JP2908985B2 - ウェーハ収納容器のウェーハ抑え - Google Patents
ウェーハ収納容器のウェーハ抑えInfo
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Description
汚染から防いで安全に輸送し、保管し、取り扱うための
ウェーハ収納容器に用いられるウェーハ抑えに関するも
のである。
に示すような構造をしていて、ウェーハWを内箱aに収
納した後、内箱aを容器本体bに入れ、その嵌合周縁部
にシール部材cを装着する。他方、蓋体dの内面に、両
側に多数の短冊状の弾性片eが片持ち梁状に対設されて
いるウェーハ抑えfを装着した後、蓋体dを容器本体b
に被せて嵌合すると共に、ウェーハ抑えfで各ウェーハ
Wの上縁部を弾性的に支持するという方法で使用してい
た。この構造のウェーハ抑えfに代えて、図5に示すよ
うに蓋体gの内面両側に垂直の弾性板材を二重にして対
設させた構造のウェーハ抑えhとし、両弾性板材を外側
に曲げることで各ウェーハWの斜め上縁を弾性的に支持
する方法、図6に示すように弓状弾性片iを支持枠jの
内面両側で固設したウェーハ抑えとし、弓状弾性片iの
中央部で各ウェーハWの上縁部を弾性的に支持する方
法、図7に示すように蓋体kの内面中央部の支持枠と、
これに相対して設けられた1対の係止片mと、その両側
寄りに設けられた片持ち梁状の弾性片nとからなる、ウ
ェーハ抑えを用いて、係止片mでウェーハWの上縁部を
支持すると共に、弾性片nの先端部が上方へ曲がること
でウェーハWの斜め上縁部を弾性的に支持する方法など
が知られている。
よび図7に示すウェーハ抑えはいずれも一端だけが蓋体
または支持枠に固定された垂直または片持ち梁状の弾性
片でウェーハを支持する構造になっているため、弾性片
の撓み部分がクリープ変形を起こし易く、とくにウェー
ハを長期間保管すると、クリープ変形によって弾性片の
反発力が低下し、ウェーハ保持力が弱まって輸送中にウ
ェーハが回転したりガタついたりして擦れが発生し、ウ
ェーハまたはウェーハ抑えの摩耗による発塵でウェーハ
が汚染される可能性が大きかった。その点、図6に示す
弓状弾性片iは両側で保持されているためクリープ変形
のおそれはないが、構造的にウェーハの上面全体を覆う
状態になるため、このウェーハ抑えが邪魔になって、容
器に収納したウェーハの枚数を蓋体の外側から確認する
ことができず、作業性を著しく損ねるという不都合があ
った。さらに、ウェーハWの形状には、基準位置を示す
方式として、図5に示すような頂部の一部にだけ切り欠
きのあるノッチ式W1 と、図7に示すような上部がフラ
ットになったオリフラ式W2 とがあるため、ウェーハ抑
えの形状によっては両方式の保持力に差が生じ、一方で
は満足しても他方ではウェーハの回転やガタつきによる
発塵汚染が生ずるという問題があった。したがって、本
発明の目的は、クリープ変形を起こしたり、作業性を損
ねることがなく、しかもウェーハの形状が変わっても保
持力に影響を与えることのないウェーハ収納容器のウェ
ーハ抑えを提供するものである。
は、蓋体の底面に装着されて、内箱に収納された各ウェ
ーハの上縁を弾性的に支持するウェーハ抑えであって、
直方形をした支持枠と、その内の相対する二辺に連設さ
れたそれぞれの基部から垂下し、互いに近ずく方向にR
を描いて屈曲し、傾斜して上昇した後、先端部が急上昇
してU字状を呈すると共に幅方向が櫛状に分岐する、対
をなす2列の片持ち構造の弾性部材とからなり、弾性部
材の先端部は蓋体の底面に設けられたガイドリブに嵌合
し、蓋体の底面と 0.5〜10mmの間隙をおいて配設されて
いることを特徴とするものである。
ハ抑えについて、例示した図1〜図3に基づいて詳細に
説明する。図1はウェーハを個別に担持する箱状の本体
と本発明のウェーハ抑えを装着した蓋体との関係を示す
もので、図(a)は蓋体を嵌合する前の状態での縦断面
説明図、図(b)は蓋体を嵌合した後の状態での部分縦
断面説明図である。図2は図1(a)における蓋体の底
面説明図である。上記各図において、1はウェーハWを
収納する内箱、2はこの内箱1を収納・係止する容器本
体、3は蓋体、4は本発明のウェーハ抑えである。ウェ
ーハ抑え4は、直方形をした支持枠5と、その内の相対
する二辺に、それぞれの基部Aが連設され、基部Aから
垂下し(B)、互いに近ずく方向にRを描いて屈曲し、
傾斜して上昇し(C)た後、先端部が急上昇し(D)て
U字状を呈すると共に幅方向が櫛状に分岐する、対をな
す2列の片持ち構造の弾性部材6とからなり、支持枠5
の周縁が蓋体3の底面の適所に設けられたリブ7と嵌合
することで、蓋体3に着脱自在に装着されると共に、弾
性部材6の先端部は蓋体3の底面に設けられたガイドリ
ブと嵌合し、底面と 0.5〜10mm、好ましくは2〜5mmの
間隙αをおいて配設されている。また、8はそれぞれ蓋
体3を容器本体2に被せたときに、それぞれの周縁で係
止するための係止部、9は弾性部材6のC位置両側に設
けられたリブで、隣接するリブ間にウェーハWの周縁を
挿入・支持している。
を容器本体2に入れ、蓋体3を被せたときには、ウェー
ハ抑え4の弾性部材6の先端部はガイドリブ内で蓋体3
の底面と間隙αをおいて配設されているため、片持ち梁
の状態となり、弾性部材6がウェーハWに小さな力で接
触し、ウェーハWをその周側縁で内箱1の内側壁に設け
られた縦溝の中心に誘導する。さらに、蓋体3を押し込
んで完全に容器本体2に被せたときには容器内でウェー
ハ抑え4の弾性部材6の先端部がガイドリブ内で蓋体3
の底面に接触する両持ち梁の状態となり、弾性部材6の
C位置下面でウェーハWの左右斜め上縁を弾性的に保持
する。しかも、この状態では押圧力を弾性部材6の基部
と先端部の2個所で支持することになるため、弾性部材
6の変形が分散され、ウェーハ抑え4の耐久力が向上す
る。
示のように、基部Aより垂線に対し2〜5°内側に傾い
た状態で下降した(B位置)後、Rを画いて50〜70°の
勾配で内方へ上昇し(C位置)、その後さらに、垂線に
対し2〜5°内側に傾いた角度で急上昇し(D位置)先
端部に至る、下方内側の角がとれたU字状をしているこ
とが好ましく、これによりウェーハWと弾性部材6との
接触面積が大きくなり、ウェーハ抑え4の耐久性が一層
向上する。このため弾性部材6の厚みを 1.5mm程度に薄
くできるという利点もある。図3はウェーハ抑えの別の
実施態様を示すもので、このウェーハ抑え14では、支持
枠15の両側部に図示の形状の弾性部材16が設けられると
共に、中央部に図7(a)にmとして示したのと同様の
左右1対の係止片17が設けられている。これによれば収
納するウェーハWが図7に示した上部がフラットになっ
たオリフラ式W2 の場合に、より有効に保持することが
できる。本発明によるウェーハ抑え4、14は、透明また
は着色無地の、PE、PPなどのポリオレフィン、AB
S、PS、PC、PBTなどの熱可塑性樹脂およびポリ
エステル系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系などの
熱可塑性エラストマーが用いられる。
体2内に収納・係止する。一方、蓋体3の底面に本発明
のウェーハ抑え4を装着した後、蓋体3を容器本体2に
被せ、それぞれの周縁の係止部8で嵌合・係止する。こ
のとき、容器内ではウェーハ抑え4の弾性部材6の先端
部が蓋体3の底面に接触する状態となり、弾性部材6の
C位置下面でウェーハWの左右斜め上縁を弾性的に保持
する。また、この状態では押圧力を弾性部材6の基部と
先端部の2個所で支持することになるため、変形が分散
され、ウェーハ抑え4の耐久力が向上する。
えによれば、下記の効果を奏する。1)従来のものよりも
クリープ変形が少なく、ウェーハ保持力の低下が少なく
なり、長期保管後の輸送においてもパーティクルの発生
を抑制することができる。2)弾性部材が対をなす2列に
設けられているので、中央部上方から収納されているウ
ェーハを透視・確認することが容易である。3)ノッチ式
ウェーハ、オリフラ式ウェーハの別なく、同じ保持力が
安定的に付与される。
えを装着した蓋体との関係を示すもので、図(a)は蓋
体を嵌合する前の状態での縦断面説明図、図(b)は蓋
体を嵌合した後の状態での部分縦断面説明図である。
体の内面に装着した状態で示す底面説明図である。
面説明図である。
図である。
図である。
ある。
ので、図(a)は蓋体を嵌合する前の状態での縦断面
図、図(b)は蓋体を嵌合した後の状態での部分縦断面
図ある。
体、 3‥蓋体、 4、14‥ウェーハ
抑え、 5、15‥支持枠、 6、16‥弾性
部材、 7‥リブ、 8‥係止部、 9‥リブ、 17‥係止片、 α‥間隙。 a‥内箱、 b‥容器本
体、 c‥シール部材、 d、g、k‥蓋体、 e、n‥弾性片、 f、h、j‥ウェ
ーハ抑え、 i‥弓状弾性片、 m‥係止片、 W‥ウェーハ W1 ‥ノッチ
式ウェーハ、 W2 ‥オリフラ式ウェーハ。
Claims (1)
- 【請求項1】蓋体の底面に装着されて、内箱に収納され
た各ウェーハの上縁を弾性的に支持するウェーハ抑えで
あって、直方形をした支持枠と、その内の相対する二辺
に連設されたそれぞれの基部から垂下し、互いに近ずく
方向にRを描いて屈曲し、傾斜して上昇した後、先端部
が急上昇してU字状を呈すると共に幅方向が櫛状に分岐
する、対をなす2列の片持ち構造の弾性部材とからな
り、弾性部材の先端部は蓋体の底面に設けられたガイド
リブに嵌合し、蓋体の底面と 0.5〜10mmの間隙をおいて
配設されていることを特徴とするウェーハ収納容器のウ
ェーハ抑え。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16685094A JP2908985B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | ウェーハ収納容器のウェーハ抑え |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16685094A JP2908985B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | ウェーハ収納容器のウェーハ抑え |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP2908985B2 true JP2908985B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=15838813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16685094A Expired - Fee Related JP2908985B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | ウェーハ収納容器のウェーハ抑え |
Country Status (1)
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Families Citing this family (4)
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JP3938293B2 (ja) * | 2001-05-30 | 2007-06-27 | 信越ポリマー株式会社 | 精密基板収納容器及びその押さえ部材 |
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CN116101634A (zh) * | 2023-03-07 | 2023-05-12 | 中国工程物理研究院总体工程研究所 | 一种热源的抗事故包装箱 |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP16685094A patent/JP2908985B2/ja not_active Expired - Fee Related
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