JP5428182B2 - 自動車のシート格納構造 - Google Patents

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本発明は、車室内に配設された乗員用シートのシートバックをその使用位置と前方の格納位置とに変位可能に支持する自動車のシート格納構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、乗員用シートのシートバックに設けられたアームレストを、その根元でシートバックのサイドに回転可能に取り付け、上記シートバックを前傾させてシートクッション上に折り畳む際に、上記アームレストを揺動操作して車体の後方側に退避させることにより、このアームレストがシートクッションのバケット部分に干渉したり、コンソールボックスやハンドブレーキ等の車体側部材に干渉したりするのを防止するように構成されたアームレストの支持構造が知られている。
特開2005−119506号公報
上記特許文献1に開示されたアームレストの支持構造では、乗員用シートのアームレストをシートバックに沿わせた状態で、シートクッションを前傾させてシートクッション上に折り畳むことにより、上記アームレストを有する乗員用シートをコンパクトな格納状態に移行させることができるという利点がある。しかし、上記乗員用シートを格納状態に移行させる際に、上記アームレストをシートバックに沿わせるように手動で揺動変位させるという煩雑な操作が必要であるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、乗員用シートに設けられたアームレストの損傷を防止しつつ、簡単な操作で乗員用シートを格納状態に移行させることができる自動車のシート格納構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車室の側面部に配設されたスライドドアの側壁部近傍に設置された乗員用シートのシートバックをその使用位置と前方の格納位置とに変位可能に支持するシート支持手段と、乗員用シートの上記側壁部側に配設されたアームレストを略水平な使用位置とシートバックに沿った格納位置とに変位可能に支持するアームレスト支持手段とを備えた自動車のシート格納構造であって、上記車室の側壁部は、上記アームレストの前方に位置しかつ車室内側に突出する突出部を備え上記アームレストは、当該アームレストが上記格納位置に配置され状態で上記シートバックが使用位置と格納位置とに変位させられる際に上記突出部に当接する位置に配設され、上記アームレスト支持手段は、アームレストを揺動可能に枢支する枢支軸と、アームレストを格納位置に保持する方向に付勢する付勢手段と、シートバックが使用位置および格納位置にあるときにアームレストの揺動変位を規制する一方、シートバックが使用位置と格納位置との間にあるときにはアームレストの揺動変位を許容するロック手段と、を含み、上記シートバックを変位させる際にアームレストが上記突出部に当接したときに、このアームレストが上記格納位置を超えて変位するのを許容し、上記当接位置からアームレストが離脱することにより当該アームレスト自動的に元の位置に復帰するようにされているものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1に記載の自動車のシート格納構造において、上記突出部に、車載機器の操作スイッチが設けられたものである。
請求項1に係る発明では、乗員用シートのシートバックをその使用位置格納位置変位させる際に、車室の側壁部に突設された突出部に当接したアームレストがシートバックに沿った格納位置を超えて変位するのを許容し、かつ上記当接位置から離脱したアームレストを自動的に元の位置に復帰させるように構成したため、上記乗員用シートに設けられたアームレストの損傷を防止しつつ、簡単な操作で乗員用シートのシートバックをシートクッション上に折り畳んだ格納状態に移行させることができる。
特に、シートバックを使用位置と格納位置に変位させる際に、その過程でアームレストが車室内側壁面に設けられた突出部に当接した場合に、付勢手段の付勢力に抗してアームレストが上記格納位置を超えて揺動変位することを許容しつつ、上記シートバックを格納位置に傾動変位させることができるため、上記突出部にアームレストが強固に押し付けられて損傷するという事態の発生を効果的に防止できるとともに、上記シートバックを使用位置格納位置に変位させる際に、上記アームレストを手動でシートバックに沿った格納位置または上記突出部との干渉を回避し得る位置に揺動変位させる等の煩雑な操作を要することなく、上記シートバックを格納位置へと容易に変位させることができる。しかも、上記シートバックを格納位置に変位させる操作に連動させて上記アームレストも同時にシートクッション上に折り畳まれた位置へと自動的に変位させることができるため、上記シートクッションおよびアームレストの上面を荷物等の載置面として有効に利用できるという利点がある。
また、乗員用シートのシートバックが、使用位置または格納位置にあるときに、アームレストが揺動変位するのを規制するロック手段を上記アームレスト支持手段に設けたため、上記使用位置または格納位置にあるアームレストのがたつきを防止し、このアームレストを上記使用位置または格納位置に安定して保持できるという利点がある。
また、車室の側面部に配設されたスライドドアの側壁部に上記突出部を配設したため、上記アームレストをスライドドアに配設した場合のように、このスライドドアの厚みが大きくなることに起因して、そのスライド操作時に上記アームレストが邪魔になること等を防止できるとともに、乗員用シートに着座した乗員が必要時にアームレストを肘置きとして効果的に利用できる等の利点がある。
請求項5に係る発明では、上記乗員用シートに配設されたアームレストが略水平な使用位置とシートバックに沿った格納位置とに変位可能に支持された自動車において、車室の側面部に配設されたスライドドアの側壁部に上記突出部を配設したため、上記アームレストをスライドドアに配設した場合のように、このスライドドアの厚みが大きくなることに起因して、そのスライド操作時に上記アームレストが邪魔になること等を防止できるとともに、乗員用シートに着座した乗員が必要時にアームレストを肘置きとして効果的に利用できる等の利点がある。
請求項に係る発明では、パワーウインド用スイッチ、スライドドア駆動用スイッチ、後席乗員用空調スイッチまたは後席乗員用オーディオスイッチ等からなる車載機器の操作スイッチを上記突出部に設けたため、上記乗員用シートに着座した乗員がアームレスト上に載置した手を少し伸ばすだけで、上記操作スイッチを容易に操作できるという利点がある。
図1〜図4は、本発明に係る自動車のシート格納構造を備えた自動車の外観および車室内の構成を示している。この自動車の車体には、その側面部の前後方向中間部にセンターピラー1が上下方向に延びるように設置されるとともに、このセンターピラー1の前方側には、後述の前列シート2に乗員が乗降する際に使用されるヒンジドアからなるフロントサイドドア3が設置されている。また、上記センターピラー1の後方側に位置する車体の側面には、乗降用開口部4が形成されるとともに、この乗降用開口部4を開閉するスライドドアからなるリヤサイドドア5が設置されている。
上記車室の底面には、フロアパネル6が設置されており、このフロアパネル6の前部上面には、運転席7および助手席8からなる前列シート2が配設されている。また、この前列シート2の後方側には、中列シート9および後列シート10からなる乗員用シートが前後に配設されており、上記リヤサイドドア5を車体の後方側へスライド変位させることにより開放状態となった乗降用開口部4から、上記中列シート9および後列シート10に対する乗員の乗降が行われるようになっている。
上記フロアパネル6は、車室の前方部に形成されたフロントフロア部11と、このフロントフロア部11より後方側の一段高い位置に形成されたセンターフロア部12と、このセンターフロア部12より後方側のさらに一段高い位置に形成されたリヤフロア部13とを有している。そして、上記フロントフロア部11に前列シート2が設置されるとともに、上記センターフロア部12に中列シート9が設置され、かつ上記リヤフロア部13に後列シート10が設置されている。
上記中列シート9は、上記リヤサイドドア5からなる車室の側壁部近傍に配設された左右一対の乗員用シートからなり、それぞれ上記センターフロア部12の上面に設置されたガイドレール14に沿って車体の前後方向にスライド自在に支持されたシートクッション15と、その後端部に設けられたシートバック16とを有し、図3の実線で示す前方位置と、仮想線で示す後方位置との間において変位可能に設置されている。ここで、図5は、上記中列シート9の格納状態を示す説明図である。
上記中列シート9のシートバック16は、従来周知のリクライニング機構17からなるシート支持手段を介して、図3等に示すように、起立状態となった使用位置と、図5に示すように、シートクッション15上に折り畳まれた前方の格納位置とに変位可能に支持されている。また、上記中列シート9の格納状態では、図示を省略した昇降機構により中列シート9のシートクッション15およびシートバック16を所定の位置に下降させた状態で格納するように構成されている(図5参照)。
上記中列シート9のシートバック16には、その車外側部分、つまり車室の側壁部を構成する上記リヤサイドドア5に対向した側面部分に、中列シート9に着座した乗員の肘置き部となるアームレスト18が設けられている。ここで、図6は、上記アームレスト18の格納状態を示す説明図である。上記アームレスト18は、アームレスト支持手段19を介して、図3に示すように略水平に設置された使用位置と、図6に示すように上記シートバック16の側面に沿うように重ねられた格納位置とに変位可能に支持されている。
図7は、アームレスト支持手段19の具体的構成を示す図4におけるVII−VII矢視平面断面図であり、図8は、アームレスト支持手段19の具体的構成を示す図7におけるVIII−VIII矢視断面図である。
上記アームレスト支持手段19は、図7および図8に示すように、リクライニング機構17を構成する支持軸30の上方部において、シートバックフレーム20に基端部が固定されるとともに、先端部が車外側(アームレスト18側)に向けて略水平に突設された枢支軸21と、この枢支軸21の先端部に回動可能に枢支されるとともに、上記アームレスト18に形成された凹部22の壁面に固定された回動カム23と、アームレスト18を格納位置に保持する方向に付勢する付勢手段24と、このアームレスト18の揺動変位を規制するロック手段25とを有している。
上記付勢手段24は、一端部がシートバックフレーム20に固定されるとともに他端部が上記回動カム23に固定された捩りコイルばねからなっている。そして、上記ロック手段25によるアームレスト18の揺動規制状態が解除された場合に、このアームレスト18を、図6に示すように、シートバック16に沿った格納位置に保持するように付勢している。すなわち、上記枢支軸21を支点にアームレスト18をその格納位置から使用位置方向に揺動操作された場合、または後述するシートバック16の格納操作時に上記アームレスト18がその格納位置を超えて揺動変位した場合に、このアームレスト18を格納位置に保持する付勢力を上記回動カム23に入力するように構成されている。
上記ロック手段25は、回動カム23の周面に形成されたラックギア部23aに係脱可能に係合されることにより回動カム23およびアームレスト18の揺動変位を規制するロックレバー26と、上記シートバックフレーム20に回動可能に枢支されたロックレバー26の駆動軸27と、この駆動軸27を回転駆動する駆動レバー28と、この駆動レバー28に駆動力を伝達するリンクロッド29と、シートバック16の傾動支点となるリクライニング機構17の支持軸30に外嵌されたシート基部側カム31とを有している。
上記リンクロッド29およびシート基部側カム31は、中列シート9のシートバック16が起立状態となった使用位置、またはシートクッション15上に折り畳まれた格納位置において、上記回動カム23のラックギア部23aにロックレバー26の先端部を係合させたロック位置に保持し、かつ上記シートバック16が使用位置と格納位置との間にある場合に、ロックレバー26の先端部を回動カム23のラックギア部23aから離間させてアンロック状態とするように構成されている。
また、上記シートバック16の起立状態(使用位置)において、上記シート基部側カム31と連結された操作レバーXを操作することにより、図8の仮想線で示すように、上記シート基部側カム31を回動変位させると、上記リンクロッド29によるロックレバー26の拘束が解放されて回動カム23のロックが解除されるように構成されている。この状態で、上記アームレスト18を揺動変位させることにより、格納位置にあるアームレスト18を略水平な使用位置に変位させる操作が許容されるとともに、使用位置にあるアームレスト18をシートバック16に沿った格納位置に変位させ、あるいは上記アームレスト18の設置角度を微調整する操作等が許容されるようになっている。
車室の側壁部を構成する上記リヤサイドドア5の車室内側壁面には、車室内側に突出する突出部32が、上記中列シート9に設けられたアームレスト18の前方に配設されている。具体的には、上記リヤサイドドア5の側壁前部に設けられたインナハンドル33の下方に上記突出部32が突設されている。この突出部32の上面には、パワーウインド用スイッチ、スライドドア駆動用スイッチ、後席乗員用空調スイッチまたは後席乗員用オーディオスイッチ等からなる車載機器の操作スイッチ34が配設されている。
また、上記中列シート9のアームレスト18をアームレスト支持手段19により略水平な使用位置に支持した状態では、図3に示すように、上記突出部32と略同一高さでその後方側にアームレスト18の先端部が位置した状態となることにより、上記リクライニング機構17の支持軸30を支点に、中列シート9のシートバック16を略鉛直に起立させた使用位置から前方の格納位置に傾動変位させる際に、上記アームレスト18が突出部32に干渉することのないように、上記突出部32とアームレスト18との位置関係が設定されている。
一方、図6に示すように、上記中列シート9のアームレスト18を上記アームレスト支持手段19によりシートバック16に沿った格納位置に支持した状態では、上記突出部32の上方側にアームレスト18の先端部が位置することにより、リクライニング機構17の支持軸30を支点として上記シートバック16を略鉛直に起立させた使用位置から前方の格納位置に傾動変位させる際に、図6の矢印αに示すように、上記アームレスト18の先端部が突出部32に干渉するように上記突出部32とアームレスト18との位置関係が設定されている。
上記構成において、中列シート9に着座した乗員がアームレスト18を使用する際には、操作レバーXを操作して上記シート基部側カム31を図8の仮想線で示すように回動変位させることにより、上記リンクロッド29によるロックレバー26の拘束を解放して回動カム23のロックを解除した状態で、格納位置にあるアームレスト18を略水平な使用位置に揺動変位させる。その後、上記操作レバーXの操作を解除すると、上記リンクロッド29を介してロックレバー26がロック位置に保持されることにより、上記回動カム23の回動変位が規制されるため、アームレスト18が上記使用位置に保持されることになる。
また、上記アームレスト18の不使用時には、操作レバーXを操作して上記リンクロッド29によるロックレバー26のロック位置保持を解除すると、上記付勢手段24の付勢力に応じて使用位置にあるアームレスト18がシートバック16に沿った格納位置に揺動変位する。その後、上記操作レバーXの操作を解除すると、上記リンクロッド29およびロックレバー26により回動カム23の回動変位が規制されて、アームレスト18が上記格納位置に保持される。このようにして上記中列シート9からなる乗員用シートに乗り降りする際に、上記アームレスト18を邪魔にならないように格納することにより、上記中列シート9に対する乗降を容易に行うことができる。
上記のようにアームレスト18を格納位置に保持した状態で、中列シート9のシートバック16を起立させた使用位置から、シートクッション15上に折り畳んだ格納位置に変位させる際には、その過程で、リヤサイドドア5の車室内側壁面に設けられた突出部32にアームレスト18の先端部が当接する。そして、上記シートバック16を使用位置から格納位置に変位させる過程で、上記リンクロッド29によるロックレバー26の保持機能が解除されるため、上記付勢手段24の付勢力に抗してアームレスト18の先端部が、図9に示すように、上記格納位置を超えて上方に変位することが許容されつつ、上記シートバック16を格納位置に傾動変位させる操作が行われることになる。
上記シートバック16の格納操作に応じてその前傾状態が顕著になるととともに、図示を省略した昇降機構により中列シート9のシートクッション15およびシートバック16を下降させる操作が行われると、アームレスト18の先端部が上記突出部32から離間することになる。このため、上記付勢手段24の付勢力に応じてアームレスト18が元の位置、つまり上記シートバック16に沿った格納位置に復帰し、図5に示すように、シートバック16とアームレスト18とが一体となってシートクッション15上に折り畳まれた格納位置に変位する。この状態では、上記リンクロッド29およびロックレバー26により回動カム23の回動変位が規制されることにより、アームレスト18が上記格納位置に安定して保持された状態となる。
図5に示すように、シートクッション15上に折り畳まれた格納位置にあるシートバック16を起立させることにより使用位置に変位させる際には、その過程で図10に示すように、アームレスト18の先端部が上記突出部32に当接するとともに、上記リンクロッド29によるロックレバー26の保持機能が解除される。このため、上記付勢手段24の付勢力に抗してアームレスト18の先端部が、図10に示すように、上記格納位置を超えて下方に変位することが許容されつつ、上記シートバック16を使用位置に変位させて起立状態とする操作が行われることになる。
上記中列シート9のシートバック16を起立状態とする操作に応じてアームレスト18の先端部が上記突出部32から離間するため、上記付勢手段24の付勢力に応じてアームレスト18が元の位置、つまり上記シートバック16に沿った格納位置に復帰することにより、図3に示すように、シートバック16とアームレスト18とが一体となって略鉛直に起立した状態に変位する。このようにしてシートバック16が起立状態となると、上記リンクロッド29およびロックレバー26により回動カム23の回動変位が規制されるため、アームレスト18がシートバック16に沿った格納位置に安定して保持されることになる。
また、上記実施形態に示すように、中列シート9のアームレスト18をアームレスト支持手段19により略水平な使用位置に支持した状態において、上記突出部32と略同一高さでその後方側にアームレスト18の先端部を位置させるように両者の位置関係を設定した場合には、中列シート9のシートバック16を略鉛直に起立させた使用位置から前方の格納位置に傾動変位させる際に、上記アームレスト18と突出部32との干渉を回避しつつ、中列シート9のシートバック16を起立させた使用位置から、シートクッション15上に折り畳んだ格納位置に変位させることができる。
しかも、上記リクライニング機構17の支持軸30を支点に、中列シート9のシートバック16を図3に示す使用位置から図5に示す格納位置に変位させる過程で、上記リンクロッド29によるロックレバー26の保持機能が解除されるため、上記使用位置にあるアームレスト18を揺動操作してシートバック16に沿った格納位置に変位させる等の操作を要することなく、上記付勢手段24の付勢力に応じ、シートバック16の揺動操作に連動させてアームレスト18をシートクッション15上に折り畳んだ格納位置へ自動的に変位させることができる。
上記のように車室の側壁部近傍に設置された中列シート9からなる乗員用シートのシートバック16をその使用位置と前方の格納位置とに変位可能に支持するリクライニング機構17からなるシート支持手段と、上記中列シート9の上記側壁部側に配設されたアームレスト18を略水平な使用位置とシートバック16に沿った格納位置とに変位可能に支持するアームレスト支持手段19とを備えた自動車のシート格納構造において、上記車室の側壁部に、車室内側に突出する突出部32を上記アームレスト18の前方に配設し、中列シート9を上記格納位置に移動させる際にアームレスト18が上記突出部32に当接したときに、このアームレスト18が上記使用位置または格納位置を超えて変位するのを許容し、かつ上記当接位置から離脱したアームレスト18を自動的に元の位置に復帰させるように構成したため、上記中列シート9に設けられたアームレスト18の損傷を防止しつつ、簡単な操作で中列シート9のシートバック16をシートクッション15上に折り畳んだ格納状態に移行できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、アームレスト支持手段19に、アームレスト18を揺動可能に支持する枢支軸21と、アームレスト18を格納位置に保持する方向に付勢する捩りコイルばね等からなる付勢手段24とを設け、上記ロック手段25によるアームレスト18のロック状態を解除することにより、枢支軸21を支点にアームレスト18が揺動変位することを許容するように構成したため、起立状態の使用位置にある中列シート9のシートバック16を、シートクッション15上に折り畳んで格納位置に変位させる際に、その過程で図9に示すように、アームレスト18の先端部が、リヤサイドドア5の車室内側壁面に設けられた突出部32に当接した場合に、上記付勢手段24の付勢力に抗してアームレスト18が上記格納位置を超えて揺動変位することを許容することによりその損傷を防止しつつ、上記シートバック16を格納位置に傾動変位させることができる。
したがって、上記突出部32にアームレスト18が強固に押し付けられて損傷するという事態を生じることなく、上記リクライニング機構17の支持軸30を支点に、中列シート9のシートバック16を使用位置から格納位置に変位させることができるとともに、その際に、上記アームレスト18を手動でシートバック16に沿った格納位置または上記突出部32との干渉を回避し得る位置に揺動変位させる等の煩雑な操作を要することなく、起立状態の使用位置にある上記シートバック16を、シートクッション15上に折り畳んだ格納位置へと容易に変位させることができる。しかも、このシートバック16を格納位置に変位させる操作に連動して、上記付勢手段24の付勢力に応じて上記アームレスト18も同時にシートクッション15上に折り畳まれた格納位置へと自動的に変位させることができるため、上記シートクッション15およびアームレスト18の上面を荷物等の載置面として有効に利用できるという利点がある。
また、上記実施形態に示すように、中列シート9のシートバック16が、上記アームレスト18と突出部32との干渉を回避可能な位置、例えば略水平な使用位置またはシートバック16に沿った格納位置にあるときに、この使用位置または格納位置を超えてアームレスト18が揺動変位するのを規制するロック手段25を上記アームレスト支持手段19に設けた構造とした場合には、上記使用位置または格納位置にあるアームレスト18に、がたつきが生じるのを防止して、このアームレスト18を上記使用位置または格納位置に安定して保持できるという利点がある。
なお、上記中列シート9のアームレスト18をアームレスト支持手段19により略水平な使用位置に支持した状態において、上記突出部32の上方側にアームレスト18の先端部を位置させる等により、中列シート9のシートバック16を略鉛直に起立させた使用位置から前方の格納位置に傾動変位させる際に、アームレスト18の先端部が、リヤサイドドア5の車室内側壁面に設けられた突出部32に当接するように、この突出部32とアームレスト18との位置関係を設定してもよい。そして、上記アームレスト18の先端部が突出部32に当接した時点で、上記付勢手段24の付勢力に抗してアームレスト18が上記使用位置を超えて揺動変位することを許容しつつ、上記シートバック16を格納位置に傾動変位させるように構成してもよい。
しかし、上記のように中列シート9のアームレスト18を略水平な使用位置に支持した状態で、上記シートバック16を使用位置から格納位置に傾動変位させる際に、アームレスト18の先端部が、リヤサイドドア5の車室内側壁面に設けられた突出部32に当接するように構成した場合には、上記使用位置にあるアームレスト18が上記格納位置を超えるまでの間、このアームレスト18が長期間に亘って上記突出部32に当接した状態に保持されるので、上記シートバック16の揺動変位操作をゆっくりと行わなければ、上記アームレスト18が損傷する可能性がある。
これに対して図3に示すように、中列シート9のアームレスト18をアームレスト支持手段19により略水平な使用位置に支持した状態において、上記突出部32と略同一高さでその後方側にアームレスト18の先端部を位置させることにより、中列シート9のシートバック16を略鉛直に起立させた使用位置から前方の格納位置に傾動変位させる際に、上記アームレスト18の干渉を回避し得る位置に上記突出部32を配設した場合には、この突出部32に上記アームレスト18が当接することに起因して損傷することを確実に防止しつつ上記シートバック16の格納操作を行うことができる。
また、上記実施形態に示すように、中列シート9からなる乗員用シートに配設されたアームレスト18が、略水平な使用位置とシートバック16に沿った格納位置とに変位可能に支持された自動車において、車室の側面部に配設されたリヤサイドドア5の側壁部に車室内側に突出する突出部32を設けて上記アームレスト18の前方に配設した構成によれば、上記リヤサイドドア5にアームレストを配設した場合のように、このリヤサイドドア5の厚みが大きくなることに起因して、そのスライド操作時に上記アームレストが邪魔になり、スライドドア5の車幅方向外側への引き出し量を大きくしなければならなくなる等の事態を防止することができる。しかも、中列シート9に着座した乗員が必要時に上記アームレスト18を肘置きとして効果的に利用できるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、パワーウインド用スイッチ、スライドドア駆動用スイッチ、後席乗員用空調スイッチまたは後席乗員用オーディオスイッチ等からなる車載機器の操作スイッチ34を上記突出部32に設け場合には、上記中列シート9からなる乗員用シートに着座した乗員が上記アームレスト18上に載置した手を少し伸ばすだけで、上記操作スイッチ34を容易に操作できるという利点がある。
なお、上記ロック手段25によるアームレスト18のロック状態を解除するための操作レバーXは、中列シート9のシートバック16を傾動可能に支持するリクライニング機構17の操作レバーと共通化してもよく、独立したスイッチ等からなる別の操作部としてもよい。
本発明に係るシート格納構造を備えた自動車の外観を示す斜視図である。 上記自動車の車室内の構成を示す斜視図である。 上記自動車の車室内の構成を示す側面断面図である。 上記自動車の車室内の構成を示す図3におけるIV−IV矢視正面断面図である。 中列シートの格納状態を示す説明図である。 アームレストの格納状態を示す説明図である。 アームレスト支持手段の具体的構成を示す図4におけるVII−VII矢視平面断面図である。 アームレスト支持手段の具体的構成を示す図7におけるVIII−VIII矢視断面図である。 シートバックの格納過程を示す説明図である。 シートバックの起立過程を示す説明図である。
符号の説明
5 リヤサイドドア
9 中列シート(乗員用シート)
15 シートクッション
16 シートバック
17 リクライニング機構(シート支持手段)
18 アームレスト
19 アームレスト支持手段
21 枢支軸
24 付勢手段
25 ロック手段
32 突出部
34 操作スイッチ

Claims (2)

  1. 車室の側面部に配設されたスライドドアの側壁部近傍に設置された乗員用シートのシートバックをその使用位置と前方の格納位置とに変位可能に支持するシート支持手段と、
    乗員用シートの上記側壁部側に配設されたアームレストを略水平な使用位置とシートバックに沿った格納位置とに変位可能に支持するアームレスト支持手段とを備えた自動車のシート格納構造であって、
    上記車室の側壁部は、上記アームレストの前方に位置しかつ車室内側に突出する突出部を備え、
    上記アームレストは、当該アームレストが上記格納位置に配置され状態で上記シートバックが使用位置と格納位置とに変位させられる際に上記突出部に当接する位置に配設され、
    上記アームレスト支持手段は、アームレストを揺動可能に枢支する枢支軸と、アームレストを格納位置に保持する方向に付勢する付勢手段と、シートバックが使用位置および格納位置にあるときにアームレストの揺動変位を規制する一方、シートバックが使用位置と格納位置との間にあるときにはアームレストの揺動変位を許容するロック手段とを含み、上記シートバックを変位させる際にアームレストが上記突出部に当接したときに、このアームレストが上記格納位置を超えて変位するのを許容し、上記当接位置からアームレストが離脱することにより当該アームレストが自動的に元の位置に復帰するようにされていることを特徴とする自動車のシート格納構造。
  2. 上記突出部に、車載機器の操作スイッチが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のシート格納構造。
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