JP4327690B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザ装置およびその製造方法、特に互いに発振波長が異なる2つの半導体レーザからなるモノリシック構造を持つ2波長型の半導体レーザ装置およびその製造方法に関する。
近年、ビデオプレーヤーをはじめとする様々な分野で、大記憶容量を特徴とする光情報記録再生用DVDドライブが急速に普及している。また、従来利用されてきたCD、CD−R、CD−RWの読み出しも同じ機器で行えることが強く要望されている。このため、DVDやCDの記録・再生用に用いられる光ピックアップの光源として、DVD用の650nm帯の赤色半導体レーザの他にCD用の780nm帯の赤外半導体レーザが併用されている。
DVD等の記録・再生装置はパソコンなどの情報処理機器の小型化に伴い、その小型化及び薄型化を進展させる必要がある。これを実現するためには、光ピックアップの小型化及び薄型化が必要不可欠となる。光ピックアップの小型化及び薄型化には、光学部品を減らして装置を簡素化することが有効であり、その一つとして、赤色半導体レーザと赤外半導体レーザを集積化することが挙げられる。
この従来例として、赤色半導体レーザと赤外半導体レーザを同一の半導体基板上に集積化させたモノリシック半導体レーザが、例えば特許文献1等で提案されている。これにより、半導体レーザ自体を一つの部品に集約できるだけでなく、コリメータレンズやビームスプリッタ等の光学部品を赤色半導体レーザと赤外半導体レーザとで共通化でき、装置の小型化・薄型化に有効である。
一方、このモノリシック半導体レーザにおいて、さらなる光出力の向上が求められており、高出力動作時における安定動作、信頼性確保のために、実屈折率導波型構造とし、レーザ端面において、放射されるレーザ光よりもバンドギャップの大きい端面窓構造とすることが行われつつある。
レーザの高出力化に伴い、注入される電流量も大きくなるが、反面、端面コート膜とレーザ端面との界面準位で起こる非発光再結合に起因して端面近傍で発熱が生じやすくなる。
しかし、上記のように端面窓構造にすることにより、発熱によるレーザ劣化を抑制する事が可能となるため、高出力で動作させる半導体レーザ素子においては、端面窓構造の形成は赤外レーザ、赤色レーザともに必須である。端面窓構造の製造方法については、特許文献2や特許文献3などで提案されている。
このうち、特許文献2に記載された従来の技術における赤色レーザ装置の端面窓構造の製造方法を図7に示す。
図7(a)に示すように、有機金属気相エピタキシャル成長(以下、MOVPE法という)法によって、GaAsからなるn型基板401上に、GaAsからなるn型バッファ層402、AlGaInPからなるn型クラッド層403、活性層(発振波長が660nmの多重量子井戸構造)404、AlGaInPからなるp型第1クラッド層405、GaInPからなるエッチング停止層406、AlGaInPからなるp型第2クラッド層407、GaInPからなるp型中間層408、GaAsからなるp型コンタクト層409を順に積層する。
次に、ZnO膜410をスパッタ装置などの成膜装置を用いてウエハ全面に堆積させ(図示せず)、フォトレジストにより、レーザ端面となる領域近傍にのみZnO膜410aが残るようにパターニングを行う。
次に、絶縁膜411をウエハ全面に堆積させ、ZnO膜410aから積層された半導体層中、特に活性層中にZnが拡散されて達するように、適度な温度、時間で熱処理を行う(図7(b))。
この処理によりZnが拡散された領域では、活性層404の無秩序化が起こり、活性層404よりもバンドギャップの大きい窓構造412が形成される。最後にZnO膜410aを除去する(図7(c))。
ここで、AlGaInP系材料に対して、GaAs系材料はZnの拡散係数が小さいことを利用して、Znの拡散工程において、GaAsコンタクト層409をZn拡散制御層として機能させることで、端面部への窓構造形成を安定して行うことができる。さらに、窓構造412中におけるZnの過剰な拡散を抑制することで、その後、p型第2クラッド層407をストライプパターンに加工する工程において、下層のGaInPエッチングストップ層406の削れを抑制し、利得部と同等なストライプ形状とすることを可能としている。
一方、赤外レーザ光、赤色レーザ光を出射するレーザ素子を同一基板上にモノリシックに形成する2波長レーザにおいては、窓構造を形成するにあたり、次のような課題が主に挙げられる。
まず、上記したようにGaAs系材料ではZnの拡散係数が小さいため、活性層がGaAs系材料からなる赤外レーザは、活性層がAlGaInP系材料からなる赤色レーザに比べ、窓構造の形成が困難である。
さらに、上記の理由から、活性層構造の異なる赤外レーザ、赤色レーザ部での窓構造形成は、それぞれ別個の条件で行わなければならない。
しかし、このようにZn拡散のための熱処理を別個に行えば、先に窓構造を形成したレーザにおいて、過剰な熱処理が加わることとなり、その結果、半導体中での欠陥発生を誘発し、また、Znの過剰な拡散によって、レーザ利得部における活性層の信頼性低下が懸念される。
一方、これらの課題に対して、特許文献3や4などでそれぞれ対策がなされている。
特許文献3では、p型コンタクト層としてGaAsの代わりにAlGaAsを用いることで、Znの拡散を容易にしている。その結果、GaAs系材料を用いる赤外レーザにおいても制御性よく、再現性の高い窓構造形成が可能な事が報告されている。
また、特許文献4では、赤外レーザの活性層と、赤色レーザの活性層膜厚をそれぞれ最適化することで、同一の熱処理条件でZnを拡散させて窓構造が形成可能であることが報告されている。
特開平11−186651号公報 特開2001−210907号公報 特開2002−26447号公報 特開2001−345514号公報
しかし、上記したようなモノリシック2波長半導体レーザ素子において、特許文献3ないしは4に開示された方法を用いたとしても、Znの固相拡散による窓構造の同時形成は、依然として困難である。
特許文献3に開示された方法で、Znの拡散をAlGaInP系材料と同等にするためには、コンタクト層となるAlGaAsにおいてAl組成比を高くする必要がある。
しかし、AlGaAs中のAl組成比を高くすると、抵抗率もそれに伴い高くなってしまうため、赤外レーザ素子の素子抵抗が高くなり、高出力化に不利である。
一方、特許文献4に示されたように、それぞれのレーザ素子で活性層膜厚をZn拡散に対して最適化する方法では、それぞれのレーザ素子の性能を同時に最適化することが困難である。
また、モノリシック2波長レーザ素子を作製するにあたって、工数を低減するのに、赤色レーザ、赤外レーザの両方でクラッド層材料を同種とし、その材料としてAlGaInP系材料が用いられることが多いが、それぞれのレーザ素子の性能の最適化をするためにクラッド層の組成を赤色、赤外で変える場合も生じる。
しかし、その場合には、クラッド層中でのZn拡散係数の差が生じ、活性層膜厚のみではZnの拡散を制御しきれない。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するため、簡便な構成で、同時にZnの熱拡散による赤外レーザ素子、赤色レーザ素子の活性層の無秩序化を行うことができ、かつ、高信頼性のモノリシック2波長半導体レーザ装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の半導体レーザ装置は、第1の波長の光を発する第1の半導体レーザ素子と、第2の波長の光を発する第2の半導体レーザ素子とが同一の基板上に形成されてなるモノリシックタイプの半導体レーザ装置であって、前記第1の半導体レーザ素子および前記第2の半導体レーザ素子はそれぞれ、少なくとも第1導電型クラッド層、活性層、第2導電型クラッド層をこの順に積層してなるダブルへテロ構造と、少なくとも前記第2導電型クラッド層と、その上に設けられたコンタクト層と、を含むリッジ形状の導波路を有しており、前記第1の半導体レーザ素子と前記第2の半導体レーザ素子には、それぞれ共振器端面に高濃度の不純物が導入された窓構造領域が形成され、前記第1の半導体レーザ素子における前記活性層は、前記第2の半導体レーザ素子における活性層よりも前記不純物に対する拡散係数が小さい材料からなり、前記第1の半導体レーザ素子における前記コンタクト層は、前記第2の半導体レーザ素子における前記コンタクト層よりも膜厚が薄いことを特徴とする。
前記第1の半導体レーザ素子および前記第2の半導体レーザ素子において、前記リッジの側面を覆うように電流ブロック層が形成されていることが好ましい。
前記第1の半導体レーザ素子の前記コンタクト層と前記第2の半導体レーザ素子の前記コンタクト層とで、膜厚差が0.01μm以上であることが好ましい。
前記第1の半導体レーザ素子における前記コンタクト層と前記第2の半導体レーザ素子における前記コンタクト層とは、いずれもAlxGa1-xAs(0≦x≦0.4)からなることが好ましい。
前記第1の半導体レーザ素子における前記コンタクト層と前記第2の半導体レーザ素子における前記コンタクト層は、それぞれキャリア濃度が5×1017cm-3以上であることが好ましい。
前記電流ブロック層は、少なくとも前記リッジ形状の導波路における前記窓構造が形成された領域の上面を覆っていることが好ましい。
前記第1の半導体レーザ素子と前記第2の半導体レーザ素子との間には分離溝が設けられており、前記分離溝内に絶縁膜が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、モノリシック2波長半導体レーザにおいて、不純物が拡散しにくい材料系を用いる半導体レーザのコンタクト層をより薄く形成することで、窓構造形成時の不純物拡散ひいては無秩序化等を2つのレーザ間で揃えることができ、窓構造形成工程を1回で行えるため、工程数の削減、ひいては製造コストの低減が図れる。
また、不要な熱処理工程を削減できるため、活性層内への不純物の過剰な拡散を防止でき各半導体レーザの信頼性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
(2波長半導体レーザの構造)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体レーザ装置の構造を示した模式図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は断面図である。
本実施の形態のモノリシック2波長半導体レーザは、n型GaAs基板101上に、赤外レーザ素子110と赤色レーザ素子120を備えており、各素子の構成は以下の通りである。
赤外レーザ素子110は、n型GaAs基板101上に、n型GaAsバッファ層102、n型(AlxGa1-xyIn1-yPクラッド層103、GaAs/AlGaAs系の活性層104、p型(AlxGa1-xyIn1-yP第1クラッド層105、p型GaInPエッチングストップ層106、リッジ状に形成されたp型(AlxGa1-xyIn1-yP第2クラッド層107、p型GaInP中間層108、およびp型GaAsコンタクト層109と、を備えている。
一方、赤色レーザ素子120は、n型GaAs基板101上に、n型GaAsバッファ層112、n型(AlxGa1-xyIn1-yPクラッド層113、GaInP/AlGaInP系の活性層114、p型(AlxGa1-xyIn1-yP第1クラッド層115、p型GaInPエッチングストップ層116、リッジ状に形成されたp型(AlxGa1-xyIn1-yP第2クラッド層117、p型GaInP中間層118、およびp型GaAsコンタクト層119と、を備えている。
また、電流ブロック層132が、第2クラッド層107、117からなるリッジ側面およびエッチングストップ層106、116の上面に亘って形成されており、各レーザ素子の端面近傍にはZnを拡散させてなる窓構造131が形成されている。
このとき、窓構造領域131上のGaAsコンタクト層109、119はエッチングにより除去されている。
赤外レーザ素子110と赤色レーザ素子120とは、n型基板101までエッチングして形成された分離溝130によって電気的に絶縁されており、分離溝130内には絶縁膜が形成されている。赤外レーザ素子110および赤色レーザ素子120における各層はMOCVD法により形成されている。
本実施の形態における特徴は、赤外レーザ素子110におけるp型GaAsコンタクト層109が、赤色レーザ素子120におけるp型GaAsコンタクト層119よりも膜厚が薄く成膜されている点にある。本実施の形態では、赤外レーザ側のp型GaAsコンタクト層109の膜厚を0.1μm、赤色レーザ側のp型GaAsコンタクト層119の膜厚を0.2μmとした。また、窓構造131上のGaAsコンタクト層109、119はエッチング除去されている。これらのコンタクト層間で膜厚差を設ける作用、窓構造上のコンタクト層除去の作用等については、以下の製造方法の説明にて述べる。
(2波長半導体レーザの製造方法)
次に、上記構造の半導体レーザ装置を製造する方法について、図2、図3、図4を参照して説明する。図2、図3、図4は、本実施形態における製造方法の各工程を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、n型GaAs基板201上に、n型GaAsバッファ層202、n型(AlxGa1-xyIn1-yPクラッド層203、GaAs/AlGaAs系材料の活性層204、p型(AlxGa1-xyIn1-yP第1クラッド層205、p型GaInPエッチングストップ層206、およびp型(AlxGa1-xyIn1-yP第2クラッド層207、p型GaInP中間層208、p型GaAsコンタクト層209を、MOCVD法を用いて順次形成する。
本実施の形態では、各クラッド層における(AlxGa1-xyIn1-yPの組成は、x=0.7、y=0.5とした。
次に図2(b)に示すように、赤色レーザ素子が形成される領域において、フォトリソグラフィー技術およびウエットエッチング技術を用いて、上記の積層半導体層を除去し赤外レーザ素子領域210を形成する。
ここで、Pを含む半導体層のエッチングには、塩酸系のエッチャントを用い、Asを含む半導体層のエッチングには硫酸系のエッチャントを用いて、エッチングの選択性を向上させて、n型GaAsバッファ層202を残すようにエッチングを行った。
次に図2(c)に示すように、n型GaAsバッファ層202の表面が露出した領域を含むn型基板201上に、n型GaAsバッファ層212、n型(AlxGa1-xyIn1-yPクラッド層213、GaInP/AlGaInP系の活性層214、p型(AlxGa1-xyIn1-yP第1クラッド層215、p型GaInPエッチングストップ層216、およびp型(AlxGa1-xyIn1-yP第2クラッド層217、p型GaInP中間層218、p型GaAsコンタクト層219を、MOCVD法を用いて順次形成する。
本実施の形態では、各クラッド層における(AlxGa1-xyIn1-yPの組成は、x=0.7、y=0.5とした。
次に、図2(d)に示すように、赤外レーザ素子領域210上に形成された赤色レーザ素子を構成する上記の各層を除去(赤色レーザ領域220の形成)し、同時に、赤外レーザ素子と赤色レーザ素子を素子分離するために、フォトリソグラフィーとウエットエッチングにより分離溝230を形成する。
ここで、赤色レーザ素子を構成する各層は、Pを含む半導体層であるため、エッチャントとして塩酸系のエッチャントを用いた。
なお、本実施の形態では、赤色レーザ素子のp型GaAsコンタクト層219の膜厚を0.2μmとし、赤外レーザ素子のp型GaAsコンタクト層209の膜厚はそれよりも薄く0.1μmとなるようにした。また、電極形成前にコンタクト層表面の酸化膜を除去したり、それ以外の工程でコンタクト層がエッチングされたりするため、各コンタクト層の膜厚は形成時点で0.1μm以上あることが望ましい。
次に、図3(e)に示すように、端面窓構造231を以下の方法で形成する。
n型基板201全面にスパッタ法を用いてZnO(図示せず)を堆積し、レーザへき開部より20μm程度の領域のみZnOが残るようにパターニングを行う。さらに、ZnOを含むn型基板201全面に、キャップ膜としてSiO2膜(図示せず)を堆積する。
その後、熱処理を行い、ZnOからその直下の半導体層へZnを熱拡散させ、活性層の無秩序化を行って、窓構造231を形成する。
本実施の形態では、p型GaAsコンタクト層209の膜厚とp型GaAsコンタクト層219の膜厚とが異なるため、上記のように同じ拡散源から同一条件の熱処理を行ってZnを熱拡散させた場合、本来はその拡散プロファイルが異なってくる。
しかし、本実施の形態において、赤外レーザ素子の活性層はAsを含む半導体層で、赤外レーザ素子の活性層はPを含む半導体層であり、前者の半導体層におけるZnの熱拡散係数は後者のそれよりも小さい。
よって、本実施の形態のように、赤外レーザ素子におけるコンタクト層の膜厚を赤色レーザ素子におけるコンタクト層の膜厚よりも薄くなるように設定することにより、同一の熱処理条件で、それぞれの活性層において同様に無秩序化、平均組成化させることが可能となる。
次に、図3(f)に示すように、赤外レーザ領域、赤外レーザ領域のそれぞれにSiO2膜(図示せず)を形成し、これをフォトリソグラフィー技術およびドライエッチング技術を用いてストライプ形状のマスクパターンに加工する(図示せず)。このストライプ状のパターンをマスクとして赤外レーザ素子の第2クラッド層207と赤色レーザ素子の第2クラッド層217をGaInPエッチングストップ層206、216に至るまでそれぞれエッチングし、リッジを形成する。
このエッチングは、誘導結合型プラズマもしくは、反応性イオンプラズマを用いたドライエッチングとウエットエッチングを併用して行った。
その後、マスクパターンをフッ酸系のエッチャントで除去し、さらに、フォトリソグラフィー技術およびウエットエッチング技術を用いて、p型GaAsコンタクト層209、219を、赤外レーザ領域、赤色レーザ素子における窓構造231領域から利得部へ25μm内側に入った領域まで除去した(図示せず)。
ここで、コンタクト層をエッチングするエッチャントとして、硫酸系のエッチング液を用いた。
次に、図4(g)に示すように、ウエハ全面に電流ブロック層232となる誘電体膜を堆積させ、フォトリソグラフィー及びエッチング技術を用いてリッジ上部の電流ブロック層232を除去する。このとき、先に述べたZn拡散領域上より内側までエッチングしたコンタクト層上のブロック層は残すようにパターニングした。
図4(h)は、図4(g)に示したA−A’での断面図であり、レーザ利得部の断面にあたり、図4(i)は、図4(g)に示したB−B’での断面図であり、窓領域の断面にあたる。
図4(i)に示したように、窓構造231領域上でコンタクト層を除去し、その上を電流ブロック層232で被覆するのは、窓形成領域221への電流注入によって、共振器端面で発熱が起こり、劣化を引き起こし信頼性が低下することを防ぐためである。
窓構造231への電流注入を防ぐためには、窓構造231よりも利得部に向かって内側に少なくとも5μm以上はコンタクト層を除去し、さらに電流ブロック層で被覆することが必要である。
しかしながら、コンタクト層を除去しすぎると、抵抗上昇等によってレーザの電流光出力特性のしきい値等の特性変動を起こす恐れがある。このような変動を抑制するためには、除去幅を80μm以内に収めることが望ましい。
最後に、各層を含むn型基板201の表面にp側電極(図示せず)を、基板201の裏面にn側電極(図示せず)を形成する。
以上のように、本実施の形態によれば、Zn拡散によって端面窓構造を形成するにあたって、各レーザ素子におけるGaAsコンタクト層の膜厚を異ならせて、Znの拡散を制御することにより、同じアニール条件でもそれぞれのレーザ素子の活性層の無秩序化、平均組成化を行うことができ、工程数の削減が図れる。
また、各レーザ素子において別々に窓構造を形成すると、一方の素子に過剰な熱履歴が加わりやすく、それぞれのレーザ素子において信頼性の低下を防止しつつ平均組成化等を最適化することが困難であるが、本実施の形態によれば、余分な熱履歴を加えることなく窓構造が形成できるため、レーザ装置の歩留まり向上、信頼性向上が図れる。
なお、赤外レーザ素子210のGaAsコンタクト層209については、接触抵抗の低減および電極との界面準位抑制のために、p型GaAsコンタクト層の表面をウエットクリーニングすることが望ましい。このことを考慮すると、GaAsコンタクト層209の膜厚は、0.05μm以上の膜厚が必要である。
また、赤外レーザ素子210と赤色レーザ素子220のGaAsコンタクト層209、219の膜厚差は、活性層へのZn拡散速度の差で決まる。この速度は、各素子のGaAsコンタクト層のキャリア濃度およびp型クラッド層のキャリア濃度にも依存しているが、各素子での拡散係数の差を考慮すると、0.01μm以上の膜厚差をつける必要があり、0.05μm以上の差をつけることが望ましい。
さらに、接触抵抗を下げるためにはコンタクト層のキャリア濃度設定も重要である。
コンタクト層と電極との接触抵抗率を単純に10-5Ω・cm2程度に下げるためには、コンタクト層のキャリア濃度を1×1018cm-3以上にする必要がある。
しかし、レーザ素子の抵抗は、リッジ幅によっても決まるため、例えば、素子抵抗を5Ω以内に抑えようとすると、少なくともキャリア濃度は、5×1017cm-3以上は必要である。
本実施の形態では、p型GaAsコンタクト層209、219ともに、キャリア濃度を1×1019cm-3に設定した。
なお、キャリア濃度の上限については、結晶成長でドープ可能なレベルかつ、活性層へのZn拡散への影響がないレベルまでの高濃度ドープが可能である。
また、上述したように、赤外レーザのp型GaAsコンタクト層209と赤色レーザのp型GaAsコンタクト層219の間でキャリア濃度差を設けることでも、Zn拡散による活性層の無秩序化等を制御することはある程度可能である。
このようにp型GaAsコンタクト層間に膜厚差を設けるだけでなく、さらにキャリア濃度差も設けるようにすると、活性層構造およびクラッド層の膜厚や組成が変わる場合でも、各コンタクト層の膜厚差を小さくでき、このモノリシック半導体レーザ素子をサブマウント等に実装する際に、各発光点を実装基準面に平行に近づけることができ、このレーザ素子を用いた光学系の設計等に制限を与えずに済むという利点がある。
例えば、赤外レーザ側のp型GaAsコンタクト層209のキャリア濃度を1×1019cm-3から3×1019cm-3程度にあげることで、膜厚を30%以上厚くできるため、赤色レーザのコンタクト層219との膜厚差を小さくできる。
なお、本実施の形態では、赤外レーザのp型コンタクト層および赤色レーザのp型コンタクト層としてGaAsを用いたが、AlxGa1-xAs(0<x≦0.4)を用いてもよい。
コンタクト層内にAlを含むことにより、特に赤外レーザ側で、Znを活性層に拡散させることが容易となる。ただし、Alを含むことによりコンタクト層表面に酸化物が形成され易くなり、界面準位に起因するコンタクト抵抗の上昇を引き起こすため、Alの含有率xは0.4以下となるのが望ましい。
また、本実施の形態では、赤外レーザ、赤色レーザともにクラッド層の組成を同じとしたが、クラッド層中のAl、GaおよびInの組成比が、赤外レーザ、赤色レーザでそれぞれ異ならせてもよい。その場合は、コンタクト層の膜厚差ないしはキャリア濃度差を調整することが必要となる。
また、本実施の形態では、クラッド層をAlGaInP系材料としたが、GaAs系材料としてもよい。なお、電流ブロック層は、例えば、AlInP等の半導体層を用いてもよい。
なお、本実施の形態では、Znを拡散させて窓構造を形成したが、他の不純物、例えばSi等を用いてもよい。
(実施の形態2)
次に上記構造の半導体レーザを製造する第2の方法について、図5の工程断面図を参照して説明する。
第1の実施の形態に示したのと同様に、図2(a)から図3(f)に示す工程を経て導波路となるリッジストライプまで形成する。
次に図5(a)に示すように、フォトリソグラフィーを用いて窓構造331上のSiO2膜(図示せず)およびコンタクト層309、319をエッチングする。
次に図5(b)に示すように、リッジ形成時に用いた利得部コンタクト層309、319上にあるSiO2からなるマスクパターンを残したまま、選択成長によりAlInP電流ブロック層332を形成する。これにより、端面の窓構造部への電流注入を防止できる。
次に、素子分離部330に成長したAlInP電流ブロック層332をフォトリソグラフィーとエッチング技術を用いて除去する。AlInP電流ブロック層332のエッチングにあたって、塩酸系のエッチャントを用い、GaAs基板301および、AlGaInPクラッド層307、317に対して選択的に除去した(図示せず)。
図6(c)に示すように絶縁膜を堆積させ、フォトリソグラフィーとエッチングにより素子分離部330上に絶縁膜333が残るようにパターニングを行う。
素子分離部のAlInP電流ブロック層332のエッチングにより分離部でGaAs基板301の表面が露出するが、このままの状態で半導体レーザ装置の組み立てを行うと、はんだなどのチップ接着材料が溝部へ入り込んで赤外レーザ310、赤色レーザ320のショート引き起こす。本実施の形態に示したように、分離溝330内に絶縁膜333を設ければ上記したショートを抑制することが可能となる。
最後に、各層を含むn型基板301の表面にp側電極(図示せず)を、基板301の裏面にn側電極(図示せず)を形成する。
本実施の形態によれば、実施の形態1に示したのと同様の効果を奏するのに加え、上述したように組み立て時の各レーザ素子間のショートを防止できる。また、電流ブロック層として各レーザ素子の出射光を吸収しない半導体層であるAlInPを用いることにより、高出力化が図れるとともに、SiO2等の誘電体膜よりも熱伝導率が高いため放熱性に優れ、高出力化に有利である。また、各レーザ素子を構成する半導体層との屈折率差をSiO2等の誘電体膜よりも小さく設定できる点でも高出力化に有利である。
なお、本実施の形態ではAlInP電流ブロック層を用いたが、各レーザ素子の出射光を吸収しないという点で、Al含有率の高いAlGaInPでもよい。
本発明に係る半導体レーザ装置は、赤外レーザ、赤色レーザをモノリシックに形成し、かつ端面窓構造を形成する際、赤外レーザ、赤色レーザともに同じ熱処理で活性層の無秩序化等を可能にするため、プロセスの簡素化のみならず、過剰な熱処理を伴わないため、高出力かつ高信頼性の素子が得られ、特に記録用光ディスク装置等に適用する上で有用である。
本発明の実施の形態1における半導体レーザ装置の構造を示した模式図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図 本発明の実施の形態1における半導体レーザ装置の製造工程説明図 本発明の実施の形態1における半導体レーザ装置の製造工程説明図 本発明の実施の形態1における半導体レーザ装置の製造工程説明図 本発明の実施の形態2における半導体レーザ装置の製造工程説明図 本発明の実施の形態2における半導体レーザ装置の製造工程説明図 従来の技術における赤色レーザ装置の端面窓構造の製造工程説明図
符号の説明
101、201、301 n型GaAs基板
102、202、302 n型GaAsバッファ層
103、203、303 n型(AlxGa1-xyIn1-yPクラッド層
104、204、304 GaAs/AlGaAs系の活性層
105、205、305 p型(AlxGa1-xyIn1-yP第1クラッド層
106、206、306 p型GaInPエッチングストップ層
107、207、307 p型(AlxGa1-xyIn1-yP第2クラッド層
108、208、308 p型GaInP中間層
109、209、309 p型GaAsコンタクト層
110、210、310 赤外レーザ素子
112、212、312 n型GaAsバッファ層
113、213、313 n型(AlxGa1-xyIn1-yPクラッド層
114、214、314 GaInP/AlGaInP系の活性層
115、215、315 p型(AlxGa1-xyIn1-yP第1クラッド層
116、216、316 p型GaInPエッチングストップ層
117、217、317 p型(AlxGa1-xyIn1-yP第2クラッド層
118、218、318 p型GaInP中間層
119、219、319 p型GaAsコンタクト層
120、220、320 赤色レーザ素子
130、230、330 分離溝
131、231、331 窓構造
132、232 誘電体電流ブロック層
332 AlInP電流ブロック層
333 絶縁膜
401 n型GaAs基板
402 n型GaAsバッファ層
403 n型AlGaInPクラッド層
404 発振波長が660nmの多重量子井戸構造活性層
405 p型AlGaInP第1クラッド層
406 GaInPエッチング停止層
407 p型AlGaInP第2クラッド層
408 p型GaInP中間層
409 p型GaAsコンタクト層
410、410a ZnO膜
411 絶縁膜
412 窓構造

Claims (7)

  1. 第1の波長の光を発する第1の半導体レーザ素子と、第2の波長の光を発する第2の半導体レーザ素子とが同一の基板上に形成されてなるモノリシックタイプの半導体レーザ装置であって、
    前記第1の半導体レーザ素子および前記第2の半導体レーザ素子はそれぞれ、少なくとも第1導電型クラッド層、活性層、第2導電型クラッド層をこの順に積層してなるダブルへテロ構造と、
    少なくとも前記第2導電型クラッド層と、その上に設けられたコンタクト層と、を含むリッジ形状の導波路を有しており、
    前記第1の半導体レーザ素子と前記第2の半導体レーザ素子には、それぞれ共振器端面に高濃度の不純物が導入された窓構造領域が形成され、
    前記第1の半導体レーザ素子における前記活性層は、前記第2の半導体レーザ素子における活性層よりも前記不純物に対する拡散係数が小さい材料からなり、
    前記第1の半導体レーザ素子における前記コンタクト層は、前記第2の半導体レーザ素子における前記コンタクト層よりも膜厚が薄いことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記第1の半導体レーザ素子および前記第2の半導体レーザ素子において、
    前記リッジの側面を覆うように電流ブロック層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記第1の半導体レーザ素子の前記コンタクト層と前記第2の半導体レーザ素子の前記コンタクト層とで、膜厚差が0.01μm以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記第1の半導体レーザ素子における前記コンタクト層と前記第2の半導体レーザ素子における前記コンタクト層とは、いずれもAlxGa1-xAs(0≦x≦0.4)からなることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記第1の半導体レーザ素子における前記コンタクト層と前記第2の半導体レーザ素子における前記コンタクト層は、それぞれキャリア濃度が5×1017cm-3以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記電流ブロック層は、少なくとも前記リッジ形状の導波路における前記窓構造が形成された領域の上面を覆っていることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記第1の半導体レーザ素子と前記第2の半導体レーザ素子との間には分離溝が設けられており、前記分離溝内に絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
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