JP2004134692A - 半導体メモリ装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体メモリ装置およびその製造方法 Download PDF

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Shinya Natsume
夏目 進也
Takumi Mikawa
三河 巧
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Abstract

【課題】コンタクトプラグ上に凹部が生じても、その上に形成される膜の水素バリア性を低下させないようにする。
【解決手段】半導体基板101上に層間絶縁膜106を形成する工程と、層間絶縁膜106上に絶縁性水素バリア膜107を形成する工程と、コンタクトホール108を形成する第3工程と、コンタクトホール108内を埋め込むように絶縁性水素バリア膜107上にプラグ膜109を形成する工程と、凹部111が形成された状態となるようにプラグ膜109を除去することで、コンタクトホール108内にプラグ110を埋め込み形成する工程と、凹部111の深さ分だけ絶縁性水素バリア膜107を除去し、プラグ110と絶縁性水素バリア膜107の上面を同一平面に揃える工程と、プラグ110の上面と絶縁性水素バリア膜107の上面とに導電性水素バリア膜112を形成する工程とを含む。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DRAMやFeRAM等の半導体メモリ装置に関し、特に強誘電体または高誘電体膜を用いたスタックドキャパシタ及びそのスタックドキャパシタを搭載した半導体メモリ装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最先端DRAMでは、そのセル面積の縮小化に伴い、従来のシリコン酸窒化膜を用いた3次元キャパシタ構造による対応だけでは、製造プロセスが複雑かつ困難となり、その結果、十分なキャパシタ容量を得ることが出来なくなってきている。
【0003】
そこで、キャパシタに用いる誘電体を誘電率の大きいものに変える必要性が生じてきた。そのような誘電率の高い材料として、(Ba,Sr)TiO,Ta等の高誘電体材料やPZT,SBT,BLTなどの酸化物セラミックの強誘電体材料がある。また、これらの誘電体膜を用いるためには、それらを結晶成長させるための下地層となるべき電極材料として、Pt,Pd,Rh,Ni,Wなどの金属や、Pt,Pd,Rh,Ni,Wなどの合金や、Ru/RuO,Ir/IrOなどの金属積層膜を用いる必要がある。
【0004】
また、高誘電体材料および強誘電体材料は還元性雰囲気により容易に還元するという問題がある。
【0005】
一方、混載DRAMや混載FeRAMでは、トランジスタとの互換性を維持するために、水素シンタが必要である。さらに、メモリ素子の製造工程時、半導体素子を湿気、または粉塵などの外部の有害環境から保護するため、金属配線上にパッシベーション膜を形成する工程がある。このパッシベーション膜のデポは、水素雰囲気中で行なわれる。また、配線工程においても、水素雰囲気で処理される工程が多い。
【0006】
これらの水素ガスがメモリセルのキャパシタの性質を低下させる。すなわち、水素ガス及びイオンがキャパシタに至って誘電体を成す酸素原子と反応してキャパシタの特性を低下させる。
【0007】
従って、スタックドキャパシタを有する半導体メモリ装置では、キャパシタを水素が通過しない膜(以降、水素バリア膜と呼ぶ)で囲み、水素が誘電体に至るのを防止しなければならない。そのために、キャパシタの周りを絶縁性水素バリア膜で囲い、更に下部電極からの水素侵入を防止するために下部電極とプラグ膜の間に導電性水素バリア膜を設ける必要がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−189602号公報
図6は、従来の誘電体膜を用いたスタック構造のキャパシタを有する半導体メモリ装置の構成を示す断面図である。絶縁性水素バリア膜については、キャパシタを囲むように種々の方法で形成されるため、ここでは省略する。
【0009】
同図において、601は半導体基板、602はSTI分離領域、603は不純物領域、604は拡散層、605はゲート酸化膜、606はゲート電極、607は層間絶縁膜、608はコンタクトホール、609はコンタクトホール608を埋めるプラグ、610は導電性水素バリア膜、611はスタックドキャパシタの下部電極、612はシリコン酸化膜のスペーサ膜、613は強誘電体膜または高誘電体膜、614はスタックドキャパシタの上部電極、615はキャパシタ層間絶縁膜である。
【0010】
上記した従来の半導体メモリ装置では、プラグ609は層間絶縁膜607内に形成されたコンタクトホール608と層間絶縁膜607の上面上にプラグ膜を形成し、この層間絶縁膜607の上面上のプラグ膜をCMP法やエッチバック法により除去することにより形成される。
【0011】
次に、コンタクトプラグ形成工程を説明する。まず、図7(a)に示すように半導体基板701表面にSTI分離領域702、トランジスタの不純物領域703、ゲート酸化膜704、ゲート電極705を形成し、その上に層間絶縁膜706を形成する。
【0012】
次に、図7(b)に示すように層間絶縁膜706をマスクしてコンタクト開孔パターンを形成させ、この層を例えば反応性イオンエッチ(RIE)法によりエッチングして、絶縁層の上部表面からウェハ中にコンタクト開孔707を作り、特定アクティブ領域703との電気的接触を行なわせる。
【0013】
次に、図7(c)に示すように、プラグ膜708をCVD法、スパッタリング法またはめっき法によりコンタクトプラグ内と層間絶縁膜上に形成する。
【0014】
次に、図7(d)に示すように、層間絶縁膜706上のプラグ膜708をCMP法やエッチバック法により除去し、コンタクトプラグ内にプラグ膜709を残す。このとき、エッチバックでの除去時には、オーバーエッチングがかかり、プラグ上に図7(d)に示すような凹み710が形成される。また、CMPでの除去時にも、スラリーの化学的作用とポリッシングパッドの圧縮作用により、ある程度の量のタングステン膜がコンタクトから取り除かれて、図7(d)に示すように凹部形状710になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来のコンタクトプラグの形成方法においては、プラグ上に凹部ができる。半導体メモリ装置において、この凹部の上に水素バリア膜を形成すると、図6に示したように導電性水素バリア膜611が凹部形状に形成される。
この部分では、リセスからある膜厚までは水素バリア膜の結晶性が局所段差により不均一に形成され、水素バリア性が低下するという問題がある。
【0016】
したがって、この発明の目的は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、タングステンもしくは他の導電性材料からなるコンタクトプラグ上に凹部が生じても、その上に形成される膜の水素バリア性を低下させない半導体メモリ装置およびその製造方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載の半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されたトランジスタとこのトランジスタに導通するキャパシタとを有する半導体メモリ装置であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するように形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホール内に形成されたプラグと、同一平面に揃えた前記プラグと前記絶縁性水素バリア膜の上面に、前記キャパシタの下部電極の最下層となるように形成された導電性水素バリア膜とを備えた。
【0018】
このように、コンタクトホール内に形成されたプラグと、同一平面に揃えたプラグと絶縁性水素バリア膜の上面に、キャパシタの下部電極の最下層となるように形成された導電性水素バリア膜とを備えたので、プラグ上に凹部が生じることがなく、導電性水素バリア膜の水素バリア性の低下を防止できる。このため、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素によりキャパシタの電気特性が劣化することがなく、信頼性に優れたキャパシタを実現できる。
【0019】
請求項2記載の半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されたトランジスタとこのトランジスタに導通するキャパシタとを有する半導体メモリ装置であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するように形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホール内に、上面が前記層間絶縁膜上面よりも低く位置するように形成されたプラグと、前記層間絶縁膜上面と前記プラグ上面とで形成された凹部内を埋め込み、前記キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えた。
【0020】
このように、コンタクトホール内に、上面が層間絶縁膜上面よりも低く位置するように形成されたプラグと、層間絶縁膜上面とプラグ上面とで形成された凹部内を埋め込み、キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えたので、プラグ上に凹部が生じても、導電性水素バリア膜の結晶性が均一な膜厚を確保でき、水素バリア性の低下を防止できる。このため、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素によりキャパシタの電気特性が劣化することがなく、信頼性に優れたキャパシタを実現できる。
【0021】
請求項3記載の半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されたトランジスタとこのトランジスタに導通するキャパシタとを有する半導体メモリ装置であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するように形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホール内に、上面が前記絶縁性水素バリア膜上面よりも低く位置するように形成されたプラグと、前記絶縁性水素バリア膜上面と前記プラグ上面とで形成された凹部内を埋め込み、前記キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えた。
【0022】
このように、コンタクトホール内に、上面が絶縁性水素バリア膜上面よりも低く位置するように形成されたプラグと、絶縁性水素バリア膜上面とプラグ上面とで形成された凹部内を埋め込み、キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えたので、プラグ上に凹部が生じても、導電性水素バリア膜の結晶性が均一な膜厚を確保でき、水素バリア性の低下を防止できる。このため、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素によりキャパシタの電気特性が劣化することがなく、信頼性に優れたキャパシタを実現できる。
【0023】
請求項4記載の半導体メモリ装置は、半導体基板上に形成されたトランジスタとこのトランジスタに導通するキャパシタとを有する半導体メモリ装置であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するように形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホール内を埋め込み、前記キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えた。
【0024】
このように、コンタクトホール内を埋め込み、キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜を備えたので、コンタクトホール上に、導電性水素バリア膜の結晶性が均一な膜厚を確保でき、水素バリア性の低下を防止できる。このため、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素によりキャパシタの電気特性が劣化することがなく、信頼性に優れたキャパシタを実現できる。
【0025】
請求項5記載の半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する第2工程と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第3工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記絶縁性水素バリア膜上にプラグ膜を形成する第4工程と、前記絶縁性水素バリア膜の上面が露出し、前記コンタクトホール内の前記プラグ膜の上面が前記絶縁性水素バリア膜の上面より低い凹部が形成された状態となるように前記プラグ膜を除去することで、前記コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第5工程と、前記凹部の深さ分だけ前記絶縁性水素バリア膜を除去し、前記プラグと前記絶縁性水素バリア膜の上面を同一平面に揃える第6工程と、前記プラグの上面と前記絶縁性水素バリア膜の上面とに導電性水素バリア膜を形成する第7工程とを含む。
【0026】
このように、コンタクトホール内を埋め込むように絶縁性水素バリア膜上にプラグ膜を形成する第4工程と、絶縁性水素バリア膜の上面が露出し、コンタクトホール内のプラグ膜の上面が絶縁性水素バリア膜の上面より低い凹部が形成された状態となるようにプラグ膜を除去することで、コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第5工程と、凹部の深さ分だけ絶縁性水素バリア膜を除去し、プラグと絶縁性水素バリア膜の上面を同一平面に揃える第6工程と、プラグの上面と絶縁性水素バリア膜の上面とに導電性水素バリア膜を形成する第7工程とを含むので、プラグ上の凹部をなくすことにより、その上の導電性水素バリア膜の結晶性が乱れることはなく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0027】
請求項6記載の半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記層間絶縁膜を貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第2工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記層間絶縁膜上にプラグ膜を形成する第3工程と、前記層間絶縁膜の上面が露出し、前記コンタクトホール内の前記プラグ膜の上面が前記層間絶縁膜の上面より低い凹部が形成された状態となるように前記プラグ膜を除去することで、前記コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第4工程と、前記凹部を含む前記層間絶縁膜上に導電性水素バリア膜を形成する第5工程と、前記導電性水素バリア膜を前記層間絶縁膜が露出しないように平坦化する第6工程とを含む。
【0028】
このように、コンタクトホール内を埋め込むように層間絶縁膜上にプラグ膜を形成する第3工程と、層間絶縁膜の上面が露出し、コンタクトホール内のプラグ膜の上面が層間絶縁膜の上面より低い凹部が形成された状態となるようにプラグ膜を除去することで、コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第4工程と、凹部を含む層間絶縁膜上に導電性水素バリア膜を形成する第5工程と、導電性水素バリア膜を層間絶縁膜が露出しないように平坦化する第6工程とを含むので、プラグ上にできる凹部に水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜を形成し、プラグ上の凹部から導電性水素バリア膜上に転写した凹部を平坦化することにより、導電性水素バリア膜の結晶性の乱れが少なく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0029】
請求項7記載の半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する第2工程と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第3工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記絶縁性水素バリア膜上にプラグ膜を形成する第4工程と、前記絶縁性水素バリア膜の上面が露出し、前記コンタクトホール内の前記プラグ膜の上面が前記絶縁性水素バリア膜の上面より低い凹部が形成された状態となるように前記プラグ膜を除去することで、前記コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第5工程と、前記凹部を含む前記絶縁性水素バリア膜上に導電性水素バリア膜を形成する第6工程と、前記導電性水素バリア膜を前記絶縁性水素バリア膜が露出しないように平坦化する第7工程とを含む。
【0030】
このように、コンタクトホール内を埋め込むように絶縁性水素バリア膜上にプラグ膜を形成する第4工程と、絶縁性水素バリア膜の上面が露出し、コンタクトホール内のプラグ膜の上面が絶縁性水素バリア膜の上面より低い凹部が形成された状態となるようにプラグ膜を除去することで、コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第5工程と、凹部を含む絶縁性水素バリア膜上に導電性水素バリア膜を形成する第6工程と、導電性水素バリア膜を絶縁性水素バリア膜が露出しないように平坦化する第7工程とを含むので、プラグ上にできる凹部に水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜を形成し、プラグ上の凹部から導電性水素バリア膜上に転写した凹部を平坦化することにより、導電性水素バリア膜の結晶性の乱れが少なく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0031】
請求項8記載の半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する第2工程と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第3工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記絶縁性水素バリア膜上に導電性水素バリア膜を形成する第4工程と、前記導電性水素バリア膜を前記絶縁性水素バリア膜が露出しないように平坦化する第5工程とを含む。
【0032】
このように、コンタクトホール内を埋め込むように絶縁性水素バリア膜上に導電性水素バリア膜を形成する第4工程と、導電性水素バリア膜を絶縁性水素バリア膜が露出しないように平坦化する第5工程とを含むので、コンタクトホールに水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜を形成し、コンタクトホールの凹部形状が導電性水素バリア膜上に転写した凹部を平坦化することにより、導電性水素バリア膜の結晶性が乱れず、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0033】
請求項9記載の半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように第1層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記第1層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する第2工程と、前記絶縁性水素バリア膜上に、プラグ形成時に生じるリセスの深さに相当する膜厚を持つ第2層間絶縁膜を形成する第3工程と、前記第1層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜と前記第2層間絶縁膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第4工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記第2層間絶縁膜上にプラグ膜を形成する第5工程と、前記第2層間絶縁膜の上面が露出し、前記コンタクトホール内の前記プラグ膜の上面が前記第2層間絶縁膜の上面より低い凹部が形成された状態となるように前記プラグ膜を除去することで、前記コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第6工程と、前記絶縁性水素バリア膜が露出するまで前記第2層間絶縁膜を除去し、前記プラグと前記絶縁性水素バリア膜の上面を同一平面に揃える第7工程と、前記プラグの上面と前記絶縁性水素バリア膜の上面とに導電性水素バリア膜を形成する第8工程とを含む。
【0034】
このように、コンタクトホール内を埋め込むように第2層間絶縁膜上にプラグ膜を形成する第5工程と、第2層間絶縁膜の上面が露出し、コンタクトホール内のプラグ膜の上面が第2層間絶縁膜の上面より低い凹部が形成された状態となるようにプラグ膜を除去することで、コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第6工程と、絶縁性水素バリア膜が露出するまで第2層間絶縁膜を除去し、プラグと絶縁性水素バリア膜の上面を同一平面に揃える第7工程と、プラグの上面と絶縁性水素バリア膜の上面とに導電性水素バリア膜を形成する第8工程とを含むので、プラグ上の凹部をなくすことにより、その上の導電性水素バリア膜の結晶性が乱れることはなく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0035】
請求項10記載の半導体メモリ装置の製造方法は、請求項9記載の半導体メモリ装置の製造方法において、第2層間絶縁膜を、絶縁性水素バリア膜との選択比が2以上の条件で除去する。このように、第2層間絶縁膜を、絶縁性水素バリア膜との選択比が2以上の条件で除去するので、水素バリア性に効く、絶縁性水素バリア膜の膜厚ばらつきを抑えることができる。
【0036】
請求項11記載の半導体メモリ装置の製造方法は、請求項5,6,7または9記載の半導体メモリ装置の製造方法において、プラグ膜の材料がWを含み、前記プラグ膜の除去にCMP法を用いる。このように、プラグ膜の材料がWを含み、前記プラグ膜の除去にCMP法を用いるので、プラグ膜がWであれば、WのCMP時にスラリーに一般的に含まれるHやKNOのような酸化剤によるウェットエッチング作用により、プラグ上にできる凹部がより深くなる。
【0037】
請求項12記載の半導体メモリ装置の製造方法は、請求項5,7または8記載の半導体メモリ装置の製造方法において、絶縁性水素バリア膜がSiN膜である。このように、絶縁性水素バリア膜がSiN膜であるので、CMPやエッチバックのレートが低いことや、CMP後の洗浄液に含まれるHFのウェットエッチレートが低いことにより、プラグ上の凹部がより深くなる。
【0038】
請求項13記載の半導体メモリ装置の製造方法は、請求項6または7記載の半導体メモリ装置の製造方法において、導電性水素バリア膜の形成をCVD法により行う。このように、導電性水素バリア膜の形成をCVD法により行うので、プラグの凹部上に形成される水素バリア膜の結晶性の乱れが少なく、水素バリア性の低下をより抑えることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0040】
図1において、101は半導体基板、102はSTI分離領域、103は不純物拡散層、104はゲート酸化膜、105はゲート電極、106は層間絶縁膜、107は絶縁性水素バリア膜、108はコンタクトホール、109はプラグ膜、112は導電性水素バリア膜である。
【0041】
この半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板101上に形成されたトランジスタとキャパシタ(図6参照)とを導通するとともに、キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける。水素バリア膜は、絶縁性水素バリア膜107と導電性水素バリア膜112である。
【0042】
この場合、図1(a)に示すように、半導体基板101上にトランジスタを覆うように層間絶縁膜106を形成する(第1工程)。また、層間絶縁膜106で被覆されたSTI分離領域102と高濃度不純物拡散層103を含む半導体基板101に、例えばSiN、TiAlOxのような絶縁性水素バリア膜107を、好ましくは10〜200nmの膜厚で、スパッタ法、CVD法により形成する(第2工程)。
【0043】
次に図1(b)に示すように、前記拡散層103の上面の一部をその底面とするコンタクトホール108を、層間絶縁膜106と絶縁性水素バリア膜107とを貫通してドライエッチにより形成する(第3工程)。
【0044】
次に図1(c)に示すように、コンタクトホール108を埋め込むようにウェハ全面に、CVD法、スパッタ法、あるいはめっき法により、例えばWやポリシリコンのような導電膜(プラグ膜)109を形成する(第4工程)。
【0045】
次に図1(d)に示すように、絶縁性水素バリア膜107の上面が露出するまで、絶縁性水素バリア膜107上の導電膜109を、エッチバック法、またはCMP法により除去し、コンタクトプラグの内部に導電膜109を残し、プラグ110を埋め込み形成する(第5工程)。このとき、エッチバックやCMPのオーバーの分だけ、コンタクトプラグの最上層の導電膜109も一緒に除去され、絶縁性水素バリア膜107の面より導電膜109の面が低くなり、凹部111になる。
【0046】
次に図1(e)に示すように、凹部111の深さと同じ膜厚分だけ、絶縁性水素バリア膜107をCMP法、エッチバック法、ウェットエッチ法により除去し、絶縁性水素バリア膜107とプラグ110の上面を同一平面に揃える(第6工程)。このとき、完全に絶縁性水素バリア膜107とプラグ110とを同一平面に揃えるのが望ましいが、ばらつき等によりプラグ110がプラグ径の100分の1以内の範囲で、凹部形状あるいは凸部形状になってもよい。
【0047】
次に図1(f)に示すように、ウェハ全面に例えば、TiN、TiAlN、TiAlONのような導電性の水素バリア膜112をスパッタ法、またはCVD法により形成する(第7工程)。コンタクトプラグ上の凹部をなくすことにより、その上の水素バリア膜112の結晶性が乱れることはなく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素が強誘電体の信頼性を低下させることはなくなる。
【0048】
ここで、プラグ膜109がWであれば、WのCMP時にスラリーに一般的に含まれるHやKNOのような酸化剤によるウェットエッチング作用により、プラグ110上にできる凹部111がより深くなる。
【0049】
また、ここで、絶縁性水素バリア膜107がSiNであれば、CMPやエッチバックのレートが低いことや、CMP後の洗浄液に含まれるHFのウェットエッチレートが低いことにより、プラグ110上の凹部111がより深くなる。
【0050】
この発明の第2の実施の形態を図2に基づいて説明する。図2はこの発明の第2の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0051】
図2において、201は半導体基板、202はSTI分離領域、203は不純物拡散層、204はゲート酸化膜、205はゲート電極、206は層間絶縁膜、207はコンタクトホール、208はプラグ膜、209はプラグ、211は導電性水素バリア膜である。
【0052】
この半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板201上に形成されたトランジスタとキャパシタ(図6参照)とを導通するとともに、キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける。水素バリア膜は、導電性水素バリア膜211である。
【0053】
この場合、図2(a)に示すように、STI分離領域202と高濃度不純物拡散層203を含む半導体基板201にトランジスタを覆うように層間絶縁膜206を平滑に形成する(第1工程)。
【0054】
次に、図2(b)に示すように、前記拡散層203の上面の一部をその底面とするコンタクトホール207を層間絶縁膜206を貫通してドライエッチにより形成する(第2工程)。
【0055】
次に図2(c)に示すように、コンタクトホール207を埋め込むようにウェハ全面に、CVD法、スパッタ法、あるいはめっき法により例えばWやポリシリコンのような導電膜(プラグ膜)208を形成する(第3工程)。
【0056】
次に図2(d)に示すように、絶縁性水素バリア膜207の上面が露出するまで、層間絶縁膜206上の導電膜208を、エッチバック法、またはCMP法により除去し、コンタクトプラグの内部に導電膜208を残し、プラグ209を埋め込み形成する(第4工程)。このとき、コンタクトプラグの最上層の導電膜208も一緒に除去され、層間絶縁膜206の面より導電膜208の面が低くなり、凹部210になる。
【0057】
次に図2(e)に示すように、凹部210内と層間絶縁膜206上に例えば、TiN、TiAlN、TiAlONのような導電性水素バリア膜211を形成する(第5工程)。
【0058】
次に図2(f)に示すように、CMP法を用いて層間絶縁膜206が露出しないように、導電性水素バリア膜211を所望の膜厚まで研磨する(第6工程)。所望の膜厚とは、水素バリア性を完全に保持するために好ましくは50nm以上であるが、コンタクトのエッチングや後工程のドライエッチでパターニングすることを考慮すると、水素バリア性が低下しなければ、より薄い方が好ましい。プラグ209上にできる凹部210に水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜211を形成することにより、水素バリア性の低下を防止できる。更に、プラグ209上の凹部210が導電性水素バリア膜211に転写して、導電性水素バリア膜211上に凹部が発生するのを、CMPにより平坦化することにより、その形状不良をなくすことができる。
【0059】
ここで、プラグ膜208がWであれば、WのCMP時にスラリー中に一般的に含まれるHやKNOのような酸化剤によるウェットエッチング作用により、プラグ209上にできる凹部210がより深くなる。
【0060】
また、ここで、カバレッジ性の良いCVD法により導電性水素バリア膜211を形成すれば、プラグ209の窪みの上に形成される水素バリア膜の結晶性の乱れが少なく、水素バリア性が低下をより抑えることができる。
【0061】
この発明の第3の実施の形態を図3に基づいて説明する。図3はこの発明の第3の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0062】
図3において、301は半導体基板、302はSTI分離領域、303は不純物拡散層、304はゲート酸化膜、305はゲート電極、306は層間絶縁膜、307は絶縁性水素バリア膜、308はコンタクトホール、309はプラグ膜、310はプラグ、312は導電性水素バリア膜である。
【0063】
この半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板301上に形成されたトランジスタとキャパシタ(図6参照)とを導通するとともに、キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける。水素バリア膜は、絶縁性水素バリア膜307と導電性水素バリア膜312である。
【0064】
この場合、図3(a)に示すように、半導体基板301上にトランジスタを覆うように層間絶縁膜306を形成する(第1工程)。また、層間絶縁膜306で被覆されたSTI分離領域302と高濃度不純物拡散層303を含む半導体基板301に例えばSiNやTiAlOxのような絶縁性水素バリア膜307を好ましくは10〜200nmの膜厚で、スパッタ法またはCVD法により形成する(第2工程)。
【0065】
次に、図3(b)に示すように、前記拡散層303の上面の一部をその底面とするコンタクトホール308を、層間絶縁膜306と絶縁性水素バリア膜307とを貫通してドライエッチにより形成する(第3工程)。
【0066】
次に図3(c)に示すように、コンタクトホール308を埋め込むようにウェハ全面に、CVD法、スパッタ法、あるいはめっき法により例えばWやポリシリコンのような導電膜(プラグ膜)309を形成する(第4工程)。
【0067】
次に図3(d)に示すように、絶縁性水素バリア膜307の上面が露出するまで、絶縁性水素バリア膜307上の導電膜308を、エッチバック法、またはCMP法により除去し、コンタクトプラグの内部に導電膜308を残し、プラグ310を埋め込み形成する(第5工程)。このとき、コンタクトプラグの最上層の導電膜308も一緒に除去され、絶縁性水素バリア膜307の面より導電膜308の面が低くなり、凹部311になる。
【0068】
次に図3(e)に示すように、凹部311内と絶縁性水素バリア膜307上に例えばTiN、TiALN、TiAlONのような導電性水素バリア膜312を形成する(第6工程)。
【0069】
次に図3(f)に示すように、CMP法を用いて絶縁性水素バリア膜307が露出しないように、導電性水素バリア膜312を所望の膜厚まで研磨する(第7工程)。所望の膜厚とは、水素バリア性を完全に保持するために好ましくは50nm以上であるが、コンタクトのエッチングや後工程のドライエッチでパターニングすることを考慮すると、水素バリア性が低下しなければ、より薄い方が好ましい。プラグ310上にできる凹部311に水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜312を形成することにより、水素バリア性の低下を防止できる。更に、プラグ310上の凹部311が導電性水素バリア膜312に転写して、導電性水素バリア膜312上に凹部311が発生するのを、CMPにより平坦化することにより、形状不良をなくすことができる。
【0070】
ここで、プラグ膜308がWであれば、WのCMP時にスラリー中に一般的に含まれるHやKNOのような酸化剤によるウェットエッチング作用により、プラグ310上にできる凹部311がより深くなる。
【0071】
また、ここで、絶縁性水素バリア膜307がSiNであれば、CMPやエッチバックのレートが低いことや、CMP後の洗浄液に含まれるHFのウェットエッチレートが低いことにより、プラグ310上の凹部311がより深くなる。
【0072】
また、ここで、カバレッジ性の良いCVD法により導電性水素バリア膜312を形成すれば、プラグ310の窪みの上に形成される水素バリア膜の結晶性の乱れが少なく、水素バリア性が低下をより抑えることができる。
【0073】
この発明の第4の実施の形態を図4に基づいて説明する。図4はこの発明の第4の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0074】
図4において、401は半導体基板、402はSTI分離領域、403は不純物拡散層、404はゲート酸化膜、405はゲート電極、406は層間絶縁膜、407は絶縁性水素バリア膜、408はコンタクトホール、409は導電性水素バリア膜である。
【0075】
この半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板401上に形成されたトランジスタとキャパシタ(図6参照)とを導通するとともに、キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける。水素バリア膜は、絶縁性水素バリア膜407と導電性水素バリア膜409である。
【0076】
この場合、図4(a)に示すように、半導体基板401上にトランジスタを覆うように層間絶縁膜406を形成する(第1工程)。また、層間絶縁膜406で被覆されたSTI分離領域402と高濃度不純物拡散層403を含む半導体基板401に例えばSiN、TiAlOxのような絶縁性水素バリア膜407を好ましくは10〜200nmの膜厚で、スパッタ法またはCVD法により形成する(第2工程)。
【0077】
次に、図4(b)に示すように、前記拡散層403の上面の一部をその底面とするコンタクトホール408を、層間絶縁膜406と絶縁性水素バリア膜407とを貫通してドライエッチにより形成する(第3工程)。
【0078】
次に図4(c)に示すように、コンタクトホールを埋め込むようにウェハ全面に、例えばTiN、TiAlNやTiAlONのような導電性水素バリア膜409を形成する(第4工程)。
【0079】
次に図4(d)に示すように、CMP法を用いて絶縁性水素バリア膜407が露出しないように、導電性水素バリア膜409を所望の膜厚まで研磨する(第5工程)。所望の膜厚とは、水素バリア性を完全に保持するために好ましくは50nm以上であるが、コンタクトのエッチングや後工程のドライエッチでパターニングすることを考慮すると、水素バリア性が低下しなければ、より薄い方が好ましい。コンタクトホール408内と絶縁性水素バリア膜407上に水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜を形成することにより、水素バリア性の低下を防止できる。更に、導電性水素バリア膜409のうち、コンタクトホール408内に埋込まれた部分の上において、導電性水素バリア膜409上に凹部が発生するのを、CMPにより平坦化することにより、形状不良をなくすことができる。
【0080】
ここで、カバレッジ性の良いCVD法により導電性水素バリア膜409を形成すれば、コンタクトホール408上に形成される水素バリア膜の結晶性は乱れず、水素バリア性が低下することはなくなる。
【0081】
この発明の第5の実施の形態を図5に基づいて説明する。図5はこの発明の第5の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0082】
図4において、501は半導体基板、502はSTI分離領域、503は不純物拡散層、504はゲート酸化膜、505はゲート電極、506は第1層間絶縁膜、507は絶縁性水素バリア膜、508は第2層間絶縁膜、509はコンタクトホール、510はプラグ膜、511はプラグ、513は導電性水素バリア膜である。
【0083】
この半導体メモリ装置の製造方法は、半導体基板501上に形成されたトランジスタとキャパシタ(図6参照)とを導通するとともに、キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける。水素バリア膜は、絶縁性水素バリア膜507と導電性水素バリア膜513である。
【0084】
この場合、図5(a)に示すように、半導体基板501上にトランジスタを覆うように第1層間絶縁膜506を形成する(第1工程)。また、第1層間絶縁膜506で被覆されたSTI分離領域502と高濃度不純物拡散層503を含む半導体基板501に例えばSiN、TiAlOxのような絶縁性水素バリア膜507を好ましくは10〜100nmの膜厚で、スパッタ法またはCVD法により形成する(第2工程)。次に、プラグ形成時に生じるリセスの深さと同じ膜厚だけ、第2層間絶縁膜508を形成する(第3工程)。
【0085】
次に、図5(b)に示すように、前記拡散層503の上面の一部をその底面とするコンタクトホール509を、第1層間絶縁膜506と絶縁性水素バリア膜507と第2層間絶縁膜508とを貫通してドライエッチにより形成する(第4工程)。
【0086】
次に図5(c)に示すように、コンタクトホール509を埋め込むようにウェハ全面に、CVD法、スパッタ法、あるいはめっき法により例えばWやポリシリコンのような導電膜(プラグ膜)510を形成する(第5工程)。
【0087】
次に図5(d)に示すように、第2層間絶縁膜508の上面が露出するまで、絶縁性水素バリア膜507上の導電膜510を、エッチバック法、またはCMP法により除去し、コンタクトプラグの内部に導電膜510を残し、プラグ511を埋め込み形成する(第6工程)。このとき、コンタクトプラグの最上層の導電膜510も一緒に除去され、絶縁性水素バリア膜507の面より導電膜510の面が低くなり、凹部512になる。
【0088】
次に図5(e)に示すように、ウェットエッチ法、CMP法、エッチバック法により、第2層間絶縁膜508を除去することにより、絶縁性水素バリア膜507とプラグ511の上面を同一平面に揃えることができる(第7工程)。このとき、完全に絶縁性水素バリア膜507とプラグ511とを同一平面に揃えることが望ましいが、ばらつき等によりプラグ511がプラグ径の100分の1以内の範囲で、凹部形状あるいは凸部形状になってもよい。
【0089】
次に図5(f)に示すように、プラグ511と絶縁性水素バリア膜507上に例えばTiN、TiALNやTiAlONのような導電性水素バリア膜513を形成する(第8工程)。コンタクトプラグ上の凹部をなくすことにより、その上の導電性水素バリア膜513の結晶性が乱れることはなく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素が強誘電体の信頼性を低下させることはなくなる。
【0090】
ここで、第2層間絶縁膜508を、絶縁性水素バリア膜507との選択比が2以上の条件で除去することにより、水素バリア性に効く、絶縁性水素バリア膜507の膜厚ばらつきを抑えることができる。
【0091】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の半導体メモリ装置によれば、コンタクトホール内に形成されたプラグと、同一平面に揃えたプラグと絶縁性水素バリア膜の上面に、キャパシタの下部電極の最下層となるように形成された導電性水素バリア膜とを備えたので、プラグ上に凹部が生じることがなく、導電性水素バリア膜の水素バリア性の低下を防止できる。このため、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素によりキャパシタの電気特性が劣化することがなく、信頼性に優れたキャパシタを実現できる。
【0092】
この発明の請求項2記載の半導体メモリ装置によれば、コンタクトホール内に、上面が層間絶縁膜上面よりも低く位置するように形成されたプラグと、層間絶縁膜上面とプラグ上面とで形成された凹部内を埋め込み、キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えたので、プラグ上に凹部が生じても、導電性水素バリア膜の結晶性が均一な膜厚を確保でき、水素バリア性の低下を防止できる。このため、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素によりキャパシタの電気特性が劣化することがなく、信頼性に優れたキャパシタを実現できる。
【0093】
この発明の請求項3記載の半導体メモリ装置によれば、コンタクトホール内に、上面が絶縁性水素バリア膜上面よりも低く位置するように形成されたプラグと、絶縁性水素バリア膜上面とプラグ上面とで形成された凹部内を埋め込み、キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えたので、プラグ上に凹部が生じても、導電性水素バリア膜の結晶性が均一な膜厚を確保でき、水素バリア性の低下を防止できる。このため、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素によりキャパシタの電気特性が劣化することがなく、信頼性に優れたキャパシタを実現できる。
【0094】
この発明の請求項4記載の半導体メモリ装置によれば、コンタクトホール内を埋め込み、キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜を備えたので、コンタクトホール上に、導電性水素バリア膜の結晶性が均一な膜厚を確保でき、水素バリア性の低下を防止できる。このため、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時の水素によりキャパシタの電気特性が劣化することがなく、信頼性に優れたキャパシタを実現できる。
【0095】
この発明の請求項5記載の半導体メモリ装置の製造方法によれば、コンタクトホール内を埋め込むように絶縁性水素バリア膜上にプラグ膜を形成する第4工程と、絶縁性水素バリア膜の上面が露出し、コンタクトホール内のプラグ膜の上面が絶縁性水素バリア膜の上面より低い凹部が形成された状態となるようにプラグ膜を除去することで、コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第5工程と、凹部の深さ分だけ絶縁性水素バリア膜を除去し、プラグと絶縁性水素バリア膜の上面を同一平面に揃える第6工程と、プラグの上面と絶縁性水素バリア膜の上面とに導電性水素バリア膜を形成する第7工程とを含むので、プラグ上の凹部をなくすことにより、その上の導電性水素バリア膜の結晶性が乱れることはなく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0096】
この発明の請求項6記載の半導体メモリ装置の製造方法によれば、コンタクトホール内を埋め込むように層間絶縁膜上にプラグ膜を形成する第3工程と、層間絶縁膜の上面が露出し、コンタクトホール内のプラグ膜の上面が層間絶縁膜の上面より低い凹部が形成された状態となるようにプラグ膜を除去することで、コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第4工程と、凹部を含む層間絶縁膜上に導電性水素バリア膜を形成する第5工程と、導電性水素バリア膜を層間絶縁膜が露出しないように平坦化する第6工程とを含むので、プラグ上にできる凹部に水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜を形成し、プラグ上の凹部から導電性水素バリア膜上に転写した凹部を平坦化することにより、導電性水素バリア膜の結晶性の乱れが少なく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0097】
この発明の請求項7記載の半導体メモリ装置の製造方法によれば、コンタクトホール内を埋め込むように絶縁性水素バリア膜上にプラグ膜を形成する第4工程と、絶縁性水素バリア膜の上面が露出し、コンタクトホール内のプラグ膜の上面が絶縁性水素バリア膜の上面より低い凹部が形成された状態となるようにプラグ膜を除去することで、コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第5工程と、凹部を含む絶縁性水素バリア膜上に導電性水素バリア膜を形成する第6工程と、導電性水素バリア膜を絶縁性水素バリア膜が露出しないように平坦化する第7工程とを含むので、プラグ上にできる凹部に水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜を形成し、プラグ上の凹部から導電性水素バリア膜上に転写した凹部を平坦化することにより、導電性水素バリア膜の結晶性の乱れが少なく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0098】
この発明の請求項8記載の半導体メモリ装置の製造方法によれば、コンタクトホール内を埋め込むように絶縁性水素バリア膜上に導電性水素バリア膜を形成する第4工程と、導電性水素バリア膜を絶縁性水素バリア膜が露出しないように平坦化する第5工程とを含むので、コンタクトホールに水素バリア性が低下しない膜厚以上、導電性水素バリア膜を形成し、コンタクトホールの凹部形状が導電性水素バリア膜上に転写した凹部を平坦化することにより、導電性水素バリア膜の結晶性が乱れず、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0099】
この発明の請求項9記載の半導体メモリ装置の製造方法によれば、コンタクトホール内を埋め込むように第2層間絶縁膜上にプラグ膜を形成する第5工程と、第2層間絶縁膜の上面が露出し、コンタクトホール内のプラグ膜の上面が第2層間絶縁膜の上面より低い凹部が形成された状態となるようにプラグ膜を除去することで、コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第6工程と、絶縁性水素バリア膜が露出するまで第2層間絶縁膜を除去し、プラグと絶縁性水素バリア膜の上面を同一平面に揃える第7工程と、プラグの上面と絶縁性水素バリア膜の上面とに導電性水素バリア膜を形成する第8工程とを含むので、プラグ上の凹部をなくすことにより、その上の導電性水素バリア膜の結晶性が乱れることはなく、配線工程、水素シンタまたはパッシベーション成膜時における水素劣化のない信頼性に優れた誘電体キャパシタ特性を実現できる。
【0100】
請求項10では、第2層間絶縁膜を、絶縁性水素バリア膜との選択比が2以上の条件で除去するので、水素バリア性に効く、絶縁性水素バリア膜の膜厚ばらつきを抑えることができる。
【0101】
請求項11では、プラグ膜の材料がWを含み、前記プラグ膜の除去にCMP法を用いるので、プラグ膜がWであれば、WのCMP時にスラリーに一般的に含まれるHやKNOのような酸化剤によるウェットエッチング作用により、プラグ上にできる凹部がより深くなる。
【0102】
請求項12では、絶縁性水素バリア膜がSiN膜であるので、CMPやエッチバックのレートが低いことや、CMP後の洗浄液に含まれるHFのウェットエッチレートが低いことにより、プラグ上の凹部がより深くなる。
【0103】
請求項13では、導電性水素バリア膜の形成をCVD法により行うので、プラグの凹部上に形成される水素バリア膜の結晶性の乱れが少なく、水素バリア性の低下をより抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】この発明の第3の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】この発明の第4の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図5】この発明の第5の実施形態の半導体メモリ装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図6】従来の半導体メモリ装置を示す断面図である。
【図7】従来のコンタクトプラグの製造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
101 半導体基板
102 STI分離領域
103 不純物拡散層
104 ゲート酸化膜
105 ゲート電極
106 層間絶縁膜
107 絶縁性水素バリア膜
108 コンタクトホール
109 プラグ膜
110 プラグ
111 プラグ上の凹部
112 導電性水素バリア膜
506 第1層間絶縁膜
508 第2層間絶縁膜
604 拡散層
611 スタックドキャパシタの下部電極
612 スペーサ膜
613 高誘電体または強誘電体
614 スタックドキャパシタの上部電極
615 キャパシタ層間膜

Claims (13)

  1. 半導体基板上に形成されたトランジスタとこのトランジスタに導通するキャパシタとを有する半導体メモリ装置であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するように形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホール内に形成されたプラグと、同一平面に揃えた前記プラグと前記絶縁性水素バリア膜の上面に、前記キャパシタの下部電極の最下層となるように形成された導電性水素バリア膜とを備えた半導体メモリ装置。
  2. 半導体基板上に形成されたトランジスタとこのトランジスタに導通するキャパシタとを有する半導体メモリ装置であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するように形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホール内に、上面が前記層間絶縁膜上面よりも低く位置するように形成されたプラグと、前記層間絶縁膜上面と前記プラグ上面とで形成された凹部内を埋め込み、前記キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えた半導体メモリ装置。
  3. 半導体基板上に形成されたトランジスタとこのトランジスタに導通するキャパシタとを有する半導体メモリ装置であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するように形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホール内に、上面が前記絶縁性水素バリア膜上面よりも低く位置するように形成されたプラグと、前記絶縁性水素バリア膜上面と前記プラグ上面とで形成された凹部内を埋め込み、前記キャパシタの下部電極の最下層となるように上面が平坦化して形成された導電性水素バリア膜とを備えた半導体メモリ装置。
  4. 半導体基板上に形成されたトランジスタとこのトランジスタに導通するキャパシタとを有する半導体メモリ装置であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するように形成されたコンタクトホールと、前記コンタクトホール内を埋め込み、前記キャパシタの下部電極の最下層となるように形成された導電性水素バリア膜とを備えた半導体メモリ装置。
  5. 半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する第2工程と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第3工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記絶縁性水素バリア膜上にプラグ膜を形成する第4工程と、前記絶縁性水素バリア膜の上面が露出し、前記コンタクトホール内の前記プラグ膜の上面が前記絶縁性水素バリア膜の上面より低い凹部が形成された状態となるように前記プラグ膜を除去することで、前記コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第5工程と、前記凹部の深さ分だけ前記絶縁性水素バリア膜を除去し、前記プラグと前記絶縁性水素バリア膜の上面を同一平面に揃える第6工程と、前記プラグの上面と前記絶縁性水素バリア膜の上面とに導電性水素バリア膜を形成する第7工程とを含む半導体メモリ装置の製造方法。
  6. 半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記層間絶縁膜を貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第2工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記層間絶縁膜上にプラグ膜を形成する第3工程と、前記層間絶縁膜の上面が露出し、前記コンタクトホール内の前記プラグ膜の上面が前記層間絶縁膜の上面より低い凹部が形成された状態となるように前記プラグ膜を除去することで、前記コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第4工程と、前記凹部を含む前記層間絶縁膜上に導電性水素バリア膜を形成する第5工程と、前記導電性水素バリア膜を前記層間絶縁膜が露出しないように平坦化する第6工程とを含む半導体メモリ装置の製造方法。
  7. 半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する第2工程と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第3工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記絶縁性水素バリア膜上にプラグ膜を形成する第4工程と、前記絶縁性水素バリア膜の上面が露出し、前記コンタクトホール内の前記プラグ膜の上面が前記絶縁性水素バリア膜の上面より低い凹部が形成された状態となるように前記プラグ膜を除去することで、前記コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第5工程と、前記凹部を含む前記絶縁性水素バリア膜上に導電性水素バリア膜を形成する第6工程と、前記導電性水素バリア膜を前記絶縁性水素バリア膜が露出しないように平坦化する第7工程とを含む半導体メモリ装置の製造方法。
  8. 半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する第2工程と、前記層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第3工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記絶縁性水素バリア膜上に導電性水素バリア膜を形成する第4工程と、前記導電性水素バリア膜を前記絶縁性水素バリア膜が露出しないように平坦化する第5工程とを含む半導体メモリ装置の製造方法。
  9. 半導体基板上に形成されたトランジスタとキャパシタとを導通するとともに、前記キャパシタへの水素侵入を防止する水素バリア膜を設ける半導体メモリ装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを覆うように第1層間絶縁膜を形成する第1工程と、前記第1層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する第2工程と、前記絶縁性水素バリア膜上に、プラグ形成時に生じるリセスの深さに相当する膜厚を持つ第2層間絶縁膜を形成する第3工程と、前記第1層間絶縁膜と前記絶縁性水素バリア膜と前記第2層間絶縁膜とを貫通して前記トランジスタの不純物拡散層表面に達するコンタクトホールを形成する第4工程と、前記コンタクトホール内を埋め込むように前記第2層間絶縁膜上にプラグ膜を形成する第5工程と、前記第2層間絶縁膜の上面が露出し、前記コンタクトホール内の前記プラグ膜の上面が前記第2層間絶縁膜の上面より低い凹部が形成された状態となるように前記プラグ膜を除去することで、前記コンタクトホール内にプラグを埋め込み形成する第6工程と、前記絶縁性水素バリア膜が露出するまで前記第2層間絶縁膜を除去し、前記プラグと前記絶縁性水素バリア膜の上面を同一平面に揃える第7工程と、前記プラグの上面と前記絶縁性水素バリア膜の上面とに導電性水素バリア膜を形成する第8工程とを含む半導体メモリ装置の製造方法。
  10. 第2層間絶縁膜を、絶縁性水素バリア膜との選択比が2以上の条件で除去する請求項9記載の半導体メモリ装置の製造方法。
  11. プラグ膜の材料がWを含み、前記プラグ膜の除去にCMP法を用いる請求項5,6,7または9記載の半導体メモリ装置の製造方法。
  12. 絶縁性水素バリア膜がSiN膜である請求項5,7または8記載の半導体メモリ装置の製造方法。
  13. 導電性水素バリア膜の形成をCVD法により行う請求項6または7記載の半導体メモリ装置の製造方法。
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