JP4028158B2 - 半導体光デバイス装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザなどとして有用な半導体光デバイス装置に関し、特に高出力動作において信頼性が高い半導体光デバイス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体光デバイス装置は、発光素子や増幅器などに広く利用されており、中でも半導体レーザは、その堅牢、高効率、広い波長選択範囲、耐久性等の特性を有するため、活発な研究開発が行われている。
図4に典型的なセルフアライン導波路インナーストライプ構造(以下「セルフアライン型」という)の半導体光デバイス装置の断面図を示す。
図4において、基板41上に第1導電型クラッド層42、活性層43、及び第2導電型第1クラッド層44が順に形成されている。第2導電型第1クラッド層44の上には開口部45を有する電流ブロック層46が図示される形状で形成され、さらにその上に第2導電型第2クラッド層47およびコンタクト層48が順に形成されている。
このようなセルフアライン型半導体光デバイス装置では、第2導電型第2クラッド層44の上にエピタキシャル成長により電流ブロック層46を形成した後、エッチングにより一部を除去して順 メサ状の断面を有する開口部45を形成する。この際のエッチングには、開口部45の底面及び側面を直線状かつ平坦に形成する目的で、面方位依存性のあるエッチング液が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような順メサ状断面の開口部を有するセルフアライン型の半導体光デバイス装置は、その装置の信頼性において問題を生じていた。
例えば、従来の半導体光デバイス装置の製造工程において、エッチングにより形成した開口部に積層されたクラッド層で劣化が生じることがあった。このような劣化は、半導体光デバイス装置の信頼性や再現性を低下させ、歩留まりを低くしてしまうという問題があった。また、該開口部におけるクラッド層の結晶成長の質の低下は、開口部での電気抵抗を増大させ、熱抵抗が増加するという問題が生じており、さらに、開口部での光損失を増大させ、動作電流が増加するという問題も生じていた。熱抵抗および動作電流の増加は、高出力動作時においてバルク劣化を促進したり、出力飽和や非可逆的破壊である光損傷(以下「COD」(Catastrophic Optical Damage)という)を引き起こす原因となるため、装置における熱抵抗および動作電流の低減は光デバイス装置の高い性能および信頼性を維持するためには、必要不可欠である。
【0004】
したがって、エッチングで形成した開口部を有するセルフアライン型の半導体光デバイス装置であっても、上記諸問題のない信頼性のある装置、特に装置の再現性がよく、高出力動作時における信頼性も高い半導体光デバイス装置の開発が従来から望まれていた。
かくして本発明は、上記の従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、エッチングにより開口部を形成したセルフアライン型の半導体光デバイス装置であっても、高出力時において信頼性の高い半導体光デバイス装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、開口部の側面を湾曲させることによって、高出力動作時における信頼性が高い半導体光デバイス装置を提供しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、半導体光デバイス装置における電流ブロック層を面方位依存性のないエッチング液でエッチング処理して開口部の側面を所定の湾曲線とした結果、該開口部の側面におけるクラッド層のエピタキシャル成長が良好となり、かつ、クラッド層の結晶性の劣化を防止できることを見出し、高出力動作時においても信頼性の高い本発明の半導体光デバイス装置を提供するに至った。
【0006】
本発明の半導体光デバイス装置は、基板、該基板上に形成された第1導電型クラッド層、該第1導電型クラッド層上に形成された活性層、該活性層上に形成された第2導電型第1クラッド層、該第2導電第1クラッド層上に形成された開口部を有する電流ブロック層、該開口部内部および少なくとも該開口部両脇の電流ブロック層上の一部に形成された第2導電型第2クラッド層を有する半導体光デバイス装置であって、該開口部の長手方向に直交する断面において、該開口部の底面が直線で表され、該開口部の側面が湾曲線で表され、且つ、該湾曲線の接線の傾きの絶対値が該側面の下端部において0.05〜5であることを特徴とする。
【0007】
本発明の半導体光デバイス装置の好ましい態様として、前記開口部の長手方向に直交する断面において、開口部の側面の下端部と上端部とを結ぶ直線の傾きの絶対値が0.3〜10である態様;前記開口部の長手方向に直交する断面において、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が前記側面の下端部において0.05〜5である態様;前記開口部の長手方向に直交する断面において、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が前記側面の上端部において0.5〜50である態様;前記開口部の長手方向に直交する断面において、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が、側面の下端部から上端部まで連続して増加する態様;前記基板の主面が(100)面であり、前記開口部の長手方向が[01−1]方向である態様;前記活性層がInGaAs量子井戸からなる態様;前記電流ブロック層が、前記第2導電型第2クラッド層より小さい屈折率を有する半導体層で構成されている態様;前記電流ブロック層が、少なくとも第1導電型あるいは高抵抗の半導体層で構成されている態様;前記電流ブロック層が、AlGaAs又はAlGaAsPで構成されている態様;前記第2導電型第1クラッド層と電流ブロック層との間に1層以上のエッチング阻止層を有する態様;前記エッチング阻止層が、前記活性層で発光した発光波長に対して透明である態様;前記エッチング阻止層が、GaAsで構成される態様;前記開口部から前記活性層に電流が注入される態様;前記開口部が、前記電流ブロック層をリン酸/過酸化水素系のエッチング液でエッチングして形成された態様;前記開口部が、両端部まで伸長しているストライプ状の開口部である態様;前記開口部が、一方の端部まで伸長しているが他方の端部までは伸長していない開口部である態様;前記半導体光デバイス装置の光出力が30mW以上である態様;前記半導体光デバイス装置が光ファイバー増幅器励起用光源として用いられることを特徴とする態様;前記半導体光デバイス装置が光ファイバー増幅器として用いられることを特徴とする態様を挙げることができる。
なお、本明細書において「〜」は、その前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を意味する。
【0008】
本発明の半導体光デバイス装置は、電流ブロック層が開口部を有し、該開口部の側面が該開口部の長手方向に直交する断面において湾曲線で表される構造を有する。このため、本発明の半導体光デバイス装置であれば、開口部における第2導電型第2クラッド層の該開口部断面の側面における結晶成長が良好となり、該第2導電型第2クラッド層における劣化の発生を抑えることができる利点がある。
また、本発明の半導体光デバイス装置は、該開口部の側面における第2導電型第2クラッド層の結晶成長の質が良好となるため、該開口部での電気抵抗は減少し、熱抵抗の発生も抑えられるという利点がある。このため、本発明の半導体光デバイス装置であれば、高出力動作時における出力飽和やCODの発生を高確率で防止できる利点がある。
さらに、本発明の半導体光デバイス装置であれば、該開口部が面方位性のないエッチング液によりエッチング処理されているので、開口部の開口幅の均一性を高めることが可能となり、製造工程において高歩留まりで製作できることから、特に構造設計マージンの小さい半導体光デバイス装置に利用できる利点がある。
【0009】
【発明の実施の態様】
以下において、本発明の半導体光デバイス装置についてその構造を詳細に説明する。本発明の半導体光デバイス装置は、基板、該基板上に形成された第1導電型クラッド層、該第1導電型クラッド層上に形成された活性層、該活性層上に形成された第2導電型第1クラッド層、該第2導電第1クラッド層上に形成された開口部を有する電流ブロック層、該開口部内部および少なくとも該開口部両脇の電流ブロック層上の一部に形成された第2導電型第2クラッド層を有する半導体光デバイス装置であって、該開口部の長手方向に直交する断面において、該開口部の底面が直線で表され、該開口部の側面が湾曲線で表され、且つ、該湾曲線の接線の傾きの絶対値が該側面の下端部において0.05〜5であることを特徴とする。本発明の半導体光デバイス装置は、これらの層の他に半導体光デバイス装置に通常形成される層を適宜有していてもよい。
【0010】
本明細書において「A層の上に形成されたB層」という表現は、A層の上面にB層の底面が接するようにB層が形成されている場合と、A層の上面に1以上の層が形成され、さらにその層の上にB層が形成されている場合の両方を含むものである。また、A層の上面とB層の底面が部分的に接していて、その他の部分ではA層とB層の間に1以上の層が存在している場合も、上記表現に含まれる。具体的な態様については、以下の各層の説明と実施例の具体例から明らかである。
【0011】
図1は、本発明の半導体光デバイス装置の一例における斜視図であり、図2は前記一例における開口部の形状を斜視した説明図及びその一部の拡大図である。
図1において本発明の半導体光デバイス装置の一例における構造は概略的に、化合物半導体からなる基板11上に、第1導電型クラッド層12、活性層13、及び第2導電型第1クラッド層14を積層し、その上にエッチング阻止層15を介してストライプ状に開口された電流ブロック層17及び表面保護層18を有している。さらに電流ブロック層17の開口した開口部16に積層するように第2導電型第2クラッド層19が形成され、その第2導電型第2クラッド層19上にコンタクト層20が形成されている。
【0012】
本発明の半導体光デバイス装置は、第2導電型第2クラッド層19が、側面が湾曲した開口部内部及び少なくとも開口部両脇の電流ブロック層17上の一部に形成されるセルフアライン型である。したがって、本発明は、例えば特開平10−290043号公報に記載されているようなリッジ導型の半導体光デバイス装置に比べて、成長回数が少なくて済むこと、選択成長といった特殊な技術が不要(特にAlを多く含んだ化合物の選択成長は困難)であること等の利点がある。
【0013】
図1において、前記半導体光デバイス装置を構成する基板11は、その上にダブルへテロ構造の結晶を成長することが可能なものであれば、その導電性や材料については特に限定されない。好ましいものは、導電性がある基板である。具体的には、基板上への結晶薄膜成長に適したGaAs、InP、GaP、ZnSe、ZnO、Si、Al23等の結晶基板、特に閃亜鉛鉱型構造を有する結晶基板を用いるのが好ましい。その場合、基板結晶成長面は低次な面またはそれと結晶学的に等価な面が好ましく、(100)面が最も好ましい。
なお、本明細書において(100)面という場合、必ずしも厳密に(100)ジャストの面である必要はなく、最大30°程度のオフアングルを有する場合まで包含する。オフアングルの大きさの上限は30°以下が好ましく、16°以下がより好ましい。下限は0.5°以上が好ましく、2°以上がより好ましく、6°以上がさらに好ましく、10°以上が最も好ましい。
【0014】
また、基板11は六方晶型の基板でもよく、例えばAl23、6H−SiC等からなる基板を用いることもできる。
【0015】
基板11上には、通常基板の欠陥をエピタキシャル成長層に持ち込まないために厚さ0.2〜2μm程度のバッファ層を形成しておくこともできる。
【0016】
基板11上には、活性層13を含む化合物半導体層を形成する。化合物半導体層は、活性層の上下に活性層より屈折率の小さい層を含んでおり、そのうち基板側の層は第1導電型クラッド層、他方のエピタキシャル側の層は第2導電型クラッド層として機能する。これらの屈折率の大小関係は、各層の材料組成を当業者に公知の方法にしたがって適宜選択することにより調節することができる。例えば、AlxGa1-xAs、(AlxGa1-x0.5In0.5P、AlxGa1-xNなどのAl組成を変化させることによって屈折率を調節することができる。
【0017】
第1導電型クラッド層12は、活性層13よりも屈折率の小さい材料で形成される。また、第1導電型クラッド層12の屈折率は、第2導電型クラッド層の屈折率よりも大きいことが好ましい。例えば、第1導電型のGaInP、AlGaInP、AlInP、AlGaAs、AlGaAsP、AlGaInAs、GaInAsP、GaN、AlGaN、AlGaInN、BeMgZnSe、MgZnSSe、CdZnSeTe等の一般的なIII−V族、II−VI族半導体を用いることができる。
第1導電型クラッド層12のキャリア濃度は、下限は1×1017cm-3以上が好ましく、3×1017cm-3以上がより好ましく、5×1017cm-3以上が最も好ましい。上限は2×1020cm-3以下が好ましく、2×1019cm-3以下がより好ましく、5×1018cm-3以下が最も好ましい。
【0018】
第1導電型クラッド層12は、単層からなるものであるときは、好ましくは0.4〜5μm、より好ましくは1〜3μm程度の厚みを有する。
【0019】
第1導電型クラッド層12は複数層からなるものであってもよく、具体的には活性層側にはGaInP、AlGaInP又はAlInPからなるクラッド層と、その層よりも基板側に第1導電型のAlGaAs又はAlGaAsPからなるクラッド層が形成されている態様を例示することができる。このとき、活性層側の層の厚さは薄くすることが好ましく、厚さの下限としては0.01μm以上が好ましく、0.05μm以上がより好ましい。上限としては、0.5μm以下が好ましく、0.3μm以下がより好ましい。また、基板側の層のキャリア濃度は、下限が2×1017cm-3以上であることが好ましく、5×1017cm-3以上がより好ましい。上限は2×1020cm-3以下が好ましく、5×1019cm-3以下がより好ましい。
【0020】
本実施例の半導体光デバイス装置を構成する活性層13の構造は、特に制限されず、図1の一例においては、二重量子井戸(DQW)構造を有している。この二重量子井戸(DQW)構造は具体的には光閉じ込め層(ノンドープ)51、量子井戸層(ノンドープ)52、バリア層(ノンドープ)53、量子井戸層(ノンドープ)54及び閉じ込め層(ノンドープ)55を順次積層した構造を有する。この二重量子井戸(DQW)構造以外にも、例えば、量子井戸層及び前記量子井戸層を上下から挟む光閉じ込め層からなる単一量子井戸構造(SQW)や、3層以上の量子井戸層及びそれらに挟まれたバリア層ならびに最上の量子井戸層の上及び最下の量子井戸層の下に積層された光閉じ込め層を有する多量子井戸構造であってもよい。活性層13を量子井戸構造とすることにより、単層のバルク活性層と比較して、短波長化(630nm〜660nm)かつ低しきい値化を達成することができる。
【0021】
活性層13の材料としては、GaAs、AlGaAs、GaInP、AlGaInP、GaInAs、AlGaInAs、GaInAsP、GaN、GaInNなどを例示することができる。特に活性層13がInGaAsの量子井戸層からなる場合は、自然超格子が形成されやすいために、オフ基板を用いることによる自然超格子抑制の効果を大きくすることができる。
【0022】
活性層13の上には、第2導電型クラッド層が形成される。本発明の第2導電型クラッド層は2層以上形成する。
【0023】
第2導電型第1クラッド層14は、活性層13よりも屈折率の小さい材料で形成される。例えば、第2導電型のAlGaInP、AlInP、AlGaAs、AlGaAsP、AlGaInAs、GaInAsP、AlGaInN、BeMgZnSe、MgZnSSe、CdZnSeTe等の一般的なIII−V族、II−VI族半導体を用いることができる。第2導電型クラッド層がAlを含むIII−V族化合物半導体で構成されている場合は、その成長可能な実質的全面をGaAs、GaAsP、GaInAs、GaInP、GaInN等のAlを含まないIII−V族化合物半導体で覆えば表面酸化を防止することができるため好ましい。
【0024】
第2導電型第1クラッド層14のキャリア濃度は、下限は1×1017cm-3以上が好ましく、3×1017cm-3以上がより好ましく、5×1017cm-3以上が最も好ましい。上限は5×1018cm-3以下が好ましく、3×1018cm-3以下がより好ましく、2×1018cm-3以下が最も好ましい。厚さの下限としては0.01μm以上が好ましく、0.05μm以上がより好ましく、0.07μm以上が最も好ましい。上限としては、0.5μm以下が好ましく、0.4μm以下がより好ましく、0.2μm以下が最も好ましい。
【0025】
第2導電型第1クラッド層14は活性層13の上に形成する。本発明の好ましい実施様態では、第2導電型第1クラッド層14の屈折率は、第1導電型クラッド層12の屈折率よりも小さい。このような態様を採用することにより、活性層から光ガイド層側へ有効に光がしみ出すように光分布(近視野像)を制御することができる。また、活性領域(活性層の存在する部分)から不純物拡散領域への光導波損失を低減することもできるため、高出力動作におけるレーザ特性や信頼性の向上を達成することができる。
【0026】
第2導電型第1クラッド層14の上に第エッチング阻止層15を形成することにより、少なくとも開口部16内に第2導電型第2クラッド層19を再成長させる際に、再成長界面で通過抵抗を増大させるような高抵抗層の発生を容易に防ぐことができるようになる。
【0027】
エッチング阻止層15は、材料と厚みを選択することによって活性層からの光を吸収しないようにすることもでき、活性層13で発光した発光波長に対して透明であることが好ましい。
エッチング阻止層15の材料は、酸化されにくいか或いは酸化されてもクリーニングが容易な材料であれば特に限定されない。具体的には、AlXGa1-XAs(0≦X≦1)、lnYGal-YP(0≦Y≦1)などのAl等の酸化されやすい元素の含有率が低い(0.3以下程度)III−V族化合物半導体層が挙げられる。
エッチング阻止層15は、一般に活性層の材料よりもバンドギャップが大きい材料から選択されるが、バンドギャップが小さい材料であっても、その厚さが下限として、2nm以上、より好ましくは5nm以上であり、上限として50nm以下、より好ましくは30nm以下、最も好ましくは10nm以下であれば、実質的に光の吸収が無視できるので使用可能である。
【0028】
エッチング阻止層15は2層以上の複数の層から形成されてもよい。この場合、溝を形成するために2回以上の複数回のエッチングを行なうことがある。
エッチング阻止層15の導電型は、エッチングにより溝内部から除去される場合は特に制限はなく、溝内部に層が形成される場合は第2導電型が好ましい。また、エッチング阻止層15は基板になるべく格子整合させることが好ましい。
【0029】
本発明の半導体光デバイス装置を構成する電流ブロック層17は、第2導電型第1クラッド層14上に形成され、開口部16を有する。基本的には、該開口部16から活性層13に電流が注入される。
【0030】
電流ブロック層17の材料は半導体であることが好ましい。電流ブロック層17の材料として半導体を用いた場合は、誘電体膜と比較して熱伝導率が高いために放熱性が良い、劈開性が良い、平坦化しやすいためにジャンクション・アップで組み立てやすい、コンタクト層を全面に形成しやすいのでコンタクト抵抗を下げやすいなどの利点がある。
【0031】
電流ブロック層17の屈折率は、電流ブロック層17に挟まれたAlGaAs又はAlGaAsPからなる第2導電型第2クラッド層19の屈折率よりも低くする(実屈折率ガイド構造)。このような屈折率の制御を行うことによって、従来のロスガイド構造に比べて動作電流を低減することが可能になる。
電流ブロック層17と第2導電型第2クラッド層19との屈折率差は、電流ブロック層17が化合物半導体の場合、下限は0.001以上が好ましく、0.003以上がより好ましく、0.007以上が最も好ましい。上限は、1.0以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.1以下が最も好ましい。
電流ブロック層17が誘電体の場合、下限は0.1以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.7以上が最も好ましい。上限は、3.0以下が好ましく、2.5以下がより好ましく、1.8以下が最も好ましい。
【0032】
第2導電型第2クラッド層19よりも低屈折率にすることや、GaAs基板との格子整合を考慮すると、電流ブロック層17の材料としては、化合物半導体であるAlGaAs又はAlGaAsPを用いることが好ましい。ただし、AlGaAs又はAlGaAsPの場合は、Al組成がAlAsに近くなりすぎると潮解性を示すので、Al組成の上限は0.95以下が好ましく、0.92以下がより好ましく、0.90以下が最も好ましい。また電流ブロック層17は、第2導電型クラッド層19よりも低屈折率にする必要があることから、Al組成の下限は0.3以上が好ましく、0.35以上がより好ましく、0.4以上が最も好ましい。
【0033】
電流ブロック層17は、光分布(特に横方向の光分布)を制御したり電流阻止の機能を向上させるために、屈折率、キャリア濃度又は導電型が異なる2つ以上の層から形成してもよい。
電流ブロック層17の導電型は、第1導電型又は高抵抗(アンドープもしくは深い順位を形成する不純物(O、Cr、Feなど)をドープ)、あるいはこれら2つの組み合わせのいずれであってもよく、導電型あるいは組成の異なる複数の層から形成されていてもよい。例えば、活性層13に近い側から第2導電型あるいは高抵抗の半導体層、および第1導電型の半導体層の順に形成されている電流ブロック層を好ましく用いることができる。また、あまり薄いと電流阻止に支障を生じる可能性があるため、厚さは0.1μm以上であるのが好ましく、0.3μm以上であるのがより好ましい。一方、厚すぎると通過抵抗の増大を招くため、上限は2μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。素子としてのサイズ等を勘案すれば、0.3〜1μm程度の範囲から選択するのが好ましい。
【0034】
電流ブロック層の上に表面保護層18を形成して、表面酸化の抑制あるいはプロセス上の表面保護を図ることができる。表面保護層18の導電型は特に規定されないが、第2導電型とすることにより、電流阻止機能の向上を図ることができる。
【0035】
電流ブロック層17の上側層として、開口部16内部および少なくとも開口部16両脇の電流ブロック層17上の一部に至るように第2導電型第2クラッド層19が形成される。第2導電型第2クラッド層19は、開口部16の上側表面をすべて覆い且つ開口部16の両脇の電流ブロック層17上の少なくとも一部に延在されるように形成される。
【0036】
第2導電型第2クラッド層19のキャリア濃度は、下限は3×1017cm-3以上が好ましく、5×1017cm-3以上がより好ましく、7×1017cm-3以上が最も好ましい。上限は1×1019cm-3以下が好ましく、5×1018cm-3以下がより好ましく、3×1018cm-3以下が最も好ましい。
【0037】
第2導電型第2クラッド層19の厚さは、薄くなりすぎると光閉じ込めが不十分となり、厚くなりすぎると通過抵抗が増加してしまうことを考慮して、下限は0.5μm以上が好ましく、1.0μm以上がより好ましい。上限は3.0μm以下が好ましく、2.0μm以下がより好ましい。
【0038】
電流ブロック層17と第2導電型第2クラッド層19を形成した後にさらに電極を形成するに先立ち、電極材料との接触抵抗を低減するために、低抵抗(高キャリア濃度)のコンタクト層20を形成することが好ましい。特に半導体光デバイス装置を半導体発光素子として用いる場合には、電極を形成しようとする最上層表面の全体にコンタクト層20を形成したうえで電極を形成することが好ましい。
【0039】
このとき、コンタクト層20の材料は、通常はクラッド層よりバンドギャップが小さい材料の中から選択し、金属電極とのオーミック性を取るため低抵抗で適当なキャリア密度を有するのが好ましい。キャリア密度の下限は、1×1018cm-3以上が好ましく、3×1018cm-3以上がより好ましく、5×1018cm-3以上が最も好ましい。上限は、2×1020cm-3以下が好ましく、5×1019cm-3以下がより好ましく、3×1019cm-3以下が最も好ましい。コンタクト層の厚みは、0.1〜10μmが好ましく、1〜8μmがより好ましく、2〜6μmがもっとも好ましい。
【0040】
次に、電流ブロック層17に形成される開口部16について説明する。
【0041】
開口部16の伸びる方向(長手方向)に直交する断面において、開口部の側面は湾曲線21で表される(図2)。開口部側面21の湾曲線の形状は、例えば四半円形状、放物線状、四半楕円形状等であってもよい。
【0042】
開口部の側面を表す湾曲線は、側面の下端部Aと上端部Bとを結ぶ直線lの傾きの絶対値が
0.3〜10の曲線であることが好ましく、0.5〜6の曲線であることがより好ましく、
0.8〜2.5の曲線であることがさらにより好ましい。ここで、本明細書における「直線lの傾き」とは、開口部底面22を水平軸とし、それに垂直な方向を垂直軸とした場合の傾きを意味し、具体的には該水平軸に沿った水平方向の増加分(Δx)に対する垂直方向の増加分(Δy)の割合(Δy/Δx)を示す(図2(c))。
【0043】
開口部の長手方向に直交する断面において、湾曲線21の接線の傾きの絶対値は側面の下端部Aにおいて0.05〜5であることが好ましく、0.1〜3であることがより好ましく、0.2〜1.5であることがさらにより好ましい(接線m)。開口部の長手方向に直交する断面において、湾曲線21の接線の傾きの絶対値は側面の上端部Bにおいて0.5〜50であることが好ましく、1〜30であることがより好ましく、1.5〜10であることがさらにより好ましい(接線n)。また、開口部の長手方向に直交する断面において、湾曲線の接線の傾きの絶対値は、側面の下端部Aから上端部Bまで連続して増加することが好ましい。接線mと接線nは、直線lの場合と同様に、開口部底面22を水平軸とし、それに垂直な方向を垂直軸として定義される。
開口部の側面を表す湾曲線が、上記の好ましい条件を満たすときに、開口部側面からの第2導電型第2クラッド層の結晶成長が良好となり、結晶性の劣化も生じ難くなる。
【0044】
開口部16は電流ブロック層17を形成した後、エッチングにより形成することが好ましい。開口部16のエッチングは、開口部側面21を所定の湾曲線とすることができるものであれば、特に限定されない。エッチング方法として、ウエットエッチング、ドライエッチング、プラズマエッチングなど各種のエッチングが挙げられるが、好ましくはウエットエッチング、より好ましくは面方位依存性のないエッチング液を用いたウエットエッチングである。
ウエットエッチングで面方位依存性のないエッチング液、例えばリン酸/過酸化水素系エッチング液を使用した場合、特に開口部側面21の湾曲線が好ましいものとなり、開口部側面21における第2導電第2クラッド層19のエピタキシャル成長が良好となる利点がある。また、該面方位性のないエッチング液であれば、開口部16の幅を均一化できるので、本発明の半導体光レーザ装置を高歩留まりで製造でき、かつ、設計マージンの小さな半導体光デバイス装置の製造も可能となる。
【0045】
開口部16の形状は、上側(コンタクト層側)よりも下側(活性層側)の方が小さくなるようにする方が、通過抵抗、動作電圧および発熱の低減の観点から好ましい。
また、電流ブロック層17を端面近傍にも形成した場合、開口部16における電流注入を活性層13端部でも抑制することができる。これにより、端部領域での劣化(特に端面劣化)を低減することができる。
【0046】
電流ブロック層17の開口部16は、両端部まで伸長しているストライプ状の開口部であってもよいし、一方の端部まで伸長しているが他方の端部までは伸長していない開口部であってもよい。開口部が両端部まで伸長しているストライプ状の開口部である場合は、端部窓構造領域における光の制御がより容易になり、端面における横方向の光の拡がりを小さくすることができる。一方、開口部が端面からある程度内側に入った部分に形成されている場合は、端面付近で電流を非注入にすることができるため、端面での電流の再結合を防ぐとともに、クラッド層などからの電流の回り込みを最小限にとどめることができる。開口部の構造はこのような利点を考慮しながら、使用目的に応じて適宜決定することが好ましい。
【0047】
オフアングルの方向は、電流ブロック層17に形成される開口部16の伸びる方向(長手方向)に直交する方向から、±30°以内の方向が好ましく、±7°以内の方向がより好ましく、±2°以内の方向が最も好ましい。また、開口部16の方向は、基板の面方位が(100)の場合、[0−11]またはそれと等価な方向が、オフアングルの方向は[011]方向またはそれと等価な方向から±30°以内の方向が好ましく、±7°以内の方向がより好ましく、±2°以内の方向が最も好ましい。
【0048】
なお、本明細書において「[01−1]方向」という場合は、一般的なIII−V族、II−VI族半導体において、(100)面と[01−1]面との間に存在する[11−1]面が、それぞれV族又はVI族元素が現れる面であるように[01−1]方向を定義する。
【0049】
同様の理由により、ウルツァイト型の基板を用いた場合には、開口部の伸びる方向は、例えば(0001)面上では[11−20]又は[1−100]が好ましい。HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)ではどちらの方向でもよいが、MOVPEでは[11−20]方向がより好ましい。
【0050】
本発明の半導体光デバイス装置を設計するに際しては、まず、所望の垂直拡がり角を得るために活性層の厚みとクラッド層の組成を決定する。通常、垂直拡がり角を狭くすると活性層からクラッド層への光の浸みだしが促進され、端面での光密度が小さくなり、出射端面のCODレベルが向上することができるので、高出力動作を必要とする時には比較的に狭めに設定される。垂直拡がり角の下限は、活性層内の光閉じ込めの低減による発振しきい値電流の増大及びキャリアのオーバーフローによる温度特性の低下を抑制する必要があることから制限があり、下限としては15°以上が好ましく、17°以上がより好ましく、19°以上が最も好ましい。一方、垂直拡がり角の上限としては、33°以下が好ましく、31°以下がより好ましく、30°以下が最も好ましい。
【0051】
次に、垂直拡がり角を決定すると、高出力特性を大きく支配する構造パラメータは活性層と電流ブロック層との間の距離dpと開口部底部における幅(以下「開口幅」という)Wとなる。なお、活性層と電流ブロック層との間に第2導電型第1クラッド層のみが存在する場合、dpは第2導電型第1クラッド層の厚みとなる。また、活性層が量子井戸構造の場合、最も電流ブロック層に近い活性層と電流ブロック層との距離がdpになる。
【0052】
dpについては、上限は0.5μm以下が好ましく、0.4μm以下がより好ましく、0.3μm以下がもっとも好ましい。dpの下限としては、0.03μm以上が好ましく、0.05μm以上がより好ましく、0.07μm以上がもっとも好ましい。ただし、使用目的(拡がり角をどこに設定するかなど)、材料系(屈折率、抵抗率等)などが異なると、上記の最適範囲も少しシフトする。また、この最適範囲は上記の各構造パラメータがお互いに影響し合うことにも注意を要する。
【0053】
開口部底部における開口幅Wは、上限が100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。開口幅Wの下限としては、1μm以上であることが好ましく、1.5μm以上であることがより好ましく、2μm以上であることがもっとも好ましい。また、横モードをシングルモード(単一ピークの横方向光強度分布)にするためには、高次モードのカットオフ及び空間的ホールバーニングの防止の観点から開口幅Wをあまり大きくすることができず、開口幅Wの上限は7μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましく、3μm以下がもっとも好ましい。
【0054】
高出力動作を実現するには、開口部底部における開口幅Wを広くすることが端面での光密度低減の観点から有効であるが、動作電流を低減するためには開口幅を狭くすることが、導波路ロス低減の観点から好ましい。そこで、ゲイン領域となる中央付近の開口幅W2を比較的狭くし、端部付近の開口幅W1を比較的広くなるようにすることにより、低動作電流と高出力動作を同時に実現することができ、高い信頼性も確保することができる(図5(a))。
すなわち、端部(劈開面)幅W1については、上限が1000μm以下であることが好ましく、500μm以下であるがより好ましい。端部幅W1の下限については、2μm以上であることが好ましく、3μm以上であることがより好ましい。中央部幅W2については、上限が100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。中央部幅W2の下限としては、1μm以上であることが好ましく、1.5μm以上であることがより好ましく、2μm以上であることがもっとも好ましい。端部幅W1と中央部幅W2の差については、上限は1000μm以下が好ましく、500μm以下がより好ましい。下限については、0.2μm以上が好ましく、0.5μm以上がより好ましい。
【0055】
さらに横モードをシングルモードにするためには、端部幅W1の上限は、10μm以下が好ましく、7μm以下がより好ましい。中央部幅W2の上限は、7μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましい。端部幅W1と中央部幅W2の差については、上限は5μm以下が好ましく、3μm以下がより好ましく、2μm以下が最も好ましい。下限については、0.2μm以上が好ましく、0.5μm以上がより好ましい。
【0056】
高い信頼性を維持しつつビームが円形に近いレーザを達成するためには、上記dpとWを適切な範囲に制御性よく納めることが必要となる。
【0057】
円形に近いビームを実現するには、開口幅を狭くすることが有効であるが、開口幅を狭くすると注入電流密度の密度がバルク劣化抑制の観点から好ましくない。そこで、ゲイン領域となる中央部幅W2を比較的広くし、端部付近を比較的狭くなるようにすることにより、ビームスポット低減と低動作電流を同時に実現することができ、高い信頼性も確保することができる(図5(b))。
すなわち、端部(劈開面)幅W1については、上限が10μm以下であることが好ましく、5μm以下であるがより好ましく、3μm以下であるがもっとも好ましい。端部(劈開面)幅W1の下限としては、0.5μm以上であることが好ましく、1μm以上であることがより好ましい。中央部幅W2については、上限が100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。中央部幅W2の下限としては、1μm以上であることが好ましく、1.5μm以上であることがより好ましく、2μm以上であることがもっとも好ましい。端部幅W1と中央部幅W2の差については、上限は100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましい。下限については、0.2μm以上が好ましく、0.5μm以上がより好ましい。
【0058】
上記の漸増部分あるいは漸減部分、端部の長さは所望の特性に応じて、設計すればよいが、漸減部分の長さは、導波路損失低減の観点から、それぞれ5〜10μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。端部の長さは、劈開精度の観点から5〜30μmが好ましく、10〜20μmがより好ましい。ただし、必要に応じて、以下のように窓を作製してもよい。
(1)端部、漸増部分あるいは漸減部分の開口幅あるいは長さがチップ両側で非対称となるもの。
(2)端部の幅一定となる領域を設定せずに、端部まで漸増あるいは漸減としたもの。
(3)端面の片側(通常、高出力光取り出し(前端面)側)だけ開口幅が漸増あるいは漸減するようにしたもの。
(4)端部開口幅が前端面と後端面とで異なるもの。
(5)上記の(1)〜(4)のいくつかを組み合わせたもの。
【0059】
また、端面付近に電極を設けないようにして、端部近傍の開口部への電流注入によるバルク劣化の抑制や端面での再結合電流を低減することは、高い信頼性での小スポット径のレーザ作製の観点から有効である。
【0060】
本発明の半導体光デバイス装置の光出力は、下限が30mW以上である。少なくとも光出力が30mW以上で長時間の寿命を確認できれば、高出力動作時における半導体光デバイス装置の信頼性も高いものとなる。
半導体発デバイス装置の光出力は、100mW以上、さらには300mW以上であっても長時間寿命を有するものとなる。
【0061】
本発明の半導体光デバイス装置を製造する方法は特に制限されない。いかなる方法により製造されたものであっても、上記請求項1の要件を満たすものであれば本発明の範囲に含まれる。
【0062】
本発明の半導体光デバイス装置を製造する際には、従来から用いられている方法を適宜選択して使用することができる。結晶の成長方法は特に限定されるものではなく、ダブルヘテロ構造の結晶成長や電流ブロック層等の選択成長には、有機金属気相成長法(MOCVD法)、分子線エピタキシー法(MBE法)、ハイドライドあるいはハライド気相成長法(VPE法)、液相成長法(LPE法)等の公知の成長方法を適宜選択して用いることができる。
【0063】
本発明の半導体光デバイス装置の製造方法としては、まず基板11上に第1導電型クラッド層12及び第2導電型第1クラッド層14と活性層13を有するダブルヘテロ構造を形成後、第2導電型第1クラッド層14上に電流ブロック層17を形成し、電流ブロック層17をエッチングにより開口して開口部16を形成した後、開口部内部及び該開口部両脇の電流ブロック層17上の一部に第2導電型第2クラッド層19を形成する工程を例示することができる。この製造方法の詳細やその他の製造方法については、以下の実施例や関連技術文献から理解することができる。
【0064】
各層の具体的成長条件等は、層の組成、成長方法、装置の形状等に応じて異なるが、MOCVD法を用いてIII−V族化合物半導体層を成長する場合、ダブルへテロ構造は、成長温度600〜750℃程度、V/III比50〜150程度(GaAs、InGaAsの場合)、20〜60程度(AlGaAsの場合)或いは300〜600程度(InGaAsP、AlGaInPの場合)、電流ブロック層は成長温度600〜700℃、V/III比40〜60程度(AlGaAsの場合)或いは350〜550程度(InGaAsP、AlGaInPの場合)で行うのが好ましい。
【0065】
特に表面保護層18を用いて選択成長する部分がAlGaAs、AlGaInPのようにAlを含む場合、成長中に微量のHClガスを導入することにより、マスク上へのポリの堆積を防止することができるため非常に好ましい。Alの組成が高いほど、或いはマスク幅又はマスク面積比が大きいほど、他の成長条件を一定とした場合、ポリの堆積を防止し、かつ半導体表面露出部のみに選択成長を行う(セレクティブモード)のに必要なHCl導入量は増加する。一方、HClガスの導入量が多すぎるとAlGaAs層の成長が起こらず、逆に半導体層がエッチングされてしまうが(エッチングモード)が、Al組成が高くなるほど他の成長条件を一定とした場合、エッチングモードになるのに必要なHCl導入量は増加する。
このため、最適なHCl導入量はトリメチルアルミニウム等のAlを含んだIII族原料供給モル数に大きく依存する。具体的には、HClの供給モル数とAlを含んだIII族原料供給モル数の比(HCl/III族)は、下限は0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.1以上が最も好ましい。上限は、50以下が好ましく、10以下がより好ましく、5以下が最も好ましい。ただし、Inを含む化合物半導体層を選択成長(特に、HCl導入)させる場合は、組成制御が困難になりやすい。
【0066】
セルフアライン型の形成や選択成長に使用する表面保護層18は、誘電体であることが好ましく、具体的には、SiNx膜、SiO2膜、SiON膜、Al23膜、ZnO膜、SiC膜及びアモルファスSiからなる群から選択される。表面保護層18は、マスクとしてMOCVDなどを用いてグルーブを選択再成長により形成する場合に用いられる。
【0067】
本発明の半導体光デバイス装置を利用した半導体レーザ装置として、情報処理用光源(通常AlGaAs系(波長780nm近傍)、AlGaInP系(波長600nm帯)、InGaN系(波長400nm近傍)、通信用信号光源(通常InGaAsP或いはInGaAsを活性層とする1.3μm帯、1.5μm帯)レーザ、ファイバー励起用光源(InGaAs歪み量子井戸活性層/GaAs基板を用いる980nm近傍、InGaAsP歪み量井戸活性層/InP基板を用いる1480nm近傍など)レーザなどの通信用半導体レーザ装置などの、特に高出力動作が求められる多用な装置を挙げることができる。また、通信用レーザでも、円形に近いレーザはファイバーとの結合効率を高める点で有効である。また、遠視野像が単一ピークであるものは、情報処理や光通信などの幅広い用途に好適なレーザとして供することができる。
【0068】
さらに、本発明の半導体光デバイス装置は、半導体レーザ以外に半導体光増幅器、光検出器、光変調器、光スイッチなどの光素子及びこれらの集積装置についても応用が可能である。
また、本発明は半導体レーザ以外に端面発光型などの発光ダイオード(LED)としても応用可能である。
【0069】
【実施例】
以下に具体例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、割合、操作等は、本発明の精神を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例に制限されるものではない。
【0070】
本実施例において、図3に示す順に各層を形成することにより半導体光デバイス装置の一つである半導体発光素子を製造した。なお、図3(a)〜図3(c)には、構造を把握しやすくするために敢えて寸法を変えている部分があるが、実際の寸法は以下の文中に記載されるとおりである。
【0071】
厚さ350μmで表面が(100)面であるn型GaAs(n=1×1018cm-3)基板301上に、MBE法により、厚さ2.0μmのn型Al0.35Ga0.65As(Siドープ:n=1×1018cm-3)からなるn型クラッド層302、厚さ30nmのGaAs光閉じ込め層(ノンドープ)、厚さ6nmのIn0.2Ga0.8As井戸層(ノンドープ)、厚さ8nmのGaAsバリア層(ノンドープ)、厚さ6nmのIn0.2Ga0.8As井戸層(ノンドープ)及び厚さ30nmのGaAs光閉じ込め層(ノンドープ)を順次積層してなる二重量子井戸(DQW)活性層303、厚さ0.1μmのp型Al0.4Ga0.6As(Beドープ:p=1×1018cm-3)からなるp型第1クラッド層304、厚さ10nmのp型GaAs(Beドープ:p=1×1018cm-3)第2エッチング阻止層305、厚さ20nmのp型In0.49Ga0.51P(Beドープ:p=1×1017cm-3)第1エッチング阻止層305’、厚さ0.5μmのn型Al0.35Ga0.65As(Siドープ:n=1×1018cm-3)からなるn型電流ブロック層306、厚さ10nmのn型GaAs(Siドープ:n=1×1018cm-3)からなるn型キャップ307を順次積層した(図3(a))。
【0072】
電流注入領域を形成するために、まず、このダブルヘテロ基板の表面に厚さ100nmのSiNx表面保護層をプラズマCVDにより堆積させ、フォトリソグラフィーにより[0−11]B方向にストライプ状の開口部308を多数形成した。
なお[01−1]B方向は、一般的なIII−V族化合物半導体において、(100)面と(01−1)面の間に存在する(11−1)面が、V族元素が現れる面である様に定義する。
【0073】
このSiNx表面保護層をエッチングマスクとして、このストライプ状の開口部308において、第1エッチング阻止層305’でエッチングが停止するようにして、電流ブロック層306をリン酸/過酸化水素系のエッチング液を用いてエッチングにより除去し、ストライプ状の開口部308の形成を完了した。このときストライプ状の開口部308断面の側面は湾曲線状となり、開口部308の底面の幅は2.2μm、横方向のスペース間隔は400μmであった。
この後、ストライプ状のSiNx保護膜を緩衝フッ酸液などのウェットエッチングもしくはSF6、CF4などのガスを用いたドライエッチングを用いて除去した。次に、第2エッチング阻止層305でエッチング停止するようにして、上記開口部直下(電流注入領域)の第1エッチング停止層305’を塩酸系エッチング液を用いてエッチングにより除去し、ストライプ状の溝308の形成を完了した(図3(b))。
【0074】
この後、MOCVD法により厚さ2.2μmのp型Al0.35Ga0.65As(Znドープ:p=1×1018cm-3)からなるp型第2クラッド層309、及び厚さ3.5μmのp型GaAs(Znドープ:p=2×1019cm-3)からなるコンタクト層310を成長させた。
【0075】
この後、p側の電極311を蒸着し、基板を100μmまで薄くした後に、n側電極312を蒸着し、アロイした(図3(c))。こうして作製したウエハーを劈開して、レーザ光出射端面を形成(1次劈開)するようにチップバーに切り出し、半導体発光素子レーザを作製した。このときの共振器長は1000μmとした。
前端面5%−後端面95%の非対称コーティングを施した後、2次劈開によりチップに分離した。チップをジャンクションダウンで組立した後、25℃で連続通電(CW)にて電流−光出力、電流−電圧特性を測定した。
【0076】
このようにして作製した半導体発光素子は、動作電流の増加とともに光出力が増加し、約500mWまでキンクフリーでかつ約650mWまでCODせずに光出力が得られた。しかし、それ以上に動作電流を増加させても光出力は増加せず、素子自体の発熱による熱飽和によって光出力が制限された。発振波長は平均979nm、しきい値電流は平均20mA、スロープ効率は平均0.85mW/mAであり、特性は非常に良好であった。また、300mW出力時における垂直広がり角は平均28°、水平拡がり角は平均8.5°であった。このとき、非点隔差は2μm以下と非常に小さくすることができ、光ファイバーとの光結合特性に優れた光源となることが判明した。さらに、高い信頼性(70℃、300mWの高温、高出力における3000時間以上の安定動作)が得られることが判明した。また、電流注入のための開口部をエッチング阻止層までのエッチングにより形成しているため、素子構造の均一性を高めることができ、上記の半導体レーザ素子を高歩留まりで作製することができた。
【0077】
(比較例)
電流ブロック層を酒石酸/過酸化水素系のエッチング液を用いてエッチングにより除去し、ストライプ状の溝を形成した点、及び側壁は直線からなるファセット面(通常、(111)A面近傍)である点を除き、実施例1と同じ工程によって半導体発光素子を作製した。
半導体発光素子のチップ断面形状をSEMで観察したところ、比較例ではブロック層側壁から成長したp型第2クラッド層に結晶性の劣化した領域が存在することが判明した。一方、実施例の湾曲した側壁からは比較例のような結晶性の劣化した領域は認められなかった。
この素子構造の半導体発光素子では、実施例の素子に比べて、長寿命試験において劣化率が約2〜5倍大きくなった。
この原因としては、上記のブロック層側壁から成長したp型第2クラッド層において結晶性の劣化が関与していると考えられる。
【0078】
【発明の効果】
本発明の半導体光デバイス装置は、ストライプ状の開口部の側面を曲線状の形とすることにより、該開口部側面から成長したクラッド層の結晶性の劣化を防止できる。このため、本発明の半導体光デバイス装置は、高出力動作時における装置の信頼性が高い。また、本発明の半導体光デバイス装置は、開口幅の均一性を高め、高歩留まりで作製することができることから、特に、構造設計マージンの小さいレーザが求められているときに有効である。本発明は、半導体レーザなどをはじめとして広範な分野に応用されうるものであり、特に光通信システムに用いる光ファイバー増幅器励起用光源や増幅器に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体光デバイス装置の一実施例における斜視図である。
【図2】 図1に示した本発明の半導体光デバイス装置の一実施例の一部における斜視図及び拡大図である。
【図3】 本発明の半導体光デバイス装置の製造工程の一例を説明する工程図である。
【図4】 従来の一般的なセルフアライン導波路型ストライプ構造を示す断面図である。
【図5】 本発明の半導体光デバイス装置の一実施例の上面図である。
【符号の説明】
11: 基板
12: 第1導電型クラッド層
13: 活性層
14: 第2導電型第1クラッド層
15: 第2エッチング阻止層
16: 開口部
17: 電流ブロック層
18: 表面保護層
19: 第2導電型第2クラッド層
20: コンタクト層
21: 開口部側面
22: 開口部底面
41: 基板
42: 第1導電型クラッド層
43: 活性層
44: エッチング阻止層
45: 開口部
46: 電流ブロック層
47: 第2導電型クラッド層
48: コンタクト層
51、55: 光閉じ込め層
52、54: 井戸層
53: バリア層
301: 基板
302: n型クラッド層
303: 活性層
304: p型第1クラッド層
305: 第2エッチング阻止層
305’:第1エッチング阻止層
306: 電流ブロック層
307: SiNx表面保護層
308: 開口部
309: p型第2クラッド層
310: コンタクト層
311: p側電極
312: n側電極
W1: 端部幅
W2: 中央部幅

Claims (21)

  1. 基板、該基板上に形成された第1導電型クラッド層、該第1導電型クラッド層上に形成された活性層、該活性層上に形成された第2導電型第1クラッド層、該第2導電第1クラッド層上に形成された開口部を有する電流ブロック層、該開口部内部および少なくとも該開口部両脇の電流ブロック層上の一部に形成された第2導電型第2クラッド層を有する半導体光デバイス装置であって、
    該開口部の長手方向に直交する断面において、該開口部の底面が直線で表され、該開口部の側面が湾曲線で表され、且つ、該湾曲線の接線の傾きの絶対値が該側面の下端部において0.05〜5であることを特徴とする半導体光デバイス装置。
  2. 前記開口部の長手方向に直交する断面において、開口部の側面の下端部と上端部とを結ぶ直線の傾きの絶対値が0.3〜10であることを特徴とする請求項1に記載の半導体光デバイス装置。
  3. 前記開口部の長手方向に直交する断面において、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が前記側面の上端部において1.5〜10であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体光デバイス装置。
  4. 前記開口部の長手方向に直交する断面において、前記湾曲線の接線の傾きの絶対値が、側面の下端部から上端部まで連続して増加することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  5. 前記基板の主面が(100)面であり、前記開口部の長手方向が[01−1]方向であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  6. 前記活性層がInGaAs量子井戸からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  7. 前記電流ブロック層が、前記第2導電型第2クラッド層より小さい屈折率を有する半導体層で構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  8. 前記電流ブロック層が、少なくとも第1導電型あるいは高抵抗の半導体層で構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  9. 前記電流ブロック層が、AlGaAs又はAlGaAsPで構成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  10. 前記第2導電型第1クラッド層と電流ブロック層との間に1層以上のエッチング阻止層を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  11. 前記エッチング阻止層が、前記活性層で発光した発光波長に対して透明であることを特徴とする請求項10に記載の半導体光デバイス装置。
  12. 前記エッチング阻止層が、GaAsで構成されることを特徴とする請求項10に記載の半導体光デバイス装置。
  13. 前記開口部から前記活性層に電流が注入されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  14. 前記開口部が、前記電流ブロック層をリン酸/過酸化水素系のエッチング液でエッチングして形成されたことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  15. 前記開口部が、両端部まで伸長しているストライプ状の開口部であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  16. 前記開口部が、一方の端部まで伸長しているが他方の端部までは伸長していない開口部であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  17. 前記半導体光デバイス装置の光出力が30mW以上であることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  18. 前記半導体光デバイス装置が光ファイバー増幅器励起用光源として用いられることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  19. 前記半導体光デバイス装置が光ファイバー増幅器として用いられることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  20. 前記第2導電型第1クラッド層の厚さが0.4μm以下であることを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
  21. 前記第2導電型第1クラッド層の厚さが0.2μm以下であることを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の半導体光デバイス装置。
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