JP2007266023A - 半導体装置、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャパシタを形成する際の強誘電体膜のダメージを回復させ、熱処理を原因とする強誘電体膜の組成の変動を抑制する半導体装置、及び半導体装置の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】半導体装置1であって、シリコン基板上3に下部電極32、強誘電体膜33、及び上部電極34からなるキャパシタ37と、強誘電体膜33を構成する元素のうち少なくとも一以上の元素と同一の元素を含有する膜によって強誘電体膜33と上部電極34とを覆うキャパシタ蒸発防止膜38と、キャパシタ蒸発防止膜38を覆うキャパシタ保護膜39とを有することとした。
【選択図】図21

Description

本発明は、半導体装置、及び半導体装置の製造方法に関する。特に、強誘電体容量素子からなるキャパシタとメモリセルトランジスタで構成される強誘電体メモリを有する半導体装置、及び半導体装置の製造方法に適用して好適である。
近年、デジタル技術の進展に伴い、大容量のデータを高速に処理又は保存する傾向にある。このため、電子機器に使用される半導体装置の高集積化及び高性能化が要求されている。
そこで、半導体記憶装置に関しては、例えばDRAM(Dynamic Random
Access Memory)の高集積化を実現するため、DRAMを構成する容量素子の容量絶縁膜として、従来の珪素酸化物又は珪素窒化物に代えて、強誘電体材料又は高誘電率材料を用いる技術が広く研究開発されている。
また、より低電圧で且つ高速での書き込み動作及び読み出し動作が可能な不揮発性RAMを実現するため、容量絶縁膜として、自発分極特性を有する強誘電体膜を用いる技術も盛んに研究開発されている。このような半導体記憶装置は、強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)とよばれる。
強誘電体メモリは、強誘電体のヒステリシス特性を利用して情報を記憶する。強誘電体メモリには強誘電体キャパシタが備えられている。この強誘電体キャパシタは、強誘電体膜が1対の電極間に容量誘電体膜として挟まれるように構成されている。強誘電体膜は電極間の印加電圧に応じて分極を生じ、印加電圧が取り去されても自発分極を有する。また、印加電圧の極性を反転すれば、自発分極の極性も反転する。従って、この自発分極を検出することにより、情報として読み出すことが可能となる。強誘電体メモリはフラッシュメモリに比べて低電圧で動作可能なため、省電力かつ高速の書き込みが可能である。
FeRAMは、その構造によりプレーナ型とスタック型とに大別される。プレーナ型では、半導体基板に形成されたMOSトランジスタとキャパシタ下部電極とが、キャパシタの上方の金属配線を介して電気的に接続されるため、キャパシタの平面形状が大きくなり易い傾向がある。
これに対し、スタック型のFeRAMでは、MOSトランジスタのソース/ドレイン領域に繋がる導電性プラグの直上にキャパシタの下部電極が形成され、その導電性プラグを介して下部電極とMOSトランジスタとが電気的に接続される。このため、プレーナ型と比較してキャパシタの平面形状を小さくすることが可能であり、今後求められるFeRAMの微細化に有利となる。
従って、スタック型のFeRAMが有するキャパシタ誘電体膜は、微細化されてもその結晶性が劣化せず、優れた強誘電体特性を呈することが要求される。
一方、キャパシタの上部電極を成膜する時、或いはキャパシタを形成する時には、強誘電体膜が主として高エネルギのスパッタリング粒子による物理的ダメージを受ける。この結果、強誘電体膜の結晶構造の一部が破壊され、容量素子の特性が劣化してしまう。
そこで、このようなキャパシタの特性劣化を回復させるため、次のような処理が従来から行われている。特許文献1では、上部電極膜をパターニングした後、酸素雰囲気中で熱処理を行う。また、強誘電体膜をパターニングした後、酸素雰囲気中で熱処理を再度行う。更に、下部電極をパターニングした後、酸素雰囲気中で熱処理を行う。その後、水素拡散防止膜(例えば、酸化アルミナ、酸化チタン、PLZT、PZT)を形成する。そして、上部電極膜及び強誘電体膜をパターニングした後、或いはパターニングによりキャパシタを形成した後、酸素雰囲気中で熱処理を行う。これらの処理により、強誘電体膜の結晶性が回復される。更に、キャパシタを形成した後に、強誘電体膜を水素劣化から保護するために、拡散防止膜としてキャパシタを覆うアルミニウム酸化物膜を形成する。続いて、強誘電体膜のパターニング中及び拡散防止膜の形成中に強誘電体膜が受けたダメージを回復するため、再び酸素雰囲気中で熱処理を行う。その後、層間絶縁膜を形成する。
また、特許文献2、及び特許文献3は高温一括エッチング方法によりキャパシタ側面の残渣物の付着を低減し、キャパシタ特性を良好にする技術が提案されている。
特開2003−332536号公報 特開平9−162311号公報 特開2002−94016号公報
特許文献1に開示された方法によると、強誘電体キャパシタのダメージを回復させるための熱処理の際に、強誘電体膜の露出部(側面付近)から融点の最も低い元素(Pb)が抜けて強誘電体膜にピンホールが形成される。換言すると、強誘電体膜(PZT膜)にPb欠損が生じてしまうということである。このような欠損は、強誘電体キャパシタのスイッチング特性を低下させる。強誘電体膜の側面付近のPb欠損は、例えばプレーナ型のようなキャパシタであればキャパシタ特性に与える影響は小さい。しかしながら、例えば微細化が要求されるスタック型のキャパシタにおいては強誘電体膜の横幅も狭いため、強誘電体膜の側面付近に発生するPb欠損がキャパシタ特性に与える影響が大きい。従って、近年の半導体装置の高集積化に伴うキャパシタの微細化により、このようなPb欠損を原因とするキャパシタ特性への悪影響が顕在化してきている。また、強誘電体膜のPb欠損する領域の占有率が増加することに伴い、キャパシタの側面をPb量の多いPZTからなるサイドウォール膜で形成しても、Pb欠損を均一に補償してキャパシタ特性を回復させることが困難となってきている。
本発明では、上記した課題に鑑み、キャパシタを形成する際の強誘電体膜のダメージを回復させ、熱処理を原因とする強誘電体膜の組成の変動を抑制する半導体装置、及び半導体装置の製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、キャパシタの強誘電体膜を構成する元素のうち少なくとも一以上の元素と同一の元素を含有する膜によって強誘電体膜と上部電極とを覆うこととした。これにより、強誘電体膜の組成を変動を抑制しながら強誘電体膜のダメージを回復させることが可能となる。
詳細には、半導体装置であって、シリコン基板上に下部電極、強誘電体膜、及び上部電極からなるキャパシタと、強誘電体膜を構成する元素のうち少なくとも一以上の元素と同一の元素を含有する膜によって強誘電体膜と上部電極とを覆うキャパシタ蒸発防止膜と、前記キャパシタ蒸発防止膜を覆うキャパシタ保護膜とを有する。
上記の半導体装置においては、強誘電体膜の側面が、強誘電体膜を構成する元素と同一
の元素を含有する膜によって覆われている。よって、強誘電体膜に回復アニールを施しても、強誘電体膜の側面の組成の変動が抑制される。従って、強誘電体膜に十分な回復アニールを施すことにより、強誘電体膜のダメージを十分に回復させることが可能となる。
また、本発明は製造方法の面からも捉えられる。例えば、上記の課題を解決するため、半導体装置の製造方法であって、シリコン基板上に下部電極、強誘電体膜、及び上部電極からなるキャパシタを形成する工程と、強誘電体膜を構成する元素のうち少なくとも一以上の元素と同一の元素を含有する膜によって強誘電体膜と上部電極とを覆うキャパシタ蒸発防止膜を形成する工程と、強誘電体膜に回復アニールを施す工程とを有する。
上記の半導体装置の製造方法においては、強誘電体膜の側面が、強誘電体膜を構成する元素と同一の元素を含有する膜によって覆われている。これにより、強誘電体膜に回復アニールを施しても、強誘電体膜の側面の組成の変動が抑制される。従って、強誘電体膜に十分な回復アニールを施すことにより、強誘電体膜のダメージを十分に回復することが可能となる。
また、本発明は、半導体装置の製造方法であって、前記回復アニールは酸素を含有する雰囲気中で行うようにしてもよい。これによれば、強誘電体膜の酸素欠損を補償することが可能となる。
また、本発明は、半導体装置の製造方法であって、前記回復アニールは前記強誘電体膜を550〜700℃にして行うようにしてもよい。これによれば、強誘電体膜のダメージを十分に回復することが可能となる。
また、本発明は、半導体装置の製造方法であって、MOSトランジスタの上に絶縁膜を形成する工程と、MOSトランジスタのソース/ドレイン領域と電気的に繋がるプラグを絶縁膜のホール内に形成する工程と、絶縁膜とプラグの上面を窒素含有プラズマに曝す工程と、絶縁膜とプラグの上に下地導電膜を形成する工程と、下地導電膜の上に下地導電密着膜を形成する工程と、下地導電密着膜の上にキャパシタを形成する工程とを有する。
上記の半導体装置の製造方法においては、良好な結晶性を有する下部電極の作用によりキャパシタの強誘電体膜の結晶性を高めることが可能である。従って、残留分極電荷量等のキャパシタ特性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、熱処理によってもキャパシタを構成する強誘電体膜の組成がほとんど変動しないため、十分な回復アニールを施すことにより強誘電体膜のダメージを回復させてもキャパシタとしてのスイッチング特性の低下を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を例示的に説明する。以下に示す実施形態は例示であり、本発明はこれらに限定されない。
図1は、本発明の一実施形態(以下、第1実施形態という)に係る半導体装置1(強誘電体メモリ)の製造工程の概略を示すフローチャートである。また、図2から25は、各製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。
<工程1>図2に示すMOS(Metal Oxide semiconductor)トランジスタ1を、以下の工程により形成する(S101)。まず、n型又はp型のシ
リコン基板3(半導体)の上面にp型不純物を導入してpウェル4を形成する。次に、STI(Shallow Trench Isolation)用の溝5を形成し、その中
に酸化シリコン等の絶縁膜を埋め込んで素子分離絶縁膜6を形成する。なお、素子分離構造はSTIに限られず、LOCOS(Local Oxidation ofSilicon)で素子分離絶縁膜6を形成してもよい。これにより、トランジスタの活性領域が画定される。
次に、半導体装置1の上面を熱酸化することにより、ゲート絶縁膜7となる熱酸化膜を形成する。更に、半導体装置1の上面に非晶質又は多結晶のシリコン膜を形成し、これらの膜をフォトリソグラフィによりパターニングしてゲート電極8を形成する。このゲート電極8は、いわゆるワード線の一部を構成する。次に、半導体装置1の上面に、スパッタ法によりコバルト層等の高融点金属層を形成する。更に、この高融点金属層を加熱してシリコンと反応させることにより高融点金属シリサイド層9を形成し、素子分離絶縁膜の上等で未反応となっている高融点金属層をウエットエッチングして除去する。この高融点金属シリサイド層9は、ゲート電極8の電気的抵抗を減らす作用を有する。
次に、高融点金属シリサイド層9をマスクにして半導体装置1の上面にn型不純物をイオン注入することにより、ソース/ドレインエクステンション10を形成する。更に、半導体装置1の上面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜をエッチバックすることによりゲート絶縁膜7、ゲート電極8、高融点シリサイド層8の側面に絶縁性サイドウォール11を形成する。絶縁膜を形成する手段として、例えばCVD法によって酸化シリコン膜を形成する方法が考えられる。次に、高融点金属シリサイド層9と絶縁性サイドウォール11をマスクにしながら、半導体装置1の上面にn型不純物を再びイオン注入することにより、ソース/ドレインエクステンション10の上面にソース/ドレイン領域12(不純物拡散領域)を形成する。
以上により、シリコン基板3の活性領域に、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8、及びソース/ドレインエクステンション10によって構成されるMOSトランジスタ2が形成される。
<工程2>次に、WプラグA13を、以下の工程により形成する(S102)。まず、半導体装置1の上面に、プラズマCVD法によりカバー絶縁膜14としてSiON膜を厚さ約200nmに形成する。次に、このカバー絶縁膜14の上面に、TEOSガスを使用するプラズマCVD法により第1層間絶縁膜15として酸化シリコン膜を厚さ約1000nmに形成する。更に、第1層間絶縁膜15の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨して平坦化する。CMP法による研磨により、第1層間絶縁膜15をシリコン基板3の平坦面から約700nmの高さにする。
次に、フォトリソグラフィによりカバー絶縁膜14と第1層間絶縁膜15をパターニングすることにより、ソース/ドレイン領域12を露出させる第1コンタクトホール16を例えば0.25μmの径で形成する。更に、厚さが30nmのTi膜と厚さが20nmのTiN膜を積層した密着膜17(グルー膜)を介してW膜(タングステン膜)をCVD法により充填し、余分なW膜をCMP法により除去する。これにより、ソース/ドレイン領域12と電気的にコンタクトするWプラグA13が形成される。このWプラグA13は、約300nmの高さを有する。以上により、WプラグA13が形成される。
<工程3>次に、図3に示すWプラグB18を以下の工程により形成する(S103)。半導体装置1の上面に、プラズマCVD法により第1酸化防止膜19としてSiON膜を、例えば厚さ130nmに形成する。次に、第1酸化防止膜19の上面に、プラズマC
VD法により第2層間絶縁膜20としてTEOS膜を、例えば300nmに形成する。なお、本実施形態ではSiON膜を用いているが、SiN膜やAlO膜でも良い。
次に、第1酸化防止膜19と第2層間絶縁膜20をパターニングすることにより、WプラグA13を露出させる第2コンタクトホール21を形成する。更に、厚さが30nmのTi膜と厚さが20nmのTiN膜を積層した密着膜22(グルー膜)を介してW膜をCVD法により充填し、余分なW膜をCMP法により除去する。これにより、WプラグA13と電気的に繋がるWプラグB18が形成される。なお、このCMPでは、研磨対象である密着膜22とWプラグB18の研磨速度が、第2層間絶縁膜20よりも速くなるようなスラリ(研磨液)、例えばCabot Microelectronics Corporation社製のSEMI−SPERSE(登録商標)W2000を使用する。そして、第2層間絶縁膜20上に研磨残を残さないために、このCMPの研磨量は各膜の合計膜厚よりも厚く設定する。これにより、このCMPはオーバ研磨となる。第2層間絶縁膜20の上面に研磨痕を残さないようにするのは、その後に形成するキャパシタ37の下部電極32を良好に形成するためである。オーバ研磨の結果、図3において示すように、WプラグB18の上面は第2層間絶縁膜20の上面よりも低くなる。すなわち、第2層間絶縁膜20にリセス(凹部)が形成された状態となる。このリセスの深さは、一般的に20〜50nm程度であり、本実施形態では深さ約50nm程度になる。以上により、WプラグB18が形成される。
<工程4>次に、キャパシタ37を以下の工程により形成する(S104)。まず、第2層間絶縁膜20とWプラグB18の上面をアンモニア(NH3)プラズマにより処理する。このアンモニアプラズマ処理は、例えば、半導体装置1に対して約9mm(350mils)離間した位置に対向電極を有する平行平板型のプラズマ処理装置を使い、266Pa(2Torr)の圧力下、400℃の半導体装置1温度で保持された処理容器中にアンモニアガスを350sccmの流量で供給し、半導体装置1側に13.56MHzの高周波を100Wのパワで、また、半導体装置1に対向する電極側には350kHzの高周波を55Wのパワで、60秒間供給する。このアンモニアプラズマ処理により、第2層間絶縁膜20の表面の酸素原子にNH基が結合される。第2層間絶縁膜20の表面の酸素原子にNH基が結合されることにより、第2層間絶縁膜20上にTi原子を堆積させても、堆積したTi原子は酸素原子に捕獲されることなく、第2層間絶縁膜20上を自在に移動することが可能となる。従って、第2層間絶縁膜20上に、(002)配向に自己組織化するTi膜を形成することが可能な状態となる。
次に、スパッタ法により、例えば半導体装置1とターゲットとの間の距離を60mmに配置し、0.15PaのAr雰囲気下、20℃の半導体装置1温度で2.6kWのスパッタDCパワを35秒間与える。これにより、図4において示すように、強い(002)配向のTi膜(符号23に相当)が第2層間絶縁膜20上に堆積される。配向度の強い(002)配向Ti膜をRTA法により熱処理(窒素雰囲気中650℃で60秒)するとTi膜が窒化され、下地導電膜23である(111)配向のTiN膜が形成される。この下地導電膜23は、厚さ100〜300nmが好ましく、本実施形態では約100nmとされる。なお、本実施形態では、結晶性向上のために下地導電膜23としてTiN膜を適用しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、TiAlN膜、タングステン膜、シリコン膜、及び銅膜のいずれかを下地導電膜23として形成してもよい。
ここで、図4において示すように、下地導電膜23の上面は、WプラグB18の上の部分が上述したリセスの影響により凹部を有する状態となっている。下地導電膜23に凹部が形成されていると、下地導電膜23の上にこれから形成される強誘電体膜の結晶性が劣化する可能性が高くなる。よって、本実施形態では、CMP法により下地導電膜23の上面を研磨する。これにより、図5において示すように、下地導電膜23の上面が平坦化さ
れ、凹部が除去された状態となる。なお、このCMPで使用されるスラリは特に限定されないが、本実施形態では上述したSEMI−SPERSE(登録商標)W2000を使用する。また、CMP後の下地導電膜23の厚さは研磨誤差により、半導体装置1内や、同時に研磨される複数の半導体装置1間でばらつきが生じる。従って、本実施形態では研磨時間を制御することにより、CMP後の下地導電膜23の厚さを50〜100nm、より好ましくは50nmにする。
ところで、上記のように下地導電膜23に対してCMPを行った後では、下地導電膜23の上面付近の結晶が研磨によって歪んだ状態となる。しかし、結晶に歪が発生している下地導電膜23の上方にキャパシタ37の下部電極32をそのまま形成すると、その歪みを下部電極32が拾ってしまう。下部電極32が歪みを拾うと、下部電極32の結晶性が劣化し、ひいてはその上に形成される強誘電体膜33の強誘電体特性までもが劣化することになる。そこで、このような不都合を回避するために、上述と同様のアンモニアプラズマ処理を行う。下地導電膜23の上面がアンモニアプラズマに曝されることにより、下地導電膜23の結晶の歪みがその上に形成される膜に伝わらなくなる。このため、この後に形成される下部電極32の結晶性が良好になることで下部電極32と強誘電体膜33との電気的な接合状態が良好になるため、キャパシタのスイッチング特性の向上を図ることが可能となる。
次に、図6おいて示すように、上記のアンモニアプラズマ処理によって結晶の歪みの影響が解消された下地導電膜23の上に、スパッタ法によりTi膜を厚さ約20nmに形成する。更に、RTA法により熱処理(窒素雰囲気中650℃で60秒)を行う。これにより、下地導電密着膜24として(111)配向のTiN膜が形成される。下地導電密着膜24は、自身の配向の作用により、その上に後で形成される膜の配向を高める機能を有するとともに、密着膜としての機能をも有する。なお、下地導電密着膜24はTiNに限定されない。すなわち、貴金属Ir、Ptにより、下地導電密着膜24を厚さ20nmに形成してもよい。
次に、図7において示すように、スパッタ法により下地導電密着膜24の上に第1下部電極膜25としてTiAlN膜を形成する。スパッタリング条件は、Ti及びAlの合金化したターゲット、Ar40sccmと窒素10sccmとの混合雰囲気中で253.3Paの圧力下、半導体装置1の温度は400℃、スパッタパワ1.0kWである。これにより、第1下部電極膜25を100nmの厚さに形成する。なお、第1下部電極膜25は酸素バリア膜としての役割をも果たす。第1下部電極膜25が酸素バリア膜としての役割を果たすことにより、この後に行われる酸素含有雰囲気中での回復アニール等によっても酸素がWプラグA13やWプラグB18に酸素が到達しなくなるので、プラグの酸化による電気的なコンタクト不良(接触不良)が発生するのを抑止することができる。
次に、図8において示すように、スパッタ法により第1下部電極膜25の上に第2下部電極膜26としてIr膜を形成する。スパッタリング条件は、Ar雰囲気中で0.11Paの圧力下、半導体装置1の温度は500℃、スパッタパワ0.5kWである。これにより、第2下部電極膜26を100nmの厚さに形成する。なお、Ir膜の代わりにPtなどの白金族の金属、あるいはPtO、IrOx、SrRuO等の導電性酸化物を用いることもできる。さらに、第1下部電極膜25や第2下部電極膜26は、これら金属あるいは金属酸化物の積層膜とすることも可能である。
次に、図9において示すように、MOCVD法により第2下部電極膜26の上に第1強誘電体膜27としてPZT膜を形成する。上記のMOCVD法は、より具体的には、Pb(DPM:鉛を含有した有機物溶媒)2、Zr(DMHD:ジルコニウムを含有した有機物溶媒)4、およびTi(O−iOr)2(DPM)2をTHF溶媒(有機物溶媒)中に
、いずれも0.3mol/lの濃度で溶解し、Pb、Zr、及びTiの各液体原料を形成する。更に、これらの液体原料を、MOCVD装置の気化器に、流量が0.474ml/分のTHF溶媒とともに、それぞれ0.326ml/分、0.200ml/分、および0.200ml/分の流量で供給し、気化させることにより、Pb、Zr、及びTiの原料ガスを形成する。更に、MOCVD装置中に、上述の原料ガス雰囲気中で665Pa(5Torr)の圧力下、半導体装置1の温度を620℃に保持して620秒間作用させる。これにより、第1強誘電体膜27が第2下部電極膜26の上に厚さ100nmで形成される。
次に、図10において示すように、例えばスパッタ法により第1強誘電体膜27の上に第2強誘電体膜28を形成する。強誘電体膜は、膜厚が例えば1〜30nm、より好ましくは20nmになるように形成する。なお、MOCVD法で第2強誘電体膜28を形成する場合は、鉛(Pb)供給用の有機ソースとして、Pb(DPM)2(Pb(C1119)2)をTHF(TetraHydroFuran:CO)液に溶かした材が用いられる。また、ジルコニウム(Zr)供給用の有機ソースとして、Zr(DMHD)4(Zr((C15)4)をTHF液に溶かした材料が用いられる。チタン(Ti)供給用の有機ソースとして、Ti(O−iPr)2(DPM)2(Ti(CO)2(C1119)2)をTHF液に溶かした材料が用いられる。なお、この第2強誘電体膜28は、この段階においてはアモルファス状態である。
次に、図11において示すように、第2強誘電体膜28の上に第1上部電極膜29を以下により形成する。まず、スパッタ法により第1上部電極膜29としてIrOx膜を第2強誘電体膜28の上に形成する。このスパッタリングでは、IrOx膜の厚さが50nmまで成膜された時点で結晶化する。このときの成膜温度を例えば300℃とし、成膜ガスとしてAr及びOを用い、これらの流量はいずれも100sccmずつとする。また、スパッタパワは、例えば1kW〜2kW程度とする。
また、第1上部電極膜29を形成する際は、例えば、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)、パラジウム(Pd)等の貴金属元素を少なくとも一以上含むターゲットを用い、これら貴金属元素の酸化が生じる条件下でスパッタリングすることで形成してもよい。また、これら貴金属元素の酸化膜、例えばSrRuO膜でもよい。更に、第1上部電極膜29は2層構造以上の膜で構成してもよい。
次に、半導体装置1をRTA法で熱処理(熱処理温度650〜750度であり、より好ましくは700℃とする。また、熱処理雰囲気は酸素含有量を1〜50%とする。なお、本実施形態では725℃、酸素20sccm+Ar2000sccmの雰囲気中で60秒としている。)する。この熱処理は第1強誘電体膜27やアモルファス状態にある第2強誘電体膜28を完全に結晶化させると同時に酸素欠損を補償し、かつ第1上部電極膜29のプラズマダメージも回復させる。また、この熱処理により第2強誘電体膜28と第1上部電極膜29との界面がフラットになり、電気的特性が良好となる。
次に、図12において示すように、第1上部電極膜29の上に第2上部電極膜30を以下により形成する。まずスパッタ法により第2上部電極膜30としてIrOy膜を第1上部電極膜29の上に形成する。IrOy膜の厚さは、例えば100〜300nmとなるように形成し、本実施形態では200nm(Ar雰囲気中0.8Paの圧力下、1.0kWのスパッタパワで79秒間堆積)に形成している。
なお、工程劣化を抑えるため、酸化イリジウム膜(IrOx膜、IrOy膜)をIrOの化学量論組成(すなわち、x=y=2)に近い組成にすると、水素に対して触媒作用
を生じることがなく、強誘電体膜が水素ラジカルにより還元されてしまう問題が抑制されるため、キャパシタの水素耐性が向上する。なお、第1上部電極膜29及び第2上部電極膜30の材料として、IrOの代わりにIr、Ru、Rh、Re、Os、Pd、及びこれらの酸化物、またはSrRuOなどの導電性酸化物を用いてもよいし、これらで構成される積層構造としても良い。
次に、図13において示すように、第2上部電極膜30の上に第3上部電極膜31(水素バリア膜)としてのIr膜を、スパッタ法(Ar雰囲気中、1Paの圧力下、1.0kWのスパッタパワ)で厚さ100nmに形成する。なお、水素バリア膜としては、Ir膜以外にPt膜やSrRuO膜を使うことも可能である。
次に、図14において示すように、下地導電膜23、下地導電密着膜24、第1下部電極膜25と第2下部電極膜26とで構成される下部電極32、第1強誘電体膜27と第2強誘電体膜28とで構成される強誘電体膜33、第1上部電極膜29と第2上部電極膜30と第3上部電極膜31とで構成される上部電極34をパターニングする際に、ハードマスクとして用いられる膜を以下により形成する。まず、上部電極34の上に第1マスク材料層35として窒化チタン膜をスパッタ法で形成する。次に、第1マスク材料層35の上に第2マスク材料層36として酸化シリコン膜をTEOSガスを使用するCVD法により形成する。これにより、ハードマスク用の膜が形成される。
次に、図15において示すように、第2マスク材料層36を、キャパシタ37が形成される領域の上のみに残るように島状にパターニングする。次に、第2マスク材料層36をマスクにして第1マスク材料層35をエッチングする。これにより、第1マスク材料層35と第2マスク材料層36とにより構成されるハードマスクが形成される。
次に、図16において示すように、HBr、O、Ar、及びCの混合ガスをエッチングガスとするプラズマエッチングにより、ハードマスクで覆われていない部分をドライエッチングする。これにより、下部電極32、強誘電体膜33、及び上部電極34とから構成されるキャパシタ37が形成される。なお、このエッチングは第1下部電極膜25が酸素バリア膜であるため、第2下部電極膜26までで停止している。従って、エッチングが終了して後も半導体装置1の上面は酸素バリア膜である第1下部電極膜25により覆われた状態となっている。
次に、図17において示すように、ドライエッチング又はウエットエッチングにより第2マスク材料層36を除去する。
次に、図18において示すように、第1マスク材料層35、及びキャパシタ37で覆われていない部分の第1下部電極膜25(酸素バリア膜)、下地導電密着膜24、下地導電膜23をエッチングして除去する。エッチバックとしては、例えば、ダウンフロー型プラズマエッチングチャンバ内に、CFガスとOガス(流量比5:95)との混合ガスをエッチングガスとして供給すると共に、チャンバ内の上部電極に周波数2.45GHz、高周波電力(1400W)、基板温度200℃の条件で行う。或いは、H、NH
OH、及び純水の混合溶液をエッチング液とするウエットエッチングにより上記のエッチバックを行ってもよい。以上により、キャパシタ37が形成される。
次に、図19において示すように、キャパシタ蒸発防止膜38としてPZT膜を半導体装置1の上面にMOCVD法により1〜100nmの厚さに形成する。具体的には、Pb(DPM)2、Zr(DMHD)4、及びTi(O−iOr)2(DPM)2をTHF溶媒中に、いずれも0.3mol/lの濃度で溶解し、Pb、Zr、及びTiの各液体原料を生成する。次に、これらの液体原料をMOCVD装置の気化器に、Pb(0.326ml
/分)、Zr(0.200ml/分)、Ti(0.200ml/分)、及びTHF溶媒(0.474ml/分)をそれぞれ供給する。これらを気化させることにより、Pb,ZrおよびTiの原料ガスが生成される。次に、MOCVD装置内で、上記生成されたPb、Zr、及びTiの原料ガスを665Pa(5Torr)の圧力下、半導体装置1温度を620℃の状態で62秒間作用させる。これにより、半導体装置1上にはキャパシタ蒸発防止膜38であるPZT膜が厚さ10nmに形成される。なお、キャパシタ蒸発防止膜38の形成方法としては、上述したMOCVD法の他、スパッタ法やALD(Atomic Layer Dielectric)法でもよい。キャパシタ37を十分保護することが可能な膜が形成される方法であればよい。キャパシタ蒸発防止膜38の厚さは1〜100nmであればよいが、より好ましくは20〜30nmである。
次に、強誘電体膜33がスパッタリングによって受けたダメージを回復させる目的で、図20において示すように、酸素を含有する雰囲気中で強誘電体膜33に対して回復アニールを施す。この回復アニールの条件は特に限定されないが、本実施形態では、炉内において半導体装置1の温度を550〜700℃にして行う。より好ましくは、酸素の雰囲気中、半導体装置1の温度を650℃にして60分間アニールを行う。強誘電体膜33の側面はキャパシタ蒸発防止膜38によって保護されているため、回復アニールが施されても強誘電体膜33の組成が蒸発しにくい(換言すれば、Pb欠損が抑制される)。従って、強誘電体膜33に回復アニールを施すことにより、強誘電体膜33の膜組成を均一に維持しつつ、強誘電体膜33のダメージが回復されることになる。
次に、図21において示すように、キャパシタ保護膜39としてAl膜を半導体装置1の上面にスパッタ法で形成する。Al膜は、水素や水分等の還元性物質が透過するのを阻止する機能に優れている。従って、Al膜からなるキャパシタ保護膜39は、外部からキャパシタ37に侵入しようとする水素を阻止する。キャパシタ37への水素の侵入が阻止されることにより、キャパシタ37の一部を構成する強誘電体膜33への水素の侵入も阻止される。強誘電体膜33への水素の侵入が阻止されることにより、強誘電体膜33を構成するPZTが還元性物質(水素)によって還元されないことになる。換言すれば、半導体装置1を水素雰囲気中に曝しても、強誘電体膜33を構成するPZTの強誘電体特性が劣化しない。なお、スパッタ法でキャパシタ保護膜39を形成する前に酸素アニール(例えば、半導体装置1の温度350℃にて1時間)してもよい。これにより、キャパシタ保護膜39が剥がれにくくなる。また、キャパシタ保護膜39はAl膜のみならず、チタン酸化膜、タンタル酸化膜、ジルコニウム酸化膜、アルミニウム窒化膜、タンタル窒化膜、及びアルミニウム酸窒化膜でもよい。キャパシタ保護膜39を形成した後、酸素アニールを行うことでスパッタリングにより損傷しているキャパシタ保護膜39のダメージを回復させる。
次に、図22において示すように、半導体装置1の上面に第3層間絶縁膜40を、例えばプラズマCVD法で形成する。第3層間絶縁膜40は、例えばシリコン酸化物を厚さ1500nmに堆積させることで形成する。プラズマCVD法に用いる原料ガスとしては、例えばTEOSガスと酸素ガスとヘリウムガスとの混合ガスを用いる。なお、第3層間絶縁膜40はシリコン酸化物に限られず、例えば絶縁性を有する無機膜等で形成してもよい。第3層間絶縁膜40を形成した後、第3層間絶縁膜40の表面を例えばCMP法により平坦にする。
次に、半導体装置1を熱処理する。熱処理は、NOガスやNガス等で構成されるプラズマ雰囲気中において行う。熱処理の結果、第3層間絶縁膜40に含まれている水分が除去されると共に、第3層間絶縁膜40の膜質が変化する。膜質が変化することにより、第3層間絶縁膜40が水分を吸収しにくくなる。
次に、半導体装置1の上面にバリア膜41を、例えばスパッタ法やCVD法により形成する。バリア膜41は、例えば酸化アルミニウム膜を厚さ20〜100nmに堆積させることで形成する。バリア膜41は、第3層間絶縁膜40が既に平坦化されているので、平坦に形成される。
次に、図23において示すように、半導体装置1の上面に第4層間絶縁膜42を、例えばCVD(プラズマTEOSガス)法により形成する。第4層間絶縁膜42は、例えばシリコン酸化膜を厚さ800〜1000nmに堆積させることで形成する。なお、第4層間絶縁膜42はシリコン酸化膜に限られず、SiON膜やシリコン窒化膜等で形成してもよい。第4層間絶縁膜42を形成した後、第4層間絶縁膜42の表面を例えばCMP法により平坦にする。
<工程5>次に、図24において示すビアプラグ45を、以下の工程により形成する(S105)。半導体装置1をフォトリソグラフィ法で処理することにより、キャパシタ37の最上層にあたる第3上部電極膜31(水素バリア膜)を露出させる第3コンタクトホール43を形成する。次に、半導体装置1を熱処理(半導体装置1温度550℃、酸素雰囲気中)し、第3コンタクトホール43の形成に伴い強誘電体膜33に生じた酸素欠損を回復させる。更に、第3コンタクトホール43内の表面に、密着膜44としてTiN膜を単層で形成する。なお、密着膜44はTi膜をスパッタにより形成し、その上にMOCVD法によりTiN膜を形成する2層構造としてもよい。この場合、TiN膜から炭素除去をするため、窒素と水素のプラズマ混合ガス中で半導体装置1を処理する必要がある。しかしながら、本実施形態では、第3上部電極膜31が水素バリア膜であるため、炭素除去に伴い上部電極34が還元される問題は生じない。次に、第3コンタクトホール43内にW膜をCVD法により充填し、余分なW膜をCMP法により除去する。これにより、キャパシタ37と電気的にコンタクトするビアプラグ45が形成される。
<工程6>次に、図25において示す配線46を、以下の工程により形成する(S106)。膜厚が60nmのTi膜、膜厚が30nmのTiN膜、膜厚が360nmのAlCu合金膜、膜厚が5nmのTi膜、及び膜厚が70nmのTiN膜を、半導体装置1の上面に、例えばスパッタ法により順次形成する。次に、フォトリソグラフィ法により、配線のパターニングを施す。これにより、積層膜からなる配線46(第1金属配線層)が形成される。更に、図示しない層間絶縁膜、コンタクトプラグ、第2層目以降の配線等を順次形成する。以上により、強誘電体キャパシタである半導体装置1が完成する。
以上のように、本実施形態では、CMPによって生じた下地導電膜23の結晶の歪みをアンモニアプラズマ処理によって解消している。歪みの解消された下地導電膜23の上に下地導電密着膜24を挟んで下部電極32を形成しているため、下部電極32の結晶性が下地導電膜23の結晶の作用によって良好になる。下部電極32の結晶性が良好になると、下部電極32と強誘電体膜33との電気的な接合状態が良好になるため、キャパシタ37のスイッチング特性が向上する。また、本実施形態では、強誘電体膜33の側面はキャパシタ蒸発防止膜38によって保護されている。よって、強誘電体膜33のダメージを回復させる目的で回復アニールを施した際、強誘電体膜33の組成が蒸発しにくい(換言すれば、強誘電体膜33を構成するPZTのPb欠損が抑制される)。従って、Pb欠損によってスイッチング特性を低下させることなく、強誘電体膜33のダメージ回復に必要な回復アニールを十分に施すことが可能となる。これにより、高精細化されたキャパシタ37を備える半導体装置を高い歩留まりで提供することが可能となる。この製造方法は、高精細化を要求されるスタック型キャパシタの製造においては特に好適である。
以下、上述した第1実施形態の変形例について説明する。図26は、本発明の一実施形
態(以下、第2実施形態)に係る半導体装置47(強誘電体メモリ)の断面図である。
上述した第1実施形態の工程1から2までと同様の工程により、WプラグA48を形成する。次に、第1層間絶縁膜50の上面を、研磨残が残らないようにオーバ研磨する。オーバ研磨の方法は、上述した第1実施形態の工程3における研磨方法と同様である。これにより、WプラグA48の上面は第1層間絶縁膜50の上面よりも低くなる。すなわち、第1層間絶縁膜50にリセス(凹部)が形成された状態となる。次に、上述した第1実施形態の工程4と同様の工程を行うことによりキャパシタ49を形成する。そして、配線51、図示しない層間絶縁膜、コンタクトプラグ、第2層目以降の配線等を順次形成することにより、強誘電体キャパシタである半導体装置47が完成する。
以上、本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の効果の他に製造工程の簡略化、及び半導体装置47の薄型化が可能である。
以下、上述した第1、及び第2実施形態の変形例について説明する。図27は、本発明の一実施形態(以下、第3実施形態)に係る半導体装置52(強誘電体メモリ)の断面図である。
上述した第1実施形態の工程1から2までと同様の工程により、WプラグA53を形成する。次に、第1層間絶縁膜54の上面を、研磨残が残らないように研磨する。上述の第1実施形態、及び第2実施形態では、ここでオーバ研磨することにより研磨残が生じないように研磨していた。しかしながら、本実施形態では低圧研磨装置を用いてCMP法により研磨しているため、WプラグA53にリセスが生じない。従って、例えば上述した第1実施形態において示したように、WプラグB18と下部電極32との間を、下地導電膜23と下地導電密着膜24との2層構造からなるTiN膜で挟む必要が無い。すなわち、本実施形態では、第1実施形態で形成したような下地導電膜23を省略し、単層のTiN膜を形成すればよい。単層のTiN膜は、上述した第1実施形態と同様の工程、すなわち、まずアンモニアプラズマ処理を行った後にスパッタ法によりTi膜を形成し、次にRTA法により熱処理することにより単層のTiN膜を形成する。次に、上述した第1実施形態と同様の工程により、酸素バリア膜である第1下部電極膜から順次成膜していくことで、キャパシタ55や配線56等を形成し、強誘電体キャパシタである半導体装置52を完成する。
以上、本実施形態によれば、上述した第1実施形態や第2実施形態と同様の効果の他、製造工程の更なる簡略化が可能である。
なお、上述した第1から第3実施形態においては、強誘電体膜33の形成方法として、スパッタ法を用いている。しかし、強誘電体膜33の形成方法はスパッタ法に限られず、MOCVD法、ゾル−ゲル法、有機金属分解(MOD)法、CSD(Chemical Solution Deposition)法、化学気相蒸着(CVD)法及びエピタキシャル成長法等が挙げられる。また、強誘電体膜33として、例えば、熱処理により結晶構造がBi層状構造のものやペロブスカイト構造が適用できる。このような構造の膜としては、PZT膜の他、La、Ca、Sr、Si等を少なくとも一以上微量ドープしたPZT、SBT、BLT、及びBi系の層状化合物等、一般的に化学式ABOで表される膜が挙げられる。
〔その他〕
本発明は、以下のように特定することができる。
(付記1)シリコン基板上に下部電極、強誘電体膜、及び上部電極からなるキャパシタと、前記強誘電体膜を構成する元素のうち少なくとも一以上の元素と同一の元素を含有する
膜によって前記強誘電体膜と前記上部電極とを覆うキャパシタ蒸発防止膜と、前記キャパシタ蒸発防止膜を覆うキャパシタ保護膜とを有する半導体装置。
(付記2)シリコン基板上に下部電極、強誘電体膜、及び上部電極からなるキャパシタを形成する工程と、前記強誘電体膜を構成する元素のうち少なくとも一以上の元素と同一の元素を含有する膜によって前記強誘電体膜と前記上部電極とを覆うキャパシタ蒸発防止膜を形成する工程と、前記強誘電体膜に回復アニールを施す工程とを有する半導体装置の製造方法。
(付記3)前記回復アニールは酸素を含有する雰囲気中で行う、付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)前記回復アニールは前記強誘電体膜を550〜700℃にして行う、付記2又は3に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)前記強誘電体膜を構成する元素は少なくともPbを含有し、前記キャパシタ蒸発防止膜を構成する元素は少なくともPbを含有する、付記2から4の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)前記強誘電体膜は、ペロブスカイト構造の化合物又はBi層状構造の化合物により形成する、付記2から5の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)前記強誘電体膜は、ゾルーゲル法、スパッタ法、又はMOCVD法により形成される、付記2から6の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)前記キャパシタ蒸発防止膜を厚さ1〜100nmに形成する、付記2から7の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)前記キャパシタ蒸発防止膜をMOCVD法により形成する、付記2から8の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)前記キャパシタは、強誘電体膜と上部電極とを一括してパターニングすることにより形成する、付記2から9の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)前記キャパシタ蒸発防止膜を覆うキャパシタ保護膜を形成する工程を更に有する、付記2から10の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)前記キャパシタ保護膜は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、窒化アルミニウム、窒化タンタル、及び窒素酸化アルミニウムのうちいずれか一により形成する、付記11に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)前記上部電極は、貴金属又は貴金属の酸化物により形成する、付記2から12の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)前記下部電極は酸素バリア膜を更に有する、付記2から13の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)前記酸素バリア膜は、TiAlN膜で構成される、付記14に記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)前記下部電極は、貴金属又は貴金属の酸化物により形成する、付記2から15の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記17)前記貴金属は、Ir、Ru、Pt、Rh、及びPdのうち何れか一以上の元素により構成される、付記13から16の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記18)MOSトランジスタの上に絶縁膜を形成する工程と、前記MOSトランジスタのソース/ドレイン領域と電気的に繋がるプラグを前記絶縁膜のホール内に形成する工程と、前記絶縁膜と前記プラグの上面を窒素含有プラズマに曝す工程と、前記絶縁膜と前記プラグの上に下地導電膜を形成する工程と、前記下地導電膜の上に下地導電密着膜を形成する工程と、前記下地導電密着膜の上にキャパシタを形成する工程とを有する半導体装置の製造方法。
(付記19)前記下地導電膜の上面を窒素含有プラズマに曝す工程を更に有する、付記18に記載の半導体装置の製造方法。
(付記20)前記下地導電密着膜の上面を窒素含有プラズマに曝す工程を更に有する、付記18又は19に記載の半導体装置の製造方法。
(付記21)前記窒素含有プラズマはアンモニアプラズマからなる、付記18から20の
何れかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記22)前記下地導電密着膜は、チタン膜を堆積させた後に窒素含有雰囲気中において前記チタン膜を加熱して窒化させることで形成する、付記18から21の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置1(強誘電体メモリ)の製造工程の概略を示すフローチャートである。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第1実施形態の一製造工程における半導体装置1の構造を示す断面図である。 第2実施形態の一製造工程における半導体装置47(強誘電体メモリ)の構造を示す断面図である。 第3実施形態の一製造工程における半導体装置52(強誘電体メモリ)の構造を示す断面図である。
符号の説明
1、47、52・・・半導体装置
2・・・・・・・・・MOSトランジスタ
3・・・・・・・・・シリコン基板
4・・・・・・・・・pウェル
5・・・・・・・・・溝
6・・・・・・・・・素子分離絶縁膜
7・・・・・・・・・ゲート絶縁膜
8・・・・・・・・・ゲート電極
9・・・・・・・・・高融点金属シリサイド層
10・・・・・・・・ソース/ドレインエクステンション
11・・・・・・・・絶縁性サイドウォール
12・・・・・・・・ソース/ドレイン領域
13、48、53・・WプラグA
14・・・・・・・・カバー絶縁膜
15、50、54・・第1層間絶縁膜
16・・・・・・・・第1コンタクトホール
17、22、44・・密着膜
18・・・・・・・・WプラグB
19・・・・・・・・第1酸化防止膜
20・・・・・・・・第2層間絶縁膜
21・・・・・・・・第2コンタクトホール
23・・・・・・・・下地導電膜
24・・・・・・・・下地導電密着膜
25・・・・・・・・第1下部電極膜(酸素バリア膜)
26・・・・・・・・第2下部電極膜
27・・・・・・・・第1強誘電体膜
28・・・・・・・・第2強誘電体膜
29・・・・・・・・第1上部電極膜
30・・・・・・・・第2上部電極膜
31・・・・・・・・第3上部電極膜(水素バリア膜)
32・・・・・・・・下部電極
33・・・・・・・・強誘電体
34・・・・・・・・上部電極
35・・・・・・・・第1マスク材料層
36・・・・・・・・第2マスク材料層
37、49・・・・・キャパシタ
38・・・・・・・・キャパシタ蒸発防止膜
39・・・・・・・・キャパシタ保護膜
40・・・・・・・・第3層間絶縁膜
41・・・・・・・・バリア膜
42・・・・・・・・第4層間絶縁膜
43・・・・・・・・第3コンタクトホール
45・・・・・・・・ビアプラグ
46、51・・・・・配線

Claims (5)

  1. シリコン基板上に下部電極、強誘電体膜、及び上部電極からなるキャパシタと、
    前記強誘電体膜を構成する元素のうち少なくとも一以上の元素と同一の元素を含有する膜によって前記強誘電体膜と前記上部電極とを覆うキャパシタ蒸発防止膜と、
    前記キャパシタ蒸発防止膜を覆うキャパシタ保護膜とを有する半導体装置。
  2. シリコン基板上に下部電極、強誘電体膜、及び上部電極からなるキャパシタを形成する工程と、
    前記強誘電体膜を構成する元素のうち少なくとも一以上の元素と同一の元素を含有する膜によって前記強誘電体膜と前記上部電極とを覆うキャパシタ蒸発防止膜を形成する工程と、
    前記強誘電体膜に回復アニールを施す工程とを有する半導体装置の製造方法。
  3. 前記回復アニールは酸素を含有する雰囲気中で行う、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記回復アニールは前記強誘電体膜を550〜700℃にして行う、請求項2又は3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. MOSトランジスタの上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記MOSトランジスタのソース/ドレイン領域と電気的に繋がるプラグを前記絶縁膜のホール内に形成する工程と、
    前記絶縁膜と前記プラグの上面を窒素含有プラズマに曝す工程と、
    前記絶縁膜と前記プラグの上に下地導電膜を形成する工程と、
    前記下地導電膜の上に下地導電密着膜を形成する工程と、
    前記下地導電密着膜の上にキャパシタを形成する工程とを有する半導体装置の製造方法。
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