JP4320679B2 - 強誘電体メモリ装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、強誘電体メモリ装置の製造方法に関する。
強誘電体メモリ装置(FeRAM)は、低電圧および高速動作が可能な不揮発性メモリであり、メモリセルを1トランジスタ/1キャパシタ(1T/1C)で構成することができる。したがって、DRAMなみの集積化が可能であり、大容量不揮発性メモリとして期待されている。
強誘電体メモリ装置を構成する強誘電体キャパシタの強誘電体特性を最大限に発揮させるには、強誘電体キャパシタを構成する各層の結晶配向が極めて重要である。特に、強誘電体膜の配向制御のために、その下の下部電極膜から配向性、平坦性を制御しておく必要がある。一方、キャパシタの集積度を上げるために、トランジスタに接続されたコンタクトプラグ上にキャパシタを形成したスタック構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、このようなスタック構造のキャパシタにおいては、絶縁膜上とコンタクトプラグ上という異なる表面上に強誘電体膜を形成するため、各表面上での配向制御が重要となる。
また、コンタクトプラグ上に形成されるリセス段差も、平坦性が低下することで配向制御性を損なってしまうため、課題となっている。このような課題を解消するため前記特許文献1に開示された技術では、コンタクトプラグ形成後、全面に導電性水素バリア膜を形成し、リセス解消まで全面をCMP法で平坦化して、その上に下部電極を形成している。
特開2004−134692号公報
しかしながら、前記技術のように、TiN等の導電性水素バリア膜をCMP法で平坦化しただけでは、このCMP法において使用するスラリーにより、前記導電性水素バリア膜はその平坦化後の膜において表層部に高抵抗層が形成されてしまう。すなわち、CMP法に使用するスラリーが酸性のものである場合、平坦化後の膜の表層部に薄い酸化膜が形成されてしまい、これが高抵抗層となってしまう。また、スラリーがアルカリ性のものである場合、平坦化後の膜の表層部に薄い水酸化膜が形成されてしまい、これが高抵抗層となってしまう。さらに、スラリーが中性のものである場合でも、平坦化後の膜の表層部に極薄い酸化膜が形成されてしまい、やはりこれが高抵抗層となってしまう。
そして、このように形成された高抵抗層上にキャパシタの下部電極が配置されると、前記コンタクトプラグと下部電極との間の抵抗が上昇してしまい、強誘電体メモリ装置の特性が低下してしまう。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、コンタクトプラグと下部電極との間の抵抗上昇を抑えるとともに、強誘電体キャパシタを構成する各層の結晶配向を良好に制御することができる強誘電体メモリ装置の製造方法を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明の強誘電体メモリ装置の製造方法は、基板の上方に導電性の下地層を形成する工程と、前記下地層の上方に第1電極と、強誘電体層と、第2電極とを積層する工程とを含む強誘電体メモリ装置の製造方法であって、前記下地層を形成する工程に先立って、前記基板に能動素子を形成する工程と、前記基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜にコンタクトプラグを形成する工程と、を含み、前記下地層の形成工程は、前記コンタクトプラグを含む層間絶縁膜上に、自己配向性を有する導電材料からなる第1導電層を形成する工程と、前記第1導電層を化学機械研磨法で平坦化処理し、前記コンタクトプラグを含む層間絶縁膜上を覆った状態の平坦化第1導電層とする工程と、前記平坦化第1導電層の表面に対してアンモニアプラズマ処理を施す工程と、前記アンモニアプラズマ処理を施した平坦化第1導電層上にチタン層を形成する工程と、前記チタン層を窒素雰囲気中で熱処理して窒化チタン層に変化させ、第2導電層とする工程と、を含むことを特徴としている。
この強誘電体メモリ装置の製造方法によれば、コンタクトプラグを含む層間絶縁膜上に第1導電層を形成した後、この第1導電層を化学機械研磨法(CMP法)で平坦化処理するので、得られた平坦化第1導電層の表層部には、前述したようにCMP法に用いたスラリーによって高抵抗層が形成される。この平坦化第1導電層の表面に対し、アンモニアプラズマ処理を施すので、この表面処理がより効果的になされるようになる。すなわち、前記高抵抗層は酸化膜または水酸化膜からなるので、その表面は酸素基(−O、=O)または水酸基(−OH)で終端されている。したがって、アンモニアプラズマ処理した際、これらの基に対してNHがより反応し易くなり、例えば水酸基にアンモニアが反応して(−O−NH)となり易くなるなど、高抵抗層はその表面が窒素によってより良好に修飾されるようになる。
そして、このように高抵抗層に対するアンモニアプラズマ処理がより効果的になされているので、この処理面上に自己配向性を有するチタン層を形成することにより、このチタン層はより良好な配向を示すものとなる。すなわち、高抵抗層が窒素によって修飾されていることにより、その上に形成されるチタン層の自己配向性が強く発揮され、その(001)配向がより促進されているからである。
したがって、このチタン層が窒素雰囲気中で熱処理され、窒化チタン層に変化させられて得られる第2導電層は、その面方位が(111)である、良好な配向性を有した結晶構造のものとなる。その結果、この第2導電層を有する下地層は、この下地層上に形成される第1電極の配向性をより向上させるものとなる。
また、チタン層を窒素雰囲気中で熱処理して窒化チタン層に変化させた際、チタン層中のチタンが前記高抵抗層中に熱拡散する。その結果、高抵抗層の抵抗が低下してコンタクトプラグと第1電極(下部電極)との間の抵抗上昇が抑えられ、これにより強誘電体メモリ装置の特性低下が防止される。
また、前記強誘電体メモリ装置の製造方法においては、前記第1導電層を、窒化チタンとするのが好ましい。
このようにすれば、この第1導電層と第2導電層とが同一の材質となり、したがって第2導電層の配向性が、同じ配向性の第1導電層を下地とすることでより良好になる。
なお、この製造方法においては、前記第1導電層を形成する工程が、前記コンタクトプラグを含む層間絶縁膜表面に対してアンモニアプラズマ処理を施す工程と、前記アンモニアプラズマ処理を施した層間絶縁膜上にチタン層を形成する工程と、前記チタン層を窒素雰囲気中で熱処理することによって窒化チタン層に変化させ、第1導電層とする工程と、を含んでいるのが好ましい。
このように、第1導電層についても第2導電層と同様にして形成することにより、この第1導電層自体も配向性が良好になり、したがって第2導電層の配向性がより良好になる。
さらに、この製造方法においては、前記第1導電層を形成する工程について、前記アンモニアプラズマ処理を施す工程と、前記チタン層を形成する工程と、前記チタン層を窒化チタン層に変化させて第1導電層とする工程と、からなる処理を複数回繰り返すのが好ましい。
このようにすれば、一連の処理で得られる第1導電層の厚さが、膜質等を考慮して比較的薄くなっても、一連の処理を繰り返すことにより、最終的に得られる第1導電層の厚さが比較的厚くなる。したがって、この第1導電層が平坦化されて得られる平坦化第1導電層についても、所望の膜厚が確保される。
また、前記強誘電体メモリ装置の製造方法においては、前記下地層の最上層として、酸素に対するバリア性を示すバリア層を形成する工程を含んでいるのが好ましい。
このようなバリア層を形成することで、基板に形成され得るコンタクトプラグ等が酸化されることを防止ないし抑制することが可能となる。
なお、バリア層としては、例えばTi(1−x)Al(0<x≦0.3、0<y)で表される化合物よりなるものを採用することができる。このような化合物は、下層の窒化チタン層の配向を反映して(111)面配向をとり、その上方に形成される第1電極は、該バリア層の配向を反映した所定の面配向をとるようになる。
本発明の強誘電体メモリ装置は、基板上に設けられた能動素子と、前記能動素子を覆って形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成されたコンタクトプラグと、前記コンタクトプラグを含む層間絶縁膜上に形成された導電性の下地層と、前記下地層上に形成された、第1電極と強誘電体層と第2電極とを積層してなる強誘電体キャパシタと、を含んでなる強誘電体メモリ装置であって、前記下地層は、前記コンタクトプラグを含む層間絶縁膜上に形成され、かつ化学機械研磨法で平坦化処理された、自己配向性を有する導電材料からなる第1導電層と、前記第1導電層の表層部に形成された、酸素とNHに由来する窒素との結合を有してなる中間層と、前記中間層上に形成された第2導電層とを含み、前記第2導電層は、前記中間層上に形成されたチタン層が窒素雰囲気中で熱処理されたことで窒化チタン層に変化させられたものであることを特徴としている。
この強誘電体メモリ装置によれば、第1導電層が化学機械研磨法(CMP法)で平坦化処理されているので、この第1導電層の表層部には、前述したようにCMP法に用いたスラリーによる高抵抗層からなる中間層が形成されている。そして、平坦化後の第1導電層の表面に対し、例えばアンモニアプラズマ処理が施されたことにより、前記中間層には酸素とNHに由来する窒素との結合が形成されており、その表面が窒素によって修飾されたものとなっている。
そして、このように表面が窒素によって修飾されているので、この処理面上に自己配向性を有するチタン層が形成されたことにより、このチタン層はより良好な配向を示すものとなり、さらに、このチタン層が窒素雰囲気中で熱処理されて窒化チタン層に変化させられて得られる第2導電層も、良好な配向性を有した結晶構造のものとなっている。その結果、この第2導電層を有する下地層上に形成された第1電極は、その配向性がより向上したものとなっており、さらにこの第1電極を下地とする強誘電体層も、配向性がより向上したものとなっている。
また、チタン層が窒素雰囲気中で熱処理されて窒化チタン層に変化させられた際、チタン層中のチタンが前記中間層中に熱拡散しており、したがって、中間層の抵抗が低下してコンタクトプラグと第1電極(下部電極)との間の抵抗上昇が抑えられ、これにより強誘電体メモリ装置の特性低下が防止されている。
以下、本発明を詳しく説明する。
[強誘電体メモリ装置]
図1は、本発明の強誘電体メモリ装置の一実施形態を模式的に示す断面図であり、図1中符号100は強誘電体メモリ装置100である。
この強誘電体メモリ装置100は、半導体基板(以下、基板と記す)10の上方に、強誘電体キャパシタ30と、プラグ(コンタクトプラグ)20と、強誘電体キャパシタ30のスイッチングトランジスタ(以下、トランジスタと記す)18と、を有して構成されたスタック構造のものである。なお、本実施形態においては、1T/1C型のメモリセルについて説明するが、本発明が適用されるのは1T/1C型のメモリセルに限定されない。
トランジスタ18は、ゲート絶縁層11と、ゲート絶縁層11上に設けられたゲート導電層13と、ソース/ドレイン領域である第1および第2不純物領域17,19とを有して構成されたものである。また、前記基板10上には、トランジスタ18を覆って酸化ケイ素(SiO)等からなる層間絶縁膜26が形成されており、この層間絶縁膜26には、プラグ20が形成されている。
強誘電体キャパシタ30は、前記層間絶縁膜26上に設けられ、かつ前記プラグ20上に配置されたもので、下地層40と、下地層40上に積層された第1電極(下部電極)32と、第1電極32上に積層された強誘電体層34と、強誘電体層34上に積層された第2電極(上部電極)36と、を有して構成されたものである。なお、前記層間絶縁膜26上には、この強誘電体キャパシタ30を覆って別の層間絶縁膜(図示せず)が形成されている。
ここで、前記プラグ20は、トランジスタ18と電気的に接続されたもので、隣接するトランジスタ(図示略)とは素子分離領域16で分離されたものである。また、このプラグ20は、第2不純物領域19の上に形成されたもので、開口部(コンタクトホール)24と、開口部24内に設けられたプラグ導電層22とを有して構成されたものである。プラグ導電層22は、例えばタングステン,モリブデン,タンタル,チタン,ニッケルなどの高融点金属からなるもので、特にタングステン(W)が好適とされ、したがって本実施形態ではタングステンが用いられている。なお、開口部24内には、この開口部24の内壁面となる絶縁層26と、プラグ導電層22との間を密着させるためのTiやTiNからなる密着層(図示せず)が、必要に応じて設けられている。
また、プラグ20には、プラグ導電層22の上にリセス23が形成されている。リセス23は、製造上形成されたもので、プラグ20の表層が層間絶縁膜26の内部に窪んで形成された凹部であり、プロセス中に層間絶縁膜26の表層から所定の深さの位置までプラグ20の表層がエッチングされたことで形成されたものである。この深さは、例えば10〜20nmm程度である。
前記強誘電体キャパシタ30の一部を構成する下地層40は、プラグ20のプラグ導電層22と電気的に導通するように、該プラグ20上に形成された第1窒化チタン層(平坦化第1導電層)41と、第1窒化チタン層41上に形成された中間層42と、中間層42上に形成された第2窒化チタン層(第2導電層)43と、第2窒化チタン層43上に積層されたバリア層44とを有して構成されている。
第1窒化チタン層41は、前記リセス23を埋め込んだ状態で、前記層間絶縁膜26上に形成されたものである。この第1窒化チタン層41は、主に前記リセス23を埋め込む目的で形成されたもので、該リセス23を反映した凹部が除去されるよう、化学機械研磨法(CMP法)で平坦化処理されたものであり、平坦化処理後、層間絶縁膜26上において厚さ20nm程度となるように形成されたものである。なお、この第1窒化チタン層41は、絶縁層26上において結晶質であり、(111)面方位に配向を有している。しかし、プラグ20上(つまりリセス23の内面)においては概ね無配向微結晶であって、所定の面方位への配向はほとんど有していない。
中間層42は、前記したように、第1窒化チタン層41が平坦化処理されたことで形成された高抵抗層を前駆体として形成されたものであり、極薄い膜である。すなわち、第1窒化チタン層41は、CMP法で平坦化処理された際、前述したように使用したスラリーによって酸化または水酸化されたことにより、平坦化後の膜の表層部に薄い酸化膜あるいは水酸化膜が形成されている。そして、このような酸化膜あるいは水酸化膜により、高抵抗層が形成されている。なお、このような酸化膜あるいは水酸化膜は、その表面が酸素基(−O、=O)または水酸基(−OH)で終端されている。
また、この高抵抗層は、後述するようにアンモニアプラズマ処理が施されたことにより、前記の酸素基または水酸基(−OH)に対してアンモニアが反応し、例えば(−O−NH)となるなど、酸素とアンモニア(NH)に由来する窒素との結合を有している。これにより、高抵抗層はその表面が窒素によって修飾されたものとなっている。さらに、この高抵抗層は、後述する熱拡散処理によってチタンが拡散しており、これによってその抵抗が低下させられた、中間層42となっている。
第2窒化チタン層43は、後述するようにアンモニアプラズマ処理が施された中間層42上に形成されたことにより、(111)面方位に良好に配向したものである。なお、この第2窒化チタン層43は、後述するように前記中間層42上に形成されたチタン層が窒素雰囲気中で熱処理されたことにより、窒化チタン層に変化させられたものである。
バリア層44は、結晶質を含み、導電性を有するとともに、酸素バリア性を有する材料からなるもので、特にその結晶質が(111)配向を有するものが好適とされている。そのようなバリア層44の構成材料としては、例えば、TiAlN,TiAl,TiSiN,TiN,TaN,TaSiNを挙げることができ、なかでも、チタン、アルミニウム、および窒素を含む層(TiAlN)であることがより好ましい。
なお、バリア層44がTiAlNからなる場合、バリア層44におけるチタン,アルミニウム,窒素の組成(原子比)は、バリア層44の組成を化学式Ti(1−x)Alで表すとき、0<x≦0.3であり、且つ0<yであるのがより好ましい。
また、成膜時に、バリア層44の結晶配向を反映した結晶配向を有する第1電極32をバリア層44の上方に形成するためには、バリア層44の膜厚は50nm〜200nmであるのが好ましい。
バリア層44が結晶質からなる場合、バリア層44は(111)配向を有することが好ましい。バリア層44の結晶配向が(111)配向であることにより、バリア層44の上方に、バリア層44の結晶配向を反映した結晶配向を有する第1電極32を形成することができ、したがって、第1電極32の結晶配向を良好な(111)配向にすることができるからである。
第1電極32は、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、およびイリジウムから選ばれる少なくとも1種の金属、もしくはこれらの酸化物、あるいは合金からなるものであり、好ましくは白金またはイリジウムからなり、より好ましくはイリジウムからなる。また、第1電極32は、単層膜でもよいし、または積層した多層膜でもよい。第1電極32が結晶質である場合、第1電極32の結晶配向とバリア層44との結晶配向は互いに接する界面においてエピタキシャルの方位関係となることが好ましい。この場合、強誘電体層34の結晶配向と、第1電極32との結晶配向も互いに接する界面においてエピタキシャルの方位関係となることが好ましい。
例えば、バリア層44が立方晶系に属し、その結晶配向が(111)配向である場合、あるいはバリア層44が六方晶系に属し、その結晶配向が(001)配向である場合、第1電極32の結晶配向が(111)配向であることが好ましい。この構成によれば、第1電極32上に強誘電体層34を形成する際に、強誘電体層34の結晶配向を(111)配向にすることが容易になる。
強誘電体層34は、強誘電体材料を含んで構成されている。この強誘電体材料は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、A1−b1−aの一般式で示されることができる。Aは、Pbを含む。ここで、Pbの一部をLaに置換することもできる。Bは、ZrおよびTiのうちの少なくとも1つからなる。Xは、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Ca、Sr、およびMgのうちの少なくとも1つからなる。強誘電体層34に含まれる強誘電体材料としては、強誘電体層として使用可能な公知の材料を使用することができ、例えば、(Pb(Zr,Ti)O)(PZT)、SrBiTa(SBT)、(Bi,La)Ti12(BLT)が挙げられる。
なかでも、強誘電体層34の材料としてはPZTが好ましく、この場合、素子の信頼性の観点から、第1電極32はイリジウムであるのが好ましい。
また、強誘電体層34としてPZTを用いる場合、より大きな自発分極量を獲得するため、PZTにおけるチタンの含有量がジルコニウムの含有量より多いことがより好ましい。このような組成のPZTは正方晶に属し、その自発分極軸はc軸となる。この場合、c軸と直交するa軸配向成分が同時に存在するため、PZTをc軸配向させたときは、このa軸配向成分が分極反転に寄与しないため、強誘電特性が損なわれるおそれがある。これに対して、強誘電体層34に用いられるPZTの結晶配向を(111)配向にすることにより、a軸を基板法線から一定の角度だけオフした方向に向けることができる。すなわち、分極軸が基板法線方向の成分をもつようになるため、分極反転に寄与させることができる。よって、強誘電体層34がPZTからなり、PZTにおけるチタンの含有量がジルコニウムの含有量より多い場合、ヒステリシス特性が良好である点で、PZTの結晶配向が(111)配向であるのが好ましい。
第2電極36は、第1電極32に使用可能な材料として例示した前記材料からなるものとすることができ、あるいは、アルミニウム,銀,ニッケル等からなるものとすることができる。また、第2電極36は、単層膜でもよいし、または積層した多層膜でもよい。好ましくは、第2電極36は、白金、あるいはイリジウムオキサイドとイリジウムとの積層膜からなる。
[強誘電体メモリ装置の製造方法]
次に、このような構成からなる強誘電体メモリ装置100の製造方法を、図2、図3を参照して説明する。なお、図2(a)〜図2(e)および図3(a)〜図3(d)では、説明を簡略化するため、図1の強誘電体メモリ装置100における、層間絶縁膜26およびプラグ20の近傍のみを示している。
まず、下地層40の形成工程に先立ち、公知の手法によって基板10にトランジスタ(能動素子)18を形成し、該トランジスタ18を含む基板10上に層間絶縁膜26を形成する。続いて、ドライエッチング等によって層間絶縁膜26に開口部(コンタクトホール)24を形成し、該コンタクトホール24内に前記トランジスタ18と導通するプラグ導電層22を埋め込んでプラグ20を形成する(図1参照)。プラグ導電層22の埋め込みは、例えばCVD法またはスパッタリング法を用いて行なうことができる。なお、絶縁層26の上面に成膜されたプラグ導電層22については、例えばCMP法で除去し、これによってプラグ20を形成する。このとき、図2(a)にも示すようにプラグ20上には、プラグ導電層22の表面が層間絶縁膜26の表面から所定の深さだけ窪んでなるリセス23が形成される。なお、層間絶縁膜26はシリコン酸化物(SiO)によって形成し、プラグ導電層22はタングステン(W)によって形成している。
次に、前記プラグ20を含む層間絶縁膜26に対して、アンモニアプラズマ処理を施す。具体的には、アンモニアガスのプラズマを励起して、これを前記プラグ20を含む層間絶縁膜26に照射する。このようなアンモニアプラズマ処理の条件としては、例えばチャンバ内の圧力を1から5Torr、基板温度を300から500℃、プラズマパワーを200から2000Wの間に設定し、プラズマ照射時間を30から180秒に設定して行う。以上のアンモニアプラズマ処理により、プラグ導電層22上を除く基板表面(層間絶縁膜26の表面)を窒素修飾することができる。
続いて、前記プラグ導電層22上(リセス23内)を含む層間絶縁膜26上に、スパッタリング法等によってチタンを厚さ20nm程度に成膜し、図2(a)に示したようにチタン層411を形成する。このようにしてチタン層411を形成すると、チタンは一般に自己配向性が高く、スパッタリング法等によって成膜されて、(001)配向を有する六方最密構造の層を構成する。したがって、得られたチタン層411は、アモルファスの層間絶縁膜26上では自己配向性により(001)配向を示す一方、アンモニアプラズマ処理を施しているものの、プラグ20上ではプラグ導電層22の結晶構造の影響を受けて良好な(001)配向を示すことなく、無秩序な配向を示すこととなる。
次に、形成したチタン層411に対して窒化処理を施すことで、このチタン層411を図2(b)に示すように窒化チタン層412に変化させる。具体的には、窒素を含む雰囲気下にて、RTA処理(急速加熱処理)を500℃〜650℃程度で行うことにより、チタン層411を窒素化している。熱処理の温度が650℃を大きく超えると、トランジスタ18の特性に影響を及ぼすことがあり、一方、熱処理の温度が500℃未満であると、チタン層411の窒化に要する時間が長くなりすぎるため、好ましくない。
このような窒化工程により、層間絶縁膜26上で(001)配向した部分は、(111)配向に変化する一方、プラグ導電層22上では無秩序な配向状態のままとなる。
次いで、前記窒化チタン層412に対して前記のアンモニアプラズマ処理を施す工程と、チタン層411を形成する工程と、このチタン層411を窒素雰囲気中でRTA処理して窒化チタン層412に変化させる工程と、からなる一連の処理をもう1回繰り返し、図2(c)に示すように、窒化チタン層412が2層重ねられてなる第1導電層41aを形成する。
このように一連の処理をもう1回繰り返すことにより、単一の窒化チタン層412については、その膜質等を考慮して厚さが20nm程度と薄くなっても、この窒化チタン層412が重ねられてなる第1導電層41aは、厚さが40nm程度と厚くなる。したがって、後述するようにこの第1導電層41aを研磨することで平坦化処理しても、得られる平坦化第1導電層は、所望の膜厚が確保されるようになる。
また、先に形成した窒化チタン層412上に、同様のプロセスで別の窒化チタン層412を形成することにより、上層の窒化チタン層412は、下地の窒化チタン層412の結晶構造の影響を受けるようになる。すなわち、(111)配向した窒化チタン層412の上においては、良好に(111)配向する。また、プラグ導電層22の上方であって無秩序な配向状態の窒化チタン層412上では、チタンの自己配向性によって(001)面方位に配向し、さらに窒化工程によって(111)配向に変化させられる。したがって、このように窒化チタン層412の形成を繰り返すことにより、プラグ導電層22の結晶構造の影響がリセットされ、プラグ導電層22の上方の結晶性向上を実現することができる。
次に、形成した第1導電層41aをCMP(化学機械研磨)法で平坦化処理し、図2(d)に示すように前記リセス23の影響による凹部をなくす。これにより、第1導電層41aが平坦化されて厚さ20nm程度の平坦化第1導電層となり、前記したように所望の膜厚が確保された第1窒化チタン層41となる。
また、このCMP法による平坦化処理により、前記平坦化第1導電層の表層部、すなわち前記第1窒化チタン層41の上には、高抵抗層45が形成される。この高抵抗層45は、前記したようにCMP法で使用されたスラリーにより、前記平坦化第1導電層の表層部に形成された酸化膜あるいは水酸化膜からなるもので、厚さが1〜3nm程度の非常に薄い膜である。
次いで、この平坦化第1導電層の上(高抵抗層45の表面上)に、前記した窒化チタン層412の形成プロセスによって第2窒化チタン層43を形成する。すなわち、高抵抗層45に対して前記のアンモニアプラズマ処理を施す工程と、チタン層を形成する工程と、このチタン層を窒素雰囲気中でRTA処理して窒化チタン層に変化させる工程と、からなる一連の処理を行い、図2(e)に示すように第2窒化チタン層43を形成する。
このようにして第2窒化チタン層43を形成すると、特にアンモニアプラズマ処理を施すことにより、前記高抵抗層45の表面を窒素によってより良好に修飾することができる。すなわち、高抵抗層45は酸化膜または水酸化膜からなっているので、その表面は酸素基(−O、=O)または水酸基(−OH)で終端されている。したがって、アンモニアプラズマ処理した際、これらの基に対してNHがより反応し易くなり、例えば水酸基にアンモニアが反応して(−O−NH)となり易くなるからである。
そして、このように高抵抗層45に対するアンモニアプラズマ処理がより効果的になされているので、この処理面上に自己配向性を有するチタン層を形成することにより、このチタン層はより良好な配向を示すものとなる。すなわち、高抵抗層45を窒素によって修飾していることにより、その上に形成されるチタン層の自己配向性を強く発揮させることができ、これによりその(001)配向をより促進させることができる。
したがって、このチタン層を窒素雰囲気中でRTA処理し、窒化チタン層に変化させて得られる第2窒化チタン層43は、その面方位が(111)である、良好な配向性を有した結晶構造のものとなる。
また、チタン層を窒素雰囲気中でRTA処理して窒化チタン層に変化させた際、チタン層中のチタンが前記高抵抗層中に熱拡散する。これにより、高抵抗層45はその抵抗が低下し、図2(e)に示すように比較的導電性が高い中間層42となる。したがって、高抵抗層45は元々薄い層であることから、中間層42を挟む前記プラグ20と第1電極との間の抵抗上昇を抑えることが可能になる。ここで、特にこの第2窒化チタン層43の形成におけるRTA処理に関しては、その加熱温度を650℃程度とするのが好ましい。このように、トランジスタ18の特性に影響を及ぼさない範囲でRTA処理温度をより高温にすることにより、高抵抗層中へのチタンの熱拡散をより良好になさせることができる。
次いで、図3(a)に示すように前記第2窒化チタン層43上に、バリア層44を形成する。これにより、良好な配向性を有した第2窒化チタン層43の(111)配向を反映した、(111)配向を有するバリア層44を形成することができる。すなわち、第2窒化チタン層43とバリア層44との界面において、第2窒化チタン層43の格子構造とバリア層44の格子構造とがマッチングすることにより、エピタキシャル様にバリア層44が成膜される。
バリア層44の成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、例えば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。前述したように、バリア層44は結晶質であるのが好ましく、(111)配向であるのがより好ましいことから、本実施形態では、特にチタン,アルミニウム,および窒素を含む層である、(111)配向を有するTiAlNによってバリア層44を形成する。これにより、バリア層44が(111)配向を有することから、後述するように第1電極32の結晶配向を(111)配向にすることができる。したがって、第1電極32上に形成される強誘電体層34を(111)配向にすることができる。
前述したように、強誘電体層34がPZTからなり、PZTにおけるチタンの含有量がジルコニウムの含有量より多い場合、ヒステリシス特性が良好である点で、PZTの結晶配向は(111)配向であるのが好ましい。よって、バリア層44の結晶配向を(111)配向にすることにより、第1電極32および強誘電体層34ともに(111)配向にすることができ、したがってヒステリシス特性に優れた強誘電体キャパシタ30を得ることができる。なお、バリア層44を成膜する際の基板温度は特に限定されず、例えば、室温から500℃の間で適宜選択可能である。
次いで、図3(b)に示すように、バリア層44上に第1電極32を形成する。ここで、第1電極32を結晶質のバリア層44上に形成することにより、第1電極32の結晶性が著しく向上し、かつ、バリア層44の結晶配向を第1電極32に反映させることができる。例えば、バリア層44の結晶配向が(111)配向である場合、第1電極32を(111)配向に形成することができる。第1電極32の成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、例えば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。
次いで、図3(c)に示すように、第1電極32上に強誘電体層34を形成する。ここで、強誘電体層34を第1電極32上に形成することにより、第1電極32の結晶配向を強誘電体層34に反映させることができる。例えば、第1電極32の少なくとも一部が(111)配向を有する結晶質である場合、バリア層44の結晶配向を(111)配向に形成することができる。強誘電体層34の成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、例えば、スピンオン法,スパッタリング法,MOCVD法が挙げられる。
次いで、図3(d)に示すように、強誘電体層34上に第2電極36を形成する。第2電極36の成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、例えば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。
その後、所定のパターンのレジスト層を第2電極36上に形成し、このレジスト層をマスクとして、フォトリソグラフィ法によりパターニングを行なう。これにより、図1に示したように下地層40と、下地層40上に設けられた第1電極32と、第1電極32上に設けられた強誘電体層34と、強誘電体層34上に設けられた第2電極36と、を有してなるスタック型の強誘電体キャパシタ30を形成することができ、この強誘電体キャパシタ30を有した強誘電体メモリ装置100を得ることができる。
このような製造方法にあっては、高抵抗層45に対するアンモニアプラズマ処理をより効果的に行うことができ、したがってこの高抵抗層45(中間層42)上に形成された第2窒化チタン層43の面方位を、良好な(111)配向にすることができる。よって、この第2窒化チタン層43を有する下地層40上に形成する第1電極32の配向性をより向上し、この第1電極32上に形成する強誘電体層34の結晶配向を良好にして強誘電体キャパシタ30の特性向上を図ることができる。
また、第2窒化チタン層43を形成する工程において、チタン層を窒素雰囲気中でRTA処理して窒化チタン層に変化させた際、チタン層中のチタンを前記高抵抗層45中に熱拡散させて抵抗が低下した中間層42とすることができ、したがって、プラグ20と第1電極32との間の抵抗上昇を抑え、強誘電体メモリ装置100の特性低下を防止することができる。
また、結晶配向が(111)配向を有するバリア層44を設けていることにより、第1電極32および強誘電体層34の結晶配向を(111)配向にすることが容易になる。これにより、ヒステリシス特性が非常に優れた強誘電体キャパシタ30を形成することができる。
また、この製造方法で製造された強誘電体メモリ装置100にあっては、前記したように強誘電体層34の結晶配向が良好になることで強誘電体キャパシタ30の特性が向上したものとなり、また、プラグ20と第1電極32との間の抵抗上昇が抑えられたことにより、前記高抵抗層45に起因する特性低下が防止されたものとなる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、平坦化第1導電層となる第1窒化チタン層41を、窒化チタン層412を2層積層した後平坦化することで形成したが、リセス23を良好に埋め込むことができ、しかもCMP法による平坦化処理後、所望の膜厚が確保されれば、単一の窒化チタン層412によって形成するようにしてもよい。また、膜厚をより厚くしたい場合などでは、3層以上の窒化チタン層412によって第1窒化チタン層41を形成するようにしてもよい。
また、本発明の平坦化第1導電層としては、自己配向性を有する導電材料であれば、窒化チタンに限定されることなく、TiやTiAlNなどの他の材料を用いることも可能である。
本発明の強誘電体メモリ装置の一実施形態を模式的に示す断面図である。 (a)〜(e)は図1に示した強誘電体メモリ装置の工程説明図である。 (a)〜(d)は図2に続く工程の説明図である。
符号の説明
10…半導体基板(基板)、18…トランジスタ(能動素子)、20…プラグ(コンタクトプラグ)、23…リセス、26…層間絶縁膜、32…第1電極(下部電極)、34…強誘電体層、36…第2電極(上部電極)、40…下地層、41…第1窒化チタン層(平坦化第1導電層)、41a…第1導電層、42…中間層、43…第2窒化チタン層(第2導電層)、44…バリア層、45…高抵抗層、411…チタン層、412…窒化チタン層

Claims (3)

  1. 基板の上方に導電性の下地層を形成する工程と、前記下地層の上方に第1電極と、強誘電体層と、第2電極とを積層する工程とを含む強誘電体メモリ装置の製造方法であって、
    前記下地層を形成する工程に先立って、前記基板に能動素子を形成する工程と、前記基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜にコンタクトプラグを形成する工程と、を含み、
    前記下地層の形成工程は、
    前記コンタクトプラグを含む層間絶縁膜上に、自己配向性を有する導電材料からなる第1導電層を形成する工程と、
    前記第1導電層を化学機械研磨法で平坦化処理し、前記コンタクトプラグを含む層間絶縁膜上を覆った状態の平坦化第1導電層とする工程と、
    前記平坦化第1導電層の表面に対してアンモニアプラズマ処理を施す工程と、
    前記アンモニアプラズマ処理を施した平坦化第1導電層上にチタン層を形成する工程と、
    前記チタン層を窒素雰囲気中で熱処理して窒化チタン層に変化させ、第2導電層とする工程と、
    を含み、
    前記第1導電層を形成する工程は、前記コンタクトプラグを含む層間絶縁膜表面に対してアンモニアプラズマ処理を施す工程と、前記アンモニアプラズマ処理を施した層間絶縁膜上にチタン層を形成する工程と、前記チタン層を窒素雰囲気中で熱処理することによって窒化チタン層に変化させる工程と、を含むとともに、アンモニアプラズマ処理を施す工程と、チタン層を形成する工程と、チタン層を窒化チタン層に変化させる工程と、からなる処理を複数回繰り返すことにより、窒化チタンからなる第1導電層を形成することを特徴とする強誘電体メモリ装置の製造方法。
  2. 前記下地層の最上層として、酸素に対するバリア性を示すバリア層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  3. 前記バリア層が、Ti (1−x) Al (0<x≦0.3、0<y)で表される化合物よりなることを特徴とする請求項2に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
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