JP4637733B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置とその製造方法に関し、特に、強誘電体キャパシタを有する半導体装置とその製造方法に関する。
電源を切っても情報を記憶することのできる不揮発性メモリとして、フラッシュメモリや強誘電体メモリ(FRAM)が知られている。
フラッシュメモリは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(IGFET)のゲート絶縁膜中に埋め込んだフローティングゲートを有し、フローティングゲートに記憶情報を表わす電荷を蓄積することによって情報を記憶する。情報の書き込み、消去には絶縁膜を通過するトンネル電流を流す必要があり、比較的高い電圧を必要とする。
FRAMは、強誘電体のヒステリシス特性を利用して情報を記憶する。強誘電体膜を1対の電極間のキャパシタ誘電体として有する強誘電体キャパシタは、電極間の印加電圧に応じて分極を生じ、印加電圧を取り去っても自発分極を有する。印加電圧の極性を反転すれば、自発分極の極性も反転する。この自発分極を検出すれば情報を読み出すことが出来る。FRAMは、フラッシュメモリに比べ低電圧で動作し、省電力で高速の書き込みができる。
図1(a)および図1(b)は、FRAMのメモリセルの回路図を示す。図1(a)は1ビットの情報の記憶に2つのトランジスタTa,Tbと2つのキャパシタCa,Cbを用いる2T/2C形式の回路であり、従来技術のFRAMに使用されている。1つのキャパシタCaに“1”または“0”の情報を記憶し、もう一方のキャパシタCbに反対の情報を記憶するという相補的な動作をさせる。プロセスの変動に対して強い構成になるが、以下に述べる1T/1C型式に比べてセル面積が約2倍になる。
図1(b)は、1ビットの情報の記憶に1つのトランジスタT1またはT2と1つのキャパシタC1またはC2を用いる1T/1C型式の回路であり、DRAMと構成が同じで、セル面積が小さく高集積化が可能である。しかし、メモリセルから読み出された電荷が“1”の情報か“0”の情報かを判定するために、基準電圧が必要となる。この基準電圧を発生させるリファレンスセルは、読み出される毎に分極を反転させることになるので、疲労により、メモリセルよりも早く劣化してしまう。また、1T/1Cは、判定のマージンが2T/2Cに比べて狭くなり、プロセスの変動に対して弱い。
FRAMの強誘電体膜は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、LaドープPZT(PLZT)等のPZT系材料や、SrBiTa(SBT、Y1)、SrBi(Ta、Nb)(SBTN、YZ)等のBi層状構造化合物等で形成される。強誘電体薄膜は水素により還元し易く、FRAMとしての品質を確保するためには、強誘電体薄膜の形成後、500℃〜700℃で酸化性雰囲気中にて回復アニールを行う必要がある。強誘電体キャパシタ形成後のプロセスには、層間絶縁膜の成長など、水素が発生する工程があるためである。
特開2000−91511号公報 特開2003−86771号公報
次世代のFRAM、例えば0.18μmFRAMでは、1T/1Cは当然で、さらに集積度を向上させるため、スタックキャパシタ構造(強誘電体キャパシタとトランジスタ部をプラグ電極で直接つなぐ構造)を採用する方向である。
プラグ電極には一般的にタングステン(W)が用いられる。タングステンはドープドシリコンに比べ低抵抗で耐熱性もあるためである。しかし、タングステンは酸化されると非常に高抵抗の酸化物となるので、一部が酸化しただけでも抵抗が高くなりコンタクトの確保が難しくなってFRAMとして機能しなくなる。
一方、強誘電体キャパシタの下部電極には、酸化性雰囲気で回復アニールが行われるため、白金(Pt)やイリジウム(Ir)等の貴金属や、酸化しても導電性を維持することのできるIrO、SrRuO、La0.5Sr0.5CoO等が用いられる。しかし、これらの下部電極は、600℃前後の温度では酸素の拡散を抑制することが出来ない。したがって、高温で回復アニールを行うと、下部電極を通じてプラグ電極であるタングステンを酸化させてしまう。
そこで本発明は、スタックキャパシタ構造のFRAMにおいて、下部電極であるイリジウムの結晶性を向上させ、かつ、シード層として用いたチタン層の酸化を抑えた状態で、強誘電体膜の結晶性を維持することのできる半導体装置、換言すれば、高信頼性を持った強誘電体膜を有する半導体装置と、その製造方法を提供することを課題とする。
本発明の第1の側面では、導電性プラグ上に形成された強誘電体キャパシタを有する半導体装置を提供する。この半導体装置において、前記強誘電体キャパシタの下部電極が、
(a)前記導電性プラグ上に形成されたチタンアルミナイトライド(TiAlN)と、
(b)前記チタンアルミナイトライド上に形成されたチタンナイトライド(TiN)と、
を含み、
前記チタンナイトライドは、前記チタンアルミナイトライド上に成膜されたチタン(Ti)の熱処理による窒化物であることを特徴とする。
酸化バリア膜としてのTiAlN上にTiN膜を挿入することによって、良好な結晶性を維持しつつ、チタンの酸化による高抵抗化を防止することができる。
本発明の第2の側面では、強誘電体キャパシタを有する半導体装置において、強誘電体キャパシタの下部電極は、
(a)前記強誘電体キャパシタを素子に接続する導電性プラグ上に位置するチタンアルミナイトライド(TiAlN)膜と、
(b)前記チタンアルミナイトライド膜上に位置し、拡散チタン粒子を含有するイリジウム(Ir)膜と、
により構成される。
本発明の第3の側面では、強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法を提供する。半導体装置の製造方法は、
(a)半導体基板上の絶縁膜に、前記半導体基板上の素子に接続する導電性プラグを形成する工程と、
(b)前記導電性プラグ上に、チタンアルミナイトライドから成る酸素バリア層を形成する工程と、
(c)前記酸素バリア層上に、チタン(Ti)膜を形成する工程と、
前記チタン膜を窒素雰囲気中で熱処理してチタンナイトライド(TiN)膜を形成する工程と、
(d)前記チタンナイトライド膜上に、キャパシタを構成する下部電極膜を形成する工程と
を含む。
本発明の第4の側面は、強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法は、
(a)半導体基板上の絶縁膜に、前記半導体基板上の素子に接続する導電性プラグを形成する工程と、
(b)前記導電性プラグ上に、チタンアルミナイトライドから成る酸素バリア層を形成する工程と、
(c)前記酸素バリア層上に、チタン(Ti)膜を形成する工程と、
(d)前記チタン膜上に、イリジウム膜を形成する工程と、
(e)熱処理により、前記チタン膜を構成するチタン粒子を、前記イリジウム膜と前記チタンアルミナイトライド膜中に拡散させて、最終的に前記チタン膜をなくす工程と、
を含み、前記拡散チタン粒子を含むイリジウム膜と、チタンアルミナイトライド膜でキャパシタの下部電極を構成する。
いずれの方法においても、チタンの結晶性の良さを上層の結晶配向性に反映させるとともに、チタン膜が酸素雰囲気中に露出することがないので、チタンの酸化に起因する高抵抗化を防止することができる。
強誘電体薄膜の結晶性を改善する一方で、コンタクトプラグの酸化とチタンの酸化に起因する高抵抗化を防止できるので、高いスイッチング電荷量Qswを保ったまま、基板上の素子とのコンタクトをとることが可能になる。
この結果、高信頼性を持つスタック構造の強誘電体キャパシタを得ることができる。
高温での回復アニールにより、下部電極を通じてプラグ電極であるタングステンが酸化させてしまう、いわゆる界面酸化を防止するために、下部電極とプラグ電極間に酸素バリア層を設けることが考えられる。酸素バリア層として、チタンアルミナイトライド(TiAlN)を用いると、プラグ電極を酸化することなく、高誘電率材料のキャパシタを形成できる。なぜなら、TiAlNの酸化速度は、TiNよりも2桁以上遅いためである。また、AlNは絶縁体であるが、不純物が添加されたAlNは導電体となる。不純物の添加は、Nを不足させるか、Tiのような陽イオン性の不純物を添加することで実現できる。
ところで、強誘電体膜の形成方法としては現在ではスパッタ法が用いられているが、その他に、ゾルゲル法、MOCVD法が知られている。スパッタ法により強誘電体膜、例えばPZT膜を形成する場合には、下地となる下部電極膜の材料として白金(Pt)が用いられる。これは、PZT膜の結晶の自発分極を大きくするためには、その下地となる下部電極膜が(111)面に強く配向している必要があるところ、白金(Pt)は、(111)面に強く配向しており、PZT膜の下地となる下部電極膜として適しているからである。
しかし、スパッタ法により形成されたPZT膜は、高温で成膜すると結晶性が悪いので、アモルファスな膜を低温で形成後に、酸素雰囲気中でRTA処理を行って結晶化する必要がある。RTA処理による結晶化は、700℃以上の高温が必要なため、スタック構造においては、チタンアルミナイトライド(TiAlN)のような酸素バリア層を用いてもWプラグ電極を酸化させてしまう恐れがある。
これに対して、PZT膜をMOCVD法により形成すれば、PZT膜は成長過程において下部電極膜上で良好な結晶性を保ったまま成長されるので、結晶化アニールが不要となって低温化が期待できる。しかし、PZT膜をMOCVD法により形成する場合に下部電極膜の構成材料としてPtを用いると、PZT膜中の鉛(Pb)がPtと反応してPtPbxを形成してしまい、下部電極膜とPZT膜の界面に荒れが生じ、膜質が劣化する。従って、MOCVD法によりPZT膜を形成する場合には、下部電極膜としてPtを採用することはできない。
そこで、MOCVD法により強誘電体膜を形成する場合には、下部電極膜としてPt以外の貴金属材料や導電性貴金属酸化物の採用が考えられる。それらの材料のうち、酸化イリジウム(IrOx)などの酸化物導電材を下部電極膜として用いると、MOCVD法によりPZT膜を形成する際に酸化物導電材が還元されるので採用するのは難しい。
そのため、下部電極の材料としてイリジウム(Ir)のようなPZT膜と反応しにくい貴金属が採用されている。また、酸素バリア層としてチタンアルミナイトライド(TiAlN)を用いると、700℃で回復アニールを行っても、Wプラグ電極のコンタクト性を維持しており、耐酸化性の上で有利である。
一方、強誘電体の特性を良好にするために、下部電極の形成前に、プラグが形成された絶縁膜をNH3ガスでプラズマ照射し、その後、チタン、アルミニウム等の自己配向性を有する材料で薄膜を形成し、この自己配向性の薄膜上に、下部電極、強誘電体膜を形成する方法が提案されている(特開2004−153031)。自己配向膜を形成する前にプラズマ照射することで、自己配向性薄膜それ自体で配向性が良くなり、その上に形成される導電膜や強誘電体膜の結晶性を向上する。
しかし、本発明者が調査したところ、チタンアルミナイトライド(TiAlN)上に形成したイリジウムの結晶性が劣ることが分かった。チタンアルミナイトライド自体の結晶性が劣るため、イリジウムの結晶性も引きずられて悪くなり、強誘電体膜の結晶性も悪くなってFRAMとしての機能を十分引き出すことが出来なくなるという問題が生じる。
強誘電体膜の結晶性をよくするために、自己配向性の強いチタン(Ti)層をシード層として、イリジウムを成膜する前にチタンアルミナイトライド上にTi膜を成膜することが考えられる。チタン層によってイリジウムの結晶性が向上するため、イリジウム上の強誘電体膜の結晶性も向上する。
しかし、実際に半導体装置を製造する過程で、新たな問題点が生じる。すなわち、プラグ電極上の酸素バリア層として機能する部分に、酸化しやすいチタン層を用いることで、チタン層自体が酸化して高抵抗となってしまうという問題である。
そこで本実施の形態では、スタックキャパシタ構造のFRAMにおいて、耐酸化性に優れたチタンアルミナイトライドを用いた場合でも、下部電極であるイリジウムの結晶性を向上させ、かつ、シード層として用いたチタン層の酸化を抑えた状態で、強誘電体膜の結晶性を維持することのできる半導体装置、換言すれば、高信頼性を持った強誘電体膜を有する半導体装置と、その製造方法を提供する。
以下、本発明の具体的な実施の形態につき、図面を参照しながら説明する。上述したように、本発明では、すぐれた酸素バリア性を有するが結晶の配向性に劣るチタンアルミナイトライド(TiAlN)を用いつつ、強誘電体キャパシタの下部電極および強誘電体膜の配向性を高く維持するとともに、酸化を防止する。
<第1実施形態>
図2〜図5は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。第1実施形態では、基板上のトランジスタと接続するプラグ直上のTiAlN膜上に、シード層としてTi膜を成長し、このTi膜を窒素雰囲気中でアニールすることによって、TiN膜を形成し、TiN膜上にIr電極膜を形成する。
図2(a)に示すように、まず基板10上の素子分離領域11で区画されるウェル領域12に、公知の方法でMOSトランジスタ20を作製する。MOSトランジスタ20を保護するカバー絶縁膜(たとえばSiON膜)21を形成し、第1の層間絶縁膜22を堆積し、MOSトランジスタ20の不純物拡散領域に到達するコンタクトプラグ30を形成する。コンタクトプラグ30の形成は、たとえば、層間絶縁膜22に開口したコンタクトホール(不図示)内に、TiN(50nm)/Ti(30nm)グルー膜30aをスパッタリングし、タングステン(W)30bをCVDにより堆積した後にCMPで平坦化する。
次に、図2(b)に示すように、強誘電体キャパシタの下部電極の一部として酸素バリア層として機能するTiAlN膜40を100nm成長し、次に、シード層であるTi膜49を20nm形成する。
次に、図2(c)に示すように、基板10を窒素雰囲気中でRTA処理する。RTA処理の条件は、650℃、N2の供給が10l/minで90秒の処理とする。これにより、Tiシード膜49は、TiN膜50となる。
次に、図3(d)に示すように、TiN膜50上に、電極膜としてIr膜60をスパッタにより、500℃で100nm形成する。下部電極であるIr膜60上に、第一層目のPZTをMOCVD法により5nm堆積し、その上に連続してMOCVD法によりPZT膜を115nm成膜して、強誘電体膜70とする。その際の基板温度は620℃であり、圧力は5Torrである。1層目と2層目のPZT膜は同じ組成のものであるが、唯一の違いは成膜時の酸素分圧であり、1層目の成膜時は酸素分圧を下げている。低酸素分圧の方がPZT膜自身の結晶性が改善されるためである。しかし、全層、低酸素分圧で成膜すると、PZT膜中の酸素欠損が多くなってリーク電流が増大するので、2段階成長法を採用している。
さらに、強誘電体膜であるPZT膜70上に、上部電極層となる厚さが150nmのIrO膜80をスパッタ法により形成し、次いで50nmのIr膜90を形成する。
次に、図3(e)に示すように、パターニング、エッチング技術を用いて、上部電極72、強誘電体膜70、下部電極71から成るスタック構造の強誘電体キャパシタ75を形成する。その後、上部電極成膜による強誘電体膜へのダメージを回復するために、回復アニールを施す。この例では、アニール炉で550℃、O雰囲気で60分のアニールを行う。このとき、キャパシタ75の側面が露出するが、酸化しやすいTi膜は窒化によりTiN膜50として積層されているので、高抵抗化を防止することができる。
次に、図4(f)に示すように、ステップカバレッジが良好なアルミニウム酸化物層膜の保護膜100を、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法により20nm堆積する。
次に、図4(g)に示すように、第2の層間絶縁膜110を成膜した後、CMPにより平坦化を行う。この例では、層間絶縁膜110は、HDP(High Density Plasma)装置を用いた酸化膜であり、CMP後の残し膜厚は、強誘電体キャパシタ75の上部電極90上300nmとする。
次に、図5(h)に示すように、パターニング、エッチング技術を用いて、下層のWプラグ30と接続するコンタクトホール(不図示)を形成する。その後、グルー膜120aを形成し、タングステン(W)120bを成膜した後にW−CMPを行い、Wプラグ120を形成する。この例では、グルー膜はTiN(50nm)を用いる。このWプラグ120と、下層のWプラグ30とで、via−to−viaコンタクトが実現でき、上層のメタル配線(後述)から基板へのコンタクトが達成される。
次に、図5(i)に示すように、たとえばSiON(100nm)でタングステン(W)酸化防止膜(不図示)を成膜する。続いて、パターニング、エッチングにより、強誘電体キャパシタ75の上部電極90に達するコンタクトホール(不図示)を形成し、その後回復アニールを施す。この例では、500℃、Oのファーネスアニールを60分間行う。そして、W酸化防止膜をエッチバックする。さらにTiNグルー膜130aと、コンタクトホール内に充填されるタングステン(W)130bを成膜し、CMPを用いてWおよびTiNを平坦化し、Wプラグ130を形成する。
さらに、第2層絶縁膜110上に第1のメタル配線140を形成する。この例では、TiN(50nm)膜140a、Al−Cu(360nm)膜140b、TiN(70nm)膜140aを順次成膜して、所定の形状にパターニングして、メタル配線140とする。この後すべては図示していないが、2層目以降のメタル配線と配線間のコンタクトプラグを形成していき、最後にSiNにより構成されるカバー膜を形成する。
このようにして製造される半導体装置は、強誘電体キャパシタ75の下部電極71において、酸素バリアとして機能するTiAlN膜40の上に、Tiシード膜を形成して結晶の配向性を改善するとともに、Ti膜を窒化することにより、Tiの酸化に伴う高抵抗化を防止することができる。
<第2実施形態>
図6および図7は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。第2実施形態では、第1実施形態の手順に加えて、TiAlN膜の形成に先立ち、プラグが形成された絶縁膜22にNH3ガスを用いたプラズマ処理を施す。その後Tiシード膜を形成し、Ti膜を窒化してTiN膜とする。すなわち、酸化バリア膜としてのTiAlN膜の上下をTiN膜ではさみ込む構成とする。
図6(a)に示すように、第1実施形態の図2(a)と同様に、基板10上にMOSトランジスタ20と、このトランジスタ20に接続するタングステン(W)プラグ30を形成する。Wプラグ30を平坦化した後に、NHガスを用いたプラズマで、Wプラグ30を含む層間絶縁膜22の表面を改質する。キャパシタ面積に対するWプラグ部の面積の割合は20%もないので、層間絶縁膜22の改善は強誘電体膜70の結晶性改善に繋がり、結果としてQswの増加が見られる。
NHプラズマ処理の条件は、プラズマ発生用のチャンバ内に導入されるNHのガス流量を250sccm、チャンバ内の圧力を4Torr、基板温度を400℃、基板に供給する高周波電源のパワーを400Wに設定し、3分間処理する。
層間絶縁膜22の改質のメカニズムに関し、SiO膜22にNHプラズマ処理を行うと、SiO中のO−H結合が減少し、N−H結合が増加していることがフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)測定により分かっている。NHプラズマ処理がされていないSiO膜は、表面に酸素(O)原子が顔を出しており、酸素(O)とチタン(Ti)が結合しやすいため、Tiのマイグレーションが起こりにくく、Tiのc軸が基板面の垂直方向からずれて結晶性が悪くなる。
これに対して、SiO表面上にNHプラズマ処理を行うと、表面付近に存在する酸素(O)に窒素(N)が結合され、表面でのNのもう一方の結合は、Hでターミネートされていると考えられる。そのためSiOの表面がTiと反応性が低くなる。この作用が、Tiのマイグレーションを起し易くさせ、基板に対して垂直方向にc軸を立たせることが出来る。
次に、図6(b)に示すように、NHプラズマにより表面を改質した層間絶縁膜22上に、Ti膜(不図示)を20nm成膜し、N雰囲気にて650℃でRTA処理を行い、TiN膜150を形成する。TiN化しても、Ti膜と同様に結晶性は良好である。
TiN膜150上に、酸素バリア層としてのTiAlN膜40を100nm成膜し、さらに、シード層であるTi膜49(不図示)を20nm成膜して、窒素雰囲気中の熱処理としてRTA処理を行う。RTA処理の条件は、650℃、Nの供給が10l/minで90秒の処理とする。そして、電極膜としてIr膜60をスパッタにより500℃で100nm形成する。第1実施形態と同様に2層構造のPZT強誘電体膜70上に、膜厚150nmのIrO上部電極膜80をスパッタ法により形成し、次いで50nmのIr膜90を形成する。
次に、図7(c)に示すように、パターニング、エッチング技術を用いて、上部電極72、強誘電体膜70、下部電極71aから成るスタック構造の強誘電体キャパシタ85を形成する。この例では、下部電極71aの一部として、Ir電極膜60の下方にTiN/TiAlN/TiNの積層構造を有する。その後、上部電極成膜による強誘電体膜へのダメージを回復するために、回復アニールを施す。キャパシタ側面は露出しているが、アニール中にTi膜が酸化することはないので、電極の高抵抗化を防止することができる。
次に、図7(d)に示すように、ステップカバレッジが良好なアルミニウム酸化物層膜の保護膜100を、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法により20nm堆積する。その後の工程は、図5(g)、図6(h)、図6(i)と同様なので説明を省略する。
第2実施形態の構成では、TiAlN膜の結晶性をさらに改善することができ、また、Ti膜の酸化による高抵抗化を防止することができる。
<第3実施形態>
図8〜図10は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。第3実施形態では、TiAlN上のTiシード膜上にIr電極膜を形成した後に、アニール処理を施し、Tiを上下のIr膜とTiAlN膜中に拡散させ、最終的にはTiシード膜そのものをなくす。
図8(a)に示すように、基板10上にMOSトランジスタ20と、トランジスタ20に接続するタングステン(W)プラグ30を形成し、Wプラグ30を平坦化する。
次に、図8(b)に示すように、酸素バリア層としてのTiAlN膜40を100nm成膜し、TiAlN膜40上にシード層であるTi膜49を5nm成膜する。さらに、電極膜としてIr膜60をスパッタにより500℃で100nm形成する。
次に、図8(c)に示すように、窒素雰囲気中の熱処理としてRTA処理を行う。RTA処理の条件は、650℃、Nの供給が10l/min、90秒の処理である。この熱処理の結果、Tiシード膜49を構成するTi粒子が、上方のIr膜60と下方のTiAlN膜40中に拡散する。その結果、拡散Ti粒子を含むIr(Ti)膜60aと、組成が変化したTiAlN膜40aが絶縁膜22上に残る。
次に、図9(d)に示すように、拡散Ti粒子を含むIr下部電極膜60a上に、第1実施形態と同様に2層構造のPZT強誘電体膜70を形成し、IrO上部電極膜80をスパッタ法により形成し、次いで50nmのIr膜90を形成する。
次に、図9(e)に示すように、パターニング、エッチング技術を用いて、上部電極72、強誘電体膜70、下部電極71bから成るスタック構造の強誘電体キャパシタ95を形成する。この例では、下部電極71bの一部として、拡散Ti粒子を含むIr電極膜と、酸素バリア層としてのTiAlN膜とを有する。その後、上部電極成膜による強誘電体膜へのダメージを回復するために、回復アニールを施す。キャパシタ側面は露出しているが、Ti膜そのものが存在しないので、電極の高抵抗化を防止することができる。なお、拡散Ti粒子を含むIr膜60aは、Irのみの場合に比べて若干酸化し易くなるが、Ti膜そのものが存在する場合に比較して、高抵抗化を十分に抑制できる。
次に、図10(f)に示すように、ステップカバレッジが良好なアルミニウム酸化物層膜の保護膜100を、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法により20nm堆積する。
次に、図10(g)に示すように、第2の層間絶縁膜110を成膜した後、CMPにより平坦化を行う。後の工程は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
<第4実施形態>
図11〜図13は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。第4実施形態は、第2実施形態と第3実施形態の組み合わせである。すなわち、NH3処理の後にTiN膜を形成し、その後、TiAlN膜、Ti膜、Ir電極膜を順次形成し、熱処理によってTi膜を拡散させる。
まず、図11(a)に示すように、基板10上にMOSトランジスタ20と、このトランジスタ20に接続するタングステン(W)プラグ30を形成する。Wプラグ30を平坦化した後に、NHガスを用いたプラズマで、Wプラグ30を含む層間絶縁膜22の表面を改質する。
次に、図11(b)に示すように、Ti膜を20nmしてから、N雰囲気にて650℃でRTA処理を行い、TiN膜150を形成する。窒化によりTiNとしても結晶性は同等である。さらに、酸素バリア層としてのTiAlN膜40を100nm、シード層としてのTi膜49を5nm、電極膜としてのIr膜60を100nm、順次形成する。
次に、図12(c)に示すように、窒素雰囲気中の熱処理としてRTA処理を行う。RTA処理の条件は、650℃、Nの供給が10l/minで90秒の処理とする。これにより、Ti膜49を構成するTi粒子が、Ir電極膜60とTiAlN膜40中に拡散し、最終的には拡散Ti粒子を含むIr(Ti)膜60aと、組成が変化したTiAlN膜40aのみが残る。拡散Ti粒子を含むIr下部電極膜60a上に、第1実施形態と同様に2層構造のPZT強誘電体膜70を形成し、IrO上部電極膜80をスパッタ法により形成し、次いで50nmのIr膜90を形成する。
次に、図12(d)に示すように、パターニング、エッチング技術を用いて、上部電極72、強誘電体膜70、下部電極71cから成るスタック構造の強誘電体キャパシタ105を形成する。この例では、下部電極71cの一部として、拡散Ti粒子を含むIr電極膜60aと、酸素バリア層としてのTiAlN膜40aと、プラグ30と接するTiN膜150を有する。その後、上部電極成膜による強誘電体膜へのダメージを回復するために、回復アニールを施す。キャパシタ側面は露出しているが、Ti膜そのものが存在しないので、電極の高抵抗化を防止することができる。
次に、図13(e)に示すように、ステップカバレッジが良好なアルミニウム酸化物層膜の保護膜100を、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法により20nm堆積する。
次に、図13(f)に示すように、第2の層間絶縁膜110を成膜した後、CMPにより平坦化を行う。後の工程は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図14は、第2実施形態において、NH3プラズマ処理後にTi膜を窒化してTiN膜を形成し、さらにTiAlN膜とTiN膜を積層してからIr電極膜を形成したときの、Ir膜のXRD(X線回折)によるロッキングカーブを示す。測定は、薄膜の(111)面において行なっている。
この測定結果では、ロッキングカーブの半値幅(FWHM:Full Width at Half Maximum)は2.7°である。従来のように、TiAlN膜上に直接Ir電極膜を形成した場合、ロッキングカーブの反値幅は12°近くであることが知られているが、これに鑑みると、本発明の方法によって、Ir膜の結晶配向性が高度に改善されていることが確認できる。
このように、スタック構造のFRAMにおいて酸素バリア層としてチタンアルミナイトライド(TiAlN)を用いた場合でも、下部電極であるイリジウムの結晶性が改善され、強誘電体であるPZT膜の結晶性を向上できる。同時に、Tiの酸化に起因する抵抗の上昇を効果的に抑制し、高いスイッチング電荷量Qswを有する低抵抗の強誘電体キャパシタを得ることができる。
最後に、以上の説明に関して、以下の付記を開示する。
(付記1) 導電性プラグ上に形成された強誘電体キャパシタを有する半導体装置であって、
前記強誘電体キャパシタの下部電極が、
前記導電性プラグ上に形成されたチタンアルミナイトライド(TiAlN)と、
前記チタンアルミナイトライド上に形成されたチタンナイトライド(TiN)と、
を含み、
前記チタンナイトライドは、前記チタンアルミナイトライド上に成膜されたチタン(Ti)の熱処理による窒化物である
ことを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記導電性プラグと、チタンアルミナイトライド膜との間に、第2のチタンナイトライド膜をさらに有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3) 前記下部電極膜は、ロッキンカーブ法によるX線回折パターンにおける(111)面のピークの半値幅が、3°未満であることを特徴とする付記2に記載の半導体装置。
(付記4) 強誘電体キャパシタを有する半導体装置であって、
前記強誘電体キャパシタの下部電極は、
前記強誘電体キャパシタを素子に接続する導電性プラグ上に位置するチタンアルミナイトライド(TiAlN)膜と、
前記チタンアルミナイトライド膜上に位置し、拡散チタン粒子を含有するイリジウム(Ir)膜と、
により構成されることを特徴とする半導体装置。
(付記5) 半導体基板上の絶縁膜に、前記半導体基板上の素子に接続する導電性プラグを形成する工程と、
前記導電性プラグ上に、チタンアルミナイトライドから成る酸素バリア層を形成する工程と、
前記酸素バリア層上に、チタン(Ti)膜を形成する工程と、
前記チタン膜を窒素雰囲気中で熱処理してチタンナイトライド(TiN)膜に変化させる工程と、
前記チタンナイトライド膜上に、キャパシタを構成する下部電極膜を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記酸素バリア層を形成する前に、前記プラグを含む絶縁膜上に、第2のチタン膜を形成し、当該第2のチタン膜を窒化させて第2のチタンナイトライド膜を形成する工程をさらに含むことを特徴とする付記5に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)前記第2のチタン膜の形成前に、前記絶縁膜にNH3プラズマ処理を施す工程をさらに含むことを特徴とする付記6に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8) 半導体基板上の絶縁膜に、前記半導体基板上の素子に接続する導電性プラグを形成する工程と、
前記導電性プラグ上に、チタンアルミナイトライドから成る酸素バリア層を形成する工程と、
前記酸素バリア層上に、チタン(Ti)膜を形成する工程と、
前記チタン膜上に、イリジウム膜を形成する工程と、
熱処理により、前記チタン膜を構成するチタン粒子を、前記イリジウム膜と前記チタンアルミナイトライド膜中に拡散させて、最終的に前記チタン膜をなくす工程と、
を含み、前記拡散チタン粒子を含むイリジウム膜と、チタンアルミナイトライド膜でキャパシタの下部電極を構成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記9) 前記酸素バリア層を形成する前に、前記プラグを含む絶縁膜上に、第2のチタン膜を形成し、当該第2のチタン膜を窒化させて第2のチタンナイトライド膜を形成する工程をさらに含むことを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)前記第2のチタン膜の形成前に、前記絶縁膜にNH3プラズマ処理を施す工程をさらに含むことを特徴とする付記8に記載の半導体装置の製造方法。
FRAMのメモリセルの回路図であり、図1(a)は2T/2C型、図1(b)は1T/1C型の回路を示す。 本発明の第1実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その1)を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その2)を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その3)を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その4)を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程図(その1)を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程事(その2)を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その1)を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その2)を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その3)を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その1)を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その2)を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造工程(その3)を示す断面図である。 第2実施形態の工程により作製したイリジウム電極膜のロッキングカーブ測定結果を示すグラフである。
符号の説明
10 基板
20 MOSトランジスタ
30 導電性プラグ(Wプラグ)
40、40a チタンアルミナイトライド(TiAlN)膜
50、150 チタンナイトライド(TiN)膜
60 イリジウム(下部電極)膜
60a 拡散Ti粒子を含むIr膜
70 強誘電体膜
75、85、95、105 強誘電体キャパシタ
80 酸化イリジウム膜(上部電極膜)
90 イリジウム膜(上部電極膜)

Claims (4)

  1. 導電性プラグ上に形成された強誘電体キャパシタを有する半導体装置であって、
    前記強誘電体キャパシタの下部電極が、
    前記導電性プラグ上に形成されたチタンアルミナイトライド(TiAlN)と、
    前記チタンアルミナイトライド上に形成された第1のチタンナイトライド(TiN)と、
    前記導電性プラグと前記チタンアルミナイトライド膜との間に位置する第2のチタンナイトライド膜と
    を含み、
    前記第1のチタンナイトライドは、前記チタンアルミナイトライド上に成膜されたチタン(Ti)の熱処理による窒化物であり、前記第2のチタンナイトライドは、前記導電性プラグ上に成膜されたチタンの熱処理による窒化物であり、
    前記下部電極は、ロッキンカーブ法によるX線回折パターンにおける(111)面のピークの半値幅が、3°未満であることを特徴とする半導体装置。
  2. 強誘電体キャパシタを有する半導体装置であって、
    前記強誘電体キャパシタの下部電極は、
    前記強誘電体キャパシタを素子に接続する導電性プラグ上に位置するチタンアルミナイトライド(TiAlN)膜と、
    前記チタンアルミナイトライド膜上に位置し、拡散チタン粒子を含有するイリジウム(Ir)膜と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 半導体基板上の絶縁膜に、前記半導体基板上の素子に接続する導電性プラグを形成する工程と、
    前記導電性プラグ上に第1のチタン膜を形成し、前記第1のチタン膜を熱処理して第1のチタンナイトライド膜を形成し、
    前記第1のチタンナイトライド膜上に、チタンアルミナイトライドから成る酸素バリア層を形成する工程と、
    前記酸素バリア層上に、第2のチタン(Ti)膜を形成する工程と、
    前記第2のチタン膜を窒素雰囲気中で熱処理して第2のチタンナイトライド(TiN)膜を形成する工程と、
    前記チタンナイトライド膜上に、強誘電体キャパシタを構成する下部電極膜を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板上の絶縁膜に、前記半導体基板上の素子に接続する導電性プラグを形成する工程と、
    前記導電性プラグ上に、チタンアルミナイトライドから成る酸素バリア層を形成する工程と、
    前記酸素バリア層上に、チタン(Ti)膜を形成する工程と、
    前記チタン膜上に、イリジウム膜を形成する工程と、
    熱処理により、前記チタン膜を構成するチタン粒子を、前記イリジウム膜と前記チタンアルミナイトライド膜中に拡散させて、最終的に前記チタン膜をなくす工程と、
    を含み、前記拡散チタン粒子を含むイリジウム膜と、チタンアルミナイトライド膜で強誘電体キャパシタの下部電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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