JP2009302582A - 二波長半導体レーザ装置 - Google Patents

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徹 高山
Tomoya Sato
智也 佐藤
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Abstract

【課題】集積化二波長半導体レーザの、窓領域形成のための無秩序化に起因する無効電流を抑制する。
【解決手段】同一基板に集積化され、AlGaAs系バッファ層11、21、AlGaInP系クラッド層12、22、AlGaAs系及びAlGaInP系の量子井戸活性層13、23、およびクラッド層14、24を備えた赤外、赤色半導体レーザ10、20。活性層は端面部の不純物Zn拡散により無秩序化。赤外、赤色レーザの発振波長λ1、λ2、バッファ層の禁制帯幅エネルギーE1、E2、当該エネルギー相当の波長λb1、λb2が、λ1>λb1、λ2>λb2、λ1>λ2、E1≦E2を満足。バッファ層上の端面部ではクラッド層のp型不純物濃度が1×1018cm−3以上。赤外、赤色レーザのバッファ層のAl組成X1、X2は、X1≧0、X2>0.37、X2>X1を満足。結晶成長工程における熱履歴は、赤外レーザの方が赤色レーザよりも長い。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク装置のピックアップ用光源、その他の電子装置、情報処理装置などに必要な光源として用いられる赤色及び赤外域の半導体レーザに関する。
高密度記録が可能で大容量のディジタルビデオディスク(DVD)を用いて記録・再生を行うためのDVD装置では、その記録再生用のレーザ光源として、発光波長650nmのAlGaInP系半導体レーザが用いられる。このため、従来のDVD装置の光学ピックアップでは、発光波長が780nmのAlGaAs系半導体レーザを用いて再生を行うコンパクトディスク(CD)やミニディスク(MD)を再生することができなかった。
そこで、この問題を解決するために、別々のパッケージにレーザチップを組み込み、発光波長が650nm帯のAlGaInP系半導体レーザと、発光波長が780nm帯のAlGaAs系半導体レーザとを搭載した光学ピックアップが採用されている。しかしながら、そのような光学ピックアップは、AlGaInP系半導体レーザとAlGaAs系半導体レーザの二つのパッケージが搭載されていることにより、サイズが大きく、したがってDVD装置のサイズも大型化する問題を生じる。そこで、この問題を解決するために、特許文献1には、同一基板上に成長された半導体層により発光素子構造が形成され、互いに発光波長が異なる複数種類の半導体発光素子を有する集積型半導体発光装置が開示されている。
この従来例の集積型半導体発光装置を図7に示す。この集積型半導体レーザ装置においては、同一のn型GaAs基板40上に、発光波長が700nm帯(例えば、780nm)のAlGaAs系半導体レーザLD1と、発光波長が600nm帯(例えば、650nm)のAlGaInP系半導体レーザLD2とが、互いに分離した状態で集積化されている。n型GaAs基板40としては、例えば、(100)面方位を有するものや、(100)面から例えば5〜15°オフした面を主面とするものが用いられる。
AlGaAs系半導体レーザLD1は、基板40上に積層された、n型GaAsバッファ層41、n型AlGaAsクラッド層42、単一量子井戸(SQW)構造または多重量子井戸(MQW)構造の活性層43、p型AlGaAsクラッド層44、およびp型GaAsキャップ層45により構成される。p型AlGaAsクラッド層44の上部およびp型GaAsキャップ層45は、一方向に延びるストライプ形状を有する。このストライプ部の両側の部分にはn型GaAs電流狭窄層46が設けられており、これによって電流狭窄構造が形成されている。ストライプ形状のp型GaAsキャップ層45およびn型GaAs電流狭窄層46上にはp側電極47が、p型GaAsキャップ層45とオーミックコンタクトして設けられている。p側電極47としては、例えばTi/Pt/Au電極が用いられる。
AlGaInP系半導体レーザLD2は、基板40上に積層された、n型GaAsバッファ層51、n型AlGaInPクラッド層52、SQW構造またはMQW構造の活性層53、p型AlGaInPクラッド層54、p型GaInP中間層55、およびp型GaAsキャップ層56により構成される。p型AlGaInPクラッド層54の上部、p型GaInP中間層55およびp型GaAsキャップ層56は、一方向に延びるストライプ形状を有する。このストライプ部の両側の部分にはn型GaAs電流狭窄層57が設けられており、これによって電流狭窄構造が形成されている。ストライプ形状のp型GaAsキャップ層56およびn型GaAs電流狭窄層57上にはp側電極58が、p型GaAsキャップ層56とオーミックコンタクトして設けられている。p側電極58としては、例えばTi/Pt/Au電極が用いられる。
n型GaAs基板40の裏面にはn側電極59が、このn型GaAs基板1とオーミックコンタクトして設けられている。このn側電極59としては、例えばAuGe/Ni電極やIn電極が用いられる。
AlGaAs系半導体レーザLD1のp側電極47およびAlGaInP系半導体レーザLD2のp側電極58は、パッケージベース60上に互いに電気的に分離した状態で設けられたヒートシンクH1、H2上に、それぞれはんだ付けされている。
以上のように構成されたこの従来例の集積型半導体レーザ装置においては、p側電極47とn側電極59との間に電流を流すことによりAlGaAs系半導体レーザLD1を駆動することができ、p側電極58とn側電極59との間に電流を流すことによりAlGaInP系半導体レーザLD2を駆動することができる。そして、AlGaAs系半導体レーザLD1を駆動することにより波長700nm帯(例えば、780nm)のレーザ光を取り出すことができ、AlGaInP系半導体レーザLD2を駆動することにより波長600nm帯(例えば、650nm)のレーザ光を取り出すことができる。AlGaAs系半導体レーザLD1を駆動するか、AlGaInP系半導体レーザLD2を駆動するかの選択は、外部スイッチの切り換えなどにより行うことができる。
以上のように、この従来例の集積型半導体レーザ装置は、発光波長が700nm帯のAlGaAs系半導体レーザLD1と、発光波長が600nm帯のAlGaInP系半導体レーザLD2とを有することにより、DVD用のレーザ光とCDおよびMD用のレーザ光とを互いに独立に取り出すことができる。このため、この集積型半導体レーザ装置をDVD装置の光学ピックアップにレーザ光源として搭載することにより、DVD、CDおよびMDのいずれの再生または記録も可能となる。しかも、AlGaAs系半導体レーザLD1およびAlGaInP系半導体レーザLD2は、同一のn型GaAs基板1上に成長された半導体層によりレーザ構造が形成されているので、この集積型半導体レーザ装置のパッケージは一つで済む。このため、光学ピックアップの小型化を図ることができ、したがってDVD装置の小型化を図ることができる。
また、半導体レーザにおいて、高速に光ディスクを書き換えるためにはできるだけ高い光出力が要望される。例えば、4倍速以上の高速でDVDの光ディスクを書き換えるためには、光出力として100mW以上の高出力が必要とされる。このような高出力を得るためには、高出力時に半導体レーザの端面が自らの光出力により溶融破壊されるCOD(atastrophic ptical amage)を防ぐ必要がある。CODを防ぐためには、レーザの共振器端面内部の光密度を低減し、発熱を抑えることが有効である。このためには、レーザ光を取り出す半導体レーザの前端面を、SiO、Al、アモルファスSiといった誘電体でコーティングし、前面の反射率を下げることが有効である。
一般的にAlGaInP系材料やAlGaAs系材料からなる半導体レーザの共振器端面の反射率は、端面コーティングされていない場合約30%となる。この場合、共振器端面において約30%のレーザ光が反射して共振器内部にフィードバックされ、約70%の光が前端面より取り出されることになる。これに対し、例えば、前面の反射率が10%となるように誘電体膜をコーティングすると、共振器端面において10%のレーザ光が反射して共振器内部にフィードバックされ、90%の光が前端面より取り出されることになる。すなわち、前端面から取り出される光出力が同じ場合、前面の反射率を小さくすれば、共振器端面の光密度も低減することができる。従って、前面の反射率を低減することはCODレベルの増大につながり、高出力レーザを得るための有効な手段である。
さらに、レーザ光を取り出す共振器面とは逆の側である後端面反射率を高く設定すれば、半導体レーザの前面からの光の取り出し効率をさらに高めることができる。そこで、高出力半導体レーザにおいては、前面の反射率を低減し、後面の反射率は逆に高反射率とする端面コート条件が、広く用いられている。同一基板上に赤色、赤外域で発光する半導体レーザを集積化した二波長レーザにおいても、高出力動作を得るためには前述の理由から、赤色、赤外に対して低反射率、高反射率を同時に得ることが可能な誘電体膜によりレーザ共振器端面にコーティングを施している。
ただし、上記のような端面コーティングを施したとしても、レーザ共振器端面の活性層のバンドギャップエネルギーは表面準位の影響を受け、共振器内部の活性層のバンドギャップエネルギーよりも小さくなる。また、半導体レーザに電流注入を行うと、ジュール発熱や、活性層での非発光再結合の影響を受け活性層のバンドギャップエネルギーが縮小してしまう。特に、高出力レーザでは、前述のように前端面の反射率を小さくするため、前端面近傍での活性層の光密度が共振器内部で最も大きくなり、温度が上昇しやすくなる。このため前端面近傍の活性層のバンドギャップエネルギーはさらに縮小し、レーザ光に対する吸収損失が増大し、さらに発熱してしまう。その結果、端面のCODを生じてしまう。
このような端面破壊が生じることを防ぐためには、レーザ端面近傍の量子井戸活性層を不純物拡散により無秩序化して端面窓構造を形成し、あらかじめ、端面近傍の活性層のバンドギャップエネルギーを増大させる。その結果、発熱により端面近傍の活性層のバンドギャップが縮小してもレーザ発振光に対してほぼ透明な状態を維持できるようになり、CODが発生する光出力を増大させることが可能となる。
また今後は、再生のみならず記録機能を有する記録16倍速対応DVDや記録48倍速対応のCD−Rといった、高速書き込み可能な光ディスクシステム用の光源の需要が益々高まっていく。この場合、光源として用いられるレーザには80℃以上の高温動作時においても、少なくとも250mW以上の高出力動作が可能なことが求められている。
上述のとおり、半導体レーザを高出力動作させる場合、レーザ光を取り出す側の共振器端面(前端面)とその反対側の共振器端面(後端面)には、それぞれ、反射率10%以下の低反射率(AR;nti eflection)、及び反射率85%以上の高反射率(HR;igh eflection)を有する誘電体膜のコーティングを行う。このような低反射率/高反射率コーティングを行うことにより、電流−光出力特性における外部微分量子効率(スロープ効率)の向上を図り、少ない注入電流量で高い光出力を実現する。さらに、端面近傍の量子井戸活性層を不純物拡散による無秩序化を施すことにより、レーザ光自身の光出力によりレーザ端面が溶融破壊されるCODが発生することを防いでいる。
ここで、不純物の拡散時間を長くしたり、高濃度の不純物を拡散するといったように、不純物の拡散を強めると、窓領域の量子井戸活性層の無秩序化は進み、バンドギャップエネルギーがさらに大きくなり、レーザ光に対してより透明となるため、より高い光出力でもCODを生じ難くすることが可能となる。
しかしながら、不純物の拡散を強くしすぎると、不純物の拡散が基板付近まで進行してしまう。現状のCDやDVD用光ディスク用の半導体レーザでは、基板にn型のGaAs基板を使用し、n型のGaAsバッファ層を成長後、n型のクラッド層、活性層、p型のクラッド層を成長させて、電流注入ストライプを抵抗率の高いp型層に形成する構造が広く用いられている。また、活性層には量子井戸活性層を使用し、端面に窓領域を形成するためにZnを拡散し、量子井戸活性層を無秩序化する技術が広く用いられている。ZnはIII−V族の半導体より形成される化合物半導体に対してはp型の半導体を得るための不純物として作用するため、前述のように窓形成のための不純物拡散を強め過ぎるとn型クラッド層がp型化し、ついにはn型である基板近傍のn型バッファ層との間でpn接合が形成されることになる。その結果、窓領域とn型バッファ層との間のpn接合の立ち上がり電圧(Vw)が、窓領域でない部分の活性層のpn接合の立ち上がり電圧(Va)よりも小さくなった場合、電極から注入された電流は立ち上がり電圧の小さい窓領域を通って流れることになる。
上記の現象を、現状で広く用いられている赤色レーザのダブルへテロ構造に基づいて具体的に説明する。現状の赤色レーザは、n型GaAs基板上にn型GaAsバッファ層、n型AlGaInPクラッド層、AlGaInP/GaInPからなる量子井戸活性層、およびp型AlGaInPクラッド層が形成された構造となっている。この構造において、端面近傍の量子井戸活性層をZn拡散により無秩序化し窓構造を形成する際、不純物であるZnの拡散速度は、AlGaInP系材料において、GaAsを含むAlGaAs系材料よりも早い。そのため、Znはn型AlGaInPクラッド層を急速に拡散し、拡散速度の遅いn型GaAsバッファ層界面付近まで拡散する。
Zn拡散の結果、レーザの素子内部には、不純物拡散によりp型化されたAlGaInPクラッド層とGaAsバッファ層間で形成されるpn接合(T1)と、窓領域でない部分の活性層で形成されるpn接合(T2)が存在することになる。窓領域でない部分のpn接合の立ち上がり電圧は、量子井戸活性層のバンドギャップエネルギーにほぼ等しく、GaAsのバンドギャップエネルギーは、波長650nmの赤色光のエネルギーよりも小さい。そのため、pn接合の立ち上がり電圧はT1の方がT2より小さくなり、p型AlGaInPクラッド層より注入された電流は、立ち上がり電圧の低いpn接合T1を通じて流れることになる。したがって、注入された電流は無秩序化されていない活性層に注入されなくなるため、発光効率が低下し、無効電流が動作電流値の増大と温度特性の劣化をもたらすことになる。このため数百mW以上の高出力特性を得ることができなくなり、素子の信頼性上、重大な支障をきたすことになる。
つまり、レーザ発振光に対する窓領域の透明性を高めるために、量子井戸活性層の無秩序化を強める際に、不純物拡散によりp型化されたAlGaInPクラッド層とn型GaAsバッファ層間でpn接合T1が形成されると、接合T1を通じて流れるレーザ発振に寄与しない無効電流成分が増大し、発光効率の低下、動作電流値の増大、温度特性の低下をもたらし、80℃以上の高温状態でも250mW以上の高出力特性を可能とすることが困難となるのである。
このような課題を解決するために改良された半導体レーザ装置の構成の一例が、特許文献2に開示されている。図8に、この半導体レーザ装置の一部破断斜視図を示す。この半導体レーザ装置では、半導体基板上に量子井戸構造活性層のバンドギャップよりも大きいバンドギャップを有するバッファ層を配設するとともに、半導体レーザ端面近傍の量子井戸構造活性層に不純物を導入して窓領域を形成した構造を有する。
図8の半導体レーザは、発振波長が630〜690nmで、パルス出力が50mW以上のリッジ型半導体レーザである。Siドープのn−GaAs基板61上に、例えばSiドープのn−AlGaAsで構成されたバッファ層62が配設され、さらにn−AlGaInPからなる下クラッド層63が配設されている。下クラッド層63上に、MQW活性層64が配設されている。MQW活性層64は、GaInP/AlGaInPのMQW構成となっている。
以上のように、バッファ層62には、MQW活性層64よりも大きなバンドギャップを有する材料である、Al組成比が0.3以上のn−AlGaAsが使用されている。またAlGaAsはAlGaInPに比較して、Znの拡散速度が小さい材料である。
MQW活性層64の上には、p−AlGaInPからなる上クラッド層65が配設され、さらに、p−GaAsのコンタクト層66が配設されている。上クラッド層65およびコンタクト層66はストライプメサ状に形成され、光導波路67を形成している。光導波路67の頂部のコンタクト層66を除いて、光導波路67の側面、光導波路67の形成により露呈した上クラッド層65、およびコンタクト層66と同時に形成されたp−GaAs層68は、SiOなどからなる絶縁膜69で覆われている。
コンタクト層66および絶縁膜69の表面上にはp側の表面電極70が配設され、コンタクト層66と接続されて、光導波路67を介してMQW活性層64への電流経路を形成している。光導波路67の両側の出射端面となるチップ両端面近傍に、窓領域71が形成されている。窓領域71は、上クラッド層65の表面上から不純物として拡散されたZnの導入により、MQW活性層64が無秩序化された領域である。窓領域71は、上クラッド層65、MQW活性層64および下クラッド層63を含む。窓領域71の表面上はコンタクト層66が除去され、絶縁膜69が配設されている。n−GaAs基板61の裏面側には、n側の裏面電極72が配設されている。
この構造において、下クラッド層63はn−AlGaInP層で形成されているので、n−AlGaInP層ではZnの拡散速度が大きいが、バッファ層62としてのn−AlGaAs層はZnの拡散速度が小さいので、下クラッド層63とバッファ層62との境界でZnの拡散を停止させるように制御する。しかし、場合によってはバッファ層62中にZnが拡散し、バッファ層62中にpn接合を形成してしまうことがある。
しかし、この従来例においては、MQW活性層64のバンドギャップよりも大きいバンドギャップを有するAl組成比が0.3以上のn−AlGaAsをバッファ層62として使用することにより、Zn拡散により窓領域71を形成した場合においても、順方向立ち上がり電圧Vfの低下が抑制されるとともに、漏れ電流の発生が抑制される。従って、半導体レーザ310では、バッファ層62内のpn接合で最初のターンオンが発生せずに、MQW活性層64で最初のターンオンが発生する。このために、電圧Vfの低下に伴うリーク電流の発生が抑制される。
以上のとおり、CODレベルの高いレーザを得るために、窓部量子井戸活性層の不純物拡散による無秩序化を強めた場合に、不純物の拡散がバッファ層近傍まで進行しても、窓部を通じて流れるレーザ発振に寄与しない無効電流の発生を抑制することが可能となる。
特開平11−186651号公報 特開2003−31901号公報
上述のように、窓領域を形成するための不純物拡散による無秩序化を強めることにより起因する、窓部を通じて流れる無効電流の発生を抑制するための構成は、発光波長が異なる複数種類の半導体レーザを有する集積型半導体レーザ装置の場合も必要である。ただし、複数種類の半導体レーザを形成することに応じた、好適な条件の設定については、従来十分に検討されていない。
本発明は、同一基板上に集積化された二種類の半導体レーザが共に、窓領域形成のための無秩序化を強めることに起因する、窓部を通じて流れる無効電流の発生を抑制する好適な条件に設定された二波長半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の二波長半導体レーザ装置は、基板上に積層された第一導電型のバッファ層、第一導電型のクラッド層、量子井戸活性層、および第二導電型のクラッド層とを備え、キャリアを注入するためのストライプ構造を有する第一半導体レーザと第二半導体レーザが同一基板上に集積化され、共振器端面近傍の前記量子井戸活性層は不純物拡散により無秩序化されている。
前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザにおける前記クラッド層が、AlGaInP系の材料からなり、前記第一半導体レーザの前記活性層が、GaAsを含むAlGaAs系の材料からなり、前記第二半導体レーザの前記活性層が、InGaPを含むAlGaInP系の材料からなり、前記バッファ層がAlGaAs系材料からなる。
前記第一半導体レーザの活性層の発振波長をλ1、前記第二半導体レーザの発振波長をλ2、前記第一半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーをE1、前記第二半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーをE2、前記第一半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb1、前記第二半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb2とすると、λ1>λb1、λ2>λb2、λ1>λ2、およびE1≦E2関係を満足する。
前記不純物がZnであり、前記バッファ層上において、共振器端面近傍において前記不純物拡散によりn型からp型に変化したクラッド層におけるp型不純物の不純物濃度が1×1018cm−3以上であり、前記第一半導体レーザの前記AlGaAs系材料からなるバッファ層におけるAl組成をX1、前記第二半導体レーザの前記AlGaAs系材料からなるバッファ層におけるAl組成をX2とすると、X1≧0、X2>0.37、X2>X1の関係を満足し、前記各層の結晶成長工程において高温状態に曝された熱履歴は、前記第一半導体レーザの方が前記第二半導体レーザよりも長い。
本発明の二波長半導体レーザ装置の製造方法は、基板上に、第一導電型のAlGaAs系材料からなるバッファ層、第一導電型のAlGaInP系材料からなるクラッド層、GaAsを含むAlGaAs系材料からなる量子井戸活性層、および第二導電型のクラッドを形成して、第一半導体レーザのダブルへテロ構造を形成する工程と、前記第一半導体レーザのダブルへテロ構造をエッチングにより除去した領域に、第一導電型のバッファ層、第一導電型のクラッド層、InGaPを含むAlGaInP系材料から成る量子井戸活性層、および第二導電型のクラッドを形成して、第二半導体レーザのダブルへテロ構造を形成する工程と、前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザに対する同一の不純物拡散工程により、共振器端面近傍における前記量子井戸活性層を無秩序化する工程と、前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザに対する同一のエッチング工程により、電流注入ストライプとなるリッジ形状を形成する工程とを含む。
前記第一半導体レーザの活性層の発振波長をλ1、前記第二半導体レーザの発振波長をλ2、前記第一半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーをE1、前記第二半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーをE2、前記第一半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb1、前記第二半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb2とすると、λ1>λb1、λ2>λb2、λ1>λ2、およびE1≦E2の関係をすべて満たし、前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザにおける前記クラッド層が、AlGaInP系の材料からなり、前記不純物がZnであり、前記バッファ層上において、共振器端面近傍において前記不純物拡散によりn型からp型に変化したクラッド層におけるp型不純物の不純物濃度が1×1018cm−3以上であり、前記第一半導体レーザの前記AlGaAs系材料からなるバッファ層におけるAl組成をX1、前記第二半導体レーザの前記AlGaAs系材料からなるバッファ層におけるAl組成をX2とすると、X1≧0、X2>0.37、X2>X1の関係を満足するように設定するとともに、前記各層の結晶成長工程において高温状態に曝される熱履歴は、前記第一半導体レーザの方が前記第二半導体レーザよりも長い。
本発明の二波長半導体レーザ装置によれば、同一基板上に集積化された二種類の波長の半導体レーザについて共に、窓領域下のクラッド層とバッファ層間で形成されるpn接合の立ち上がり電圧を、窓領域でない活性層部のpn接合の立ち上がり電圧よりも大きくすることができ、窓領域を通じて流れる無効電流の発生を抑制することが可能となる。その結果、CODレベルが高く、高温動作可能な温度特性に優れた二波長半導体レーザ装置を得ることが可能となる。
本発明の二波長半導体レーザ装置の製造方法によれば、再成長時の熱履歴の多い第一半導体レーザのバッファ層とGaAs基板との熱膨張係数の差による格子欠陥の発生を抑制することが可能となるため、格子欠陥発生による第一半導体レーザの信頼性の低下を抑制できる。また、熱履歴の少ない、第二半導体レーザでは、バッファ層にAl組成の高いAlGaAs系バッファ層を使用することにより、窓部を通じて流れるレーザ発振に寄与しない無効電流の発生を抑制することができる。従って、本発明の製造方法を用いることにより、第一、第二半導体レーザともに素子動作中の劣化を抑制でき、温度特性に優れた高信頼性の二波長半導体レーザを得ることが可能となる。
本発明の実施形態における半導体レーザの断面構造模式図 窓領域下の不純物拡散によりp型化されたクラッド層と、n型AlGaAsバッファ層で形成されるpn接合を示す図 窓領域下の不純物拡散によりp型化されたクラッド層と、n型AlGaAsバッファ層で形成されるpn接合の立ち上がり電圧計算結果を示す図 窓領域でない部分の立ち上がり電圧測定結果であって、(a)は赤外レーザ、(b)は赤色レーザの場合を示す図 本発明の実施形態における80℃、50ns、パルスデューティ比40%での電流‐光出力特性であって、(a)は赤外レーザ、(b)は赤色レーザの場合の測定結果を示す図 本発明の実施形態における半導体レーザの製造工程を示す断面図 同製造工程を示す断面図 同製造工程を示す断面図 同製造工程を示す断面図 同製造工程を示す断面図 同製造工程を示す断面図 同製造工程を示す断面図 同製造工程を示す断面図 従来例の集積型半導体発光装置の斜視図 他の従来例の半導体レーザ装置の斜視図
上記構成の本発明の二波長半導体レーザ装置によれば、前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザにおける前記クラッド層が、AlGaInP系の材料からなることにより、二波長半導体レーザのリッジ形成を同時に行うことが可能となり、素子作製工程の簡素化、素子の低コスト化を図ることができる。
また、前記第一半導体レーザの前記活性層が、GaAsを含むAlGaAs系の材料からなり、前記第二半導体レーザの前記活性層が、InGaPを含むAlGaInP系の材料からなることにより、赤外と赤色域で発光する二波長半導体レーザ装置を得ることが可能となる。
また、前記バッファ層がAlGaAs系材料からなることにより、バッファ層のバンドギャップ波長をGaAsと比較して増大することが可能となり、窓領域下のバッファ層において、pn接合が不純物拡散により形成された場合、この部分のpn接合の立ち上がり電圧を高めることが可能となり、2つのレーザ共に、不純物拡散により形成されたpn接合を通じて流れるレーザ発振に寄与しない無効電流の発生を抑制することが可能となる。
また、Al組成について、X1≧0、X2>0.37、X2≧X1を満足することにより、窓部を通じて流れるレーザ発振に寄与しない無効電流の発生を抑制することが容易となり、さらに、赤外レーザで発生するバッファ層と基板間の格子定数の差を低減することが可能となる。この結果、赤外レーザのバッファ層で発生する格子欠陥が、赤色レーザのダブルへテロ構造成長時の熱履歴により増殖することを抑制することもできる。
また、前記不純物としてZnを用いることにより、量子井戸活性層を無秩序化を容易に行うことが可能となり、2種のレーザに窓領域を確実に形成することができる。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら、説明を行う。図1は、本発明の実施形態における半導体レーザ装置の断面構造模式図である。
この半導体レーザ装置は、(100)面から[011]方向に10°傾けた面を主面とするn型GaAs基板1上に集積化された、赤外レーザ10と赤色レーザ20とを有する。まず、赤外レーザ10の構造から説明を行う。
赤外レーザ10には、バッファ層11(n型AlGaAs、膜厚0.5μm)、n型クラッド層12(n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49P、膜厚2.0μm)、量子井戸活性層13、p型クラッド層14(p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49P)、保護層16(p型Ga0.51In0.49P、膜厚500Å)、およびコンタクト層17(p型GaAs、膜厚0.4μm)が積層されている。また、リッジ側面上に、電流ブロック層15(n型AlInP、膜厚0.7μm)が形成されている。
量子井戸活性層13は、第一ガイド層13g1(Al0.5Ga0.5As)と、ウェル層13w1〜13w2(GaAs)と、バリア層13b1(Al0.5Ga0.5As)と、第二ガイド層13g2(Al0.5Ga0.5As)からなる。p型クラッド層14は、リッジ上部から活性層13までの距離が1.4μm、リッジ下端部から活性層13までの距離dpが0.24μmとなるように形成されている。
この構造において、コンタクト層17から注入された電流は、電流ブロック層15によりリッジ部のみに狭窄され、リッジ底部下方に位置する活性層13に集中して注入され、レーザ発振に必要なキャリアの反転分布状態が数十mAの少ない注入電流により実現される。この時、活性層13へ注入されたキャリアの再結合により発光した光は、活性層13と垂直な方向においては、n型クラッド層12、p型クラッド層14により垂直方向の光閉じ込めが行われ、活性層13と平行な方向に対しては、電流ブロック層15がp型クラッド層14よりも屈折率が低いため、水平方向の光閉じ込めが生じる。
また、電流ブロック層15はレーザ発振光に対して透明であるため光吸収がなく、低損失の導波路を実現することができる。さらに、導波路を伝播する光分布は電流ブロック層15に大きくしみ出すことができるため、高出力動作に適した10−3のオーダのΔnを容易に得ることができる。さらに、その大きさをdpの大きさで、同じく10−3のオーダで精密に制御することができる。このため、光分布を精密に制御しつつ、低動作電流の高出力半導体レーザを得ることができる。
赤色レーザ20には、バッファ層21(n型AlGaAs、膜厚0.5μm)、n型クラッド層22(n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49P、膜厚2.0μm)、歪量子井戸活性層23、p型クラッド層24(p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49P)、保護層25(p型Ga0.51In0.49P、膜厚500Å)、コンタクト層26(p型GaAs、膜厚0.4μm)が積層されている。また、リッジ側面上に、電流ブロック層15(n型AlInP、膜厚0.7μm)が形成されている。
歪量子井戸活性層23は、第一ガイド層23g1((Al0.5Ga0.50.51In0.49P)と、ウェル層23w1〜w3(GaInP)と、バリア層23b1、23b2(AlGaInP)と、第二ガイド層23g2(AlGaInP)からなる。p型クラッド層24は、リッジ上部から活性層23までの距離が1.4μm、リッジ下端部から活性層23までの距離dpが0.2μmとなるように形成されている。
この構造において、コンタクト層26から注入された電流は、電流ブロック層15によりリッジ部のみに狭窄され、リッジ底部下方に位置する活性層23に集中して注入され、レーザ発振に必要なキャリアの反転分布状態が数十mAの少ない注入電流により実現される。この時、活性層23へ注入されたキャリアの再結合により発光した光は、活性層23と垂直な方向においては、n型クラッド層22、p型クラッド層24により垂直方向の光閉じ込めが行われ、活性層23と平行な方向に対しては、電流ブロック層15がp型クラッド層24よりも屈折率が低いため水平方向の光閉じ込めが生じる。
また、電流ブロック層15はレーザ発振光に対して透明であるため光吸収がなく、低損失の導波路を実現することができる。さらに、導波路を伝播する光分布は電流ブロック層15に大きくしみ出すことができるため、赤外レーザ10と同様に、高出力動作に適した10−3のオーダのΔnを容易に得ることができ、さらにその大きさをdpの大きさで、同じく10−3のオーダで精密に制御することができる。このため、光分布を精密に制御しつつ、低動作電流の高出力半導体レーザを得ることができる。
本実施形態において、共振器長は例えば1750μmとする。80℃の高温動作時における放熱性を向上させるために、350mW以上の高出力レーザでは、共振器長を1500μm以上とし動作電流密度を低減することが望ましいからである。
共振器の前端面、後端面には、反射率はそれぞれ赤外レーザ光、赤色レーザ光に対してともに7%、94%となるように誘電体膜が形成されている。
ここで、赤外レーザ10のn型AlGaAsバッファ層11のAl組成X1と、赤色レーザ20のn型AlGaAsバッファ層21のAl組成X2の大きさについて考察する。
窓領域形成のためにZnを拡散する場合、拡散時間を長くすることや、Zn拡散の温度を高めるといった方法で拡散速度を強めた場合、図2に示すように、Zn拡散領域27は、バッファ層11/21とn型AlGaInPクラッド層12/22の界面まで形成される。これは、AlGaInP系材料ではZnの拡散速度が速くAlGaAs系材料では遅いために、Znの拡散がAlGaAsバッファ層11/21に到達すると、AlGaAs層を通じた拡散速度が相対的に遅くなり、AlGaAsバッファ層11/21とn型AlGaInPクラッド層12/22の界面でZn拡散の深さ方向の進行が止まってしまうためである。
この時、窓領域下の不純物拡散によりp型化されたn型クラッド層12/22と、AlGaAsバッファ層11/21で形成されるpn接合28の立ち上がり電圧は、AlGaAsバッファ層11/21のAl組成に大きく依存することになる。
ここで、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層とn型AlGaAsバッファ層で形成されるpn接合の立ち上がり電圧の計算結果を図3に示す。計算では、AlGaAsバッファ層のAl組成を0から0.5まで変化させている。また、AlGaAsバッファ層のキャリア濃度は1×1018cm−3とし、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層のp型不純物濃度は、1×1017cm−3、5×1017cm−3、1×1018cm−3、1×1019cm−3と変化させている。計算結果に示すように、AlGaAsバッファ層のAl組成を大きくするとバンドギャップエネルギーが大きくなるため立ち上がり電圧が増大する。また、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pクラッド層のp型不純物濃度を大きくしても、p型クラッド層のフェルミエネルギーが価電子帯端に近づくため、立ち上がり電圧が増大する。
窓領域を形成するためにZnを拡散させた場合、拡散領域の不純物濃度は1×1018cm−3程度以上の高濃度となっている。このため、バッファ層がGaAsの場合、不純物拡散によりp型化されたクラッド層と、n型GaAsバッファ層で形成されるpn接合の立ち上がり電圧は1.44V以上となる。従って、不純物拡散がn型のバッファ層まで進行した場合、窓領域でない部分の利得領域のpn接合の立ち上がり電圧が1.44Vよりも高いと、電極より注入された電流は、立ち上がり電圧の低い窓領域を通過して流れることになる。このような状態が生じると、発光効率が低下するため、発振しきい電流値、動作電流値の増大をもたらすことになる。
赤外レーザ10および赤色レーザ20の窓領域でない活性層部分のpn接合の立ち上がり電圧の測定結果は、図4(a)、(b)に各々示すように、1.45V、および1.7Vである。従って、図3に示す計算結果から、赤外レーザ10のAlGaAsバッファ層11のAl組成X1を0以上、赤色レーザ20のAlGaAsバッファ層21のAl組成X2を0.37以上とすると、窓領域の不純物濃度が1×1018cm−3以上であれば、窓領域でない活性層部のpn接合の立ち上がり電圧の方が、窓領域下のバッファ層と不純物拡散によりp型化されたAlGaInPクラッド層で形成されるpn接合の立ち上がり電圧よりも小さくなるため、窓領域を通じて流れる無効電流の発生を抑制することが可能となることが判る。
基板上にバッファ層11/21としてAlGaAsバッファ層を成長させる場合、Al組成を高くし過ぎるとGaAs基板1との格子不整や熱膨張係数の差が大きくなり、結晶成長時の高温状態から、室温に温度を下げると、格子欠陥が発生する可能性が高くなる。したがって、バッファ層11/21に使用するAlGaAsのAl組成は可能な限り小さい方がよい。
また、赤外レーザ10と赤色レーザ20の構造を考えると、クラッド層22、24と量子活性層23がすべてAlGaInP系材料から成っている赤色レーザ20の方が、量子井戸活性層13がAlGaAs系材料からなる赤外レーザ10よりも、p型不純物であるZnの拡散速度が速くなるため、p型クラッド層24から活性層23へのZn拡散が生じやすい。活性層23に不純物が拡散すると、非発光再結合中心が発生するため発光効率の低下が生じ、動作電流値が増大するため温度特性が劣化してしまう。
このことから、二波長半導体レーザを作製する場合、赤外レーザ10のダブルへテロ構造を赤色レーザ20のダブルへテロ構造よりも先に成長させることにより、赤色レーザ20のダブルへテロ構造に加わる熱履歴を低減させることが望ましい。その場合、赤外レーザ10には、赤色レーザ20のダブルへテロ構造の成長時に熱履歴の負荷が新たに加わることになる。従って、赤外レーザ10に用いるAlGaAs系バッファ層11のAl組成は、赤色レーザ20に用いるAlGaAs系バッファ層21のAl組成に対して可能な限り小さくし、GaAs基板1との格子定数や熱膨張係数の差を可能な限り小さくすることが望ましい。
このため、立ち上がり電圧の低い赤外レーザ10のバッファ層11のAlAs組成は、赤色レーザ20のAlGaAsバッファ層21のAlAs組成と比較して低く設定した方が、赤外レーザ10での格子欠陥の発生を抑制することが容易となる。
本実施の形態に基づく実施例では、赤外レーザ10のバッファ層11のAl組成X1を0.2、赤色レーザ20のバッファ層21のAl組成X1を0.45としている。この場合、窓領域下の不純物拡散によりp型化されたクラッド層12/22と、n型AlGaAsバッファ層11/21で形成されるpn接合の立ち上がり電圧は、赤外レーザ10、および赤色レーザ20に対して、それぞれ、1.57V、および1.75Vとなる。この場合、窓領域下の不純物拡散によりp型化されたクラッド層12/22と、n型AlGaAsバッファ層11/21で形成されるpn接合の立ち上がり電圧は、窓部以外の領域の立ち上がり電圧よりも高いため、窓部を通じて流れる発光に寄与しない無効電流の発生を抑制することが可能となる。
上記の条件は、次のとおり一般的に表すことができる。すなわち、赤外レーザ10(第一半導体レーザ)の活性層13の発振波長をλ1、赤色レーザ20(第二半導体レーザ)の活性層23の発振波長をλ2、赤外レーザ10におけるn型(第一導電型)のバッファ層11の禁制帯幅のエネルギーをE1、赤色レーザ20におけるn型のバッファ層21の禁制帯幅のエネルギーをE2、第一半導体レーザにおけるバッファ層11の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb1、第二半導体レーザにおけるバッファ層21の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb2とすると、下記の条件を満足する。
λ1>λb1、λ2>λb2、λ1>λ2、E1≦E2
図5(a)、(b)にそれぞれ、赤外レーザ10および赤色レーザ20の、80℃、50ns、パルスデューティ比40%動作時における電流−光出力特性を示す。赤外レーザ10では、電流−光出力特性の線形はきわめて良好であり、500mW以上のキンクレベルであり、赤色レーザ20は光出力400mWまでキンクが発生しないことが判る。
次に、本発明の実施形態における半導体レーザの製造方法について説明する。図6A〜6Hは、本発明の実施形態における半導体レーザの製造方法を示す工程断面図である。
前述のように、クラッド層と量子活性層がすべてAlGaInP系材料から構成されている赤色レーザの方が、量子井戸活性層がAlGaAs系材料から構成されている赤外レーザよりも、Znの拡散速度が速くなる。このことから、二波長半導体レーザを作製する場合、赤外レーザのダブルへテロ構造を赤色レーザのダブルへテロ構造よりも先に成長させることにより、赤色レーザのダブルへテロ構造に加わる熱履歴を低減する必要がある。従って、本発明の実施の形態にかかる半導体レーザの製造工程では、赤外レーザのダブルへテロ構造を形成するための結晶成長を、赤色レーザよりも先に行う。
まず図6Aに示すように、(100)面から[011]方向に10°傾けた面を主面とするn型GaAs基板1の上に、MOCVD法あるいはMBE法を用いた第1の結晶成長工程により、バッファ層11(n型AlGaAs、膜厚0.5μm)、n型クラッド層12(n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49P、膜厚2.0μm)、量子井戸活性層13、p型クラッド層14(p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49P)、保護層16(p型Ga0.51In0.49P、膜厚500Å)、コンタクト層17(p型GaAs、膜厚0.4μm)、および境界層18(p型Ga0.51In0.49P、膜厚0.5Å)を形成する。
量子井戸活性層13としては、第一ガイド層(Al0.5Ga0.5As)、ウェル層(GaAs)、バリア層(Al0.5Ga0.5As)、ウェル層(GaAs)、第二ガイド層(Al0.5Ga0.5As)を順次形成する。本実施の形態では活性層の導電型は、p型であっても、n型であっても、アンドープであってもよい。
基板1をMOCVDあるいはMBE反応炉から取り出した後、図6Bに示すように、フォトリソグラフィによりレジストパターン19を形成し、このパターンをマスクとして硫酸系や塩酸系のエッチング液を用い、レジストパターン19の形成されていない部分を除去する。
レジストパターン19を取り除いた後、図6Cに示すように、MOCVD法あるいはMBE法を用いて、バッファ層21(n型AlGaAs、膜厚0.5μm)、n型クラッド層22(n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49P、膜厚2.0μm)、歪量子井戸活性層23、p型クラッド層24(p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49P)、保護層25(p型Ga0.51In0.49P、膜厚500Å)、コンタクト層26(p型GaAs、膜厚0.4μm)を形成する。
歪量子井戸活性層23としては、(Al0.5Ga0.50.51In0.49P第一ガイド層、GaInPウェル層、(AlGa)InPバリア層、GaInPウェル層、(AlGa)InPバリア層、GaInPウェル層、および(Al0.5Ga0.50.51In0.49P第二ガイド層を、順次形成する。
次に図6Dに示すように、フォトリソグラフィによりレジストパターン29を赤色レーザ20に形成し、このレジストパターン29をマスクとして硫酸系や塩酸系のエッチング液を用い、レジストパターン29の形成されていない赤外レーザ10のバッファ層21、n型クラッド層22、歪量子井戸活性層23、p型クラッド層24、保護層25、コンタクト層26をエッチングにより除去し、赤色レーザ20のみを残す。
次に図6Eに示すように、レジストパターン29を取り除いた後、大気圧熱CVD法(370℃)を用いて、コンタクト層17、26上に拡散源30とキャップ膜(図示せず)を堆積させ、フォトリソグラフィーとドライエッチング技術により、設定した窓長になるようパターニング行う。その後、アニールを行いZnを活性層へ拡散させ無秩序化させることで、窓領域31を形成し、拡散源30を除去する。
次いで図6Fに示すように、大気圧熱CVD法(370℃)を用いてコンタクト層17、26上に0.3μmの厚さとなるように堆積させた酸化シリコン膜32を、さらにフォトリソグラフィーとドライエッチング技術とによりパターニングし、ストライプマスクを形成する。このストライプ形状の酸化シリコン膜32をマスクとして、p型GaAsコンタクト層17、26、p型GaInP保護層16、25、p型AlGaInPクラッド層14、24を、順次選択的にエッチングして、ヘテロ構造基板にメサ状のリッジを形成する。
エッチング後、基板1を再びMOCVDあるいはMBE反応炉に設置し、酸化シリコン膜32のマスクを利用して、図6Gに示すように、n型AlInP電流ブロック層15(膜厚0.7μm)を選択成長させる。
さらに図6Hに示すように、基板1をMOCVDあるいはMBE反応炉から取り出して、弗酸系エッチング液を用いて酸化シリコン膜32を除去する。
また、n型の電流ブロック層15を誘電体膜から形成する場合は、メサ状のリッジを形成し、マスクとして用いたシリコン酸化膜32を弗酸系エッチング液を用いて除去した後、全面に誘電体膜を形成し、フォトリソグラフィーによりリッジ上部のp型GaAsコンタクト層17,26のみ開口するようパターニングを行う。なお、誘電体膜は、クラッド層14、24との屈折率差をつけるために、SiN、SiO、TiO、Al3、水素化アモルファスSiまたはそれらの多層構造からなる材料で形成することが望ましい。
以上のように、窓構造を形成するにあたり、赤色レーザ20、赤外レーザ10共に同じ熱履歴により形成させている。そのため、赤色レーザ20において窓領域31でない部分における活性層へのZn拡散を抑制することが可能となるだけでなく、素子作製工程数を低減することが可能となり、素子作製コストを削減することが可能となる。
本発明によれば、窓領域を通じて流れる無効電流の発生を抑制することが可能であり、CODレベルが高く、高温動作可能な温度特性に優れた二波長半導体レーザ装置を得ることができ、光ディスク装置のピックアップ用光源、その他の電子装置、情報処理装置などに必要な光源として用いられる赤色及び赤外域の半導体レーザの作製に有用である。
1 GaAs基板
10 赤外レーザ
11、21 バッファ層
12、22 n型クラッド層
13、23 歪量子井戸活性層
13g1、23g1 第一ガイド層
13w1、13w2、23w1、23w2、23w3 ウェル層
13b1、23b1、23b2 バリア層
13g2、23g2 第二ガイド層
14、24 p型クラッド層
15 電流ブロック層
16、25 保護層
17、26 コンタクト層
18 境界層
19、29 レジストパターン
20 赤色レーザ
27 Zn拡散領域
28 pn接合
30 Zn拡散源
31 窓領域
32 酸化シリコン膜
40 n型GaAs基板
41 n型GaAsバッファ層
42 n型AlGaAsクラッド層
43 活性層
44 p型AlGaAsクラッド層
45 p型GaAsキャップ層
46 n型GaAs電流狭窄層
47 p側電極
51 n型GaAsバッファ層
52 n型AlGaInPクラッド層
53 活性層
54 p型AlGaInPクラッド層
55 p型GaInP中間層
56 p型GaAsキャップ層
57 n型GaAs電流狭窄層
58 p側電極
59 n側電極
60 パッケージベース
61 n−GaAs基板
62 n−AlGaAsバッファ層
63 第1クラッド層
64 MQW活性層
65 第2クラッド層
66 コンタクト層
67 光導波路
68 p−GaAs層
69 絶縁膜
70 表面電極
71 窓領域
72 裏面電極

Claims (2)

  1. 基板上に積層された第一導電型のバッファ層、第一導電型のクラッド層、量子井戸活性層、および第二導電型のクラッド層とを備え、
    キャリアを注入するためのストライプ構造を有する第一半導体レーザと第二半導体レーザが同一基板上に集積化され、共振器端面近傍の前記量子井戸活性層は不純物拡散により無秩序化されている二波長半導体レーザ装置において、
    前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザにおける前記クラッド層が、AlGaInP系の材料からなり、
    前記第一半導体レーザの前記活性層が、GaAsを含むAlGaAs系の材料からなり、前記第二半導体レーザの前記活性層が、InGaPを含むAlGaInP系の材料からなり、
    前記バッファ層がAlGaAs系材料からなり、
    前記第一半導体レーザの活性層の発振波長をλ1、前記第二半導体レーザの発振波長をλ2、前記第一半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーをE1、前記第二半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーをE2、前記第一半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb1、前記第二半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb2とすると、
    λ1>λb1、λ2>λb2、λ1>λ2、およびE1≦E2
    の関係を満足し、
    前記不純物がZnであり、
    前記バッファ層上において、共振器端面近傍において前記不純物拡散によりn型からp型に変化したクラッド層におけるp型不純物の不純物濃度が1×1018cm−3以上であり、
    前記第一半導体レーザの前記AlGaAs系材料からなるバッファ層におけるAl組成をX1、前記第二半導体レーザの前記AlGaAs系材料からなるバッファ層におけるAl組成をX2とすると、X1≧0、X2>0.37、X2>X1の関係を満足し、
    前記各層の結晶成長工程において高温状態に曝された熱履歴は、前記第一半導体レーザの方が前記第二半導体レーザよりも長いことを特徴とする二波長半導体レーザ装置。
  2. 基板上に、第一導電型のAlGaAs系材料からなるバッファ層、第一導電型のAlGaInP系材料からなるクラッド層、GaAsを含むAlGaAs系材料からなる量子井戸活性層、および第二導電型のクラッドを形成して、第一半導体レーザのダブルへテロ構造を形成する工程と、
    前記第一半導体レーザのダブルへテロ構造をエッチングにより除去した領域に、第一導電型のバッファ層、第一導電型のクラッド層、InGaPを含むAlGaInP系材料から成る量子井戸活性層、および第二導電型のクラッドを形成して、第二半導体レーザのダブルへテロ構造を形成する工程と、
    前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザに対する同一の不純物拡散工程により、共振器端面近傍における前記量子井戸活性層を無秩序化する工程と、
    前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザに対する同一のエッチング工程により、電流注入ストライプとなるリッジ形状を形成する工程とを含み、
    前記第一半導体レーザの活性層の発振波長をλ1、前記第二半導体レーザの発振波長をλ2、前記第一半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーをE1、前記第二半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーをE2、前記第一半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb1、前記第二半導体レーザにおける前記バッファ層の禁制帯幅のエネルギーに相当する波長をλb2とすると、
    λ1>λb1、λ2>λb2、λ1>λ2、およびE1≦E2
    の関係をすべて満たし、
    前記第一半導体レーザおよび前記第二半導体レーザにおける前記クラッド層が、AlGaInP系の材料からなり、
    前記不純物がZnであり、
    前記バッファ層上において、共振器端面近傍において前記不純物拡散によりn型からp型に変化したクラッド層におけるp型不純物の不純物濃度が1×1018cm−3以上であり、
    前記第一半導体レーザの前記AlGaAs系材料からなるバッファ層におけるAl組成をX1、前記第二半導体レーザの前記AlGaAs系材料からなるバッファ層におけるAl組成をX2とすると、X1≧0、X2>0.37、X2>X1の関係を満足するように設定し、
    前記各層の結晶成長工程において高温状態に曝される熱履歴は、前記第一半導体レーザの方が前記第二半導体レーザよりも長いことを特徴とする、二波長半導体レーザ装置の製造方法。
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