JP3860151B2 - 車両用格納式シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッション上にシートバックを倒伏した格納形態のシート本体を、所定の支持リンク機構の回動を伴ったその移動のもとで、床体上段載置面上の着座位置から、その前方下部位置である床体下段部の足下スペースに格納可能とする車両用格納式シートに関するものである。
たとえば、特開2000−108745号公報に開示のような、シートクッション上へのシートバックの倒伏のもとで折り畳んだシート本体を、床体上段載置面上の着座位置から床体下段部の足下スペースに、支持リンク機構の回動を伴う下方かつ前方への移動のもとで格納可能とする態様の格納式シートは、通常、乗員等の作業者がその手動操作によって格納、復元を行う、いわゆる手動式として一般的に知られている。
ここで、床体の上段載置面とその下段部の足下スペースとの間で、シート本体を、手動により上下移動させるこの種の格納式シートにおいては、作業者にその重量的な負担を強いることは避けられず、シート本体の全体的な重量、および作業時に利用できる周辺スペース等を鑑みれば、この手動による作業である点が、この種の格納式シートにおける、その作業性の低下を招く原因の一つであると容易に想到できる。
また、この種の格納式シートでは、ほぼ水平姿勢での姿勢保持が、着座位置、格納位置においてシート本体に要求され、また、その上下移動時においては、床体上段載置面に対するシート本体後部の干渉、接触の回避可能な前傾姿勢での姿勢保持が、このシート本体に要求される。さらに、その着座位置では、シート本体が、床体上段載置面に対し、ロック手段によって固定的に保持されるため、このロック手段のロックオフ/ロックオン動作に伴ったシート本体後部の昇降も、その上下移動時においては要求される。
つまり、手動による動作である場合、その状況に応じた動作を作業者は要求されるため、この点においても、その作業性の低下は避けられない。
ところで、可動式の車両用シートに対する高付加価値化の一つとして、たとえば、モータによる駆動化、つまりパワーシート化が一般的に考えられ、この格納式シートにおいても、それは例外ではない。
しかし、シート本体の前部のみを支持リンク機構によって支持した従来の格納式シートの構成においては、たとえ支持リンク機構をモータによって駆動させたとしても、上述のようなシート本体の格納/復元に対する手動動作手順を適切に再現することは容易でない。
そして、その手動動作手順の再現ができたとしても、構成の複雑化を伴うものでは、車両用シートの高付加価値化が得られる半面、それに伴う大幅なコストの上昇等も避けられなくなることから、構成の簡単なものであることが、実用上望ましい。
特開2000−108745号公報
解決しようとする問題点は、乗員等の作業者の手動作業によるシート本体の格納/復元動作に近似の移動軌跡を、モータの駆動のもとで確保可能とするという点にある。
また、格納式シートのパワーシート化に伴うモータトルクの増大化を抑制するという点も、本発明の解決しようとする問題点の一つとして挙げられる。
本発明の請求項1においては、シート本体の少なくとも前部を支持する支持リンク機構が、床体側支点とシート側支点との間の支点間距離の異なる前部リンクと後部リンクとの組み合わせによる不等長四節リンクとして規定、形成されるとともに、このうちの、前部リンクより短尺に形成された後部リンクの下端を、モータの駆動により回動される駆動軸に一体的に固定することによって、この後部リンクを、このモータによって駆動される駆動リンクとして規定している。そして、駆動軸としてなるこの後部リンクの床体側支点を、前部リンクの床体側支点に対する後方高所位置に配するとともに、シート本体の着座位置における前部リンク、後部リンクの停止角度を、垂直位置と水平位置との間の、シート側支点を床体側支点より上方に位置させた後傾角度としてそれぞれ設定し、さらにこのうちの後部リンクの停止角度を、前部リンクより後傾した角度として設定することにより、その着座位置からのシート本体の前傾始動および前傾移動を確保可能としたことを、この請求項1における最も主要な特徴としている。
また、本発明の請求項2は、所定のロック手段によって、シート本体をその着座位置に固定的に保持可能とし、この格納位置における、モータの、少なくとも起動を行う格納操作スイッチを、ロック手段に対するロック解除操作に連動可能に設けたことを、その最も主要な特徴としている。
さらに、本発明の請求項3は、駆動軸への巻装のもとで配設したねじりばねの一端を、所定の固定部材に離脱不能に係止することで、これをこのねじりばねの基端とするとともに、その他端を、所定の係止片に離脱可能に係止することで、これをその可動端とし、可動端に係合可能な係合ピンを、シート本体の着座位置からの回動によりこの可動端に係合するものとして、駆動軸に一体的に突設し、シート本体格納時における、可動端を伴った駆動軸の回動のもとで、その回動量に対応した付勢力をねじりばねに蓄積可能とするとともに、格納位置からのシート本体の復元時、その蓄えられた付勢力をねじりばねの可動端から駆動軸に付与可能としたことを、その最も主要な特徴としている。
また、本発明の請求項4は、係合ピンを、シート本体の着座位置からの所定角度量の回動後にねじりばねの可動端に係合するものとして、上記駆動軸に一体的に突設したことを、その最も主要な特徴としている。
そして、本発明の請求項5は、ねじりばねを、駆動軸の左右それぞれに分離して配設し、その各可動端に対する上記係合ピンの係合角度を、ねじりばね毎に個別にずらして設定することにより、このねじりばねから駆動軸への付与付勢力を、各ねじりばね併合の強から、いずれか単独の弱に、段階的に切り換え可能としたことを、その最も主要な特徴としている。
さらに、本発明の請求項6は、モータと、このモータの駆動力を駆動軸に減速して伝達する伝達ギヤ手段との組み合わせを、駆動軸を駆動するための駆動機構として規定、形成するとともに、この駆動機構を、駆動軸を軸支する所定のユニットベースに固定的に配設することによって、この駆動機構および駆動軸を、一つのユニット体として予め形成したことを、その最も主要な特徴としている。
本発明の請求項1に示す車両用格納式シートにおいては、モータの駆動に伴った後部リンクの回動による着座位置からの前傾始動後、このシート本体がその前傾姿勢を保ちつつ格納位置方向に移動され、また、格納位置からのシート本体の復元時においては、格納時と逆の動きをシート本体が呈するため、その前傾による着座位置でのシート本体後部の昇降、および着座位置、格納位置間でのシート本体の前傾移動という、手動作業時における移動軌跡に近似の移動軌跡を、このシート本体後部に辿らせることが十分に可能となることから、本発明によれば、格納式シートのモータ駆動化を、モータによる後部リンクの単純な駆動により行うことができるという利点がある。
そして、モータの駆動に伴った、着座位置、格納位置間でのシート本体の移動であるため、本発明によれば、従来の手動式に比較してその作業性が著しく向上されるという利点もある。
さらに、駆動リンクとしてなる後部リンクを、所定の傾斜角度を持たせて配設すれば足りるため、本発明には、格納式シートのモータ駆動化を、その構成の複雑化を伴うことなく可能にするという利点がある。
また、本発明の請求項2においては、ロック手段に対するロック解除操作が、シート本体の着座位置における、モータに対する起動操作を兼ねるため、この本発明の請求項2によれば、着座位置からのシート本体の格納操作が確実に簡単化されるという利点がある。
そして、本発明の請求項3においては、その下降が主となる着座位置から格納位置へのシート本体の移動時、可動端を伴う駆動軸の回動のもとで、そのねじりばねに所定量の付勢力が蓄積されるとともに、その上昇が主となる格納位置から着座位置へのシート本体の移動時、ねじりばねに蓄積された付勢力が、このねじりばねから駆動軸に付与されるため、シート本体の下降時および上昇時にモータに付与される負荷の変動幅を、この付勢力により十分に抑制することが可能となることから、この本発明の請求項3によれば、モータトルクの低減化によるモータの小型化が可能となるという利点が得られる。
また、本発明の請求項4は、シート本体の着座位置からの所定角度量の回動後にねじりばねの可動端を係合するため、着座位置からのシート本体の移動範囲を、ねじりばねからの付勢力の付与されないブランクスペースとして規定、形成することにより、ねじりばねからの付勢力を格納位置からの所定上昇範囲に限定的に付与することが可能になるという利点がある。
さらに、本発明の請求項5は、駆動軸の左右それぞれに配したねじりばねに対する付勢力の蓄積開始時を、係合ピンの角度によりずらしているため、ねじりばねから駆動軸への付与付勢力を段階的に切り換えることにより、シート本体の移動位置に応じた回動力補助が可能となるという利点がある。
また、本発明の請求項6は、駆動軸を駆動するための駆動機構をモータ、および駆動軸と共に一つのユニット体として形成するため、床体に対する取り付け作業がより一層簡単化でき、よって、その作業性が確実に向上されるという利点がある。
格納式シートのモータ駆動化をはかるという目的を、構成の複雑化を伴うことなく実現した。
図1は、本発明の車両用格納式シート10の、着座位置での概略側面図であり、これを見るとわかるように、この発明においては、シートクッション12およびシートバック14の組み合わせとしてなるシート本体16の、少なくとも前部を支持する支持リンク機構18が、床体側支点とシート側支点との間の距離(支点間距離L1,L2)の異なる長尺の前部リンク20と短尺の後部リンク22との組み合わせによる不等長四節リンクとして規定、形成されている。そして、図1に加えて図2を見るとわかるように、この支持リンク機構18のうちの、前部リンク20の支点間距離L1よりその支点間距離L2を短くした後部リンク22の下端を、モータ24の駆動により回動される駆動軸26に一体的に固定することによって、この発明においては、この後部リンクが、モータにより駆動される駆動リンクとして規定されている。
図2に示すように、後部リンク22は左右一対のものであり、この左右の後部リンクの下端を駆動軸26にそれぞれ固定することによって、この左右の後部リンクの一体回動が確保されている。そして、この駆動軸26は、たとえば、上端の開口した正面略コ字形状のベースブラケット28の、その左右の対向立設片30間に架設、軸支され、このベースブラケットを、図1に示すように床体32に固定的に配することによって、この発明においては、この駆動軸が後部リンク22の床体側支点として規定されている。
なお、図1に示すように、この後部リンク22の上端は、シートクッションフレーム34のサイドフレーム34aに固定されたリヤサイドブラケット36に対し、枢支ピン38によって枢支、連結されている。つまり、この後部リンク22においては、このリヤサイドブラケットの枢支ピン38が、そのシート側支点として規定されている(図3参照)。
ここで、モータ24の駆動力は、図1、図2に示すような、たとえば減速機としてなる伝達ギヤ手段40等を介して駆動軸26に伝達される。そこで、この実施例においては、このモータ24と伝達ギヤ手段40との組み合わせを、駆動軸を駆動するための駆動機構として規定、形成するとともに、この駆動機構をベースブラケット28に対して固定的に配設することによって、この駆動機構および駆動軸26を、ベースブラケットをユニットベースとした一つのユニット体29として形成している。
なお、図2に示す取り付け形態においては、伝達ギヤ手段40がベースブラケット28の対向立設片30の一方に固定されているのに対し、モータ24は、この対向立設片との離間位置に立設された一体の並行立設片42に対して固定されている。
そして、この発明においては、この後部リンク22が上述した通りモータ24による駆動リンクとして規定、形成されているのに対し、他方の前部リンク20は、駆動力を持たない、いわゆる従動リンクとして規定、形成されている。
図3は、この格納式シート10の、一部破断の概略斜視図を示すものである。この図3と共に図1を見るとわかるように、支持リンク機構の前部リンク20は、後部リンク22と同様に左右に配され、連結ロッド44による一体的な連結のもとで、左右の一体回動を可能に形成されている。そして、その下端の支軸20aが、段差形状を持つ床体32の下段部46に固定された、支持ブラケット48によって回動自在に支持されることにより、この支軸が前部リンクの床体側支点として規定されるとともに、その上端が、シートクッションフレームのフロントサイドブラケット50において、枢支ピン52によって枢支、連結されることにより、この枢支ピンが、前部リンクのシート側支点として規定されている。
ここで、図1を見るとよくわかるように、この発明においては、後部リンク22の床体側支点、つまり駆動軸26が、前部リンク20の床体側支点、つまりその支軸20aに対する後方高所位置に配されている。
なお、ここでいう後方とは、格納式シート10を基準としたものであり、図1中の右方が、格納式シートの後方、つまりここでいう後方ということになる。
この実施例においては、床体32が、着座位置でのシート本体16の載置される上段載置面54と、着座位置での足元スペースとなる、その前方下部の下段部46との間に、階段状の中段部56を有する段差形状に形成されており、この中段部に、前述のユニット体29を固定的に配することで、これを前部リンク20の床体側支点20aに対する後方高所位置での、後部リンク22の床体側支点26の配置としている。
ここで、この格納式シート10においては、床体の上段載置面54にシートクッション12の後部の載置された図1に示す位置をシート本体16の着座位置として規定している。そして、図1に示すように、この発明においては、このシート本体16の着座位置における前部リンク20、後部リンク22の停止角度を、垂直位置と水平位置との間の、シート側支点を床体側支点より上方に位置させた後傾角度としてそれぞれ設定するとともに、このうちの後部リンクの停止角度を、前部リンクより後傾した角度として設定している。
なお、図示の前部リンク20、および後部リンク22は、いずれもデザイン上、およびそのレイアウトを考慮した屈曲を有しているため、各床体側支点、シート側支点間を結ぶ仮想直線を基準として、その傾斜角度はそれぞれ設定される。
ところで、図1および図4に示すように、この格納式シート10においては、床体上段載置面54に載置されたシート本体16が、ロック手段58によってこの床体上段載置面上に固定的に保持されるものとなっている。
このロック手段58としては、床体上段載置面54に固定された、正面略門型のストライカ60と、このストライカに対する係合、把持によってその連結を得る、シート本体16に配設されたラッチ式のキャッチユニット62との組み合わせが例示できる。
図4を見るとわかるように、このキャッチユニット62は、ストライカ60に係合可能なラッチ64を有して形成され、このラッチに連動する操作レバー66に対する揺動操作、たとえば図中右方への揺動操作のもとで、ストライカに対するラッチの係合解除、つまりはロックオフが可能となっている。
なお、この種のストライカ60およびキャッチユニット62の組み合わせとしてなるロック手段58の基本構成自体は、特開2000−108745号公報等に開示のように公知であり、このロック手段の構成自体はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する。
ここで、このロック手段58に対するロック解除操作を行うロック解除部材68が、キャッチユニットの操作レバー66に連動可能に連結されている。そして、この発明においては、シート本体16の格納位置における、モータ24の、少なくとも起動を行う格納操作スイッチ70が、ロック手段58に対するロック解除操作に連動可能に設けられている。
ロック解除部材68としては、たとえば、キャッチユニットの操作レバー66にその一端の連結されたストラップが利用でき、このストラップの他端は、通常、操作片としてシートクッション12の後方(図中右方)に延出されている。そして、格納操作スイッチ70としては、このストラップ(ロック解除部材)68による操作レバー66の揺動を検出可能に設けられた、たとえばマイクロスイッチ等が例示でき、操作レバーに連動したこのスイッチ操作のもとで、シート本体16の格納位置におけるモータ24の起動が確保可能となっている。
なお、図3を見るとわかるように、ロック手段58は、シート本体16、つまりシートクッション12の左右片側、たとえば正面左方のサイドフレーム34aに設けられ、その左右の他方のサイドフレームには、たとえば、着座位置でのショックの軽減、および接触により発生される異音の防止等をはかるダンパ72が設けられている(図1参照)。
また、図1、図3における参照符号73は、前部リンク20に設けられるダンパであり、床体32の中段部前面56aへのこのダンパの当接によっても、着座位置でのシート本体16のショックの軽減、および接触による異音の発生防止等がはかられる。
上述した、この格納式シート10におけるシート本体16の格納/復元動作の概略を、ここで説明する。
着座位置からのシート本体16の格納にあたっては、まず、シートバック14が、図1に二点鎖線で示すその起立位置からの前倒しのもとで、同図に一点鎖線で示すように、シートクッション12上に倒伏されるが、この、シートバックをシートクッション上に倒伏可能とするシート本体の基本構成は、たとえば特開2000−108745号公報等に開示の通り公知であり、また、このシート本体の基本構成自体は、この発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略するものとする。
なお、このシートバック14の倒伏は、手動によるもの、およびモータの駆動によるもののいずれであっても構わない。
たとえば、シートバック14の倒伏とシート本体16の格納とを段階的に行う場合においては、シートバックを倒伏した、図1に一点鎖線で示すシート本体の格納形態で、ロック解除用のストラップ68をその後方(図中右方)に牽引する。すると、このストラップ68の牽引により、ストライカ60に対するキャッチユニット62のロックオフがはかられると同時に、格納操作スイッチ70(図4参照)のオン動作に伴ったモータ24の起動により、それにより駆動される後部リンク22は、図示の停止位置から反時計方向に回動される。
ここで、前述の通り、この発明においては、後部リンクの床体側支点26を、前部リンクの床体側支点20aに対する後方高所位置に配するとともに、シート本体16の着座位置における前部リンク20、後部リンク22の停止角度を、垂直位置と水平位置との間の、シート側支点を床体側支点より上方に位置させた後傾角度としてそれぞれ設定し、さらにこのうちの後部リンクの停止角度を、前部リンク20より後傾した角度として設定している。
図1に一点鎖線で示す、この構成によって得られる前部リンク20、後部リンク22の各シート側支点52,38の移動軌跡74,76を比較するとわかるように、駆動リンクとなる後部リンク側の移動軌跡76は、シート本体16の着座位置からの始動時、前部リンク側の移動軌跡74より上方に大きく移動するため、この移動軌跡に沿って、シート本体の後部は、図5に示すように上昇される。
着座位置からの始動時における、シート本体16のこのような動作態様であれば、ロック手段のキャッチユニット62が、ストライカ60に対するその上方に適切に移動されるため、ストライカからのキャッチユニットの分離動作が、この後部リンク22の始動のもとで円滑に確保可能となる。
そして、モータ24の継続した駆動に伴った後部リンク22の回動により、シート本体16は、たとえば図6に示すようなその前傾姿勢を保ちつつ、前部リンク20の従動を伴いながら前方に移動する。
なお、図中の参照符号78は、前部リンク20に対するシート本体16の過剰な前傾を規制するためのストッパピンであり、このストッパピンに前部リンクが係合することによって、シート本体の前傾に伴った前部リンクの従動が適切に確保可能となる。
ここで、たとえば、図7に示すような、前部リンク20、後部リンク22のほぼ並行となる位置を境に、シート本体16は、前傾姿勢から水平姿勢へと、その移動姿勢を転換し始める。そして、さらなるモータ24の駆動のもとで、シート本体16は、図8に示す、格納シート10における足下スペースとして規定された、床体下段部46の格納スペース80に移動され、この足下スペースへのシート本体の格納終了後、モータ24の停止のもとで、シート本体はこの格納位置に保持される。
なお、このシート本体16の格納位置における、シートバック14の背面14aの高さは、通常、床体上段載置面54との整列位置として規定、設定される。
また、この格納位置から格納位置への、シート本体16の復元時においては、後部リンク22が、前部リンク20の従動を伴って、モータ24の駆動、つまり格納時が正転駆動であればその逆の逆転駆動のもとで逆方向、つまりは時計方向に回動し、それによってシート本体が格納位置から着座位置方向に移動するにすぎない。
つまり、着座位置、格納位置間での前部リンク20、後部リンク22の各シート側支点の移動軌跡74,76は、いずれの方向への移動時においても変わらないため、着座位置方向への移動時においても、シート本体16の前傾姿勢は、格納時と同様に確保される。
なお、この格納位置における復元時のモータ24の起動は、着座位置における格納操作スイッチ70とは別のスイッチ操作のもとで行われる。
上記のように、この発明の車両用格納式シート10においては、着座位置でのシート本体16の前傾始動、および着座位置、格納位置間でのその前傾移動が、モータ24の駆動による後部リンク22の回動のもとで確保できる。つまり、手動作業によるシート本体後部の移動軌跡に近似の移動軌跡を、モータ24の駆動によっても十分に確保することが可能となるため、この発明によれば、格納式シート10のモータ駆動化が可能となる。
そして、不等長四節リンクをなす前部リンク20、後部リンク22のうちの後部リンクを、モータ24の駆動により回動する駆動リンクとして規定、形成するとともに、シート本体16の着座位置におけるこの後部リンクの停止角度を、前部リンクと共に所定の角度に設定すれば足りるため、その構成の複雑化を招くことなく、そのモータ駆動化、つまりは格納式シート10のパワーシート化がはかられる。
さらに、格納式シート10の格納/復元作業が、作業者に重量的な負担を強いることなく可能となり、また、その移動時におけるシート本体後部の移動軌跡も、手動作業に近似のものとして一定に得られるため、この発明によれば、その作業性が著しく向上される。
ここで、この発明の実施例においては、モータ24と伝達ギヤ手段40との組み合わせとしてなる駆動機構、および駆動軸26を、単一のベースブラケット28に配することで、これを一つのユニット体29として形成しているが、モータによる駆動軸の回動を可能とすれば足りるため、ユニット体でない個別の支持等のもとで、これらを対応箇所に配設する構成としてもよい。
しかしながら、このようなユニット体29であれば、床体32に対する取り付け作業がより一層簡単化できるため、床体への組み付け工程における、その作業性が確実に向上される。
また、この実施例においては、ロック手段58としてストライカ60とキャッチユニット62との組み合わせを例示しているが、シート本体16を床体上段載置面54上に固定的に保持可能とすれば足りるため、これに限定されず、他の構成のロック手段を、このロック手段として利用してもよい。
ところで、比較的重量のあるシート本体16を格納位置からその上方に持ち上げる場合、モータ24に過度の負荷が作用することは避けられず、これを円滑に行うための措置としては、モータトルクの増大化が一般的に考えられている。しかし、モータトルクの増大化は、そのモータ自体の大型化につながり、また、このトルクの増大化されたモータが、ある意味特殊であることを考えれば、適応可能なモータの入手自体が困難になることも、当然予想できる。
そこで、この発明においては、ばね部材による付勢力を、格納位置からのシート本体16の上昇時、つまり格納位置からの復元時に駆動軸26に付与することで、この復元時にモータ24に掛かる負荷の軽減をはかるものとしている。
図9は、シート本体16の着座位置における、ユニット体29の拡大断面図であり、この図9に図2を併せて見るとわかるように、この発明においては、たとえば正面左右に分離した位置で駆動軸26に巻装されたねじりばね82(82−1,82−2)が、負荷の軽減をはかるばね部材として利用され、その一端82aを、所定の固定部材、たとえばベースブラケット28の対向立設片30に設けられた側片30aに対し、離脱不能に係止することにより、これをこのねじりばねの基端としている。そして、このねじりばね82(82−1,82−2)の他端82bを、たとえばベースブラケット28の立設の係止片84に離脱可能に係止することで、これをその可動端としている。
なお、ねじりばねの可動端82bは、基端82aを固定的に係止した際に生じるねじりばね82からの付勢力のもとで、ベースブラケットの係止片84に係止され、この付勢力に抗する方向において、この係止片に対する可動端の係合解除、つまりは係止片からの可動端の離反が可能となっている。
そして、図2、および図9に示すように、この発明においては、このねじりばねの可動端82bに係合可能な係合ピン86(86−1,86−2)が、シート本体16の着座位置からの駆動軸26の回動によりこの可動端に係合するものとして、この駆動軸に一体的に突設されている。
このような構成においては、シート本体格納時における、可動端82bを伴った駆動軸26の回動のもとで、その回動量に対応した付勢力がねじりばね82(82−1,82−2)に蓄積される。そして、格納位置からのシート本体16の復元時における駆動軸26の回動方向と、この蓄積された付勢力による駆動ピン86(86−1,86−2)の付勢方向とが一致することから、この構成によれば、格納位置からのシート本体の復元時、その蓄えられた付勢力がねじりばねの可動端82bから駆動軸に伝達、付与されることになる。
ここで、図9および図10を参照しながら、たとえば正面左方のねじりばね82−1の動作について説明する。
ところで、シート本体16の着座位置(図1)に対応した図9と、シート本体が所定の位置まで移動した、たとえば図6に対応する図10(A)を見るとわかるように、この実施例においては、係合ピン86−1が、シート本体16の着座位置からの所定角度量αの回動後にねじりばねの可動端82bに係合するものとして、駆動軸に一体的に突設されている。
この構成であれば、着座位置からのシート本体16の上昇時、駆動軸26は、この角度量αの分だけ、ねじりばねの可動端82bを伴うことなく回動される。つまり、この着座位置からのシート本体16の上昇時においては、この角度量αであるブランクスペースの範囲内で、駆動軸26への余分な負荷の付与が防止されることになるため、モータ24に過度の負荷の掛からない駆動が容易に確保可能となる。
図6に示すシート本体16の位置からは、図10(A)に示すように係合ピン86−1が可動端82bに係合されるため、図7に対応する図10(B)、および図8に対応する図10(C)に示すように、この図6および図10(A)に示す位置から格納方向へのシート本体16の移動時においては、駆動軸26の回動にねじりばねの可動端82bが伴われることになる。
ここで、図6、図7および図8を見れば、図6に示す位置から格納方向へのシート本体16の移動時は、シート本体の下降がその移動の主体となることがわかる。つまり、格納時における、図6に示す位置以降の移動時には、シート本体16の荷重が、その下降方向、つまり駆動方向に一致する力として駆動軸26、つまりはモータ24に付与されることになる。
しかしながら、この構成においては、可動端82bをその回動に伴わせることによる、ねじりばね82−1からの付勢力が、格納時の駆動方向とは逆の力として駆動軸26に随時付与されるため、駆動軸、つまりはモータ24に掛かるシート本体16の荷重は、この付勢力のもとでほぼ相殺されることになる。従って、格納方向への移動の際におけるシート本体16の下降時においては、このモータ24への過度の負荷の作用は十分に抑制される。
これに対し、格納位置から着座位置へのシート本体16の復元時においては、シート本体の荷重が、駆動軸26の回動方向に対する逆の力としてこの駆動軸、ひいてはモータ24に作用される。しかしながら、ねじりばねの可動端82bの回動を伴ったシート本体16の格納により、ねじりばね82−1には、この格納時の回動量に対応した付勢力が蓄積されているため、格納位置からのシート本体16の移動時、つまり上昇時においては、このねじりばねに蓄積された付勢力が、格納時の回動方向に一致する方向の力、つまりはシート本体からの荷重の作用方向とは逆の力として、駆動軸26、ひいてはモータ24に付与されることになる。
つまり、このシート本体16の復元時においても、シート本体の荷重がねじりばね82−1からの付勢力によってほぼ相殺されるため、下降時と同様、格納位置からの上昇時においても、このモータ24への過度の負荷の作用は十分に抑制される。
なお、ここでは、正面左方のねじりばね82−1の動作について説明したが、シート本体格納時でのねじりばねの可動端82bへの係合ピン86−2の係合後における、この可動端を伴った駆動軸26の回動のもとでのねじりばね82−2への付勢力の蓄積、および駆動軸への付勢力の付与も同様の動作により行われる。
このように、この構成によれば、シート本体16の上下移動時、このシート本体16からの荷重とねじりばね82(82−1,82−2)からの付勢力とが、相反する方向の力としてほぼ相殺されるため、モータ24に付与される荷重の変動幅を十分に抑制することが可能となる。つまり、モータ24のトルクを十分に低減化することが可能となることから、モータの小型化、ひいてはコストの低減が十分にはかられる。
ここで、この実施例においては、係合ピン86(86−1,86−2)が、シート本体16の着座位置からの角度量αの回動後にねじりばねの可動端82bに係合するものとして具体化されているが、これに限定されず、たとえばこの角度量αを設けることなく、着座位置から直接的にねじりばねの可動端に係合ピンを係合させる構成としてもよい。
しかしながら、着座位置からの角度量α分だけ、ブランクスペースを設ければ、駆動軸26への余分な負荷の付与を適切に阻止することが可能となり、結果、ねじりばね82(82−1,82−2)からの付勢力を格納位置からの所定上昇範囲に限定的に付与することが可能となるため、格納式シート10への適応性に優れたばね部材の構造が容易に確保可能となる。
ところで、この実施例においては、ねじりばね82(82−1,82−2)を駆動軸26の正面左右位置に分離して配設する構成を具体化しているが、これに限定されず、たとえば正面左右のいずれか一方のみにこのねじりばねを配設する構成としてもよい。
そして、このようにねじりばね82(82−1,82−2)を駆動軸26の正面左右位置に分離して配設した場合、この各ねじりばねの可動端82bに対する係合ピン86(86−1,86−2)の係合角度を、ねじりばね毎に個別にずらして設定するとよい。
たとえば、シート本体16の着座位置(図1参照)における一方のねじりばね82−1に対する係合ピン86−1の角度を、図9に示す上述通りの角度とした場合、他方のねじりばね82−2に対する係合ピン86−2の角度は、この係合ピン86−1の角度から所定角度ずれた、たとえば図11に示す角度として設定される。
この図11に示す係合ピン86−2の角度は、図7に示すシート本体16の移動位置においてねじりばね82−2の可動端82bに係合する角度、つまりシート本体の着座位置からの角度量βの回動後に対応可動端に係合する角度として、駆動軸に一体的に突設されている(図12(B)参照)。
なお、図11は、シート本体16の着座位置(図1)に対応する係合ピン86−2の角度を示すものであり、図12(A)〜(C)は、図6〜図8に示すシート本体の位置での係合ピン86−2の角度を示すものである。
この構成においては、図9および図10(A)と、図11および図12(A)とを見るとわかるように、図1に示すシート本体16の着座位置から図6に示すその移動位置までの間においては、駆動軸26はねじりばねの可動端82bを伴わないフリーな状態で回動、駆動される。そして、図10(A)および(B)と、図12(A)および(B)とを見るとわかるように、図6に示すシート本体16の移動位置から図7に示すその移動位置までの間では、ねじりばね82−1の可動端82bのみが駆動軸26の回動に伴われるため、この間においては、ねじりばね82−1にのみ、付勢力が蓄積されることになる。
さらに、図10(B)および(C)と、図12(B)および(C)とを見るとわかるように、図7に示すシート本体16の移動位置から図8に示すその格納位置までの間では、ねじりばね82−1の可動端82bと同様に、ねじりばね82−2の可動端82bが駆動軸26の回動に伴われるため、この間においては、ねじりばね82−1,82−2の双方に、付勢力が蓄積されることになる。
ここで、この構成においては、図7に示すシート本体16の移動位置から図8に示すその格納位置までの間、ねじりばね82(82−1,82−2)の双方に対応量の付勢力が蓄積されることになるため、格納位置からのシート本体の復元時、図7に示すその移動位置までは、双方のねじりばねからの付勢力が、駆動軸26に共に付与されることになる。
そして、図7に示す移動位置以降でのシート本体16の復元時においては、ねじりばね82−2からの付勢力の付与がなくなるため、図8から図7までの間での、2本のねじりばね82−1,82−2による強の付勢力が、図7から図6の間では、1本のねじりばね82−1による弱の付勢力に段階的に切り換わることになる。
つまり、シート本体16からの荷重の作用程度に応じた付勢力を、その付与付勢力の切り換えのもとで適宜付与できるため、過度の付勢力を駆動軸に付与することが十分に防止可能となる。従って、負荷の変動幅を一層適切に抑制することが十分に可能となる。
なお、シート本体16の格納時においては、駆動軸26の回動に可動端82bの伴われるねじりばね82が、図6〜図7の間では一方のねじりばね82−1のみとなり、また、図7〜図8の間ではねじりばね82−1,82−2の双方となるため、図6に示す移動位置から図8に示す格納位置までの間においては、図6〜図7までの弱、図7〜図8までの強と、シート本体の格納時に駆動軸に付加される負荷も、シート本体からの荷重の作用程度に応じて段階的に切り換えられることになる。つまり、この点においても、負荷の変動幅を一層適切に抑制することが十分に可能となる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
一般には、1ボックス車やRV車等の自動車のセカンドシート、あるいはサードシートが、この格納式シートの適用対象となるが、これに限定されず、たとえばフロントシートや他の車両のシートにも、この発明は適用可能である。
シート本体の着座位置における、この発明に係る車両用格納式シートの概略側面図である。 ユニット体の概略斜視図である。 車両用格納式シートの一部破断の概略斜視図である。 シート本体の着座位置における、車両用格納式シートの部分拡大断面図である。 車両用格納式シートの作動図である。 車両用格納式シートの作動図である。 車両用格納式シートの作動図である。 シート本体の格納位置における、車両用格納式シートの概略側面図である。 車両用格納式シートにおける、シート本体の着座位置におけるユニット体の部分拡大断面図である。 車両用格納式シートにおける、シート本体の各移動位置、および格納位置におけるユニット体の各部分拡大断面図である。 車両用格納式シートにおける、シート本体の着座位置におけるユニット体の部分拡大断面図である。 車両用格納式シートにおける、シート本体の各移動位置、および格納位置におけるユニット体の各部分拡大断面図である。
符号の説明
10 車両用格納式シート
16 シート本体
18 支持リンク機構
20 前部リンク
22 後部リンク
24 モータ
26 駆動軸
82(82−1,82−2) ねじりばね
84 係止片
86 係合ピン

Claims (6)

  1. シートクッション上にシートバックを倒伏した格納形態のシート本体を、所定の支持リンク機構の回動を伴ったその移動のもとで、床体上段載置面上の着座位置から、その前方下部位置である床体下段部の足下スペースに格納可能とする車両用格納式シートにおいて、
    前記シート本体の少なくとも前部を支持する前記支持リンク機構が、床体側支点とシート側支点との間の支点間距離の異なる前部リンクと後部リンクとの組み合わせによる不等長四節リンクとして規定、形成されるとともに、このうちの、前部リンクより短尺に形成された後部リンクの下端を、モータの駆動により回動される駆動軸に一体的に固定することによって、この後部リンクを、当該モータにより駆動される駆動リンクとして規定し、
    前記駆動軸としてなる、この後部リンクの床体側支点を、前記前部リンクの床体側支点に対する後方高所位置に配するとともに、シート本体の着座位置における前部リンク、後部リンクの停止角度を、垂直位置と水平位置との間の、シート側支点を床体側支点より上方に位置させた後傾角度としてそれぞれ設定し、さらにこのうちの後部リンクの停止角度を、前部リンクより後傾した角度として設定することにより、その着座位置からのシート本体の前傾始動および前傾移動を確保可能としたことを特徴とする車両用格納式シート。
  2. 所定のロック手段によって、上記シート本体がその着座位置に固定的に保持されるとともに、この格納位置における、上記モータの、少なくとも起動を行う格納操作スイッチが、前記ロック手段に対するロック解除操作に連動可能に設けられた請求項1記載の車両用格納式シート。
  3. 上記駆動軸への巻装のもとで配設したねじりばねの一端を、所定の固定部材に離脱不能に係止することで、これをこのねじりばねの基端とするとともに、その他端を、所定の係止片に離脱可能に係止することで、これをその可動端とし、
    前記可動端に係合可能な係合ピンを、上記シート本体の着座位置からの回動によりこの可動端に係合するものとして、上記駆動軸に一体的に突設し、シート本体格納時における、可動端を伴った駆動軸の回動のもとで、その回動量に対応した付勢力を前記ねじりばねに蓄積可能とするとともに、格納位置からのシート本体の復元時、その蓄えられた付勢力をねじりばねの可動端から上記駆動軸に付与可能とした請求項1または2記載の車両用格納式シート。
  4. 上記係合ピンが、上記シート本体の着座位置からの所定角度量の回動後に上記ねじりばねの可動端に係合するものとして、上記駆動軸に一体的に突設された請求項3記載の車両用格納式シート。
  5. 上記ねじりばねを、上記駆動軸の左右それぞれに分離して配設し、その各可動端に対する上記係合ピンの係合角度を、ねじりばね毎に個別にずらして設定することにより、このねじりばねから上記駆動軸への付与付勢力を、各ねじりばね併合の強から、いずれか単独の弱に、段階的に切り換え可能とした請求項3または4記載の車両用格納式シート。
  6. 上記モータと;このモータの駆動力を上記駆動軸に減速して伝達する伝達ギヤ手段と;の組み合わせを、上記駆動軸を駆動するための駆動機構として規定、形成するとともに、この駆動機構を、上記駆動軸を軸支する所定のユニットベースに固定的に配設することによって、この駆動機構および上記駆動軸を、一つのユニット体として予め形成した請求項1ないし5のいずれか記載の車両用格納式シート。
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