JP2000277856A - 自励発振型半導体レーザ装置 - Google Patents

自励発振型半導体レーザ装置

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JP2000277856A
JP2000277856A JP11077375A JP7737599A JP2000277856A JP 2000277856 A JP2000277856 A JP 2000277856A JP 11077375 A JP11077375 A JP 11077375A JP 7737599 A JP7737599 A JP 7737599A JP 2000277856 A JP2000277856 A JP 2000277856A
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layer
low
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cladding layer
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JP11077375A
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English (en)
Inventor
Kenji Shimoyama
謙司 下山
Yoshito Sato
義人 佐藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のAlGaInP系自励発振型可視レー
ザと比較して、高温領域(60℃以上)まで安定な自励
発振、低パワーでのスロープ効率の直線性、動作電流の
低減、最高発振温度の向上、高い信頼性等の優れた自励
発振型可視レーザを提供すること。 【解決手段】 基板上に、第1導電型のAlGaInP
又はAlInPからなるクラッド層、該クラッド層の上
に形成されたGaInP又はAlGaInPからなる活
性層、該活性層の上に形成された第2導電型のAlGa
InP又はAlInPからなる第1クラッド層、該第1
クラッド層の上に形成され且つ電流狭窄部の少なくとも
一部を構成する第2導電型のAlGaAsP又はAlG
aAsからなる第2クラッド層、から少なくとも構成さ
れる自励発振型半導体レーザ装置であって、前記第2ク
ラッド層の両側面の少なくとも一部が前記第2クラッド
層よりも屈折率が低い低屈折率電流阻止層に挟まれてい
ることを特徴とする自励発振型半導体レーザ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光装置に関
し、特にAlGaInP系及びAlGaAsP系半導体
材料を用いた自励発振型半導体レーザに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク等の各種光ディスク
の再生・記録等の光源に用いられる半導体レーザにおい
ては、ディスク面等からの反射された出力レーザ光の戻
り光に起因するノイズ(戻り光ノイズ)の低減化をはか
る上で半導体レーザの縦モードがマルチモードとなるこ
とが望ましい。この半導体レーザ装置の戻り光ノイズを
低減させるために、半導体レーザの自励発振現象を利用
して、縦マルチモード発振させる方法が開発されている
(例えば特開昭63−202083号公報)。
【0003】最近、ディジタルビデオディスク等の記録
密度向上のために、情報処理用光源として従来のAlG
aAs(波長780nm近傍)に代わって、AlGaI
nP系を用いた可視(通常630〜690nm帯)レー
ザが実用化され始めている。AlGaInP系半導体材
料を用いた従来の半導体レーザダイオード(LD)一例
として、図4に模型的に示す構造を有するものがある。
【0004】すなわち図4において、401はn型Ga
As基板、402は基板401上に形成されたn型Al
GaInPからなるクラッド層である。403はAlG
aInPからなる活性層であり、404はp型AlGa
InPからなるクラッド層である。すなわち、AlGa
InP活性層403のエネルギーギャップは、AlGa
InPクラッド層402及び404のエネルギーギャッ
プより小さくなるよう混晶比が設定されており、ダブル
ヘテロ構造をなしている。406はコンタクト層であ
る。
【0005】405はn型GaAsからなる電流阻止
(ブロック)層である。電流阻止層405は、レーザー
発振に必要な電流密度を得るために、いわゆる、電流狭
窄を行う目的で設けられる。405は、層404を選択
エッチングしてリッジを形成した後、SiNxなどのア
モルファス膜を用いて選択成長させることによって形成
する。
【0006】従来のAlGaAs系(波長780nm近
傍)のレーザにおいては、CSP構造、V−SIS構
造、SAS構造等により低ノイズ化が実現されている。
例えば、東芝レビュー40巻7号、第576〜578項
において、電流狭窄によって活性層に電流注入のストラ
イプを形成し、活性層において、そのストライプ両側に
可飽和吸収体領域が生じるようにして、活性層中光とキ
ャリアの相互作用による発光部の屈折率の振動によって
レーザ発振の開始と停止の繰り返し、すなわち自励発振
を起こさせている。
【0007】ところが、図4に示すような従来のAlG
aInP系を用いた可視(通常630〜690nm帯)
レーザにおいては、上記のように活性層中に可飽和吸収
体を形成する方法では、電流ブロック層直下でのpクラ
ッド層領域での電流拡がりが増加することによって、過
度のキャリア注入により過飽和吸収体としての機能が低
下し、高温領域まで安定に自励発振を実現することが困
難である(平成6年秋期応用物理学会学術講演会予稿集
20p−S−15、平成7年春期応用物理学関係連合講
演会予稿集28a−ZG−9)。そこで、図5に示すよ
うに活性層外部に発振光と同程度のバンドギャップを有
する可飽和吸収層を備えたAlGaInP系自励発振レ
ーザが開発され(特開平7−263794等)、自励発
振が60℃の高温まで確認されている(H.Adachi,et a
l.”Self-sustained pulsation in650nm-band AlGaInP
visible laser diode with highly doped suturable ab
sorbing layer”,IEEE Photon.Technol.Lett.7,p1406(1
995))。しかしながら、可飽和吸収層を挿入する方法で
は、図6に示すように発振立ち上がりに光出力の急峻な
遷移が観測されており、光ディスクドライブ装置に組み
込んでレーザ出力を一定になるように制御するときに、
自動パワー制御(APC)を低出力の領域で使用すると
APC回路が発振してしまい、パワー制御ができなくな
るという問題が発生する可能性がある。さらに、可飽和
吸収層を採用することにより、可飽和吸収域でのロスの
ために発振しきい値電流を大幅に上昇させてしまう、可
飽和吸収層のバンドギャップ変化、可飽和吸収層と活性
層との間の距離に大きく依存するために再現性や均一性
などが厳しく要求され歩留まりが低くなりやすいという
問題もある。
【0008】上記の可飽和吸収層を備えたAlGaIn
P系を用いた可視光(通常630〜690nm)自励発
振型レーザの実用上の大きな問題を解決するには、従来
のAlGaAs系(波長780nm近傍)のレーザと同
様に、AlGaInP系のレーザにおいても活性層中に
可飽和吸収体を安定に形成する方法により、高温領域ま
で安定に自励発振を実現することが望ましいと考えられ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来技
術の問題点を解決することを課題とした。すなわち本発
明は、従来のAlGaInP系自励発振型可視レーザと
比較して、高温領域(60℃以上)まで安定な自励発
振、低パワーでのスロープ効率の直線性、動作電流の低
減、最高発振温度の向上、高い信頼性等を達成した自励
発振型可視レーザを提供することを解決すべき課題とし
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を進めた結果、AlGaInP
系を用いた可視光(通常630〜690nm)レーザ構
造の光導波を実屈折率ガイドとし、かつ活性層内に可飽
和吸収体を形成することにより、所期の効果を奏する優
れた自励発振型半導体レーザ装置を提供しうることを見
出し、本発明に達した。すなわち本発明は、基板上に、
第1導電型のAlGaInP又はAlInPからなるク
ラッド層、該クラッド層の上に形成されたGaInP又
はAlGaInPからなる活性層、該活性層の上に形成
された第2導電型のAlGaInP又はAlInPから
なる第1クラッド層、該第1クラッド層の上に形成され
且つ電流狭窄部の少なくとも一部を形成する第2導電型
のAlGaAsP又はAlGaAsからなる第2クラッ
ド層から少なくとも構成される自励発振型半導体レーザ
装置であって;前記第2クラッド層の両側面の少なくと
も一部が前記第2クラッド層よりも屈折率が低い低屈折
率電流阻止層に挟まれていることを特徴とする自励発振
型半導体レーザ装置を提供するものである。
【0011】本発明の自励発振型半導体レーザ装置の電
流狭窄部はストライプ状のリッジ構造を有しており、該
リッジ構造の両側面の少なくとも一部を挟むように低屈
折率電流阻止層が形成されているのが好ましい。また、
電流狭窄部はストライプ状の溝構造を有しており、該溝
構造の両側面の少なくとも一部を挟むように低屈折率電
流阻止層が形成されているのも好ましい。さらに、低屈
折率電流阻止層は少なくとも一つ以上の化合物半導体層
を有しており、低屈折率電流阻止層の少なくとも一部が
第1導電型又は高抵抗の化合物半導体層であることが好
ましい。また、低屈折率電流阻止層はAlGaAsP又
はAlGaAsからなることが好ましく、低屈折率電流
阻止層の底面が第1クラッド層の上面に接していること
が好ましい。
【0012】本発明には、前記基板と前記第1導電型の
AlGaInP又はAlInPからなるクラッド層の間
に、第1導電型のAlGaAsP又はAlGaAsから
なるクラッド層が形成されている態様;前記活性層が量
子井戸層及び該量子井戸層を挟むバリア層及び/又は閉
じ込め層から構成されている態様;前記活性層の厚みが
0.05〜0.5μmである態様;前記量子井戸層の層
数が3〜6である態様;前記量子井戸層に圧縮あるいは
引っ張りの歪みが加えられる態様;前記基板の表面が低
次の面方位に対してオフアングルを有する態様;室温付
近における発振波長が630〜700nmである態様
が、好ましい態様として包含される。
【0013】さらに本発明には、前記リッジ構造の底部
の幅が、装置端面近傍で装置中央部より広くなっている
態様;前記リッジ構造の底部の幅が、装置端面近傍で装
置中央部より狭くなっている態様;遠視野像が単一ピー
クである態様;前記クラッド層のうち、n型の層のキャ
リア濃度が1×1018cm-3以下である態様;電極に最
も近いp型クラッド層がドーパントとしてCを含むAl
GaAsP又はAlGaAsからなる態様;活性層に最
も近いp型クラッド層がドーパントとしてBe及び/又
はMgを含むAlGaInP又はAlInPからなる態
様;n型ドーパントとしてSiを用いた態様;前記低屈
折率電流阻止層をハロゲン元素を有するガスを少量添加
しながら有機金属気相成長法により選択成長した態様
も、好ましい態様として包含される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の自励発振型半導体レーザ
装置について、以下に各層の詳細と製造工程例を示しな
がら具体的に説明する。本発明の自励発振型半導体レー
ザ装置は、基板上に、第1導電型のAlGaInP又は
AlInPからなるクラッド層、該クラッド層の上に形
成されたGaInP又はAlGaInPからなる活性
層、該活性層の上に形成された第2導電型のAlGaI
nP又はAlInPからなる第1クラッド層、該第1ク
ラッド層の上に形成され且つ電流狭窄部の少なくとも一
部を形成する第2導電型のAlGaAsP又はAlGa
Asからなる第2クラッド層から少なくとも構成され
る。
【0015】本明細書において「A層の上に形成された
B層」という表現は、A層の上面にB層の底面が接する
ようにB層が形成されている場合と、A層の上面に1以
上の層が形成されさらにその層の上にB層が形成されて
いる場合の両方を含むものである。また、A層の上面と
B層の底面が部分的に接していて、その他の部分ではA
層とB層の間に1以上の層が存在している場合も、上記
表現に含まれる。具体的な態様については、以下の各層
の説明と実施例の具体例から明らかである。
【0016】本発明の自励発振型半導体レーザ装置の基
板は、その上にダブルへテロ構造の結晶を成長すること
が可能なものであれば、導電性や材料については特に限
定されない。好ましいのは導電性がある材料であり、望
ましくはその上への結晶薄膜成長に適したGaAs、I
nP、GaP、ZnSe、ZnO、Si、Al23等の
結晶基板、特に閃亜鉛鉱型構造を有する結晶基板であ
る。通常AlGaInP系可視レーザにはGaAs基板
が用いられる。その場合基板結晶成長面は低次な面また
はそれと結晶学的に等価な面が好ましく、(100)面
が最も好ましい。なお、本明細書において(100)面
という場合、必ずしも厳密に(100)シャストの面で
ある必要はなく、最大30°程度のオフアングルを有す
る場合まで包含することとする。AlGaInP/Ga
InP系からなる可視レーザの作製において、(10
0)面から[011]方向(もしくは[0−1−1]方
向)にオフした基板を用いることにより、自然超格子の
形成(オーダーリング)によるバンドギャップの縮小を
抑制し、短波長化しやすくしたり、p型ドーパント(た
とえばZn、Be、Mg)の高濃度ドーピングをしやす
くし、ヘテロ障壁の増大による素子の発振しきい値電流
や温度特性を向上させることが可能となる。ただし、オ
フ角度が小さいときには、ステップバンチングが顕著に
現れ、ヘテロ海面に大きな凹凸が形成されてしまい、量
子井戸構造(約10nm以下のGaInP井戸層)を作
製したときに、バルク活性層に対する量子効果によるP
L波長(あるいは発振波長)の短波長化シフト量が設計
値より小さくなってしまう。オフ角度を大きくすること
により、ステップバンチングを抑制し、ヘテロ界面が平
坦となり、設計通りに量子効果による短波長化が可能と
なる。このように、短波長化の阻害要因となっている自
然超格子の形成やステップバンチングの発生を抑制し、
かつp型高濃度ドーピングにより短波長化による発振し
きい値電流の増加及び温度特性の劣化を抑制するため
に、通常(100)面から[011]方向(もしくは
[0−1−1]方向)に8〜16度程度オフした基板が
用いられる。ただし、650nm、635nmなどの目
的とする波長により、GaInP井戸層の厚みや歪み量
を考慮して、適切なオフ角度を洗濯する必要がある。
【0017】基板上には、通常基板の欠陥をエピタキシ
ャル成長層に持ち込まないために厚み0.2〜2μm程
度のバッファ層を用いることが好ましい。基板上に形成
されるダブルヘテロ構造は、第1導電型のAlGaIn
P又はAlInPからなるクラッド層、その上に形成さ
れたGaInP又はAlGaInPからなる活性層、そ
の上に形成された第2導電型のAlGaInP又はAl
InPからなるクラッド層から少なくとも構成され、こ
のとき、クラッド層は、活性層より屈折率が小さくなる
ように組成が選択される。また、ダブルヘテロ構造に
は、閉じ込め層として機能する層を含んでいてもよく、
このとき、閉じ込め層は、活性層より屈折率が小さくな
るように組成が選択される。また、活性層は、単一の層
からなる場合に限定されず、複数の量子井戸層及びそれ
らに挟まれたバリア層ならびに最上の量子井戸層の上及
び最下の量子井戸層の下に積層された閉じ込め層からな
る多量子井戸構造(MQW)を有していてもよい。
【0018】第1導電型のAlGaInP又はAlIn
Pからなるクラッド層は、第1導電型クラッド層が単層
からなるものであるときは、好ましくは1〜2μm程度
の厚みを有することが必要とされる。第1導電型クラッ
ド層は複数層からなるものであってもよく、具体的には
AlGaInP又はAlInPからなる上記クラッド層
(第1導電型第2クラッド層)のほかに、例えばより基
板側に第1導電型のAlGaAs又はAlGaAsPか
らなるクラッド層(第1導電型第1クラッド層)が形成
されている態様を例示することができる。第1導電型ク
ラッド層が2層以上からなる場合は、第1導電型第1ク
ラッド層の厚さを薄くすることができ、下限としては
0.01μm以上が好ましく、0.05μm以上がより
好ましい。上限としては、0.5μm以下が好ましく、
0.3μm以下がより好ましい。第1導電型第1クラッ
ド層のキャリア濃度は、2×1017cm-3〜3×1018
cm-3の範囲が好ましく、その範囲内では5×1017
-3以上が好ましく、2×1018cm-3以下が好まし
い。
【0019】第1導電型のAlGaAs又はAlGaA
sPからなるクラッド層については、厚さは0.3〜3
μmの範囲が好ましく、その範囲内では0.5μm以上
が好ましく、1.5μm以下が好ましい。キャリア濃度
は、1×1017cm-3〜3×1018cm-3の範囲が好ま
しく、その範囲内では2×1017cm-3以上が好まし
く、2×1018cm-3以下が好ましい。
【0020】第1導電型のクラッド層の上には、GaI
nP又はAlGaInPからなる活性層が積層される。
活性層としては、単層のバルク活性層でもよいが、短波
長化(630nm〜665nm)かつ低しきい値化のた
めに、量子井戸層及び量子井戸層を挟むバリア層及び/
又は閉じ込め層で構成されている多重量子井戸(MQ
W)構造の方がより好ましい。さらに、この場合、高温
動作を向上させるために、量子井戸層に圧縮(Gax
1-xP、x<0.52)あるいは引っ張り(Ga xIn
1-xP、x>0.52)の歪みが加えられることが有効
である。また、引っ張り歪みを加えるとTMモードで発
振しやすくなるが、バンドギャップを大きくしたまま特
性が向上できるので、630〜650nmのより短波長
領域のレーザの高性能化には有効である。
【0021】活性層内に自励発振に必要な体積の可飽和
吸収体を形成するために、活性層全体の厚みは0.05
〜0.5μmの範囲が好ましく、その範囲内では0.1
μm以上が好ましく、0.3μm以下が好ましい。同様
な理由から、自励発振を実現させるために、活性層各層
の厚みは、以下のようにすることが好ましく、特に量子
井戸層の層数、閉じ込め層の厚みに大きく依存する。量
子井戸層の層数は複数であることが好ましく、好ましく
は3〜10である。特に、室温付近の発振波長が630
〜670nmの場合は量子井戸層の層数は4〜7である
のが好ましく、室温付近の発振波長が670〜700n
mの場合は3〜6であるのが好ましい。量子井戸の厚み
は、室温付近の発振波長が630〜670nmの場合は
3〜7nmが好ましく、4〜6nmがより好ましい。一
方、室温付近の発振波長が670〜700nmの場合は
6〜10nmが好ましく、7〜9nmがより好ましい。
井戸層の厚みは、2〜8nmが好ましく、4〜6nmが
より好ましい。
【0022】閉じ込め層は、Zn等の不純物の量子井戸
層への混入(拡散)の防止、量子井戸層への閉じ込め効
率の増加を図る観点から有効であり、閉じ込め層の厚み
を適切に選ぶことにより、レーザ発振しきい値電流の低
減、寿命向上等を実現できる。具体的に、閉じ込め層の
厚みは、室温付近の発振波長が630〜670nmの場
合は、下限として50nm以上が好ましく、60nm以
上がより好ましい。上限として、200nm以下が好ま
しく、100nm以下がより好ましい。一方、室温付近
の発振波長が630〜670nmの場合は、下限として
20nm以上が好ましく、30nm以上がより好まし
い。上限として、100nm以下が好ましく、50nm
以下がより好ましい。
【0023】活性層内のキャリア濃度は特に限定されな
いが、量子井戸層及びバリア層については特に不純物ド
ープをすることなく、アンドープの状態(この場合でも
わずかに(通常、1×1017cm-3以下)第1又は第2
導電型になっている)であることが、素子の性能向上及
び安定化の点からより好ましく、閉じ込め層も少なくと
も量子井戸層に近い部分はアンドープの状態であること
が好ましい。
【0024】第2導電型のAlGaInP又はAlIn
P化合物からなる第1クラッド層については、その上に
ほぼ屈折率の等しい第2導電型のAlGaAs又はAl
GaAsPからなる第2導電型第2クラッド層が形成さ
れていることから、キャリアの閉じ込めができる程度に
膜厚を薄くすることができる。膜圧の下限としては、
0.01μm以上が好ましく、0.05μm以上がより
好ましい。膜圧の上限としては、0.5μm以下が好ま
しく、0.3μm以下がより好ましい。キャリア濃度
は、1×1017cm-3〜3×1018cm-3の範囲が好ま
しく、その範囲内では2×1017cm-3以上が好まし
く、2×1018cm-3以下が好ましい。
【0025】第2導電型のAlGaAs又はAlGaA
sPからなる第2クラッド層については、その上に形成
されるコンタクト層に光があまり滲み出さない程度の膜
厚が必要である。膜厚は0.3〜3μmの範囲が好まし
く、その範囲内では0.5μm以上が好ましく、1.5
μm以下が好ましい。キャリア濃度は、1×1017cm
-3〜3×1018cm-3の範囲が好ましく、その範囲内で
は2×1017cm-3以上が好ましく、2×1018cm-3
以下が好ましい。
【0026】第2導電型第2クラッド層は、電流狭窄部
の少なくとも一部を構成する。電流狭窄部は、電極から
の電流を活性層の限られた領域にのみ注入する機能を有
する。したがって、第2導電型第2クラッド層は、低屈
折率電流阻止層などの他の層とともに電流狭窄機能を奏
する構造であれば、特にその形状は制限されない。第2
導電型第2クラッド層はリッジ構造または溝構造を有し
ているのが好ましく、特にリッジ構造を有していること
が好ましい。
【0027】活性層の上のリッジ構造が少なくとも第2
導電型第2クラッド層により形成され、かつリッジ構造
の両脇の底面が第2導電型のAlGaInP又はAlI
nPからなる第1クラッド層により形成されるようにす
れば、リッジ構造をエッチングで形成するときに、材料
系の違いにより、第2導電型のAlGaInP又はAl
InPからなる第1クラッド層をエッチング停止層とし
ても機能させることができことから、図3に示すストラ
イプ状のリッジ構造(図3(a))あるいは溝構造(図
3(b))の両脇でのクラッド層厚、すなわち第2導電
型のAlGaInP又はAlInPからなる第1クラッ
ド層の均一性を向上させることが可能となり、レーザ特
性の均一性、歩留まりを向上させることが可能となる。
【0028】低屈折率電流阻止層は、第2導電型第2ク
ラッド層の両側面の少なくとも一部を挟むように形成す
る。低屈折率電流阻止層の材料は特に限定されず、誘電
体であっても半導体であってもよい。誘電体と半導体に
はそれぞれ以下に記載するような利点と欠点があるた
め、低屈折率電流阻止層の材料はこれらの利点と欠点を
考慮して適宜決定するのが好ましい。低屈折率電流阻止
層の材料として誘電体を用いる場合は、例えばSiN
x、SiO2、Al23などを用いることができる。誘
電体を用いると、低屈折率でかつ絶縁特性の優れた層を
形成することができるなどの利点がある反面、熱伝導率
が低いために放熱性が悪い、劈開性が悪い、平坦化しに
くいためにジャンクション・ダウンで組み立てにくいな
どの欠点も有している。
【0029】一方、低屈折率電流阻止層の材料として半
導体を用いた場合は、誘電体膜と比較して熱伝導率が高
いために放熱性が良い、劈開性が良い、平坦化しやすい
ためにジャンクション・アップで組み立てやすい、コン
タクト層を全面に形成しやすいのでコンタクト抵抗を下
げやすいなどの利点がある反面、低屈折率にするために
AlGaAs、AlInPなどの高Al組成化合物が必
要になる時は表面酸化などの対策が必要であるなどの欠
点がある。第2導電型第2クラッド層よりも低屈折率に
することや、GaAs基板との格子整合を考慮すると、
半導体としてAlGaAs又はAlGaAsP、もしく
はAlGaInP又はAlInPを用いることが好まし
い。AlGaInP又はAlInPは、AlGaAs又
はAlGaAsPと比べて、熱伝導が悪い、自然超格子
の形成による屈折率の変化、選択成長(リッジ側壁と底
面)におけるIn組成の不安定性などがあるので、選択
成長時の保護膜へのポリの堆積防止(HCl添加選択成
長)ができるのであれば、AlGaAs又はAlGaA
sPを選択する方が好ましい。ただし、AlGaAs又
はAlGaAsPの場合は、Al組成がAlAsに近く
なりすぎると潮解性を示すので、Al組成の上限は0.
95以下が好ましく、0.92以下がより好ましく、
0.90以下が最も好ましい。第2導電型第2クラッド
層よりも低屈折率にする必要があることから、Al組成
の下限は0.75以上が好ましく、0.8以上がより好
ましく、0.85以上が最も好ましい。
【0030】低屈折率電流阻止層の屈折率は、低屈折率
電流阻止層に挟まれた第2導電型のAlGaAs又はA
lGaAsPからなる第2クラッド層の屈折率よりも低
くする(実屈折率ガイド構造)。このような屈折率の制
御を行うことによって、従来のロスガイド構造に比べて
動作電流を低減することが可能になる。活性層の上にリ
ッジ構造を有している場合は、低屈折率電流阻止層と低
屈折率電流阻止層に挟まれたクラッド層との屈折率差が
大きすぎると活性層内での横方向の有効屈折率段差が大
きくなり易い。このため、リッジ下の第2導電型第1ク
ラッド層を厚くしなければならなくなり、横方向に漏れ
電流が大きくなるという問題が生じる。一方、低屈折率
電流阻止層とクラッド層との屈折率差が小さすぎる場合
は、低屈折率電流阻止層の外側へ光が漏れやすくなるた
めに低屈折率電流阻止層をある程度厚くする必要があ
る。これらのことを考え併せて、低屈折率電流阻止層と
クラッド層との屈折率差は、低屈折率電流阻止層が化合
物半導体の場合、下限は0.001以上が好ましく、
0.003以上がより好ましく、0.007以上が最も
好ましい。上限は、1.0以下が好ましく、0.5以下
がより好ましく、0.1以下が最も好ましい。低屈折率
電流阻止層が誘電体の場合、下限は0.1以上が好まし
く、0.3以上がより好ましく、0.7以上が最も好ま
しい。上限は、3.0以下が好ましく、2.5以下がよ
り好ましく、1.8以下が最も好ましい。
【0031】低屈折率電流阻止層は、第2導電型第2ク
ラッド層の両側面の少なくとも一部を挟むように形成す
る。低屈折率電流阻止層は、光分布(特に横方向の光分
布)を制御したり電流阻止の機能を向上させるために、
屈折率、キャリア濃度又は導電型が異なる2つ以上の層
から形成してもよい。特にリッジ構造を採用している場
合は、低屈折率電流阻止層の上に表面保護電流阻止層を
形成して、電流阻止機能の向上、表面酸化の抑制あるい
はプロセス上の表面保護を図ることができる。また、溝
構造においては、低屈折率電流阻止層の表面に保護層を
形成して、酸化防止、プロセス上の保護を図ることがで
きる。表面保護電流阻止層の導電型は特に規定されな
い。
【0032】低屈折率電流阻止層の導電型は、第1導電
型又は高抵抗(アンドープもしくは深い順位を形成する
不純物(O、Cr、Feなど)をドープ)、あるいはこ
れら2つの組み合わせのいずれであってもよく、導電型
あるいは組成の異なる複数の層から形成されていてもよ
い。また、あまり薄いと電流阻止に支障を生じる可能性
があるため、厚さは0.1μm以上であるのが好まし
く、0.5μm以上であるのがより好ましい。素子とし
てのサイズ等を勘案すれば、0.1〜3μm程度の範囲
から選択するのが好ましい。
【0033】リッジ構造を採用する場合は、第2導電型
第2クラッド層の表面に酸化防止、プロセス上の保護な
どの目的で第2導電型のキャップ層を形成してもよい。
GaAs基板を用いている場合は、第2導電型キャップ
層はAlxGa1-xAsが好ましく、xは0.4以下が好
ましく、0.2以下がより好ましく、0.1以下が最も
好ましい。キャリア濃度については、下限は1x1017
cm-3以上が好ましく、3x1017cm-3以上がより好
ましく、5x1017cm-3以上が最も好ましい。上限は
2x1020cm-3以下が好ましく、5x1019cm-3
下がより好ましく、3x1019cm-3以上が最も好まし
い。キャップ層のキャリア濃度を高く(5x1018cm
-3以上)設定することにより、コンタクト層として機能
させることができる。
【0034】電流狭窄部の上に電極を形成する際には、
電極材料との接触抵抗を低減するために、低抵抗(高キ
ャリア濃度)のコンタクト層を介して電極材料を形成す
ることが好ましい。特に電極を形成しようとする最上層
表面の全体にコンタクト層を形成したうえで電極を形成
することが好ましい。このとき、クラッド層は活性層よ
り屈折率が小さい材料を選択し、コンタクト層はクラッ
ド層よりバンドギャップが通常小さい材料を選択し、金
属電極とのオーミック性を取るため低抵抗で適当なキャ
リア密度(cm-3)を有するのが好ましい。キャリア密
度の下限は、1×1018以上が好ましく、3×1018
上がより好ましく、5×1018以上が最も好ましい。上
限は、2×1020以下が好ましく、5×1019以下がよ
り好ましく、3×1018以下が最も好ましい。
【0035】基板あるいはバッファ層とクラッド層との
間、もしくはキャップ層あるいはコンタクト層とクラッ
ド層との間に、バンドギャップ不連続による通過抵抗の
増大を抑制することなどのために、組成を徐々に変化さ
せた組成クレード層を挿入してもよい。
【0036】上述のクラッド層や低屈折率電流阻止層等
に用いるドーパントの種類は、各層に求められる機能を
発揮しうる範囲内で適宜選択することができる。p型の
層がAlGaAsP系化合物層である場合には、ドーパ
ントとしてZn、C、Be、Mg及びこれらの組み合わ
せが好ましく、p型の層がAlGaInP系化合物であ
る場合にはドーパントとしてZn、Be、Mg及びこれ
らの組み合わせが好ましい。又n型ドーパントとしては
Si、Se、Te及びこれらの組み合わせが好ましい。
【0037】閃亜鉛鉱型基板を用い、かつ基板表面が
(100)面又はそれと結晶学的に等価な面の場合、低
屈折率電流阻止層の開口部で定義されるストライプ領域
が[01−1]方向又はそれと結晶学的に等価な方向に
伸びていることが好ましい。この理由は、ストライプ領
域を[01−1]方向に選んだ方が、[011]方向よ
りも誘導放出確率を大きくでき、低しきい値化が達成で
きるからである。
【0038】高出力動作を実現するには、ストライプ幅
を広くすることが端面での光密度低減の観点から有効で
あるが、動作電流を低減するためにはストライプ幅を狭
くすることが、導波路ロス低減の観点から好ましい。そ
こで、図7(a)に示すように、ゲイン領域となる中央
付近のストライプ幅W2を比較的狭くし、端部付近のス
トライプ幅W1を比較的広くなるようにすることによ
り、低動作電流と高出力動作を同時に実現することがで
き、高い信頼性も確保することができる。
【0039】一方、円形に近いビームを実現するには、
ストライプ幅を狭くすることが有効であるが、ストライ
プ幅を狭くすると注入電流密度が密度がバルク劣化抑制
の観点から好まくない。そこで、図7(b)に示すよう
に、ゲイン領域となる中央付近のストライプ幅W2を比
較的広くし、端部付近のストライプ幅W1を比較的狭く
なるようにすることにより、ビームスポット低減と低動
作電流を同時に実現することができ、高い信頼性も確保
することができる。
【0040】中央から端部付近へかけては、図7に示す
ようにストライプ幅が漸増あるいは漸減する部分を設け
ることが好ましい。ストライプ幅が一定である端部の長
さは、所望の特性に応じて設計すればよい。劈開精度の
観点から5〜30μmが好ましく、10〜20μmがよ
り好ましい。ストライプ幅が漸増あるいは漸減する部分
の長さは、導波路損失低減の観点から5〜100μmが
好ましく、10〜50μmがより好ましい。
【0041】ただし、必要に応じて、以下のようにスト
ライプの窓を作製してもよい。 (1)幅一定の端部、漸増あるいは漸減部分のストライ
プ幅あるいは長さがチップ両側で非対称となるもの。 (2)幅一定の端部を形成せずに、端部まで幅が漸増あ
るいは漸減するようにしたもの。 (3)片側(通常は高出力光取り出し側である前端面)
の端部だけストライプ幅が漸増あるいは漸減するように
したもの。 (4)端部のストライプ幅が前端面と後端面とで異なる
もの。 (5)上記の(1)〜(4)のいくつかを組み合わせた
もの。
【0042】また、端面付近に電極を設けないようにす
れば、以下の効果がある。 (1)端部での再結合電流を低減することは、高い信頼
性での高出力動作が実現可能となる(特に中央部より幅
を広くしている場合)。 (2)端部近傍のストライプ領域への電流注入によるバ
ルク劣化の抑制や端面での再結合電流を低減すること
は、高い信頼性での小スポット径のレーザ作製の作製が
容易になる(特に中央部より幅を広くしている場合)。
【0043】本発明の自励発振型半導体レーザ装置を製
造する方法は特に制限されない。結晶の成長方法として
は、MOCVD法やMBE法等の公知の成長法を用いる
ことができる。各層の具体的成長条件等は、層の組成、
成長方法、装置の形状等に応じて異なるが、MOCVD
法を用いてIII−V族化合物半導体層を成長する場
合、ダブルへテロ構造は、成長温度650〜750℃程
度、V/III比20〜60程度(AlGaAsの場
合)あるいは350〜550程度(AlGaInPの場
合)にするのが好ましい。
【0044】活性層上にリッジ構造を形成する場合、リ
ッジ上部にSiNx膜、SiO2膜、SiON膜、Al2
3膜、ZnO膜、SiC膜及びアモルファスSiから
なる群から保護膜を形成し、低屈折率電流阻止層を選択
成長により形成する方法が一般的に用いられる。この場
合、成長温度600〜700℃、V/III比40〜6
0程度(AlGaAsの場合)とするのが好ましい。特
に保護膜を用いて選択成長する部分がAlGaAs又は
AlGaAsPのようにAlを含む場合、成長中に微量
のHClガスを導入すれば、マスク上へのポリの堆積が
防止されるため非常に好ましいが、Alの組成が高いほ
ど、あるいはマスク部/開口部の比が大きいほど、他の
成長条件を一定とした場合、ポリの堆積を防止し、かつ
開口部のみに選択成長を行う(セレクティブモード)の
に必要なHCl導入量は増加する。一方、HClガスの
導入量が多すぎるとAlGaAs層の成長が起こらず、
逆に半導体層がエッチングされてしまうが(エッチング
モード)が、Al組成が高くなるほど他の成長条件を一
定とした場合、エッチングモードになるのに必要なHC
l導入量は増加する。そこで、最適なHCl導入量はト
リメチルアルミニウム等のAlを含んだIII族原料供
給モル数に大きく依存する。具体的には、HClの供給
モル数とAlを含んだIII族原料供給モル数の比(H
Cl/III族)は、下限は0.01以上が好ましく、
0.05以上がより好ましく、0.1以上が最も好まし
い。上限は、50以下が好ましく、10以下がより好ま
しく、5以下が最も好ましい。ただし、リッジにInを
含む化合物半導体層を選択成長(特に、HCl導入)さ
せる場合に、リッジの組成制御が困難になりやすい。上
記以外に、以下に列挙する様な実施態様と組み合わせる
ことが可能である等、本発明は様々なリッジ導波型の自
励発振型半導体レーザ装置に応用可能である。
【0045】
【実施例】以下に実施例および試験例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試
薬、割合、操作等は、本発明の精神から逸脱しない限り
適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲
は以下に示す具体例に制限されるものではない。
【0046】(実施例)本実施例では、結晶成長法とし
て、膜厚、組成の制御性及び量産性に優れるMOVPE
法を用いて、図1に示す断面構造を有する本発明の自励
発振型半導体レーザ装置を製造した。まず、最初に(1
00)面から[0−1−1]A方向に10°あるいは1
5°程度オフさせた厚さ350μmのGaAs基板10
1の上に、MOCVD法により厚さ0.5μmのSiド
ープn型GaAsバッファ層(n=1x1018cm-3
(図示せず)、厚さ0.1μmのSiドープn型AlG
aAs組成グレード層(Al組成:0→0.75、n=
1x1018cm-3)102、厚さ1.5μmのSiドー
プn型Al0.75Ga0.25Asクラッド層(n=1x10
18cm-3)103、厚さ0.15μmのSiドープn型
(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(n=1x
1018cm-3)104、厚さ70nmのノンドープ(A
0.5Ga0.50.5In0.5P閉じ込め層105あるいは
厚さ5nmのノンドープ(Al0 .5Ga0.50.5In0.5
Pバリア層106に挟まれた厚さ5〜6nmのノンドー
プGa0.44In0.56P井戸層107(4層)からなる四
重量子井戸(QQW)活性層108、厚さ0.15μm
のZnドープp型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラ
ッド層(p=7x1017cm-3)109、厚さ1.2μ
mのZnドープp型Al0.75Ga0.25Asクラッド層
(p=1.5x1018cm-3;屈折率3.29、波長6
55nm)110、厚さ0.1μmのZnドープAlG
aAs組成グレード層(Al組成:0.75→0、p=
1x1018cm-3)111、厚さ0.2μmのZnドー
プGaAsキャップ層(p=1x1018cm-3)112
を順次積層することにより、ダブルへテロ構造を形成し
た(図1(a))。
【0047】次にこのダブルへテロ基板の表面にSiN
x保護膜113を200nm堆積させ、フォトリソグラ
フィ法によりこのSiNx膜113にオフアングルの方
向と直交する[01−1]B方向に幅5μmのストライ
プ状のSiNx保護膜113を250μm間隔で多数形
成した。続いて、Znドープp型GaAsキャップ層1
12、ZnドープAlGaAs組成グレード層111及
びZnドープp型Al0.75Ga0.25Asクラッド層11
0をエッチングして、リッジ両脇の部分のクラッド層の
層厚がZnドープp型(Al0.7Ga0.30.5In0.5
クラッド層109と同じ0.15μmとなるようにし
た。その結果、底部の幅が約3.2μmのリッジが形成
された(図1(b))。
【0048】このとき、p型GaAsキャップ層11
2、ZnドープAlGaAs組成グレード層111及び
p型Al0.75Ga0.25Asクラッド層110のエッチン
グには、リン酸−過酸化水素系、酒石酸−過酸化水素系
などを用いることができるが、本実施例ではリン酸:過
酸化水素:水の混合組成比が1:1:15となるエッチ
ング液を使用した。これらのエッチングでは、AlGa
InPのエッチングレートがAlGaAsに比べて非常
に遅くなるため、制御性良くリッジ外側の部分の層厚を
決めることができた。
【0049】リッジが形成されたウェハをMOCVD装
置に設置して、厚み1.0μmのSiドープn型Al
0.9Ga0.1As低屈折率電流阻止層(n=1.0x10
18cm -3;屈折率3.18、波長655nm)114、
厚み0.5μmのSiドープn型GaAs表面保護電流
阻止層(n=2.0x1018cm-3)115を、エッチ
ングにより形成されたリッジ構造の両脇にMOCVD法
により成長させた(図1(c))。このとき、Al0.9
Ga0.1As低屈折率電流阻止層114の成長中にSi
Nx膜上への多結晶の堆積を抑制する迄に必要な流量の
HClガスを成長用基板に対してガス流の上流側から導
入した。SiNx膜113を除去した後、p型GaAs
コンタクト層(p=2.0x1019cm-3)116を3
μm成長させて本発明のエピタキシャルウェハの製造を
終了した。
【0050】この後、p側にTi/Pt/Au電極11
7を蒸着し、基板を100μmまで薄くした後に、n側
にAu−Ge−Ni/Au電極118を蒸着し、アロイ
した(図1(d))。こうして作製したウエハーより、
ファブリー・ペロー面を形成するために劈開によりチッ
プバーに切り出して、レーザ共振器構造を形成した。こ
のときの共振器長は350μmとした。前端面32%−
後端面80%の非対称コーティングを施した後、2次劈
開によりチップに分離した。チップをジャンクションダ
ウンで組立した後、連続通電(CW)にて電流−光出
力、電流−電圧特性を測定した。
【0051】25℃及び70℃において、電流−光出力
を測定した結果を図2に示す。25℃において、光出力
10mW以上の動作までの自励発振を達成できており、
発振波長が平均655nm、しきい値電流が平均25m
Aと低いこと、スロープ効率が平均0.45mW/mA
と高いこと、動作電圧が平均2.1Vと低いことが確認
された。従来のロスガイドレーザに比べて、ストライプ
幅を比較的狭くしている割には、低い動作電圧が得られ
たのは、リッジ部が低抵抗になるようにAlGaAsと
しているが原因と考えられる。光出力5mWにおける垂
直広がり角は平均30°であり、設計通りの単一ピーク
の遠視野像(ビーム広がり角)が得られ、光分布の制御
が非常に良好であることが確認された。また、70℃に
おいても、平均50mAの低いしきい値電流で発振し、
光出力5mW以上の動作までの自励発振を達成できた。
本実施例のように、リッジ部及び低屈折率電流阻止層を
AlGaAsとした実屈折率ガイド構造により、導波路
損失及びリッジ部通過抵抗が低減できることから、しき
い値電流、動作電流及び動作電圧が低くでき、さらに活
性層内部での電流注入領域と低屈折率電流阻止層直下と
の屈折率段差を小さくできることから、ストライプ脇ク
ラッド層残り膜厚(実施例1においては第2導電型第1
クラッド層109に同じ)から低屈折率電流阻止層直下
での電流拡がりが低減できる。このことから、温度上昇
による可飽和吸収量の低下が抑制でき、自励発振が高温
まで持続させることができたと考えられる。図2より2
5℃、70℃ともに、従来の可飽和吸収層付きレーザで
見られた発振初期に効率の急激な立ち上がりは見られな
いことから、低出力でのAPCを行う上で問題がないこ
とがわかる。さらに、制御性良くリッジ外側の部分の層
厚を決めることができたため、諸特性のバッチ内及びバ
ッチ間のばらつきも小さいことが判明した。
【0052】本実施例のレーザは、これらの結果から、
本発明のレーザ構造において、DVD、CD、MD等の
光ディスクの読み取り用光源などに利用されることがわ
かる。また、高い信頼性(70℃の高温における5mW
出力での1000時間以上安定動作)が得られることが
判明した。さらに、実験結果からストライプ幅(開口部
の幅)W2とリッジ両脇のクラッド層の厚みdpが自励
発振条件を満たす領域をシミュレーションにて確認した
結果、活性層内部での横方向有効屈折率段差は2〜7x
10-3程度、リッジ両脇への光浸み出し割合Γact.
outを10〜40%程度に設定する必要があることが
判った。
【0053】この結果及びレーザ素子試作結果から、レ
ーザ特性(動作電流、最高光出力、最高発振温度等)が
大きく劣化せず、かつ自励発振が得られる条件は以下の
とおりであることが確認された。すなわち、ストライプ
状のリッジ構造を有するレーザの場合は、ストライプ幅
については、下限は2μm以上が好ましく、2.5μm
以上がより好ましい。上限については、4μm以下が好
ましく、3.5μm以下がより好ましい。リッジ両脇の
クラッド層の厚みdpについては、下限は0.1μm以
上が好ましく、0.12μm以上がより好ましい。上限
については、0.3μm以下が好ましく、0.2μm以
下がより好ましい。
【0054】一方、ストライプ状の溝構造を有するレー
ザの場合は、下限は1μm以上が好ましく、1.5μm
以上がより好ましい。上限については、3μm以下が好
ましく、2.5μm以下がより好ましい。リッジ両脇の
クラッド層の厚みdpについては、下限は0.1μm以
上が好ましく、0.12μm以上がより好まし。上限に
ついては、0.3μm以下が好ましく、0.2μm以下
がより好ましい。また、共振器長の長さについては、下
限は200μm以上が好ましく、250μm以上がより
好ましく、300μm以上が最も好ましい。上限につい
ては、600μm以下が好ましく、500μm以下がよ
り好ましく、450μm以下が最も好ましい。
【0055】上記のMOCVD法において、使用した原
料ガスとしてIII族原料にはトリメチルガリウム(T
MG)、トリメチルアルミニウム(TMA)及びトリメ
チルインジウム(TMI)を、V族原料にはアルシン
(AsH3)及びホスフィン(PH3)を、キャリアガス
には精製により高純度化された水素(H2)を用いた。
また、p型ドーパントにはジメチル亜鉛(DMZn)、
n型ドーパントにはジシラン(Si26)を用いた。上
記実施例における結晶成長条件は、成長温度650〜7
50℃、圧力102hPa、V/III比25〜50
(AlGaAs)及び500〜750(AlGaIn
P,GaInP)、成長速度2〜5μm/hr(AlG
aAs)及び1〜2μm/hr(AlGaInP,Ga
InP)であった。また、n型Al0.9Ga0.1As層の
成長時にはHClガスをHCl/III族のモル比が
0.2、特にHCl/TMAのモル比が0.3となる様
に導入した。
【0056】上記実施例では基板側をn型の基板を用い
たが、p型基板を用いて上記の構造の各層の導電型を反
転させてエピタキシャルウェハを作製させてもよい。ま
た、結晶成長法はMOVPE法に限定されるものではな
く、MBE法、CBE法等の気相成長法を用いても有効
に製造することができる。
【0057】半導体レーザにおいては活性層の膜厚が比
較的薄いために(通常0.1μm以下)、ZnおよびS
eのような拡散係数の大きい不純物をドーパントに用い
ると、クラッド層のドーパントが、活性層を通りこして
反対側の層へ拡散してしまい、レーザ特性を大きく劣化
させてしまったり、再現性を大きく損なうという問題を
生じ易かった。Zn拡散を抑制するための方法として、
n側クラッドのキャリア濃度を上げることを試みたが、
表面モホロジー不良や非発光センターの増大等の結晶品
質の劣化により、素子特性を悪化させてしまった。そこ
で、本実施例のようにAlGaInPクラッド層の厚み
を極力薄くすることにより、トータルの不純物拡散量を
低減させることができ、拡散を防止するための余分なド
ービングが不要になった。そのためにn型クラッド層の
キャリア濃度を1×1018cm-3以下に抑えることがで
き、結晶品質及び素子特性を向上できた。
【0058】活性層を量子井戸構造等のような超薄膜に
すると、上述の不純物の拡散の抑制はますます必要とな
る。そこで本発明では、p型AlGaAsP系化合物ク
ラッド層のドーパントとしてCを、p型AlGaInP
系化合物クラッド層のドーパントとしてBeあるいはM
gを、n型AlGaAsP系化合物クラッド層及びn型
AlGaInP系化合物クラッド層のドーパントとして
Siをそれぞれ用いることにより不純物拡散をさらに低
減させ、素子作製の歩留りや再現性を大きく向上させる
ことができた。
【0059】又、AlGaAsP系化合物はAlGaI
nP系化合物と比較して、抵抗率が低い、熱抵抗が低い
等の利点も有しており、電流狭窄のために形成されるリ
ッジ部をAlGaAsP系化合物にすることにより、従
来の素子構造に比べて素子の動作電圧及び発熱を低減す
ることができた。このことにより、素子の特性や信頼性
の向上もはかることができた。
【0060】さらに、AlGaInP系化合物に特有な
原子配列の秩序化によるバンドギャップの減少すなわち
発光波長の短波長化の抑制、あるいは表面モホロジーの
良化及び安定化に関しては面方位を(100)から〔0
11〕方向に5〜25度傾斜させた第1導電型のGaA
s基板を用いることが有効であることが確認された。ま
た、発光層のAl組成の低減化は、素子の信頼性、寿命
の向上の点で重要であるが、これは、GaAsP基板を
用いることにより容易に達成することができた。このと
きは、格子整合を取るためにAlGaAsPクラッドを
用いればよい。
【0061】さらに、本発明により成長時間及び原料コ
ストの低減かつ除害等の装置への負担の軽減を大いには
かることができ、多数枚同時成長可能な大型の量産装置
による安定生産が可能であることが確認された。
【0062】(比較例)AlGaAsクラッド層は使用
せず、クラッド層をAlGaInP単一層とし、n型及
びp型AlGaInPクラッド層の厚みをそれぞれ2.
0μm、1.5μmとし、AlGaAs組成グレード層
は使用せず、かわりに同じ厚みのGa0. 52In0.48Pか
らなる中間バンドギャップ層を形成し、リッジ底部の幅
を4μm、リッジ両脇のpクラッド層厚を0.25μm
とし、GaAs層を電流阻止層としたこと以外、上記実
施例と同一の条件でレーザチップを作製した。
【0063】チップジャンクションダウンで組立した
後、連続通電(CW)にてレーザ特性を測定した。25
℃において光出力5mW以上の動作までの自励発振を達
成できたが、実施例の結果に比べて、しきい値電流が平
均45mAと高く、スロープ効率が平均0.25mW/
mAと低くなった。50℃において、光出力3mW動作
では自励発振が停止し、縦シングルモードとなってしま
った。60℃以上では、しきい値電流が平均70mAま
でに上昇し、発振開始段階から縦シングルモードとなっ
てしまった。
【0064】このように、リッジ部をAlGaInP、
電流阻止層をGaAsとしたロスガイド構造であること
から、実屈折率ガイド構造に比べて、導波路損失、リッ
ジ部通過抵抗及び活性層内部での電流注入領域と電流阻
止層直下との屈折率段差が大きくなり、そのためにしき
い値電流、動作電流及び動作電圧が高くなり、ストライ
プ脇クラッド層残り膜厚から電流阻止層直下での電流拡
がりが大きくなることが確認された。このことから、温
度上昇による可飽和吸収量の低下が促進され、自励発振
が高温まで持続させることができないと考えられる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、AlGaInP系を用
いた可視光(通常630〜690nm)レーザ構造の光
導波を実屈折率ガイドとし、かつ活性層内に可飽和吸収
体を形成することにより、従来のAlGaInP系自励
発振型可視レーザと比較して、高温領域(60℃以上)
まで安定な自励発振、低パワーでのスロープ効率の直線
性、動作電流の低減、最高発振温度の向上、高い信頼性
等の優れた自励発振型可視レーザが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の自励発振型半導体レーザ装置及びそ
の製造方法を説明する断面説明図である。
【図2】 実施例の自励発振型半導体レーザ装置の電流
−光出力特性を説明する断面説明図である。
【図3】 本発明の自励発振型半導体レーザ装置の実施
形態について説明する断面説明図である。
【図4】 AlGaInP系半導体材料を用いた従来の
半導体レーザダイオード(LD)の断面説明図である。
【図5】 可飽和吸収層を挿入したAlGaInP系半
導体材料を用いた従来の半導体レーザの断面説明図であ
る。
【図6】 可飽和吸収層を挿入したAlGaInP系半
導体材料を用いた従来の半導体レーザの電流−光出力特
性について説明する断面説明図である。
【図7】 本発明の自励発振型半導体レーザ装置におけ
る共振器方向のストライプ幅の変化を説明する平面図で
ある。
【符号の説明】
101: 基板 102: n型組成グレード層 103: n型第1クラッド層 104: n型第2クラッド層 105: 閉じ込め層 106: バリア層 107: 井戸層 108: 活性層 109: p型第1クラッド層 110: p型第2クラッド層 111: p型組成グレード層 112: p型キャップ層 113: SiNx保護膜 114: n型低屈折率電流阻止層 115: n型表面保護電流阻止層 116: p型コンタクト層 117: p側電極 118: n側電極 301: 基板 302: n型クラッド層 303: 活性層 304: p型第1クラッド層 305: p型第2クラッド層 306: n型低電流阻止層 307: p型コンタクト層 308: p側電極 309: n側電極 311: 基板 312: n型クラッド層 313: 活性層 314: p型第1クラッド層 315: n型低電流阻止層 316: p型第2クラッド層 317: p型コンタクト層 318: p側電極 319: n側電極 401: 基板 402: n型AlGaInPクラッド層 403: AlGaInP活性層 404: p型AlGaInPクラッド層 405: n型GaAs電流阻止層 406: p型GaAsコンタクト層 501: 基板 502: n型AlGaInPクラッド層 503: GaInP活性層 504: p型AlGaInP第1クラッド層 505: p型GaInP可飽和吸収層 506: p型AlGaInP第2クラッド層 507: n型GaAs電流阻止層 508: p型GaAsコンタクト層 W1: 端部近傍のストライプ幅 W2: 中央部のストライプ幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、第1導電型のAlGaInP
    又はAlInPからなるクラッド層、該クラッド層の上
    に形成されたGaInP又はAlGaInPからなる活
    性層、該活性層の上に形成された第2導電型のAlGa
    InP又はAlInPからなる第1クラッド層、該第1
    クラッド層の上に形成され且つ電流狭窄部の少なくとも
    一部を構成する第2導電型のAlGaAsP又はAlG
    aAsからなる第2クラッド層、から少なくとも構成さ
    れる自励発振型半導体レーザ装置であって、 前記第2クラッド層の両側面の少なくとも一部が前記第
    2クラッド層よりも屈折率が低い低屈折率電流阻止層に
    挟まれていることを特徴とする自励発振型半導体レーザ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記電流狭窄部がストライプ状のリッジ
    構造を有しており、該リッジ構造の両側面の少なくとも
    一部を挟むように前記低屈折率電流阻止層が形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の自励発振型半導
    体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記電流狭窄部がストライプ状の溝構造
    を有しており、該溝構造の両側面の少なくとも一部を挟
    むように前記低屈折率電流阻止層が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の自励発振型半導体レーザ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記低屈折率電流阻止層が1層以上の化
    合物半導体層を有しており、前記低屈折率電流阻止層の
    少なくとも一部が第1導電型又は高抵抗の化合物半導体
    からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の自励発振型半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記低屈折率電流阻止層が、AlGaA
    sP又はAlGaAsからなることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の自励発振型半導体レーザ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記低屈折率電流阻止層の底面が、前記
    第1クラッド層の上面に接していることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の自励発振型半導体レーザ
    装置。
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