボトムプレートを拡大形成してその両側部に容器本体1の両側壁に対向する対向壁を立て設け、各対向壁に把持用の搬送ハンドルを取り付けることもできる。また、ボトムプレートの後部に、容器本体1の背面側に位置する壁を立て設け、この壁に識別コードやRFIDシステム(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)のICタグ(無線タグ、ICタグともいう)等を貼着、嵌合、又は支持させることもできる。
また、容器本体1の開口正面の周縁部を断面略倒L字形に形成してその先端部を断面略U字形に形成し、これらの凹んだ内部空間を係止穴14として使用することも可能である。また、嵌合プレート21の表面中央部に、正面略矩形の膨出台座25を固定あるいは着脱自在に設けることも可能である。また、蓋体20に、各施錠機構70の一部を構成する回転リール71の回転を規制する回転規制手段を設置しても良い。
また、上下方向に並ぶ複数の強度確保リブ22の間に縦リブを一体形成し、蓋体20や強度確保リブ22の剛性を確保するようにしても良い。さらに、左右方向に伸びる一対の第二バー43の間に縦リブを上下方向に架設し、この縦リブと複数の弾性片44とを一体化してフロントリテーナ40の剛性を確保することもできる。さらにまた、誘導ブロック47と各被誘導ブロック52の内面51・57は、対称でも良いし、そうでなくても良い。
以下、本発明に係る基板収納容器の実施例を比較例と共に説明する。
先ず、基板収納容器は図1〜図14に示すタイプとし、容器本体の最大収納枚数を25枚として直径300mmで鏡面のシリコンウェーハをフルに収納することとした。蓋体の内面に装着するフロントリテーナについては、表1に示すように材質、弾性片の幅、弾性片側部のスリット深さを変更して6種類のサンプルを製造した。
Figure 0004667769
シリコンウェーハは厚さ0.77mm、質量0.13kgであるので、弾性片一本当たりの基板保持力を、1.3〜4.5、好ましくは1.5〜3.0(N)の範囲に調整することとした。これは、基板保持力が1.3(N)未満の場合には、擦れや回転によりシリコンウェーハが汚染するからである。逆に、基板保持力が4.5(N)を超える場合には、容器本体の背面側にシリコンウェーハが強く圧接されることとなり、ティースの背面側の支持壁、リヤリテーナ、シリコンウェーハに傷や跡が残るからである。
また、この容器本体の開口した正面に蓋体を嵌合する際の蓋体押し付け力は、30〜112.5(N)、好ましくは40〜80(N)の範囲とした。これは、蓋体押し付け力が32.5(N)未満の場合には、蓋体の取り付け取り外しが容易であるものの、蓋体のシール性やシリコンウェーハの保持力が十分ではなく、シリコンウェーハの汚染を招くという理由に基づく。
逆に、蓋体押し付け力が112.5(N)を超える場合には、蓋体開閉装置の蓋体押し付け力を超えてしまい、蓋体開閉装置による蓋体の取り付けが困難になり、保持力が強すぎてシリコンウェーハが傷付くという理由に基づく。さらに、フロントリテーナの反発力が強すぎて基板収納容器のシール性能に悪影響を及ぼすおそれがあるという理由に基づく。
このような基板収納容器について、シリコンウェーハ保持力試験、振動試験、シール性試験、落下試験、及び蓋体押し付け力試験をそれぞれ実施し、その結果を表2にまとめた。
(1)シリコンウェーハ保持力試験
先ず、基板収納容器の容器本体の背面壁中心部に長方形の貫通口を穿孔し、この容器本体に25枚のシリコンウェーハを収納して容器本体の開口した正面に蓋体を嵌合した。こうして容器本体に蓋体を嵌合したら、基板収納容器を図15に示すように下向きにしてその背面壁に測定器であるテンシロンを取り付け、25枚のシリコンウェーハの後部を押圧してシリコンウェーハの保持力を測定可能とした。
次いで、テンシロンを動作させてシリコンウェーハを一枚ずつ下方に1mm毎に押圧し、各シリコンウェーハの下降位置における保持力を測定して表2に記載した。表2への記載に際しては、基板収納容器の理論押し込み位置である2mmの場合の値を保持力とした。
(2)振動試験
先ず、基板収納容器の容器本体に25枚のシリコンウェーハを収納して容器本体の開口した正面に蓋体を嵌合した。こうして容器本体に蓋体を嵌合したら、ダンボール箱に基板収納容器を梱包資材を使用して収納・梱包するとともに、梱包したダンボール箱を振動試験機にセットし、以下の条件で振動試験を実施してシリコンウェーハの回転の有無を確認し、結果を表2に記載した。
シリコンウェーハの回転の有無は、シリコンウェーハのノッチが中心線の位置から3mm以上移動した場合に、回転有りとした。
〔試験条件〕
振幅 1.5mm
周波数 10〜55/60秒で掃引
サイクル 10サイクル
(3)シール性試験
先ず、図16に示すように、基板収納容器の容器本体に25枚のシリコンウェーハとワイヤレスの圧力センサをそれぞれ収納し、容器本体の開口した正面に蓋体を嵌合して密封状態とした。基板収納容器を密封状態にしたら、この基板収納容器を真空ポンプに接続された減圧チャンバ内にセットし、この減圧チャンバの圧力を変化(−10kPa〜復圧)させて圧力センサの検出値の変化から基板収納容器のシール性、すなわち圧力の保持時間を測定し、測定結果を表2にまとめた。
(4)落下試験
先ず、基板収納容器の容器本体に25枚のシリコンウェーハを収納して容器本体の開口した正面に蓋体を嵌合した。容器本体に蓋体を嵌合したら、ダンボール箱に基板収納容器を梱包資材を使用して収納・梱包するとともに、梱包したダンボール箱をJISに規定されている落下試験法にしたがい、60cm、80cm、1mの高さからそれぞれ落下させ(図17参照)、ダンボール箱を開封してシリコンウェーハがフロントリテーナの溝から外れたか否か、シリコンウェーハの破損状況、シリコンウェーハの回転の有無を目視により確認し、結果を表2にまとめた。
落下試験では、60cm、80cm、1mの高さから6面3稜1角の落下を実施した。シリコンウェーハの回転の有無は、シリコンウェーハのノッチが中心線の位置から5mm以上移動した場合に、回転有りとした。
(5)蓋体押し付け力試験
先ず、基板収納容器の容器本体に25枚のシリコンウェーハを収納し、容器本体を図18に示すように上向きにした。容器本体を上向きにしたら、基板収納容器の蓋体上に測定器であるテンシロンを補強板を介して取り付け、容器本体の開口した正面(上面)に蓋体を載せてその施錠機構が施錠可能な位置まで蓋体を圧下し、蓋体押し付け力をテンシロンにより測定して表2にまとめた。
Figure 0004667769
本発明に係る基板収納容器の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態を示す模式断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における容器本体、支持壁、ティースを示す断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における支持壁とティースを示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるティースとシリコンウェーハを示す要部断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるフロントリテーナを示す正面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるフロントリテーナを示す側面図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるフロントリテーナを示す平面図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるフロントリテーナを示す要部斜視図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるシールガスケットを示す説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるシールガスケットを示す図で、(a)図は図10のXI−XI線断面図、(b)図は(a)図に示す嵌合リブの説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における容器本体、蓋体、及びシールガスケットの関係を示す模式断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体と施錠機構を示す断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体と施錠機構を示す断面分解説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施例におけるシリコンウェーハ保持力試験を示す断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施例におけるシール性試験を示す説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施例における落下試験を示す説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施例における蓋体押し付け力試験を示す断面説明図である。
符号の説明
1 容器本体
2 支持壁
3 ティース
4 平板
5 前部中肉領域
6 前部厚肉領域
7 後部中肉領域
8 後部厚肉領域
9 段差
10 薄肉領域
13 リム部
20 蓋体
21 嵌合プレート
23 嵌合保持溝(凹部)
32 カバープレート
33 貫通操作孔
40 フロントリテーナ(リテーナ)
41 支持枠体(支持体)
42 第一バー
43 第二バー
44 弾性片
44a スリット
45 中間片
46 側片
47 誘導ブロック(ブロック)
52 被誘導ブロック(ブロック)
60 シールガスケット
61 エンドレス体
62 屈曲片
63 嵌合リブ(突部)
70 施錠機構
72 進退動バー
73 係止爪
W シリコンウェーハ(基板)


Claims (1)

  1. 直径300mmのシリコンウェーハからなる基板を複数枚整列収納可能なフロントオープンボックスタイプの容器本体と、この容器本体の内部両側に支持壁を介しそれぞれ上下方向に配列形成され、基板を支持する複数のティースと、容器本体の開口した正面に蓋体開閉装置により嵌め合わされる着脱自在の蓋体と、この蓋体に取り付けられて複数枚の基板の前部周縁を保持可能なフロントリテーナと、容器本体と蓋体との間に介在される弾性変形可能なシールガスケットとを備えた基板収納容器であって、
    各ティースは、基板の側部周縁に沿う平板と、この平板の前部内側に形成される前部中肉領域と、平板の前部外側に形成されて前部中肉領域の外側に位置する前部厚肉領域と、平板の後部に形成される後部中肉領域とを含み、前部中肉領域と前部厚肉領域との間に段差を形成し、前部中肉領域と後部中肉領域とに基板を略水平に支持させ、
    蓋体は、容器本体の開口した正面に着脱自在に嵌め合わされる横長で正面略矩形の嵌合プレートと、この嵌合プレートにセットされた施錠機構を内蔵し、蓋体開閉装置の施錠機構用の操作キーに貫通される貫通操作孔を備えたカバープレートとを含み、嵌合プレートの裏面に板片の強度確保リブを複数形成し、嵌合プレートの周壁には複数の水切り孔を穿孔し、
    フロントリテーナは、蓋体の嵌合プレートにおける複数の強度確保リブに嵌め合わされる支持体と、この支持体の左右両側部間に変形可能に架設される複数の弾性片と、各弾性片の略両側部に所定の間隔をおいてそれぞれ形成され、基板の前部周縁を溝で挟み持つ一対の被誘導ブロックとを含んで基板の前部周縁を保持するようにし、
    シールガスケットは、蓋体の嵌合プレートにおける裏面周縁部の嵌合保持溝に嵌め合わされるエンドレス体と、このエンドレス体から斜め外方向に突出して容器本体の開口した正面内周に接触する屈曲可能な屈曲片と、エンドレス体に形成されて嵌合プレートの嵌合保持溝に圧接する突部とを含み、
    容器本体の基板を最大収納枚数収納した場合に、容器本体の開口した正面を蓋体により閉塞する際の蓋体押し付け力を30〜112.5(N)の範囲とするとともに、フロントリテーナの各弾性片当たりの基板保持力を1.3〜4.5(N)の範囲とし、
    フロントリテーナの各弾性片当たりの基板保持力をy(N)、基板一枚当たりの質量をw(kg)とした場合に、10.8×w<y<34.3×wの関係式を満たすようにしたことを特徴とする基板収納容器。
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