JP5040231B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は一般に半導体装置に係り、特に強誘電体キャパシタを有する半導体装置およびその製造方法に関する。
強誘電体メモリは電圧駆動される不揮発性半導体メモリ素子であり、高速で動作し、消費電力が小さく、しかも電源を遮断しても保持している情報が消失しない好ましい特性を有している。強誘電体メモリは、すでにICカードや携帯電子機器に使われている。
図1は、いわゆるスタック型とよばれる強誘電体メモリ装置10の構成を示す断面図である。
図1を参照するに、強誘電体メモリ装置10はいわゆる1T1C型の装置であり、シリコン基板11上に素子分離領域11Iにより画成された素子領域中11Aに二つのメモリセルトランジスタが、ビット線を共有して形成されている。
より具体的には、前記シリコン基板11中には前記素子領域11Aとしてn型ウェルが形成されており、前記素子領域11A上には、ポリシリコンゲート電極13Aを有する第1のMOSトランジスタとポリシリコンゲート電極13Bを有する第2のMOSトランジスタが、それぞれゲート絶縁膜12Aおよび12Bを介して形成されている。
さらに前記シリコン基板11中には、前記ゲート電極13Aの両側壁面に対応してp型のLDD領域11a,11bが形成されており、また前記ゲート電極13Bの両側壁面に対応してp型のLDD領域11c,11dが形成されている。ここで前記第1および第2のMOSトランジスタは前記素子領域11A中に共通に形成されているため、同一のp型拡散領域が、LDD領域11bとLDD領域11cとして共用されている。
前記ポリシリコンゲート電極13A上には、シリサイド層14Aが、またポリシリコンゲート電極13B上にはシリサイド層14Bが、それぞれ形成されており、さらに前記ポリシリコンゲート電極13Aの両側壁面および前記ポリシリコンゲート電極13Bの両側壁面上には、それぞれの側壁絶縁膜が形成されている。
さらに前記シリコン基板11中には、前記ゲート電極13Aのそれぞれの側壁絶縁膜の外側に、p型の拡散領域11eおよび11fが形成されており、また前記ゲート電極13Bのそれぞれの側壁絶縁膜の外側には、p型の拡散領域11gおよび11hが形成されている。ただし、前記拡散領域11fと11gは、同一のp型拡散領域より構成されている。
さらに前記シリコン基板11上には、前記シリサイド層14Aおよび側壁絶縁膜を含めて前記ゲート電極13Aを覆うように、また前記シリサイド層14Bおよび側壁絶縁膜を含めて前記ゲート電極13Bを覆うように、SiON膜15が形成されており、前記SiON膜15上にはSiOよりなる層間絶縁膜16が形成されている。さらに前記層間絶縁膜16中には、前記拡散領域11e,11f(従って拡散領域11g),11hをそれぞれ露出するようにコンタクトホール16A,16B,16Cが形成され、前記コンタクトホール16A,16B,16Cには、Ti膜とTiN膜を積層した密着層17a,17b,17cを介して、W(タングステン)よりなるビアプラグ17A,17B,17Cが形成される。
さらに前記層間絶縁膜16上には、前記タングステンプラグ17Aにコンタクトして、下部電極18Aと多結晶強誘電体膜19Aと上部電極20Aを積層した第1の強誘電体キャパシタC1が、また前記前記タングステンプラグ17Cにコンタクトして、下部電極18Cと多結晶強誘電体膜19Cと上部電極20Cを積層した第2の強誘電体キャパシタC2が形成されている。
さらに前記層間絶縁膜16上には前記強誘電体キャパシタC1,C2を覆うようにAlよりなる水素バリア膜21が形成され、さらに前記水素バリア膜21上には次の層間絶縁膜22が形成されている。
さらに前記層間絶縁膜22中には、前記強誘電体キャパシタC1の上部電極20Aを露出するコンタクトホール22Aと、前記ビアプラグ17Bを露出するコンタクトホール22Bと、前記強誘電体キャパシタC2の上部電極20Cを露出するコンタクトホール22Cが形成され、前記コンタクトホール22A〜22CにはTi膜とTiN膜を積層した密着層23a,23b,23cをそれぞれ介してタングステンプラグ23A,23B,23Cがそれぞれ形成される。
さらに前記層間絶縁膜22上には、前記タングステンプラグ23A,23B,23Cにそれぞれ対応して、Ti/TiN積層構造のバリアメタル膜を伴って、Al配線パターン24A,24B,24Cが形成されている。
特開2001−126955号公報 特開平11−292626号公報 特開2004−335491号公報 特開2005−183850号公報 特開2002−246564号公報 特開2005−183842号公報
従来、強誘電体メモリを構成する強誘電体膜は、ゾルゲル法、スパッタ法あるいはMOCVD法により形成する技術が提案されているが、真空プロセスを必要としないゾルゲル法では、強誘電体膜を安価に形成することができる。
一方、図1のような強誘電体メモリでは、強誘電体キャパシタ絶縁膜となる多結晶強誘電体膜19A,19Cの結晶配向が非常に重要である。PZTなどの強誘電体は正方晶系のペロブスカイト構造を有し、TiやZrなどの金属原子がペロブスカイト構造中でc軸方向に変位することで強誘電性が発現する。そこで、図1の強誘電体メモリ10のように、強誘電体膜を上下電極間に挟持した構成の強誘電体キャパシタでは、電界方向が強誘電体のc軸方向に平行になるように強誘電体膜は(001)配向を有するのが理想的で、前記強誘電体膜が(100)配向を有する場合には、強誘電性は発現しない。
しかし、ペロブスカイト膜では、正方晶系とは言っても、c軸とa軸の差はわずかであり、このため通常の製法で形成したPZT膜では、(001)配向した結晶粒と(100)配向した結晶粒がほぼ同数発生し、その他の方位のものも発生することを考えると、実際に強誘電体キャパシタの動作に寄与する結晶の割合はわずかであった。このような事情から、従来、強誘電体メモリの技術分野では、強誘電体膜19A,19Cを、全体として(111)配向膜として形成し、配向方位を<111>方向にそろえることで、大きなスイッチング電荷量QSWを確保することが行われている。
このような事情で強誘電体メモリでは、強誘電体キャパシタの下部電極としてPt膜を自己配向Ti膜などの配向制御膜上に、(111)配向で形成し、その上にPZTなどの強誘電体膜を(111)配向で形成している。ここで自己配向Ti膜は、(002)配向を示す。
ゾルゲル法で強誘電体膜を形成する場合には、形成したい強誘電体膜のゾルゲル溶液を、下部電極を形成された下地層上に塗布し、これを結晶化が生じないような低温で熱処理することでゾルゲル溶液中の溶媒を除去した後、残ったアモルファス相あるいは微結晶状態の膜を、結晶化温度を大きく超える高温、例えば650℃の酸化雰囲気、例えば酸素ガス雰囲気中で熱処理し、強誘電体膜を前記下部電極の結晶方位に整合した方位で結晶化させることが行われる。このような高温酸化雰囲気中での熱処理により、強誘電体膜は、所定配向で結晶化すると同時に、膜中の酸素欠損が補償される。
ところで本発明の発明者は、本発明の基礎となる研究においてゾルゲル法で形成した強誘電体膜、特にPZT膜の電気特性を向上させる研究を行っていたところ、このような結晶化熱処理の結果、図2(A),2(B)に示すように、PZT膜の表面に、異なった配向方位でPZT結晶粒が形成されることがあることを見出した。ただし図2(A)はこのようにして得られたPZT膜の走査電子顕微鏡写真を、図2(B)はその模式的断面図を示す。
図2(A),2(B)を参照するに、PZT膜は100%の酸素雰囲気中、650℃で結晶化熱処理をされたものであり、試料基板中央部の状態を示しているが、PZT膜は(111)配向したPt膜上に形成されており、一方前記Pt膜は、同じく(111)配向したIrOx膜上に形成されている。
図2A,2Bよりわかるように、前記PZT膜はPt膜から成長した柱状のPZT結晶より構成されており、前記Pt膜の(111)配向を引き継いで(111)配向している。
一方、図2Aには、このようなPZTの柱状結晶で構成される膜の表面部分に、別の大きなPZT結晶が生じているのがわかる。この別のPZT結晶は、前記Pt膜の界面から成長したものではなく、このためPt膜の配向方位を引き継ぐことなく、ランダムな方位を有している。
強誘電体キャパシタにおいて強誘電体膜中にこのような配向方位の規制されない強誘電体結晶が多数存在すると、スイッチング電荷量などの強誘電体キャパシタの電気特性は劣化してしまう。
一の側面において本発明は、強誘電体膜を含む半導体装置の製造方法であって、下部電極層上に、ペロブスカイト型強誘電体材料を溶媒中に溶解したゾルゲル溶液を塗布し、前記強誘電体材料の塗布膜を形成する工程と、前記塗布膜から前記溶媒を除去し、前記下部電極上において非晶質状態または微結晶よりなる強誘電体膜を形成する成膜工程と、前記非晶質状態または微結晶よりなる強誘電体膜を、前記強誘電体材料の結晶化温度近傍の第1の温度で熱処理し、前記下部電極層の結晶配向に合わせて結晶化する第1の熱処理工程と、前記結晶化した強誘電体膜を、酸化雰囲気中、前記第1の温度よりも高い第2の温度で熱処理し、前記結晶化した強誘電体膜中の酸素欠損を補償する第2の熱処理工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を、提供する。
本発明によれば、ゾルゲル法により成膜された非晶質あるいは微結晶よりなる強誘電体膜を結晶化する際に、熱処理温度を制御することにより、前記強誘電体膜の表面部分から下方に進行する結晶化を抑制することができ、結晶化工程を、前記強誘電体膜の結晶化が、その下の下部電極との界面からのみ、かつ上方に進行するように制御することが可能で、膜全体にわたり、結晶配向が下部電極表面における結晶配向に整合した強誘電体膜を得ることが可能である。
[第1の実施形態]
図3(A)〜(E)は、本発明の第1の実施形態による強電体キャパシタの製造工程を示す。
図3(A)を参照するに、図示しないシリコン基板を覆うシリコン酸化膜41上には、(002)配向を有するTi膜42が配向制御膜としてスパッタ法により形成されており、前記配向制御膜42上には、TiAlN膜43が、酸素拡散バリア膜として、反応性スパッタ法により形成されている。なお前記シリコン酸化膜41は、その表面にAl23膜を担持していてもよい。なお、後の実施形態で説明するが、前記シリコン酸化膜41の表面、あるいは前記Al23膜の表面の酸素原子をNH基で終端しておくことにより、前記Ti膜42の(002)配向を促進することができる。
例えば前記Ti膜42は、DCスパッタ装置中において被処理基板とターゲット間の距離を60mmに設定し、圧力が0.15PaのAr雰囲気中、20℃の基板温度で2.6kWのスパッタパワーを5秒間供給することにより形成される。また前記TiAlN膜43は、同じDCスパッタ装置中、TiおよびAlの合金ターゲットを使い、圧力が253.3PaのAr/N2雰囲気中、Arガスを40sccm、窒素ガスを10sccmの流量で供給しながら400℃の基板温度で、1.0kWのスパッタパワーを供給することにより、100nmの膜厚に形成される。
さらに前記酸素拡散バリア膜43上には、厚さが50〜100nmのIr膜と、厚さが30nmのIrOx膜と、厚さが50nmのPt膜を積層した下部電極44が形成されている。ここで前記Pt膜は(111)配向を有し、その上に形成される強誘電体膜の配向を(111)配向に効果的に規制する。一方前記Ir膜は、Pbなどの金属元素の拡散バリアとして設けられ、強誘電体膜中のPbなどの金属元素がTiAlN膜13へと拡散し、強誘電体膜が剥離するのを抑制する。さらに前記Ir膜とPt膜の間に形成されるIrOx膜はアモルファス相で形成され、その上に形成されるPt膜の(111)配向を促進する。ここで前記Pt膜はAr雰囲気中、400℃の基板温度および0.2Paの圧力で、0.5kWのスパッタパワーで100nmの膜厚に形成され、一方、前記Ir膜は、基板温度400℃のスパッタにより形成され、さらに前記IrOx膜は、基板温度50℃のスパッタにより、先にも述べたようにアモルファス相で形成される。
次に図3(A)の工程では、このようにして得られた構造に対してAr雰囲気中、650℃の温度で60秒間の急速熱処理を行い、前記下部電極44中において、前記Pt膜とIrOx膜、Ir膜を緻密化し、密着性および結晶性を向上させる。
なお前記Pt膜の代わりに、Ptを含む貴金属合金を使うことも可能である。
次に図3(B)の工程において、前記下部電極44上に、ゾルゲルPZT溶液をスピンコートし、PZT塗布膜45aを形成する。かかるゾルゲルPZT溶液のスピンコートは、例えば所望のPZT膜の構成元素の前駆体を所定のモル比で混合した有機溶媒、例えば10重量%ブタノール溶液からなる強誘電体薄膜形成用ゾルゲル溶液を使い、これを湿度40%の大気中、室温で被処理基板を5000rpmの回転数で30秒間スピンコートすることにより形成される。本実施形態では、Pb,La,Zr,Tiを、モル比で1.10:2:40:60の割合(Pb,La,Zr,Ti=1.10:2:40:60)で含むゾルゲルPZT溶液を使っている。このPZT溶液は、実際にはPLZT溶液となっているが、以下では、PLZT組成もPZTと一括して表記することにする。
次に図3(B)の工程において、前記図3(A)の構造を常圧の酸素雰囲気中、PZTの結晶化が生じないような200〜450℃の温度、例えば240℃において熱処理し、前記PZT塗布膜45aに含まれるブタノールなどの溶媒を気化させる。
図3(B)の工程では、このような溶媒の気化に伴い、PZT塗布膜45aは収縮し、前記膜45aを構成するゲルの密度が、次の結晶化工程に向けて増大される。
ここで図3(B)の最適熱処理温度は形成したい強誘電体膜の材料組成に応じて異なり、本実施形態では240℃が最適である。
図3(B)の工程熱処理を例えば4回繰り返すことにより、前記下部電極44上には厚さが120nmのアモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜45Aが、120nmの膜厚に形成される。
次に図3(C)の工程において、前記図3(B)の構造を酸素雰囲気中、あるいは不活性ガスを含む酸素雰囲気中など、適当な雰囲気中において、常圧下あるいは減圧下、40〜150℃/分、例えば125℃/分程度の大きな昇温速度で急速熱処理(RTA)を行い、前記アモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜45Aを結晶化させ、これを結晶化PZT膜45Bに変換する。
特に本実施形態では、前記図3(C)の結晶化熱処理を常圧で行う場合、その際の熱処理温度を、前記アモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜45Aの結晶化温度に対し、これより15℃低い温度を下限、またこれより50℃高い温度を上限とする温度範囲に設定して行う。また前記図3(C)の結晶化熱処理を減圧下、例えば100Paで行う場合、熱処理温度を、前記アモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜45Aの結晶化温度に対し、これより25℃低い温度を下限、またこれより40℃高い温度を上限とする温度範囲、例えば550℃に設定して行う。
前記図3(C)の工程のPZT膜45Aの結晶化熱処理を、このように膜45Aの結晶化温度に近い温度において実行することにより、前記アモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜45Aの結晶化が、下部電極44との界面から上方へと進行するが、前記PZT膜45Aの表面部分から下方へ結晶化が進むことはない。これに伴い、前記結晶化PZT膜45Bは図4に示すように(111)配向した柱状のPZT結晶よりなる微構造を示し、先に図2(A),(B)で説明したような配向方位が規制されない結晶粒が生じることがない。
なお前記図3(C)の熱処理工程は、酸化雰囲気あるいは不活性雰囲気など、適当な雰囲気で実行することができ、特定の雰囲気に限定されることはない。
次に図3(D)の工程において、前記図3(C)の構造が酸化雰囲気中、前記図3(C)の工程の熱処理温度よりも50℃以上高い温度、例えば650℃で熱処理され、前記結晶化PZT膜45B中において酸素欠損補償を行う。この図3(D)の工程では、すでに図3(C)の工程においてアモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜45Aの結晶化が実質的に完了しているため、高い温度で熱処理を行っても、不規則な結晶成長が生じることはない。また図3(D)の段階でさらにPZT膜45Bの結晶化が進行しても、その程度がわずかであれば、結晶化は既に形成されている(111)配向のPZT柱状結晶粒に規制されて生じるため、不規則な結晶方位を有するPZT結晶が成長することはない。
一方、前記図3(C)の結晶化工程が不十分であると、図3(D)の高温熱処理工程で不規則な結晶成長が生じる恐れがあるため、前傷3(C)の熱処理温度は、強誘電体膜の結晶化温度を基準に、先に説明した下限値を下回らないように設定する必要がある。
さらに図3(E)の工程において、前記PZT膜45B上に、PZTとの間に良好な界面を形成するIrOxを使って、上部電極46が、スパッタ法により形成される。本実施形態では前記上部電極46として触媒作用にあるPtの使用を避けており、これにより活性化された水素によるPZT膜45Bの還元が抑制される。
より具体的に説明すると、前記図3(D)の工程の後、前記PZT膜45B上には、最初に厚さが50nmのIrOx膜がスパッタ法により、例えば300℃の基板温度でArガスおよび酸素ガスを、それぞれ120sccmおよび80sccmの流量で供給し、1〜2kWのスパッタパワーを投入することで、例えば50nmの膜厚に、また成膜時点ですでに結晶化した状態で、形成される。
次にこのようにして形成されたIrOx膜は、酸素ガスを20sccm,Arガスを2000sccmの流量で供給しながら725℃の温度で60秒間急速熱処理され、完全に結晶化される。またこの急速熱処理により、前記PZT膜45B中に上部電極46の形成に伴って生じた酸素欠損が補償される。
次に、このようにして形成された第1の酸化イリジウム膜(前記IrOx膜)上に、第2の酸化イリジウム膜(IrOy膜)がスパッタ法により、0.8PaのAr雰囲気中、1.0kWのスパッタパワーで100〜300nm、例えば200nmの厚さに形成される。このようにして形成された前記第2の酸化イリジウム膜は、IrO2の化学量論組成に近い組成を有し、水素あるいは水に対してPtのような触媒作用を生じることがなく、図3(E)の構造上に多層配線構造を形成した場合にも、PZT膜45Bが、水分を含む層間絶縁膜から放出される水素により還元されてしまう問題が抑制され、強誘電体キャパシタの水素耐性が向上する。
前記上部電極46をこのように二層構造とすることにより、前記下層のIrOx膜とその下のPZT膜45Bとの間に優れた密着性が確保され、前記上層のIrOy膜により、上に述べたように強誘電体キャパシタの水素耐性が向上する。
なお本実施形態において前記上部電極46として、IrOxの代りにIr,Ru,Rh,Re,Os,Pd、あるいはこれらの酸化物、さらにSrRuO3などの導電性酸化物を使うことも可能である。また前記上部電極46を、これらの金属または導電性酸化物層の積層構造とすることも可能である。
本実施例では、さらに前記上部電極46の表面部分に、図示は省略するがIr膜を形成してもよい。これにより、前記上部電極46を介したH2Oの強誘電体膜15Bへの侵入が抑制され、また配線パターンとのコンタクト特性が向上する。
図5(A)は、このようにして得られた強誘電体キャパシタのスイッチング電荷量QSWを、図5(B)は、前記強誘電体キャパシタのスイッチング電荷量QSWを、前記強誘電体キャパシタ上に三層構造の多層配線構造を形成した後の状態、すなわち実際の強誘電体キャパシタが使われる状態について、それぞれ示す図である。ただし図5(A)中、曲線Aは、上記実施形態による強誘電体キャパシタ(試料1)の特性を、曲線B,Cは、ゾルゲル法で形成したPZT膜を、溶媒除去工程の後、直ちに酸素雰囲気中、650℃で結晶化熱処理および酸素欠損補償処理を行う従来の方法で形成したもので、曲線Bは上部電極をPtで形成した場合(試料2)、曲線CはIrOxにより形成した場合(試料3)を示す。
図5(A),(B)を参照するに、図5(A)の強誘電体キャパシタ形成直後の状態では、従来の条件で、かつ上部電極としてPt膜を形成した試料が、最も大きなスイッチング電荷量を示すのに対し、図5(B)に示すように実際に強誘電体キャパシタ上に多層配線構造を形成した場合には、上部電極にPtを使った試料の電気特性は著しく劣化し、一方、曲線Aで示す本願発明の試料が最も大きなスイッチング電荷量を示すのがわかる。
前記試料2において、多層配線構造の形成後にスイッチング電荷量が大きく減少する現象は、明らかに多層配線構造を構成する層間絶縁膜中のHOがPt上部電極により活性化され、その結果形成された水素ラジカルが強誘電体キャパシタ中に侵入し、強誘電体膜を還元していることを示している。

[第2の実施形態]
次に図6A〜6Tを参照しながら、本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する。
図6Aを参照するに、シリコン基板61中には素子領域61Aとしてn型ウェルが形成されており、前記素子領域61A上には、ポリシリコンゲート電極63Aを有する第1のMOSトランジスタとポリシリコンゲート電極63Bを有する第2のMOSトランジスタが、それぞれゲート絶縁膜62Aおよび62Bを介して形成されている。
さらに前記シリコン基板61中には、前記ゲート電極63Aの両側壁面に対応してp型のLDD領域61a,61bが形成されており、また前記ゲート電極13Bの両側壁面に対応してp型のLDD領域61c,61dが形成されている。ここで前記第1および第2のMOSトランジスタは前記素子領域61A中に共通に形成されているため、同一のp型拡散領域が、前記LDD領域61bとLDD領域61cとして共用されている。
前記ポリシリコンゲート電極63A上には、シリサイド層64Aが、またポリシリコンゲート電極63B上にはシリサイド層64Bが、それぞれ形成されており、さらに前記ポリシリコンゲート電極63Aの両側壁面および前記ポリシリコンゲート電極63Bの両側壁面上には、それぞれの側壁絶縁膜が形成されている。
さらに前記シリコン基板61中には、前記ゲート電極63Aのそれぞれの側壁絶縁膜の外側に、p型の拡散領域61eおよび61fが形成されており、また前記ゲート電極63Bのそれぞれの側壁絶縁膜の外側には、p型の拡散領域61gおよび61hが形成されている。ただし、前記拡散領域61fと61gは、同一のp型拡散領域より構成されている。
さらに前記シリコン基板61上には、前記シリサイド層64Aおよび側壁絶縁膜を含めて前記ゲート電極63Aを覆うように、また前記シリサイド層64Bおよび側壁絶縁膜を含めて前記ゲート電極63Bを覆うように、SiON膜65が例えば200nmの厚さに形成されており、前記SiON膜65上にはSiOよりなる層間絶縁膜66が、TEOSを原料としたプラズマCVD法により、例えば1000nmの厚さに形成されている。さらに前記層間絶縁膜66はCMP法により平坦化され、さらに前記層間絶縁膜66中に、前記拡散領域61e,61f(従って拡散領域61g),61hをそれぞれ露出するようにコンタクトホール66A,66B,66Cが形成される。前記コンタクトホール66A,66B,66Cには、厚さが30nmのTi膜と厚さが20nmのTiN膜を積層した密着層67a,67b,67cを介して、W(タングステン)よりなるビアプラグ67A,67B,67Cが形成される。
さらに図6Aの構造では前記層間絶縁膜66上に、厚さが例えば130nmの別のSiON膜67を介してシリコン酸化膜よりなる次の層間絶縁膜68が、前記層間絶縁膜66と同様にしてTEOSを原料とするプラズマCVD法により、例えば300nmの厚さに形成されている。ここで前記SiON膜67に代わりにSiN膜あるいはAl23膜を使うことも可能である。
次に図6Bの工程において前記層間絶縁膜68中に、前記ビアプラグ67A,67Cを露出するビアホール68A,68Cがそれぞれ形成され、前記ビアホール68Aにはタングステンよりなり前記ビアプラグ67Aとコンタクトするように、ビアプラグ69Aが、前記密着層67aと同様なTi膜とTiN膜を積層した密着層69aを介して形成される。また前記ビアホール68Cにはタングステンよりなり前記ビアプラグ67Cとコンタクトするようにビアプラグ69Cが、前記密着層67cと同様なTi膜とTiN膜を積層した密着層69cを介して形成される。
次に図6Cの工程において、前記層間絶縁膜68の表面をNH3プラズマで処理し、NH基を前記層間絶縁膜68表面の酸素原子に結合させ、次いでTi膜70がスパッタ法により、前記層間絶縁膜68上に前記ビアプラグ69A,69Bを覆うように、例えば先の図3(A)のTi膜42と同様な条件で、例えば20nmの厚さに形成される。前記層間絶縁膜68の表面をこのようにNH3プラズマで処理しておくことにより、前記層間絶縁膜68表面の酸素原子はNH基により終端され、Ti原子と優先的に結合してその配向を規制することがないため、前記Ti膜70は理想的な(002)配向を有する。
さらに図6Cでは、前記Ti膜70を窒素雰囲気中、650℃の温度で急速熱処理し、(111)配向のTiN膜70に変換する。
次に図6Dの工程において、前記TiN膜70上にTiAlN膜71を、酸素拡散バリアとして、前記図3(A)のTiAlN膜43と同様な条件で形成し、さらに図6Eの工程では、前記TiAlN膜71上に、やはり前記図3(A)の下部電極44と同様に、厚さが50〜100nmのIr膜と厚さが30nmのIrOx膜と厚さが50nmのPt膜がスパッタ法により積層され、下部電極層72が形成される。
次に前記図6Eの構造を先の実施形態と同様にAr雰囲気中、650℃以上の温度で60秒間熱処理し、引き続き、図6Fの工程において、前記下部電極層72上にPZT塗布膜が、先に図3(B)のPZT塗布膜45aと同様にゾルゲル法により形成される。さらに240℃の熱処理により溶媒を除去することにより、前記下部電極層72上に前記PZT塗布膜から、アモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜73aが、前記図3(B)のPZT膜45Aと同様に、例えば120nmの厚さに形成される。
次に図6Gの工程において、このようにして得られたアモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜73aは、550℃の温度で、酸素ガスを1000sccm、Arガスを1000sccmに流量で供給しながら30〜120秒間熱処理され、その結果、前記PZT膜73aは前記図3(C)のPZT膜45Bと同様に結晶化され、結晶化PZT膜73に変換される。
このPZT膜73の結晶化熱処理は、前にも説明したように、PZTの結晶化温度の近傍の温度で、特にPZT膜の表面部分からの結晶化が生じないような温度で実行され、その結果、先に図4で説明したように、(111)配向の柱状PZT結晶が、前記下部電極72の表面から上方に向かって成長する。
なお本発明において強誘電体膜はPZT膜に限定されるものではなく、La,Ca,Sr及びSiから選ばれる少なくとも一つの元素がドープされたPZT膜、PLZT膜、BLT((Bi,La)4Ti312)膜、SBT膜、及びBi層状構造、例えば(Bi1−x)Ti312(Rは希土類元素、0<x<1)、SrBi2Ta29,SrBi4Ti415などを使うことも可能である。これらの誘電体材料もPZTと同様にペロブスカイト構造を単位としているが、最適な結晶化温度は異なり、PZTあるいはLa,Ca,Sr,Siなどを微量添加されるPZTは600℃以下で結晶化させるのが好ましく、一方、BLTは670℃以下、またSBTは750℃以下で結晶化させるのが好ましい。
このため本発明では、図6Gの結晶化熱処理温度を、前記図3(C)の結晶化工程と同様に、強誘電体材料の結晶化温度を基準に設定しており、常圧下で前記結晶化熱処理を行う場合には結晶化熱処理温度の上限を結晶化温度の50℃以内に設定し、また下限を15℃以内に設定する。また減圧下で前記結晶化熱処理を行う場合には結晶化熱処理温度の上限を結晶化温度の40℃以内に設定し、また下限を25℃以内に設定する。この結晶化熱処理温度が低すぎると、強誘電体膜の結晶化が十分に進まず、次に説明するより高温での酸素欠損補償熱処理の際に、強誘電体膜表面からの結晶化を招く恐れがある。
図6Gの工程では、さらに前記結晶化熱処理工程の後、前記結晶化熱処理温度よりも50℃以上高い、例えば650℃の酸素雰囲気中において、前記図3(D)の工程と同様に熱処理され、PZT膜73中の酸素欠損が補償される。なお図示の例では、この酸素欠損補償を酸素100%の雰囲気中で行っているが、本発明はこのような特定の場合に限定されるものではなく、酸素と不活性ガスの混合ガス中においてこの酸素欠損補償熱処理を行うことも可能である。
次に図6Hの工程において、前記PZT膜73上には先の実施形態の図3(E)の上部電極層46と同様にして二層構造のIrOxよりなる上部電極膜74がスパッタ法により形成され、図6Iの工程において前記上部電極膜74上に、TiAlN膜75とシリコン酸化膜76が、それぞれ反応性スパッタ法およびTEOS原料を使ったプラズマCVD法により、ハードマスク層として形成される。
さらに図6Jの工程で前記シリコン酸化膜76がパターニングされ、所望の強誘電体キャパシタC1,C2に対応したハードマスクパターン76A,76Bが形成される。
さらに次の図6Kの工程において、前記ハードマスクパターン76A,76Bをマスクに、その下のTiAlN膜75,上部電極層74,PZT膜73および下部電極層72が、前記TiAlN膜71が露出するまで、HBr,O2,ArおよびC48を使ったドライエッチングによりパターニングされ、前記ハードマスクパターン76Aの下に前記強誘電体キャパシタC1に対応して、下部電極パターン72A,PZTパターン73A,上部電極パターン74AおよびTiAlNマスクパターン75Aを積層した構造が、また前記ハードマスクパターン76Bの下に前記強誘電体キャパシタC2に対応して、下部電極パターン72B,PZTパターン73B,上部電極パターン74BおよびTiAlNマスクパターン75Bを積層した構造が得られる。ここで前記下部電極パターン72A,PZTパターン73A,上部電極パターン74Aが強誘電体キャパシタC1を構成し、下部電極パターン72B,PZTパターン73B,上部電極パターン74Bが強誘電体キャパシタC2を構成する。
次に図6Lの工程で前記ハードマスクパターン76A,76Bがドライエッチングまたはウェットエッチングにより除去され、図6Mの工程において前記強誘電体キャパシタC1,C2をマスクに、前記層間絶縁膜68上のTiN膜70およびその上のTiAlN膜71がドライエッチングにより除去される。
さらに図6Nの工程で、前記図6Mの工程で露出した前記層間絶縁膜68上に、前記強誘電体キャパシタC1およびC2の側壁面および上面を連続して覆うように非常に薄い、膜厚が20nm以下のAl23膜が、水素バリア膜としてスパッタ法あるいはALD法により形成され、次いで図6Oの工程で、酸素雰囲気中、550〜750℃、例えば650℃で熱処理を行うことにより、前記強誘電体キャパシタC1,C2中のPZT膜73A,73Bにおいて、図6Kのドライエッチング工程などで生じたダメージを回復させる。
さらに図6Pの工程において前記図6OのAl23膜上に次のAl23膜78がMOCVD法により例えば20nmの膜厚に、やはり水素バリア膜として形成され、さらにこのようにして形成されたAl23水素バリア膜77,78を覆うように、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜79が、TEOSと酸素とヘリウムの混合ガスを原料としたプラズマCVD法により1500nmの膜厚に形成される。図6Qの工程では、このようにして形成された層間絶縁膜79の表面をCMP法により平坦化した後、N2Oまたは窒素ガスを用いたプラズマ中で熱処理し、前記層間絶縁膜79中の水分を除去する。さらに図6Qの工程では、前記層間絶縁膜79上にAl23膜80が水素バリア膜として、スパッタまたはMOCVD法により20〜100nmの厚さに形成される。図6Qの工程では前記層間絶縁膜79は、CMP法による平坦化工程の結果、例えば700nmの膜厚を有する。
次に図6Rの工程において前記水素バリア膜80上には、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜81が、TEOS原料のプラズマCVD法により300〜500nmの膜厚に形成され、CMP法により平坦化された後、図6Sの工程において、前記層間絶縁膜81中に前記強誘電体キャパシタC1の上部電極74Aを露出するビアホール81Aおよび前記強誘電体キャパシタC2の上部電極74Cを露出するビアホール81Cが形成される。
さらに図6Sの工程では、このようにして形成されたビアホール81Aおよび81Cを介して酸化雰囲気中で熱処理を行い、前記PZT膜73Aおよび73Cに、かかるビアホール形成工程に伴って生じた酸素欠損を補償する。
次いで前記ビアホール81A,81Cの底面および内壁面を、TiNの単層膜よりなるバリアメタル膜82a,82cによりそれぞれ覆い、さらに前記ビアホール81Aをタングステンプラグ82Aにより、また前記ビアホール81Cをタングステンプラグ82Cにより充填する。
さらに前記タングステンプラグ82A,82Cの形成の後、前記層間絶縁膜81中に前記ビアプラグ67Bを露出するビアホール81Bを形成し、これをタングステンビアプラグ82Bで充填する。なお前記タングステンビアプラグ82Bは通常のように、Ti/TiN積層構造の密着膜82bを伴っている。
さらに図6Tの工程において、前記層間絶縁膜81上に、前記ビアプラグ82Aに対応してAlCu合金よりなる配線パターン83Aが、Ti/TiN積層構造の密着膜83a,83dに挟持された形で、前記ビアプラグ82Bに対応してAlCu合金よりなる配線パターン83Bが、Ti/TiN積層構造の密着膜83b,83eに挟持された形で、さらに前記ビアプラグ82Cに対応してAlCu合金よりなる配線パターン83Cが、Ti/TiN積層構造の密着膜83c,83fに挟持された形で、形成される。
また前記図6Tの構造上に、必要に応じてさらなる配線層が形成される。
このようにして形成された強誘電体メモリでは、前記強誘電体キャパシタC1,C3を構成するPZT膜73A,73C中において、一様な(111)配向の柱状PZT結晶より構成されるため、先に図5(A),(B)で説明したように優れた電気特性を有している。
図7中、曲線Aは、図6Tの強誘電体メモリにおける前記PZT膜73Aおよび73Cのスイッチング電荷量を、曲線Bは、図6(G)の結晶化工程と酸素欠損補償工程を同時に、650℃の温度で酸素100%雰囲気中において行った場合を、また曲線Cは、前記曲線Bと同様に図6(G)の結晶化工程と酸素欠損補償工程を同時に、650℃の温度で酸素100%雰囲気中において行い、さらに前記PZT膜を上部電極にPt膜を使った場合のスイッチング電荷量を示す。
図7を参照するに、本実施形態による強誘電体メモリでは、他の方法B,Cに比べて最大のスイッチング電荷量が確保されるのみならず、印加電圧に対する立ち上がりが急峻で、強誘電体メモリは低電圧動作可能であることがわかる。
図7の結果は、本発明の方法により、前記強誘電体キャパシタC1,C3を構成するPZT膜73A,73Cが、一様な(111)配向の柱状PZT結晶より構成され、不規則な配向を有するPZT結晶粒の形成が抑制されていることを示している。

[第3の実施形態]
図8A〜図8Cは、本発明の第3の実施形態による強誘電体メモリの製造工程の一部を示す。
図8Aは、先の実施形態において図6Eに続く工程であり、前記下部電極層72上にPZT膜73Mが、MOCVD法により形成される。
より具体的には、Pbの原料としてPb(DPM)2を、Zrの原料としてZr(dmhd)4を、Tiの原料としてTi(O−iOr)2(DPM)2を、いずれもTHF溶媒中に3モル%の濃度で溶解し、このようにして形成されたそれぞれの液体原料を、MOCVD装置の原料気化器に、流量が0.474ml/分のTHF溶媒とともに、それぞれ0.326ml/分,0.200ml/分、および0.200ml/分の流量で供給し、Pb,ZrおよびTiの原料ガスを形成する。
さらにこのようにして形成された原料ガスを前記MOCVD装置中に導入し、PZT膜73Mを、前記下部電極層71上に665Paの圧力下、620℃の基板温度で例えば80nmの膜厚に形成する。
このようにして形成されたPZT膜73Mは、表面モフォロジが劣り、そのまま上部電極を形成すると界面特性が劣るのみならず、工程劣化も増大するため、本実施形態では、図8Bの工程において、前記PZT膜73M上にゾルゲル法により、先の図6Fと同様にしてPZT塗布膜を形成し、これを例えば240℃で熱処理して溶媒を除去することにより、アモルファス相あるいは微結晶状態のPZT膜73aを形成する。
さらに図8Cの工程において、前記PZT膜73aを先の図6Gの工程と同様に、最初に550℃の結晶化熱処理工程で結晶化させ、次いでより高い650℃の酸化熱処理工程を行うことにより酸素欠損を補償し、PZT膜73を前記PZT膜73M上に形成する。ここで前記PZT膜73は塗布膜から形成されているため、優れた表面モフォロジを有している。
さらに図8Dの工程において前記PZT膜73上に上部電極74が形成され、さらに前記図6I以降の工程が、引き続きなされる。
本発明により、MOCVD法で形成されたPZT膜の表面モフォロジを向上させ、半導体装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることが可能となる。

[第4の実施形態]
図9は、本発明の第4の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
先に説明した図6A〜6Tの実施形態では、図6Bの工程において、前記ビアプラグ69A,69Cの形成を、前記ビアホール68a,68cをタングステン膜で充填した後、前記層間絶縁膜68上の余計なタングステン膜をCMP法で除去することにより形成しているが、このようなCMP法では、前記ビアプラグ69A,69Bの表面を完全に平坦にすることは困難で、前記ビアプラグ69A,69Cの上部には、一般に深さが20〜50nmに達する凹部が形成されてしまう。
このような凹部は、その上に形成される強誘電体キャパシタの結晶配向に大きな影響を与えるため、本実施形態では、前記図6Bの工程の後、図6Cの工程の前に、前記層間絶縁膜68上に(002)配向のTi膜を、かかる凹部を充填するように堆積し、窒化処理により(111)配向のTiN膜に変換した後、その表面をCMP法で平坦化することを行っている。
その結果、図9の強誘電体メモリでは、前記層間絶縁膜68と前記TiN膜70Aの間に、前記ビアプラグ69A上部の凹部を充填するように、(111)配向のTiN膜70aが介在し、また前記層間絶縁膜68と前記TiN膜70Cの間に、前記ビアプラグ69C上部の凹部を充填するように、(111)配向のTiN膜70cが介在している。なおこのようなTiN膜70a,70cは、図6Kのパターニング工程において、強誘電体キャパシタC1,C2を構成する他の膜と共にパターニングされる。
本発明によれば、かかる構成により、前記ビアプラグ69A,69Cの上部にCMP工程において凹部が形成されても、強誘電体膜73A,73Cの配向を(111)方向に確実に規制することが可能である。
図10は、図9の一変形例により強誘電体メモリの構成を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図10を参照するに、本実施形態では、前記TiN膜70a,70cをCMPにより平坦化する際に、前記層間絶縁膜68上の部分を除去しており、その結果、前記TiN膜70a,70cは、ビアホール68A,68C中にだけ残存している。
その他は図9と同様であり、説明を省略する。

[第5の実施形態]
図11は、本発明の第5の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す。
図11を参照するに、本実施形態では前記図6Pの工程の後、図6Qの工程で層間絶縁膜79を形成した後、直ちに前記層間絶縁膜79中に、前記ビアプラグ67Bを露出するビアホールを形成し、これをタングステンで充填して前記ビアプラグ82Bを形成する。
さらに前記ビアプラグ82Bが形成された後、前記層間絶縁膜79上にSiON膜などの酸素バリア膜を形成し、この状態で前記層間絶縁膜79中に、前記強誘電体キャパシタC1の上部電極74Aと前記強誘電体キャパシタC2の上部電極74Cを露出するコンタクトホールを形成する。
さらに前記コンタクトホールを介して前記強誘電体キャパシタC1中のPZT膜73Aおよび強誘電体キャパシタC2中のPZT膜73Cを酸素雰囲気中で熱処理し、酸素欠損を補償した後、前記酸素バリア膜を除去し、前記層間絶縁膜79上に、電極パターン83A,83B,83Cを、それぞれ前記強誘電体キャパシタC1の上部電極74A、ビアプラグ82B,および前記強誘電体キャパシタC2の上部電極74Cに対応して形成する。
かかる構成においても、前記PZT膜73A,73Bが、(111)配向した柱状のPZT膜で形成され、しかも不規則な配向のPZT粒子の形成が抑制されるため、強誘電体キャパシタC1,C2は、先に図7で説明したのと同様な優れた電気特性を示す。

[第6の実施形態]
以上の各実施形態では、強誘電体キャパシタをメモリセルトランジスタ直上に形成した、いわゆるスタック構造の強誘電体メモリであったが、本発明は図9に示すように、いわゆるプレーナ型構造の強誘電体メモリの製造においても同様に有効である。
図9を参照するに、シリコン基板101中には素子分離領域101Iにより、例えばn型の素子領域101Aが画成されており、前記シリコン基板101上には前記素子領域101Aにおいてp型のポリシリコンゲート電極103が、ゲート絶縁膜102を介して形成されている。
前記シリコン基板101中には、前記素子領域101A中、前記ゲート電極103の第1の側にp-型の第1の拡散領域101aが形成され、第2の側には同じp-型の第2の拡散領域101bが形成されている。さらに
前記ゲート電極103には側壁絶縁膜が形成され、前記シリコン基板101中、前記側壁絶縁膜の外側には、前記拡散領域101a、101bにそれぞれ対応してp+型の拡散領域101c,10dが形成されている。
さらに前記シリコン基板101上には前記ゲート電極104を覆うようにSiON膜105が形成されており、前記SiON膜105上には層間絶縁膜106が形成されている。
さらに前記層間絶縁膜106は酸素バリア膜を構成する別のSiON膜107により覆われており、前記SiON膜107上には前記素子分離構造101I上に、下部電極108と強誘電体膜109と上部電極110を積層した強誘電体キャパシタCが形成されている。
ここで前記下部電極108は、先に説明した下部電極層72と同様にスパッタ法により形成され、強誘電体膜109は前記強誘電体膜73と同様にゾルゲル法により形成される。また前記上部電極は、先に説明した上部電極層74と同様にスパッタ法により形成される。
前記強誘電体キャパシタは、Al23膜よりなる水素バリア膜111により覆われ、さらにその上に、前記SiON膜107を覆うように形成された別のAl23膜112が、やはり水素バリア膜111として形成されている。
さらに前記水素バリア膜112上には層間絶縁膜113が、前記強誘電体キャパシタCを覆うように形成され、前記層間絶縁膜113中には、前記上部電極110および下部電極108を露出するビアホール113A,113Bがそれぞれ形成されており、かかるビアホール113A,113Bを介して前記強誘電体膜109の酸素欠損補償を行った後、ビアプラグ114A,114Bを前記ビアホール113A,113B中にそれぞれ形成する。
さらに前記ビアプラグ114A,114Bの形成の後、前記拡散領域101cを露出するビアホール113C中に、タングステンビアプラグ114Cが形成される。
かかる構成においても、ゾルゲル法で形成された強誘電体膜109が最初に結晶化温度に近い温度で熱処理され、その後酸化雰囲気中、より高い温度で熱処理されるため、前記強誘電体膜109は(111)配向した柱状結晶より構成され、先に図2で説明したような問題が回避される。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1) 強誘電体膜を含む半導体装置の製造方法であって、
下部電極層上にペロブスカイト型強誘電体材料を溶媒中に溶解したゾルゲル溶液を塗布し、前記強誘電体材料の塗布膜を形成する工程と、
前記塗布膜から前記溶媒を除去し、前記下部電極上において非晶質状態または微結晶よりなる強誘電体膜を形成する成膜工程と、
前記非晶質状態または微結晶よりなる強誘電体膜を、前記強誘電体材料の結晶化温度近傍の第1の温度で熱処理し、前記下部電極層の結晶配向に合わせて結晶化する第1の熱処理工程と、
前記結晶化した強誘電体膜を、酸化雰囲気中、前記第1の温度よりも高い第2の温度で熱処理し、前記結晶化した強誘電体膜中の酸素欠損を補償する第2の熱処理工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記第1の温度は、前記非晶質状態または微結晶よりなる強誘電体膜の結晶化が、前記下部電極との界面からのみ生じるように選択されることを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記第2の温度は、前記第1の温度よりも50℃以上高いことを特徴とする付記1または2記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記第1の熱処理工程は常圧下での急速熱処理により実行され、前記第1の温度は、前記強誘電体膜の結晶化温度に対し50℃を超えて高くなることがなく、また前記結晶化温度に対して15℃を超えて低くなることがない温度範囲に設定されることを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記第1の熱処理工程は、減圧下での急速熱処理により実行され、前記第1の温度は、前記強誘電体膜の結晶化温度に対し40℃を超えて高くなることがなく、また前記結晶化温度に対して25℃を超えて低くなることがない温度範囲に設定されることを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記第1の温度は、480〜700℃の温度範囲に設定されることを特徴とする付記3記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記第2の温度は、650℃以上であることを特徴とする付記6記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記強誘電体膜はPZT膜であり、前記第1の熱処理は、200〜550℃の温度範囲で実行され、前記第2の熱処理は、480〜700℃の温度範囲で実行されることを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記下部電極層は、その表面において(111)配向を有し、前記強誘電体膜は、(111)配向の柱状結晶粒より構成されることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)
強誘電体膜を含む半導体装置の製造方法であって、
下部電極層上に、ペロブスカイト型強誘電体材料よりなる第1の強誘電体膜をMOCVD法により形成する工程と、
前記第1の強誘電体膜上に、ペロブスカイト型強誘電体材料を溶媒中に溶解したゾルゲル溶液を塗布し、前記強誘電体材料の塗布膜を形成する工程と、
前記塗布膜から前記溶媒を除去し、前記下部電極上において非晶質状態または微結晶よりなる第2の強誘電体膜を形成する成膜工程と、
前記非晶質状態または微結晶よりなる第2の強誘電体膜を、前記強誘電体材料の結晶化温度近傍の第1の温度で熱処理し、前記下部電極層の結晶配向に合わせて結晶化する第1の熱処理工程と、
前記結晶化した第2の強誘電体膜を、酸化雰囲気中、前記第1の温度よりも高い第2の温度で熱処理し、前記結晶化した第2の強誘電体膜中の酸素欠損を補償する第2の熱処理工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明の関連技術による強誘電体メモリの構成を示す図である。 (A),(B)は、本発明の課題を説明する図である。 (A)〜(E)は、本発明の第1の実施形態による強誘電体キャパシタの製造工程を示す図である。 図3の工程で形成された強誘電体膜の表面状態を示す図である。 図3(A)〜(E)の工程で形成された強誘電体キャパシタの電気特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その1)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その2)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その3)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その4)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その5)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その6)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その7)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その8)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その9)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その10)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その11)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その12)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その13)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その14)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その15)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その16)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その17)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その18)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その19)である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を説明する図(その20)である。 本発明第2実施形態の強誘電体メモリの電気特性を示す図である。 本発明の第3の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を示す図(その1)である。 本発明の第3の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を示す図(その2)である。 本発明の第3の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を示す図(その3)である。 本発明の第3の実施形態による強誘電体メモリの製造工程を示す図(その4)である。 本発明の第4の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す図である。 第4の実施形態の一変形例による強誘電体メモリの構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態による強誘電体メモリの構成を示す図である。
符号の説明
41 絶縁層
42,70,70A,70C Ti膜
43,71,71A,71C75 TiAlN膜
44,72,72A,72C,108 下部電極
45a PZT塗布膜
45A,73a アモルファスPZT膜
45B,73,73A,73C,109 結晶化PZT膜
46,74,74A,74C.110 上部電極
61,101 基板
61A,101A 素子領域
61I,101I 素子分離構造
61a〜61f,101a〜101d 拡散領域
62A,62B,102 ゲート絶縁膜
63A,63B,103 ゲート電極
64A,64B,104 ゲートシリサイド層
65,67,107 SiON膜
66,68,79,81,106,113 層間絶縁膜
66A,66B,66C,68A,68C,81A,81B,81C ビアホール
67A〜67C,69A,69C,82A〜82C,114A〜114C ビアプラグ
67a,67b,67c,69a,69c,82a,82b,82c 密着膜
76 ハードマスク膜
76A,76B ハードマスクパターン
77,78,80,111,112 Al23水素バリア膜
83A,83B,83C 配線パタ―ン

Claims (3)

  1. 強誘電体膜を含む半導体装置の製造方法であって、
    下部電極層上に、ペロブスカイト型強誘電体材料よりなり前記下部電極層の結晶配向にならった結晶配向を有する結晶化した第1の強誘電体膜をMOCVD法により形成する工程と、
    前記第1の強誘電体膜上に、前記ペロブスカイト型強誘電体材料を溶媒中に溶解したゾルゲル溶液を塗布し、前記ペロブスカイト型強誘電体材料の塗布膜を形成する工程と、
    前記塗布膜から前記溶媒を除去し、前記第1の強誘電体膜上において非晶質状態または微結晶よりなる第2の強誘電体膜を形成する成膜工程と、
    前記非晶質状態または微結晶よりなる第2の強誘電体膜を第1の温度で熱処理し、前記下部電極層の結晶配向にならった結晶配向に結晶化する第1の熱処理工程と、
    前記結晶化した第2の強誘電体膜を、酸化雰囲気中、前記第1の温度よりも高い第2の温度で熱処理し、前記結晶化した第2の強誘電体膜中の酸素欠損を補償する第2の熱処理工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の温度は、前記第1の温度よりも50℃以上高いことを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の熱処理工程は常圧下での急速熱処理により実行され、前記第1の温度は、前記強誘電体膜の結晶化温度に対し50℃を超えて高くなることがなく、また前記結晶化温度に対して15℃を超えて低くなることがない温度範囲に設定されることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
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