JP4179743B2 - 電気部品及びこれを備えた非常停止システム - Google Patents

電気部品及びこれを備えた非常停止システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の機能部材を結合して成る電気部品及びこれを備えた非常停止システム並びに通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2本のバスラインを用いて電圧信号による通信信号を送受信するバス方式ネットワーク等に使用される電気部品として、例えば図63に示すスイッチ装置がある。スイッチ装置1は、押圧部2、操作軸3、アダプタ4、通信機能内蔵型コンタクト5を有している。
【0003】
ここで、押圧部2は、操作者からの操作を受け付ける。そして、操作者は、押圧部2を矢印Y1方向に押し込むことによって、コンタクト5の状態を切り換えることができる。このとき操作軸3は、押圧部2の動きに連動して、その位置を移動させる。
【0004】
次に、通信機能内蔵型コンタクト5は、接点を切り換える際のスイッチとなるスイッチ部7を有している。このスイッチ部7は、操作軸3の動きに連動して動作する。つまり、操作者が押圧部2を矢印Y1方向に押圧すると、操作軸3が矢印Y2方向にスライドし、それよってコンタクト5のスイッチ部7が矢印Y3方向に押し込まれ、スイッチ装置1の状態が切り換わる。これにより、通信機能内蔵型コンタクト5は通信信号を出力する。
【0005】
また、アダプタ4は、1つのコンタクト取り付け部9を有している。このコンタクト取り付け部9には、1つのコンタクトを取り付けることができる。
【0006】
ところで、スイッチ装置1の通信機能内蔵型コンタクト5を利用してバスラインBLを有するネットワークと接続した接続図を図64に示す。通信機能内蔵型コンタクト5は、バスラインBLを通じて、CPU15と接続されている。CPU15は通信機能内蔵型コンタクト5が発する情報通信信号を受け取ることができる。
【0007】
通信機能内蔵型コンタクト5は、操作者の操作に応じて、オンまたはオフの信号を出力する。CPU15はこの信号を受け取り、他のCPU17を介してモーターM1の動作を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成のスイッチ装置1には、以下に示すような問題点がある。即ち、通信機能内蔵型コンタクト5を備えるスイッチ装置1をバス方式ネットワークに接続することによって、バス方式ネットワークに接続されている装置等と同様に各スイッチ装置の状態を統合的に管理することができる。
【0009】
しかし、上記したスイッチ装置1では、操作者の操作を目的とする装置等に直接的に伝えることができない。つまり、通信機能内蔵コンタクト5では、操作者が押しボタン11を操作すると、それに対応した情報が通信機能内蔵型コンタクト5に接続されているCPU15に送信される。そして、そのCPU15から装置等に命令が発せられることになる。
【0010】
このとき、CPU15が異常により動作不能となっていた場合には、操作者の操作は全く目的とする装置に伝達されない。特に、非常停止等の緊急時に、装置への電力供給を遮断しなければならない場合が問題となる。
【0011】
一方、図63に示した通信機能内蔵型コンタクト5を有するスイッチ装置1を利用するのではなく、通信機能を内蔵しないスイッチ装置を利用することも考えられるが、このスイッチ装置を複数個配電盤に配設した場合、配電盤の裏面の配線状態は図65に示すようになり、各スイッチ装置を接続するための配線が大量かつ複雑になるという問題が生じる。
【0012】
更に、一般のバス方式ネットワークでは、上記したバスラインBL(図64参照)として2本のバスライン(+Vラインと0Vライン)を用いて電圧信号による通信信号の送受信が行われるが、このようなバス方式ネットワークにおける通信機能内蔵型コンタクト5を備えたスイッチ装置1の接続は、例えば図66に示すように成される。
【0013】
即ち、図66に示すように、スイッチ装置1は、回路的には通信機能内蔵型コンタクト(以下、通信コンタクトと称する)5、及びスイッチ部21により構成され、通信コンタクト5は入力インターフェイス(以下、インターフェイスをI/Fと称する)22を内蔵した通信用集積回路から成り、正電位+VのバスラインB1に通信コンタクト5の正電源端子Vinが接続され、基準電位0VのバスラインB2にゼロボルト端子Z及び接地端子GNDが接続されると共に、これら両バスラインB1、B2に通信コンタクト5の伝送端子INP、INMが接続され、通信コンタクト5により、両バスラインB1、B2に重畳された電圧信号による通信信号の送受信が行われる。
【0014】
ところで、入力I/F22の入力端子Dinにはスイッチ21が接続され、このスイッチ部21を操作することにより、入力I/F22の入力端子Dinのレベルが切り換わって通信コンタクト5の動作モードが切り換わる。そして、このスイッチ部21には、従来、有接点構造のスイッチ21aが用いられるが、オン、オフ操作の際のチャタリングを防止するために、スイッチ21aに並列に大容量のコンデンサ21bが接続され、これらスイッチ21a及びコンデンサ21bによりスイッチ部21が構成される。尚、23は入力I/F22の入力端子Dinのプルアップ抵抗である。
【0015】
しかしながら、スイッチ部21を有接点構造のスイッチ21aにより構成すると、スイッチの安定動作を確保するために大電流を通流する必要があり、発熱量が増大して部品の劣化や信頼性の低下を招くおそれがある。特に、スイッチ部21を集合配置するような場合には、十分な放熱スペースを確保することができずに、発熱量がいっそう増大する。しかも、電流値が大きいことから、消費電力も大きくなるという問題がある。更に、チャタリング防止用のコンデンサ21bを設けていることから、スイッチ部21の大型化を招くという問題もある。
【0016】
また、両バスラインB1、B2を介して通信コンタクト5の伝送端子INP、INMに侵入するサージノイズを除去するために、従来、図66に示すように、両伝送端子INP、INM間にサージ吸収用のツェナーダイオード25が接続される。
【0017】
ところで、このようなバス型ネットワークにおける通信コンタクト5は、伝送ラインに対してすべて並列に接続され、これら複数の通信コンタクト5間で通信信号である電圧信号による高速通信を行うには、通信コンタクト5を含む伝送路の容量を小さくする必要がある。しかも、ネットワークにできるだけ多くの通信装置を接続するためには、通信コンタクト5の両伝送端子INP、INM間の容量をできるだけ小さくするのが好ましい。
【0018】
しかし、1個のツェナーダイオード25では、両伝送端子INP、INM間の小容量化を図るには限界があり、1個のツェナーダイオード25により、通信コンタクト5を含む伝送路の容量を十分に小さくすることは不可能であった。
【0019】
一方、バス型ネットワークにおける複数の通信コンタクト5間の通信信号である電圧信号波形を正しく送受信するには、通信コンタクト5のインピーダンスを大きくして伝送路全体のインピーダンスを大きく保つ必要があり、このように通信コンタクト5のインピーダンスを大きくする手段としてコイルが用いられている。特に、コストの観点から、従来、閉磁路型に比べて安価な開磁路型のコイルが採用されている。
【0020】
そして、開磁路型コイルは中空ボビンに巻線が巻回されて形成され、例えば図67、図68に示すように、この開磁路型コイル27は、通信コンタクト5を内蔵するスイッチ装置1の装置本体28、29のほぼ中央部に配設されることが多く、この場合、装置本体28、29の長尺方向に直交する方向に対してコイル27の中心軸が平行になるようにコイル27が配設される。
【0021】
しかし、このように装置本体28、29のほぼ中央部にコイル27を配設すると、通信コンタクト5を内蔵した複数のスイッチ装置1を並設した場合に、図67及び図68に示すように、コイル27の向き(図68及び図69中の矢印が磁束の方向)によっては、隣接するコイル27の発生磁束が干渉して互いに打ち消しあい、インダクタンスが減少してしまう。
【0022】
そのため、隣接するコイル27の発生磁束が干渉しない程度に、通信コンタクト5をできるだけ離して各スイッチ装置1を並設するか、或いは図70に示すように、隣接するコイル27の発生磁束が干渉しないように、発生磁束(図70中の矢印)が互いに直交するように隣接するコイル27を配設すべく、通信コンタクト5を内蔵した各スイッチ装置1を設置しなければならず、いずれにしても設置スペースが大きくなるという問題があった。
【0023】
そこで、本発明は、ネットワークによる統合的な管理を可能としつつ、省スペース化を図れ、しかも操作者の操作等を直接的に対象となる装置等に反映させて確実に駆動が可能なスイッチ装置等の電気部品を提供することを第1の目的とする。
【0024】
また、本発明は、より安全で確実な動作が得られる非常停止システムを提供することを第2の目的とする。
【0025】
更に、本発明は、かかる電気部品を使用した通信装置においてスイッチ手段の長寿命化及び消費電力の低減を図れるようにすることを第3の目的とする。
【0026】
また、本発明は、通信装置の容量を低減してネットワークの伝送路全体の容量を低下できるようにすることを第4の目的とする。
【0027】
更に、本発明は、通信装置の大型化を招くことなく通信装置のインピーダンスを大きくできるようにすることを第5の目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記した第1の目的を達成するために、本発明にかかる電気部品は、各々異なる機能を有し所定の入力または/及び出力を行う複数の機能部材の組み合わせと、操作者の操作を受けてその操作を伝達する操作伝達部材を有し、前記各機能部材が、前記操作伝達部材からの操作を受けるように前記操作伝達部材に結合されて、前記機能部材を駆動する1つの駆動部材とを備え、前記複数の機能部材のうち少なくとも1つは、情報信号を伝達する電気部品外部のバスラインに接続され、前記バスラインから電源を受けて前記バスラインとの間で情報信号の入力または/及び出力を行うものであって、前記操作伝達部材の操作に応じた情報信号を出力し、該情報信号に基づいて制御対象の制御を行う制御装置に接続された情報入出力型機能部材であり、前記機能部材は、前記操作伝達部材の操作に応じて出力を導通または非導通にするものであって、前記操作伝達部材の操作に応じて前記制御対象のオン、オフを切換える直接型機能部材を含むことを特徴としている。
【0029】
このような構成によれば、少なくとも1つの情報入出力型機能部材及びその他の機能部材等の異なる機能を有する複数の機能部材を組み合わせてコンパクトに結合することができ、ネットワークによる統合的な管理を可能としつつ、設置スペースを小さくすることができ、しかも1つの駆動部材により、機能の異なる情報入出力型機能部材及びその他の機能部材等組み合わされた複数の機能部材を確実に駆動することができる。また、複数の機能部材のうち少なくとも1つが、バスラインから電源を受けてバスラインとの間で情報信号の入力または/及び出力を行う情報入出力型機能部材である電気部品を利用することで、ネットワークによる統合的な管理を可能としつつ、配線を簡素化することができる。
【0030】
このような構成によれば、操作伝達部材により操作者の操作を各機能部材に伝達することができ、操作伝達部材により操作に応じて、各機能部材を所定の出力状態に切り換えることができる。
【0031】
このような構成によれば、操作伝達部材による操作に応じて、直接型機能部材の出力を導通または非導通にでき、かつ、情報入出力型機能部材を情報信号の入力または/及び出力状態にすることができる。したがって、ネットワークによる統合的な管理を可能としつつ、操作者の操作等を直接的に対象となる装置等に反映させて確実な駆動が可能となる。
【0032】
また、制御対象の制御を行う制御装置が異常により動作不能となっていた場合でも、操作者の操作に応じて制御対象のオン、オフを切換えることができるため、特に非常停止等の緊急時に制御対象への電力供給を確実に遮断することができる。
【0034】
また、本発明にかかる電気部品は、前記機能部材が、前記操作伝達部材の操作に応じて出力を導通または非導通にする直接型機能部材と、受けた入力に対応して情報信号を入力または/及び出力する情報入出力型機能部材とを少なくとも含むことを特徴としている。
【0035】
このような構成によれば、操作伝達部材により操作に応じて、直接型機能部材の出力を導通または非導通にでき、かつ、受けた入力に対応して情報入出力型機能部材を情報信号の入力または/及び出力状態にすることができる。
【0036】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、操作者の操作を受ける操作受け部材と、前記操作受け部材に結合するための対操作受け部材結合部、及び、前記機能部材を結合するための標準化された形状を有する対機能部材結合部を有するアダプタ部材とを備えていることを特徴としている。このような構成によれば、アダプタ部材を介して操作受け部材と機能部材とを結合することができる。
【0037】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、操作者からの操作を直接的に受ける操作部材と、前記機能部材を結合するための標準化された形状を有する対機能部材結合部を有する操作接続部材とを備え、前記操作部材と前記操作接続部材とが、操作アダプタ部材により結合されていることを特徴としている。このような構成によれば、操作部材と操作接続部材の接続構造が合わなくても、両者を容易に接続することができる。
【0038】
また、本発明にかかる電気部品は、前記駆動部材が、操作者の操作を受けてその操作を伝達する操作伝達部材を備え、前記操作伝達部材が、前記操作伝達部材の操作に応じて出力を導通または非導通にする前記機能部材としての直接型機能部材、または、前記操作伝達部材の操作に応じた情報信号を入力または/及び出力する前記機能部材としての情報入出力型機能部材の少なくともいずれか一方を内蔵すると共に、前記情報入出力型機能部材または前記直接型機能部材の少なくともいずれか一方が結合可能に構成されており、前記操作伝達部材に内蔵された前記直接型機能部材または前記情報入出力型機能部材、及び、前記操作伝達部材に結合された前記情報入出力型機能部材または前記直接型機能部材は、共に前記操作を受けて機能するように構成されたことを特徴としている。
【0039】
このような構成によれば、直接型機能部材もしくは情報入出力型機能部材の結合手順を省略することができる。
【0040】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、操作者の操作を受ける操作受け部材と、前記操作受け部材に結合するための対操作受け部材結合部、及び、前記機能部材を結合するための標準化された形状を有する対機能部材結合部を有するアダプタ部材とを備え、前記操作伝達部材に内蔵される前記直接型機能部材または前記情報入出力型機能部材が、前記アダプタ部材に内蔵されることを特徴としている。
【0041】
このような構成によれば、アダプタ部材を使用すると同時に、直接型機能部材または情報入出力型機能部材を使用することができる。
【0042】
また、本発明にかかる電気部品は、前記直接型機能部材または前記情報入出力型機能部材が、照光部品を備えていることを特徴としている。このような構成によれば、直接型機能部材または情報入出力型機能部材を使用すると同時に、照光部品を使用することができる。
【0043】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材または前記アダプタ部材が、照光部品を備えていることを特徴としている。このような構成によれば、操作伝達部材またはアダプタ部材を使用すると同時に、照光部品を使用することができる。
【0044】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、制御部からの制御を受けて照光動作を行う照光部品を備えた前記機能部材を結合可能に構成されていることを特徴としている。このような構成によれば、制御部からの制御を受けて照光動作を行う照光部品を備えた機能部材を使用することができる。
【0045】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、制御部からの制御を受けて照光動作を行う照光部品を備えた前記機能部材を結合可能に構成され、前記照光部品を備えた前記機能部材と前記情報入出力型機能部材とが、互いに直接的に電気的接続可能に構成されていることを特徴としている。このような構成によれば、情報入出力型機能部材と照光部品を備えた機能部材とは直接的に電気信号のやりとりを行うことができる。
【0046】
また、本発明にかかる電気部品は、前記照光部品が、低消費電力高輝度型であることを特徴としている。このような構成によれば、照光部品よる照光を行っても、消費電力を少なくし、かつ、輝度を上げることができる。
【0047】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材に、この操作伝達部材に与えられた操作に応じた操作を前記機能部材に出力する介在部材が結合可能であることを特徴としている。このような構成によれば、操作伝達部材に与えられた操作を、介在部材を介して機能部材に出力することができる。
【0048】
また、本発明にかかる電気部品は、前記アダプタ部材は、前記操作伝達部材に与えられた操作に応じた操作を前記機能部材に出力する介在部材を前記対機能部材結合部に結合可能に構成されていることを特徴としている。このような構成によれば、アダプタ部材を使用しても、介在部材を使用することができる。
【0049】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、前記直接型機能部材及び前記情報入出力型機能部材を同時に結合可能な複数の結合部を有することを特徴としている。このような構成によれば、結合部により結合される直接型機能部材の出力を導通または非導通にでき、かつ、情報入出力型機能部材を情報信号の入力または/及び出力状態にすることができる。
【0050】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材に結合される前記直接型機能部材が、前記操作伝達部材に結合するための対操作伝達部材結合部を備え、前記情報入出力型機能部材が前記直接型機能部材の前記対操作伝達部材結合部と互換性のある対操作伝達部材結合部を有することを特徴としている。
【0051】
このような構成によれば、操作伝達部材に結合される直接型機能部材に代えて情報入出力型機能部材を結合することができる。
【0052】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材に結合される前記情報入出力型機能部材が、前記操作伝達部材に結合するための対操作伝達部材結合部を備え、前記直接型機能部材が前記情報入出力型機能部材の前記対操作伝達部材結合部と互換性のある対操作伝達部材結合部を有することを特徴としている。
【0053】
このような構成によれば、操作伝達部材に結合される情報入出力型機能部材に代えて直接型機能部材を結合することができる。
【0054】
また、本発明にかかる電気部品は、前記機能部材が、前記介在部材から出力される操作を受けるように構成されていることを特徴としている。このような構成によれば、機能部材は、介在部材を介して操作を受けることができる。
【0055】
また、本発明にかかる電気部品は、前記介在部材が、この介在部材が前記操作伝達部材から受けた操作の操作方向を他の操作方向に変換した後に、前記機能部材に対してその操作を出力することを特徴としている。このような構成によれば、操作伝達部材が出力した操作の操作方向を変換して機能部材に出力することができる。
【0056】
また、本発明にかかる電気部品は、前記介在部材が、この介在部材が前記操作伝達部材から受けた操作の操作方向のまま、その操作を前記機能部材に対して出力することを特徴としている。このような構成によれば、操作伝達部材が出力した操作の操作方向を変換せずに機能部材に出力することができる。
【0057】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材と前記各機能部材とが、一体として形成されていることを特徴としている。このような構成によれば、よりコンパクトな電気部品を提供することができる。
【0058】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、操作者の操作を受ける操作受け部材と、前記操作受け部材に結合するための対操作受け部材結合部、及び、前記機能部材を結合するための対機能部材結合部を有するアダプタ部材備え、少なくとも1つの前記機能部材は、前記アダプタ部材の前記対機能部材結合部に結合される対アダプタ部材結合部を有することを特徴としている。
【0059】
このような構成によれば、操作受け部材と機能部材とを、アダプタ部材を介して結合することができる。
【0060】
また、本発明にかかる電気部品は、前記アダプタ部材が、前記対機能部材結合部を複数有し、前記各対機能部材結合部の一部もしくは全部に同時に複数の前記機能部材を結合可能に構成されていることを特徴としている。このような構成によれば、同時に1個または複数の機能部材をアダプタ部材の対機能部材結合部に結合することができる。
【0061】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、複数の対アダプタ部材結合部を有し操作者の操作を受ける操作受け部材と、前記機能部材を結合するための対機能部材結合部を有し前記各対アダプタ部材結合部の一部もしくは全部に同時に結合可能に構成されているアダプタ部材とを備えていることを特徴としている。
【0062】
このような構成によれば、操作受け部材の複数の対アダプタ部材結合部の一部もしくは全部に、アダプタ部材を同時に結合することができる。
【0063】
また、本発明にかかる電気部品では、前記機能部材は、他の前記機能部材を結合するための対機能部材結合部を備えていることを特徴としている。このような構成によれば、機能部材同士を互いに接続することができる。
【0064】
また、本発明にかかる電気部品は、前記アダプタ部材が、結合される前記機能部材とは別の前記機能部材を内蔵していることを特徴としている。このような構成によれば、アダプタ部材を利用することによって2種類の機能部材を使用することができる。
【0065】
また、本発明にかかる電気部品は、前記アダプタ部材が、照光部品を内蔵していることを特徴としている。このような構成によれば、アダプタ部材を使用することによって、同時に照光部品を使用することができる。
【0066】
また、本発明にかかる電気部品は、前記照光部品が、低消費電力高輝度型であることを特徴としている。このような構成によれば、照光部品よる照光を行っても、消費電力を少なくし、かつ、輝度を上げることができる。
【0067】
また、本発明にかかる電気部品は、前記アダプタ部材が、前記操作受け部材の受けた操作ストロークまたは操作位置またはその双方を変換して、前記機能部材に与えることを特徴としている。このような構成によれば、操作受け部材のストロークまたは操作位置を変換することができる。
【0068】
また、本発明にかかる電気部品は、前記アダプタ部材の前記対操作受け部材結合部が、操作受け部材に固定するベース部材と、前記ベース部材にアダプタ部材本体を固定するための固定部材とを備えていることを特徴としている。このような構成によれば、操作受け部材と固定部材とをベース部材及び固定部材を介して固定することができる。
【0069】
また、本発明にかかる電気部品は、前記アダプタ部材が、前記アダプタ部材に与えられた操作に応じた操作を前記機能部材に出力する介在部材を結合するための対介在部材結合部を備え、前記対介在部材結合部が、前記対操作受け部材結合部及び前記対機能部材結合部に対して標準化された形状を有することを特徴としている。
【0070】
このような構成によれば、介在部材を機能部材と区別することなく操作伝達部材、アダプタ部材等の機能部材を結合することができる部材に結合することができる。
【0071】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作伝達部材が、操作者からの操作を直接的に受ける操作部材と、前記操作部材に結合するための対操作部材結合部、及び対操作接続部材結合部を有する操作アダプタ部材と、前記操作アダプタ部材を結合するための対操作アダプタ結合部、及び、前記機能部材を結合するための標準化された形状を有する対機能部材結合部を有し、前記対操作接続部材結合部に結合される操作接続部材とを備えていることを特徴としている。
【0072】
このような構成によれば、操作部材と操作接続部材とを操作アダプタ部材を介して接続することができる。
【0073】
また、本発明にかかる電気部品は、前記操作アダプタ部材が、前記操作部材の受けた操作ストロークまたは操作位置またはその双方を変換して、前記機能部材に与えることを特徴としている。このような構成によれば、操作受け部材のストロークまたは操作位置の少なくともいずれか一方を変換することができる。
【0074】
また、本発明にかかる電気部品は、前記機能部材が、表示のための前面部材に結合するための対前面部材結合部を有すると共に、前記前面部材を介して照光動作を行う照光部品を備え、前記対前面部材結合部が、前記直接型機能部材または前記情報入出力型機能部材と互換性のある形状を有することを特徴としている。
【0075】
このような構成によれば、直接型機能部材、情報入出力型機能部材と互換性のある対前面部結合部を有する照光部品を備えた機能部材を提供することができる。
【0076】
また、本発明にかかる電気部品は、前記各機能部材が、ケーシング内に収容され、前記操作伝達部材が、操作者の操作を伝達可能に前記ケーシングに装着され、前記操作伝達部材と前記各機能部材とが一体化されて単位ブロック化されていることを特徴としている。
【0077】
このような構成によれば、操作伝達部材と各機能部材とが一体化されて単位ブロック化されているため、例えばバス方式ネットワークにおける配線数を少なくすることができ、ネットワークの設置を容易に行うことができるとともに、ネットワーク全体の取付スペースの削減を図ることができる。
【0078】
また、本発明にかかる電気部品は、前記機能部材が、出力を導通または非導通にする直接型機能部材と、情報信号を入力または/及び出力する情報入出力型機能部材とを含み、前記直接型機能部材と前記情報入出力型機能部材とが、互いに着脱可能な2個のサブケーシング内にそれぞれ収容され、前記操作伝達部材が、操作者の操作を伝達可能にいずれか一方の前記サブケーシングに装着され、前記操作伝達部材と前記各機能部材と一体化されていることを特徴としている。このとき、前記両サブケーシングが、コネクタ形式で着脱される構成であってもよい。
【0079】
このような構成によれば、2個のサブケーシングに直接型機能部材及び情報入出力型機能部材を収容し、或いはこれらサブケーシングをコネクタ形式にすることで、これらの機能部材の取付作業、メンテナンス及び設計を効率よく行うことができる。
【0080】
また、本発明にかかる電気部品は、前記情報入出力型機能部材の通信コンタクトが、照光部品等の出力部品を制御するための複数の出力ポートを有し、前記複数の出力ポートのうちの2以上の出力ポートに同一の出力が割り当てられることを特徴としている。
【0081】
このような構成によれば、出力ポートを有効に利用することで重複した出力ポートを削減できるため、配置スペースの削減を図ることができる。
【0082】
また、上記した第2の目的を達成するために、本発明にかかる非常停止制御システムは、上記した電気部品を用いた非常停止制御システムにおいて、前記情報入出力型機能部材からの情報信号に基づいて、制御対象を非常停止するか否かを制御する非常制御装置を備え、前記情報入出力型機能部材は前記非常制御装置に接続され、前記直接型機能部材は前記制御対象に接続され、操作者の前記電気部品に対する操作に応じて、前記直接型機能部材は前記制御対象を非常停止するとともに、前記非常制御装置は前記情報入出力型機能部材が前記操作に応じて入力または/及び出力する情報信号に基づき前記制御対象を非常停止することを特徴としている。
【0083】
このような構成によれば、ネットワークのコントローラが異常により動作不能となっていた場合でも、操作者の操作を目的とする装置に伝達することができるため、特に非常停止等の緊急時に装置への電力供給を遮断することができ、より安全な非常停止システムを提供することができる。
【0084】
また、上記した第3の目的を達成するために、本発明にかかる通信装置は、上記した電気部品を備え、2本のバスラインを用いて電圧信号による通信信号を送受信するバス方式ネットワーク用の通信装置において、通信機能を有する通信コンタクトと、この通信コンタクトへの信号入力用の操作部から成るスイッチ手段とを備え、前記操作部が、非接触式のスイッチ接点構造を有することを特徴としている。
【0085】
このような構成によれば、スイッチ手段の操作部を、非接触式のスイッチ接点構造としたため、従来の有接点構造と比べ、操作部の長寿命化を図ることができ、大電流を通流する必要がなく、消費電力を低減することができる。
【0086】
また、本発明にかかる通信装置は、前記操作部が、発光素子及び受光素子から成るフォトインタラプタと、押し込み操作に連動して前記発光素子から前記受光素子への光を遮光する遮光体とにより構成されていることを特徴としている。
【0087】
このような構成によれば、スイッチ手段の操作部をフォトインタラプタ及び遮光体により構成するため、従来の有接点構造のような大電流を通流する必要がなく、操作部の長寿命化及び低消費電力化を図ることができる。
【0088】
また、本発明にかかる通信装置は、前記操作部が、ホール素子と、押し込み操作に連動して前記ホール素子に鎖交する磁束数が変化するマグネットとにより構成されていることを特徴としている。このとき、前記操作部が、磁気抵抗素子と、押し込み操作に連動して前記磁気抵抗素子に鎖交する磁束数が変化するマグネットとにより構成されていてもよい。
【0089】
このような構成によれば、ホール素子或いは磁気抵抗素子を採用することで、従来の有接点構造と比べ、操作部の長寿命化及び低消費電力化を図ることができる。
【0090】
また、本発明にかかる通信装置は、スイッチ手段の操作部をフォトインタラプタ及び遮光体により構成する場合において、前記遮光体の移動により、前記発光素子からの光が前記受光素子に入射してから所定時間だけ前記発光素子への通電電流を設定値に制御する電流制御部と、前記遮光体の移動により、前記発光素子からの光が前記受光素子に入射してから前記発光素子からの光が遮光されるまでの間、前記通信コンタクトへの入力信号のレベルを保持する保持部とを備えていることを特徴としている。
【0091】
このような構成によれば、電流制御部により、発光素子からの光が受光素子に入射してから所定時間だけ発光素子への通電電流が設定値に制御されるため、この所定時間の経過後は、通電電流を設定値よりも小さい値に下げることができ、消費電力を低減することができる。
【0092】
更に、保持部により、発光素子からの光が受光素子に入射してから、発光素子からの光が遮光体により遮光されるまでの間、通信コンタクトへの入力信号のレベルが保持されるため、スイッチ手段としての操作状態を確実に保持することができる。
【0093】
また、上記した第4の目的を達成するために、本発明にかかる通信装置は、前記両バスラインに接続される前記通信コンタクトの2個の伝送端子間に直列に設けられた複数個のサージ吸収素子を備えていることを特徴としている。
【0094】
このような構成によれば、例えばサージ吸収素子としてツェナーダイオードを用いることにより、直列接続された各ツェナーダイオードのPN接合の静電容量は、1個の場合に比べて小さくなるため、十分なサージ耐量を確保しつつ通信装置の伝送端子間の容量を低減することができる。
【0095】
また、上記した第5の目的を達成するために、本発明にかかる通信装置は、装置本体内に配設されたコイルを備え、複数の前記装置本体が集合配置される場合における前記装置本体の隣接面のほぼ中心を通る線からずれた位置に前記コイルが配設されていることを特徴としている。このとき、複数の前記装置本体内に配設された前記コイルの発生磁束の向きが同じになるように前記各装置本体を集合配置したときに、前記各コイルがほぼ同一線上に配列され、前記各装置本体内に配設された前記コイルの発生磁束の向きが隣りどおしで互いに逆になるように前記各装置本体を集合配置したときに、前記各コイルがずれて配列されるべく、前記コイルが前記装置本体内に配設されていることが望ましい。
【0096】
このような構成によれば、複数の通信装置を集合配置したときに、各コイルがほぼ同一線上に配列されてそれらの発生磁束の向きが同じなり、或いは各コイルがずれて配列され、そのときに各コイルの発生磁束の向きが隣りどおしで互いに逆になることから、各コイルの発生磁束が互いに打ち消しあうことがなく、通信装置のインピーダンスが小さくなることを防止できる。
【0097】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第1の実施形態を図1ないし図11を参照して説明する。但し、図1はスイッチ装置の前方からの分解斜視図、図2は後方からの分解斜視図、図3は一部の分解斜視図、図4は他の一部の分解斜視図、図5は異なる一部の斜視図、図6及び図7は動作説明図、図8は使用状態におけるブロック結線図、図9は使用状態の説明図、図10は変形例の斜視図、図11は図10における回路構成を示すブロック結線図である。
【0098】
図1及び図2に示すように、スイッチ装置51は、押しボタン部52、押しボタン本体部53、LEDボックス54、通信機能内蔵型コンタクト(以下、通信コンタクトと称する)55、及び有接点コンタクト56を備えており、各部の構成について説明する。
【0099】
<押しボタン部>
まず、押しボタン部52は、筐体61、押しボタン62及び操作軸63(図2参照)を有し、この押しボタン62は矢印Y11方向の押圧力に連動して、同方向に移動するように構成されている。このとき、押しボタン62は、内部に内蔵されているバネ等によって矢印Y11方向と反対方向の力を受けるようになっており、これにより押しボタン62は、矢印Y11方向の押圧力が消滅したときに元の状態に復帰する。
【0100】
また、押しボタン部52と押しボタン本体部53とは、互いに分離可能となるように構成され、これら押しボタン部52と押しボタン本体部53との取り付け構造は、例えば図3に示すようになっている。即ち、図3に示すように、押しボタン本体部53には、矢印Y13方向に移動可能となるように突起65が形成される一方、押しボタン本体部53側の突起65が係合する押しボタン部52の位置に溝67が形成され、突起65及び溝67によって、押しボタン部52及び押しボタン本体部53が着脱自在に結合されている。
【0101】
そして、押しボタン部52を押しボタン本体部53の開口部69に挿入して所定の位置にセットし、この際、押しボタン本体部53側の突起65の位置と、押しボタン部52側の溝67の位置とを合わせておき、その後、突起65を矢印Y13方向に押し込み押しボタン部52を押しボタン本体部53に結合し、固定する。
【0102】
なお、押しボタン部52と押しボタン本体部53とを互いに固定できるものであれば例示した構成には限定されない。例えば、ネジとナットのように互いに螺合させることによって固定してもよい。
【0103】
次に、操作軸63とその他の構成要素との関係は図4に示すようになり、操作軸63の端部には、その内部を中空にして成る凹部71が形成され、この凹部71に、後述のようにLEDボックス54のLED72が収納されるようになっている。このように、凹部71にLED72を収納することによって、LED72により操作軸63の動きの妨害が防止されている。
【0104】
更に、操作軸63は円筒形状を有し、この操作軸63の端部外周の対向する位置に突起74が形成され、操作軸63が矢印Y14方向に押し込まれたときに、これら両突起74が、通信コンタクト55、有接点コンタクト56にそれぞれ形成されたスイッチ用突起76、77に当接してスイッチ用突起76、77が押し込まれる。これによって、内蔵のスイッチが操作された状態となり、各コンタクトの状態が切り換えられる。このように、操作者による押しボタン62に対する操作を受けて、この操作がLEDボックス54、通信コンタクト55、有接点コンタクト56に伝達される。
【0105】
<押しボタン本体部>
図1に戻って、押しボタン本体部53は、LEDボックス54、通信コンタクト55、有接点コンタクト56を結合するために、上下に3対の結合部を有するコンタクト用コネクタ79が形成されている。これらのコンタクト用コネクタ79には開口部80が形成され、この開口部80に突起型コネクタ82、83、84が係合され、LEDボックス54、通信コンタクト55、有接点コンタクト56が押しボタン本体部53に固定される。
【0106】
ここで、押しボタン本体部53とLEDボックス54、通信コンタクト55、有接点コンタクト56を互いに固定できるものであれば、例示した構成には限定されない。例えば、図2に示すように、押しボタン部52を押しボタン本体部53に取り付けるような突起を押し込む構造を採用してもよい。
【0107】
このように、押しボタン本体部53には、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56とを同時に接続することができる。
【0108】
<通信コンタクト>
通信コンタクト55には、図1及び図2に示すように、スイッチ用突起76及び一対の突起型コネクタ83が形成されている。この突起型コネクタ83は、LEDボックス54に形成されている一対の突起型コネクタ82、及び有接点コンタクト56に形成されている一対の突起型コネクタ84と互換性がある形状を有する。
【0109】
次に、通信コンタクト55の内部構造について図5を参照して説明すると、図5に示すように、通信コンタクト55は、操作者が押しボタン部52に与えた操作に応じた情報信号を出力する情報入出力型機能部材であり、その内部にはスイッチ部86、インターフェイス部87及び通信部88が設けられている。
【0110】
そして、スイッチ部86は、インターフェイス部87を介して通信部88と接続されている。ここで、スイッチ部86は、スイッチ用突起76、及び、光電スイッチ、磁気スイッチ、メカニカルスイッチ等から成るスイッチを備えており、上記した操作軸63の動きに連動したスイッチ用突起76の移動により、スイッチのオン、オフの状態が切り換わる。こうしてスイッチ部86の状態が切り換わるとそれに伴った信号が発せられ、この信号がインターフェイス部87によってデジタル信号に変換され、通信部88に送出されるのである。
【0111】
一方、受け取ったデジタル信号に基づき、通信部88により所定の通信プロトコルに適した通信信号が生成され、この生成された通信信号が通信ケーブルを介してネットワークへ送出される。また、通信部88は、外部からの信号を取得することも可能であると同時に、外部から取得した信号に基づき、情報信号を出力することも可能である。
【0112】
<有接点コンタクト>
有接点コンタクト56の内部構造について図6()を参照して説明する。この有接点コンタクト56は、スイッチ用突起77、突起型コネクタ84及びスイッチ91を備えている。突起型コネクタ84は、LEDボックス54に形成されている突起型コネクタ82、及び通信コンタクト55に形成されているする突起型コネクタ83と互換性がある形状を有する。
【0113】
有接点コンタクト56は、操作者が押しボタン62に与えた操作に応じて出力を導通または非導通にする直接型機能部材であり、その内部には、接続する装置等をオン・オフすることができるスイッチ91が設けられ、上記した操作軸63の動きに連動したスイッチ用突起77の移動により、スイッチ91のオン、オフの状態を切り換わる。
【0114】
なお、有接点コンタクト56は、操作軸63の動作を受けるとすぐにスイッチ91のオン、オフを行うものに限らず、図6(b)に示すように内部にタイマ部92を備え、操作軸63の動作から一定時間後にスイッチ91のオン、オフの状態を切り換える構成であってもよい。
【0115】
<LEDボックス>
LEDボックス54の内部構造について図7()を参照して説明する。このLEDボックス54は、照光部品としてのLED72、突起型コネクタ82を備えている。突起型コネクタ82は、通信コンタクト55に形成されている突起型コネクタ83、及び有接点コンタクト56に形成されている突起型コネクタ84と互換性がある形状を有する。
【0116】
また、LEDボックス54の内部には、バスライン等からの制御信号を受信するための回路95が設けられている。なお、LED72は、円筒型の操作軸63の凹部71に挿入、収納される(図4参照)。
【0117】
また、LEDボックス54は、バスライン等に接続して外部からの制御信号を受けるものに限らず、単に外部から電流を与えられるだけのものであっても構わない(図7(b)参照)。
【0118】
<スイッチ装置の使用具体例>
上記した構成のスイッチ装置51を使用した非常停止システムについて、図8を参照して説明する。図8に示すように、LEDボックス54及び通信コンタクト55は、バスラインBLを通じて、CPU15と接続されている。有接点コンタクト56は、駆動装置であるモーターM1と接続されている。
【0119】
CPU17は異常監視用であり、常に通信コンタクト55の状態を監視している。また、CPU15は、通信コンタクト55の状態に応じた制御信号をLEDボックス54に送信する。例えば、通信コンタクト55がオンになればLED72を点灯させるような制御信号を送信し、LEDボックス54のLED72を点灯させる。このように、LEDボックス54は、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56の状態に応じてLED72の照光動作(点灯・消灯・フラッシュ点灯等)を行う。
【0120】
更に、図8に示すように、この非常停止システムにおいては、モーターM1の動作を停止させることができる経路を2つ有している。一つは、バスラインBLを介して通信コンタクト55・CPU15・CPU17・モーターM1となる経路であり、もう一つは、有接点コンタクト56を介してモーターM1を直接停止させる経路である。
【0121】
前者の経路の場合、操作者がスイッチ装置51を操作すると、通信コンタクト55からスイッチ装置51が操作されたことを示す情報信号が出力され、CPU15はバスラインBLを介してこの信号を検出して、モーターM1を停止させるように命令する制御信号を出力する。一方、CPU17は、CPU15からの制御信号を受信すると、モーターM1の動作を停止させる。
【0122】
後者の経路の場合、操作者がスイッチ装置51を操作すると、有接点コンタクト56の導通状態が非導通状態に切り換わるため、これによってモーターM1の動作を直接的に停止させることができるのである。
【0123】
このように、前者の経路だけではなく後者の経路を設けることによって、通信経路の遮断やCPUの誤作動等に対処することができる点で、特に有効である。また、スイッチ装置51においては、操作者の1回の操作で、2つの経路によるモーターM1の停止を行うことができるので、非常停止システムにスイッチ装置51を使用することによってより安全性を高めることができる。
【0124】
また、スイッチ装置51を複数、配電盤に利用した場合のこの配電盤の裏面を図9に示す。このようにスイッチ装置51を使用することによって、図66に示す従来の配線状況と比較して、配電盤背面側における配線を簡素化することができる。
【0125】
ところで、上記した押しボタン部52及び押しボタン本体部53は、本発明における操作伝達部材に相当し、LEDボックス54は制御部からの制御を受けて照光動作を行う照光部品を備えた本発明における機能部材に相当し、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56は本発明における機能部材に相当し、特に通信コンタクト55は本発明における情報入出力型機能部材に、有接点コンタクト56は本発明における直接型機能部材に、LED72は本発明における照光部品に、CPU15は本発明における制御装置に、モーターM1は本発明における制御対象に、それぞれ相当する。
【0126】
従って、第1の実施形態におけるスイッチ装置51によれば、直接型機能部材(有接点コンタクト56)及び情報入出力型機能部材(通信コンタクト55)等の異なる機能を有する複数の機能部材をコンパクトに結合することができ、設置スペースを小さくすることができ、しかも1つの駆動装置である操作伝達部材(押しボタン部52、押しボタン本体部53)により、機能の異なる直接型機能部材及び情報入出力型機能部材等の複数の機能部材を確実に駆動することができる。
【0127】
なお、上記した第1の実施形態においては、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56に、押しボタン部52に与えられる操作に応じて照光を行うLEDを備えていてもよい。
【0128】
また、押しボタン本体部53に、LEDボックス54が有するLED72を備えるようにしてもよい。
【0129】
また、上記した第1の実施形態では、LEDボックス54のLED72の照光動作を、バスラインBL(図8参照)を有するネットワークに接続されたCPUからの制御信号に応じて行うものとした。
【0130】
しかし、第1の実施形態の変形例として、通信コンタクト55からの信号に直接応じてLED72の照光動作を行うにしてもよい。この場合、例えば、図10に示すように、LEDボックス54の側面に凸状部97を設け、また、通信コンタクト55の側面に溝部98を設けて、LEDボックス54及び通信コンタクト55の両者を結合・固定する。側面の凸状部97及び溝部98には接点を設け、LEDボックス54と通信コンタクト55とが結合時に直接的に電気的接続を行えるようにする。
【0131】
この変形例におけるLEDボックス54及び通信コンタクト55の回路構成の一例を図11に示す。通信コンタクト55は、図5に示す回路構成と同様の回路構成を有するほか、外部と電気的接続を得るための接点101がその側面に設けられている。一方、LEDボックス54は、LED72を有するほか、外部と電気的接続を得るための接点102がその側面に設けられている。そして、通信コンタクト55とLEDボックス54とは、通信コンタクト55側の接点101とLEDボックス54側の接点102とにより電気的に接続される。更に、通信コンタクト55の通信部88は、外部機器とバスラインBL(図8参照)を介して接続される。
【0132】
いま、押しボタン62が操作されて通信コンタクト55が動作すると、通信コンタクト55は、バスラインBLを介して通信部88からの情報信号を他の機器に発する。この情報信号を取得したCPUは、LED72を点灯させるための点灯信号を発する。
【0133】
そして、通信コンタクト55が点灯信号を取得すると、通信コンタクト55は、通信部88、インタフェース部87、接点101を介して、LEDボックス54へこの点灯信号を伝達し、LEDボックス54は、接点102を介して点灯信号を取得し、LED72を点灯する。
【0134】
このように、スイッチ装置51が操作されると、通信コンタクト55は情報信号を出力し、この情報信号に基づきLEDボックス54のLED72の点灯や、モーターM1の動作が制御されるようになっている。
【0135】
しかし、上記したスイッチ装置51の操作に以外に、バスラインBL(図8参照)に接続されている他のスイッチ装置が操作され、このスイッチ装置の操作により出力される情報信号に基づき、スイッチ装置51のLEDを点灯させたり、モーターM1の動作を制御するようにしてもよい。
【0136】
更に、上記した第1の実施形態においては、LED72として通常のLEDを用いたが、従来のLEDと比較して発光効率の非常に高い4元素系や窒化ガリウム系の高性能デバイスを用いるようにしてもよい。これにより、低電流での高輝度化を実現することができ、集合取り付け時の発熱に対する問題を回避することができる。なお、白熱球等を使用してもよい。
【0137】
また、第1の実施形態においては、通信コンタクト55は操作者が押しボタン部52を操作すると情報信号を出力するものとしたが、操作者の操作に基づいて情報信号を出力できるものであればこれに限定されるものではない。例えば、操作者が押しボタン部52を操作した後、例えばタイマ部による一定時間経過後に情報通信信号を出力するものであってもよい。
【0138】
更に、第1の実施形態においては、押しボタン部52、押しボタン本体部53、LEDボックス54、通信コンタクト55、有接点コンタクト56を個別に形成した場合について説明したが、これらを一体的に形成してもよい。
【0139】
また、上記した第1の実施形態においては、通信コンタクト55は、押しボタン部52からの操作を受けて情報信号を出力するとしたが、スイッチ装置51の外部からバスラインを介してある情報信号を受信すれば、それに対応した情報信号を出力するように通信コンタクト55を構成してもよい。更に、情報入出力型機能部材は、通信コンタクト55のように情報信号を出力するタイプ以外に、LEDのように外部操作により情報信号が入力されるタイプや、情報信号を入出力するタイプであってもよい。
【0140】
(第2の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第2の実施形態について図12ないし図14を参照して説明する。但し、図12は分解斜視図、図13は使用状態における分解斜視図、図14は変形例の分解斜視図である。
【0141】
なお、本実施形態におけるスイッチ装置104の基本的な構成は、図1に示すスイッチ装置51と同様であるため、図12では同じ構成部分に関しては図1ないし図8と同一符号を付すこととし、以下ではスイッチ装置51と形状が相違する通信コンタクト105の構成について主として説明する。
【0142】
本実施形態における通信コンタクト105は、上記した第1の実施形態における通信コンタクト55と同様に、スイッチ用突起76、突起型コネクタ83を備えているが、上記した通信コンタクト55の幅Dに対し、通信コンタクト105は倍の幅2Dを有し、通信コンタクト105の上下に突起型コネクタ83が2対設けられている点が第1の実施形態と相違している。
【0143】
そして、このような幅2Dの通信コンタクト105を押しボタン本体部53に結合して使用する場合、コンタクト用コネクタ79を3対備えた押しボタン本体部53において、利用可能な残りのコンタクト用コネクタ79は1対となる。従って、例えば図1における幅Dの通信コンタクト55または有接点コンタクト56のいずれか一方を押しボタン本体部53に結合して使用することができる。
【0144】
そして、幅2Dの通信コンタクト105と幅Dの有接点コンタクト56とを使用する場合を図13に例示する。図13に示すように、通信コンタクト105の2組の突起型コネクタ83は、押しボタン本体部53の左側2対のコンタクト用コネクタ79に結合される。そして、有接点コンタクト56の1対の突起型コネクタ84は、右側の1対のコンタクト用コネクタ79に結合される。
【0145】
なお、通信コンタクト105の変形例として、その幅を更に広げて3Dとしてもよく、この幅3Dを有する通信コンタクト107の外観を図14に示す。通信コンタクト107は、スイッチ用突起76及び上下3対の突起型コネクタ83を備えている。この通信コンタクト107の各突起型コネクタ83は、押しボタン本体部53に設けられている3対のコンタクト用コネクタ79にそれぞれ係合される。
【0146】
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同等の効果は勿論のこと、図1に示す通信コンタクト55の2倍の幅2Dを有する通信コンタクト105、3倍の幅3Dを有する通信コンタクト107を使用することで、内部容積を大きくすることができるため、より複雑な構成の回路等を内部に収納することが必要な場合において特に有効である。
【0147】
ここで、通信コンタクト105、107は、いずれも本発明における情報入出力型機能部材に対応する。
【0148】
なお、上記した通信コンタクト55の2倍の幅2Dを有する通信コンタクト105、3倍の幅3Dを有する通信コンタクト107について説明したが、通信コンタクトに代えて、幅Dの有接点コンタクト56やLEDボックス54の各々2倍、3倍の幅2D、3Dを有する有接点コンタクト、LEDボックスを押しボタン本体部53に結合して使用してもよい。また、これらを組み合わせて一体化したものであってもよい。
【0149】
(第3の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第3の実施形態について図15を参照して説明する。但し、図15では、図1におけるLEDボックス54、通信コンタクト55、有接点コンタクト56は図示省略している。
【0150】
なお、図15に示すように、本実施形態におけるスイッチ装置109の基本的な構成は、図1に示すスイッチ装置51と同様であるため、図15では、同じ構成部分に関しては図1ないし図8と同一符号を付し、上記したスイッチ装置51とは、押しボタン本体部53の構成が相違することと、スイッチアダプタ110が新たに追加されている点が相違しており、以下ではかかる相違点を主として説明する。
【0151】
<押しボタン本体部>
本実施形態における押しボタン本体部111は、3対のコンタクト用コネクタ79のほかに1対のアダプタ接続突起112(一部は図示せず)を備えている。
【0152】
<スイッチアダプタ>
スイッチアダプタ110は、1組のコネクタ114を備えている。このコネクタ114を押しボタン本体部111のアダプタ接続突起112に係合させることによって、スイッチアダプタ110が押しボタン本体部111に結合、固定される。
【0153】
スイッチアダプタ110には、押しボタン係合突起115が形成されており、この押しボタン係合突起115は、矢印Y15方向及びその反対方向に回転可能に構成されている。そして、スイッチアダプタ110を、図15に示す位置からY15方向に回転させることによって、押しボタン係合突起115が、押しボタン部52にL字状に形成された係合溝116と係合し、スイッチアダプタ110が押しボタン部52に結合されて固定される。
【0154】
従って、第3の実施形態によれば、スイッチアダプタ110を設けることにより、押しボタン52と押しボタン本体部111とが互換性を有しない場合であっても両者を組み合わせて使用することが可能になる。
【0155】
例えば、必要とするコンタクトが、ある押しボタン本体部111にしか接続することができない場合であって、更に特定の押しボタン部52を使用したい場合があるようなときに、かかる組み合わせは押しボタン部52と押しボタン本体部111との接続構造が違えば実現不可能であるが、本実施形態のようなスイッチアダプタ110を使用することによって、このような押しボタン部52と押しボタン本体部111との組み合わせを実現することができるのである。
【0156】
ここで、押しボタン部52は操作部材に、押しボタン本体部111は本発明における操作接続部材に相当し、スイッチアダプタ110は本発明における操作アダプタ部材に相当し、コンタクト用コネクタ79は本発明における対機能部材結合部に相当する。
【0157】
なお、上記した第3の実施形態においては、押しボタン部52とスイッチアダプタ110との接続を、押しボタン係合突起115と係合溝116とを係合する構造により実現した場合について説明したが、、押しボタン部52とスイッチアダプタ110の両者を接続できるものであれば、これに限定されるものではない。例えば、スイッチアダプタ110に、図3に示すような突起65と同様の突起を形成するとともに、押しボタン部52に、図3に示すような溝67と同様の溝を形成し、スイッチアダプタ110側の突起を、押しボタン部52に押し込んでその溝に係合させ、これにより押しボタン部52とスイッチアダプタ110の両者を結合させて固定するようにしても構わない。
【0158】
更に、第3の実施形態において、スイッチアダプタ110に後述する位置・ストローク変換部(図24参照)を設けるようにしてもよい。また、押しボタン本体部111側にこのような位置・ストローク変換部を設けてもよい。
【0159】
(第4の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第4の実施形態について図16を参照して説明する。なお、本実施形態におけるスイッチ装置119の基本的な構成は、図1に示すスイッチ装置51と同様であるため、図16では、同じ構成部分に関しては図1ないし図8と同一符号を付し、以下では上記したスイッチ装置51と相違する点について主として説明する。
【0160】
本実施形態における押しボタン本体部121は、図1における押しボタン本体部53に通信コンタクト55を内蔵した構成であり、中央部に通信ブロック122を一体的に設けられている。そして、この通信ブロック122の左右両隣には、コンタクト用コネクタ79が上下1対ずつ設けられ、左側または右側のコンタクト用コネクタ79には、図1に示す通信コンタクト55または有接点コンタクト56のいずれか一方或いは両方を接続できるようになっている。
【0161】
また、通信ブロック122には、図1に示す通信コンタクト55に内蔵されているスイッチ部86、インターフェイス部87及び通信部88等(図5参照)が内蔵されており、こうして通信コンタクト55と同一機能を有する通信ブロック122が押しボタン本体部121に一体化されている。また、通信ブロック122は、押しボタン部52に対する操作者の操作に応じた情報信号を出力するようになっている。
【0162】
ここで、押しボタン部52及び押しボタン本体部121が本発明における操作伝達部材に相当し、通信ブロック122が本発明における情報入出力型機能部材に相当する。
【0163】
従って、第4の実施形態によれば、押しボタン本体部121に通信ブロック122を一体化することにより、例えばバス方式ネットワークへの接続する場合ににおいて、上記した第1の実施形態における通信コンタクト55のように、押しボタン部52に対してこれを結合する手間を省くことができるため、ネットワークへの接続作業が非常に簡単になるという利点がある。
【0164】
なお、上記した第4の実施形態では、押しボタン本体部121に情報入出力型機能部材に相当する通信ブロック122を一体化しているが、直接型機能部材である有接点コンタクト56またはLEDボックス54(図1参照)を押しボタン本体部121に一体化するようにしても構わない。
【0165】
また、上記した第4の実施形態において、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56(またはLEDボックス54)の両者を押ボタン本体部121に一体化してもよい。そして、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56、或いは押しボタン本体部121にLEDを備え、押しボタン部52に与えられた操作に対応してLEDの照光動作を行うようにしてもよい。
【0166】
(第5の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第5の実施形態について図17ないし図20を参照して説明する。但し、図17は前方からの分解斜視図、図18は後方からの分解斜視図、図19使用状態における後方からの斜視図、図20は一部の動作説明用の斜視図である。
【0167】
なお、本実施形態におけるスイッチ装置125の基本的な構成は、図1に示すスイッチ装置51と同様であるため、図17ないし図20では同じ構成部分に関しては図1ないし図8と同一符号を付し、上記したスイッチ装置51とは、アダプタ126を備えている点が相違し、以下ではかかる相違点について主として説明する。
【0168】
本実施形態におけるアダプタ126は、押しボタン部52に結合するための上下1対の押しボタン用コネクタ128と、通信コンタクト55を結合するための上下1対のコンタクト用コネクタ129とを備えている。ここで、コンタクト用コネクタ129は、各種コンタクトを接続するための標準化された形状を有し、例えば通信コンタクト55の突起型コネクタ83が係合可能な形状に形成されている。
【0169】
ところで、アダプタ126の一部断面図を図20に示すように、アダプタ126には伝達突起131が形成され、この伝達突起131は、ガイドレール132によってその動きが規制されており、矢印Y20方向もしくはその反対方向にのみ動くことができるように形成されている。また、伝達突起131は、弾性部材であるバネ等(図示せず)により矢印Y20方向と反対方向のに常時付勢されている。
【0170】
また、伝達突起131は、押しボタン部52に操作力が作用していない場合には、押しボタン部52側の操作軸63の突起74に当接しているが、押しボタン部52が押されて操作力が操作し、操作軸63が押し込み方向に移動すると、それに連動して伝達突起131が矢印Y20方向へ移動し、この伝達突起131の移動により、通信コンタクト55のスイッチ用突起76が同じY20方向に押されて通信コンタクト55の状態が切り換わる。
【0171】
ところで、このアダプタ126は、通信コンタクト55が有するコネクタ形状と押しボタン本体部53が有するコネクタ形状が相違する場合に使用されるものである。そして、通信コンタクト55及び押しボタン本体部53の各コネクタ形状に合わせたアダプタ126を用意することによって、コンタクトと押しボタン部とをいろいろ組み合わせることが可能となる。
【0172】
ここで、押しボタン部52及び押しボタン本体部53が本発明における操作受け部材に相当し、アダプタ126が本発明におけるアダプタ部材に、通信コンタクト55が本発明における情報入出力型機能部材に、押しボタン用コネクタ128が本発明における対操作受け部材結合部に、コンタクト用コネクタ129が本発明における対機能部材結合部に、それぞれ相当する。
【0173】
従って、第5の実施形態によれば、これまではΑ社のコンタクトにはΑ社の押しボタン部というのが通常であったが、このように標準化された形状を有するアダプタ126を設けることによって、各社のコンタクトと押しボタン部52とを組み合わせて使用することが可能になる。
【0174】
なお、上記した第5の実施形態では、アダプタ126に情報入出力型機能部材である通信コンタクト55を接続した場合について説明したが、直接型機能部材である有接点コンタクト56(図1参照)を結合して使用するようにしても構わない。
【0175】
また、アダプタ126を、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56の両者を結合できるようにし、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56を同時に結合して使用してもよい。このとき、アダプタ126に接続された通信コンタクト55及び有接点コンタクト56は、押しボタン部52に対する操作者の操作により同時に動作する。
【0176】
更に、上記した第5の実施形態のアダプタ126は、本来、結合不可能な通信コンタクト55と押しボタン本体部53とを結合することを目的とするものであるが、このアダプタ126に、通信コンタクト55と同じ通信機能を有するコンタクト(或いはブロック)を一体化してもよい。この場合、押しボタン部52への操作に連動して、アダプタ126に内蔵されている通信機能が操作されるようにする。同様に、アダプタ126に、有接点コンタクト56と同じ機能を有するコンタクト(或いはブロック)を一体化してもよい。
【0177】
また、アダプタ126にLEDを内蔵し、押しボタン部52への操作によりこのLEDを照光させるように構成してもよい。
【0178】
更に、第5の実施形態における通信コンタクト55(図17参照)において、コンタクト用コネクタ79を形成する等して、更に他のコンタクトをこの通信コンタクト55に接続することができるようにしてもよい。また、アダプタ126に有接点コンタクト56を接続する場合も、これと同様に、他のコンタクトを接続できるようにしてもよい。
【0179】
(第6の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第6の実施形態について図21及び図22を参照して説明する。なお、本実施形態におけるスイッチ装置135の基本的な構成は、図1に示すスイッチ装置51と同様であるため、図21及び図22では同じ構成部分に関しては図1ないし図8と同一符号を付し、上記したスイッチ装置51とはアダプタ136の形状が相違し、以下ではかかる相違点について主として説明する。
【0180】
本実施形態におけるスイッチ装置135のアダプタ136は、図21に示すように、図17ないし図20に示すアダプタ126と同様に、押しボタン用コネクタ128と、コンタクト用コネクタ129とを備えている。ここで、コンタクト用コネクタ129は、各種コンタクトを接続するための標準化された形状を有する。
【0181】
但し、アダプタ136は、上下2対の押しボタン用コネクタ128及び2対のコンタクト用コネクタ129を有する。更に、図21に示すように、アダプタ136は、図18に示すアダプタ126の幅Dに対して、その2倍の幅2Dを有する。
【0182】
アダプタ136の2対の押しボタン用コネクタ128は、押しボタン本体部53における左側の上下2対のコンタクト用コネクタ79に接続される。更に、アダプタ136の2対のコンタクト用コネクタ129には、それぞれに通信コンタクト55の突起型コネクタ83、有接点コンタクト56の突起型コネクタ84が係合し、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56を同時に接続することができる。
【0183】
なお、アダプタ136の幅を更に広げて、アダプタの幅を3Dとしてもよく、このように幅3Dのアダプタ138を有するスイッチ装置139の外観構成を図22に示す。このアダプタ138は、上下3対の押しボタン用コネクタ128及び上下3対のコンタクト用コネクタ129を備えている。そして、アダプタ138の3対の押しボタン用コネクタ128は、押しボタン本体部53側の上下3対のコンタクト用コネクタ79とそれぞれ係合し、3対のコンタクト用コネクタ129は、通信コンタクト55側の突起型コネクタ83、有接点コンタクト56側の突起型コネクタ84とそれぞれ係合し、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56を同時に結合することができるようになっている。
【0184】
従って、第6の実施形態によれば、幅Dのアダプタ126(図18参照)の2倍の幅2Dを有するアダプタ136、或いは3倍の幅3Dを有するアダプタ138を用いることにより、通信コンタクト55、有接点コンタクト56、LEDボックス54の突起型コネクタ82、83、84の形状が相違する場合であっても、これら通信コンタクト55、有接点コンタクト56、LEDボックス54を結合することができて有効である。
【0185】
例えば、LEDボックス54、通信コンタクト55、有接点コンタクト56をそれぞれ一つずつ結合する場合、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56側の突起型コネクタ83、84の形状が同じで、LEDボックス54側の突起型コネクタ82の形状が、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56側のそれと形状が相違する場合に、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56側の突起型コネクタ83、84の形状が、押しボタン本体部53側のコンタクト用コネクタ79と同一形状であれば、通信コンタクト55と有接点コンタクト56とを押しボタン本体部53に直接結合し、LEDボックス54を図18に示すアダプタ126を利用して押しボタン本体部53に接続すればよい。
【0186】
一方、LEDボックス54の突起型コネクタ82の形状が、押しボタン本体部53側のコンタクト用コネクタ79と同一形状であれば、LEDボックス54を押しボタン本体部53に直接結合し、通信コンタクト55及び有接点コンタクト56を図21に示すアダプタ136を利用して押しボタン本体部53に接続すればよい。
【0187】
なお、押しボタン本体部53に結合しようとする通信コンタクト55等の突起型コネクタの形状すべてが、押しボタン本体部53側のコンタクト用コネクタ79の形状と同一でない場合には、図22に示すアダプタ138を利用すればよい。
【0188】
ここで、アダプタ136、138が本発明におけるアダプタ部材に相当し、コンタクト用コネクタ79が本発明における対機能部材結合部に相当する。
【0189】
なお、第6の実施形態では、幅Dのアダプタ126(図18参照)の2倍の幅2Dを有するアダプタ136、3倍の幅3Dを有するアダプタ138について説明したが、要するに図18に示すアダプタ126の幅Dと同じでなければよく、例えば、アダプタ126の幅Dの0.5倍、1.5倍、4倍等であっても構わない。
【0190】
(第7の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第7の実施形態について図23を参照して説明する。なお、本実施形態におけるスイッチ装置141の基本的な構成は図22に示すスイッチ装置139と同様であり、アダプタ142の形状が相違しているため、以下では図1ないし図22も参照しつつ、図22に示すスイッチ装置139と相違する点について主として説明する。
【0191】
本実施形態におけるアダプタ142は、図22に示すアダプタ139に通信コンタクト55と同一の通信機能を有する通信コンタクトを内蔵したものであり、このアダプタ142は、上下3対の押しボタン用コネクタ128及び上下2対のコンタクト用コネクタ129を備えている。更に、2つの伝達突起131、及び1個の通信機能用のスイッチ用突起(図示せず)を備えている。
【0192】
ここで、これら伝達突起131及びスイッチ用突起が同時に操作されるため、有接点コンタクト56、及びアダプタ142に内蔵の通信コンタクト55が同時に動作することになる。
【0193】
そして、アダプタ142に形成されている左右一対ずつのコンタクト用コネクタ129のそれぞれには、有接点コンタクト56が一つずつ結合される。このように、アダプタ142は、このアダプタ142に結合される有接点コンタクト56とは別の機能を有する通信コンタクトを内蔵している。
【0194】
ここで、アダプタ142は本発明におけるアダプタ部材に相当し、アダプタ142に内蔵の通信コンタクトは本発明における情報入出力型機能部材に相当する。
【0195】
なお、上記した第7の実施形態では、アダプタ142に有接点コンタクト56を接続した場合について説明したが、アダプタ142に内蔵の通信コンタクトとは別の通信コンタクト55を結合してもよい。このとき、アダプタ142には、有接点コンタクト56が有する機能を内蔵しておくとよい。
【0196】
(第8の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第8の実施形態について図24ないし図28を参照して説明する。但し、図24は断面図、図25は図24のΑ−Α断面図、図26は動作説明図、図27は一部の分解斜視図、図28は変形例の一部の斜視図である。なお、図24及び図25において、図1ないし図23と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0197】
本実施形態におけるスイッチ装置145は、押しボタン部52、押しボタン本体部53、アダプタ146及び通信コンタクト55を備えている。ここで、第1の実施形態で説明したように、押しボタン部52は、筐体61、押しボタン62、操作軸63を備え、押しボタン本体部53は、押しボタン部固定用のロック部材148、筐体149を備えている。
【0198】
また、押しボタン本体部53の内部には、位置・ストローク変換部151が形成されている。この位置・ストローク変換部151は、軸152、揺動部材153により構成されている。また、揺動部材153は、対操作軸用突起155、対アダプタ用突起156を備え、この対操作軸用突起155は操作軸63の一端部に当接している。
【0199】
そして、揺動部材153の対操作軸用突起155側と反対側に対アダプタ用突起156が形成され、この対アダプタ用突起156は、アダプタ146の操作力伝達部材158に当接している。
【0200】
ところで、アダプタ146は、筐体160、上記した操作力伝達部材158、弾性部材としてのバネ161、押しボタン用コネクタ162及びコンタクト用コネクタ163を備えている。操作力伝達部材158は、その中心付近に対コンタクト用突起部164を備えている。また、筐体160と操作力伝達部材158との間に、バネ161が納められ、操作力伝達部材158は、矢印Y24方向からのある一定以上の押圧力を受けると、バネ161から矢印Y24方向と反対方向の力を受ける。
【0201】
次に、通信コンタクト55は、突起76及びコネクタ166を備え、この突起76が矢印Y24方向に押し込まれることにより、通信コンタクト55に内蔵されているスイッチ(図示せず)が切り換わるのである。
【0202】
ここで、押しボタン部52及び押しボタン本体部53が本発明における操作受け部材に相当し、アダプタ146及び位置・ストローク変換部151が本発明におけるアダプタ部材に、通信コンタクト55が本発明における情報入出力型機能部材に、押しボタン用コネクタ162が本発明における対操作受け部材結合部に、コンタクト用コネクタ163が本発明における対機能部材結合部に、それぞれ相当する。
【0203】
続いて、スイッチ装置145の各部の動作を説明する。押しボタン62が矢印Y24(図24参照)方向に押し込まれると、操作軸63がそれに連動して同方向に移動すると同時に、操作軸63が対操作軸用突起155を押圧する。そして、このように対操作軸用突起155が押圧されると、揺動部材153が軸152を中心に揺動する。
【0204】
その結果、対アダプタ用突起156が操作力伝達部材158を押圧し、操作力伝達部材156の対コンタクト用突起部164が、通信コンタクト55の突起76を押圧する。このような各部の動作によって、スイッチ装置145が、押しボタン62に与えられた押圧力を通信コンタクト55に伝達するのである。
【0205】
そして、図24及び図25に示すように操作軸63と操作力伝達部材158との間に、軸152に軸支された揺動部材153を形成することによって、操作軸63のストローク長(移動可能距離)を変更することができる。通常、押しボタン部52や通信コンタクト55等のコンタクトのストロークは、各メーカによって決められている。
【0206】
従って、第8の実施形態によれば、押しボタン部52と通信コンタクト55とのメーカが一致しないために、ストロークが合わないことがあっても、上記したような軸152に軸支された揺動部材153を設けることによって、このストロークをを併せることができる。
【0207】
ところで、軸152に軸支された揺動部材153によって、押しボタン部52が有する固有のストロークを如何にして変更するのかを、図26を用いて説明する。図26(b)は押しボタン部52が有する固有のストロークをより長いストロークとする場合、図26(a)は押しボタン部52が有する固有のストロークを変更しない場合、図26(c)は押しボタン部52が有する固有のストロークをより短いストロークとする場合を示している。
【0208】
図26(a)〜(c)に示すように、対アダプタ用突起156を形成する位置によって、ストロークの変換を行うことができる。即ち、図26(a)に示すように、対アダプタ用突起156の中心軸と対操作軸用突起155の中心軸とがほぼ一致するように各突起155、156を形成した場合には、対操作軸用突起155の移動距離と対アダプタ用突起156の移動距離は等しくなる。
【0209】
一方、対操作軸用突起155の移動距離は、操作軸63のストロークに等しい。また、対アダプタ用突起156の移動距離は、アダプタ146の操作力伝達部材158の移動距離に等しく、この対アダプタ用突起156の移動距離はコンタクトのスイッチ用突起76のストロークに等しい。つまり、図26(a)の場合には、操作軸63のストロークとコンタクトのスイッチ用突起76のストロークが等しくなる。
【0210】
また、図26(c)に示すように、対アダプタ用突起156が対操作軸用突起155よりも軸152に近くなるように形成する場合を考える。この場合、対操作軸用突起155の移動距離より対アダプタ用突起156の移動距離が短くなる。つまり、図26(c)の場合には、操作軸63のストロークよりコンタクトのスイッチ用突起76のストロークを短くすることができる。
【0211】
更に、図26(b)に示すように、対アダプタ用突起156が対操作軸用突起155よりも軸152から遠くなるように形成する場合を考える。この場合、対操作軸用突起155の移動距離より対アダプタ用突起156の移動距離が長くなる。つまり、図26(b)の場合には、操作軸63のストロークよりコンタクトのスイッチ用突起76のストロークを長くすることができる。
【0212】
このように、揺動部材153において、対操作軸用突起155に対する対アダプタ用突起156の位置関係を変えるだけで、操作軸63のストロークを変更して、コンタクトのスイッチ用突起76のストロークに合わせることができる。
【0213】
ところで、上記した第8の実施形態における揺動部材153では、この対操作軸用突起155と対アダプタ用突起156との位置関係を容易に変更できるように構成されている。この揺動部材153の斜視図を図27に示す。揺動部材153の対アダプタ用突起156が形成される一方面側には、複数の孔H0〜H4が形成されている。一方、対アダプタ用突起156には孔H0〜H4に対応する固定突起P1が形成されている。この固定突起P1を孔H0〜H4のいずれに挿入するかによって、対アダプタ用突起156の形成位置を変更することができる。
【0214】
また、図27に示す対アダプタ用突起156が形成される一方面側と反対の他方面側にも同様に孔(図示せず)が形成されており、更に、対操作軸用突起155にも固定突起P1と同様の固定突起(図示せず)が形成されている。このような構成によって、対操作軸用突起155の形成位置を変更することができる。
【0215】
このように、目的とするストローク変換の態様に応じて対操作軸用突起155と対アダプタ用突起156との位置関係を決定し、それに従って対操作軸用突起155と対アダプタ用突起156とを揺動部材153に取り付ける。
【0216】
なお、図27においては、揺動部材153に孔H0〜H4を形成することによって、対操作軸用突起155、対アダプタ用突起156の形成位置を変更する構造とした場合について説明したが、対操作軸用突起155及び対アダプタ用突起156の両者の位置を変更できるものであれば、特にこの構造に限定されるものではない。例えば、揺動部材153にスリットを形成すると共に、このスリットに対応する突起を対操作軸用突起155、対アダプタ用突起156に形成して両者を係合し、これによって位置変更を行うようにしてもよい。
【0217】
また、アダプタ146に通信コンタクト55を接続した場合について説明したが、有接点コンタクト56(図1参照)等を接続してもよい。更に、通信コンタクト55と有接点コンタクト56の両者を同時に接続するようにしてもよい。
【0218】
更に、第8の実施形態における位置・ストローク変換部151では、操作軸63と対操作軸用突起155とが同じ位置で当接する場合を示している。しかし、操作軸63と対操作軸用突起155とが、必ずしも同じ位置で当接できるとは限らない。このような状況は、例えば、操作軸63を有する押しボタン部52と位置・ストローク変換部155を有する押しボタン本体部53とが別々のメーカである場合等に起こりうる。
【0219】
このような場合にも、ストローク変換を行うことができるように、操作軸63と操作軸用突起155とが当接するための位置変換部材168を図28に示す。この位置変換部材168は、キャップ部169と位置変換突起170を備えている。
【0220】
キャップ部169の表面には、複数の孔が形成され、このキャップ部169の表面の孔が対操作軸用突起155側に露出するように、操作軸63の対操作軸用突起155と当接する側の端部にキャップ部169をかぶせる。そして、対操作軸用突起155と当接する位置に形成されている孔に、位置変換突起170をセットすればよい。
【0221】
これによって、操作軸63と対操作軸用突起155とが同じ位置で当接できない場合であっても、両者を当接させることができる。
【0222】
(第9の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第9の実施形態について図29を参照して説明する。なお、図29において、図1ないし図28と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0223】
本実施形態におけるスイッチ装置173は、押しボタン部52、押しボタン本体部174、通信機能内蔵コンタクト(以下、通信コンタクトと称する)175、有接点コンタクト176を備えている。
【0224】
<押しボタン部>
押しボタン本体部174には、通信コンタクト接続用溝178が形成され、この通信コンタクト接続用溝178には、通信コンタクト175と電気的に接続できるように配線が施されている。
【0225】
<通信コンタクト>
通信コンタクト175の内部には通信回路が設けられ、通信コンタクト175の押しボタン本体部174との対向面には、押しボタン本体部174に接続するための接続突起179が形成されている。この接続突起179には、押しボタン本体部174と電気的で接続するための配線が施されている。
【0226】
そして、この接続突起179が押しボタン本体部174の通信コンタクト接続用溝178に係合し、押しボタン本体部174と通信コンタクト175とが結合、固定されると同時に両者が電気的に接続される。
【0227】
また、通信コンタクト175には、他の有接点コンタクト176などのコンタクトを通信コンタクト175自体に結合するためコンタクト用接続溝180が複数形成され、同時に複数の有接点コンタクト176を結合できるようになっている。ここで、コンタクト用接続溝180は、押しボタン本部174の通信コンタクト接続用溝178と同様の構成を有する。
【0228】
更に、通信コンタクト175の内部には、押しボタン部52が有する操作軸(図示せず)の動作に連動して動作するスイッチ181が設けられている。このスイッチ181は、操作軸が矢印Y26方向に移動すると、それに連動してスイッチ181が矢印Y27方向に移動する。これによって、有接点コンタクト176が有するスイッチ(図示せず)が操作され、有接点コンタクト176の状態が切り換えられる。
【0229】
<有接点コンタクト>
有接点コンタクト176の通信コンタクト175との対向面には、接続用突起183が設けられ、この接続用突起183は、通信コンタクト175側の接続用突起179と同様の構成を有しており、接続用突起183が通信コンタクト175のコンタクト用接続溝180に係合することによって、通信コンタクト175と有接点コンタクト176とが結合、固定されると同時に両者が電気的に接続される。
【0230】
ここで、押しボタン部52及び押しボタン本体部174が本発明における操作受け部材に、通信コンタクト175が本発明におけるアダプタ部材に、それぞれ相当する。
【0231】
従って、第9の実施形態によれば、第1の実施形態と同様、複数の機能部材を同時に結合して使用することができる。
【0232】
(第10の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第10の実施形態について図30を参照して説明する。但し、図30は本実施形態におけるスイッチ装置187の内部構造の一部の斜視図である。なお、図30において、図1ないし図29と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0233】
本実施形態におけるスイッチ装置187は、図24に示すスイッチ装置145と同様に、揺動軸に軸支された揺動部が操作軸からの力を受けて揺動し、コンタクトのスイッチを操作する構成を有するものである。但し、スイッチ装置145と相違する主な点は、揺動部に形成されている2対の対操作軸用突起155と対アダプタ用突起156とが、独立して動作するようにしている点である。
【0234】
このような構成にすることで、押しボタン部52を図24に示す、いわゆる押しボタンスイッチだけではなく、セレクタスイッチにも使用できる点で特に有効である。
【0235】
即ち、セレクタスイッチ(図示せず)の操作軸は左右独立に動作することができるものである。例えば、セレクタスイッチを右に回転させると、右側の操作軸189Rが動作する。同様に、左に回転させると左側の操作軸189Lが動作する。なお、図30は、右側の操作軸189Rが動作している状態を示している。
【0236】
本実施形態における揺動部は、上記した第8の実施形態における揺動部材153とは、その構造が相違している。即ち、図30に示すように、揺動部材191R、191Lは、それぞれの上に形成された2対の対操作軸用突起192R、192L及び対アダプタ用突起193R、193Lが別々に動くように形成されてい。ここで、揺動部材191R、191Lは、図24に示す揺動部材153を、192R、192L及び対アダプタ用突起193R、193Lが1対ずつ含まれるように2分割したものである。但し、図30における揺動部材191R、191Lは、軽量化を施して余分な部分をそぎ落としているため、図24に示す揺動部材153を2分割した形状と完全に同一にはなっていない。
【0237】
また、操作力伝達部材195R、195Lは、四角形状の平板の中央に矩形孔を形成して2分割したものである。この場合、コンタクトとして2IN型コンタクト197を使用している。この2IN型コンタクト197は、上側突起198Uの状態と下側突起(図示せず)の状態との関係で、その出力を変更する。
【0238】
例えば、上側突起198Uが押し込まれていて、下側突起が押し込まれていない場合には、状態Αを出力する。一方、上側突起198Uが押し込まれておらず、下側突起が押し込まれている場合には、状態Bを出力する。
【0239】
このような2IN型コンタクト197にも対応できるように、操作力伝達部材195R、195Lは、2IN型コンタクト用長辺部(以下、長辺部と称する)199R、199Lをそれぞれ有する。
【0240】
続いて、スイッチ装置187の動作について説明する。右側の操作軸189Rが矢印Y30方向へ移動すると、この操作軸189Rの移動により、右側の対操作軸用突起192Rが同方向へ押し込まれ、揺動部材191Rが、軸152を中心として揺動する。
【0241】
これに伴い、対アダプタ用突起193Rにより右側の操作力伝達部材195Rが矢印Y31方向へ押し込まれる。その結果、右側操作力伝達部材195Rに形成されている対コンタクト用突起(図示せず)により、通信コンタクト55のスイッチ用突起76が操作され、通信コンタクト55の状態が切り換えられる。
【0242】
また、右側操作力伝達部材195Rには、長辺部199Rが形成されているので、右側操作力伝達部材195Rが押し込まれることにより、通信コンタクト55のスイッチ用突起76と2IN型コンタクト197の下側突起が押し込まれることになる(図30参照)。
【0243】
一方、左側操作力伝達部材195Lに、長辺部199Lが形成されているので、左側操作力伝達部材195Lが押し込まれることにより、有接点コンタクト56の突起部(図示せず)と2IN型コンタクト197の上側突起198Uが押し込まれることになる。
【0244】
ここで、操作軸189R、189Lが本発明における操作受け部材の一部に相当し、軸152、右側操作力伝達部材195R、左側操作力伝達部材195L、右側揺動部材191R、左側揺動部材191L、右側対操作軸用突起192R、左側対操作軸用突起192L、右側対アダプタ用突起193R及び左側対アダプタ用突起193Lが、本発明におけるアダプタ部材の一部に相当し、通信コンタクト55が本発明における情報入出力型機能部材に、有接点コンタクト56が本発明における直接型機能部材に、それぞれ相当する。
【0245】
従って、第10の実施形態によれば、ボタンスイッチだけではなく、セレクタスイッチにも使用することが可能になり、応用範囲を拡大することができる。
【0246】
(第11の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第11の実施形態について図31を参照して説明する。但し、図31は本実施形態におけるスイッチ装置201の内部構造を示す一部切断側面図である。なお、図31において、図1ないし図30と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0247】
本実施形態におけるスイッチ装置201は、押しボタン部52、押しボタン本体部53、アダプタ146、通信コンタクト55、つば部材203、固定ナット204及び固定ネジ205を有している。
【0248】
押しボタン部52を取り付け板206の所定の位置にセットする。押しボタン部52の凸形状部208に、つば部材203を取り付ける。このつば部材203は円形状を成し、その中央には円形孔が形成されており、この円形孔に押しボタン部52の凸形状部208を挿入する。
【0249】
そして、雌ネジが形成されている固定ナット204を、押しボタン部52の凸形状部208の外周に形成されている雄ネジに螺合し、押しボタン部52を取り付け板206に固定する。
【0250】
次に、固定ネジ205を押しボタン本体部53に形成されている取り付け孔(図示せず)に挿入し、固定ネジ205の端部をつば部材203の固定ネジ用孔209に挿入する。この固定ネジ用孔209には雌ネジが形成されている。
【0251】
そして、この状態で固定ネジ205を締め付け、固定ネジ205をつば部材203の固定ネジ用孔209に螺合することによって、押しボタン本体部53を押しボタン部52に固定するのである。
【0252】
ここで、押しボタン部52は本発明における操作受け部材に相当し、押しボタン本体部53及びアダプタ146は本発明におけるアダプタ部材に、通信コンタクト55は情報入出力型機能部材に、つば部材203は対操作受け部材結合部に、固定ナット204は本発明におけるベース部材に、固定ネジ205は本発明における固定部材に、それぞれ相当する。
【0253】
従って、第11の実施形態によれば、アダプタ146を介して通信コンタクト55等の機能部材を押しボタン部52に結合して使用することができる。
【0254】
(第12の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第12の実施形態について図32を参照して説明する。但し、図32は本実施形態におけるスイッチ装置211の動作説明図である。なお、図32において、図1ないし図31と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0255】
本実施形態におけるスイッチ装置211では、上記した第10の実施形態において説明したセレクタスイッチをスイッチ部に使用している。このセレクタスイッチは、前述のとおり、スイッチを右に回転させると、右側の操作軸189Rが動作し、同様に左に回転させると左側の操作軸189Lが動作するものである。
【0256】
また、このスイッチ装置211は、介在ボックス213、通信コンタクト214、有接点コンタクト56を備えている。
【0257】
介在ボックス213は、内部に介在バー215を有している。介在バー215は、中心となる主軸215m及び主軸215mから垂直方向に延びて存在する枝軸215sより構成されている。
【0258】
介在バー215は、セレクタスイッチにおける左側の操作軸189Lが矢印Y32方向に移動するのに連動して、同方向に動作するように構成されている。つまり、左側の操作軸189Lが、図32(a)中の矢印Y32方向に移動すれば、介在バー215も同方向へ移動する。これによって、図32(b)に示すように、有接点コンタクト56のスイッチ用突起77が、介在バー215の主軸215mによって押圧され、その結果、有接点コンタクト56の状態が切り換わる。
【0259】
一方、介在バー215の矢印Y32方向への移動によって、枝軸215sも矢印Y32方向へ移動する。これによって、図32(b)に示すように、枝軸215sが通信コンタクト214の内部に設けられているスイッチ216を押圧し、その結果、通信コンタクト214から情報信号が出力される。
【0260】
なお、通信コンタクト214は、介在ボックス213から出力される操作力を受けることができるように側面に長方形状の孔が形成されている。
【0261】
このように、介在ボックス213は、操作軸189L、189Rから受けた操作の矢印Y32方向を、この操作軸189L、189Rの動作方向の延長線方向(矢印Y32方向)に存在する有接点コンタクト56に伝えつつ、他の操作方向に変換した後に、通信コンタクト214に対して操作力を出力する。
【0262】
従って、第12の実施形態によれば、上記したような介在ボックス213を使用することで、操作軸189L、189Rの動きを、この操作軸189L、189Rの移動方向の延長線とは異なる方向にも伝えることができる。
【0263】
なお、操作軸189L、189Rが本発明における操作伝達部材の一部に相当し、介在ボックス213が本発明における介在部材に相当する。
【0264】
また、上記した第12の実施形態では、枝軸215sにより通信コンタクト214を操作するように説明したが、枝軸215sによって有接点コンタクト56を操作する構成にしてもよいのは勿論である。一方、主軸215mにより有接点コンタクト56を操作するように説明したが、通信コンタクト214を操作するように構成しても構わない。
【0265】
更に、第12の実施形態においては、操作軸189Lに対する介在ボックス213のみを示したが、操作軸189Rに対しても同様の介在ボックスを設けてもよいのはいうまでもない。同様に、両操作軸189L、189Rに対応して介在ボックス213を同時に設けてもよい。
【0266】
また、操作軸189L、189Rの操作を受けることができるアダプタ部材(例えば、図19に示すアダプタ138)を設け、そのアダプタ部材に対して介在ボックス213を接続するようにしてもよい。
【0267】
更に、上記した第12の実施形態においては、介在部材213は、操作軸189L、189Rの操作方向を変換して、通信コンタクト214へ出力するようにしたが、操作軸189L、189Rの操作方向を変換せずにそのままの方向へ出力して、通信コンタクト214等を操作するようにしてもよい。
【0268】
(第13の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第13の実施形態について図33及び図34を参照して説明する。但し、図33は本実施形態におけるスイッチ装置219の後方からの分解斜視図、図34は一部の斜視図である。なお、図33及び図34において、図1ないし図32と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0269】
本実施形態におけるスイッチ装置219はスイッチ部(図示せず)、スイッチアダプタ(図示せず)、押しボタン本体部111、縦横変換アダプタ220及びLED付き2IN型有接点コンタクト222を備えている。
【0270】
<LED付き2IN型有接点コンタクト>
LED付き2IN型有接点コンタクト(以下2INコンタクトと称する)222は、2つのスイッチ用突起223、1対の突起型コネクタ224(片方は図示せず)を備えている。
【0271】
2INコンタクト222は、2つのスイッチ用突起223の状態によって出力を変化させる点では、上記した第10の実施形態における2IN型コンタクト197と同様である。但し、本実施形態における2INコンタクト222では、スイッチ用突起223の状態の変化によって、LEDの照光の状態を変化(例えば、LEDを点灯或いは消灯)させる。
【0272】
突起型コネクタ224の形状は、図1に示す通信コンタクト55等と同様の形状を有する。従って、2INコンタクト222の突起型コネクタ224と押しボタン本体部111のコンタクト用コネクタ79とを係合させて、2INコンタクト222を押しボタン本体部111に接続することも可能である。この場合、スイッチ用突起223は、矢印Y33Α方向(図33参照)に並んで配置される。従って、各スイッチ用突起223を操作しようとする場合には、例えば図32に示すような操作位置変換機構が必要となる。
【0273】
<縦横変換アダプタ>
取り付け突起226は、押しボタン本体部111のコンタクト用コネクタ79と係合し、縦横変換アダプタ220を押しボタン本体部111に固定するものであり、この縦横変換アダプタ220には、取り付け突起226が設けれ、この取り付け突起226の面に直交する面にコンタクト用コネクタ227が設けられている。
【0274】
そして、このコンタクト用コネクタ227は、2INコンタクト222側の突起型コネクタ224と係合し、この係合によって、2INコンタクト222が縦横変換アダプタ220に結合、固定される。
【0275】
従って、第13の実施形態によれば、縦横変換アダプタ220を使用して2INコンタクト222を固定するようにしたため、矢印Y34方向にスイッチ用突起223を並べて配置することができ、その結果、2INコンタクト222を押しボタン本体部111に直接結合していた場合に必要であった操作位置変換機構等を設けなくても、2INコンタクト222の状態を切り換えることができる。
【0276】
ところで、押しボタン本体部111、縦横変換アダプタ220及び2INコンタクト222を互いに固定した状態を図34に示す。
【0277】
なお、上記した第13の実施形態においては、2INコンタクト222を有接点コンタクトして説明したが、通信コンタクトとしても構わない。
【0278】
また、上記した第13の実施形態では、スイッチアダプタ110に接続可能な押しボタン本体部111を使用した場合について説明したが、スイッチアダプタ110及び押しボタン本体部111の両者が一体となった押しボタン本体部53(図1参照)を使用してもよい。
【0279】
(第14の実施形態)
この発明にかかるスイッチ装置の第14の実施形態について図35を参照して説明する。なお、図35において、図1ないし図32と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0280】
本実施形態は、スイッチ装置を表示灯L1に適用した例であり、この表示灯L1は、表示部L11、表示アダプタL12、表示接続部L13、及び、照光動作を行う照光部品を備えた機能部材としてのLEDボックス(図示せず)を備えている。なお、表示部L11、表示アダプタL12、表示接続部L13は本発明における前面部材に相当する。
【0281】
そして、図示しないLEDボックスは、第1の実施形態におけるLEDボックス54(図7参照)と同様であるため、このLEDボックスでは、表示接続部L13に結合するためのコンタクト用コネクタ79の形状が、通信コンタクトもしくは有接点コンタクトと互換性のある形状を有している。
【0282】
ところで、表示部L11は、色の付いた半透明の表示板L111及びこの表示板L111を保持する筐体L112を備えている。また、筐体L112には係合溝L113が形成されている。
【0283】
一方、表示アダプタL12には、1組のコネクタL121、係合突起L122が設けられており、このコネクタL121及び係合突起L122は、第3の実施形態におけるスイッチアダプタ110のコネクタ114及び押しボタン係合突起115(図15参照)と同様の構成を有する。従って、係合突起L122と係合溝L113が係合することによって、表示アダプタL12と表示部L11とが結合、固定される。
【0284】
また、表示接続部L13には、3対のコンタクト用コネクタL131、1対のアダプタ接続突起L132が設けられている。この接続突起L132は、コネクタL121に係合し、これによって表示アダプタL12に表示接続部L13が結合、固定される。
【0285】
更に、コンタクト用コネクタL131には、図示しないLEDボックスが取り付けら、このLEDボックスに設けられたLED(図7のLED72と同様)が、表示接続部L13の開口部L133に納められ、更に、表示部L11内に納められる。従って、表示板L111を通して、LEDの点灯状態を確認することができる。
【0286】
また、表示接続部L13には、3対のコンタクト用コネクタL131が形成されているので、それぞれに色の異なるLEDを有するLEDボックスを取り付けることよって、表示する色の種類を多くすることができる。
【0287】
このように、表示灯L1は操作部を有しておらず、表示灯L1の外部からの信号によって、LEDの点灯・消灯等を行う。
【0288】
従って、第14の実施形態によれば、表示アダプタL12を設けることにより、表示部L11と表示接続部L13とが互換性を有しない場合であっても、両者を組み合わせて使用することが可能になる。
【0289】
(第15の実施形態)
この発明にかかる電気部品である入出力モジュールとしてのランプ付スイッチモジュールの第15の実施形態について図36及び図37を参照して説明する。但し、図36は後方からの斜視図、図37は内部構造を示す断面図である。
【0290】
図36に示すランプ付スイッチモジュール300では、ケーシング310に情報入出力型機能部材としての通信部311と直接型機能部材としての各種デバイスから成るデバイス部312とが収容されている。そして、ケーシング310の一面には操作者にランプ表示を行ったり、操作者がスイッチとして押すための操作伝達部材(駆動部材)としての操作部320が露出している。また、この操作部320に対するケーシング310の反対側は伝送路313(第1伝送線314及び第2伝送線315)に接続される接続部330となっている。
【0291】
図37は接続部330を上側に、操作部320を下側に向けてランプ付スイッチモジュール300の内部構成を示す縦断面図である。なお、ランプ付スイッチモジュール300の内部構成は適宜簡略化して示している。
【0292】
ケーシング310の内部には伝送路313に対して信号を入出力したり、伝送路313からの電力の供給を受け付ける回路基板316、操作者に向けて光を出射するランプ317、操作者の押圧動作を検出してスイッチング動作を行うスイッチ318等が収容される。
【0293】
回路基板316上には伝送路313を介して主制御部(図示せず)との間で信号の受け渡しを行う通信部311及びこの通信部311とランプ317やスイッチ318等の入、出力デバイスとの間に介在するインターフェイス部319がデバイス部312として形成される。
【0294】
また、操作部320とケーシング310との接続位置は、筒状の筒部321となっており、操作部320の操作者側の端面は透光性を有する透光部材322が取り付けられる。これにより、ランプ317から出射された光が筒部321の内部及び透光部材322を介して操作者が認識できるのである。
【0295】
更に、筒部321の他端(透光部材322とは反対側の端)にはスイッチ318及びバネ323が配置されており、操作者が指で操作部320を押すと、バネ323が付勢されると共にスイッチ318がスイッチング動作を行い、操作者が操作部320から指を離すと、バネ323の復元力により操作部320が元の位置に戻る。
【0296】
このように、ランプ付スイッチモジュール300はケーシング310により一体的な形状となっており、ケーシング310内部にはランプ317、スイッチ318、インターフェイス部319により構成されるデバイス部312及び通信部311が収容される。
【0297】
従って、第15の実施形態によれば、ケーシング310によりデバイス部312と通信部311とを一体化(単位ブロック化)することにより、例えば一般のバス方式ネットワークにおける伝送システムに必要であったデバイスと通信部とを配線する作業及びスペースが不要となり、バス方式ネットワークにおける伝送システムでは、ランプ付スイッチモジュール300をはじめとする各種入出力モジュールの設置を容易に行うことができるとともに、伝送システム全体の取付スペースの削減をも図ることができる。
【0298】
(第16の実施形態)
この発明の第16の実施形態について図38を参照して説明する。但し、図38は一部のブロック結線図である。なお、図36及び図37と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0299】
図38は、主回路331の出力ポート332を効率的に利用して上記したランプ付スイッチモジュール等の入出カモジュールに接続される別電源を可能な限り省略する手法を示す図である。なお、図38ではデバイスとしてランプ333のみを有する入出力モジュールを想定しており、主回路331、インターフェイス部319、及びランプ333のみを記載している。
【0300】
一般のバス方式ネットワークにおける伝送システムでは、通常、主回路331の1つの出力ポート332が常にデバイスの1つの入力に対応するように接続されている。例えば、ランプのように1つの入力を有するデバイスは1つの出力ポート332に接続される。
【0301】
表1は出力ポート332が4つ存在する場合の従来における出力ポート332の利用方法を本実施形態の比較のために例示したものである。
【0302】
【表1】
Figure 0004179743
【0303】
表1に示すように、デバイスに1つの入力しか存在しない場合(例えば、1つのランプの場合)には、出力ポート332から出力すべき信号は1種類(以下、「出力点数が1」と表現する)であり、1つの出力ポート332のみがデバイスに直接あるいは間接的に接続されてきた。出力点数が2の場合には2つの出力ポート332がデバイスに接続される。そして、出力ポート332が4つ存在することから、主回路331からデバイスへは4種類の信号を同時に出力することができる。
【0304】
表1に示す従来の接続方法では、1つの出力点には1つの出力ポート332から流れ出る電流の量までしか電流を供給することができない。少ない電流で点灯可能なランプをデバイスとして利用する場合、主回路331の1つの出力ポート332から供給される電流の量はランプ点灯に十分な量となるため、別途電源を設ける必要はない。しかし、比較的多くの電流を要するランプを点灯するには1つの出力ポート332から得られる電流では不十分であり、別途電源をインターフェイス部319に接続する必要があった。
【0305】
図38に示す例では、このような従来の接続方法では別電源を必要とする場合、例えば、比較的多くの電流を要するランプ333であっても別電源を設けることなく点灯させる接続方法を示している。図38に示すように、インターフェイス部319には主回路331の4つの出力ポート332が接続され、4つの出力ポート332がインターフェイス部319にて1つに結合されてからランプ333へと導かれる。更に、4つの出力ポート332から同じ信号を出力する。これにより、ランプ333に流れ込む電流は4つの出力ポート332から流れ出る電流量まで増大させることができる。
【0306】
その結果、例えば、1つの出力ポート332からは1mAまでしか電流を流すことができない場合であっても、図38に示す接続方法によりランプ333に4mAまでの電流を流すことが可能になる。即ち、ランプ333の点灯に要する電流が1mA以上であるが4mA以下の場合には別電源を設けることなくランプ333を点灯することができる。
【0307】
表2は本実施形態における出力ポート332を有効に利用する場合の出力ポート332とインターフェイス部319との接続関係を示すものである。
【0308】
【表2】
Figure 0004179743
【0309】
表2に示すように、出力点数が1(表に示す「A」のみ)の場合にはこの出力点には図38に示した例のように4mAまでの電流を供給することができる。出力点数が2(表2に示す「A」及び「B」)の場合であっても4つの出力ポート332からの出力を2つずつに分けることにより1つの出力点当たり2mAまでの電流を供給することができる。もちろん、出力点数が2の場合に、出力ポート332を3:1に分けるようにしてもよい。また、出力点数が3点の場合には2:1:1に出力ポート332を使い分けてもよい。そして、インターフェイス部319にて結合される出力ポート332からは同じ信号が出力される。
【0310】
従って、第16の実施形態によれば、複数の出力ポート332のうち、2以上の出力ポート332に同一の出力が割り当てられるため、1つの出力ポート332からの電流では動作不可能なデバイスであっても別電源を設けることなく動作させることができる。その結果、別電源を含めたランプ付スイッチモジュール300(図36参照)等の入出力モジュールの配置に必要なスペースを小さくすることができ、例えばバス方式ネットワークにおける伝送システムの構築も簡素化される。
【0311】
(第17の実施形態)
この発明にかかる電気部品である入出力モジュールとしてのランプ付スイッチモジュールの第17の実施形態について図39及び図40を参照して説明する。但し、図39は後方からの分解斜視図、図40は動作説明図である。なお、図36及び図37と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0312】
図39は、第15の実施形態における入出力モジュールであるランプ付スイッチモジュール300(図36及び図37参照)の他の形態を示し、上記したランプ付スイッチモジュール300では接続部330がタブ端子の形式となっているるのに対し、図39に示すランプ付スイッチモジュール300では、ケーシング310が2つのサブケーシング310a、310bに分離可能とされており、接続部330側のサブケーシング310b内部には通信部311が収容され、操作部320側のサブケーシング310a内部にはインターフェイス部319、ランプ317、スイッチ318等のデバイス部312が収容される。そして、2つのサブケーシング310a、310bが結合されると、通信部311の主回路331とインターフェイス部319とが端子340により接続される。
【0313】
従って、第17の実施形態によれば、通信部311とデバイス部312とが一体的となった入出力モジュールであっても、通信部311とデバイス部312との組合せのうち通信部311の一部または全部を収容し、接続部330が設けられたサブケーシング310と、通信部311の他の部分とデバイス部312とを収容するサブケーシング310とを着脱自在とすることにより、以下に説明するように入出力モジュールの取付作業、メンテナンス及び設計を容易に行うことができる。
【0314】
図40は、図39と同様に2つのサブケーシング310a、310bを有するランプ付スイッチモジュール等の入出力モジュール341の取り付け動作を示す図である。図40に示すように入出カモジュール341の取り付けの際には先にサブケーシング310bを所定の取り付け板343(取り付け板343には予め伝送路313が形成されている)に取り付け、通信部311を伝送路313に接続する。
【0315】
このとき、通信部311は様々な種類の入出力モジュール341に関して共通のものであることから、取り付ける入出力モジュール341の種類を考慮することなく、通信部311を有するサブケーシング310bを取り付けることができる。従って、入出力モジュール341の配置作業を容易に行うことができるのである。
【0316】
また、サブケーシング310bの取り付けが完了するとサブケーシング310aをサブケーシング310bに接続し、入出力モジュール341の取り付けが完了する。このように、図39に例示したサブケーシング310aとサブケーシング310bとを着脱自在にした入出力モジュール341を利用することにより、一般のバス方式ネットワークにおける伝送システムに必要となる通信部とデバイスとの配線接続作業が不要となる。
【0317】
更に、いずれかの入出力モジュール341のデバイス部312が故障した場合においても、入出力モジュール341全体を交換する必要はなく、サブケーシング310bを残してサブケーシング310aを取り扱えるだけで伝送システムのメンテナンスを行うことができる。
【0318】
一方、サブケーシング310b及びその内部は各種の入出力モジュール341について共通部分として設計(即ち、通信部311の全部あるいは一部を有するようにサブケーシング310bを設計)し、各種入出力モジュール341の固有の部分を、サブケーシング310a及びその内部等として設計することにより、設計の省力化も図ることができる。
【0319】
(第18の実施形態)
この発明の第18の実施形態について図41を参照して説明する。但し、図41は一部の分解斜視図である。なお、図36及び図37と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0320】
図41は電気部品である入出カモジュールの他の具体例として、取り付け板350に取り付けられるランプ付スイッチモジュール351の構造を示す斜視図である。
【0321】
ランプ付スイッチモジュール351は図35に示すランプ付スイッチモジュール300とほぼ同様の構造となっており、操作者の指により押圧操作されるとともに操作者にランプ光を導く操作部320、第1、第2伝送線314、315が接続される接続部330を有し、接続部330が形成されるコンタクトブロック353には通信部311、インターフェイス部319、出力デバイスであるランプ317及び入力デバイスであるスイッチ318が設けられる。なお、ランプ317はコンタクトブロック353の表面に取り付けられ、スイッチ318は一部がコンタクトブロック353内部に収められるようにして取り付けられる。そして、インターフェイス部319、ランプ317及びスイッチ318がデバイス部312を構成している。
【0322】
このように、入出力モジュールを一体的なものをするケーシングは、操作部320の外形やコンタクトブロック353の外形を結合して成るものであってもよい。
【0323】
従って、第18の実施形態によれば、ランプ付スイッチモジュール351は、従来の有接点のコンタクトブロックと同じ外形を有し、幅の狭いコンタクトブロック353の両横に重ねるようにして従来の有接点のコンタクトブロックを複数取り付けることができるため、操作者がネットワークを介さず負荷をON/OFFしたり、特に安全が要求される緊急停止信号を、ネットワークを介さずに直接使用することが可能となる。
【0324】
なお、上記した第18の実施形態では、このランプ付スイッチモジュール351では全体として1つの入出力モジュールを形成しているが、各コンタクトブロック353もデバイス部312及び通信部311を有する入出力モジュールとなっている。このように、通信機能を有する入出力モジュールをコンタクトブロック353として構成してもよい。この場合、コンタクトブロック353の外形を構成する部材355がケーシングとしての役割を果たす。
【0325】
(第19の実施形態)
この発明の第19の実施形態について図42を参照して説明する。但し、図42は分解斜視図である。なお、図36及び図37と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
【0326】
図42は電気部品である入出力モジュールの更に他の具体例として、既存のセンサ360を利用する入出力モジュール361の構造を示す斜視図である。
【0327】
入出力モジュール361は既存のセンサ360と伝送路313に介挿されるコネクタ362とからなり、このコネクタ362は、センサ360のコネクタ363に接続される。
【0328】
そして、コネクタ362内部には既存のセンサ360をそのまま利用できるようにインターフェイス部319及び通信部311が収容される。従って、センサ360及びインターフェイス部319がデバイス部312を構成している。
【0329】
このように、図42に示す入出力モジュール361ではセンサ360のケーシングを1つのサブケーシング365とみなし、コネクタ362のケーシングを1つのサブケーシング366とみなすことができ、サブケーシング365にデバイスを設け、サブケーシング366にインターフェイス部319及び通信部311を設ける構造となっている。そして、サブケーシング365とサブケーシング366とを結合することにより、これらの構造を一体的に有する入出力モジュール361を構成する。
【0330】
従って、第19の実施形態によれば、サブケーシング366を通信機能を有するコネクタ362として形成することにより、既存のセンサ360をそのまま入出力モジュール361の一部として利用することができるため、新たに通信部を内蔵するセンサを設計する必要がなくなり、設計の省力化を図ることができる。もちろん、センサに限定されるものではなく、既存のスイッチ、ランプ等をそのまま入出力モジュールの一部として利用することができようになる。
【0331】
(第20の実施形態)
この発明にかかる通信装置の第20の実施形態について図43ないし図46を参照して説明する。但し、図43はブロック結線図、図44は一部の結線図、図45は一部の構成を示す概略図、図46は動作説明用のタイミングチャートである。
【0332】
図43に示すように、本実施形態における通信装置400は、例えばバス方式ネットワークに適用され、上記したスイッチ装置51等における情報入出力型機能部材である通信コンタクト401及び入力回路部402が一体化されて構成されている。このとき、例えば図1に示すように、互いに分離可能に結合された押しボタン部52及び押しボタン本体部53とにより、入力回路部402における操作部(後に詳述する)を構成し、通信コンタクト401及び入力回路部402の回路部分を内蔵したコンタクトケースを、上記した押ボタン本体部に着脱自在に装着するようにして、通信コンタクト401及び入力回路部402を一体化するとよい。
【0333】
ここで、押しボタンは、押し込み操作されることによって押し込み状態に保持され、その状態から再度押し込まれることにより、元の状態に復帰する、いわゆる一時保持タイプのほか、押し込み力を加えている間だけ押し込み状態となり、押し込み力を解除すれば元に復帰するタイプであっても構わない。
【0334】
この通信コンタクト401は、図43に示すように、入力インターフェイス(以下、入力I/Fと称する)405を内蔵した通信用集積回路から成り、コイル406を介して正電位+VのバスラインB1に通信コンタクト401の正電源端子Vinが接続され、基準電位0VのバスラインB2にゼロボルト端子Z及び接地端子GNDが接続されると共に、これら両バスラインB1、B2に通信コンタクト401の2個の伝送端子(図示せず)が接続され、通信コンタクト401により、両バスラインB1、B2に重畳された電圧信号による通信信号の送受信が行われる。ここで、バスラインB1、B2による2線式の場合、回路が並列に分岐され、交流成分(信号)を遠くに送るために減衰をできるだけ小さくする一方、回路には負荷があってこの負荷に対してできるだけ多くの直流を流したいという要求がある。そのため、上記したコイル406を設けており、このコイル406は、交流成分(信号)に対しては高インピーダンスとなって減衰を防止し、直流成分(電力)に対しては低インピーダンスとなって直流成分を多く流すことができるように作用する。
【0335】
また、入力I/F405の入力端子Dinには入力回路部402が接続され、この入力回路部402の可動部分を押し込み操作することにより、入力I/F405の入力端子Dinのレベルが切り換わって通信コンタクト401の動作モードが切り換わる。
【0336】
ところで、この入力回路部402は、例えば図44及び図45に示すように、非接触式のスイッチ接点構造を有する操作部411と、電流制限部412と、保持部413と、入力端子が正電位+VのバスラインB1に接続された定電圧回路414とにより構成されている。
【0337】
ここで、操作部411は、図45に示すように、発光素子である発光ダイオードL及び受光素子であるフォトトランジスタTから成るフォトインタラプタ、並びに可動部分である上記した押ボタンの押し込み操作に連動して発光ダイオードLからフォトトランジスタTへの光を遮光する遮光Bにより構成される。この発光ダイオードLのカソード及びフォトトランジスタTのエミッタが、いずれも基準電位0VのバスラインB2に接続されている。
【0338】
そして、電流制限部412は、遮光体Bの移動により、発光ダイオードLからの光がフォトトランジスタTに入射してからあらかじめ設定された所定時間だけ発光ダイオードLへの通電電流を設定値に制御する。
【0339】
具体的には、図44に示すように、抵抗R1を介してエミッタが定電圧回路414の出力端子に接続されると共にコレクタが操作部411の発光ダイオードLのアノードに接続されたPNPトランジスタQ1と、一端が定電圧回路414の出力端子に接続され他端がトランジスタQ1のベースに接続された抵抗R2と、一端がトランジスタQ1のベースに接続されると共に他端が抵抗R3を介して定電圧回路414の出力端子に接続されたコンデンサCとから成るモノマルチバイブレータにより、電流制限部412が構成されている。
【0340】
尚、コンデンサCの他端がフォトトランジスタTのコレクタに接続され、トランジスタQ1がコンデンサCを介してフォトトランジスタTのコレクタに正帰還接続されている。また図43において、R4はトランジスタQ1のコレクタ及びエミッタに両端が接続された抵抗である。
【0341】
また、保持部413は、操作部411の遮光体Bの移動により、発光ダイオードLからの光がフォトトランジスタTに入射してから発光ダイオードLからの光が遮光されるまでの間、通信コンタクト401の入力I/F405への入力信号のレベルを保持する。
【0342】
この保持部413は、図44に示すように、D−フリップフロップ(以下D−FFと称する)Dfと、NANDゲートNgと、抵抗R5、R6とにより構成されている。そして、NANDゲートNgの両入力端子が、上記したトランジスタQ1のコレクタ及びコンデンサCの他端に接続され、このNANDゲートNgの出力端子がD−FFDfのセット端子Sに接続されている。更に、D−FFDfのD入力端子が定電圧回路414の出力端子に接続され、D−FFDfのクロック端子CKが抵抗R5を介してコンデンサCの他端に接続されると共に、リセット端子Rが直接コンデンサCの他端に接続され、D−FFDfのQバー出力端子が通信コンタクト401の入力I/F405の入力端子Dinに接続されている。尚、抵抗R6はD−FFDfのクロック端子CK及びバスラインB2に両端が接続されている。
【0343】
次に、上記した入力回路部402の動作について、図46のタイミングチャート参照して説明する。
【0344】
いま、操作部411の押ボタンを押し込み操作するごとに、図46(a)に示すように、操作部121の遮光体が移動し、フォトインタラプタは遮光状態(ON)及び投光状態(OFF)に繰り返し制御される。
【0345】
そして、図46(a)に示すように、フォトインタラプタが遮光状態(ON)にあるときには、図46(c)に示すように、フォトトランジスタTはオフしておりその出力電圧(コレクタ側)はV2(ハイレベル)であり、このときフォトトランジスタTのコレクタに正帰還接続されているトランジスタQ1はオフとなり、図46(b)に示すように、発光ダイオードLの電流はI0である。また、図46(d)に示すように、保持部413のD−FFDfのQバー出力端子はローレベルである。
【0346】
この状態から押しボタンが押し込み操作されて元の初期状態に復帰し、図46(a)に示すように、フォトインタラプタが投光状態(OFF)に切り換えられると、遮光体Bが移動して発光ダイオードLからの光がフォトトランジスタTに入射するようになり、フォトトランジスタTがオンし、トランジスタQ1がオンしてフォトトランジスタTの出力電圧は、図46(c)に示すようにV0(ローレベル)となる。
【0347】
一方、抵抗R2とコンデンサCとによる時定数(所定時間に相当)でトランジスタQ1のベース電位が上昇してトランジスタQ1がオフに反転するため、トランジスタQ1がオンしている間、図46(b)に示すように発光ダイオードLには設定値であるI1(>I0)の電流が流れ、トランジスタQ1がオフすることによって、図46(b)に示すように、発光ダイオードLの電流は再びI0となる。このとき、抵抗R1及びコンデンサCの時定数回路により、フォトトランジスタTの出力電圧は、図46(c)に示すようにV1(V2>V1>V0)となる。
【0348】
また、上記したようにフォトトランジスタTの出力電圧がV0(ローレベル)となることで、D−FFDfのリセット端子Rにリセット信号が入力されてD−FFDfがリセットされ、図46(d)に示すように、D−FFDfのQバー出力端子はハイレベルに反転し、このQバー出力端子のハイレベルは、操作部411の押ボタンを押し込み操作するのに伴い、遮光体Bの移動によりフォトインタラプタが遮光状態(ON)に切り換えられてフォトトランジスタTの出力電圧がV2(ハイレベル)になるまで保持される。
【0349】
ところで、操作部411の発光ダイオードLに断線故障が発生した場合には、フォトトランジスタTの出力電圧がV2(ハイレベル)になり、トランジスタQ1のコレクタの電圧は抵抗R1とR4によりプルアップされるため、NANDゲートNgの出力がローレベルに反転することにより、保持部413のD−FFDfのセット端子Sにセット信号が入力されてQバー出力端子が図46(d)の破線に示すようにローレベルになる。
【0350】
このように、操作部411の押ボタンが押し込み操作されて、電流制御部412により、操作部411の発光ダイオードLからの光がフォトトランジスタTに入射してから、抵抗R2及びコンデンサCによる時定数である所定時間だけ発光ダイオードLへの通電電流が設定値であるI1に制御されるため、この所定時間の経過後は、通電電流を設定値よりも小さいI0に低減される。
【0351】
一方、操作部411の発光ダイオードLからの光がフォトトランジスタTに入射してから、発光ダイオードLからの光が遮光体Bにより遮光されるまでの間、保持部413により、通信コンタクト401の入力I/F405への入力信号がハイレベルに保持される。また、操作部411の発光ダイオードLに断線故障が発生した場合、保持部413のD−FFDfのQバー出力端子が自動的にローレベルになるため、通信コンタクト401の入力I/F405への入力がローレベルになる。よって、フォトインタラプタが故障状態にあることを認識することができる。
【0352】
従って、第20の実施形態によれば、通信装置400の入力回路部402の操作部411を必要なときにだけパルス的に駆動することができるため、従来の有接点構造に比べ、操作部411の発光ダイオードLの電流値を下げることができ、操作部411の長寿命化を図ることができると共に、消費電力を低減することができる。
【0353】
また、操作部411の発光ダイオードLの電流値を下げることにより、操作部411の発熱量を抑制することができるため、通信コンタクト401及び入力回路部402の回路部分を内蔵したコンタクトケースを複数集合して通信装置400を構成するような場合であっても、過熱のおそれもなくこのような集合取付けが可能になる。
【0354】
しかも、保持部413におけるD−FFDfのQバー出力端子のレベルとフォトトランジスタTの出力電圧のレベルの変化とに基づき、操作部411の故障を検出することができ、信頼性の向上を図ることができる。
【0355】
(第21の実施形態)
この発明の第21の実施形態について図47ないし図49を参照して説明する。但し、図47はブロック結線図、図48は一部の結線図、図49は動作説明用のタイミングチャートである。尚、以下の説明では、上記した図45も参照する。
【0356】
図47に示すように、本実施形態における通信装置420は、上記した入力I/F405のほか、制御に用いるパルス幅変調(PWM)出力回路407を内蔵した通信コンタクト421と、図45に示す操作部411と同様にフォトインタラプタ及び遮光体Bから成る操作部422と、保持回路部423とが一体化され構成されている。
【0357】
このとき、上記した第20の実施形態と同様に、互いに分離可能に結合された押しボタン及び押しボタン本体部とにより操作部422を構成し、通信コンタクト421及び保持回路部423その他の回路部品等を内蔵したコンタクトケースを、上記した押ボタン本体部に着脱自在に装着するようにして、これら通信コンタクト421、操作部422及び保持回路部423を一体化するとよい。
【0358】
尚、図47において、R7は正電位+VのバスラインB1及び発光ダイオードLのアノードに両端が接続された抵抗、R8は正電位+VのバスラインB1及び操作部422のフォトトランジスタTのコレクタに両端が接続された抵抗であり、正電位+VのバスラインB1と、通信コンタクト421の正電源端子Vin及び抵抗R7、R8との間には上記したコイル406が配置されている。
【0359】
通信コンタクト421は、図43に示すものと同様に、通信用集積回路から成り、正電位+VのバスラインB1に通信コンタクト421の正電源端子Vinが接続され、基準電位0VのバスラインB2にゼロボルト端子Z及び接地端子GNDが接続されると共に、これら両バスラインB1、B2に通信コンタクト421の2個の伝送端子(図示せず)が接続され、通信コンタクト421により、両バスラインB1、B2に重畳された電圧信号による通信信号の送受信が行われる。
【0360】
また、保持回路部423は、例えば図48に示すように、第1、第2D−FFD1、D2及び入力端子が正電位+VのバスラインB1に接続された定電圧回路425から成り、第1D−FFD1のD入力端子がフォトトランジスタTのコレクタに接続され、両D−FFD1、D2のクロック端子CKが通信コンタクト421のPWM出力回路407の出力端子Doに接続されると共に、両D−FFD1、D2のセット端子S及びリセット端子Rが定電圧回路425の出力端子に接続され、第2D−FFD2のQバー出力端子が通信コンタクト421の入力I/F405の入力端子Dinに接続されている。尚、発光ダイオードLのカソードはPWM出力回路407の出力端子Doに接続され、フォトトランジスタTのエミッタはバスラインB2に接続されている。
【0361】
次に、上記した操作部422及び保持回路部423の動作について、図49のタイミングチャート参照して説明する。
【0362】
通信コンタクト421のPWM出力回路407からは、図49(b)に示すように、一定周期でローレベルのPWMパルス信号が出力され、図49(c)に示すように、このローレベルのPWMパルス信号に同期して操作部422の発光ダイオードLにI1の電流が流れる。ここで、PWMパルス信号がハイレベルのときには、発光ダイオードLに流れる電流はI0(<I1)となる。
【0363】
そして、フォトインタラプタが遮光状態(ON)にあるときに、押しボタンが押し込み操作されて元の初期状態に復帰し、図49(a)に示すように、フォトインタラプタが投光状態(OFF)に切り換えられると、遮光体Bが移動して発光ダイオードLからの光がフォトトランジスタTに入射するようになり、光の入射から少し遅れてフォトトランジスタTがオンし、フォトトランジスタTの出力電圧(コレクタ側)のレベルが、図49(d)に示すようにローレベルとなる。
【0364】
ところで、上記したように操作部422の発光ダイオードLにI1の電流が流れることにより、両D−FFD1、D2のクロック端子CKに信号が入力され、第1D−FFD1のQ出力端子、及び第2D−FFD2のQバー出力端子が、それぞれ図49(e)及び(f)に示すようにハイレベルに反転し、このハイレベルは、両D−FFD1、D2のD入力端子にフォトトランジスタTのオンによるローレベルが入力されるまで継続する。
【0365】
そして、両D−FFD1、D2のD入力端子にローレベルが入力されると、第1D−FFD1のQ出力端子、及び第2D−FFD2のQバー出力端子はいずれもローレベルに反転する。特に、フォトインタラプタが投光状態(OFF)に切り換えられることによって、第2D−FFD2のQバー出力端子から通信コンタクト421の入力I/F405の入力端子Dinにローレベルの信号が出力される。
【0366】
また、操作部422の発光ダイオードLに断線故障が発生した場合には、発光ダイオードLの電流は、図49(c)の破線に示すようにI0のままとなり、これによって図49(d)の破線に示すように、フォトトランジスタTの出力電圧(コレクタ側)はハイレベルのままとなり、第1D−FFD1のQ出力端子は、図49(e)の破線に示すように、ハイレベルのままとなり、第2D−FFD2のQバー出力端子は、図49(f)の破線に示すようにローレベルのままとなる。
【0367】
従って、第21の実施形態によれば、上記した第20の実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0368】
(第22の実施形態)
この発明の第22の実施形態について図50及び図51を参照して説明する。但し、図50は一部の結線図、図51は動作説明用のタイミングチャートである。尚、以下の説明では、上記した図45も参照する。
【0369】
本実施形態における通信装置の全体構成は、上記した第21の実施形態(図47参照)と基本的に同じであり、本実施形態における保持回路部は、図47における保持回路部423と次のように構成が相違している。
【0370】
即ち、図50に示すように、本実施形態におけるスイッチ装置の保持回路部423は、第1、第2D−FFD1、D2、第1、第2ANDゲートA1、A2、入力端子が正電位+VのバスラインB1に接続された定電圧回路427とから成り、第1ANDゲートA1の両入力端子がフォトトランジスタTのコレクタ及び発光ダイオードLのアノードに接続され、第2ANDゲートA2の両入力端子が共に通信コンタクト421のPWM出力回路407の出力端子Doに接続され、第1ANDゲートA1の出力端子が第1D−FFD1のD入力端子に接続され、第2ANDゲートA2の出力端子が第1D−FFD1のクロック端子CKに接続されると共に、第2D−FFD2のクロック端子CKが通信コンタクト421のPWM出力回路407の出力端子Doに接続されている。
【0371】
更に、第1D−FFD1のセット端子S及びリセット端子R並びに第2D−FFD2のリセット端子Rが定電圧回路427の出力端子に接続され、第2D−FFD2のセット端子Sが第1D−FFD1のQバー出力端子に接続され、第2D−FFD2のQバー出力端子が通信コンタクト421の入力I/F405の入力端子Dinに接続されている。尚、発光ダイオードLのカソードはPWM出力回路407の出力端子Doに接続され、フォトトランジスタTのエミッタはバスラインB2に接続されている。
【0372】
次に、上記した第22の実施形態における操作部422及び保持回路部423の動作について、図51のタイミングチャート参照して説明する。
【0373】
通信コンタクト421のPWM出力回路407(図47参照)からは、図51(b)に示すように、一定周期でローレベルのPWMパルス信号が出力され、図51(c)に示すように、このローレベルのPWMパルス信号に同期して操作部422の発光ダイオードLにI1の電流が流れる。ここで、PWMパルス信号がハイレベルのときには、発光ダイオードLに流れる電流はI0(<I1)となる。
【0374】
そして、フォトインタラプタが遮光状態(ON)にあるときに、押しボタンが押し込み操作されて元の初期状態に復帰し、図51(a)に示すように、フォトインタラプタが投光状態(OFF)に切り換えられると、遮光体Bが移動して発光ダイオードLからの光がフォトトランジスタTに入射するようになり、光の入射から少し遅れてフォトトランジスタTがオンし、フォトトランジスタTの出力電圧(コレクタ側)のレベルが、図51(d)に示すようにローレベルとなる。
【0375】
ところで、上記したように操作部422の発光ダイオードLにI1の電流が流れることにより、発光ダイオードLのアノード側電圧は図51(e)に示すようにローレベルに変化し、フォトトランジスタTの出力電圧及び発光ダイオードLのアノード側電圧のローレベルへの変化により、第1ANDゲートA1の出力電圧は図51(f)に示すようにローレベルに変化する。
【0376】
このとき、発光ダイオードLにI1の電流が流れることにより、両D−FFD1、D2のクロック端子CKに信号が入力され、第1D−FFD1のQバー出力端子は、図51(g)に示すようにハイレベルのままとなり、第2D−FFD2のQバー出力端子は図51(h)に示すようにハイレベルに反転する。
【0377】
そして、操作部422の押し込み操作に伴い、遮光体Bにより発光ダイオードLの光が遮断されると、図51(f)に示すように、フォトインタラプタが次に遮光状態(ON)となって第1ANDゲートA1の出力がハイレベルに変化すると、第2D−FFD2のQバー出力端子が図51(h)に示すようにローレベルに反転する。
【0378】
また、操作部422の発光ダイオードLに断線故障が発生した場合には、発光ダイオードLの電流は、図51(c)の破線に示すようにI0のままとなり、これによって図51(d)及び(e)の破線に示すように、フォトトランジスタTの出力電圧(コレクタ側)及び発光ダイオードLのアノード側電圧は共にハイレベルのままとなり、図51(f)に示すように第1ANDゲートA1の出力電圧もハイレベルのままとなって、第1D−FFD1のQバー出力端子は、図51(g)の破線に示すように、ローレベルのままとなり、第2D−FFD2のQバー出力端子は、図51(h)の破線に示すようにハイレベルのままとなる。
【0379】
従って、第22の実施形態によれば、上記した第21の実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0380】
(第23の実施形態)
この発明の第23の実施形態について図52のブロック結線図を参照して説明する。
【0381】
図52に示すように、本実施形態における通信装置420において、上記した第21の実施形態と相違するのは、図47に示す保持回路部423を、通信コンタクト421を構成する通信用集積回路に内蔵したことである。このとき、内蔵される保持回路部423は入力I/F405を含む構成となる。また、正電位+VのバスラインB1と、通信コンタクト421の正電源端子Vin及び抵抗R7、R8との間には上記したコイル406が配置されている。
【0382】
従って、第23の実施形態によれば、第21の実施形態と同等の効果を得ることができると共に、保持回路部423を通信コンタクト421に内蔵することによって、構成のいっそうの簡素化を図ることが可能になる。
【0383】
(第24の実施形態)
この発明の第24の実施形態について図53及び図54を参照して説明する。但し、図53は一部の構成を示す概略図、図54は図53の一部のブロック結線図である。
【0384】
本実施形態では、図53に示すように、操作部431を、ホール素子から成るホールIC432と、上記した押ボタンの押し込み操作に連動してホール素子に鎖交する磁束数が変化するマグネット433とにより構成している。ここで、通信装置のその他の部分は、上記した第20ないし第23の実施形態と同様の構成であっても構わない。
【0385】
このホールIC432は、図54に示すように、ホール素子432aと、電源・温度補償回路432bと、ホール素子432aの出力電圧を増幅するアンプ432cと、アンプ432cの出力信号を入力とするシュミットトリガ回路432dと、コレクタが上記した入力I/F405(例えば図43参照)の入力端子Dinに接続された出力用のNPNトランジスタ432eとにより構成されている。
【0386】
従って、第24の実施形態によれば、上記した第20の実施形態と同様に、従来の有接点構造と比べ、操作部431の長寿命化及び低消費電力化を図ることができる。
【0387】
(第25の実施形態)
この発明の第25の実施形態について図55を参照して説明する。但し、図55は一部の構成を示す概略図である。
【0388】
55に示すように、本実施形態では、操作部441を、磁気抵抗素子442と、上記した押しボタンの押し込み操作に連動して磁気抵抗素子442に鎖交する磁束数が変化するマグネット443と、コレクタが上記した入力I/F405(例えば図1参照)の入力端子Dinに接続された出力用のNPNトランジスタ444とにより構成している。ここで、スイッチ手段のその他の部分は、上記した第20ないし第23の実施形態と同様の構成であっても構わない。
【0389】
従って、第25の実施形態によれば、上記した第20の実施形態と同様に、従来の有接点構造と比べ、操作部441の長寿命化及び低消費電力化を図ることができる。
【0390】
(第26の実施形態)
この発明の第26の実施形態について図56及び図57を参照して説明する。但し、図56は結線図、図57は動作説明用のバイアス電圧と静電容量との関係図である。
【0391】
本実施形態では、正電位+VのバスラインB1と基準電位0VのバズラインB2にそれぞれ接続される通信装置を構成する通信コンタクト451に内蔵の高入力インピーダンス通信回路452の伝送端子INP、INM間に、サージノイズを吸収するサージ保護回路として2個のツェナーダイオード453、453を直列に接続している。この通信コンタクト451は、通信用集積回路により構成されている。
【0392】
ここで、拡散法或いはエピタキシャル法により作製されたツェナーダイオードの端子間容量Czとバイアス電圧Vとの関係は、PN接合部における不純物濃度の勾配をa、PN接合部における空乏層のシリコン誘電率をε、PN接合部の接合面積をs、比例定数をkとして、
▲1▼Cz≒ks(aε/V)1/3
と表される。
【0393】
そして、ツェナーダイオード1個の場合と同じツェナー電圧(例えば、40V)になるため、が1/2(例えば、20V)を持ったツェナーダイオードを上記したように2個直列に接続することによって実現できる。こうすれば、それぞれのツェナーダイオードはツェナー電圧が1/2になるため、上記した▲1▼式の不純物濃度の勾配aは2倍に、バイアス電圧は1/2になる。
【0394】
ところで、PN接合部の面積が1個の場合と同じツェナーダイオードを使用したとすると、全体の2個直列に接続したツェナーダイオード全体の容量Czsは、▲1▼式より、
▲2▼Czs=(1/2)ks{(2a)ε/(V/2)}1/3
=(1/2)ks(4aε/V)1/3
となり、上記した▲1▼、▲2▼式より、Czs/Czを計算すると、
▲3▼Czs/Cz=0.7937
となる。
【0395】
上記した▲3▼式から明らかなように、ツェナーダイオードを2個直列に接続した場合の端子間容量を、1個の場合より低減できることになる。但し、定格電力において、1個の場合と同じ定格電力のツェナーダイオード(例えば、1Wの40Vツェナーダイオード)を使用したとすると、2個直列に接続したツェナーダイオード全体の定格電力が2倍(1Wの20Vのツェナーダイオード2個:1W+1W=2W)になるため、必要なサージ耐量を確保することができる。
【0396】
尚、1個の場合と同じ定格電力(例えば、1W)になるには、定格電力が1/2を持ったツェナーダイオードを直列に接続することにより実現できるため、1/2Wのツェナーダイオードを使用することにより、上記した▲1▼〜▲3▼式から明らかなように、全体の容量を更に低減することができる。
【0397】
ところで、同じ特性を有するツェナーダイオードを1個の場合と、2個直列接続した場合におけるバイアス電圧と容量との関係を実際に測定したところ、図57に示すような結果となった。図57中の実線がツェナーダイオードを2個直列接続した場合、破線が1個の場合をそれぞれ示し、バイアス電圧が小さくなるほど効果が著しくなる。
【0398】
従って、第26の実施形態によれば、直列接続された両ツェナーダイオード453のPN接合の静電容量は、1個の場合に比べて小さくなるため、十分なサージ耐量を確保しつつ通信装置の容量を低減することができ、バス型ネットワークにおいて、通信信号である電圧信号による高速通信を行うことができる。その結果、バス方式ネットワークに接続し得る通信装置の数を従来よりも大幅に増加することが可能になる。
【0399】
なお、第26の実施形態における直列接続するツェナーダイオード453は、上記したように2個に限定されるものではなく、3個以上であってもよく、吸収すべきサージ電圧と直列接続する場合の静電容量との関係でその個数を選定すればよい。
【0400】
また、このとき使用するサージ吸収素子は、上記したツェナーダイオードに限定されるものではなく、その他の素子であってもよい。
【0401】
更に、第26の実施形態における通信コンタクト451は、図44、図45に示すようなフォトインタラプタ及び遮光体Bから成る操作部を備えたものに限定されないのは勿論である。
【0402】
(第27の実施形態)
この発明の第27の実施形態について図58ないし図63を参照して説明する。但し、図58は側面図、図59はある使用状態における斜視図、図60は他の使用状態における平面図、図61は異なる使用状態における斜視図、図62は更に異なる使用状態における平面図、図63は動作説明図である。
【0403】
本実施形態では、例えば互いに分離可能に結合された押しボタン及び押しボタン本体部とにより操作部を構成し、この操作部と共にスイッチ装置を構成する通信コンタクト並びにその他の回路部品等を収容した通信装置本体としてのコンタクトケース461(図58参照)を、上記した押しボタン本体部に着脱自在に装着するようにし、このとき図58に示すように、コンタクトケース461内の中心(図58中の+印)を通る線からずれた位置に開磁路型コイル462を配設している。
【0404】
このとき、バス型ネットワークに接続される通信装置等は、すべて並列接続されることから、各通信装置における上記コイル462に入力される信号はすべて同相となり、コイル462の極性(コイルの巻き始めと巻き終わりの取付け位置)を揃えておけば、各通信装置のコイルに流れる交流信号及び直流バイアス電流によって発生する磁束は、交流、直流磁束ともすべて同じタイミングで同じ向きに発生させることができる。
【0405】
そこで、本実施形態では、複数個のコンタクトケース461が集合配置される場合に、例えば図59及び図60に示すように、各コイル462の発生磁束の向きが同じになるときには、各コンタクトケース461内のコイル462が同一線上に並び、かつ図61及び図62に示すように、各コイル462の発生磁束の向きが隣り同士で互いに逆になるときには、各コンタクトケース461内のコイル462がずれるように、コンタクトケース461内にコイル462を配設する。
【0406】
尚、コンタクトケース461を非対称形状とし、コンタクトケース461の形状からコイル462の発生磁束がどちらを向いているか判断できるようにしておくのが好ましい。
【0407】
このようにすると、バス型ネットワークを構成する複数の通信装置を集合配置したときに、各コイル462がほぼ同一線上に配列される場合(図59、図60参照)には、それらの発生磁束の向きが同じなり、交流、直流磁束が重なり合うため、交流成分によるインダクタンスが増加するが、直流バイアスによって発生する直流磁束も重なり合って、直流磁束数を増やすことになる。
【0408】
従って、各コイル462を隣接配置(密集配置)したときには、単独で配置したときに比べて直流磁束数が増えていることになり、単独で配置したときの直流磁束数をφ1、密集時の直流磁束数をφ2とすると、コイル462には見かけ上単独に配置したときに比べて、(φ2−φ1)の磁束を発生させるだけの直流バイアス電流αが余分に流れているとみなすことができる。
【0409】
このように、各コイル462を隣接配置(密集配置)したときには、通常の単独配置する場合に比べて直流バイアス電流が多く流れているとみなせるため、飽和によって直流成分によるインダクタンスの減少が単独配置に比べて早く起こると考えられる。このため、同一直線上に各コイル462を配置する場合には、(1+α)倍の直流バイアス電流が流れても、直流成分によりインダクタンスが減少しない飽和特性の良いコイルを選択する必要があり、そうすることで、直流成分によるインダクタンスの減少を防止することができる。
【0410】
また、交流信号は直流バイアス電流に比べて非常に微少な値であるため、交流磁束が重なり合って増加する量も微小となる。従って、直流バイアス電流によって飽和しないコイルであれば、交流成分での飽和のおそれもない。
【0411】
一方、各コイル462がずれて配列される場合(図61、図62参照)には、そのときに各コイル462の発生する磁束(交流、直流)の向きが打ち消しあうようになっている。そして、直流磁束においては、互いに打ち消しあう配置は、飽和を抑制する働きをし、交流磁束においては、インダクタンスを減少させることになる。磁束を打ち消しあうように配置される場合に、インダクタンスを減少させる要因は、交流磁束の干渉だけになるが、これは図61、図62に示すように、各コイル462がずれて配置されることになるため、各コイル462の距離が離れて発生交流磁束の干渉を軽減することができ、交流成分によるインダクタンスが小さくなることを防止できる。
【0412】
従って、第27の実施形態によれば、通信装置のインピーダンスが小さくなることを防止でき、バス型ネットワークにおける複数の通信装置間の信号である電圧信号波形を正しく送受信することができるため、バス方式ネットワークに接続し得る通信装置の数を従来よりも大幅に増加することが可能になる。
【0413】
なお、第27の実施形態におけるコイル462の構造やコンタクトケース461の形状は上記したものに限定されるものではない。
【0414】
更に、第27の実施形態における通信コンタクトは、図44、図45に示すようなフォトインタラプタ及び遮光体から成る操作部を備えたものに限定されないのはいうまでもない。
【0415】
また、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0416】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、少なくとも1つの情報入出力型機能部材及びその他の機能部材等の異なる機能を有する複数の機能部材を組み合わせてコンパクトに結合することができ、ネットワークによる統合的な管理を可能としつつ、設置スペースを小さくすることができ、しかも1つの駆動部材により、機能の異なる情報入出力型機能部材及びその他の機能部材等組み合わされた複数の機能部材を確実に駆動することができる。また、複数の機能部材のうち少なくとも1つが、バスラインから電源を受けてバスラインとの間で情報信号の入力または/及び出力を行う情報入出力型機能部材である電気部品を利用することで、ネットワークによる統合的な管理を可能としつつ、配線を簡素化することができる。
【0417】
また、操作伝達部材により操作者の操作を各機能部材に伝達することができ、操作伝達部材により操作に応じて、各機能部材を所定の状態に切り換えることが可能になる。
【0418】
また、操作伝達部材による操作に応じて、直接型機能部材の出力を導通または非導通にでき、かつ、情報入出力型機能部材を情報信号の入力または/及び出力状態にすることが可能になる。したがって、ネットワークによる統合的な管理を可能としつつ、操作者の操作等を直接的に対象となる装置等に反映させて確実な駆動が可能となる。また、制御対象の制御を行う制御装置が異常により動作不能となっていた場合でも、操作者の操作に応じて制御対象のオン、オフを切換えることができるため、特に非常停止等の緊急時に制御対象への電力供給を確実に遮断することができる。
【0420】
また、請求項に記載の発明によれば、アダプタ部材を介して操作受け部材と機能部材とを結合することが可能になる。
【0421】
また、請求項に記載の発明によれば、操作部材と操作接続部材の接続構造が合わなくても、両者を容易に接続することが可能になる。
【0429】
また、請求項に記載の発明によれば、操作伝達部材に与えられた操作を、介在部材を介して機能部材に出力することが可能になる。
【0438】
また、請求項に記載の発明によれば、操作受け部材と機能部材とを、アダプタ部材を介して結合することが可能になる。
【0440】
また、請求項に記載の発明によれば、操作受け部材の複数の対アダプタ部材結合部の一部もしくは全部に、アダプタ部材を同時に結合することが可能になる。
【0448】
また、請求項に記載の発明によれば、操作部材と操作接続部材とを操作アダプタ部材を介して接続することが可能になる。
【0454】
また、請求項に記載の発明によれば、ネットワークのコントローラが異常により動作不能となっていた場合でも、操作者の操作を目的とする装置に伝達することができるため、特に非常停止等の緊急時に装置への電力供給を遮断することができ、より安全な非常停止システムを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の前方からの分解斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の後方からの分解斜視図である。
【図3】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の一部の分解斜視図である。
【図4】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の他の一部の分解斜視図である。
【図5】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の異なる一部の分解斜視図である。
【図6】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の動作説明図である。
【図7】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の動作説明図である。
【図8】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の使用状態におけるブロック結線図である。
【図9】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の使用状態の説明図である。
【図10】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の変形例の斜視図である。
【図11】この発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の変形例の回路構成を示すブロック結線図である。
【図12】この発明の第2の実施形態におけるスイッチ装置の分解斜視図である。
【図13】この発明の第2の実施形態におけるスイッチ装置の使用状態における分解斜視図である。
【図14】この発明の第2の実施形態におけるスイッチ装置の変形例の分解斜視図である。
【図15】この発明の第3の実施形態におけるスイッチ装置の一部の分解斜視図である。
【図16】この発明の第4の実施形態におけるスイッチ装置の分解斜視図である。
【図17】この発明の第5の実施形態におけるスイッチ装置の前方からの分解斜視図である。
【図18】この発明の第5の実施形態におけるスイッチ装置の後方からの分解斜視図である。
【図19】この発明の第5の実施形態におけるスイッチ装置の使用状態における後方からの斜視図である。
【図20】この発明の第5の実施形態におけるスイッチ装置の一部の動作説明用の斜視図である。
【図21】この発明の第6の実施形態におけるスイッチ装置の後方からの分解斜視図である。
【図22】この発明の第6の実施形態におけるスイッチ装置の変形例の後方からの分解斜視図である。
【図23】この発明の第7の実施形態におけるスイッチ装置の後方からの分解斜視図である。
【図24】この発明の第8の実施形態におけるスイッチ装置の断面図である。
【図25】図24中のΑ−Α断面図である。
【図26】この発明の第8の実施形態におけるスイッチ装置の動作説明図である。
【図27】この発明の第8の実施形態におけるスイッチ装置の一部の分解斜視図である。
【図28】この発明の第8の実施形態におけるスイッチ装置の変形例の斜視図である。
【図29】この発明の第9の実施形態におけるスイッチ装置の後方からの分解斜視図である。
【図30】この発明の第10の実施形態におけるスイッチ装置の一部の斜視図である。
【図31】この発明の第11の実施形態におけるスイッチ装置の内部構造を示す一部切断側面図である。
【図32】この発明の第12の実施形態におけるスイッチ装置の動作説明図である。
【図33】この発明の第13の実施形態におけるスイッチ装置の後方からの分解斜視図である。
【図34】この発明の第13の実施形態におけるスイッチ装置の一部の斜視図である。
【図35】この発明の第14の実施形態における表示灯の前方からの分解斜視図である。
【図36】この発明の第15の実施形態におけるランプ付スイッチモジュールの後方からの斜視図である。
【図37】この発明の第15の実施形態におけるランプ付スイッチモジュールの内部構造を示す断面図である。
【図38】この発明の第16の実施形態におけるランプ付スイッチモジュールの一部のブロック結線図である。
【図39】この発明の第17の実施形態におけるランプ付スイッチモジュールの後方からの分解斜視図である。
【図40】この発明の第17の実施形態におけるランプ付スイッチモジュールの動作説明図である。
【図41】この発明の第18の実施形態におけるランプ付スイッチモジュールの一部の分解斜視図である。
【図42】この発明の第19の実施形態におけるランプ付スイッチモジュールの分解斜視図である。
【図43】この発明の第20の実施形態における通信装置のブロック結線図である。
【図44】この発明の第20の実施形態における通信装置の一部の結線図である。
【図45】この発明の第20の実施形態における通信装置の一部の構成を示す概略図である。
【図46】この発明の第20の実施形態における通信装置の動作説明用のタイミングチャートである。
【図47】この発明の第21の実施形態における通信装置のブロック結線図である。
【図48】この発明の第21の実施形態における通信装置の一部の結線図である。
【図49】この発明の第21の実施形態における通信装置の動作説明用のタイミングチャートである。
【図50】この発明の第22の実施形態における通信装置の一部の結線図である。
【図51】この発明の第22の実施形態における通信装置の動作説明用のタイミングチャートである。
【図52】この発明の第23の実施形態における通信装置のブロック結線図である。
【図53】この発明の第24の実施形態における通信装置の一部の構成を示す概略図である。
【図54】この発明の第24の実施形態における通信装置の一部のブロック結線図である。
【図55】この発明の第25の実施形態における通信装置の一部の構成を示す概略図である。
【図56】この発明の第26の実施形態における通信装置の結線図である。
【図57】この発明の第26の実施形態における通信装置の動作説明図である。
【図58】この発明の第27の実施形態における通信装置の側面図である。
【図59】この発明の第27の実施形態における通信装置のある使用状態における斜視図である。
【図60】この発明の第27の実施形態における通信装置の他の使用状態における平面図である。
【図61】この発明の第27の実施形態における通信装置の異なる使用状態における斜視図である。
【図62】この発明の第27の実施形態における通信装置の更に異なる使用状態における平面図である。
【図63】従来のスイッチ装置の分解斜視図である。
【図64】従来のスイッチ装置の使用状態におけるブロック結線図である。
【図65】従来のスイッチ装置の使用状態の説明図である。
【図66】従来の通信装置のブロック結線図である。
【図67】従来の通信装置のある使用状態における斜視図である。
【図68】従来の通信装置の他の使用状態における平面図である。
【図69】従来の通信装置の動作説明図である。
【図70】従来の通信装置の動作説明図である。
【符号の説明】
15 …CPU(制御装置)
M1 …モーター(制御対象)
51、104、109、119、125、135、141、145、173、
187、201、211、219
…スイッチ装置
52 …押しボタン部(駆動部材/操作伝達部材/操作部材/操作受け部材)
53、111 …押しボタン本体部(駆動部材/操作伝達部材/操作接続部材/操作受け部材)
54 …LEDボックス(直接型機能部材)
55、105、107、175、214 …通信コンタクト(情報入出力型機能部材)
56 …有接点コンタクト(直接型機能部材)
72 …LED(照光部品)
79 …コンタクト用コネクタ(対機能部材結合部)
110 …スイッチアダプタ(操作アダプタ部材)
122 …通信ブロック(情報出力型機能部材)
126、136、138、142、146 …アダプタ(アダプタ部材)
128 …押しボタン用コネクタ(対操作受け部材結合部)
129、163 …コンタクト用コネクタ(対機能部材結合部)
151 …位置・ストローク変換部(アダプタ部材)
152 …軸
189R、189L …操作軸(操作受け部材)
191R、191L …揺動部材
192R、192L …対操作軸用突起
193R、193L …対アダプタ用突起
195R、195L …操作力伝達部材
203 …つば部材(対操作受け部材結合部)
204 …固定ナット(ベース部材)
205 …固定ネジ(固定部材)
222 …2INコンタクト(LED付き2IN型有接点コンタクト/直接型機能部材)
L11 …表示部(前面部材)
L12 …表示アダプタ(前面部材)
L13 …表示接続部(前面部材)
300、351 …ランプ付スイッチモジュール(入出力モジュール)
341 …入出力モジュール
310 …ケーシング
310a、310b …サブケーシング
311 …通信部
312 …デバイス部
330 …接続部
332 …出力ポート
362、363 …コネクタ
400、420 …通信装置
401、421、451 …通信コンタクト
411、422、431、441 …操作部
412 …電流制限部
413 …保持部
L …発光ダイオード(発光素子)
T …フォトトランジスタ(受光素子)
B …遮光体
B1、B2 …バスライン
432a …ホール素子
442 …磁気抵抗素子
453 …ツェナーダイオード(サージ吸収素子)
461 …コンタクトケース(装置本体)
462 …コイル

Claims (8)

  1. 各々異なる機能を有し所定の入力または/及び出力を行う複数の機能部材の組み合わせと、
    操作者の操作を受けてその操作を伝達する操作伝達部材を有し、前記各機能部材が、前記操作伝達部材からの操作を受けるように前記操作伝達部材に結合されて、前記機能部材を駆動する1つの駆動部材とを備え、
    前記複数の機能部材のうち少なくとも1つは、情報信号を伝達する電気部品外部のバスラインに接続され、前記バスラインから電源を受けて前記バスラインとの間で情報信号の入力または/及び出力を行うものであって、前記操作伝達部材の操作に応じた情報信号を出力し、該情報信号に基づいて制御対象の制御を行う制御装置に接続された情報入出力型機能部材であり、
    前記機能部材は、前記操作伝達部材の操作に応じて出力を導通または非導通にするものであって、前記操作伝達部材の操作に応じて前記制御対象のオン、オフを切換える直接型機能部材を含む
    ことを特徴とする電気部品。
  2. 前記操作伝達部材が、
    操作者の操作を受ける操作受け部材と、
    前記操作受け部材に結合するための対操作受け部材結合部、及び、前記機能部材を結合するための標準化された形状を有する対機能部材結合部を有するアダプタ部材と
    を備えていることを特徴とする請求項に記載の電気部品。
  3. 前記操作伝達部材が、
    操作者からの操作を直接的に受ける操作部材と、
    前記機能部材を結合するための標準化された形状を有する対機能部材結合部を有する操作接続部材と
    を備え、
    前記操作部材と前記操作接続部材とが、操作アダプタ部材により結合されていることを特徴とする請求項に記載の電気部品。
  4. 前記操作伝達部材に、この操作伝達部材に与えられた操作に応じた操作を前記機能部材に出力する介在部材が結合可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電気部品。
  5. 前記操作伝達部材が、
    操作者の操作を受ける操作受け部材と、
    前記操作受け部材に結合するための対操作受け部材結合部、及び、前記機能部材を結合するための対機能部材結合部を有するアダプタ部材を備え、
    少なくとも1つの前記機能部材は、前記アダプタ部材の前記対機能部材結合部に結合される対アダプタ部材結合部を有することを特徴とする請求項記載の電気部品。
  6. 前記操作伝達部材が、
    複数の対アダプタ部材結合部を有し操作者の操作を受ける操作受け部材と、
    前記機能部材を結合するための対機能部材結合部を有し前記各対アダプタ部材結合部の一部もしくは全部に同時に結合可能に構成されているアダプタ部材と
    を備えていることを特徴とする請求項に記載の電気部品。
  7. 前記操作伝達部材が、
    操作者からの操作を直接的に受ける操作部材と、
    前記操作部材に結合するための対操作部材結合部、及び対操作接続部材結合部を有する操作アダプタ部材と、
    前記操作アダプタ部材を結合するための対操作アダプタ結合部、及び、前記機能部材を結合するための標準化された形状を有する対機能部材結合部を有し、前記対操作接続部材結合部に結合される操作接続部材と
    を備えていることを特徴とする請求項の電気部品。
  8. 請求項に記載の電気部品を用いた非常停止制御システムにおいて、
    前記情報入出力型機能部材からの情報信号に基づいて、制御対象を非常停止するか否かを制御する非常制御装置を備え、
    前記情報入出力型機能部材は前記非常制御装置に接続され、
    前記直接型機能部材は前記制御対象に接続され、
    操作者の前記電気部品に対する操作に応じて、前記直接型機能部材は前記制御対象を非常停止するとともに、前記非常制御装置は前記情報入出力型機能部材が前記操作に応じて入力または/及び出力する情報信号に基づき前記制御対象を非常停止することを特徴とする非常停止制御システム。
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