JP4253461B2 - 半導体レーザ素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一つの半導体基板上に複数の半導体レーザが形成された半導体レーザ素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクの普及が進み、その記録フォーマットも多岐にわたってきている。異なる規格の光ディスクを光学的に読み取る場合には、異なる規格のレーザが必要である。例えば、CD(コンパクトディスク)とDVD(ディジタル多用途ディスク)との2種類の光ディスクを読み取るためには、発光波長が780nm付近の赤外レーザと発光波長が650nm付近の赤色レーザとが必要である。
【0003】
その場合に、ピックアップの小型化や低価格化のために、一つのパッケージで二つの波長のレーザ光を放射することができる半導体レーザ素子の出現が求められている。
【0004】
また、光ディスク以外にも、レーザビームプリンタや記録再型の光ディスクにおいて、一つのパッケージで二つの波長のレーザ、あるいは、同じ波長でも低出力用と高出力用との二種類のレーザを放射することができる半導体レーザ素子の出現が求められている。さらには、同じ波長で同じ出力の2ビームレーザも考えられる。
【0005】
これらの要望に応じるために、二つの半導体レーザを一つの半導体基板上に集積する技術が開発されている。ところが、単一の半導体基板上に二つの異なる特性のレーザを形成する場合は、一度の結晶成長では実現できないことが多い。そのために、単一の半導体基板上に複数回の結晶成長を行なう方法が用いられる。すなわち、先に、半導体基板上に一方のレーザ構造を結晶成長し、それに重ねて他方のレーザ構造を成長形成し、先に成長したレーザ構造上に後から形成されたレーザ構造を除去するのである。その際に、先に結晶成長したレーザ構造に重ねて他方のレーザ構造を成長させる場合には、1回目に結晶成長したレーザ構造を部分的にエッチングして上記半導体基板を露出させ、その上に2回目の結晶成長を行うようにしている。
【0006】
図8に、GaAs基板1上に、AlGaAs系半導体レーザとAlGaInP系半導体レーザとの二つの半導体レーザを成長する場合における素子断面を示している。先ず、図8(a)に示すように、n型GaAs基板1上に、n型GaAsバッファ層2,n型AlGaAsクラッド層3,AlGaAsガイド層4,多重量子井戸活性層5,p型AlGaAsガイド層6,p型AlGaAsクラッド層7,p型GaAsコンタクト層(Znドープ)8で成るAlGaAs系半導体レーザ9が成長される。そして、AlGaAs系半導体レーザ9の一部の領域がエッチングによってGaAs基板1が露出するまで除去される。
【0007】
そうした後に、図8(b)に示すように、全面にn型GaAsバッファ層11,n型AlGaInPクラッド層12,AlGaInPガイド層13,多重量子井戸活性層14,AlGaInPガイド層15,p型AlGaInPクラッド層16,p型GaAsコンタクト層17で成るAlGaInP系半導体レーザ18が成長される。
【0008】
上述のように、1回目に結晶成長したAlGaAs系半導体レーザ9を部分的にエッチングしてGaAs基板1を露出させた後に、その上に2回目の結晶成長を行うのである。その理由は、半導体基板まで除去しないと、2回目の結晶成長で形成されたレーザ構造に、1回目の成長界面と2回目の成長界面の2つ成長界面が含まれてしまうからである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の単一の半導体基板上に複数回の結晶成長を行なう半導体レーザ素子の製造方法には、以下のような問題がある。すなわち、上述したように、1回目に結晶成長したAlGaAs系半導体レーザ9を部分的にエッチングしてGaAs基板1を露出させるのであるが、その場合に硫酸系または塩酸系またはNH3系エッチャントと、HF系エッチャントとを併用して、GaAs基板1まで除去する。そして、露出したGaAs基板1の表面に2回目の結晶成長を行うようにしている。
【0010】
ところが、上述のごとく上記半導体基板までエッチングした場合には、そのエッチング面での平坦性が低下して、2回目の結晶成長において、その平坦性の悪さが成長する結晶に影響し、成長された半導体レーザの特性面に悪影響を及ぼすという問題がある。特に、上記半導体レーザの活性層として、極薄膜の層の積み重ねである多重量子井戸層を使用する場合には、その膜厚の制御が非常に重要であるため、下地層の平坦性の悪さが多重量子井戸層の特性の悪化に非常に影響を与えることになる。
【0011】
そこで、この発明の目的は、2回目の結晶成長時における下地を平坦にして2回目に成長される半導体レーザの特性を改善できる複数の半導体レーザを有する半導体レーザ素子の製造方法、および、その製造方法で作成された半導体レーザ素子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1の発明の半導体レーザ素子では、互いに隣接する2つの半導体レーザ層の一方における最下層に、他方の半導体レーザ層におけるバッファ層と同時に形成されると共に、上記他方の半導体レーザ層と共通する共通バッファ層を設けており、上記一方の半導体レーザ層における最下層に位置する上記共通バッファ層の層厚を、上記他方の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層の層厚よりも薄くしている。したがって、上記一方の半導体レーザ層は、上記他方の半導体レーザ層の共通バッファ層と同時に形成された共通バッファ層上に形成されることになる。
【0013】
すなわち、先に形成される半導体レーザ層の共通バッファ層における後に形成される半導体レーザ層の領域にある部分を完全にエッチング除去する必要が無く、後に半導体レーザ層を成長する際における下地層の平坦性が保たれる。こうして、上記先に形成される半導体レーザ層のバッファ層をエッチング除去して上記半導体基板を露出させる場合に比して下地層の平坦性が改善され、上記後に形成される半導体レーザ層(特に活性層)の結晶の平坦性が改善される。
【0014】
さらに、上記一方の半導体レーザ層の最下層に位置する上記共通バッファ層は、同時に形成された上記他方の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層の層厚よりも薄くなっている。したがって、上記他方の半導体レーザ層を形成した後に、上記一方の半導体レーザ層の形成領域を上記共通バッファ層の上層まで選択エッチングで除去した際に生ずる上記共通バッファ層表面の残差や異物が除去されて、上記一方の半導体レーザ層の成長界面品質が向上されている。
【0015】
また、第2の発明の半導体レーザ素子では、各半導体レーザ層には、隣接する他の半導体レーザ層と共通する共通バッファ層が設けられており、上記隣接する半導体レーザ層の何れか一方に位置する上記共通バッファ層の層厚は、上記他の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層の層厚よりも薄くなっている。したがって、互いに隣接する半導体レーザ層の何れか一方は、他方の半導体レーザ層と共通する共通バッファ層上に形成することが可能になる。
【0016】
その場合には、上記他方の半導体レーザ層と共通する共通バッファ層における上記一方の半導体レーザ層の領域にある部分を完全にエッチングで除去する必要が無く、後に半導体レーザ層を成長する際における下地層の平坦性が保たれる。こうして、上記他方の半導体レーザ層のバッファ層をエッチング除去して上記半導体基板を露出させる場合に比して下地層の平坦性が改善され、上記一方の半導体レーザ層(特に活性層)の結晶の平坦性が改善される。
【0017】
さらに、上記一方の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層は、上記他の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層の層厚よりも薄くなっている。したがって、上記他の半導体レーザ層を形成した後に、上記一方の半導体レーザ層の形成領域を上記共通バッファ層の上層まで選択エッチングで除去した際に生ずる上記共通バッファ層表面の残差や異物が除去されて、上記一方の半導体レーザ層の成長界面品質が向上されている。
【0018】
また、第3の発明の半導体レーザ素子の製造方法では、1回目の結晶成長によって第1半導体レーザ層を形成した後に、この第1半導体レーザ層における発光領域となる領域を除いた領域を上記バッファ層の裏面側が残るように、上記バッファ層における厚さ方向の途中までエッチングによって除去して、上記第1半導体レーザ層と後に形成される第2半導体レーザ層とに共通すると共に、上記第1半導体レーザ層の領域と上記第2半導体レーザ層の形成領域とで層厚が異なる共通バッファ層を形成している。したがって、上記除去をエッチングで行うことによって、2回目の結晶成長で第2半導体レーザ層を成長する際における下地層の平坦性が保たれる。こうして、1回目に形成された第1半導体レーザ層のバッファ層をエッチング除去して上記半導体基板を露出させる場合に比して下地層の平坦性が改善され、上記2回目に形成される第2半導体レーザ層(特に活性層)の結晶の平坦性が改善される。
【0019】
さらに、1回目の結晶成長によって形成された上記第1半導体レーザ層における発光領域となる領域を除いた領域を除去する際に、上記共通バッファ層における厚さ方向の途中まで除去している。したがって、上記共通バッファ層の上層まで選択エッチングで除去した際に生ずる上記バッファ層表面の残差や異物が除去されて、上記一方の半導体レーザ層の成長界面品質が向上される。
【0020】
また、1実施例では、2回目の結晶成長によって形成された上記第2半導体レーザ層の発光領域となる領域を除いた領域を除去して、上記第1半導体レーザ層のコンタクト層を露出させた後に、上記第1半導体レーザ層の発光領域となる領域と上記第2半導体レーザ層の発光領域となる領域との境界部分を、上記半導体基板が露出するまで除去して、上記第1半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層と上記第2半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層とを分離するようにしている。したがって、上記第1の発明の半導体レーザ素子を形成することができる。
【0021】
また、1実施例では、少なくとも、上記第1半導体レーザ層の一部を上記共通バッファ層の裏面側を残して除去する工程および上記第2半導体レーザ層を形成する工程を繰り返して行うようにしている。したがって、例えば、2回目の結晶成長によって形成された第2半導体レーザ層を1回目の結晶成長によって形成された第1半導体レーザ層と見なして、この第1半導体レーザ層(本来の第2半導体レーザ層)の一部を上記共通バッファ層を残して除去し、この残された上記共通バッファ層上に第2半導体レーザ層(本来の第3半導体レーザ層)を形成することによって、同一半導体基板上に3つの高特性で高信頼性を有する半導体レーザを形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。上述したように、GaAs基板上にAlGaAs系半導体レーザを形成し、その一部の領域をエッチング除去する際において、エッチング状態を詳細に観察した結果以下のようなことが分った。
【0023】
すなわち、上記GaAsバッファ層上のAlGaAsクラッド層を、選択的にエッチング可能なエッチャントを用いてエッチングする場合、GaAsバッファ層は全くエッチングされないため、エッチング面は平坦である。さらに、このGaAsバッファ層を除去してGaAs基板を露出するために、例えば硫酸系またはNH3系のエッチャントでエッチングを行うと、表面の平坦性が悪化して行く。そして、その場合には、GaAsバッファ層より下部方向(基板方向)にはGaAs層しかないため選択性のあるエッチャントは使えず、一旦低下した平坦性は回復することは出来ない。
【0024】
したがって、上記半導体基板上への2回目の半導体レーザ形成のための結晶成長は、1回目の半導体レーザのバッファ層を完全に残した状態、あるいは、上記バッファ層を僅かに削り込んだ状態にしておき、その上に行なうこと有効なのである。
【0025】
<第1実施の形態>
本実施の形態は、1回目に形成された半導体レーザのバッファ層を僅かに削り込んだ状態で残しておき、その上に2回目の半導体レーザ形成のための結晶成長を行なうものである。
【0026】
図1及び図2は、本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法によって形成される半導体レーザ素子の各製造工程における断面を示す。先ず、図1(a)に示すように、n型GaAs基板21上に、n型GaAsバッファ層22,n型AlGaAsクラッド層23,AlGaAsガイド層24,多重量子井戸活性層25,p型AlGaAsガイド層26,p型AlGaAsクラッド層27およびp型GaAsコンタクト層(Znドープ)28がMOCVD(有機金属気相成長)によって順次成長されて、上記第1半導体レーザ層の一例としてのAlGaAs系半導体レーザ29が形成される。
【0027】
さらに、上記AlGaAs系半導体レーザ29のp型GaAsコンタクト層28上には0.2μmの膜厚でノンドープGaAs保護層30を成長させる。こうして、1回目の結晶成長が行われる。
【0028】
次に、図1(b)に示すように、上記AlGaAs系半導体レーザ29の一部の領域がエッチングによって除去されて、n型GaAsバッファ層22が残される。具体的には、先ず、硫酸系エッチャントによって、表面からn型AlGaAsクラッド層23に届くまでエッチングを行なう。次に、HF系あるいは塩酸系のエッチャントによって、残りのn型AlGaAsクラッド層23をエッチング除去する。以上のエッチャントではGaAsはエッチング出来ないため、n型GaAsバッファ層22表面でエッチングは停止する。そこで、引き続いて、硫酸系あるいはNH3系のエッチャントによって、n型GaAsバッファ層22の表面を軽くエッチングするのである。
【0029】
この場合に、上記n型GaAs基板21上に残ったAlGaAs系半導体レーザ29におけるp型GaAsコンタクト層28の上には、ノンドープGaAs保護層30が成長されている。したがって、上記2回目の半導体レーザ成長のために成長炉に基板を入れた際に、炉内の高温によってp型GaAsコンタクト層28から不純物Znが蒸発して表面キャリア濃度が低下することが防止される。
【0030】
次に、図1(c)に示すように、全面に、n型GaAsバッファ層31,n型AlGaInPクラッド層32,AlGaInPガイド層33,多重量子井戸活性層34,AlGaInPガイド層35,p型AlGaInPクラッド層36およびp型GaAsコンタクト層37がMOCVDによって順次成長されて、上記第2半導体レーザ層の一例としてのAlGaInP系半導体レーザ38が形成される。こうして、2回目の結晶成長が行われる。尚、図1(c)においては、GaAs基板21上に成長されたAlGaInP系半導体レーザ38とAlGaAs系半導体レーザ29上に成長されたAlGaInP系半導体レーザ38との境界で、各層が直角に折れ曲がって垂直に延在するように描かれているが、実際にはなだらかな曲線を描くように形成される。
【0031】
次に、図2(d)に示すように、後に形成されたAlGaInP系半導体レーザ38における先に形成されたAlGaAs系半導体レーザ29上に重なって形成されている領域と、ノンドープGaAs保護層30とを、エッチングによって除去する。
【0032】
具体的には、先ず、硫酸系エッチャントによって、上記AlGaInP系半導体レーザ38のn型AlGaInPクラッド層32に届くまでエッチングを行なう。次に、塩酸系あるいはリン酸系のエッチャントによって、残りのn型AlGaInPクラッド層32をn型GaAsバッファ層31までエッチングする。この場合、選択性のあるエッチャントを用いているため、エッチングはn型GaAsバッファ層31上で停止する。引き続いて、硫酸系エッチャントあるいはNH3系エッチャントによって、n型GaAsバッファ層31およびノンドープGaAs保護層30をエッチング除去して、AlGaAs系半導体レーザ29のp型GaAsコンタクト層28を露出させる。
【0033】
さらに、上記n型GaAs基板21上におけるAlGaAs系半導体レーザ29とAlGaInP系半導体レーザ38との境界部分がn型GaAs基板21が露出するまで除去されて、図2(e)に示すように、上記n型GaAs基板21上に、AlGaAs系半導体レーザ29とAlGaInP系半導体レーザ38とが並んで配置された半導体レーザ素子が形成される。尚、この場合、AlGaAs系半導体レーザ29とAlGaInP系半導体レーザ38との境界部分に、n型GaAsバッファ層22を残すようにしても一向に構わない。
【0034】
そうした後、図2(f)に示すように、上記AlGaAs系半導体レーザ29のp型GaAsコンタクト層28およびp型AlGaAsクラッド層27の途中までを、中央部を紙面に垂直方向に所定幅だけ残してエッチング除去して、上記中央部にストライプ状のリッジ部を形成する。同時に、AlGaInP系半導体レーザ38のp型GaAsコンタクト層37およびp型AlGaInPクラッド層36の途中までをエッチング除去して、中央部にストライプ状のリッジ部を形成する。そして、AlGaAs系半導体レーザ29のリッジ部上とAlGaInP系半導体レーザ38のリッジ部上とに、p型AuZn/Au/Mo/Au電極39,40を形成する。さらに、n型GaAs基板21の表面にn型AuGe/Ni/Mo/Au電極41を形成する。こうして、二つの発光部を有する半導体レーザ素子が形成されるのである。
【0035】
尚、上述したように、上記AlGaAs系半導体レーザ29とAlGaInP系半導体レーザ38との境界部分にn型GaAsバッファ層22を残した場合には、図3に示すような半導体レーザ素子が形成される。
【0036】
このように、本実施の形態においては、n型GaAs基板21上にAlGaAs系半導体レーザ29を形成した後、表面からn型AlGaAsクラッド層23に届くまでエッチングを行ない、次にGaAsに対して選択性があるHF系あるいは塩酸系のエッチャントによって、n型AlGaAsクラッド層23をエッチング除去する。そうした後、硫酸系あるいはNH3系のエッチャントによって、n型GaAsバッファ層22の表面を軽くエッチングするようにしている。
【0037】
したがって、上記n型GaAs基板21上に1回目に形成されたAlGaAs系半導体レーザ29のn型GaAsバッファ層22を僅かに削り込んだ状態で残しておくことによって、2回目にAlGaInP系半導体レーザ38を成長する際における下地層の平坦性を保つことができる。こうして、n型GaAsバッファ層22をエッチング除去してn型GaAs基板21を露出させる場合に比して、下地層の平坦性を改善することができ、2回目に成長する特に活性層の結晶の平坦性を改善することができる。
【0038】
すなわち、この実施例によれば、下地の平坦性の悪さに起因する2回目に成長形成されるAlGaInP系半導体レーザ38の特性の悪さを改善することができるのである。
【0039】
尚、本実施の形態における変形例として、図4に示すように、n型GaAs基板21上にAlGaAs系半導体レーザ29を形成した後に、このAlGaAs系半導体レーザ29の最上層であるp型GaAsコンタクト層28と同じGaAs系のノンドープGaAs保護層30との間に、異なる組成であるAlGaAs系のノンドープAlGaAsエッチング停止層42を設けることもできる。
【0040】
こうすることによって、図2(d)と同様にして、上記ノンドープGaAs保護層33までを順次エッチング除去した後、ノンドープAlGaAsエッチング停止層42を除去する場合に、GaAs層に対して選択性のあるHF系あるいは塩酸系エッチャントを用いることによって、エッチングをp型GaAsコンタクト層28が露出した時点で停止させることができるようになる。すなわち、p型GaAsコンタクト層28の厚みを厳密に制御することができ、所定のコンタクト特性を得ることができるのである。
【0041】
<第2実施の形態>
本実施の形態は、1回目に形成された半導体レーザのバッファ層を完全に残しておき、その上に2回目の半導体レーザ形成のための結晶成長を行なうものである。
【0042】
図5及び図6は、本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法によって形成される半導体レーザ素子の各製造工程における断面を示す。先ず、図5(a)に示すように、n型GaAs基板51上に、n型GaAsバッファ層52,n型AlGaAsクラッド層53,AlGaAsガイド層54,多重量子井戸活性層55,p型AlGaAsガイド層56,p型AlGaAsクラッド層57およびp型GaAsコンタクト層(Znドープ)58がMOCVDによって順次成長されてAlGaAs系半導体レーザ59が形成される。
【0043】
さらに、上記AlGaAs系半導体レーザ59のp型GaAsコンタクト層58上には膜厚が0.1μmのノンドープAlGaAsエッチング停止層60および膜厚が0.2μmのノンドープGaAs保護層61を成長させる。こうして、1回目の結晶成長が行われる。
【0044】
次に、図5(b)に示すように、上記AlGaAs系半導体レーザ59の一部の領域におけるn型AlGaAsクラッド層53までがエッチングによって除去されて、n型GaAsバッファ層52が露出される。具体的には、先ず、硫酸系エッチャントによって、n型AlGaAsクラッド層53に届くまでエッチングを行なう。次に、HF系あるいは塩酸系のエッチャントによって、残りのn型AlGaAsクラッド層53をエッチング除去する。以上のエッチャントではGaAsはエッチング出来ないために、n型GaAsバッファ層52の表面でエッチングは停止する。こうして、n型GaAsバッファ層52が露出されるのである。
【0045】
次に、図5(c)に示すように、全面に、n型GaAsバッファ層62,n型AlGaInPクラッド層63,AlGaInPガイド層64,多重量子井戸活性層65,AlGaInPガイド層66,p型AlGaInPクラッド層67およびp型GaAsコンタクト層68がMBE(分子線エピタキシー)法によって順次成長されてAlGaInP系半導体レーザ69が形成される。こうして、2回目の結晶成長が行われる。
【0046】
次に、図6(d)に示すように、後に形成されたAlGaInP系半導体レーザ69における先に形成されたAlGaAs系半導体レーザ59上に重なって形成されている領域と、ノンドープAlGaAsエッチング停止層60及びノンドープGaAs保護層61とを、エッチングによって除去する。
【0047】
具体的には、先ず、硫酸系エッチャントによって、上記AlGaInP系半導体レーザ69のn型AlGaInPクラッド層63に届くまでエッチングを行なう。次に、塩酸系あるいはリン酸系のエッチャントによって、残りのn型AlGaInPクラッド層63をn型GaAsバッファ層62までエッチングする。この場合、選択性のあるエッチャントを用いているため、エッチングはn型GaAsバッファ層62上で停止する。引き続いて、硫酸系あるいはNH3系のエッチャントによって、n型GaAsバッファ層62及びノンドープGaAs保護層61をエッチング除去する。この場合、硫酸系あるいはNH3系エッチャントを使用するために、エッチングはノンドープAlGaAsエッチング停止層60が露出した時点で停止する。続いて、HF系あるいは塩酸系エッチャントによって、ノンドープAlGaAsエッチング停止層60を除去する。こうして、AlGaAs系半導体レーザ59のp型GaAsコンタクト層58を露出させる。
【0048】
さらに、上記n型GaAs基板51上におけるAlGaAs系半導体レーザ59とAlGaInP系半導体レーザ69との境界部分がn型GaAs基板51が露出するまで除去されて、図6(e)に示すように、上記n型GaAs基板51上に、AlGaAs系半導体レーザ59とAlGaInP系半導体レーザ69とが並んで配置された半導体レーザ素子が形成される。尚、この場合、AlGaAs系半導体レーザ59とAlGaInP系半導体レーザ69との境界部分に、n型GaAsバッファ層52を残すようにしても一向に構わない。
【0049】
そうした後、図6(f)に示すように、上記AlGaAs系半導体レーザ59のp型GaAsコンタクト層58およびp型AlGaAsクラッド層57の途中までをエッチング除去してリッジ部を形成する。同時に、上記AlGaInP系半導体レーザ69のp型GaAsコンタクト層68およびp型AlGaInPクラッド層67の途中までをエッチング除去してリッジ部を形成する。そして、AlGaAs系半導体レーザ59のリッジ部上とAlGaInP系半導体レーザ69のリッジ部上とに、p型AuZn/Au/Mo/Au電極70,71を形成する。さらに、n型GaAs基板51の表面にn型AuGe/Ni/Mo/Au電極72を形成する。こうして、二つの発光部を有する半導体レーザ素子が形成されるのである。
【0050】
尚、上述したように、上記AlGaAs系半導体レーザ59とAlGaInP系半導体レーザ69との境界部分にn型GaAsバッファ層52を残した場合には、図7に示すような半導体レーザ素子が形成される。
【0051】
このように、本実施の形態においては、n型GaAs基板51上にAlGaAs系半導体レーザ59を形成した後、表面からn型AlGaAsクラッド層53に届くまでエッチングを行ない、次にGaAsに対して選択性があるHF系あるいは塩酸系のエッチャントによって、n型AlGaAsクラッド層53をエッチング除去するようにしている。
【0052】
したがって、上記n型GaAs基板51上に1回目に形成されたAlGaAs系半導体レーザ59のn型GaAsバッファ層52を完全に残しておくことができ、2回目にAlGaInP系半導体レーザ69を成長する際における下地層の平坦性を保つことができる。こうして、n型GaAsバッファ層52をエッチング除去してn型GaAs基板51を露出させる場合に比して、下地層の平坦性を改善することができ、2回目に成長する特に活性層の結晶の平坦性を改善することができるのである。
【0053】
すなわち、この実施例によれば、下地の平坦性の悪さに起因する2回目に成長形成されるAlGaInP系半導体レーザ69の特性の悪さを改善することができるのである。
【0054】
さらに、上記1回目に成長形成されたAlGaAs系半導体レーザ59の最上層であるp型GaAsコンタクト層58と同じGaAs系のノンドープGaAs保護層61との間に、異なる組成であるAlGaAs系のノンドープAlGaAsエッチング停止層60を設けている。したがって、ノンドープAlGaAsエッチング停止層60を除去する場合に、GaAs層に対して選択性のあるHF系あるいは塩酸系エッチャントを用いることによって、エッチングをp型GaAsコンタクト層58が露出した時点で停止させることができる。すなわち、p型GaAsコンタクト層58の厚みを厳密に制御することができ、所定のコンタクト特性を得ることができるのである。
【0055】
尚、上記第2実施の形態においては、上記AlGaAs系半導体レーザ59のn型GaAsバッファ層52と、その上に形成されているAlGaInP系半導体レーザ69のn型GaAsバッファ層62とは、同じ結晶組成である。したがって、このような場合には、上記第2半導体レーザ層用のn型GaAsバッファ層62の成長を省略して、2回目の結晶成長を簡素化しても差し支えない。
【0056】
また、上記第2実施の形態においては、上記AlGaAs系半導体レーザ59のp型GaAsコンタクト層58上に、ノンドープAlGaAsエッチング停止層60とノンドープGaAs保護層61とを成長させている。しかしながら、上記第1実施の形態のごとく、ノンドープAlGaAsエッチング停止層60の形成を省略しても構わない。
【0057】
また、上記各実施の形態においては、同一の半導体基板上に2つの半導体レーザ層を形成する場合を例に説明したが、各実施の形態において説明した工程を組み合せ繰り返して、同一の半導体基板上に3つ以上の半導体レーザ層を形成することも可能である。例えば、図6(d)においてAlGaAs系半導体レーザ59上のAlGaInP系半導体レーザ69を除去する際に、n型GaAs基板51の上のAlGaInP系半導体レーザ69の一部の領域を、n型GaAsバッファ層52あるいはn型GaAsバッファ層62を残して除去する。以後、2回目に形成されたAlGaInP系半導体レーザ69を1回目に形成された半導体レーザ層であると見なして、図5(c)〜図6(f)を行えば、同一n型GaAs基板51上に3つの半導体レーザ層を形成することができるのである。
【0058】
また、この発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、成長方法や結晶組成や導電型等は種々組み合わせても一向に差し支えない。
【0059】
【発明の効果】
以上より明らかなように、第1の発明の半導体レーザ素子は、互いに隣接する2つの半導体レーザ層の一方における最下層には、他方のバッファ層と同時に形成されると共に、上記他方の半導体レーザ層と共通する共通バッファ層を設けるので、上記他方の半導体レーザ層を先に形成することによって、この先に形成される半導体レーザ層の上記共通バッファ層における上記後に形成される半導体レーザ層の領域にある部分を完全にエッチング除去する必要が無くなる。したがって、後に半導体レーザ層を成長する際における下地層の平坦性を保つことができ、上記先に形成される半導体レーザ層のバッファ層をエッチング除去して上記半導体基板を露出させる場合に比して、下地層の平坦性を改善することができる。
【0060】
さらに、上記一方の半導体レーザ層の最下層に位置する上記共通バッファ層を、同時に形成された上記他方の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層の層厚よりも薄くしているので、上記他方の半導体レーザ層を形成した後に、上記一方の半導体レーザ層の形成領域を上記共通バッファ層の上層まで選択エッチングで除去した際に生ずる上記共通バッファ層表面の残差や異物を除去して、上記一方の半導体レーザ層の成長界面品質を向上することができる。
【0061】
また、第2の発明の半導体レーザ素子は、各半導体レーザ層には、隣接する他の半導体レーザ層と共通する共通バッファ層を設けるので、互いに隣接する半導体レーザ層の何れか一方を他方の半導体レーザ層と共通する上記共通バッファ層上に形成する場合には、上記共通バッファ層における上記一方の半導体レーザ層の領域にある部分を完全にエッチングで除去する必要が無くなる。したがって、後に半導体レーザ層を成長する際における下地層の平坦性を保つことができ、上記他方の半導体レーザ層のバッファ層をエッチング除去して上記半導体基板を露出させる場合に比して、下地層の平坦性を改善することができる。
【0062】
さらに、上記一方の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層を、上記他の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層の層厚よりも薄くしているので、上記他の半導体レーザ層を形成した後に、上記一方の半導体レーザ層の形成領域を上記共通バッファ層の上層まで選択エッチングで除去した際に生ずる上記バッファ層表面の残差や異物を除去して、上記一方の半導体レーザ層の成長界面品質を向上することができる。
【0063】
すなわち、上記第1,第2の発明の発明によれば、上記後に形成される半導体レーザ層(特に活性層)の結晶の平坦性を改善して特性の向上を図ることができるのである。
【0064】
また、第3の発明の半導体レーザ素子の製造方法は、1回目の結晶成長によってバッファ層を含む第1半導体レーザ層を形成した後、この第1半導体レーザ層における発光領域となる領域を除いた領域を上記バッファ層の裏面側を残して、上記バッファ層における厚さ方向の途中までエッチングによって除去して、上記第1半導体レーザ層と後に形成される第2半導体レーザ層とに共通すると共に、上記第1半導体レーザ層の領域と上記第2半導体レーザ層の形成領域とで層厚が異なる共通バッファ層を形成するので、上記除去をエッチングで行うことによって、2回目の結晶成長で第2半導体レーザ層を成長する際における下地層の平坦性を保つことができる。
【0065】
さらに、1回目の結晶成長によって形成された上記第1半導体レーザ層における発光領域となる領域を除いた領域を除去する際に、上記共通バッファ層における厚さ方向の途中まで除去するので、上記共通バッファ層の上層まで選択エッチングで除去した際に生ずる上記バッファ層表面の残差や異物を除去して、上記一方の半導体レーザ層の成長界面品質を向上させることができる。
【0066】
また、1実施例では、2回目の結晶成長によって形成された上記第2半導体レーザ層の発光領域となる領域を除いた領域を除去して、上記第1半導体レーザ層のコンタクト層を露出させた後に、上記第1半導体レーザ層の発光領域となる領域と上記第2半導体レーザ層の発光領域となる領域との境界部分を、上記半導体基板が露出するまで除去して、上記第1半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層と上記第2半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層とを分離するので、上記第1の発明の半導体レーザ素子を形成することができる。
【0067】
すなわち、上記第3の発明の発明によれば、上記1回目に形成された第1半導体レーザ層のバッファ層をエッチング除去して上記半導体基板を露出させる場合に比して、下地層の平坦性を改善することができる。したがって、上記2回目に形成される第2半導体レーザ層(特に活性層)における結晶の平坦性を改善して、特性の向上を図ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の半導体レーザ素子の製造方法によって形成される半導体レーザ素子の各製造工程における断面図である。
【図2】 図1に続く各製造工程における断面図である。
【図3】 図1および図2に示す半導体レーザ素子の製造方法によって形成された半導体レーザ素子における他の例を示す断面図である。
【図4】 図1に示す半導体レーザ素子の製造方法の変形例を示す断面図である。
【図5】 図1および図2とは異なる半導体レーザ素子の製造方法によって形成される半導体レーザ素子の各製造工程における断面図である。
【図6】 図5に続く各製造工程における断面図である。
【図7】 図5および図6に示す半導体レーザ素子の製造方法によって形成された半導体レーザ素子における他の例を示す断面図である。
【図8】 基板上に二つの半導体レーザを従来の方法によって成長する場合の素子断面図である。
【符号の説明】
21,51…n型GaAs基板、
22,31,52,62…n型GaAsバッファ層、
23,53…n型AlGaAsクラッド層、
24,54…AlGaAsガイド層、
25,34,55,65…多重量子井戸活性層、
26,56…p型AlGaAsガイド層、
27,57…p型AlGaAsクラッド層、
28,37,58,68…p型GaAsコンタクト層、
29,59…AlGaAs系半導体レーザ、
30,61…ノンドープGaAs保護層、
32,63…n型AlGaInPクラッド層、
33,35,64,66…AlGaInPガイド層、
36,67…p型AlGaInPクラッド層、
38,69…AlGaInP系半導体レーザ、
39,40,70,71…p型AuZn/Au/Mo/Au電極、
41,72…n型AuGe/Ni/Mo/Au電極、
42,60…ノンドープAlGaAsエッチング停止層。

Claims (6)

  1. 半導体基板上に、複数の半導体レーザ層が並置されて成る半導体レーザ素子において、
    互いに隣接する2つの半導体レーザ層の一方における最下層には、他方の半導体レーザ層におけるバッファ層と同時に形成されると共に、上記他方の半導体レーザ層と共通する共通バッファ層が設けられており、
    上記一方の半導体レーザ層における最下層に位置する上記共通バッファ層の層厚は、上記他方の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層の層厚よりも薄くなっている
    ことを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 半導体基板上に、複数の半導体レーザ層が並置されて成る半導体レーザ素子において、
    上記各半導体レーザ層には、隣接する他の半導体レーザ層と共通する共通バッファ層が設けられており、
    上記隣接する半導体レーザ層の何れか一方に位置する上記共通バッファ層の層厚は、上記他の半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層の層厚よりも薄くなっている
    ことを特徴とする半導体レーザ素子。
  3. 請求項1あるいは請求項2に記載の半導体レーザ素子において、
    上記他方の半導体レーザ層におけるバッファ層と同時に形成された上記共通バッファ層あるいは上記隣接する他の半導体レーザ層と共通する上記共通バッファ層は、GaAsバッファ層であることを特徴とする半導体レーザ素子。
  4. 半導体基板上に1回目の結晶成長によって最下に位置するバッファ層および最上に位置するコンタクト層を含む第1半導体レーザ層を形成する工程と、
    上記第1半導体レーザ層の発光領域となる領域を除いた領域を、上記バッファ層の裏面側を残して上記バッファ層における厚さ方向の途中までエッチングによって除去することによって、上記第1半導体レーザ層と後に形成される第2半導体レーザ層とに共通すると共に、上記第1半導体レーザ層の領域と上記第2半導体レーザ層の形成領域とで層厚が異なる共通バッファ層を形成する工程と、
    2回目の結晶成長によって上記第2半導体レーザ層を形成する工程と、
    上記第2半導体レーザ層の発光領域となる領域を除いた領域を除去して、上記第1半導体レーザ層のコンタクト層を露出させる工程
    を備えて、
    複数の発光領域を有する半導体レーザ素子を形成することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  5. 請求項4に記載の半導体レーザ素子の製造方法において、
    上記第2半導体レーザ層の発光領域となる領域を除いた領域を除去して、上記第1半導体レーザ層のコンタクト層を露出させる工程を行った後に、上記第1半導体レーザ層の発光領域となる領域と上記第2半導体レーザ層の発光領域となる領域との境界部分を、上記半導体基板が露出するまで除去して、上記第1半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層と上記第2半導体レーザ層に位置する上記共通バッファ層とを分離する工程
    を備えたことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  6. 請求項4あるいは請求項5に記載の半導体レーザ素子の製造方法において、
    少なくとも、上記第1半導体レーザ層の一部を上記共通バッファ層の裏面側を残して除去する工程および上記第2半導体レーザ層を形成する工程を繰り返して行うことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
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