JP4561381B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置の製造方法に関し、特に、波長の異なる光を出射する複数の積層体を備えた半導体発光素子をパッケージに実装した発光装置の製造方法に関する。
一般に、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタルビデオディスク)あるいはMD(ミニディスク)などの光学的に情報を記録する光学記録媒体(以下、光ディスクとも称する)に記録された情報の読み取り(再生)、あるいはこれらに情報の書き込み(記録)を行う装置(以下、光ディスク装置とも称する)には、光学ピックアップ装置が内蔵されている。
上記の光ディスク装置や光学ピックアップ装置においては、一般に、光ディスクの種類(光ディスクシステム)が異なる場合には、波長の異なるレーザ光を用いる。例えば、CDの再生などには780nm帯の波長のレーザ光を、DVDの再生などには650nm帯の波長のレーザ光を用いる。
上記のように光ディスクの種類によってレーザ光の波長が異なる状況において、例えばDVD用の光ディスク装置でCDの再生を可能にするコンパチブル光学ピックアップ装置が望まれている。
上記のCDとDVDの再生を可能にするコンパチブル光学ピックアップ装置を構成するのに好適なCD用のレーザダイオード(発光波長780nm)と、DVD用のレーザダイオード(発光波長650nm)を1チップ上に搭載するモノリシック2波長レーザが広く使われており、ますますチップの小型化、低コスト化が求められている(例えば、特許文献1〜3参照)。
上記のモノリシック2波長レーザでは、平坦な基板上に第1の波長の光を発する第1積層体材料の結晶成長を行った後、周期的にエッチング除去して、第1積層体のストライプを形成する。その後、第1積層体のストライプが形成された凹凸をもつ基板上に、第2の波長の光を発する第2積層体材料の結晶成長を行い、不要部分をエッチング除去することによって、第1積層体のストライプ間に第2積層体のストライプが作製される。
特開2000−244060号公報 特開2001−77457号公報 特開2001−244546号公報
上記の第2の積層体材料の結晶成長では、第1の積層体のストライプ間(谷間)に成長させる結晶の品質や均一性等が、第2の光を発する機能にとって極めて重要となる。
通常、この谷間の部分の面積が狭くなると、結晶の品質や均一性等が損なわれるため,レーザの歩留りや特性の均一性を考慮すると、ある程度の面積が必要になり、チップサイズ(幅)をさらに小さくすることが難しいのが現状である。
本願発明者は、2種類の積層体のストライプの配列順序を変えることにより、上記の問題が解決されることを見出した。しかし、この場合には、発光部を構成する2種類の積層体の並び方が逆となる2種類の半導体発光素子が形成される。このため、2種類の半導体発光素子をパッケージに実装した際に、実質的に同じ発光装置とする工夫が必要となる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、発振波長の異なる2つの発光部の並びが逆の2種類の半導体発光素子をパッケージに実装した際に、実質的に同じ発光装置を製造することができる発光装置の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の発光装置の製造方法は、発振波長の異なる2つの発光部を有する第1の半導体発光素子と、前記第1の半導体発光素子とは2つの前記発光部の並びが逆の第2の半導体発光素子を製造する工程と、前記第1の半導体発光素子を第1パッケージに実装して、第1の発光装置を製造する工程と、前記第1の発光装置における2つの前記発光部の並びと同じになるように、前記第2の半導体発光素子を反転させて第2パッケージ内に実装して、第2の発光装置を製造する工程とを有する。
上記の本発明の発光装置の製造方法では、第1の半導体発光素子と比較して2つの発光部の並びが逆の第2の半導体発光素子を、第2パッケージ内で反転して実装させている。この結果、第1の発光装置における2つの発光部の並びと、第2の発光装置における2つの発光部の並びが同一となる。したがって、発光機能としては、実質的に同一の発光装置が製造される。
本発明の発光装置の製造方法によれば、発振波長の異なる2つの発光部の並びが逆の2種類の半導体発光素子をパッケージに実装した際に、発光部の並びが同一の発光装置を製造することができ、実質的に同一の発光装置を製造することができる。
以下に、本発明の発光装置の製造方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、実装対象となる半導体発光素子およびその製造方法について説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体発光素子の断面図である。
本実施形態に係る半導体発光素子1は、CD用のレーザダイオードLD1(発光波長780nm)と、DVD用のレーザダイオードLD2(発光波長650nm)を1チップ上に搭載するモノリシックレーザダイオードであり、CDとDVDの再生を可能にするコンパチブル光学ピックアップ装置を構成するのに好適な半導体発光素子である。
第1レーザダイオードLD1として、例えばGaAsからなるn型基板30上に、例えばGaAsからなるn型バッファ層31と、例えばAlGaAsからなるn型クラッド層32と、活性層(発振波長780nmの多重量子井戸構造)33と、例えばAlGaAsからなるp型クラッド層34と、例えばGaAsからなるp型キャップ層35とが積層されて、第1積層体ST1が形成されている。
p型キャップ層35表面からp型クラッド層34の途中の深さまで絶縁化された領域41が形成されており、ゲインガイド型の電流狭窄構造となるストライプが形成されている。
第2レーザダイオードLD2として、n型基板30上に、例えばGaAsからなるn型バッファ層31と、例えばInGaPからなるn型バッファ層36と、例えばAlGaInPからなるn型クラッド層37と、活性層(発振波長650nmの多重量子井戸構造)38と、例えばAlGaInPからなるp型クラッド層39と、例えばGaAsからなるp型キャップ層40とが積層されて、第2積層体ST2が形成されている。
p型キャップ層40表面からp型クラッド層39の途中の深さまで、電流注入領域となる部分を除く領域が除去されて電流注入領域が凸に突出したリッジ形状RDとなるように加工され、ゲインガイド型の電流狭窄構造となるストライプが形成されている。また、リッジ深さや形状などの制御によって、インデックスガイドやセルフパルセーションタイプなどを作製することも容易に可能である。
さらに、上記の第1レーザダイオードLD1および第2レーザダイオードLD2を被覆して、酸化シリコンなどの絶縁膜44が形成されている。絶縁膜44には、p型キャップ層35,40を露出させるコンタクト開口が形成されており、p型キャップ層35,40上にはp側電極42が、n型基板30の裏面側にはn側電極43が形成されている。なお、ストライプ以外の部分でオーミックコンタクトがとれない構造になってさえいれば、絶縁膜44は必ずしも必要ではない。
上記の構造の半導体発光素子1は、第1レーザダイオードLD1の発光部P1と第2レーザダイオードLD2の発光部P2の間隔は例えば200μm以下程度の範囲(100μm程度)に設定される。各発光部P1,P2からは、例えば780nm帯の波長のレーザ光および650nm帯の波長のレーザ光が基板と平行であってほぼ同一の方向(ほぼ平行)に出射される。
次に、上記構成の半導体発光素子の製造方法について、図2〜図5を参照して説明する。
まず、図2(a)に示すように、例えば有機金属気相エピタキシャル成長法(MOVPE)などのエピタキシャル成長法により、例えばGaAsからなるn型基板30上に、第1積層体材料を堆積させる。第1積層体材料として、例えばGaAsからなるn型バッファ層31と、例えばAlGaAsからなるn型クラッド層32と、活性層(発振波長780nmの多重量子井戸構造)33と、例えばAlGaAsからなるp型クラッド層34と、例えばGaAsからなるp型キャップ層35を順に積層させる。
次に、図2(b)に示すように、第1積層体材料を加工して、第1積層体ST1のストライプを形成する。本実施形態では、第1積層体ST1のストライプを2つずつ隣り合うように加工する。そして、第1積層体ST1と第1積層体ST1との間には、後に2つの第2積層体ST2のストライプが形成できるだけの間隔を確保する。上記の加工は、例えば、第1積層体ST1のストライプパターンのレジスト膜を形成し、硫酸系の無選択エッチング、および、フッ酸系のAlGaAs選択エッチングなどのウェットエッチング(EC1)により、レジスト膜で保護された領域以外の第1積層体材料をn型クラッド層32まで除去することにより行う。
次に、図3(a)に示すように、例えば有機金属気相エピタキシャル成長法(MOVPE)などのエピタキシャル成長法により、n型バッファ層31上および第1積層体ST1上に、第2積層体材料を積層させる。第2積層体材料として、例えばInGaPからなるn型バッファ層36と、例えばAlGaInPからなるn型クラッド層37と、活性層(発振波長650nmの多重量子井戸構造)38と、例えばAlGaInPからなるp型クラッド層39と、例えばGaAsからなるp型キャップ層40を順に積層させる。
次に、図3(b)に示すように、第2積層体材料を加工して、第1積層体ST1の各ストライプ間に、第2積層体ST2のストライプを2つずつ形成する。本実施形態では、第2積層体ST2のストライプを2つずつ隣り合うように加工する。上記の加工は、例えば、第2積層体ST2のストライプパターンのレジスト膜を形成し、硫酸系のキャップエッチング、リン酸塩酸系の4元選択エッチング、塩酸系の分離エッチングなどのウェットエッチング(EC2)により、レジスト膜で保護された領域以外の第2積層体材料をn型バッファ層36まで除去することにより行う。
次に、図4(a)に示すように、各第2積層体ST2に電流狭窄構造を形成する。例えば、第2積層体ST2において、p型キャップ層40表面からp型クラッド層39の途中の深さまで、電流注入領域以外の領域を除去して、電流注入領域が凸に突出したリッジ形状RDに加工し、ゲインガイド型の電流狭窄構造を形成する。第2積層体ST2の加工は、除去対象となる領域を開口するレジスト膜を形成した後、当該レジスト膜をマスクとしたエッチング(EC3)により行う。その後、レジスト膜を除去する。
次に、図4(b)に示すように、第1積層体ST1に電流狭窄構造を形成する。例えば、第1積層体ST1の電流注入領域以外の領域に不純物D1をイオン注入などにより導入し、p型キャップ層35表面からp型クラッド層34の途中の深さまで絶縁化された領域41を形成し、ゲインガイド型の電流狭窄構造を形成する。当該工程は、イオン注入領域を開口するレジスト膜を形成した後に、イオン注入することにより行う。その後、レジスト膜を除去する。
次に、図5(a)に示すように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition )法により全面に酸化シリコンを堆積させ、絶縁膜44を形成し、p型キャップ層35,40を露出させるコンタクト開口を形成する。続いて、p型キャップ層35,40上に、Ti/Pt/Auなどのp側電極42を形成し、一方、n型基板30の裏面側に、AuGe/Ni/Auなどのn側電極43を形成する。
次に、図5(b)に示すように、へき開により各半導体発光素子1に分割する。隣り合った2つの第1積層体ST1のストライプ間、および隣り合った2つの第2積層体ST2のストライプ間を境界として、n型基板30をへき開することにより、第1積層体ST1と第2積層体ST2のストライプを備えた半導体発光素子1が形成される。
次に、上記の半導体発光素子の製造方法の効果について、比較例を参照して説明する。
図6は、上記特許文献1〜3に記載された従来の半導体発光素子の製造において、基板上の積層体の配置を示す図である。図7は、本実施形態に係る半導体発光素子の製造において、基板上の積層体の配置を示す図である。
図6に示すように、従来では、第1積層体ST1のストライプと、第2積層体ST2のストライプとを1本ずつ交互に形成している。このため、例えば、半導体発光素子のチップ幅をWとした場合には、ストライプ幅が均一であると仮定すると、第2積層体材料が成長する第1積層体ST1間の幅は、W/2となる。
これに対して、本実施形態では、図7に示すように、第1積層体ST1のストライプを2つずつ隣り合うように形成し、第1積層体ST1の各ストライプ間に、隣り合った2つの第2積層体ST2のストライプを形成している。このため、例えば、半導体発光素子のチップ幅をWとした場合に、ストライプ幅が均一であると仮定すると、第2積層体材料が堆積する第1積層体ST1間の幅はWとなり、従来の2倍の面積を確保できる。
以上のように、第1積層体ST1と第2積層体ST2の並び順序を従来とは変えることにより、第1積層体ST1のストライプ間の面積を実質的に2倍にでき、第2積層体材料の結晶の品質や均一性等を一層安定に確保しやすくなる。すなわち、結晶の品質や均一性等を損なうことなく、ひとつひとつの半導体発光素子1のチップサイズ(幅)を小さくすることが可能になり、1つのウエハ(n型基板30)からの収率を容易に向上させることができる。したがって、レーザの歩留りや特性の均一性を保ちながら、さらなる小型化、低コスト化が可能となる。
あるいは、半導体発光素子1のチップサイズ(幅)を変更せずに、第2積層体材料の面積、すなわち2つの第1積層体ST1のストライプ間の面積を大きくすることができる。このため、半導体発光素子1のチップサイズを従来と同じとした場合には、第1積層体ST1のストライプ間に結晶成長させる第2積層体材料の結晶の品質や均一性等をさらに向上させることが可能となり、歩留りや均一性の厳しいレーザをより安定に製造することが可能になる。
さらに、本実施形態では、ウエハ(n型基板30)上での積層体のストライプの並び順の変更だけで、チップサイズを変更することができるため、設計が極めて容易であり、新たな開発コストがほとんどかからないという効果も有する。
ところで、図7に示すように、上記の半導体発光素子の製造方法では、積層体の配列順序が逆となる2種類の半導体発光素子が製造される。通常、半導体発光素子1の一方側および他方側の端面には、誘電体膜が形成される。この双方の誘電体膜の構成が同じ場合には、1種類の半導体発光素子1とみなすことができる。しかしながら、誘電体膜の構成が相違する場合には、発光部の並びが逆の2種類の半導体発光素子となる。
本実施形態に係る発光装置の製造方法は、発光部の並びが互いに逆の2種類の半導体発光素子が製造された場合において、同一の発光装置を製造することができるようにするものである。
図8は、半導体発光素子1がパッケージ(第1パッケージ)に実装されることにより製造される発光装置10の斜視図である。図8に示す第1パッケージは、いわゆるCANパッケージである。図8において、図中、矢印Y1で示す側が第1パッケージの表側(光出力側)であり、矢印Y2で示す側が裏側となる。
円盤状の基台11には、ヒートシンク12が固定されている。ヒートシンク12は、例えば、熱伝達が良好かつ低抵抗率材料である金属材料により形成される。ヒートシンク12上には、サブマウント13が搭載されている。サブマウント13には、モニター用の光検出素子としてのPINダイオード2と、第1および第2レーザダイオードLD1,LD2を備えた半導体発光素子1が実装されている。
PINダイオード2は、第1および第2レーザダイオードLD1,LD2のリア側に出射されたレーザ光を感知する。当該レーザ光の強度を測定することにより、レーザ光の強度が一定となるように第1および第2レーザダイオードLD1,LD2の駆動電流を制御するAPC(Automatic Power Control )制御が可能なように構成されている。
外部端子として、基台11を貫通するPINダイオード用端子14と、LD1用端子15と、LD2用端子16が設けられている。さらに、第1パッケージの裏面には、ヒートシンク12に接続された共通端子17が設けられている。
PINダイオード2の一方側の電極とPINダイオード用端子14とが、リード21により接続されている。PINダイオード2の他方側の電極とヒートシンク12とがリード22により接続され、これにより、PINダイオード2の他方側の電極と共通端子17とが接続される。
半導体発光素子1の第1レーザダイオードLD1の電極とLD1用端子15とが、リード23により接続され、第2レーザダイオードLD2の電極とLD2用端子16とがリード24により接続されている。半導体発光素子1の共通の電極(n側電極)と、ヒートシンク12とがリード25により接続され、これにより、半導体発光素子1の共通電極と共通端子17とが電気的に接続される。
上記の共通端子17と、PINダイオード用端子14、LD1用端子15、LD2用端子16との間に、半導体発光素子1およびPINダイオード2を駆動可能な駆動電圧が供給される。
図9は、サブマウント13に搭載された半導体発光素子1の断面図である。
半導体発光素子1は、p側電極42側から、サブマウント13上に形成された電極13aにハンダなどにより接続および固定される。第1レーザダイオードLD1のp側電極42と接続した電極13aに、上記したリード23が接続されている。第2レーザダイオードLD2のp側電極42と接続した電極13aに、リード24が接続されている。両レーザダイオードLD1,LD2に共通のn側電極43には、リード25が接続されている。
上記のサブマウント13に搭載された半導体発光素子1において、第1レーザダイオードLD1の第1活性層33中の発光点(発光部)P1から第1レーザ光が出射される。また、第2レーザダイオードLD2の第2活性層38中の発光点(発光部)P2から第2レーザ光が出射される。
図10(a)は図8に示す発光装置10を矢印Y1側(光出力側、表側)から見た場合における平面図であり、図10(b)は図8に示す発光装置10を矢印Y2側(裏側)から見た場合における平面図である。なお、図10において、PINダイオード用端子14は省略している。
図10(a)に示すように、光出力側から見た場合には、第1レーザダイオードLD1の発光点P1が右側に配置され、第2レーザダイオードLD2の発光点P2が左側に配置された発光装置10となる。
上記した半導体発光素子の製造方法では、発光点の並びが逆の2種類の半導体発光素子が製造される。図10に示すように一方の半導体発光素子を第1パッケージに実装した場合には、他方の半導体発光素子については、図11に示すようにして実装する。
図11(a)は、第2パッケージに他方の半導体発光素子を実装することにより製造される発光装置を光出力側(表側)から見た平面図であり、図11(b)は当該発光装置を裏側から見た平面図である。なお、図11において、PINダイオード用端子14は省略している。
図11に示すように、他方の半導体発光素子を実装するための第2パッケージは、第1パッケージと比較して、端子配置は同じであるが、内部の構造が反転している。
すなわち、第2パッケージの内部構造は、第1パッケージの光出力軸(図中、紙面に垂直方向)を基準として、180°回転させた構成をもつ。このように第1パッケージとは、反転してヒートシンク12およびサブマウント13が配置されており、サブマウント13上に半導体発光素子1が搭載されている。このように、第2パッケージに搭載された半導体発光素子1の向きが、第1パッケージ内の半導体発光素子1の配置と比べて反転する。この結果、第2パッケージに実装された状態において、半導体発光素子1の発光点P1,P2の並びが、第1パッケージに実装された半導体発光素子1の発光点P1,P2の並びと同一となる。
また、第1パッケージと、第2パッケージとは、パッケージの裏面側から見た場合に、外部端子である、PINダイオード用端子14(不図示)、LD1用端子15、LD2用端子16、共通端子17の配置が同一となっている。
このように、光出力面側から見た場合の発光点の並びと、裏面側から見た場合の外部端子の配置が同一になることから、半導体発光素子1をパッケージ化した発光装置10としては、1種類のものが作製される。
図12は、CDやDVDなどの波長の異なる光ディスクシステムにおける光学系ピックアップ装置に、半導体発光素子1がパッケージ化された発光装置10を使用した場合の構成図である。
光学ピックアップ装置100は、それぞれ個々に、すなわちディスクリートに構成された光学系を有し、例えば780nm帯の波長のレーザ光を出射する第1レーザダイオードLD1と650nm帯の波長のレーザ光を出射する第2レーザダイオードLD2を備えた発光装置10と、780nm帯用であって650nm帯に対しては素通しとなるグレーティングGと、ビームスプリッタBSと、コリメータCと、ミラーMと、CD用開口制限アパーチャRと、対物レンズOLと、マルチレンズMLと、フォトダイオードPDがそれぞれ所定の位置に配設されている。フォトダイオードPDには、例えば、780nm帯の光を受光する第1フォトダイオードと、650nm帯の光を受光する第2フォトダイオードが互いに隣接して並列に形成されている。
上記構成の光学ピックアップ装置100において、第1レーザダイオードLD1からの第1レーザ光L1は、グレーティングGを通過し、ビームスプリッタBSによって一部反射され、コリメータC、ミラーMおよびCD用開口制限アパーチャRをそれぞれ通過あるいは反射して、対物レンズOLにより光ディスクD上に集光される。
光ディスクDからの反射光は、対物レンズOL、CD用開口制限アパーチャR、ミラーM、コリメータCおよびビームスプリッタBSを介して、マルチレンズMLを通過し、フォトダイオードPD(第1フォトダイオード)上に投光され、この反射光の変化によりCDなどの光ディスクDの記録面上に記録された情報の読み出しがなされる。
一方、第2レーザダイオードLD2からの第2レーザ光L2も、上記と同じ経路を辿って光ディスクD上に集光され、その反射光はフォトダイオードPD(第2フォトダイオード)上に投光され、この反射光の変化によりDVDなどの光ディスクDの記録面上に記録された情報の読み出しがなされる。
以上説明したように、本実施形態に係る発光装置の製造方法によれば、発光点の並びが逆の2種類の半導体発光素子が作製された場合であっても、パッケージ化した発光装置10としては発光点の並びが同じものが作製されることから、光学ピックアップ装置100の光学系の配置を変更する必要がない。
また、2種類の半導体発光素子1をパッケージ化した2つの発光装置10の外部端子の配置を同じにすることにより、電源配置をも変更する必要がなくなり、実質的に同じ発光装置として扱うことができる。
このように、パッケージ化後には、同じ発光装置とみなすことができることから、上記の半導体発光素子の製造方法の実施に寄与することができる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
例えば、本実施形態では、パッケージとして、CANパッケージを例に説明したが、CANパッケージ以外のパッケージへの実装にも適用可能である。この場合にも、半導体発光素子1の表裏を反転させて実装することにより、発光装置の光出力側から見た場合に、2種類の半導体発光素子1の発光点の並びを同じにすることができる。
また、本発明に用いる半導体発光素子としては、レーザダイオードに限定されず、発光ダイオード(LED)とすることも可能である。また、第1および第2レーザダイオードの発光波長は、780nm帯と650nm帯に限定されるものではなく、その他の光ディスクシステムに採用されている波長とすることができる。
また、第1レーザダイオードLD1をリッジタイプとし、第2レーザダイオードLD2をイオン注入タイプとすることも可能であり、第1レーザダイオードLD1および第2レーザダイオードLD2ともに、リッジタイプあるいはイオン注入タイプの電流狭窄構造としてもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本実施形態に係る半導体発光素子の断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造における工程断面図である。 比較例の半導体発光素子の製造において、基板上の積層体の配置を示す図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造において、基板上の積層体の配置を示す図である。 半導体発光素子がパッケージ(第1パッケージ)に実装されることにより製造される発光装置の斜視図である。 サブマウントに搭載された半導体発光素子の断面図である。 (a)は第1パッケージを表側から見た平面図であり、(b)は第1パッケージを裏側から見た平面図である。 (a)は第2パッケージを表側から見た平面図であり、(b)は第2パッケージを裏側から見た平面図である。 光ピックアップ装置の構成図である。
符号の説明
1…半導体発光素子、2…PINダイオード、10…発光装置、11…基台、12…ヒートシンク、13…サブマウント、14…PINダイオード用端子、15…LD1用端子、16…LD2用端子、17…共通端子、21,22,23,24,25…リード、30…n型基板、31…n型バッファ層、32…n型クラッド層、33…活性層、34…p型クラッド層、35…p型キャップ層、36…n型バッファ層、37…n型クラッド層、38…活性層、39…p型クラッド層、40…p型キャップ層、41…絶縁化領域、42…p側電極、43…n側電極、44…絶縁膜、RD…リッジ形状、100…光学ピックアップ装置、ST1…第1積層体、ST2…第2積層体、LD1…第1レーザダイオード、LD2…第2レーザダイオード、BS…ビームスプリッタ、C…コリメータ、R…CD用開口制限アパーチャ、ML…マルチレンズ、PD…フォトダイオード、G…グレーティング、M…ミラー、OL…対物レンズ、D…光ディスク、L1…第1レーザ光、L2…第2レーザ光

Claims (5)

  1. 第1発光部から光を出射する第1積層体、および、前記第1発光部とは異なる発振波長の光を第2発光部から前記第1発光部と同じ方向へ出射する第2積層体が基板の上面に並ぶ第1半導体発光素子と、前記第1発光部および前記第2発光部が基板の上面において前記第1半導体発光素子に対して逆の配置で並ぶように、前記第1積層体および前記第2積層体が設けられた第2半導体発光素子とを製造する発光素子製造工程と、
    前記第1積層体の上面に設けられた電極に接続される第1端子と前記第2積層体の上面に設けられた電極に接続される第2端子とが間を隔てて並ぶ第1パッケージに、前記第1半導体発光素子を実装し、第1発光装置を製造する第1発光装置製造工程と、
    前記第1パッケージと同じ配置で前記第1端子と前記第2端子とが設けられた第2パッケージに、前記第2半導体発光素子を実装し、第2発光装置を製造する第2発光装置製造工程と
    を有し、
    前記第1発光装置製造工程では、
    前記第1半導体発光素子の前記第1発光部が前記第1パッケージの前記第1端子の側であって、前記第2発光部が前記第2端子の側に位置するように、前記第1半導体発光素子を前記第1パッケージの前記第1端子と前記第2端子との間に設置し、
    前記第2発光装置製造工程では、
    前記第2パッケージにおいて前記第2半導体発光素子の基板の上面が前記第1端子と前記第2端子の間で向く方向と、前記第1パッケージにおいて前記第1半導体発光素子の基板の上面が前記第1端子と前記第2端子の間で向く方向とが互いに逆になるように、前記第2半導体発光素子を前記第2パッケージに設置することで、
    前記第2半導体発光素子の前記第1発光部を前記第2パッケージの前記第1端子の側に位置させ、前記第2発光部を前記第2端子の側に位置させる、
    発光装置の製造方法。
  2. 前記第1パッケージおよび前記第2パッケージは、
    基台と、
    前記基台の面に固定されているヒートシンクと、
    前記ヒートシンク上に搭載されたサブマウントと
    を有し、
    前記第1端子と前記第2端子とのそれぞれは、前記基台の面において、前記サブマウントを挟むように設けられており、
    前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とのそれぞれは、前記第1パッケージと前記第2パッケージとのそれぞれにおいて、前記サブマウントに設置される、
    請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とのそれぞれは、前記基板の下面に電極が設けられており、
    前記第1パッケージおよび前記第2パッケージは、
    前記第1半導体発光素子と前記第2半導体発光素子とのそれぞれにおいて、前記基板の下面に設けられた電極に接続される第3端子と、
    前記サブマウントに搭載される光検出素子に接続される第4端子と
    を有し、
    前記第3端子と前記第4端子とが前記基台の面に設けられており、
    前記第1端子と前記第2端子と前記第3端子と前記第4端子とが前記基台の面に設けられた配置が、前記第1パッケージと前記第2パッケージとの間で同一である、
    請求項2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記発光素子製造工程は、
    前記基板の上面に、第1積層体材料を堆積させる工程と、
    前記第1積層体材料を加工して、前記第1積層体を2つずつ隣り合うように形成する工程と、
    前記第1積層体を被覆するように前記基板の上面に第2積層体材料を堆積させる工程と、
    前記第2積層体材料を加工して、前記第1積層体の間に、前記第2積層体を2つずつ隣り合うように形成する工程と、
    隣り合った2つの前記第1積層体の間、および、隣り合った2つの前記第2積層体の間において、前記基板を分断して、前記第1の半導体発光素子および前記第2の半導体発光素子を製造する工程と
    を有する請求項1から3のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
  5. 前記第1発光装置と前記第2発光装置とのそれぞれは、光学系を有する光学ピックアップ装置に使用される、
    請求項1から4のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
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