JP4169736B2 - 基板収納容器 - Google Patents

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本発明は、半導体ウェーハやガラス基板等の基板を収納する基板収納容器に関し、より詳しくは、容器本体を開閉する蓋体の改良に関するものである。
近年、半導体ウェーハは200mmから300mmと大口径化してきているが、これに伴い、基板収納容器もトップオープンボックスタイプからフロントオープンボックスタイプに移行してきている。
このフロントオープンボックスタイプの基板収納容器は、図示しないが、開口した正面から挿入された複数枚の半導体ウェーハを整列収納する容器本体と、この容器本体の開口した正面に嵌入されてシール状態に閉鎖する着脱自在の蓋体と、この蓋体に内蔵され、容器本体の開口した正面に嵌入された蓋体を施錠する施錠機構とから構成されている(特許文献1参照)。
容器本体は、フロントオープンボックスに成形され、内部の背面壁には、各半導体ウェーハの後部周縁を保持するリヤリテーナが装着されている。また、蓋体は、容器本体の開口した正面に嵌入される筐体と、この筐体の開口正面を覆う表面プレートとから構成され、筐体には、収納された各半導体ウェーハの前部周縁を保持するフロントリテーナが装着されている。
施錠機構は、筐体に回転可能に軸支され、外部からのラッチキーの操作により回転する回転プレートと、この回転プレートの回転に基づき進退動して容器本体の開口内周縁部の係止穴に嵌合する複数の進退動バーとから構成され、パーティクルの混入防止の観点から蓋体開閉装置により自動的に取り扱われる。
こうしたフロントオープンボックスタイプの基板収納容器については、SEMI規格の定めがある。例えば、SEMI規格のE47.1やM31は、基板収納容器の基本形状や寸法の標準化に関する定めである。また、SEMI規格には、半導体ウェーハの中心を通り、寸法の基準となる基準面についての2つの定めがある。
具体的には、半導体ウェーハを二等分し、水平上及び表面上の基準面と垂直な面(半導体ウェーハの挿入方向と平行な面)はBDP(Bilateral Datum Plane)と定められ、半導体ウェーハを二等分し、基板収納容器の前面に平行な垂直面(半導体ウェーハの挿入方向と直交する面)はFDP(Facial Datum Plane)と定められている。
これに関連して、SEMI規格のE47.1やM31は、蓋体により閉鎖された基板収納容器のFDPから基板収納容器前面までの最大寸法(Y52)を166mm未満と定めている。さらに、同規格のE62は、施錠機構を内蔵した蓋体と蓋体開閉装置とのインターフェイス部の寸法の標準化に関して定めている。
基板収納容器は以上のようにSEMI規格のE47.1やM31に基づいてY52が166mm未満に設定されているが、これは蓋体開閉装置に基板収納容器を搭載し、蓋体の表面に位置する壁面とシール可能にドッキングさせる際の位置精度を確保するためである。基板収納容器と蓋体開閉装置が精度良くドッキングしないと、蓋体と向き合う面の蓋体開閉装置の検出センサが正しく検出せず、蓋体開閉装置の操作エラーを招き、作業が中断するからである。
特開2003‐174081号公報
従来の基板収納容器は、以上のように構成されているが、半導体ウェーハを整列収納した容器本体に蓋体が取り付けられる際、半導体ウェーハが蓋体内面のフロントリテーナにより容器本体のリヤ側に押し込まれ、このときの反発力によりフロントリテーナと共に蓋体、特にその中央部が表面プレート側に凸状に撓むことがある。
蓋体が撓んでしまうと、蓋体の正面、特に蓋体中央部のY52がSEMI規格を満たさなくなり、蓋体開閉装置とのドッキングの際に部分的に強く接触し、蓋体開閉装置のラッチキーが所定の深さまで挿入されないで回転プレートを回転させるという問題がある。また、蓋体開閉装置のラッチキーが所定の深さまで挿入されないで回転プレートを回転させると、作動トラブルを起こしたり、蓋体の閉鎖が不十分になってシール性に支障を来たし、パーティクルを含む空気が容器本体に侵入して半導体ウェーハを汚染するおそれがある。
本発明は上記に鑑みなされたもので、蓋体の撓みに伴う蓋体開閉装置とのドッキング不良を抑制防止し、作動トラブルやパーティクルを含む気体が容器本体に侵入して基板を汚染することのない基板収納容器を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、開口した正面から挿入された基板を収納する容器本体と、この容器本体の開口した正面に嵌め入れられる蓋体と、この蓋体に設けられ、容器本体に嵌め入れられた蓋体を施錠する施錠機構とを含み、蓋体にフロントリテーナを装着し、基板を収納した容器本体の開口した正面に蓋体を嵌め入れる際、蓋体のフロントリテーナにより基板を容器本体の背面側に押し込むものであって、
蓋体を、容器本体の開口した正面に嵌め入れられる筐体と、この筐体の開口面を覆う表面プレートとから構成し、筐体の一部領域を裏面側から表面プレート方向に凹ませて内面凹部を形成し、この内面凹部に、基板の前部周縁を保持する複数のフロントリテーナを装着して各フロントリテーナを弾性の横長に形成し、筐体及び表面プレート表面の一部領域には、内面凹部の反対側に位置する凹部を筐体及び表面プレートの裏面方向に凹み形成し、
容器本体に嵌め入れられた蓋体の凹部から容器本体に挿入された基板を二等分し、かつ基板の挿入方向と直交する直交面までの距離を、凹部の形成されていない蓋体の表面から該直交面までの距離よりも短くしたことを特徴としている。
なお、筐体の両側部に施錠機構をそれぞれ設け、この一対の施錠機構の間を筐体の一部領域として凹部を形成することが好ましい。
また、蓋体の中心線部分で凹部の凹み深さを最大にすることができる。
さらに、上記直交面から蓋体の凹部までの距離を、直交面から凹部の形成されていない蓋体の表面までの寸法よりも0.1〜5mm短くすることができる。
ここで、特許請求の範囲における基板には、少なくとも口径200mm、300mm、450mmのシリコンウェーハからなる半導体ウェーハ、ガラスウェーハ、フォトマスク、記録媒体用基板、液晶ガラス等が含まれる。容器本体は、透明、半透明、不透明のいずれでも良い。この容器本体の背面は、透視窓とすることができる。また、表面プレートは、筐体の開口した全正面を覆うものでも良いし、筐体の開口した正面側部を覆うものでも良く、単数複数を問うものでもない。
凹部は、傾斜面、湾曲面、段差面により、断面略すり鉢形、略半円形、略半楕円形等に形成することができる。また、直交には、厳密な意味の直交と、おおよその意味の直交のいずれもが含まれる。さらに、本発明に係る基板収納容器は、フロントオープンボックスであれば、FOSBタイプとFOUPタイプのいずれもが含まれる。
本発明によれば、基板を収納した容器本体に蓋体が取り付けられる際、基板が蓋体により容器本体の後方に押し込まれ、このときの反力により蓋体がその表面プレート側に撓むことがあるが、例え蓋体に撓みが発生してその表面プレート方向に膨らんでも、表面プレートの表面よりも筐体側に凹んだ凹部が表面プレートよりも外方向に膨らみ出ることがない。
本発明によれば、蓋体の撓みに伴う蓋体開閉装置とのドッキング不良を抑制あるいは防止し、作動トラブルやパーティクルを含む気体が容器本体に侵入して基板を汚染することがないという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における基板収納容器は、図1ないし図4に示すように、開口した正面から背面壁方向に挿入された複数枚の半導体ウェーハWを整列収納する容器本体1と、この容器本体1の開口した正面にシール状態に嵌入される着脱自在の蓋体20と、外部からの操作に基づいて容器本体1に嵌入された蓋体20を施錠する左右一対の施錠機構40とを備えるようにしている。
各半導体ウェーハWは、図4に示すように、例えば直径300mmの丸い円板形のシリコンウェーハからなり、表裏両面がそれぞれ鏡面に形成されており、専用のロボットにより左右の両側部周縁がハンドリングされた状態で出し入れされる。この半導体ウェーハWの周縁部には、結晶方向の判別や整列を容易にするノッチが平面略半円形に切り欠かれる。
容器本体1は、図1、図3、図4に示すように、透明性や高剛性に優れるポリカーボネート等の所定の樹脂を使用して正面の開口したフロントオープンボックスに成形され、複数枚(例えば25枚)の半導体ウェーハWを上下方向に並べて整列収納するよう機能する。
容器本体1は、その内部背面壁に左右一対のリヤリテーナ2が間隔をおいて形成され、この一対のリヤリテーナ2が半導体ウェーハWの後部周縁を保持する。各リヤリテーナ2は、図3や図4に示すように、上下方向に伸びる断面略U字形の保持体3を備え、この保持体3の正面に、半導体ウェーハWの後部周縁を弾発的に保持する断面略U字形等の保持溝4が上下方向に複数並べて形成される。
容器本体1の両側壁内面には、相互に対向して半導体ウェーハWを略水平に支持搭載する左右一対のティース5が形成され、この左右一対のティース5が上下方向に所定のピッチで複数配列される。
各ティース5は、平面略長方形、略く字形、あるいは略半円弧形に形成されて半導体ウェーハWの側部周縁に沿う平板6と、この平板6の前部内側上に一体形成される平坦な前部中肉領域と、平板6の前部外側上に一体形成されて前部中肉領域の外側、換言すれば、容器本体1の側壁側に位置する平坦な前部厚肉領域と、平板6の後部に一体形成される後部中肉領域と、平板6の後部に形成されて後部中肉領域の前方に位置し、容器本体1の側壁寄りに僅かな面積で位置する平坦な後部厚肉領域とから形成される。
前部中肉領域と前部厚肉領域との間には、半導体ウェーハWの側部周縁に接触する垂直の段差が僅かに形成される。前部厚肉領域は、半導体ウェーハWの厚さ相当の高さ、具体的には0.3〜0.7mm程度の高さに形成され、蓋体20の取り外し時に半導体ウェーハWが容器本体1から飛び出すのをストッパとして規制する。前部中肉領域と後部中肉領域との間には、僅かに凹んだ薄肉領域が形成され、この薄肉領域が半導体ウェーハWの側部周縁に僅かな隙間を介して対向する。
このような構成のティース5は、平坦な前部中肉領域と後部中肉領域とに半導体ウェーハWの側部周縁を高い精度を維持しつつ水平に支持し、半導体ウェーハWが上下方向に傾斜してロボットのフォークによる出し入れが困難になるのを防止するよう機能する。
容器本体1の底面の前部両側と後部中央とには、基板収納容器を搭載する加工装置に位置決めされる位置決め具7がそれぞれ一体形成される。各位置決め具7は、断面略M字形、略逆V字形、略逆Y字形あるいは凹んだ小判形等に形成される。容器本体1の天井中央部には図1や図3に示すように、平面矩形のロボティックフランジ8が一体的あるいは着脱自在に装着され、このロボティックフランジ8がOHT(オーバーヘッドホイストトランスファー)と呼ばれる図示しない自動搬送機構に保持されることにより、基板収納容器が工程内を搬送する。
容器本体1の開口正面の周縁部は断面略L字形に形成されることにより、外方向に張り出されてリム部9を形成(図3、図4参照)し、このリム部9内の上下には、蓋体施錠用の係止穴10がそれぞれ複数凹み形成される。容器本体1の両側壁には、肉厚の円板形、略L字形、あるいは倒U字形の搬送ハンドル(図示せず)がそれぞれ選択的に装着され、この搬送ハンドルが作業員に把持されることにより基板収納容器が搬送される。
なお、容器本体1、位置決め具7、ロボティックフランジ8、及び搬送ハンドルは、例えばポリカーボネート、ポリエーテルイミド、又は環状オレフィン樹脂等を使用して成形される。これらの材料には、カーボンブラック、アセチレンブラック、炭素繊維、カーボンナノチューブ、金属繊維、帯電防止剤等を適宜添加することができる。
蓋体20は、図3や図4に示すように、容器本体1の開口したリム部9内に着脱自在に嵌入される筐体21と、この筐体21の正面の開口した両側部を覆う左右一対の表面プレート28とから構成され、容器本体1のリム部9内に押圧嵌合されてシール状態に閉鎖する。
筐体21は、基本的には断面略ハット形で正面略矩形の横長に形成され、周縁部に周壁22が屈曲して一体形成されており、この周壁22の屈曲部に、容器本体1と蓋体20との間に介在するシールガスケット23が着脱自在に嵌合される。
シールガスケット23は、例えばフッ素ゴム、シリコーンゴム、ポリエステル系、ポリオレフィン系等の各種熱可塑性エラストマー等を使用してエンドレスに成形され、蓋体20の嵌合時にリム部9の内周に圧接変形し、容器本体1の外部から内部に塵埃を含む空気が流入するのを抑制防止するよう機能する。
筐体21は、図4に示すように、その一部領域である中央部が裏面側から表面プレート28方向(図4の上方向から下方向)に凹んで内面凹部を形成し、この内面凹部に半導体ウェーハWの前部周縁を保持する複数のフロントリテーナ25が装着される。各フロントリテーナ25は、図5に示すように、弾性材料を使用して横長の溝形に屈曲形成され、半導体ウェーハWの前部周縁を弾発的に保持する複数の保持ブロック27が間隔をおいて一体形成される。
内面凹部の反対面(外表面)には、凹部24が形成され、図示しない蓋体開閉装置に吸着される吸着領域26がそれぞれ略半円形に形成される。凹部24は、溝形に形成され、SEMI規格で定められたFDP(容器本体1に挿入された半導体ウェーハWの中心部を通り、かつ半導体ウェーハWの挿入方向と直交する直交面)までの距離P1が凹部24の形成されていない蓋体20の表面29からFDPまでの距離P2よりも小さく短く設定される(図4参照)。
凹部24の凹み深さは、蓋体20により閉鎖された容器本体1のFDPから凹部24の形成されていない蓋体20の表面29までの距離と、FDPから凹部24までの距離との差として求められ、0.1〜5mmの範囲で設定される。この凹部24の凹み深さは、好ましくは0.3〜3mm、より好ましくは0.5〜1mmの範囲で設定される。
凹部24の凹み深さが0.1〜5mmの範囲とされるのは、凹み深さが0.1mm未満の場合には、蓋体20の撓みの悪影響を排除することができないからである。逆に、5mmを超える場合には、蓋体20の内部空間が狭くなり、施錠機構40との干渉に伴い強度低下を招くおそれが生じるからである。
凹部24の好ましい凹み深さが0.3〜3mmの範囲なのは、この範囲内であれば、センサによる蓋体20の検出に支障を来たすことが全くないからである。また、凹部24のより好ましい凹み深さが0.5〜1mmの範囲なのは、この範囲内であれば、蓋体20の撓みを十分に補正することができ、しかも、蓋体20の何れの箇所を測定してもSEMI規格の寸法から外れることが全くないからである。
一対の表面プレート28は、それぞれ筐体21の開口面に対応する形に形成され、施錠機構40を被覆しており、施錠機構40用の貫通操作孔30が正面矩形に穿孔されるとともに、この左右一対の貫通操作孔30が蓋体開閉装置のラッチキーに貫通される。一対の表面プレート28の貫通操作孔30を通過して上下方向に伸びる一対の線28Lは、筐体21の一部領域である中央部を左右から区画しており、この区画した中央部の全部あるいは一部(シール形成領域、吸着領域26、蓋体20のセンサ検出領域を除く一部)に凹部24が凹み形成される(図2参照)。各表面プレート28は、筐体21の正面に複数の係止片31を介して装着される。
なお、蓋体20の筐体21や表面プレート28等は、例えばポリカーボネート、フッ素を含有したポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、環状オレフィン樹脂等を使用して成形される。
一対の施錠機構40は、筐体21の正面の開口した両側部にそれぞれ設置され、筐体21の一部領域である中央部を左右から区画しており、この区画した中央部の一部あるいは全部に凹部24が位置する。
各施錠機構40は、筐体21の正面側部に軸支され、貫通操作孔30を貫通した蓋体開閉装置の外部からの操作で回転する回転プレート41と、筐体21にスライド可能に支持されて回転プレート41に連結され、回転プレート41の回転に基づいて蓋体20の内外上下方向に直線的にスライドする複数の進退動バーと、各進退動バーの先端部に形成され、筐体21の周壁の開口から出没してリム部9の係止穴10に嵌合係止する係止爪とから構成され、容器本体1のリム部9を嵌合閉鎖した蓋体20を強固に施錠する。
上記構成によれば、半導体ウェーハWが蓋体内面のフロントリテーナ25により容器本体1のリヤ側に押し込まれ、このときの反発力によりフロントリテーナ25と共に蓋体20がその表面プレート28側に凸状に撓んでも、凹部24のFDPまでの距離が表面プレート28の表面29からFDPまでの距離よりも当初から小さく短く、凹部24の深さが凹部24の形成されていない蓋体20の表面29を基準として蓋体20の裏面方向に0.1〜5mmとなるよう設定されているので、容器本体1に半導体ウェーハWがフルに装填されても、蓋体中央部のY52寸法がSEMI規格を超えて満たさなくなることがない。
すなわち、半導体ウェーハWの収納前のY52と半導体ウェーハWの収納後のY52との差が蓋体20の撓みとなるが、本実施形態ではこうした蓋体20の撓みが発生して蓋体20の表面プレート28が表面29方向に凸状に膨らんでも、撓み量を吸収して(逃がして)SEMI規格を満たすよう凹部24が予め形成される。したがって、基板収納容器が蓋体開閉装置とドッキングして蓋体20が開閉操作される際、蓋体20の撓みのために定位置で基板収納容器が検出されず、開閉操作が途中で中断されたり、蓋体開閉装置のラッチキーが所定の深さまで挿入されないで回転プレート41を回転させることがない。
また、作動トラブルが生じたり、蓋体20の閉鎖が不十分になってシール性に支障を来たし、パーティクルを含む空気が容器本体1に侵入して半導体ウェーハWを汚染するおそれを有効に排除することができる。また、筐体21の中央部に凹部24が形成されるので、蓋体20の撓みを効果的に補正したり、寸法バラツキに十分対処することが可能になる。
次に、図5は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、蓋体20の凹部24を裏面方向に0.5mm凹み形成し、表面プレート28の表面29に、0.5mmの凹部24である段差32を形成するようにしている。
表面プレート28の段差32は、蓋体20の中心線から表面プレート28の貫通操作孔30を通過して上下方向に伸びる線28Lまでの間に形成される。この表面プレート28の段差32は、蓋体20の撓み量を考慮し、必要に応じて形成される。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、凹部24や表面プレート28の多様化を図りながらSEMI規格の遵守が期待できるのは明らかである。
次に、図6は本発明の第3の実施形態を示すもので、この場合には、筐体21の幅方向における中心線部分の凹み深さが最も深くなるよう凹部24を略円弧形に形成し、この凹部24の内部両側に、間隔をおいて相対向する左右一対のフロントリテーナ25Aをそれぞれ装着するようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、中心線部分の凹み深さが最も深くなるよう凹部24を形成しているので、最も撓み量が大きく凸状になりやすい蓋体20の中心部と凹部24とで撓みを相殺することができるのは明らかである。
なお、上記実施形態では表面プレート28の表面29に段差32を形成したが、何らこれに限定されるものではない。例えば、蓋体20の中心部に向かうほどFDPからの距離が小さくなる傾斜面を形成しても良い。
また、施錠機構40を、蓋体20に支持されて外部からの操作で回転する回転体と、蓋体20にスライド可能に支持されて回転体に連結され、回転体の回転に基づいて蓋体20の内外方向に進退動する複数の進退動バーと、蓋体20周壁の開口付近に回転可能に支持されて進退動バーの先端部に連結され、この進退動作バーの進退動に基づいて蓋体20の開口から出没する係止ローラとから構成することができる。
また、容器本体1の両側壁内面に、ガイド溝を取付ボスの熱溶着や超音波溶着等の方法により一体化しても良い。さらに、リヤリテーナ2やティース5の全部又は一部にしぼ(texture)を加工して低摩擦抵抗領域を形成しても良い。
本発明に係る基板収納容器の実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体を示す正面説明図である。 図1のIII−III線断面説明図である。 図1のIV−IV線断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第2の実施形態を示す断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第3の実施形態を示す断面説明図である。
符号の説明
1 容器本体
2 リヤリテーナ
9 リム部
20 蓋体
21 筐体
24 凹部
25 フロントリテーナ
25A フロントリテーナ
28 表面プレート
28L 表面プレートの貫通操作孔を通過して上下方向に伸びる線
29 表面プレートの表面
30 貫通操作孔
32 段差
40 施錠機構
FDP 容器本体に挿入された半導体ウェーハの中心部を通り、かつ半導体ウェーハの挿入方向と直交する直交面(容器本体に挿入された基板の略中心部を通り、かつ基板の挿入方向と略直交する直交面)
P1 凹部からFDPまでの距離
P2 凹部の形成されていない蓋体の表面からFDPまでの距離
W 半導体ウェーハ(基板)

Claims (4)

  1. 開口した正面から挿入された基板を収納する容器本体と、この容器本体の開口した正面に嵌め入れられる蓋体と、この蓋体に設けられ、容器本体に嵌め入れられた蓋体を施錠する施錠機構とを含み、蓋体にフロントリテーナを装着し、基板を収納した容器本体の開口した正面に蓋体を嵌め入れる際、蓋体のフロントリテーナにより基板を容器本体の背面側に押し込む基板収納容器であって、
    蓋体を、容器本体の開口した正面に嵌め入れられる筐体と、この筐体の開口面を覆う表面プレートとから構成し、筐体の一部領域を裏面側から表面プレート方向に凹ませて内面凹部を形成し、この内面凹部に、基板の前部周縁を保持する複数のフロントリテーナを装着して各フロントリテーナを弾性の横長に形成し、筐体及び表面プレート表面の一部領域には、内面凹部の反対側に位置する凹部を筐体及び表面プレートの裏面方向に凹み形成し、
    容器本体に嵌め入れられた蓋体の凹部から容器本体に挿入された基板を二等分し、かつ基板の挿入方向と直交する直交面までの距離を、凹部の形成されていない蓋体の表面から該直交面までの距離よりも短くしたことを特徴とする基板収納容器。
  2. 筐体の両側部に施錠機構をそれぞれ設け、この一対の施錠機構の間を筐体の一部領域として凹部を形成した請求項1記載の基板収納容器。
  3. 蓋体の中心線部分で凹部の凹み深さを最大とした請求項1又は2記載の基板収納容器。
  4. 上記直交面から蓋体の凹部までの距離を、直交面から凹部の形成されていない蓋体の表面までの寸法よりも0.1〜5mm短くした請求項1、2、又は3記載の基板収納容器。
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