JP4721003B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、半導体装置に関する。
強誘電体メモリ装置(FeRAM)は、低電圧および高速動作が可能な不揮発性メモリであり、メモリセルが1トランジスタ/1キャパシタ(1T/1C)で構成できるため、DRAMなみの集積化が可能であることから、大容量不揮発性メモリとして期待されている。
強誘電体メモリ装置において、キャパシタとトランジスタとを電気的に接続する場合、たとえば、トランジスタの不純物層上に、タングステンプラグ層を有するコンタクト部を設け、このコンタクト部上にキャパシタが配置されることがある(たとえば、特開2003−243621号公報参照)。
特開2003−243621号公報
タングステンプラグ層は、たとえばスパッタリング法により、絶縁層に設けられたコンタクトホールにタングステンを埋め込むことにより形成することができる。このため、タングステンプラグ層は通常、一定の結晶配向性を有していない。このため、タングステンプラグ層上にキャパシタを形成すると、タングステンの結晶配向性の低さに起因して、強誘電体メモリ装置を構成する各層(第1電極、強誘電体層、および第2電極)の結晶配向性が低くなる結果、強誘電体メモリ装置のヒステリシス特性が低くなることがある。
本発明の目的は、強誘電体キャパシタを構成する各層の結晶配向が良好に制御された半導体装置を提供することである。
本発明にかかるひとつの半導体装置は、基板と、前記基板上に接して設けられた第1絶縁層と、前記第1絶縁層に設けられたコンタクトホールと、前記コンタクトホールの底面に設けられた第1バリア層と、前記コンタクトホールの側面に所定の高さまで設けられた第2バリア層と、前記第1バリア層上に接して設けられた第2絶縁層と、前記第2バリア層及び前記第2絶縁層上に接して設けられた第1電極と、前記第1電極上に接して設けられた強誘電体層と、前記強誘電体層上に接して設けられた第2電極と、を含み、前記第1絶縁層、前記第2絶縁層および前記第2バリア層により前記第2バリア層が底部となる凹部が形成され、前記第1電極は、前記凹部を埋めて設けられており、前記基板を平面視した場合において、前記強誘電体層と前記第2電極との接面が前記第2バリア層の内側にあることを特徴とする。
上記のひとつの半導体装置において、前記第1絶縁層の上面の高さと前記第2絶縁層の上面の高さとが同一であることが好ましい。
上記のひとつの半導体装置において、前記第1絶縁層は、複数の層から形成され、前記コンタクトホールの底面に設けられた前記第1バリア層は、前記複数の層の最上位の層に設けられており、前記コンタクトホールはプラグ導電層により前記基板と接続されていることが好ましい。
(1)本発明にかかる半導体装置は、
基板と、
前記基板の上方に設けられた第1絶縁層と、
前記第1絶縁層に設けられた溝と、
少なくとも前記溝の側面および底面に設けられたバリア層と、
前記バリア層上に設けられた第2絶縁層と、
少なくとも前記バリア層および前記第2絶縁層の上方に設けられた第1電極と、
前記第1電極の上方に設けられた強誘電体層と、
前記強誘電体層の上方に設けられた第2電極と、を含み、
前記バリア層の上面は、前記第2絶縁層の上面と比して低い位置に設けられている。
本発明にかかる半導体装置は、第1電極が少なくともバリア層および第2絶縁層の上に設けられていることにより、タングステンなどのプラグ導電層上に第1電極が設けられた一般的な半導体装置と比して、下層の結晶配向性の影響を受けていない第1電極を設けることができる。さらに、バリア層の上面が前記第2絶縁層の上面と比して低い位置にあり、バリア層と第2絶縁層とに段差が生じている。段差のある面に配向性が問われる材料の層を形成する場合、段差部に配向の乱れを集中させることができ(詳細は後述を参照)、第2絶縁層の面上には、所望の配向が高配向した第1電極を設けることができる。その結果、この第1電極の上方に強誘電体層を設けることにより、ヒステリシス特性に優れた半導体装置を得ることができる。
なお、本発明において、特定のA層(以下、「A層」という。)の上方に設けられた特定のB層(以下、「B層」という。)というとき、A層の上に直接B層が設けられた場合と、A層の上に他の層を介してB層が設けられた場合とを含む意味である。
また、本発明にかかる半導体装置は、さらに、下記の態様をとることができる。
(2)本発明にかかる半導体装置において、
前記バリア層は、前記第1電極と前記第2電極との重複領域の外に設けられていることができる。
(3)本発明にかかる半導体装置において、
前記第2絶縁層の上面は、前記第1絶縁層の上面とほぼ同一の位置にあり、
前記バリア層の上面と、前記溝の側面の一部と、前記第2絶縁層の側面の一部とがなす凹部は、前記重複領域の外に設けられていることができる。
(4)本発明にかかる半導体装置において、
前記重複領域に設けられる前記強誘電体層は、前記バリア層の上方に形成される前記強誘電体層と比して、所望の配向性を有することができる。
(5)本発明にかかる半導体装置において、
前記重複領域は、前記第2絶縁層の直上に設けられていることができる。
(6)本発明にかかる半導体装置において、
コンタクト部をさらに含み、
前記溝は前記コンタクト部の上に設けられ、
前記バリア層は、前記溝の底面にて前記コンタクト部と接続されていることができる。
次に、本発明の実施の形態の一例について、図面を参照しつつ説明する。
1.半導体装置
まず、本実施の形態にかかる半導体装置について、図1ないし図3を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態の半導体装置(強誘電体メモリ装置)100を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示される第1および第2電極32,36、ならびに第2絶縁層22の平面パターンを模式的に示す図である。より具体的には、第1電極32の外周は、第1電極32の下面(第1電極32と、第2絶縁層22およびバリア層12との接続面)の外周を示し、第2電極36の外周は、第2電極36の上面36aの外周を示し、第2絶縁層22の外周は、第2絶縁層22の上面22aの外周を示す。図3は、図1のA部を拡大して示す断面図である。
図1に示すように、半導体装置100は、強誘電体キャパシタ30と、強誘電体キャパシタ30のスイッチングトランジスタ18とを含む。なお、本実施形態においては、1T/1C型のメモリセルについて説明するが、本発明が適用されるのは1T/1C型のメモリセルに限定されない。
トランジスタ18は、半導体基板10上に設けられたゲート絶縁層11と、ゲート絶縁層11上に設けられたゲート導電層13と、ソース/ドレイン領域である第1および第2不純物領域17,19とを含む。また、トランジスタ18は、半導体基板10上に設けられた第1絶縁層26によって埋め込まれている。第1絶縁層26のうち第2不純物領域19上に位置する領域には溝24が設けられ、この溝24の底面および側面にバリア層12が設けられている。すなわち、このバリア層12は、スイッチングトランジスタ18および強誘電体キャパシタ30と電気的に接続されており、スイッチングトランジスタ18と強誘電体キャパシタ30とのコンタクト導電層としての機能を有する。また、このバリア層12上には第2絶縁層22が設けられている。
バリア層12の材質は、導電性を有するものであれば特に限定されない。バリア層12は好ましくは、酸素バリア性を有する材料からなる。バリア層12の材質としては、たとえば、TiAlN,TiAl,TiSiN,TiN,TaN,TaSiNを挙げることができ、なかでも、チタン、アルミニウム、および窒素を含む層(TiAlN)であることがより好ましい。
バリア層12がTiAlNからなる場合、バリア層12におけるチタン,アルミニウム,窒素の組成(原子比)は、バリア層12の組成を化学式Ti(1−x)AlNyで表すとき、0<x≦0.4であり、かつ、0<yであるのがより好ましい。
第1および第2絶縁層26,22はそれぞれ、公知の絶縁性材料からなることができ、公知の絶縁性材料としては、たとえば酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層や、Low−k膜として使用されている公知の絶縁性材料などが挙げられる。
図1および図3に示すように、バリア層12の上面は、第1絶縁層26および第2絶縁層22の上面と比して低い位置にある。つまり、バリア層12の上面と、第1絶縁層26および第2絶縁層22の側面の一部とで、凹部25を構成している。凹部25のアスペクト比は、例えば、0.5であることができる。また、凹部25のアスペクト比は、0.5以上でもよい。
強誘電体キャパシタ30は、第1電極32と、第1電極32の上方に設けられた強誘電体層34と、強誘電体層34の上方に設けられた第2電極36とを含む。この強誘電体キャパシタ30は、バリア層12および第2絶縁層22の上に設けられている。すなわち、第1電極32は、少なくともバリア層12および第2絶縁層22の上に設けられている。
第1電極32は白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、およびイリジウムから選ばれる少なくとも1種の金属からなることができ、好ましくは白金またはイリジウムからなり、より好ましくはイリジウムからなる。また、第1電極32は、単層膜でもよいし、または積層した多層膜でもよい。
強誘電体キャパシタ30の特性向上には、第1電極32を形成する金属の配向性を揃え、さらにその配向性を反映させてその上に形成される強誘電体層34を構成する強誘電体の配向性を揃えることが必要となる。ここで、第2絶縁層22の第1電極32は一つの材料から成る平坦面上に形成するので高い配向性を得ることができる。それに対しバリア層12上では下地材料も異なり、第2絶縁層22との平坦性も保証されないことから第1電極32の配向性が劣ることが避けられない。また、当然ながら第1電極32を構成する金属膜は成膜過程において、下地面と垂直な方向に成長していくので、第2絶縁膜表面22aと平行でない面上に形成される金属膜は厚くなる程、影響が大きくなる。
本実施の形態にかかる半導体装置においては第1電極32は、図1および図3に示すように、その一部が凹部25内にも形成されている。凹部25内に形成された第1電極32は、第2絶縁層22の上に形成された第1電極32と比して結晶配向性がよくない。これは、図3に示すように、第1電極32を構成する材料は、凹部25の内面に対して、それぞれ垂直な方向に結晶成長していくためである。つまり、凹部25の内側方向に、望ましくない配向の結晶成長(以下、「配向の乱れ」ともいう)を集中させることができることとなる。凹部25の外側から強誘電体キャパシタの内側に向かう成分は、凹部25の内側から強誘電体キャパシタの外側に向かう成分と衝突してしまうため、強誘電体キャパシタ内まで影響することはない。このように、凹部25に配向の乱れを集中させることができる利点について、さらに、図9を参照しつつ説明する。図9は、図3に対応する断面であり、バリア層12の上面が第2絶縁層22の上面と比して高い位置にある場合を示す図である。この場合、図9に示すように、突出部25bを中心として、配向の乱れ(矢印)が放射状に広がってしまう。このことは、第2絶縁層22の上に設けられる第1電極32の配向性を劣化させる一因となる。しかし、本実施の形態にかかる半導体装置では、図3に示すように、配向も乱れを凹部25に集中させることができる。その結果、第2絶縁層22の上方では、所望の配向を有する結晶成長が促進され、結晶配向性が制御された第1電極32が設けられることとなる。
強誘電体層34は、強誘電体物質を含む。この強誘電体物質は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、AB1−aXaOの一般式で示すことができる。ここで、AはPb、Ca、Sr、La等の元素、BおよびXはTi、Zr、Nb、Mg等の元素から構成される。Xは、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Ca、Sr、およびMgのうちの少なくとも1つからなる。強誘電体層34に含まれる強誘電体物質としては、たとえば、PbTi1−aZraO3(PZT)が代表的な材料であり、この基本構成にさらに微量の添加元素を加えても良い。また、ペロブスカイト型から派生した結晶構造を有するSrBi2Ta(SBT)、(Bi,La)Ti12(BLT)も上記強誘電体物質として用いることができる。
中でも、強誘電体層34の材質としてはPZTが好ましく、この場合、素子の信頼性の観点から、第1電極32はイリジウムであるのがより好ましい。
第2電極36は、第1電極32に使用可能な材料として例示した上記材料またはその酸化物からなることができる。また、第2電極36は、単層膜でもよいし、または積層した多層膜でもよい。好ましくは、第2電極36は、白金、あるいはイリジウムオキサイドとイリジウムとの積層膜からなる。
図1および図2において、第1電極32と第2電極36との重複領域30A(以下、単に「領域30A」ともいう)とは、強誘電体層34の全膜厚にわたって、第1電極32と第2電極36とが重なっている領域ならびにその鉛直下方の領域をいう。
たとえば、図1に示す強誘電体キャパシタ30のように、四角錐台形状を有し、第2電極36の上面36aよりも第1電極32の上面のほうが大きい場合、領域30Aは、強誘電体層34の上面から鉛直下方に位置する領域である(図2参照)。
図1において、領域30Aは、2つの点線より内側の領域であり、領域30Bは、2つの点線より外側の領域である。また、図2において、領域30Aはドットで示された領域であり、領域30Bは斜線で示された領域である。
いいかえれば、第1電極32と第2電極36との重複領域30Aは、強誘電体キャパシタ30においてキャパシタとして実質的に機能する領域(キャパシタ領域)である。また、領域30Bは、キャパシタとして実質的に機能することにない無効領域となる。この無効領域30Bの下方には、バリア層12、つまり、凹部25が設けられている。
本実施の形態の半導体装置100においては、バリア層12と第1電極32との接続は、第1電極32と第2電極36との重複領域30A以外の領域(領域30B)に設けられている。このように、領域30Bにおいて、バリア層12と第1電極32との電気的接続が図られていることにより、領域30Aにおいて、第1電極32を第2絶縁層22上にのみ形成させることができる。これにより、キャパシタ領域において、同じ下層(第2絶縁層22)を有する第1電極32を形成することができるため、均質な第1電極32を設けることができる。また、バリア層12の上面が第2絶縁層22の上面と比して低い位置にあること(本実施の形態では凹部25が設けられている)により、配向の乱れを凹部25の内側方向に集中させることができる。このことも、領域30Aにおいて、結晶配向性に優れた第1電極32を設けられることに寄与することになる。その結果、均質な強誘電体層34を形成することができるため、ヒステリシス特性に優れたキャパシタとして機能することができる半導体装置を提供することができる。
本実施の形態の半導体装置100によれば、第1電極32が少なくともバリア層12および第2絶縁層22の上に設けられていることにより、タングステンなどのプラグ導電層上に第1電極が設けられた一般的な半導体装置と比較して、下層の結晶配向性の影響を受けていない第1電極32を設けることができる。そして、この第1電極32の上方に強誘電体層34を設けることにより、ヒステリシス特性に優れた半導体装置を提供することができる。
さらに、第1電極32が形成される面に、絶縁材料に対してのみ有効である結晶配向を制御するための前処理を施して本実施の形態にかかる半導体装置が製造される場合には、特に利点を有する。
この場合、上記の前処理を施すことで、第2絶縁層22の直上である領域30Aに、特に結晶配向性が制御された第1電極32を設けることができる。強誘電体層34は、第1電極32の配向を反映して形成されるため、同様に、領域30Aでは、結晶配向性のよい強誘電体層34が設けられていることとなる。このように、タングステンなどのプラグ導電層上に第1電極が設けられた一般的な半導体装置と比して、結晶配向を制御するための前処理の有効性を最大限に発揮することができ、ヒステリシス特性に優れた半導体装置を提供することができる。
2.半導体装置の製造方法
次に、図1に示す半導体装置の製造方法について、図4〜図7を参照しつつ説明する。図4〜図7はそれぞれ、図1の半導体装置100の一製造工程を模式的に示す断面図である。
(1)図4に示すように、半導体基板10にトランジスタ18を形成する。より具体的には、半導体基板10にトランジスタ18を形成し、次いでトランジスタ18上に第1絶縁層26を積層する。トランジスタ18は、公知の一般的な形成方法を適用して形成することができる。
ついで、図4に示すように、公知のドライエッチング法により、第1絶縁層26に溝24を形成する。溝24の大きさは、形成する強誘電体キャパシタ30の大きさに応じて適宜決定される。
(2)次に、図5に示すように、バリア層12aを成膜する。バリア層12aは、溝24の側面および底面ならびに第1絶縁層26の上面に設けられる。このバリア層12aの成膜はたとえば、CVD法またはスパッタリング法を用いて行なうことができる。さらに、このバリア層12aの上に絶縁層22bを形成する。絶縁層22bは、たとえば、CVD法により形成することができる。
(3)次に、図6に示すように、この絶縁層22bおよびバリア層12aのうち第1絶縁層26上に形成された部分を化学的機械的研磨(CMP)法により除去することにより形成することができる。この場合、図6に示すように、第2絶縁層22の上面が第1絶縁層26の上面と同一の高さになるよう、絶縁層を研磨することが好ましい。この工程により、第2絶縁層22が形成される。
ついで、バリア層12aの一部をさらに除去して、凹部25を形成する。具体的には、図6に示すように、バリア層12の上面が、第2絶縁層22の上面と比して低い位置となるようにする。凹部25の形成では、バリア層12aの材質に応じて、公知のエッチング技術を施すことができる。たとえば、バリア層12aがTiN層である場合には、ClとArの混合ガスを用いたドライエッチング技術により行うことができる。また、過酸化水素、アンモニア混合溶液等を用いてウェットエッチングで凹部を形成することも可能である。より効率的には絶縁層22bおよびバリア層12aのCMP工程で凹部25を形成することが可能である。すなわち、絶縁層22bのCMP後、バリア層12aをCMPする際の過剰研磨量を調整することにより、所望の深さの凹部を形成するものである。
ついで、必要に応じて第1電極32aを形成する前に、結晶配向を制御するための前処理を施してもよい。前処理としては、アンモニアガスのプラズマを励起して、第2絶縁層22およびバリア層12の露出面に、該プラズマを照射する(以下、「アンモニアプラズマ処理」ともいう。)。このアンモニアプラズマ処理により、絶縁材料の表面が−NHで終端され、後述する工程で第1電極を成膜する際に、第1電極を構成する原子が絶縁材料の表面上でマイグレーションしやすくなる。その結果、第1電極の構成原子がその自己配向性に起因して、規則的な配列になるように促進され、結晶配向性に優れた第1電極を成膜することができるのである。
(4)次に、強誘電体キャパシタ30を形成する(図6参照)。まず、図7に示すように、バリア層12aおよび第2絶縁層22上に第1電極32aを形成する。第1電極32aの成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、たとえば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。
次に、第1電極32a上に強誘電体層34aを形成する。強誘電体層34aの成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、たとえば、スピンオン法,スパッタリング法,MOCVD法が挙げられる。
次いで、強誘電体層34a上に第2電極36aを形成する。第2電極36aの成膜方法としては、その材質に応じて適宜選択が可能であるが、たとえば、スパッタリング法やCVD法が挙げられる。
その後、所定のパターンのレジスト層R1を第2電極36a上に形成し、このレジスト層R1をマスクとして、フォトリソグラフィ法により、バリア層12a,第1電極32a,強誘電体層34a,および第2電極36aのパターニングを行なう。これにより、図1に参照されるように、強誘電体キャパシタ30を含む半導体装置100が得られる。この半導体装置100に含まれる強誘電体キャパシタ30は、バリア層12および第2絶縁層22上に設けられた第1電極32と、第1電極32上に設けられた強誘電体層34と、強誘電体層34上に設けられた第2電極36とを有する。
3.変形例
次に、本実施の形態にかかる半導体装置の変形例について、図8を参照しつつ説明する。図8は、本変形例にかかる半導体装置200を模式的に示す断面図である。変形例にかかる半導体装置200では、プラグバリア層12の下にコンタクト部20が設けられ、このコンタクト部20を介して第2不純物領域19とバリア層12とが電気的に接続されている点で、図1に示す半導体装置100と異なる構成を有する。図8に示す半導体装置200において、上記の点以外の構成要素は、図1に示す半導体装置100と同様であるため、詳しい説明は省略する。
本変形例にかかる半導体装置200では、図8に示すように、溝24はコンタクト部20の上に設けられている。さらに、バリア層12は、溝24の底面にてコンタクト部20と接続している。
コンタクト部20は、第3絶縁層28に設けられた開口部124と、開口部124の側面および底面に設けられたコンタクトバリア層122と、コンタクトバリア層122上に設けられたプラグ導電層126とを含む。コンタクトバリア層122は例えば、バリア層12として使用可能な上記に例示した材料からなることができ、プラグ導電層126は例えば、タングステン,モリブデン,タンタル,チタン,ニッケルなどの高融点金属からなる。第3絶縁層28は第1絶縁層26と同様の材料からなることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(たとえば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本実施の形態にかかる半導体装置を模式的に示す断面図。 図1に示される第1電極、第2電極および第2絶縁層の平面パターンを模式的に示す平面図。 図1のA部を拡大して示す図。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図。 変形例にかかる半導体装置を模式的に示す断面図。 図3に対応する断面であり、本実施の形態にかかる半導体装置の作用効果を説明する図。
符号の説明
10…半導体基板、 11…ゲート絶縁層、 12…バリア層、 13…ゲート導電層、 18…トランジスタ、 17、19…不純物領域、 20…コンタクト部、 22…第2絶縁層、 24…溝、 25…凹部、 26…第1絶縁層、 30…強誘電体キャパシタ、 30A、30B…領域、 32…第1電極、 34…強誘電体層、 36…第2電極、 100、200…半導体装置、 122…コンタクトバリア層、 124…開口部、 126…プラグ導電層、

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板上に接して設けられた第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層に設けられたコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールの底面に設けられた第1バリア層と、
    前記コンタクトホールの側面に所定の高さまで設けられた第2バリア層と、
    前記第1バリア層上に接して設けられた第2絶縁層と、
    前記第2バリア層および前記第2絶縁層上に接して設けられた第1電極と、
    前記第1電極上に接して設けられた強誘電体層と、
    前記強誘電体層上に接して設けられた第2電極と、を含み、
    前記第1バリア層および前記第2バリア層は、同一材料からなり、かつ、一体として形成されており、
    前記第1絶縁層、前記第2絶縁層及び前記第2バリア層により前記第2バリア層が底部となる凹部が形成され、
    前記第1電極は、前記凹部を埋めて設けられており、
    前記基板を平面視した場合において、前記強誘電体層と前記第2電極との接面が前記第2バリア層の内側にあることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1絶縁層の上面の高さと前記第2絶縁層の上面の高さとが同一であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1絶縁層は、複数の層から形成され、
    前記コンタクトホールは、前記複数の層の最上位の層に設けられており、
    前記コンタクトホールの底面に設けられた前記第1バリア層はプラグ導電層により前記基板と接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
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