JP2008078390A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】MOCVD法により、表面モフォロジの優れた強誘電体膜を所望の結晶配向で、歩留まり良く製造する方法の提供。
【解決手段】強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法は、シリコン基板上にMOSトランジスタを形成する工程と、MOSトランジスタを覆うように層間絶縁膜を堆積する工程と、MOSトランジスタの拡散領域にコンタクトするビアプラグを形成する工程と、ビアプラグ上に、自己配向性を有する配向規制膜42を形成する工程と、導電性酸素拡散バリア膜43を形成する工程と、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜44を拡散バリア膜として形成する工程と、Ptを主成分とする金属よりなる下部電極膜45を(111)配向で形成する工程と、スパッタ法またはゾルゲル法により、Pbを含む第1の強誘電体膜46を形成する工程と、Pbを含む第2の強誘電体膜47をMOCVD法により形成する工程と、上部電極48を形成する工程と、を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は一般に半導体装置に係り、特に強誘電体キャパシタを有する半導体装置およびその製造方法に関する。
強誘電体メモリは電圧駆動される不揮発性半導体メモリ素子であり、高速で動作し、消費電力が小さく、しかも電源を遮断しても保持している情報が消失しない好ましい特性を有している。強誘電体メモリは、すでにICカードや携帯電子機器に使われている。
図1は、いわゆるスタック型とよばれる強誘電体メモリ装置10の構成を示す断面図である。
図1を参照するに、強誘電体メモリ装置10はいわゆる1T1C型の装置であり、シリコン基板11上に素子分離領域11Iにより画成された素子領域中11Aに二つのメモリセルトランジスタが、ビット線を共有して形成されている。
より具体的には、前記シリコン基板11中には前記素子領域11Aとしてn型ウェルが形成されており、前記素子領域11A上には、ポリシリコンゲート電極13Aを有する第1のMOSトランジスタとポリシリコンゲート電極13Bを有する第2のMOSトランジスタが、それぞれゲート絶縁膜12Aおよび12Bを介して形成されている。
さらに前記シリコン基板11中には、前記ゲート電極13Aの両側壁面に対応してp型のLDD領域11a,11bが形成されており、また前記ゲート電極13Bの両側壁面に対応してp型のLDD領域11c,11dが形成されている。ここで前記第1および第2のMOSトランジスタは前記素子領域11A中に共通に形成されているため、同一のp型拡散領域が、LDD領域11bとLDD領域11cとして共用されている。
前記ポリシリコンゲート電極13A上には、シリサイド層14Aが、またポリシリコンゲート電極13B上にはシリサイド層14Bが、それぞれ形成されており、さらに前記ポリシリコンゲート電極13Aの両側壁面および前記ポリシリコンゲート電極13Bの両側壁面上には、それぞれの側壁絶縁膜が形成されている。
さらに前記シリコン基板11中には、前記ゲート電極13Aのそれぞれの側壁絶縁膜の外側に、p型の拡散領域11eおよび11fが形成されており、また前記ゲート電極13Bのそれぞれの側壁絶縁膜の外側には、p型の拡散領域11gおよび11hが形成されている。ただし、前記拡散領域11fと11gは、同一のp型拡散領域より構成されている。
さらに前記シリコン基板11上には、前記シリサイド層14Aおよび側壁絶縁膜を含めて前記ゲート電極13Aを覆うように、また前記シリサイド層14Bおよび側壁絶縁膜を含めて前記ゲート電極13Bを覆うように、SiON膜15が形成されており、前記SiON膜15上にはSiOよりなる層間絶縁膜16が形成されている。さらに前記層間絶縁膜16中には、前記拡散領域11e,11f(従って拡散領域11g),11hをそれぞれ露出するようにコンタクトホール16A,16B,16Cが形成され、前記コンタクトホール16A,16B,16Cには、Ti膜とTiN膜を積層した密着層17a,17b,17cを介して、W(タングステン)よりなるビアプラグ17A,17B,17Cが形成される。
さらに前記層間絶縁膜16上には、前記タングステンプラグ17Aにコンタクトして、下部電極18Aと多結晶強誘電体膜19Aと上部電極20Aを積層した第1の強誘電体キャパシタC1が、また前記前記タングステンプラグ17Cにコンタクトして、下部電極18Cと多結晶強誘電体膜19Cと上部電極20Cを積層した第2の強誘電体キャパシタC2が形成されている。
さらに前記層間絶縁膜16上には前記強誘電体キャパシタC1,C2を覆うようにAlよりなる水素バリア膜21が形成され、さらに前記水素バリア膜21上には次の層間絶縁膜22が形成されている。
さらに前記層間絶縁膜22中には、前記強誘電体キャパシタC1の上部電極20Aを露出するコンタクトホール22Aと、前記ビアプラグ17Bを露出するコンタクトホール22Bと、前記強誘電体キャパシタC2の上部電極20Cを露出するコンタクトホール22Cが形成され、前記コンタクトホール22A〜22CにはTi膜とTiN膜を積層した密着層23a,23b,23cをそれぞれ介してタングステンプラグ23A,23B,23Cがそれぞれ形成される。
さらに前記層間絶縁膜22上には、前記タングステンプラグ23A,23B,23Cにそれぞれ対応して、Ti/TiN積層構造のバリアメタル膜を伴って、Al配線パターン24A,24B,24Cが形成されている。
特開2003−92391号公報 特開2004−153006号公報 特開2003−318371号公報 特開2003−209179号公報 特開2003−51582号公報 特開平6−326270号公報 特開平8−288239号公報
ところで図1のような強誘電体メモリでは、強誘電体キャパシタ絶縁膜となる多結晶強誘電体膜19A,19Cの結晶配向が非常に重要である。PZTなどの強誘電体は正方晶系のペロブスカイト構造を有し、TiやZrなどの金属原子がペロブスカイト構造中でc軸方向に変位することで強誘電性が発現する。そこで、図1の強誘電体メモリ10のように、強誘電体膜を上下電極間に挟持した構成の強誘電体キャパシタでは、電界方向が強誘電体のc軸方向に平行になるように強誘電体膜は(001)配向を有するのが理想的で、前記強誘電体膜が(100)配向を有する場合には、強誘電性は発現しない。
しかし、ペロブスカイト膜では、正方晶系とは言っても、c軸とa軸の差はわずかであり、このため通常の製法で形成したPZT膜では、(001)配向した結晶粒と(100)配向した結晶粒がほぼ同数発生し、その他の方位のものも発生することを考えると、実際に強誘電体キャパシタの動作に寄与する結晶の割合はわずかであった。このような事情から、従来、強誘電体メモリの技術分野では、強誘電体膜19A,19Cを、全体として(111)配向膜として形成し、配向方位を<111>方向にそろえることで、大きなスイッチング電荷量QSWを確保することが行われている。
このような事情で強誘電体メモリでは、強誘電体キャパシタの下部電極としてPt膜を自己配向Ti膜などの配向制御膜上に、TiAlN膜などの導電性酸素拡散バリア膜を(111)配向で形成し、その上にPZTなどの強誘電体膜を(111)配向で形成している。ここで自己配向Ti膜は、(002)配向を示す。また前記TiAlN酸素拡散バリア膜は、強誘電体膜中の酸素がWプラグ中に侵入するのを抑制する。
一方、このような強誘電体メモリにおいても微細化および集積密度を向上させる要請が課せられており、このため強誘電体膜をステップカバレッジに優れたMOCVD法により形成する試みがなされている。
MOCVD法では、強誘電体膜は一般的に600℃以上の高温で成膜される。
ところが、このようなMOCVD法により形成される強誘電体膜では、特にAr雰囲気中で昇温を行った場合、強誘電体結晶の配向性が不良となり、例えば(111)配向したPZT結晶の割合が著しく低く、得られる強誘電体キャパシタのスイッチング電荷量などの電気特性が著しく低下する問題が生じる。
この問題を回避するため、MOCVD法による強誘電体膜の成膜を、酸素雰囲気中で昇温を行うことにより実行すること提案されているが、このように酸素雰囲気中で昇温を行った強誘電体膜、特にPbを含むPZT膜やPLZT膜などでは、前記下部電極としてPtを使った場合、強誘電体膜中のPbが下部電極中を通過し、その下のTiAlN酸素拡散バリア膜と反応することで、前記TiAlN膜と下部電極との界面ではがれが生じやすい問題が生じる。
このため、このような下部電極のはがれを抑制するためにはIrやRuを使う必要があるが、下部電極にIrやRuを使った場合、図2(A),(B)に示すように、形成される強誘電体膜、例えばPZT膜の配向が不良になり、かつウェハ毎のばらつきが増大してしまう問題が生じる。ただし図2(A)は、前記強誘電体膜を構成するPZT膜における、PZT(111)面配向の積分強度を、また図2(B)は、(222)/((100)+(101)+(222))で定義されるPZT(222)面配向率を示す。
図2(A),(B)は、基板中心部についての結果であるが、基板周辺部ではさらに積分強度および面配向率とも、劣化してしまう。
さらにこのようにIr下部電極上にMOCVD法で形成されたPZT膜は、図3Aに示すように不規則な表面モフォロジを有しており、前記PZT膜下のIr膜表面において、PZT膜成膜時の酸化雰囲気の作用などにより、IrOx結晶の異常成長が生じていることを示唆している。このようにPZT膜表面にモフォロジの異常が生じた場合、その上に上部電極を形成するとリーク電流が増大するなどの問題が発生し、また強誘電体メモリの製造工程においてキャパシタ特性が著しく劣化する問題が生じる。さらにこのような表面モフォロジの異常は、先に図2(A),(B)で説明した強誘電体キャパシタの配向ばらつきの原因となっていると考えられる。
これに対し、前記下部電極上にPZTなどの強誘電体下地膜を、スパッタ法あるいはゾルゲル法により形成し、その上にMOCVD法により強誘電体膜を形成する技術が提案されている。
図3Bは、このようなスパッタ法により形成されたPZT下地膜上にMOCVD法により形成されたPZT膜の表面モフォロジを示す。
図3Bを参照するに、PZT膜は平坦な、満足しうる表面モフォロジを有することがわかる。
図3BのPZT膜では、下部電極としてPtを使っているため、形成されたPZT膜を(111)配向に規制することが可能であるが、MOCVD法では成膜温度が高いため、PZT膜からPbが拡散しやすく、下部電極を構成するPtと反応してPbPt2などの化合物が形成される恐れがある。またPt下部電極を通過したPbがTiAlN酸素拡散バリア膜と反応する場合もあり、図4に示すような剥離が、Pt下部電極とTiAlN酸素拡散バリア膜の間において生じることがある。
一の側面によれば本発明は、基板上方に形成された導電性酸素拡散バリア膜と、前記導電性酸素拡散バリア膜上に形成された、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜と、前記金属酸化膜上に形成されたPtを含む下部電極と、前記下部電極上に形成されたPbを含む強誘電体膜と、前記強誘電体膜上に形成された上部電極と、を有することを特徴とする半導体装置を提供する。
他の側面によれば本発明は、強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であって、シリコン基板上にMOSトランジスタを形成する工程と、前記シリコン基板上に、前記MOSトランジスタを覆うように層間絶縁膜を堆積する工程と、前記層間絶縁膜中に、前記MOSトランジスタの拡散領域にコンタクトするビアプラグを形成する工程と、前記ビアプラグ上方に導電性酸素拡散バリア膜を形成する工程と、前記導電性酸素拡散バリア膜上に、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜を形成する工程と、前記金属酸化膜上にPtを主成分とする下部電極膜を形成する工程と、前記下部電極膜上に、Pbを含む強誘電体膜を形成する工程と、前記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、基板上方に形成された導電性酸素拡散バリア膜と、前記導電性酸素拡散バリア膜上に形成された、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜と、前記金属酸化膜上に形成されたPtを含む下部電極と、前記下部電極上に形成されたPbを含む強誘電体膜と、前記強誘電体膜上に形成された上部電極と、を有することを特徴とする半導体装置により、あるいは強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であって、シリコン基板上にMOSトランジスタを形成する工程と、前記シリコン基板上に、前記MOSトランジスタを覆うように層間絶縁膜を堆積する工程と、前記層間絶縁膜中に、前記MOSトランジスタの拡散領域にコンタクトするビアプラグを形成する工程と、前記ビアプラグ上方に導電性酸素拡散バリア膜を形成する工程と、前記導電性酸素拡散バリア膜上に、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜を形成する工程と、前記金属酸化膜上にPtを主成分とする下部電極膜を形成する工程と、前記下部電極膜上に、Pbを含む強誘電体膜を形成する工程と、前記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法により、前記酸素拡散バリア膜と下部電極の界面におけるはがれを抑制でき、また同時に、Pt下部電極の使用により、前記強誘電体膜の配向を、所望の(111)配向に規制することができる。また前記強誘電体膜を、スパッタ法またはゾルゲル法により形成された第1の膜部分と、MOCVD法により形成された第2の膜部分とより形成することにより、前記強誘電体膜は優れた表面モフォロジを示し、強誘電体キャパシタは優れた電気特性を示す。
[第1の実施形態]
図5(A)〜(E)は、本発明の第1の実施形態による強電体キャパシタの製造工程を示す。
図5(A)を参照するに、図示しないシリコン基板を覆うシリコン酸化膜41上には、(002)配向を有するTi膜42が配向制御膜としてスパッタ法により形成されており、前記配向制御膜42上には、TiAlN膜43が、導電性酸素拡散バリア膜として、反応性スパッタ法により形成されている。なお前記シリコン酸化膜41は、その表面にAl23膜を担持していてもよい。
例えば前記Ti膜42は、DCスパッタ装置中において被処理基板とターゲット間の距離を60mmに設定し、圧力が0.15PaのAr雰囲気中、20℃の基板温度で2.6kWのスパッタパワーを5秒間供給することにより形成される。また前記TiAlN膜43は、同じDCスパッタ装置中、TiおよびAlの合金ターゲットを使い、圧力が253.3PaのAr/N2雰囲気中、Arガスを40sccm、窒素ガスを10sccmの流量で供給しながら400℃の基板温度で、1.0kWのスパッタパワーを供給することにより、100nmの膜厚に形成される。
前記Ti膜42は、成膜後、一度窒化させるのが好ましい。Ti膜42をこのように窒化させることにより、後で行われる強誘電体膜の回復熱処理の際に、膜側面からのTiの酸化を抑制することができる。
ここで前記導電性酸素拡散バリア膜43はTiAlNに限定されるものではなく、IrあるいはRu膜を使うことも可能である。前記配向制御膜42は、TiあるいはTiNに限定されるものではなく、他にPt,Ir,Re,Ru,Pd,Os、あるいはこれらの合金を使うことも可能である。また前記配向制御膜42を、Ti,Al,Ir,Pt,Ru,Pd,Os,Rh,PtOx,IrOx,RuOx,PdOxなどの単層膜あるいは積層膜として形成することも可能である。
図5(A)の工程では、さらにこのようにして形成されたTiAlN膜43上に、Al23膜44が、スパッタ法あるいはALD法により、0.1nm以上、好ましく1nm以上で、5nm以下の厚さに形成される。
例えば前記Al23膜44をスパッタ法により形成する場合は、RFスパッタ技術を使い、10〜100℃、例えば20℃の基板温度でAr流量を10〜50sccm、例えば20sccmに設定したArガス雰囲気中、アルミナターゲットを使って0.2〜4.0kWのスパッタパワーを投入する。このようにして形成されたAl23膜44は、Pbの拡散バリア膜として機能し、後で説明するPZT膜など、Pbを含む強誘電体キャパシタ絶縁膜中のPbが、拡散により前記TiAlN酸素拡散バリア膜43に到達し、反応を生じるのを阻止する。その結果、前記Al23膜44は前記TiAlN膜43に対して優れた密着性を示す。
前記Al23膜43は、その膜厚が0.1nmを下回るとPb拡散バリアとしての効果が失われ、有効なPb拡散バリア層を構成するためには、1nm以上の膜厚を有するのが好ましい。また前記Al23膜は絶縁膜であるため、その膜厚が5nmを超えると、キャリアのトンネル効率が減少し、強誘電体キャパシタの抵抗が増大してしまう。
なお、前記Pb拡散バリア膜43は、このようなAl23膜、すなわち酸化アルミニウム膜に限定されるものではなく、酸化チタニウム膜,酸化ジルコニウム膜,酸化ハフニウム膜,酸化タンタル膜により構成することも可能である。
一方、前記Pb拡散バリア膜43を導電性金属酸化膜により形成することも可能である。この場合には、例えば酸化レニウム、酸化ロジウム、酸化オスミウム、酸化プラチナ、酸化イリジウム、酸化ルテニウム、酸化バナジウム、酸化ネオジム、酸化ユウロピウム、酸化サマリウム、SrRuO3、LACO((La,Sr)CoO3)などを使うことができる。前記Pb拡散バリア膜43が導電性金属酸化膜よりなる場合には、特に膜厚の上限がキャリアのトンネリングにより制限されることはないが、製造スループットを考慮すると100nm以下とするのが好ましい。また膜厚の下限については、絶縁性金属酸化膜を使う場合と同様に、少なくとも0.1nmの膜厚は必要であるが、有効なPb拡散バリア作用を得るためには、1nm以上の膜厚に形成されるのが好ましい。
また前記Al23膜は、前記TiAlN酸素拡散バリア膜43の表面を、例えば600〜650℃の酸化雰囲気中の急速熱処理により酸化処理し、AlおよびTiの金属酸化物、すなわちAl23あるいはTiOxを生じさせることにより、形成することもできる。このような方法によれば、前記Pb拡散バリア膜44は前記TiAlN酸素拡散バリア膜43の表面に、3〜5nmの膜厚で形成される。
次に図5(B)の工程において、前記Pb拡散バリア膜44上に、厚さが約100nmのPt膜よりなる下部電極膜45が、例えば圧力が0.2PaのAr雰囲気中、400℃の基板温度で0.5kWのスパッタパワーを投入するスパッタ法により形成される。なお前記下部電極45は、純粋なPtに限定されるものではなく、Ptを含む貴金属合金、あるいはPt、もしくはPtを含む貴金属合金と酸化プラチナ(PtO)を積層した積層膜であってもよい。
このようにして形成されたPt下部電極膜45は(111)配向を有し、その上に形成される強誘電体膜の配向を(111)配向に効果的に規制する。
次に図5(B)の構造は、Ar雰囲気中、650℃の温度で60秒間の急速熱処理を行われ、前記Pt膜45が緻密化され、さらに図5(C)の工程において、前記下部電極45上に、スパッタ法またはゾルゲル法により、第1の強誘電体膜46が、1〜50nm、好ましくは20〜30nmの膜厚に形成される。
前記第1の強誘電体膜46としては、ABO3型ペロブスカイト構造を有し、A席がBi,Pb、Ba,Sr,Ca,Na,Kあるいは希土類元素から選ばれる少なくとも一つの金属元素により占有され、B席がTi,Zr,Nb,Ta,W,Mn,Fe,Co,Crから選ばれる少なくとも一つの元素により占有された強誘電体膜、例えばPZT膜を使うことができる。また前記第1の強誘電体膜46としては、前記PZT膜のかわりに、La,Ca,Sr,Siの少なくとも一つがドープされたPZT膜あるいはPLZT膜、BLT((Bi,La)4Ti312)膜、SBT膜、及びBi層状構造化合物、例えば(Bi1−x)Ti312(Rは希土類元素、0<x<1)、SrBi2Ta29,SrBi4Ti415などを使うことも可能である。
前記強誘電体膜46としてスパッタ法により形成されたPZT膜を使う場合には、キャパシタの耐疲労特性、インプリント特性を向上させ、さらにリーク電流を低減し、低電圧駆動を可能にするため、先に述べたように、La,Ca,Sr,Nbなどを添加するのが好ましい。その際、強誘電体キャパシタのスイッチング電荷量QSWを考慮して、Caの濃度をモル比で5%、Laの濃度をモル比で2%,Srの濃度をモル比で2%に設定するのが好ましい。
また前記強誘電体膜46上に、図示はしないが、酸化ジルコニウムあるいは酸化鉛などの高誘電体材料を堆積してもよい。
また前記強誘電体膜46をゾルゲル法で形成する場合は、前記下部電極45上に、ゾルゲルPZT溶液をスピンコートし、PZT塗布膜を形成する。かかるゾルゲルPZT溶液のスピンコートは、例えば所望のPZT膜の構成元素の前駆体を所定のモル比で混合した有機溶媒、例えば10重量%ブタノール溶液からなる強誘電体薄膜形成用ゾルゲル溶液を使い、これを湿度40%の大気中、室温で被処理基板を5000rpmの回転数で30秒間スピンコートすることにより形成される。例えばこのようなゾルゲルPZT溶液として、Pb,La,Zr,Tiを、モル比で1.10:2:40:60の割合(Pb,La,Zr,Ti=1.10:2:40:60)で含む溶液を使うことができる。このようにして形成されたPZT塗布膜は、例えば常圧の酸素雰囲気中、PZTの結晶化が生じないような200〜450℃の温度、例えば240℃において熱処理され、前記PZT塗布膜45aに含まれるブタノールなどの溶媒が気化される。その結果、前記下部電極45上に、図5(C)の段階で、アモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜が、前記PZT膜46として得られる。
前記強誘電体膜46がPZT膜の場合、図5(C)の構造は、引き続き酸素を含む雰囲気、例えば酸素ガスとArガスなどの不活性ガスの混合雰囲気中、550〜800℃、例えば580℃の温度で、例えば酸素ガスを0〜25sccm、Arガスを2000sccmの流量で供給しながら30〜120秒間、例えば90秒間熱処理され、前記PZT膜46が結晶化される。
この結晶化熱処理では、最適な熱処理温度は強誘電体膜46を構成する材料により異なり、PZTでは600℃以下であるが、例えばBLTを使う場合には700℃以下、SBTを使う場合には800℃以下であるのが好ましい。
このような強誘電体膜46の結晶化熱処理を、下部電極45がPtよりなり、かつ前記Pb拡散バリア膜44が設けられていない構造について行うと、膜46中のPbが前記下部電極45中を拡散により通過してその下のTiAlN酸素拡散バリア膜43に到達してしまい、界面での反応により前記図4で説明したような下部電極膜45のはがれが発生する。
これに対し、本発明では、前記Pb拡散バリア膜44を形成することにより、このようなはがれの問題を回避することができる。
次に、図5(D)の工程において、前記第1の強誘電体膜46上に第2の強誘電体膜47が、MOCVD法により形成される。
より具体的には、前記第2の強誘電体膜47をPZT膜により形成する場合には、Pbの原料としてPb(DPM)2を、Zrの原料としてZr(dmhd)4を、Tiの原料としてTi(O−iOr)2(DPM)2を、いずれもTHF溶媒中に3モル%の濃度で溶解し、このようにして形成されたそれぞれの液体原料を、MOCVD装置の原料気化器に、流量が0.474ml/分のTHF溶媒とともに、それぞれ0.326ml/分,0.200ml/分、および0.200ml/分の流量で供給し、Pb,ZrおよびTiの原料ガスを形成する。
さらにこのようにして形成された原料ガスを前記MOCVD装置中に導入し、PZT膜47を、前記下部電極層71上に665Paの圧力下、620℃の基板温度で例えば80nmの膜厚に形成する。
次に図5(E)の工程において、前記PZT膜47上に、PZTとの間に良好な界面を形成するIrOxを使って、上部電極48が、スパッタ法により形成される。本実施形態では前記上部電極48として触媒作用にあるPtの使用を避けており、これにより活性化された水素によるPZT膜46,47の還元が抑制される。
より具体的に説明すると、前記図5(D)の工程の後、前記PZT膜47上には、最初に厚さが50nmのIrOx膜がスパッタ法により、例えば300℃の基板温度でArガスおよび酸素ガスを、それぞれ120sccmおよび80sccmの流量で供給し、1〜2kWのスパッタパワーを投入することで、例えば50nmの膜厚に、また成膜時点ですでに結晶化した状態で、形成される。
次にこのようにして形成されたIrOx膜は、酸素ガスを20sccm,Arガスを2000sccmの流量で供給しながら725℃の温度で60秒間急速熱処理され、完全に結晶化される。またこの急速熱処理により、前記PZT膜46,47中に上部電極48の形成に伴って生じた酸素欠損が補償される。
次に、このようにして形成された第1の酸化イリジウム膜(前記IrOx膜)上に、第2の酸化イリジウム膜(IrOy膜)がスパッタ法により、0.8PaのAr雰囲気中、1.0kWのスパッタパワーで100〜300nm、例えば200nmの厚さに形成される。このようにして形成された前記第2の酸化イリジウム膜は、IrO2の化学量論組成に近い組成を有し、水素あるいは水に対してPtのような触媒作用を生じることがなく、図5(E)の構造上に多層配線構造を形成した場合にも、PZT膜46,47が、水分を含む層間絶縁膜から放出される水素により還元されてしまう問題が抑制され、強誘電体キャパシタの水素耐性が向上する。
前記上部電極48をこのように二層構造とすることにより、前記下層のIrOx膜とその下のPZT膜47との間に優れた密着性が確保され、前記上層のIrOy膜により、上に述べたように強誘電体キャパシタの水素耐性が向上する。
なお本実施形態において前記上部電極48として、IrOxの代りにIr,Ru,Rh,Re,Os,Pd、あるいはこれらの酸化物、さらにSrRuO3などの導電性酸化物を使うことも可能である。また前記上部電極48を、これらの金属または導電性酸化物層の積層構造とすることも可能である。
本実施例では、さらに前記上部電極48の表面部分に、図示は省略するがIr膜を形成してもよい。これにより、前記上部電極48を介したH2Oの強誘電体膜46,47への侵入が抑制され、また配線パターンとのコンタクト特性が向上する。

[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を、図6A〜6Vを参照しながら説明する。
図6Aを参照するに、シリコン基板61中には素子領域61Aとしてn型ウェルが形成されており、前記素子領域61A上には、ポリシリコンゲート電極63Aを有する第1のMOSトランジスタとポリシリコンゲート電極63Bを有する第2のMOSトランジスタが、それぞれゲート絶縁膜62Aおよび62Bを介して形成されている。
さらに前記シリコン基板61中には、前記ゲート電極63Aの両側壁面に対応してp型のLDD領域61a,61bが形成されており、また前記ゲート電極13Bの両側壁面に対応してp型のLDD領域61c,61dが形成されている。ここで前記第1および第2のMOSトランジスタは前記素子領域61A中に共通に形成されているため、同一のp型拡散領域が、前記LDD領域61bとLDD領域61cとして共用されている。
前記ポリシリコンゲート電極63A上には、シリサイド層64Aが、またポリシリコンゲート電極63B上にはシリサイド層64Bが、それぞれ形成されており、さらに前記ポリシリコンゲート電極63Aの両側壁面および前記ポリシリコンゲート電極63Bの両側壁面上には、それぞれの側壁絶縁膜が形成されている。
さらに前記シリコン基板61中には、前記ゲート電極63Aのそれぞれの側壁絶縁膜の外側に、p型の拡散領域61eおよび61fが形成されており、また前記ゲート電極63Bのそれぞれの側壁絶縁膜の外側には、p型の拡散領域61gおよび61hが形成されている。ただし、前記拡散領域61fと61gは、同一のp型拡散領域より構成されている。
さらに前記シリコン基板61上には、前記シリサイド層64Aおよび側壁絶縁膜を含めて前記ゲート電極63Aを覆うように、また前記シリサイド層64Bおよび側壁絶縁膜を含めて前記ゲート電極63Bを覆うように、SiON膜65が例えば200nmの厚さに形成されており、前記SiON膜65上にはSiOよりなる層間絶縁膜66が、TEOSを原料としたプラズマCVD法により、例えば1000nmの厚さに形成されている。さらに前記層間絶縁膜66はCMP法により平坦化され、さらに前記層間絶縁膜66中に、前記拡散領域61e,61f(従って拡散領域61g),61hをそれぞれ露出するようにコンタクトホール66A,66B,66Cが形成される。前記コンタクトホール66A,66B,66Cには、厚さが30nmのTi膜と厚さが20nmのTiN膜を積層した密着層67a,67b,67cを介して、W(タングステン)よりなるビアプラグ67A,67B,67Cが形成される。
さらに図6Aの構造では前記層間絶縁膜66上に、厚さが例えば130nmの別のSiON膜67を介してシリコン酸化膜よりなる次の層間絶縁膜68が、前記層間絶縁膜66と同様にしてTEOSを原料とするプラズマCVD法により、例えば300nmの厚さに形成されている。ここで前記SiON膜67に代わりにSiN膜あるいはAl23膜を使うことも可能である。
次に図6Bの工程において前記層間絶縁膜68中に、前記ビアプラグ67A,67Cを露出するビアホール68A,68Cがそれぞれ形成され、前記ビアホール68Aにはタングステンよりなり前記ビアプラグ67Aとコンタクトするように、ビアプラグ69Aが、前記密着層67aと同様なTi膜とTiN膜を積層した密着層69aを介して形成される。また前記ビアホール68Cにはタングステンよりなり前記ビアプラグ67Cとコンタクトするようにビアプラグ69Cが、前記密着層67cと同様なTi膜とTiN膜を積層した密着層69cを介して形成される。
次に図6Cの工程において、前記層間絶縁膜68の表面をNH3プラズマで処理し、NH基を前記層間絶縁膜68表面の酸素原子に結合させ、次いでTi膜70がスパッタ法により、前記層間絶縁膜68上に前記ビアプラグ69A,69Bを覆うように、例えば先の図3(A)のTi膜42と同様な条件で、例えば20nmの厚さに形成される。前記層間絶縁膜68の表面をこのようにNH3プラズマで処理しておくことにより、前記層間絶縁膜68表面の酸素原子はNH基により終端され、Ti原子と優先的に結合してその配向を規制することがないため、前記Ti膜70は理想的な(002)配向を有する。
さらに図6Cでは、前記Ti膜70を窒素雰囲気中、650℃の温度で急速熱処理し、(111)配向のTiN膜70に変換する。
次に図6Dの工程において、前記TiN膜70上にTiAlN膜71を、酸素拡散バリアとして、前記図5(A)のTiAlN膜43と同様な条件で形成し、さらに図6Eの工程で、前記TiAlN膜71上にAl23膜72よりなるPb拡散バリア膜が、やはり先の図5(A)の工程におけるAl23膜44と同様にして形成される。
次に図6Fの工程において、前記Al23膜72上に、前記図5(B)の下部電極45と同様に、厚さが約100nmのPt膜がスパッタ法により積層され、下部電極層73が形成される。
次に前記図6Fの構造を先の実施形態と同様にAr雰囲気中、650℃以上の温度で60秒間熱処理し、引き続き、図6Gの工程において、前記下部電極層73上に第1のPZT膜74が、前記図5(C)のPZT膜46と同様に、スパッタ法により、1〜50nm、好ましくは20〜30nmの膜厚に形成される。
次に図6Hの工程において、前記PZT膜74上に第2のPZT膜75が、MOCVD法により、先の図5(D)の工程における強誘電体膜47と同様にして、例えば80nmの膜厚に形成される。
さらに図6Iの工程において、PZT膜74,75は、酸素を含む雰囲気、例えば酸素ガスとArガスなどの不活性ガスの混合雰囲気中、550〜800℃、例えば580℃の温度で、例えば酸素ガスを0〜25sccm、Arガスを2000sccmの流量で供給しながら30〜120秒間、例えば90秒間熱処理され、結晶化される。このPZT膜73の結晶化熱処理の結果、前記PZT膜74,75中には、(111)配向の柱状PZT結晶が、前記下部電極73の表面から上方に向かって成長する。
次に図6Hの工程において、前記PZT膜74上には先の実施形態の図5(E)の上部電極層48と同様にして上部電極膜76がスパッタ法により形成され、図6Kの工程において前記上部電極膜76上に、TiAlN膜77とシリコン酸化膜78が、それぞれ反応性スパッタ法およびTEOS原料を使ったプラズマCVD法により、ハードマスク層として形成される。
さらに図6Lの工程で前記シリコン酸化膜78およびその下のTiAlN膜77がパターニングされ、所望の強誘電体キャパシタC1,C2に対応したハードマスクパターン78A,78Bが形成される。
さらに次の図6Mの工程において、前記ハードマスクパターン78A,78Bをマスクに、その下のTiAlN膜77,上部電極層76,PZT膜74,75、下部電極層73、およびAl23膜が、前記TiAlN膜71が露出するまで、HBr,O2,ArおよびC48を使ったドライエッチングによりパターニングされ、前記ハードマスクパターン78Aの下に前記強誘電体キャパシタC1に対応して、Al2O3パターン72A,下部電極パターン73A,PZTパターン74A,75A,上部電極パターン76AおよびTiAlNマスクパターン77Aを積層した構造が、また前記ハードマスクパターン76Cの下に前記強誘電体キャパシタC2に対応して、Al2O3パターン72C,下部電極パターン73C,PZTパターン74C,75C,上部電極パターン76CおよびTiAlNマスクパターン77Cを積層した構造が得られる。ここで前記下部電極パターン73A,PZTパターン74A,75A,上部電極パターン76Aが強誘電体キャパシタC1を構成し、下部電極パターン73C,PZTパターン74C,75C,上部電極パターン76Cが強誘電体キャパシタC2を構成する。
次に図6Nの工程で、前記ハードマスクパターン78A,78Cがドライエッチングまたはウェットエッチングにより除去され、図6Oの工程において前記強誘電体キャパシタC1,C2をマスクに、前記層間絶縁膜68上のTiN膜70およびその上のTiAlN膜71がドライエッチングにより除去され、前記キャパシタC1では前記Al23パターン72Aの下に、TiNパターン70AおよびTiAlNパターン71Aを積層した構造が、また前記キャパシタC2では前記Al23パターン72Cの下に、TiNパターン70CおよびTiAlNパターン71Cを積層した構造が形成される。
さらに図6Pの工程で、前記図6Oの工程で露出した前記層間絶縁膜68上に、前記強誘電体キャパシタC1およびC2の側壁面および上面を連続して覆うように非常に薄い、膜厚が20nm以下のAl23膜79が、水素バリア膜としてスパッタ法あるいはALD法により形成され、次いで図6Qの工程で、酸素雰囲気中、550〜750℃、例えば650℃で熱処理を行うことにより、前記強誘電体キャパシタC1,C2中のPZT膜74A,75A、および74C,75Cにおいて、図6Oのドライエッチング工程などで生じたダメージを回復させる。
さらに図6Rの工程において前記図6PのAl23膜79上に次のAl23膜80がMOCVD法により例えば20nmの膜厚に、やはり水素バリア膜として形成され、さらに図6Sの工程において、このようにして形成されたAl23水素バリア膜79,80を覆うように、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜81が、TEOSと酸素とヘリウムの混合ガスを原料としたプラズマCVD法により1500nmの膜厚に形成される。図6Sの工程では、このようにして形成された層間絶縁膜81の表面をCMP法により平坦化した後、N2Oまたは窒素ガスを用いたプラズマ中で熱処理し、前記層間絶縁膜81中の水分を除去する。さらに図6Sの工程では、前記層間絶縁膜81上にAl23膜82が水素バリア膜として、スパッタまたはMOCVD法により20〜100nmの厚さに形成される。図6Sの工程では前記層間絶縁膜81は、CMP法による平坦化工程の結果、例えば700nmの膜厚を有する。
次に図6Tの工程において前記水素バリア膜82上には、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜83が、TEOS原料のプラズマCVD法により300〜500nmの膜厚に形成され、図6Uの工程において、前記層間絶縁膜83中に前記強誘電体キャパシタC1の上部電極76Aを露出するビアホール83Aおよび前記強誘電体キャパシタC2の上部電極76Cを露出するビアホール83Cが形成される。
さらに図6Uの工程では、このようにして形成されたビアホール83Aおよび83Cを介して酸化雰囲気中で熱処理を行い、前記PZT膜74A,75A,および74C,75Cに、かかるビアホール形成工程に伴って生じた酸素欠損を補償する。
次いで前記ビアホール83A,83Cの底面および内壁面を、TiNの単層膜よりなるバリアメタル膜84a,84cによりそれぞれ覆い、さらに前記ビアホール83Aをタングステンプラグ84Aにより、また前記ビアホール83Cをタングステンプラグ84Cにより充填する。
さらに前記タングステンプラグ84A,84Cの形成の後、前記層間絶縁膜83中に前記ビアプラグ67Bを露出するビアホール83Bを形成し、これをタングステンビアプラグ84Bで充填する。なお前記タングステンビアプラグ84Bは通常のように、Ti/TiN積層構造の密着膜84bを伴っている。
さらに図6Vの工程において、前記層間絶縁膜83上に、前記ビアプラグ84Aに対応してAlCu合金よりなる配線パターン85Aが、Ti/TiN積層構造の密着膜85a,85dに挟持された形で、前記ビアプラグ84Bに対応してAlCu合金よりなる配線パターン85Bが、Ti/TiN積層構造の密着膜85b,85eに挟持された形で、さらに前記ビアプラグ85Cに対応してAlCu合金よりなる配線パターン85Cが、Ti/TiN積層構造の密着膜85c,85fに挟持された形で、形成される。
また前記図6Vの構造上に、必要に応じてさらなる配線層が形成される。
このようにして形成された強誘電体メモリでは、Pt電極の使用により、前記強誘電体キャパシタC1,C2を構成するPZT膜中が、一様な(111)配向の柱状PZT結晶より構成されるため、先に図5(A),(B)で説明したように優れた電気特性が得られる。またその際、前記Pt下部電極とその下のTiとAlとNを含む導電性酸素拡散バリア層との間に薄いAl23膜などよりなるPb拡散バリア層22A,22Cが形成されるため、PZT膜からPbが前記導電性酸素拡散バリア層に拡散することにより生じる下部電極のはがれの問題が解消する。前記Pb拡散バリア層22A,22CをAl23などの絶縁材料より構成する場合は、膜厚が5nmを超えるとキャリアのトンネリングが困難になるため、Pb拡散バリア層22A,22Cの膜厚は、5nm以下にするのが好ましい。一方、前記Pb拡散バリア層22A,22Cの下限については、少なくとも0.1nm以上必要であるが、膜厚が薄すぎるとPb拡散バリアとしての機能が発現しないため、前記Pb拡散バリア層22A,22Cは1nm以上の膜厚に形成するのが好ましい。
なお前記導電性拡散バリア層22A,22Cとしては、Al23膜、すなわち酸化アルミニウム膜の他に、先の実施形態の場合と同様、酸化チタニウム膜,酸化ジルコニウム膜,酸化ハフニウム膜,酸化タンタル膜など、他の絶縁性金属酸化膜を使うことも可能である。
また前記導電性拡散バリア層22A,22Cを導電性金属酸化膜により形成する場合には、少なくとも0.1nmの膜厚は必要であるが、有効なPb拡散バリアとして機能させるためには1nm以上の膜厚を有するのが好ましい。このような導電性金属酸化膜としては、先の実施形態と同様に、酸化レニウム,酸化ロジウム,酸化オスミウム,酸化プラチナ,酸化イリジウム,酸化ルテニウム,酸化バナジウム,酸化ネオジム,酸化ユウロピウム,酸化サマリウム,SrRuO3,(La,Sr)CoO3などを使うことが可能である。
また本実施形態において強誘電体膜74A,75Aあるいは74C,75CはPZT膜としたが、先にも説明したように、下層の強誘電体膜74A,74Cをスパッタにより形成する場合には、前記強誘電体膜71A,74Cを構成するPZT膜は、CaやSrなどの元素を含んでいてもよい。またPZT膜74A,75A,74C,75CはLaを含むPLZT膜であってもよい。
さらに前記強誘電体膜74A,75A,74C,75CはPZT膜に限定されることはなく、Pbを含むABO3型ペロブスカイト構造を有する強誘電体膜より構成されていればよく、例えば前記A席を占有する金属元素として、Bi,Pb,Ba,Sr,Ca,Na,K、および希土類元素などを含み、前記B席を占有する金属元素として、Ti,Zr,Nb,Ta,W,Mn,Fe,Co,Crなどを含むものであってもよい。
さらに前記下部電極73A,73Cは、Pt膜に限定されることはなく、Ptを含む合金であってもよく、さらに酸化プラチナ(PtO)とPtあるいはPtを含む合金の積層より構成されてもよい。
また前記導電性酸素バリア膜71A,71CはTiAlN膜に限定されるものではなく、Ir膜あるいはRu膜を使うことも可能である。
さらに前記配向制御膜70A,70CはTi膜あるいはTiN膜に限定されるものではなく、Pt膜、Ir膜、Re膜、Ru膜、Pd膜、Os膜、あるいはこれらの膜を構成する元素の合金より構成することも可能である。また前記配向制御膜70A,70Cとしては、Ti,Al,Ir,Pt,Ru,Pd,Os,Rh,PtOx,IrOx,RuOx,PdOxのいずれかよりなる単層膜または積層膜を使うことが可能である。

[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
先に説明した図6A〜6Vの実施形態では、図6Bの工程において、前記ビアプラグ69A,69Cの形成を、前記ビアホール68A,68Cをタングステン膜で充填した後、前記層間絶縁膜68上の余計なタングステン膜をCMP法で除去することにより形成しているが、このようなCMP法では、前記ビアプラグ69A,69Bの表面を完全に平坦にすることは困難で、前記ビアプラグ69A,69Cの上部には、一般に深さが20〜50nmに達する凹部が形成されてしまう。
このような凹部は、その上に形成される強誘電体キャパシタの結晶配向に大きな影響を与えるため、本実施形態では、前記図6Bの工程の後、図6Cの工程の前に、前記層間絶縁膜68上に(002)配向のTi膜を、かかる凹部を充填するように堆積し、窒化処理により(111)配向のTiN膜に変換した後、その表面をCMP法で平坦化することを行っている。
その結果、図7の強誘電体メモリでは、前記層間絶縁膜68と前記TiN膜70Aの間に、前記ビアプラグ69A上部の凹部を充填するように、(111)配向のTiN膜70aが介在し、また前記層間絶縁膜68と前記TiN膜70Cの間に、前記ビアプラグ69C上部の凹部を充填するように、(111)配向のTiN膜70cが介在している。なおこのようなTiN膜70a,70cは、図6Kのパターニング工程において、強誘電体キャパシタC1,C2を構成する他の膜と共にパターニングされる。
本発明によれば、かかる構成により、前記ビアプラグ69A,69Cの上部にCMP工程において凹部が形成されても、強誘電体膜73A,73Cの配向を(111)方向に確実に規制することが可能である。
図8は、図7の一変形例により強誘電体メモリの構成を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図8を参照するに、本実施形態では、前記TiN膜70a,70cをCMPにより平坦化する際に、前記層間絶縁膜68上の部分を除去しており、その結果、前記TiN膜70a,70cは、ビアホール68A,68C中にだけ残存している。
その他は図7と同様であり、説明を省略する。

[第4の実施形態]
図9は、本発明の第5の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す。
図9を参照するに、本実施形態では前記図6Rの工程の後、図6Sの工程で層間絶縁膜81を形成した後、直ちに前記層間絶縁膜81中に、前記ビアプラグ67Bを露出するビアホールを形成し、これをタングステンで充填して前記ビアプラグ84Bを形成する。
さらに前記ビアプラグ84Bが形成された後、前記層間絶縁膜81上にSiON膜などの酸素バリア膜を形成し、この状態で前記層間絶縁膜81中に、前記強誘電体キャパシタC1の上部電極76Aと前記強誘電体キャパシタC2の上部電極76Cを露出するコンタクトホールを形成する。
さらに前記コンタクトホールを介して前記強誘電体キャパシタC1中のPZT膜74A,75Aおよび強誘電体キャパシタC2中のPZT膜74C,75Cを酸素雰囲気中で熱処理し、酸素欠損を補償した後、前記酸素バリア膜を除去し、前記層間絶縁膜81上に、電極パターン85A,85B,85Cを、それぞれ前記強誘電体キャパシタC1の上部電極76A、ビアプラグ84B,および前記強誘電体キャパシタC2の上部電極76Cに対応して形成する。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1)
基板上方に形成された導電性酸素拡散バリア膜と、
前記導電性酸素拡散バリア膜上に形成された、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜と、
前記金属酸化膜上に形成されたPtを含む下部電極と、
前記下部電極上に形成されたPbを含む強誘電体膜と、
前記強誘電体膜上に形成された上部電極と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記強誘電体膜は、前記第下部電極表面に接する第1の膜部分と、前記第1の膜部分上に形成された第2の膜部分とよりなることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3)
前記第1の膜部分は、さらにCaあるいはSrを含むことを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記4)
前記金属酸化膜は絶縁性金属酸化物よりなり、キャリアがトンネリング可能な厚さを有することを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記5)
前記金属酸化膜は、酸化アルミニウム膜,酸化チタニウム膜,酸化ジルコニウム膜,酸化ハフニウム膜,酸化タンタル膜のいずれかよりなり、0.1nm以上、5nm以下の膜厚を有することを特徴とする付記4記載の半導体装置。
(付記6)
前記金属酸化膜は導電性金属酸化物よりなり、0.1nm以上、100nm以下の膜厚を有することを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記7)
前記金属酸化膜は、酸化レニウム膜,酸化ロジウム膜,酸化オスミウム膜,酸化プラチナ膜,酸化イリジウム膜,酸化ルテニウム膜,酸化バナジウム膜,酸化ネオジム膜,酸化ユウロピウム膜,酸化サマリウム膜,SrRuO3膜,(La,Sr)CoO3膜のいずれかよりなることを特徴とする付記6記載の半導体装置。
(付記8)
前記導電性酸素拡散バリア膜は配向制御膜上に形成されており、
前記配向制御膜はTiを含み、前記導電性酸素拡散バリア膜は、TiとAlとNを含むことを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記9)
前記配向制御膜は、(002)配向のTi膜あるいは(111)配向のTiN膜よりなることを特徴とする付記1〜8のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記10)
前記下部電極はPt膜よりなることを特徴とする付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記11)
さらに、前記基板上に形成されたMOSトランジスタと、前記シリコン基板上に前記MOSトランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、を有し、前記層間絶縁膜上方に前記導電性酸素拡散バリア膜が形成されていることを特徴とする付記1〜10のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記12)
前記下部電極は、前記層間絶縁膜中に、前記MOSトランジスタの拡散領域にコンタクトして形成されたビアプラグ上方に形成されていることを特徴とする付記11記載の半導体装置。
(付記13)
強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であって、
シリコン基板上にMOSトランジスタを形成する工程と、
前記シリコン基板上に、前記MOSトランジスタを覆うように層間絶縁膜を堆積する工程と、
前記層間絶縁膜中に、前記MOSトランジスタの拡散領域にコンタクトするビアプラグを形成する工程と、
前記ビアプラグ上方に導電性酸素拡散バリア膜を形成する工程と、
前記導電性酸素拡散バリア膜上に、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜を形成する工程と、
前記金属酸化膜上にPtを主成分とする下部電極膜を形成する工程と、
前記下部電極膜上に、Pbを含む強誘電体膜を形成する工程と、
前記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記14)
前記強誘電体膜を形成する工程は、スパッタ法またはゾルゲル法により、Pbを含む第1の強誘電体膜を形成する工程と、前記第1の強誘電体膜上に、Pbを含む第2の強誘電体膜をMOCVD法により形成する工程と、を含むことを特徴とする付記13記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)
前記金属酸化膜は、前記導電性拡散バリア膜上にスパッタ法またはALD法により、アモルファス状態で形成されることを特徴とする付記13又は14記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)
前記金属酸化膜は、前記導電性酸素拡散バリア膜の表面を酸化することにより形成されることを特徴とする付記13又は14記載の半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記金属酸化膜は絶縁材料よりなり、前記金属酸化膜を形成する工程は、前記金属酸化膜を0.1nm以上、0.5nm以下の膜厚に形成することを特徴とする付記13又は記載の半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記金属酸化膜は導電材料よりなり、前記金属酸化膜を形成する工程は、前記金属酸化膜を0.1nm以上、100nm以下の膜厚に形成することを特徴とする付記13又は14記載の半導体装置の製造方法。
本発明の関連技術による強誘電体メモリの構成を示す図である。 (A),(B)は、本発明の課題を説明する図である。 本発明の課題を説明する別の図である。 本発明の課題を説明する別の図である。 本発明の課題を説明するさらに別の図である。 (A)〜(E)は、本発明の第1の実施形態による強誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その1)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その2)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その3)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その4)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その5)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その6)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その7)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その8)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その9)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その10)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その11)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その12)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その13)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その14)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その15)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その16)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その17)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その18)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その19)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その20)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その21)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その22)である。 本発明の第3の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す図である。 第3の実施形態の一変形例による強誘電体メモリの構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す図である。
符号の説明
41 絶縁層
42,70,70A,70C Ti膜
43,71,71A,71C75 TiAlN膜
44 Al23Pb拡散防止層
45,73,73A,73C 下部電極
46,74,74A,74C スパッタPZT膜
47,75,75A,75C MOCVDPZT膜
48,76,76A,76C 上部電極
61 基板
61A 素子領域
61I 素子分離構造
61a〜61f 拡散領域
62A,62B ゲート絶縁膜
63A,63B ゲート電極
64A,64B ゲートシリサイド層
65,67 SiON膜
66,68,81,83 層間絶縁膜
66A,66B,66C,68A,68C,83A,83B,83C ビアホール
67A〜67C,69A,69C,84A〜84C ビアプラグ
67a,67b,67c,69a,69c,84a,84b,84c 密着膜
78 ハードマスク膜
78A,78B ハードマスクパターン
79,80 Al23水素バリア膜
85A,85B,85C 配線パタ―ン

Claims (10)

  1. 基板上方に形成された導電性酸素拡散バリア膜と、
    前記導電性酸素拡散バリア膜上に形成された、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜と、
    前記金属酸化膜上に形成されたPtを含む下部電極と、
    前記下部電極上に形成されたPbを含む強誘電体膜と、
    前記強誘電体膜上に形成された上部電極と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記強誘電体膜は、前記第下部電極表面に接する第1の膜部分と、前記第1の膜部分上に形成された第2の膜部分とよりなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記金属酸化膜は絶縁性金属酸化物よりなり、キャリアがトンネリング可能な厚さを有することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記金属酸化膜は、酸化アルミニウム膜,酸化チタニウム膜,酸化ジルコニウム膜,酸化ハフニウム膜,酸化タンタル膜のいずれかよりなり、0.1nm以上、5nm以下の膜厚を有することを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記導電性酸素拡散バリア膜は配向制御膜上に形成されており、
    前記配向制御膜はTiを含み、前記導電性酸素拡散バリア膜は、TiとAlとNを含むことを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  6. 前記下部電極はPt膜よりなることを特徴とする請求項1〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  7. さらに、前記基板上に形成されたMOSトランジスタと、前記シリコン基板上に前記MOSトランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、を有し、前記層間絶縁膜上方に前記導電性酸素拡散バリア膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  8. 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であって、
    シリコン基板上にMOSトランジスタを形成する工程と、
    前記シリコン基板上に、前記MOSトランジスタを覆うように層間絶縁膜を堆積する工程と、
    前記層間絶縁膜中に、前記MOSトランジスタの拡散領域にコンタクトするビアプラグを形成する工程と、
    前記ビアプラグ上方に導電性酸素拡散バリア膜を形成する工程と、
    前記導電性酸素拡散バリア膜上に、Pbの拡散を抑制する金属酸化膜を形成する工程と、
    前記金属酸化膜上にPtを主成分とする下部電極膜を形成する工程と、
    前記下部電極膜上に、Pbを含む強誘電体膜を形成する工程と、
    前記強誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記強誘電体膜を形成する工程は、スパッタ法またはゾルゲル法により、Pbを含む第1の強誘電体膜を形成する工程と、前記第1の強誘電体膜上に、Pbを含む第2の強誘電体膜をMOCVD法により形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記金属酸化膜は、前記導電性拡散バリア膜上にスパッタ法またはALD法により、アモルファス状態で形成されることを特徴とする請求項8又は9記載の半導体装置の製造方法。
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