JP2000349387A - 半導体レーザ装置及びその作製方法 - Google Patents

半導体レーザ装置及びその作製方法

Info

Publication number
JP2000349387A
JP2000349387A JP11154721A JP15472199A JP2000349387A JP 2000349387 A JP2000349387 A JP 2000349387A JP 11154721 A JP11154721 A JP 11154721A JP 15472199 A JP15472199 A JP 15472199A JP 2000349387 A JP2000349387 A JP 2000349387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
laser device
layer
stacked structure
contact layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11154721A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Hirata
照二 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11154721A priority Critical patent/JP2000349387A/ja
Publication of JP2000349387A publication Critical patent/JP2000349387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光構造を構成する化合物半導体層が相互に
異なる、複数個の半導体レーザ素子をモノリシック構造
で備えた半導体レーザ装置を提供する。 【解決手段】 本半導体レーザ装置30は、それぞれの
積層構造の材料が相互に異なり、p側電極が同じ高さ
で、共通の基板上にモノリシック構造で形成された2個
の半導体レーザ素子を有する半導体レーザ装置であっ
て、サブマウント基板上に装着されている。半導体レー
ザ装置は、基板面に高部32と低部34とを段差状に形
成した、n型GaAs 基板36を共通基板として有し、
基板上に、基板面に沿って形成されたAlGaAs3元
系の第1の半導体レーザ素子の積層構造38と、低部3
4の第1の積層構造38上に形成された、AlGaIn
P4元系の第2の半導体レーザ素子の積層構造40とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光構造を構成す
る化合物半導体層が相互に異なり、共通の基板上にモノ
リシック構造で形成された、複数個の半導体レーザ素子
を有する半導体レーザ装置、及びその作製方法に関し、
更に詳細には、信頼性の高い半導体レーザ装置及びその
作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD(コンパクトディスク)、DVD
(デジタルビデオディスク)、或いはMD(ミニディス
ク)などの光学的に情報を記録する光ディスクは、大量
の情報を記録できる大容量の記録媒体として現在盛んに
利用されている。これらの光ディスクでは、光ピックア
ップを介して、光ディスクに記録された情報を再生し、
或いは情報を光ディスクに記録している。そして、光デ
ィスクの記録密度の違いから、CDの再生を行う光ピッ
クアップでは、780nm帯の波長のレーザ光が用いら
れ、また、DVDの再生を行う光ピックアップでは、6
50nm帯の波長のレーザ光が用いられている。
【0003】ところで、近年、CDを再生するCD専用
の光ディスク装置又はDVDを再生するDVD専用の光
ディスク装置に代えて、CD及びDVDの双方を再生で
きる光ピックアップを備え、DVDを再生でき、かつC
Dも再生できるようなコンパチブルな光ディスク装置が
望まれている。そのために、発光波長780nmのCD
用の第1のレーザダイオードと発光波長650nmのD
VD用の第2のレーザダイオードとを備え、第1のレー
ザダイオードを使ってCDを再生し、第2のレーザダイ
オードを使ってDVDを再生する光ピックアップが開発
されている。
【0004】第1のレーザダイオード及び第2のレーザ
ダイオードは、それぞれ、半導体レーザ素子としてモノ
リシック構造で共通基板上に構成されている。ここで、
図5から図7を参照して、発光波長の異なる、即ち発光
構造の構成材料の異なる二つの半導体レーザ素子、発光
波長780nmの第1の半導体レーザ素子と発光波長6
50の第2の半導体レーザ素子とをモノリシック構造で
有する半導体レーザ装置の従来の構成及び作製方法を説
明する。図5(a)から(c)、図6(d)から
(f)、及び図7(g)から(i)は、それぞれ、従来
の方法で半導体レーザ装置を作製した際の工程毎の断面
図である。
【0005】先ず、図5(a)に示すように、有機金属
気相エピタキシャル成長法(MOVPE)などのエピタ
キシャル成長法により、GaAs からなる10度オフの
n型基板12上に、GaAs からなるn型バッファ層1
3、AlGa As からなるn型クラッド層14、発振波
長780nmの多重量子井戸構造(MQW)の活性層1
5、AlGa As からなるp型クラッド層16、及びG
aAs からなるp型キャップ層17を、順次、エピタキ
シャル成長させ、第1の半導体レーザ素子を構成する積
層構造を形成する。
【0006】次いで、図5(b)に示すように、第1の
半導体レーザ素子の形成領域10を除いた領域、即ち第
2の半導体レーザ素子11の形成領域では、硫酸系のエ
ッチャントを使った無選択性ウエットエッチング及びフ
ッ酸系のエッチャントを使ったAlGa As 選択性ウエ
ットエッチングにより、p型キャップ層17、p型クラ
ッド層16、活性層15及びn型クラッド層14をエッ
チングして、n型バッファ層13を露出させる。
【0007】次に、図5(c)に示すように、露出した
n型バッファ層13上に、エピタキシャル成長法によ
り、InGaPからなるn型バッファ層18、AlGa
InPからなるn型クラッド層19、発振波長650n
mの多重量子井戸構造(MQW)の活性層20、AlG
aInPからなるp型クラッド層21、及びGaAs か
らなるp型キャップ層22を、順次、エピタキシャル成
長させ、第2の半導体レーザ素子を構成する積層構造を
形成する。
【0008】次いで、第2の半導体レーザ素子の形成領
域11を除いた領域、即ち第1の半導体レーザ素子の形
成領域10及び第2の半導体レーザ素子と第1の半導体
レーザ素子との分離領域23では、硫酸系のエッチャン
トを使ったキャップエッチング、リン酸塩酸系のエッチ
ャントを使った4元選択エッチング、塩酸系のエッチャ
ントを使った分離エッチングなどのウエットエッチング
により、p型キャップ層22、p型クラッド層21、活
性層20、n型クラッド層19及びn型バッファ層18
をエッチングして、図6(d)に示すように、第1の半
導体レーザ素子の積層構造24、及び第2の半導体レー
ザ素子の積層構造25をそれぞれ形成する。これによ
り、第1の半導体レーザ素子の形成領域10では、p型
キャップ層17を露出させた第1の半導体レーザ素子の
積層構造24が形成され、分離領域23では、n型バッ
ファ層13が露出し、第2の半導体レーザ素子の形成領
域11では、p型キャップ層22を露出させた第2の半
導体レーザ素子の積層構造25が形成される。
【0009】次に、第2の半導体レーザ素子の積層構造
25では、電流注入領域を除いた領域のp型キャップ2
2及びp型クラッド層21の上部をエッチングして、図
6(e)に示すように、電流注入領域をリッジ状した、
エアリッジゲインガイド構造を形成する。
【0010】続いて、第1の半導体レーザ素子の積層構
造24では、図6(f)に示すように、電流注入領域を
除いた領域のp型キャップ層17及びp型クラッド層1
6の上層にボロン(B)イオンをイオン注入して絶縁化
された領域26に転化し、ゲインガイド型の電流狭窄構
造を形成する。
【0011】次いで、図7(g)に示すように、第1の
半導体レーザ素子の積層構造24及び第2の半導体レー
ザ素子の積層構造25上にTi/Pt/Auの金属多層
膜を成膜し、パターニングして、それぞれ、p側電極2
7、28を形成する。また、基板12の裏面に AuG
e/Ni/Auの金属多層膜を成膜し、第1及び第2の
半導体レーザ素子共通のn側電極29とする。
【0012】次に、図7(h)に示すように、モノリシ
ック構造の第1の半導体レーザ素子及び第2の半導体レ
ーザ素子を有する半導体レーザ装置としてチップ状にペ
レタイズする。そして、図7(i)に示すように、p側
電極27、28を実装基板上の配線パターンにはんだ接
合して、第1の半導体レーザ素子及び第2の半導体レー
ザ素子を有するモノリシック構造の半導体レーザ装置を
実装基板に実装する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】相互に異なる2波長の
半導体レーザ素子を有するモノリシック構造の半導体レ
ーザ装置を作製する従来の方法では、上述したように、
第1回目のエピタキシャル成長工程で、第1の半導体レ
ーザ素子用の積層構造を形成する。次いで、第1の半導
体レーザ素子用の積層構造を選択的にエッチングして、
第2の半導体レーザ素子用の積層構造の形成領域を用意
し、続いて第2回目のエピタキシャル成長工程で、第2
の半導体レーザ素子用の積層構造を形成する。即ち、従
来の方法は、エッチング工程が介在する少なくとも2回
のエピタキシャル結晶成長工程を必要としていて、第1
回のエピタキシャル成長工程の高い温度環境と、それに
続くウエットエッチングの低い温度環境と、第2回のエ
ピタキシャル成長工程の高い温度環境とが連続し、2回
にわたる高温のプロセス工程を必要としている。
【0014】そのため、相互に異なる2波長の半導体レ
ーザ素子を有するモノリシック構造の半導体レーザ装置
を作製するに際し、従来の方法には、次のような問題が
あった。第1の問題は、第1回のエピタキシャル成長工
程で成膜した第1の半導体レーザ素子の積層構造の結晶
品質が、第2回目のエピタキシャル成長工程の高温環境
によって劣化するということである。また、第1の半導
体レーザ素子用の積層構造中のn型及びp型不純物、例
えばZn等のドーパントが、第2回目のエピタキシャル
成長工程の高温環境によって、拡散し、レーザ素子の信
頼性悪化の要因となり得るおそれがある。従って、プロ
セス工程の負荷管理が厳しくなるという問題もある。第
2の問題は、第2の半導体レーザ素子用の積層構造を形
成する際、第1の半導体レーザ素子用の積層構造を全て
エッチングオフした後、結晶性及び平滑性の悪いエッチ
ング加工面上に第2の半導体レーザ素子用の積層構造を
エピタキシャル成長させているので、第2の半導体レー
ザ素子用の積層構造として良好な結晶品質の積層構造を
得ることが難しいことである。
【0015】そこで、本発明の目的は、発光波長の異な
る、即ち発光構造を構成する化合物半導体層が相互に異
なる、複数個の半導体レーザ素子をモノリシック構造で
備えた半導体レーザ装置、及び従来より少ないエピタキ
シャル成長工程数で、そのような半導体レーザ装置を形
成する方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体レーザ装置は、発光構造を構成
する化合物半導体層が相互に異なり、かつ共通の基板上
にモノリシック構造で形成された、任意のN個の半導体
レーザ素子を有する半導体レーザ装置であって、順次に
階段状に形成された最も高い第1段部から最も低い第N
段部までのN個の段部を基板面に有し、第1の導電型の
化合物半導体からなる基板と、第1段部から第N段部に
わたり基板面に沿って形成され、第1の導電型のコンタ
クト層を最上層に有する第1の半導体レーザ素子の積層
構造と、第2段部から第N段部にわたる第1の半導体レ
ーザ素子の積層構造上に、第1の半導体レーザ素子の積
層構造とは異なる組成の化合物半導体層で形成され、第
1の導電型のコンタクト層を最上層に有する第2の半導
体レーザ素子の積層構造と、第3段部から第N段部にわ
たる第2の半導体レーザ素子の積層構造上に、少なくと
も第1又は第2の半導体レーザ素子の積層構造とは異な
る組成の化合物半導体層で形成され、第1の導電型のコ
ンタクト層を最上層に有する第3の半導体レーザ素子の
積層構造と、第4段部から順次第(N−1)段部までそ
れぞれ同様に形成された第4から第(N−1)の半導体
レーザ素子の積層構造と、更に、第N段部の第(N−
1)の半導体レーザ素子の積層構造上に、少なくとも第
1から第(N−1)の半導体レーザ素子の積層構造のい
ずれかとは異なる組成の化合物半導体層で形成され、第
2の導電型のコンタクト層を最上層に有する第Nの半導
体レーザ素子の積層構造とを有し、第1段部から第(N
−1)段部の各段部上に、それぞれ、形成された第1か
ら第(N−1)の半導体レーザ素子の積層構造では、最
上層の第1の導電型のコンタクト層の電流注入領域が、
第2の導電型に転化されており、第1段部から第(N−
1)段部の各段部にそれぞれ形成された第1から第(N
−1)の半導体レーザ素子の積層構造の最上層のコンタ
クト層の第1及び第2の導電型の領域上に第1の電極
が、第Nの半導体レーザ素子の積層構造の最上層の第2
の導電型のコンタクト層上に第2の電極が、基板の裏面
に第3の電極が、それぞれ、形成されていることを特徴
としてる。
【0017】本発明では、第1から第Nの半導体レーザ
素子の積層構造は、必ずしも、同じ構成の積層構造とは
限らない。例えば、ガイド層、光閉じ込め層、又はバッ
ファ層が一の半導体レーザ素子の積層構造にあって別の
半導体レーザ素子の積層構造になくても良い。また、
「発光構造を構成する化合物半導体層が相互に異なる」
とは、全部が異なる必要はなく、その内の一部が異なる
ことも含む。本発明に係る半導体レーザ装置は、以上の
構成により、相互に異なる発光波長のレーザ光を出射す
ることができる。また、第1の導電型はn型及びp型の
いずれか一方で、第2の導電型はその他方である。本発
明に係る半導体レーザ装置では、第2から第Nの半導体
レーザ素子の積層構造は、従来とは異なり、第1の半導
体レーザ素子の積層構造の最上エピタキシャル成長層で
あるn型コンタクト層上にエピタキシャル成長している
ので、結晶品質が良好である。
【0018】本発明では、例えば、Nが2のときには、
前記Nが2であって、段差状に形成された高部と低部と
を基板面に有し、第1の導電型の化合物半導体からなる
基板と、高部から低部にわたり基板全面に沿って形成さ
れ、第1の導電型のコンタクト層を最上層に有する第1
の半導体レーザ素子の積層構造と、低部の第1の半導体
レーザ素子の積層構造上に、第1の半導体レーザ素子の
積層構造とは異なる組成の化合物半導体層で形成され、
第2の導電型のコンタクト層を最上層に有する第2の半
導体レーザ素子の積層構造とを有し、高部上の第1の半
導体レーザ素子の積層構造は、最上層の第1の導電型の
コンタクト層の電流注入領域が第2の導電型に転化され
ており、高部上の第1の半導体レーザ素子の積層構造の
最上層のコンタクト層の第1の導電型領域及び第2の導
電型領域上に第1の電極が、第2の半導体レーザ素子の
積層構造の最上層の第2の導電型のコンタクト層上に第
2の電極が、基板の裏面に第3の電極が、それぞれ、形
成されていることを特徴としている。
【0019】Nが2とのとき、第1の電極は、第1の半
導体レーザ素子の第2の導電側電極及び第2の半導体レ
ーザ素子の第1の導電側電極として、第2の電極は第2
の半導体レーザ素子の第2の導電側電極として、第3の
電極は第1の半導体レーザ素子の第1の導電側電極とし
て、それぞれ、機能する。
【0020】本発明では、Nが2のとき、第1の半導体
レーザ素子の積層構造が、第2の半導体レーザ素子の積
層構造とは異なる組成の化合物半導体層で形成されてい
るので、第1の半導体レーザ素子の発振波長と第2の半
導体レーザ素子の発振波長が相互に異なる。例えば、第
1の半導体レーザ素子の積層構造が所定の活性層を有す
るAlGaAs 3元系で、第2の半導体レーザ素子の積
層構造が所定の活性層を有するAlGaInP4元系
で、それぞれ、形成されているとき、第1の半導体レー
ザ素子の発光波長は780nmであり、第2の半導体レ
ーザ素子の発光波長は650nmである。
【0021】本発明の好適な実施態様では、高部と低部
との段差の高低差が第1の半導体レーザ素子の積層構造
の厚さと実質的に同じであって、第1の電極と第2の電
極とが、基板に設定された基準面から同じ向きの同じ距
離に形成されている。これにより、第1及び第2の電極
を実装基板上の配線パターンに容易にはんだ接合できる
ので、半導体レーザ装置のパッケージ化が容易になる。
【0022】本発明に係る半導体レーザ装置の作製方法
は、発光構造を構成する化合物半導体層が相互に異な
り、かつ共通の基板上にモノリシック構造で形成され
た、任意のN個の半導体レーザ素子を有する半導体レー
ザ装置の作製方法であって、第1の導電型の化合物半導
体からなる基板を加工して、最も高い第1段部から最も
低い第N段部のN個の段部を基板面に階段状に形成する
工程と、第1段部から第N段部にわたり基板面に沿っ
て、第1の導電型のコンタクト層を最上層に有する第1
の半導体レーザ素子の積層構造を形成し、引き続き、順
次、第1の半導体レーザ素子の積層構造とは異なる組成
の化合物半導体層で形成され、かつ第1の導電型のコン
タクト層を最上層に有する第2の半導体レーザ素子の積
層構造、及び、少なくとも第1又は第2の半導体レーザ
素子の積層構造とは異なる組成の化合物半導体層で形成
され、かつ第1の導電型のコンタクト層を最上層に有す
る第3の半導体レーザ素子の積層構造を形成し、同様に
して、第4から第(N−1)の半導体レーザ素子の積層
構造を形成し、次いで、少なくとも第1から第(N−
1)の半導体レーザ素子の積層構造のいずれかとは異な
る組成の化合物半導体層で形成され、かつ第2の導電型
のコンタクト層を最上層に有する第Nの半導体レーザ素
子の積層構造を形成する工程と、各半導体レーザ素子の
積層構造にエッチングを施して、第1段部から第N段部
の各段部上に、それぞれ、第1から第Nの半導体レーザ
素子の積層構造を形成、分離する工程と、第1段部から
第(N−1)段部の各段部上にそれぞれ形成、分離され
た第1から第(N−1)の半導体レーザ素子の積層構造
の最上層の第1の導電型のコンタクト層の電流注入領域
を第2の導電型に転化する工程と、第1から第(N−
1)の半導体レーザ素子の積層構造の最上層のコンタク
ト層の第1の導電型領域及び第2の導電型領域上に、第
Nの半導体レーザ素子の積層構造の最上層の第2の導電
型んコンタクト層上に、並びに、基板の裏面に、それぞ
れ、電極を形成する工程とを備えることを特徴としてい
る。
【0023】本発明方法のエッチング工程では、従来の
エッチング方法、例えばウエットエッチング法等によっ
て積層構造をエッチングし、第1から第Nの半導体レー
ザ素子の積層構造を分離、形成する。また、積層構造の
構成には制約はないが、例えば、第1から第(N−1)
の半導体レーザ素子の積層構造の形成工程では、エピタ
キシャル成長法により、順次、第1の導電型のクラッド
層、ガイド層、活性層、第2の導電型のクラッド層、及
び、第1の導電型のコンタクト層を成長させ、第Nの半
導体レーザ素子の積層構造の形成工程では、エピタキシ
ャル成長法により、順次、第1の導電型のクラッド層、
ガイド層、活性層、第2の導電型のクラッド層、及び、
第2の導電型のコンタクト層を成長させる。
【0024】第1の導電型がn型で、第2の導電型がp
型であるときには、前記第2の導電型に転化する工程で
は、コンタクト層にZn拡散をストライプ状に施して、
ストライプ状の電流注入領域を形成する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。半導体レーザ装置の実施形態例 本実施形態例は、本発明に係る半導体レーザ装置の実施
形態の一例であって、図1は本実施形態例の半導体レー
ザ装置の構成を示す断面図、図2は本実施形態例の半導
体レーザ装置の等価回路図である。本実施形態例の半導
体レーザ装置30は、それぞれの発光構造を構成する化
合物半導体層が相互に異なり、かつp側電極が同じ高さ
で、共通の基板上にモノリシック構造で形成された、2
個の半導体レーザ素子を有する半導体レーザ装置であっ
て、サブマウント基板上に装着されている。半導体レー
ザ装置30は、基板面に高部32と低部34とを段差状
に形成した、GaAs からなるn型基板36を共通基板
として有し、基板36の高部32及び低部34上に基板
面に沿って形成されたAlGaAs3元系の第1の半導
体レーザ素子の積層構造(以下、第1の積層構造と言
う)38と、低部34の第1の積層構造38上に形成さ
れた、AlGaInP4元系の第2の半導体レーザ素子
の積層構造(以下、第2の積層構造と言う)40とを有
する。
【0026】高部32と低部34との段差の高低差は、
第1の積層構造38の厚さとほぼ同じ寸法であって、高
部32上の第1の積層構造38と、低部34の第1の積
層構造38上に形成された第2の積層構造40との間に
は、それぞれを電気的に分離する楔形の分離空間42が
形成されている。
【0027】第1の積層構造38は、それぞれ、順次に
エピタキシャル成長した、GaAsからなる0.3μm
厚のn型バッファ層44、Al0.5 Ga0.5 Asからな
る1.2μm厚のn型クラッド層46、真性のAl0.3
Ga0.7 Asからなるガイド層48、発振波長780n
mのMQW構造を有する活性層50、真性のAl0.3
0.7 Asからなるガイド層49、Al0.5 Ga0.5
sからなる1.2μm厚のp型クラッド層52、及び、
GaAsからなる0.3μm厚のn型コンタクト層54
で形成されている。
【0028】第2の積層構造40は、それぞれ、順次に
エピタキシャル成長した、GaInPからなる0.3μ
m厚のn型バッファ層56、(Al0.7 Ga0.30.5
In 0.5 Pからなる1.0μm厚のn型クラッド層5
8、((Al0.5 Ga0.50. 5 In0.5 Pからなるガ
イド層60、発振波長650nmのMQW構造を有する
活性層62、((Al0.5 Ga0.50.5 In0.5 Pか
らなるガイド層61、1.0μm厚の(Al0.7 Ga0.
30.5 In0.5 Pからなるp型クラッド層64、及
び、GaAsからなる0.3μm厚のp型コンタクト層
66で形成されている。
【0029】高部32上の第1の積層構造38のn型コ
ンタクト層54及びp型クラッド層52の上層のストラ
イプ状の電流注入領域は、選択的にZnが注入、拡散さ
れて、p型コンタクト層68に転化されている。また、
低部34上の第2の積層構造40のp型コンタクト層6
6は、ストライプ状メサ構造として形成されている。A
u等の金属膜からなる第1電極70が第1の積層構造3
8のp型コンタクト層68及びn型コンタクト層54上
に、及びAu等の金属膜からなる第2電極72が第2の
積層構造40のp型コンタクト層66上に、それぞれ、
形成されている。また、基板36の裏面には、AuGe
/Au等の金属膜からなる第3電極74が形成されてい
る。
【0030】第1電極70は、第1の積層構造38のp
側電極の役割と、第2の積層構造40のn側電極として
の役割を共通して果たし、第2電極72は、第2の積層
構造40のp側電極として機能する。第3電極74は、
第1の積層構造38のn側電極の役割を果たす。第1の
半導体レーザ素子76は、基板36上に形成された第1
の積層構造38と、その上下に形成され、p側電極及び
n側電極としてそれぞれ機能する第1電極70及び第3
電極74とから構成されている。第2の半導体レーザ素
子78は、第2の積層構造40と、その上下に形成さ
れ、p側電極及びn側電極としてそれぞれ機能する第2
電極72及び第1電極70とから構成されている。
【0031】半導体レーザ装置30は、第1電極70及
び第2電極72を配線パターン80、82にそれぞれ半
田接合することにより、配線パターン80、82を備え
たサブマウント基板84上に、実装されている。また、
第3電極74は、サブマウント基板84の別の配線パタ
ーン(図示せず)にワイヤ86によってワイヤボンディ
ングされている。
【0032】本実施形態例の半導体レーザ装置30を構
成する第1の半導体レーザ素子76及び第2の半導体レ
ーザ素子78の等価回路は、図2に示す通りであって、
半導体レーザ装置30の動作時には、第2電極72、第
1電極70及び第3電極74の順次で電位が低くなる。
本実施形態例の半導体レーザ装置30では、第2の半導
体レーザ素子の積層構造40は、従来とは異なり、第1
の半導体レーザ素子の積層構造の最上エピタキシャル成
長層であるn型コンタクト層54上にエピタキシャル成
長しているので、結晶品質が良好である。
【0033】作製方法の実施形態例 本実施形態例は、本発明に係る半導体レーザ装置の作製
方法を半導体レーザ装置30の作製に適用した実施形態
の一例であって、図3(a)から(c)及び図4(d)
と(e)は、それぞれ、本実施形態例の方法に従って半
導体レーザ装置30を形成した際の工程毎の基板断面図
である。尚、実施形態例で示す化合物半導体層の膜厚、
組成等は、本実施形態例を理解するための例示であっ
て、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。
【0034】先ず、GaAs からなるn型基板36をエ
ッチングして、図3(a)に示すように、第1の半導体
レーザ素子及び第2の半導体レーザ素子の形成領域に段
差の付いた高部32及び低部34をそれぞれストライプ
状に形成する。その段差の高低差、即ち高部32の上面
と低部34の上面との距離Hは、第1の半導体レーザ素
子の積層構造38(図1参照)の厚みとほぼ同じ寸法、
即ち約2μmから約3μmの程度とする。また、低部3
4の幅Wは、第2の半導体レーザ素子40(図1参照)
の横幅とほぼ同じ寸法、即ち、数100μm程度か、そ
れより少々短い寸法とする。
【0035】次いで、基板面全面に基板面に沿って、第
1の半導体レーザ素子の積層構造38としてAlGaA
s3元系の積層構造を形成する。即ち、図3(b)に示
すように、高部32及び低部34上に基板面に沿って、
MOVPE法等のエピタキシャル成長法によって、Ga
Asからなる0.3μm厚のn型バッファ層44、Al
0.5 Ga0.5 Asからなる1.2μm厚のn型クラッド
層46、真性のAl0. 3 Ga0.7 Asからなるガイド層
48、発振波長780nmのMQW構造を有する活性層
50、真性のAl0.3 Ga0.7 Asからなるガイド層4
9、Al0.5 Ga0.5 Asからなる1.2μm厚のp型
クラッド層52、及び、GaAsからなる0.3μm厚
のn型コンタクト層54を、順次、エピタキシャル成長
させ、第1の半導体レーザ素子の積層構造38を形成す
る。なお、コンタクト層54の導電型は、通常は、p型
であるが、本実施形態例では、コンタクト層54は、第
2の半導体レーザ素子78(図1参照)のn型コンタク
ト層の役割をも果たすため、この段階ではn型としてい
る。
【0036】次いで、本実施形態例では、上述した第1
の半導体レーザ素子の積層構造38のエピタキシャル成
長工程に引き続いて、降温することなく、図3(c)に
示すように、積層構造38とは別材料のAlGaInP
4元系の第2の半導体レーザ素子の積層構造40を形成
する。基板面のコンタクト層54上全面に、エピタキシ
ャル成長法によって、GaInPからなる0.3μm厚
のn型バッファ層56、(Al0.7 Ga0.30.5 In
0.5 Pからなる1.0μm厚のn型クラッド層58、
((Al0.5 Ga0.5 0.5 In0.5 Pからなるガイド
層60、発振波長650nmのMQW構造を有する活性
層62、((Al0.5 Ga0.50.5 In0.5 Pからな
るガイド層61、1.0μm厚の(Al0.7 Ga0.3
0.5 In0.5 Pからなるp型クラッド層64、及び、G
aAsからなる0.3μm厚のp型コンタクト層66
を、順次、エピタキシャル成長させ、第2の半導体レー
ザ素子用の積層構造40を形成する。本実施形態例の作
製方法では、以上の工程により、エピタキシャル結晶成
長が完了する。
【0037】次に、図4(d)に示すように、高部32
の第1の半導体レーザ素子の積層構造38上に形成され
た4元系の第2の半導体レーザ素子の積層構造を従来と
同様のエッチング法によってエッチングで除去し、第1
の半導体レーザ素子のn型コンタクト層54を露出させ
る。引き続き、第1の半導体レーザ素子と第2の半導体
レーザ素子との間の分離領域のp型コンタクト層66、
p型クラッド層64、ガイド層61、活性層62、ガイ
ド層60、n型クラッド層58、及びn型バッファ層5
6をエッチングして、図4(d)に示すように、高部3
2上の第1の半導体レーザ素子の積層構造38と、低部
34上の第2の半導体レーザ素子の積層構造40との間
に楔形の分離空間42を形成する。この段階では、n型
コンタクト層54は、図4(d)に示すように、高部3
2及び分離領域42では、積層構造38の上面となって
露出し、第2の半導体レーザ素子の形成領域では、第2
の半導体レーザ素子の積層構造40の下に延在してい
る。
【0038】次いで、図4(e)に示すように、高部3
2上の第1の半導体レーザ素子の積層構造38のn型コ
ンタクト層54のストライプ状の電流注入領域に部分Z
n拡散を行い、ストライプ状のp型コンタクト領域68
を形成する。尚、部分Zn拡散工程では、更に、電流注
入領域をリッジ構造として形成し、インデックスガイド
性を導入しても良い。一方、低部34上の第2の半導体
レーザ素子の積層構造40では、p型コンタクト層66
をエッチングして、ストライプ状メサ構造に加工する。
【0039】続いて、第1の半導体レーザ素子の積層構
造38のコンタクト層54のn型領域及びp型領域68
上に、並びに、第2の半導体レーザ素子の積層構造40
のメサ構造のn型コンタクト層66上に、図1に示すよ
うに、それぞれ、Auを主材料とする金属電極層を蒸着
法により形成し、パターニングして、第1電極70及び
第2電極72を形成する。また、基板36の裏面には、
AuGe/Au等の金属膜を成膜し、第3電極74を生
成する。以上の工程により、発振波長が相互に異なり、
第1電極70及び第2電極72の高さがほぼ同じ2個の
半導体レーザ素子76、78をモノリシック構造で形成
することができる。
【0040】通常、放熱効果を良好にするために、図1
に示すように、ヒートシンクに近い電極分離パターンを
持つサブマウント基板84の配線パターン80、82
に、第1の半導体レーザ素子76の第1電極70、及び
第2の半導体レーザ素子78の第2電極72をはんだ接
合する。第3電極74は、通常、例えばワイヤボンデン
グによりワイヤ86でサブマウント基板84の配線パタ
ーン(図示せず)に接続する。
【0041】半導体レーザ装置及びその作製方法の実施
形態例では、AlGaAs3元系半導体レーザ素子及び
AlGaInP4元系半導体レーザ素子をモノリシック
構造で有する半導体レーザ装置を例にして説明したが、
化合物半導体層の材料、組成は、これらに限定される理
由はなく、共通の化合物半導体基板上にエピタキシャル
成長させることができる化合物半導体である限り、本発
明を適用することができる。また、材料が同一であって
も、その材料の組成範囲内で波長を変化させたい場合な
どにも本発明を適用でき、例えばAlGaAs系3元材
料のみに適応し、880nm〜750nm程度の範囲の
波長多重モノリシックレーザアレイを形成することもで
きる。
【0042】また、半導体レーザ素子の数が3個以上で
あっても、本発明方法を適用すれば、通常のエピタキシ
ャル成長工程の工程数より少ない工程数でモノリシック
集積半導体レーザ装置を作製することができる。例え
ば、半導体レーザ素子の数を任意とN個としてときに
は、先ず、n型GaAs 基板を加工して、最も高い第1
段部から最も低い第N段部のN個の段部を基板面に階段
状に形成する。
【0043】次いで、エピタキシャル成長法により、第
1段部から第N段部上に基板面に沿って、最上層にn型
GaAs コンタクト層を有する第1の半導体レーザ素子
の積層構造を形成し、引き続き、順次、第1の半導体レ
ーザ素子の積層構造とは異なる組成の化合物半導体層で
形成され、かつ最上層にn型コンタクト層を有する第2
の半導体レーザ素子の積層構造、及び、第1又は第2の
半導体レーザ素子の積層構造とは異なる組成の化合物半
導体層で形成され、かつ最上層にn型コンタクト層を有
する第3の半導体レーザ素子の積層構造を形成する。同
様にして、第4から第(N−1)の半導体レーザ素子の
積層構造を形成し、次いで、少なくとも第1から第(N
−1)の半導体レーザ素子の積層構造のいずれかとは異
なる組成の化合物半導体層で形成され、かつ最上層にp
型コンタクト層を有する第Nの半導体レーザ素子の積層
構造を形成する。
【0044】次に、各半導体レーザ素子の積層構造にエ
ッチングを施して、第1段部から第N段部の各段部上
に、それぞれ、第1から第Nの半導体レーザ素子の積層
構造を形成、分離する。次いで、第1段部から第(N−
1)段部の各段部上にそれぞれ形成、分離された第1か
ら第(N−1)の半導体レーザ素子の積層構造の最上層
のn型コンタクト層の電流注入領域にZnをイオン注入
し、熱拡散させてストライプ状のp型領域に転化する。
更に、第1から第(N−1)の半導体レーザ素子の積層
構造のコンタクト層上に第1電極を形成し、第Nの半導
体レーザ素子の積層構造のp型コンタクト層上に第2電
極を形成し、及び、基板の裏面に、第3電極を形成す
る。以上の工程により、発光構造を構成する化合物半導
体層が相互に異なり、かつ共通のn型GaAs 基板上に
モノリシック構造で形成された、任意のN個の半導体レ
ーザ素子を有する半導体レーザ装置を作製することがで
きる。
【0045】
【発明の効果】本発明及び本発明方法によれば、途中で
他の工程を介在させない、連続した1回のエピタキシャ
ル結晶成長工程で、発光構造を構成する化合物半導体層
が相互に異なる、任意のN個の半導体レーザ素子を有す
る半導体レーザ装置を共通の基板上にモノリシック構造
で形成することができる。よって、本発明及び本発明方
法は、以下の効果を奏する。 (1)半導体レーザ素子の発光構造が1回の熱履歴しか
受けないので、各半導体レーザ素子の発光構造を構成す
る化合物半導体層の結晶品質が向上し、レーザ光装置の
信頼性が向上する。 (2)本発明に係る半導体レーザ装置では、第2から第
Nの半導体レーザ素子の積層構造は、従来とは異なり、
第1の半導体レーザ素子の積層構造の最上エピタキシャ
ル成長層であるn型コンタクト層上にエピタキシャル成
長しているので、結晶品質が良好である。 (3)また、各半導体レーザ素子の電極を同じ高さに形
成できるので、特殊なマウント構造を採用する必要がな
く、パッケージング化が容易である。 (4)本発明方法では、各半導体レーザ素子用の積層構
造を形成した後、エッチングして、各半導体レーザ素子
を形成しているので、微細構造の形成が容易である。よ
って、レーザアレイのレーザ素子間隔を狭くして、高密
度なレーザアレイ装置を形成できる。 (5)エピタキシャル成長工程が1回の工程で済むの
で、プロセス効率が良く、半導体レーザ装置作製の生産
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の半導体レーザ装置の構成を示す断
面図である。
【図2】実施形態例の半導体レーザ装置の等価回路図で
ある。
【図3】図3(a)から(c)は、それぞれ、実施形態
例の方法に従って半導体レーザ装置を形成した際の工程
毎の基板断面図である。
【図4】図4(d)と(e)は、それぞれ、図3(c)
に続いて、実施形態例の方法に従って半導体レーザ装置
を形成した際の工程毎の基板断面図である。
【図5】図5(a)から(c)は、それぞれ、従来の方
法で半導体レーザ装置を作製した際の工程毎の断面図で
ある。
【図6】図6(d)から(f)は、それぞれ、図5
(c)に続いて、従来の方法で半導体レーザ装置を作製
した際の工程毎の断面図である。
【図7】図7(g)から(i)は、それぞれ、図6
(f)に続いて、従来の方法で半導体レーザ装置を作製
した際の工程毎の断面図である。
【符号の説明】
10……第1の半導体レーザ素子の形成領域、11……
第2の半導体レーザ素子の形成領域、12……n型Ga
As 基板、13……n型GaAs バッファ層、14……
n型AlGa As クラッド層、15……発振波長780
nmのMQW活性層、16……p型AlGa As クラッ
ド層、17……p型キャップ層、18……n型InGa
Pバッファ層、19……n型AlGaInPクラッド
層、20……発振波長650nmのMQW活性層、21
……p型AlGaInPクラッド層、22……p型Ga
As キャップ層、23……分離領域、24……第1の半
導体レーザ素子の積層構造、25……第2の半導体レー
ザ素子の積層構造、26……絶縁化された領域、27、
28……p側電極、29……n側電極、30……実施形
態例の半導体レーザ装置、32……高部、34……低
部、36……GaAs 基板、38……AlGaAs3元
系の第1の半導体レーザ素子の積層構造、40……Al
GaInP4元系の第2の半導体レーザ素子の積層構
造、42……分離空間、44……n型GaAsバッファ
層、46……n型Al0.5 Ga0.5 Asクラッド層、4
8……i−Al0.3 Ga0.7 Asガイド層、50……活
性層、52……p型Al0.5 Ga0.5 Asクラッド層、
54……n型GaAsコンタクト層、56……n型Ga
InPバッファ層、58……n型(Al0.7 Ga0.3
0.5 In0.5 Pクラッド層、60……i−((Al0.5
Ga0.50.5 In0.5 Pガイド層、62……活性層、
64……p型(Al0.7 Ga0.30.5 In0.5 Pクラ
ッド層、68……p型GaAsコンタクト層、70……
第1電極、72……第2電極、74……第3電極、76
……第1の半導体レーザ素子、78……第2の半導体レ
ーザ素子、80、82……配線パターン、84……サブ
マウント基板、86……ワイヤ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光構造を構成する化合物半導体層が相
    互に異なり、かつ共通の基板上にモノリシック構造で形
    成された、任意のN個の半導体レーザ素子を有する半導
    体レーザ装置であって、 順次に階段状に形成された最も高い第1段部から最も低
    い第N段部までのN個の段部を基板面に有し、第1の導
    電型の化合物半導体からなる基板と、 第1段部から第N段部にわたり基板面に沿って形成さ
    れ、第1の導電型のコンタクト層を最上層に有する第1
    の半導体レーザ素子の積層構造と、 第2段部から第N段部にわたる第1の半導体レーザ素子
    の積層構造上に、第1の半導体レーザ素子の積層構造と
    は異なる組成の化合物半導体層で形成され、第1の導電
    型のコンタクト層を最上層に有する第2の半導体レーザ
    素子の積層構造と、 第3段部から第N段部にわたる第2の半導体レーザ素子
    の積層構造上に、少なくとも第1又は第2の半導体レー
    ザ素子の積層構造とは異なる組成の化合物半導体層で形
    成され、第1の導電型のコンタクト層を最上層に有する
    第3の半導体レーザ素子の積層構造と、 第4段部から順次第(N−1)段部までそれぞれ同様に
    形成された第4から第(N−1)の半導体レーザ素子の
    積層構造と、 更に、第N段部の第(N−1)の半導体レーザ素子の積
    層構造上に、少なくとも第1から第(N−1)の半導体
    レーザ素子の積層構造のいずれかとは異なる組成の化合
    物半導体層で形成され、第2の導電型のコンタクト層を
    最上層に有する第Nの半導体レーザ素子の積層構造とを
    有し、 第1段部から第(N−1)段部の各段部上に、それぞ
    れ、形成された第1から第(N−1)の半導体レーザ素
    子の積層構造では、最上層の第1の導電型のコンタクト
    層の電流注入領域が、第2の導電型に転化されており、 第1段部から第(N−1)段部の各段部にそれぞれ形成
    された第1から第(N−1)の半導体レーザ素子の積層
    構造の最上層のコンタクト層の第1及び第2の導電型の
    領域上に第1の電極が、第Nの半導体レーザ素子の積層
    構造の最上層の第2の導電型のコンタクト層上に第2の
    電極が、基板の裏面に第3の電極が、それぞれ、形成さ
    れていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記Nが2であって、 段差状に形成された高部と低部とを基板面に有し、第1
    の導電型の化合物半導体からなる基板と、 高部から低部にわたり基板全面に沿って形成され、第1
    の導電型のコンタクト層を最上層に有する第1の半導体
    レーザ素子の積層構造と、 低部の第1の半導体レーザ素子の積層構造上に、第1の
    半導体レーザ素子の積層構造とは異なる組成の化合物半
    導体層で形成され、第2の導電型のコンタクト層を最上
    層に有する第2の半導体レーザ素子の積層構造とを有
    し、 高部上の第1の半導体レーザ素子の積層構造は、最上層
    の第1の導電型のコンタクト層の電流注入領域が第2の
    導電型に転化されており、 高部上の第1の半導体レーザ素子の積層構造の最上層の
    コンタクト層の第1の導電型領域及び第2の導電型領域
    上に第1の電極が、第2の半導体レーザ素子の積層構造
    の最上層の第2の導電型のコンタクト層上に第2の電極
    が、基板の裏面に第3の電極が、それぞれ、形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】 第1の電極は、第1の半導体レーザ素子
    の第2の導電側電極及び第2の半導体レーザ素子の第1
    の導電側電極として、第2の電極は第2の半導体レーザ
    素子の第2の導電側電極として、第3の電極は第1の半
    導体レーザ素子の第1の導電側電極として、それぞれ、
    機能することを特徴とする請求項2に記載の半導体レー
    ザ装置。
  4. 【請求項4】 第1の導電型がn型及びp型のいずれか
    一方で、第2の導電型がその他方であることを特徴とす
    る請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 第1の半導体レーザ素子の発振波長と第
    2の半導体レーザ素子の発振波長が相互に異なることを
    特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 高部と低部との段差の高低差が、第1の
    半導体レーザ素子の積層構造の厚さと実質的に同じであ
    って、第1の電極と第2の電極とが、基板に設定された
    基準面から同じ向きの同じ距離に形成されていることを
    特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 発光構造を構成する化合物半導体層が相
    互に異なり、かつ共通の基板上にモノリシック構造で形
    成された、任意のN個の半導体レーザ素子を有する半導
    体レーザ装置の作製方法であって、 第1の導電型の化合物半導体からなる基板を加工して、
    最も高い第1段部から最も低い第N段部のN個の段部を
    基板面に階段状に形成する工程と、 第1段部から第N段部にわたり基板面に沿って、第1の
    導電型のコンタクト層を最上層に有する第1の半導体レ
    ーザ素子の積層構造を形成し、引き続き、順次、第1の
    半導体レーザ素子の積層構造とは異なる組成の化合物半
    導体層で形成され、かつ第1の導電型のコンタクト層を
    最上層に有する第2の半導体レーザ素子の積層構造、及
    び、少なくとも第1又は第2の半導体レーザ素子の積層
    構造とは異なる組成の化合物半導体層で形成され、かつ
    第1の導電型のコンタクト層を最上層に有する第3の半
    導体レーザ素子の積層構造を形成し、同様にして、第4
    から第(N−1)の半導体レーザ素子の積層構造を形成
    し、次いで、少なくとも第1から第(N−1)の半導体
    レーザ素子の積層構造のいずれかとは異なる組成の化合
    物半導体層で形成され、かつ第2の導電型のコンタクト
    層を最上層に有する第Nの半導体レーザ素子の積層構造
    を形成する工程と、 各半導体レーザ素子の積層構造にエッチングを施して、
    第1段部から第N段部の各段部上に、それぞれ、第1か
    ら第Nの半導体レーザ素子の積層構造を形成、分離する
    工程と、 第1段部から第(N−1)段部の各段部上にそれぞれ形
    成、分離された第1から第(N−1)の半導体レーザ素
    子の積層構造の最上層の第1の導電型のコンタクト層の
    電流注入領域を第2の導電型に転化する工程と、 第1から第(N−1)の半導体レーザ素子の積層構造の
    最上層のコンタクト層の第1の導電型領域及び第2の導
    電型領域上に、第Nの半導体レーザ素子の積層構造の最
    上層の第2の導電型んコンタクト層上に、並びに、基板
    の裏面に、それぞれ、電極を形成する工程とを備えるこ
    とを特徴とする半導体レーザ装置の作製方法。
  8. 【請求項8】 第1から第(N−1)の半導体レーザ素
    子の積層構造の形成工程では、エピタキシャル成長法に
    より、順次、第1の導電型のクラッド層、ガイド層、活
    性層、第2の導電型のクラッド層、及び、第1の導電型
    のコンタクト層を成長させ、 第Nの半導体レーザ素子の積層構造の形成工程では、エ
    ピタキシャル成長法により、順次、第1の導電型のクラ
    ッド層、ガイド層、活性層、第2の導電型のクラッド
    層、及び、第2の導電型のコンタクト層を成長させるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の半導体レーザ装置の作
    製方法。
  9. 【請求項9】 第1の導電型がn型及びp型のいずれか
    一方で、第2の導電型がその他方であることを特徴とす
    る請求項7に記載の半導体レーザ装置の作製方法。
  10. 【請求項10】 第1の導電型がn型で、第2の導電型
    がp型であって、前記第2の導電型に転化する工程で
    は、最上層のn型のコンタクト層にZn拡散をストライ
    プ状に施して、ストライプ状の電流注入領域を形成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体レーザ装置の
    作製方法。
JP11154721A 1999-06-02 1999-06-02 半導体レーザ装置及びその作製方法 Pending JP2000349387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11154721A JP2000349387A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 半導体レーザ装置及びその作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11154721A JP2000349387A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 半導体レーザ装置及びその作製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000349387A true JP2000349387A (ja) 2000-12-15

Family

ID=15590521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11154721A Pending JP2000349387A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 半導体レーザ装置及びその作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000349387A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008153713A (ja) * 2008-03-19 2008-07-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レーザ装置
JP2009210577A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Osram Opto Semiconductors Gmbh 照明装置および検出装置を有するセンサシステム
JP2010021585A (ja) * 2002-02-21 2010-01-28 Sony Corp 半導体発光装置の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010021585A (ja) * 2002-02-21 2010-01-28 Sony Corp 半導体発光装置の製造方法
JP2009210577A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Osram Opto Semiconductors Gmbh 照明装置および検出装置を有するセンサシステム
JP2008153713A (ja) * 2008-03-19 2008-07-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レーザ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6956322B2 (en) Semiconductor light emitting device with stacked light emitting elements
JP4660224B2 (ja) 半導体レーザ装置
US7927896B2 (en) Method of production of semiconductor light emission device and method of production of light emission apparatus
JPH1146039A (ja) 二波長単一構造集積縦型キャビティ表面放射レーザおよびその製造方法
JP4544892B2 (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法
US20010038101A1 (en) Semiconductor light emitting device and method of producing same
US6771586B2 (en) Semiconductor laser element, method for manufacturing the same, and optical pickup using the same
JP2002118331A (ja) 集積型半導体発光装置及びその製造方法
US6358764B1 (en) Semiconductor light emitting device and method of producing same
JP2003298193A (ja) 発光装置およびそれを用いた光装置並びに発光装置の製造方法
JP2006080307A (ja) 半導体レーザアレイ及びその製造方法、多波長半導体レーザ装置
JP2000349387A (ja) 半導体レーザ装置及びその作製方法
JP3818815B2 (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法
JP2001320132A (ja) 半導体レーザ素子アレイ及びその製造方法
KR100360143B1 (ko) 반도체 레이저 소자 및 그의 제조방법
JP3950590B2 (ja) 半導体レーザおよびその製法
US7034341B2 (en) Semiconductor laser device having a multi-layer buffer layer
JP4043105B2 (ja) 半導体レーザー素子及びその製造方法
JP4561381B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP2001044561A (ja) 半導体レーザアレイ及びその作製方法
JP4595929B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP2000232255A (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法
JP2002232078A (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法
JP2006253234A (ja) レーザダイオードチップ、レーザダイオード及びレーザダイオードチップの製造方法
JP2001244573A (ja) 半導体発光装置の製造方法